JP2008297080A - ワーク搬送装置 - Google Patents

ワーク搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008297080A
JP2008297080A JP2007145560A JP2007145560A JP2008297080A JP 2008297080 A JP2008297080 A JP 2008297080A JP 2007145560 A JP2007145560 A JP 2007145560A JP 2007145560 A JP2007145560 A JP 2007145560A JP 2008297080 A JP2008297080 A JP 2008297080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor
workpiece
workpieces
inclination
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007145560A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Terasawa
誠之 寺沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Fuji Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2007145560A priority Critical patent/JP2008297080A/ja
Publication of JP2008297080A publication Critical patent/JP2008297080A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】凹凸面をもつ立体形状のワークを搬送および整列させる場合であっても、特段の制御機構を設けることなく、相互に重なったワークを分離させつつ搬送することができるワーク搬送装置を提供する。
【解決手段】このワーク搬送装置1は、複数のワークSを次工程に搬送する昇り勾配に設置されたコンベア10を有しており、このコンベア10の搬送ベルトは、ワーク表面の摩擦力よりも大きな摩擦力をその表面に有している。そして、このコンベヤ10の昇り勾配の傾斜の程度は、ワークS相互の重なりに対しては、ワークSが滑落する傾斜角であり、且つ、ワークSと搬送ベルトとの間に対しては、ワークSが滑落しない傾斜角に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを搬送するためのワーク搬送装置に係り、特に、複雑な凹凸面をもつ立体形状のワークを搬送および整列させる上で好適なワーク搬送装置に関する。
この種のワーク搬送装置で搬送される立体形状のワークとしては、例えばパンや菓子、煎餅等の種々の食品生地を例示できる。
上記食品生地の一例として、例えば煎餅は、米の粉を練った生地を円形等の形状に型抜き等で成形後、これを乾燥して煎餅生地とする。そして、その煎餅生地を焼成装置の焼きコンベヤに載せて焼き、次工程で醤油等により味を付けた後に乾燥させることによって煎餅が製造される。
煎餅生地等の搬送工程では、コンベアを用いたワーク搬送装置が用いられている。この種のワーク搬送装置では、乾燥後の煎餅生地(ワーク)は、通常、まずホッパ内に収容される。このとき、煎餅生地(ワーク)は、ホッパ内では無秩序に収容されるため相互に重なりあっている。次いで、ホッパ内のワークは、ホッパ下部からコンベアの搬送面上に落下して受け渡される。通常、煎餅生地等に用いられるコンベアは、その搬送面に突起部を有し、ホッパ下部からコンベアの搬送面に落下した複数のワークは、その落下の衝撃と搬送面の突起部の作用とによってワーク相互が分離され、これにより、搬送されるワーク同士が一枚ずつ適度に離間して次工程の焼成装置に搬送されるようになっている。
ところで、煎餅生地を焼成装置の焼きコンベヤに載せて焼いていく作業は、焼きコンベヤ上に煎餅生地を整列させて(一枚ずつ所定間隔をあけて)載せていかなければならない。しかし、この作業を人的作業で行うのは、時間がかかるとともに、煎餅生地を焼コンベヤ上に一枚ずつ所定間隔をあけた状態に整列させていくのも難しい。
例えば上記煎餅生地等の搬送工程に用いられるコンベアでは、コンベアの搬送面への落下によって複数のワークは、そのほとんどが一枚ずつ適度に離間するものの、中には離間が不十分なものもある。そのため、コンベア近傍に作業員が待機して、ワークの搬送状態を随時確認し、離間が不十分なワークがあれば、作業員が手で搬送状態を修正する等の補助作業を要していた。そのため、焼きコンベヤ上に煎餅生地を整列させる工程での一層の自動化、省力化を阻害する要因となっており、また、人手が介在することによって仮に見落としなどがあれば効率低下や不良が生じることにもなる。したがって、例えば上述のようなコンベアを用いたワーク搬送装置のコンベア上において、焼成装置に至るまでの間に、一枚ずつ所定間隔をあけた状態に一層確実に整列がなされることが望まれる。
そこで、立体形状のワークを自動的に搬送しつつ整列する例として、例えば特許文献1には、板状ワークを吸着する吸着部と、この吸着部を、搬送コンベヤ上及びワークホルダーの間を往復運動させる往復運動部と、吸着部の吸盤の吸引およびその解除をする吸着駆動部と、板状ワークの搬送に必要な所定動作を制御する制御手段とを備える搬送装置が開示されている。この特許文献1に記載の技術によれば、板状ワークを一枚ずつ確実に取り出し、搬送コンベヤ上に整列させていく作業を自動的に行うことができる。
また、他の例として、例えば特許文献2では、立体形状のワークを搬送するワーク搬送装置として、コンベアに、その搬送方向に前進後退可能な食品生地排出端部と、食品生地の通過を検出する検出装置と、その検出装置からの検出信号に基づいて前記食品生地排出端部に所定の前進後退動作を適宜繰り返し行なわせる制御部とを備え、立体形状のワークである食品生地を搬送する搬送装置が提案されている。この特許文献2に記載の技術によれば、搬送される食品生地同士の間隔を近づけたり、あるいは、密着した状態で等間隔に移載したりすることができる。
特開2004−49051号公報 特開2006−321644号公報
しかしながら、上述した煎餅等の食品生地(ワーク)は、その形状や大きさが多種多様であり、単なる円形形状のワークばかりではない。例えば煎餅においては、その生地を円形に型抜きした後、更に六角形状の凸部をもつ金網の型板に載せることにより、生地の厚み方向に大きな曲がり形状を付与してなる曲がり形煎餅がある。この曲がり形煎餅は、立体形状のワークとしては特に凹凸が大きく、また、複雑な湾曲面をもつ外形形状を呈しており、その曲がりの程度は、単なる円形状の煎餅に比べて大きい。
そして、この曲がり形煎餅のように、複雑且つ大きな凹凸面をもつ立体形状のワークは、これを搬送する場合、例えばホッパ内に無秩序に収容された状態では、ワーク相互が単なる円形状の煎餅に比べてより複雑に絡み合ってしまう。そのため、上述したような、ホッパ下部からコンベアの搬送面に単に落下させただけではその絡み合いが容易に外れずに、ワーク相互が離間しないままで搬送される確率が増大する。さらに、上記のような搬送面に突起部をもつコンベアを用いた場合には、複雑な湾曲面をもつワークの凹部がコンベアの突起部に引っ掛かってしまい、複雑且つ大きな凹凸面をもつ立体形状のワークにおいては、かえって安定した搬送が妨げられる。
また、例えば上記特許文献1に記載の技術は、板状ワークを吸着部で吸着することを前提としているので、上記曲がり形煎餅のように、凹凸が大きく複雑な湾曲面をもつ外形形状を呈するワークに対しては、その吸着が困難であり、複雑且つ大きな凹凸面をもつ立体形状のワークに対しての適用が難しい。そして、この特許文献1に記載の技術では、ワークを個別に操作するため、搬送や整列に時間がかかる。さらに、吸着部、往復運動部および吸着駆動部等の制御機構および制御手段が必要なので、比較的にコストが掛かるとともに、その制御機構の制御も複雑になる。
また、特許文献2に記載の技術は、コンベアに、その搬送方向に前進後退可能な食品生地排出端部を設けているので、ワークを個別に操作する場合に比べて、搬送や整列に要する時間を短縮可能である。しかし、コンベアを前進後退させるようになっているので、単に搬送方向にワークを順次に送る場合と比較すれば、やはり搬送時間が延長することになる。また、食品生地排出端部、検出装置および制御手段等の制御機構が必要なので、特許文献1に記載の技術同様に、比較的にコストが掛かるとともに、その制御機構の制御も複雑になる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、例えば凹凸面をもつ立体形状のワークを搬送および整列させる場合であっても、特段の制御機構を設けることなく相互に重なったワークを分離させつつ搬送し得るワーク搬送装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、複数のワークを次工程に搬送するコンベアを有するワーク搬送装置であって、前記コンベアは昇り勾配に設置されており、前記コンベアの搬送ベルトは、ワーク表面の摩擦力よりも大きな摩擦力をその表面に有し、前記コンベヤの昇り勾配の傾斜の程度は、前記ワーク相互の重なりに対しては、ワークが滑落する傾斜角であり、且つ、前記ワークと搬送ベルトとの間に対しては、ワークが滑落しない傾斜角に設定されていることを特徴としている。
本発明に係るワーク搬送装置によれば、コンベアは昇り勾配に設置されており、コンベアの搬送ベルトは、ワーク表面の摩擦力よりも大きな摩擦力をその表面に有し、コンベヤの昇り勾配の傾斜の程度は、ワーク相互の重なりに対しては、ワークが滑落する傾斜角であり、且つ、ワークと搬送ベルトとの間に対しては、ワークが滑落しない傾斜角に設定されているので、コンベヤの昇り方向の傾斜によって、ワークの上に重なっている他のワークが下方に滑落するため、ワーク相互の重なりを解消させることができる。一方、コンベヤに接しているワークは、コンベヤの搬送ベルト表面の摩擦力によってコンベヤ上に保持されて上方に搬送される。そのため、ワーク相互の重なりを防止してワークを分離させつつ搬送することができる。
特に、本発明に係るワーク搬送装置によれば、例えば上記のような搬送面に突起部をもつコンベアを用いることなくコンベアを構成可能なので、例えば凹凸面をもつ立体形状のワークを搬送および整列させる場合であっても、相互に重なったワークを分離させつつ搬送する上で好適である。
ここで、本発明に係るワーク搬送装置において、前記コンベアの搬送速度は、これに続く他のコンベアの搬送速度よりも低速であることは好ましい。このような構成であれば、後続の他のコンベアが、上流側のコンベアの速さよりも高速なので、ワーク相互の間隔を空けて、ワーク相互をより離間した状態で搬送することができる。したがって、相互に重なったワークを分離させつつ搬送する上でより好適である。
また、本発明に係るワーク搬送装置において、前記コンベアは、搬送方向上流側の第一の傾斜領域と、その第一の傾斜領域に連続して設けられた搬送方向下流側の第二の傾斜領域とを有して構成されており、前記第二の傾斜領域の傾斜は、前記第一の傾斜領域の傾斜よりもその傾斜の程度が緩く設定されていることは好ましい。このような構成であれば、第一の傾斜領域で確実にワーク相互の重なりが解消され、その後に、第二の傾斜領域にワークが移行した際には、前記第一の傾斜領域の傾斜よりもその傾斜の程度が緩く設定されているので、ワーク相互の重なりが解消された後には、自重による滑落が好適に防止されて、より確実な搬送ができる。
また、本発明に係るワーク搬送装置において、前記コンベアには、前記ワークをその搬送方向に沿って案内する複数のワーク搬送路を有するワーク案内部材が、コンベアの搬送面を覆うように配置されていることは好ましい。このような構成であれば、複数のワークを、各ワーク搬送路に沿って搬送しつつ、いずれかのワーク搬送路に振り分けて搬送できるので、ワークを複数のワーク搬送路それぞれに区分して(仕切って)線状に整列させつつ搬送する上で好適である。
また、本発明に係るワーク搬送装置において、前記コンベアを振動させる加振装置を更に有することは好ましい。このような構成であれば、ワーク相互の重なりを一層確実に解消する上でより好適である。
上述のように、本発明に係るワーク搬送装置によれば、例えば凹凸面をもつ立体形状のワークを搬送および整列させる場合であっても、相互に重なったワークを分離させつつ搬送することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1を適宜参照しつつ説明する。なお、図1は、本発明に係るワーク搬送装置の一実施形態を説明する図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)はその正面図である。
同図に示すように、このワーク搬送装置1は、搬送方向の上流に、略漏斗形をなすホッパ2を備えており、このホッパ2内に、立体形状のワークSが複数収容されている。ここで、このワーク搬送装置1で搬送されるワークSは、煎餅の食品生地である煎餅生地である。そして、この煎餅生地は、上記曲がり形煎餅用の煎餅生地であって、米の粉を練った生地を円形形状に型抜き後、更に六角形状の凸部をもつ金網の型板に載せることにより、生地の厚み方向に大きな曲がり形状を付与し、これを乾燥したものである。したがって、このワークSは、煎餅生地の中でも、立体形状のワークとしては特に凹凸が大きく、また、複雑な湾曲面をもつ外形形状を呈しており、その曲がりの程度は、単なる円形状の煎餅に比べて大きい。
そして、上記略漏斗形のホッパ2は、そのホッパ下部2dに開口部が形成されている。さらに、このホッパ2内には、ホッパ2の内壁面に沿って、上記ホッパ下部2dの近傍の位置まで延設されるワーク滑落板9が設けられており、ホッパ2内のワークSは、このワーク滑落板9に沿って、自重により、ホッパ下部2dに順次移動するようになっている。
そして、このホッパ下部2dの先端部には、ワークSを所定間隔で切り出すためのワーク切り出し手段であるブロック装置8がさらに付設されている。このブロック装置8は、ホッパ下部2dの開口部に沿って配置されるとともに、ホッパ下部2dの開口部を開状態と閉状態とに切換る開閉扉8aを有して構成されている。この開閉扉8aは、周方向に放射状に設けられた複数の羽根を有しており、各羽根は、その基端部が支軸8bに固定され、この支軸8bを介して不図示の回転式のアクチュエータに連結される。これにより、開閉扉8aの各羽根は、このアクチュエータを駆動することによって所定のタイミングで支軸8b回りに回動し、ワーク滑落板9に沿って自重で滑落してくるワークSを所定間隔で切り出して、例えばバッチ処理に応じた量をホッパ下部2dから順次排出するようになっている。
さらに、このブロック装置8は、上記支軸8bを、その軸方向(図1(a)での幅方向)に開閉扉8aと一体でスライドさせるスライド移動機構(不図示)を有している。このスライド移動機構は、開閉扉8aの開閉動作でワークSを所定間隔で切り出す際に連動し、開閉扉8aを、ワーク搬送装置1の幅方向に往復移動させるよう構成されている。これにより、ワークSは、ホッパ2内では無秩序に収容されるため相互に重なりあっているが、このスライド移動機構の往復動作によって、切り出されるワークS相互の絡みついた状態を緩和するようになっている。
そして、このホッパ2のホッパ下部2dに対し上下方向で対向する位置には、搬送方向下流側に向けて昇り勾配に設置されたコンベア10が配置されている。このコンベア10は、その搬送面10sに突起部を有しておらず、平坦な面の搬送ベルトが用いられ、その表面の摩擦力は、ワークS表面の摩擦力よりも高いものを使用している。
具体的には、コンベア10の搬送面10sに採用した搬送ベルトとして、本実施形態の例では、心体にガラス繊維を用い、カバー材料にシリコーンを用いてなる樹脂製の搬送ベルトを採用している。なお、この種のベルトとしては、例えば、三つ星ベルト株式会社製の樹脂ベルトの、ネオフレックススタート(登録商標)のシリコーンシリーズを例示できる。
そして、この傾斜したコンベア10の最も上流側の端部10tが、上記ホッパ下部2dに対向配置されており、ホッパ2内のワークSは、ホッパ下部2dからコンベア10の搬送面10s上に落下して受け渡されるようになっている。
ここで、この昇り勾配のコンベア10は、同図(b)に示すように、筐体4上に設置されており、搬送方向上流側の第一の傾斜領域11と、その第一の傾斜領域11に連続して設けられた搬送方向下流側の第二の傾斜領域12とを有して構成されている。そして、第一の傾斜領域11は、その水平面HLに対する傾斜角θ1が、第二の傾斜領域12の水平面HLに対する傾斜角θ2よりも大きい(θ1>θ2)。換言すれば、第二の傾斜領域12の傾斜は、第一の傾斜領域11の傾斜よりもその傾斜の程度が緩く設定されている。なお、上記搬送ベルト表面の摩擦力の程度、および第一の傾斜領域11の水平面HLに対する傾斜角θ1の程度については、ワークSの形状、大きさ、肌の表面状況等に応じて上述の条件を満たすように適宜設定する。
さらに、このコンベヤ10の昇り勾配の傾斜の程度は、第一の傾斜領域11の傾斜角θ1が、当該第一の傾斜領域11の搬送面10s上において、複数のワークS相互の重なりに対しては、ワークS相互間の摩擦力よりも滑落方向の力が打ち勝って、上のワークSが下のワークS上から滑落する傾斜角であり、且つ、ワークSと搬送面(上記搬送ベルト)10sとの間に対しては、ワークSが搬送面10sから滑落しない傾斜角に設定されている。
そして、各傾斜領域11、12の幅方向両側には、その両側から搬送されるワークSが脱落しないように、搬送方向に沿って左右側面を案内するワークガイド(側面案内板)4aが筐体4を基部として各傾斜領域11、12の搬送面から上方まで張り出して設けられている。
さらに、このコンベヤ10には、その筐体4の第二の傾斜領域12側の支持脚の部分に、加振装置3が設置されており、ホッパ下部2dから第一の傾斜領域11の搬送面10s上に落下した複数のワークSは、その落下の衝撃によってワークS相互が分離されるとともに、この加振装置3によってコンベヤ10に加えられる振動の作用が更に加わることによって、搬送されるワークS同士が一層確実に一枚ずつ適度に離間してコンベア10の下流側に搬送されるようになっている。
さらに、このワーク搬送装置1は、コンベア10に対し、その搬送方向下流の先端に、コンベア10に続く他のコンベアとして中継コンベア22が水平に配置され、この中継コンベア22に続いて焼成装置20が設けられている。ここで、中継コンベア22は、その搬送速度が、コンベア10の搬送速度よりも高速に設定されている。
そして、コンベア10から中継コンベア22を介して焼成装置20に搬送されたワークSが、焼成装置20の焼きコンベヤ20aに載せて焼かれ、醤油等で味を付けた後に乾燥されることによって煎餅が製造されるようになっている。
次に、このワーク搬送装置の作用・効果について説明する。
上述のように、このワーク搬送装置1は、ホッパ2内に収容されたワーク(煎餅生地)Sをホッパ下部2dからコンベア10の搬送面10s上に落下して受け渡し、その後、焼成装置20まで順次に搬送して、焼成装置20の焼きコンベヤ20aに載せて焼くことによって煎餅を製造することができる。
そして、このワーク搬送装置1によれば、コンベア10は昇り勾配に設置されており、コンベア10の搬送ベルトは、ワークS表面の摩擦力よりも大きな摩擦力をその表面に有し、コンベヤ10の昇り勾配(第一の傾斜領域11の傾斜角θ1)の傾斜の程度は、ワークS相互の重なりに対しては、ワークSが滑落する傾斜角であり、且つ、ワークSと搬送ベルトとの間に対しては、ワークSが滑落しない傾斜角に設定されているので、コンベヤ10の第一の傾斜領域11の昇り方向の傾斜によって、ワークSの上に重なっている他のワークSが下方に滑落するため、ワークS相互の重なりを解消させることができる。一方、コンベヤ10に接しているワークSは、コンベヤ10の搬送ベルト表面の摩擦力によってコンベヤ10上に保持されて上方に搬送される。そのため、ワークS相互の重なりを防止してワークSを分離させつつ搬送することができる。
そのため、本実施形態のように、例えば上記のような搬送面に突起部をもつコンベアを用いることなくコンベアを構成可能であり、ホッパ2内に乱雑に収容されたワーク(煎餅生地)Sであって、更に、凹凸面をもつ立体形状のワークを搬送および整列させる場合であっても、相互に重なったワークSを分離させつつ搬送することができる。したがって、ワークS相互の重なりを解除し、これにより、作業員の監視を軽減可能であり、さらには省力化、効率化、不良低下を図ることが可能となる。
さらに、このワーク搬送装置1によれば、コンベア10は、その搬送速度が、これに続く他のコンベアである中継コンベア22の搬送速度よりも低速であり、つまり、後続の中継コンベア22が、上流側のコンベア10の速さよりも高速なので、ワークS相互の間隔を空けて、ワークS相互をより離間した状態で搬送することができる。したがって、相互に重なったワークSをより確実に分離させつつ搬送することができる。
また、このワーク搬送装置1によれば、コンベア10は、搬送方向上流側の第一の傾斜領域11と、その第一の傾斜領域11に連続して設けられた搬送方向下流側の第二の傾斜領域12とを有して構成されており、第二の傾斜領域12の傾斜(傾斜角θ2)は、第一の傾斜領域11の傾斜(傾斜角θ1)よりもその傾斜の程度が緩く設定されているので、第一の傾斜領域11で確実にワークS相互の重なりが解消され、その後に、第二の傾斜領域12にワークSが移行した際には、第一の傾斜領域11の傾斜よりもその傾斜の程度が緩く設定されているので、ワークS相互の重なりが解消された後には、ワークSの自重による滑落が好適に防止されて、より確実な搬送ができる。
また、このワーク搬送装置1によれば、コンベア10を振動させる加振装置3を有するので、ワークS相互の重なりを一層確実に解消することができる。
以上説明したように、このワーク搬送装置1によれば、例えば凹凸面をもつ立体形状のワークを搬送および整列させる場合であっても、相互に重なったワークを分離させつつ搬送することができる。
なお、本発明に係るワーク搬送装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明に係るワーク搬送装置で搬送するワークとして、煎餅生地を例に説明したが、これに限定されず、例えばパンや菓子、煎餅等の種々の食品生地は勿論、立体形状のワークであれば、種々のワークの搬送に対して本発明に係るワーク搬送装置を採用することができる。しかし、上述のように、本発明に係るワーク搬送装置は、複雑な凹凸面をもつ立体形状のワークを搬送および整列させる上で好適なものであり、特に、煎餅生地のうちでも、上記曲がり形煎餅のように、特に凹凸が大きく、また、複雑な湾曲面をもつ外形形状を呈しており、その曲がりの程度は、単なる円形状の煎餅に比べて大きいワークに適用する上で好適である。
また、例えば上記実施形態では、コンベア10に続く他のコンベアである中継コンベア22の搬送速度が、コンベア10の搬送速度よりも高速である例で説明したが、これに限定されず、例えばコンベア10と中継コンベア22とを同じ搬送速度としてもよい。しかし、ワークS相互の間隔を空けて、ワーク相互を一層離間した状態で搬送する上では、コンベア10に続く他のコンベアの搬送速度を、コンベア10の搬送速度よりも高速とすることは好ましい。
また、例えば上記実施形態では、コンベア10を振動させる加振装置3を有する例で説明したが、これに限定されず、加振装置3を有しない構成としてもよい。しかし、ワークS相互の重なりを一層確実に解消する上では、コンベアを振動させる加振装置を有する構成とすることは好ましい。
また、例えば上記実施形態では、コンベア10の表面に対する他の付帯装置については特に説明しなかったが、コンベア10の表面に対し、さらに、相互に重なったワークを分離させつつ搬送させるためのワーク案内部材を付帯装置として装備することができる。
具体的な例を図2に示す。
同図に示す第一の変形例では、上記実施形態の構成に加えて、コンベア10上面を覆うように仕切ガイド5を備えた点が異なっている。
この仕切ガイド5は、外観が矩形形状の略簀子状をなしており、搬送方向に沿って延びる複数の仕切案内条6を有して構成されている。隣接する仕切案内条6同士は、案内条連結板7によって幅方向に適宜離間して等間隔に保持される。そして、その幅方向に適宜離間する距離は、ワークSが一枚だけ通過可能な幅の隙間になっており、この隙間が、ワークSをその搬送方向に沿って案内する複数のワーク搬送路として構成されている。これにより、複数のワークSを、各ワーク搬送路に沿って搬送しつつ、いずれかのワーク搬送路に振り分けて搬送できるので、ワークSを複数のワーク搬送路それぞれに区分して(仕切って)線状に整列させつつ搬送することができる。つまり、搬送されるワークSは、このワーク搬送路に沿って搬送されることにより、各列に沿って一層整った状態に整列される。
さらに、具体的な他の例を図3に示す。
同図に示す第二の変形例は、上記第一の変形例の構成での仕切ガイド5に替えて、第一の傾斜領域11上面を覆うように仕切ガイド5Bを備える点が異なっている。
この仕切ガイド5Bは、略簀子状をなしている点は上記第一の変形例同様であるが、同図(a)に示すように、搬送方向上流側から下流側に向けて略扇状に複数の仕切案内条6Bが配置されている点が異なっている。なお、隣接する仕切案内条6B同士は、案内条連結板7A,7B,7Cによって相互に連結されている。さらに、各仕切案内条6Bは、対向するコンベア11上面側の面に、凹の半円弧面6dをそれぞれ有して形成されており、各凹の半円弧面6dの大きさは、ワークSが一枚だけ通過可能な寸法になっており、この凹の半円弧面6dによって連側して形成される凹の半円弧状の溝が、ワークSが一枚だけ通過可能になっており、ワークSをその搬送方向に沿って案内する複数のワーク搬送路として構成されている。
このような構成の仕切ガイド5Bを、第一の傾斜領域11上面を覆うように設ければ、各仕切案内条6Bの凹の半円弧面6d(ワーク搬送路)を通過したワークSは、各列に沿って一層整った状態に整列されるとともに、幅方向についても仕切ガイド5Bにて設定された所望の距離を隔てて整列させることができる。
本発明に係るワーク搬送装置の一実施形態を説明する図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)はその正面図である。 本発明に係るワーク搬送装置の変形例(仕切ガイド)を説明する図であり、同図は図1(a)に対応する図を示している。 本発明に係るワーク搬送装置に装備される仕切ガイドの変形例を説明する図であり、同図(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)は同図(a)でのC矢視図、(d)は同図(a)でのD矢視図である。
符号の説明
1 ワーク搬送装置
2 ホッパ
2d ホッパ下部
3 加振装置
4 筐体
4a ワークガイド
5 仕切ガイド(ワーク案内部材)
6 仕切案内条
7 案内条連結板
8 ブロック装置
9 ワーク滑落板
10 コンベア
10s コンベアの搬送面
11 第一の傾斜領域
12 第二の傾斜領域
20 焼成装置
22 中継コンベア(他のコンベア)
S 煎餅生地(ワーク)

Claims (5)

  1. 複数のワークを次工程に搬送するコンベアを有するワーク搬送装置であって、
    前記コンベアは昇り勾配に設置されており、前記コンベアの搬送ベルトは、ワーク表面の摩擦力よりも大きな摩擦力をその表面に有し、
    前記コンベヤの昇り勾配の傾斜の程度は、前記ワーク相互の重なりに対しては、ワークが滑落する傾斜角であり、且つ、前記ワークと搬送ベルトとの間に対しては、ワークが滑落しない傾斜角に設定されていることを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 前記コンベアの搬送速度は、これに続く他のコンベアの搬送速度よりも低速であることを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 前記コンベアは、搬送方向上流側の第一の傾斜領域と、その第一の傾斜領域に連続して設けられた搬送方向下流側の第二の傾斜領域とを有して構成されており、前記第二の傾斜領域の傾斜は、前記第一の傾斜領域の傾斜よりもその傾斜の程度が緩く設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のワーク搬送装置。
  4. 前記コンベアには、前記ワークをその搬送方向に沿って案内する複数のワーク搬送路を有するワーク案内部材が、コンベアの搬送面を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のワーク搬送装置。
  5. 前記コンベアを振動させる加振装置を更に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のワーク搬送装置。
JP2007145560A 2007-05-31 2007-05-31 ワーク搬送装置 Pending JP2008297080A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007145560A JP2008297080A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 ワーク搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007145560A JP2008297080A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 ワーク搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008297080A true JP2008297080A (ja) 2008-12-11

Family

ID=40170959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007145560A Pending JP2008297080A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 ワーク搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008297080A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05319551A (ja) * 1992-05-13 1993-12-03 Shizukou Kk 物品整列送出装置
JPH0738039U (ja) * 1994-10-03 1995-07-14 秀工電子株式会社 硬貨等の整流装置
JPH08188230A (ja) * 1994-12-28 1996-07-23 Churyo Eng Kk 物品の反転装置
JPH10265034A (ja) * 1997-03-25 1998-10-06 Sumitomo Special Metals Co Ltd ワークの配列装置
JP2000178837A (ja) * 1998-12-16 2000-06-27 Osaka Gas Engineering Co Ltd 炭素繊維の賦活炉
JP2001086872A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Kubota Corp 苗箱回収装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05319551A (ja) * 1992-05-13 1993-12-03 Shizukou Kk 物品整列送出装置
JPH0738039U (ja) * 1994-10-03 1995-07-14 秀工電子株式会社 硬貨等の整流装置
JPH08188230A (ja) * 1994-12-28 1996-07-23 Churyo Eng Kk 物品の反転装置
JPH10265034A (ja) * 1997-03-25 1998-10-06 Sumitomo Special Metals Co Ltd ワークの配列装置
JP2000178837A (ja) * 1998-12-16 2000-06-27 Osaka Gas Engineering Co Ltd 炭素繊維の賦活炉
JP2001086872A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Kubota Corp 苗箱回収装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100430835B1 (ko) 물체를뒤집고배치하는장치및방법
JP2017522246A (ja) 食料製品の搬送、移送および出庫用のコンベアシステム
JP5934387B2 (ja) スライス食品を分離して積み重ねるための方法及び装置
WO1995003988A1 (en) Handling sheet material
JP2017079784A (ja) 食品生地延展装置
US20090057102A1 (en) Vacuum belt conveyor
JP5313463B2 (ja) ワーク搬送装置
KR100628530B1 (ko) 테이퍼 롤러 베어링용 리테이너 공급장치
JP2008297080A (ja) ワーク搬送装置
JP5700830B2 (ja) 定量材料塊供給装置
US11019826B2 (en) System and methods of cutting and packaging tortillas
JP5052934B2 (ja) スライス食パン分割搬出装置
JP5080684B1 (ja) 耳落とし装置
JP7313923B2 (ja) 切断装置
KR101266765B1 (ko) 어묵 냉각장치용 가이더
JP2012120522A (ja) 豆腐生地の反転処理装置
JP6765120B2 (ja) 移載装置
JP4708171B2 (ja) 原木パンの切断整列装置
JP5008347B2 (ja) スライス食パン分割搬出装置
WO2018070299A1 (ja) 帯状部材の切断方法および切断装置
TWI535395B (zh) 零件搬送裝置
CN111405970A (zh) 食物分离器设备和用于产生序列的方法
JP7488936B2 (ja) 搬送装置
JP7337451B2 (ja) 成型食品の積層方法
JP3844759B2 (ja) 食パン切断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100527

A977 Report on retrieval

Effective date: 20120718

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120928

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20121204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130402