JP3520153B2 - 苗箱敷設機 - Google Patents

苗箱敷設機

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JP3520153B2
JP3520153B2 JP09139996A JP9139996A JP3520153B2 JP 3520153 B2 JP3520153 B2 JP 3520153B2 JP 09139996 A JP09139996 A JP 09139996A JP 9139996 A JP9139996 A JP 9139996A JP 3520153 B2 JP3520153 B2 JP 3520153B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗箱を地面に多数
枚同時に敷設する苗箱敷設機に関する。
【0002】
【従来の技術】稲や野菜の育苗作業では、発芽後に苗箱
をハウス内に数百〜千枚単位で並べて緑化及び/又は硬
化処理をしており、この苗箱の敷設回収を狭い敷地内で
能率よく行うために機械化する技術が開発されている。
苗箱を敷設回収する技術としては、特開平7−1078
17号公報に開示されたものがある。この技術は、機体
を前後に進行させる走行装置と、苗箱台車を載せる台車
載置部と、地面上から機体上への苗箱の搬送と機体上か
ら地面上への苗箱の搬送を選択的に行える苗箱搬送装置
と、機体上の苗箱を台車載置部上の苗箱台車に積み込む
作業と台車載置部上の苗箱台車内に積まれている苗箱を
機体上へ降ろす作業を選択的に行える苗箱積降ろし装置
とを設けて構成されている。
【0003】また、苗箱を敷設するだけの技術として
は、特開平7−10275号公報に開示されたものがあ
る。この技術は、走行装置と、その上で積層状態の苗箱
を載置しかつ昇降動する苗箱載置台と、この苗箱載置台
から供給された積層苗箱を上昇しながらその最上段の5
枚の苗箱を前方へ取り出し可能な箱供給装置と、昇降可
能で上昇位置で箱供給装置から苗箱を受け取る昇降搬送
装置と、この昇降搬送装置が下降した位置で苗箱を受け
取る下左右搬送装置とを有して構成され、昇降搬送装置
と下左右搬送装置とは苗箱を左右に移動する横搬送機構
と前後に移動する前後搬送機構とを有し、昇降搬送装置
と下左右搬送装置とを同一高さに配置して両者を前下向
き傾斜させ、横搬送機構から前後搬送機構を介して苗箱
を地面に放出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記前者従来技術で
は、苗箱搬送装置を左右に2組装備して2枚の苗箱を同
時に敷設をすることができるが、苗箱を横搬送する機構
がないため、3枚以上の多数枚の苗箱を同時に敷設させ
るように構成することが困難であり、能率化が期待し難
い。
【0005】前記後者従来技術では、多数枚の苗箱を1
度に敷設できるが、昇降搬送装置から下左右搬送装置へ
苗箱を5枚ずつ搬送させているため、装置が極めて大型
になり、また両者を前下向き傾斜動作させなければ横搬
送機構から前後搬送機構へ苗箱を受け渡しできないた
め、装置が複雑かつ取扱い困難になっており、さらに、
先行苗箱と後行苗箱との間に間隙が形成され、単位面積
当たりの苗箱敷設枚数が少なくなっている。
【0006】本発明方法の第1の目的は、苗箱を1枚ず
つ分配送り手段から左右横送り手段に順次分配して多数
枚並べ、この左右横送り手段上から押出手段で全苗箱を
1度に前方に押し出して、前後搬送機構の前下向き送り
で地面上に放出することにより、多数枚の苗箱を1度に
簡単かつ容易に敷設できるようにするにある。本発明方
法の第2の目的は、苗箱を地面上に放出した後に前方押
動して先行放出の苗箱との隙間を詰めることにより、単
位面積当たりの苗箱敷設枚数を多くできるようにするに
ある。
【0007】本発明装置の第1の目的は、苗箱を1枚ず
つ受渡機構で横搬送機構の中途部に供給し、横搬送機構
で中途部から左右へ分配して多数枚の苗箱を載置し、全
苗箱を横搬送機構上から前後搬送機構へ押し出し、かつ
この前後搬送機構で地面への放出することにより、機械
を小型にかつ簡単に構成し、取扱いも容易にできるよう
にするにある。
【0008】本発明装置の第2の目的は、多数枚の苗箱
を同時に敷設する作業装置と、この作業装置に対して苗
箱を1枚ずつ供給する箱供給装置とを連結・分離可能に
独立構成することにより、各装置を小型にかつ簡単に構
成し、敷設域端部で箱供給装置を分離して作業装置のみ
で最端部まで敷設できるようにするにある。本発明装置
の第3の目的は、地面に放出した苗箱を前方へ押動する
箱揃え機構を配置することにより、前後苗箱を詰めて敷
設できるようにするにある。
【0009】本発明装置の第4の目的は、箱揃え機構の
当接具を昇降及び前後動できるようにすることにより、
敷設する苗箱との干渉を回避できるようにするにある。
本発明装置の第5の目的は、箱揃え機構の当接具を前後
搬送機構から前下方に突出して配置することにより、敷
設する苗箱との干渉を回避できかつ簡単に構成できるよ
うにするにある。
【0010】本発明装置の第6の目的は、箱収納枠体の
積層苗箱を収納する収納部を左右に複数形成し、各収納
部を箱供給機構に対して対向可能にすることにより、1
台の箱収納枠体で大多数枚の苗箱を収納しておいて箱供
給機構に提供できるようにするにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明方法における課題
解決のための第1の具体的手段は、横搬送機構5の分配
送り手段3上に供給した苗箱Nを1枚ずつ左右横送り手
段4に順次分配して左右横送り手段4上に多数枚の苗箱
Nを並べ、この左右横送り手段4上の全苗箱Nを押出手
段18で1度に前方に押し出して前後搬送機構6上に移
載し、前記作業走行機体A2を後進させながら前後搬送
機構6の前下向き送りで苗箱Nを地面上に放出すること
である。
【0012】これによって、1枚ずつ供給された苗箱N
は、分配送り手段3から左右横送り手段4に送られて左
右横送り手段4上で並べられ、この左右横送り手段4か
ら多数枚の苗箱Nが前後搬送機構6に同時に搬送され、
かつ前後搬送機構6から地面に放出されて敷設される。
本発明方法における課題解決のための第2の具体的手段
は、第1の具体的手段に加えて、苗箱Nを地面上に放出
した後に、箱揃え機構16で苗箱Nを前方押動して先行
放出の苗箱Nとの隙間を詰めることである。
【0013】これによって、放出後の苗箱Nが前方押動
されて先行放出の苗箱Nとの隙間が詰められる。本発明
装置における課題解決のための第1の具体的手段は、作
業走行機体A2上に、苗箱Nを載置して中途部から左右
への分配が可能な横搬送機構5を設け、多数枚の苗箱N
を載置して横搬送機構5上から地面への放出が可能な前
後搬送機構6を設け、横搬送機構5の中途部への後方位
置からの苗箱N移動が可能な受渡機構7を設け、苗箱N
を積層状態に収納していて受渡機構7へ苗箱Nを1枚ず
つ供給する箱供給機構8を設けていることである。
【0014】これによって、苗箱Nは積層状態に収納さ
れた箱供給機構8から1枚ずつ受渡機構7を介して横搬
送機構5に自動供給され、横搬送機構5の上で横に多数
枚並べられ、この横搬送機構5から多数枚の苗箱Nが前
後搬送機構6に同時に搬送され、かつ前後搬送機構6か
ら地面に放出されて敷設される。本発明装置における課
題解決のための第2の具体的手段は、作業走行機体A2
上に、苗箱Nを載置して中途部から左右への分配が可能
な横搬送機構5を設け、多数枚の苗箱Nを載置して横搬
送機構5上から地面への放出が可能な前後搬送機構6を
設け、横搬送機構5の中途部への後方位置からの苗箱N
移動が可能な受渡機構7を設けた作業装置Aと;作業走
行機体A2に着脱自在に連結される供給走行機体B2上
に、苗箱Nを積層状態に収納していて受渡機構7へ苗箱
Nを1枚ずつ供給する箱供給機構8を設け、この箱供給
機構8に供給する積層状態の苗箱Nを収納しかつ供給走
行機体B2上に積み卸し可能な箱収納枠体14を配置し
た箱供給装置Bと;を備えていることである。
【0015】これによって、作業装置Aに対して箱供給
装置Bが連結・分離自在に連結され、分離した作業装置
Aのみで作業することを可能にする。本発明装置におけ
る課題解決のための第3の具体的手段は、第1又は2の
具体的手段に加えて、前記前後搬送機構6の前方に、地
面に放出した苗箱Nを前方へ押動する箱揃え機構16を
配置していることである。
【0016】これによって、放出した苗箱Nの前揃えが
なされる。本発明装置における課題解決のための第4の
具体的手段は、第3の具体的手段に加えて、前記箱揃え
機構16は前後搬送機構6の前方で苗箱Nに当接する当
接具23と、この当接具23を昇降する作動手段24
と、当接具23及び作動手段24を前後移動させる前後
動手段25とを有することである。
【0017】これによって、箱揃え機構16の当接具2
3は、敷設する苗箱Nを押す位置から干渉回避位置に移
動される。本発明装置における課題解決のための第5の
具体的手段は、第3の具体的手段に加えて、前記箱揃え
機構16は前後搬送機構6から前下方に突出した当接具
23で構成していることである。
【0018】これによって、箱揃え機構16は簡単に構
成される。本発明装置における課題解決のための第6の
具体的手段は、第2の具体的手段に加えて、前記箱収納
枠体14は積層苗箱Nを収納する収納部14aを左右に
複数形成しており、箱供給機構8に対して各収納部14
aを対向可能にすべく供給走行機体B2上に左右方向移
動自在に搭載されいることである。
【0019】これによって、箱収納枠体14は多数の積
層苗箱Nを収納し、1つの収納部14aの積層苗箱Nを
供給完了すると、箱供給機構8に対向する収納部14a
を変えて、他の積層苗箱Nを供給する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜3には第1の実施の形態の
苗箱敷設機と苗箱回収機とに変更可能にした苗箱敷設回
収機の全体を示している。この苗箱敷設回収機は中央に
歩道を形成して左右各8枚計16枚の苗箱Nを横並びに
同時に敷設しかつ回収できる構成である。
【0021】前記苗箱敷設回収機は、作業装置Aと箱供
給装置Bと箱収集装置Cの連結分離可能な3装置から構
成されており、作業装置Aに箱供給装置Bを連結するこ
とにより苗箱敷設機(図4、5に示す)となり、作業装
置Aに箱収集装置Cを連結することにより苗箱回収機
(図6、7に示す)となり、作業装置Aだけでもその上
に載置できる枚数の苗箱Nを敷設・回収することができ
る。
【0022】図1〜13において、作業装置Aは大別し
て、苗箱Nを載置して中央部から左右への分配と左右か
ら中途部への収集とが可能な横搬送機構5と、苗箱Nを
載置して横搬送機構5上から地面への放出と地面から横
搬送機構5への取り上げとが可能な前後搬送機構6と、
横搬送機構5の中途部への後方位置からの苗箱N移動と
中途部から後方位置への苗箱N移動とが可能な受渡機構
7と、地面に放出した苗箱Nを前方へ押動する箱揃え機
構16又は地面に敷設した苗箱Nの周縁Naを引っ掛け
て前後搬送機構6上に持ち上げる箱取り上げ機構17と
を有し、これらを作業走行機体A2に装備している。
【0023】図1〜9において、作業走行機体A2は機
本体31内にエンジン及び油圧ポンプ等を搭載し、左右
クローラ走行部32を油圧モータで駆動するようになっ
ており、単独で走行・操縦可能である。横搬送機構5
は、苗箱Nを載置して左右に分配可能な分配送り手段3
と、この分配送り手段3の左右に位置して8枚の苗箱N
を載置可能でかつ分配送り手段3と苗箱Nの受け渡しを
する左右横送り手段4とを有する。
【0024】中央部の分配送り手段3及び左右の各横送
り手段4はそれぞれ、作業走行機体A2に固定のフレー
ム33に支持されたホイールコンベヤ又はローラコンベ
ヤで形成され、それぞれに設けたモータ34及びチェー
ン伝動手段35等の駆動装置によって独立して正逆転可
能になっている。前記分配送り手段3は載置した苗箱N
を左右に振り分け搬送して左又は右の横送り手段4に移
載し、各横送り手段4は苗箱Nを受け取って左右方向に
移動して、その全長に渡って計8枚の苗箱Nを載置保持
可能であり、また逆に、左右各横送り手段4に載置され
た8枚の苗箱Nを1枚ずつ左右搬送して、分配送り手段
3上に順次収集することができる。
【0025】前後搬送機構6はベルトコンベヤ(又はチ
ェーン、ホイール、ローラ等のコンベヤ)で形成された
前後搬送手段36と、横搬送機構5内に配置された押出
手段18とを有し、これらは左右各横送り手段4に対応
して左右に各1組設けられている。前記左右の各前後搬
送手段36は、左右横送り手段4から前下向きに配置さ
れていて、フレーム33の前部に固定の複数のブラケッ
ト37に多数枚の支持プレート38が支持され、この支
持プレート38に前後回転軸26、27が回転自在に支
持され、両回転軸26、27間に1枚の苗箱Nを載置可
能なベルト等の巻掛体28が8本巻き掛けられており、
側部に設けたモータ39によって後回転軸27が駆動可
能になっている。
【0026】左右の前後搬送手段36は、各巻掛体28
で横送り手段4側から送られてくる苗箱Nを受け取って
載置し、これを前方に搬送して地面に放出し、逆に地面
から取り上げた苗箱Nを載置し、これを後方に搬送して
横送り手段4上まで受け渡しをする。前記左右各押出手
段18は、フレーム33上に前後摺動自在に載置された
枠材41の後端に押動片42を立設し、枠材41を油圧
シリンダ43で摺動させるように構成しており、前記押
動片42は左右横送り手段4のホイール4aの隙間に位
置していて苗箱Nと当接すべく上方に突出している。
【0027】押出手段18は油圧シリンダ43を介して
枠材41を前方摺動することにより、押動片42で左右
横送り手段4上の全苗箱Nを同時に前方押動し、前後搬
送機構6に受け渡すことができる。苗箱Nの押動距離は
短くてもよく、押動途中から前後搬送手段36が苗箱N
の搬送をする。受渡機構7は、横搬送機構5の中途部上
に位置していて横搬送機構5上とその上方位置との間で
苗箱Nを昇降する昇降手段19と、この昇降手段19の
上方位置とその後方位置との間で苗箱Nを移動する移動
手段20とを有し、これらを機本体31に固定の支持フ
レーム45に支持している。
【0028】昇降手段19は複数本の昇降ロッド46を
平行リンク47に取り付け、この平行リンク47を油圧
シリンダ48で作動するように構成されており、前記昇
降ロッド46は分配送り手段3のホイール3aの隙間に
挿脱自在になっている。移動手段20は昇降手段19の
上方に配置されており、前後軸49、50にチェーン又
はベルト等の巻掛体51を巻き掛けて、モータ等で前後
動可能にしており、この巻掛体51に板形状又は爪形状
の後移動片52と前移動片53とが設けられている。
【0029】前記後移動片52は上方位置の昇降ロッド
46上の苗箱Nと当接可能であり、前移動片53は箱供
給装置B及び箱収集装置Cの搬送コンベヤ手段54上の
苗箱Nと当接可能になっている。但し、移動片を1個の
み設けて、後移動片52と前移動片53の両方の役目を
させることもできる。前記受渡機構7は、移動手段20
の前移動片53で搬送コンベヤ手段54上の苗箱Nを前
移動して上方位置の昇降ロッド46上に移載し、昇降手
段19は油圧シリンダ48を作動して昇降ロッド46を
下降し、これにより苗箱Nを上方位置から下降して分配
送り手段3へ受け渡し、逆に、分配送り手段3上に苗箱
Nが搬送されてきたとき、昇降ロッド46を分配送り手
段3内に位置する状態から上昇することにより苗箱Nを
載置して上方位置まで持ち上げ、持ち上げた苗箱Nを移
動手段20の後移動片52で搬送コンベヤ手段54上へ
後移動する。
【0030】箱揃え機構16と箱取り上げ機構17とは
同一機構で、苗箱Nに関与する先端具のみが異なり、先
端具として当接具23を用いると苗箱敷設機用の箱揃え
機構16となり、掛止具22を用いると苗箱回収機用の
箱取り上げ機構17となる。すなわち、支持フレーム4
5から左右の前後搬送手段36の上方に一対のガイドレ
ール60が前方に突出され、この各ガイドレール60に
摺動台61が吊り持ち支持され、かつ図外のモータ又は
油圧シリンダ等の駆動手段により前後動自在とされ、こ
の各摺動台61に取り付け台63が昇降シリンダ62を
介して昇降自在に支持されている。
【0031】前記左右各取り付け台63に8個の個別取
り付け台64が横軸回り揺動可能に支持されると共に、
この各個別取り付け台64を揺動させる揺動シリンダ6
5が取り付けられ、各個別取り付け台64に前後シリン
ダ66を介して縦シリンダ67が設けられ、この縦シリ
ンダ67の下向きロッド先端に当接具23又は掛止具2
2が取り付けられている。
【0032】なお、左右摺動台61又は左右取り付け台
63を連結したり、取り付け台63を前後搬送機構6の
全幅にわたる長さとし、ガイドレール60、摺動台6
1、昇降シリンダ62等を中央に1組だけ設けてもよ
い。前記昇降シリンダ62、揺動シリンダ65及び縦シ
リンダ67等によって作動手段24が構成され、前記駆
動手段及び前後シリンダ66等によって前後動手段25
が構成されている。
【0033】当接具23は苗箱Nの外面に当接する板で
あり、掛止具22は苗箱Nの周縁Naの下向きフランジ
となっている部分を下側から係合する爪であり、この爪
は周縁Naの下向きフランジの裏側のリブを回避して係
合できるように複数本設けられている。これら両者は縦
シリンダ67のロッド67a先端に着脱自在に装着でき
るようにしてもよいが、図11では、ロッド67a先端
に掛止具22を装着しておいて、掛止具22に当接具2
3を引っ掛けかつ止め具68で止めて、着脱自在に取り
付けるようにしている。
【0034】図10、11において、箱揃え機構16は
縦シリンダ67に当接具23を取り付け、前後搬送機構
6で苗箱Nを地面に放出した後に、作動手段24及び前
後動手段25を介して当接具23を前後搬送機構6の前
方の苗箱Nと同高さまで移動し、駆動手段を作動又は作
業走行機体A2を前進させて、横並びの16枚の苗箱N
を同時に前方に押動し、先に敷設してある苗箱Nに後の
苗箱Nを当接させて、両者の間の前後隙間を詰める。
【0035】図12、13において、箱取り上げ機構1
7は各縦シリンダ67に掛止具22を取り付け、作動手
段24及び前後動手段25を介して掛止具22を前後搬
送機構6の前方の苗箱Nと略同高さまで移動し、図外の
センサで苗箱Nの後端の周縁Naを検出しながら、各掛
止具22をそれが取り上げる苗箱Nに対応するように個
別に位置調整し、そして苗箱Nの周縁Naの下側に挿入
する(図12に1点鎖線で示す)。前記シリンダ65、
66、67は掛止具22の位置の微調整が可能になって
いる。
【0036】各掛止具22を苗箱Nの周縁Naの下側に
挿入した後、各掛止具22を個別に又は同時に、縦シリ
ンダ67の収縮作動で上昇させて、周縁Naを下から掛
止しかつ引き上げる。このとき、苗箱Nから出た根が地
面に張り付いていても、それを引き抜くことができる。
この引き上げ後又は途中から揺動シリンダ65を作動し
て、掛止具22の底面が前後搬送手段36に略平行にな
るように、掛止具22の姿勢を変更する(図12に2点
鎖線で示すように、前後シリンダ66も前後搬送手段3
6と平行になる)。
【0037】そして、作業走行機体A2を前進させなが
ら前後動手段25で掛止具22を前後搬送手段36の上
方まで移動し、縦シリンダ67を僅かに伸長作動して、
前後搬送手段36上に苗箱Nを載置しながら周縁Naに
対する掛止具22の掛止を解除し、昇降シリンダ62及
び前後シリンダ66等を作動して、苗箱Nの搬送に障害
にならないように、掛止具22を前後搬送手段36の上
方に退避させる。
【0038】前記前後搬送手段36上に苗箱Nを載置す
る際、前後搬送手段36に対する掛止具22の高さ又は
前後位置にもよるが、図13に示すように、前後搬送手
段36の前端に対して苗箱Nの引き上げ側端部近傍(後
端と中央との間)をもたれかけるように載置する。そう
すると、苗箱Nの引き上げ側端部は角度Eをもって前後
搬送手段36から浮き上がった状態になり、この状態で
は掛止具22と前後搬送手段36との間に大きな間隙が
形成される。したがって、この大きな間隙により掛止具
22が周縁Naから離脱するのが容易かつ確実に行える
ようになる。苗箱Nはその一部が前後搬送手段36に掛
かっておれば、前後搬送手段36の作動によって搬送で
きる。しかしながら、掛止具22で苗箱Nの前後半分以
上を前後搬送手段36上に移動し、苗箱Nを完全に巻掛
体28に載置した後に、掛止具22を巻掛体28の近傍
まで降下して、係合を離脱させるようにしてもよい。
【0039】なお、図12にのみ示した符号72は揺動
シリンダであり、前後搬送機構6の前後搬送手段36の
後部を後回転軸27回りに枢支しておいて、この前後搬
送手段36を揺動シリンダ72で揺動させることにより
前下向き傾斜姿勢から水平姿勢まで姿勢変更できるよう
にしている。前記前後搬送手段36は、前下向き傾斜し
ていても横搬送機構5への苗箱Nの受け渡しはできる
が、揺動シリンダ72で水平姿勢にした方が好ましく、
また、路上走行するときにも水平姿勢にしておくことが
好ましい。
【0040】図14は箱揃え機構16の変形例を示して
おり、前後搬送機構6の前後搬送手段36の支持プレー
ト38から前下方に保持板71を突出し、この保持板7
1の先端にローラ製の当接体23を回転自在に取り付け
ている。そして、作業走行機体A2を前進させることに
より、当接体23は接地しながら苗箱Nの周縁Na又は
本体部分に当接してこれを押動する。
【0041】前記ローラ製の当接体23は接地させなく
ともよく、前後搬送機構6を前進させるときのリミット
ゲージ輪としての機能を有する。また、支持プレート3
8に対して保持板71を、又は保持板71に対して当接
体23を着脱自在にしている。図15は箱取り上げ機構
17の変形例を示しており、前後搬送機構6の前後搬送
手段36の巻掛体28に略L形爪形状の掛止具22を1
個又は2個以上設けている。そして、作業走行機体A2
を前進させながら巻掛体28を回動していくと、爪形状
の掛止具22が苗箱Nの周縁Naに引っ掛かり、苗箱N
を上側に持ち上げかつ巻掛体28上に載置するようにな
る。
【0042】箱取り上げ機構17としては、断面3角形
状又は前下向き傾斜した掬い板形状のデバイダを用いる
こともでき、そのデバイダは支持プレート38に取り付
け、作業走行機体A2を前進させながら、前端から後上
方に傾斜した傾斜面で地上の苗箱Nを掬い上げるように
する。箱供給装置Bは図4、5、16〜20に示されて
おり、苗箱Nを積層状態に収納していて受渡機構7へ苗
箱Nを1枚ずつ供給する箱供給機構8と、この箱供給機
構8に供給する積層状態の苗箱Nを収納しかつ供給走行
機体B2上に積み卸し可能な箱収納枠体14と、これら
を搭載支持する供給走行機体B2とを備えている。
【0043】前記供給走行機体B2は機本体76内部に
エンジン及び油圧ポンプ等を搭載し、左右クローラ走行
部77を油圧モータで駆動するようになっており、単独
で走行・操縦可能である。また、供給走行機体B2は図
外の連結装置を介して作業走行機体A2に着脱自在であ
り、作業走行機体A2に連結して一体的に走行・操縦さ
れる。
【0044】前記箱供給機構8は、ホイールコンベヤ又
はローラコンベヤ等で形成された搬送コンベヤ手段54
Bと、この搬送コンベヤ手段54Bに跨がって配置され
た枠フレーム78に設けた箱保持手段79と、搬送コン
ベヤ手段54B上の苗箱Nを箱保持手段79で保持する
位置まで昇降するリフト手段80とを備えている。枠フ
レーム78は後方側が開放されていて、例えば30段に
積層された苗箱Nを、搬送コンベヤ手段54Bに載置し
た状態で後方から挿入可能になっている。86は積層苗
箱Nが枠フレーム78内の所定位置に搬入されたことを
検出するセンサであり、検出位置に出退自在になってい
る。
【0045】箱保持手段79は枠フレーム78に支持さ
れた左右一対の板形状の保持具81と、この左右保持具
81を枠フレーム78内方に出退させる出退手段82と
を有する。前記左右保持具81は苗箱Nの周縁Naを受
持可能であり、搬送コンベヤ手段54Bから苗箱N1枚
分より離れた高さで積層苗箱Nを保持することができ、
出退手段82で後退させることにより、保持している積
層苗箱Nを開放可能になっている。
【0046】出退手段82は保持具81を先端に取り付
けたネジ軸をモータで軸方向移動するもので、油圧シリ
ンダ等で構成することもできる。リフト手段80は搬送
コンベヤ手段54Bの下方に位置し、搬送コンベヤ手段
54Bのホイール間から上方へ突出可能なリフト台83
と、このリフト台83を昇降するリフト駆動装置84と
を有している。
【0047】前記リフト台83は機本体76に昇降が案
内されており、リフト駆動装置84はリフト台83の下
面のカムフォロアと当接するカム板85をモータ等で駆
動して、リフト台83を昇降するようになっている。こ
のリフト駆動装置84は油圧シリンダ等で構成すること
も可能である。前記リフト手段80は、左右保持具81
を後退しておいて、搬送コンベヤ手段54Bで枠フレー
ム78内に搬入された積層苗箱Nを、リフト駆動装置8
4を作動してリフト台83を上昇させることにより持ち
上げ、下降するときに下から2枚目の苗箱Nを保持具8
1を突出させることにより受持し(図18の状態)、リ
フト台83を搬送コンベヤ手段54Bより下方へ降下す
ることにより最下位置の苗箱Nを前後搬送手段36に再
度載せて前方へ搬送する。
【0048】次に、リフト台83を上昇させると、保持
具81に受持されている積層苗箱Nが持ち上げられ(図
19の状態)、下降するときに保持具81を1度後退さ
せて最下苗箱Nを降下させ、その後の保持具81の進出
で下から2枚目の苗箱Nを受持させる。箱収納枠体14
は緑化行程で使用されている台車で、苗箱Nを例えば3
0段積み重ねたものを収納する収納部14aを左右方向
に4列形成しており、各収納部14aの前面側から積層
苗箱Nを取り出し可能になっており、下部に車輪90を
有する。
【0049】機本体76の後部上面にはレール91が敷
設されており、箱収納枠体14の車輪90を前後移動不
能に載置し、箱収納枠体14の各収納部14aが箱供給
機構8と対向できるように、左右方向に移動可能になっ
ており、箱収納枠体14を移動してその内部に収納した
積層苗箱Nを搬送コンベヤ手段54Bへ供給することが
できる。なお、図示していないが、箱収納枠体14の左
右移動を阻止・解除するロック装置が設けられている。
【0050】箱収納枠体14の各収納部14aから搬送
コンベヤ手段54Bへの積層苗箱Nの供給は、人為的に
行ってもよいが、ここでは搬送コンベヤ手段54Bの延
長位置のレール91間に積層苗箱供給装置92を設けて
いる。この積層苗箱供給装置92は、昇降台93にモー
タ94で駆動されるベルトコンベヤ95を支持し、昇降
台93を昇降手段96で昇降するようになっている。昇
降手段96は左右トグルリンク97を油圧シリンダ98
で作動するように構成しているが、油圧シリンダで直接
昇降台93を昇降させてもよい。
【0051】前記箱収納枠体14の各収納部14aは積
層苗箱Nの左右側部を左右一対の底板で受持しており、
積層苗箱供給装置92は、図18の状態から昇降手段9
6で昇降台93を上昇させると、左右底板間でベルトコ
ンベヤ95が上昇して積層苗箱Nを持ち上げ(図19の
状態)、そして持ち上げ状態で駆動すると前方へ送るこ
とができ、積層苗箱Nは箱収納枠体14の下桟材14b
を乗り越えて搬送コンベヤ手段54Bに移載される。
【0052】箱収集装置Cは図6、7、21、22に示
されており、受渡機構7から苗箱Nを1枚ずつ供給され
てその苗箱Nを上下多段に回収する箱収集機構9と、こ
の箱収集機構9から多段状態の苗箱Nを送り込んで収納
しかつ収集走行機体C2上から積み卸し可能な箱収集枠
体15と、これらを搭載支持する収集走行機体C2とを
備えている。
【0053】前記収集走行機体C2は機本体101内部
にエンジン及び油圧ポンプ等を搭載し、左右クローラ走
行部102を油圧モータで駆動するようになっており、
単独で走行・操縦可能である。また、収集走行機体C2
は図外の連結装置を介して作業走行機体A2に着脱自在
であり、作業走行機体A2に連結して一体的に走行・操
縦される。
【0054】箱収集機構9はホイールコンベヤ、ローラ
コンベヤ等で形成された搬送コンベヤ手段54Cと、こ
の搬送コンベヤ手段54Cに跨がって配置された枠フレ
ーム103と、この枠フレーム103に支持されていて
搬送コンベヤ手段54C上の苗箱Nを1枚ずつ間隔を空
けて持ち上げる箱多段昇降手段104と、この箱多段昇
降手段104上の全苗箱Nを後方へ押し出すプッシャ手
段105とを有する。
【0055】前記箱多段昇降手段104は枠フレーム1
03に支持された上下軸107、108に前後複数のチ
ェーン109を巻き掛け、前後チェーン109に苗箱N
の側部を受持する受持金具110を一定間隔で取り付
け、これらを左右に対向配置して、搬送コンベヤ手段5
4C上から苗箱Nを左右受持金具110で持ち上げるよ
うに構成されており、苗箱Nを上下に間隔をおいて例え
ば30段に収集可能になっている。
【0056】前記プッシャ手段105は、枠フレーム1
03に箱多段昇降手段104で収集された全苗箱Nに対
応した押し棒111を備えたプッシャ体112と、この
プッシャ体112を前後動させる左右油圧シリンダ11
3とを有しており、油圧シリンダ113の伸縮作動によ
って、プッシャ体112の押し棒111を苗箱Nの前か
ら左右受持金具110間に出退させ、多段苗箱Nを枠フ
レーム103の後方まで押し出すことができる。
【0057】箱収集枠体15は運搬車で、苗箱Nを上下
間隔を空けて例えば30段配置する受け片114を有
し、この受け片114を左右方向に4列配置して4列の
収集部15aを形成している。各収集部15aは多段苗
箱Nをその前面側から挿入可能であり、プッシャ手段1
05で箱収集機構9から押し出されてくる多段苗箱N
を、間隔を空けたまま収納する。
【0058】前記箱収集枠体15は下部に車輪115を
有し、機本体101の後部上面にはレール116が敷設
されており、箱収集枠体15の車輪115を前後移動不
能に載置し、左右方向に移動可能になっており、箱収集
枠体15は移動して各収集部15aを箱収集機構9に対
向することができる。なお、図示していないが、箱収集
枠体15の左右移動を阻止・解除するロック装置が設け
られている。
【0059】次に、前記第1の実施の形態で示した苗箱
敷設回収機を苗箱敷設機とした場合の苗箱敷設方法を説
明する。ハウス内で作業装置Aに箱供給装置Bを連結
し、発芽処理後の苗箱Nを収納した箱収納枠体14をリ
フト車両で運搬してレール91上に載置する。積層苗箱
供給装置92を作動して箱収納枠体14の収納部14a
内の積層苗箱Nを搬送コンベヤ手段54Bに移載し、箱
供給機構8内に供給する。
【0060】箱供給機構8内でリフト手段80を介して
積層苗箱Nを箱保持手段79で保持し、下段の苗箱Nか
ら搬送コンベヤ手段54B上に順次取り出し、搬送コン
ベヤ手段54Bで受渡機構7へ供給する。受渡機構7で
は、搬送コンベヤ手段54Bで送られてきた苗箱Nを上
方位置に待機していた昇降手段19の昇降ロッド46で
受持し、これと同時に移動手段20の前移動片53で苗
箱Nを昇降ロッド46の上の適正位置まで前方移動させ
る。そして、昇降手段19を作動して昇降ロッド46を
分配送り手段3内まで降下させ、苗箱Nを分配送り手段
3上に移載する。
【0061】横搬送機構5では、分配送り手段3が左右
交互に苗箱Nを搬送して分配し、左右各横送り手段4は
作動してその上に苗箱Nを8枚ずつ載置する。左右計1
6枚の苗箱Nが準備されると、前後搬送機構6の押出手
段18が作動して、全苗箱Nを左右横送り手段4から前
方へ押し出し、前後搬送手段36上に載せる。押出手段
18の作動と同時に前後搬送手段36が作動し、載置し
た苗箱Nを前方へ放出する。このとき、作業装置Aと箱
供給装置Bとは一体的に後進し、苗箱Nを目的位置に敷
設する。敷設された左右各8枚の苗箱N間には、分配送
り手段3の幅に略相当する幅の歩道が形成される。
【0062】後続の苗箱Nを敷設する際、苗箱Nを放出
した位置より更に作業装置Aを後進し、箱揃え機構16
を作動して当接具23を苗箱Nと略同高さまで降下し、
前後動手段25の作動又は作業装置Aを前進させて、当
接具23で苗箱Nを先行敷設苗箱Nに当接するまで押動
し、前後苗箱間隔を詰める。苗箱敷設機がハウス内の端
部まで移動してくると、作業装置Aから箱供給装置Bを
分離し、作業装置Aの横搬送機構5及び前後搬送機構6
上に残っている苗箱Nを作業装置Aのみで敷設し、その
後に作業装置Aを方向転換して、別のハウス又は敷設域
へ移動させ、移動後に箱供給装置Bを再度連結する。
【0063】前記苗箱敷設機において、ハウス内が充分
に広い場合は、最後まで作業装置Aと箱供給装置Bとを
連結しておいてもよい。図23は第2の実施の形態を示
しており、搬送コンベヤ手段54と同一高さに横搬送機
構5が配置されており、この横搬送機構5とオーバラッ
プして前後搬送機構6が配置され、横搬送機構5と前後
搬送機構6とは共通のフレームに支持されていて、共通
フレームは後部を中心に前部が昇降するように揺動可能
になっていて、揺動シリンダ72で揺動される。
【0064】前記横搬送機構5はローラコンベヤ(又は
ホイールコンベヤ)式で独立駆動可能な分配送り手段3
と左右横送り手段4とを有し、苗箱Nを載置して左右方
向に分配及び正逆搬送可能である。コンベヤローラ12
3は前端が先細りテーパになっている。前後搬送機構6
は前後回転軸26、26にチェーン等の巻掛体28を巻
き掛け、この巻掛体28をコンベヤローラ123間でコ
ンベヤローラより僅かに低く配置し、苗箱Nを前後方向
に搬送可能になっている。この前後搬送機構6は左右横
送り手段4に対応するものだけでなく、分配送り手段3
に対応するものも備えており、それぞれ独立駆動可能に
なっている。
【0065】また、前記巻掛体28には1個又は間隔を
おいて2個の係合具122が設けられており、この係合
具122は、前方に移動するとき横搬送機構5上の苗箱
Nを押動する押出手段18として機能し、前後搬送機構
6の前下部に配置したとき、地面に放出した苗箱Nを前
方へ押動する箱揃え機構16の当接具23として機能
し、また、敷設苗箱Nの周縁Naの下方から上向き回動
させることにより、周縁Naを引っ掛けて苗箱Nを持ち
上げる箱取り上げ機構17の掛止具22として機能し、
分配送り手段3に対応している部分の係合具122は、
前から後方移動することにより苗箱Nを搬送コンベヤ手
段54へ押動する移動手段20の機能をさせることがで
きる。
【0066】従って、第2の実施の形態は苗箱敷設回収
機であるが、そのままで苗箱敷設機となり、苗箱Nの敷
設は、搬送コンベヤ手段54から横搬送機構5の分配送
り手段3に供給された苗箱Nを左右横送り手段4に分配
して並べ、前後搬送機構6を作動して苗箱Nを係合具1
22で押動しかつ前方に放出し、係合具122で先行敷
設の苗箱Nとの間隔を詰める。
【0067】前記横搬送機構5及び前後搬送機構6は、
前下向き傾斜していても搬送コンベヤ手段54への苗箱
Nの受け渡しはできるが、揺動シリンダ72で水平姿勢
(図23に2点鎖線で示す)にした方が好ましく、ま
た、路上走行するときにも水平姿勢にしておくことが好
ましい。図24〜26において、箱揃え機構16として
も利用できる箱取り上げ機構17の他の実施形態を示し
ており、この箱取り上げ機構17は取り上げ苗箱N数に
対応する組数だけ設けられている。
【0068】突出フレーム126が支持フレーム45か
ら前方に突出され、この突出フレーム126に一対のガ
イドレール127が設けられ、各ガイドレール127に
個別摺動台128が水平方向及び上下方向を案内するコ
ロを介して吊り持ち支持され、かつモータ及びチェーン
伝動手段129等を有する駆動手段により前後動自在と
され、各個別摺動台128に前後方向に屈曲した溝型鋼
製の縦向きガイド130を固着すると共に引き杆131
を上下動自在に案内している。
【0069】前記引き杆131は個別摺動台128上に
設けたリニアモータ132によって昇降されるもので、
その下端には保持台133が固定されている。この保持
台133から突出したブラケット134には横軸状のピ
ン137を介して揺動部材135が枢支されている。1
44は保持台133の昇降を案内するガイドロッドで、
個別摺動台128を貫通している。
【0070】揺動部材135の上端にはコロ136が設
けられ、このコロ136は縦向きガイド130の溝内に
係合しており、リニアモータ132によって保持台13
3が昇降するときに案内され、縦向きガイド130が前
後に屈曲しているが故に、揺動部材135をピン137
の回りで前後揺動させる。前記揺動部材135の下部に
は昇降シリンダ138が固定され、この昇降シリンダ1
38のシリンダロッドの先端には前後シリンダ139が
取り付けられ、この前後シリンダ139のシリンダロッ
ドの先端には取り付け板140が装着され、取り付け板
140の左右両端に爪板141がボルト固定されてい
る。
【0071】左右一対の爪板141は前端に苗箱Nの周
縁Naの下向きフランジとなっている部分を下側から係
合する爪形状の掛止具22が一体成形されている。この
掛止具22に当接具23を取り付けることにより箱揃え
機構16となる。左右各爪板141には車輪142が設
けられ、地面を転動可能になっており、掛止具22を地
上一定高さに維持可能になっている。143は取り付け
板140に固定された苗箱検出センサである。
【0072】なお、前記車輪142を地面の凹凸に倣わ
せるために、前後シリンダ139のシリンダロッドに対
して取り付け板140を横軸回りに若干揺動できるよう
にしておくことが好ましく、また、突出フレーム126
を左右方向に長く形成して複数組の箱取り上げ機構17
に共通のフレームとしてもよい。この実施形態の箱取り
上げ機構17は、車輪142を接地した状態で前後シリ
ンダ139を作動又は個別摺動台128を前進させる
と、苗箱検出センサ143が苗箱Nを検出し、それによ
って前後シリンダ139の作動又は個別摺動台128の
移動を停止する。停止した状態で昇降シリンダ138を
作動して掛止具22で苗箱Nの周縁Naの下向きフラン
ジとなっている部分を下側から係合し、かつ苗箱Nを持
ち上げる。
【0073】次に、リニアモータ132によって保持台
133を上昇させると、コロ136が前後に屈曲した縦
向きガイド130の溝に案内されて揺動部材135が上
昇しながら揺動し、前後シリンダ139及び爪板141
を前後搬送機構6の巻掛体28上面に略沿うように傾斜
する。この動作後又は動作中からチェーン伝動手段12
9を作動し、苗箱Nを巻掛体28上に移載する。この間
に作業装置Aを前進させて、次に取り上げる苗箱Nの近
傍まで作動装置Aを移動する。
【0074】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
苗箱敷設回収機の1度に敷設・回収する苗箱Nの枚数
は、中央歩道を挟んで各8枚以外の多数枚に設定しても
よく、その場合、左右横送り手段4の長さ、前後搬送手
段36の組数、箱揃え機構16の当接具23の数等が苗
箱Nの枚数に応じて設定される。
【0075】箱供給機構8及び箱収納枠体14でそれぞ
れ取り扱う苗箱Nの枚数は、30段を例示しているが、
1度に敷設する苗箱Nの枚数に応じてその倍数に設定し
ておくことが好ましい。分配送り手段3と左右横送り手
段4との間で、苗箱Nを1枚ずつ交互に受け渡しするこ
とは、装置の左右バランスを良くする上で好ましいが、
左右一方のみ連続して苗箱Nの受け渡しをしてもよい。
【0076】作業装置Aの機本体31及び箱供給装置B
の機本体76は、上下2段構造にして下部に対して上部
を旋回できる構造にしたり、機本体から下方に突出する
横移動装置を設けたりして、狭いハウス内で横移動が小
範囲でできるようにしてもよい。各機構に設けたシリン
ダ43、48、62、65、66、67、72、98、
113等は油圧シリンダの他にエアシリンダでもよく、
また、その他の機械式駆動手段でもよい。
【0077】第1の実施の形態において、作業装置Aの
横搬送機構5と箱供給装置Bの搬送コンベヤ手段54B
を同一高さに設定し、受渡機構7の昇降手段19を省略
してもよい。作業装置Aの後部に、エンジン及びクロー
ラ走行部を持たない箱供給装置Bを着脱自在に連結又は
搭載するようにしてもよい。
【0078】作業装置A、箱供給装置B及び箱収集装置
Cは、ハウス内で作業をするので、その駆動源に電動モ
ータを用いてもよく、各装置の操縦はリモートコントロ
ールにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、次のよう
な効果を奏する。請求項1によれば、横搬送機構5に苗
箱Nを1枚ずつ供給して左右に多数枚並べ、左右横送り
手段4上から全苗箱Nを押出手段18で1度に前方に押
し出して前後搬送機構6上に移載することができ、多数
枚の苗箱Nの押し出しが確実になり、苗箱Nを1度に簡
単かつ容易に敷設できる。
【0080】請求項2によれば、苗箱Nを地面上に放出
した後に、箱揃え機構16で苗箱Nを前方押動して先行
放出の苗箱Nとの前後隙間を詰めて、単位面積当たりの
苗箱敷設枚数を多くできる。請求項3によれば、苗箱N
を積層状態に収納した箱供給機構8から1枚ずつ受渡機
構7を介して横搬送機構5に自動供給でき、横搬送機構
5の上で横に多数枚並べてこの横搬送機構5から前後搬
送機構6へ多数枚の苗箱Nを同時に搬送でき、機械を小
型にかつ簡単に構成でき、取扱いも容易にできる。
【0081】請求項4によれば、作業走行機体A2上に
横搬送機構5と前後搬送機構6と受渡機構7とを設けた
作業装置Aと、供給走行機体B2上に箱供給機構8と箱
収納枠体14とを配置した箱供給装置Bとを連結・分離
自在にしているので、各装置を小型にかつ簡単に構成で
き、敷設域端部で箱供給装置Bを分離して作業装置Aの
みで最端部まで敷設できる。
【0082】請求項5によれば、前後搬送機構6の前方
に、地面に放出した苗箱Nを前方へ押動する箱揃え機構
16を配置しているので、前後苗箱Nを詰めて敷設で
き、かつ横並びを揃えることができる。請求項6によれ
ば、箱揃え機構16は苗箱Nに当接する当接具23を昇
降する作動手段24と前後移動させる前後動手段25と
を有するので、敷設する苗箱Nとの干渉を回避できる。
【0083】請求項7によれば、箱揃え機構16は当接
具23を前後搬送機構6から前下方に突出して構成して
いるので、敷設する苗箱Nとの干渉を回避できかつ簡単
に構成できる。請求項8によれば、箱収納枠体14は積
層苗箱Nを収納する収納部14aを左右に複数形成して
おり、箱供給機構8に対して各収納部14aを対向可能
にしているので、箱収納枠体14に多数の積層苗箱Nを
収納でき、それぞれの積層苗箱Nを箱供給機構8に提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗箱敷設回収機の分離状態の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】苗箱敷設機の全体側面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】苗箱回収機の全体側面図である。
【図7】同平面図である。
【図8】作業装置の要部の断面側面図である。
【図9】同断面正面図である。
【図10】箱揃え機構の側面図である。
【図11】箱揃え機構の要部の断面側面図である。
【図12】箱取り上げ機構の側面図である。
【図13】箱取り上げ機構の要部の断面側面図である。
【図14】箱揃え機構の変形例を示す断面側面図であ
る。
【図15】箱取り上げ機構の変形例を示す断面側面図で
ある。
【図16】箱供給装置の側面図である。
【図17】箱供給装置の平面図である。
【図18】箱供給装置の要部の断面側面図である。
【図19】箱供給装置の苗箱持ち上げ状態の断面側面図
である。
【図20】箱供給機構の断面正面図である。
【図21】箱収集装置の要部の断面側面図である。
【図22】箱収集機構の断面正面図である。
【図23】本発明の第2の実施形態を示す要部の断面側
面図である。
【図24】箱取り上げ機構の他の実施形態を示す断面側
面図である。
【図25】同断面正面図である。
【図26】同平面図である。
【符号の説明】
2 走行機体 3 分配送り手段 4 左右横送り手段 5 横搬送機構 6 前後搬送機構 7 受渡機構 8 箱供給機構 14 箱収納枠体 16 箱揃え機構 18 押出手段 19 昇降手段 20 移動手段 23 当接具 A 作業装置 B 箱供給装置 N 苗箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−316879(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/00 A01C 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業走行機体(A2)上に、苗箱(N)
    を載置して中途部から左右への分配が可能な横搬送機構
    (5)を設け、多数枚の苗箱(N)を載置して横搬送機
    構(5)上から地面への放出が可能な前後搬送機構
    (6)を設け、横搬送機構(5)の中途部への後方位置
    からの苗箱(N)移動が可能な受渡機構(7)を設けた
    作業装置(A)と; 作業走行機体(A2)に着脱自在に連結される供給走行
    機体(B2)上に、苗箱(N)を積層状態に収納してい
    て受渡機構(7)へ苗箱(N)を1枚ずつ供給する箱供
    給機構(8)を設け、この箱供給機構(8)に供給する
    積層状態の苗箱(N)を収納しかつ供給走行機体(B
    2)上に積み卸し可能な箱収納枠体(14)を配置した
    箱供給装置(B)と;を備えていることを特徴とする苗
    箱敷設機
  2. 【請求項2】 前記前後搬送機構(6)の前方に、地面
    に放出した苗箱(N)を前方へ押動する箱揃え機構(1
    6)を配置していることを特徴とする請求項1に記載の
    苗箱敷設機
  3. 【請求項3】 前記箱揃え機構(16)は前後搬送機構
    (6)の前方で苗箱(N)に当接する当接具(23)
    と、この当接具(23)を昇降する作動手段(24)
    と、当接具(23)及び作動手段(24)を前後移動さ
    せる前後動手段(25)とを有することを特徴とする請
    求項2に記載の苗箱敷設機。
  4. 【請求項4】 前記箱揃え機構(16)は前後搬送機構
    (6)から前下方に突出した当接具(23)で構成して
    いることを特徴とする請求項2に記載の苗箱敷設機。
  5. 【請求項5】 前記箱収納枠体(14)は積層苗箱
    (N)を収納する収納部(14a)を左右に複数形成し
    ており、箱供給機構(8)に対して各収納部(14a)
    を対向可能にすべく供給走行機体(B2)上に左右方向
    移動自在に搭載されていることを特徴とする請求項
    記載の苗箱敷設機。
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