JP4978220B2 - 圧電振動子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電振動子及びその製造方法に関する。
圧電振動片をパッケージ内に固定して蓋で封止することが知られおり、封止後に内部の光学的な認識が可能になるように窓部材が設けられた蓋を使用することが知られている(特許文献1)。窓部材の取り付けプロセスでは、金属枠体の開口部に、開口部の直径よりも小さく金属枠体よりも大きな厚みのガラスを配置し、これを熱で軟化させて押し拡げ、金属枠体から突出したガラスを研磨している。これによれば、研磨の際にガラスが割れるおそれがあった。
特開2005−191314号公報
本発明の目的は、透明体を、割れが生じないように取り付けることにある。
(1)本発明に係る圧電振動子は、
圧電振動片と、
前記圧電振動片が固定される底部と、前記底部を囲む枠壁部と、を含み、前記底部の上方に開口を有するパッケージと、
前記底部及び前記枠壁部とオーバーラップして前記パッケージの前記開口を塞いで前記枠壁部に接合されてなる蓋と、
を有し、
前記蓋は、枠体と、前記枠体の内側に取り付けられて上面及び下面の少なくとも一方が凸レンズ面又は凹レンズ面になるように形成された透明体と、を含む。本発明によれば、透明体の上下面の少なくとも一方が凸又は凹レンズ面になっているので、研磨を省略することができ、割れが生じないように透明体を取り付けることができる。
(2)この圧電振動子において、
前記透明体は、前記上面が凸レンズ面になっていてもよい。
(3)この圧電振動子において、
前記透明体は、前記上面が凹レンズ面になっていてもよい。
(4)この圧電振動子において、
前記透明体は、前記下面が凸レンズ面になっていてもよい。
(5)この圧電振動子において、
前記透明体は、前記下面が凹レンズ面になっていてもよい。
(6)この圧電振動子において、
前記透明体は、上面部が厚み方向の他の部分よりも大きい幅を有するように形成されていてもよい。
(7)この圧電振動子において、
前記透明体は、下面部が厚み方向の他の部分よりも大きい幅を有するように形成されていてもよい。
(8)この圧電振動子において、
前記蓋は、フランジをさらに含み、前記フランジが前記枠壁部に接合されていてもよい。
(9)この圧電振動子において、
前記フランジは、前記枠体の上面とは面一であるが下面とは段差ができるように前記枠体の外側に延びてもよい。
(10)本発明に係る圧電振動子の製造方法は、
枠体の内側に透明材料を配置し、前記透明材料を溶融し、表面張力によって上面及び下面の少なくとも一方を凸レンズ面又は凹レンズ面にし、溶融した前記透明材料を再び凝固させて、前記透明材料からなる透明体が前記枠体に固定されてなる蓋を得る工程と、
底部と前記底部を囲む枠壁部とを含み前記底部の上方に開口を有するパッケージを用意して、前記底部に圧電振動片を固定する工程と、
前記底部及び前記枠壁部とオーバーラップするように前記蓋を配置し、前記枠壁部及び前記蓋を接合して、前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞ぐ工程と、
を含む。本発明によれば、透明体の上下面の少なくとも一方を凸又は凹レンズ面にするので、研磨を省略することができ、割れが生じないように透明体を取り付けることができる。
(11)この圧電振動子の製造方法において、
前記透明材料を、前記枠体の内側の空間の容積よりも大きい容積で設けることで、溶融した前記透明材料を前記枠体の表面から盛り上がらせて前記凸レンズ面を形成してもよい。
(12)この圧電振動子の製造方法において、
前記透明材料を、前記枠体の内側の空間の容積よりも少ない容積で設けることで、溶融した前記透明材料を前記枠体の表面から窪ませて前記凹レンズ面を形成してもよい。
(13)この圧電振動子の製造方法において、
前記圧電振動片は、基部と、前記基部から延びる一対の振動腕と、前記一対の振動腕に形成された錘としての金属膜と、を含み、
前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞いだ後に、前記透明体を通して、前記金属膜を光学的に認識してレーザで前記金属膜の一部を除去する工程をさらに含んでもよい。
(圧電振動片)
図1(A)は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子に含まれる圧電振動片(音叉型圧電振動片)を示す平面図である。なお、圧電振動片1の底面図は平面図と対称に表れるので記載を省略する。圧電振動片1は、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料からなる。圧電振動片1は、基部10と、基部10から延びる一対の振動腕12と、を含む。
図1(B)は、図1(A)に示す圧電振動片のIB−IB線断面拡大図である。振動腕12は、相互に反対を向く表裏面14,16と、表裏面14,16を両側で接続する第1及び第2の側面18,20とを有する。圧電振動片1を水晶から構成する場合、結晶方位について、表裏面14,16がZ軸方向を向き、第1の側面18がX軸の+方向を向き、第2の側面20がX軸の−方向を向くように構成する。
一方(図1(A)で左側)の振動腕12の第1の側面18と他方(図1(A)で右側)の振動腕12の第2の側面20が対向するように並列している。第1の側面18は、表裏面14,16の間隔によって定義される振動腕12の厚みの中央方向に高くなる山型となるように形成されている。第1の側面18が描く山型の高さは、第1及び第2の側面18,20の間隔によって定義される振動腕12の幅の、0%超12.5%以下である。
振動腕12は、基部10に接続される根本部において、基部10側に向けて幅を拡げてあり、広い幅で基部10に接続するので剛性が高くなっている。振動腕12は、第1及び第2の側面18,20の間隔によって定義される幅が、基部10から先端に向けて細くなる第1のテーパ部22を含む。第1のテーパ部22を形成することにより、振動腕12は振動しやすくなっている。振動腕12は、第1のテーパ部22よりも先端に近い位置に、幅が第1のテーパ部22から先端に向けて太くなる第2のテーパ部24を含む。第2のテーパ部24は、錘の機能を果たすので、振動周波数を低くすることができる。振動腕12は、第1及び第2のテーパ部22,24が接続される幅変更点が長溝26よりも先端近くに位置するように形成されている。
振動腕12には、表裏面14,16に、長手方向に延びる長溝26がそれぞれ形成されている。長溝26によって振動腕12が動きやすくなって効率的に振動するのでCI値を下げることができる。長溝26は、振動腕12の長さの50〜70%の長さを有する。また、長溝26は、振動腕12の幅の60〜90%の幅を有する。
長溝26は、第1の側面18と背中合わせに延びる第1の内面28と、第2の側面20と背中合わせに延びる第2の内面30と、を含む。第1の内面28は第2の内面30よりも、表裏面14,16に対する角度が垂直に近くなっている。第1の内面28は平坦面であってもよい。第2の内面30も平坦面であってもよいが、図1(B)に示す例では、異なる角度の面が接続されてなる。第1及び第2の側面18,20は、第2の内面30よりも表裏面14,16に対する角度(表裏面14,16と接続する部分の角度)が垂直に近くなっている。
圧電振動片1は、基部10から一対の振動腕12が延びる方向とは交差方向であってそれぞれ相互に反対方向に延び、一対の振動腕12の延びる方向に屈曲してさらに延びる一対の支持腕32をさらに含む。屈曲することで、支持腕32は小型化される。支持腕32は、パッケージ60に取り付けられる部分であり、支持腕32での取り付けによって、振動腕12及び基部10は浮いた状態になる。
基部10には、振動腕12の表裏面14,16と同じ側の面に括れた形状が表れるように、相互に対向方向に一対の切り込み34が形成されている。一対の切り込み34は、それぞれ、一対の支持腕32が基部10から延びて屈曲する方向の側で一対の支持腕32に隣接して基部10に形成されている。切り込み34によって、振動腕12の振動の伝達が遮断されるので、振動が基部10や支持腕32を介して外部に伝わること(振動漏れ)を抑制し、CI値の上昇を防止することができる。切り込み34の長さ(深さ)は、基部10の強度を確保できる範囲で長い(深い)ほど、振動漏れ抑制効果は大きい。一対の切り込み34の間の幅(一対の切り込み34に挟まれた部分の幅)は、一対の振動腕12の対向する第1及び第2の側面18,20の間隔よりも小さくしてもよいし大きくしてもよいし、一対の振動腕12の相互に反対を向く第1及び第2の側面18,20の距離よりも小さくしてもよいし大きくしてもよい。
振動腕12には、励振電極膜40が形成されている。励振電極膜40は、100Å以上300Å以下の厚みを有する下地のCr膜と、Cr膜上に形成された200Å以上500Å以下の厚みを有するAu膜と、を含む多層構造であってもよい。Cr膜は水晶との密着性が高く、Au膜は電気抵抗が低く酸化し難いことで知られている。励振電極膜40は、第1及び第2の側面18,20にそれぞれ形成された第1及び第2の側面電極膜42,44と、第1及び第2の内面28,30にそれぞれ形成された第1及び第2の内面電極膜46,48と、を含む。励振電極膜40によって、第1及び第2の励振電極50,52が構成される。
第1の励振電極50は、長溝26に形成された第1及び第2の内面電極膜46,48を含む。1つの長溝26に形成された第1及び第2の内面電極膜46,48は、相互に連続的に形成されて電気的に接続されている。表裏面14,16の一方(例えば表面)の長溝26に形成された第1及び第2の内面電極膜46,48と、表裏面14,16の他方(例えば裏面)の長溝26に形成された第1及び第2の内面電極膜46,48と、は電気的に接続されている。すなわち、表裏面14,16それぞれに形成された一対の第1の励振電極50は電気的に接続されている。一方の振動腕12に形成された一対の第1の励振電極50は、基部10上の表裏面14,16それぞれに形成された引き出し電極54に接続され、これらの引き出し電極54が、他方の振動腕12の第1又は第2の側面電極膜42,44に接続されることで電気的に接続される。
第2の励振電極52は、第1及び第2の側面電極膜42,44を含む。また、第1及び第2の側面電極膜42,44は電気的に接続されている。その電気的接続は、振動腕12の長溝26が形成されていない部分(例えば先端部)において、表裏面14,16の少なくとも一方(あるいは両方)上に形成された接続電極56によってなされている。
一方の振動腕12に形成された第1の励振電極50と、他方の振動腕12に形成された第2の励振電極52と、は基部10上の引き出し電極54で電気的に接続されている。引き出し電極54は、第2の励振電極52が形成される振動腕12の隣に並ぶ支持腕32上に至るまで形成されている。引き出し電極54は、支持腕32の表裏面(あるいはさらに側面)に形成されている。支持腕32上で、引き出し電極54を外部との電気的接続部にすることができる。
本実施の形態では、第1の側面電極膜42と第1の内面電極膜46との間に電圧を印加し、第2の側面電極膜44と第2の内面電極膜48との間に電圧を印加することで、振動腕12の一方の側端を伸ばし、他方の側端を縮ませて振動腕12を屈曲させて振動させる。言い換えると、1つの振動腕12において、第1及び第2の励振電極50,52間に電圧を印加して、振動腕12の第1及び第2の側面18,20を伸縮させることで振動腕12を振動させる。なお、第1及び第2の励振電極50,52は、振動腕12の70%までは、長いほどCI値が下がることが分かっている。
図2は、本実施の形態に係る圧電振動片の動作を説明する図である。図2に示すように、一方の振動腕12の第1及び第2の励振電極50,52に電圧が印加され、他方の振動腕12の第1及び第2の励振電極50,52に電圧が印加される。ここで、一方(左側)の振動腕12の第1の励振電極50と他方(右側)の振動腕12の第2の励振電極52が同じ電位(図2の例では+電位)となり、一方(左側)の振動腕12の第2の励振電極52と他方(右側)の振動腕12の第1の励振電極50が同じ電位(図2の例では−電位)となるように、第1の励振電極50及び第2の励振電極52は、クロス配線によって交流電源に接続され、駆動電圧としての交番電圧が印加されるようになっている。印加電圧によって、図2に矢印で示すように電界が発生し、これにより、振動腕12は、互いに逆相振動となるように(振動腕12の先端側が互いに接近・離間するように)励振されて屈曲振動する。また、基本モードで振動するように交番電圧が調整されている。
(第1の実施の形態)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電振動子を示す図である。圧電振動子は、上述した圧電振動片1を有する。圧電振動片1の振動腕12には、錘としての金属膜58が形成されている。圧電振動子は、パッケージ60を有する。パッケージ60は、底部62及びに接合された枠壁部64を含み、圧電振動片1を収納する封止空間を形成し、底部62の上方に開口を有する。パッケージ60は、その全体を金属で形成してもよいが、主としてセラミック等の非金属で形成する場合には枠壁部64の非金属部の上に、金属メッキからなる上端面66を形成して、その上にシールリング80が設けられる。シールリング80は、溶融温度の比較的高いろう材(例えば銀ろう材)で構成される。シールリング80はメッキされた金属からなる上端面66に接合(固定)されている。底部62には、真空引きを行うための貫通穴68が形成されている。また、底部62が上下2層のセラミックで形成される場合、底部62の下層セラミックに貫通穴68が形成され、上層セラミックは枠壁部64との接合領域と、貫通穴68の一部を塞ぐ領域とを残した枠形状に形成されている。
パッケージ60の底部62に圧電振動片1が固定されている。詳しくは、支持腕32を接着剤70によってパッケージ60に固定して、振動腕12をパッケージ60から浮いた状態にする。支持腕32で固定されるので、パッケージ60に生じている残留応力が振動腕12に伝わらず、特性に影響しないようになっている。底部62は、振動腕12の先端部と対向する領域が低くなっており、振動腕12が底部62に接触しないようになっている。接着剤70として、導電性接着剤を使用して、支持腕32の引き出し電極54(図1参照)と電気的に接続する。接着剤70を、パッケージ60の底部62に形成されている配線パターン(図示せず)上に設けて電気的に接続する。配線パターンがパッケージ60の外側に至るまで延長されていれば、圧電振動片1の、パッケージ60の外部との電気的接続が可能である。
圧電振動子は、蓋100を含む。蓋100の平面形状は、矩形(面取りされる場合もあるので、正確には、一対の平行辺及び一対の平行辺に直交する方向に延びる他の一対の平行辺からなる四辺を含む形状)である。蓋100は、底部62及び枠壁部64とオーバーラップするように位置している。枠壁部64及び蓋100が接合されて、パッケージ60の開口が蓋100によって塞がれている。蓋100によって封止されたパッケージ60の内部空間は真空になっている。あるいは、パッケージ60の封止空間にガスを注入してもよい。
蓋100は、枠体110を含む。枠体110は金属からなる。枠体110とは、貫通穴を有する部材をいい、貫通穴の大きさを問わない。蓋100の少なくとも一部が金属から形成されているので、割れ・クラックを防止することができる。枠体110は、下面部(下面とはパッケージ60を向く面をいう。以下同様。)の穴が、それ以外の部分(上面部(上面とはパッケージ60とは反対を向く面をいう。以下同様。)及び中間部(中間とは厚み方向で上面部及び下面部の間をいう。以下同様。))の穴よりも大きくなっている。
蓋100は、枠体110の内側に取り付けられて上面が凹レンズ面になるように形成された透明体120を含む。透明体120の上面部の周縁は、枠体110の上面と面一である。透明体120は、下面部が厚み方向の他の部分よりも大きい幅を有する。透明体120の下面部は平坦になっており、枠体110の下面と面一である。透明体120は、ガラス等の無機材料から構成されてもよいし、樹脂等の有機材料から構成されてもよい。透明体120は、枠体110(その内側面)に密着して設けられている。透明体120の上面が凹レンズ面になっているので、研磨を省略することができ、割れが生じる工程を減らすことができる。
蓋100は、フランジ130をさらに含む。フランジ130が枠壁部64に接合されている。フランジ130は、枠体110の上面とは面一であるが下面とは段差ができるように枠体110の外側に延びている。蓋100の下面に段差があるので、枠体110をパッケージ60の内側に配置して蓋100の位置決めを行うことができる。また、枠体110の上面とフランジ130が面一であるため、枠体110よりもフランジ130が厚み方向に突出することがなく薄型化が可能である。フランジ130も金属(枠体110と同じ金属)からなる。フランジ130及び枠体110は一体的に形成されている。
本実施の形態は、上述したように構成されており、以下その製造方法を説明する。圧電振動子の製造方法は、蓋100を製造する工程を含む。
図4(A)及び図4(B)は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電振動子の蓋を製造する方法を説明する図である。図4(A)に示すように、枠体110の内側に透明材料140を配置する。詳しくは、枠体110の下面を台150に載せ、透明材料140を枠体110の内側に配置する。台150の上面は平坦になっている。図4(B)に示すように、透明材料140を溶融し、表面張力及び重力によって凹レンズ面を形成する。透明材料140を、枠体110の内側の空間の容積よりも少ない容積で設けることで、溶融した透明材料140を枠体110の表面から窪ませて凹レンズ面を形成することができる。溶融した透明材料140を再び凝固させて、透明材料140からなる透明体120を枠体110に固定する。こうして、蓋100を得ることができる。
また、上述したパッケージを用意して、底部62に圧電振動片を固定する。底部62及び枠壁部64とオーバーラップするように蓋100を配置し、枠壁部64及び蓋100を接合して、パッケージの開口を蓋100によって塞ぐ。枠壁部64及び蓋100の接合は、溶接(局所的な溶接)によって行う。詳しくは、フランジ130を、シールリング80に溶接する。溶接を適用することで、小さな面積で蓋100とパッケージ60を接合することができる。フランジ130の溶接にシーム溶接を適用してもよい。シーム溶接は、ローラ電極(図示せず)をフランジ130に接触させながら回転させ、局所的な溶接領域を移動させて行う。シーム溶接を適用すると、溶接時にフランジ130に接触させるローラ電極(図示せず)からの力でパッケージ60に応力が生じる。しかしながら、本実施の形態では、圧電振動片1を支持腕32で固定してあるので、溶接によってパッケージ60に生じている残留応力が振動腕12に伝わらないので、特性に影響しない。
続いて、貫通穴68を介してパッケージ60の封止空間の真空引きを行って、貫通穴68を塞ぐ(図3参照)。あるいは、パッケージ60の封止空間にガスを注入してもよい。
パッケージの開口を蓋100によって塞いだ後に、透明体120を通して、金属膜58を光学的に認識してレーザで金属膜58の一部を除去する。これにより、振動腕12の重さを減らして、振動腕12の振動周波数の調整を行う。透明体120の上面から下面の方向に光学的に観察すると、上面が凹レンズ面であることから、透明体120の投影面よりも広い面積を認識することができる。
(第1の実施の形態の変形例)
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電振動子の変形例を示す図である。この変形例では、透明体121は、上面が凸レンズ面になっている。したがって、透明体121の上面から下面の方向に光学的に観察すると拡大像を得ることができ、しかも、金属膜58の一部を除去するためのレーザー光を集光することができる。透明体121は、上面部が厚み方向の他の部分よりも大きい幅を有するように形成されている。透明材料を、枠体111の内側の空間の容積よりも大きい容積で設けることで、溶融した透明材料を枠体111の表面から盛り上がらせて凸レンズ面を形成することができる。この違いに起因する内容を除き、その他の構成及び製造方法並びに効果については、第1の実施の形態の説明が該当する。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電振動子を示す図である。本実施の形態では、透明体220は、下面が凹レンズ面になっている。したがって、透明体220の上面から下面の方向に光学的に観察すると、下面が凹レンズ面であることから、透明体220の投影面よりも広い面積を認識することができる。透明体220は、下面部が厚み方向の他の部分よりも大きい幅を有するように形成されている。この違いに起因する内容を除き、その他の構成及び効果については、第1の実施の形態の説明が該当する。
図7(A)及び図7(B)は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電振動子の蓋の製造方法を説明する図である。図7(A)に示すように、枠体210の上下をひっくり返して、その上面を台150に載せ、透明材料140を枠体210の内側に配置する。そして、図7(B)に示すように、透明材料140を溶融し、表面張力及び重力によって凹レンズ面を形成する。透明材料140を、枠体210の内側の空間の容積よりも少ない容積で設けることで、溶融した透明材料140を枠体210の表面から窪ませて凹レンズ面を形成することができる。この違いに起因する内容を除き、その他の製造方法及びその効果については、第1の実施の形態の説明が該当する。
(第2の実施の形態の変形例)
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電振動子の変形例を示す図である。この変形例では、透明体221は、下面が凸レンズ面になっている。したがって、透明体221の上面から下面の方向に光学的に観察すると拡大像を得ることができ、しかも、金属膜58の一部を除去するためのレーザー光を集光することができる。透明体221は、上面部が厚み方向の他の部分よりも大きい幅を有するように形成されている。透明材料140を、枠体211の内側の空間の容積よりも大きい容積で設けることで、溶融した透明材料140を枠体211の表面から盛り上がらせて凸レンズ面を形成することができる。この違いに起因する内容を除き、その他の構成及び製造方法並びに効果については、第2の実施の形態の説明が該当する。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る圧電振動子を示す図である。本実施の形態では、透明体320は、上面及び下面の両方が凸レンズ面になっている。したがって、透明体320の上面から下面の方向に光学的に観察すると拡大像を得ることができ、しかも、金属膜58の一部を除去するためのレーザー光を集光することができる。透明体320は、上面部が厚み方向の他の部分よりも大きい幅を有するように形成されている。この違いに起因する内容を除き、その他の構成及び効果については、第1の実施の形態の説明が該当する。
図10(A)及び図10(B)は、本発明の第3の実施の形態に係る圧電振動子の蓋の製造方法を説明する図である。図10(A)に示すように、枠体310の下面を台350に載せ、透明材料140を枠体310の内側に配置する。台350には凹部352が形成されており、枠体310を、その内側(穴)が凹部352の上方に位置するように配置する。枠体310の穴は、下面から上面に向けて拡がるようにテーパが付けられている。つまり、枠体310の穴は、下面部において最も狭くなっている。透明材料140は、枠体310の下面部に位置する穴に引っかかるように、これよりも大きいサイズで設ける。そして、図10(B)に示すように、透明材料140を溶融し、表面張力によって凸レンズ面を形成する。透明材料140を、枠体310の内側の空間の容積よりも大きい容積で設けることで、溶融した透明材料140を枠体310の表裏面から盛り上がらせて凸レンズ面を形成することができる。この違いに起因する内容を除き、その他の製造方法及びその効果については、第1の実施の形態の説明が該当する。
(第3の実施の形態の変形例)
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る圧電振動子の変形例を示す図である。この変形例では、透明体321は、上面及び下面の両方が凹レンズ面になっている。したがって、透明体321の上面から下面の方向に光学的に観察すると、凹レンズ面であることから、透明体321の投影面よりも広い面積を認識することができる。透明体321は、下面部が厚み方向の他の部分よりも大きい幅を有するように形成されている。透明材料140を、枠体311の内側の空間の容積よりも少ない容積で設けることで、溶融した透明材料140を枠体311の表面から窪ませて凹レンズ面を形成することができる。この違いに起因する内容を除き、その他の構成及び製造方法並びに効果については、第3の実施の形態の説明が該当する。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
図1(A)は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子に含まれる圧電振動片を示す平面図であり、図1(B)は、図1(A)に示す圧電振動片のIB−IB線断面拡大図である。 図2は、本実施の形態に係る圧電振動片の動作を説明する図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電振動子を示す図である。 図4(A)及び図4(B)は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電振動子の蓋を製造する方法を説明する図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電振動子の変形例を示す図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電振動子を示す図である。 図7(A)及び図7(B)は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電振動子の蓋の製造方法を説明する図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電振動子の変形例を示す図である。 図9は、本発明の第3の実施の形態に係る圧電振動子を示す図である。 図10(A)及び図10(B)は、本発明の第3の実施の形態に係る圧電振動子の蓋の製造方法を説明する図である。 図11は、本発明の第3の実施の形態に係る圧電振動子の変形例を示す図である。
符号の説明
1…圧電振動片、 10…基部、 12…振動腕、 14,16…表裏面、 18…第1の側面、 20…第2の側面、 22…第1のテーパ部、 24…第2のテーパ部、 26…長溝、 28…第1の内面、 30…第2の内面、 32…支持腕、 34…切り込み、 40…励振電極膜、 42…第1の側面電極膜、 44…第2の側面電極膜、 46…第1の内面電極膜、 48…第2の内面電極膜、 50…第1の励振電極、 52…第2の励振電極、 54…電極、 56…接続電極、 58…金属膜、 60…パッケージ、 62…底部62、 64…枠壁部64、 66…上端面、 68…貫通穴、 70…接着剤、 80…シールリング、 110…枠体、 111…枠体 120…透明体、 121…透明体、 130…フランジ、 140…透明材料、 150…台、 210…枠体、 211…枠体、 220…透明体、 221…透明体、 310…枠体、 311…枠体、 320…透明体、 321…透明体、 350…台 352…凹部

Claims (8)

  1. 圧電振動片と、
    前記圧電振動片が固定される底部と、前記底部を囲む枠壁部と、を含み、前記底部の上方に開口を有するパッケージと、
    前記底部及び前記枠壁部とオーバーラップして前記パッケージの前記開口を塞いで前記枠壁部に接合されてなる蓋と、
    を有し、
    前記蓋は、枠体と、前記枠体の内側に取り付けられて上面及び下面の一方が凸レンズ面又は凹レンズ面になるように形成され、かつ、前記上面及び前記下面の他方が平坦な面であって前記枠体の上面又は下面と面一であるように形成された透明体と、を含む圧電振動子。
  2. 請求項に記載された圧電振動子において、
    前記透明体は、上面部又は下面部が厚み方向の他の部分よりも大きい幅を有するように形成されてなる圧電振動子。
  3. 請求項1または2に記載された圧電振動子において、
    前記蓋は、フランジをさらに含み、前記フランジが前記枠壁部に接合されてなる圧電振動子。
  4. 請求項に記載された圧電振動子において、
    前記フランジは、前記枠体の上面とは面一であり下面とは段差ができるように前記枠体の外側に延びる圧電振動子。
  5. 枠体の内側に透明材料を配置し、前記透明材料を溶融し、表面張力によって上面及び下面の一方を凸レンズ面又は凹レンズ面にし、かつ、上面及び下面の他方を平坦な面であって前記枠体の上面又は下面と面一であるようにし、溶融した前記透明材料を再び凝固させて、前記透明材料からなる透明体が前記枠体に固定されてなる蓋を得る工程と、
    底部と前記底部を囲む枠壁部とを含み前記底部の上方に開口を有するパッケージを用意して、前記底部に圧電振動片を固定する工程と、
    前記底部及び前記枠壁部とオーバーラップするように前記蓋を配置し、前記枠壁部及び前記蓋を接合して、前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞ぐ工程と、
    を含む圧電振動子の製造方法。
  6. 請求項に記載された圧電振動子の製造方法において、
    前記透明材料を、前記枠体の内側の空間の容積よりも大きい容積で設けることで、溶融した前記透明材料を前記枠体の表面から盛り上がらせて前記凸レンズ面を形成する圧電振動子の製造方法。
  7. 請求項に記載された圧電振動子の製造方法において、
    前記透明材料を、前記枠体の内側の空間の容積よりも少ない容積で設けることで、溶融した前記透明材料を前記枠体の表面から窪ませて前記凹レンズ面を形成する圧電振動子の製造方法。
  8. 請求項からのいずれか1項に記載された圧電振動子の製造方法において、
    前記圧電振動片は、基部と、前記基部から延びる一対の振動腕と、前記一対の振動腕に形成された錘としての金属膜と、を含み、
    前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞いだ後に、前記透明体を通して、前記金属膜を光学的に認識してレーザで前記金属膜の一部を除去する工程をさらに含む圧電振動子の製造方法。
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