JP3532436B2 - キュービクル式蓄電池盤並びにその設置法 - Google Patents

キュービクル式蓄電池盤並びにその設置法

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JP3532436B2 JP03735199A JP3735199A JP3532436B2 JP 3532436 B2 JP3532436 B2 JP 3532436B2 JP 03735199 A JP03735199 A JP 03735199A JP 3735199 A JP3735199 A JP 3735199A JP 3532436 B2 JP3532436 B2 JP 3532436B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キュービクル式蓄
電池盤並びにその設置施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキュービクル式蓄電池盤Aは、図
9に示すように、型鋼を材料として直方体の骨組b1を
構成し、その底面、左右の両側面、背面、上面に溶接さ
れた鋼板b2を溶接して筐体Bを構成し、その筐体Bの
内部に複数枚の棚板C,C,…を上下方向に所望の間隔
を存して前記の骨組b1に溶接して固設し、該筐体Bの
内部空間を、これらの棚板C,C,…により複数個の蓄
電池を収容し並べ載置する小室E,E,…に区劃形成
し、その前面開口部に扉(図示しない)をヒンジを介し
て開閉自在に取り付けて成る。これを所定の設置場所に
搬送して据え付け、その各棚板C,C,…に蓄電池を収
容し並べ載置し、その各段の蓄電池をその各蓄電池の
正,負端子を接続杆などで電気的に接続し組電池に構成
し、その筐体の上面から上方に突出せしめたその末端の
正,負極端子(図示しない)から導出したコードを外部
の負荷に接続し、キュービクル式電源装置として使用さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、従来のキ
ュービクル式蓄電池盤は、その設置すべき場所の占有高
さ空間や所要の組電池の容量に応じた寸法に適した夫々
の高さのものを製造する必要があり製造コストを増大
し、不経済である。また、その容積は比較的大きく嵩ば
り、且つ重量が重いため取り扱い難い。例えば、その製
品を設置すべき現場に運搬のため搬送車の荷台に載せ、
現地で荷台から降ろしたりする作業が難儀であり、多く
の人手を要し、また、降ろした後、設置すべき場所へ移
動する難儀を伴うなどその設定場所への設置に不都合を
伴った。従って、キュービクル式蓄電池盤としては、そ
の設置現場で組み立てられ、その設置場所の占有の高さ
空間や所要の組電池の容量の大小に応じて設置構築が自
由にできる経済的なキュービクル式蓄電池盤が望まれ
る。また、比較的軽量で且つ小容積で取り扱い易く台車
への積み降ろしが容易で、また、設置場所への移動が容
易にでき、設置場所での所要のキュービクル式蓄電池盤
が設備できることが望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来のキ
ュービクル式蓄電池盤の不都合を解消し、上記の要望を
満足し、且つ安定強固なキュービクル式蓄電池盤を提供
するもので、前面を開口した直方体の筐体から外方へ突
設した連結部を配設して成る蓄電池収納筐の複数個を積
み重ね、その重合する連結部を互いに結着して複数個の
蓄電池を収容し並べ載置する小室を複数段に区劃形成さ
れたキュービクル式蓄電池筐組立体を構成し、該キュー
ビクル式蓄電池筐組立体の左右側面及び背面に外装板を
取り付けると共にその前面にヒンジを介し扉を開閉自在
に取り付けて外装体を構成して成ることを特徴とするキ
ュービクル式蓄電池盤において、該蓄電池収納筺は、該
直方体の四周壁の外周面の前後端部に方形の補強囲枠を
固設すると共に該筐体の上面の前後の該各補強囲枠の上
部骨枠とその下面の前後の下部骨枠を、その各骨枠の両
端部が左右の垂直骨枠よりは外方へ突出し水平に延びる
長手の骨枠に形成し、その左右の各突出端部を上下方向
に貫通するボルト挿通孔を設けられた連結部として成る
ことを特徴とする。更に本発明は、該キュービクル式蓄
電池組立体から突出する端末端子を被覆保護するキュー
ビクル式蓄電池盤を提供するもので、該キュービクル式
蓄電池筐組立体の最上段の蓄電池収納筐の上面に端末端
子保護筐体を取り付けたことを特徴とする。更に本発明
は、上記の本発明のキュービクル式蓄電池盤の設置法を
提供するもので、設置場所に、所望個数の蓄電池収納筐
と該外装体を構成する各外装板及び扉を搬送し、更に必
要に応じ端末端子保護筐体又はその構成部材である端末
端子保護枠体と各被覆板とを搬送し、その設置場所で請
求項1又に記載のキュービクル式蓄電池を設置構
築することを特徴とする。更に本発明は、更にその構築
作業を容易にし安定良好なキュービクル式蓄電池の設置
法を提供するもので、設置面に固設した型鋼ベース上に
底板を連結固定し、その上面に蓄電池収納筐を載置し、
その板に固定し、その蓄電池収納筐の上面に所望個数
の蓄電池収納筐を積み重ね、各重なり合う蓄電池収納筐
の対向するボルト挿通孔を介してボルトナットにより連
結して複数個の蓄電池を収納し並べ設置する小室を複数
段に区劃形成されたキュービクル式蓄電池筐組立体を構
成し、その最上段の蓄電池収納筐の上面に、端末端子保
護枠体を、該最上段の蓄電池収納筐の上面より上方に突
出する正,負極の端末端子部を該端末端子保護囲枠の底
面開口部を介してその保護枠体内に臨ませるように該蓄
電池収納筐の前端縁より僅かに前方に位置させて載置し
た状態で取り付け、前記のキュービクル式蓄電池筺組立
の左右の外装板の夫々の下端に形成した突起を前記の
底板の嵌着用孔に挿入嵌着すると共にその各上端を該端
末端子保護枠体の左右の枠骨にビス止めし、その背面の
外装板を該キュービクル式蓄電池筐組立体にビス止め
し、更に扉を該左右側被覆板のいずれか一方にヒンジ結
着して該キュービクル式蓄電池筐体の前面開口部に対し
開閉自在に取り付けて外装体を構成し、更に、該端末端
子保護枠体の四周側面及び上面に被覆板をビス止めし、
該端末端子保護筐体を構成したことを特徴とする。
【0005】
【本発明の実施の形態】次に、本発明の実施の態様を添
付図面に基づいて説明する。図面で1は、蓄電池収納筐
を示す。該蓄電池収納筐1は、前面を幅方向に長手の長
矩形に開口2aした蓄電池を複数個収容し並べ載置し得
る比較的高さの低い直方体の筐体2と該筐体2から夫々
外方へ突設した連結部3,3,…とから成る。連結部
3,3,…は、該筐体2の左右又は前後から突出したボ
ルトナットなどの連結具で互いに連結し得るようにす
る。図示の例では、該筐体2の上面及び下面の4つの隅
角部より外方へ突出した連結部3,3,3,3を配設す
るようにした。而して、かゝる蓄電池収納筐1の複数個
を用意し、図1、図2、図3に示すように、これらを積
み重ねてその互いに重合する蓄電池収納筐1,1,…の
連結部3,3,…を互いに連結具4,4,…で結着し
て、各蓄電池収納筐1の筐体2の収容空間に対応する複
数個の蓄電池を収容し並べ載置する小室5を複数段に各
筐体2,2,…により区劃形成されたキュービクル式蓄
電池筐組立体6を構成し、該キュービクル式蓄電池筐組
立体6の左右側面及び背面に外装板7,7,7を取り付
け、その前面にヒンジ8を介して扉9を開閉自在に取り
付けて外装体10を構成して例えば図4〜図8に示すよ
うに所望の高さと組電池の電池容量を有し、而も外観上
体裁の良い本発明のキュービクル式蓄電池盤11が構築
される。
【0006】図1では、6個の蓄電池収納筐1を6個積
層して、6段の小室5,5,…を区劃形成されたキュー
ビクル式蓄電池筐組立体6を具備したキュービクル式蓄
電池盤11を構成した例を示したが、上記の本発明によ
れば、設置すべき場所の高さ空間の大きさや、所望の組
電池の容量などを考慮し、予め作製しておいた大きさの
異なる多数の蓄電池収納筐1から上記の条件に適応した
個数を選択して積み重ねてその所定のキュービクル式蓄
電池盤11を構築することができる融通性を有し便利で
ある。また、その設置場所には、完成したキュービクル
式蓄電池盤11の状態ではなく、その構成部材である比
較的軽量で且つ搬送の容易な蓄電池収納筐1の所望数と
その夫々に適した寸法の外装板7,7,…及び扉9を搬
送し、その設置現場で上記のように構築できるので搬
送、設置作業が便利である。
【0007】而して、このように構築したキュービクル
式蓄電池盤11には、扉9を開けた状態でその内装のキ
ュービクル式蓄電池筐組立体6の各段の小室5内に収容
された蓄電池12,12,…を接続杆によりその相隣る
蓄電池の正,負極柱端子を接続して全ての蓄電池12,
12,…を電気的に直並列に接続して組電池を構成し、
その最上段の蓄電池収納筐1から上方に突出させた板状
の端末正,負極端子P,Nに接続し導出したリード線
(図示しない)を外部の負荷に接続することにより、キ
ュービクル式電源装置として使用できる。通常は、扉9
を閉じて使用されるが、その外装体10により内部のキ
ュービクル式蓄電池筐組立体6を不用意な接触や外界の
汚染などの悪影響から保護され、安定良好な電池電源を
もたらす。
【0008】該扉9としては、図1に示すように、その
主体板部9aとその四周に裏面側に突出する囲壁9bと
から成る筐形の扉とし、その裏面に該キュービクル式蓄
電池筐組立体6の各小室5,5,…に収容された蓄電池
12,12,…の正,負極端子間を接続する接続杆12
a,12a,…を収容する収容空間9cを形成したもの
が好ましい。尚、9dは、主体板部9aに多数の小孔か
ら成る通気孔、9eは、把手を示す。また、前記の左右
の外装板7,7の前端縁には、内側へ折り曲がる帯状の
突出壁7a,7aを配設し、該左右の外装板7,7をそ
のキュービクル式蓄電池筐組立体6の左右側面に取り付
けたとき、その組立体6の前面の左右に該突出壁7a,
7aを有するものに形成した。かくして、扉9を閉じた
とき、その組立体6の前面に、該扉9との間に、間隙s
が確保されるようにし、端末端子板P,Nがこの間隔S
を介し上方に突出し得ることを確保するようにした。ま
た、該扉9は、図1に示すように、その内側の1側縁と
これに対向する外装板7の内側の1側縁に跨るヒンジ8
を上下に配設した。即ち、各ヒンジ8は、扉9側に取り
付けられた嵌合軸筒8aに、扉9の囲壁9bの1側の突
出壁と左側の外装板7の突出壁7aとに跨るコ字状の連
結部材8bの一端の軸8cを回動自在に挿着され、その
他端の固定軸8dを左側の外装板7の前端縁に取り付け
て成り、かくして、扉9をその上下に配設されたヒンジ
8,8を介し該キュービクル式蓄電池筐組立体6の前面
開口に対し開閉自在に取り付けたものである。
【0009】該蓄電池収納筐組立体6を構成する蓄電池
収納筐1は、下記詳述するように、その筐体2に連結部
3,3,…を図示のように良好な位置に配設され且つ補
強囲枠13を具備した機械的強度の増大した堅牢なもの
に構成することが好ましい。即ち、鋼板を材料とし、複
数個の蓄電池を並べ収容し得るに足る小室5から成る比
較的平たい直方体の筐体2の四周壁の前端部とその後端
部の夫々に、方形の補強囲枠13,13を次のように固
設した。即ち、その筐体2の前、後端部の夫々におい
て、その左右側壁の外面に各側壁と同じ高さの溝形鋼を
溶接して左右の垂直骨枠13a,13aを固設し、その
筐体2の上下壁の夫々の外面とその左右の垂直骨枠13
a,13aの上下端面に溶接され且つその左右の垂直骨
枠13a,13aよりは外方へ水平に延び突出する長手
の溝型鋼から成る上部骨枠13bと下部骨枠13bとを
固設して補強囲枠13,13を構成した。この場合、そ
の上部骨枠13bと下部骨枠13bのコ字状溝が互いに
内側で対向し、その平坦板面が外側に向くように配設し
た。而して、その上部骨枠13b及び下部骨枠13bの
左右の突出端部14,14及び14,14の水平板部に
上下方向に貫通するボルト挿通孔15,15及び15,
15を夫々穿設して、夫々の突出端部14,14,…を
連結部3,3,…に構成した。かくして、該筐体2の前
端部外周面と後端部外周面に、即ち、その筐体2の四隅
に連結部3,3,3,3を具備した長矩形状の補強囲枠
13,13を固設された安定堅牢な蓄電池収納筐1を構
成した。更に、その上部骨枠13b及び下部骨枠13b
の夫々の左右の突出端部14,14及び14,14の溝
型鋼の外側の垂直板部に外装板7を取り付けるためのビ
ス孔16,16を設けておくことが好ましい。
【0010】而して、このように構成の蓄電池収納筐1
の多数個を作製しておき、要求に応じた所望段数の小室
に区劃形成されたキュービクル式蓄電池筐組立体6を組
み立てるに用いる。複数個の該蓄電池収納筐1を次のよ
うに積み重ねる。即ち、図2及び図3に明らかなよう
に、実線で示す下段の蓄電池収納筐1に、仮想線で示す
蓄電池収納筐1を重ねる場合、その下段の蓄電池収納筐
1の上面の前後端部に配設された上部骨枠13b,13
bの上面に、その上段の蓄電池収納筐1をその下面の前
後端部に配設された下部骨枠13b,13bが重なるよ
うに載置する。然るときは、自ら、その上下段の蓄電池
収納筐1,1の前後左右の四隅において、その夫々の突
出端部14,14,14,14の連結部3,3,3,3
が重なり、その夫々のボルト挿通孔15,15,15,
15が整合するので、これに夫々図3に示すように、ボ
ルト4aを挿通し、ナット4b締めすることにより重な
り合う上下の蓄電池収納筐1,1をその四隅で安定強固
に一体に組み立てられる。同時に、その下段の蓄電池収
納筐1の上壁面と上段の蓄電池収容筐1の下壁面との間
に、その前後端部において夫々重合する上部骨枠と下部
骨枠の積層厚さに相当するスペースSが形成されるの
で、下段の蓄電池収納筐1の上壁面は、上段の蓄電池収
納筐1の重が直接かゝらないので下向きに弯曲するこ
となく良好な小室を安定保持することができ、また、そ
のスペースSは、通気用空間として利用される。このよ
うにして蓄電池収納筐1の所望個を積み重ね、その重な
り合う各上下段の蓄電池収納筐1,1を上記のようにボ
ルトナットにより相互に結着することにより、その夫々
の蓄電池収納筐1,1,…を介して所望段数の小室5,
5,…が区劃形成された安定堅牢なキュービクル式蓄電
池筐組立体6が得られる。
【0011】更に、本発明によれば、該キュービクル式
蓄電池筐組立体6の最上段の蓄電池収納筐1の上面に、
端末端子保護筐体17を設けたキュービクル式蓄電池盤
11に構成することが好ましい。該端末端子保護筐体1
7は、図1に示すように、下面の少なくとも前方に板状
の端末端子P,Nを収容する開口部18aを有する直立
体の骨組から成る端末端子保護枠体18と該保護枠体1
8の前面、左右側面、背面及び上面に取り付けられる被
覆板19,19,…から成る。各被覆板19は、図4〜
図6に示すように、その保護枠体18の各面の方形の骨
枠に配設したビス孔20にビス21により取り付けら
れ、これにより該端末端子保護筐体17が構成される。
図示の例において、直方体の該端末端子保護枠体18
は、L字状の形鋼を骨枠として直方体に組み立てられ、
その左右方向の幅は、該蓄電池収納筐1の上部骨枠13
aと同じ幅とし、その前後方向の奥行きの寸法は、該蓄
電池収納筐1の奥行きの寸法よりは僅かに長いものに形
成され、その下面の後辺の骨枠18bを該蓄電池収納筐
1の上面に、その後部の上部骨枠13bに積み重ねた状
態で載置したとき、その下面の左右辺の骨枠18c,1
8cの前端部が、図1及び図8に明示のように、該蓄電
池収納筐1の上面の前部上枠骨枠13bよりも僅かに、
例えばその左右の垂直骨枠18d,18dが前方に突出
した状態となり、該蓄電池収納筐1の前面から上方に突
出した端末端子P,Nがこの左右辺の骨枠18c,18
c間の開口部18aを介して該保護枠体18の内部空間
に臨むようにし、該保護枠体18で該端末端子P,Nが
保護されるようにした。該保護枠体18の該キュービク
ル式蓄電池筐組立体6の上面への取り付けは、その最上
段の蓄電池収納筐1の上面の前後の上部骨枠13b,1
3bの前後左右の連結部3,3,3,3のボルト挿通孔
15,15,15,15と整合する前記の左右辺の骨枠
18c,18c及び後辺の骨枠18bの左右に予め設け
てあるボルト挿通孔15,15,15,15にボルト4
aを挿入しナット4b締結することにより、その四隅で
安定堅牢に結着することにより達成される。
【0012】このように、本発明のキュービクル式蓄電
池盤11は、これを構築するために、上記のように積み
重ね連結自在の蓄電池収納筐1,1,…とこれに取り付
け自在でその外装体10を構成する外装板7,7,…及
び扉9とから成るので、台車での搬送、設置すべき所定
の場所への人手による搬送が容易迅速に行うことができ
る。また、端末端子保護筐体17もより軽量なその構成
部材である端末端子保護枠体18及びこれに取り付けら
れる被覆板19,19,…の状態で搬送することができ
る。尚、端末端子保護筐体17は、蓄電池収納筐1と同
様に比較的軽量で運搬し易いので、該キュービクル式蓄
電池筐組立体6の上面に取り付ける前に、図示しない
が、例えば、その左右の被覆板19,19の外面の前後
に最上段の蓄電池収納筐1の前後の上部骨枠13b,1
3bに溶接などにより取り付けられる例えばL字状取り
付け用片板を具備しておけば、このまゝ設置現場に搬送
し、現場で組み立てることなしに、直ちに、該キュービ
クル式蓄電池筐組立体6の上面に設けることができる。
【0013】図1は、本発明のキュービクル式蓄電池盤
11を設置現場に設置、構築する更に具体的な好ましい
実施例を示す。先ず、図示のように、所定の設置床G面
に左右に所定の間隔を存し、H形鋼から成るベース2
2,22を配置し、これに夫々穿設したボルト挿通孔1
5を介しアンカーボルト23で該設置床Gに固定する。
次いで、その上面に、床板24を上記の左右のベース2
2,22上に載せ、その四隅に配設したボルト挿通孔1
5,15,…を左右の該ベース22,22の夫々の前後
に配設したボルト挿通孔15,15,…に整合させ、ボ
ルト、ナットによる連結具4,4,…により結着し固定
する。尚、床板24としては、図示のように、その左右
辺並びに後辺より上方に突出するコ字状の囲壁24aを
予め設けると共にその内側に左右辺縁及び後辺縁に沿い
複数個の嵌着用孔24b,24b,…を配設したものを
用いる。一方、左右の外装板7,7及び背面の外装板7
としては、その夫々の下端に該床板24の嵌着用孔24
b,24b,…にかたく挿入嵌着されるべき突起7c,
7c,…を配設したものを用意する。また、その左右の
外装板7,7は、その上端部が端末端子保護枠体18の
下部の左右辺の骨枠18c,18cに達する高さを有
し、且つその上端部の前後に配設したビス孔7b,7b
は、該左右の骨枠18c,18cの前後に配設したビス
孔20,20に対応するようにして配設したものを用意
する。また、背面の外装板7の高さは、所定の高さの蓄
電池収納筐組立体6の高さに対応し、その左右の辺縁に
沿い、該組立体6の所定の高さの上部骨枠13b,13
b,…又は/及び下部骨枠13b,13b,…の夫々の
左右の連結部4,4の外面に配設したビス孔16,1
6,…に整合する位置にビス孔7b,7b,…を複数個
配設したものを用意する。而して、上記のように固設さ
れたその床板24の上面に所定数の蓄電池12,12,
…が収容された該蓄電池収納筐1の所要個数を、図示の
例では、6個を積み重ね、前記の要領で各重なり合う
上,下段の蓄電池収納筐1,1をその左右前後の連結部
3,3,…を介し連結具4,4,…で左右前後を連結し
て安定強固に連結された6段の小室5,5,…が区劃形
成されたキュービクル式蓄電池筐組立体6を構築する。
次いでその上面に前記の容量で該端末端子保護枠体18
を載置し、ボルトナットにより取り付ける。その後、そ
の左右の外装板7,7及び背面の外装板7の夫々の下端
の突起7c,7c,…を、前記の床板24の夫々の対応
する嵌着用孔24b,24b,…に挿入嵌着し、その左
右の外装板7,7の上端をその左右のビス孔7b,7
b,…を介し該端末端子保護枠体18の下部の左右辺の
骨枠18c,18cにビス21止めする。また、背面の
外装板7の下端の突起7c,7c,…を該床板24の対
応する嵌着用孔24b,24b,…に挿入嵌着し、その
左右縁に配設のビス孔7b,7b,…を介し該キュービ
クル式蓄電池筐組立体6を構成する蓄電池収納筐1,
1,…の後部の対応する上部骨枠13b,13b,…又
は/及び下部骨枠13b,13b,…にビス21止めす
る。更に、該扉9は、その左側の外装板7の前端縁の前
部突壁7cとこれに隣接する該扉9の囲枠壁9bの1側
壁を跨いでヒンジ8結着することにより、そのキュービ
クル式蓄電池筐組立体6の前面の開口部に対し開閉自在
に取り付ける。
【0014】次に、このように構成したキュービクル式
蓄電池盤11の扉9を開けた状態で、その内部のキュー
ビクル式蓄電池筐組立体6の6段の小室5,5,…内に
収容された蓄電池12,12,…の各正,負極柱端子間
を、接続杆12aにより互いに接続して組電池を構成
し、その端末端子P,Nを前記の端末端子保護枠体18
の開口底面18aよりその内部空間に臨ませ、その端末
端子P,Nにケーブル(図示しない)を接続し、外部の
負荷に接続するようにする。更に、該端末端子保護枠体
18の四周面及び上面に、被覆板19,19,…を当
て、その夫々に配設したビス孔19a,19a,…とこ
れに整合するビス孔20,20,…を介してビス21,
21,…を螺着しビス止めする。該上面を被覆する被覆
板19は、半割りした板部19A,19Aの対向端縁に
半円状の開孔19b,19b,…を対向して配設したも
のに構成することが好ましく、その半割り板部19A,
19Aを保護囲枠18の上面に取り付けるときに、その
所望の対向する半円開孔19b,19b,…が合わされ
て形成される円孔を挿通してケーブルを外部に導出せし
めるようにする。かくして、端末端子P,Nを外界の塵
埃などの悪影響から保護した端末端子保護筐体17を具
備したキュービクル式蓄電池盤とそのキュービクル式電
源装置が得られる。
【0015】尚、前記の左右の外装板7,7のキュービ
クル式蓄電池筐組立体6の左右への取り付けは、図示の
実施例では、その各上端を該端末端子保護枠体18の左
右辺18c,18cにビス止め21して取り付けたが、
これに代わり、例えば、図示しないが、左右の外装板
7,7の各上端を逆L字状に内側に折り曲げ、その折り
曲げられた水平板部を、最上部の該蓄電池収納筐1の前
後の上部骨枠13b,13bに係止することにより更に
簡単且つ迅速に取り付けることができる。
【0016】
【発明の効果】このように請求項1に係る本発明による
ときは、積み重ねて且つ互いに連結し得る直方体の蓄電
池収納筐の所望個数を積み重ね且つ結着して成るキュー
ビクル式蓄電池筐組立体を構成すると共にその左右及び
背面に外装板を取り付け、その前面の開口部に扉を開閉
自在に取り付けて外装体を設けてキュービクル式蓄電池
盤を構成するに当たり、該蓄電池収納筺の構成を、請求
項1に記載した構成にしたので、機械的強度の増大した
蓄電池筺体に構成でき、また、その複数個を用いて段落
0010及び図2及び図3の記載に明らかなように、下
段の蓄電池収納筐の上面の前後端部に配設された上部骨
枠の上面に、上段の蓄電池収納筐をその下面の前後端部
に配設された下部骨枠が重なるように載置し、上下段の
蓄電池収納筐の前後左右の四隅において、重なり合った
その夫々の突出端部の連結部で整合するボルト挿通孔に
ボルトを挿通し、ナット締めすることにより重なり合っ
た上下の蓄電池収納筐をその四隅で安定強固に一体に組
み立てられたキュービクル式蓄電池組立体が得られると
同時に、その下段の蓄電池収納筐の上壁面と上段の蓄電
池収容筐の下壁面との間に、その前後端部において夫々
重合する上部骨枠と下部骨枠の積層厚さに相当するスペ
ースが形成されるので、下段の蓄電池収納筐の上壁面
は、上段の蓄電池収納筐の荷重が直接かゝらないので下
向きに弯曲することなく良好な小室を安定保持すること
ができ、また、そのスペースは、通気用空間として利用
することができるなどの効果をもたらす。更に、請求項
2に係る発明によるときは、請求項1に係る該キュービ
クル式蓄電池筐組立体の最上段の蓄電池収納筐の上面
に、下面を開口した端末端子保護筐体を取り付けること
により、該蓄電池収納筐から上方に突出する端末端子を
外界との接触から保護する安全なキュービクル式蓄電池
盤を提供し得る。更に、請求項に係る発明によれば、
請求項1に係る該キュービクル式蓄電池筐組立体を所定
の設置場所において、その外装体の取り付け作業を容易
迅速に行うことができ、キュービクル式蓄電池盤を設置
できる。また、請求項4に係る発明によれば、外界から
保護された端末端子保護筐体を具備した体裁の良いキュ
ービクル式蓄電池組立体を容易に構築することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のキュービクル式蓄電池盤の1例の分
解斜視図。
【図2】 蓄電池収納筐の積み重ね、結着状態を説明す
る斜視図。
【図3】 図2の結着部の拡大断面図。
【図4】 図1のキュービクル式蓄電池を設置現場に設
置した正面図。
【図5】 図1の同左側面図。
【図6】 図1の同背面図。
【図7】 上面に端末端子保護筐体を取り付けたキュー
ビクル式蓄電池板の上部の一部を裁除した拡大正面図。
【図8】 図7のVIII−VIII線裁断面図。
【図9】 従来のキュービクル式蓄電池盤の斜視図。
【符号の説明】
1 蓄電池収納筐 2 直方体の筐
体 3 連結部 4 連結具 4a ボルト 4b ナット 5 小室 6 キュービク
ル式蓄電池筐組立体 7 外装板 8 ヒンジ 9 扉 10 外装体 11 キュービクル式蓄電池盤 12 蓄電池 12a 接続杆 13 方形の補
強囲枠 13a 垂直骨枠 13b 上部骨
枠、下部骨枠 14 連結部 15 ボルト挿
通孔 16 ビス孔 17 端末端子
保護筐体 18 端末端子保護枠体 18a 下面開
口部 18c 左,右辺の骨枠 19 被覆板 20 ビス孔 21 ビス 22 ベース 23 アンカー
ボルト 24 底板 24b 嵌着用
孔 7c 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−76806(JP,A) 特開 平8−148849(JP,A) 特開 平9−50798(JP,A) 特開 平10−334869(JP,A) 特開 平8−244473(JP,A) 特開 平4−15997(JP,A) 特開 昭50−153502(JP,A) 実開 平6−33357(JP,U) 実開 昭60−145550(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 2/10 S H01M 2/10 E H05K 5/02 V

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面を開口した直方体の筐体から外方へ
    突設した連結部を配設して成る蓄電池収納筐の複数個を
    積み重ね、その重合する連結部を互いに結着して複数個
    の蓄電池を収容し並べ載置する小室を複数段に区劃形成
    されたキュービクル式蓄電池筐組立体を構成し、該キュ
    ービクル式蓄電池筐組立体の左右側面及び背面に外装板
    を取り付けると共にその前面にヒンジを介し扉を開閉自
    在に取り付けて外装体を構成して成ることを特徴とする
    キュービクル式蓄電池盤において、該蓄電池収納筺は、
    該直方体の四周壁の外周面の前後端部に方形の補強囲枠
    を固設すると共に該筐体の上面の前後の該各補強囲枠の
    上部骨枠とその下面の前後の下部骨枠を、その各骨枠の
    両端部が左右の垂直骨枠よりは外方へ突出し水平に延び
    る長手の骨枠に形成し、その左右の各突出端部を上下方
    向に貫通するボルト挿通孔を設けられた連結部として成
    ことを特徴とするキュービクル式蓄電池盤。
  2. 【請求項2】 該キュービクル式蓄電池筐組立体の最上
    段の蓄電池収納筐の上面に端末端子保護筐体を取り付け
    たことを特徴とする請求項1に記載のキュービクル式蓄
    電池盤。
  3. 【請求項3】 設置場所に、所望個数の蓄電池収納筐と
    該外装体を構成する各外装板及び扉を搬送し、更に必要
    に応じ端末端子保護筐体又はその構成部材である端末端
    子保護枠体と各被覆板とを搬送し、その設置場所で請求
    1又に記載のキュービクル式蓄電池を設置構築
    することを特徴とするキュービクル式蓄電池盤の設置
    法。
  4. 【請求項4】 設置面に固設した型鋼ベース上に底板を
    連結固定し、その上面に蓄電池収納筐を載置し、その
    板に固定し、その蓄電池収納筐の上面に所望個数の蓄電
    池収納筐を積み重ね、各重なり合う蓄電池収納筐の対向
    するボルト挿通孔を介してボルトナットにより連結して
    複数個の蓄電池を収納し並べ設置する小室を複数段に区
    劃形成されたキュービクル式蓄電池筐組立体を構成し、
    その最上段の蓄電池収納筐の上面に、端末端子保護枠体
    を、該最上段の蓄電池収納筐の上面より上方に突出する
    正,負極の端末端子部を該端末端子保護囲枠の底面開口
    部を介してその保護枠体内に臨ませるように該蓄電池収
    納筐の前端縁より僅かに前方に位置させて載置した状態
    で取り付け、前記のキュービクル式蓄電池筺組立体の左
    右の外装板の夫々の下端に形成した突起を前記の底板の
    嵌着用孔に挿入嵌着すると共にその各上端を該端末端子
    保護枠体の左右の枠骨にビス止めし、その背面の外装板
    を該キュービクル式蓄電池筐組立体にビス止めし、更に
    扉を該左右側被覆板のいずれか一方にヒンジ結着して該
    キュービクル式蓄電池筐体の前面開口部に対し開閉自在
    に取り付けて外装体を構成し、更に、該端末端子保護枠
    体の四周側面及び上面に被覆板をビス止めし、該端末端
    子保護筐体を構成したことを特徴とする請求項に記載
    のキュービクル式蓄電池盤の設置法。
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