JP3396152B2 - 苗箱回収装置 - Google Patents

苗箱回収装置

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JP3396152B2
JP3396152B2 JP26455497A JP26455497A JP3396152B2 JP 3396152 B2 JP3396152 B2 JP 3396152B2 JP 26455497 A JP26455497 A JP 26455497A JP 26455497 A JP26455497 A JP 26455497A JP 3396152 B2 JP3396152 B2 JP 3396152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育苗場の地面に平
面状に配置された多数の苗箱を回収するための苗箱回収
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】稲や野菜の育苗作業では、発芽後に苗箱
をハウス内に数百〜千枚単位で並べて緑化及び/又は硬
化処理をしており、この苗箱の展開・回収を狭い敷地内
で能率よく行うために機械化する技術が開発されてい
る。苗箱を展開・回収する技術の内、回収する技術とし
て、特開平7ー6745号公報に開示されたものがあ
る。この技術は、機体を前後に進行させる走行装置と、
地上から機体上への苗箱の搬送を行う苗箱搬送装置と、
機体上の苗箱を降ろす苗箱積降ろし装置とを設けて構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の装置にお
ける苗箱回収作業は、育苗場に配置された苗箱をすくい
取っていくものであるから、苗箱が引っかかってすくい
上げに失敗する場合があり、円滑な回収作業が困難であ
った。そこで、本発明は、すくい上げミスを防止して、
確実に苗箱を持ち上げて回収することができる苗箱回収
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明の苗箱回
収装置の特徴とするところは、育苗場に配置された苗箱
に係合して該苗箱を持ち上げる箱取上装置と、該箱取上
装置により持ち上げられた苗箱の底面側に位置して、該
箱取上装置から苗箱を受け取って搬送する搬送装置とを
備え、前記箱取上装置は、下端が前記苗箱の側壁から外
方へ張り出す周縁に下方から係合する係合部に形成され
た引掛具を有し、該引掛具は、前後方向移動自在となる
よう前記搬送装置の上方に支持されている点にある。
【0005】前記構成の本発明によれば、苗箱は、引掛
具によって確実に持ち上げられ、搬送装置に受け渡され
るので、確実な回収作業ができる。前記搬送装置には、
支持体が設けられ、該支持体に支持部材が前後方向移動
自在に設けられ、該支持部材に前記引掛具が回動自在に
支持されている。前記支持部材に対し前記引掛具を強制
的に回動させる回動手段が設けられている。
【0006】前記前記支持部材を前後及び上下方向に移
動させる支持部材移動装置が設けられている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、2には、苗箱対地処理機と
して、苗箱展開装置と苗箱回収装置とに変更可能にした
苗箱展開回収装置の全体を示している。この苗箱展開回
収装置は、中央に歩道を形成しながら、左右各5〜10
枚の苗箱Nを横並びに同時に展開しかつ回収できる構成
である(図4参照)。
【0008】前記苗箱展開回収装置は、メインユニット
1と少なくとも1つの作業ユニット2とから構成されて
いる。前記メインユニット1に箱供給装置3を取り付け
ることにより苗箱展開装置となり、メインユニット1に
箱収集装置4を取り付けることにより苗箱回収装置とな
る。前記メインユニット1は、機体5と、該機体5を走
行させるクローラ等から成る走行装置6とを有し、前記
機体5に電動モータ等の駆動源、油圧ポンプ、エアコン
プレッサ、操作盤等を搭載し、単独で走行・操縦可能で
ある。
【0009】前記機体5は、その前部に受渡装置7を、
その後部に箱受持体支持装置8を有し、それらの中間部
に前記箱供給装置3と箱収集装置4とを択一的に装着可
能とする取付部9を有している。前記受渡装置7は、前
記作業ユニット2との間で苗箱Nを受け渡しする分配装
置10と、苗箱Nを前後方向に搬送する第1搬送装置1
1とから構成されている。
【0010】前記箱受持体支持装置8は、苗箱Nを積層
状に積み上げた積層状苗箱Nを左右方向に複数列載置す
る箱受持体12を着脱自在に載置して、該箱受持体12
を左右方向に移動させる横移動装置13と、該横移動装
置13の下方に設けられて、前記箱受持体12上の1列
の積層状苗箱Nを前方に搬送する第2搬送装置14とか
ら構成されている。
【0011】前記箱供給装置3は、前記第2搬送装置1
4から送られてきた一列の積層状苗箱Nを一個づつ前記
受渡装置7の第1搬送装置11に送り込むものである。
この箱供給装置3は、前記メインユニット1の取付部9
に着脱自在に取り付けられる機台15と、苗箱Nを前後
方向に搬送すべく該機台15の上部に設けられた第3搬
送装置16と、該第3搬送装置16の上方に設けられて
積層状の苗箱Nの最下段のものを保持する積層箱保持装
置17と、前記機台15に設けられて前記第3搬送装置
16上の苗箱Nを前記保持装置17で保持できる位置ま
で昇降させるリフト装置18とから構成されている。
【0012】前記箱収集装置4は、前記受渡装置7から
1枚づつ供給される苗箱Nを上下多段に回収し、後方の
前記箱受持体支持装置8に載置された空の箱受持体12
へ一括して供給するものである。この箱収集装置4は、
前記前記メインユニット1の取付部9に前記箱供給装置
3に代えて着脱自在に取り付けられるフレーム19と、
該フレーム19に設けられて苗箱Nを前後方向に搬送す
る第4搬送装置20と、該第4搬送装置20上の苗箱N
を一枚づつ上下方向の間隔を空けて持ち上げる箱多段持
上装置21と、この箱多段持上装置21上の全苗箱Nを
後方へ押し出すプッシャ装置22とから構成されてい
る。
【0013】前記作業ユニット2は、前記メインユニッ
ト1の受渡装置7の分配装置10の左右両側に着脱自在
に結合されるものであり、また、この作業ユニット2の
左右外端部に、更に他の作業ユニット2を連結して、左
右方向に延長することができるものである。この作業ユ
ニット2は、前輪23と後輪24とを備えた機枠25を
有し、この機枠25には、縦横搬送装置26と前後搬送
装置27と箱取上装置28とが設けられている。
【0014】前記縦横搬送装置26は、上昇位置で前記
受渡装置7の分配装置10との間で苗箱Nを受け渡し、
該苗箱Nを左右方向に搬送する横搬送装置29と、該横
搬送装置29を昇降させる昇降装置30と、前記横搬送
装置29の下降位置で該横搬送装置29上の苗箱Nを前
後方向に搬送する第5搬送装置31とからなる。前記前
後搬送装置27は、苗箱Nを前後方向に搬送する第6搬
送装置32と、該第6搬送装置32を前後方向に移動さ
せる前後移動装置33と、前記第6搬送装置32の前端
に設けられた箱揃え装置34と、第6搬送装置32に設
けられた接地輪35とを有する。そして前記第6搬送装
置32と、前記第5搬送装置31との間で苗箱Nを受渡
し可能としている。
【0015】前記箱取上装置28は、育苗場に展開され
た苗箱Nを持ち上げて前記第6搬送装置32に苗箱Nを
供給するものであり、前記前後搬送装置27に設けられ
ている。次に、図3に示す、苗箱展開装置として使用す
る場合についての説明する。この場合は、メインユニッ
ト1の取付部9に箱供給装置3が取り付けられ、作業ユ
ニット2の箱取上装置28は取り外されている。
【0016】先ず、箱受持体12に、積層状苗箱Nを左
右方向に複数列載置し、該箱受持体12をフォークリフ
ト等の運搬車により、メインユニット1の箱受持体支持
装置8に載置する。そして箱受持体12上の積層苗箱N
の所定列が、第2搬送装置14に対応するよう、横移動
装置13により箱受持体12を左右方向に移動させる。
そして、該第2搬送装置14により、積層苗箱Nの一列
を前方の箱供給装置3の第3搬送装置16に送る。
【0017】箱供給装置3においては、前記第2搬送装
置14から送られてきた一列の積層状苗箱Nを、第3搬
送装置16上に受け取り、リフト装置18により積層苗
箱Nを上昇させ、その積層苗箱Nの最下段の苗箱Nを積
層箱保持装置17により保持する。そして、リフト装置
18の昇降並びに積層箱保持装置17の保持解除を繰り
返すことにより、最下段の苗箱Nを一箱づつ第3搬送装
置16上に降ろし、該苗箱Nを前方の受渡装置7の第1
搬送装置11に送り込む。
【0018】受渡装置7においては、第1搬送装置11
から分配装置10に苗箱Nが供給され、該分配装置10
を介してその左右一方の作業ユニット2の縦横搬送装置
26に苗箱Nが供給される。作業ユニット2において
は、縦横搬送装置26の横搬送装置29が昇降装置30
により上昇位置に保持され、該上昇位置にある横搬送装
置29に、前記分配装置10から苗箱Nが供給される。
そして、一枚づつ供給される苗箱Nを横搬送装置29に
より左右方向に搬送し、所定枚数の苗箱Nを横搬送装置
29上に横一列に並べる。左右の作業ユニット2の横搬
送装置29上に苗箱Nが横一列に並べられた後、横搬送
装置29を昇降装置30により下降させ、横一列に並ん
だ苗箱Nを第5搬送装置31上に受け渡し、そして、全
苗箱Nを同時に該第5搬送装置31から前後搬送装置2
7の第6搬送装置32に受け渡す。
【0019】そして図4に示すように、前後搬送装置2
7の第6搬送装置32により苗箱Nを前方に移動させつ
つ、メインユニット1を矢印a方向に移動させることに
より、苗箱Nを所定位置に放出する。放出した苗箱Nか
ら前後搬送装置27の箱揃え装置34が所定距離離れた
位置で、メインユニット1の移動を停止し、前後搬送装
置27の前後移動装置33により第6搬送装置32を前
進させ、その前端の箱揃え装置34により放出した全苗
箱Nを押圧してその前後位置を揃える。
【0020】前記操作を繰り返すことにより、育苗場に
苗箱Nを縦横に展開する。次に図5に示す苗箱回収装置
として使用する場合について説明する。この場合は、メ
インユニット1の取付部9に箱収集装置4が取り付けら
れ、箱受持体支持装置8には棚枠を装着した空の箱受持
体12が載置され、作業ユニット2には箱取上装置28
が取り付けられ、メインユニット1は図4に示す矢印b
方向に移動する。
【0021】図4に示す状態において、前後搬送装置2
7を前進させ、箱取上装置28により苗箱Nを持ち上
げ、苗箱Nを第6搬送装置32上に受け渡す。次に第6
搬送装置32を前後移動装置33により後退させ、かつ
第6搬送装置32を駆動して苗箱Nを第5搬送装置31
上に受け渡す。このとき、横搬送装置29は下降位置に
あり、該横搬送装置29上にも苗箱Nが乗っていること
になる。そして、横搬送装置29を昇降装置30にて上
昇させることにより、第5搬送装置31上の苗箱Nは、
横搬送装置29に受け渡されて上昇する。そして、上昇
位置にある横搬送装置29を駆動して、苗箱Nを受渡装
置7の分配装置10に一枚づつ供給し、該分配装置10
から第1搬送装置11を介して箱収集装置4の第4搬送
装置20に供給する。
【0022】箱収集装置4においては、前記受渡装置7
から第4搬送装置20に1枚づつ供給される苗箱Nを、
箱多段持上装置21によって上下多段に回収し、その
後、プッシャ装置22により、後方へ押動して、後方の
前記箱受持体支持装置8に載置された箱受持体12の空
の棚枠へ一括して収納する。そして、箱受持体支持装置
8の横移動装置13により箱受持体12を左右方向に所
定量移動させ、その位置で箱収集装置4からの上下多段
の苗箱Nを受け取り、該箱受持体12に複数列の苗箱N
を回収し、該棚が一杯になると、箱受持体12をフォー
クリフト等の運搬車により箱受持体支持装置8より取り
外し、所定の場所に移動させる。
【0023】以上が苗箱展開回収機の概要である。次
に、図6〜9に基づき、本発明の特徴である箱取上装置
28の詳細を説明する。前記前後搬送装置27は、フレ
ーム36を有し、該フレーム36に前記第6搬送装置3
2と箱揃え装置34と接地輪35とが設けられている。
前記第6搬送装置34は、モータ駆動の前部ベルトコン
ベヤ37と後部ベルトコンベヤ38から構成されてい
る。前記箱揃え装置34は、前記フレーム36の前部に
設けられたブラケット39に回動自在に支持されたロー
ラ40を有する。このローラ40の上面と前記第6搬送
装置32のベルトコンベヤ37,38の搬送面とは、面
一とされている。このローラ40の前面が苗箱Nの側壁
に当接し、押動して、展開された苗箱Nの前後位置を揃
える。
【0024】前記箱取上装置28は、前記フレーム36
に着脱自在に取り付けられる支柱41を有する。この支
柱41の上部に支持体であるガイドレール42が、前記
第6搬送装置32の前後方向の略全長に渡って設けられ
ている。このガイドレール42は、その後部が前記第6
搬送装置32と略平行になるよう配置された平行部43
と、その前部が第6搬送装置32に漸次接近するよう下
方に傾斜している傾斜部44とから構成されている。
【0025】前記ガイドレール42に支持部材45が、
前後のローラ46,47を介して前後移動自在に支持さ
れている。この支持部材45を前後方向に移動させる支
持部材移動装置48が設けられている。この支持部材移
動装置48は、前記支柱41の上部に設けられたモータ
49と、該モータ49によって周回駆動されるエンドレ
スベルト50とからなり、該ベルト50に前記支持部材
45が係止されることにより、支持部材45は、レール
42に沿って前後方向移動自在とされている。
【0026】前記支持部材45の前部に、前方突出状の
アーム51が上下方向回動自在に支持されている。この
アーム51を上下方向に回動させる回動手段52が設け
られている。この回動手段52は、支持部材45とアー
ム51とを連結するシリンダにより構成されている。前
記アーム51に左右方向に沿った軸53が設けられ、該
軸53に引掛具54が回動自在に吊り下げられている。
この引掛具54は金属棒材から形成され、その下端は、
苗箱Nの側壁から外方へ張り出す周縁Naに下方から係
合するフック状の係合部55に形成されている。前記ア
ーム51には、前記引掛具54の前面に係脱自在に係合
して、前方に揺動しないように、ストッパー56が設け
られている。
【0027】前記引掛具54は、一つの苗箱Nに対して
3本が一組となるよう設けられている。そして各引掛具
54は、軸53に対して独立して回動自在とされてい
る。図10〜12に基づき、苗箱回収作業における、前
記箱取上装置28の作用を説明する。前後搬送装置27
の支持部材移動装置48により、支持部材45をガイド
レール42の傾斜部44の前端に位置させて停止する。
そして前後搬送装置27を、前後移動装置33かまたは
メインユニット1により前進させる。そしてその前方に
位置する引掛具54の係合部55を苗箱Nの周縁Naに
引っかける。更に前進すると、図10の点線で示すよう
に引掛具54は後方に回動し、苗箱Nの前部を持ち上げ
る。
【0028】次に図11に示すように、更に前後搬送装
置27を前進させる。このとき、前後搬送装置27の前
進速度に同期して、支持部材移動装置48により、支持
部材45をガイドレール42の傾斜部44から平行部4
3に移動させる。この支持部材45の後方移動により、
支持部材45は、上方に傾斜した傾斜部44に沿って上
方後方へ移動するので、引掛具54に引っ掛けられた苗
箱Nは、その前部が更に持ち上げられる。このとき、苗
箱Nは地面に対しては移動していない。そして、支持部
材45が更に後方に移動して平行部43に達すると、支
持部材移動装置48を停止させる。
【0029】次に図12に示すように、回動手段52に
よりアーム51を後方に回動させることにより、引掛具
54の係合部55と苗箱周縁Naとの係合を解除する。
その後、第6搬送装置32を駆動して、苗箱Nを縦横搬
送装置26の第5搬送装置31へ搬送する。以下、前述
の手順により苗箱Nを回収する。図13、14に示すも
のは、箱取上装置28の他の実施の態様である。この実
施の態様では、前記フレーム36に支持体57が設けら
れ、該支持体57に前後一対の縦リンク58,58が前
後方向揺動自在に吊り持ちされ、該縦リンク58の下端
同士が横リンク59に枢支され、支持部材としての平行
四辺形リンク機構が構成されている。そして、前記縦リ
ンク58と支持体57とは、前記支持部材移動装置48
であるシリンダにより連結されている。この平行四辺形
リンクの横リンク59に前記軸53が設けられ、該軸5
3に前記引掛具54の上端が回動自在に吊り持ちされて
いる。
【0030】この構成の箱取上装置28によれば、前後
搬送装置27の前進により、引掛具54の係合部55が
苗箱Nの周縁Naに係合する。図14に示すように、更
に前後搬送装置27が前進することにより、この前進に
同期して前記支持部材移動装置48であるシリンダが作
動し、縦リンク58が後方に回動し、引掛具54が上方
移動し、苗箱Nを持ち上げ、更なる前後搬送装置27の
前進により、前部ベルトコンベヤ37は苗箱Nの底面側
に入り込む。尚、このとき、苗箱Nと地面との前後方向
の相対移動は行われない。
【0031】更に前後搬送装置27が前進すると、支持
部材移動装置48であるシリンダの移動を停止し、縦リ
ンク58の揺動を規制し、その後、前後搬送装置27の
前進により、図15に示すように引掛具54が軸53回
りに後方回動し、係合部54と苗箱周縁Naとの係合が
解除され、苗箱Nは、前後搬送装置27に受け渡され
る。
【0032】図16、17に示すものは、箱取上装置2
8の他の実施の態様である。この実施の態様では、前記
フレーム36に設けられた支持体57に、ガイド溝60
が後ろ上がり傾斜状に設けられている。このガイド溝6
0に、支持部材である、前後にローラ61,61を有す
る移動体62が前後動自在に設けられている。この移動
体62に前記軸53が設けられ、該軸53に前記引掛具
54の上端が回動自在に吊り持ちされている。前記移動
体62は、支持部材移動装置48により前後搬送装置2
7の移動に同期して移動可能とされている。
【0033】この構成の箱取上装置28によれば、前後
搬送装置27の前進により、引掛具54の係合部55が
苗箱Nの周縁Naに係合する。更に前後搬送装置27が
前進することにより、支持部材移動装置48の同期駆動
により、図17に示すように、移動体62が後しろ上方
に移動し、それにより引掛具54が上方移動し、苗箱N
を持ち上げ、更なる前後搬送装置27の前進により、前
部ベルトコンベヤ37は苗箱Nの底面側に入り込む。
尚、このとき、苗箱Nと地面との前後方向の相対移動は
行われない。
【0034】更に前後搬送装置27が前進すると、移動
体62がストロークエンドに達し、その移動が規制さ
れ、その後は、前記図15に示すように引掛具54が軸
53回りに後方回動し、係合部54と苗箱周縁Naとの
係合が解除され、苗箱Nは、前後搬送装置27に受け渡
される。図18、19に示すものは、箱取上装置28の
他の実施の態様である。この実施の態様では、前記フレ
ーム36に設けられた支持体57がガイド部材として機
能し、該支持体57は後ろ上がり傾斜状に設けられ、該
支持体57に支持部材であるスライド体63が摺動自在
に嵌合している。そして、支持体57には、前記スライ
ド体63のストロークを規制するストッパー64が前後
に設けられている。前記スライド体63は、前記支持部
材移動装置48により前後搬送装置27の移動に同期し
て移動可能とされている。
【0035】前記スライド体63に前記軸53が設けら
れ、該軸53に前記引掛具54の上端が回動自在に吊り
持ちされている。この構成の箱取上装置28によれば、
前後搬送装置27の前進により、引掛具54の係合部5
5が苗箱Nの周縁Naに係合する。更に前後搬送装置2
7が前進することにより、図19に示すように、スライ
ド体63が後しろ上方に移動し、それにより引掛具54
が上方移動し、苗箱Nを持ち上げ、更なる前後搬送装置
27の前進により、前部ベルトコンベヤ37は苗箱Nの
底面側に入り込む。以下、前記と同じ動作により、苗箱
Nは、前後搬送装置27に受け渡される。
【0036】図20、21に示すものは、箱取上装置2
8の他の実施の態様である。この実施の態様では、前記
フレーム36に設けられた支持体57の前端に縦シリン
ダ65のチューブが固定されている。このシリンダ65
のチューブの上端に第1枢支部66が設けられている。
前記シリンダ65のロッドの下端に第2枢支部67が設
けられている。そして、中央部を回動自在に連結された
X字状のリンク68の前側上端が前記第1枢支部66に
回動自在に結合され、前側下端が第2枢支部67に結合
されている。前記X字状リンク68の後ろ側下端は、縦
部材69の下端に形成された第3枢支部70に回動自在
に連結され、同後ろ側上端は、縦部材69の上部に形成
された上下に長い長孔71に上下方向移動自在に嵌合し
ている。そして、縦部材69の下部に前記軸53が設け
られ、該軸53に前記引掛具54の上端が回動自在に吊
り持ちされている。
【0037】前記構成において、前記シリンダ65が支
持部材移動装置48を構成し、X状リンク68等が支持
部材を構成している。この構成の箱取上装置28によれ
ば、前後搬送装置27の前進により、引掛具54の係合
部55が苗箱Nの周縁Naに係合する。更に前後搬送装
置27が前進することにより、支持部材移動装置48で
あるシリンダ65が同期駆動され、図21に示すよう
に、Xリンク68に支持されている軸53が後方上方に
移動し、それにより引掛具54が上方移動し、苗箱Nを
持ち上げ、更なる前後搬送装置27の前進により、前部
ベルトコンベヤ37は苗箱Nの底面側に入り込む。以
下、前記と同じ動作により、苗箱Nは、前後搬送装置2
7に受け渡される。
【0038】図22に、前後搬送装置27に設けられた
泥土落し装置72を示す。この泥土落し装置72は、後
部ベルトコンベヤ38のベルト間の後部設けられたスト
ッパ73と、このストッパ73を搬送ベルトの上面上方
に突出させ、また上面下方に没入させるアクチュエータ
74とからなる。前記泥土落し装置72は、前後搬送装
置27上に取り上げられた苗箱Nが搬入されたとき、ス
トッパー73をベルト上面に突出させ、苗箱Nの搬送を
邪魔することにより、回動している搬送ベルトにより苗
箱Nに付着した泥土を落とすものである。所定時間突出
したのち、ストッパー73を没入させることにより、第
6搬送装置32上の苗箱Nは第5搬送装置31に移送さ
れる。
【0039】尚、本発明は、前記実施の形態に限定され
るものではない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、苗箱回収に際し、箱の
持ち上げが確実に行われ、苗箱回収作業が円滑に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す苗箱対地処理機とし
ての苗箱展開回収装置の分離状態の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】苗箱展開装置の側面図である。
【図4】展開・回収作業を示す平面図である。
【図5】苗箱回収装置の側面図である。
【図6】箱取上装置の側面図である。
【図7】支持部材の詳細を示す側面図である。
【図8】引掛具の正面図である。
【図9】前後搬送装置の平面図である。
【図10】箱取上装置の作用説明図である。
【図11】箱取上装置の作用説明図である。
【図12】箱取上装置の作用説明図である。
【図13】箱取上装置の他の実施の態様を示す構成図で
ある。
【図14】箱取上装置の他の実施の態様を示す構成図で
ある。
【図15】箱取上装置の引掛具の作用説明図である。
【図16】箱取上装置の他の実施の態様を示す構成図で
ある。
【図17】箱取上装置の他の実施の態様を示す構成図で
ある。
【図18】箱取上装置の他の実施の態様を示す構成図で
ある。
【図19】箱取上装置の他の実施の態様を示す構成図で
ある。
【図20】箱取上装置の他の実施の態様を示す構成図で
ある。
【図21】箱取上装置の他の実施の態様を示す構成図で
ある。
【図22】泥土落し装置の説明図である。
【符号の説明】
27 前後搬送装置 28 箱取上装置 42 支持体(ガイドレール) 45 支持部材 48 支持部材移動装置 52 回動手段 54 引掛具 55 係合部 58、59支持部材 61、62支持部材 63 支持部材 68、69支持部材 N 苗箱 Na 周縁
フロントページの続き (72)発明者 原田 真幸 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平7−67476(JP,A) 特開 平8−308320(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育苗場に配置された苗箱に係合して該苗
    箱を持ち上げる箱取上装置と、該箱取上装置により持ち
    上げられた苗箱の底面側に位置して、該箱取上装置から
    苗箱を受け取って搬送する搬送装置とを備え、 前記箱取上装置は、下端が前記苗箱の側壁から外方へ張
    り出す周縁に下方から係合する係合部に形成された引掛
    具を有し、該引掛具は、前後方向移動自在となるよう前
    記搬送装置の上方に支持されていることを特徴とする苗
    箱回収装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送装置には、支持体が設けられ、
    該支持体に支持部材が前後方向及び上下方向移動自在に
    設けられ、該支持部材に前記引掛具が回動自在に支持さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の苗箱回収装
    置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材に対し前記引掛具を強制的
    に回動させる回動手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項2記載の苗箱回収装置。
  4. 【請求項4】 前記前記支持部材を前後及び上下方向に
    移動させる支持部材移動装置が設けられていることを特
    徴とする請求項3記載の苗箱回収装置。
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