JPH1189439A - 苗箱回収装置 - Google Patents

苗箱回収装置

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JPH1189439A
JPH1189439A JP26045197A JP26045197A JPH1189439A JP H1189439 A JPH1189439 A JP H1189439A JP 26045197 A JP26045197 A JP 26045197A JP 26045197 A JP26045197 A JP 26045197A JP H1189439 A JPH1189439 A JP H1189439A
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JP
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box
seedling
seedling box
tray
scooping
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JP26045197A
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English (en)
Inventor
Masato Yamaguchi
正人 山口
Yoshiaki Goto
義昭 後藤
Takashi Nishijima
尚 西嶋
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すくい上げ具に土が付着しにくくして、すく
い上げが円滑に行われるようにした苗箱回収装置を提供
すること。 【解決手段】 苗箱回収装置は、育苗場に配置された苗
箱Nに係合して該苗箱Nを持ち上げる箱取上装置28
と、該箱取上装置28により持ち上げられた苗箱Nの底
面側に位置して、該箱取上装置28から苗箱Nを受け取
って搬送する搬送装置27とを備え、前記箱取上装置2
8は、前記搬送装置27の前端に設けられたすくい上げ
具42を有し、該すくい上げ具42は、左右方向に間隔
をおいて前方に突出する櫛歯状部44を有し、該櫛歯状
部44の先端上面は、苗箱Nの底面に摺接して該苗箱N
を持ち上げることができる傾斜面に形成されたすくい上
げ部45とされ、同先端下面は、地面に摺接する接地部
46とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育苗場の地面に平
面状に配置された多数の苗箱を回収するための苗箱回収
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】稲や野菜の育苗作業では、発芽後に苗箱
をハウス内に数百〜千枚単位で並べて緑化及び/又は硬
化処理をしており、この苗箱の展開・回収を狭い敷地内
で能率よく行うために機械化する技術が開発されてい
る。苗箱を展開・回収する技術の内、回収する技術とし
て、特開平7ー6745号公報に開示されたものがあ
る。この技術は、機体を前後に進行させる走行装置と、
地上から機体上への苗箱の搬送を行う苗箱搬送装置と、
機体上の苗箱を降ろす苗箱積降ろし装置とを設けて構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の装置にお
ける苗箱回収作業は、育苗場に配置された苗箱をすくい
取っていく際、すくい上げ具に土が付着し易く、苗箱の
すくい上げが困難になる恐れがあった。そこで、本発明
は、すくい上げ具に土が付着しにくくして、すくい上げ
が円滑に行われるようにした苗箱回収装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明の苗箱回
収装置の特徴とするところは、育苗場に配置された苗箱
に係合して該苗箱を持ち上げる箱取上装置と、該箱取上
装置により持ち上げられた苗箱の底面側に位置して、該
箱取上装置から苗箱を受け取って搬送する搬送装置とを
備え、前記箱取上装置は、前記搬送装置の前端に設けら
れたすくい上げ具を有し、該すくい上げ具は、左右方向
に間隔をおいて前方に突出する櫛歯状部を有し、該櫛歯
状部の先端上面は、苗箱の底面に摺接して該苗箱を持ち
上げることができる傾斜面に形成されたすくい上げ部と
され、同先端下面は、地面に摺接する接地部とされてい
る点にある。
【0005】前記構成の本発明によれば、すくい上げ具
は櫛歯状とされているので、土等の付着が防止される。
前記櫛歯状部は、屈曲成形された棒材から構成するのが
好ましい。また、前記櫛歯状部は、地面の凹凸に追従し
て上下揺動自在になるよう、前記搬送装置の前端部に設
けられるのが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、2には、苗箱対地処理機と
して、苗箱展開装置と苗箱回収装置とに変更可能にした
苗箱展開回収装置の全体を示している。この苗箱展開回
収装置は、中央に歩道を形成しながら、左右各5〜10
枚の苗箱Nを横並びに同時に展開しかつ回収できる構成
である(図4参照)。
【0007】前記苗箱展開回収装置は、メインユニット
1と少なくとも1つの作業ユニット2とから構成されて
いる。前記メインユニット1に箱供給装置3を取り付け
ることにより苗箱展開装置となり、メインユニット1に
箱収集装置4を取り付けることにより苗箱回収装置とな
る。前記メインユニット1は、機体5と、該機体5を走
行させるクローラ等から成る走行装置6とを有し、前記
機体5に電動モータ等の駆動源、油圧ポンプ、エアコン
プレッサ、操作盤等を搭載し、単独で走行・操縦可能で
ある。
【0008】前記機体5は、その前部に受渡装置7を、
その後部に箱受持体支持装置8を有し、それらの中間部
に前記箱供給装置3と箱収集装置4とを択一的に装着可
能とする取付部9を有している。前記受渡装置7は、前
記作業ユニット2との間で苗箱Nを受け渡しする分配装
置10と、苗箱Nを前後方向に搬送する第1搬送装置1
1とから構成されている。
【0009】前記箱受持体支持装置8は、苗箱Nを積層
状に積み上げた積層状苗箱Nを左右方向に複数列載置す
る箱受持体12を着脱自在に載置して、該箱受持体12
を左右方向に移動させる横移動装置13と、該横移動装
置13の下方に設けられて、前記箱受持体12上の1列
の積層状苗箱Nを前方に搬送する第2搬送装置14とか
ら構成されている。
【0010】前記箱供給装置3は、前記第2搬送装置1
4から送られてきた一列の積層状苗箱Nを一個づつ前記
受渡装置7の第1搬送装置11に送り込むものである。
この箱供給装置3は、前記メインユニット1の取付部9
に着脱自在に取り付けられる機台15と、苗箱Nを前後
方向に搬送すべく該機台15の上部に設けられた第3搬
送装置16と、該第3搬送装置16の上方に設けられて
積層状の苗箱Nの最下段のものを保持する積層箱保持装
置17と、前記機台15に設けられて前記第3搬送装置
16上の苗箱Nを前記保持装置17で保持できる位置ま
で昇降させるリフト装置18とから構成されている。
【0011】前記箱収集装置4は、前記受渡装置7から
1枚づつ供給される苗箱Nを上下多段に回収し、後方の
前記箱受持体支持装置8に載置された空の箱受持体12
へ一括して供給するものである。この箱収集装置4は、
前記前記メインユニット1の取付部9に前記箱供給装置
3に代えて着脱自在に取り付けられるフレーム19と、
該フレーム19に設けられて苗箱Nを前後方向に搬送す
る第4搬送装置20と、該第4搬送装置20上の苗箱N
を一枚づつ上下方向の間隔を空けて持ち上げる箱多段持
上装置21と、この箱多段持上装置21上の全苗箱Nを
後方へ押し出すプッシャ装置22とから構成されてい
る。
【0012】前記作業ユニット2は、前記メインユニッ
ト1の受渡装置7の分配装置10の左右両側に着脱自在
に結合されるものであり、また、この作業ユニット2の
左右外端部に、更に他の作業ユニット2を連結して、左
右方向に延長することができるものである。この作業ユ
ニット2は、前輪23と後輪24とを備えた機枠25を
有し、この機枠25には、縦横搬送装置26と前後搬送
装置27と箱取上装置28とが設けられている。
【0013】前記縦横搬送装置26は、上昇位置で前記
受渡装置7の分配装置10との間で苗箱Nを受け渡し、
該苗箱Nを左右方向に搬送する横搬送装置29と、該横
搬送装置29を昇降させる昇降装置30と、前記横搬送
装置29の下降位置で該横搬送装置29上の苗箱Nを前
後方向に搬送する第5搬送装置31とからなる。前記前
後搬送装置27は、苗箱Nを前後方向に搬送する第6搬
送装置32と、該第6搬送装置32を前後方向に移動さ
せる前後移動装置33と、前記第6搬送装置32の前端
に設けられた箱揃え装置34と、第6搬送装置32に設
けられた接地輪35とを有する。そして前記第6搬送装
置32と、前記第5搬送装置31との間で苗箱Nを受渡
し可能としている。
【0014】前記箱取上装置28は、育苗場に展開され
た苗箱Nを持ち上げて前記第6搬送装置32に苗箱Nを
供給するものであり、前後搬送装置27の前部に設けら
れている。次に、図3に示す、苗箱展開装置として使用
する場合についての説明する。この場合は、メインユニ
ット1の取付部9に箱供給装置3が取り付けられ、作業
ユニット2の箱取上装置28は取り外されている。
【0015】先ず、箱受持体12に、積層状苗箱Nを左
右方向に複数列載置し、該箱受持体12をフォークリフ
ト等の運搬車により、メインユニット1の箱受持体支持
装置8に載置する。そして箱受持体12上の積層苗箱N
の所定列が、第2搬送装置14に対応するよう、横移動
装置13により箱受持体12を左右方向に移動させる。
そして、該第2搬送装置14により、積層苗箱Nの一列
を前方の箱供給装置3の第3搬送装置16に送る。
【0016】箱供給装置3においては、前記第2搬送装
置14から送られてきた一列の積層状苗箱Nを、第3搬
送装置16上に受け取り、リフト装置18により積層苗
箱Nを上昇させ、その積層苗箱Nの最下段の苗箱Nを積
層箱保持装置17により保持する。そして、リフト装置
18の昇降並びに積層箱保持装置17の保持解除を繰り
返すことにより、最下段の苗箱Nを一箱づつ第3搬送装
置16上に降ろし、該苗箱Nを前方の受渡装置7の第1
搬送装置11に送り込む。
【0017】受渡装置7においては、第1搬送装置11
から分配装置10に苗箱Nが供給され、該分配装置10
を介してその左右一方の作業ユニット2の縦横搬送装置
26に苗箱Nが供給される。作業ユニット2において
は、縦横搬送装置26の横搬送装置29が昇降装置30
により上昇位置に保持され、該上昇位置にある横搬送装
置29に、前記分配装置10から苗箱Nが供給される。
そして、一枚づつ供給される苗箱Nを横搬送装置29に
より左右方向に搬送し、所定枚数の苗箱Nを横搬送装置
29上に横一列に並べる。左右の作業ユニット2の横搬
送装置29上に苗箱Nが横一列に並べられた後、横搬送
装置29を昇降装置30により下降させ、横一列に並ん
だ苗箱Nを第5搬送装置31上に受け渡し、そして、全
苗箱Nを同時に該第5搬送装置31から前後搬送装置2
7の第6搬送装置32に受け渡す。
【0018】そして図4に示すように、前後搬送装置2
7の第6搬送装置32により苗箱Nを前方に移動させつ
つ、メインユニット1を矢印a方向に移動させることに
より、苗箱Nを所定位置に放出する。放出した苗箱Nか
ら前後搬送装置27の箱揃え装置34が所定距離離れた
位置で、メインユニット1の移動を停止し、前後搬送装
置27の前後移動装置33により第6搬送装置32を前
進させ、その前端の箱揃え装置34により放出した全苗
箱Nを押圧してその前後位置を揃える。
【0019】前記操作を繰り返すことにより、育苗場に
苗箱Nを縦横に展開する。次に図5に示す苗箱回収装置
として使用する場合について説明する。この場合は、メ
インユニット1の取付部9に箱収集装置4が取り付けら
れ、箱受持体支持装置8には棚枠を装着した空の箱受持
体12が載置され、作業ユニット2には箱取上装置28
が取り付けられ、メインユニット1は図4に示す矢印b
方向に移動する。
【0020】図4に示す状態において、前後移動装置3
3により前後搬送装置27を前進させるかまたはメイン
ユニット1を前進させることにより、その前部に設けら
れた箱取上装置28が、苗箱Nを持ち上げる。更に前進
することにより、前後搬送装置27の第6搬送装置32
が、持ち上げた苗箱Nの下方に入り込み、そして、苗箱
Nは第6搬送装置32上に受け渡される。
【0021】次に第6搬送装置32を前後移動装置33
により後退させ、かつ第6搬送装置32を駆動して苗箱
Nを第5搬送装置31上に受け渡す。このとき、横搬送
装置29は下降位置にあり、該横搬送装置29上にも苗
箱Nが乗っていることになる。そして、横搬送装置29
を昇降装置30にて上昇させることにより、第5搬送装
置31上の苗箱Nは、横搬送装置29に受け渡されて上
昇する。そして、上昇位置にある横搬送装置29を駆動
して、苗箱Nを受渡装置7の分配装置10に一枚づつ供
給し、該分配装置10から第1搬送装置11を介して箱
収集装置4の第4搬送装置20に供給する。
【0022】箱収集装置4においては、前記受渡装置7
から第4搬送装置20に1枚づつ供給される苗箱Nを、
箱多段持上装置21によって上下多段に回収し、その
後、プッシャ装置22により、後方へ押動して、後方の
前記箱受持体支持装置8に載置された箱受持体12の空
の棚枠へ一括して収納する。そして、箱受持体支持装置
8の横移動装置13により箱受持体12を左右方向に所
定量移動させ、その位置で箱収集装置4からの上下多段
の苗箱Nを受け取り、該箱受持体12に複数列の苗箱N
を回収し、該棚が一杯になると、箱受持体12をフォー
クリフト等の運搬車により箱受持体支持装置8より取り
外し、所定の場所に移動させる。
【0023】以上が苗箱展開回収機の概要である。次
に、図6〜図9に基づき、本発明の特徴である箱取上装
置28の詳細を説明する。作業ユニット2の前後搬送装
置27の第6搬送装置32は、フレーム36を有し、該
フレーム36に、前記接地輪35が設けられ、且つ、前
記前後移動装置33が結合されている。この前後移動装
置33は、前記フレーム36と機枠25とを結合するシ
リンダから構成されている。
【0024】前記フレーム36には、苗箱Nを前後方向
に搬送する前部ベルトコンベヤ37と後部ベルトコンベ
ヤ38とが左右方向に5列設けられている。これらのベ
ルトコンベヤ37,38は前記フレーム36の下側に設
けたモータ39で同時駆動されるようになっている。前
記フレーム36の下側に設けられた前記接地輪35は、
前後位置調整自在であり、前後位置を調整することによ
り、前後搬送装置27の傾斜角度を変更することがで
き、先端部の前記箱揃え装置34を地面に近接した位置
と、浮上した位置とに変更可能としている。
【0025】図6に示すように、前記箱揃え装置34
は、前記フレーム36から前方に突出したブラケット4
0と、該ブラケット40に回転自在に支持されたローラ
41とからなり、このローラ41は、前記前部ベルトコ
ンベヤ37に対応して左右方向に5個設けられている。
前記箱揃え装置34は、苗箱展開時に本来の箱揃え機能
を発揮するものであり、ローラ41を接地させておい
て、地上に放出した苗箱Nと当接させて押動すること
で、左右方向5列の苗箱Nを横一列に揃えるものであり
る。なお、ローラ41の上面は、前部ベルトコンベヤ3
7から地上に苗箱Nを放出するときに落差を少なくする
役目をしている。
【0026】図7〜9に示すように、前記箱取上装置2
8は、前記箱揃え装置34に着脱自在に設けられるもの
であり、前記ローラ41に着脱自在に設けられるすくい
上げ具42を有する。該すくい上げ具42は、前記ロー
ラ41に着脱自在に且つ上下回動自在に取り付けられる
筒状の取付部43と、該取付部43から、左右方向に間
隔をおいて前方に突出する櫛歯状部44を有する。該櫛
歯状部44の先端上面は、苗箱Nの側壁下端に当接して
押圧することにより、苗箱Nを持ち上げ、且つ、苗箱N
の底面に摺接する傾斜面に形成されたすくい上げ部45
とされ、同先端下面は、地面に摺接してもぐりこまない
接地部46とされている。
【0027】前記櫛歯状部44は、金属棒材を屈曲成形
してなり、取付部に左右一対設けられ、一つの苗箱Nに
対応している。前記構成の箱取上装置28による展開苗
箱回収作業を説明する。すくい上げ具42の接地部46
を地面に接地させつつ、メインユニット1を前進させる
と、すくい上げ具42の先端のすくい上げ部45が、苗
箱Nの周縁Na下端に接当し、押動することにより、苗
箱Nはすくい上げ部45の傾斜面により、持ち上げら
れ、第6搬送装置32の前部コンベヤベルト37上に受
け渡される。このとき、すくい上げ具42は、各苗箱N
に対して独立して上下回動自在であるので、地面の凹凸
に追従し、確実に苗箱Nをすくい上げることができる。
しかも、すくい上げ具42の底面は、接地部46とさ
れ、地面に食い込まないようにされているので、すくい
上げ具42の破損が生じない。
【0028】そして、このすくい上げ具42は、左右方
向に間隔を開けた櫛歯状部44を有するため、櫛歯状部
44に付着しようとする土は、左右の間隔から落ちてゆ
き、付着しにくくなる。尚、前記取付部43は、C形ス
プリング等で形成して、ローラ41にワンタッチ着脱自
在なものとすることができる。
【0029】図10に示すものは、箱取上装置28の他
の実施の形態であり、すくい上げ具42の櫛歯状部44
は、前記の棒状体に代えて、板状体により形成されてい
る。この板状体の前面上面がすくい上げ部45とされ、
同下面が接地部46とされている。図11〜16に示す
ものは、箱取上装置28の他の実施の態様である。
【0030】この箱取上装置28は、前記すくい上げ具
42の他に、前後搬送装置27の前記フレーム36の左
右側部に着脱自在に取り付けられていて前上方に突出し
た前フレーム49と、この前フレーム49に左右方向5
組設けられた引掛具50とを有している。引掛具50は
丸棒等で形成した棒状材51と、該棒状材51の上部で
パイプ材等を固着して形成したボス材52とを有し、1
枚の苗箱Nに対して3本(又は3本以外の複数本)配置
され、前フレーム49の前部に設けた支持軸53にボス
材52を独立揺動自在に遊嵌しており、各棒状材51の
下部は側面視略L字形状の掛け爪部54を形成してい
る。
【0031】前記引掛具50は、掛け爪部54を略接地
した状態で前後搬送装置27の前進に伴い、その上部の
前進移動で下部掛け爪部54が各苗箱Nの周縁Naに下
方から引っ掛けられ、この引っ掛かった状態で苗箱Nが
前進しないので、上部を中心に円弧運動することにな
り、掛け爪部54は苗箱Nを引っ掛けたまま後上方へ円
弧移動し、苗箱Nを前部を中心に後部を持ち上げる。
【0032】そして、掛け爪部54は苗箱Nを持ち上げ
た状態で前後搬送装置27の前部上方にあり、この状態
からさらに引掛具50が前進すると、棒状材51と周縁
Naとの挟角が小さくなり、一定角度以上揺動したとき
に周縁Naが掛け爪部54より上位部分で当接して、て
こ作用により掛け爪部54が周縁Naから外れ、苗箱N
は落下するように前後搬送装置27上に載置される。
【0033】なお、引掛具50が苗箱Nの周縁Naの下
側にある周囲リブNbと干渉する場合、引掛具50は周
縁Naと掛合し得ないが、少なくとも2本の引掛具50
が周縁Naと掛合すると苗箱Nを持ち上げることができ
る。このようにして、各苗箱Nに対応した複数の引掛具
50で苗箱Nを持ち上げ、前後搬送装置27上に移載し
て、この前後搬送装置27で縦横搬送装置26へ搬送す
る。仮に、苗箱Nの取り上げ不良が生じても、後から前
進してくるすくい上げ具42で取り上げられる。
【0034】展開されている苗箱Nの横並び状態に、前
後方向の凹凸等の不揃い又は傾斜があると、各苗箱Nに
対応する引掛具50で、また、複数本の棒状材51で掛
合タイミング及び持ち上げタイミングが異なるだけで、
掛合は確実にでき、各引掛具50は独立して苗箱Nを前
後搬送装置27に移載するので、それぞれの苗箱Nは確
実に取り上げられる。また、苗箱Nに上下方向の凹凸が
あっても、引掛具50を掛け爪部54が引きずられるよ
うに接地させておくと、すべての苗箱Nに掛合すること
ができる。
【0035】前記箱取上装置28は苗箱回収専用装置で
あり、苗箱展開作業時はフレーム36から離脱しておく
ことが好ましいが、装着したままで引掛具50を上方へ
退避しておいてもよい。但し、すくい上げ具42は箱揃
え装置34から取り外しておく。また、箱取上装置28
の前フレーム49を作業ユニット2の機枠25に着脱自
在に装着して、作業ユニット2の前進で引掛具50を苗
箱Nに引っ掛け且つ持ち上げ、その持ち上げた苗箱Nの
下側に前後搬送装置27を前進させて挿入するようにし
てもよい。
【0036】図17、18に示すものは、前後搬送装置
27の接地輪35に、スクレーパ55を設けたものであ
る。このスクレーパ55は、接地輪35の車軸56から
アーム57を延ばし、該アーム57に取り付けられてい
る板材からなる。このスクレーパ57は、接地輪35に
付着した土をかき落とすものである。このスクレーパ5
5が接地輪35と共に回転しないようにストッパ58が
設けられている。このストッパ58は、フレーム36に
当接するよう設けられている。接地輪支持ブラケット5
9には、前記アーム57の下方回動を防止する廻り止め
60が設けられている。
【0037】前記構成のスクレーパ55によれば、接地
輪35を前後方向に位置調整する際も一緒に移動でき
る。図19、20に示すものは、前記第5搬送装置31
の左右両側に設けられたガイド61(図13参照)の位
置調整装置である。この左右のガイド61は、展開時と
回収時とでは、その左右の幅を調整しなければならな
い。このガイド61は、機枠25に設けられたガイド固
定プレート62に着脱自在に取り付けられている。ガイ
ド固定プレート62には、連通した小径孔63と大径孔
64が設けられている。ガイド61の背面には、回収用
ボス65と展開用ボス66が固定されている。そして、
両ボス65,66の長さに差が設けられている。各ボス
65,66にボルト67が螺合される。
【0038】図19は、展開時の使用であり、展開用ボ
ス66をガイド固定プレート62の小径孔63に位置さ
せて、ボルト67で固定する。図20は、回収時の使用
であり、回収用ボス65をガイド固定プレート62の小
径孔63に位置させて、ボルト67で固定する。この
時、展開用ボス65は大径孔64を貫通するよう構成さ
れている。
【0039】上記構成であれば、ガイド61を前後反転
させることにより、展開時と回収時に使い分けすること
ができる。尚、本発明は、前記各実施の態様に示される
ものに限定されるものではなく、例えば、すくい上げ具
は、ローラに装着するものに限定されない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、苗箱回収に際し、すく
い上げ具に土が付着しにくく、円滑な回収が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す苗箱対地処理機とし
ての苗箱展開回収装置の分離状態の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】苗箱展開装置の側面図である。
【図4】展開・回収作業を示す平面図である。
【図5】苗箱回収装置の側面図である。
【図6】前後搬送装置の側面図である。
【図7】箱取上装置の平面図である。
【図8】箱取上装置の側面図である。
【図9】すくい上げ具の斜視図である。
【図10】図10(a)は前後搬送装置の平面図、同
(b)は側面図である。
【図11】箱取上装置の他の実施の形態を示す側面図で
ある。
【図12】箱取上装置の正面図である。
【図13】箱取上装置の平面図である。
【図14】箱取上装置の作用説明図である。
【図15】箱取上装置の作用説明図である。
【図16】箱取上装置の作用説明図である。
【図17】前後搬送装置の接地輪のスクレーパを示す側
面図である。
【図18】スクレーパの背面図である。
【図19】第5搬送装置のガイドの平面図である。
【図20】第5搬送装置のガイドの平面図である。
【符号の説明】
27 前後搬送装置 28 箱取上装置 42 すくい上げ具 44 櫛歯状部 45 すくい上げ部 46 接地部 N 苗箱

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育苗場に配置された苗箱に係合して該苗
    箱を持ち上げる箱取上装置と、該箱取上装置により持ち
    上げられた苗箱の底面側に位置して、該箱取上装置から
    苗箱を受け取って搬送する搬送装置とを備え、 前記箱取上装置は、前記搬送装置の前端に設けられたす
    くい上げ具を有し、 該すくい上げ具は、左右方向に間隔をおいて前方に突出
    する櫛歯状部を有し、該櫛歯状部の先端上面は、苗箱の
    底面に摺接して該苗箱を持ち上げることができる傾斜面
    に形成されたすくい上げ部とされ、同先端下面は、地面
    に摺接する接地部とされていることを特徴とする苗箱回
    収装置。
  2. 【請求項2】 前記櫛歯状部は、屈曲成形された棒材か
    ら構成されていることを特徴とする請求項1記載の苗箱
    回収装置。
  3. 【請求項3】 前記櫛歯状部は、地面の凹凸に追従して
    上下揺動自在になるよう、前記搬送装置の前端部に設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の苗箱回収装
    置。
JP26045197A 1997-09-25 1997-09-25 苗箱回収装置 Pending JPH1189439A (ja)

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