JP3415735B2 - 苗箱収集機構 - Google Patents

苗箱収集機構

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JP3415735B2
JP3415735B2 JP01053797A JP1053797A JP3415735B2 JP 3415735 B2 JP3415735 B2 JP 3415735B2 JP 01053797 A JP01053797 A JP 01053797A JP 1053797 A JP1053797 A JP 1053797A JP 3415735 B2 JP3415735 B2 JP 3415735B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されてきた苗
箱を箱収集枠体に多段に積み込むための苗箱収集機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】稲や野菜の育苗作業では、発芽後に苗箱
をハウス内に数百〜千枚単位で並べて緑化及び/又は硬
化処理をしており、この苗箱の展開・回収を狭い敷地内
で能率よく行うために機械化する技術が開発されてい
る。地面上に並べられて育苗された苗箱を取り上げて箱
収集枠体に多段に積み込む苗箱回収機として、特開平7
−67473号公報に開示されたものがある。この苗箱
回収機は、進行方向前方に並べられた苗箱Nを地面上か
ら順次機体側に搬送し、受渡機構からに供給されてきた
苗箱Nを、苗箱回収機が備える苗箱収集機構によって、
箱受持体上の箱収集枠体に上下多段に積み込んでいくよ
うになっている。そして、苗箱回収機が備える従来の苗
箱収集機構は、受渡機構から搬送されてきた苗箱Nを苗
箱昇降台が受け取った後、まず苗箱昇降台が箱収集枠体
の最上段まで上昇して箱収集枠体の最上段に苗箱Nを載
置し、その後苗箱昇降台が下降作動して最下位の苗箱受
取位置に戻り、受渡機構から供給されてきた苗箱Nを苗
箱昇降台が再び受け取って、昇降台が箱収集枠体の最上
段より1段下の段まで上昇し、その段に苗箱Nを載置す
る。以後、同様な動作を繰り返して、受渡機構から搬送
されてきた苗箱Nを箱収集枠体にその最上段から順次下
段に載置してゆき、箱収集枠体に苗箱Nを多段に積み込
むようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来では、受
渡機構から苗箱Nが供給される毎に、苗箱昇降台が昇降
して箱収集枠体の各段に順次苗箱Nを載置してゆかなけ
ればならず、苗箱昇降台が昇降を何度も繰り返す必要が
あり、しかも苗箱昇降台が苗箱Nを受け取ってから箱収
集枠体に載置するまでに比較的長い時間を要するため、
箱収集枠体に苗箱Nを多段に積み込むのに相当の時間を
要し能率が悪かった。本発明は上記問題点に鑑み、供給
された苗箱を簡単な動作で能率よく箱収集枠体に多段に
積み込むことができるようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るための本発明の第1の技術的手段は、搬送されてきた
苗箱Nを箱収集枠体15に多段に積み込むようにした苗
箱収集機構において、搬送されてきた苗箱Nを間隔を空
けて順次多段に持ち上げる箱多段持上手段104と、こ
の箱多段持上手段104上の苗箱Nを、箱収集枠体15
に多段に積み込むように押し出すプッシャ手段105と
を有する点にある。従って、箱多段持上手段104によ
って、搬送されてきた苗箱Nを順次1段ずつ持ち上げて
保持することができ、このため従来のように苗箱Nが供
給される毎に苗箱昇降台が昇降を繰り返すような面倒が
なくなる。また、箱多段持上手段104によって多段に
持ち上げて保持された箱多段持上手段104上の苗箱N
を、プッシャ手段105によって一度に箱収集枠体15
に向けて押し出して箱収集枠体15に多段に積み込むこ
とができる。
【0005】本発明の第2の技術的手段は、搬送されて
きた苗箱Nを箱収集枠体15に多段に積み込むようにし
た苗箱収集機構において、搬送コンベヤ手段102と、
この搬送コンベヤ手段102に跨がって配置された枠フ
レーム103と、この枠フレーム103に支持されてい
て搬送コンベヤ手段102上の苗箱Nを間隔を空けて順
次多段に持ち上げる箱多段持上手段104と、この箱多
段持上手段104上の苗箱Nを、箱収集枠体15の最下
段より上方に多段に積み込むように押し出すプッシャ手
段105とを有し、搬送コンベア手段102上の苗箱N
を、搬送コンベア手段102と箱収集枠体15の下部に
配置した苗箱送り手段92を利用して、箱収集枠体15
の最下段に挿入するようにした点にある。
【0006】従って、上記の如く箱多段持上手段104
によって、搬送されてきた苗箱Nを順次1段ずつ持ち上
げて多段に保持し、多段に保持された箱多段持上手段1
04上の苗箱Nを、プッシャ手段105によって一度に
箱収集枠体15に向けて押し出して多段に積み込むこと
ができると同時に、搬送コンベア手段102上の苗箱N
を、搬送コンベア手段102と箱収集枠体15の下部に
配置した苗箱送り手段92を利用して、箱収集枠体15
の最下段に挿入することができるため、箱収集枠体15
の最下段に対応する箱多段持上手段104の持ち上げ部
分は不要になり、このため箱多段持上手段104による
持ち上げ段数が、箱収集枠体15の苗箱Nを収納する段
数に対して一段少ないものなる。
【0007】本発明の第3の技術的手段は、前記プッシ
ャ手段105は、2段押動式になっており、前記箱多段
持上手段104で多段に持ち上げられた苗箱Nと当接す
るプッシャ体112と、このプッシャ体112を移動さ
せる第1エアシリンダ113と、この第1エアシリンダ
113を取り付けていて移動自在に支持されたプッシャ
枠114と、プッシャ枠114を移動させる第2エアシ
リンダ111とを有している点にある。従って、プッシ
ャ手段105が苗箱Nを押し出すストロークに対してプ
ッシャ手段105のシリンダストロークが半分程度に短
縮する。
【0008】本発明の第4の技術的手段は、メインユニ
ット4と共に苗箱展開機を構成する苗箱供給機構8に代
えて、メインユニット4と共に苗箱回収機を構成するよ
うに、メインユニット4上に着脱自在に取り付け可能に
構成されている点にある。従って、苗箱供給機構8と共
に苗箱展開機を構成するメインユニット4を兼用して、
苗箱収集機構とメインユニット4とで苗箱回収機を簡単
に構成すること可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜5には、苗箱対地処理機と
して、苗箱展開機と苗箱回収機とに変更可能にした苗箱
展開回収機の全体を示している。この苗箱展開回収機
は、中央に歩道を形成しながら、左右各5〜10枚の苗
箱Nを横並びに同時に展開しかつ回収できる構成であ
る。前記苗箱展開回収機は、少なくとも1つの作業ユニ
ット3とメインユニット4とから構成され、メインユニ
ット4上に箱供給機構8と箱収集機構9とを択一的に取
り付け可能になっており、メインユニット4上に箱供給
機構8を取り付けることにより苗箱展開機(図4に示
す)となり、メインユニット4上に箱収集機構9を取り
付けることにより苗箱回収機(図5に示す)となり、作
業ユニット3だけでもその上に載置できる枚数の苗箱N
を展開・回収することができ、単独使用可能になってい
る。
【0010】図1〜23において、作業ユニット3は大
別して、苗箱Nを載置して左右方向一側部の基点位置か
ら受け渡し位置への分配と受け渡し位置から基点位置へ
の収集とが可能でかつ受け渡し位置で前後移動可能な縦
横搬送機構5と、苗箱Nを載置して縦横搬送機構5に対
して受け渡し可能でかつ載置した苗箱Nを地面に対して
受け渡し可能な前後搬送機構6と、地面に展開した苗箱
Nを前後搬送機構6上に持ち上げる箱取り上げ機構17
とを有し、これらを作業走行機体A2上に装備してい
る。
【0011】なお、本発明において、前側とは苗箱Nを
展開する側であり、作業ユニット3は展開時に後進し、
回収時に前進する。また、基点位置とは、作業ユニット
3がメインユニット4に連結される場合、縦横搬送機構
5の一側端部外方位置に配置されるメインユニット4の
受渡機構7上の位置となり、作業ユニット3が単独で使
用される場合、縦横搬送機構5の一側端部上の位置とな
り、かつこの縦横搬送機構5の一側端部上で苗箱Nを人
為的に供給しかつ取り出すことになる。図1〜13にお
いて、作業走行機体A2は機本体25にキャスタ式の前
輪26と後輪27とを有し、手で縦横に押動可能になっ
ており、図8に示すように、前輪26は前輪支持体13
1が縦軸132に枢支され、この前輪支持体131に設
けたブラケット133をピン134で機本体25に結合
することにより、前向き直進走行をするように設定でき
る。
【0012】機本体25の左右側部には前後に左右突出
状の連結部24が形成され、作業ユニット3とメインユ
ニット4との連結、作業ユニット3同士の横並び連結が
できるようになっている。前記機本体25上には縦横搬
送機構5が配置されており、この縦横搬送機構5は、5
枚の苗箱Nを同時に前後移動して前後搬送機構6に受け
渡しする縦搬送手段5Aと、この縦搬送手段5Aに対し
て昇降可能であり、かつ縦搬送手段5Aと重合する位置
まで下降して全苗箱Nの受け渡しをすると共に上昇位置
で横移動させる横搬送手段5Bと、この横搬送手段5B
を昇降させる昇降手段5Cとを有する。
【0013】縦搬送手段5Aは5組配置されたベルトコ
ンベヤであり、機本体25上に立設したブラケットを介
して前後3本の回転軸28を支持し、後側回転軸28を
モータ29で駆動し、各回転軸28に設けたプーリにベ
ルト30を巻き掛けて構成され、左右方向間隔をおいて
配置された2本のベルト30で1個の苗箱Nを載置して
搬送するようになっている。横搬送手段5Bは縦搬送手
段5Aの左右長さに対応する長さのローラコンベヤであ
り、コンベヤ枠31に前後軸回り回転自在なローラ32
が多数本支持されており、その内の複数本のローラ32
は自転ローラ(モータ内蔵ローラ)が使用されていて自
転可能になっており、全ローラ32にはタイミングベル
トが巻き掛けられていて、自転ローラによって全ローラ
32が同期回転する。
【0014】このローラ32は総て、縦搬送手段5Aの
ベルト30間に対応して配置されており、下降位置でロ
ーラ32はベルト30上面より下位に位置し、ベルト3
0と高さ方向に重合配置状態になり、その昇降で苗箱N
をベルト30と受け渡し可能になっている。昇降手段5
Cはエレベータ式になっていて、前記横搬送手段5Bの
コンベヤ枠31の後部に取り付け体38が立設され、作
業走行機体A2に立設されたアングル材製のガイド支柱
33に取り付け体38がコロを介して昇降自在に案内さ
れており、この取り付け体38にエレベータ駆動具34
のチェーン35が連結されている。
【0015】エレベータ駆動具34は、作業走行機体A
2とガイド支柱33の上端連結材とに設けた上下軸36
A、36Bにスプロケットを設け、上下スプロケット間
に巻き掛けたチェーン35を取り付け体38に連結して
おり、機本体25に固定の受け台49にモータ37を搭
載し、このモータ37で下軸36Aを正逆駆動すること
により、チェーン35を押し引きしてコンベヤ枠31を
昇降する。前記受け台49は後輪27の取り付けを兼ね
ている。前記昇降手段5Cは、横搬送手段5Bのローラ
32をベルト30の上面より下方に位置する下降位置か
ら、上方所要高さ(例えば、人の腰高さ又は1m程度)
の上昇位置まで昇降する。そして、横搬送手段5Bに苗
箱Nが載置されている状態で下降すると、その苗箱Nを
縦搬送手段5Aに受け渡し、縦搬送手段5Aに苗箱Nが
載置されている状態で下降位置から上昇すると、その苗
箱Nを持ち上げ、横搬送手段5Bによる苗箱Nの左右移
動を可能にする。
【0016】前記横搬送手段5Bのコンベヤ枠31の四
角には縦軸39を介してストッパ40が設けられてお
り、図外のモータ又はソレノイド等のアクチュエータを
介して縦軸39を回動することにより、ストッパ40
を、苗箱Nの左右方向移動を規制する姿勢、後方向移動
を規制する姿勢、展開・回収を案内する姿勢等、所要姿
勢に変更配置できるようになっている。即ち、図12、
13において、受渡機構7から横搬送手段5Bへ苗箱N
を供給する場合は、横搬送手段5Bの外端側のストッパ
40を40aの規制姿勢にして、苗箱Nがコンベヤ枠3
1から外側方へ落ちないようにし、縦搬送手段5Aに受
け渡した苗箱Nを前後搬送機構6へ移載するときは、前
側のストッパ40を40bの先狭まりの展開案内姿勢に
して、苗箱Nが前後搬送手段18の左右方向中央側に寄
るように案内し、前後搬送手段18から縦横搬送機構5
へ苗箱Nを受け渡すときは、前側のストッパ40を40
cの先広がりの回収案内姿勢にかつ後側ストッパ40を
40dの規制姿勢にして、苗箱Nが縦搬送手段5Aの左
右方向中央側に寄りながら縦横搬送機構5から後方へ落
ちないようにしている。
【0017】また、コンベヤ枠31の前部には、前後搬
送手段18との苗箱Nの受け渡しを円滑にするための小
径ローラ136(図6、8に示す)が設けられており、
コンベヤ枠31の側部には、横並びに作業ユニット3を
連結したときに、横搬送手段5B間の苗箱Nの受け渡し
を円滑にするための渡りローラ137(図10、12、
13に示す)が着脱自在に設けられており、この渡りロ
ーラ137は不要なときは取り外される。図1〜7、1
2〜16において、前後搬送機構6は、苗箱Nを載置し
て前後に移動可能な前後搬送手段18と、この前後搬送
手段18と作業走行機体A2との間に設けられていて、
前後搬送手段18を前後方向水平移動させる水平移動手
段10とを有する。
【0018】前後搬送手段18はベルトコンベヤで形成
され、支持フレーム41に5列のベルトコンベヤ42が
支持され、支持フレーム41の下側に設けたモータ43
で同時駆動されるようになっており、5枚の苗箱Nを載
置して同時に前後方向に搬送可能となっている。各列の
ベルトコンベヤ42はローラ44を間にして前後2組
(42A、42B)を直線配置しているが、長い1組の
ものにしてもよい。但し、前後2組(42A、42B)
にしておくと、側面視への字に屈曲配置して、前ベルト
コンベヤ42Aを下向き急傾斜させ、後ベルトコンベヤ
42Bを下向き緩傾斜させ、後ベルトコンベヤ42Bと
縦搬送手段5Aとの間で、苗箱Nの衝撃のない円滑な受
け渡しが可能になる。
【0019】また、支持フレーム41の下側には、左右
一対の接地輪45が設けられ、前部には各列のベルトコ
ンベヤ42に対応して箱揃え手段16が取り付けられて
いる。この箱揃え手段16は、ベルトコンベヤ42の延
長上で地面に近接して位置されており、側面視略C又は
コ字状の板金で形成された当接具23に後方突出状の複
数本の棒材138を固着し、この棒材138を支持フレ
ーム41の前部に前後移動自在に貫通し、棒材138に
嵌装したスプリング139で当接具23を前方に付勢し
ている。
【0020】前記箱揃え手段16は、前方移動で当接具
23が地上に放出した苗箱Nと当接し、かつ苗箱Nを弾
力的に押し、左右方向複数枚の苗箱Nを押して前後位置
を揃え、既に展開されている苗箱Nとの前後間隔をなく
す。また、当接具23の上面は、ベルトコンベヤ42か
ら地上に苗箱Nを放出するときに落差を少なくする役目
もしている。水平移動手段10は、支持フレーム41の
後部にピン連結されたエアシリンダ46と、これと同様
にピン連結された左右一対のガイド杆47とを有し、エ
アシリンダ46は機本体25に取り付けられ、左右一対
のガイド杆47は機本体25に前後摺動自在に案内され
ている。
【0021】前記前後搬送手段18は水平移動手段10
によって機本体25に連結され、接地輪45が接地する
ことにより前下向き傾斜しており、エアシリンダ46の
作動によって前後水平方向に移動可能になっており、箱
揃え手段16及び箱取り上げ機構17の作動を可能にす
る。なお、支持フレーム41と左右一対のガイド杆47
との間に支持フレーム41の先端を上方回動させるアク
チュエータを設けておいて、作業ユニット3をハウス内
に搬入・搬出する際に、接地輪45及び当接具23を上
方退避できるようにしておくことが好ましい。
【0022】前記前後搬送手段18の支持フレーム41
の左右側部上面には箱案内板48が設けられている。こ
の箱案内板48は回収時に苗箱Nを案内すべく前広がり
になている。前記横搬送手段5B及び前後搬送手段18
は、コンベヤ枠31及び支持フレーム41が必要最低限
の左右方向幅を形成しており、同時に処理する5枚の苗
箱Nは隣接状態で処理され、5枚の苗箱Nの幅に近似の
幅となっている。コンベヤ枠31及び支持フレーム41
のこのような幅内に、モータ29を含む縦搬送手段5
A、受け台49を有する昇降手段5C、前後搬送手段1
8のモータ43、水平移動手段10等が配置されてお
り、左右方向にコンパクトな作業ユニット3を形成して
いる。
【0023】図1〜3、5、16、18〜23におい
て、箱取り上げ機構17は機本体25の左右側部から前
方に突出した前フレーム56に、左右各5組設けられて
おり、苗箱Nの周縁Naを下方から引っ掛ける掛止具2
2と、この掛止具22を昇降する昇降手段51とを有
し、前記掛止具22は苗箱Nの周縁Naを下方から引っ
掛ける複数本の掛け爪153と、各掛け爪153を苗箱
Nの周囲リブNbとの干渉を回避する干渉回避手段53
とを有する。前記前フレーム56は側面視L字状で平面
視門型状であり、左右両端は機本体25に対して固定又
はボルトもしくはピンを介して着脱自在に取り付けられ
ている。前フレーム56の左右側部には、前フレーム5
6の重量を支持する車輪52が設けられている。
【0024】箱取り上げ機構17の昇降手段51におい
て、前記前フレーム56の前部には左右に5本のガイド
レール(ガイド体)60が固定され、1個のブレーキ付
き昇降シリンダ62が支持され、2本のガイド杆59が
上下動可能に案内されており、2本のガイド杆59の下
端に昇降台61が取り付けられていて、この昇降台61
を昇降すべく昇降シリンダ62のピストンロッドが連結
されている。昇降台61には側面視L字状の連結具63
が固定され、この連結具63の下部にピンを介して側面
視L字状の揺動具64の中途部が枢支され、この揺動具
64に縦シリンダ67が取り付けられると共に、その上
部にガイドレール60に係合したコロ65が設けられて
いる。
【0025】ガイドレール60は下部近傍が後方側に屈
曲されていて、この屈曲部分60Aをコロ65が通過す
るとき、揺動具64が揺動して縦シリンダ(縦動手段)
67の姿勢を略垂直姿勢から前傾姿勢に変えるようにな
っている。前記昇降シリンダ62、縦シリンダ67等は
昇降手段51のアクチュエータとなっており、ガイドレ
ール60、連結具63、揺動具64及びコロ65等によ
って掛止具22を前下向き傾斜させる傾動手段が構成さ
れている。前記縦シリンダ67のピストンロッドの下部
には前後動シリンダ(前後動手段)68が取り付けら
れ、この前後動シリンダ68のピストンロッドの前部に
は取り付け台69が取り付けられている。前記前後動シ
リンダ68及び取り付け台69にはそれぞれ2本のガイ
ド杆70、71が固定されていて、それぞれのガイド杆
70、71は、縦シリンダ67と前後動シリンダ68の
それぞれのシリンダを保持する部材に長手方向移動自在
に案内されている。
【0026】取り付け台69は左右に略三角形状の側板
72が取り付けられ、この側板72には前後に車輪73
A、73Bが設けられ、これら車輪73A、73Bは接
地して地面に倣い、掛け爪153の地面に対する位置及
び姿勢を保持するようになっている。取り付け台69に
は角材状の支持体145が支持されると共にその後方に
裏板146が取り付けられている。前記支持体145は
左右方向中央に縦軸147にナットを螺合することによ
り取り付け台69に取り付けられていて、縦軸147を
中心に若干左右揺動可能であり、裏板146に設けた左
右一対の弾性受け体148により揺動中立位置(左右方
向に沿う姿勢)に弾力的に保持されるようになってい
る。
【0027】前記支持体145には2本の支持杆149
が前後方向に貫通され、その支持杆149の前端に爪取
り付け体150が取り付けられ、支持杆149に嵌装し
たスプリング151によって前方へ付勢されている。爪
取り付け体150は内部が空洞で、上部が押さえ板15
2で閉鎖され、前面が開放されており、この爪取り付け
体150内に4本の掛け爪153の基部がピン156を
介して左右方向揺動可能に枢支されている。前記押さえ
板152には各掛け爪153の一方向の揺動を規制して
前向き姿勢に設定するストッパピン157が設けられ、
爪取り付け体150内部には、各掛け爪153をストッ
パピン157に当接する方向に付勢する板バネ(付勢部
材)158が設けられ、掛け爪153は他方向に逃げ可
能になっている。
【0028】この掛け爪153は、側面視において、前
端が苗箱Nの周縁Naの下向きフランジとなっている部
分を下側から引っ掛ける上方突出形状であり、平面視に
おいて、ストッパピン157側の面に傾斜面153aを
有する尖端形状で、苗箱Nの下向きフランジの裏側のリ
ブNbに傾斜面153aが当接すると、リブNbを回避
して周縁Naと掛合できるように、板バネ158に抗し
て逃げ方向に揺動する。前記支持体145、支持杆14
9、爪取り付け体150、スプリング151、押さえ板
152及び掛け爪153等は共に掛止具22を構成して
おり、前記掛け爪153を揺動自在にした構成、傾斜面
153a、ストッパピン157、板バネ158等によっ
て、掛け爪153がリブNbとの干渉を回避して周縁N
aと掛合するための干渉回避手段53が構成されてい
る。
【0029】154は取り付け台69に取り付け板15
5を介して設けらけれた苗箱検出センサであり、掛け爪
153が苗箱Nと当接して爪取り付け体150が後方移
動したときにそれを検出して、苗箱Nの存在を検出する
ようになっている。この苗箱検出センサ154は前後位
置を調整可能である。前記掛止具22は、掛け爪153
を苗箱Nの周縁Naに下方から引っ掛けたときに、苗箱
Nの離脱を防止すべく周縁Naの逃げを規制する押さえ
手段54を有する。
【0030】この押さえ手段54は、各押さえ板152
にブラケット159を立設し、このブラケット159に
エアシリンダ160又はソレノイド等で形成された昇降
アクチュエータを取り付け、このエアシリンダ160の
ロッド下端に押さえ部材161を設けており、この押さ
え部材161は下降によって周縁Naの上面に近接する
上逃げ規制部161aと、周縁Naの内側(苗側)に入
り込む前逃げ規制部161bとを有しており、前逃げ規
制部161bは押さえ部材161に左右一対のピンを取
り付けて形成している。
【0031】従って、掛け爪153を苗箱Nの周縁Na
に下方から引っ掛けて上昇させながら、エアシリンダ1
60を作動して押さえ部材161を下降すると、この押
さえ部材161は周縁Naの上面に近接して、上逃げ規
制部161aが掛け爪153と相まって周縁Naを挟持
し、又は少なくとも周縁Naの上方向の逃げを規制する
位置となり、かつ前逃げ規制部161bが周縁Naの内
側に入り込んで、苗箱Nが前方向に逃げるのを阻止し、
掛け爪153と苗箱Nの周縁Naとの引っ掛かりを確実
にする。
【0032】この実施形態の箱取り上げ機構17は、昇
降シリンダ62の下限位置まで昇降台61を下降し、縦
シリンダ67の自重下降で掛止具22を下降して、各掛
止具22の車輪73を独立して地面に接地させ、車輪7
3を接地した状態で前後動シリンダ68を突出作動させ
るか、又は前後動シリンダ68を突出作動状態にしてお
いて作業走行機体2Aを前進させるかすると、掛止具2
2の前端の掛け爪153が展開状態の苗箱Nと当接して
爪取り付け体150が弾力的に後方移動し、苗箱検出セ
ンサ154がそれを検出して前後動シリンダ68の突出
作動又は走行機体2Aの前進を停止する(図20、22
の状態)。
【0033】このとき、展開状態の苗箱Nの前後位置が
左右で不揃いになっていても、スプリング151を介し
て爪取り付け体150が前後動することにより吸収し、
苗箱Nが傾いていても、縦軸147及び左右一対の弾性
受け体148を介して支持体145が揺動することによ
り吸収され、4本の掛け爪153が苗箱Nの周縁Naと
掛合する。この4本の掛け爪153のいずれかが苗箱N
の周囲リブNbに当接すると、干渉回避手段53の傾斜
面153aの作用によって、掛け爪153は板バネ15
8に抗して揺動し、周囲リブNbを回避して周縁Naの
下側に入る。
【0034】掛止具22が前進を停止した状態で縦シリ
ンダ67を作動して掛止具22を少し上昇し、これによ
り全掛け爪153で苗箱Nの周縁Naの下向きフランジ
となっている部分を下側から掛合し、かつ昇降シリンダ
62で掛止具22を上昇して苗箱Nの後部を持ち上げ
る。これと平行して又は苗箱Nの後部を持ち上げた後
に、押さえ手段54を作動して押さえ部材161を下降
し、この押さえ部材161を周縁Naの上面に近接させ
て掛け爪153と苗箱Nの周縁Naとの引っ掛かりを確
保する。
【0035】掛止具22の上昇に伴って、コロ65がガ
イドレール60の屈曲部分60Aに入るため、揺動具6
4が上昇しながら揺動し、前後動シリンダ68及び掛止
具22を前後搬送手段18の上面に略沿うように前下向
き傾斜させる。次に、前後搬送手段18を水平移動手段
10で全掛止具22の下方まで掬い込むように挿入移動
する(図22の状態)。このとき、苗箱Nに前後搬送手
段18が接触するため、周縁Naが掛け爪153から離
脱するような動きがあっても、押さえ手段54がそれを
防止する。、前後搬送手段18の上に苗箱Nの略後半分
を掬うように配置した状態で、縦シリンダ67を下降動
作しかつ押さえ手段54を解除動作させて、全苗箱Nを
前後搬送機構6の上に載置しかつ掛け爪153と苗箱N
の周縁Naとの掛合を解除し、その後、掛止具22を前
後動シリンダ68で前後搬送手段18の上面に略沿わせ
ながら後方移動して、苗箱Nから離脱させると共に昇降
シリンダ62を作動して上昇させる(図23の状態)。
【0036】箱取り上げ機構17は作業走行機体A2に
装着したままでも苗箱展開作業をすることができる。な
お、箱取り上げ機構17としては、多数の掛止具22を
昇降台61又は揺動具64に取り付け、苗箱Nに対する
掛け爪153の係脱を昇降シリンダ62の作動と作業走
行機体2Aの走行とで行うようにしてもよく、また、傾
動手段のガイドレール60の代わりに、連結具63と揺
動具64との間にシリンダを設けたり、昇降シリンダ6
2を前傾姿勢に設けたりしてもよい。
【0037】前フレーム56に苗箱検出センサを設けて
おいて、掛け爪153より前方で苗箱Nを検出して、作
業ユニット3の前進移動を停止するようにしてもよい。
前記掛止具22は掛け爪153を4本以外の複数本にし
たり、掛け爪153を取り付け台69に直接取り付けて
構成したりすることもでき、また、掛け爪153又は掛
止具22の代わりに当接具23を取り付けることにより
箱取り上げ機構17を箱揃え手段16に変更することも
可能である。前記車輪73を地面の凹凸に倣わせるため
に、前後動シリンダ68のピストンロッドに対して取り
付け台69を前後軸回りに若干上下揺動できるようにし
ておくことが好ましい。
【0038】また、前記作業ユニット3は苗箱Nを1〜
4枚又は6枚以上の枚数を同時に処理する大きさに形成
することができ、3枚以上同時処理の作業ユニット3は
単独で又はメインユニット4に連結して使用できるが、
1、2枚処理用のものはメインユニット4に連結した作
業ユニット3に連結して使用する。メインユニット4は
図1〜6、10〜13、24〜32に示されており、メ
イン走行機体B2の前部に受渡機構7を、後部に箱受持
体支持機構12を、それらの中途部に箱供給機構8と箱
収集機構9とを択一使用可能に備えている。
【0039】前記メインユニット4の左右少なくとも一
方に作業ユニット3を同伴走行可能に連結されており、
実施形態では、作業ユニット3を左右に一対と、左右ど
ちらかの作業ユニット3の側方に、同じ又は異なる枚数
の苗箱Nを処理する作業ユニット3を横並び状態に連結
したものを示しており、両作業ユニット3は横搬送手段
5B同士で苗箱Nを受け渡しする。前記メイン走行機体
B2は機本体76に電動モータ等の駆動源、油圧ポン
プ、エアコンプレッサ、操作盤等を搭載し、左右クロー
ラ走行部77を油圧モータで駆動するようになってお
り、自走装置13Bを備えて単独で走行・操縦可能であ
る。
【0040】受渡機構7は、図1〜6、10〜13に示
すように、左右一対の作業ユニット3の中央、即ち、上
昇位置の横搬送手段5Bの一側基点位置に配置され、横
搬送手段5Bと苗箱Nを1枚づつ受け渡しする分配手段
7Aと、この分配手段7Aとそれより後側の位置との間
で苗箱Nを移動する送り手段7Bとを有する。前記分配
手段7Aは、機本体76の前部の前方突出部76aに設
けた分配フレーム115に、モータを内蔵した自転ロー
ラ116を複数本有するローラコンベヤ117と、爪1
18を有するチェーンコンベヤ119とを設けている。
【0041】自転ローラ116は軸芯が前後方向に向い
ていてローラ32と平行に配置されており、横搬送手段
5Bが上昇位置にあるとき、ローラ32はこの自転ロー
ラ116と略同一となって、苗箱Nの受け渡しが行われ
る。チェーンコンベヤ119のチェーン120は自転ロ
ーラ116間に配置され、分配フレーム115に支持さ
れた前スプロケット121と送り手段7Bの送りフレー
ム122に支持された後スプロケット123とに巻き掛
けられており、1個又は間隔をおいて複数個の爪118
が設けられ、図外のモータで駆動可能になっている。
【0042】送り手段7Bは、送りフレーム122に支
持されたコロコンベヤで形成されており、コロ124は
図外のモータ及びチェーン伝動手段等を介して駆動され
ており、自転ローラ116と同一高さに位置し、苗箱N
を載置して前後方向に搬送可能であり、前記チェーンコ
ンベヤ119の後部はこの送り手段7Bの前部とオーバ
ラップ配置されている。後方から送り手段7B上に供給
された苗箱Nは、コロ124でチェーンコンベヤ119
にかかるまで送られ、そしてチェーンコンベヤ119の
爪118で押動して、分配フレーム115前部に設けた
ストッパ125に当接するまで移動される。
【0043】この状態で苗箱Nは、ローラコンベヤ11
7上に完全に移載され、ローラコンベヤ117を正逆転
させることにより、左右各作業ユニット3の横搬送手段
5B上に分配供給される。横搬送手段5Bから送り手段
7Bへの苗箱Nの搬送は、前記動作と逆になり、ローラ
コンベヤ117によって取り込まれた苗箱Nを、チェー
ンコンベヤ119が爪118でコロ124上へ押動す
る。前記メイン走行機体B2の受渡機構7を支持してい
る前方突出部76aには、左右に前後一対の連結部12
7が設けられている。この連結部127には作業走行機
体A2の連結部24が連結可能になっている。
【0044】即ち、図2、6、8、10に示すように、
これら連結部127、24は、左側前後が二股形状であ
り、右側前後が1枚板で形成され、右側前に前開放の溝
aが形成され、その他はボルト孔bが形成されている。
メイン走行機体B2に対して作業走行機体A2を連結す
る場合、それぞれの左側前のボルト孔bにボルト(ピン
でもよい)を挿入しておいて、このボルトにそれぞれの
右側前の溝aを係合しながら後側のボルト孔bを合わせ
てボルトを挿入する。
【0045】メイン走行機体B2に連結した作業走行機
体A2に更に作業走行機体A2を連結する場合も、前記
と同様に行う。また、作業走行機体A2はメイン走行機
体B2又は他の作業走行機体A2の左右どちらにも連結
できる。図17には、ハウス内への搬入・搬出時に、前
記連結部127、24を利用して、メインユニット4の
走行動力で作業ユニット3を移動させるための連結具1
28、129を示している。第1連結具128は、メイ
ン走行機体B2に対して作業走行機体A2を前方直列状
に連結するもので、前方突出部76aに前側から嵌合し
て左右前側の連結部127とボルト連結する後連結部1
28aと、作業走行機体A2に後側から嵌合して左右後
側の連結部24とボルト連結する前連結部128bとを
有する。
【0046】第2連結具129は、作業走行機体A2に
対して作業走行機体A2を前方直列状に連結するもの
で、メイン走行機体B2に連結した作業走行機体A2に
前側から嵌合して左右前側の連結部24とボルト連結す
る後連結部129aと、第2の作業走行機体A2に後側
から嵌合して左右後側の連結部24とボルト連結する前
連結部129bとを有する。この第1、2連結具12
8、129を利用することにより、メインユニット4に
複数台の作業ユニット3を直列に連結することができ、
入口の狭いハウス内へ、メインユニット4の駆動動力だ
けで搬入することができ、作業ユニット3はハウス内で
直列連結が解除されて、手動で押し動かして、メインユ
ニット4に対して連結部127、24を利用して左右横
並びに連結される。
【0047】前記箱供給機構8は、苗箱Nを積層状態に
収納していて受渡機構7へ苗箱Nを1枚ずつ供給する機
構であり、機本体76に着脱自在に取り付けられる機台
74と、この機台74の上部に配置されたホイールコン
ベヤ又はローラコンベヤ等で形成された搬送コンベヤ手
段75と、この搬送コンベヤ手段75に跨がって配置さ
れた枠フレーム78に設けた箱保持手段79と、搬送コ
ンベヤ手段75上の苗箱Nを箱保持手段79で保持する
位置まで昇降するリフト手段80とを備えている。
【0048】枠フレーム78は後方側が開放されてい
て、例えば30段に積層された苗箱Nを、搬送コンベヤ
手段75に載置した状態で後方から挿入可能になってい
る。箱保持手段79は枠フレーム78に支持された左右
一対の板形状の保持具81と、この左右保持具81を枠
フレーム78内方に出退させる出退手段82とを有す
る。前記左右保持具81は苗箱Nの周縁Naを受持可能
であり、搬送コンベヤ手段75から苗箱N1枚分より離
れた高さで積層苗箱Nを保持することができ、出退手段
82で後退させることにより、保持している積層苗箱N
を開放可能になっている。
【0049】出退手段82は保持具81を先端に取り付
けたネジ軸をモータで軸方向移動するもので、エアシリ
ンダ等で構成することもできる。リフト手段80は搬送
コンベヤ手段75の下方に位置し、搬送コンベヤ手段7
5のホイール間から上方へ突出可能なリフト台83と、
このリフト台83を昇降するリフト駆動手段84とを有
している。前記リフト台83は機台74に昇降が案内さ
れており、リフト駆動手段84はリフト台83の下面の
カムフォロアと当接するカム板85をモータ等で駆動し
て、リフト台83を昇降するようになっている。このリ
フト駆動手段84は油圧シリンダ等で構成することも可
能である。
【0050】前記リフト手段80は、左右保持具81を
後退しておいて、搬送コンベヤ手段75で枠フレーム7
8内に搬入された積層苗箱Nを、リフト駆動手段84を
作動してリフト台83を上昇させることにより持ち上
げ、下降するときに下から2枚目の苗箱Nを保持具81
を突出させることにより受持し(図27、29の状
態)、リフト台83を搬送コンベヤ手段75より下方へ
降下することにより最下位置の苗箱Nを搬送コンベヤ手
段75に再度載せて前方へ搬送する。次に、リフト台8
3を上昇させると、保持具81に受持されている積層苗
箱Nが持ち上げられ、下降するときに保持具81を1度
後退させて最下苗箱Nを降下させ、その後の保持具81
の進出で下から2枚目の苗箱Nを受持させる。
【0051】箱受持体支持機構12は、箱受持体14を
載置して横移動可能な横移動機構97と、横移動機構9
7上の箱受持体14から積層苗箱Nを持ち上げかつ前方
へ送り出す積層苗箱送り手段92とを有する。箱受持体
14は緑化行程で使用されているフォーク爪挿入可能な
パレットで、苗箱Nを例えば30段積み重ねたものを左
右方向に5列載置可能に形成されている。この箱受持体
14はフォークリフトで運搬可能な枠体又は車輪付きの
運搬車等でもよい。
【0052】横移動機構97は、機本体76の後部上面
に固定のフレーム89の前後部に左右方向多数の車輪9
0が設けられ、この車輪90に係合する前後レール体を
有する載置移動台91が左右方向移動自在に配置され、
フレーム89上に載置移動台91を駆動する駆動手段1
68が設けられている。この駆動手段168はフレーム
89に支持されたスプロケットにチェーン169を巻き
掛け、このチェーン169を載置移動台91に連結し、
モータ170でスプロケットを駆動するようになってお
り、駆動手段168を移動させずに前後レール体を有す
る載置移動台91をチェーン169で引っ張って移動す
るようになっている。
【0053】載置移動台91の上面には、図28に示す
ように、載置した箱受持体14を前後方向及び左右方向
の適正位置に保持する位置決め部材100が設けられて
いる。箱受持体14上から搬送コンベヤ手段75への積
層苗箱Nの供給は、フレーム89の内部に配置された積
層苗箱送り手段92で行う。この積層苗箱送り手段92
は、昇降台93にモータ94で駆動されるベルトコンベ
ヤ95を支持し、昇降台93を昇降手段96で昇降する
ようになっている。昇降手段96は昇降台93に固定の
ロッドをラック・ピニオンを介してモータで上下駆動す
るものである。
【0054】前記駆動手段168及び昇降手段96は、
電動モータを用いているが、エアシリンダ又は油圧シリ
ンダで作動するように構成してもよい。前記箱受持体1
4は5組の積層苗箱Nを載置可能であり、各苗箱載置位
置に対応してベルトコンベヤ95が顔出し可能な窓14
Aが形成されており、積層苗箱送り手段92は、図27
実線で示す状態から昇降手段96で昇降台93を上昇さ
せると、窓14Aからベルトコンベヤ95が上昇して積
層苗箱Nを持ち上げ(図27の2点鎖線、図28実線の
状態)、そして持ち上げ状態で駆動すると積層苗箱Nを
前方へ送ることができ、搬送コンベヤ手段75に移載で
きる。
【0055】横移動機構97は、積層苗箱Nを取り出す
ときの左右バランスを採るため、箱受持体14上の積層
苗箱Nの取り出し順序は端から5、3、1、2、4番と
なっている。また、載置移動台91が機本体76から左
右に大きくオーバハングするので、左右支持をするため
に機本体76の左右後部には支持アーム98を介して接
地輪99が設けられている。この接地輪99はキャスタ
輪が使用され、支持アーム98は外側方突出姿勢から後
方向に姿勢変更可能になっていて、メインユニット4の
後部の支持ができるようになっている。
【0056】前記箱受持体14には、積層状態の苗箱N
に代えて、苗箱Nを上下間隔をおいて多段に収納する箱
収集枠体15を載置可能になっており、苗箱回収時には
この箱収集枠体15を載置して、前述と同様に横移動機
構97による横移動が行われる。箱収集機構9は、図
5、30〜32に示されており、受渡機構7から苗箱N
を1枚ずつ供給されてその苗箱Nを上下多段に回収する
機構であり、箱供給機構8に代えて機本体76上に搭載
される。
【0057】箱収集機構9は、機本体76に着脱自在に
取り付けられる機フレーム101にホイールコンベヤ、
ローラコンベヤ等で形成された搬送コンベヤ手段102
と、この搬送コンベヤ手段102に跨がって配置された
枠フレーム103と、この枠フレーム103に支持され
ていて搬送コンベヤ手段102上の成長苗を有する苗箱
Nを1枚ずつ間隔を空けて持ち上げる箱多段持上手段1
04と、この箱多段持上手段104上の全苗箱Nを後方
へ押し出すプッシャ手段105とを有する。前記箱多段
持上手段104は、枠フレーム103の左右に支持され
た上下軸107、108に固定の前後複数のスプロケッ
トにチェーン109を巻き掛け、前後チェーン109に
苗箱Nの側部を受持する受持金具110を一定間隔で取
り付け、これらを左右に対向配置して、搬送コンベヤ手
段102上から苗箱Nを左右受持金具110で持ち上げ
るように構成されており、苗箱Nを上下に間隔をおいて
例えば30段に収集可能になっている。
【0058】前記プッシャ手段105は2段押動式にな
っており、枠フレーム103に箱多段持上手段104で
収集された全苗箱Nと当接するプッシャ体112と、こ
のプッシャ体112を前後動させる上下第1エアシリン
ダ113と、この上下エアシリンダ113を取り付けて
いて枠フレーム103にガイドレールを介して前後移動
自在に支持されたプッシャ枠114と、枠フレーム10
3又は機フレーム101に支持されていてプッシャ枠1
14を前後移動させる左右第2エアシリンダ111とを
有している。
【0059】前記箱多段持上手段104内に所要数の苗
箱Nが収納されると、第2エアシリンダ111が伸長作
動してプッシャ枠114を後方移動させ(図30の実線
位置から2点鎖線位置への移動)、プッシャ体112で
全苗箱Nを同時に箱長さの略半分だけ押し出した後又は
同時に、第1エアシリンダ113を伸長作動させて、プ
ッシャ枠114に対してプッシャ体112を後方移動さ
せて(図30の2点鎖線位置から1点鎖線位置への移
動)、全多段苗箱Nを枠フレーム103の後方まで押し
出し、箱収集枠体15に移載する。
【0060】箱収集枠体15は箱受持体14に搭載され
てフォークリフト等で運搬されるもので、苗箱Nを上下
間隔を空けて例えば30段配置する受け片15aを有
し、この受け片15aを左右方向に5列配置して5列の
収集部を形成している。各収集部は多段苗箱Nをその前
面側から挿入可能であり、プッシャ手段105で箱収集
機構9から押し出されてくる多段苗箱Nを、上下間隔を
空けたまま収納する。前記プッシャ手段105は、搬送
コンベア手段102上の苗箱Nを押動することができな
いので、その苗箱Nは搬送コンベア手段102と積層苗
箱送り手段92を利用して、箱収集枠体15の最下段に
挿入する。但し、箱収集枠体15の最下段は、苗箱Nを
入れずに空白にしておいても良い。
【0061】なお、前記機本体76上に左右移動可能な
台車を設けておき、その台車上に箱供給機構8と箱収集
機構9とを併設し、台車を移動して受渡機構7の後方に
箱供給機構8を配置する態様と、箱収集機構9を配置す
る態様とを採らせるようにしておいても、箱供給機構8
と箱収集機構9の選択使用が可能になる。次に、前記実
施の形態で示した苗箱対地処理機を、メインユニット4
に箱供給機構8を使用可能状態にセットして苗箱展開機
とした場合の苗箱展開方法を説明する。
【0062】メインユニット4の前部に必要な数の作業
ユニット3を連結具128、129を介して直列接続
し、メインユニット4の自走装置で移動してハウス内に
搬入し、ハウス内でメインユニット4から作業ユニット
3を分離して横並びに連結し、発芽処理後の苗箱Nを多
数載置した箱受持体14をリフト車両で運搬して、箱受
持体支持機構12の載置移動台91上に載置する。箱受
持体支持機構12の積層苗箱送り手段92を作動して、
箱受持体14上の積層苗箱Nを搬送コンベヤ手段75に
移載し、箱供給機構8内に供給する。5列の積層苗箱N
は、箱受持体14の中央側のものから供給に共され、横
移動機構97を介して箱受持体14を左右に移動して、
左右バランスを崩さないように順次供給される。
【0063】箱供給機構8内に入った積層苗箱Nはリフ
ト手段80を介して箱保持手段79で保持し、下段の苗
箱Nから搬送コンベヤ手段75上に順次取り出し、搬送
コンベヤ手段75で受渡機構7へ供給する。この受渡機
構7では、苗箱Nは送り手段7Bで分配手段7Aに送ら
れ、この分配手段7Aのチェーンコンベヤ119で前端
位置まで移動され、この前端位置でローラコンベヤ11
7によって左右の作業ユニット3における縦横搬送機構
5に分配搬送される。
【0064】縦横搬送機構5では、横搬送手段5Bが上
昇位置に待機しており、分配手段7Aから1枚ずつ搬入
された苗箱Nを横移動しながら、その上の受け渡し位置
まで分配搬送する。横搬送手段5B上に5枚の苗箱Nを
供給したら、昇降手段5Cを作動して横搬送手段5Bを
縦搬送手段5Aと略オーバラップする位置まで下降し、
即ち、ローラ32をベルト30の上面より下位まで下降
し、ローラ32上の苗箱Nを縦搬送手段5Aのベルト3
0に載置する。
【0065】これにより、苗箱Nは縦搬送手段5Aに受
け渡され、縦搬送手段5Aの作動によって全苗箱Nが同
時に前送りされ、これと同時に前後搬送機構6の前後搬
送手段18を作動して、前後搬送手段18に全苗箱Nを
同時に受け渡しする。前下向き傾斜した前後搬送手段1
8を作動しながら作業ユニット3及びメインユニット4
を後進させ、全苗箱Nを地上に放出し、放出した苗箱N
から前後搬送手段18が一定距離離れた状態で作業ユニ
ット3の後進を停止する。その後に、水平移動手段10
を作動して前後搬送手段18を水平前方移動させ、その
前部に配置した箱揃え手段16の当接具23を放出した
全苗箱Nに当接して全苗箱Nの前後位置を揃え、先行展
開苗箱Nに当接するまで前方に押動し、前後苗箱間隔を
詰める。
【0066】その間に、後続の苗箱Nをメインユニット
4から分配手段7Aを介して縦横搬送機構5へ導入して
おき、水平移動手段10を逆作動して前後搬送手段18
を後退させ、後続苗箱Nの受け渡しを行って再び前記行
程を繰り返す。展開された左右各5枚の苗箱N間には、
分配手段7Aの幅に略相当する幅の歩道が形成される。
苗箱展開機がハウス内の端部まで移動してくると、作業
ユニット3からメインユニット4を分離し、作業ユニッ
ト3の縦横搬送機構5及び前後搬送手段18上に残って
いる苗箱Nを作業ユニット3のみで展開し、その後にメ
インユニット4を方向転換して、別のハウス又は展開域
へ移動させ、移動後に作業ユニット3を再度連結する。
【0067】次に、前記実施の形態で示した苗箱体地処
理機を、メインユニット4に箱収集機構9を使用可能状
態にセットして、苗箱回収機とした場合の苗箱回収方法
を説明する。ハウス内の展開域端部に作業ユニット3の
みを移動し、展開されている横1列計5枚の苗箱Nに箱
取り上げ機構17を対向させ前進し、掛止具22の掛け
爪153を苗箱Nに当接して作業ユニット3の移動を停
止する。このとき、前後動シリンダ68で掛け爪153
を突出させておく。
【0068】掛止具22が苗箱Nを検出した後に、縦シ
リンダ67の上昇作動で掛止具22を上昇させ、掛け爪
153を苗箱Nの周縁Naに下側から掛止し、これと同
時又は後に押さえ手段54を作動して押さえ部材161
で周縁Naを上側及び内側から位置規制をし、周縁Na
に対する掛け爪153の掛合を確実にする。その状態
で、昇降シリンダ62を作動して苗箱Nの後側を持ち上
げ、その持ち上げた苗箱Nの下側に前後搬送機構6の前
後搬送手段18のコンベア42を水平移動手段10の前
進動作で挿入し、苗箱Nの裏面が前後搬送手段18の先
端に載るように掬う。このとき、前後搬送手段18によ
って苗箱Nが押し上げられたりするが、押さえ手段54
によって、周縁Naから掛け爪153が離脱するのが防
止される。
【0069】苗箱Nを掬った状態から縦シリンダ67を
逆作動して掛け爪153を降下させ、押さえ手段54も
逆作動して押さえ部材161の押さえを解除し、苗箱N
を前後搬送手段18に受け渡し、更に前後動シリンダ6
8を後退作動させると共に昇降シリンダ62又は縦シリ
ンダ67を上昇作動させて、掛け爪153を苗箱Nの周
縁Naから離脱させ、その後に前後搬送手段18を後方
移動させて、前後搬送手段18上に苗箱Nが完全に載置
されるようにする。全苗箱Nを載置した前後搬送手段1
8が水平移動手段10の後進動作で後方移動した後、再
び前後搬送手段18を後方移動すると共に縦搬送手段5
Aを作動させて、苗箱Nを縦搬送手段5Aに受け渡し、
オーバラップ位置でそれより若干下位に待機している横
搬送手段5Bを上昇させて苗箱Nを持ち上げ、上昇位置
に達した後に横搬送手段5Bに横送り動作をさせて、同
一高さに位置する受渡機構7の分配手段7Aのローラコ
ンベヤ117上に1枚ずつ受け渡す。
【0070】ローラコンベヤ117上の苗箱Nは、チェ
ーンコンベヤ119の爪118によって押されて送り手
段7Bに移載され、この送り手段7Bによって後方の箱
収集機構9の搬送コンベヤ手段102上まで移動する。
前記箱収集機構9内の搬送コンベヤ手段102上に搬入
された苗箱Nは、1枚ずつ箱多段持上手段104で持ち
上げられ、これにより上下間隔を空けて多段に収集され
る。前記箱多段持上手段104内に所定枚数の苗箱Nが
収納されると、プッシャ手段105の第1、2エアシリ
ンダ111、113が作動して、全苗箱Nを同時に後方
へ押し、箱受持体14上の箱収集枠体15内に収納す
る。箱受持体支持機構12では、横移動機構97を介し
て箱収集枠体15を左右に位置変更して、箱収集枠体1
5の5列の収集部に多段苗箱Nが収納される。この箱収
集枠体15は箱受持体14に載置したままリフト車両で
降ろし、代わりに空の箱収集枠体15及び箱受持体14
が載置される。
【0071】前記前後搬送手段18から縦横搬送機構5
へ苗箱Nが受け渡された後に、作業ユニット3を前進さ
せて次の展開苗箱Nを回収するための動作を行う。な
お、最初の1〜3列の展開苗箱Nの回収は作業ユニット
3のみで行い、ハウス内でメインユニット4を連結でき
るようになってから作業ユニット3にメインユニット4
を連結して、取り上げた苗箱Nをメインユニット4上に
回収する。但し、ハウス内が充分に広い場合は、最初か
らメインユニット4に1又は複数の作業ユニット3を連
結しておいてもよい。
【0072】なお、前記実施の形態は種々変形すること
ができる。例えば、苗箱展開回収機の1度に展開・回収
する苗箱Nの枚数は、中央歩道を挟んで各5枚以外の多
数枚に設定してもよく、その場合、縦横搬送機構5の長
さ、前後搬送手段18の組数、箱揃え手段16の当接具
23及び箱取り上げ機構17の掛止具22の数等が苗箱
Nの枚数に応じて設定される。箱供給機構8及び箱受持
体14、箱収集機構9及び箱収集枠体15でそれぞれ取
り扱う苗箱Nの枚数は、30段を例示しているが、1度
に展開・回収する苗箱Nの枚数に応じてその倍数に設定
しておくことが好ましい。
【0073】各機構に設けたシリンダ46、62、6
7、68、111、113等はエアシリンダが用いられ
ているが、油圧シリンダ、又はその他の機械式、電気式
アクチュエータでもよい。メインユニット4はハウス内
で使用できるように駆動源に電動モータを用いている
が、屋外で使用する場合はエンジンを用いてもよく、ク
ローラ走行部77の代わりに車輪を用いてもよい。図3
3は作業ユニット3の第1変形例を示しており、この作
業ユニット3は自走装置13A及び操舵機構187を備
えていて、メインユニット4に連結しなくとも自走がで
きるようになっている。
【0074】自走装置13Aは、作業走行機体A2の機
本体25に駆動軸184を支持し、この駆動軸184に
前輪26を取り付け、機本体25の後部のガイド支柱3
3の背面に上受け台185を固定し、この上受け台18
5にモータ186、バッテリモータ186によって駆動
されるエアポンプ、エアタンク等を搭載し、モータ18
6から駆動軸184まで軸及びギヤ等を使用した伝動手
段で動力を伝達するようになっている。操舵機構187
は、受け台49に支持された後輪27の支軸に円弧ギヤ
188を設け、受け台49に支持された回動軸189に
円弧ギヤ188と噛合するネジギヤを形成し、上受け台
185に支持されたハンドル軸190から回動軸189
まで軸及びギヤ等を介して動力伝達可能に構成してお
り、ハンドル191を回転操作することにより、左右後
輪27を同時に操舵できるようになっている。
【0075】この作業ユニット3には前記箱取り上げ機
構17及び箱揃え手段16を装備してもよいが、ここで
は両機能を兼ね備えた前作業具193を支持フレーム4
1の前端に設けて前後搬送手段18を構成している。こ
の前作業具193は、断面三角形状の部材で支持フレー
ム41に着脱に固定されており、上面を下向き傾斜状態
に取り付けることによりデバイダとなり、接地しながら
前進させることにより、展開している苗箱Nを掬い上げ
るようにして取り上げることができ、上下反転して上面
が略水平又はデバイダ作用時よりも緩い下向き傾斜状態
に取り付けることにより箱揃え手段となり、苗箱N展開
時の箱揃えができる。
【0076】この第1変形例によれば、作業ユニット3
はメインユニット4がなくとも、単独でハウス内へ搬入
して、苗箱Nの展開・回収ができ、別途苗箱運搬車を使
用して、展開時は、作業ユニット3の側方に苗箱Nを運
搬配置し、その苗箱運搬車上から人為的に苗箱Nを取り
出して横搬送手段5B上に苗箱Nを供給し、回収時は横
搬送手段5B上から人為的に苗箱Nを取り出して苗箱運
搬車上の箱収集枠体に収納し、苗箱運搬車でハウスから
搬出する。横搬送手段5B上への苗箱Nの供給・取り出
しは横搬送手段5Bが上昇位置のときであり、人の腰の
高さ程度であるので、作業が楽にできる。
【0077】なお、自走装置13Aは後輪27を駆動す
るようにしたり、前輪26又は後輪27に直接にモータ
を設けて駆動してもよく、また、操舵機構187はピッ
トマンアーム及びタイロッド等を用いたものでもよい。
図34は縦横搬送機構5の昇降手段5Cの変形例を示し
ており、この昇降手段5Cはパンタグラフ式になってい
る。昇降手段5Cは、作業走行機体A2の機本体25上
に設けられていてローラコンベヤのコンベヤ枠31を昇
降自在に支持する左右一対のパンタグラフ支持具180
と、このパンタグラフ支持具180を作動させて前記コ
ンベヤ枠31を昇降させるパンタグラフ駆動具181と
を有し、パンタグラフ駆動具181は空気圧又は油圧の
シリンダで形成されている。
【0078】左右各パンタグラフ支持具180は2部材
をX字状に連結し、両部材の前端を機本体25とコンベ
ヤ枠31とに枢支連結し、後端を前後移動可能にしたも
のであり、パンタグラフ駆動具181はシリンダをコン
ベヤ枠31に設け、シリンダロッドを機本体25に連結
しており、その伸縮作動でコンベヤ枠31をガイド支柱
33に沿って確実かつ安定的に昇降するようになってい
る。前記パンタグラフ駆動具181はシリンダを機本体
25の左右側部に一対設け、各シリンダロッドを左右パ
ンタグラフ支持具180の下部後端に連結するようにし
てもよい。
【0079】
【発明の効果】以上詳述した本発明の請求項1によれ
ば、箱多段持上手段104によって、搬送されてきた苗
箱Nを順次1段ずつ持ち上げて保持することができ、こ
のため従来のように苗箱Nが供給される毎に苗箱昇降台
が昇降を繰り返すような面倒がなくなる。また、箱多段
持上手段104によって多段に持ち上げて保持された箱
多段持上手段104上の苗箱Nを、プッシャ手段105
によって一度に箱収集枠体15に向けて押し出して箱収
集枠体15に多段に積み込むことができる。従って、搬
送されてきた苗箱Nを簡単な動作で能率よく箱収集枠体
15に多段に積み込むことができる請求項2によれば、
上記の如く搬送されてきた苗箱Nを簡単な動作で能率よ
く箱収集枠体15に多段に積み込むことができると同時
に、搬送コンベア手段102上の苗箱Nを、搬送コンベ
ア手段102と箱収集枠体15の下部に配置した苗箱送
り手段92を利用して、箱収集枠体15の最下段に挿入
することができるため、箱収集枠体15の最下段に対応
する箱多段持上手段104の持ち上げ部分は不要にな
る。従って、箱多段持上手段104による持ち上げ段数
を、一段少ないものにすることができ、このため苗箱収
集機構の有する箱多段持上手段104の高さを低くし
て、苗箱収集機構をよりコンパクトに構成することがで
きる。
【0080】請求項3によれば、プッシャ手段105が
苗箱Nを押し出すストロークに対してプッシャ手段10
5の長さを半分程度に短縮することができ、これにより
プッシャ手段105が必要とする押し出し方向のデット
スペースを半減することが可能になり、苗箱収集機構全
体をより一層コンパクトに構成し得る。請求項4によれ
ば、苗箱供給機構8と共に苗箱展開機を構成するメイン
ユニット4を兼用して、苗箱収集機構とメインユニット
4とで苗箱回収機を簡単に構成することができ、非常に
便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す苗箱対地処理機とし
ての苗箱展開回収機の分離状態の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同苗箱展開回収機の正面図である。
【図4】苗箱展開機の全体側面図である。
【図5】苗箱回収機の全体側面図である。
【図6】苗箱対地処理機の前中央部の平面図である。
【図7】作業ユニットの側面図である。
【図8】作業ユニットの縦横搬送機構の平面図である。
【図9】作業ユニットの縦横搬送機構の背面図である。
【図10】図6のX−X線断面図である。
【図11】図6のY−Y線断面図である。
【図12】苗箱の展開を示す平面説明図である。
【図13】苗箱の回収を示す平面説明図である。
【図14】前後搬送機構の平面図である。
【図15】前後搬送機構の断面側面図である。
【図16】前後搬送手段の水平移動を示す断面側面図で
ある。
【図17】作業ユニットとメインユニットとの直列接続
用連結具を示す平面図である。
【図18】箱取り上げ機構の要部を示す断面平面図であ
る。
【図19】箱取り上げ機構の正面図である。
【図20】箱取り上げ動作の爪掛け時を示す箱取り上げ
機構下部の断面側面図である。
【図21】箱取り上げ機構下部の平面図である。
【図22】箱取り上げ動作の取り上げ時の側面説明図で
ある。
【図23】箱取り上げ動作の苗箱受け渡し時の側面説明
図である。
【図24】箱供給機構を備えたメインユニットの側面図
である。
【図25】同平面図である。
【図26】同背面図である。
【図27】同断面側面図である。
【図28】箱受持体横移動機構の断面背面図である。
【図29】箱供給機構の箱保持手段及びリフト駆動装置
の断面正面図である。
【図30】箱収集機構を備えたメインユニットの断面側
面図である。
【図31】箱収集機構の断面背面図である。
【図32】箱収集機構の平面図である。
【図33】作業ユニットの変形例を示す側面図である。
【図34】縦横搬送機構の昇降手段の変形例を示す側面
図である。
【符号の説明】
4 メインユニット 15 箱収集枠体 92 苗箱送り手段 102 搬送コンベア手段 103 枠フレーム 104 箱多段持上手段 105 プッシャ手段 112 プッシャ体 113 第1エアシリンダ 114 プッシャ枠 N 苗箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 烈 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平1−291728(JP,A) 特開 平5−306019(JP,A) 実開 昭64−18014(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されてきた苗箱(N)を箱収集枠体
    (15)に多段に積み込むようにした苗箱収集機構にお
    いて、 搬送されてきた苗箱(N)を間隔を空けて順次多段に持
    ち上げる箱多段持上手段(104)と、この箱多段持上
    手段(104)上の苗箱(N)を、箱収集枠体(15)
    に多段に積み込むように押し出すプッシャ手段(10
    5)とを有し、 前記プッシャ手段(105)は、前記箱多段持上手段
    (104)で多段に持ち上げられた苗箱(N)に対して
    押し出し方向に移動するプッシャ枠(114)と、プッ
    シャ枠(114)に押し出し方向に移動自在に支持され
    て前記多段に持ち上げられた苗箱(N)に接当するプッ
    シャ体(112)とを有する2段押動式になっている
    とを特徴とする苗箱収集機構。
  2. 【請求項2】 搬送されてきた苗箱(N)を箱収集枠体
    (15)に多段に積み込むようにした苗箱収集機構にお
    いて、 搬送コンベヤ手段(102)と、この搬送コンベヤ手段
    (102)に跨がって配置された枠フレーム(103)
    と、この枠フレーム(103)に支持されていて搬送コ
    ンベヤ手段(102)上の苗箱(N)を間隔を空けて順
    次多段に持ち上げる箱多段持上手段(104)と、この
    箱多段持上手段(104)上の苗箱(N)を、箱収集枠
    体(15)の最下段より上方に多段に積み込むように押
    し出すプッシャ手段(105)とを有し、搬送コンベア
    手段(102)上の苗箱(N)を、搬送コンベア手段
    (102)と箱収集枠体(15)の下部に配置した苗箱
    送り手段(92)を利用して、箱収集枠体(15)の最
    下段に挿入するようにしたことを特徴とする苗箱収集機
    構。
  3. 【請求項3】 前記プッシャ手段(105)は、2段押
    動式になっており、前記箱多段持上手段(104)で多
    段に持ち上げられた苗箱(N)と当接するプッシャ体
    (112)と、このプッシャ体(112)を移動させる
    第1エアシリンダ(113)と、この第1エアシリンダ
    (113)を取り付けていて移動自在に支持されたプッ
    シャ枠(114)と、プッシャ枠(114)を移動させ
    る第2エアシリンダ(111)とを有していることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の苗箱収集機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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