JP3527439B2 - 苗箱回収装置 - Google Patents

苗箱回収装置

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JP3527439B2
JP3527439B2 JP26609499A JP26609499A JP3527439B2 JP 3527439 B2 JP3527439 B2 JP 3527439B2 JP 26609499 A JP26609499 A JP 26609499A JP 26609499 A JP26609499 A JP 26609499A JP 3527439 B2 JP3527439 B2 JP 3527439B2
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pick
inclined conveyor
conveyor mechanism
posture
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正人 山口
真幸 原田
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育苗場に展開され
ている苗箱を回収する苗箱回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】苗箱を回収する装置としては、特開平1
1−75554号公報に開示されているように、「作業
走行機体に前後搬送機構と共に支持されていて、地上に
展開した苗箱の周縁を引っ掛けて持ち上げかつ前後搬送
機構上に受け渡しする箱取り上げ機構であって、前記前
後搬送機構の前上方に延設された前フレームと、この前
フレームの前部に上部が前後揺動自在に支持されてい
て、この上部の前進移動で下部が苗箱の周縁を下方から
引っ掛けかつ上部を中心に後上方へ円弧運動することに
より苗箱を持ち上げる引掛具と、この引掛具が苗箱との
掛合により一定角度揺動した後に引掛具を強制的に後上
方へ跳ね挙げて苗箱から離脱させる強制離脱手段とを有
する」ものがある。
【0003】前記箱取り上げ機構は前後搬送機構から前
方に離れた位置にあって、上部が枢支された揺動可能な
細長い引掛具を、苗箱の端部に掛合しながら前進させ
て、苗箱をその前端を中心に後部を引き上げて前後搬送
機構に移載するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の箱取り
上げ機構は、引掛具を強制的に後上方へ跳ね挙げて苗箱
から離脱させる強制離脱手段が非常に複雑な構成となっ
ている。また、引掛具をを初期位置に戻すにも複雑な機
構を必要としている。本発明は、このような従来技術の
問題点を解決できるようにした苗箱回収装置を提供する
ことを目的とする。本発明は、拾い上げ部材を苗箱縁部
に掛合する作用姿勢から二つ折りの屈曲姿勢に切り換え
るようにするだけの簡単な構成で、苗箱の拾い上げがで
きるようにしたる苗箱回収装置を提供することを目的と
する。
【0005】本発明は、拾い上げ部材を二つ折りの屈曲
姿勢から作用姿勢に戻すだけの簡単な構成で、拾い上げ
部材を苗箱の拾い上げ可能な初期位置に戻すことができ
るようにしたる苗箱回収装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、移動車体2上に後上がり
傾斜状の傾斜コンベヤ機構4を設け、この傾斜コンベヤ
機構4の前方に、地上に展開している苗箱Nの縁部Na
に掛合して持ち上げながら前記傾斜コンベヤ機構4に乗
せる拾い上げ部材15を有する拾い上げ機構7を配置し
ており、この拾い上げ機構7は、拾い上げ部材15を苗
箱縁部Naに掛合する作用姿勢から前進して苗箱Nと掛
合しながら後方揺動したときに二つ折りの屈曲姿勢に切
り換える切り換え機構16を備えていることである。
【0007】これによって、拾い上げ部材15は作用姿
勢で苗箱Nと掛合した状態から後方揺動したときに二つ
折りの屈曲姿勢に切り換えられ、苗箱Nをコンベヤ手段
3上に確実に移載する。本発明における課題解決のため
の第2の具体的手段は、移動車体2上に後上がり傾斜状
の傾斜コンベヤ機構4を設け、この傾斜コンベヤ機構4
の前方に、地上に展開している苗箱Nの縁部Naに掛合
して持ち上げながら前記傾斜コンベヤ機構4に乗せる拾
い上げ機構7を配置しており、この拾い上げ機構7は、
先端が苗箱縁部Naと掛合可能な爪部材17と、この爪
部材17と屈曲可能に連結されていて左右方向の支持軸
23に枢支されたアーム部材18とで拾い上げ部材15
を形成し、前記アーム部材18に対して爪部材17を略
直線状態を境にして苗箱縁部Naに掛合する作用姿勢と
二つ折りの屈曲姿勢とに切り換える不安定切換手段19
と、爪部材17を前進して苗箱Nを掛合しながら後方揺
動したときに不安定切換手段19を作動させる作動手段
20とを備えていることである。
【0008】これによって、拾い上げ部材15は、アー
ム部材18に対して爪部材17を略直線状態にした作用
姿勢で苗箱Nと掛合し、この状態から後方揺動して、作
動手段20によって不安定切換手段19が作動したとき
に二つ折りの屈曲姿勢に切り換わり、苗箱Nをコンベヤ
手段3上に確実に移載する。本発明における課題解決の
ための第3の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に
加えて、前記拾い上げ部材15を二つ折りの屈曲姿勢か
ら作用姿勢に戻す揺動手段21を有することである。
【0009】これによって、揺動手段21で拾い上げ部
材15を揺動するだけで、屈曲姿勢から作用姿勢に戻す
ことが可能になる。本発明における課題解決のための第
4の具体的手段は、第2の具体的手段に加えて、前記移
動車体2を後進するときに、アーム部材18を略垂下し
た状態から後方へ揺動する揺動手段21を有することで
ある。これによって、移動車体2を後進するときに拾い
上げ部材15が地面につっかえるというのを回避する。
【0010】本発明における課題解決のための第5の具
体的手段は、第1〜4のいずれかの具体的手段に加え
て、前記傾斜コンベヤ機構4から前上方に支持枠6を突
出し、この支持枠6に左右方向の支持軸23を介して拾
い上げ部材15を揺動自在にかつ上下相対移動自在に支
持していることである。これによって、拾い上げ部材1
5を揺動可能にかつ地面つっかえ回避可能に簡単に構成
可能になる。本発明における課題解決のための第6の具
体的手段は、第5の具体的手段に加えて、前記傾斜コン
ベヤ機構4に対して支持枠6を前後位置調整自在に取り
付けていることである。
【0011】これによって、傾斜コンベヤ機構4に対し
て持ち上げ手段5を前後方向適正位置に配置可能にな
る。本発明における課題解決のための第7の具体的手段
は、第1〜6のいずれかの具体的手段に加えて、前記傾
斜コンベヤ機構4はその前端に、地上に展開している苗
箱Nの縁部Naに掛合して持ち上げる持ち上げ手段5を
備えていることである。これによって、拾い上げ機構7
で拾い上げることができなかった苗箱Nを持ち上げ手段
5で持ち上げて傾斜コンベヤ機構4に載置することが可
能になる。
【0012】本発明における課題解決のための第8の具
体的手段は、第1〜7のいずれかの具体的手段に加え
て、前記拾い上げ部材15は、左右方向において苗箱N
の短辺長さの半分より短い間隔で複数本設けていること
である。これによって、苗箱Nは短辺と長辺のどちらが
左右方向であっても、拾い上げ部材15で掛合して拾い
上げ可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜11において、展開されて
いる苗箱Nを回収する際には苗箱回収装置となる苗箱対
地処理装置1は、大別して、移動車体2と、この移動車
体2上に配置された傾斜コンベヤ機構4と、この傾斜コ
ンベヤ機構4から前方に突出した拾い上げ機構7とを備
え、移動車体2に1台以上の台車26を着脱自在に連結
して苗箱処理機が構成される。
【0014】傾斜コンベヤ機構4は、矩形状コンベヤ枠
55に前端、後端及び中途部にローラを設け、このロー
ラに左右一対のベルト56を張って後上がり傾斜状のコ
ンベヤ手段3を形成しており、前記コンベヤ枠55の後
部に設けた駆動モータ57によって正逆転可能に駆動さ
れる。このコンベヤ手段3の搬送速度は、制御手段12
を介して移動車体2の移動速度と同期又は非同期させ得
るようになっていて、制御手段12でコンベヤ手段3を
苗箱処理に最適な搬送速度に設定可能である。前記制御
手段12は遠隔操作手段52によって設定及び操作が可
能になっている。
【0015】前記コンベヤ枠55の前部には、ブラケッ
ト50aを介して接地そり体50が上下位置調整自在に
設けられており、この接地そり体50が接地した状態で
コンベヤ手段3の前端は地面から若干浮き上がった状態
に配置される。この接地状態で、コンベヤ手段3は前端
から後部近傍までが後上がり傾斜状で、後部近傍で屈曲
し、後部が略水平に配置されることになる。前記傾斜コ
ンベヤ機構4は、コンベヤ枠55の前端にブラケット5
8aを突出して回転軸58を支持しており、コンベヤ手
段3から伝動手段11を介して動力伝達可能になってい
る。この伝動手段11はチェーン巻掛伝動手段及び電磁
クラッチ等を有して構成されていて、コンベヤ手段3の
動力を同期(等速)又は非同期(増減速)で伝達し、ま
た、コンベヤ手段3を駆動していても回転軸58を停止
することが可能になっている。
【0016】前記回転軸58には回転体9が装着されて
持ち上げ手段5が構成されている。図4〜6、8に示す
ように、回転体9は断面楕円形の棒状部材で形成されて
おり、その膨出部位(径長先端側)の外面に軸方向に間
隔をおいて突部8を設けている。この突部8は楕円形の
膨出部位の最径大部の外周回転域P内に収まるように位
置している。また、軸方向の間隔は苗箱Nの短辺の長さ
より短く設定されていて、1枚の苗箱Nに対して2つ以
上の突部8が掛合できるように配置されており、苗箱N
の周囲の縦リブNbの間で縁部Naと掛合する。また、
先行する突部8が持ち上げた苗箱Nの底の縁を後行の突
部8が掛合する。
【0017】持ち上げ手段5の回転体9は、接地そり体
50が接地した状態でコンベヤ手段3の前端よりも地面
に近接され、図8において時計方向に回転することによ
り、地上に展開している苗箱Nの縁部Naに突部8を掛
合して持ち上げ、移動車体2の前進力によって、持ち上
げた苗箱Nをコンベヤ手段3の上に載せて行く。持ち上
げ手段5はコンベヤ枠55に堅牢に支持され、接地そり
体50からも遠く離れているものでないので、苗箱Nを
強力に持ち上げることができ、苗箱Nの苗の根が地面に
絡んでいても確実に持ち上げて搬送処理する。
【0018】また、回転体9は回転するので、苗箱Nを
連続して持ち上げることができ、1つの突部8が掛合を
失敗しても順次後続の突部8が掛合に関与でき、苗箱持
ち上げが極めて確実にできる。さらに、回転体9は突部
8が最径大部の外周回転域P内に位置すると、苗箱Nの
下にマルチシートを敷いてあっても、そのマルチシート
を引っ掛けて巻き込むということがない。前記持ち上げ
手段5は、回転体9の外周回転域Pを、コンベヤ手段3
のコンベヤ面38の延長線上より上側に突出する位置に
設定しておくと、苗箱Nがコンベヤ手段3上に載置され
た状態でも回転体9が苗箱Nの底に接触することにな
り、回転体9が回転することにより苗箱Nを断続的(周
期的)に突き上げることができる。
【0019】すなわち、持ち上げ手段5は苗箱Nに上下
振動(負荷変動)を与える加振手段となり、コンベヤ手
段3上での搬送中に、苗箱Nの底に付着している土を振
動で払い落とすことができる。なお、回転体9を外周回
転域Pをコンベヤ面38より高くなるようにしても、断
面楕円形であるので、苗箱Nの展開時に、最径大部又は
突部8の先端がコンベヤ面38より下になる状態で停止
させることが可能になる。この回転体9の停止は、目視
により行ってもよいが、エンコーダ等を使って設定位置
に自動的に停止させるようにすることが好ましい。
【0020】図17〜21は持ち上げ手段5の回転体9
の第1〜5変形例を示しており、図17に示す第1変形
例は、回転体9に円形パイプ59を使用しており、その
外周面に軸方向及び周方向に間隔をおいて多数の小ネジ
60を螺合して突部8を形成している。回転軸58は円
形パイプの両端に固定されている。図18に示す持ち上
げ手段5の第2変形例は、回転軸58に楕円体61と円
筒体62とを交互に嵌合固定固定して回転体9を形成し
ており、楕円体61の膨出部位が突部8となっている。
【0021】図19に示す持ち上げ手段5の第3変形例
は、回転軸58に四角花形体63と円筒体62とを交互
に嵌合固定して回転体9を形成しており、四角花形体6
3の4隅の膨出部位が突部8となっている。前記楕円体
61及び四角花形体63は、外周面に周方向凹凸のある
断面異形部材10であり、円筒体62を間に配置するこ
とにより、突部8を周方向及び軸方向に間隔をおいて多
数配置することになる。前記断面異形部材10として
は、三角形、五角形、長円形等の真円形以外の外周面を
有する部材が使用でき、突部8を特別に形成するよりも
安価に製作できる。
【0022】図20に示す持ち上げ手段5の第4変形例
は、回転軸58に羽根車体64と円筒体62とを交互に
嵌合固定して回転体9を形成しており、羽根車体64の
4枚の羽根が突部8となっている。図21に示す持ち上
げ手段5の第5変形例は、回転軸58に鋸歯体65と円
筒体62とを交互に嵌合固定固定して回転体9を形成し
ており、鋸歯体65の歯が突部8となっている。なお、
前記図18〜21の回転体9は、円筒体62を楕円体6
1、四角花形体63、羽根車体64、鋸歯体65等と一
体成形してもよい。
【0023】傾斜コンベヤ機構4のコンベヤ枠55から
前上方に支持枠6が突出されており、この支持枠6に多
数本の拾い上げ部材15を有する拾い上げ機構7が設け
られている。前記拾い上げ部材15は、左右方向におい
て苗箱Nの短辺長さの半分より短い間隔で複数本設けて
おり、苗箱Nの並べ方が短辺と長辺のどちらが左右方向
になっていても、総ての苗箱Nに対して2本の拾い上げ
部材15が掛合して、拾い上げることができるようにな
っている。
【0024】すなわち、拾い上げ部材15は回転体9の
突部8と同様に、少なくとも2つが苗箱Nの縁部Naと
掛合するようになっており、通常、苗箱Nは600mm
X300mmであるので、拾い上げ部材15の左右間隔
は、150mm以下に設定されている。この拾い上げ部
材15は、先端17aが苗箱Nの縁部Naと掛合可能に
略L字状に屈曲された爪部材17と、この爪部材17と
屈曲可能に連結されていて左右方向の支持軸23に枢支
されたアーム部材18とで形成されている。
【0025】支持枠6の前部には支持ブラケット66が
複数設けられており、この各支持ブラケット66に設け
た支持軸23に2本1組で前記アーム部材18の上部が
枢支されている。アーム部材18の支持軸23に嵌合す
る孔は長手方向の長孔18aとなっており、アーム部材
18の上下移動を許容している。前記アーム部材18
は、断面コ字状のチャンネル材等で形成されており、爪
部材17の上端に棒材を固着して形成された軸部17b
を揺動自在に支持しており、アーム部材18の中途部の
ピン18bと爪部材17の中途部のピン17cとの間に
引っ張りバネ67が張設されている。
【0026】この引っ張りバネ67は不安定切換手段1
9を構成するものであり、アーム部材18に対して爪部
材17を直線状態S(図5に示す)を境にして、爪部材
17がアーム部材18の先端に当接した状態と、爪部材
17が直線状態を越えて揺動した状態とを弾力的に切り
換えることができる。前記爪部材17がアーム部材18
の先端に弾力的に当接した状態では、爪部材17はアー
ム部材18に対して若干屈曲しているが略直線に近い状
態であり、この状態が苗箱縁部Naに掛合する作用姿勢
となる。
【0027】支持枠6には左右方向全幅にわたって横棒
68が設けられている。この横棒68は作動手段20を
構成するもので、前記作用姿勢で後方へ揺動したきた爪
部材17の比較的上部と当接し、その揺動を規制するよ
うになっている。前記爪部材17の比較的上部が横棒6
8に当接した状態(図5に2点鎖線で示す)から、爪部
材17の下部が相対的にさらに後方へ移動すると、爪部
材17は横棒68を中心に先端17aが後上方へ移動す
るように跳ね上がり動作をし、アーム部材18に対して
直線状態Sを越えた揺動となり、直線状態Sを越えると
引っ張りバネ67による付勢力の方向は、拾い上げ部材
15を二つ折りの屈曲姿勢にするように切り換わる(図
6参照)。
【0028】前記爪部材17は、二つ折れ動作で傾斜姿
勢から略水平姿勢に急激に変化して先端17aが上昇す
るので、掛合していた苗箱Nを瞬時に離し、苗箱Nをコ
ンベヤ手段3上に確実に落下する。前記不安定切換手段
19及び作動手段20等により、拾い上げ部材15を苗
箱縁部Naに掛合する作用姿勢から前進して苗箱Nと掛
合しながら後方揺動したときに二つ折りの屈曲姿勢に切
り換える切り換え機構16が構成されている。支持枠6
の支持軸23より後側には支軸70を介して揺動アーム
71が枢支され、この揺動アーム71の先端に全アーム
部材18と当接可能な横棒材72が設けられている。
【0029】73は略円形状の駆動カム体で、支持枠6
に固定の駆動モータ74の出力軸に設けられており、前
記揺動アーム71を前後揺動すべくリンク75を介して
連動連結している。前記支持枠6には、リミットスイッ
チ、マイクロスイッチ等で形成された2個の検出体69
が設けられており、前記駆動カム体73の略半回転を検
出するように配置されている。前記揺動アーム71、横
棒材72、駆動カム体73、検出体69等によって揺動
手段21が形成されており、拾い上げ部材15が二つ折
りの屈曲姿勢になっている状態で揺動アーム71を後方
向(図6で反時計方向)に揺動すると、アーム部材18
を後方向に揺動して、爪部材17と略直線状態の作用姿
勢に姿勢変更する。
【0030】また、拾い上げ部材15が作用姿勢(略垂
下姿勢)であるときに揺動アーム71を後方向に揺動す
ると、爪部材17とアーム部材18とを略直線状態のま
ま後方向に揺動して、苗箱Nの拾い上げ作業状態から退
避させることができる(図61点鎖線状態)。前記不安
定切換手段19、作動手段20及び揺動手段21等によ
って拾い上げ機構7が構成されている。従って、拾い上
げ部材15は、アーム部材18に対して爪部材17を略
直線状態にした略垂下状態の作用姿勢にしておいて、そ
の状態で前進させると爪部材17が苗箱Nと掛合し、こ
の状態から移動車体2をさらに前進させると拾い上げ部
材15が相対的に後方揺動し、爪部材17が作動手段2
0の横棒68に当接することによって、不安定切換手段
19が作動して爪部材17とアーム部材18とは急激に
二つ折りの屈曲姿勢に切り換わり、爪部材17の跳ね上
がりにより縁部Naから外れて苗箱Nをコンベヤ手段3
上に移載する。
【0031】その後に、駆動カム体73を略180度回
動して、揺動手段21の横棒材72を後方移動してアー
ム部材18を揺動し、拾い上げ部材15を作用姿勢に戻
す。さらに駆動カム体73を略180度回動すると、横
棒材72は前方移動し、作用姿勢の拾い上げ部材15を
元の苗箱掛合可能位置に戻る。苗箱対地処理装置1を後
進したり、作業位置に移動したりするときは、揺動手段
21を作動して、略垂下状態で接地している拾い上げ部
材15を作用姿勢のまま後方へ揺動し、爪部材17を上
方に退避させておき、拾い上げ部材15が地面につっか
えるというのを回避する。
【0032】なお、アーム部材18は長孔18aが支持
軸23に嵌合しているので、苗箱Nと掛合するときも、
苗箱対地処理装置1を後進するときも、拾い上げ部材1
5はつっかえることなく上方に逃げることができる。移
動車体2は機体53の左右にクローラ走行装置54を有
し、このクローラ走行装置54は電動モータで駆動され
るようになっている。前記傾斜コンベヤ機構4のコンベ
ヤ枠55の左右側面には、前後方向中途部に前後一対の
連結点が形成されていて、移動車体2の機体53に設け
られてた前後連結部と連結可能になっている。コンベヤ
枠55の前連結点はピン孔を有する連結板で形成され、
後連結点はピン76で形成されている。
【0033】機体53の前連結部はピン孔を有する連結
板で形成され、コンベヤ枠55の前連結点とピン孔を一
致させて側方からピン77を挿入して連結しており、こ
れらによって、左右軸回り揺動自在に連結支持しかつ連
結解除可能な前連結手段25Fが構成されている。ま
た、コンベヤ枠55の後連結点は、機体53から立設し
た支持台78の上部に凹部78aを形成し、この凹部7
8aにピン76を嵌合受持するようになっており、これ
らによって、左右軸回り揺動自在に連結支持しかつ連結
解除可能な後連結手段25Rが構成されている。なお、
凹部78aに嵌入したピン76を抜け止め部材で抜け止
めするようにしてもよい。
【0034】移動車体2の機体53上には、傾斜コンベ
ヤ機構4を跨ぐように正面視門形の支持フレーム41が
取り付けられており、この支持フレーム41上にはエン
ジン、発電機及び燃料タンク等の駆動機器42が搭載さ
れていると共に、制御手段12及び昇降手段24等が設
けられている。この昇降手段24は、ケーブル79を巻
き取るウインチであり、ケーブル79の先端は支持枠6
に連結されていて傾斜コンベヤ機構4の前部を吊り持ち
しており、ウインチを作動することにより、傾斜コンベ
ヤ機構4の前部を上下移動し、停止することにより傾斜
コンベヤ機構4の前部を所要高さで保持可能になってい
る。なお、前記ウインチは手動式であるが、電動式にし
てもよい。
【0035】前記傾斜コンベヤ機構4は、前連結手段2
5Fが傾斜コンベヤ機構4の前後方向の略重心位置に位
置しており、この前連結手段25Fで移動車体2に支持
され、後連結手段25Rを連結解除した状態で接地そり
体50が接地し、その状態で地面と苗箱Nの受け渡しを
する対地作業が行われる。そして、前記昇降手段24を
作動して傾斜コンベヤ機構4の前部を地面から浮き上が
らせ、凹部78aにピン76を嵌合受持し、後連結手段
25Rを連結状態にすると、図11に実線で示されるよ
うに、傾斜コンベヤ機構4の前部が地面に当たることな
く移動できる姿勢となる。育苗場内等での移動にはこの
ような姿勢が採られる。
【0036】傾斜コンベヤ機構4は、前記前部浮き上が
り姿勢から前連結手段25Fを連結解除した後、さらに
昇降手段24を作動して傾斜コンベヤ機構4を後連結点
を中心に回動させると、図11に2点鎖線で示すよう
に、その前部を大きく上昇させることができ、このよう
な姿勢は、苗箱対地処理装置1をトラック等の荷台に歩
み板を使って積み込むときに、その先端部が歩み板と干
渉するのを回避するのに有効である。前述のように、傾
斜コンベヤ機構4はその前後方向中途部、特に重心位置
に対地作業時の連結枢支点を設定していることにより、
前後バランスが良好になると共に、傾斜コンベヤ機構4
を後上方へ長く延設することが可能になり、昇降手段2
4で傾斜コンベヤ機構4の姿勢を簡単かつ容易に変更・
維持することができる。
【0037】なお、前連結手段25Fのみ又は後連結手
段25Rのみを連結解除可能にし、他方を固定の連結点
としても、傾斜コンベヤ機構4の前部昇降は可能にな
る。前記実施の形態では、後連結手段25Rを連結解除
した状態で傾斜コンベヤ機構4を苗箱N受け渡し可能な
姿勢にしており、この状態でも接地そり体50が接地し
ているので、作業に支障はないが、図10に示すよう
に、支持フレーム41と後ピン76とを補助支持手段1
3でその姿勢を保持するように構成してもよい。
【0038】補助支持手段13はターンバックル等の連
結体81で形成され、一端を支持フレーム41の上部に
枢支連結し、他端をピン76に嵌合連結している。この
他端にはピン76に嵌合する長孔81aが形成され、傾
斜コンベヤ機構4の前部の若干の昇降を許容している。
すなわち、前記連結体81は傾斜コンベヤ機構4を地面
の凹凸に追従する上下動を許容しながら苗箱受け渡し可
能な姿勢に保持しており、この連結体81を取ると、傾
斜コンベヤ機構4を簡単に前部浮き上がり姿勢(上方待
機姿勢)に変更可能である。
【0039】図1、2、12〜15において、移動車体
2の後方には傾斜コンベヤ機構4と苗箱Nの受け渡しを
する台車26が配置されてる。この台車26は苗箱Nを
載置搬送可能なローラコンベヤ台車であり、前輪27F
及び後輪27Rを有し、人為的に押すことにより移動可
能になっており、前輪浮き上がり状態で移動車体2と連
結する連結手段28を備えている。連結手段28は機体
53の後端に設けた凹部28aと台車26の前部に設け
た連結杆製の被連結部31とを有し、地上から凹部28
aまでの距離は、地上から被連結部31までの距離より
若干長く設定されており、台車26の前部を持ち上げな
がら、被連結部31を凹部28aに挿入することによ
り、移動車体2に対して台車26が連結され、かつ前輪
27Fが浮き上がった状態(図1に示す寸法Tだけ浮き
上がった状態)になり、移動車体2を操舵したとき、そ
の操舵に台車26が容易に追随することになる。なお、
車輪27はフリーキャスタ式であることが好ましい。
【0040】図22は連結手段28の第1変形例を示し
ており、この連結手段28は、前輪27F接地状態の台
車26の被連結部31と連結した状態から回動すること
により被連結部31を持ち上げる連結部材32を有す
る。連結部材32は機体53に枢支された軸84に複数
設けられ、各先端に被連結部31を受け入れる凹部32
aを有し、前記軸84に連結されたレバー85を回動す
ることにより、略水平状態で凹部32a内に受け入れた
被連結部31を上向き回動することにより持ち上げ、台
車26前部を浮き上がらせるようになっている。
【0041】なお、前記レバー85は回動した位置で固
定可能である。また、被連結部31を機体53に設け、
連結部材32を台車26側に下向き回動可能に設けても
よく、連結部材32をアクチュエータで駆動するように
してもよい。図23、24は連結手段28の第2変形例
を示しており、この連結手段28は、台車26を前輪浮
き上がり状態で連結する浮上連結部29と、前輪27F
を接地させて相対上下動可能に連結するフリー連結部3
0とを有する。機体53の後端の左右に板材で形成され
た連結構成体86が固着され、この左右連結構成体86
に棒材を架設して浮上連結部29を形成し、左右連結構
成体86に上下方向の長孔86aを形成し、その長孔8
6aに棒材を挿入してフリー連結部30を形成してい
る。
【0042】一方、台車26の被連結部31は、下向き
凹部87aを有する連結腕87を設けており、台車26
の前部を持ち上げながら、連結腕87の下向き凹部87
aを浮上連結部29に嵌合することにより、前輪27F
を浮き上がり状態にした連結ができ、また、前輪27F
を接地したまま、連結腕87の下向き凹部87aにフリ
ー連結部30を嵌入してネジ88で抜け止めをすること
により、フリー連結部30が長孔86aの範囲内で相対
上下動可能な状態にした連結ができ、台車26は前輪2
7Fが接地したまま移動車体2に牽引される。
【0043】前記台車26にはその後部に後続台車33
が後続連結手段34で連結されている。この後続連結手
段34は図12〜15に示すように、苗箱Nを載置搬送
可能なローラコンベヤ台車であり、前記台車26の後下
部に設けた連結ピン90と、後続台車33の前下部に設
けたフック91と、このフック91を後続台車33の後
方から回動操作する操作手段35とを有している。フッ
ク91は先端外面に案内面91aを有し、台車26に後
続台車33を近づけていったときに、連結ピン90に案
内面91aが当たって一旦逃げるように回動した後に、
連結ピン90に係合するようになっている。
【0044】また、操作手段35は紐又はワイヤ等で形
成されており、その一端はフック9に連結され、他端は
後続台車33の後部に連結されており、引っ張り操作す
ることにより、フック91を連結ピン90から離脱する
方向に回動し、フック91を離脱した状態で後続台車3
3を後方移動すると、台車26との連結が解除される。
図12〜15において、36は台車26の後端に設けた
スクレーパ兼用のストッパ部材であり、その上部が台車
26の苗箱載置面39より上側に突出しており、退避手
段37によって苗箱載置面39より下側になるように退
避可能になっている。
【0045】前記ストッパ部材36は、金属、ゴム材或
いはプラスチックで、帯板状にしたもの、帯板の上部を
波形状或いは凹凸形状にしたもの、又は棒材をコ字状に
屈曲したもの等で形成されており、その上下方向中途部
が支点軸92で台車26の後上部に横軸回り揺動自在に
支持されており、コイルスプリング等でその上端が苗箱
載置面(コンベヤ面)39から突出するように付勢され
ている。前記退避手段37は、後続台車33の前部に設
けた突出部材であり、図15の状態から後続台車33を
台車26に近づけていくと、退避手段37がストッパ部
材36の下側に当接してコイルスプリングに抗して揺動
させ、ストッパ部材36の上部を苗箱載置面39より下
側まで移動させる(図14の状態)。
【0046】前記ストッパ部材36は、台車26に後続
台車33を連結しないときに、苗箱載置面39から苗箱
Nが落下するのを防止し台車26に後続台車33を連結
したときに、台車26と後続台車33との間で苗箱Nを
受け渡しできるように退避する。ストッパ部材36の上
縁を波形状或いは凹凸形状に形成しておくことにより、
苗箱Nの底を引っ掻いて付着土を落とすスクレーパとし
て機能させることができる。
【0047】なお、前記ストッパ部材36を傾斜コンベ
ヤ機構4の後端に設けかつ退避手段37を台車26の前
端に設けたり、または逆に、ストッパ部材36を台車2
6の前端に設けかつ退避手段37を傾斜コンベヤ機構4
の後端に設けたり、後続台車33の後部にさらに後続台
車33を連結する場合は、ストッパ部材36を前後続台
車33の後端に設け、退避手段37を後後続台車33の
前端に設けたりしてもよい。いずれにしても、育苗場内
では苗箱対地処理装置1の左右には敷設の苗箱Nが存在
するので、ストッパ部材36より後方の台車26又は後
続台車33を遠近移動させることにより、退避手段37
を作動してストッパ部材36を自動的に後退又は突出で
きるようにしておくことが好ましい。
【0048】また、台車26及び後続台車33には、左
右側部に苗箱載置面39より高いストッパ部材36を固
定又は苗箱載置面39より低い位置まで退避可能に設け
てもよい。次に、前述した第1の実施の形態の苗箱対地
処理装置1における苗箱Nの処理動作を説明する。育苗
場において横長状態又は縦長状態に多数枚が多数列に敷
設されている苗箱Nを回収する場合、傾斜コンベヤ機構
4を昇降手段24で図11の実線位置まで上昇させた状
態で、苗箱対地処理装置1を育苗場まで移動し、苗箱N
の前後方向に平行に配置する。
【0049】この際、台車26は機体53に予め連結し
ておいても、育苗場で連結してもよく、移動時も苗箱回
収作業中も、台車26は前輪27Fが浮き上がった状態
で移動車体2に連結されるので、移動車体2の操舵に良
好に追従する。昇降手段24で傾斜コンベヤ機構4を下
げて接地そり体50を接地させ、爪部材17の先端17
aを略接地させ、持ち上げ手段5の回転体9を地面に近
接させ、その状態で移動車体2を前進させる。移動車体
2の前進に伴い、多数本の爪部材17の先端17aが複
数枚の苗箱Nの縁部Naに同時に引っ掛かる。さらに移
動車体2を前進すると、各拾い上げ部材15が略直線姿
勢で後方揺動し、各苗箱Nの端部を持ち上げ、爪部材1
7が作動手段20の横棒68に当接することにより、不
安定切換手段19が作動して拾い上げ部材15が二つ折
れ姿勢となり、アーム部材18に対して爪部材17が跳
ね上がって苗箱Nから外れ、苗箱Nをコンベヤ手段3上
に落下する。
【0050】二つ折れ姿勢となった拾い上げ部材15
は、揺動手段21の作動によって略直線姿勢に戻され、
揺動手段21の横棒材72が元位置に戻ることによっ
て、拾い上げ部材15は次の苗箱Nと掛合可能な垂下姿
勢に戻される。拾い上げ部材15が苗箱Nの拾い上げを
失敗した場合、または、拾い上げ機構7を設けていない
場合、地上の苗箱Nに持ち上げ手段5の回転体9が回転
しながら当接し、突部8が縁部Naと掛合して苗箱Nを
強力に持ち上げ、突部8による断続的な掛合によって、
苗箱Nは上下振動を伴いながらコンベヤ手段3上に載せ
られる。
【0051】前記回転体9の突部8がコンベヤ手段3の
コンベヤ面38より突出していると、コンベヤ手段3上
に載った苗箱Nは、拾い上げ部材15で拾い上げられた
ものも持ち上げ手段5で持ち上げられたものも、突部8
と断続的に掛合して振動が与えられるので、底に付着し
ている土が払い落とされる。コンベヤ手段3上に載った
苗箱Nは、コンベヤ手段3の正転動作によってコンベヤ
手段3の後上部へ送られかつ台車26へ移載され、台車
26の後端のストッパ部材36で止められるまで、苗箱
載置面(コンベヤ面)39に溜められる。台車26上の
苗箱Nは人為的に取り出される。この取り出しの際に、
ストッパ部材36の上縁をスクレーパとして使用し、苗
箱Nの下面の付着土を除去する。
【0052】台車26に後続台車33を連結する場合
は、後続台車33を台車26の真後から近づけ、後続連
結手段34で連結し、ストッパ部材36を退避手段37
で苗箱載置面39より下方に退避させる。回収した苗箱
Nを載置した後続台車33を台車26から分離して育苗
場から取り出す場合は、後続台車33の真後から操作手
段35を操作して、後続連結手段34を連結解除する。
育苗場に苗箱Nを展開する場合、拾い上げ機構7は使用
しないので、揺動手段21を作動して垂下姿勢の拾い上
げ部材15を後上方へ持ち上げておき、持ち上げ手段5
も使用しないので、回転体9の突部8がコンベヤ手段3
のコンベヤ面38から突出しない状態で停止しておく。
【0053】そして、傾斜コンベヤ機構4を昇降手段2
4で図11の実線位置まで上昇させた状態で、苗箱対地
処理装置1を育苗場の敷設端部まで移動し、昇降手段2
4で傾斜コンベヤ機構4を下げて接地そり体50を接地
させ、持ち上げ手段5の回転体9を地面に近接させる。
台車26及び後続台車33には予め苗箱Nを載置してお
いても、後から載置してもよく、コンベヤ手段3を逆転
させながら、その上に台車26から苗箱Nを送り込み、
その状態で移動車体2を後進させ、コンベヤ手段3から
苗箱Nを順次地上に展開していく。
【0054】図16は苗箱対地処理装置1の第2の実施
の形態を示しており、前記第1の実施の形態と異なる点
についてのみ、次に説明する。傾斜コンベヤ機構4は、
コンベヤ手段3のコンベヤ面38を中高形状にして、前
急傾斜コンベヤ面38Fと後緩傾斜コンベヤ面38Rと
を形成しており、拾い上げ時に傾けられている苗箱Nの
傾斜角度を、段階的に緩やかにして、略水平又は後下向
きの載置面を有する台車26へ円滑に移載できるように
している。傾斜コンベヤ機構4のコンベヤ枠55は、機
体53に対して後連結手段25Rで枢支され、前連結手
段25Fが上下方向に相対移動可能になっており、昇降
手段24で昇降するときは、後連結手段25Fを中心に
揺動する。
【0055】支持枠6は前後2分割されていて、拾い上
げ機構7を支持する前支持枠6Fは後支持枠6Rに対し
て前後位置調整自在に取り付けられ、傾斜コンベヤ機構
4に対する拾い上げ機構7の前後位置を適宜調整できる
ようになっている。移動車体2の後部には、台車26を
連結するときの台車26の左右位置を案内する案内部材
94が設けられ、台車26の後部にも後続台車を連結す
る際に左右案内をする案内部材95が設けられている。
移動車体2に台車26を連結する連結手段96は、前記
実施の形態における後続連結手段34と同様な構造であ
って、移動車体2に設けた被連結杆97に台車26に枢
支したフック98を係合するようになっており、フック
98は台車26の後部から紐、ワイヤ、ロッド等の操作
手段99で解除操作可能になっている。
【0056】台車26は前後輪27F、27Rを有する
基台部100に4本の下支柱101を立設し、ローラコ
ンベヤ部102に4本の連結支柱103の上部を枢支
し、この4本の連結支柱103を下支柱101に嵌入し
てボルト等で固定するようになっており、連結支柱10
3は下支柱101に高さ位置調整自在に連結され、ロー
ラコンベヤ部102の苗箱載置面39を水平姿勢にも、
後方下向き傾斜姿勢にもできるようになっている。この
台車26にも、後方下向き傾斜の苗箱載置面を有する後
続台車を連結することができる。
【0057】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
第1、第2の実施の形態の構成及び変形例を組み替えた
り、台車26及び後続台車33を連結せずに、傾斜コン
ベヤ機構4のみで苗箱Nの展開・回収を行ったりしても
よい。持ち上げ手段5は、拾い上げ機構7と共に設ける
場合は、苗箱Nの拾い上げの補助手段となるが、拾い上
げ機構7を設けずに持ち上げ手段5単独で苗箱Nの回収
を行なわせてもよく、また、持ち上げ手段5単独の場合
は加振手段となり、拾い上げ機構7と併用の場合でも、
突部8をコンベヤ面38より突出すれば加振手段となる
が、コンベヤ手段3にベルト56を局部的に上下動させ
る加振手段を別途設けることもできる。
【0058】接地体50は、軟弱地で機体を沈み込ませ
ないそり形状が好ましいが、接地車輪等の他の接地体を
使用してもよい。駆動機器42にはエンジン及び発電機
を備え、傾斜コンベヤ機構4、拾い上げ機構7及びクロ
ーラ走行装置54等は電動モータを使用しているが、油
圧ポンプと油圧モータで駆動するように構成してもよ
い。台車26及び後続台車33はローラコンベヤ台車を
使用しているが、ベルトコンベヤ、その他のコンベヤ面
を有する台車であってもよい。
【0059】コンベヤ手段3を逆転して苗箱Nを展開す
る場合は、持ち上げ手段5を取り外してもよく、コンベ
ヤ手段3の搬送速度は移動車体2の移動速度を同一にし
てもよい。持ち上げ手段5における回転体9の突部8の
左右方向間隔及び拾い上げ機構7における拾い上げ部材
15の左右方向間隔は、苗箱Nが縦置きであっても、横
置きであっても、また中央通路があっても、1つの苗箱
Nに対して2つ以上が掛合するように兼用仕様で設定さ
れているが、縦置き用と横置き用とに専用仕様にした
り、組み替えや調整式にして縦置き対応状態と横置き対
応状態とに切り換えるように構成することもできる。
【0060】移動車体2上に駆動機器42を搭載してい
るが、エンジン及び発電機等を別装置とし、苗箱対地処
理装置1に電源ケーブルで給電したり、電灯線から給電
するようにしたりしてもよい 。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、第1に、
拾い上げ機構7は、拾い上げ部材15を作用姿勢から二
つ折りの屈曲姿勢に切り換える切り換え機構16を備え
ているので、苗箱Nをコンベヤ手段3上に確実に移載
し、苗箱Nから拾い上げ部材15を確実に離すことがで
きる。第2に、爪部材17とアーム部材18とで拾い上
げ部材15を形成し、爪部材17を作用姿勢と屈曲姿勢
とに切り換える不安定切換手段19と、この不安定切換
手段19を作動させる作動手段20とを備えているの
で、苗箱Nをコンベヤ手段3上に確実に移載し、苗箱N
から爪部材17を確実に離すことができる。
【0062】第3に、拾い上げ部材15を二つ折りの屈
曲姿勢から作用姿勢に戻す揺動手段21を有するので、
拾い上げ部材15を揺動手段21で揺動するだけで、屈
曲姿勢から作用姿勢に戻すことができる。第4に、アー
ム部材18を略垂下した状態から後方へ揺動する揺動手
段21を有するので、移動車体2を後進するときに拾い
上げ部材15が地面につっかえるというのを回避でき
る。第5に、支持枠6に左右方向の支持軸23を介して
拾い上げ部材15を揺動自在にかつ上下相対移動自在に
支持しているので、拾い上げ部材15を揺動可能にかつ
地面つっかえ回避可能に簡単に構成できる。
【0063】第6に、支持枠6を前後位置調整自在に取
り付けているので、傾斜コンベヤ機構4に対して持ち上
げ手段5を前後方向適正位置に配置できる。第7に、傾
斜コンベヤ機構4はその前端に持ち上げ手段5を備えて
いるので、拾い上げ機構7で拾い上げることができなか
った苗箱Nを持ち上げ手段5で持ち上げて傾斜コンベヤ
機構4に載置することができ、苗箱Nの回収ミスを減少
できる。第8に、拾い上げ部材15は、左右方向におい
て苗箱Nの短辺長さの半分より短い間隔で複数本設けて
いるので、苗箱Nは短辺と長辺のどちらが左右方向であ
っても、拾い上げ部材15で掛合して拾い上げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】台車を連結した本発明の実施の形態を示す全体
側面図である。
【図2】同全体平面図である。
【図3】台車を離脱した本発明の実施の形態を示す全体
側面図である。
【図4】同全体平面図である。
【図5】苗箱拾い上げ開始時の装置前部の断面側面図で
ある。
【図6】苗箱拾い上げ完了時の装置前部の断面側面図で
ある。
【図7】拾い上げ機構の斜視図である。
【図8】持ち上げ手段の側面図である。
【図9】回転体の斜視図である。
【図10】補助支持手段を設けた斜視図である。
【図11】傾斜コンベヤ機構の持ち上げ姿勢を示す側面
図である。
【図12】台車及び後続台車を示す側面図である。
【図13】同平面図である。
【図14】ストッパ及び台車連結構造の連結時の状態を
示す側面図である。
【図15】同非連結状態を示す側面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態を示す側面図であ
る。
【図17】回転体の第1変形例を示す斜視図である。
【図18】回転体の第2変形例を示す斜視図である。
【図19】回転体の第3変形例を示す斜視図である。
【図20】回転体の第4変形例を示す斜視図である。
【図21】回転体の第5変形例を示す斜視図である。
【図22】連結手段の第1変形例を示す側面図である。
【図23】連結手段の第2変形例を示す側面図である。
【図24】同分解斜視図である。
【符号の説明】
1 苗箱対地処理装置(苗箱回収装置) 2 移動車体 3 コンベヤ手段 4 傾斜コンベヤ機構 5 持ち上げ手段 6 支持枠 7 拾い上げ機構 8 突部 9 回転体 11 伝動手段 12 制御手段 15 拾い上げ部材 16 切り換え機構 17 爪部材 18 アーム部材 19 不安定切換手段 20 作動手段 21 揺動手段 24 昇降手段 25 連結手段 26 台車 N 苗箱 Na 縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−75554(JP,A) 特開 平11−89435(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/00 A01C 11/00 A01G 9/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動車体上に後上がり傾斜状の傾斜コン
    ベヤ機構を設け、この傾斜コンベヤ機構の前方に、地上
    に展開している苗箱の縁部に先端が掛合して持ち上げな
    がら前記傾斜コンベヤ機構に乗せる拾い上げ部材を有す
    る拾い上げ機構を配置しており、この拾い上げ機構は、
    拾い上げ部材を苗箱縁部に掛合する作用姿勢から前進し
    て苗箱と掛合しながら後方揺動したときに先端が後上方
    へ移動する二つ折りの屈曲姿勢に切り換える切り換え機
    構を備えていることを特徴とする苗箱回収装置。
  2. 【請求項2】 移動車体上に後上がり傾斜状の傾斜コン
    ベヤ機構を設け、この傾斜コンベヤ機構の前方に、地上
    に展開している苗箱の縁部に掛合して持ち上げながら前
    記傾斜コンベヤ機構に乗せる拾い上げ機構を配置してお
    り、この拾い上げ機構は、先端が苗箱縁部と掛合可能な
    爪部材と、この爪部材と屈曲可能に連結されていて左右
    方向の支持軸に枢支されたアーム部材とで拾い上げ部材
    を形成し、前記アーム部材に対して爪部材を略直線状態
    を境にして苗箱縁部に掛合する作用姿勢と先端が後上方
    へ移動する二つ折りの屈曲姿勢とに切り換える不安定切
    換手段と、爪部材を前進して苗箱を掛合しながら後方揺
    動したときに不安定切換手段を作動させる作動手段とを
    備えていることを特徴とする苗箱回収装置。
  3. 【請求項3】 前記拾い上げ部材を二つ折りの屈曲姿勢
    から作用姿勢に戻す揺動手段を有することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の苗箱回収装置。
  4. 【請求項4】 前記移動車体を後進するときに、アーム
    部材を略垂下した状態から後方へ揺動する揺動手段を有
    することを特徴とする請求項2に記載の苗箱回収装置。
  5. 【請求項5】 前記傾斜コンベヤ機構から前上方に支持
    枠を突出し、この支持枠に左右方向の支持軸を介して拾
    い上げ部材を揺動自在にかつ上下相対移動自在に支持し
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の苗箱回収装置。
  6. 【請求項6】 前記傾斜コンベヤ機構に対して支持枠を
    前後位置調整自在に取り付けていることを特徴とする請
    求項5に記載の苗箱回収装置。
  7. 【請求項7】 前記傾斜コンベヤ機構はその前端に、地
    上に展開している苗箱の縁部に掛合して持ち上げる持ち
    上げ手段を備えていることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の苗箱回収装置。
  8. 【請求項8】 前記拾い上げ部材は、左右方向において
    苗箱の短辺長さの半分より短い間隔で複数本設けている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の苗箱
    回収装置。
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