JP3529674B2 - 自動車用バッテリの支持構造 - Google Patents
自動車用バッテリの支持構造Info
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- reinforcing beam
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体前部のエンジ
ンルーム内に設けられる自動車用バッテリの支持構造に
関し、特に左右両端に設けられたサスペンション装置の
ダンパベース間に補強用ビームが掛け渡された自動車の
バッテリ支持構造に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】近年、車載機器の増加に伴い車載バッテ
リは大容量化される傾向にある。云うまでもなく大容量
バッテリは大型であり、その重量も大きく、車両重量に
少なからず影響する。また重量物であるが故に安易な場
所には配置できず、従来は車体前部のエンジンルーム内
にて、高強度の左右のサイドフレームの一方や左右のホ
イールハウスの一方の上に載置されるようにレイアウト
されるのが一般的であった。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようにバッテリは大型であるために他の補器類のレイ
アウトに影響を与え、エンジンルームの大型化を招くば
かりでなく、重量物であるバッテリが左右いずれか一方
に偏った位置で支持されることにより車体重量バランス
が悪くなり、場合によっては走行バランスに影響するこ
とが考えられる。この問題は車体重量に対するバッテリ
重量の比率が大きな小型車やアルミニウムボディ等を採
用した軽量化車ほど顕著である。 【０００４】本発明は、上記したような従来技術の問題
点を解決するべく案出されたものであり、他の補器類の
レイアウトに与える影響を最小限にし得ると共に支持部
の強度も低下せず、しかも車体重量バランスを損なうこ
とのない自動車用バッテリの支持構造を提供することを
目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
べく本発明では、車体前部のエンジンルーム内に設けら
れる自動車用バッテリの支持構造であって、左右両端に
設けられたサスペンション装置のダンパ上端を支持する
ダンパベース間に掛け渡されかつエンジンとダッシュボ
ードとの間に位置する補強用ビームと、前記補強用ビー
ムの中央近傍に取り付けられたステイと、前記ステイを
介して前記補強用ビームと共に前記バッテリを囲むよう
にして支持するべく前記ダンパベースの一方と前記補強
用ビームとの間に掛け渡されたＬ字状補助バーとを設け
て、前記バッテリを前記エンジンと前記ダッシュボード
との間のデッドスペースにかつ前記エンジンルームの左
右方向中心近傍に配置した。 【０００６】ダンパベース２、３間に掛け渡された補強
用ビーム６は、トランスミッション８等が下部に配置さ
れ、その上部がデッドスペースになりがちなエンジン１
とダッシュボード７との間に位置するので、このエンジ
ンルームの左右を横切る補強用ビーム６に、例えばステ
イ９を介してバッテリ１０を支持することで、デッドス
ペースを有効利用し、かつバッテリ１０をエンジンルー
ムの左右方向中心近傍に配置することができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について添付の図面を参照して詳細に説明する。 【０００８】図１は、本発明が適用された自動車の車室
前方に設けられたエンジンルームを示す斜視図、図２は
その側断面図である。この自動車はフレームの殆どがア
ルミニウム合金により形成され、外装パネルにも樹脂材
が多用された軽量ボディが採用されたものである。エン
ジンルーム内の略中央にはエンジン１が受容され、その
周囲に図示されない補器類が配置されている。また、エ
ンジンルームの左右側縁近傍には、サスペンション装置
のダンパ上端４、５を車体に支持するためのダンパベー
ス２、３が設けられている。このダンパベース２、３間
にはボディ剛性を高めるための補強用ビーム（ストラッ
トバー）６が掛け渡されている。この補強用ビーム６
は、エンジン１とダッシュボード７との間に位置し、そ
の下方にはトランスミッション８等が配置されている。 【０００９】補強用ビーム６は例えばアルミニウム合金
の押し出し中空材からなり、その中央近傍にはステイ９
が取り付けられ、該ステイ９にバッテリ１０が取り付け
られている。即ちバッテリ１０がステイ９を介して補強
用ビーム６に支持されている。尚、ステイ９は、補強用
ビーム６と一方のダンパベース２との間に掛け渡された
Ｌ字状補助バー１１にも取り付けられ、補強用ビーム６
と補助バー１１とでステイ９及びバッテリ１０が囲まれ
るように支持されている。 【００１０】 【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明による自動車用バッテリの支持構造によれば、左右
両端に設けられたサスペンション装置のダンパベース間
に掛け渡された補強用ビームの左右方向中心近傍に支持
ベース部材を介してバッテリを支持することで、エンジ
ンとダッシュボードとの間のデッドスペースを有効利用
でき、エンジンルーム、延いては車体の不必要な大型化
を防止し得ると共にバッテリをエンジンルームの左右方
向所望の位置、例えば中心近傍に配置することができ、
車両重量バランスが向上する。
ンルーム内に設けられる自動車用バッテリの支持構造に
関し、特に左右両端に設けられたサスペンション装置の
ダンパベース間に補強用ビームが掛け渡された自動車の
バッテリ支持構造に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】近年、車載機器の増加に伴い車載バッテ
リは大容量化される傾向にある。云うまでもなく大容量
バッテリは大型であり、その重量も大きく、車両重量に
少なからず影響する。また重量物であるが故に安易な場
所には配置できず、従来は車体前部のエンジンルーム内
にて、高強度の左右のサイドフレームの一方や左右のホ
イールハウスの一方の上に載置されるようにレイアウト
されるのが一般的であった。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようにバッテリは大型であるために他の補器類のレイ
アウトに影響を与え、エンジンルームの大型化を招くば
かりでなく、重量物であるバッテリが左右いずれか一方
に偏った位置で支持されることにより車体重量バランス
が悪くなり、場合によっては走行バランスに影響するこ
とが考えられる。この問題は車体重量に対するバッテリ
重量の比率が大きな小型車やアルミニウムボディ等を採
用した軽量化車ほど顕著である。 【０００４】本発明は、上記したような従来技術の問題
点を解決するべく案出されたものであり、他の補器類の
レイアウトに与える影響を最小限にし得ると共に支持部
の強度も低下せず、しかも車体重量バランスを損なうこ
とのない自動車用バッテリの支持構造を提供することを
目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
べく本発明では、車体前部のエンジンルーム内に設けら
れる自動車用バッテリの支持構造であって、左右両端に
設けられたサスペンション装置のダンパ上端を支持する
ダンパベース間に掛け渡されかつエンジンとダッシュボ
ードとの間に位置する補強用ビームと、前記補強用ビー
ムの中央近傍に取り付けられたステイと、前記ステイを
介して前記補強用ビームと共に前記バッテリを囲むよう
にして支持するべく前記ダンパベースの一方と前記補強
用ビームとの間に掛け渡されたＬ字状補助バーとを設け
て、前記バッテリを前記エンジンと前記ダッシュボード
との間のデッドスペースにかつ前記エンジンルームの左
右方向中心近傍に配置した。 【０００６】ダンパベース２、３間に掛け渡された補強
用ビーム６は、トランスミッション８等が下部に配置さ
れ、その上部がデッドスペースになりがちなエンジン１
とダッシュボード７との間に位置するので、このエンジ
ンルームの左右を横切る補強用ビーム６に、例えばステ
イ９を介してバッテリ１０を支持することで、デッドス
ペースを有効利用し、かつバッテリ１０をエンジンルー
ムの左右方向中心近傍に配置することができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について添付の図面を参照して詳細に説明する。 【０００８】図１は、本発明が適用された自動車の車室
前方に設けられたエンジンルームを示す斜視図、図２は
その側断面図である。この自動車はフレームの殆どがア
ルミニウム合金により形成され、外装パネルにも樹脂材
が多用された軽量ボディが採用されたものである。エン
ジンルーム内の略中央にはエンジン１が受容され、その
周囲に図示されない補器類が配置されている。また、エ
ンジンルームの左右側縁近傍には、サスペンション装置
のダンパ上端４、５を車体に支持するためのダンパベー
ス２、３が設けられている。このダンパベース２、３間
にはボディ剛性を高めるための補強用ビーム（ストラッ
トバー）６が掛け渡されている。この補強用ビーム６
は、エンジン１とダッシュボード７との間に位置し、そ
の下方にはトランスミッション８等が配置されている。 【０００９】補強用ビーム６は例えばアルミニウム合金
の押し出し中空材からなり、その中央近傍にはステイ９
が取り付けられ、該ステイ９にバッテリ１０が取り付け
られている。即ちバッテリ１０がステイ９を介して補強
用ビーム６に支持されている。尚、ステイ９は、補強用
ビーム６と一方のダンパベース２との間に掛け渡された
Ｌ字状補助バー１１にも取り付けられ、補強用ビーム６
と補助バー１１とでステイ９及びバッテリ１０が囲まれ
るように支持されている。 【００１０】 【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明による自動車用バッテリの支持構造によれば、左右
両端に設けられたサスペンション装置のダンパベース間
に掛け渡された補強用ビームの左右方向中心近傍に支持
ベース部材を介してバッテリを支持することで、エンジ
ンとダッシュボードとの間のデッドスペースを有効利用
でき、エンジンルーム、延いては車体の不必要な大型化
を防止し得ると共にバッテリをエンジンルームの左右方
向所望の位置、例えば中心近傍に配置することができ、
車両重量バランスが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による自動車用バッテリの支持構造を示
すエンジンルームの平面斜視図。 【図２】図１に示すエンジンルームの側断面図。 【符号の説明】 １ エンジン ２、３ ダンパベース ４、５ サスペンション装置のダンパ上端 ６ 補強用ビーム ７ ダッシュボード ９ ステイ １０ バッテリ １１ Ｌ字状補助バー
すエンジンルームの平面斜視図。 【図２】図１に示すエンジンルームの側断面図。 【符号の説明】 １ エンジン ２、３ ダンパベース ４、５ サスペンション装置のダンパ上端 ６ 補強用ビーム ７ ダッシュボード ９ ステイ １０ バッテリ １１ Ｌ字状補助バー
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−53028（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−99852（ＪＰ，Ａ)
特開 平11−198853（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−119143（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−321132（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−239613（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−200451（ＪＰ，Ａ)
実開 昭49−20207（ＪＰ，Ｕ)
実開 平６−87149（ＪＰ，Ｕ)
実開 平５−3049（ＪＰ，Ｕ)
米国特許5411311（ＵＳ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B60R 16/04
B62D 25/00 - 25/08
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 車体前部のエンジンルーム内に設けら
れる自動車用バッテリの支持構造であって、 左右両端に設けられたサスペンション装置のダンパ上端
を支持するダンパベース間に掛け渡されかつエンジンと
ダッシュボードとの間に位置する補強用ビームと、前記
補強用ビームの中央近傍に取り付けられたステイと、前
記ステイを介して前記補強用ビームと共に前記バッテリ
を囲むようにして支持するべく前記ダンパベースの一方
と前記補強用ビームとの間に掛け渡されたＬ字状補助バ
ーとを設けて、 前記バッテリを前記エンジンと前記ダッシュボードとの
間のデッドスペースにかつ前記エンジンルームの左右方
向中心近傍に配置したことを特徴とする自動車用バッテ
リの支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24735999A JP3529674B2 (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | 自動車用バッテリの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24735999A JP3529674B2 (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | 自動車用バッテリの支持構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001063493A JP2001063493A (ja) | 2001-03-13 |
| JP3529674B2 true JP3529674B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=17162257
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24735999A Expired - Fee Related JP3529674B2 (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | 自動車用バッテリの支持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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|---|---|---|---|---|
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| JP4706561B2 (ja) * | 2005-08-22 | 2011-06-22 | マツダ株式会社 | マスターシリンダー前端部構造 |
| JP2009035215A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Mazda Motor Corp | 自動車のバッテリー取付構造 |
| CN203222035U (zh) * | 2013-04-16 | 2013-10-02 | 比亚迪股份有限公司 | 混合动力汽车及其前舱 |
| CN111376986B (zh) * | 2018-12-29 | 2021-01-26 | 广州汽车集团股份有限公司 | 汽车车身骨架前部结构 |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5145771Y2 (ja) * | 1972-05-27 | 1976-11-06 | ||
| JP2697218B2 (ja) * | 1989-12-27 | 1998-01-14 | 日産自動車株式会社 | 自動車用バッテリの取付構造 |
| JP2689670B2 (ja) * | 1990-02-15 | 1997-12-10 | 日産自動車株式会社 | 自動車用ストラットバーの支持構造 |
| JP2539402Y2 (ja) * | 1991-07-03 | 1997-06-25 | スズキ株式会社 | バッテリー支持装置 |
| JPH0699852A (ja) * | 1992-09-17 | 1994-04-12 | Mazda Motor Corp | 自動車の前部車体構造 |
| JPH06321132A (ja) * | 1993-05-14 | 1994-11-22 | Suzuki Motor Corp | ストラットタワーバー構造 |
| JPH0687149U (ja) * | 1993-06-08 | 1994-12-20 | マツダ株式会社 | 車両のスペアタイヤ格納構造 |
| US5411311A (en) * | 1994-07-05 | 1995-05-02 | Ford Motor Company | Attachment apparatus for automotive structure brace |
| JPH08119143A (ja) * | 1994-10-24 | 1996-05-14 | Toyota Motor Corp | 自動車の前部車体構造 |
| JPH1053028A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Nissan Motor Co Ltd | 電気自動車のモータルーム内部品搭載構造 |
| JPH11198853A (ja) * | 1998-01-13 | 1999-07-27 | Nissan Motor Co Ltd | 車体の補強構造 |
-
1999
- 1999-09-01 JP JP24735999A patent/JP3529674B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001063493A (ja) | 2001-03-13 |
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| JPH017660Y2 (ja) | ||
| JPS632808B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031225 |
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| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040217 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040225 |
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| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
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