JP2797908B2 - 折り畳んだ芝生の敷詰め装置 - Google Patents

折り畳んだ芝生の敷詰め装置

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JP2797908B2
JP2797908B2 JP17572493A JP17572493A JP2797908B2 JP 2797908 B2 JP2797908 B2 JP 2797908B2 JP 17572493 A JP17572493 A JP 17572493A JP 17572493 A JP17572493 A JP 17572493A JP 2797908 B2 JP2797908 B2 JP 2797908B2
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ground
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徹 青柳
保雄 田中
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マット状に育成した芝
生を、移植などのため別の場所に敷き詰めるための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、網状の敷物の上に土を入れ
て芝生種を蒔き芝生をマット状に育成したものを巻き取
る装置を考えている。又、この巻取りをモータで行なう
装置も同様に考えている。このようにマット状の芝生を
そのままの形で回収し、搬送し、敷き詰めることによ
り、大量の芝生を一度に扱え、隙間のない見栄えの良い
天然芝生を移植することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マット
状の芝生を巻き取る装置は、芝生を巻き取るに従って重
量が重くなるにもかかわらず巻き取る速度が早くなり、
モータに大きな無理な力が加わる。又、巻き取った芝生
を送り出し敷き詰める際には、送り出しが進むに従い、
送り出す速度が小さくなる。このように、力や速度が変
動してしまうため、安定した作業ができにくいおそれが
あった。
【0004】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたもので、送り出す速度が変動しない折り畳んだ
芝生の敷詰め装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するためになされたもので、折り畳んだマット状の
芝生を載せる台車と、送り出すマット状の芝生の下面を
弾力的に支え他の芝生との接触を弱める芝生支えローラ
と、芝生支えローラの上を通って送り出された芝生の上
面を押圧して回転し芝生を地面に押圧しつつ送り出す圧
着ローラと、芝生の前記押圧付近の下面を支え送り出し
を滑らかにする先端支えローラと、を備えたことを特徴
とする。
【0006】
【作用】台車に載せられたマット状の芝生は、芝生支え
ローラにより下面を弾力的に支えられ、更に先端支えロ
ーラにより下面を支えられ、圧着ローラにより上面を押
圧されて送り出され、地面に敷設される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3にお
いて説明する。台車1は4つの車輪3を有し、図示しな
いエンジンにより自走できるようになっている。又、車
輪3は舵取り機構5を有し、ハンドル7により自走方向
を調節できる。台車1の本体は枠9の上に金網11が配
置されたものであり、台車1の重量を軽減するものとな
っている。エンジンには変速機構13が設けられ台車の
前進後退や変速が行なわれる。作業者は、ハンドル7で
自走する台車1の舵取りを行なったり、あるいは取っ手
15で人力により台車1を移動させることができる。台
車1の両側面には長いアーム17が1対設けられ、先端
に芝生支えローラ19が回転自在に設けられている。こ
のアーム17はバネ21で上方に付勢され、送り出され
る芝生23の下面を弾力的に上方に向かって支えるもの
となっている。このように上方に向かって支えること
で、折り畳まれた他の芝生との接触を弱め、接触により
芝生23が痛んでしまったり、荷崩れを生じたりするの
を防止している。台車1の先端25は地面に向かって傾
斜している。この傾斜部分に先端支えローラ27が設け
られ、地面に向かって送り出される芝生23の下面を支
える。この先端支えローラ27の更に前方には、圧着ロ
ーラ29が位置する。この圧着ローラ29は台車1の両
側面に設けられた1対のリンクアーム31の先端に回転
可能に設けられている。また圧着ローラ29はスプロケ
ット33、35を介してモータ37により回転し、芝生
23を送り出すようになっている。リンクアーム31は
シリンダ39によって姿勢を変え、圧着ローラ29の位
置を地面に近い位置にして芝生23の送り出しを行なっ
たり、先端支えローラ27の上に位置して芝生23の取
り込みを行なったりする。このように圧着ローラ29の
位置が変わっても、圧着ローラ29とモーター37との
距離は変わらず、スプロケット33、35に巻かれたチ
ェーン41に弛みなどが生じないようになっている。
【0008】以下、本実施例の作用について説明する。
まず、マット状の芝生23を取り込んで折り畳む動作を
説明する(図2)。マット状の芝生23の先端は、先端
支えローラ27と圧着ローラ29の間を通り、芝生支え
ローラ19の上を通って反転され、台車1の押え金具2
によって押さえられる。リンクアーム31はシリンダ3
9によって押し戻され姿勢が変っており、圧着ローラ2
9を先端支えローラ27の上に位置させる(図2
(a))。この状態で台車1を芝生23に向かって前進
させつつ、モーター37によりスプロケット33、35
を介して圧着ローラ29を回転させる。芝生23は圧着
ローラ29と先端支えローラ27との間で押圧され、圧
着ローラ29の回転にともない、台車1の上へ取り込ま
れる。
【0009】十分に芝生が取り込まれると(図2
(b))、芝生支えローラー27の後方が自重により下
に沈む(図2(b)のS)。この芝生23が沈む動作
を、作業員が更に補助することもできる。この状態で更
に取り込みが続くと、芝生23が自然に折れ曲り、折り
畳まれた状態で下の芝生23の上に重なる(同図
(c))。このような動作が繰り返されることで、取り
込まれた芝生23は台車1の上に次々に折り畳まれてい
く。
【0010】次に芝生23を送り出して敷き詰める動作
について説明する(図3)。台車1の上に折り畳まれて
載せられていた芝生23の末端は、芝生支えローラ19
の上を通り、先端支えローラ27を圧着ローラ29の間
を通って、地面の上に引き出される。この状態で台車1
を自走させ、芝生23から遠ざかる方向へ後退する。同
時にモータ37によりスプロケット33、35を介して
圧着ローラ29を回転する。この回転により送り出され
た芝生23は、圧着ローラ29により上面が押圧され、
地面に押しつけられる。従って、地面と芝生23との間
に空間などを生じることなく、芝生23は地面に密着し
た状態で敷き詰められる。
【0011】以上説明したように、本実施例の装置によ
れば、マット状の芝生23を取り込んで折り畳む動作
と、折り畳んだ芝生を送り出して敷き詰める動作を1台
で行なえる。即ち、シリンダ39により圧着ローラ29
の位置を変えるだけで両方の動作を行なうことができ
る。
【0012】又、芝生23は折り畳んで台車1に載せら
れるので、芝生23を巻き取る場合に比べ、芝生23の
取込速度や送出速度が変動することがない。即ち、例え
ば取込動作が進んだ前も後もこの取込速度は変動するこ
とがない。
【0013】なお、以上の実施例では一つのエンジンで
台車の走行を行い、圧着ローラの回転はモータで行なう
ものであったが、他の実施例においてはエンジンを2台
とし、あるいは双方モータとすることも可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の折り畳ん
だ芝生の敷詰め装置によれば、巻かれた芝生を巻き出す
ことで敷き詰めを行なうものではなく、台車の上に折り
畳んだ状態で載せられた芝生を圧着ローラの回転により
送り出すため、送り出す速度に変動は生じない。よっ
て、安定した作業ができる。
【0015】又、圧着ローラにより、芝生を送り出すと
ともに地面に押しつけることができるので、地面に密着
した状態で芝生を敷き詰められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る装置の斜視図である。
【図2】図1の側面図により芝生の取り込み動作を説明
するものであって、(a)は取り込みの初期を示す側面
図、(b)は取り込まれた芝生が折れ曲がる様子を示す
側面図、(c)は芝生が下の芝生の上に折り畳まれてい
く状態を示す側面図である。
【図3】芝生を送り出す状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 台車 3 車輪 5 舵取り機構 7 ハンドル 9 枠 11 金網 13 変速機構 15 取っ手 17 アーム 19 芝生支え
ローラ 21 バネ 23芝生 25 先端 27 先端支え
ローラ 29 圧着ローラ 31 リンクア
ーム 33、35 スプロケット 37 モータ 39 シリンダ 41 チェーン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01C 11/02 - 11/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳んだマット状の芝生を載せる台車
    と、送り出すマット状の芝生の下面を弾力的に支え他の
    芝生との接触を弱める芝生支えローラと、芝生支えロー
    ラの上を通って送り出された芝生の上面を押圧して回転
    し芝生を地面に押圧しつつ送り出す圧着ローラと、芝生
    の前記押圧付近の下面を支え送り出しを滑らかにする先
    端支えローラと、を備えたことを特徴とする折り畳んだ
    芝生の敷詰め装置。
JP17572493A 1993-07-15 1993-07-15 折り畳んだ芝生の敷詰め装置 Expired - Lifetime JP2797908B2 (ja)

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JP17572493A JP2797908B2 (ja) 1993-07-15 1993-07-15 折り畳んだ芝生の敷詰め装置

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JPH0731236A JPH0731236A (ja) 1995-02-03
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ID=16001133

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