JP3533995B2 - 発光ダイオードおよびその製造方法 - Google Patents
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Classifications
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L33/00—Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
- H01L33/36—Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the electrodes
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-
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- Led Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発光ダイオード
およびその製造方法に関し、より特定的には、ZnSe
単結晶基板と、ZnSeあるいはZnSeを主体とする
混晶化合物半導体を含む発光構造とを有するホモエピタ
キシャルZnSe系発光ダイオード(以下単に「LE
D」と称する)およびその製造方法に関する。
およびその製造方法に関し、より特定的には、ZnSe
単結晶基板と、ZnSeあるいはZnSeを主体とする
混晶化合物半導体を含む発光構造とを有するホモエピタ
キシャルZnSe系発光ダイオード(以下単に「LE
D」と称する)およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、緑色光を発するZnSe系L
EDは知られている。このLEDは、ZnSe基板上に
形成された発光構造と、その上に形成された電極とを有
する。
EDは知られている。このLEDは、ZnSe基板上に
形成された発光構造と、その上に形成された電極とを有
する。
【0003】LEDは、たとえばエピタキシャル成長法
によりZnSe基板上に種々の半導体層を堆積し、その
上に電極を形成し、所定の大きさのチップに切出した
後、リードフレームに固定して形成される。
によりZnSe基板上に種々の半導体層を堆積し、その
上に電極を形成し、所定の大きさのチップに切出した
後、リードフレームに固定して形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば切出された後のLEDの劈開面近傍には、劈開の際に
転位やクラック等の欠陥が高密度で存在する。このよう
に欠陥が多数存在する領域に電流が流れると、発光効率
が低下するのみならず、通電に伴う欠陥増殖により素子
寿命が著しく短縮されるという問題があった。
ば切出された後のLEDの劈開面近傍には、劈開の際に
転位やクラック等の欠陥が高密度で存在する。このよう
に欠陥が多数存在する領域に電流が流れると、発光効率
が低下するのみならず、通電に伴う欠陥増殖により素子
寿命が著しく短縮されるという問題があった。
【0005】劈開面近傍の欠陥については、劈開面近傍
をエッチング除去して対応することが考えられるが、こ
の場合には各半導体層のエッチングレートの差に起因す
るサイドエッチング現象の対策が必要となる。
をエッチング除去して対応することが考えられるが、こ
の場合には各半導体層のエッチングレートの差に起因す
るサイドエッチング現象の対策が必要となる。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものである。この発明の目的は、複雑な
プロセスを用いることなくLEDの高輝度化および長寿
命化を図ることにある。
ためになされたものである。この発明の目的は、複雑な
プロセスを用いることなくLEDの高輝度化および長寿
命化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る発光ダイオ
ードは、ZnSe基板と、該基板上に形成された発光構
造とを備える。ここで、発光構造とは、本願明細書で
は、発光層を含む半導体層の積層構造のことを称する。
ードは、ZnSe基板と、該基板上に形成された発光構
造とを備える。ここで、発光構造とは、本願明細書で
は、発光層を含む半導体層の積層構造のことを称する。
【0008】
【0009】上記発光ダイオードは、好ましくは、ホモ
エピタキシャルZnSe系発光ダイオードである。Zn
Se基板は、好ましくは、導電性ZnSe単結晶基板で
あり、発光構造は、好ましくはZnSeあるいはZnS
eを主体とする混晶化合物半導体を含む。
エピタキシャルZnSe系発光ダイオードである。Zn
Se基板は、好ましくは、導電性ZnSe単結晶基板で
あり、発光構造は、好ましくはZnSeあるいはZnS
eを主体とする混晶化合物半導体を含む。
【0010】本発明は、上記のようなホモエピタキシャ
ルZnSe系発光ダイオードに対し特に有効である。
ルZnSe系発光ダイオードに対し特に有効である。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】上記の第2電極は、好ましくは、透光性電
極であり、Au,Pd,Ni,ITO(Indium Tin Oxi
de)からなる群から選ばれる少なくとも1種の材料を含
む。
極であり、Au,Pd,Ni,ITO(Indium Tin Oxi
de)からなる群から選ばれる少なくとも1種の材料を含
む。
【0018】本発明に係る発光ダイオードは、発光構造
上に、発光構造とオーミック接触が得られない材料から
なる下層部を有し注入電流を制限するための第1電極
と、発光構造とオーミック接触が得られる材料からなり
注入電流を拡散させるための第2電極とを有する。
上に、発光構造とオーミック接触が得られない材料から
なる下層部を有し注入電流を制限するための第1電極
と、発光構造とオーミック接触が得られる材料からなり
注入電流を拡散させるための第2電極とを有する。
【0019】第1電極は発光構造とオーミック接触が得
られないので、第1電極から発光構造内部へ電流が流れ
るのを抑制することができる。つまり、第1電極下に位
置する領域に電流が流れるのを抑制することができる。
それにより、第1電極下の領域で欠陥が増殖するのを抑
制することができる。この第1電極をたとえば劈開面近
傍の領域上に配置することにより、劈開面近傍の領域に
電流が流れるのを阻止することができ、該領域内での欠
陥の増殖を抑制することができる。他方、第2電極から
は発光構造中に電流を流すことができ、LEDを発光さ
せることができる。
られないので、第1電極から発光構造内部へ電流が流れ
るのを抑制することができる。つまり、第1電極下に位
置する領域に電流が流れるのを抑制することができる。
それにより、第1電極下の領域で欠陥が増殖するのを抑
制することができる。この第1電極をたとえば劈開面近
傍の領域上に配置することにより、劈開面近傍の領域に
電流が流れるのを阻止することができ、該領域内での欠
陥の増殖を抑制することができる。他方、第2電極から
は発光構造中に電流を流すことができ、LEDを発光さ
せることができる。
【0020】発光ダイオードは、発光構造の内部に選択
的に設けられ第1電極とオーミック接触が得られない半
導体層と、発光構造の上面周縁部に設けられ劈開面およ
び半導体層に達する溝部とを有する。この場合、下層部
が半導体層と接するように溝部上に上記の第1電極を形
成する。
的に設けられ第1電極とオーミック接触が得られない半
導体層と、発光構造の上面周縁部に設けられ劈開面およ
び半導体層に達する溝部とを有する。この場合、下層部
が半導体層と接するように溝部上に上記の第1電極を形
成する。
【0021】この場合にも、第1電極下の領域に電流が
流れるのを抑制することができ、第1電極下の領域で欠
陥が増殖するのを抑制することができる。なお、該溝は
エッチングにより形成されることが好ましい。より詳し
くは、イオンミリングや反応性イオンエッチングのよう
に溝表面の凹凸を強調する性質のエッチングにより上記
溝が形成されることが好ましい。
流れるのを抑制することができ、第1電極下の領域で欠
陥が増殖するのを抑制することができる。なお、該溝は
エッチングにより形成されることが好ましい。より詳し
くは、イオンミリングや反応性イオンエッチングのよう
に溝表面の凹凸を強調する性質のエッチングにより上記
溝が形成されることが好ましい。
【0022】上記の第1電極は、好ましくは、劈開面か
ら5μm以内の領域上に少なくとも形成され、Ti,A
l,ZnS,Al2O3、SiO2、SiNからなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の材料を含む。
ら5μm以内の領域上に少なくとも形成され、Ti,A
l,ZnS,Al2O3、SiO2、SiNからなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の材料を含む。
【0023】第1電極を上記のような領域上に形成する
ことにより、劈開面から5μm以内の領域内に電流が流
れるのを阻止することができる。
ことにより、劈開面から5μm以内の領域内に電流が流
れるのを阻止することができる。
【0024】また、劈開面近傍に位置する発光構造の内
部に、電流が流れるのを抑制する電流抑制層を設けても
よい。
部に、電流が流れるのを抑制する電流抑制層を設けても
よい。
【0025】このように発光構造の内部に電流抑制層を
設けることにより、電流抑制層下の領域に電流が流れる
のを抑制することができる。それにより、その領域内で
の欠陥の増殖を抑制することができる。
設けることにより、電流抑制層下の領域に電流が流れる
のを抑制することができる。それにより、その領域内で
の欠陥の増殖を抑制することができる。
【0026】発光ダイオードは、上記の電流抑制層上に
位置する発光構造の表面上に電流抑制層とオーミック接
触しない材料からなり注入電流を制限するための第1電
極と、電流抑制層が形成されていない領域上に位置する
発光構造の表面上に発光構造とオーミック接触する材料
からなり注入電流を拡散させるための第2電極とを備え
てもよい。
位置する発光構造の表面上に電流抑制層とオーミック接
触しない材料からなり注入電流を制限するための第1電
極と、電流抑制層が形成されていない領域上に位置する
発光構造の表面上に発光構造とオーミック接触する材料
からなり注入電流を拡散させるための第2電極とを備え
てもよい。
【0027】上記のように電流抑制層とオーミック接触
しない材料で第1電極を構成することにより、第1電極
と電流抑制層との間に何らかの導電層が介在していたと
しても、電流抑制層下の領域に電流が流れるのを抑制す
ることができる。それにより、電流抑制層下の領域で欠
陥が増殖するのを抑制することができる。
しない材料で第1電極を構成することにより、第1電極
と電流抑制層との間に何らかの導電層が介在していたと
しても、電流抑制層下の領域に電流が流れるのを抑制す
ることができる。それにより、電流抑制層下の領域で欠
陥が増殖するのを抑制することができる。
【0028】この発明に係る発光ダイオードの製造方法
は、下記の各工程を備える。ZnSe基板上に、内部に
半導体層を含む発光構造を形成する。発光構造をエッチ
ングすることにより、該発光構造が劈開される部分上
に、半導体層に達する溝部を形成する。溝部内に位置す
る半導体層上に、該半導体層とオーミック接触しない材
料からなる下層部を有し、注入電流を制限するための第
1電極を形成する。発光構造上から第1電極上に延在す
るように発光構造とオーミック接触する材料からなり注
入電流を拡散させるための第2電極を形成する。ZnS
e基板および発光構造を劈開することにより、劈開面近
傍に欠陥が存在するチップを得る。上記エッチングは、
好ましくは、溝部表面の凹凸を強調する性質のエッチン
グであり、たとえばイオンミリングや反応性イオンエッ
チングを含む。
は、下記の各工程を備える。ZnSe基板上に、内部に
半導体層を含む発光構造を形成する。発光構造をエッチ
ングすることにより、該発光構造が劈開される部分上
に、半導体層に達する溝部を形成する。溝部内に位置す
る半導体層上に、該半導体層とオーミック接触しない材
料からなる下層部を有し、注入電流を制限するための第
1電極を形成する。発光構造上から第1電極上に延在す
るように発光構造とオーミック接触する材料からなり注
入電流を拡散させるための第2電極を形成する。ZnS
e基板および発光構造を劈開することにより、劈開面近
傍に欠陥が存在するチップを得る。上記エッチングは、
好ましくは、溝部表面の凹凸を強調する性質のエッチン
グであり、たとえばイオンミリングや反応性イオンエッ
チングを含む。
【0029】上記のように発光構造とオーミック接触し
ない材料からなる下層部を有する第1電極を発光構造の
第1の表面領域上に形成することにより、第1の表面領
域直下の領域に電流が流れるのを抑制することができ
る。それにより、その領域内での欠陥の増殖を抑制する
ことができ、LEDの長寿命化および高輝度化を実現す
ることができる。なお、第1の表面領域とは異なる第2
の表面領域上に発光構造とオーミック接触する材料から
なる第2電極を形成しているので、第2電極から発光構
造内に電流を供給することができ、LEDを発光させる
ことができる。
ない材料からなる下層部を有する第1電極を発光構造の
第1の表面領域上に形成することにより、第1の表面領
域直下の領域に電流が流れるのを抑制することができ
る。それにより、その領域内での欠陥の増殖を抑制する
ことができ、LEDの長寿命化および高輝度化を実現す
ることができる。なお、第1の表面領域とは異なる第2
の表面領域上に発光構造とオーミック接触する材料から
なる第2電極を形成しているので、第2電極から発光構
造内に電流を供給することができ、LEDを発光させる
ことができる。
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図15を用いて、本
発明の実施の形態について説明する。
発明の実施の形態について説明する。
【0033】本発明では、後述するように、LEDの内
部に、発光のための注入電流を制限する注入電流制限領
域を選択的に設けることを重要な特徴としている。この
ように注入電流制限領域を設けることにより、その領域
内での欠陥の増殖を抑制することができ、LEDの長寿
命化および高輝度化を実現することができる。
部に、発光のための注入電流を制限する注入電流制限領
域を選択的に設けることを重要な特徴としている。この
ように注入電流制限領域を設けることにより、その領域
内での欠陥の増殖を抑制することができ、LEDの長寿
命化および高輝度化を実現することができる。
【0034】以下、図を用いて具体的に説明する。
(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
るLEDの断面図である。図1に示すように、LED
は、導電性のZnSe単結晶基板1と、その上に形成さ
れた発光構造12と、発光のための注入電流を拡散させ
るための透光性Au電極9と、台座電極10とを備え
る。LEDは、劈開面13において劈開され、それによ
り素子同士が分離される。
るLEDの断面図である。図1に示すように、LED
は、導電性のZnSe単結晶基板1と、その上に形成さ
れた発光構造12と、発光のための注入電流を拡散させ
るための透光性Au電極9と、台座電極10とを備え
る。LEDは、劈開面13において劈開され、それによ
り素子同士が分離される。
【0035】導電性ZnSe単結晶基板1の裏面には、
In電極9aが形成される。発光構造12は、導電性Z
nSe単結晶基板1の上面上に形成される。
In電極9aが形成される。発光構造12は、導電性Z
nSe単結晶基板1の上面上に形成される。
【0036】発光構造12は、1μm程度の厚みのn型
ZnSeバッファ層2と、1μm程度の厚みのn型Zn
MgSSeクラッド層3と、ZnSe/ZnCdSe多
重量子井戸活性層4と、1μm程度の厚みのp型ZnM
gSSeクラッド層5と、0.2μm程度の厚みのp型
ZnSe層6と、ZnSeとZnTeとの積層超格子構
造からなるp型コンタクト層7と、最表面に60nm程
度の厚みのp型ZnTe層8とを有する。
ZnSeバッファ層2と、1μm程度の厚みのn型Zn
MgSSeクラッド層3と、ZnSe/ZnCdSe多
重量子井戸活性層4と、1μm程度の厚みのp型ZnM
gSSeクラッド層5と、0.2μm程度の厚みのp型
ZnSe層6と、ZnSeとZnTeとの積層超格子構
造からなるp型コンタクト層7と、最表面に60nm程
度の厚みのp型ZnTe層8とを有する。
【0037】このように発光構造12は、複数の半導体
層(エピタキシャル層)の積層構造からなり、発光層1
1を含む。発光層11は、n型ZnMgSSeクラッド
層3と、ZnSe/ZnCdSe多重量子井戸活性層4
と、p型ZnMgSSeクラッド層5とを有する。
層(エピタキシャル層)の積層構造からなり、発光層1
1を含む。発光層11は、n型ZnMgSSeクラッド
層3と、ZnSe/ZnCdSe多重量子井戸活性層4
と、p型ZnMgSSeクラッド層5とを有する。
【0038】発光構造12の上面上に、透光性Au電極
9と、台座電極10とを形成する。台座電極10は、T
i層10aと、Au層10bとを有する。透光性Au電
極9は、20nm以下の厚みを有し、劈開面13から幅
D1(好ましくは5μm以上)だけ離隔して形成され
る。そのため、劈開面13近傍の領域上には透光性Au
電極9は形成されないこととなる。それにより、劈開面
13近傍の領域に電流が流れるのを抑制することがで
き、該領域において欠陥が増殖するのを抑制することが
できる。
9と、台座電極10とを形成する。台座電極10は、T
i層10aと、Au層10bとを有する。透光性Au電
極9は、20nm以下の厚みを有し、劈開面13から幅
D1(好ましくは5μm以上)だけ離隔して形成され
る。そのため、劈開面13近傍の領域上には透光性Au
電極9は形成されないこととなる。それにより、劈開面
13近傍の領域に電流が流れるのを抑制することがで
き、該領域において欠陥が増殖するのを抑制することが
できる。
【0039】つまり、本実施の形態1では、劈開面13
近傍の領域を注入電流制限領域として選択している。劈
開面13近傍の領域には前述のように他の領域と比べて
多くの欠陥が存在すると考えられるので、この領域内に
電流が流れるのを阻止することにより、LEDの長寿命
化および高輝度化に効果的に寄与し得るものと考えられ
る。
近傍の領域を注入電流制限領域として選択している。劈
開面13近傍の領域には前述のように他の領域と比べて
多くの欠陥が存在すると考えられるので、この領域内に
電流が流れるのを阻止することにより、LEDの長寿命
化および高輝度化に効果的に寄与し得るものと考えられ
る。
【0040】本願発明者らが実際にLEDを作製し定電
流モードで測定したところ、20mA通電時で発光強度
が3mWにも及ぶ高輝度の緑色発光が得られた。また、
電流が劈開面13近傍にほぼ流れないので、LEDの寿
命も向上した。
流モードで測定したところ、20mA通電時で発光強度
が3mWにも及ぶ高輝度の緑色発光が得られた。また、
電流が劈開面13近傍にほぼ流れないので、LEDの寿
命も向上した。
【0041】台座電極10は、ワイヤボンディング用に
用いられるが、この台座電極中のTi層10aとp型Z
nTe層8とがショットキー接触するようにp型ZnT
e層8のドーピング濃度は1×1019cm-3以下とされ
る。
用いられるが、この台座電極中のTi層10aとp型Z
nTe層8とがショットキー接触するようにp型ZnT
e層8のドーピング濃度は1×1019cm-3以下とされ
る。
【0042】次に、図1に示すLEDの製造方法につい
て簡単に説明する。導電性ZnSe単結晶基板1の裏面
に、たとえば蒸着法によりIn電極9aを形成し、導電
性ZnSe単結晶基板1の上面上にエピタキシャル成長
法等を用いて発光構造12を形成する。その後、蒸着法
等を用いてp型ZnTe層8上にTi層10aとAu層
10bとを順次積層する。これらを所定形状にパターニ
ングした後、再び蒸着法等を用いて、20nm以下程度
の厚みにAu層を形成する。このAu層をパターニング
することにより、劈開面13近傍の部分を選択的に除去
する。
て簡単に説明する。導電性ZnSe単結晶基板1の裏面
に、たとえば蒸着法によりIn電極9aを形成し、導電
性ZnSe単結晶基板1の上面上にエピタキシャル成長
法等を用いて発光構造12を形成する。その後、蒸着法
等を用いてp型ZnTe層8上にTi層10aとAu層
10bとを順次積層する。これらを所定形状にパターニ
ングした後、再び蒸着法等を用いて、20nm以下程度
の厚みにAu層を形成する。このAu層をパターニング
することにより、劈開面13近傍の部分を選択的に除去
する。
【0043】その後、ウエハ状のZnSe単結晶基板1
および発光構造12を300μm角のチップに切出す。
それにより、劈開面13が形成される。その後、導電性
ZnSe単結晶基板1および発光構造12をリードフレ
ームに固定する。以上の工程を経て本実施の形態におけ
るLEDが形成される。
および発光構造12を300μm角のチップに切出す。
それにより、劈開面13が形成される。その後、導電性
ZnSe単結晶基板1および発光構造12をリードフレ
ームに固定する。以上の工程を経て本実施の形態におけ
るLEDが形成される。
【0044】(実施の形態2)次に、図2を用いて、本
発明の実施の形態2について説明する。図2は、本発明
の実施の形態2におけるLEDの断面図である。
発明の実施の形態2について説明する。図2は、本発明
の実施の形態2におけるLEDの断面図である。
【0045】図2に示すように、本実施の形態2では、
劈開面13近傍の領域上に台座電極10を配置してい
る。より詳しくは、劈開面(劈開する部位)13から5
0μm程度の範囲の領域上に台座電極10を格子状に設
けている。そして、台座電極10に囲まれる領域から台
座電極上に延在するように透光性Au電極9を形成して
いる。それ以外の構成に関しては実施の形態1の場合と
同様であるので重複説明は省略する。
劈開面13近傍の領域上に台座電極10を配置してい
る。より詳しくは、劈開面(劈開する部位)13から5
0μm程度の範囲の領域上に台座電極10を格子状に設
けている。そして、台座電極10に囲まれる領域から台
座電極上に延在するように透光性Au電極9を形成して
いる。それ以外の構成に関しては実施の形態1の場合と
同様であるので重複説明は省略する。
【0046】本実施の形態2においても、実施の形態1
の場合と同様にp型ZnTe層8のドーピング濃度を1
×1019cm-3以下としているので、台座電極10中の
Ti層10aとp型ZnTe層8との間にショットキー
障壁が形成され、オーミック接触が得られない。そのた
め、台座電極10から発光構造12内に電流が流れるの
を抑制することができる。その結果、上述の実施の形態
1の場合と同様に、劈開面13近傍の領域内に電流が流
れるのを抑制することができ、該領域内における結晶欠
陥の増殖を抑制することができる。
の場合と同様にp型ZnTe層8のドーピング濃度を1
×1019cm-3以下としているので、台座電極10中の
Ti層10aとp型ZnTe層8との間にショットキー
障壁が形成され、オーミック接触が得られない。そのた
め、台座電極10から発光構造12内に電流が流れるの
を抑制することができる。その結果、上述の実施の形態
1の場合と同様に、劈開面13近傍の領域内に電流が流
れるのを抑制することができ、該領域内における結晶欠
陥の増殖を抑制することができる。
【0047】本実施の形態におけるLEDは、実施の形
態1の場合と同様の工程を経てp型ZnTe層8までを
形成した後、劈開面13近傍の領域上に台座電極10を
形成し、この台座電極10を覆うように蒸着法等により
透光性Au電極9を形成すればよい。その後は実施の形
態1の場合と同様の工程を経てLEDを形成することが
できる。
態1の場合と同様の工程を経てp型ZnTe層8までを
形成した後、劈開面13近傍の領域上に台座電極10を
形成し、この台座電極10を覆うように蒸着法等により
透光性Au電極9を形成すればよい。その後は実施の形
態1の場合と同様の工程を経てLEDを形成することが
できる。
【0048】本実施の形態におけるLEDを定電流モー
ドで測定したところ、20mA通電時で発光強度が3m
Wにも及ぶ高輝度の緑色発光が得られた。また、電流が
劈開面13近傍に流れるの抑制することができるので、
長寿命なLEDが得られた。
ドで測定したところ、20mA通電時で発光強度が3m
Wにも及ぶ高輝度の緑色発光が得られた。また、電流が
劈開面13近傍に流れるの抑制することができるので、
長寿命なLEDが得られた。
【0049】(実施の形態3)次に、図3を用いて、本
発明の実施の形態3について説明する。図3は、本発明
の実施の形態3におけるLEDの断面図である。
発明の実施の形態3について説明する。図3は、本発明
の実施の形態3におけるLEDの断面図である。
【0050】図3に示すように、本実施の形態3では、
p型ZnSe層6および劈開面13に達する環状の溝部
14を形成し、その溝部14内に台座電極10を形成し
ている。劈開面13からの溝部14の幅D2は、たとえ
ば50μm程度である。それ以外の構成に関しては実施
の形態2と同様であるので重複説明は省略する。
p型ZnSe層6および劈開面13に達する環状の溝部
14を形成し、その溝部14内に台座電極10を形成し
ている。劈開面13からの溝部14の幅D2は、たとえ
ば50μm程度である。それ以外の構成に関しては実施
の形態2と同様であるので重複説明は省略する。
【0051】本実施の形態では、台座電極10中のTi
層10aがp型ZnSe層6と接するので、オーミック
接触が得られず、実施の形態2の場合よりもさらに台座
電極10下の領域に電流が流れにくくなる。それによ
り、実施の形態2の場合よりもさらに効果的に、台座電
極10直下の領域に電流が流れるのを抑制することがで
きる。
層10aがp型ZnSe層6と接するので、オーミック
接触が得られず、実施の形態2の場合よりもさらに台座
電極10下の領域に電流が流れにくくなる。それによ
り、実施の形態2の場合よりもさらに効果的に、台座電
極10直下の領域に電流が流れるのを抑制することがで
きる。
【0052】本実施の形態におけるLEDについても、
前述の各実施の形態の場合と同様に高輝度の緑色発光が
得られた。また、LEDの寿命を長くすることも可能と
なった。
前述の各実施の形態の場合と同様に高輝度の緑色発光が
得られた。また、LEDの寿命を長くすることも可能と
なった。
【0053】図15に、本実施の形態におけるLEDと
従来のLEDにおける通電試験結果を示す。従来例とし
ては、全面に透光性Au電極9を形成し、チップ中央部
にワイヤボンド用パッドを形成したものを使用した。通
電条件は、室温で、直流20mAとした。また、チップ
サイズは、500μm角とした。
従来のLEDにおける通電試験結果を示す。従来例とし
ては、全面に透光性Au電極9を形成し、チップ中央部
にワイヤボンド用パッドを形成したものを使用した。通
電条件は、室温で、直流20mAとした。また、チップ
サイズは、500μm角とした。
【0054】図15に示すように、従来例よりも格段に
本発明に係るLEDの寿命が向上しているのがわかる。
なお、他の実施の形態についても同様の効果が得られる
ものと推察される。
本発明に係るLEDの寿命が向上しているのがわかる。
なお、他の実施の形態についても同様の効果が得られる
ものと推察される。
【0055】次に、図4〜図7を用いて、本実施の形態
3におけるLEDの製造方法について説明する。
3におけるLEDの製造方法について説明する。
【0056】図4に示すように、前述の各実施の形態の
場合と同様の工程を経てp型ZnTe層8までを形成
し、その上にレジスト16aを塗布する。このレジスト
16aを所定形状にパターニングした後、図5に示すよ
うに、レジスト16aをマスクトとしてエッチングによ
りp型ZnSe層6に達する溝部14を形成する。この
場合、ウエットエッチングを用いてもよいが、イオンミ
リングあるいは反応性イオンエッチング等を用いると電
極の密着性が向上し、ワイヤーボンディング不良をなく
すことができる。
場合と同様の工程を経てp型ZnTe層8までを形成
し、その上にレジスト16aを塗布する。このレジスト
16aを所定形状にパターニングした後、図5に示すよ
うに、レジスト16aをマスクトとしてエッチングによ
りp型ZnSe層6に達する溝部14を形成する。この
場合、ウエットエッチングを用いてもよいが、イオンミ
リングあるいは反応性イオンエッチング等を用いると電
極の密着性が向上し、ワイヤーボンディング不良をなく
すことができる。
【0057】次に、図6に示すように、蒸着法によりT
i層10aとAu層10bとを順次堆積する。その後、
レジスト16aを除去することにより、図7に示すよう
に、p型ZnTe層8の表面を露出させる。その後、全
面に蒸着法等により透光性Au電極9を形成する。以上
の工程を経て図3に示す構造が得られる。その後は、実
施の形態1および2の場合と同様の工程を経てLEDが
形成される。
i層10aとAu層10bとを順次堆積する。その後、
レジスト16aを除去することにより、図7に示すよう
に、p型ZnTe層8の表面を露出させる。その後、全
面に蒸着法等により透光性Au電極9を形成する。以上
の工程を経て図3に示す構造が得られる。その後は、実
施の形態1および2の場合と同様の工程を経てLEDが
形成される。
【0058】(実施の形態4)次に、図8〜図14を用
いて、本発明の実施の形態4について説明する。図8
は、本発明の実施の形態4におけるLEDを示す断面図
である。
いて、本発明の実施の形態4について説明する。図8
は、本発明の実施の形態4におけるLEDを示す断面図
である。
【0059】図8に示すように、本実施の形態では、電
流抑制層15を発光構造12内部に形成している。それ
以外の構造に関しては実施の形態2の場合と同様である
ので重複説明は省略する。
流抑制層15を発光構造12内部に形成している。それ
以外の構造に関しては実施の形態2の場合と同様である
ので重複説明は省略する。
【0060】上記のように電流抑制層15を発光構造1
2の内部に設けることにより、この電流抑制層15の直
下の領域に電流が流れるのを抑制することができる。す
なわち、劈開面13近傍の領域内に電流が流れるのを抑
制することができる。
2の内部に設けることにより、この電流抑制層15の直
下の領域に電流が流れるのを抑制することができる。す
なわち、劈開面13近傍の領域内に電流が流れるのを抑
制することができる。
【0061】電流抑制層15としては、n型半導体層あ
るいは台座電極10中のTi層10aとオーミック接触
しない半導体層等を挙げることができる。
るいは台座電極10中のTi層10aとオーミック接触
しない半導体層等を挙げることができる。
【0062】次に、図9〜図14を用いて、本実施の形
態4におけるLEDの製造方法について説明する。
態4におけるLEDの製造方法について説明する。
【0063】図9に示すように、各実施の形態の場合と
同様の工程を経てp型ZnSe層6までを形成し、その
上にレジスト16bを形成する。その後、図10に示す
ようにp型ZnSe層6上に、たとえばエピタキシャル
成長法により電流抑制層15を形成する。
同様の工程を経てp型ZnSe層6までを形成し、その
上にレジスト16bを形成する。その後、図10に示す
ようにp型ZnSe層6上に、たとえばエピタキシャル
成長法により電流抑制層15を形成する。
【0064】次に、レジスト16bを除去し、図11に
示すように、エピタキシャル成長法により、p型ZnS
e層6上から電流抑制層15上に延在するようにp型コ
ンタクト層7およびp型ZnTe層8を形成する。
示すように、エピタキシャル成長法により、p型ZnS
e層6上から電流抑制層15上に延在するようにp型コ
ンタクト層7およびp型ZnTe層8を形成する。
【0065】次に、図12に示すように、p型ZnTe
層8上にレジスト16cを塗布し、これを所定形状にパ
ターニングする。Ti層10aとAu層10bとを蒸着
法等により堆積して図13に示す構造を得た後、図14
に示すように、レジスト16cを除去する。
層8上にレジスト16cを塗布し、これを所定形状にパ
ターニングする。Ti層10aとAu層10bとを蒸着
法等により堆積して図13に示す構造を得た後、図14
に示すように、レジスト16cを除去する。
【0066】その後は、蒸着法等により透光性Au電極
9を全面に形成し、図8に示す構造が得られる。それ以
降は実施の形態1の場合と同様の工程を経て、LEDが
形成されることとなる。
9を全面に形成し、図8に示す構造が得られる。それ以
降は実施の形態1の場合と同様の工程を経て、LEDが
形成されることとなる。
【0067】なお、上述の各実施の形態においては、劈
開面13近傍の領域に注入電流制限領域を設ける場合に
ついて説明を行なったが、それ以外の領域に注入電流制
限領域を設けてもよい。
開面13近傍の領域に注入電流制限領域を設ける場合に
ついて説明を行なったが、それ以外の領域に注入電流制
限領域を設けてもよい。
【0068】また、透光性電極は、Au,Pd,Ni,
ITO(Indium Tin Oxide)からなる群から選ばれる少
なくとも1つの材料またはこのうちの少なくとも1つの
材料を含む合金により形成されてもよい。
ITO(Indium Tin Oxide)からなる群から選ばれる少
なくとも1つの材料またはこのうちの少なくとも1つの
材料を含む合金により形成されてもよい。
【0069】さらに、台座電極10の下層は、Ti,A
l,ZnS,Al2O3,SiO2,SiNからなる群か
ら選ばれた少なくとも1つの材料またはこれらのうちの
少なくとも1つの材料を含む合金により形成されてもよ
い。
l,ZnS,Al2O3,SiO2,SiNからなる群か
ら選ばれた少なくとも1つの材料またはこれらのうちの
少なくとも1つの材料を含む合金により形成されてもよ
い。
【0070】以上のようにこの発明の実施の形態につい
て説明を行なったが、今回開示した実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示
され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのす
べての変更が含まれる。
て説明を行なったが、今回開示した実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示
され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのす
べての変更が含まれる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、LED内部に注入電流
制限領域を設けているので、LED中の所望の領域に発
光のための電流を流さないようにすることができる。そ
れにより、該領域内での欠陥の増殖を抑制することがで
き、LEDの長寿命化のみならず高輝度化をも実現する
ことができる。特に、欠陥の多い領域を注入電流制限領
域として選択することにより、LEDのさらなる長寿命
化および高輝度化が可能となる。
制限領域を設けているので、LED中の所望の領域に発
光のための電流を流さないようにすることができる。そ
れにより、該領域内での欠陥の増殖を抑制することがで
き、LEDの長寿命化のみならず高輝度化をも実現する
ことができる。特に、欠陥の多い領域を注入電流制限領
域として選択することにより、LEDのさらなる長寿命
化および高輝度化が可能となる。
【図1】本発明の実施の形態1におけるLEDの断面図
である。
である。
【図2】本発明の実施の形態2におけるLEDの断面図
である。
である。
【図3】本発明の実施の形態3におけるLEDの断面図
である。
である。
【図4】図3に示すLEDの製造工程の第1工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】図3に示すLEDの製造工程の第2工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】図3に示すLEDの製造工程の第3工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】図3に示すLEDの製造工程の第4工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図8】本発明の実施の形態4におけるLEDの断面図
である。
である。
【図9】図8に示すLEDの製造工程の第1工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図10】図8に示すLEDの製造工程の第2工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図11】図8に示すLEDの製造工程の第3工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図12】図8に示すLEDの製造工程の第4工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図13】図8に示すLEDの製造工程の第5工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図14】図8に示すLEDの製造工程の第6工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図15】本発明に係るLEDと従来のLEDの通電試
験結果を示す図である。
験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 導電性ZnSe単結晶基板
2 n型ZnSeバッファ層
3 n型ZnMgSSeクラッド層
4 ZnSe/ZnCdSe多重量子井戸活性層
5 p型ZnMgSSeクラッド層
6 p型ZnSe層
7 p型コンタクト層
8 p型ZnTe層
9 透光性Au電極
9a In電極
10 台座電極
10a Ti層
10b Au層
11 発光層
12 発光構造
13 劈開面(劈開する部位)
14 溝部
15 電流抑制層
16a,16b,16c レジスト
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平11−4020(JP,A)
特開 平4−87382(JP,A)
特開 平11−177135(JP,A)
特開 平11−4020(JP,A)
特開 平11−195815(JP,A)
特開 平5−343736(JP,A)
特開 平11−145565(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 33/00
Claims (8)
- 【請求項1】 ZnSe基板と、前記ZnSe 基板上に形成され、劈開面を有し、該劈開
面近傍に欠陥が存在し、内部に半導体層を含む発光構造
と、 前記劈開面および前記半導体層に達するように前記発光
構造の上面周縁部に設けられた溝部と、 前記溝部上に形成され、前記半導体層とオーミック接触
が得られない材料からなり前記半導体層と接する下層部
を有し、注入電流を制限する第1電極と、 前記発光構造上に形成され、前記発光構造とオーミック
接触が得られる材料からなり注入電流を拡散させる第2
電極と、 前記ZnSe基板の裏面上に形成された裏面電極とを備
えた、 発光ダイオード。 - 【請求項2】 前記半導体層はp型ZnSe層である、
請求項1に記載の発光ダイオード。 - 【請求項3】 前記発光ダイオードは、ホモエピタキシ
ャルZnSe系発光ダイオードであり、 前記ZnSe基板は、導電性ZnSe単結晶基板であ
り、 前記発光構造は、ZnSeあるいはZnSeを主体とす
る混晶化合物半導体を含む、請求項1または2に記載の
発光ダイオード。 - 【請求項4】 前記第2電極は、透光性電極であり、A
u,Pd,Ni,ITO(Indium Tin Oxide)からなる
群から選ばれる少なくとも1種の材料を含む、請求項1
から請求項3のいずれかに記載の発光ダイオード。 - 【請求項5】 前記第1電極は、前記劈開面から5μm
以内の領域上に少なくとも形成され、Ti,Al,Zn
S,Al2O3、SiO2、SiNからなる群から選ばれ
る少なくとも1種の材料を含む、請求項1から請求項4
のいずれかに記載の発光ダイオード。 - 【請求項6】 ZnSe基板上に、内部に半導体層を含
む発光構造を形成する工程と、 前記発光構造をエッチングすることにより、該発光構造
が劈開される部分上に、前記半導体層に達する溝部を形
成する工程と、 前記溝部内に位置する前記半導体層上に、該半導体層と
オーミック接触しない材料からなる下層部を有し、注入
電流を制限するための第1電極を形成する工程と、 前記発光構造上から前記第1電極上に延在するように前
記発光構造とオーミック接触する材料からなり注入電流
を拡散させるための第2電極を形成する工程と、 前記ZnSe基板および前記発光構造を劈開することに
より、劈開面近傍に欠陥が存在するチップを得る工程
と、 を備えた発光ダイオードの製造方法。 - 【請求項7】 前記エッチングは、前記溝部表面の凹凸
を強調する性質のエッチングである、請求項6に記載の
発光ダイオードの製造方法。 - 【請求項8】 前記エッチングは、イオンミリングと反
応性イオンエッチングとを含む、請求項7に記載の発光
ダイオードの製造方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18760499A JP3533995B2 (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | 発光ダイオードおよびその製造方法 |
KR1020000034454A KR20010039677A (ko) | 1999-07-01 | 2000-06-22 | 발광다이오드 및 그 제조방법 |
TW089112397A TW484240B (en) | 1999-07-01 | 2000-06-23 | Light emitting diode and manufacturing method thereof |
US09/603,855 US6420731B1 (en) | 1999-07-01 | 2000-06-26 | Light emitting diode and manufacturing method thereof |
EP00113711A EP1065733A2 (en) | 1999-07-01 | 2000-06-28 | Light emitting diode and manufacturing method thereof |
CN00119932A CN1290967A (zh) | 1999-07-01 | 2000-07-03 | 发光二极管及其制作方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18760499A JP3533995B2 (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | 発光ダイオードおよびその製造方法 |
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KR (1) | KR20010039677A (ja) |
CN (1) | CN1290967A (ja) |
TW (1) | TW484240B (ja) |
Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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KR100404416B1 (ko) * | 2001-07-06 | 2003-11-05 | 주식회사 옵토웨이퍼테크 | 반도체 발광소자 및 그 제조방법 |
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