JP3530387B2 - 電源回路及びそれを備えたディスク装置 - Google Patents

電源回路及びそれを備えたディスク装置

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JP3530387B2
JP3530387B2 JP20632898A JP20632898A JP3530387B2 JP 3530387 B2 JP3530387 B2 JP 3530387B2 JP 20632898 A JP20632898 A JP 20632898A JP 20632898 A JP20632898 A JP 20632898A JP 3530387 B2 JP3530387 B2 JP 3530387B2
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    • HELECTRICITY
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源回路及びそれ
を備えたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、消費電力が大きく変動する負
荷に電力を供給する電源回路としては、ピックアップの
作動と休止を繰り返すことによってディスク上へのデー
タ記録やディスク上からのデータ再生を行うディスク装
置の電源回路等があり、以下、このようなディスク装置
に備えられた電源回路を、図7乃至図9に示す携帯型の
MD記録再生装置を参照して説明する。
【0003】図7乃至図9において、1はピックアップ
やピックアップのサーボ及び駆動回路並びにRFアンプ
等から構成された記録再生手段であり、データ記録時に
ピックアップからハイパワーのレーザービームをディス
ク上に照射してデータを記録すると共に、データ再生時
にピックアップから微少パワーのレーザービームをディ
スク上に照射してデータを読み取るようになっている。
【0004】2は記録再生手段1とのデータ授受が行わ
れると共に、データに圧縮伸長等の信号処理を施す信号
処理回路、2aは記録時信号処理回路2で圧縮された圧
縮データやディスクから読み出された圧縮データが記憶
されるメモリであり、これら信号処理回路2及びメモリ
2aにおけるデータ圧縮によって、データ記録時及び再
生時においてピックアップが作動する必要のない時間が
発生し、この間、ピックアップによるディスク上へのレ
ーザービームの照射やピックアップサーボ及び駆動回路
の作動が停止されるようになっており、ピックアップの
非動作時の負荷がピックアップ動作時の負荷に対して半
分以下となって大幅な省電力化が図られている。
【0005】3はMD記録再生装置のシステム全体を制
御するマイコン、4は入力端子からのデータをA/D変
換して信号処理回路2に供給すると共に信号処理回路2
からのデータをD/A変換して出力端子に供給する信号
変換回路である。
【0006】5aは後述する電源回路から送られてきた
電圧が2.5Vとなって出力されるよう昇降圧する第1
昇降圧回路(アップダウン型DC/DCコンバータ)、
5bは後述する電源回路から送られてきた電圧が2.8
Vとなって出力されるよう昇降圧する第2昇降圧回路
(アップダウン型DC/DCコンバータ)であり、2.
5vを必要とする所へは第1電圧変換回路5aから、
2.8vを必要とする所へは第2電圧変換回路5bから
電力が供給されるように結線されている。尚、後述する
電源回路から送られてきた電圧を昇降圧する理由は、電
源から送られてくる電圧が後述するように所定の電圧よ
りも低いのもあれば高いのもあるからである。
【0007】6aは乾電池、6bは充放電が可能な充電
池、6cは交流電源を直流電源に変換するACアダプタ
であり、操作者の選択によって脱着されるものである。
尚、各電源の出力電圧の大きさはACアダプタ6c、充
電池6b、乾電池6aの順に設定されている。又、乾電
池6aは、図8に示すように、乾電池ケースAに収納さ
れた後、図9に示すように、収納された乾電池ケースA
の雄端子と装置本体Bの雌端子をフィットさせ、その後
に回転ネジを回転させることによって乾電池6aと装置
本体部とが電気的に結ばれるようになっており、この乾
電池6aに流れる電流は、第1昇降圧回路5a及び第2
昇降圧回路5b並びに昇圧回路8まで同じであるため、
乾電池6aから負荷までの引き回し回路の抵抗による電
力ロスが無視できない状態となっている。
【0008】7a,7b,7cはそれぞれ乾電池6a,
充電池6b,ACアダプタ6cの電力を装置内に入力す
る為のスイッチであり、マイコン3からの制御信号に基
づいてON/OFFされ、第1昇降圧回路5a、第2昇
降圧回路5b、後述する昇圧回路8に電源電力が入力さ
れるようになっている。尚、スイッチ7a,7b,7c
は、例えば、ON抵抗の低いパワーMOSFETが使用
される。
【0009】7d,7e,7fはスイッチ7a.7b,
7cと並列に設けられたダイオードであり、ある電源が
操作者によって急に引き抜かれた場合において次に出力
電圧の高い電源の電力が該電源に対応するダイオードを
介して出力されるように設定されるものである。
【0010】8は入力された電圧を2.7Vまで昇圧す
る昇圧回路であり、スイッチ7a,7b,7cに接続さ
れ、乾電池6a,充電池6b,ACアダプタ6cの電力
が入力されるようになっている。尚、乾電池6aの電力
が入力された場合は2.7Vまで昇圧されるが、充電池
6b及びACアダプタ6cの電力が入力された場合は
2.7Vよりも高い電圧なのでそのままの電圧で電力を
送る。
【0011】9は昇圧回路8から送られた電力の電圧を
2.5Vまで降圧させる降圧回路であり、その降圧した
2.5Vの電圧はマイコン駆動電圧としてマイコン3に
供給される。尚、昇圧回路8と降圧回路9とが設けられ
る理由は、図示されないMD記録再生装置のスタートキ
ー(電源キー)がONされたとき、まず無条件でマイコ
ン3を起動させるためであって、第1昇降圧回路5aが
マイコン3によって指令されるようになっており、第1
昇降圧回路5aからマイコン3を起動させることができ
ないためである。
【0012】そして、上記のように構成されたMD記録
再生装置において、図示されないMD記録再生装置のス
タートキー(電源キー)がONされると、無条件でマイ
コン3が起動し、マイコン3において各電源の電圧を測
定して電源が装着されているかどうかの確認が行われる
と共に、装着された電源からACアダプタ6c→充電池
6b→乾電池6aという優先順位に基づいて電源が選択
され、選択された電源に対応するスイッチ7a〜7cの
何れかをONさせ、その選択した電源によって電力供給
を行うようにしており、又マイコン3は、電源立ち上が
り時だけでなく、データ記録時やデータ再生時において
も常時使用している電源の出力電圧を測定して各モード
に設定された警告及び寿命設定電圧と比較し、図示しな
い表示手段で電池の寿命が残りわずかであることの警告
を発したり、寿命電圧に達したと判断した場合に各モー
ドの停止を実施したりしていた。
【0013】因に、乾電池6c一本当たりとしてのデー
タ記録時の警告電圧は1.0V、寿命電圧は0.9Vで
あり、データ再生時の警告電圧は1.0V、寿命電圧は
0.8Vであり、データ記録時の警告電圧及び寿命電圧
がデータ再生時の警告電圧及び寿命電圧に比べて高く設
定される理由は、データ記録時が高負荷でデータ再生時
が低負荷であると共に、データ記録を行っていた場合に
は、MDの記録がメインデータの記録を完了しても記録
したことにはならず、該メインデータに対するUTOC
(User Table Of Contents)データがUTOC領域に記
録されない限り記録されたことにはならず、少なくとも
それまで記録されたものに関してUTOCデータを書き
込むのに必要な電力を電源に確保した上で停止されるた
めである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来装
置では、以下のような問題点を有していた。
【0015】1.マイコンのハングアップの可能性があ
る。使用中にある電源が突然引き抜かれる等して急に電
力供給が不能となった場合であって、マイコンが次に予
定される電源に対するスイッチをONするとき、その間
の電圧降下を防ぐために、予定される電源の電力供給を
ダイオードを介して即座に実施するようにしているが、
次に予定される電源が寿命電圧ぎりぎりであったとき、
ダイオードによる電圧降下によってマイコンのハングア
ップを引き起こす恐れがあった。
【0016】2.電源回路にコストがかかりすぎる。リ
レー式スイッチは電源切換に要求される高速切換が不可
能であり、又バイポーラ型トランジスタスイッチではベ
ース電流を必要として電力ロスが生じ、少しでも省電力
化を遂行しようとする製品には不向きであるため、電位
を与えるだけで駆動されるパワーMOSFETスイッチ
を使用する必要があるが、ON抵抗の低いパワーMOS
FETスイッチは非常に高価であり、又電源の数だけパ
ワーMOSFETスイッチを必要とすることから、電源
回路のコストが非常に高くなるといった問題点があっ
た。
【0017】3.電源回路そのものの電力ロスが大き
い。電力ロスの小さいパワーMOSFETスイッチを使
用してもなお、ON抵抗による電力ロスを無視すること
はできず、特に高負荷時の電力ロスは無視することがで
きず省電力化の障害となっており、又少ない本数の乾電
池を電源とするとき、出力電圧が使用可能範囲のダウン
時に、負荷が要する負荷電圧を下回ってしまうため、負
荷の設定電圧にするための電圧変換回路を昇降圧回路で
構成する必要があるが、特に小型サイズのものでは、降
圧回路のロスが約10%であるのに対して昇降圧回路で
は約30%のロスが生じ、電源回路そのものの電力ロス
が大きくなるといった問題点があった。そして、乾電池
を電源として含めつつ、降圧回路のみで対応しようとす
ると、最低でも乾電池4本必要とするため、乾電池の使
用本数が大幅に増大するといった問題点もあった。
【0018】4.乾電池の寿命が短い。ACアダプタが
電源として装着されていない場合であって、出力電圧が
設定電圧より低くなっている充電池が装着されていると
き、電源として乾電池が選択されて乾電池のみによって
電力供給が行われ、充電池に蓄えられている電力が使用
されず、又電源回路そのものの電力ロスが大きいため、
電源に対する外部負荷の大きい製品において、内部抵抗
での電圧降下が大きくなってすぐに寿命に達してしまう
といった問題点があった。
【0019】5.乾電池を複数本使用する必要がある。
乾電池の出力電圧の低下は起電圧の低下によってではな
く、乾電池内の内部抵抗の増大によって起こるわけであ
るが、外部負荷が大きければ大きい程、内部抵抗での電
圧降下が大きくなってすぐに寿命に達してしまうため、
電源に対する外部負荷の大きい製品においては、電池を
交換してから次に電池を交換するまでの時間を少しでも
長くするために乾電池の本数を増やさざるを得ないとい
った問題点があり、特に携帯型の機器においては大きな
問題点であった。
【0020】本発明は、マイコンのハングアップやコス
トアップを防止しつつ、電力ロスの低減や電池寿命の長
寿化を図ることができる電源回路を提供することを目的
とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、充電機能を有する第1の直流電
源と、前記第1の直流電源の内部抵抗よりも高い内部抵
抗を有する第2の直流電源とを備え、消費電力が大きく
変動する負荷に電力を供給する電源回路において、前記
第2の直流電源の出力電圧を昇圧させる昇圧手段を
、前記昇圧手段と前記負荷との接続点に前記第1の直
流電源を接続する一方、前記第1の直流電源は、前記負
荷が要する電圧よりも高い電圧供給能力を有し、前記昇
圧手段は前記第1の直流電源の出力電圧が低下して通常
の平均出力より若干低い所定電圧となったとき作動し、
前記第2の直流電源の出力電圧を前記所定電圧まで昇圧
させるものである。請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明に加え、前記昇圧手段と前記負荷との間に直流
抵抗を設け、前記直流抵抗と前期負荷との接続点に前記
第1の直流電源を接続するものである。
【0022】請求項記載の発明は、請求項2記載の
明の構成に加え、前記直流抵抗は、直流抵抗を有するコ
イルによって構成されたものである。
【0023】請求項記載の発明は、請求項1乃至請求
項3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記第1の直
流電源が、充電電力が使い果たされる直前の状態におい
て、出力電圧が充電電力に応じて急激に変化する特性を
し、前記通常の平均出力より若干低い所定電圧とは、
前記第1の直流電源の充電電力が使い果たされる直前の
状態にある電圧であるものである。
【0024】請求項記載の発明は、請求項1乃至請求
の何れかに記載の発明の構成に加え、前記昇圧手段
は、前記第2の直流電源の出力電圧を前記負荷が要する
電圧よりも高い電圧に昇圧するものである。
【0025】請求項記載の発明は、ピックアップの作
動と休止を繰り返すことによって、ディスク上へのデー
タ記録又はディスク上からのデータ再生を行うディスク
装置において、充電機能を有する第1の直流電源と、前
記第1の直流電源の内部抵抗よりも高い内部抵抗を有す
る第2の直流電源と、前記第2の直流電源の出力電圧を
昇圧させる昇圧手段とを設けると共に、前記昇圧手段と
前記ピックアップを駆動する駆動回路との間に直流抵抗
を設け、前記直流抵抗と前記ピックアップを駆動する駆
動回路との接続点に前記第1の直流電源を接続する一
方、前記第1の直流電源は、前記駆動回路が要する電圧
よりも高い電圧供給能力を有し、前記昇圧手段は前記第
1の直流電源の出力電圧が低下して通常の平均出力より
若干低い所定電圧となったとき作動し、前記第2の直流
電源の出力電圧を前記所定電圧まで昇圧させるものであ
る。
【0026】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明の構成に加え、前記第2の直流電源と前記昇圧手段と
によって電源ユニットを構成して装置本体とは別体に、
且つ装置本体に対して着脱自在に設けられるものであ
る。
【0027】従って、請求項1記載の発明によれば、
1の直流電源の出力電圧が低下して所定電圧となるまで
は第1の直流電源によって負荷に電力を供給し、所定電
圧となった後は、低負荷時に、第2の直流電源によって
負荷に電力を供給しつつ、昇圧手段の作用によって第2
の直流電源の電力を第1の直流電源に充電することがで
きると共に、高負荷時に、第2の直流電源による負荷へ
の電力供給を維持しつつ、第1の直流電源より流れる電
流は第2の直流電源より流れる電流より大きくなるので
低負荷時に充電された第1の直流電源の電力も負荷に供
給することができる。請求項2記載の発明によれば、高
負荷時に第1の直流電源より流れる電流を第2の直流電
源より流れる電流より大きくする度合いを高めることが
できるので、より第2の直流電源の消耗を防ぐことがで
きる。請求項記載の発明によれば、直流抵抗にリアク
タンス成分をもたせることにより、昇圧手段によって発
生するリップル成分をも除去することができる。
【0028】請求項記載の発明によれば、充電電力が
使い果たされる直前の状態において、出力電圧が充電電
力に応じて急激に変化する特性を有する第1の直流電源
を用いるので、第2の直流電源に切り換えるときに第1
の直流電源の充電電力をほぼ完全に使い果たすことがで
きると共に、低負荷時の時間が短い場合であっても、瞬
時に第1の直流電源の出力電圧をあげることができる。
【0029】請求項記載の発明によれば、昇圧手段に
よって昇圧された電圧及び第1の直流電源からの電圧を
負荷が要する負荷電圧よりも高くすることにより、負荷
の設定電圧にするための電圧変換手段を降圧変換手段で
構成することができる。
【0030】請求項記載の発明によれば、ピックアッ
プの休止時に、第2の直流電源によってピックアップを
駆動する駆動回路に電力を供給しつつ、昇圧手段の作用
によって第2の直流電源の電力を第1の直流電源に充電
することができると共に、高負荷時に、第2の直流電源
によるピックアップを駆動する駆動回路への電力供給を
維持しつつ、直流抵抗等の作用によって第1の直流電源
より流れる電流を第2の直流電源より流れる電流より大
きくして低負荷時に充電された第1の直流電源の電力も
ピックアップを駆動する駆動回路に供給することができ
る。
【0031】請求項記載の発明によれば、装置本体に
対して着脱自在な電源ユニットを設ける場合において、
その電源ユニットを第2の直流電源と昇圧手段とによっ
て構成することにより、電源ユニットから負荷までの引
き回しの間の電流値を低くすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の一実施の形態であるディス
ク装置の電気的構成を示す概略機能ブロック図、図2は
同ディスク装置に用いられる電源ユニットの外観を示す
外観斜視図であり、(a)は電池装着前の状態、(b)
は電池装着時の状態をそれぞれ示すものである。図3は
同電源ユニットを装置本体に接続するときの状態を示す
外観斜視図、図4は同ディスク装置において用いられる
充電池の出力電圧と充放電力との関係を示す特性図、図
5は同ディスク装置に満充電の充電池と乾電池とを接続
した状態においてデータ記録を連続して行ったときの時
間と充電池及び乾電池の電圧との関係を示す特性図、図
6は同ディスク装置に満充電の充電池と乾電池とを接続
した状態においてデータ再生を連続して行ったときの時
間と充電池及び乾電池の電圧との関係を示す特性図であ
る。
【0034】以下、本発明の一実施の形態であるディス
ク装置を図1乃至図6に基づいて説明する。尚、図1乃
至図3において図7乃至図9と共通する部分には共通の
符号を付し、その説明については省略する。
【0035】図1において、11はアップ型DC/DC
コンバータによって構成される昇圧回路であって、乾電
池6aからの出力電圧を3.4Vに昇圧するものであ
り、出力端子に3.4V以上の電圧がかかると昇圧動作
が停止されるようになっている。12は0.5Ωの直流
抵抗と10μHのインダクタンスを有するチョークコイ
ルであり、その直流抵抗によって昇圧回路11の出力の
電圧降下を行うと共にリアクタンス成分によって昇圧回
路11によって発生するリップルを吸収するものであ
る。そして、これら昇圧回路11及びチョークコイル1
2は乾電池ケースAに収容され、図2に示すように、こ
の乾電池ケースAには1本の乾電池6aが収納された
後、図3に示すように、収納された乾電池ケースAの雄
端子と装置本体Bの雌端子をフィットさせ、その後に回
転ネジを回転させることによってチョークコイル12と
装置本体の回路部とが電気的に結ばれるようになってい
るため、乾電池6aから昇圧回路11の出力部までの抵
抗が小さくなり、且つその電力ロスが抑えられると共
に、昇圧回路11から負荷までの引き回し回路の抵抗に
よる電力ロスも電流値の低下によって抑えられるように
なっており、又乾電池6aと昇圧回路11とチョークコ
イル12とを1つの回路としたときの総抵抗は、特にチ
ョークコイル12の直流抵抗の影響によって充電池6b
の総抵抗よりも大きい値となっている。
【0036】13はACアダプタ6cが逆極性で接続さ
れた場合の逆接続防止と充電池6bからの電流の流れ込
みを防止するダイオードであり、このダイオード13の
出力側と充電池6bの出力側とチョークコイル12の出
力側とはそれぞれ接続されている。
【0037】14aはチョークコイル12と昇圧回路1
1とを介した乾電池6aからの出力、充電池6bからの
出力、又はダイオード13を介したACアダプタ6cか
らの出力を2.5Vに降圧させた後、マイコン3を除く
2.5Vの電圧を必要とする回路部に供給する第1降圧
回路、14bはチョークコイル12と昇圧回路11とを
介した乾電池6aからの出力、充電池6bからの出力、
又はダイオード13を介したACアダプタ6cからの出
力を2.8Vに降圧させた後、マイコン3を除く2.8
Vの電圧を必要とする回路部に供給する第2降圧回路、
15はチョークコイル12と昇圧回路11とを介した乾
電池6aからの出力、充電池6bからの出力、又はダイ
オード13を介したACアダプタ6cからの出力を2.
5Vに降圧させた後、マイコン3に供給する第3降圧回
路であり、これら第1降圧回路14a、第2降圧回路1
4b、及び第3降圧回路15は、コスト単価が低く電力
ロスも少ないダウン型DC/DCコンバータによって構
成されている。これは、乾電池6aの出力を昇圧回路1
1にて昇圧することによって、使用する乾電池の本数が
わずか1本にもかかわらず全ての電源の出力電圧が上記
3つの電圧変換回路14a,14b,15の設定出力電
圧より上回ることができたからである。
【0038】尚、乾電池6a、充電池6b、及びACア
ダプタ6cの使用電圧範囲は、乾電池6aでは0.6V
〜1.5V、充電池6bでは3.0V〜4.1V、AC
アダプタ6cでは3.8V〜5.5Vであり、充電池6
bは、図4に示すように、充電電力の容量が満杯状態に
あるときに出力電圧が4.1Vであり、容量の減少によ
って徐々に出力電圧が低下し、その後、残容量が約1〜
3%になったとき、電圧降下の勾配が急に大きくなるよ
うな充放電特性を有しており、残容量が約1〜3%にな
る前は昇圧回路11の出力電圧よりも充電池6bの出力
電圧の方が若干高く、平均出力電圧は3.6Vと考えて
よい。
【0039】又、乾電池6a、充電池6b、ACアダプ
タ6cからマイコン3に直接出力電圧値のデータが送ら
れ、マイコン3によってそれぞれの出力電圧が測定され
ると共に、その測定データとあらかじめ設定された警告
用設定値及び寿命判定用設定値と比較し警告表示を行っ
たり記録もしくは再生のモード停止を行う指令が発せら
れるように構成されている。
【0040】以上が本発明の一実施の形態であるディス
ク装置の構成であるが、ここで重要なことは、高コスト
で大きな電力ロスを発生する電源切換用のスイッチ、並
びに電力ロスの大きい昇降圧型DC/DCコンバータを
使用していないことがあげられる。
【0041】次に、上記のように構成されたディスク装
置におけるデータ記録時の動作について説明する。
【0042】図示しないスタートキー(電源キー)が操
作されると、電源のいずれかの電力が第3降圧回路15
を立ち上がらせ、これによってマイコン3が立ち上が
る。そして、マイコン3が立ち上がると所定の手順にて
フォーカスサーボやトラッキングサーボの自動調整及び
TOCの読み込みが行われ、操作者による次の操作を待
った状態となる。このとき、マイコン3を立ち上がらせ
る電源は、装着されている電源がなにであるかにより決
定され、装着された電源の出力電圧の一番高いものがデ
ィスク装置の電源となる。
【0043】従って、ACアダプタ6cが装着されてい
る場合は必然的にACアダプタ6cが電源となり、この
とき、充電池6bも装着されている場合には、充電池6
bの出力電圧が4.1vを下回っているときに、装置側
だけでなく充電池6bにも出力され、充電池6bの充電
が行われる一方、充電池6bの出力電圧が4.1vであ
るときはACアダプタ6cの出力は装置側のみとなる。
尚、上述した使用電圧範囲の数値からみるとACアダプ
タ6cの出力電圧が充電池6bの出力電圧より低くなる
場合があるように見うけられるが、ACアダプタ6cの
出力電圧が低くなったとき充電池6bの出力電圧はさら
に低くなるため、ACアダプタ6cが装着されている状
態において充電池6bが電源になることは通常ない。
【0044】又、ACアダプタ6cが装着されておら
ず、且つ充電池6b及び乾電池6aが装着されていると
きは、充電池6bの出力電圧が乾電池6aの昇圧回路1
1からの昇圧電圧3.4Vよりも大きいとき充電池6b
が電源となり、小さいとき乾電池6aが電源になると共
に、乾電池6aの出力は装置側だけでなく充電池6bに
も出力され、充電池6bの充電が行われ、その後、充電
池6bの出力電圧が3.4V近傍の電圧まで充電された
とき乾電池6aと充電池6bの両者が電源となる。
【0045】一方、マイコン3が立ち上がってフォーカ
スサーボやトラッキングサーボの自動調整やTOCの読
み込みが行われた状態において、図示しない記録キーが
操作され記録動作が開始されると、入力端子からアナロ
グのオーディオ信号が信号変換回路4に入力されてA/
D変換され、信号処理回路2にて約1/4に圧縮された
後、その圧縮信号がメモリ2aに格納され、その後、メ
モリ2aに格納された圧縮信号はメモリ2aの格納量に
応じて適宜磁気ヘッド及びピックアップから磁界変調さ
れた記録信号がディスクに記録される。このとき、記録
再生手段1を構成するピックアップは図示しないディス
クの記録部をキューリー点以上に温度上昇させる必要が
あり電源部に高負荷がかかる。
【0046】そして、上述したように1/4に圧縮して
記録することからピックアップや磁気ヘッドは作動する
必要のない時間ができる。つまり、ピックアップが1秒
間作動したとすると3秒間休止することになり、この休
止期間においては、ピックアップのレーザー照射を停止
すると共に、ピックアップのサーボ回路や駆動回路も休
止せしめることによって省電力化が行われ、例えば、デ
ータ記録時におけるピックアップ作動時の消費電力は8
00mWとなるのに対してピックアップ非作動時の消費
電力は200mWとなり、このことから、高負荷と低負
荷が交互に電源回路にかかることになる。因に、データ
再生時におけるピックアップ作動時の消費電力は600
mWであるのに対してピックアップ非作動時の消費電力
は200mWである。
【0047】そして、このようなデータ記録時におい
て、ACアダプタが装着されていない場合であって、乾
電池6a又は充電池6bの両方が装着されているときに
は、充電池6bの出力電圧が昇圧回路3.4Vより高い
とき、充電池6bが電源となり、その後、ピックアップ
作動時の高負荷とピックアップ非作動時の低負荷とが交
互に充電池6bにかかって、充電電力が消費されて充電
池6bの容量が少なくなり、昇圧回路11の昇圧電圧
3.4Vより低くなったとき、昇圧回路11が作動して
乾電池6aが電源となり、昇圧回路11によって3.4
Vに昇圧された電力がチョークコイル12を介して各降
圧回路14a,14b,15に供給されると共に、チョ
ークコイル12の出力部の電圧が充電池6bの出力電圧
より高いときに充電池6bへも電流が流れ、乾電池6a
の電力が充電池6bに充電されることになる。そして、
この充電池6bに充電された電力は、ピックアップが作
動状態となって高負荷となったとき、昇圧回路11によ
って3.4Vに昇圧された乾電池6aからの電力と共に
各降圧回路14a,14b,15に供給される。
【0048】尚、データ記録時において、ACアダプタ
が装着されていない場合であって、乾電池6a又は充電
池6bの何れか一方のみが装着されているときには、そ
の装着されている乾電池6a又は充電池6bが電源とな
り、又ACアダプタ6cが装着されている場合には、他
の電源が装着されていようとなかろうとACアダプタ6
cが電源となり、このとき、停電になったりACアダプ
タ6cが引き抜かれたとしても、電源切換用スイッチを
設けていないため、他の電源が即時電源になることから
マイコン3がハングアップしたりデッドになることはな
い。
【0049】一方、乾電池6aと充電池6bの両方を用
いて電源供給を行うときには、以下の点がポイントとな
る。
【0050】第1のポイントは、乾電池6aと充電池6
bが両方装着された状態で乾電池6aが電源として使用
されるのは、充電池6bの容量がほとんど無い状態のと
きであるということである。前述したように充電池6b
の容量がほとんど無い状態では容量と出力電圧の関係は
急勾配になっているため、少しでも放電すると出力電圧
はすぐに低下し、逆に少しでも充電されるとすぐに出力
電圧があがるということである。
【0051】第2のポイントは、乾電池6a,昇圧回路
11,チョークコイル12を1つの回路と考えた場合に
おいて、その回路の総抵抗と充電池6b側の総抵抗とを
比較すると乾電池6a側の総抵抗が大きいということで
ある。この目的のためにチョークコイル12が設けら
れ、直流抵抗分を利用している。
【0052】第3のポイントは乾電池6aの内部抵抗が
増大しいかに出力電圧が低下しようとも3.4Vまで昇
圧しようとすることである。
【0053】今、ピックアップが作動状態となって高負
荷状態であったとすると、第2のポイントで述べた通り
乾電池6a側の抵抗が充電池6b側の抵抗より大きいた
め、充電池6b側から流れる電流値は乾電池側6aより
も大きく、それに伴って、充電池6b側がより多く負担
することになり、このことは、高負荷になればなるほど
顕著にあらわれる。従って、このとき負荷が増えても乾
電池6a側の負担はあまり増えず、増えた分の多くは充
電池6b側で負担することになる。
【0054】つまり、高負荷時は乾電池6aと充電池6
bの両方が電源となり、低負荷時になっても乾電池側6
aは電源として出力し続ける一方、充電池6bは先ほど
の高負荷時において放電して容量が少なくなるため、出
力電圧が低下している。このとき、乾電池6aは内部抵
抗が増え出力電圧が低下するが、第3のポイントでのべ
たように昇圧回路11によって3.4Vまで昇圧されて
おり、低負荷であるから電流値は低く、チョークコイル
12での電圧降下も低く、チョークコイル12の出力部
の電位は充電池6bより高いため、充電池6bは出力電
圧が3.4V近傍になるまで充電されることになる。
尚、昇圧回路11による昇圧は電池が寿命に達するまで
続けられる。
【0055】即ち、低負荷時においては、乾電池6aは
装置側への電源でありつづけるとともに、充電池6bを
充電させ、高負荷時になったとき、充電池6bがもとの
状態に復帰しているから先ほどの高負荷時の動作を繰り
返すことになる。
【0056】以上が乾電池6aが充電池6bをともなっ
て電源の役割をはたすときのメカニズムであり、このと
きの重要な点を以下に述べる。
【0057】1.充電池6bの内部抵抗による電力ロス
が乾電池6aそのものの内部抵抗による電力ロスよりは
るかに小さい点にある。即ち、低負荷時に乾電池6aの
電力が充電池6bに貯えられ、高負荷時にその貯えられ
た電力が消費されるが、このときの出力電圧は乾電池6
aよりも充電池6bのほうが2倍以上大きいので同じ電
力を供給する場合には電流が1/2以下で済むため、充
電池6bから出力されるときの内部抵抗による電力ロス
は乾電池6aのそれに比べるとかなり小さくなる。一
方、高負荷時での乾電池6aの電流は大きく増えること
はなく、高負荷時に内部抵抗によるための電力ロスが大
きく増えることはない。つまり、高負荷時には高負荷に
見合う電力ロスを発生するのではなく、低負荷時の負荷
による内部抵抗による電力ロスより若干量増えただけの
電力ロスを発生し続けることになる。これに対して、充
電池6bをともなわずに乾電池6aだけが電源となると
きにおいては、高負荷をまともに乾電池6aが負担する
ことになるため、乾電池6a内部に大電流が流れ電力ロ
スが非常に大きくなり、これによって、高負荷時に内部
抵抗の増大する割合が上記に比してはるかに高くなるた
め、電力ロスが大きくなる。よって、相乗的に寿命が短
くなるように作用する。
【0058】2.高負荷時に充電池6bからも電力供給
させることによって、乾電池6aにかかる負荷が小さく
なることとなり、寿命電圧を低くすることができる。こ
れに対して、充電池6bをともなわずに単独で乾電池6
aが電源となる場合、乾電池に高負荷がかかるから寿命
電圧を下げることはできない。
【0059】以上の2点が寿命時間を大幅に長くするこ
とができた大きな理由であり、乾電池6aの単独電源で
の連続データ記録の寿命時間が約1時間弱であるのに対
して、充電池6bを伴っての乾電池6aでの連続データ
記録の寿命時間が約3時間と実質3倍以上の長寿化を図
ることができた。又、図5は満充電の充電池6bと乾電
池6aとを装着してデータ記録を連続して行ったときの
電圧と時間との関係を示した特性図であり、この特性図
から分かるように、満充電の充電池6bと乾電池6aと
を装着した場合には、約7時間を少し経過してから充電
池6bの出力電圧が低下し始め、約7.5時間経過した
ときに乾電池6aの放電が開始され、その後、充電池6
bの低負荷時の充電及び高負荷時の放電を伴って乾電池
6aは放電を続け、約11時間経過したときに乾電池6
aの寿命が尽きる訳であるが、約11時間と非常に長い
時間の連続データ記録を行うことができた。因に、乾電
池6aが放電を始めてから寿命に達するまでの時間は3
時間であるのに対して、充電池6bを伴わず乾電池1本
で連続データ記録したときの寿命に達するまでの時間は
1時間であり、寿命時間を約3倍に引き伸ばすことがで
きた。
【0060】以上、記録時の電源回路の動作を中心に述
べてきたが、再生時についても電源回路は同様の動作を
行う。そして、満充電の充電池6bと乾電池6aとを装
着してデータ再生を連続して行ったときは、図6に示す
ように、約11時間経過する少し前から充電池6bの出
力電圧が低下し始め、約12時間経過する少し前で乾電
池6aの放電が開始され、その後、充電池6bの低負荷
時の充電及び高負荷時の放電を伴って乾電池6aは放電
を続け、約22時間経過したときに乾電池6aの寿命が
尽きる訳であるが、約22時間と非常に長い時間の連続
データ再生を行うことができた。
【0061】因に、乾電池6aが放電を始めてから寿命
に達するまでの時間は10.4時間であるのに対して、
充電池6bを伴わず乾電池1本で連続再生したときの寿
命に達するまでの時間は8時間であり、寿命時間を約
1.3倍に引き伸ばすことができた。このような結果か
らも明らかなように、高負荷時の負荷が大きければ大き
いほど、乾電池6aの寿命時間を延ばす効果が大きいこ
とが分かる。
【0062】尚、本実施の形態では、充電機能を有する
第1の直流電源を充電池6bとし、第1の直流電源より
も高い内部抵抗を有する第2の直流電源を乾電池6aと
して説明したが、これに限定されるものではなく、第1
の直流電源としては充電機能を有するものであれば如何
なるものであっても良く、又第2の直流電源としては充
電可能タイプの乾電池や他の一次電池であっても良く、
ひいては単なる直流電源であってもよい。
【0063】又、本実施の形態では、ピックアップの作
動と休止を繰り返すことによってデータ記録やデータ再
生を行うディスク装置を例にあげて説明したが、このピ
ックアップの作動と休止を繰り返しは定期的なものでな
くても良く、又このようなディスク装置に限定するもの
でもなく、消費電力が大きく変動する負荷を有する機器
であれば、如何なる機器であっても適用することができ
ることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1又は請求項
載の発明によれば、負荷に供給する電力は基本的にすべ
て第2の直流電源からではあるが、第1の直流電源から
供給する電力は内部抵抗の低い電源から供給される電力
であり、その電力供給での電力ロスは第1の直流電源を
利用することなく第2の直流電源単独で電力供給すると
きの電力ロスよりはるかに少なくなり、大幅な電源効率
の改善が図ることができると共に、高負荷時には第1の
直流電源からも第2の直流電源からも電力供給すること
になるから、第2の直流電源の高負荷時における負担度
が第2の直流電源の単独電源の高負荷時における負担度
よりもはるかに小さくなり、寿命電圧の設定値をずっと
低くすることができるため、第2の直流電源にまだ多く
の電力があるにも拘わらず取り換えざるをえなかったよ
うな事態を避けることができ、第2の直流電源の寿命時
間を長くすることができる。
【0065】又、スイッチによって電源を切り換えるこ
となく、負荷への電力供給を行うことができるため、使
用中にある電源が突然引き抜かれる等して急に電力供給
が不能となった場合において、次に予定される電源が寿
命電圧ぎりぎりであったとしても、マイコンのハングア
ップを引き起こすことがなく、更に非常に高価なパワー
MOSFETスイッチを必要としないことから、電源回
路のコスト上昇を抑制することができると共に、電源回
路の省電力化を図ることができる。請求項2記載の発明
によれば、高負荷時に第1の直流電源より流れる電流を
第2の直流電源より流れる電流より大きくする度合いを
高めることができるので、より第2の直流電源の消耗を
防ぐことができる。
【0066】請求項記載の発明によれば、一つの部品
構成によって高負荷時における第1の直流電源の負担率
と、第1の直流電源の出力電圧を昇圧した際に生じるリ
ップル成分の除去とを行うことができるため、電源回路
のコスト低減及び省スペース化を図ることができる。
【0067】請求項記載の発明によれば、第2の直流
電源に切り換えるときに第1の直流電源の充電電力をほ
ぼ完全に使い果たすことができると共に、低負荷時の時
間が短かい場合であっても、瞬時に第1の直流電源の出
力電圧をあげることができるため、第1の直流電源に充
電された電力の無駄遣い防ぐことができると共に、高
負荷と低負荷の繰り返し時間間隔が短いものであっても
良好に用いることができる。
【0068】請求項記載の発明によれば、負荷の設定
電圧にするための電圧変換回路を降圧回路で構成するこ
とができるため、昇降圧回路を用いることなく電源回路
を構成することができ、電源回路の省電力化を図ること
ができる。
【0069】請求項記載の発明によれば、電源ユニッ
トから負荷までの引き回しの間の電流値を低くすること
ができるため、電源ユニットから負荷までの引き回しの
間に生じる電力ロスの発生を抑制し、電流の高い部分で
の電力ロスを減らすことができ、電源ユニットを用いた
場合において第2の直流電源の寿命時間が短くなるとい
ったことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるディスク装置の電
気的構成を示す概略機能ブロック図である。
【図2】同ディスク装置に用いられる電源ユニットの外
観を示す外観斜視図であり、(a)は電池装着前の状
態、(b)は電池装着時の状態をそれぞれ示すものであ
る。
【図3】同電源ユニットを装置本体に接続するときの状
態を示す外観斜視図である。
【図4】同ディスク装置において用いられる充電池の出
力電圧と充放電電力との関係を示す特性図である。
【図5】同ディスク装置に満充電の充電池と乾電池とを
接続した状態においてデータ再生を連続して行ったとき
の時間と充電池及び乾電池の電圧との関係を示す特性図
である。
【図6】同ディスク装置に満充電の充電池と乾電池とを
接続した状態においてデータ記録を連続して行ったとき
の時間と充電池及び乾電池の電圧との関係を示す特性図
である。
【図7】従来例であるディスク装置の電気的構成を示す
概略機能ブロック図である。
【図8】同ディスク装置に用いられる電源ユニットの外
観を示す外観斜視図であり、(a)は電池装着前の状
態、(b)は電池装着時の状態をそれぞれ示すものであ
る。
【図9】同電源ユニットを装置本体に接続するときの状
態を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 記録再生手段 2 信号処理回路 2a メモリ 3 マイコン 4 信号変換回路 6a 乾電池 6b 充電池 6c ACアダプタ 11 昇圧回路 12 チョークコイル 13 ダイオード 14a 第1降圧回路 14b 第2降圧回路 15 第3降圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−245398(JP,A) 特開 平10−26789(JP,A) 特開 昭62−81938(JP,A) 特開 平11−113181(JP,A) 特開 平5−95634(JP,A) 特開 平9−128950(JP,A) 特開 平7−95732(JP,A) 特開 平9−233717(JP,A) 実開 平1−96744(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/34 H02J 9/06 503 H02J 1/00 G11B 33/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電機能を有する第1の直流電源と、前
    記第1の直流電源の内部抵抗よりも高い内部抵抗を有す
    る第2の直流電源とを備え、消費電力が大きく変動する
    負荷に電力を供給する電源回路において、 前記第2の直流電源の出力電圧を昇圧させる昇圧手段を
    設け、 前記昇圧手段と前記負荷との接続点に前記第1の直流電
    源を接続する一方、前記第1の直流電源は、前記負荷が要する電圧よりも高
    い電圧供給能力を有し、 前記昇圧手段は前記第1の直流電源の出力電圧が低下し
    て通常の平均出力より若干低い所定電圧となったとき作
    動し、 前記第2の直流電源の出力電圧を前記所定電圧まで昇圧
    させる ことを特徴とする電源回路。
  2. 【請求項2】 前記電源回路は、前記昇圧手段と前記負
    荷との間に直流抵抗を設け、前記直流抵抗と前記負荷と
    の接続点に前記第1の直流電源を接続することを特徴と
    する請求1記載の項電源回路。
  3. 【請求項3】 前記直流抵抗は、直流抵抗を有するコイ
    ルによって構成されたことを特徴とする請求項記載の
    電源回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の直流電源が、充電電力が使い
    果たされる直前の状態において、出力電圧が充電電力に
    応じて急激に変化する特性を有し、 前記通常の平均出力より若干低い所定電圧とは、前記第
    1の直流電源の充電電力が使い果たされる直前の状態に
    ある電圧であることを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    かに記載の電源回路。
  5. 【請求項5】 前記昇圧手段は、前記第2の直流電源の
    出力電圧を前記負荷が要する電圧よりも高い電圧に昇圧
    することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の
    電源回路。
  6. 【請求項6】 ピックアップの作動と休止を繰り返すこ
    とによって、ディスク上へのデータ記録又はディスク上
    からのデータ再生を行うディスク装置において、 充電機能を有する第1の直流電源と、前記第1の直流電
    源の内部抵抗よりも高い内部抵抗を有する第2の直流電
    源と、前記第2の直流電源の出力電圧を昇圧させる昇圧
    手段とを設けると共に、前記昇圧手段と前記ピックアッ
    プを駆動する駆動回路との間に直流抵抗を設け、 前記直流抵抗と前記ピックアップを駆動する駆動回路と
    の接続点に前記第1の直流電源を接続する一方、前記第1の直流電源は、前記駆動回路が要する電圧より
    も高い電圧供給能力を有し、 前記昇圧手段は前記第1の直流電源の出力電圧が低下し
    て通常の平均出力より若干低い所定電圧となったとき作
    動し、 前記第2の直流電源の出力電圧を前記所定電圧まで昇圧
    させる ことを特徴とするディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の直流電源と前記昇圧手段とに
    よって電源ユニットを構成して装置本体とは別体に、且
    つ装置本体に対して着脱自在に設けられることを特徴と
    する請求項6記載のディスク装置。
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