JP4701792B2 - 車両用エンジン補機の配設構造 - Google Patents

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本発明は、車両用電源装置を構成するバッテリーからなる車両用エンジン補機の配設構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、車体前部に開口する外気取入れ口に対応して前傾状態で配置されたラジエータの背面側に複数の冷却ファンが車幅方向に併設されるとともに、その後方にエンジン本体が配設された車両において、上記冷却ファンとエンジン本体との間の空間に、エアクリーナおよびバッテリー等の複数の補機を前後に整列して配設することにより、上記複数の補機の壁面により冷却ファンを通過した冷却風をエンジン本体側に案内する冷却風通路を形成することが行われている。
また、下記特許文献2に示すように、エンジンルームの左右両端部に設けられたサスペンション装置のダンパベース間に架け渡された補強用ビームの左右方向中心近傍に支持ベース部材を介してバッテリーを支持することで、エンジンとダッシュボードとの間のデッドスペースを有効に利用するとともに、エンジンルームが不必要に大型化するのを防止しつつ、バッテリーをエンジンルームの中心近傍に配置できるようにした自動車用バッテリーの配設構造が知られている。
特開平7−228161号公報 特開2001−63493号公報
上記特許文献1に開示されているように、冷却ファンとエンジン本体の間に、エアクリーナおよびバッテリー等の複数の補機を車体の前後方向に沿って配列した場合には、上記冷却ファンを通過した冷却風を効率よくエンジン本体の設置部に送風してエンジン本体を効果的に冷却することができる。しかし、車両用電源装置として使用される上記バッテリーは所定の大きさと重量とを有しているので、エンジン本体の前方側にバッテリーを配設する場合に、そのレイアウト性が問題になる。また、上記バッテリーが車体の前方側に配設されることに起因して衝突時のクラッシュスペースを充分に確保することが困難になるとともに、上記バッテリーが車体の左右に片寄った位置に配設されることに起因して操舵時のヨー慣性モーメントが大きくなり、走行安定性が低下し易い等の問題がある。
一方、上記特許文献2に開示されているように、エンジンルームの後方部において車幅方向に延びるように設置された補強用ビームの左右方向中心近傍にバッテリーを支持するように構成した場合には、上記バッテリーが車体の左右に片寄った位置に配設されることに起因した弊害、つまり操舵時のヨー慣性モーメントが大きくなるのを防止することができる。しかし、上記構成では、エンジン本体をバッテリーよりも車体の前方側に配設する必要があるので、車体の重量バランスが前方側に片寄ることに起因して走行安定性が低下するとともに、エンジンルームの前方側に配設された吸気の導入部から取り入れられた吸気をエンジン本体に供給する吸気通路の全長が短くなることに起因して吸気性能が悪化し易い等の問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車両用補機をエンジンルーム内に適正にレイアウトすることにより、車両の衝突時におけるクラッシュスペースを確保しつつ、吸気性能および車体剛性等を効果的に向上させることができる車両用エンジン補機の配設構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、エンジンルームの前方側に吸気の導入部が配設されるとともに、その後方側にエンジン本体が配設され、上記吸気の導入部から取り入れられた吸気が吸気通路を介してエンジン本体に供給されるように構成された車両において、エンジンルームの左右側方部に配設された前輪用のホイールハウスにそれぞれ設けられた左右のサスペンションタワー同士を繋ぐ複数本のタワーバーを前後方向に一定間隔をおいて設置するとともに、相隣接するタワーバーの間に車両用電源装置を構成するバッテリーを配設し、上記複数本のタワーバーを互いに連結する連結部を備えるとともに、上記複数本のタワーバーの間に、バッテリーの設置部に向けて走行風を案内する案内部を設けたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の車両用エンジン補機の配設構造において、車両用電源装置を構成する複数個のバッテリーを備え、エンジン本体の左右両側方部にそれぞれ上記バッテリーを配設するとともに、各バッテリーを相隣接するタワーバーの間に配設したものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の車両用エンジン補機の配設構造において、エンジン本体の側方部に上記複数のバッテリーを左右対称に配置したものである。
請求項に係る発明は、上記請求項2または3に記載の車両用エンジン補機の配設構造において、エンジン本体の左右両側方部にそれぞれ配設された上記バッテリーの間を通って車体の前後方向に延びるように上記吸気通路を設置したものである。
請求項1に係る発明によれば、左右のサスペンションタワー同士を繋ぐように設置された複数のタワーバーによりサスペンションタワーの内倒れを効果的に防止して車体剛性を充分に向上させることができるとともに、上記両タワーバーの間に形成された空間部を有効に利用してバッテリーを適正に配設することができ、かつ上記ホイールハウスの前方部を衝突時のクラッシュスペースとして有効に利用できる等の利点がある。また、前後一対のタワーバーを互いに連結する連結部によりタワーバーを補強してその剛性を効果的に向上させることができるため、上記サスペンションタワーの内倒れをタワーバーにより、さらに効果的に防止できるとともに、車両の走行時に、フロントバンパーまたはエンジンフード等に設けられた開口部から導入された走行風を上記バッテリーの設置部に案内してバッテリーを冷却することにより、このバッテリーが高温になることに起因して劣化したり、充電性能が低下したりするのを効果的に防止できるという利点がある。
請求項2に係る発明によれば、車両用電源装置を構成する複数のバッテリーをエンジン本体の左右両側方部にそれぞれ配設するとともに、各バッテリーをそれぞれ相隣接する前後のタワーバーの間に配設したため、上記サスペンションタワーとエンジン本体との間に形成された狭い空間部内においても上記各バッテリーを適正に配設できるとともに、各バッテリーをエンジン本体の左右に分散させて配設することにより、左右の重量バランスを確保して操舵時のヨー慣性モーメントが大きくなるのを効果的に防止できるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、エンジン本体の側方部に上記バッテリーを左右対称に配設したため、車体の左右バランスを適正に確保することにより、車両の走行安定性を、さらに効果的に向上させることができる。
請求項に係る発明によれば、エンジン本体の左右両側方部にそれぞれ配設された上記バッテリーの間に上記吸気通路を直線状に配設しつつ、その全長を充分に確保できるため、吸気慣性を利用して吸気性能を効果的に向上させることができる。
図1および図2は、本発明に係る車両用補機の配設構造の実施形態が適用されたエンジンルームの内部構造を示している。このエンジンルーム内には、フレッシュエアダクト1からなる吸気の導入部がエンジンルームの前方部に配設されるとともに、その後方側にはロータリエンジンからなるエンジン本体2がダッシュパネル3とエアクリーナ4との間に配設されている。そして、車両の走行時に上記フレッシュエアダクト1から取り入れられた吸気がエアクリーナ4に導入された後、このエアクリーナ4に接続された吸気通路5を介して上記エンジン本体2に供給されるように構成されている。
上記エンジンルーム内の左側には、メインフューズボックス6およびABS(アンチロック・ブレーキ・システム)用の油圧バルブユニット7が上記エアクリーナ4の側方に配設されるとともに、その後方側には、車両用電源装置を構成する第1バッテリー8がエンジン本体2の側方に配設されている。また、上記第1バッテリー8の後方側には、ブレーキ装置用のマスターバッグ9がダッシュパネル3に沿って配設されている。一方、エンジンルーム内の右側には、パワーステアリング用のコントロールユニット10およびサブタンク11がエアクリーナ4の側方に配設されるとともに、その後方側には、車両用電源装置を構成する第2バッテリー12が配設されている。
なお、図2において、13は、車体前部に開口する外気取入れ口に対応して前傾状態で配置されたラジエータであり、14は、エンジン本体の前方側に設置された車幅方向に延びるステアリング用ラックであり、15は、ダッシュパネル3の上端部に配設されたカウル部であり、16は、フロントサイドフレームである。
上記第1,第2バッテリー8,12は、車両用電源装置として一般的に使用されている化学反応を利用した鉛蓄電池、電気二重層コンデンサ等を用いたパワー供給用のキャパシタ、または陽極と負極との間におけるリチウムイオンの交換を利用して充放電を行う二次電池からなるリチウムイオンバッテリー等により構成されている。
また、上記第1,第2バッテリー8,12は、略同一の重量を有するようにそれぞれの容量が設定されるとともに、前輪用のホイールハウス17と上記エンジン本体2との間において左右対称に配設されている。すなわち、エンジンルームの左右両側方部には、図3および図4に示すように、前輪の設置部を被覆するホイールハウス17が設置されるとともに、その側面に沿ってそれぞれサスペンションタワー18が立設され、その基端部に沿って取り付けられた支持ブラケット19に第1,第2バッテリー8,12が支持されている。これにより、エンジンルームの後部中央に設置されたエンジン本体2を中心にして上記両バッテリー8,12が左右対称に配設されている。
上記支持ブラケット19は、フロントサイドフレーム16の上面に固定されてサスペンションタワー18の基端部(下端部)から車体の内方側に突設された底板20と、この底板20の外側辺部上面に沿って取り付けられた矩形の側部ガセットプレート21および底板20の前後両端部上面に沿ってそれぞれ取り付けられた先窄まり形状の上部ガセットプレート22と、上記底板20の前後両端部下面にそれぞれ取り付けられた先窄まり形状の下部ガセットプレート23とを有している。そして、上記第1,第2バッテリー8,12が支持ブラケット19によりそれぞれ保持された状態で固定具24により固定されるように構成されている。
また、上記サスペンションタワー18の設置部には、図5に示すように、左右のサスペンションタワー18,18の上端部同士を繋ぐ鋼管材またはアルミパイプ材等からなる一対のタワーバー25,26が、車体の前後方向に一定間隔をおいて設置され、このタワーバー25,26により上記両サスペンションタワー18の内倒れ等を防止するように構成されている。上記両タワーバー25,26は、その左右両端部が取付部材27を介してサスペンションタワー18の上端面に固定され、前方側のタワーバー25が第1,第2バッテリー8,12の前方部を通って車幅方向に延びるように設置されるとともに、後方側のタワーバー26が第1,第2バッテリー8,12の後方部を通って車幅方向に延びるように設置されることにより、両タワーバー25,26の間に上記第1,第2バッテリー8,12が配設されるようになっている。上記第1,第2バッテリー8,12の設置部の内方側には、両タワーバー25,26同士を連結する鋼管材またはアルミパイプ材等からなる左右一対の連結部材28が設けられている。
上記のようにエンジンルームの前方側にフレッシュエアダクト1からなる吸気の導入部が配設されるとともに、その後方側にエンジン本体2が配設され、上記吸気の導入部から取り入れられた吸気が吸気通路5を介してエンジン本体2に供給されるように構成された車両において、エンジンルームの左右側方部に配設された前輪用のホイールハウス17にそれぞれ設けられた左右のサスペンションタワー18,18同士を繋ぐ一対のタワーバー25,26を前後方向に一定間隔をおいて設置するとともに、相隣接するタワーバー25,26の間に車両用電源装置を構成する第1,第2バッテリー8,12を配設したため、これらの第1,第2バッテリー8,12からなる車両用補機をエンジンルーム内に適正にレイアウトすることにより、車両の衝突時におけるクラッシュスペースを確保しつつ、吸気性能および車体剛性等を効果的に向上させることができる。
すなわち、上記両サスペンションタワー18,18同士を繋ぐように前後一対のタワーバー25,26を設置することにより、サスペンションタワー18の内倒れを効果的に防止して車体剛性を充分に向上させることができるとともに、上記両タワーバー25,26の間に形成された空間部を有効に利用して第1,第2バッテリー8,12を配設することができる。しかも、上記第1,第2バッテリー8,12の間において、エンジンルーム内の後方側、つまりダッシュパネル3に近接した位置にエンジン本体2を配設することにより、上記吸気通路5の全長を充分に確保して吸気慣性効果を充分に発揮させることができるため、吸気性能を効果的に向上させることができる。
そして、エンジンルームの左右両側方部に配設された前輪用のホイールハウス17と、エンジン本体2との間に上記両バッテリー8,12をそれぞれ配設することにより、車両の正面衝突時等に作用する衝撃荷重を上記ホイールハウス17の設置部において効果的に支持することができる。したがって、上記衝撃荷重が第1,第2バッテリー8,12の設置部に及ぶのを効果的に防止することにより、各バッテリー8,12を安定して支持できるとともに、上記ホイールハウス17の前方部を衝突時のクラッシュスペースとして有効に利用することができる。すなわち、上記ホイールハウス17に剛性の高いサスペンションタワー18が取り付けられる等により、このホイールハウス17が効果的に補強されているため、その前方部を衝突時のクラッシュスペースとして確保したとしても、車両の正面衝突時等に作用する衝撃荷重が上記各バッテリー8,12の設置部に及ぶことが効果的に抑制される。このため、上記衝撃荷重により各バッテリー8,12が支持ブラケット19から離脱して破損したり、あるいはエンジンルーム内に飛散して他の機器を損傷させたりするという事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。
上記実施形態では、車両用電源装置を構成する第1,第2バッテリー8,12をエンジン本体2の左右両側方部にそれぞれ配設するとともに、各バッテリー8,12をそれぞれ相隣接する前後のタワーバー25,26の間に配設したため、単一のバッテリーでエンジンおよび車載機器等を作動させるための全電力を供給するように構成した場合に比べ、各バッテリー8,12の容量を小型化することができ、これにより上記サスペンションタワー18とエンジン本体2との間に形成された狭い空間部内においても上記両バッテリー8,12を適正に配設できるという利点がある。しかも、上記両バッテリー8,12をエンジン本体2の左右に分散させて配設することにより、左右の重量バランスを確保することができるため、操舵時のヨー慣性モーメントが大きくなるのを防止して走行安定性を効果的に向上させることができる。
特に、上記実施形態に示すように、エンジン本体2の側方部に上記両バッテリー8,12を左右対称に配設した場合には、車体の左右バランスを適正に確保することができるため、車両の走行安定性を、より効果的に向上させることができるという利点がある。
また、上記のように前後一対のタワーバー25,26を互いに連結する連結部28を設けたため、この連結部28によりタワーバー25,26を補強してその剛性を効果的に向上させることができ、上記サスペンションタワー18の内倒れをタワーバー25,26によって、より効果的に防止できるとともに、車両の正面衝突時等に作用する衝撃荷重が上記各バッテリー8,12の設置部に及ぶのを、さらに効果的に抑制できるという利点がある。
しかも、車両の走行時に、フロントバンパーまたはエンジンフード等に設けられた開口部から導入された走行風を上記バッテリー8,12の設置部に向けて案内する案内部、例えば、図6に示すように、上記両サスペンションタワー18の内倒れ等を防止するために設置された上記両タワーバー25,26の間に、閉断面を構成するエアボックス31からなる連結部と、上記第1,第2バッテリ8,12の設置部を覆うバッテリーカバー32に上記エアボックスを接続する送風パイプ34とからなる走行風の案内部を、上記両タワーバー25,26の間に設けた構造としている
上記構成によれば、エアパイプ33からエアボックス31内に導入された走行風を、上記送風パイプ34によりバッテリーカバー32内に案内して各バッテリー8,12を冷却することできるため、このバッテリー8,12が高温になることに起因して劣化したり、充電性能から低下したりするのを効果的に防止できるという利点がある。しかも上記エアボックス31からなる連結部により両タワーバー25,26を補強してその剛性を効果的に向上させることができるため、上記サスペンションタワー18の内倒れをタワーバー25,26により効果的に防止することができる。
また、上記実施形態では、フレッシュエアダクト1からエアクリーナ4内に導入されたエアをエンジン本体2に供給する吸気通路5を、エンジン本体2の左右両側方部にそれぞれ配設された上記各バッテリー8,12の間を通って車体の前後方向に延びるように設置したため、上記吸気通路5の全長を充分に確保する等により、吸気慣性を効果的に利用して吸気効率を向上させることが可能であるという利点がある。すなわち、上記実施形態では、図1に示すように、エアクリーナ4の側面部から側方に突設された吸気通路5の下流部を、エンジンルーム内の左側方部に設置された第2バッテリー12と、エンジン本体2との間に形成された空間部に沿って車体の後方側に導出し、エンジン本体2の後部上面に設けられたインテークマニホールドに接続するように構成したため、上記吸気通路5が複雑に屈曲した状態となるのを防止しつつ、その全長を充分に確保することが可能となり、通常の運転領域おいてエンジン本体2に供給される吸気の動的効果を充分に発揮させることにより、吸気の充填効率を向上させることができる。
上記のように前輪用のホイールハウス17に沿って立設されたサスペンションタワー18に支持ブラケット19を取り付け、この支持ブラケット19に上記バッテリー8,12を支持させるように構成した場合には、上記サスペンションタワー18の設置部を支持ブラケット19により効果的に補強してその剛性を充分に向上させることができる。しかも、上記サスペンションタワー18によって支持ブラケット19の設置部が補強されるため、この支持ブラケット19によりバッテリー8,12を安定して支持できるという利点がある。特に、上記実施形態に示すように、サスペンションタワー18に沿って取り付けられた底板20と、この底板20の周縁部に取り付けられたガセットプレート21〜23を支持ブラケット19に設けた場合には、この支持ブラケット19により上記サスペンションタワー18の設置部を効果的に補強することができるため、その剛性を充分に向上させることができるという利点がある。
なお、サスペンションタワー18に支持ブラケット19を取り付け、この支持ブラケット19に上記バッテリー7,19を支持させるように構成した上記実施形態に代え、両サスペンションタワー18の内倒れ等を防止するために設置された前後一対のタワーバー25,26に支持ブラケットを取り付け、この支持ブラケットに上記第1,第2バッテリー8,12をそれぞれ支持させるように構成してもよい。
また、上記第1,第2バッテリー8,12の一方を鉛蓄電池によりを構成するとともに、両バッテリー8,12の他方をパワー供給用のキャパシタにより構成した場合には、車両の走行状態あるいはキャパシタの充電状態等に基づいて上記両バッテリー8,12を使い分けることにより、車両の各機器に対して適正に電力を供給できるという利点がある。例えば、長時間に亘り電力を保持できるという特性を有する鉛蓄電池により上記第1バッテリー8を構成するとともに、急速充電が可能であるという特性を有するキャパシタにより第2バッテリー12を構成し、車両の走行時または停車直後等において上記第2バッテリー12の充電容量が充分にある場合には、この第2バッテリー12を使用することにより、上記第1バッテリー8の電力消費を抑制することができる。一方、キャパシタからなる上記第2バッテリー12の電圧が低下した状態にある場合に、鉛蓄電池からなる上記第1バッテリー8を使用することにより、車両の各機器に対して適正に電力を供給できるという利点がある。
上記実施形態では、エンジン本体2の左右側方部にバッテリー8,12を一個ずつ配設した例について説明したが、エンジン本体2の左右側方部の一方だけにバッテリーを配設し、あるいはエンジン本体2の左右側方部の一方または両方に複数のバッテリーを配設した構造としてもよい。また、左右のサスペンションタワー18,18同士を繋ぐ前後一対のタワーバー25,26を配設した上記実施形態に代え、左右のサスペンションタワー18,18同士を繋ぐように3本以上にタワーバーを設置し、相隣接するタワーバーの間に車両用電源装置を構成するバッテリー8,12を配設した構造としてもよい。
本発明に係る車両用エンジン補機の配設構造の実施形態を示す平面図である。 本発明に係る車両用エンジン補機の配設構造の実施形態を示す側面図である。 支持ブラケットの具体的構成を示す斜視図である。 バッテリーの設置状態を示す斜視図である。 タワーバーの具体的構成を示す斜視図である。 タワーバーの他の具体例を示す斜視図である。
1 フレッシュエアダクト(吸気の導入部)
2 エンジン本体
5 吸気通路
8 第1バッテリー
12 第2バッテリー
17 ホイールハウス
18 サスペンションタワー
19 支持ブラケット
20 底板
21〜23 ガセットプレート
25,26 タワーバー
28 連結部

Claims (4)

  1. エンジンルームの前方側に吸気の導入部が配設されるとともに、その後方側にエンジン本体が配設され、上記吸気の導入部から取り入れられた吸気が吸気通路を介してエンジン本体に供給されるように構成された車両において、エンジンルームの左右側方部に配設された前輪用のホイールハウスにそれぞれ設けられた左右のサスペンションタワー同士を繋ぐ複数本のタワーバーを前後方向に一定間隔をおいて設置するとともに、相隣接するタワーバーの間に車両用電源装置を構成するバッテリーを配設し、上記複数本のタワーバーを互いに連結する連結部を備えるとともに、上記複数本のタワーバーの間に、バッテリーの設置部に向けて走行風を案内する案内部を設けたことを特徴とする車両用エンジン補機の配設構造。
  2. 車両用電源装置を構成する複数個のバッテリーを備え、エンジン本体の左右両側方部にそれぞれ上記バッテリーを配設するとともに、各バッテリーを相隣接するタワーバーの間に配設したことを特徴とする請求項1記載の車両用エンジン補機の配設構造。
  3. エンジン本体の側方部に上記複数のバッテリーを左右対称に配置したことを特徴とする請求項2に記載の車両用エンジン補機の配設構造。
  4. エンジン本体の左右両側方部にそれぞれ配設された上記バッテリーの間を通って車体の前後方向に延びるように上記吸気通路を設置したことを特徴とする請求項2または3に記載の車両用エンジン補機の配設構造。
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