JP2004260955A - 電池駆動装置及び電源供給方法 - Google Patents

電池駆動装置及び電源供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電池駆動装置のパワーマネージメントにおいて、電源である電池の有効利用を図り、電池の消耗を抑えることのできる電池駆動装置、及び、電源供給方法を提供する。
【解決手段】ミニディスク20とメモリ5を使用したポータブルミニディスク再生装置において、ミニディスク20のデータ読み込み時や、ピックアップ9やDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)6がフルに稼動している状態、また、電池1の電圧が低い状態では、昇圧コンバータ3からDSP6のデジタル部へ電源供給され、メモリ内容の読み出し等、ピックアップ9やDSP6がフルに稼動していないような動作状態になったときや、電池1の電圧が高いときには、パススイッチ4により電池1とDSP6のデジタル部が直結される電源供給形態に切り替える。そして、電池1とDSP6のデジタル部が直結された電源供給形態時には、昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型ディスク再生装置、携帯型ディスク記録装置等の電池駆動装置に関するものであり、特に、搭載された電池の電気エネルギーを有効に活用できる電池駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体製造プロセスの進化、とりわけ微細加工技術の進歩により、半導体デバイスとしてデジタル集積回路(IC)の代表であるプロセッサ等は、益々、微細化され、最小線幅も年ごとに細線化している。そして、この細線化傾向に伴って、デバイスそのものの動作電圧も低電圧化しつつある。携帯型ディスク再生装置や携帯型ディスク記録装置等の電池駆動装置のデジタル系において使用されるデバイスも例外ではなく、低電圧動作するマイクロプロセッサやシグナルプロセッサ等が採用されている。
【0003】
一方、電池駆動装置のCPUやそのインターフェースには、メモリやレーザーに代表される電子デバイスが使用されており、これらの回路では、そのパフォーマンスを最大限に引き出すため、前記デジタル系において使用されるデジタル集積回路に供給される電圧より高い電圧が必要とされている。
【0004】
このように、電池駆動装置には、電池電圧よりも高い電圧で動作するデバイスと、電池電圧付近の電圧を使用して動作するデバイスとが混在して実装されており、これらの電源の供給元として、いわゆる昇圧型DCDCコンバータを使用し、電池電圧を所望の電圧に上げて所定の回路へ供給している。
【0005】
また、携帯電話端末において、待ち受け時やプロセッサ等がフルに稼動してない状態では、シリーズ電源より電源供給されるようにし、頻繁にプロセッサ等が作動しているような動作条件になったときには、DCDCコンバータから電源供給される形態に切り替える。そして、シリーズ電源からの電源供給時には、DCDCコンバータの動作を停止するようにしたものもある。(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−64624号公報 (第3−5頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電池駆動装置のデジタル集積回路を使用する上で、上述したような従来の昇圧コンバータをそのまま使ったのでは、その昇圧動作に伴って電力の損失が発生する。このことは、昇圧コンバータでは、本来、IC等のデバイスへ供給されるべき電力が、その供給元で消費されていることを意味しており、電源(例えば、ニッケル水素電池)の持つ電気エネルギーを有効に活用していない、という問題がある。
【0008】
また、昇圧コンバータを採用した場合、その使用条件によっては、昇圧コンバータで定電圧化する過程で昇圧制御のために消費される電力が、電池駆動装置内のデジタル集積回路で使用される電力に比して無視できなくなる程度に大きくなるというような事態が起こることも少なくない。
【0009】
また、特許文献1に記載の従来技術では、負荷の電力消費量が大きくなったときに、シリーズ電源からDCDCコンバータ電源に切り替えることで、シリーズ電源と、シリーズ電源に比して電力損失の少ないDCDCコンバータ電源との電力損失の差分だけ電力損失を低減することはできるが、DCDCコンバータ電源で消費される無駄な電力損失を低減することができないという問題があった。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑み、電池駆動装置のパワーマネージメントにおいて、電源である電池の有効利用を図り、電池の消耗を抑えることのできる電池駆動装置、及び、電源供給方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、動作状態によって消費電力が異なる負荷部を電池からの電力で駆動させる電池駆動装置において、前記電池の電圧を異なる電圧に変換して前記負荷部に供給する第1の電源供給手段と、前記電池の電圧を直接前記負荷部に供給する第2の電源供給手段と、前記負荷部の前記動作状態を判定する動作状態判定手段と、前記電池の電圧を検出する電池電圧検出手段とを設け、前記動作状態判定手段により判定された前記負荷部の動作状態と前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧とに応じて、第1の電源供給手段と第2の電源供給手段とを切り替えて前記負荷部に電源供給するようにしたものである。
【0012】
このようにすることにより、前記電池から前記負荷部に第2の電源供給手段で電源供給しているときには、前記電池の電圧を変換するための電力損失が生じないので、前記電池の消耗を抑え、前記電池の電気エネルギーを有効に活用できる。また、前記負荷部の消費電力が変化し、前記電池の電圧変動が生じる場合や、前記電池の出力電圧が低下したときには、第1の電源供給手段で電源供給することにより、前記負荷部の電圧スペックに適応した安定した電源を供給することができるので、前記負荷部に安定した動作を行わせることができる。
【0013】
また、例えば、第1の電源供給手段を、直流入力を電圧の異なる直流出力に変換する自励式または他励式の昇圧コンバータにし、第2の電源供給手段を、前記電池と負荷部とを直結するスイッチにすると、このスイッチを介して電源供給する際には、電圧変換等のための無駄な電力損失が無く、前記電池の出力電圧が低下したときには、昇圧コンバータにより前記電池電圧を昇圧し、前記負荷部の電圧スペックに適応した安定した電圧を供給することができる。
【0014】
また、例えば、前記昇圧コンバータを、昇圧動作の停止中は直流入力を、この直流入力電圧より低い電圧の直流出力に変換し、昇圧動作中は直流入力を、この直流入力電圧より高い電圧の直流出力に変換する昇圧コンバータにし、前記動作状態判定手段により判定された前記負荷部の動作状態と前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧とに応じて、この昇圧コンバータを昇圧動作させる、または、この昇圧コンバータの昇圧動作を停止させるようにすると良い。
【0015】
このようにすると、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させた状態で、前記負荷部に電源を供給することができ、この昇圧コンバータを昇圧動作させるための電力が不要となるので、前記電池の消耗を更に抑制することができる。また、前記負荷部に供給される電圧が低くなるので、前記負荷部での消費電力が低減され、電池駆動装置全体としての消費電力が低減され、省電力を図ることができる。
【0016】
また、例えば、前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の小さい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が予め定められた第1の判定電圧より高いときに、前記スイッチを開放するとともに、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させ、前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の小さい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が第1の判定電圧より低く、予め定められた第2の判定電圧より高いとき、または、前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の大きい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が予め定められた第3の判定電圧より高いときに、前記スイッチを閉成するとともに、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させ、前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の小さい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が第2の判定電圧より低いとき、または、前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の大きい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が第3の判定電圧より低いときに、前記スイッチを開放するとともに、前記昇圧コンバータを昇圧動作させるようにすると良い。
【0017】
このようにすると、前記電池の電圧変動がなく、且つ、この電池の電圧が前記負荷部の電圧スペックに比して充分高いときは、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させた状態で、前記負荷部に前記電池電圧より低い電圧を供給することにより、前記昇圧コンバータの昇圧動作に伴う無駄な電力損失を無くし、更に、前記負荷部の消費電力を低減させることができる。
【0018】
また、前記電池の電圧変動がなく、且つ、この電池の電圧が前記負荷部の電圧スペックと同等程度のとき、または、前記電池の電圧変動があり、且つ、この電池の電圧が前記負荷部の電圧スペックに比して充分高いときは、前記スイッチを閉成することにより電源供給するので、前記昇圧コンバータで消費される電力損失を無くすことができる。
【0019】
また、前記電池の電圧が前記負荷部の電圧スペックに比して低く、また、前記電池の電圧変動により前記負荷部に供給される電圧が、前記負荷部の電圧スペックより低下して前記負荷部の動作が停止する場合は、前記昇圧コンバータを昇圧動作させ、前記電池の電圧を昇圧した電圧を前記負荷部に安定供給することにより、前記負荷部の安定した動作が図れる。
【0020】
また、例えば、前記スイッチを開放するとともに、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させているときに、前記昇圧コンバータを介して前記負荷部に供給される電圧が、前記負荷部の定格電圧より高くなるようにすると、前記昇圧コンバータの昇圧動作により消費される電力を無くすことができるので、省電力になるとともに、前記負荷部の安定した動作を図ることができる。
【0021】
また、例えば、前記負荷部がディスク再生装置またはディスク記録装置のピックアップ部を有し、前記動作状態判定手段が判定した前記負荷部の前記動作状態が、前記ピックアップ部のピックアップが移動している移動状態、および、移動していない非移動状態であるとすると、前記ピックアップの移動による消費電力の増大で前記電池の電圧変動が発生する場合には、前記昇圧コンバータを昇圧動作させて前記ピックアップ部の電圧スペックに適応した安定した電圧を前記ピックアップ部に供給することができるので、前記ピックアップ部を安定して作動させることができる。また、前記ピックアップが非移動状態で前記電池の電圧が変動しない場合には、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させた状態で前記ピックアップ部の電圧スペックに適応した電圧を前記ピックアップ部に供給することができるので、前記昇圧コンバータでの電力損失を低減でき、省電力が図れる。
【0022】
また、例えば、前記負荷部に供給される直流電圧を検出する負荷電圧検出手段を設け、第2の電源供給形態で前記負荷部に電源供給されているときであって、前記負荷電圧検出手段により検出された電圧が所定の電圧より低くなったときに、前記切替制御手段が第1の電源供給形態に切り替えるようにすると良い。このようにすると、前記電池の電圧が前記負荷部に直接供給されているときに、前記電池の電圧が突然低下しても、速やかに第1の電源供給手段に切り替えて安定した電源供給をすることができるので、前記負荷部の安定した動作を図ることができる。
【0023】
また、例えば、前記負荷部に供給される直流電圧を検出する負荷電圧検出手段を設け、前記スイッチを介して前記負荷部に電源供給されているときであって、前記負荷電圧検出手段により検出された電圧が所定の電圧より低くなったときに、前記昇圧コンバータを昇圧動作させて電源供給すると良い。このようにすると、前記電池の電圧が前記スイッチによって前記負荷部に直接供給されているときに、前記電池の電圧が突然低下しても、速やかに、昇圧コンバータによって、前記負荷部の電圧スペックに適応した安定した電圧の電源供給をすることができるので、前記負荷部の安定した動作を図ることができる。
【0024】
また、例えば、前記電池電圧検出手段をマイコンのAD変換によるものにすると、第1の電源供給形態と第2の電源供給形態とを切り替えるための前記電池の電圧と予め定められた所定の判定電圧との比較をソフト上で行うことができ、この比較のための回路等が不要となり、また、前記所定の判定電圧の変更が容易になる。
【0025】
また、例えば、前記スイッチをNチャンネル型MOSFETにすると、Nチャンネル型MOSFETはオン抵抗が小さいので、このスイッチ部での損失を低減し、前記電池の電圧を低下させることなく前記負荷部に供給できる。また、機械式接点のような機構部を有さないので高寿命である。
【0026】
また、例えば、電池の電圧を異なる電圧に変換し、動作状態によって消費電力が異なる負荷部に供給する第1の電源供給手段と、前記電池の電圧を直接前記負荷部に供給する第2の電源供給手段とを備えた電池駆動装置における電源供給方法において、前記負荷部の前記動作状態を判定する動作状態判定ステップと、前記電池の電圧を検出する電池電圧検出ステップと、前記動作状態判定ステップで判定された前記負荷部の動作状態と前記電池電圧検出ステップで検出された前記電池の電圧とに応じて、第1の電源供給手段と第2の電源供給手段とを切り替える切替ステップとを設けると良い。
【0027】
このようにすると、前記電池から前記負荷部に第2の電源供給手段で電源供給しているときには、前記電池の電圧を変換するための電力損失が生じないので、前記電池の電気エネルギーを有効に活用できる。また、前記負荷部の消費電力が大きく、前記電池の電圧変動が生じるときや、前記電池の出力電圧が低下したときには、第1の電源供給手段で電源供給することにより、前記負荷部の電圧スペックに適応した安定した電源を供給することができるので、前記負荷部の安定した動作が図れる。
【0028】
また、例えば、前記切替ステップは、第1の電源供給手段の起動と第2の電源供給手段の停止とを同時に行うようにすると良い。このようにすると、前記負荷部に供給される電圧が低下することなく電源供給することができる。
【0029】
また、例えば、前記負荷部がディスク再生装置またはディスク記録装置のピックアップ部を有し、前記負荷部の前記動作状態には少なくとも前記ピックアップ部のピックアップが移動している移動状態および移動していない非移動状態が含まれ、前記ピックアップ部が所定のアドレスをサーチし、該サーチを完了してディスクデータを読み込み始めたときに、前記移動状態から非移動状態に移行したと判定すると良い。
【0030】
このようにすると、前記ピックアップが移動するために前記電池の電圧が変動するときには、第1の電源供給手段を動作させて前記ピックアップ部の電圧スペックに適応した電圧を前記ピックアップ部に供給することができるので、前記ピックアップ部を安定して作動させることができる。また、前記ピックアップがサーチを完了してディスクデータを読み込み始めたときには、前記ピックアップ部での消費電力が小さくなり、前記電池の電圧の変動がなくなるので、第2の電源供給手段に切り替えて電源供給しても、前記ピックアップ部の電圧スペックに適応した電圧を前記ピックアップ部に供給することができるので、第1の電力供給手段での電圧変換による電力損失を低減することができ、前記電池の消耗を抑制できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るポータブルミニディスク再生装置(以下、MD再生装置という)の電気的構成を示すブロック図である。
【0032】
図1において、20はミニディスク(以下、MDという)であり、磁性膜を有する光磁気ディスク20a(図示せず)と、この光磁気ディスク20aを保護するためのカートリッジ20b(図示せず)とから構成されている。光磁気ディスク20aには案内溝が形成されており、この案内溝は、絶対位置情報を示すデータ(ADIP:Address In Pregroove)でFM変調した周波数でウォブリング(蛇行)するように形成されている。
【0033】
また、図1に示すMD再生装置は、光磁気ディスク20aを回転駆動するためのスピンドルモータ11と、回転する光磁気ディスク20aにレーザビームを照射し、このレーザビームが光磁気ディスク20aの磁性膜において反射され、戻ってきたビーム中から光磁気信号を読み取り、RF信号(RF:Radio Frequency )を出力するためのピックアップ9と、このピックアップ9を光磁気ディスク20aの半径方向に移動させるためのピックアップ移動回路8と、ピックアップ9からのRF信号を適当なレベルまで増幅するためのRFアンプ7とを備えている。そして、RFアンプ7からのRF信号はDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)6に与えられる。
【0034】
DSP6は、RF信号中からウォブリング周波数を検出することにより情報未記録時においても光磁気ディスク20aにおける位置が検出可能なADIPデコーダ回路62と、増幅されたRF信号からEFM信号(EFM:Eight to Fourteen Modulation)を抽出し、EFM復調、誤り訂正等を行うEFMデコーダ回路61と、メモリ5に対するデータの入出力を制御するためのメモリ制御回路65と、メモリ5から読み出されたデータの伸張を行いデジタルオーディオ信号を出力するためのATRACデコーダ回路66と、復元されたデジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換するためのD/Aコンバータ67と、スピンドルモータ11、ピックアップ移動回路8、および、ピックアップ9をピックアップ・モータ駆動回路10を介してサーボ制御するためのサーボ制御回路63と、再生時にピックアップ9が光磁気ディスク20aに対し照射するレーザビームのための電気出力(レーザ出力)を制御するためのレーザ出力制御回路64とから構成されている。
【0035】
そして、デジタル部6a(図示せず)は、DSP6を構成する上述した各回路のデジタル制御される部分であり、アナログ・インターフェース部6b(図示せず)は、同じく、DSP6を構成する上述した各回路のアナログ制御される部分、及び、DSP6の外部に設けられた各回路等とのインターフェース部分である。
【0036】
また、図1に示すMD再生装置は、このMD再生装置の各回路を制御するためのマイコン12と、マイコン12に外部から操作指令を与えるためのキー入力部14と、このMD再生装置の再生状態等を表示するための表示部13と、DSP6内のEFMデコーダ回路61の出力を一時的に保持し、振動などによる音飛び等を防止するための16Mビット程度の容量を持つメモリ5と、再生された音声を聞くための外部のヘッドホン16を駆動するヘッドホン駆動回路15を備えている。以上説明した各部は図示したように接続されている。
【0037】
また、図1に示すMD再生装置には、動作用電源としての電池(例えば、定格出力電圧が1.2Vのニッケル水素電池)1が搭載されている。そして、電池1に昇圧コンバータ2と昇圧コンバータ3とパススイッチ4とが接続され、昇圧コンバータ2の出力部は、上述したDSP6のアナログ・インターフェース部6bとマイコン12とRFアンプ7に接続され、これらに電池1からの電圧Vb(約1.0V〜約1.45V)を約2.5Vに昇圧したアナログ・インターフェース部用電圧V6bを供給している。また、昇圧コンバータ3及びパススイッチ4の出力部は共に、上述したDSP6のデジタル部6aに接続され、後述する電源供給切替処理に従って、マイコン12からの制御信号によって、昇圧コンバータ3とパススイッチ4とのいずれかを介して、デジタル部6aを動作させるためのデジタル部用電圧V6aが与えられる。尚、デジタル部6aの動作電圧の定格は約1.25Vである。
【0038】
次に、このデジタル部6aに与えられるデジタル部用電圧V6aの電源供給切替処理を説明する。図2は、図1に示すMD再生装置の電源供給切替処理部を示したブロック図である。図2において、図1と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。図2において、電池1に昇圧コンバータ3とパススイッチ4とが並列に接続され、昇圧コンバータ3とパススイッチ4の出力は共にDSP6のデジタル部6aに接続されている。そして、昇圧コンバータ3にはマイコン12からの制御信号CTL1が入力され、パススイッチ4にはマイコン12からの制御信号CTL2が入力され、昇圧コンバータ3とパススイッチ4のいずれかを介してデジタル部用電圧V6aがデジタル部6aに供給されるように切替制御される。また、マイコン12は、電池1の出力電圧Vb(約1.0V〜約1.45V)をAD(アナログ・デジタル)変換して入力するAD変換部(電池電圧検出手段)17を備えている。また、デジタル部用電圧V6aを電圧検出器(負荷電圧検出手段)18により検出し、この電圧検出器18の出力が昇圧コンバータ3およびパススイッチ4に入力され、デジタル部用電圧V6aが電圧検出器18に予め設定されている設定電圧より低くなったときに、昇圧コンバータ3を動作させるとともに、パススイッチ4を開放するようになっている。
【0039】
図3は、図2に示した電源供給切替処理部の具体的回路を示す回路ブロック図である。図3において、図2と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。図3において、電池1の正極側にコイルL1の一端が接続され、コイルL1の他端がNチャンネル型MOSFETT1のドレインと逆流防止用ダイオードD1のアノードに接続されている。そして、MOSFETT1のソースはグランドに接続されている。また、電池1の負極はグランドに接続されており、電池1の正極とグランド間に電池1の出力電圧の変動を抑制するためのコンデンサC1が接続されている。
【0040】
ダイオードD1のカソードはコンデンサC2を介してグランドに接続されるとともに、DSP6のデジタル部6aに接続されている。また、ダイオードD1のカソードとMOSFETT1のゲートとが、それぞれ昇圧制御回路19に接続され、電圧制御帰還回路が形成されている。また、昇圧制御回路19を作動、停止させるための信号が入力される昇圧制御回路19のコントロール端子が、ダイオードD2のカソードに接続され、ダイオードD2のアノードがマイコン12の制御信号CTL1が出力される制御端子に接続されている。また、ダイオードD2のカソードはダイオードD4のカソードに接続され、ダイオードD4のアノードは電圧検出器18の出力端子に接続されている。電圧検出器18の入力端子はダイオードD1のカソードに接続されている。
【0041】
また、電池1の正極がNチャンネル型MOSFETT2のドレインに接続され、MOSFETT2のソースがダイオードD1のカソードに接続されている。そして、MOSFETT2のゲートは抵抗R1を介してゲート電圧発生回路21に接続されている。また、MOSFETT2のゲートはNPN型トランジスタT3のコレクタに接続され、トランジスタT3のエミッタはグランドに接続されている。また、トランジスタT3のベースはダイオードD3のカソードとダイオードD5のカソードに接続されている。そして、ダイオードD5のアノードは電圧検出器18の出力端子に接続され、ダイオードD3のアノードはマイコン12の制御信号CTL2が出力される制御端子に接続されている。また、マイコン12が有するAD変換部17に電池1の正極が接続され、電池1の出力電圧Vbが入力されるようになっている。
【0042】
昇圧制御回路19は、昇圧制御回路19のコントロール端子の入力が論理レベルでH(High)レベルのときにMOSFETT1をオン・オフして電池1の出力電圧Vbを昇圧する。即ち、MOSFETT1がオンのときに、電池1の電圧で充電されたコンデンサC1の出力電圧により、コイルL1、MOSFETT1を通じてグランドに電流が流れ、コイルL1にエネルギーが蓄えられる。そして、MOSFETT1がオフのときに、この蓄えられたエネルギーとコンデンサC1の出力電圧とでダイオードD1を介してコンデンサC2を充電する。このようにMOSFETT1がオン・オフを繰り返すことにより、コンデンサC2の出力電圧は電池1の出力電圧Vbよりも高い電圧となり、その電圧値は予め定められた所定値になるように、昇圧制御回路19がMOSFETT1のオン・オフ比率をフィードバック制御する。尚、昇圧制御回路19のコントロール端子の入力が論理レベルでL(Low)レベルのとき、昇圧制御回路19は停止し、MOSFETT1はオフ状態を維持する。
【0043】
このような構成の電源供給切替処理部の動作を図4に示すフローチャートに従って説明する。図4は、図1に示すMD再生装置の電源供給切替処理を示すフローチャートである。先ず、図1に示すMD再生装置の電源が投入される等の操作が行われると、マイコン12は初期化処理を行う(ステップS1)。この初期化処理の後、図1に示すMD再生装置はピックアップ9の作動状態となり、MD20の光磁気ディスク20aの内容を読み込み始めるが、このとき、マイコン12はDSP6のデジタル部6aに供給する電源の電源供給手段切替のための動作状態の監視および判定を行う(ステップS2)。ここで、動作状態とは、ピックアップ9の非作動状態(以下、サーボオフ状態という)か、あるいは、それ以外の状態、即ち、ピックアップ9やスピンドルモータ11が作動状態にある状態(以下、サーボオン状態という)かを意味する。
【0044】
マイコン12によって、図1に示すMD再生装置がサーボオン状態にあると判定された場合、サーボオフ状態にある場合に比して、マイコン12やDSP6等のプロセッサの動作状態が頻繁(別言すれば、フル稼働状態等)になる。そのため、マイコン12はデジタル部6aへの電源供給手段を昇圧コンバータ3に切り替え、昇圧コンバータ3に昇圧動作を行わせる切替制御を行う。この理由は、ピックアップ9が作動するサーボオン状態では、MD20の光磁気ディスク20aを回転させ、ピックアップ9を所定のアドレスに移動させて光磁気ディスク20aの情報を読み取るために、ピックアップ9の位置制御や読み取った信号を増幅、復調、復調データのメモリ取り込み等が行われるため、電池1の負荷が大きく、そのため、電圧変動が大きくなるので、デジタル部6aへの供給電圧が変動しないように安定化するためである。しかしながら、昇圧コンバータ3を昇圧動作させるということは、それ自身で電池1のエネルギーを使用していることであるから、電池1の電圧を昇圧する必要のない場合には昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させて電源供給する方が、電池1のエネルギーを有効に活用できる。
【0045】
そこで、ステップS2において、図2に示すマイコン12は、動作状態がサーボオン状態と判定された場合に、電池1の電圧Vbが予め定められた判定電圧3以上かどうかを判定する(ステップS3)。電池1の電圧Vbは、マイコン12が有するAD変換部17によりデジタル数値化され、予め記憶された前記判定電圧3と比較される。そして、電池1の電圧Vbが判定電圧3以上である場合には、図2に示す昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させるとともに、パススイッチ4を閉成する(ステップS4)。このときの動作を図3に示す具体的回路で説明すると、このとき、マイコン12からの制御信号CTL1はLレベルになるので、昇圧制御回路19のコントロール端子の入力もLレベルになる。従って、昇圧制御回路19は停止状態となる。一方、マイコン12からの制御信号CTL2もLレベルになる。従って、トランジスタT3はオフとなり、MOSFETT2のゲートには、ゲート電圧発生回路21から抵抗R1を介してHレベルの電圧が印加される。これにより、MOSFETT2はオン状態となり、電池1の電圧VbがMOSFETT2を介してデジタル部6aに与えられる。尚、制御信号CTL1とCTL2は同時に変化するように制御される。
【0046】
次に、ステップS3において、電池1の電圧Vbが判定電圧3より小さい場合は、図2に示す昇圧コンバータ3を昇圧動作させるとともに、パススイッチ4を開放する(ステップS5)。このときの動作を図3に示す具体的回路で説明すると、このとき、マイコン12からの制御信号CTL1はHレベルになり、昇圧制御回路19のコントロール端子の入力もHレベルになるので、昇圧制御回路19は動作状態となる。一方、マイコン12からの制御信号CTL2もHレベルになるので、トランジスタT3がオンとなり、MOSFETT2のゲートはグランドレベルになり、MOSFETT2はオフ状態となる。従って、電池1の電圧Vbは、上述したように、MOSFETT1がオン・オフ動作することにより、所定の電圧に昇圧されてデジタル部6aに安定して供給される。尚、このときも、制御信号CTL1とCTL2は同時に変化するように制御される。
【0047】
次に、ステップS2において、動作状態がサーボオフ状態と判定された場合、その次に電池1の電圧Vbが予め定められた判定電圧1以上かどうかを判定する(ステップS6)。そして、電池1の電圧が判定電圧1以上である場合には、図2に示す昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させるとともに、パススイッチ4を開放する(ステップS7)。このときの動作を図3に示す具体的回路で説明すると、このとき、マイコン12からの制御信号CTL1はLレベルになる。従って、昇圧制御回路19のコントロール端子の入力もLレベルになるので、昇圧制御回路19は停止状態となる。一方、マイコン12からの制御信号CTL2はHレベルになる。従って、トランジスタT3がオンとなり、MOSFETT2のゲートはグランドレベルになるので、MOSFETT2はオフ状態となる。これにより、電池1の電圧Vbから、コイルL1のDC成分の抵抗分による電圧降下とダイオードD1のVf(順方向電圧)分だけ電圧降下した電圧が、デジタル部6aに供給される。従って、判定電圧1の電圧値は、デジタル部6aの電圧スペックの下限値に、これらの電圧降下分を加えた電圧値にする必要がある。このようにすることにより、MOSFETT2をオンさせて電池1の電圧Vbをデジタル部6aに供給するときよりも低い電圧がデジタル部6aに供給される。これにより、デジタル部6aでの消費電力を低減することができる。尚、制御信号CTL1とCTL2は同時に変化するように制御される。
【0048】
次に、ステップS6において、電池1の電圧Vbが判定電圧1より低い場合、その次に、電池1の電圧Vbが予め定められた判定電圧2以上かどうかを判定する(ステップS8)。判定電圧2の電圧は、デジタル部6aの電圧スペックの下限値に近いが、後述する図2、図3に示す電圧検出器18の設定電圧より高い電圧である。そして、電池1の電圧Vbが判定電圧2以上である場合には、図2に示す昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させるとともに、パススイッチ4を閉成する(ステップS4)。一方、電池1の電圧Vbが判定電圧2より小さい場合は、図2に示す昇圧コンバータ3を昇圧動作させるとともに、パススイッチ4を開放する(ステップS5)。
【0049】
ところで、マイコン12のAD変換部17は、常時、電池1の電圧Vbを監視しており、上述したステップS4、S5、S7が終了しても電圧を監視しなければならないので、再びステップS2に戻り、動作状態および電池1の電圧Vbの監視を行う。この1サイクルに要する時間は約40msecである。
【0050】
以上説明した図2に示す昇圧コンバータ3とパススイッチ4の状態および制御信号CTL1、CTL2の論理レベルと、MD再生装置の動作状態および電池1の電圧Vbとの関係をまとめたものを図5に示す。
【0051】
ところで、以上説明した電源供給切替処理において、図2に示す昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させた状態で電源供給する場合は、電圧の安定が確保されないということになる。即ち、電池1と電池1への配線との接触不良や、何らかの原因でデジタル部6aへの供給電圧に急激な変動や低下が起こった場合に、供給する電圧値をデジタル部6aの電圧スペックの下限値以上に保持する必要がある。マイコン12のAD変換部17による電圧監視では、AD変換に要する時間が必要になるので、この時間以下の急激な電圧低下や変動は検知できない。このため、デジタル部6aに供給される電圧を検出する電圧検出器18を設け、昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させた状態のときに、電圧検出器18で検出された電圧が、予め電圧検出器18に設定された設定電圧より低い電圧となったときに、電圧検出器18の出力で昇圧コンバータ3を昇圧動作させるともに、パススイッチ4を開放する。
【0052】
このときの動作を図3に示す具体的回路で説明すると、このとき、マイコン12からの制御信号CTL1はLレベルであり、マイコン12からの制御信号CTL2もLレベルである。従って、昇圧制御回路19は停止状態となろ。また、トランジスタT3がオフとなり、MOSFETT2のゲートには、ゲート電圧発生回路23から抵抗R1を介してHレベルの電圧が印加され、MOSFETT2はオン状態となる。これにより、電池1の電圧VbがMOSFETT2を介してデジタル部6aに与えられる(図4に示すステップS4)。また、電圧検出器18はデジタル部6aに供給される電圧を検出しており、この電圧が予め定められた設定電圧より高いときには、電圧検出器18の出力はLレベルであるので、昇圧制御回路19のコントロール端子及びトランジスタT3のベースに与えられる制御信号の論理レベルに変化はない。
【0053】
しかし、電圧検出器18で検出された電圧が、電圧検出器18に予め設定された設定電圧より低くなると、電圧検出器18はその出力をHレベルに変化させる。このHレベルの信号がダイオードD4を介して昇圧制御回路19のコントロール端子に入力されるので、昇圧制御回路19は動作を開始する。一方、電圧検出器18の出力であるHレベルの信号は、ダイオードD5を介してトランジスタT3のベースにも印加されるので、トランジスタT3がオンすることにより、MOSFETT2がオフとなる。従って、デジタル部6aには、昇圧制御回路19が動作し、MOSFETT1がオン・オフすることにより、電池1の電圧Vbを昇圧した電圧が供給されることになり、デジタル部6aは動作を継続することができる。
【0054】
また、電圧検出器18は、デジタル部6aへの供給電圧を監視し、この電圧が電圧検出器18に設定された設定電圧より低くなり、電圧検出器18が、その出力をHレベルにすると、デジタル部6aへの電圧が前記設定電圧を上回っても、しばらくの間(約1秒)、この状態を保持する。これは、デジタル部6aへの供給電圧が復旧しても、すぐにまた昇圧コンバータ3の昇圧動作が停止状態となり、デジタル部6aへの供給電圧の低下や変動による電圧検出器18の復旧動作が、またすぐに発生するというチャタリング動作の発生防止のためである。
【0055】
また、以上説明した判定電圧1、判定電圧2、判定電圧3、電圧検出器18の設定電圧、デジタル部6aの電圧スペックの下限値の各電圧値は、以下のような関係になるように設定される。
【0056】
判定電圧3>判定電圧1>判定電圧2>電圧検出器18の設定電圧>デジタル部6aの電圧スペックの下限値
【0057】
次に、上述のように、デジタル部6aへの電源供給手段を切り替えて、昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させ、パススイッチ4を閉成して電源供給する場合と、昇圧コンバータ3を昇圧動作させ、パススイッチ4を開放して電源供給する場合との電力損失の比較を、数式を用いて具体的に検証してみる。
【0058】
先ず、昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させ、パススイッチ4を閉成して電源供給する場合、電池1(例えば、ニッケル水素電池)の出力電圧Vbが1.25Vであり、デジタル部6aへ電池1よりIAの電流が流入した場合、以下の式1に示す電力が消費されることになる。尚、このとき、昇圧コンバータ3は、上述のように昇圧動作停止状態にあるため、昇圧コンバータ3におけるアイドリング電流が流れることはないので、昇圧コンバータ3での電力損失はない。
【0059】
1.25×I[W]・・・(式1)
【0060】
次に、昇圧コンバータ3を昇圧動作させ、パススイッチ4を開放して電源供給する場合、昇圧コンバータ3の出力電圧が1.25V、変換効率ηが80%とし、デジタル部6aへは昇圧コンバータ3よりIAの出力電流が流入した場合、1.25×I[W]/0.8=1.5625×I[W]の電力が変換に伴って消費されることになる。また、更に、昇圧コンバータ3の制御回路に要する電圧を2.5V、電流を1mAとし、昇圧コンバータ2での2.5Vへの変換に伴う効率を80%とした場合、(2.5×0.001)/0.8=0.003125[W]の電力が昇圧コンバータ3の制御回路により消費される。従って、デジタル部6aの消費電力は電池からみると、以下の式2に示す電力が消費されることになる。
【0061】
1.5625×I+0.003125[W]・・・(式2)
【0062】
従って、昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させ、パススイッチ4を閉成して電源供給する場合と、昇圧コンバータ3を昇圧動作させ、パススイッチ4を開放して電源供給する場合との電力損失の差分は、(式1)−(式2)となり、0.3125×I+0.003125[W]となる。
【0063】
また、昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させ、パススイッチ4を閉成して電源供給する場合と、昇圧コンバータ3を昇圧動作させ、パススイッチ4を開放して電源供給する場合の電力損失の比率は、仮にIを10mAとすると、(式1)/(式2)から、(1.25×10)/(1.5625×10+0.003125)=12.5/15.628125≒0.79984≒0.8となる。
【0064】
上記の電力損失比率の意味するところは、昇圧コンバータ3を昇圧動作させ、パススイッチ4を開放して電源供給する場合よりも、昇圧コンバータ3の昇圧動作を停止させ、パススイッチ4を閉成して電源供給する場合の方が、電源(電池)の有効活用ができるということである。そして、これらの供給方法による電力比は1:0.8、即ち、本実施形態に係る供給方法によって、電力損失を約20%抑制することができる。
【0065】
電池電圧、動作状態によって検証すべきケースはいろいろあるが、サーボオン状態とサーボオフ状態の時間比率が、MDの圧縮比率の向上に伴い、LP2の場合、従来の約1/5から1/10、LP4の場合、従来の約1/20となっている。従って、サーボオフ状態の時間が長くなることになるので、サーボオフ状態での消費電力を減らすことは、全体の消費電力低減に寄与する割合が大きくなってきている。このため、サーボオフ時の電流を1mAでも減らすことは再生時間が数時間延びることになる。
【0066】
以上説明したように、本実施の形態によれば、図1に示すピックアップ9の作動状態等でマイコン12やDSP6といったプロセッサ等が頻繁に動作するサーボオン状態、ピックアップ9の非作動状態であるサーボオフ状態という図1に示すMD再生装置の動作状態と、電池1の電圧とに応じて、これらのプロセッサに電源を供給する電源供給手段を、昇圧コンバータ3とパススイッチ4とに切り替えることのできる制御機構を設けることで、昇圧コンバータ3の昇圧動作が停止する状態が発生するため、昇圧コンバータ3内部で発生する無駄な消費電力(アイドリング動作による無駄な電力消費)を抑えることができ、電池1のエネルギーを有効に活用できる。従って、図1に示すMD再生装置の全体的な再生時間は、昇圧コンバータ3の昇圧動作を常時行う場合よりも、延びることになる。
【0067】
尚、本実施形態はMD再生装置の例を示したが、電池の電力により駆動され、動作状態によって消費電力の異なる負荷部を有する他の電池駆動装置においても、本発明は適用可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、動作状態によって消費電力が異なる負荷部を電池からの電力で駆動させる電池駆動装置において、前記電池の電圧を異なる電圧に変換して前記負荷部に供給する第1の電源供給手段と、前記電池の電圧を直接前記負荷部に供給する第2の電源供給手段と、前記負荷部の前記動作状態を判定する動作状態判定手段と、前記電池の電圧を検出する電池電圧検出手段とを設け、前記動作状態判定手段により判定された前記負荷部の動作状態と前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧とに応じて、第1の電源供給手段と第2の電源供給手段とを切り替えて前記負荷部に電源供給するようにしたことにより、前記電池の電圧を異なる電圧に変換するために要する電力を低減することができ、前記電池を有効に活用することができる。
【0069】
また、本発明によれば、第1の電源供給手段を、直流入力を電圧の異なる直流出力に変換する自励式または他励式の昇圧コンバータにし、第2の電源供給手段を、前記電池と負荷部とを直結するスイッチにすることにより、このスイッチを介して電源供給する際には、電圧変換等のための無駄な電力損失が無く、前記電池の出力電圧が低下したときには、昇圧コンバータの昇圧動作により前記電池電圧を昇圧し、前記負荷部の電圧スペックに適応した安定した電圧を供給することができる。
【0070】
また、本発明によれば、前記昇圧コンバータを、昇圧動作の停止中は直流入力をこの直流入力電圧より低い電圧の直流出力に変換し、昇圧動作中は直流入力をこの直流入力電圧より高い電圧の直流出力に変換する昇圧コンバータにし、前記動作状態判定手段により判定された前記負荷部の動作状態と前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧とに応じて、この昇圧コンバータの昇圧動作を停止させる、または、この昇圧コンバータを昇圧動作させるようにすることにより、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させた状態でも、前記負荷部に電源を供給することができ、この昇圧コンバータを昇圧動作させるための電力が不要となり、前記電池の電気エネルギーを更に有効に活用できる。また、前記負荷部に供給される電圧が低くなるので、前記負荷部での消費電力が低減され、電池駆動装置全体としての消費電力が低減される。
【0071】
また、本発明によれば、電池の電圧を異なる電圧に変換し、動作状態によって消費電力が異なる負荷部に供給する第1の電源供給手段と、前記電池の電圧を直接前記負荷部に供給する第2の電源供給手段とを備えた電池駆動装置における電源供給方法において、前記負荷部の前記動作状態を判定する動作状態判定ステップと、前記電池の電圧を検出する電池電圧検出ステップと、前記動作状態判定ステップで判定された前記負荷部の動作状態と前記電池電圧検出ステップで検出された前記電池の電圧とに応じて、第1の電源供給手段と第2の電源供給手段とを切り替える切替ステップとを設けることにより、前記電池から前記負荷部に第2の電源供給手段で電源供給しているときには、前記電池の電圧を変換するための電力損失が生じないので、前記電池の電気エネルギーを有効に活用でき、また、前記負荷部の消費電力が大きく、前記電池の電圧変動が生じるときや、前記電池の出力電圧が低下したときには、第1の電源供給手段で電源供給することにより、前記負荷部の電圧スペックに適応した安定した電源を供給する電源供給方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の実施形態に係るポータブルミニディスク再生装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】は、図1に示すポータブルミニディスク再生装置の電源供給切替処理部を示したブロック図である。
【図3】は、図2に示す電源供給切替処理部の具体的回路を示す回路ブロック図である。
【図4】は、図1に示すポータブルミニディスク再生装置の電源供給切替処理を示すフローチャートである。
【図5】は、図2に示す昇圧コンバータとパススイッチの状態および制御信号の論理レベルと、動作状態および電池電圧との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電池
2 昇圧コンバータ
3 昇圧コンバータ(第1の電源供給手段)
4 パススイッチ(第2の電源供給手段)
5 メモリ
6 DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)
6a デジタル部
6b アナログ・インターフェース部
7 RFアンプ
8 ピックアップ移動回路
9 ピックアップ
10 ピックアップ・モータ駆動回路
11 スピンドルモータ
12 マイコン(動作状態判定手段、切替制御手段)
13 表示部
14 キー入力部
15 ヘッドホン駆動回路
16 ヘッドホン
17 AD変換部(電池電圧検出手段)
18 電圧検出器(負荷電圧検出手段)
19 昇圧制御回路
20 ミニディスク(MD)
21 ゲート電圧発生回路
61 EFMデコーダ回路
62 APIPデコーダ回路
63 サーボ制御回路
64 レーザ出力制御回路
65 メモリ制御回路
66 ATRACデコーダ回路
67 D/Aコンバータ
C1、C2 コンデンサ
D1〜D5 ダイオード
L1 コイル
R1 抵抗
T1、T2 MOSFET
T3 トランジスタ

Claims (15)

  1. 動作状態によって消費電力が異なる負荷部を電池からの電力で駆動させる電池駆動装置において、
    前記電池の電圧を異なる電圧に変換して前記負荷部に供給する第1の電源供給手段と、前記電池の電圧を直接前記負荷部に供給する第2の電源供給手段と、前記負荷部の前記動作状態を判定する動作状態判定手段と、前記電池の電圧を検出する電池電圧検出手段と、前記動作状態判定手段により判定された前記負荷部の動作状態と前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧とに応じて、第1の電源供給手段により前記負荷部に電源供給する第1の電源供給形態と第2の電源供給手段により前記負荷部に電源供給する第2の電源供給形態との切替制御を行う切替制御手段と、を設けたことを特徴とする電池駆動装置。
  2. 第1の電源供給手段が直流入力を電圧の異なる直流出力に変換する自励式または他励式の昇圧コンバータであり、第2の電源供給手段が前記電池と負荷部とを直結するスイッチであることを特徴とする請求項1に記載の電池駆動装置。
  3. 前記昇圧コンバータが、昇圧動作の停止中は直流入力を該直流入力電圧より低い電圧の直流出力に変換し、昇圧動作中は直流入力を該直流入力電圧より高い電圧の直流出力に変換する機能を有し、前記動作状態判定手段により判定された前記負荷部の動作状態と前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧とに応じて、前記昇圧コンバータを昇圧動作させる、または、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させることを特徴とする請求項2に記載の電池駆動装置。
  4. 前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の小さい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が予め定められた第1の判定電圧より高いときに、前記スイッチを開放するとともに、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させ、
    前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の小さい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が第1の判定電圧より低く、予め定められた第2の判定電圧より高いとき、または、前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の大きい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が予め定められた第3の判定電圧より高いときに、前記スイッチを閉成するとともに、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させ、
    前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の小さい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が第2の判定電圧より低いとき、または、前記動作状態判定手段が前記負荷部の前記動作状態を消費電力の大きい動作状態であると判定し、前記電池電圧検出手段により検出された前記電池の電圧が第3の判定電圧より低いときに、前記スイッチを開放するとともに、前記昇圧コンバータを昇圧動作させることを特徴とする請求項3に記載の電池駆動装置。
  5. 前記スイッチを開放するとともに、前記昇圧コンバータの昇圧動作を停止させているときの該昇圧コンバータからの出力電圧が、前記負荷部の定格電圧より高いことを特徴とする請求項4に記載の電池駆動装置。
  6. 前記負荷部がディスク再生装置またはディスク記録装置のピックアップ部を有し、前記負荷部の前記動作状態には少なくとも前記ピックアップ部のピックアップが移動している移動状態および移動していない非移動状態が含まれることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電池駆動装置。
  7. 前記負荷部がディスク再生装置またはディスク記録装置のピックアップ部を有し、前記動作状態判定手段が消費電力の小さい動作状態と判定する前記負荷部の前記動作状態が、前記ピックアップ部のピックアップが移動していない非移動状態であり、前記動作状態判定手段が消費電力の大きい動作状態と判定する前記負荷部の前記動作状態が、前記ピックアップ部のピックアップが移動している移動状態であることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の電池駆動装置。
  8. 前記負荷部に供給される直流電圧を検出する負荷電圧検出手段を設け、第2の電源供給形態で前記負荷部に電源供給されているときであって、前記負荷電圧検出手段により検出された電圧が所定の電圧より低くなったときに、前記切替制御手段が第1の電源供給形態に切り替えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電池駆動装置。
  9. 前記負荷部に供給される直流電圧を検出する負荷電圧検出手段を設け、第2の電源供給形態で前記負荷部に電源供給されているときであって、前記負荷電圧検出手段により検出された電圧が所定の電圧より低くなったときに、前記負荷電圧検出手段の出力により前記昇圧コンバータを昇圧動作させるとともに、前記スイッチを開放することを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかに記載の電池駆動装置。
  10. 前記電池電圧検出手段がマイコンのAD変換によるものであることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の電池駆動装置。
  11. 前記スイッチが、Nチャンネル型MOSFETであることを特徴とする請求項2〜請求項10のいずれかに記載の電池駆動装置。
  12. 動作状態によって消費電力が異なる負荷部に電池の電圧を異なる電圧に変換して供給する第1の電源供給手段と、前記電池の電圧を直接前記負荷部に供給する第2の電源供給手段とを備えた電池駆動装置における電源供給方法において、
    前記負荷部の前記動作状態を判定する動作状態判定ステップと、前記電池の電圧を検出する電池電圧検出ステップと、前記動作状態判定ステップで判定された前記負荷部の動作状態と前記電池電圧検出ステップで検出された前記電池の電圧とに応じて、第1の電源供給手段により前記負荷部に電源供給する第1の電源供給形態と第2の電源供給手段により前記負荷部に電源供給する第2の電源供給形態との切替を行う切替ステップと、を設けたことを特徴とする電源供給方法。
  13. 前記切替ステップは、第1の電源供給手段の起動と第2の電源供給手段から電源供給の停止とを同時に行うことを特徴とする請求項12に記載の電源供給方法。
  14. 前記負荷部がディスク再生装置またはディスク記録装置のピックアップ部を有し、前記負荷部の前記動作状態には少なくとも前記ピックアップ部のピックアップが移動している移動状態および移動していない非移動状態が含まれることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の電源供給方法。
  15. 前記移動状態から非移動状態へ移行するときが、前記ピックアップ部が所定のアドレスをサーチし、該サーチを完了してディスクデータを読み込み始めたときであることを特徴とする請求項14に記載の電源供給方法。
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