JPH1189430A - 苗箱対地処理機の箱取り上げ機構 - Google Patents

苗箱対地処理機の箱取り上げ機構

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JPH1189430A
JPH1189430A JP25395597A JP25395597A JPH1189430A JP H1189430 A JPH1189430 A JP H1189430A JP 25395597 A JP25395597 A JP 25395597A JP 25395597 A JP25395597 A JP 25395597A JP H1189430 A JPH1189430 A JP H1189430A
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JP
Japan
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seedling box
box
hook
seedling
backward
Prior art date
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Application number
JP25395597A
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English (en)
Inventor
Masayuki Harada
真幸 原田
Takashi Nishijima
尚 西嶋
Yoshiaki Goto
義昭 後藤
Masato Yamaguchi
正人 山口
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引掛具の前後揺動で苗箱を引っ掛けた後に後
上方に円弧揺動させることにより、苗箱を確実に引っ掛
けて持ち上げかつ前後搬送機構に確実に移載でき、取り
上げ動作が円滑でかつ短時間にでき、しかも後進時に引
掛具がつっかえによる破損を生じないようにする。 【解決手段】 作業走行機体に前後搬送機構6と共に支
持されていて、地上に展開した苗箱Nの周縁Naを引っ
掛けて持ち上げかつ前後搬送機構6上に受け渡しする。
前記前後搬送機構6の前上方に延設された前フレーム5
1と、この前フレーム51の前部に上部が前後揺動自在
に支持されていて、この上部の前進移動で下部が苗箱N
の周縁Naを下方から引っ掛けかつ上部を中心に後上方
へ円弧運動することにより苗箱Nを持ち上げる引掛具2
2と、作業走行機体A2が後進するときに引掛具22を
強制的に後上方へ跳ね上げる退避手段58とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上に展開した苗
箱を回収するための苗箱対地処理機の箱取り上げ機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】稲や野菜の育苗作業では、発芽後に苗箱
をハウス(硬化ハウス)内に数百〜千枚単位で並べて緑
化及び/又は硬化処理をしており、この苗箱の展開・回
収を狭い敷地内で能率よく行うために機械化する技術が
開発されている。苗箱を展開・回収する技術としては、
特開平7−107817号公報に開示されたものがあ
る。この技術は、機体を前後に進行させる走行装置と、
苗箱台車を載せる台車載置部と、地面上から機体上への
苗箱の搬送と機体上から地面上への苗箱の搬送を選択的
に行える苗箱搬送装置と、機体上の苗箱を台車載置部上
の苗箱台車に積み込む作業と台車載置部上の苗箱台車内
に積まれている苗箱を機体上へ降ろす作業を選択的に行
える苗箱積降ろし装置とを設けて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、苗
箱搬送装置の前端に分離線材を設けて、この分離線材を
地面と苗箱との間に挿入していくことにより苗箱を取り
上げるように構成されており、線材といえども苗箱の下
側に挿入することは難しく、しかも複数枚の苗箱を同時
に回収させることは極めて困難になっている。
【0004】そこで、苗箱搬送装置の前方に引掛具を配
置して、この引掛具で苗箱の周縁を下から引っ掛けて持
ち上げることが考えられるが、引っ掛けた状態から垂直
に持ち上げると、正確な苗箱取り上げが期待し難く、不
揃いの苗箱があると掛合不能になる可能性があり、ま
た、苗箱搬送装置の前進を停止してから引掛具を垂直上
昇させることになるので、取り上げ動作が円滑でなくか
つ時間もかかることになる。
【0005】本発明の重要な目的は、引掛具の前後揺動
で苗箱を引っ掛けた後に後上方に円弧揺動させることに
より、苗箱を確実に引っ掛けて持ち上げかつ前後搬送機
構に確実に移載でき、取り上げ動作が円滑でかつ短時間
にでき、しかも後進時に引掛具がつっかえによる破損を
生じないようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を
提供するにある。
【0006】本発明の他の目的は、引掛具の前後揺動で
苗箱を引っ掛けた後に後上方に円弧揺動させ、かつ強制
離脱手段で引掛具を強制的に後上方へ跳ね上げて苗箱か
ら離脱させることにより、苗箱を確実に引っ掛けて持ち
上げかつ前後搬送機構に確実に移載でき、取り上げ動作
が円滑でかつ短時間にでき、しかも後進時に引掛具がつ
っかえによる破損を生じないようにした苗箱対地処理機
の箱取り上げ機構を提供するにある。
【0007】本発明の他の目的は、後進時に引掛具の姿
勢を検出して、つっかえる姿勢にあれば退避させるよう
にした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにあ
る。本発明の他の目的は、引掛具をそれ自体の一定角度
の揺動だけで、その後の跳ね上げ動作も行うことがで
き、戻り動作及び後進時の退避動作が確実にかつ簡単な
構成ででき、重量、コスト等を低減できるようにした苗
箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、作業走行機体A2に前後
搬送機構6と共に支持されていて、地上に展開した苗箱
Nの周縁Naを引っ掛けて持ち上げかつ前後搬送機構6
上に受け渡しする箱取り上げ機構11であって、前記前
後搬送機構6の前上方に延設された前フレーム51と、
この前フレーム51の前部に上部が前後揺動自在に支持
されていて、この上部の前進移動で下部が苗箱Nの周縁
Naを下方から引っ掛けかつ上部を中心に後上方へ円弧
運動することにより苗箱Nを持ち上げる引掛具22と、
作業走行機体A2が後進するときに引掛具22を強制的
に後上方へ跳ね上げる退避手段58とを有することであ
る。
【0009】これによって、引掛具22は苗箱Nを確実
に引っ掛けて円滑な動作で短時間で持ち上げて前後搬送
機構6上に確実に受け渡し、かつ後進時に退避手段58
でストッパ手段57を強制解除すると、苗箱Nと掛合し
ていない状態の引掛具22を跳ね上げ退避させてつっか
えを防止する。本発明における課題解決のための第2の
具体的手段は、作業走行機体A2に前後搬送機構6と共
に支持されていて、地上に展開した苗箱Nの周縁Naを
引っ掛けて持ち上げかつ前後搬送機構6上に受け渡しす
る箱取り上げ機構11であって、前記前後搬送機構6の
前上方に延設された前フレーム51と、この前フレーム
51の前部に上部が前後揺動自在に支持されていて、こ
の上部の前進移動で下部が苗箱Nの周縁Naを下方から
引っ掛けかつ上部を中心に後上方へ円弧運動することに
より苗箱Nを持ち上げる引掛具22と、この引掛具22
が苗箱Nとの掛合により一定角度揺動した後に引掛具2
2を強制的に後上方へ跳ね上げて苗箱Nから離脱させる
強制離脱手段56と、この強制離脱手段56の作動を規
制していて引掛具22が一定角度揺動したときに規制を
解除するストッパ手段57と、このストッパ手段57を
強制解除する退避手段58と、前記強制離脱手段56を
引掛具22が略垂下する位置まで戻す戻し手段59と、
作業走行機体A2が後進するときに退避手段58を作動
する制御手段65とを有することである。
【0010】これによって、引掛具22は苗箱Nを確実
に引っ掛けて円滑な動作で短時間で持ち上げ、また、引
掛具22が一定角度揺動した後に強制離脱手段56で強
制的に後上方へ跳ね上げて苗箱Nから離脱させて前後搬
送機構6上に確実に受け渡し、かつ強制離脱手段56及
び引掛具22を元のセット位置に適正に戻し、さらに、
後進時に制御手段65を介して退避手段58を作動して
ストッパ手段57を強制解除すると、苗箱Nと掛合して
いない状態の引掛具22を跳ね上げ退避させてつっかえ
を防止する。
【0011】本発明における課題解決のための第3の具
体的手段は、第2の具体的手段に加えて、前記制御手段
65は、引掛具22が略垂下姿勢にあることを検出する
センサ65A及び/又は跳ね上げ姿勢にあることを検出
するセンサ65Bを有することである。これによって、
引掛具22がいずれの姿勢にあるかを検出してから、必
要時に退避手段58を作動させる。
【0012】本発明における課題解決のための第4の具
体的手段は、第3の具体的手段に加えて、前記強制離脱
手段56は、上部が前フレーム51に枢支されかつ下部
が略垂下姿勢の引掛具22と当接する跳ね上げ部材60
と、この跳ね上げ部材60を跳ね上げ方向に付勢する付
勢部材61とを有し、前記ストッパ手段57は跳ね上げ
部材60に設けた当たり部60Aと当接して跳ね上げ部
材60の作動を規制するストッパ部材62を有し、この
ストッパ部材62には引掛具22が一定角度揺動したと
きに当接揺動されてストッパ部材62を規制位置から退
避させる開放係合部62Aを設けており、前記退避手段
58は揺動されることにより開放係合部62Aを当接揺
動するリリース部材58Aを有し、戻し手段59は揺動
されることにより跳ね上げ部材60を当接揺動するセッ
ト部材59Aを有し、前記リリース部材58Aとセット
部材59Aとを駆動する1つの駆動源64を有し、制御
手段65は駆動源64を正逆転してリリース部材58A
とセット部材59Aとを駆動していることである。
【0013】これによって、退避手段58及び戻し手段
59を簡単に構成し、動作も確実にでき、駆動源を少な
くし、重量及びコストを低減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図18〜25には、苗箱対地処理
機として、苗箱展開機と苗箱回収機とに変更可能にした
苗箱展開回収機の全体を示している。この苗箱展開回収
機は、中央に歩道を形成しながら、左右各7枚(1枚又
は7枚以外の複数枚でもよい)の苗箱Nを横並びに同時
に展開しかつ回収できる構成である。
【0015】前記苗箱展開回収機は、少なくとも1つの
作業ユニット3とメインユニット4とから構成され、メ
インユニット4上に箱供給機構8と箱収集機構9とを択
一的に取り付け可能になっており、メインユニット4上
に箱供給機構8を取り付けることにより苗箱展開機とな
り、メインユニット4上に箱収集機構9を取り付けるこ
とにより苗箱回収機(図20に示す)となり、作業ユニ
ット3だけでもその上に載置できる枚数の苗箱Nを展開
・回収することができ、単独使用可能になっている。
【0016】作業ユニット3は大別して、苗箱Nを載置
して左右方向一側部の基点位置から受け渡し位置への分
配と受け渡し位置から基点位置への収集とが可能でかつ
受け渡し位置で前後移動可能な縦横搬送機構5と、苗箱
Nを載置して縦横搬送機構5に対して受け渡し可能でか
つ載置した苗箱Nを地面に対して受け渡し可能な前後搬
送機構6と、地面に展開した苗箱Nを前後搬送機構6上
に持ち上げる箱取り上げ機構11とを有し、これらを作
業走行機体A2上に装備している。
【0017】なお、以下の説明において、前側とは苗箱
Nを展開する側であり、作業ユニット3は展開時に後進
し、回収時に前進する。また、基点位置とは、作業ユニ
ット3がメインユニット4に連結される場合、縦横搬送
機構5の一側端部外方位置に配置されるメインユニット
4の受渡機構7上の位置となり、作業ユニット3が単独
で使用される場合、縦横搬送機構5の一側端部上の位置
となり、かつこの縦横搬送機構5の一側端部上で苗箱N
を人為的に供給しかつ取り出すことになる。
【0018】作業走行機体A2は機本体25にキャスタ
式の前輪26と後輪27とを有し、手で縦横に押動可能
になっており、機本体25の左右側部には前後に左右突
出状の連結部24が形成され、作業ユニット3とメイン
ユニット4との連結、作業ユニット3同士の横並び連結
ができるようになっている。前記機本体25上には縦横
搬送機構5が配置されており、この縦横搬送機構5は、
5枚の苗箱Nを同時に前後移動して前後搬送機構6に受
け渡しする縦搬送手段5Aと、この縦搬送手段5Aに対
して昇降可能であり、かつ縦搬送手段5Aと重合する位
置まで下降して全苗箱Nの受け渡しをすると共に上昇位
置で横移動させる横搬送手段5Bと、この横搬送手段5
Bを昇降させる昇降手段5Cとを有する。
【0019】縦搬送手段5Aは7組配置されたベルトコ
ンベヤであり、機本体25上に立設したブラケットを介
して前後3本の回転軸28を支持し、後側回転軸28を
モータ29で駆動し、各回転軸28に設けたプーリにベ
ルト30を巻き掛けて構成され、左右方向間隔をおいて
配置された2本のベルト30で1枚の苗箱Nを載置して
搬送するようになっている。
【0020】横搬送手段5Bは縦搬送手段5Aの左右長
さに対応する長さのローラコンベヤであり、コンベヤ枠
31に前後軸回り回転自在なローラ32が多数本支持さ
れており、その内の複数本のローラ32は自転ローラ
(モータ内蔵ローラ)が使用されていて自転可能になっ
ており、全ローラ32にはタイミングベルトが巻き掛け
られていて、自転ローラによって全ローラ32が同期回
転する。
【0021】このローラ32は総て、縦搬送手段5Aの
ベルト30間に対応して配置されており、下降位置でロ
ーラ32はベルト30上面より下位に位置し、ベルト3
0と高さ方向に重合配置状態になり、その昇降で苗箱N
をベルト30と受け渡し可能になっている。昇降手段5
Cはエレベータ式になっていて、前記横搬送手段5Bの
コンベヤ枠31の後部に取り付け体38が立設され、作
業走行機体A2に立設された形鋼材製のガイド支柱33
に取り付け体38がコロを介して昇降自在に案内されて
おり、この取り付け体38にエレベータ駆動具34のチ
ェーン35が連結されている。
【0022】前記昇降手段5Cは、横搬送手段5Bのロ
ーラ32をベルト30の上面より下方に位置する下降位
置から、上方所要高さの上昇位置まで昇降する。そし
て、横搬送手段5Bに苗箱Nが載置されている状態で下
降すると、その苗箱Nを縦搬送手段5Aに受け渡し、縦
搬送手段5Aに苗箱Nが載置されている状態で下降位置
から上昇すると、その苗箱Nを持ち上げ、横搬送手段5
Bによる苗箱Nの左右移動を可能にする。
【0023】横搬送手段5Bのコンベヤ枠31の四角に
は縦軸39を介してストッパ40が設けられており、ス
トッパ40の方向を変更することにより苗箱Nの横及び
前後方向の搬送を案内可能にしており、また、コンベヤ
枠31の前部には、前後搬送手段18との苗箱Nの受け
渡しを円滑にするための小径ローラ36が設けられてい
る。
【0024】前後搬送機構6は、苗箱Nを載置して前後
に移動可能な前後搬送手段18と、展開した苗箱Nを揃
える箱揃え手段16とを有する。前後搬送手段18はベ
ルトコンベヤで形成され、支持フレーム41に7列のベ
ルトコンベヤ42が支持され、この各列のベルトコンベ
ヤ42はローラ44を間にして前後2組(42A、42
B)を直線配置されていて、支持フレーム41の下側に
設けたモータ43で同時駆動されるようになっており、
7枚の苗箱Nを載置して同時に前後方向に搬送可能とな
っている。各列のベルトコンベヤ42はローラ44を間
にして前後2組(42A、42B)を直線配置している
が、長い1組のものにしてもよい。
【0025】支持フレーム41の下側には、左右一対の
接地輪45が設けられ、この接地輪45は前後位置調整
自在であり、前後位置を調整することにより前後搬送手
段18の傾斜角度を変更することができ、前後搬送手段
18の先端部を地面に近接した位置と浮上した位置とに
配置可能になる。支持フレーム41の前部には各列のベ
ルトコンベヤ42に対応して箱揃え手段16が取り付け
られている。この箱揃え手段16は、ベルトコンベヤ4
2の延長上に位置されており、支持フレーム41から前
方に突出した支持ブラケット49に接地可能なローラ5
0を回転自在に設けている。
【0026】前記箱揃え手段16は、苗箱展開時に本来
の箱揃え機能を発揮するものであり、ローラ50を接地
させておいて、地上に放出した苗箱Nと当接させ、前進
移動で左右方向複数枚の苗箱Nを押して前後位置を揃
え、既に展開されている苗箱Nとの前後間隔をなくす。
また、ローラ50の上面は、ベルトコンベヤ42から地
上に苗箱Nを放出するときに落差を少なくする役目もし
ている。
【0027】また、箱揃え手段16は、苗箱回収時の持
ち上げデバイダ20を取り付ける役目もしている。持ち
上げデバイダ20は図7、8、16に示しており、箱取
り上げ機構11の補助をするもので、金属製丸棒材を屈
曲して鉤形状部材20Aを形成し、この鉤形状部材20
Aを2本又はそれ以上を筒部材20Bに固着して形成し
ており、この筒部材20Bをローラ50に遊嵌装着して
いる。
【0028】前記持ち上げデバイダ20は、鉤形状部材
20Aの前部を接地しながら苗箱Nの底に押し入れて、
苗の根が地面に張っていても苗箱Nの後部を強力に持ち
上げるようになっており、鉤形状部材20Aが泥土詰ま
りを起こさない構造になっている。前記前後搬送手段1
8は機本体25に横軸回り揺動可能に枢支連結され、接
地輪45が接地することにより前下向き傾斜しており、
機本体25の移動と共に前後移動し、箱揃え手段16及
び箱取り上げ機構11の作動ができるようになってい
る。
【0029】前記横搬送手段5B及び前後搬送手段18
は、コンベヤ枠31及び支持フレーム41が必要最低限
の左右方向幅を形成しており、同時に処理する7枚の苗
箱Nは隣接状態で処理され、7枚の苗箱Nの幅に近似の
幅となっている。コンベヤ枠31及び支持フレーム41
のこのような幅内に、モータ29を含む縦搬送手段5
A、昇降手段5C、前後搬送手段18のモータ43等が
配置されており、左右方向にコンパクトな作業ユニット
3を形成している。
【0030】図1〜15、22において、箱取り上げ機
構11は、前後搬送機構6の支持フレーム41の左右側
部に取り付けられていて前上方に突出した前フレーム5
1と、この前フレーム51に左右方向7組設けられた引
掛具22と、引掛具22を強制的に後上方へ跳ね上げて
苗箱Nから離脱させる強制離脱手段56と、強制離脱手
段56の作動を規制しているストッパ手段57と、スト
ッパ手段57を強制解除して引掛具22を退避させる退
避手段58と、強制離脱手段56を引掛具22が略垂下
する位置まで戻す戻し手段59と、動作を制御する制御
手段65とを有している。
【0031】前記前フレーム51は、後部が支持フレー
ム41に横軸66を介して回動自在に枢支され、前部が
角パイプ51Aで形成されていて左右に一対の支持輪6
7が設けられ、この支持輪67は高さ調整自在であっ
て、引掛具22の高さを調整できる。箱取り上げ機構1
1は支持輪67に支えられながら、横軸66回りに地面
の凹凸に追従しながら前後移動する。
【0032】角パイプ51Aに設けた複数枚の支持板5
1Bに水平横軸状の支持軸54が支持されている。引掛
具22は丸棒等で形成した棒状材52と、棒状材52の
上部でパイプ材等を固着して形成したボス材53とを有
し、1枚の苗箱Nに対して3本(又は3本以外の複数
本)配置され、支持軸54にボス材53を独立揺動自在
に遊嵌しており、各棒状材52の下部は側面視略L字形
状(鉤形状)の掛け爪部52Aを形成している。
【0033】引掛具22の棒状材52は、掛け爪部52
Aを略接地した状態(図1のイ状態)で前後搬送機構6
の前進に伴い、その上部の前進移動で下部掛け爪部52
Aが各苗箱Nの周縁Naに下方から引っ掛けられ、この
引っ掛かった状態(図1のロ状態)で苗箱Nが移動しな
いので、上部を中心に円弧運動することになり、掛け爪
部52Aは苗箱Nを引っ掛けたまま後上方へ円弧移動
し、苗箱Nを前部を中心に後部を持ち上げる(図1、
2、7参照)。すなわち、引掛具22は前進動力の分力
を利用して苗箱Nを持ち上げる。
【0034】そして、掛け爪部52Aは苗箱Nを持ち上
げた状態(図1のハ状態)で前後搬送手段18(又は箱
揃え手段16)の前部上方にあり、この状態からさらに
引掛具22が前進すると、棒状材52と周縁Naとの挟
角が小さくなり、一定角度以上揺動したときに周縁Na
が掛け爪部52Aより上位部分で当接して、てこ作用に
より掛け爪部52Aが周縁Naから外れ(自然離脱角
度、図1のニ状態、図9実線状態)、苗箱Nは落下する
ように前後搬送手段18(又は箱揃え手段16)上に載
置される。
【0035】横並び苗箱Nに前後方向及び上下方向のず
れがあっても、複数の引掛具22の内、苗箱Nに掛合可
能になったものから順次個別に掛合しかつ持ち上げ、さ
らに離脱可能になったものから順次離脱していく。ま
た、棒状材52が苗箱Nの周縁Naの下側にある周囲リ
ブNbと干渉する場合、棒状材52は周縁Naと掛合し
得ないが、少なくとも2本の棒状材52が周縁Naと掛
合すると苗箱Nを持ち上げる。
【0036】なお、棒状材52はてこ作用により掛け爪
部52Aが周縁Naから外れる前に、すなわち、揺動角
度が前記自然離脱角度になる前に強制離脱手段56によ
って強制的に跳ね上げられて離脱される(強制離脱角
度)。この強制離脱角度は、垂線に対する引掛具22の
挟角が例えば45〜60度、好ましくは50〜55度で
あり、図1の状態ハ〜ニの範囲である。そして、その離
脱途中に前記てこ作用を生じることがある。
【0037】前記強制離脱手段56は、上部が支持軸5
4に枢支されかつ下部が垂下姿勢の引掛具22と当接す
る跳ね上げ部材60と、この跳ね上げ部材60を跳ね上
げ方向に付勢する付勢部材61とを有する。跳ね上げ部
材60は丸棒材を正面視コ字形状に折曲し、その両端の
ボス部材が支持軸54に遊嵌しており、一方のボス部材
には側面視三角形の当たり片60Aが固着されており、
付勢部材61は跳ね上げ部材60に連結したロッドにコ
イルスプリングを遊嵌して形成されている。
【0038】ストッパ手段57は、軸68を介して支持
板51Bに支持されたストッパ部材62を有し、このス
トッパ部材62はその下辺が跳ね上げ部材60の当たり
片60Aと係合することにより付勢部材61に抗して跳
ね上げ部材60の跳ね上げ動作を規制している。ストッ
パ部材62は後下方に突出した開放レバー部(開放係合
部)62Aを有し、揺動してくる棒状材52と当接可能
になっており、引掛具22が強制離脱角度近くから強制
離脱角度になる間にストッパ部材62は揺動されて、跳
ね上げ部材60の規制を解除し、跳ね上げ部材60の付
勢部材61による跳ね上げ動作を可能にする(図3実線
状態イから2点鎖線状態ハ)。
【0039】ストッパ部材62は開放レバー部62Aと
跳ね上げ部材60との間に設けられた引っ張り部材(ス
プリング)63によって、停止部材(ピン)69に当接
するように付勢され、それにより当たり片60Aと係合
する位置に弾力的に保持されている。退避手段58は、
支持板51Bに支持された支軸70に固着のリリースレ
バー(リリース部材)58Aとアーム部58Bとを有
し、リリースレバー58Aは各引掛具22毎に設けられ
ていて、その下端はL字状に折曲されていて開放レバー
部62Aと係合可能になっており、アーム部58Bは支
軸70に1本だけ設けられていて、リンク71を介して
モータ(駆動源)64の短い回転アーム64Aと連結さ
れている。モータ64は前フレーム51に取り付け台を
介して取り付けられている。
【0040】前記リリースレバー58Aはモータ64の
反時計方向(逆転)の回転によって往復揺動し、図3に
示す範囲チを移動するときに開放レバー部62Aをスト
ッパ解除方向に揺動し、棒状材52によって揺動される
ときと同様に、ストッパ部材62を揺動して跳ね上げ部
材60の規制を解除し、跳ね上げ部材60を跳ね上げ動
作させる。
【0041】戻し手段59は、支持板51Bに支持され
た回動軸72に固着のセットレバー(セット部材)59
Aとアーム部59Bとを有し、セットレバー59Aは各
引掛具22毎に設けられていて、その端部はL字状に折
曲されていて跳ね上げ部材60の一側辺と係合可能にな
っており、アーム部59Bは回動軸72に1本だけ設け
られていて、リンク73を介してモータ64の長い回転
アーム64Bと連結されている。なお、短い回転アーム
64Aと長い回転アーム64Bとは、例えば、モータ6
4の出力軸をクランク状にして形状するか、又は出力軸
の両端にアーム材を固定して形成する。
【0042】前記セットレバー59Aはモータ64の時
計方向(正転)の回転によって往復揺動し、跳ね上げら
れた状態(図1のホ状態)の跳ね上げ部材60を下向き
に揺動し、棒状材52を自重で略垂下姿勢になるまで戻
す。この跳ね上げ部材60の戻り揺動により、引っ張り
部材63に引っ張られてストッパ部材62も戻り揺動
し、当たり片60Aと係合して跳ね上げ部材60をセッ
ト位置に保持する。
【0043】前記跳ね上げ部材60は、回転アーム64
Bが図4に示す範囲リを移動するとき、支持軸54の直
下をオーバランして最大戻り位置(図4の位置ヘ)まで
移動し、これにより、当たり部60Aはストッパ部材6
2の下側まで移動して係合可能になる。制御手段65
は、制御部(制御ロジック部)95と、モータ64の1
回転位置を検出するセンサ96と、引掛具22が垂下状
態イにあることを跳ね上げ部材60がセット位置である
ことで検出するセンサ65Aと、引掛具22が跳ね上げ
状態ホにあることを跳ね上げ部材60が跳ね上げ位置で
あることで検出するセンサ65B等を有する。
【0044】モータ64はスイッチ作動で1回転のみ回
転するように設定されていて、センサ96はモータ64
によって駆動される部材の1往復を検出するもので、回
転アーム64A、64B等を検出してもよく、センサ6
5Aとセンサ65Bはどちらか一方でもよく、また引掛
具22を直接検出してもよい。前記センサ96、65
A、65B等には、近接スイッチ、リミットスイッチ、
フォトセンサ等の種々のものが利用できる。
【0045】次に、苗箱Nの取り上げ動作を主に図1、
10〜14に基づいて説明する。作業ユニット3を横並
びの苗箱Nに対向させ、前進ボタンを押して作業ユニッ
ト3に前進信号を送る。このとき、センサ65Aが跳ね
上げ部材60を検出するか、又はセンサ65Bが跳ね上
げ部材60を検出しないと、引掛具22が略垂下状態イ
にあるので、作業ユニット3はそのまま前進され、そう
でないと、制御部95を介してモータ64を1正転さ
せ、戻し手段59を駆動して、セットレバー59Aで跳
ね上げ部材60を下向き揺動させ、ストッパ手段57を
作動させて跳ね上げ部材60をセット位置に保持し、セ
ンサ65Aで検出させる。
【0046】引掛具22が略垂下状態イにセットされる
と、作業ユニット3の前進が開始されて棒状材52が引
きずられ、その掛け爪部52Aが展開されていた各苗箱
Nに引っ掛かる。そして苗箱Nは前端を中心に後部が引
き上げられ、棒状材52は支持軸54を中心に後上方へ
円弧軌道を描きながら一定角度まで揺動し、自然離脱角
度になる直前で、棒状材52がストッパ部材62の解除
レバー部62Aと当接してこれを回動する(図10のA
〜C)。
【0047】ストッパ部材62が解除されると、跳ね上
げ部材60が付勢部材61の弾発力で衝撃的に跳ね上げ
られ、全棒状材52を強制的に跳ね上げ(図11の
A)、掛け爪部52Aを苗箱Nから離脱させる。これに
よって苗箱Nは後部が前後搬送手段18の上に落下され
る。このようにして、各苗箱Nに対応した複数の引掛具
22で苗箱Nを持ち上げ、前後搬送手段18上に移載し
て、この前後搬送手段18で縦横搬送機構5へ搬送す
る。仮に、苗箱Nの取り上げ不良が生じても、後から前
進してくる持ち上げデバイダ20で取り上げられる。
【0048】苗箱Nが前後搬送手段18上に完全に載っ
たのを見てから前進ボタンを押して、又はセンサ65B
が跳ね上げ部材60を検出してから設定時間後にモータ
64を1正転させ、戻し手段59を駆動して、セットレ
バー59Aで跳ね上げ部材60を押し下げ(図12のA
〜C)、跳ね上げ部材60をオーバランさせた後にセッ
ト位置に戻し(図11のB〜C)、セットレバー59A
を上昇させた後、再び箱取り上げ機構11に前記苗箱取
り上げ動作を行わせる。
【0049】所要の苗箱Nの回収が完了したとき、又は
何らかの理由により作業ユニット3を後進させるとき、
後進ボタンを押すと、センサ65Aが跳ね上げ部材60
を検出するか、又はセンサ65Bが跳ね上げ部材60を
検出しないと、引掛具22が垂下状態イにあるので、作
業ユニット3をそのまま後進させると、引きずり状態の
棒状材52が地面に食い込むようにつっかえることにな
るので、制御部95を介してモータ64を1逆転させ、
退避手段58を駆動する。
【0050】短い回転アーム64Aは逆転によりリリー
スレバー58Aを揺動してストッパ手段57の解除レバ
ー部62Aを押動し(図10のC)、ストッパ部材62
を解除して跳ね上げ部材60を跳ね上げ、全棒状材52
を強制的に跳ね上げ退避させる(図11のA)。なお、
展開されている苗箱Nの横並び状態に、前後方向の凹凸
等の不揃い又は傾斜があると、各苗箱Nに対応する引掛
具22で、また、複数本の棒状材52で掛合タイミング
及び持ち上げタイミングが若干異なるだけで、掛合は確
実にでき、各引掛具22は独立して苗箱Nを前後搬送手
段18に移載するので、それぞれの苗箱Nは確実に取り
上げられる。
【0051】また、苗箱Nに上下方向の凹凸があって
も、引掛具22を掛け爪部52Aが引きずられるように
接地させておくと、総ての苗箱Nに掛合することができ
る。さらに、引掛具22は走行動力で苗箱Nと掛合しか
つ持ち上げるので、特別なアクチュエータが不要で、地
上付近に可動部分がないので、故障が起きることがな
い。
【0052】さらに、前記跳ね上げ部材60と、ストッ
パ部材62、リリースレバー58A及びセットレバー5
9Aは7組の各引掛具22に対応して設けられており、
アーム部58B、59B、センサ96及びモータ64は
全組共通であり、それによってアクチュエータの個数を
減少している。センサ65A及び/又はセンサ65Bも
各組毎に設ける必要があり、コスト低減のためにこれを
割愛して、前進時は無条件に引掛具22が略垂下姿勢に
あるものとして、前進ボタンを押して作業ユニット3を
前進させ、あるいはモータ64を1正回転させて引掛具
22を略垂下姿勢にし、後進時は図15に示すように、
前進ボタンを押してモータ64を1逆回転させて、引掛
具22を跳ね上げ、それから作業ユニット3を後進させ
るようにしてもよい。
【0053】図17は箱取り上げ機構11の変形例を示
しており、この箱取り上げ機構11は、退避手段58と
強制離脱手段56とを兼用にし、戻し手段57をそれら
と独立して駆動できる構造にしたものである。すなわ
ち、角パイプ51Aに回動自在に支持された支持軸54
に、引掛具22の複数本の棒状材52を揺動自在に支持
すると共に跳ね上げ部材60を固定し、前記支持軸54
をチェーン伝動手段(動力伝達手段)97を介してモー
タ64で一定角度回動可能にしており、回動軸72にセ
ットレバー59Aを設け、この回動軸72をチェーン伝
動手段(動力伝達手段)98を介してモータ99で一定
角度回動可能にしている。
【0054】また、制御手段65は、引掛具22の略垂
下姿勢と跳ね上げ姿勢とを検出するセンサ65A、65
Bの他に、強制離脱角度に揺動してきたときの引掛具2
2を検出するセンサ100を制御部95に接続してい
る。この変形例の箱取り上げ機構11では、前進時に略
垂下姿勢の引掛具22の棒状材52で各苗箱Nを引っ掛
けかつ持ち上げ、強制離脱角度になったときにセンサ1
00でそれを検出し、モータ64で強制離脱手段56と
しての跳ね上げ部材60を駆動して、引掛具22を跳ね
上げ姿勢まで移動させる。
【0055】後進時は、跳ね上げ部材60は退避手段5
8として機能し、センサ65Aが引掛具22を検出する
とモータ64で跳ね上げ部材60を駆動して、引掛具2
2を跳ね上げ姿勢まで移動させる。前進時には跳ね上げ
部材60は略垂下姿勢に戻されているが、センサ65B
が引掛具22を検出した場合、モータ99でセットレバ
ー59Aを回動し、引掛具22又は跳ね上げ部材60を
略垂下位置まで下降する。
【0056】なお、前記図17の変形例の箱取り上げ機
構11はさらに簡略化することができる。例えば、跳ね
上げ部材60が垂下姿勢になれば引掛具22も自重で下
がるので、戻し手段57のセットレバー59A、センサ
65B及びモータ99等を削除し、引掛具22の自然離
脱角度での苗箱N離脱を利用することにより、センサ1
00及び制御手段65の強制離脱制御を削除し、跳ね上
げ部材60を退避手段58にのみ使用することができ
る。
【0057】メインユニット4は図18〜21、25に
示されており、メイン走行機体B2の前部に受渡機構7
を、後部に箱受持体支持機構12を、それらの中途部に
箱供給機構8と箱収集機構9とを択一使用可能に備えて
いる。前記メインユニット4の左右少なくとも一方に作
業ユニット3を同伴走行可能に連結されており、実施形
態では、作業ユニット3を左右に一対と、左右どちらか
の作業ユニット3の側方に、同じ又は異なる枚数の苗箱
Nを処理する作業ユニット3を横並び状態に連結したも
のを示しており、両作業ユニット3は横搬送手段5B同
士で苗箱Nを受け渡しする。
【0058】前記メイン走行機体B2は機本体76に電
動モータ等の駆動源、油圧ポンプ、エアコンプレッサ、
操作盤等を搭載し、左右クローラ走行部77を油圧モー
タで駆動するようになっており、自走装置13Bを備え
て単独で走行・操縦可能である。受渡機構7は、左右一
対の作業ユニット3の中央、即ち、上昇位置の横搬送手
段5Bの一側基点位置に配置され、横搬送手段5Bと苗
箱Nを1枚づつ受け渡しする分配手段7Aと、この分配
手段7Aとそれより後側の位置との間で苗箱Nを移動す
る送り手段7Bとを有する。
【0059】前記分配手段7Aは、機本体76の前部の
前方突出部76aに設けた分配フレーム80に、モータ
を内蔵した自転ローラ81を複数本有するローラコンベ
ヤ82と、爪83を有するチェーンコンベヤ84とを設
けている。後方から送り手段7B上に供給された苗箱N
は、コロでチェーンコンベヤ84の爪83にかかるまで
送られ、そしてチェーンコンベヤ84の爪83で押動し
て、分配フレーム80前部に設けたストッパ85に当接
するまで移動される。
【0060】この状態で苗箱Nは、ローラコンベヤ82
上に完全に移載され、ローラコンベヤ82を正逆転させ
ることにより、左右各作業ユニット3の横搬送手段5B
上に分配供給される。横搬送手段5Bから送り手段7B
への苗箱Nの搬送は、前記動作と逆になり、ローラコン
ベヤ82によって取り込まれた苗箱Nを、チェーンコン
ベヤ84が爪でコロ上へ押動する。
【0061】前記メイン走行機体B2の受渡機構7を支
持している前方突出部76aには、左右に前後一対の連
結部86が設けられている。この連結部86には作業走
行機体A2の連結部24が連結可能になっている。前記
箱供給機構8は、苗箱Nを積層状態に収納していて受渡
機構7へ苗箱Nを1枚ずつ供給する機構であり、機本体
76に着脱自在に取り付けられる機台74と、この機台
74の上部に配置されたホイールコンベヤ又はローラコ
ンベヤ等で形成された搬送コンベヤ手段75と、この搬
送コンベヤ手段75に跨がって配置された枠フレーム7
8に設けた箱保持手段(図示せず)と、搬送コンベヤ手
段75上の苗箱Nを箱保持手段79で保持する位置まで
昇降するリフト手段(図示せず)とを備えている。
【0062】枠フレーム78は後方側が開放されてい
て、例えば30段に積層された苗箱Nを、搬送コンベヤ
手段75に載置した状態で後方から挿入可能になってお
り、搬送コンベヤ手段75で枠フレーム78内に搬入さ
れた積層苗箱Nを、リフト手段で持ち上げ、下降すると
きに下から2枚目の苗箱Nを箱保持手段で受持し、最下
位置の苗箱Nを搬送コンベヤ手段75に再度載せて前方
へ搬送する。
【0063】箱受持体支持機構12は、例えば30段に
積層された苗箱Nを複数列収納した箱受持体14から1
列の積層苗箱Nを持ち上げかつ前方の搬送コンベヤ手段
75へ送り出し、箱受持体14を横移動機構を介して横
移動して、隣の列の積層苗箱Nの送り出しができるよう
になっている。前記箱受持体14には、積層状態の苗箱
Nに代えて、苗箱Nを上下間隔をおいて多段に収納する
箱収集枠体15を載置可能になっており、苗箱回収時に
はこの箱収集枠体15を載置して、前述と同様に横移動
機構による横移動が行われる。箱収集機構9は、受渡機
構7から苗箱Nを1枚ずつ供給されてその苗箱Nを上下
多段に回収する機構であり、箱供給機構8に代えて機本
体76上に搭載される。
【0064】箱収集機構9は、機本体76に着脱自在に
取り付けられる機フレーム89に搬送コンベヤ手段90
と、この搬送コンベヤ手段90に跨がって配置された枠
フレーム91と、この枠フレーム91に支持されていて
搬送コンベヤ手段90上の成長苗を有する苗箱Nを1枚
ずつ間隔を空けて持ち上げる箱多段持上手段92と、こ
の箱多段持上手段92上の全苗箱Nを後方へ2段階に押
し出すプッシャ手段93とを有する。
【0065】前記搬送コンベヤ手段90で枠フレーム9
1内に苗箱Nを搬入し、これを箱多段持上手段92で1
枚ずつ間隔を空けて持ち上げ、所要数の苗箱Nが収納さ
れると、プッシャ手段93で後方移動させて全苗箱Nを
同時に枠フレーム91の後方まで押し出し、箱収集枠体
15に移載する。次に、前記実施の形態で示した苗箱対
地処理機を、メインユニット4に箱収集機構9を使用可
能状態にセットして、苗箱回収機とした場合の苗箱回収
方法を説明する。
【0066】ハウス内の展開域端部に作業ユニット3の
みを移動し、展開されている横1列計7枚の苗箱Nに箱
取り上げ機構11を対向させ前進し、引掛具22を苗箱
Nの周縁Naに下側から掛止し、さらに後上方円弧揺動
で持ち上げ、前後搬送機構6の前後搬送手段18上に載
せ、前後搬送手段18の作動で後方へ搬送する。全苗箱
Nを載置した前後搬送手段18と縦搬送手段5Aを作動
させて、苗箱Nを縦搬送手段5Aに受け渡し、オーバラ
ップ位置でそれより若干下位に待機している横搬送手段
5Bを上昇させて苗箱Nを持ち上げ、上昇位置に達した
後に横搬送手段5Bに横送り動作をさせて、同一高さに
位置する受渡機構7の分配手段7Aのローラコンベヤ8
2上に1枚ずつ受け渡し、さらに送り手段7Bによって
後方の箱収集機構9の搬送コンベヤ手段90上まで移動
する。
【0067】前記前後搬送手段18から縦横搬送機構5
へ苗箱Nが受け渡された後に、作業ユニット3を前進さ
せて次の展開苗箱Nを回収するための動作を行う。1列
の苗箱Nの取り上げから前後搬送手段18上移載まで、
作業ユニット3の前進を停止することなく行なわれる。
最初の1〜3列の展開苗箱Nの回収は作業ユニット3の
みで行い、ハウス内でメインユニット4を連結できるよ
うになってから作業ユニット3にメインユニット4を連
結して、取り上げた苗箱Nをメインユニット4上に回収
する。
【0068】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
苗箱Nはその長手方向を前後方向(作業ユニット3の移
動方向)に向けているが、左右方向に展開しておいても
よく、作業ユニット3上での搬送も左右向きにしてもよ
い。また、前後搬送手段18を機本体25に対して水平
移動手段を介して取り付け、作業ユニット3を移動しな
くとも前後搬送手段18を前進させながら1列分の苗箱
Nの回収を行うようにしてもよい。
【0069】前記箱取り上げ機構11は苗箱回収専用装
置であり、苗箱展開作業時は支持フレーム41から離脱
しておくことが好ましいが、装着したままで引掛具22
を上方へ退避しておいてもよい。但し、持ち上げデバイ
ダ20は箱揃え手段16から取り外しておく。また、前
記作業ユニット3は苗箱Nを1〜6枚又は8枚以上の枚
数を同時に処理する大きさに形成することができ、3枚
以上同時処理の作業ユニット3は単独で又はメインユニ
ット4に連結して使用できるが、1、2枚処理用のもの
はメインユニット4に連結した作業ユニット3に連結し
て使用する。
【0070】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、地上に展
開されている苗箱Nを確実に引っ掛けて円滑な動作で短
時間で持ち上げて、前後搬送機構6上に確実に受け渡す
ことができ、かつ後進時に地面につっかえそうになる引
掛具22を跳ね上げ退避させることができる。
【0071】また、苗箱Nを確実に引っ掛けて円滑な動
作で短時間で持ち上げることができ、引掛具22が一定
角度揺動した後に強制離脱手段56で強制的に後上方へ
跳ね上げて苗箱Nから離脱させることができ、苗箱Nを
前後搬送機構6上に確実に受け渡し可能になり、かつ強
制離脱手段56及び引掛具22を元のセット位置に適正
に戻すことができ、さらに、退避手段58でストッパ手
段57を強制解除すると、後進時に地面につっかえそう
になる引掛具22を跳ね上げ退避させることができ、か
つこの退避手段58の作動を制御手段65で制御でき
る。
【0072】さらに、引掛具22の姿勢を検出して、必
要なときに跳ね上げ退避させることができる。さらにま
た、引掛具22、強制離脱手段56、ストッパ手段5
7、退避手段58等を、簡単な構成で確実に動作させる
ことができ、駆動源を少なくし、重量及びコストを低減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の要部を示す側面説明図で
ある。
【図2】箱取り上げ機構及び前後搬送機構の側面図であ
る。
【図3】引掛具の跳ね上げ動作を示す側面説明図であ
る。
【図4】引掛具の戻し動作を示す側面説明図である。
【図5】苗箱持ち上げ機構の正面説明図である。
【図6】箱取り上げ機構及び前後搬送機構の平面図であ
る。
【図7】箱取り上げ機構の苗箱取り上げ動作を示す側面
図である。
【図8】箱取り上げ機構の苗箱受け渡し動作を示す側面
図である。
【図9】引掛具の苗箱掛脱動作を示す断面側面図であ
る。
【図10】引掛具の苗箱掛合から跳ね上げ時までの動き
を示す説明図である。
【図11】跳ね上げ部材の跳ね上げ時から戻り途中まで
の動きを示す説明図である。
【図12】跳ね上げ部材の戻り途中から戻り完了までの
動きを示す説明図である。
【図13】苗箱取り上げ時の動作を示すフローチャート
である。
【図14】後進時の引掛具退避動作の実施の形態を示す
フローチャートである。
【図15】後進時の引掛具退避動作の変形例を示すフロ
ーチャートである。
【図16】持ち上げデバイスの斜視図である。
【図17】箱取り上げ機構の変形例を示す断面説明図で
ある。
【図18】苗箱対地処理機としての苗箱展開回収機の分
離状態の側面図である。
【図19】同平面図である。
【図20】苗箱回収機の全体側面図である。
【図21】苗箱対地処理機の前中央部の平面図である。
【図22】作業ユニットの側面図である。
【図23】作業ユニットの縦横搬送機構の平面図であ
る。
【図24】作業ユニットの縦横搬送機構の背面図であ
る。
【図25】図21のX−X線断面図である。
【符号の説明】
A2 作業走行機体 B2 メイン走行機体 3 作業ユニット 4 メインユニット 6 前後搬送機構 11 箱取り上げ機構 18 前後搬送手段 22 引掛具 51 前フレーム 52 棒状材 56 強制離脱手段 57 ストッパ手段 58 退避手段 59 戻し手段 60 跳ね上げ部材 61 付勢部材 62 ストッパ部材 65 制御手段 N 苗箱 Na 周縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 正人 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業走行機体(A2)に前後搬送機構
    (6)と共に支持されていて、地上に展開した苗箱
    (N)の周縁(Na)を引っ掛けて持ち上げかつ前後搬
    送機構(6)上に受け渡しする箱取り上げ機構(11)
    であって、 前記前後搬送機構(6)の前上方に延設された前フレー
    ム(51)と、この前フレーム(51)の前部に上部が
    前後揺動自在に支持されていて、この上部の前進移動で
    下部が苗箱(N)の周縁(Na)を下方から引っ掛けか
    つ上部を中心に後上方へ円弧運動することにより苗箱
    (N)を持ち上げる引掛具(22)と、作業走行機体
    (A2)が後進するときに引掛具(22)を強制的に後
    上方へ跳ね上げる退避手段(58)とを有することを特
    徴とする苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。
  2. 【請求項2】 作業走行機体(A2)に前後搬送機構
    (6)と共に支持されていて、地上に展開した苗箱
    (N)の周縁(Na)を引っ掛けて持ち上げかつ前後搬
    送機構(6)上に受け渡しする箱取り上げ機構(11)
    であって、 前記前後搬送機構(6)の前上方に延設された前フレー
    ム(51)と、この前フレーム(51)の前部に上部が
    前後揺動自在に支持されていて、この上部の前進移動で
    下部が苗箱(N)の周縁(Na)を下方から引っ掛けか
    つ上部を中心に後上方へ円弧運動することにより苗箱
    (N)を持ち上げる引掛具(22)と、この引掛具(2
    2)が苗箱(N)との掛合により一定角度揺動した後に
    引掛具(22)を強制的に後上方へ跳ね上げて苗箱
    (N)から離脱させる強制離脱手段(56)と、この強
    制離脱手段(56)の作動を規制していて引掛具(2
    2)が一定角度揺動したときに規制を解除するストッパ
    手段(57)と、このストッパ手段(57)を強制解除
    する退避手段(58)と、前記強制離脱手段(56)を
    引掛具(22)が略垂下する位置まで戻す戻し手段(5
    9)と、作業走行機体(A2)が後進するときに退避手
    段(58)を作動する制御手段(65)とを有すること
    を特徴とする苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(65)は、引掛具(2
    2)が略垂下姿勢にあることを検出するセンサ(65
    A)及び/又は跳ね上げ姿勢にあることを検出するセン
    サ(65B)を有することを特徴とする請求項2に記載
    の苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。
  4. 【請求項4】 前記強制離脱手段(56)は、上部が前
    フレーム(51)に枢支されかつ下部が略垂下姿勢の引
    掛具(22)と当接する跳ね上げ部材(60)と、この
    跳ね上げ部材(60)を跳ね上げ方向に付勢する付勢部
    材(61)とを有し、前記ストッパ手段(57)は跳ね
    上げ部材(60)に設けた当たり部(60A)と当接し
    て跳ね上げ部材(60)の作動を規制するストッパ部材
    (62)を有し、このストッパ部材(62)には引掛具
    (22)が一定角度揺動したときに当接揺動されてスト
    ッパ部材(62)を規制位置から退避させる開放係合部
    (62A)を設けており、前記退避手段(58)は揺動
    されることにより開放係合部(62A)を当接揺動する
    リリース部材(58A)を有し、戻し手段(59)は揺
    動されることにより跳ね上げ部材(60)を当接揺動す
    るセット部材(59A)を有し、前記リリース部材(5
    8A)とセット部材(59A)とを駆動する1つの駆動
    源(64)を有し、制御手段(65)は駆動源(64)
    を正逆転してリリース部材(58A)とセット部材(5
    9A)とを駆動していることを特徴とする請求項3に記
    載の苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。
JP25395597A 1997-09-18 1997-09-18 苗箱対地処理機の箱取り上げ機構 Pending JPH1189430A (ja)

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JP25395597A JPH1189430A (ja) 1997-09-18 1997-09-18 苗箱対地処理機の箱取り上げ機構

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