JPH10150856A - 苗箱回収機 - Google Patents

苗箱回収機

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Publication number
JPH10150856A
JPH10150856A JP31526896A JP31526896A JPH10150856A JP H10150856 A JPH10150856 A JP H10150856A JP 31526896 A JP31526896 A JP 31526896A JP 31526896 A JP31526896 A JP 31526896A JP H10150856 A JPH10150856 A JP H10150856A
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JP
Japan
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box
seedling box
seedling
film
collecting
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Pending
Application number
JP31526896A
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English (en)
Inventor
Mizuki Tanaka
瑞樹 田中
Retsu Fujioka
烈 藤岡
Yoshinobu Nishitani
芳信 西谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチフィルム上に敷設した苗箱を回収する
とともに、マルチフィルムをも回収するようにして作業
の効率化を図る。 【解決手段】 作業走行機体A2に、地面に敷設したマ
ルチフィルムから苗箱を取り上げて回収する箱回収機構
3と、該箱回収機構3による苗箱の回収動作に同行して
苗箱回収後のマルチフィルムを回収するフィルム回収機
構13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地面に敷設した苗
箱を回収するための苗箱回収機に関する。
【0002】
【従来の技術】稲や野菜の育苗作業では、発芽後に苗箱
をハウス内に数百〜千枚単位で並べて緑化及び/又は硬
化処理をしており、この苗箱の敷設・回収を狭い敷地内
で能率よく行うために機械化する技術が開発されてい
る。苗箱を敷設・回収する技術としては、特開平7−1
07817号公報に開示された苗箱集配機がある。この
技術は、機体を前後に進行させる走行装置と、苗箱台車
を載せる台車載置部と、地面上から機体上への苗箱の搬
送と機体上から地面上への苗箱の搬送を選択的に行える
苗箱搬送装置と、機体上の苗箱を台車載置部上の苗箱台
車に積み込む作業と台車載置部上の苗箱台車内に積まれ
ている苗箱を機体上へ降ろす作業を選択的に行える苗箱
積降ろし装置とを設けて構成されている。
【0003】この従来技術の苗箱回収構造は、苗箱搬送
装置の搬送フレームの前端の分離線材を敷設した苗箱の
下側に潜り込ませ、地面と分離した苗箱を前側の搬送ベ
ルトに載せて後方に搬送し、苗箱積降ろし装置の移送ベ
ルト上に受け渡した後、移送ベルト内のエレベータで持
ち上げて苗箱台車に収納するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】苗の緑化処理等を行う
にあたって、苗の成長を促進するのには地面の保温性を
確保する必要があるため、また、苗が地面に直接根張り
するのを防止して苗箱回収の際に苗箱を取り上げ易くす
るために、地面にマルチフィルムを敷設しその上に多数
の苗箱を敷設することがある。
【0005】しかし、このようにマルチフィルムを敷設
した場合、上記のような苗箱集配機を用いて苗箱を回収
したあと、更に、人手によって、又は専用のフィルム回
収機によってマルチフィルムも回収する必要が生じる。
即ち、苗箱の回収と、マルチフィルムの回収の両方作業
をそれぞれ別個に行うこととなるため、作業が二度手間
となり、全ての作業を行うのには多大な人手、時間を要
することとなっていた。
【0006】また、上記の従来技術において、敷設した
苗箱を地面と分離しているが、分離線材を苗箱の下側に
潜り込ませることはきわめて困難であり、機体を前進し
て分離線材を移動させることも、苗箱の取り上げ不良を
生じ易くする原因になっていた。また、分離線材の挿入
で、苗箱の底部から張り出した苗の根が切断される恐れ
もあった。特に、マルチフィルム上の苗箱を回収する場
合にマルチフィルムと苗箱との間に分離線材を潜り込ま
せると、線材がマルチフィルムに引っ掛かったりマルチ
フィルムを弛んだりしてマルチフィルム自体が線材挿入
の障害となってしまい、苗箱の取り上げが更に困難なも
のとなっていた。
【0007】ところで、苗箱の取り上げにデバイダを用
いることもできるが、デバイダでも地面と苗箱との間に
差し込むことは難しく、特に左右方向多数枚の苗箱を敷
設しておいて、これを同時に取り上げることは、地面の
凹凸もあって極めて困難である。更に、苗箱搬送装置を
左右に2組装備して2枚の苗箱を同時に回収をすること
ができるが、苗箱を横搬送する機構がないため、3枚以
上の多数枚の苗箱を同時に回収させるように構成するこ
とが困難であり、能率を向上し難い。
【0008】本発明の第1の目的は、地面にマルチフィ
ルムを敷設し、その上に苗箱を敷設している場合に、苗
箱の回収と同時にマルチフィルムの回収を行え、作業の
効率化を図る苗箱回収機を提供することにある。本発明
の第2の目的は、マルチフィルム上の苗箱を箱取り上げ
機構で持ち上げ、この持ち上げた苗箱を第1搬送機構で
受け取って搬送することで、苗の根を傷めたり、マルチ
フィルムが苗箱取り上げの障害となることなく確実に苗
箱の取り上げを行えるようにした苗箱回収機を提供する
ことにある。
【0009】本発明の第3の目的は、マルチフィルム上
に敷設されている左右多数枚の苗箱を箱取り上げ機構で
持ち上げ、この持ち上げた多数枚の苗箱を第1搬送機構
で同時に受け取って移動し、この第1搬送機構から多数
枚の苗箱を第2搬送機構で受け取り、更に横移動して基
点位置から後方へ移動することで、多数枚の苗箱を同時
に回収作業のために搬送処理でき、しかも苗の根を傷め
たり、マルチフィルムが箱取り上げの障害になることな
く確実に苗箱の取り上げを行えるようにした苗箱回収機
を提供することにある。
【0010】本発明の第4の目的は、マルチフィルムを
引き上げることで苗箱を持ち上げて第1搬送機構上に案
内することにより、簡単な機構、動作で確実に苗箱の取
り上げができるようにした苗箱回収機を提供することに
ある。本発明の第5の目的は、苗箱の周縁を掛止具で引
っ掛けかつ昇降手段の上昇で持ち上げ、この持ち上げら
れた苗箱の下方に水平移動手段で第1搬送機構の搬送手
段を挿入することで、より確実にマルチフィルム上から
の苗箱の取り上げができるようにした苗箱回収機を提供
することにある。
【0011】本発明の第6の目的は、第1搬送機構の搬
送手段の下方に、マルチフィルムを巻き取る巻取手段を
設けることにより、苗箱をマルチフィルムから取り上げ
たあと即座にマルチフィルムを回収することができ、し
かもフィルム回収機構を設けても装置全体の前後長さが
長くなることがないようにした苗箱回収機を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、作業走行機体A2に、地
面に敷設したマルチフィルムM上から苗箱Nを取り上げ
て回収する箱回収機構3と、該箱回収機構3による苗箱
Nの回収動作に同行して苗箱N回収後のマルチフィルム
Mを回収するフィルム回収機構13とを備えたことであ
る。
【0013】これによれば、箱回収機構3によってマル
チフィルムM上から苗箱Nを取り上げ回収する。そして
この回収動作に同行して苗箱Nを回収したあとのマルチ
フィルムMをフィルム回収機構13によって地面から回
収する。これによって苗箱Nの回収と、マルチフィルム
の回収とを同一行程で行うことが可能で作業の効率化を
図ることが可能である。
【0014】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、上記第1の具体的手段に加えて、前記箱回
収機構3は、マルチフィルムM上の苗箱を持ち上げる箱
取り上げ機構17A,17Bと、前記箱取り上げ機構1
7A,17Bから苗箱Nを受け取って移動し作業走行機
体A2上へ受け渡す第1搬送機構6とを有することであ
る。
【0015】これによれば、マルチフィルムM上に敷設
されていた苗箱Nを箱取り上げ機構17A,17Bによ
って持ち上げ、この持ち上げた苗箱Nを第1搬送機構6
により受け取って移動し、作業走行機体A2上に受け渡
す。したがって、苗箱Nを持ち上げた状態で第1搬送機
構6で受け取るので苗の根を切断するようなことも殆ど
なく、また、マルチフィルムMが邪魔となるようなこと
もなく確実にマルチフィルムM上からの苗箱Nの取り上
げを行えるようになる。
【0016】本発明における課題解決のための第3の具
体的手段は、上記第1の具体的手段に加えて、前記箱回
収機構3は、マルチフィルムM上の左右方向多数枚の苗
箱Nを持ち上げる箱取り上げ機構17A,17Bと、前
記箱取り上げ機構17A,17Bから多数枚の苗箱Nを
同時に受け取って移動する第1搬送機構6と、該第1搬
送機構6から多数枚の苗箱Nを同時に受け取り且つ苗箱
Nを受け取り位置から左右方向側方の基点位置へ横移動
可能な第2搬送機構5とを有することである。
【0017】これによれば、マルチフィルム上に敷設さ
れていた左右方向多数枚の苗箱Nが、箱取り上げ機構1
7A,17Bによって持ち上げられ、この持ち上げられ
た多数枚の苗箱Nが第1搬送機構6により同時に受け取
られて移動し、この第1搬送機構6から第2搬送機構5
へ多数枚の苗箱Nが同時に受け取られ、更に第2搬送機
構5の横移動によって受け取り位置から左右側方の基点
位置へと苗箱Nが移動される。これにより、左右方向多
数枚の苗箱を同時に回収作業のために搬送処理でき、し
かも苗箱Nを持ち上げた状態で第1搬送機構6で受け取
るので、苗の根を切断したり、マルチフィルムが邪魔と
なるようなことも殆どなくマルチフィルムM上からの苗
箱Nの取り上げを確実なものとできる。
【0018】本発明における課題解決のための第4の具
体的手段は、上記第2又は第3の具体的手段に加えて、
前記箱取り上げ機構17Bは、マルチフィルムMを地面
から引き上げることで苗箱Nを持ち上げて第1搬送機構
6上に案内する引き上げ案内手段20を有することであ
る。これによれば、マルチフィルムMを引き上げ案内手
段20によって引き上げ、このマルチフィルムMの引き
上げによって、その上の苗箱Nが持ち上げられ、さらに
持ち上げられた苗箱Nが第1搬送機構6上へと案内され
て受け渡される。このように、マルチフィルムMを利用
して苗箱Nを持ち上げることから、簡単な構成、動作で
確実な苗箱Nの取り上げが可能となる。
【0019】本発明における課題解決のための第5の具
体的手段は、上記第2又は第3の具体的手段に加えて、
前記箱取り上げ機構17Aは、苗箱Nの周縁Naを下方
から引っ掛ける掛止具22と、この掛止具22を昇降す
る昇降手段62とを有し、前記第1搬送機構6は、苗箱
Nを受け取って移動する搬送手段18と、該搬送手段1
8を持ち上げた苗箱Nの下側へ移動させる水平移動手段
10とを有することである。
【0020】これによれば、マルチフィルムM上の苗箱
Nの周縁Naが掛止具22で引っ掛けられかつ昇降手段
62が上昇して持ち上げられ、持ち上げられた苗箱Nの
下方に水平移動手段10で搬送手段18が挿入されて搬
送手段18に受け渡しされる。これにより、マルチフィ
ルム上から苗箱Nの搬送手段18への受け渡しがより確
実に行える。
【0021】本発明における課題解決のための第6の具
体的手段は、上記第2〜5のいずれかの具体的手段に加
えて、前記第1搬送機構6は、苗箱Nを受け取って移動
する搬送手段18を有し、前記フィルム回収機構13
は、マルチフィルムMを巻き取って回収する巻取手段1
15を有し、該巻取手段115は前記搬送手段18の下
方に配置されていることである。
【0022】これによれば、搬送手段18で地面から苗
箱Nを受け取ったあと、搬送手段18の下方位置で即座
に巻取手段115によりマルチフィルムMを回収するこ
とができ、苗箱回収とフィルム回収とが円滑に行え、ま
た、フィルム回収機構13を設けても苗箱回収機の前後
長さが長くならないようにできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。苗箱回収機として、苗箱敷設機に
変更可能にした苗箱敷設回収機を例示しており、以下に
おいて苗箱敷設機能も併せて説明する。図1〜5には苗
箱敷設回収機の全体を示しており、この苗箱敷設回収機
は、中央に歩道を形成して左右各4枚計8枚(左右各8
枚計16枚又はその他の枚数でもよい)の苗箱Nを横並
びに同時に敷設しかつ回収できる構成である。
【0024】苗箱敷設回収機は、作業装置Aと箱供給装
置Bと箱収集装置Cの連結分離可能な3装置から構成さ
れており、作業装置Aに箱供給装置Bを連結することに
より苗箱敷設機(図4に示す)となり、作業装置Aに箱
収集装置Cを連結することにより本発明の苗箱回収機
(図5に示す)となり、作業装置Aだけでもその上に載
置できる枚数の苗箱Nを敷設・回収する苗箱敷設機・苗
箱回収機とすることができる。
【0025】図1〜26において、作業装置Aは大別し
て、作業走行機体A2と、該作業走行機体A2上に備え
られていて、地面から苗箱Nを取り上げて回収し箱収集
装置Cへと苗箱Nを搬送する箱回収機構3と、箱供給装
置Bから苗箱Nが供給されて地面への苗箱Nの敷設を行
う箱敷設機構4とで主構成されている。前記箱回収機構
3は、苗箱Nを載置して左右方向中央部の基点位置から
左右の受け渡し位置への分配と左右受け渡し位置から基
点位置への収集とが可能でかつ受け渡し位置で前後移動
可能な縦横搬送機構(第2搬送機構)5と、苗箱Nを載
置して縦横搬送機構5に対して受け渡し可能でかつ載置
した苗箱Nを地面に対して受け渡し可能な前後搬送機構
(第1搬送機構)6と、縦横搬送機構5の基点位置への
後方位置からの苗箱N移動と基点位置から後方位置への
苗箱N移動とが可能な受渡機構7と、地面又は地面に敷
設したマルチフィルムM上に敷設した苗箱Nを前後搬送
機構6上に持ち上げる箱取り上げ機構17とを有してい
る。
【0026】一方、箱敷設機構4は、前記受渡機構7、
前記縦横搬送機構5、及び前記前後搬送機構6と、地面
に放出した苗箱Nを前方へ押動して前後間隔を詰める箱
揃え手段16とを有して構成されている。また、上記作
業走行機体A2には、地面にマルチフィルムMを敷設し
てその上に苗箱Nを敷き並べている場合に、箱回収機構
3による苗箱Nの回収と同行してマルチフィルムMの回
収を行うフィルム回収機構13が備えられている。
【0027】図1、4〜7において、作業走行機体A2
は走行台29に機本体31を旋回軸心30回りに旋回自
在に支持し、この機本体31の後部に電動モータ又はエ
ンジン等の駆動源28、油圧ポンプ、エアコンプレッ
サ、操作盤等を搭載し、走行台29の左右に配置した左
右クローラ走行部32を油圧モータで駆動するようにな
っており、単独で走行・操縦可能であり、ラジコン操縦
するようになっているが、操作盤から手動操縦するよう
にしてもよい。機本体31は走行台29に旋回自在に支
持された板状の基台31Aと、その上に固定された横長
枠形状の基枠31Bとを有し、基台31A上の構造物
(駆動源28、基枠31B等)は、クローラ走行部32
の後端から大きくは突出しないように配置されている。
【0028】縦横搬送機構(第2搬送機構)5は基枠3
1B上に配置されており、中央の基点位置に配置されて
いて1枚の苗箱Nを載置して左右に分配可能でかつ左右
から受入れ可能な中央送り部5Cと、この中央送り部5
Cの左右に位置してそれぞれ4枚の苗箱Nを横並びに載
置可能でかつ中央送り部5C及び前後搬送機構6と苗箱
Nの受け渡しをする左右側送り部5L、5Rとを有す
る。
【0029】前記縦横搬送機構5は、図6〜13に示す
ように、断面コ字形状の多数枚のスラット板(板材)3
3を平行に配置し、このスラット板33の両端を一対の
チェーン34でエンドレスに連結し、この各スラット板
33に複数個のコロローラ35をスラット板33移動
(前後)方向に対して略45度の傾斜角(その他の傾斜
角度でもよい)を付けた軸を介して取り付け、チェーン
34をスプロケット及びモータを介して駆動可能にし
て、コロローラ35を周回移動可能にしたコンベア構造
部を有している。中央送り部5Cと左右側送り部5L、
5Rの各コンベア構造部は独立して前後移動可能になっ
ている。
【0030】また、縦横搬送機構5は、中央送り部5C
の前後及び左右並びに左右側送り部5L、5Rの前後に
配置される中ストッパ42、左ストッパ43、右ストッ
パ44及び左右外端の壁を有しており、これらのストッ
パ等は苗箱Nの前後又は左右方向の移動規制をし得るも
のであり、移動規制によってコンベア構造部と相まって
載置した苗箱Nを左右又は前後に移動可能にしている。
【0031】すなわち、コンベア構造部のスラット板3
3が前後に移動すると、その上に載置された苗箱Nも同
方向に移動するが、移動方向前側に移動を規制するスト
ッパが存在して苗箱Nが移動方向前方のストッパに当接
すると、その反発力が軸心傾斜のコロローラ35に伝わ
り、苗箱Nをスラット板33の移動方向と直交する方向
(横方向)に移動される。
【0032】中央送り部5Cと左側送り部5Lのコンベ
ア構造部のコロローラ35の軸心は同一方向に傾斜され
ており、右側送り部5Rのそれはそれらと逆方向に傾斜
されている。これにより、前後搬送機構6に対して苗箱
Nの受け渡しをするとき、左右側送り部5L、5Rを同
一方向に移動できるようなり、コンベア構造部を逆転さ
せる回数を少なくしている。
【0033】前記ストッパは中央送り部5Cには前後左
右に、左右側送り部5L、5Rには前後にそれぞれ配置
され、左右側送り部5L、5Rの外側部の壁も苗箱Nの
移動を規制するストッパとなっている。中央送り部5C
と左右側送り部5L、5Rとの間のローラ50は受け渡
し案内ローラとなっている。中央送り部5C用の中前ス
トッパ42F及び左右側送り部5L、5R用の左右後ス
トッパ43B、44Bは、縦横搬送機構5の機構フレー
ム41に固定の壁板で形成されていて、ストッパ作用位
置に固定である。中央送り部5C用の中後ストッパ42
B及び左右前ストッパ43F、44Fはエアシリンダ4
6等によって下側の後退位置から上昇して作用位置とな
り、中左右ストッパ42L、42Rは機構フレーム41
の中央に固定の支持枠47に支持されたエアシリンダ4
8等によって上側の後退位置から下降して作用位置とな
る。すなわち、中後ストッパ42B、中左右ストッパ4
2L、42R、左右前ストッパ43F、44Fは昇降自
在なシャッタとなっており、後退位置のとき苗箱Nが通
過可能になる。
【0034】中前ストッパ42F、中左右ストッパ42
L、42Rを作用位置に配置した状態で、中央送り部5
Cのコンベア構造部を前方向(図8、10の矢印45方
向)に移動させて、苗箱Nを前方向に移動して中前スト
ッパ42Fに当接させ、その後に中後ストッパ42Bを
作用位置に配置しかつ中右ストッパ42Rを後退位置に
すると共に中央送り部5Cのコンベア構造部を後方向
(図8、10の矢印45方向と逆方向)に移動させ、そ
して、苗箱Nを中後ストッパ42Bに当接させて右移動
させ、かつ右側送り部5Rの前方向移動によって右前ス
トッパ44Fに当接させながら右移動を行わせる。これ
を4回繰り返すと、右側送り部5Rの全域に4個の苗箱
Nが配列される。
【0035】中前ストッパ42F、中左右ストッパ42
L、42Rを作用位置に配置した状態で、中央送り部5
Cのコンベア構造部を前方向に移動させて、苗箱Nを前
方向に移動して中前ストッパ42Fに当接させ、その後
に中左ストッパ42Lを後退させて左側送り部5Lに渡
し、左側送り部5Lの前方向移動によって左前ストッパ
43Fに当接しながら左移動を続けさせる。これを4回
繰り返すと、左側送り部5Lの全域に4個の苗箱Nが配
列される。
【0036】左右各4個の苗箱Nが左右側送り部5L、
5Rの受け渡し位置に分散配置された状態で、左前スト
ッパ43Fと右前ストッパ44Fとを作用位置から下方
へ後退させ、左右側送り部5L、5Rを同時に前方移動
させると、8個の苗箱Nは同時に縦横搬送機構5から前
方へ移動され、前後搬送機構6に供給される。また逆
に、左右側送り部5L、5Rのコンベア構造部を後方移
動させて前方の前後搬送機構6から8個の苗箱Nを同時
に受け入れた後に、左前ストッパ43F、中後ストッパ
42B、中右ストッパ42R及び右前ストッパ44Fを
作用位置に進出させ、かつ左側送り部5Lの中央側から
2個目の位置の苗箱Nを電磁ソレノイド等で形成された
左停止具49Lで左前ストッパ43Fに押さえ付けて停
止させ、その状態で左側送り部5L及び中央送り部5C
のコンベア構造部を移動させ、苗箱Nを1つずつ中央送
り部5Cへ移動し、そして中央送り部5Cから後方位置
へ移動する。
【0037】このとき、左側送り部5L及び中央送り部
5Cでは後方移動させて、その上の苗箱Nを左後ストッ
パ43Bと中後ストッパ42B及び中右ストッパ42R
とを介して中央送り部5Cへ移動収集し、中後ストッパ
42Bを後退させた後に中央送り部5Cで後方へ移動さ
せる。右側送り部5R上の苗箱Nは、右側送り部5Rを
後方移動させ、中央送り部5Cを前方移動させて、その
上の苗箱Nを右後ストッパ44Bと中左ストッパ42L
及び中前ストッパ42Fとを介して中央送り部5Cへ移
動し、右停止具49Rを作用して、後続の苗箱Nを停止
させながら中央送り部5Cへ1個ずつ搬送して収集し、
中後ストッパ42Bを下方へ後退させ、中央送り部5C
を後方移動して苗箱Nを後方移動させる。
【0038】前記縦横搬送機構5の機構フレーム41上
には、苗箱Nを検出するために所要位置に光電センサ又
はマイクロスイッチ等の検出センサが多数設けられてお
り、中央送り部5C、左右側送り部5L、5Rへの苗箱
Nの搬入・搬出等を検出して、コンベア構造部、中後ス
トッパ42B、中左右ストッパ42L、42R、左右前
ストッパ43F、44F等の可動ストッパ、左右停止具
49L、49R等を適宜作動させるようになっている。
【0039】また、縦横搬送機構5のコンベア構造部
は、コロローラ35の軸心の傾斜方向を中央送り部5C
と右側送り部5Rとを同一方向にしたり、全送り部5
C、5L、5Rを同一方向にしたりしてもよく、苗箱N
の搬入・搬出も左右側送り部5L、5Rのどちらを先に
してもよい。図5〜8、14〜18において、前後搬送
機構(第1搬送機構)6はベルトコンベヤ(又はチェー
ン、ホイール、ローラ等のコンベヤでもよい)で形成さ
れた前後搬送手段(搬送手段)18と、前後搬送手段1
8を前後水平移動させる水平移動手段10と、前後搬送
手段18を搬送面が前下向き傾斜姿勢の状態から上昇さ
せながら水平姿勢に変更する昇降手段11とを有し、水
平移動手段10及び昇降手段11は、左右各1組が左右
側送り部5L、5Rの下側で機本体31の基枠31Bに
装備されている。
【0040】前記左右の各前後搬送手段18は、支持フ
レーム37に4組のベルトコンベア38が支持され、支
持フレーム37の側面に設けたモータ39及び回転軸3
6によって同時駆動され、4個の苗箱Nを同時に載置し
て前後方向に搬送可能となっている。左右支持フレーム
37の前部には各ベルトコンベア38に対応してブラケ
ット40が設けられ、このブラケット40はベルトコン
ベア38の前側從動プーリを支持している。また、この
従動プーリの前方には、左右両前後搬送手段18の左右
幅に亘る長さを有する横架部材23が配置されている。
【0041】この横架部材23は、左右方向の軸心回り
に遊転するローラ状に形成されており、ベルトコンベア
38の略延長上で地面に近接して位置されるもので、苗
箱敷設作業における前記箱揃え手段16を構成してお
り、前方移動で地上の苗箱Nを押して前後位置を揃え、
既に敷設された苗箱Nとの前後間隔をなくすことがで
き、また、ベルトコンベア38から地上に苗箱Nを放出
するときに落差を少なくできるようにしている。なお、
箱揃え手段16として横架部材23をローラ状とするの
に代えて長尺の棒材又は板材等としてもよい。
【0042】また、横架部材23は、箱回収作業、特に
マルチフィルムM上の苗箱回収作業においては第2の箱
取り上げ機構17Bを構成しており、これについては後
述する。127は左右各前後搬送手段18の支持フレー
ム37を支持した左右一対の支持アームで、前端に横軸
129を固定しており、該横軸129を介して支持フレ
ーム37の前後中央より後側を上下揺動可能に枢支し、
横軸129に固定の受けアーム130を支持フレーム3
7の前後方向略中央に当接可能とし、前後搬送手段18
の姿勢を所要に保持するようになっている。
【0043】支持アーム127は後上端が回動軸131
に固定されており、この回動軸131は軸受を介して移
動枠132に回動自在に支持され、移動枠132は車輪
を介して機本体31の基枠31Bに固定の左右支持レー
ル126に前後移動可能に支持されている。前記支持ア
ーム127は直線状の部材でも形成できるが、後部が立
ち上がった側面視略L字形状の板材で形成されている。
これは、支持アーム127が上向き回動したときに機本
体31と干渉することなく前後搬送手段18を十分上昇
できるように、逆に縦横搬送機構5を十分高い位置に配
置できるようにするためである。
【0044】基枠31Bの左右各側部の下側には空気圧
又は油圧の水平アクチュエータ128が設けられてお
り、この水平アクチュエータ128のピストンロッドは
移動枠132に連結されており、これらによって、水平
アクチュエータ128の作動で前後搬送手段18を前後
方向に水平移動させる水平移動手段10が構成されてい
る。
【0045】また、移動枠132には昇降アクチュエー
タ133が設けられており、この昇降アクチュエータ1
33のピストンロッドは回動軸131に固定のアーム1
34に連結されている。すなわち、昇降アクチュエータ
133、回動軸131、支持アーム127、受けアーム
130等で昇降手段11が構成されている。この昇降手
段11は、昇降アクチュエータ133を作動して回動軸
131を介して支持アーム127を上方回動することに
より、前後搬送手段18を上位置の縦横搬送機構5と略
同一高さまで上昇し、このときの前後搬送手段18の前
後方向の姿勢が略水平となる。逆に支持アーム127を
下方回動した場合には、前下向き姿勢に変更される。
【0046】上記のような前後搬送手段18の姿勢は、
昇降手段11による昇降によって変更されるが、横軸1
29に対して受けアーム130を遊嵌し、該受けアーム
130と支持アーム127との間に空気圧又は油圧のシ
リンダ等よりなる姿勢変更具(図示略)を設けるように
してもよく、この場合は姿勢変更具によって前後搬送手
段18の姿勢を所要に変更できるようになる。
【0047】なお、前記した箱揃え手段16を構成する
横架部材23は、支持アーム23aを介して移動枠13
2に固定されていて、前後搬送手段18の前後水平移動
に伴って前後移動可能であり、前後搬送手段18の上下
昇降には追従せずに、下方位置で停止した状態となる。
受渡機構7は、図6〜8に示すように、縦横搬送機構5
の中央基点位置の後方に位置していて、中央送り部5C
とそれより後方の位置との間で苗箱Nを前後方向に搬送
可能になっている。
【0048】前記受渡機構7は例えば、モータを内蔵し
た自転ローラを複数本有するローラコンベヤで形成さ
れ、そのフレーム142の前部は機本体31又は縦横搬
送機構5の機構フレーム41に対して横軸状枢支軸14
3回りに回動自在に連結され、その後部は箱供給機構8
及び箱収集機構9上に載置して連結可能になっている。
フィルム回収機構13は、地面上のマルチフィルムMを
巻き取って回収する巻取手段115と、該巻取手段11
5を作業走行機体A2側に支持する支持アーム116
と、該支持アーム116を介して巻取手段115を上下
(前後)に移動させる揺動シリンダ117と、巻取手段
115の左右略中央位置で、マルチフィルムMを左右に
切断する切断手段123とを有して構成されており、前
記巻取手段115は、前後搬送手段18の下方で且つク
ローラ走行部32よりも前方に配置されている。
【0049】前記支持アーム116は、機本体31の基
枠31Bの左右中央と、該基枠31Bの左右両側部との
計3ヵ所に枢軸を介して揺動自在に取付けられており、
中央の支持アーム116Bは、左右前後搬送手段18間
に配されている。そして、前記巻取手段115は、中央
の支持アーム116Bと左右各支持アーム116Aとの
間で支持されていて左右方向の軸心回りに回転すること
でマルチフィルムMを巻き付ける左右一対の巻取体11
8と、中央の支持アーム116Bに支持されていて前記
巻取体118を回転駆動する駆動手段119とで構成さ
れている。
【0050】左右各巻取体118は、中央及び左右の支
持アーム116B,116Aの下端部に回動自在に左右
一対の回転ドラム120が支持され、左右回転ドラム1
20間に、左右方向に長い2本の巻取棒体121を架設
して構成されている。この巻取棒体121は円筒状に形
成されており、その両端部が、左右回転ドラム120に
対向方向に突設した支持棒体120aに挿脱自在に外嵌
されることで回転ドラム120に対して着脱可能となっ
ている。
【0051】尚、上記巻取棒体121は、2本に限らず
3本又はそれ以上に変更可能で、また、左右一方の回転
ドラム120に対して固定で、他方に対して着脱できる
ようにしてもよい。前記駆動手段119は電動モータ等
よりなり、中央支持アーム116Aの下端に枢支した左
右方向の回転軸122に回転動力を伝達し、この回動軸
122の両端部に、左右各巻取体118の左右内側の回
転ドラム120が固着されていて、この回転ドラム12
0とともに巻取棒体121及び左右外側の回転ドラム1
20を回転するようになっている。
【0052】左右支持アーム116Bは長手方向中途で
2分割可能で、両者はボルトによって連結されている。
したがって、ボルト締結を外すことにより左右両外側の
回転ドラム120を巻取棒体121から取り外すことが
可能で、また、左右両外側の回転ドラム120及び巻取
棒体121を左右内側の回転ドラム120から取り外す
ことも可能となっており、これにより、巻取棒体121
に巻き付けたマルチフィルムMを容易に取り外すことが
できるようになっている。
【0053】前記切断手段123は、中央の支持アーム
116Aの下端に着脱自在に取付けられたブラケットを
介して設けられていて、左右前後搬送手段18間で、前
記横架部材23と巻取手段115との前後間に配されて
いる。そして、本実施の形態では、回転自在な円形状の
カッター刃に形成されている。従って、この切断手段1
23は、マルチフィルムMが巻取体118に巻き取られ
る手前でマルチフィルムMを切断するようになってお
り、切断されたマルチフィルムMがそれぞれ左右に分離
されて左右巻取体118にて巻き取られるようになって
いる。
【0054】なお、上記切断手段123については、上
記に限ることなくマルチフィルムMの切断が可能なもの
であれば変更可能である。機本体31の基枠31Bに
は、左右側部から前方に突出した前フレーム56が設け
られており、この前フレーム56は、側面視L字状で平
面視コ字状を呈している。そして、この前フレーム56
の左右両側部と、前記左右支持アーム116Bとに油圧
又はエアシリンダ等よりなる揺動シリンダ117が枢結
されていて、この揺動シリンダ117の作動で支持アー
ム116を上下(前後)に揺動し、巻取手段115を移
動可能としている。したがって、前後搬送手段18を上
昇位置に移動させた状態で巻取手段115も上昇(前後
動)させ、走行台29に対して機本体31を旋回させる
場合等に、巻取手段115が邪魔とならないようにして
いる。
【0055】上記構成で、マルチフィルムMを巻き取る
には、予め2本の巻取棒体121の外周にマルチフィル
ムMの後端を巻き付けておき、作業走行機体A2の前進
に合わせて駆動手段119を作動させ、回転ドラム12
0及び巻取棒体121を回転させることで順次マルチフ
ィルムMを巻き付けて回収するようになる。図1〜7、
14、19〜24、26において、箱取り上げ機構17
は、本発明では、地面上に直接苗箱Nが敷設されている
場合、又は地面に敷設したマルチフィルムM上に苗箱N
が敷設されている場合の両方で利用できる第1の箱取り
上げ機構17Aと、マルチフィルムM上に苗箱Nが敷設
されている場合にのみ利用できる第2の箱取り上げ機構
17Bとから構成され、第1,第2の箱取り上げ機構1
7A,17Bを箱回収作業の状況によって適宜選択し、
使い分けることができるようになっている。
【0056】第1の箱取り上げ機構17Aは、前記前フ
レーム56に左右各4組計8組設けられている。また、
前フレーム56の左右側部には、前フレーム56の重量
を支持する車輪(図示略)が設けられ、前下向きに突出
したブラケット53Aを介して光電センサ等でなる前端
センサ53Bが取り付けられている。前端センサ53B
は回収時に苗箱Nの成長苗を検出して、苗箱Nの存在を
検出し、作業装置Aの停止位置を決定するものである。
【0057】第1の箱取り上げ機構17Aにおいて、前
記前フレーム56の前部には左右にそれぞれ4本のガイ
ドレール(ガイド体)60が固定され、1個のブレーキ
付き昇降シリンダ(昇降手段)62が支持され、2本の
ガイド杆59が上下動可能に案内されており、2本のガ
イド杆59の下端に昇降台61が取り付けられていて、
この昇降台61を昇降すべく昇降シリンダ62のピスト
ンロッドが連結されている。
【0058】昇降台61には側面視L字状の連結具63
が固定され、この連結具63の下部にピンを介して側面
視L字状の揺動具64の中途部が枢支され、この揺動具
64に縦シリンダ(縦動手段)67が取り付けられると
共に、その上部にガイドレール60に係合したコロ65
が設けられている。ガイドレール60は下部近傍が後方
側に屈曲されていて、この屈曲部分60Aをコロ65が
通過するとき、揺動具64が揺動して縦シリンダ67の
姿勢を変えるようになっている。
【0059】前記ガイドレール60、連結具63、揺動
具64及びコロ65等によって後述する掛止具22を前
下向き傾斜させる傾動手段が構成されている。前記縦シ
リンダ67のピストンロッドの下部には前後動シリンダ
(前後動手段)68が取り付けられ、この前後動シリン
ダ68のピストンロッドの前部には取り付け台69が取
り付けられている。前記前後動シリンダ68及び取り付
け台69にはそれぞれ2本のガイド杆70、71が固定
されていて、それぞれのガイド杆70、71は縦シリン
ダ67と前後動シリンダ68のシリンダを保持する部材
に長手方向移動自在に案内されている。
【0060】取り付け台69は左右に略三角形状の側板
72が取り付けられ、この側板72には前後に小さい車
輪と中央に大きい車輪73A、73B、73Cが設けら
れ、これら車輪73A、73B、73Cは低接地圧で接
地して後述する掛け爪の地面に対する位置及び姿勢を保
持するようになっている。取り付け台69には角材状の
支持体145が支持されると共にその後方に裏板146
が取り付けられている。前記支持体145は左右方向中
央に縦軸147にナットを螺合することにより取り付け
台69に取り付けられていて、縦軸147を中心に若干
左右揺動可能であり、裏板146に設けた左右一対の弾
性受け体148により揺動中立位置(左右方向に沿う姿
勢)に弾力的に保持されるようになっている。
【0061】前記支持体145には2本の支持杆149
が前後方向に貫通され、その支持杆149の前端に爪取
り付け体150が取り付けられ、支持杆149に嵌装し
たスプリング151によって前方へ付勢されている。爪
取り付け体150にはツールバー152が設けられ、こ
のツールバー152に左右一対の掛け爪153が左右位
置調整可能に取り付けられている。左右一対の掛け爪1
53は前端が苗箱Nの周縁Naの下向きフランジとなっ
ている部分を下側から引っ掛ける形状であり、下向きフ
ランジの裏側のリブを回避して掛合できるように複数本
設けられている。
【0062】前記支持体145、支持杆149、爪取り
付け体150、スプリング151、ツールバー152及
び掛け爪153等は共に掛止具22を構成しており、こ
の掛止具22は掛け爪153を取り付け台69又は支持
体145に直接取り付けて構成することもできる。ま
た、掛け爪153又は掛止具22の代わりに当接具23
を取り付けることにより、箱取り上げ機構17を箱揃え
手段16とすることも可能である。
【0063】154は取り付け台69に取り付け板15
5を介して設けらけれた苗箱検出センサであり、掛け爪
153が苗箱Nと当接して爪取り付け体150がスプリ
ング151に抗して後方移動したときに、それを検出し
て苗箱Nの存在を検出するようになっている。この苗箱
検出センサ154は取り付け板155を回動することに
より前後位置を調整可能である。
【0064】この実施の形態の第1の箱取り上げ機構1
7は、作業装置Aを前進させて、前端センサ53Bで苗
箱Nを検出して作業開始位置に停止させ、昇降シリンダ
62の下限位置まで昇降台61を下降し、縦シリンダ6
7の自重下降で掛止具22を下降して、各掛止具22の
車輪73を独立して地面に接地させ、車輪73を接地し
た状態で前後動シリンダ68を突出作動させるか、又は
前後動シリンダ68を突出作動状態にしておいて作業走
行機体2Aを再び前進させるかすると、掛止具22の前
端の掛け爪153が敷設状態の苗箱Nと当接して、スプ
リング151に抗して爪取り付け体150が弾力的に後
方移動し、苗箱検出センサ154がそれを検出して前後
動シリンダ68の突出作動又は走行機体2Aの前進を停
止する(図20の状態)。
【0065】このとき、敷設状態の苗箱Nの前後位置が
左右で不揃いになっていても、スプリング151を介し
て爪取り付け体150が前後動することにより吸収し、
苗箱Nが傾いていても、縦軸147及び左右一対の弾性
受け体148を介して支持体145が左右揺動すること
により吸収し、一対の掛け爪153が共に苗箱Nと適正
に当接する。苗箱検出センサ154が苗箱Nを検出した
ら縦シリンダ67を若干上昇動作させて、一対の掛け爪
153を周縁Naの下向きフランジとなっている部分に
下側から掛合させる。
【0066】そして、縦シリンダ67をを作動して掛止
具22を少し上昇し、これにより全掛け爪153で苗箱
Nの周縁Naを掛合し、かつ昇降シリンダ62を作動し
て苗箱Nの後部を持ち上げる。このとき、コロ65がガ
イドレール60の屈曲部分60Aに入るため、連結具6
3が上昇しながら揺動し、前後動シリンダ68及び掛止
具22を前後搬送手段18の上面に略沿うように前下向
き傾斜させる。
【0067】次に、前後搬送手段18を水平移動手段1
0で全掛止具22の下方まで掬い込むように挿入移動し
て、前後搬送手段18の上に苗箱Nの略後半分を掬うよ
うに配置する(図22の状態)。そしてこの状態で縦シ
リンダ67を下降作動し、全苗箱Nの後端部を前後搬送
機構6の上に載置しかつ掛け爪153と苗箱Nの周縁N
aとの掛合を解除し、その後、掛止具22を前後動シリ
ンダ68で前後搬送手段18の上面に略沿わせながら後
方移動して、苗箱Nから離脱させる(図23の状態)と
ともに昇降シリンダ62を作動して上昇させる(図24
の左の状態)。
【0068】このあと、作業走行機体A2を前進させな
がら前後搬送手段18のコンベア38を後方移動するこ
とで苗箱Nの全体を前後搬送手段18上に載置する(図
24の右の状態)。また、上記の苗箱Nと取り上げ動作
に同行して地面に敷設したマルチフィルムの回収も同行
して行うことができ、図22、図23に示すように、マ
ルチフィルムMを予め巻取手段115に巻付けておき、
図24の作業走行機体A2の前進に伴って巻取手段11
5を回転してマルチフィルムMを順次巻取り回収する。
【0069】前記第1の箱取り上げ機構17Aは、昇降
シリンダ62の昇降で縦シリンダ67の昇降を兼ね、作
業走行機体2Aの走行及び前後搬送手段18の前後移動
で前後動シリンダ68の前後動を兼ねさせることができ
るので、多数の掛止具22を昇降台61又は揺動具64
に取り付けて、縦シリンダ67、前後動シリンダ68を
省略するようにしてもよく、また、前後動シリンダ68
で支持杆149及びスプリング151の役目をさせ、前
後動シリンダ68に苗箱検出センサ154を設けておい
て、掛け爪153が苗箱Nと当接したときの取り付け台
69の後方移動を検出するようにしてもよい。さらに、
傾動手段のガイドレール60の代わりに、連結具63と
揺動具64との間に揺動具64を揺動するシリンダを設
けてもよい。また、前記車輪73を地面の凹凸に倣わせ
るために、前後動シリンダ68のピストンロッドに対し
て取り付け台69を前後軸回り揺動自在に取り付け、掛
止具22の左右を若干上下揺動できるようにしておくこ
とが好ましい。
【0070】第2の箱取り上げ機構17Bは、マルチフ
ィルムMを地面から上方へ引き上げながら前述したフィ
ルム回収機構13の巻取手段115へとマルチフィルム
Mを案内し、且つ引き上げたマルチフィルムMを介して
その上の苗箱Nを持ち上げて前後搬送手段18上へ案内
する引き上げ案内手段20を有している。この引き上げ
案内手段20は、前述の前後搬送手段18の前方に配置
された横架部材23と、前記フィルム回収機構13の巻
取手段115とを有している。
【0071】地上のマルチフィルムMは、図26に示す
ように、横架部材23の上側から前後搬送手段18との
間を通って前後搬送手段18の下側に配され、後方へと
導かれて巻取手段115に巻き付けられるようになって
いる。従って、第2の箱取り上げ機構17Bでは、図2
6に示すように、巻取手段115によるマルチフィルム
Mの引張りを介して横架部材23より前方のマルチフィ
ルムMを上方へ引き上げる(図26(a))。そして、
この状態から作業走行機体A2を前進させ、且つ巻取手
段115を矢示aの方向に回転させてマルチフィルムM
を更に巻取り、これによりマルチフィルムMとともに苗
箱Nが持上げられ、苗箱Nの後端部が前後搬送手段18
上へと案内されて載置される(図26(b))。更に、
作業走行機体A2を前進させながら、前後搬送手段18
のコンベア38を後方へ移動することで苗箱Nの全体が
前後搬送手段18上に載置され、また、同時に巻取手段
115を回転させてフィルムMを巻き取るようにしてい
る(図26(c))。
【0072】このような動作によって、苗箱Nが前後搬
送手段18上へ持ち上げられて載置されるとともに、マ
ルチフィルムMの巻取り回収も同行して行われるように
なっている。なお、横架部材23と前後搬送手段18前
端の従動プーリ38aとの間にはマルチフィルムMが従
動プーリ38aに巻き込むのを防止すべくガード板21
が配されており、このガード板21は従動プーリに略沿
った円弧断面を有し、左右両端部が引き上げ案内手段2
0を支持する左右の支持アーム23aに固着されてい
る。そして、このガード板21によっても巻取手段11
5へのマルチフィルムMの案内をするようになってい
る。
【0073】また、上記横架部材23は、マルチフィル
ムMの後方への送りを円滑にするためローラ状に形成し
ているが、長尺の棒状部材、板状部材に置換可能であ
る。箱供給装置Bは図1、2、4、27〜32に示され
ており、苗箱Nを積層状態に収納していて受渡機構7へ
苗箱Nを1枚ずつ供給する箱供給機構8と、積み卸し可
能な箱受持体14上に受持した積層状態の苗箱Nを箱受
持体14上から箱供給機構8に供給する積層苗箱供給機
構12と、これらを搭載支持する供給走行機体B2とを
備えている。
【0074】前記供給走行機体B2は機本体76に電動
モータ等の駆動源75、油圧ポンプ、エアコンプレッ
サ、操作盤等を搭載し、左右クローラ走行部77を油圧
モータで駆動するようになっており、単独で走行・操縦
可能である。また、供給走行機体B2は連結装置87及
び電気系接続コードを介して作業走行機体A2と着脱自
在であり、作業走行機体A2に連結して一体的に走行・
操縦される。
【0075】連結装置87は作業走行機体A2の後部に
設けたフック状の連結具87Aと、供給走行機体B2の
前部に設けた連結ピン87Bとを有し、連結ピン87B
は供給走行機体B2に対して上下動可能になっていて、
作業走行機体A2と供給走行機体B2とは連結状態で地
面の凹凸に追従して屈曲する。前記箱供給機構8は、ホ
イールコンベヤ又はローラコンベヤ等で形成された搬送
コンベヤ手段54Bと、この搬送コンベヤ手段54Bに
跨がって配置された枠フレーム78に設けた箱保持手段
79と、搬送コンベヤ手段54B上の苗箱Nを箱保持手
段79で保持する位置まで昇降するリフト手段80とを
備えている。
【0076】枠フレーム78は後方側が開放されてい
て、例えば30段に積層された苗箱Nを、搬送コンベヤ
手段54Bに載置した状態で後方から挿入可能になって
いる。箱保持手段79は枠フレーム78に支持された左
右一対の板形状の保持具81と、この左右保持具81を
枠フレーム78内方に出退させる出退手段82とを有す
る。
【0077】前記左右保持具81は苗箱Nの周縁Naを
受持可能であり、搬送コンベヤ手段54Bから苗箱N1
枚分より離れた高さで積層苗箱Nを保持することがで
き、出退手段82で後退させることにより、保持してい
る積層苗箱Nを開放可能になっている。出退手段82は
保持具81を先端に取り付けたネジ軸をモータで軸方向
移動するもので、エアシリンダ等で構成することもでき
る。
【0078】リフト手段80は搬送コンベヤ手段54B
の下方に位置し、搬送コンベヤ手段54Bのホイール間
から上方へ突出可能なリフト台83と、このリフト台8
3を昇降するリフト駆動装置84とを有している。前記
リフト台83は機本体76に昇降が案内されており、リ
フト駆動装置84はリフト台83の下面のカムフォロア
と当接するカム板85をモータ等で駆動して、リフト台
83を昇降するようになっている。このリフト駆動装置
84は油圧シリンダ等で構成することも可能である。
【0079】前記リフト手段80は、左右保持具81を
後退しておいて、搬送コンベヤ手段54Bで枠フレーム
78内に搬入された積層苗箱Nを、リフト駆動装置84
を作動してリフト台83を上昇させることにより持ち上
げ、下降するときに下から2枚目の苗箱Nを保持具81
を突出させることにより受持し(図30、32の状
態)、リフト台83を搬送コンベヤ手段54Bより下方
へ降下することにより最下位置の苗箱Nを搬送コンベヤ
手段54Bに再度載せて前方へ搬送する。
【0080】次に、リフト台83を上昇させると、保持
具81に受持されている積層苗箱Nが持ち上げられ、下
降するときに保持具81を1度後退させて最下苗箱Nを
降下させ、その後の保持具81の進出で下から2枚目の
苗箱Nを受持させる。積層苗箱供給機構12は、箱受持
体14を載置して横移動可能な横移動機構97と、横移
動機構97上の箱受持体14から積層苗箱Nを前方へ送
り出す積層苗箱送り手段92とを有する。
【0081】箱受持体14は緑化行程で使用されている
フォーク爪挿入可能なパレットで、苗箱Nを例えば30
段積み重ねたものを左右方向に5列載置可能に形成され
ている。この箱受持体14はフォークリフトで運搬可能
な枠体又は車輪付きの運搬車等でもよい。横移動機構9
7は、機本体76の後部上面に固定のフレーム89の前
後部に左右方向多数の車輪90が設けられ、この車輪9
0に係合する前後レール体を有する載置移動台91が左
右方向移動自在に配置され、機本体76又はフレーム8
9上に載置移動台91を駆動する駆動手段158が設け
られている。
【0082】この駆動手段158はフレーム89に支持
されたスプロケットにチェーン159を巻き掛け、この
チェーン159を載置移動台91に連結し、電動モータ
160でスプロケットを駆動するようになっており、駆
動手段158を移動させずに前後レール体を有する載置
移動台91をチェーン159で引っ張って移動するよう
になっている。載置移動台91の上面には、図31に示
すように、載置した箱受持体14を前後方向及び左右方
向の適正位置に保持する位置決め部材100が設けられ
ている。
【0083】箱受持体14上から搬送コンベヤ手段54
Bへの積層苗箱Nの供給は、フレーム89の内部に配置
された積層苗箱送り手段92で行う。この積層苗箱送り
手段92は、昇降台93にモータ94で駆動されるベル
トコンベヤ95を支持し、昇降台93を昇降手段96で
昇降するようになっている。昇降手段96は昇降台93
に固定のロッドをラック・ピニオンを介して電動モータ
で上下駆動するものである。
【0084】前記駆動手段158及び昇降手段96は、
電動モータを用いているが、空気圧シリンダ又は油圧シ
リンダ98で作動するように構成してもよい。前記箱受
持体14は5組の積層苗箱Nを載置可能であり、各苗箱
載置位置に対応してベルトコンベヤ95が顔出し可能な
窓14Aが形成されており、積層苗箱送り手段92は、
図30実線で示す状態から昇降手段96で昇降台93を
上昇させると、窓14Aからベルトコンベヤ95が上昇
して積層苗箱Nを持ち上げ(図30の2点鎖線、図31
実線の状態)、そして持ち上げ状態で駆動すると積層苗
箱Nを前方へ送ることができ、搬送コンベヤ手段54B
に移載できる。
【0085】横移動機構97は積層苗箱Nを供給すると
きの左右バランスを採るため、箱受持体14上の積層苗
箱Nの取り出し順序は端から5、3、1、2、4番とな
っている。また、載置移動台91が機本体76から左右
に大きくオーバハングするので、左右支持をするために
機本体76の左右後部には支持アーム98を介して接地
輪99が設けられている。この接地輪99はキャスタ輪
が使用され、支持アーム98は外側方突出姿勢から後方
向に姿勢変更可能になっていて、箱供給装置Bを単独走
行させるときに、後部の支持ができるようになってい
る。
【0086】箱収集装置Cは図5、33、34に示され
ており、受渡機構7から苗箱Nを1枚ずつ供給されてそ
の苗箱Nを上下多段に回収する箱収集機構9と、積み卸
し可能な箱収集枠体15に箱収集機構9から多段状態の
苗箱Nを送り込んで収納する箱多段収納機構19と、こ
れらを搭載支持する収集走行機体C2とを備えている。
【0087】前記収集走行機体C2は機本体101に電
動モータ等の駆動源106、油圧ポンプ、エアコンプレ
ッサ、操作盤等を搭載し、左右クローラ走行部102を
油圧モータで駆動するようになっており、単独で走行・
操縦可能である。また、収集走行機体C2は連結装置8
7を介して作業走行機体A2に着脱自在であり、作業走
行機体A2に連結して一体的に走行・操縦される。
【0088】箱収集機構9はホイールコンベヤ、ローラ
コンベヤ等で形成された搬送コンベヤ手段54Cと、こ
の搬送コンベヤ手段54Cに跨がって配置された枠フレ
ーム103と、この枠フレーム103に支持されていて
搬送コンベヤ手段54C上の成長苗を有する苗箱Nを1
枚ずつ間隔を空けて持ち上げる箱多段持上手段104
と、この箱多段持上手段104上の全苗箱Nを後方へ押
し出すプッシャ手段105とを有する。
【0089】前記箱多段持上手段104は枠フレーム1
03に支持された上下軸107、108に前後複数のチ
ェーン109を巻き掛け、前後チェーン109に苗箱N
の側部を受持する受持金具110を一定間隔で取り付
け、これらを左右に対向配置して、搬送コンベヤ手段5
4C上から苗箱Nを左右受持金具110で持ち上げるよ
うに構成されており、苗箱Nを上下に間隔をおいて例え
ば30段に収集可能になっている。
【0090】前記プッシャ手段105は、枠フレーム1
03に箱多段持上手段104で収集された全苗箱Nと当
接するプッシャ体112と、このプッシャ体112を前
後動させる左右エアシリンダ113とを有しており、エ
アシリンダ113の伸縮作動によって、プッシャ体11
2を苗箱Nの前から左右受持金具110間に出退させ、
多段苗箱Nを枠フレーム103の後方まで押し出すこと
ができる。
【0091】前記箱多段収納機構19は、箱受持体14
と、これに載置される箱収集枠体15と、これらを左右
方向に移動する横移動機構97とを有する。箱収集枠体
15は箱受持体14に搭載されてフォークリフト等で運
搬されるもので、苗箱Nを上下間隔を空けて例えば30
段配置する受け片114を有し、この受け片114を左
右方向に5列配置して5列の収集部15aを形成してい
る。各収集部15aは多段苗箱Nをその前面側から挿入
可能であり、プッシャ手段105で箱収集機構9から押
し出されてくる多段苗箱Nを、上下間隔を空けたまま収
納する。
【0092】前記箱受持体14及びこれを載置して左右
方向に移動させる横移動機構97は、図29に示した前
記箱供給機構8と略同一のもので、機本体101の後部
上面に固定のフレーム89の前後部に左右方向多数の車
輪90が設けられ、この車輪90に係合する前後レール
体を有する載置移動台91が左右方向移動自在に配置さ
れ、機本体101又はフレーム89上に載置移動台91
を駆動する駆動手段(図示せず)が設けられている。
【0093】この駆動手段、載置移動台91、横移動機
構97及び接地輪等は箱供給機構8の積層苗箱供給機構
12と同一で、昇降手段は設けられていなく、箱収集枠
体15の左右方向5列の収集部15aへ苗箱Nを収集す
るための横移動機構97の横移動順序も、端から5、
3、1、2、4番となっている。次に、前記実施の形態
で示した苗箱搬送処理機を苗箱敷設機とした場合の苗箱
敷設方法を説明する。
【0094】作業装置Aと箱供給装置Bとを別個に移動
してハウス内で連結し、発芽処理後の苗箱Nを多数載置
した箱受持体14をリフト車両で運搬して載置移動台9
1上に載置する。積層苗箱供給機構12の積層苗箱送り
手段92を作動して、箱受持体14上の積層苗箱Nを搬
送コンベヤ手段54Bに移載し、箱供給機構8内に供給
する。5列の積層苗箱Nは、箱受持体14の中央側のも
のから供給に共され、横移動機構97を介して箱受持体
14を左右に移動して、左右バランスを崩さないように
順次供給される。
【0095】箱供給機構8内に入った積層苗箱Nはリフ
ト手段80を介して箱保持手段79で保持し、下段の苗
箱Nから搬送コンベヤ手段54B上に順次取り出し、搬
送コンベヤ手段54Bで受渡機構7へ供給する。この受
渡機構7で後方位置から縦横搬送機構5の中央送り部5
Cへ搬送する。縦横搬送機構5では、中左右ストッパ4
2L、42Rが作用位置にあり、中央送り部5Cのコン
ベヤ構造部が前方移動することにより、受渡機構7から
受け渡された苗箱Nを中前ストッパ42Fに当接し、次
に中後ストッパ42Bが作用位置に突出し、中右ストッ
パ42Rが後退し、かつ中央送り部5Cのコンベヤ構造
部が後方移動しかつ右側送り部5Rのコンベヤ構造部が
前方移動することにより、苗箱Nを中後ストッパ42B
及び右前ストッパ44Fで案内しながら右側送り部5R
上の受け渡し位置まで分配搬送する。
【0096】右側送り部5R上に4枚の苗箱Nを供給し
たら、中右ストッパ42Rを作用位置に、中左ストッパ
42Rを後退位置に配置し、中央送り部5Cと左側送り
部5Lのコンベヤ構造部を前方移動させ、左側送り部5
L上の受け渡し位置に4枚の苗箱Nを搬送する。左右側
送り部5L、5L上に苗箱Nを4枚ずつ計8枚の苗箱N
が準備されると、左右側送り部5L、5L及び前後搬送
機構6の前後搬送手段18を同時に前方移動させ、全苗
箱Nを縦横搬送機構5から前方へ移動させ、上昇水平位
置の前後搬送手段18上に受け渡しする。
【0097】そして、昇降手段11を作動させて、前後
搬送手段18を上昇水平位置から前下向き傾斜位置まで
下降傾動させ、下降前下向き傾斜位置に達したとき、作
業装置Aを後進させながら前後搬送手段18を前方移動
させて、全苗箱Nを地上に放出し、放出した苗箱Nから
前後搬送手段18が一定距離離れた状態で作業装置Aの
後進を停止する。
【0098】その後に、水平移動手段10を作動して前
後搬送手段18を水平前方移動させ、その前部に配置し
た箱揃え手段16の横架部材23を放出した全苗箱Nに
当接して先行敷設苗箱Nに当接するまで前方に押動し、
全苗箱Nの前後位置を揃え、前後苗箱間隔を詰める。水
平移動手段10を逆作動して前後搬送手段18を後退さ
せた後又は後退させながら、昇降手段11を逆作動し
て、前後搬送手段18を縦横搬送機構5から苗箱Nを受
け渡し可能な上昇水平位置に戻し、再び前記行程を繰り
返す。
【0099】敷設された左右各4枚の苗箱N間には、中
央送り部5Cの幅に略相当する幅の歩道が形成される。
苗箱敷設機がハウス内の端部まで移動してくると、作業
装置Aから箱供給装置Bを分離し、作業装置Aの縦横搬
送機構5及び前後搬送手段18上に残っている苗箱Nを
作業装置Aのみで敷設し、その後に作業装置Aを方向転
換して、別のハウス又は敷設域へ移動させ、移動後に箱
供給装置Bを再度連結する。
【0100】既敷設の苗箱Nの横に平行に新苗箱Nを敷
設する場合、前記作業装置Aは横移動した後にハウス内
前端まで移動することになるが、その時、作業走行機体
A2の左右クローラ走行部32を左右逆に駆動して走行
台29を方向転換させるのと同期して、走行台29に対
して機本体31を逆方向に旋回させると、機本体31及
びその上の縦横搬送機構5及び前後搬送機構6は方向性
が不変のまま走行台29だけが方向転換され、苗箱Nの
敷設方向と直角に移動できることになり、縦横搬送機構
5及び前後搬送機構6が左右方向に長くとも、敷設域間
移動のための空間を小さくできる。
【0101】また、ハウスの出入口が狭いとき、走行台
29に対して機本体31を90度旋回して縦横搬送機構
5及び前後搬送機構6の左右方向を前後方向に変更し、
作業装置Aの横幅を狭くして出入口を通すようにする。
次に、前記実施の形態で示した苗箱搬送処理機を苗箱回
収機とした場合の苗箱回収方法を説明する。なお、以下
の説明においては、地面に敷設したマルチフィルムM上
に苗箱Nが敷設してある場合を示し、更に、苗箱Nの取
り上げから前後搬送手段18上への載置までの作業に第
1の箱取り上げ機構17Aを用いた場合と、第2の箱取
り上げ機構17Bを用いた場合とに分けて説明する。
【0102】まず、箱取り上げ機構17として第1の箱
取り上げ機構17Aを用いる場合を説明すると、ハウス
内の敷設域端部に作業装置Aのみを移動し、前後搬送手
段18の下側でマルチフィルムMの後端部を巻取手段1
15の巻取体118に巻き付ける。このときマルチフィ
ルムMを横架部材23の下側を通すようにしてもよい
し、上側から前後搬送手段18との間を通すようにして
もよい。
【0103】そして、敷設されている横1列計8枚の苗
箱Nに第1の箱取り上げ機構17を対向させ、前端セン
サ53で苗箱Nを検出するまで前進させるとともに、駆
動手段119を作動して巻取体118を回転しマルチフ
ィルムMを巻き上げる。このとき又はこの後に、前後搬
送手段18を前下向き傾斜位置で待機させ、箱取り上げ
機構17を作動して掛止具22の掛け爪153を苗箱N
に当接する地面近くまで降下させかつ突出し、その状態
で作業走行機体A2を前進させ、そして掛止具22の掛
け爪153を苗箱Nに当接して作業走行機体A2の移動
を停止する。このとき、作業走行機体A2を前進させる
代わりに前後動シリンダ68で掛け爪153を突出させ
るようにしてもよい。
【0104】掛止具22が苗箱Nを検出した後に、縦シ
リンダ67で掛止具22を上昇させ、掛け爪153を苗
箱Nの周縁Naに下側から掛止して、昇降シリンダ62
で苗箱Nの後側を持ち上げながら掛止具22を前下向き
傾斜させ、その持ち上げた苗箱Nの下側に前後搬送機構
6の前後搬送手段18を水平移動手段10の前進動作で
挿入し、苗箱Nの後端が前後搬送手段18上の前後中途
に載るように掬う。
【0105】この状態から縦シリンダ67を作動して掛
け爪153を前下向き傾斜のまま降下させ、苗箱Nを前
後搬送手段18に受け渡し、更に前後動シリンダ68を
後退作動させると共に昇降シリンダ62又は縦シリンダ
67を上昇作動させて、掛け爪153を苗箱Nの周縁N
aから離脱させ、その後に前後搬送手段18のコンベア
38を後方移動させながら作業走行機体A2を前進させ
て、前後搬送手段18上に苗箱Nが完全に載置されるよ
うにする。
【0106】また、作業走行機体A2の前進に合わせて
駆動手段119を作動させて巻取体118を回転しマル
チフィルムMを更に巻き取る。全苗箱Nを載置した前後
搬送手段18は、水平移動手段10の後進動作で後方移
動した後又は同時に、昇降手段11を作動して前下向き
傾斜位置から上昇水平位置へ上昇され、縦横搬送機構5
と同高さの苗箱Nを受け渡し可能な位置に移動する。
【0107】次に第2の箱取り上げ機構17Bを用い
て、マルチフィルムM上の苗箱Nの取り上げから前後搬
送機構18への載置までの動作を説明すると、ハウス内
の敷設域端部に作業装置Aのみを移動し、マルチフィル
ムMの後端を、引き上げ案内手段20を構成する横架部
材23の上側から前後搬送手段18との間を通して巻取
手段115の巻取体118に巻き付ける。このとき、駆
動手段119を作動して巻取体118を回転させ、マル
チフィルムMを若干後方へと引張ることで、マルチフィ
ルムMを地面から引き上げるようにする。
【0108】そして、マルチフィルムMを引き上げた状
態で、作業走行機体A2を更に前進させ、且つ巻取体1
18を回転してマルチフィルムを巻取り、マルチフィル
ムMに引き上げに伴って苗箱Nが持ち上げられるととも
に、その後端部が前後搬送手段18へと案内されて前後
搬送手段18上の前端部に載置する。そして、そのまま
作業走行機体A2を前進させ、巻取体118を回転させ
るとともに、前後搬送手段18のコンベア38を後方へ
移動することで前後搬送手段18上に苗箱Nが完全に載
置される。
【0109】全苗箱Nを載置した前後搬送手段18は、
昇降手段11を作動して前下向き傾斜位置から上昇水平
位置へ上昇され、縦横搬送機構5と同高さの苗箱Nを受
け渡し可能な位置に移動する。上記のように第1又は第
2箱取り上げ機構17A,17Bと、前後搬送機構6等
の動作によって前後搬送手段18上に苗箱Nが載置され
たあとは、以下のように同様の動作を行う。
【0110】前後搬送手段18が上昇水平位置に達する
と、前後搬送手段18及び縦横搬送機構5の左右側送り
部5L、5Rのコンベヤ構造部が後方移動し、後退位置
にある左右前ストッパア43B、44B上を通過して、
前後搬送手段18上の苗箱Nが左右側送り部5L、5R
上に受け取られる。左側送り部5L上からの苗箱Nの搬
出は、左右前ストッパ43F、44F及び中右後ストッ
パ42R、42Bを作用位置に配置し、かつ左停止具4
9Lで中央送り部5C側から2番目の苗箱Nを停止さ
せ、その状態で左側送り部5L及び中央送り部5Cを後
方移動させ、中央送り部5C側1番目の苗箱Nを、左後
ストッパ43B及び中後ストッパ42Bで案内しながら
中央送り部5C上へ移動し、中後ストッパ42Bを後退
させて、中央送り部5Cから受渡機構7に受け渡して後
方位置まで移動させる。
【0111】1番目の苗箱Nが中央送り部5Cから受渡
機構7へ受け渡されるころ、左停止具49Lが一旦解除
されて残りの苗箱Nが中央送り部5C側へ搬送され、1
箱分搬送されて後に左停止具49Lが再び作動して3番
目の苗箱Nを停止させる。これを繰り返して、1箱ずつ
順次中央送り部5Cへ送られ、受渡機構7で後方位置ま
で移動させる。
【0112】右側送り部5L上からの苗箱Nの搬出は左
側送り部5Lの場合と略同様であるが、中左後ストッパ
42L、42Bを作用位置に配置し、かつ右停止具49
Lで中央送り部5C側から2番目の苗箱Nを停止させ、
その状態で右側送り部5Rを後方移動させ、中央送り部
5Cを前方移動させ、中央送り部5C側1番目の苗箱N
を、右後ストッパ44B及び中前ストッパ42Fで案内
しながら中央送り部5C上へ移動し、中後ストッパ42
Bを後退させて、中央送り部5C及び受渡機構7を後方
移動させて、苗箱Nを中央送り部5Cから受渡機構7に
受け渡し、更に後方位置の箱収集装置Cの搬送コンベヤ
手段54C上まで移動する。
【0113】前記箱収集装置Cでは、搬送コンベヤ手段
54Cで順次搬送される苗箱Nが箱収集機構9内に供給
され、この箱収集機構9の箱多段持上手段104で持ち
上げられ、かつ上下間隔を空けて多段に収集される。前
記箱多段持上手段104内に所定枚数の苗箱Nが収納さ
れると、プッシャ手段105が作動して全苗箱Nを同時
に後方へ押し、箱多段収納機構19上の箱収集枠体15
内に収納する。横移動機構97を介して箱収集枠体15
を左右に位置変更して、箱収集枠体15の5列の収集部
15aに多段苗箱Nが収納されると、箱受持体14に箱
収集枠体15を載置したままリフト車両で降ろし、代わ
りに空の箱収集枠体15及び箱受持体14が載置され
る。
【0114】前記前後搬送手段18から縦横搬送機構5
へ苗箱Nが受け渡された後に、前後搬送手段18は昇降
手段11を介して下降し、次の敷設苗箱Nを回収するた
めの動作を行い、1又は2列の敷設苗箱Nが回収された
時点で、作業装置Aに箱収集装置Cが連結される。但
し、前記苗箱搬送処理機において、ハウス内が充分に広
い場合は、苗箱敷設機も苗箱回収機も、最初から作業装
置Aと箱供給装置B又は箱収集装置Cとを連結しておい
てもよい。
【0115】なお、上記のように地面にマルチフィルム
Mを敷設していない場合、即ち、直接地面に苗箱を敷設
している場合は、箱取り上げ機構17として第1の箱取
り上げ機構17Aを用い、また、フィルム回収機構13
を作業装置Aから取り外すようにしてもよい。前記苗箱
搬送処理機は、作業装置A、箱供給装置B、箱収集装置
Cをそれぞれ独立構成して独立走行可能になっていて、
各搭載の操作盤から操作できるが、ラジオコントローラ
により無線操縦も可能になっており、ハウス内には、空
中ケーブル又は埋設ケーブルを架設しておいて、作業装
置Aに設けたセンサで前記ケーブルを感知しながら自動
直線走行ができるように構成されている。
【0116】そのため、苗箱Nの敷設域・回収域を変え
る時及びハウス内への出入りは、作業装置Aと箱供給装
置B又は箱収集装置Cとは個別に無線操縦されるが、連
結状態では、作業装置Aと箱供給装置B又は箱収集装置
Cのどちらか一方に供給された電力を他方に通電して他
方も同期駆動し、どちらか一方が受信した操縦指令で走
行及び作業動作が制御されるようになっている。
【0117】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
上記フィルム回収機構13において、巻取体118を左
右各前後搬送手段18の下方に左右一対設けたものを例
示しているが、この左右を一体のものとして前後搬送手
段18の全幅に亘るマルチフィルムMをそのままの状態
で回収できるようにしてもよい。この場合、マルチフィ
ルムMの左右中央を切断する切断手段123は省略され
る。また、巻取体118を、左右方向に3体、又はそれ
以上とすることも可能で、この場合、各巻取体118間
に切断手段123を設けるようにする。
【0118】苗箱回収機の1度に回収する苗箱Nの枚数
は、中央歩道を挟んで各4枚以外の多数枚に設定しても
よく、その場合、縦横搬送機構5の長さ、前後搬送手段
18の組数及び箱取り上げ機構17の掛止具22の数等
が苗箱Nの枚数に応じて設定される。箱収集機構9及び
箱収集枠体15でそれぞれ取り扱う苗箱Nの枚数は、3
0段を例示しているが、1度に回収する苗箱Nの枚数に
応じてその倍数に設定しておくことが好ましい。
【0119】縦横搬送機構5は中央送り部5Cに相当す
る送り部と左右一方の側送り部とで形成して、前後搬送
機構6から受け渡された苗箱Nを左右一側方にのみ回収
するようにしてもよい。各機構に設けたシリンダ46、
48、62、67、68、113、117及びアクチュ
エータ128、133等は油圧シリンダ、エアシリンダ
のどちらでもよく、また、その他の機械式駆動手段でも
よい。エアシリンダを多く用いる場合は、支持枠47上
にエアタンクを配置しておく。
【0120】苗箱回収機はハウス内で使用できるように
駆動源28、106に電動モータを用いているが、屋外
で使用する場合は駆動源にエンジンを用いてもよく、ク
ローラ走行部32、102の代わりに車輪を用いてもよ
い。作業装置Aの後部に、駆動源及びクローラ走行部を
持たない箱収集装置Cを着脱自在に連結するか、又は作
業走行機体A2上に箱収集機構9を搭載するようにして
もよい。
【0121】
【発明の効果】以上詳述した本発明の請求項1によれ
ば、箱回収機構によってマルチフィルム上から苗箱を取
り上げ回収するのに同行してマルチフィルムをも回収す
るようにしたので、両方の同一行程で行うことが可能で
作業の効率化を図ることが可能である。
【0122】請求項2によれば、マルチフィルム上に敷
設されていた苗箱を箱取り上げ機構によって持ち上げ、
この持ち上げた苗箱を第1搬送機構で受け取るようにし
ているので、苗の根を傷めたり、マルチフィルムが苗箱
取り上げの障害となることなく確実に苗箱の取り上げを
行えるようになる。請求項3によれば、マルチフィルム
上に敷設されていた左右方向多数枚の苗箱を箱取り上げ
機構によって持ち上げ、この持ち上げられた多数枚の苗
箱を第1搬送機構で同時に受け取り、さらに、第1搬送
機構から第2搬送機構へ多数枚の苗箱を同時に受け取
り、第2搬送機構の横移動によって受け取り位置から左
右側方の基点位置へと苗箱を移動させるので、左右方向
多数枚の苗箱を同時に苗箱回収のために搬送処理するこ
とが可能で、また、苗箱を持ち上げて第1搬送機構で受
け取るようにしているので、苗の根を傷めたり、マルチ
フィルムが苗箱取り上げの障害となることなく、確実に
苗箱の取り上げが可能である。
【0123】請求項4によれば、マルチフィルムを引き
上げ案内手段によって引き上げ、このマルチフィルムの
引き上げによって、その上の苗箱を持ち上げて第1搬送
機構上へと案内し受け渡すので、簡単な機構、動作で確
実に苗箱Nの取り上げが可能となる。請求項5によれ
ば、マルチフィルム上の苗箱の周縁を掛止具で引っ掛
け、更に昇降手段が上昇して持ち上げ、この持ち上げら
れた苗箱の下方に水平移動手段で搬送手段を挿入して搬
送手段で苗箱を受け取るようにしているので、搬送手段
にて確実、円滑に苗箱の受け取りが行える。
【0124】請求項6によれば、搬送手段でマルチフィ
ルム上から苗箱を受け取ったあと、搬送手段の下方位置
で即座に巻取手段によりマルチフィルムを回収すること
ができ、苗箱回収とフィルム回収との両方の作業が効率
よく行え、また、機械の前後長を短くすることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の苗箱回収機の実施の形態を含む苗箱敷
設回収機の分離状態を示す側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】作業装置の正面図である。
【図4】苗箱敷設機の全体側面図である。
【図5】苗箱回収機の全体側面図である。
【図6】作業装置の全体平面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】作業装置の要部の平面図である。
【図9】図8のX−X線断面図である。
【図10】図8のY−Y線断面図である。
【図11】図8のZ−Z線断面図である。
【図12】縦横搬送機構の拡大平面図である。
【図13】図12のW−W線断面図である。
【図14】前後搬送機構の前後搬送手段の平面図であ
る。
【図15】前後搬送機構の断面側面図である。
【図16】前後搬送手段の水平移動を示す断面側面図で
ある。
【図17】前後搬送機構の水平移動手段及び昇降手段を
示す平面図である。
【図18】図16のS−S線断面図である。
【図19】第1の箱取り上げ機構の正面図である。
【図20】箱取り上げ動作の爪掛け時を示す第1の箱取
り上げ機構下部の断面側面図である。
【図21】第1の箱取り上げ機構下部の平面図である。
【図22】第1の箱取り上げ機構による箱取り上げ動作
の取り上げ時の側面説明図である。
【図23】第1の箱取り上げ機構による箱取り上げ動作
の苗箱受け渡し時の側面説明図である。
【図24】第1の箱取り上げ機構による箱取り上げ動作
の苗箱受け渡し時の側面説明図である。
【図25】フィルム回収機構の正面図である。
【図26】第2の箱取り上げ機構における苗箱持ち上げ
から受け渡し動作を示し、(a)は箱持ち上げ前、
(b)は苗箱受け渡し時、(c)は苗箱受け渡し完了時
の側面説明図である。
【図27】箱供給装置の側面図である。
【図28】同平面図である。
【図29】同背面図である。
【図30】同断面側面図である。
【図31】同断面背面図である。
【図32】箱供給装置の箱保持手段及びリフト駆動装置
の断面正面図である。
【図33】箱収集装置の断面側面図である。
【図34】箱収集機構の断面正面図である。
【符号の説明】 2 走行機体 3 箱回収機構 5 縦横搬送機構(第2搬送機構) 6 前後搬送機構(第1搬送機構) 10 水平移動手段 13 フィルム回収機構 17A 第1の箱取り上げ機構 17B 第2の箱取り上げ機構 18 前後搬送手段(搬送手段) 22 掛止具 62 昇降手段 115 巻取手段 A 作業装置 M マルチフィルム N 苗箱 Na 周縁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業走行機体(A2)に、地面に敷設し
    たマルチフィルム(M)上から苗箱(N)を取り上げて
    回収する箱回収機構(3)と、該箱回収機構(3)によ
    る苗箱(N)の回収動作に同行して苗箱(N)回収後の
    マルチフィルム(M)を回収するフィルム回収機構(1
    3)とを備えたことを特徴とする苗箱回収機。
  2. 【請求項2】 前記箱回収機構(3)は、マルチフィル
    ム(M)上の苗箱を持ち上げる箱取り上げ機構(17
    A,17B)と、該箱取り上げ機構(17A,17B)
    から苗箱(N)を受け取って移動し作業走行機体(A
    2)上へ受け渡す第1搬送機構(6)とを有することを
    特徴とする請求項1に記載の苗箱回収機。
  3. 【請求項3】 前記箱回収機構(3)は、マルチフィル
    ム(M)上の左右方向多数枚の苗箱(N)を持ち上げる
    箱取り上げ機構(17A,17B)と、該箱取り上げ機
    構(17A,17B)から多数枚の苗箱(N)を同時に
    受け取って移動する第1搬送機構(6)と、該第1搬送
    機構(6)から多数枚の苗箱(N)を同時に受け取り且
    つ苗箱(N)を受け取り位置から左右方向側方の基点位
    置へ横移動可能な第2搬送機構(5)とを有することを
    特徴とする請求項1に記載の苗箱回収機。
  4. 【請求項4】 前記箱取り上げ機構(17B)は、マル
    チフィルム(M)を地面から引き上げることで苗箱
    (N)を持ち上げて第1搬送機構(6)上に案内する引
    き上げ案内手段(20)を有することを特徴とする請求
    項2又は3に記載の苗箱回収機。
  5. 【請求項5】 前記箱取り上げ機構(17A)は、苗箱
    (N)の周縁(Na)を下方から引っ掛ける掛止具(2
    2)と、この掛止具(22)を昇降する昇降手段(6
    2)とを有し、前記第1搬送機構(6)は、苗箱(N)
    を受け取って移動する搬送手段(18)と、該搬送手段
    (18)を持ち上げた苗箱(N)の下側へ移動させる水
    平移動手段(10)とを有することを特徴とする請求項
    2又は3に記載の苗箱回収機。
  6. 【請求項6】 前記第1搬送機構(6)は、苗箱(N)
    を受け取って移動する搬送手段(18)を有し、前記フ
    ィルム回収機構(13)は、マルチフィルム(M)を巻
    き取って回収する巻取手段(115)を有し、該巻取手
    段(115)は前記搬送手段(18)の下方に配置され
    ていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載
    の苗箱回収機。
JP31526896A 1996-11-26 1996-11-26 苗箱回収機 Pending JPH10150856A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018148864A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 株式会社石井製作所 育苗箱積重ね装置
CN109769420A (zh) * 2019-03-06 2019-05-21 张朝书 防掉落式地膜捡拾装置及多功能地膜捡拾机

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