JP3128531U - 蓄電池等収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニット電池等の電気機器を収納し、屋外に設置する箱体において、軽量で、加工性、可搬性、取扱性に富み、防水性、通気性、耐震性、強靱性にも優れた機能を持つ箱体を容易に現場組立てできる成形パネルの低価格での提供。
【解決手段】箱体2を構成する8枚の成形パネルP(天板、底板、背面板2枚、側面板2枚、前面扉2枚)を製作するため、基板となる直方形の高耐食性メッキ鋼板の周辺部90を内方にL形に折り曲げて外縁部にフレーム80を一体成形する。その成形パネルP間を通しボルトによって連結、固定するため、ボルト孔01が穿設された係止アングル8を成形パネルPの周辺部90の裏側に溶着するとともに底板6と側板4および天板3との連結、補強のため側板4の上下コ−ナ−部にコ−ナ−金具9をボルト止めする。
【選択図】図1

Description

本考案は、蓄電池等の電気機器を屋外に設置する場合の収納箱に関し、詳しくは、防塵、防水性のほか通気性に富んだ箱体を構成する部材の形状、組合せに係わるもの。
従来、蓄電池等の電気機器を収納する箱体(以下、筐体、キャビネットともいう)につては、様々な構造のものが提案されている。
例えば、図4(a)(b)のように、4枚の壁面板(天板、側板、背板)と底床とを溶接した筐体に2枚の扉を装着し、内側に防水壁とトレ−を装着してバッテリ−室を構成した「屋外設置筐体の防水装置」が公示されている(文献1)。しかし、この筐体は、壁面板やトレ−などを構設した収納箱で、躯体が重いので可搬性と作業性に問題があった。
また、図5(a)(b)のように、収納箱の枠組(支柱と梁よりなる支持枠)に角形の薄鋼管を使用し、4本の支柱と4本の梁とをブラケットおよび4本の受けアングルによって結合し、蓄電池を収納する立体格子形の架台を構成した「蓄電池用架台および収納箱」が公示されている。(文献2)しかし、この収納箱は、これを設置する現場に枠組用部材を搬入した後、架台を組立て、その架台に前面扉、側面板および天井板をボルト、ナットにより結合して箱体を構成するため、現場での組立て作業に時間と手間がかかった。
さらに、図6のように、複数のユニット電池を収納するケ−ス(図7参照)の前面に扉取付用の枠を、背面にカバ−取付用の枠を固定して取り付け、この枠に前面扉と側面カバ−と背面カバ−を囲撓的に取付けた後、天井カバ−を載置して収納箱を構成した「蓄電池収納箱」が公示されている(文献3)。しかし、この収納箱も、成形部材を設置現場に搬入した後、ベ−ス上に設置したユニットケ−スに扉とカバ−を取付ける枠体を取付け、その枠体に換気口のみ具設した側面カバ−、背面カバ−および扉を取付けて天井カバ−を上から被着するなど多くの成形部材の現場での組立て作業に時間と手間がかかった。
特開平9−181460号公報 特開2001−307697号公報 特開2003−51299号公報
前記したように、従来の収納箱においては、箱体を構成する手法が、一般的に、枠体となるフレ−ム(支柱、梁)を組立てた後、その枠体にパネル(基板)を囲繞、装着することによって収納キャビネットを構成しているため、多種、多様な構成部材の現場搬入や現場組立て作業も容易ではなく、多くの時間と手間がかかる点に問題があった。
この考案は、このような問題点を検討し、改善すことによって、より一層の合理化(構成部材の簡素化、軽量化による作業能率の向上)を図ることを目的とするものである。
前記の課題を解決するための手段として、本考案の収納箱においては、箱体を構成するための基板となる長方形の薄鋼板の周辺部(縁部)を折曲げ加工し、成形するパネルに枠体の支柱や梁の役目を果たすフレ−ムを一体成形することとした。
また、扉板を除く成形パネルと成形パネルとの係合、連結を容易にするため、係止アングルを成形パネルの裏面(内側)に添設(溶接)固定した。
さらに、両側板の前面の上下コ−ナ−および底板と天板の前面のコ−ナ−に成形パネル間の連結を堅固にするため、コ−ナ−金具を装着(溶接)した。
また、現場組立作業を容易にするため各部材間の連結、締着は、通しボルトによるものとし、パネルのフレ−ム部や係止アングルやコ−ナ−金具にボルト挿通孔を穿孔した。
本考案の収納箱によれば、
(1)キャビネットを構成する部材を分割状態で現場に搬入できるので能率化する。
(2)支柱や梁などにより構成する支持架台を現場で枠組みしないので効率化する。
(3)パネルとフレ−ムとを一体成形した部材を面組みする箱体なので靱性化する。
(4)パネル間を通しボルトによって連結するので現場での組立作業が簡略化する。
(5)パネルに係合アングルとコ−ナ−金具を装着してるので面組みが容易である。
(6)組立、設置を短時間に行うことができるので作業能率が向上し、省力化する。
(7)曲げ加工によりパネルとフレ−ムを一体成形するので製品コストが低減する。
(8)部材に高耐食性メッキ鋼板製を使用し、全面塗装するとともに部材間の接合部をコ−キングするので耐候性、防水性に優れているなど多くの効果を奏する。
Figure 0003128531
形に折曲げてフレ−ムを一体成形した8枚(天板、側面板、底板、扉板、扉)の成形パネルを現場に搬入し、収納箱を載置するベ−スを地盤に設置した後、その上に各パネルを適切に結合、締着してキャビネットを構成、設置する。よって、従来の箱体構成手法のように、支柱や梁などよりなる支持枠体にパネルを取付けるといった作業工程が省略される。
以下、その実施形態(箱体の構成、組立)を図面に基づいて説明する。
図1は、蓄電池収納箱1の組立て展開図で、長方形の薄型鋼板8枚(扉2枚、天板、底
Figure 0003128531
を一体成形した各パネルPの形状と配置状況を示すもので、扉7を除くパネルPには、パネル間の連結を容易にする係止アングル8を装着のほか両側板4の前面の上下コ−ナ−のフレ−ム80部に底板6と天板3との連結を堅固にするコ−ナ−金具9が装着されている。
図2は、蓄電池収納箱1の外観図で、正面の2枚の扉7の下部に換気口30が設けられ、左右の扉7Rには、両側パネル4に取付けた蝶番60(図示せず)によって両開きできるよう把手70が設けられている。また、左側板4Lの上部に排気口10が設けられ、側板4Rの上部に入線口20が、また、その下部に3本のケ−ブルホルダ−40を設けるとともに天板3のコ−ナ−部に4本の吊上げフック50を設けている。なお、排気口30や入線口20やケ−ブルホルダ−40は、左右どちらの側板4でも取付けることができる。
図3は、収納箱1の側板4の形状を示す正面図と側面面で、直方形の薄鋼板のパネルP
Figure 0003128531
てパネル間を連結する係止アングル8をパネルPの内面に溶着するとともに下部に換気口30を設けている。
また、収納箱1に収納する蓄電池Bは、一般的に使用されているユニット電池Bを収納する枠状のケ−ス(図7に示す斜視図)のように、複数のユニット電池Bを4段〜6段積
Figure 0003128531
載置しており、この架台02を底板6あるいはベイス(載置台)03上に設置し、蓄電池Bを収納箱1に収納している。
本考案の収容箱が、防水性、防塵性、通気性、耐震性の機能を有しているので、これを屋外に設置する通信関係の機器(ケ−ブル接続端子盤等)を収納するキャビネット(キュ−ピクル)として役立つものである。
本考案の蓄電池収納箱の組立て展開図。 本考案の蓄電池収納箱の外観図。 本考案の蓄電池収納箱の側板の形状図。 従来の防水構造を備えた屋外設置筐体の実施形態図。(文献1)(a)筐体の外観を示す斜視図。(b)筐体の要部を示す断面図。 従来の蓄電池用架台および収納箱の実施形態図。(文献2)(a)収納箱の外観を示す斜視図。(b)収納箱の架台の組立てを示す斜視図。 従来の蓄電池収容箱の実施形態を示す斜視図。(文献3) 従来のユニット電池(複数)を収納する枠状ケ−スを示す斜視図。
符号の説明
1 収納箱
2 箱体(キャビネット、筐体)
02 架台(支持枠体)
3 天板
03 ベ−ス(載置台)
4 側板
04 開口部
4L 左側板
4R 右側板
5 背板
6 底板
7 扉
7L 左扉
7R 右扉
Figure 0003128531
9 コ−ナ−金具(補強用)
90 周縁部(周辺部)
01 挿通孔(ボルト用)
10 排気口
20 入線口
30 換気口
40 ホルダ−(ケ−ブル用)
50 吊上げフック
60 蝶番
70 把手
P パネル(成形)
B ユニット電池(蓄電池)

Claims (1)

  1. 8枚の成形パネル(天板、底板、背面板2枚、側面板2枚、前面扉2枚)とベ−スよりなる箱体の部材製造工程と、その成形パネルの組立て手法であって、成形パネル間を通しボルトによって螺着、連結するため基板となる長方形の高耐食性メッキ鋼板の
    Figure 0003128531
    (ロ)扉を除くパネルの周縁部の裏面にフレ−ムに沿ってパネル間を連結、固定する係止アングルを溶着する。
    (ハ)両側面板の前面の上下周縁部のコ−ナ−に底板と天板との連結、補強用のコ−ナ−金具をボルト止めする。
    (ニ)両側面板と前面扉とを係合、装着するための蝶番を側面板の外縁部(縦フレ−ム)に装着する。
    (ホ)前面扉の下部に換気口を設けるとともに開閉用の把手を装着する。
    (ヘ)天板の四隅(フレ−ム上)の上面に吊上げフックを装着する。
    (ト)両側面板の上部に排気口または入線口を装着するための開口部を設けるとともに入線口を装着する側板の下部にケ−ブルホルダ−を2〜3箇所装着する。
    (チ)パネル間の接合面にゴムテ−プを挟着してコ−キングする。
    ことによって成形したパネルを現場において組立て、電気機器などを収納する直方体の箱体を構成することを特徴とする蓄電池等の収納箱。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010277788A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Furukawa Battery Co Ltd:The 蓄電池盤の吊り構造
JP2013196857A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Panasonic Corp 蓄電装置
CN108638844A (zh) * 2018-05-30 2018-10-12 大连交通大学 一种钢轨探伤车用复合式燃油箱
US11450914B2 (en) 2017-06-01 2022-09-20 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Storage battery unit

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