JP3279526B2 - 鱗茎野菜収穫機の揚上移送装置 - Google Patents

鱗茎野菜収穫機の揚上移送装置

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JP3279526B2
JP3279526B2 JP23323098A JP23323098A JP3279526B2 JP 3279526 B2 JP3279526 B2 JP 3279526B2 JP 23323098 A JP23323098 A JP 23323098A JP 23323098 A JP23323098 A JP 23323098A JP 3279526 B2 JP3279526 B2 JP 3279526B2
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省二 寺元
幹夫 松井
幸広 福田
信行 入江
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セイレイ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き抜き後の、玉
葱やニンニク等の鱗茎を有する鱗茎野菜を、効率良く後
方に搬送する移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地中より掘り起こした鱗茎野菜
茎葉部を挟持して、後方へ搬送し、不要な茎葉部を切断
し排出し、収穫対象である鱗茎部のみを収穫する技術は
公知となっている。その構成は、左右対称状に挟持ベル
トを巻回した葉部挟持移送装置と首部挟持移送装置の挟
持ベルトの挟持面にて茎葉部を挟持して後方に移送する
ものであり、前低後高に配設した葉部挟持移送装置装置
の下方に、略水平状に配設した首部挟持移送装置の前端
部(挟持面の始端部)に鱗茎野菜の茎葉部を受渡し、
野菜の首部が位置決めされながら後方へ搬送され、不
要な茎葉部をカッターにより取り除いた後の鱗茎部を収
穫する構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
おいて、前記首部挟持移送装置の前端部(挟持面の始端
部)に前記葉部挟持移送装置により搬送される鱗茎野菜
の茎葉部が搬送される場合は受け継ぎできるが、前端部
に鱗茎部が搬送されると左右のベルトに挟まれ鱗茎部が
詰まるという欠点があった。その為に、サブソイラによ
鱗茎野菜の掘り上げが良く、鱗茎部が浮き上がった際
に、葉部挟持移送装置が鱗茎部の直上方を挟持して搬送
すると、首部挟持移送装置の前端部に鱗茎部を送り込む
ことになり、挟持ベルトに鱗茎部が詰まり、首部挟持移
送装置に受け継ぐことのできない場合があった。また、
鱗茎部が小さいと、首部挟持移送装置に引っ掛かること
もなく通り抜けて、そのまま葉部挟持移送装置により搬
送され排出される場合もあった。これらの不具合を解消
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。請求
項1においては、鱗茎野菜Cを引き抜く葉部挟持移送装
置15aより首部挟持移送装置15bに鱗茎部C2を受
け継いで、後方に搬送して収穫する野菜収穫機であっ
て、前記首部挟持移送装置15bの挟持ベルト20の前
部を支持する連動プーリー30及びガイドプーリー31
と、前記挟持ベルト20の後部を支持するプーリー32
とを、葉部挟持移送装置15aの挟持ベルト19の従動
プーリー23の後方内側に配置して、前記連動プーリー
30、ガイドプーリー31及びプーリー32に巻回した
挟持ベルト20の前端を、葉部挟持移送装置15aの挟
持ベルト19の内側に挿入したものである。請求項2に
おいては、請求項1記載の鱗茎野菜収穫機の揚上移送装
置において、葉部挟持移送装置15aの挟持ベルト19
と首部挟持移送装置15bの挟持ベルト20の搬送方向
を後方側とし、前記挟持ベルト19と挟持ベルト20と
が互いに離間するように配置し、前記挟持ベルト19と
挟持ベルト20の搬送面を同一面とし、前記挟持ベルト
20の下面を、挟持ベルト19に挟持された鱗茎野菜
鱗茎部C2が通過すべく構成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び構成
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を説明する。図1は玉葱やニンニク等の鱗茎を
有する鱗茎野菜を収穫する収穫機の側面図、図2は同じ
く収穫機の平面図、図3は本発明の首部挟持移送装置の
前端部の配置構成を示す側面断面図、図4は同じく首部
挟持移送装置の配置構成を示す平面図、図5は首部挟持
移送装置の前方に円板を配設した構成を示す側面図、図
6は同じく円板を配設した構成を示す平面図、図7は円
板の形状を変更した正面断面図、図8は外周面に三角形
状の弾性体を固着した挟持ベルトの側面図部分断面図、
図9は同じく三角形状の弾性体を固着した挟持ベルトの
正面断面図、図10はブレーキ機構の操作を可能にした
主クラッチレバーの側面図、図11はファイナルケース
内部の動力伝達構成を示すスケルトン図である。
【0006】図1、図2を用いて鱗茎野菜(玉葱)用の
収穫機Aにおける全体構成から説明する。該鱗茎野菜収
穫機Aは、下部に前後方向に複数の下部フレーム7・7
を配設し、該下部フレーム7の後端部に、主フレーム5
を左右向きに配設し、該主フレーム5の後方位置には、
該主フレーム5に支持されるエンジン1と、その出力部
に連動する伝動機構を内装したミッションケース2を上
下に配設している。前記ミッションケース2の下部より
左右側方に筒状ケース40を突出し、該筒状ケース40
の端部にファイナルケース3・3を固設して、該ファイ
ナルケース3・3の前端部に軸支した走行車輪4・4を
駆動している。また、前記主フレーム5の両端部より上
後方に向かって操縦ハンドル6を突出し、操向クラッチ
レバー46、主クラッチレバー49を配設している。
【0007】次に、前記ファイナルケース3の内部の動
力伝達構成について、図11を用いて説明する。該ファ
イナルケース3の後端部側面に筒状ケース40を固設し
ており、該筒状ケース40の内部には、ミッションケー
ス2による変速後の動力を伝達する伝達軸41を軸支し
ている。該伝動軸41にはブレーキ機構42を配設して
おり、該ブレーキ機構42は、後述する主クラッチレバ
ー49により操作可能であり、機体を停止することがで
きる。更に、前記伝達軸41の端部をファイナルケース
3に嵌挿し、ファイナルケース3内において、スプロケ
ット41aを固設している。前記ファイナルケース3の
前部には駆動軸43を軸支している。該駆動軸43には
スプロケット43aを遊嵌し、該スプロケット43aと
前記スプロケット41aとの間にチェーンを巻回してい
る。更に、前記スプロケット43aの側面にボールクラ
ッチ式にサイドクラッチ44を配設しており、スプロケ
ット43aの動力はサイドクラッチ44を介して前記駆
動軸43に伝達される。該サイドクラッチ44は、前記
操向クラッチレバー46と連動するホーク45を操作す
ることで、動力を断続することができる。
【0008】そして、前記駆動軸43と同一軸芯上にお
いて車軸47を軸支している。該車軸47の内側端部
と、駆動軸43の外側端部との間には、遊星歯車48を
介装しており、駆動軸43の回転数を減速した動力を車
軸47に伝達している。その為に、前記車軸47に同じ
動力を伝達する場合に、遊星歯車48を介することで駆
動軸43の回転数を高回転に維持するこができ、駆動軸
43に発生するトルクを低くすることができる。結果的
に前記サイドクラッチ44に発生するトルクを小さくす
ることができ、ブレーキ機構42を用いて機体を停止さ
せる場合にサイドクラッチ44に過剰な負荷が掛かるこ
とがなくなる。更に、前記サイドクラッチ44の操作力
を小さくすることができる。
【0009】次に、本実施例における主クラッチレバー
49について、図10を用いて説明する。該主クラッチ
レバー49の下端部を支点軸50の外周面に固設し、該
支点軸50には、クラッチ操作板51を外嵌している。
該クラッチ操作板51の他端の側面には、操作ピン51
aを突出している。前記支点軸50の近傍には枢支軸5
3を横設し、該枢支軸53には前後進カム54を枢支し
ている。該前後進カム54には、前記操作ピン51aの
当接するピン摺動部54aを前方に向かって側面視で円
弧状に延出し、該ピン摺動部54aの後端部おいて前記
枢支軸53を枢支する基端部54bを形設し、該基端部
54bの下方にクラッチワイヤー55を締結する締結ピ
ン54cを固設している。前後進カム54はピン摺動部
54aを上方に回動するように付勢されており、前記操
作ピン51aに当接し、回動が規制されている。
【0010】そして、本実施例において、前記主クラッ
チレバー49によって回動する支点軸50にブレーキカ
ム56を外嵌し、枢支軸53にブレーキレバー57を枢
支した。前記ブレーキカム56、側面視略扇型であり、
円弧部の略中央部に溝56aを欠切している。前記前後
進カム54を外嵌する枢支軸53には更にブレーキレバ
ー57を外嵌している。該ブレーキレバー57は、側面
視「く」字状であり、一端に係合ピン57aを側方に突
出し、他端にブレーキ締結ピン57bを側方に突出して
いる。該ブレーキ締結ピン57bには、ブレーキワイヤ
ー58を締結し、該ブレーキワイヤー58の他端を前記
ブレーキ機構42の作動レバー59に締結している。該
作動レバー59はバネ59aによってブレーキを作動さ
せる方向に付勢しており、ブレーキワイヤー58を介し
てブレーキレバー57を前方回動する様に付勢してい
る。この付勢力によって前記係合ピン57aを溝56a
に係合するようにブレーキカム56を位置させており、
この位置で主クラッチレバー49を前後変速の中立位置
に保持する構成にしている。
【0011】そして、機体を前進または後進させるため
に、主クラッチレバー49を操作すると、ブレーキカム
56を一体的に回動し、前記係合ピン57aを溝56a
よりブレーキカム56の円弧上に図10の二点鎖線で示
す57a’の如くに押し上げて、ブレーキレバー57を
57’の如くに揺動して、ブレーキワイヤー58を介し
て作動レバー59を前方に回動してブレーキ機構42を
解除することができる。この様に、一本の主クラッチレ
バー49を用いてブレーキ操作と前後進操作を可能にし
ており、前記主クラッチレバー49を中立位置に戻すこ
とでブレーキ機構42を作動させることができるので、
ブレーキの掛け忘れを防ぐことができる。
【0012】また、図1、図2に示すように、前記下部
フレーム7・7の前端部に支持され、この前端部より斜
め後上方に上部フレーム8・8を配設し、該上部フレー
ム8・8の後端部と下部フレーム7・7の後端部を連結
する伝動支持ケース9により、側面視略三角形状の枠組
形成している。更に、前記各下部フレーム7・7より前
方に分草フレーム10・10を突出して作業フレームを
構成している。該分草フレーム10より側方にアームを
介して上下位置変更可能にゲージホイル11を枢支し
て、畝の表面を転動するように傾斜して設けられてい
る。
【0013】そして、前記作業フレームには、各種の装
置を取り付けて、収穫作業部Bを構成している。該収穫
作業部Bは、分草装置12、掻込装置13、サブソイラ
14、揚上移送装置15、切断装置17より構成されて
いる。前記分草装置12・12は、各々の前記分草フレ
ーム10の前端に前低後高向きに固設し、複数のタイン
12a・12a・・・を外周面に突出する、図示せぬベ
ルトを巻回している。前記分草装置12の下端より前方
に固定分草板12b・12bを突出し、畝立圃場に植立
している鱗茎野菜Cの茎葉部C1を分草整姿するように
している。
【0014】そして、前記揚上移送装置15は、上部フ
レーム8に沿って前低後高に配設する葉部挟持移送装置
15aと、その下方に傾斜角度の緩い首部挟持移送装置
15bとで構成されている。前記葉部挟持移送装置15
aは、前記上部フレーム8・8に軸支する輪体群に挟持
ベルト19・19を巻回して、左右の挟持ベルト19・
19の対向接触面間により、鱗茎野菜Cの茎葉部C1を
挟持して斜め後上方に移送するようにしている。同様
に、前記首部挟持移送装置15bは挟持ベルト20・2
0を巻回して、左右の挟持ベルト20・20の対向接触
面間により鱗茎野菜Cの首部を挟持して移送するように
している。前記首部挟持移送装置15bの上部にはカッ
ター17を配設しており、茎葉部C1を鱗茎部(玉葱)
C2側に必要長さ残して切断し、切断した茎葉部C1を
前記葉部挟持移送装置15aにて引き続き移送するとと
もに、鱗茎部(玉葱)C2側を首部挟持移送装置15b
で移送している。
【0015】そして、前記分草装置12から葉部挟持移
送装置15aへの茎葉部C1の受け継ぎを容易にする為
に、葉部挟持移送装置15aの始端部には、平面視にお
いて前方広がりの八字状に配設する左右一対の掻込みベ
ルトを巻回した掻込装置13を配設している。該掻込装
置13は、前記分草装置12の後方に位置しているの
で、分草整姿した茎葉部C1を左右中央に掻き込んで葉
部挟持移送装置15aに受け継がせることができる。ま
た、前記上部フレーム8の下端部両外側に、鍬状のサブ
ソイラ14・14を揺動可能に枢支している。該サブソ
イラ14の下端部を地中に挿入して、前記掻込装置13
鱗茎野菜Cの茎葉部C1を掻き込んだ後に、鱗茎部
(玉葱)C2を掘り取るべく地中を掘削することができ
る。
【0016】そして、前記葉部挟持移送装置15aと首
部挟持移送装置15bへの動力伝達構成について説明す
る。前記、伝動支持ケース9の内部には、図示せぬ伝動
軸を軸支しており、ミッションケース2より前方に突出
するPTO軸21より動力を得て、前記伝動軸の上端部
に固設する駆動プーリー22・22を駆動している。該
駆動プーリー22・22の駆動により、葉部挟持移送装
置15aを駆動している。該葉部挟持移送装置15aの
前部には、従動プーリー23・23を、図3に示す如く
配設しており、挟持ベルト19の移動に伴われて回転し
ている。前記従動プーリー23の枢支軸の24の上端部
にはスプロケット24aを固設している。前記従動プー
リー23の後方に支持筒25を固設し、該支持筒25の
内部に支持軸26を枢支している。該支持軸26の上端
部にスプロケット26aを固設しており、前記スプロケ
ット24aとの間に巻回するチェーン27を介して支持
軸26を駆動している。また、前記チェーン27を別の
スプロケットに巻回して、該スプロケットを固設する軸
を介して、分草装置12に動力を伝達している。
【0017】そして、前記支持筒25は側面視「く」字
状に屈曲しており、支持軸26の下端に固設するベベル
ギア29を介して軸芯を略鉛直方向にする連動軸28に
動力を伝達している。該連動軸28の下部に連動プーリ
ー30を固設し、該連動プーリー30に巻回する挟持ベ
ルト20を駆動することができ、首部挟持移送装置15
bにて鱗茎野菜Cを後方に搬送することができる。
【0018】そして、本発明においては、前記連動プー
リー30を、図4に示すように、葉部挟持移送装置15
aの左右方向略中央位置に配設し、図3に示す如く側面
視において連動プーリー30に巻回した挟持ベルト20
・20を、葉部挟持移送装置15aの挟持ベルト19と
ラップする位置に配設している。そして、前記ガイドプ
ーリー31を連動プーリー30の後方内側(該ガイドプ
ーリー31を挟持ベルト19とラップすることの無い位
置)に配設し、後部に配設するプーリー32との間に前
記挟持ベルト20を巻回している。
【0019】この様に、従来、鱗茎部C2を挟み込んで
詰まりの生じていた、前記首部挟持移送装置15bの前
端を葉部挟持移送装置15aの挟持ベルト19内に挿入
し、該挟持ベルト20の下面を鱗茎部C2が通過する構
成としている。また、首部挟持移送装置15bの挟持ベ
ルト20・20の挟持面の始端を、可能な限り挟持ベル
ト19に近づけているので、小さい鱗茎部C2の通り抜
ける隙間を無くす構成となっている。
【0020】また、ガイドプーリー31を用いずに、首
部挟持移送装置15bの前端部を葉部挟持移送装置15
aに挿入することのない従来と同様の構成において、図
5・図6に示す様に、前記支持筒25・25より前方に
ステー35・35を突出し、該ステー35・35の前端
部に軸芯を左右方向に持つ円板36・36を配設する構
成にすることもできる。該円板36・36を、鱗茎部C
2を後方に搬送する回動可能なワンウエイクラッチによ
って軸支し、円板36の外周面をゴム等の弾性体を巻回
している。その為に、前記葉部挟持移送装置15aによ
って鱗茎野菜Cの首部を挟持した場合に、円板36・3
6に鱗茎部C2を当接させて、挟持ベルト20・20の
前端に搬送することなく、鱗茎部C2を首部挟持移送装
置15bの下面に受け渡すことができる。更に、前記円
板36の外周面を外側に湾曲させた図7に示す36’の
如くに構成することで、鱗茎部C2上部を左右両側より
支持することができ、鱗茎部C2の上部に傷を付けるこ
とは無い。
【0021】更に、図8、図9の如く首部挟持移送装置
15bの挟持ベルト20・20の外周面に、断面視略三
角形状の弾性体20aを固着する構成について説明す
る。左右の挟持ベルト20・20の当接面を上部の弾性
体20aの頂部となり、図9の如く鱗茎部C2の上部を
包み込む如くに搬送することができ、鱗茎部C2の詰ま
る部分を無くした構成となる。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。従来の技術においては、
首部挟持移送装置の前端部(挟持面の始端部)に前記葉
部挟持移送装置により搬送される鱗茎野菜の茎葉部が搬
送される場合は受け継ぎできるが、前端部に鱗茎部が搬
送されると左右のベルトに挟まれ鱗茎部が詰まるという
欠点があった。その為に、サブソイラによる鱗茎野菜
掘り上げが良く、鱗茎部が浮き上がった際に、葉部挟持
移送装置が鱗茎部の直上方を挟持して搬送すると、首部
挟持移送装置の前端部に鱗茎部を送り込むことになり、
挟持ベルトに鱗茎部が詰まり、首部挟持移送装置に受け
継ぐことのできない場合があった。また、鱗茎部が小さ
いと、首部挟持移送装置に引っ掛かることもなく通り抜
けて、そのまま葉部挟持移送装置により搬送され排出さ
れる場合もあった。請求項1においては、前記首部挟持
移送装置15bの挟持ベルト20の前部を支持する連動
プーリー30及びガイドプーリー31と、前記挟持ベル
ト20の後部を支持するプーリー32とを、葉部挟持移
送装置15aの挟持ベルト19の従動プーリー23の後
方内側に配置して、前記連動プーリー30、ガイドプー
リー31及びプーリー32に巻回した挟持ベルト20の
前端を、葉部挟持移送装置15aの挟持ベルト19の内
側に挿入したので、鱗茎野菜Cの茎葉部C1を挟持する
位置によらず葉部挟持移送装置15aより首部挟持移送
装置15bに鱗茎野菜Cの受け継ぎを効率良く行うこと
ができるようになったのである。
【0023】請求項2においては、葉部挟持移送装置1
5aの挟持ベルト19と首部挟持移送装置15bの挟持
ベルト20の搬送方向を後方側とし、前記挟持ベルト1
9と挟持ベルト20とが互いに離間するように配置し、
前記挟持ベルト19と挟持ベルト20の搬送面を同一面
とし、前記挟持ベルト20の下面を、挟持ベルト19に
挟持された鱗茎野菜の鱗茎部C2が通過すべく構成した
により、鱗茎部C2が小さくても、首部挟持移送装置1
5bを構成する挟持ベルト20の下面を鱗茎部C2が通
過するので、必ず引っ掛かる。よって、従来のように通
り抜けて、そのまま葉部挟持移送装置15aにより搬送
され排出されるという不具合を解消することが出来たの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】鱗茎を有する鱗茎野菜を収穫する収穫機の側面
図である。
【図2】同じく収穫機の平面図である。
【図3】本発明の首部挟持移送装置の前端部の配置構成
を示す側面断面図である。
【図4】同じく首部挟持移送装置の配置構成を示す平面
図である。
【図5】首部挟持移送装置の前方に円板を配設した構成
を示す側面図である。
【図6】同じく円板を配設した構成を示す平面図であ
る。
【図7】円板の形状を変更した正面断面図である。
【図8】外周に三角形状の弾性体を固着した挟持ベルト
の側面図部分断面図である。
【図9】同じく三角形状の弾性体を固着した挟持ベルト
の正面断面図である。
【図10】ブレーキ機構の操作を可能にした主クラッチ
レバーの側面図である。
【図11】ファイナルケース内部の動力伝達構成を示す
スケルトン図である。
【符号の説明】
鱗茎野菜収穫機C 鱗茎野菜 C2 鱗茎部 15 揚上移送装置 15a 葉部挟持移送装置 15b 首部挟持移送装置 19 挟持ベルト 20 挟持ベルト 20a 弾性体 23 従動プーリー 30 連動プーリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入江 信行 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭64−16512(JP,A) 特開 平7−8051(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 13/00 - 33/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鱗茎野菜Cを引き抜く葉部挟持移送装置
    15aより首部挟持移送装置15bに鱗茎部C2を受け
    継いで、後方に搬送して収穫する野菜収穫機であって、
    前記首部挟持移送装置15bの挟持ベルト20の前部を
    支持する連動プーリー30及びガイドプーリー31と、
    前記挟持ベルト20の後部を支持するプーリー32と
    を、葉部挟持移送装置15aの挟持ベルト19の従動プ
    ーリー23の後方内側に配置して、前記連動プーリー3
    0、ガイドプーリー31及びプーリー32に巻回した挟
    持ベルト20の前端を、葉部挟持移送装置15aの挟持
    ベルト19の内側に挿入したことを特徴とする鱗茎野菜
    収穫機の揚上移送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鱗茎野菜収穫機の揚上移
    送装置において、葉部挟持移送装置15aの挟持ベルト
    19と首部挟持移送装置15bの挟持ベルト20の搬送
    方向を後方側とし、前記挟持ベルト19と挟持ベルト2
    0とが互いに離間するように配置し、前記挟持ベルト1
    9と挟持ベルト20の搬送面を同一面とし、前記挟持ベ
    ルト20の下面を、挟持ベルト19に挟持された鱗茎野
    の鱗茎部C2が通過すべく構成したことを特徴とする
    鱗茎野菜収穫機の揚上移送装置。
JP23323098A 1995-09-22 1998-08-19 鱗茎野菜収穫機の揚上移送装置 Expired - Lifetime JP3279526B2 (ja)

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