JP3415751B2 - 苗箱対地処理機の箱取り上げ機構 - Google Patents

苗箱対地処理機の箱取り上げ機構

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JP3415751B2
JP3415751B2 JP25112797A JP25112797A JP3415751B2 JP 3415751 B2 JP3415751 B2 JP 3415751B2 JP 25112797 A JP25112797 A JP 25112797A JP 25112797 A JP25112797 A JP 25112797A JP 3415751 B2 JP3415751 B2 JP 3415751B2
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flip
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上に展開した苗
箱を回収するための苗箱対地処理機の箱取り上げ機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】稲や野菜の育苗作業では、発芽後に苗箱
をハウス(硬化ハウス)内に数百〜千枚単位で並べて緑
化及び/又は硬化処理をしており、この苗箱の展開・回
収を狭い敷地内で能率よく行うために機械化する技術が
開発されている。苗箱を展開・回収する技術としては、
特開平7−107817号公報に開示されたものがあ
る。この技術は、機体を前後に進行させる走行装置と、
苗箱台車を載せる台車載置部と、地面上から機体上への
苗箱の搬送と機体上から地面上への苗箱の搬送を選択的
に行える苗箱搬送装置と、機体上の苗箱を台車載置部上
の苗箱台車に積み込む作業と台車載置部上の苗箱台車内
に積まれている苗箱を機体上へ降ろす作業を選択的に行
える苗箱積降ろし装置とを設けて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、苗
箱搬送装置の前端に分離線材を設けて、この分離線材を
地面と苗箱との間に挿入していくことにより苗箱を取り
上げるように構成されており、線材といえども苗箱の下
側に挿入することは難しく、しかも複数枚の苗箱を同時
に回収させることは極めて困難になっている。
【0004】そこで、苗箱搬送装置の前方に引掛具を配
置して、この引掛具で苗箱の周縁を下から引っ掛けて持
ち上げることが考えられるが、引っ掛けた状態から垂直
に持ち上げると、正確な苗箱取り上げが期待し難く、不
揃いの苗箱があると掛合不能になる可能性があり、ま
た、苗箱搬送装置の前進を停止してから引掛具を垂直上
昇させることになるので、取り上げ動作が円滑でなくか
つ時間もかかることになる。
【0005】本発明の重要な目的は、引掛具の前後揺動
で苗箱を引っ掛けけた後に後上方に円弧揺動させ、かつ
強制離脱手段で引掛具を強制的に後上方へ跳ね挙げて苗
箱から離脱させることにより、苗箱を確実に引っ掛けて
持ち上げかつ前後搬送機構に確実に移載でき、取り上げ
動作が円滑でかつ短時間にできるようにした苗箱対地処
理機の箱取り上げ機構を提供するにある。
【0006】本発明の他の目的は、横並び複数枚の苗箱
が前後方向等に不揃いであっても、引掛具の複数の棒状
材のいずれかで各苗箱を確実に引っ掛けて持ち上げるこ
とができるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構
を提供するにある。本発明の他の目的は、特別なアクチ
ュエータを用いることなく、引掛具をそれ自体の一定角
度の揺動だけで、その後の跳ね上げ動作も行うことがで
きるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供
するにある。
【0007】本発明の他の目的は、引掛具を一定角度揺
動するだけで、しかも付勢部材を設けるだけの構成で、
跳ね上げ動作も行うことができるできるようにした苗箱
対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。本発明
の他の目的は、跳ね上げた引掛具を略垂下する元位置ま
で戻すことができ、次の苗箱を引っ掛け可能にできるよ
うにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するに
ある。
【0008】本発明の他の目的は、地上に展開した横並
び複数枚の苗箱のそれぞれを独立して引掛具で引っ掛け
て持ち上げ、全引掛具を同時に略垂下位置まで戻すこと
ができるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を
提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、作業走行機体A2に前後
搬送機構6と共に支持されていて、地上に展開した苗箱
Nの周縁Naを引っ掛けて持ち上げかつ前後搬送機構6
上に受け渡しする箱取り上げ機構11であって、前記前
後搬送機構6の前上方に延設された前フレーム51と、
この前フレーム51の前部に上部が前後揺動自在に支持
されていて、この上部の前進移動で下部が苗箱Nの周縁
Naを下方から引っ掛けかつ上部を中心に後上方へ円弧
運動することにより苗箱Nを持ち上げる引掛具22と、
この引掛具22が苗箱Nとの掛合により一定角度揺動し
た後に引掛具22を強制的に後上方へ跳ね挙げて苗箱N
から離脱させる強制離脱手段56とを有することであ
る。
【0010】これによって、引掛具22は苗箱Nを確実
に引っ掛けて円滑な動作で短時間で持ち上げ、また、引
掛具22が一定角度揺動した後に強制離脱手段56で強
制的に後上方へ跳ね挙げて苗箱Nから離脱させ、苗箱N
を前後搬送機構6上に確実に受け渡しする。本発明にお
ける課題解決のための第2の具体的手段は、第1の具体
的手段に加えて、前記引掛具22は地上に展開した横並
び複数枚の苗箱Nのそれぞれに対向配置しており、かつ
1枚の苗箱Nに対して複数独立揺動自在な棒状材52を
有することである。
【0011】これによって、横並び複数枚の苗箱Nが前
後方向に不揃いであっても、引掛具22の複数の棒状材
52のいずれかで1枚の苗箱Nを確実に引っ掛けて持ち
上げる。本発明における課題解決のための第3の具体的
手段は、第2の具体的手段に加えて、前記強制離脱手段
56は、上部が前フレーム51に枢支されかつ下部が垂
下姿勢の引掛具22と当接する跳ね上げ部材58と、こ
の跳ね上げ部材58を跳ね上げ方向に付勢する付勢部材
59と、この付勢部材59に抗して跳ね上げ部材58の
跳ね上げ動作を制止するストッパ60と、引掛具22に
設けられていて引掛具22が一定角度揺動したときにス
トッパ60を解除するストッパ解除部材61とを有する
ことである。
【0012】これによって、特別なアクチュエータを用
いることなく、引掛具22はそれ自体の一定角度以上の
揺動だけで、その後の跳ね上げ動作が行われる。本発明
における課題解決のための第4の具体的手段は、第1〜
3のいずれかの具体的手段に加えて、前記強制離脱手段
56は、引掛具22が一定角度揺動したときに付勢方向
を垂下側から跳ね上げ側に変更する付勢部材62を有す
ることである。
【0013】これによって、引掛具22は一定角度以上
の揺動だけで、しかも付勢部材62を設けるだけの構成
で、跳ね上げ動作が行われる。本発明における課題解決
のための第5の具体的手段は、第1の具体的手段に加え
て、前記強制離脱手段56を引掛具22が略垂下する位
置まで戻す戻し手段57を有することである。
【0014】これによって、引掛具22は略垂下する元
位置まで戻され、次の苗箱Nを引っ掛け可能になる。本
発明における課題解決のための第6の具体的手段は、第
1の具体的手段に加えて、前記引掛具22を地上に展開
した横並び複数枚の苗箱Nのそれぞれに対向配置し、強
制離脱手段56を各引掛具22のそれぞれに設け、全
強制離脱手段56を引掛具22が略垂下する位置まで戻
す戻し手段57を設けていることである。
【0015】これによって、引掛具22は横並び複数枚
の苗箱Nごとに引っ掛け動作をし、跳ね上げ動作も行わ
れ、強制離脱手段56は全てが同時に引掛具22が略垂
下する位置まで戻される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図14〜21には、苗箱対地処理
機として、苗箱展開機と苗箱回収機とに変更可能にした
苗箱展開回収機の全体を示している。この苗箱展開回収
機は、中央に歩道を形成しながら、左右各7枚(1枚又
は7枚以外の複数枚でもよい)の苗箱Nを横並びに同時
に展開しかつ回収できる構成である。
【0017】前記苗箱展開回収機は、少なくとも1つの
作業ユニット3とメインユニット4とから構成され、メ
インユニット4上に箱供給機構8と箱収集機構9とを択
一的に取り付け可能になっており、メインユニット4上
に箱供給機構8を取り付けることにより苗箱展開機とな
り、メインユニット4上に箱収集機構9を取り付けるこ
とにより苗箱回収機(図16に示す)となり、作業ユニ
ット3だけでもその上に載置できる枚数の苗箱Nを展開
・回収することができ、単独使用可能になっている。
【0018】作業ユニット3は大別して、苗箱Nを載置
して左右方向一側部の基点位置から受け渡し位置への分
配と受け渡し位置から基点位置への収集とが可能でかつ
受け渡し位置で前後移動可能な縦横搬送機構5と、苗箱
Nを載置して縦横搬送機構5に対して受け渡し可能でか
つ載置した苗箱Nを地面に対して受け渡し可能な前後搬
送機構6と、地面に展開した苗箱Nを前後搬送機構6上
に持ち上げる箱取り上げ機構11とを有し、これらを作
業走行機体A2上に装備している。
【0019】なお、本発明において、前側とは苗箱Nを
展開する側であり、作業ユニット3は展開時に後進し、
回収時に前進する。また、基点位置とは、作業ユニット
3がメインユニット4に連結される場合、縦横搬送機構
5の一側端部外方位置に配置されるメインユニット4の
受渡機構7上の位置となり、作業ユニット3が単独で使
用される場合、縦横搬送機構5の一側端部上の位置とな
り、かつこの縦横搬送機構5の一側端部上で苗箱Nを人
為的に供給しかつ取り出すことになる。
【0020】作業走行機体A2は機本体25にキャスタ
式の前輪26と後輪27とを有し、手で縦横に押動可能
になっており、機本体25の左右側部には前後に左右突
出状の連結部24が形成され、作業ユニット3とメイン
ユニット4との連結、作業ユニット3同士の横並び連結
ができるようになっている。前記機本体25上には縦横
搬送機構5が配置されており、この縦横搬送機構5は、
5枚の苗箱Nを同時に前後移動して前後搬送機構6に受
け渡しする縦搬送手段5Aと、この縦搬送手段5Aに対
して昇降可能であり、かつ縦搬送手段5Aと重合する位
置まで下降して全苗箱Nの受け渡しをすると共に上昇位
置で横移動させる横搬送手段5Bと、この横搬送手段5
Bを昇降させる昇降手段5Cとを有する。
【0021】縦搬送手段5Aは7組配置されたベルトコ
ンベヤであり、機本体25上に立設したブラケットを介
して前後3本の回転軸28を支持し、後側回転軸28を
モータ29で駆動し、各回転軸28に設けたプーリにベ
ルト30を巻き掛けて構成され、左右方向間隔をおいて
配置された2本のベルト30で1枚の苗箱Nを載置して
搬送するようになっている。
【0022】横搬送手段5Bは縦搬送手段5Aの左右長
さに対応する長さのローラコンベヤであり、コンベヤ枠
31に前後軸回り回転自在なローラ32が多数本支持さ
れており、その内の複数本のローラ32は自転ローラ
(モータ内蔵ローラ)が使用されていて自転可能になっ
ており、全ローラ32にはタイミングベルトが巻き掛け
られていて、自転ローラによって全ローラ32が同期回
転する。
【0023】このローラ32は総て、縦搬送手段5Aの
ベルト30間に対応して配置されており、下降位置でロ
ーラ32はベルト30上面より下位に位置し、ベルト3
0と高さ方向に重合配置状態になり、その昇降で苗箱N
をベルト30と受け渡し可能になっている。昇降手段5
Cはエレベータ式になっていて、前記横搬送手段5Bの
コンベヤ枠31の後部に取り付け体38が立設され、作
業走行機体A2に立設された形鋼材製のガイド支柱33
に取り付け体38がコロを介して昇降自在に案内されて
おり、この取り付け体38にエレベータ駆動具34のチ
ェーン35が連結されている。
【0024】前記昇降手段5Cは、横搬送手段5Bのロ
ーラ32をベルト30の上面より下方に位置する下降位
置から、上方所要高さ(例えば、人の腰高さ又は1m程
度)の上昇位置まで昇降する。そして、横搬送手段5B
に苗箱Nが載置されている状態で下降すると、その苗箱
Nを縦搬送手段5Aに受け渡し、縦搬送手段5Aに苗箱
Nが載置されている状態で下降位置から上昇すると、そ
の苗箱Nを持ち上げ、横搬送手段5Bによる苗箱Nの左
右移動を可能にする。
【0025】横搬送手段5Bのコンベヤ枠31の四角に
は縦軸39を介してストッパ40が設けられており、ス
トッパ40の方向を変更することにより苗箱Nの横及び
前後方向の搬送を案内可能にしており、また、コンベヤ
枠31の前部には、前後搬送手段18との苗箱Nの受け
渡しを円滑にするための小径ローラ36が設けられてい
る。
【0026】前後搬送機構6は、苗箱Nを載置して前後
に移動可能な前後搬送手段18と、この前後搬送手段1
8と作業走行機体A2との間に設けられていて、前後搬
送手段18を前後方向水平移動させる水平移動手段10
とを有する。前後搬送手段18はベルトコンベヤで形成
され、支持フレーム41に7列のベルトコンベヤ42が
支持され、この各列のベルトコンベヤ42はローラ44
を間にして前後2組(42A、42B)を直線配置され
ていて、支持フレーム41の下側に設けたモータ43で
同時駆動されるようになっており、7枚の苗箱Nを載置
して同時に前後方向に搬送可能となっている。
【0027】各列のベルトコンベヤ42はローラ44を
間にして前後2組(42A、42B)を直線配置してい
るが、長い1組のものにしてもよい。但し、前後2組
(42A、42B)にしておくと、側面視への字に屈曲
配置して、前ベルトコンベヤ42Aを下向き急傾斜さ
せ、後ベルトコンベヤ42Bを下向き緩傾斜させ、後ベ
ルトコンベヤ42Bと縦搬送手段5Aとの間で、苗箱N
の衝撃のない円滑な受け渡しが可能になる。
【0028】支持フレーム41の下側には、左右一対の
接地輪45が設けられ、この接地輪45は前後位置調整
自在であり、前後位置を調整することにより前後搬送手
段18の傾斜角度を変更することができ、前後搬送手段
18の先端部を地面に近接した位置と浮上した位置とに
配置可能になる。支持フレーム41の前部には各列のベ
ルトコンベヤ42に対応して箱揃え手段16が取り付け
られている。この箱揃え手段16は、ベルトコンベヤ4
2の延長上に位置されており、支持フレーム41から前
方に突出した支持ブラケット49に接地可能なローラ5
0を回転自在に設けている。
【0029】前記箱揃え手段16は、苗箱展開時に本来
の箱揃え機能を発揮するものであり、ローラ50を接地
させておいて、地上に放出した苗箱Nと当接させ、前進
移動で左右方向複数枚の苗箱Nを押して前後位置を揃
え、既に展開されている苗箱Nとの前後間隔をなくす。
また、ローラ50の上面は、ベルトコンベヤ42から地
上に苗箱Nを放出するときに落差を少なくする役目もし
ている。
【0030】また、箱揃え手段16は、苗箱回収時の持
ち上げデバイダ20を取り付ける役目もしている。持ち
上げデバイダ20は図7に示しており、箱取り上げ機構
11の補助をするもので、金属板材で薄箱形状に形成し
た本体部20Aの後部に筒部20Bを形成し、この筒部
20Bをローラ50に遊嵌装着し、前部に左右一対の縦
板20Cを取り付けかつこの縦板20Cの前縁を前下向
きに形成して構成している。
【0031】前記持ち上げデバイダ20は、本体部20
Aの前部を接地して接地面圧を低くしながら、前下向き
の縦板20Cの前縁で苗箱Nの底に押し入れて、苗の根
が地面に張っていても苗箱Nの後部を強力に持ち上げる
ようになっている。水平移動手段10は、支持フレーム
41の後部にピン連結されたエアシリンダ46と、これ
と同様にピン連結された左右一対のガイド杆47とを有
し、エアシリンダ46は機本体25に取り付けられ、左
右一対のガイド杆47は機本体25に前後摺動自在に案
内されている。
【0032】前記前後搬送手段18は水平移動手段10
によって機本体25に連結され、接地輪45が接地する
ことにより前下向き傾斜しており、エアシリンダ46の
作動によって前後水平方向に移動可能になっており、機
本体25を移動しなくとも、箱揃え手段16及び箱取り
上げ機構11の作動ができるようになっている。なお、
支持フレーム41と左右一対のガイド杆47との間に支
持フレーム41の先端を上方回動させるアクチュエータ
を設けておいて、作業ユニット3をハウス内に搬入・搬
出する際に、接地輪45及び箱取り上げ機構11を上方
退避できるようにしておくことが好ましい。
【0033】前記横搬送手段5B及び前後搬送手段18
は、コンベヤ枠31及び支持フレーム41が必要最低限
の左右方向幅を形成しており、同時に処理する7枚の苗
箱Nは隣接状態で処理され、7枚の苗箱Nの幅に近似の
幅となっている。コンベヤ枠31及び支持フレーム41
のこのような幅内に、モータ29を含む縦搬送手段5
A、昇降手段5C、前後搬送手段18のモータ43、水
平移動手段10等が配置されており、左右方向にコンパ
クトな作業ユニット3を形成している。
【0034】図1〜6、8、9、18において、箱取り
上げ機構11は、前後搬送機構6の支持フレーム41の
左右側部に着脱自在に取り付けられていて前上方に突出
した前フレーム51と、この前フレーム51に左右方向
7組設けられた引掛具22と、引掛具22を強制的に後
上方へ跳ね挙げて苗箱Nから離脱させる強制離脱手段5
6と、引掛具22が略垂下する位置まで強制離脱手段5
6を戻す戻し手段57とを有している。
【0035】前記前フレーム51の前部は角パイプ51
Aで形成されていて、この角パイプ51Aに設けた複数
枚の支持板51Bに水平横軸状の支持軸54が支持され
ている。前記引掛具22は丸棒等で形成した棒状材52
と、棒状材52の上部でパイプ材等を固着して形成した
ボス材53とを有し、1枚の苗箱Nに対して3本(又は
3本以外の複数本)配置され、支持軸54にボス材53
を独立揺動自在に遊嵌しており、各棒状材52の下部は
側面視略L字形状(鉤形状)の掛け爪部52Aを形成し
ている。
【0036】引掛具22は、掛け爪部52Aを略接地し
た状態で前後搬送機構6の前進に伴い、その上部の前進
移動で下部掛け爪部52Aが各苗箱Nの周縁Naに下方
から引っ掛けられ、この引っ掛かった状態で苗箱Nが移
動しないので、上部を中心に円弧運動することになり、
掛け爪部52Aは苗箱Nを引っ掛けたまま後上方へ円弧
移動し、苗箱Nを前部を中心に後部を持ち上げる(図
5、6参照)。すなわち、引掛具22は前進動力の分力
を利用して苗箱Nを持ち上げる。
【0037】そして、掛け爪部52Aは苗箱Nを持ち上
げた状態で前後搬送手段18の前部上方にあり、この状
態からさらに引掛具22が前進すると、棒状材52と周
縁Naとの挟角が小さくなり、一定角度(自然離脱角
度)以上揺動したときに周縁Naが掛け爪部52Aより
上位部分で当接して、てこ作用により掛け爪部52Aが
周縁Naから外れ、苗箱Nは落下するように前後搬送手
段18上に載置される(図4、6参照)。
【0038】横並び苗箱Nに前後方向及び上下方向のず
れがあっても、複数の引掛具22の内、苗箱Nに掛合可
能になったものから順次個別に掛合しかつ持ち上げ、さ
らに離脱可能になったものから順次離脱していく。な
お、棒状材52はてこ作用により掛け爪部52Aが周縁
Naから外れる前に、すなわち、揺動角度が前記自然離
脱角度になる前に強制離脱手段56によって強制的に離
脱され(強制離脱角度)、その離脱途中に前記てこ作用
を生じることがある。また、引掛具22が苗箱Nの周縁
Naの下側にある周囲リブNbと干渉する場合、引掛具
22は周縁Naと掛合し得ないが、少なくとも2本の引
掛具22が周縁Naと掛合すると苗箱Nを持ち上げるこ
とができる。
【0039】前記強制離脱手段56は、上部が前フレー
ム51に枢支されかつ下部が垂下姿勢の引掛具22と当
接する跳ね上げ部材58と、この跳ね上げ部材58を跳
ね上げ方向に付勢する付勢部材59と、この付勢部材5
9に抗して跳ね上げ部材58の跳ね上げ動作を制止する
ストッパ60と、引掛具22に設けられていて引掛具2
2が一定角度(前記てこ作用を生じる自然離脱角度より
小さい強制離脱角度)揺動したときにストッパ60を解
除するストッパ解除部材61とを有している。
【0040】跳ね上げ部材58は丸棒材を正面視コ字形
状に折曲し、その両端にボス部58Aを形成して支持軸
54に遊嵌しており、この跳ね上げ部材58にロッド6
5をピン連結し、このロッド65を角パイプ51Aに固
定の前板51Cに挿通しており、付勢部材59はロッド
65に遊嵌しかつ前板51Cに当接したコイルスプリン
グで形成されている。
【0041】ストッパ60は支持板51Bに支持された
横軸66に設けられており、跳ね上げ部材58のボス部
58Aに形成した当たり片58Bと当接して、跳ね上げ
部材58の揺動を規制している。このストッパ60はス
プリング67によって停止ピン68に当接するように付
勢され、それにより当たり片58Bと当接する位置に弾
力的に保持されている。
【0042】ストッパ解除部材61は、引掛具22又は
その内の1 本の棒状材52に固定されたカムで形成され
ていて、当たり片58Bよりも支持軸54から大きく突
出した部位を持ち、垂直姿勢から若干の遊びの後にスト
ッパ60と当接可能になっており、引掛具22が一定角
度揺動すると、ストッパ60を押動してスプリング67
に抗して揺動させ、これにより当たり片58Bとの当接
を解消させて、跳ね上げ部材58の付勢部材59による
跳ね上げ動作を可能にする(図8から図9の状態へ)。
【0043】前記苗箱Nを引っ掛けた引掛具22が後上
方へ円弧軌道を描きながら一定角度まで揺動すると、自
然離脱角度になる直前で、ストッパ解除部材61がスト
ッパ60を解除し、跳ね上げ部材58が付勢部材59に
よって衝撃的に揺動して、引掛具22を跳ね上げ、苗箱
Nから強制離脱させ、苗箱Nを前後搬送手段18の上に
落下させる。
【0044】このようにして、各苗箱Nに対応した複数
の引掛具22で苗箱Nを持ち上げ、前後搬送手段18上
に移載して、この前後搬送手段18で縦横搬送機構5へ
搬送する。仮に、苗箱Nの取り上げ不良が生じても、後
から前進してくる持ち上げデバイダ20で取り上げられ
る。戻し手段57は、角パイプ51Aの略全長に渡って
複数枚の支持板51Bに支持された回転軸69と、この
回転軸69をチェーン伝動手段70を介して駆動するモ
ータ71と、前記回転軸69に設けられていて跳ね上げ
部材58と当接可能な戻しレバー72とを有する。
【0045】戻しレバー72は丸棒材をコ字状に形成し
てその両端を回転軸69に設けたものであり、全引掛具
22に対応して設けられており、跳ね上げて上位置まで
回動した状態の引掛具22及び跳ね上げ部材58をモー
タ71の駆動で当接して、付勢部材59に抗して下向き
回動させる。これにより、ストッパ60もセット状態に
戻り、引掛具22は苗箱Nを引っ掛け可能な略垂下する
位置まで戻る(図9の実線状態から2点鎖線状態へ)。
【0046】展開されている苗箱Nの横並び状態に、前
後方向の凹凸等の不揃い又は傾斜があると、各苗箱Nに
対応する引掛具22で、また、複数本の棒状材52で掛
合タイミング及び持ち上げタイミングが若干異なるだけ
で、掛合は確実にでき、各引掛具22は独立して苗箱N
を前後搬送手段18に移載するので、それぞれの苗箱N
は確実に取り上げられる。また、苗箱Nに上下方向の凹
凸があっても、引掛具22を掛け爪部52Aが引きずら
れるように接地させておくと、総ての苗箱Nに掛合する
ことができる。さらに、引掛具22は走行動力で苗箱N
と掛合しかつ持ち上げるので、特別なアクチュエータが
不要で、地上付近に可動部分がないので、故障が起きる
ことがない。
【0047】なお、強制離脱手段56の跳ね上げ部材5
8は人為的に回動してセット位置に戻したり、支軸軸5
4に係合部を設けておいて、回動することにより係合部
を介して跳ね上げ部材58を回動したり、戻しレバー7
2の回転軸69を人為的に回動したりするように構成す
ることもできる。図10は強制離脱手段56の第1変形
例を示しており、強制離脱手段56は、棒状材52のボ
ス材53に突片と角パイプ51Aとの間に、付勢部材6
2としての圧縮スプリング(又はガスダンパ等)を設け
ており、棒状材52の揺動の一定角度を境にして、その
付勢方向が逆向きになるように、すなわち不安定切り換
えされるようになっており、垂下姿勢から一定角度まで
は垂下側に一定角度以上は跳ね上げ側に付勢力が変更さ
れる。垂下姿勢及び跳ね上げ姿勢はそれぞれ停止部材で
停止される。また、戻し手段57は前記実施の形態と同
一のものが使用できる。
【0048】図11は強制離脱手段56の第2変形例を
示しており、この強制離脱手段56は戻し手段57を兼
用しており、回転軸69に設けた戻しレバー72を引掛
具22の前側に配置し、戻しレバー72と棒状材52と
をスプリング73で連結している。そして、苗箱Nを引
っ掛けた棒状材52がスプリング73に抗して揺動し、
その揺動が一定角度になったことをフォトセンサ等のセ
ンサ(図示せず)で検出して、モータ71を介して回転
軸69を回転し、戻しレバー72で引掛具22を持ち上
げて苗箱Nを離脱させる。そして、モータ71を逆転し
て、戻しレバー72を元の位置に戻すと共に、スプリン
グ73を介して引掛具22も戻す。
【0049】図12は引掛具22の第1変形例を示して
おり、2本の棒状材52を支持板51Bに前後に枢支し
て平行リンクとし、その下端に掛け爪部52Aを有する
棒材95を枢支連結しており、棒状材52が揺動しても
棒材95は常に垂下姿勢にあり、てこ作用による自然離
脱ができないものであるが、引掛具22は確実に苗箱N
を引っ掛け、強制離脱手段56による強制離脱だけで苗
箱Nを離脱する。
【0050】図13は引掛具22の第2変形例を示して
おり、2本の棒状材52を支持板51Bに略上下に枢支
して平行リンクとしており、その他の構成および機能は
第1変形例の引掛具22と同様である。前記箱取り上げ
機構11は苗箱回収専用装置であり、苗箱展開作業時は
支持フレーム41から離脱しておくことが好ましいが、
装着したままで引掛具22を上方へ退避しておいてもよ
い。但し、持ち上げデバイダ20は箱揃え手段16から
取り外しておく。
【0051】また、箱取り上げ機構11の前フレーム5
1を作業走行機体A2の機本体25に着脱自在に装着し
て、作業走行機体A2の前進で引掛具22を苗箱Nに引
っ掛けかつ持ち上げ、その持ち上げた苗箱Nの下側に前
後搬送手段18を前進させて挿入するようにしてもよ
い。また、前記作業ユニット3は苗箱Nを1〜6枚又は
8枚以上の枚数を同時に処理する大きさに形成すること
ができ、3枚以上同時処理の作業ユニット3は単独で又
はメインユニット4に連結して使用できるが、1、2枚
処理用のものはメインユニット4に連結した作業ユニッ
ト3に連結して使用する。
【0052】メインユニット4は図14〜17、21に
示されており、メイン走行機体B2の前部に受渡機構7
を、後部に箱受持体支持機構12を、それらの中途部に
箱供給機構8と箱収集機構9とを択一使用可能に備えて
いる。前記メインユニット4の左右少なくとも一方に作
業ユニット3を同伴走行可能に連結されており、実施形
態では、作業ユニット3を左右に一対と、左右どちらか
の作業ユニット3の側方に、同じ又は異なる枚数の苗箱
Nを処理する作業ユニット3を横並び状態に連結したも
のを示しており、両作業ユニット3は横搬送手段5B同
士で苗箱Nを受け渡しする。
【0053】前記メイン走行機体B2は機本体76に電
動モータ等の駆動源、油圧ポンプ、エアコンプレッサ、
操作盤等を搭載し、左右クローラ走行部77を油圧モー
タで駆動するようになっており、自走装置13Bを備え
て単独で走行・操縦可能である。受渡機構7は、左右一
対の作業ユニット3の中央、即ち、上昇位置の横搬送手
段5Bの一側基点位置に配置され、横搬送手段5Bと苗
箱Nを1枚づつ受け渡しする分配手段7Aと、この分配
手段7Aとそれより後側の位置との間で苗箱Nを移動す
る送り手段7Bとを有する。
【0054】前記分配手段7Aは、機本体76の前部の
前方突出部76aに設けた分配フレーム80に、モータ
を内蔵した自転ローラ81を複数本有するローラコンベ
ヤ82と、爪83を有するチェーンコンベヤ84とを設
けている。後方から送り手段7B上に供給された苗箱N
は、コロでチェーンコンベヤ84の爪83にかかるまで
送られ、そしてチェーンコンベヤ84の爪83で押動し
て、分配フレーム80前部に設けたストッパ85に当接
するまで移動される。
【0055】この状態で苗箱Nは、ローラコンベヤ82
上に完全に移載され、ローラコンベヤ82を正逆転させ
ることにより、左右各作業ユニット3の横搬送手段5B
上に分配供給される。横搬送手段5Bから送り手段7B
への苗箱Nの搬送は、前記動作と逆になり、ローラコン
ベヤ82によって取り込まれた苗箱Nを、チェーンコン
ベヤ84が爪でコロ上へ押動する。
【0056】前記メイン走行機体B2の受渡機構7を支
持している前方突出部76aには、左右に前後一対の連
結部86が設けられている。この連結部86には作業走
行機体A2の連結部24が連結可能になっている。前記
箱供給機構8は、苗箱Nを積層状態に収納していて受渡
機構7へ苗箱Nを1枚ずつ供給する機構であり、機本体
76に着脱自在に取り付けられる機台74と、この機台
74の上部に配置されたホイールコンベヤ又はローラコ
ンベヤ等で形成された搬送コンベヤ手段75と、この搬
送コンベヤ手段75に跨がって配置された枠フレーム7
8に設けた箱保持手段(図示せず)と、搬送コンベヤ手
段75上の苗箱Nを箱保持手段79で保持する位置まで
昇降するリフト手段(図示せず)とを備えている。
【0057】枠フレーム78は後方側が開放されてい
て、例えば30段に積層された苗箱Nを、搬送コンベヤ
手段75に載置した状態で後方から挿入可能になってお
り、搬送コンベヤ手段75で枠フレーム78内に搬入さ
れた積層苗箱Nを、リフト手段で持ち上げ、下降すると
きに下から2枚目の苗箱Nを箱保持手段で受持し、最下
位置の苗箱Nを搬送コンベヤ手段75に再度載せて前方
へ搬送する。
【0058】箱受持体支持機構12は、例えば30段に
積層された苗箱Nを複数列収納した箱受持体14から1
列の積層苗箱Nを持ち上げかつ前方の搬送コンベヤ手段
75へ送り出し、箱受持体14を横移動機構を介して横
移動して、隣の列の積層苗箱Nの送り出しができるよう
になっている。前記箱受持体14には、積層状態の苗箱
Nに代えて、苗箱Nを上下間隔をおいて多段に収納する
箱収集枠体15を載置可能になっており、苗箱回収時に
はこの箱収集枠体15を載置して、前述と同様に横移動
機構による横移動が行われる。
【0059】箱収集機構9は、受渡機構7から苗箱Nを
1枚ずつ供給されてその苗箱Nを上下多段に回収する機
構であり、箱供給機構8に代えて機本体76上に搭載さ
れる。箱収集機構9は、機本体76に着脱自在に取り付
けられる機フレーム89に搬送コンベヤ手段90と、こ
の搬送コンベヤ手段90に跨がって配置された枠フレー
ム91と、この枠フレーム91に支持されていて搬送コ
ンベヤ手段90上の成長苗を有する苗箱Nを1枚ずつ間
隔を空けて持ち上げる箱多段持上手段92と、この箱多
段持上手段92上の全苗箱Nを後方へ2段階に押し出す
プッシャ手段93とを有する。
【0060】前記搬送コンベヤ手段90で枠フレーム9
1内に苗箱Nを搬入し、これを箱多段持上手段92で1
枚ずつ間隔を空けて持ち上げ、所要数の苗箱Nが収納さ
れると、プッシャ手段93で後方移動させて全苗箱Nを
同時に枠フレーム91の後方まで押し出し、箱収集枠体
15に移載する。次に、前記実施の形態で示した苗箱対
地処理機を、メインユニット4に箱収集機構9を使用可
能状態にセットして、苗箱回収機とした場合の苗箱回収
方法を説明する。
【0061】ハウス内の展開域端部に作業ユニット3の
みを移動し、展開されている横1列計7枚の苗箱Nに箱
取り上げ機構11を対向させ前進し、引掛具22を苗箱
Nに当接した後、さらに作業ユニット3を前進するか又
は前後搬送機構6の水平移動手段10で前後搬送手段1
8を前方移動させる。引掛具22で苗箱Nの周縁Naに
下側から掛止し、さらに後上方円弧揺動で持ち上げ、前
後搬送機構6の前後搬送手段18上に載せ、前後搬送手
段18の作動で後方へ搬送する。水平移動手段10で前
後搬送手段18を前方移動させたときは、水平移動手段
10で前後搬送手段18を戻す。
【0062】全苗箱Nを載置した前後搬送手段18と縦
搬送手段5Aを作動させて、苗箱Nを縦搬送手段5Aに
受け渡し、オーバラップ位置でそれより若干下位に待機
している横搬送手段5Bを上昇させて苗箱Nを持ち上
げ、上昇位置に達した後に横搬送手段5Bに横送り動作
をさせて、同一高さに位置する受渡機構7の分配手段7
Aのローラコンベヤ82上に1枚ずつ受け渡し、さらに
送り手段7Bによって後方の箱収集機構9の搬送コンベ
ヤ手段90上まで移動する。
【0063】前記前後搬送手段18から縦横搬送機構5
へ苗箱Nが受け渡された後に、作業ユニット3を前進さ
せて次の展開苗箱Nを回収するための動作を行う。1列
の苗箱Nの取り上げから前後搬送手段18上移載まで、
作業ユニット3の前進を停止することなく行なわれる。
最初の1〜3列の展開苗箱Nの回収は作業ユニット3の
みで行い、ハウス内でメインユニット4を連結できるよ
うになってから作業ユニット3にメインユニット4を連
結して、取り上げた苗箱Nをメインユニット4上に回収
する。
【0064】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
苗箱Nはその長手方向を前後方向(作業ユニット3の移
動方向)に向けているが、左右方向に展開しておいても
よく、作業ユニット3上での搬送も左右向きにしてもよ
い。また、水平移動手段10を割愛して作業ユニット3
の前進のみで苗箱回収を行ってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した本発明の請求項1によれ
ば、前フレーム51の前部に上部が前後揺動自在に支持
されていて、この上部の前進移動で下部が苗箱Nの周縁
Naを下方から引っ掛けかつ上部を中心に後上方へ円弧
運動することにより苗箱Nを持ち上げる引掛具22と、
この引掛具22が苗箱Nとの掛合により一定角度揺動し
た後に引掛具22を強制的に後上方へ跳ね挙げて苗箱N
から離脱させる強制離脱手段56とを有するので、苗箱
Nを確実に引っ掛けて円滑な動作で短時間で持ち上げる
ことができ、また、引掛具22が一定角度揺動した後に
強制離脱手段56で強制的に後上方へ跳ね挙げて苗箱N
から離脱させることができ、苗箱Nを前後搬送機構6上
に確実に受け渡し可能になる。
【0066】請求項2によれば、引掛具22は1枚の苗
箱Nに対して複数独立揺動自在に設けてあるので、横並
び複数枚の苗箱Nが前後方向等に不揃いであっても、複
数の引掛具22のいずれかで1枚の苗箱Nを確実に引っ
掛けて持ち上げることができる。請求項3によれば、強
制離脱手段56は、上部が前フレーム51に枢支されか
つ下部が垂下姿勢の引掛具22と当接する跳ね上げ部材
58と、この跳ね上げ部材58を跳ね上げ方向に付勢す
る付勢部材59と、この付勢部材59に抗して跳ね上げ
部材58の跳ね上げ動作を制止するストッパ60と、引
掛具22に設けられていて引掛具22が一定角度揺動し
たときにストッパ60を解除するストッパ解除部材61
とを有するので、特別なアクチュエータを用いることな
く、引掛具22はそれ自体の一定角度以上の揺動だけ
で、その後の跳ね上げ動作を行うことができる。
【0067】請求項4によれば、強制離脱手段56は、
引掛具22が一定角度揺動したときに付勢方向を垂下側
から跳ね上げ側に変更する付勢部材62を有するので、
引掛具22は一定角度以上の揺動だけで、しかも付勢部
材62を設けるだけの構成で、跳ね上げ動作を行うこと
ができる。請求項5によれば、強制離脱手段56を引掛
具22が略垂下する位置まで戻す戻し手段57を有する
ので、引掛具22を略垂下する元位置まで戻すことがで
き、次の苗箱Nを引っ掛け可能になる。
【0068】請求項6によれば、引掛具22を地上に展
開した横並び複数枚の苗箱Nのそれぞれに対向配置し、
強制離脱手段56を各引掛具22のそれぞれに設け、全
強制離脱手引掛具22は横並び複数枚の苗箱Nごとに引
っ掛け動作でき、跳ね上げ動作も行われ、苗箱Nに不揃
いがあっても確実に引っ掛けかつ跳ね上げることがで
き、しかも強制離脱手段56を全て同時に引掛具22が
略垂下する位置まで戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の要部を示す側面図であ
る。
【図2】箱取り上げ機構の正面図である。
【図3】箱取り上げ機構及び前後搬送機構の平面図であ
る。
【図4】苗箱と引掛具との係脱動作を示す断面図であ
る。
【図5】苗箱持ち上げ動作を示す側面図である。
【図6】苗箱持ち上げから移載動作を示す側面図であ
る。
【図7】持ち上げデバイダの斜視図である。
【図8】箱取り上げ機構の苗箱引っ掛け時の断面側面図
である。
【図9】箱取り上げ機構の引掛具跳ね上げ後の断面側面
図である。
【図10】箱取り上げ機構の第1変形例を示す断面側面
図である。
【図11】箱取り上げ機構の第2変形例を示す断面側面
図である。
【図12】引掛具の第1変形例を示す断面側面図であ
る。
【図13】引掛具の第2変形例を示す断面側面図であ
る。
【図14】苗箱対地処理機としての苗箱展開回収機の分
離状態の側面図である。
【図15】同平面図である。
【図16】苗箱回収機の全体側面図である。
【図17】苗箱対地処理機の前中央部の平面図である。
【図18】作業ユニットの側面図である。
【図19】作業ユニットの縦横搬送機構の平面図であ
る。
【図20】作業ユニットの縦横搬送機構の背面図であ
る。
【図21】図17のX−X線断面図である。
【符号の説明】
A2 作業走行機体 B2 メイン走行機体 3 作業ユニット 4 メインユニット 6 前後搬送機構 9 箱収集機構 11 箱取り上げ機構 18 前後搬送手段 20 持ち上げデバイダ 22 引掛具 52A 掛け爪部 N 苗箱 Na 周縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 真幸 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平7−107817(JP,A) 特開 平7−67476(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業走行機体(A2)に前後搬送機構
    (6)と共に支持されていて、地上に展開した苗箱
    (N)の周縁(Na)を引っ掛けて持ち上げかつ前後搬
    送機構(6)上に受け渡しする箱取り上げ機構(11)
    であって、 前記前後搬送機構(6)の前上方に延設された前フレー
    ム(51)と、この前フレーム(51)の前部に上部が
    前後揺動自在に支持されていて、この上部の前進移動で
    下部が苗箱(N)の周縁(Na)を下方から引っ掛けか
    つ上部を中心に後上方へ円弧運動することにより苗箱
    (N)を持ち上げる引掛具(22)と、この引掛具(2
    2)が苗箱(N)との掛合により一定角度揺動した後に
    引掛具(22)を強制的に後上方へ跳ね挙げて苗箱
    (N)から離脱させる強制離脱手段(56)とを有する
    ことを特徴とする苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。
  2. 【請求項2】 前記引掛具(22)は地上に展開した横
    並び複数枚の苗箱(N)のそれぞれに対向配置してお
    り、かつ1枚の苗箱(N)に対して複数独立揺動自在な
    棒状材(52)を有することを特徴とする請求項1に記
    載の苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。
  3. 【請求項3】 前記強制離脱手段(56)は、上部が前
    フレーム(51)に枢支されかつ下部が垂下姿勢の引掛
    具(22)と当接する跳ね上げ部材(58)と、この跳
    ね上げ部材(58)を跳ね上げ方向に付勢する付勢部材
    (59)と、この付勢部材(59)に抗して跳ね上げ部
    材(58)の跳ね上げ動作を制止するストッパ(60)
    と、引掛具(22)に設けられていて引掛具(22)が
    一定角度揺動したときにストッパ(60)を解除するス
    トッパ解除部材(61)とを有することを特徴とする請
    求項1又は2のいずれかに記載の苗箱対地処理機の箱取
    り上げ機構。
  4. 【請求項4】 前記強制離脱手段(56)は、引掛具
    (22)が一定角度揺動したときに付勢方向を垂下側か
    ら跳ね上げ側に変更する付勢部材(62)を有すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の苗箱対地
    処理機の箱取り上げ機構。
  5. 【請求項5】 前記強制離脱手段(56)を引掛具(2
    2)が略垂下する位置まで戻す戻し手段(57)を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の苗箱対地処理機の
    箱取り上げ機構。
  6. 【請求項6】 前記引掛具(22)を地上に展開した横
    並び複数枚の苗箱(N)のそれぞれに対向配置し、強制
    離脱手段(56)を各引掛具(22)のそれぞれに設け
    、全強制離脱手段(56)を引掛具(22)が略垂下
    する位置まで戻す戻し手段(57)を設けていることを
    特徴とする請求項1に記載の苗箱対地処理機の箱取り上
    げ機構。
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