JP3527147B2 - 絶縁性接着剤組成物および回路積層材 - Google Patents

絶縁性接着剤組成物および回路積層材

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JP3527147B2
JP3527147B2 JP26124199A JP26124199A JP3527147B2 JP 3527147 B2 JP3527147 B2 JP 3527147B2 JP 26124199 A JP26124199 A JP 26124199A JP 26124199 A JP26124199 A JP 26124199A JP 3527147 B2 JP3527147 B2 JP 3527147B2
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正治 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板等
の電子部品に用いる回路積層材及び接着剤組成物に関す
る。特に高密度多層配線構造の回路に好適な回路積層材
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等に使用されている多層プリン
ト配線板は、あらかじめ回路を形成した内層回路板と外
層回路用銅箔とを、プリプレグを間に挟んで熱圧成形す
ることにより得た内層回路入り多層銅張り積層板の外層
に回路形成して得られる。従来このプリプレグにはガラ
スクロス基材エポキシ樹脂プリプレグが使用されてい
た。近年、電子機器の信号スピードおよび作動周波数が
飛躍的に増加してきているので、高周波領域で使用され
る電子機器、特に小型軽量化を要求される電子機器に
は、微細配線形成のために、耐熱性に優れ、低比誘電
率、低誘電正接の薄型の回路積層材が望まれている。低
誘電材料を使用した薄型の回路積層材は電気信号の伝搬
速度を速くすることができるため、より速いスピードで
の信号処理を行うことができるようになる。
【0003】現在、薄型の多層プリント配線板では、3
0〜100μm厚の薄型ガラスクロス基材エポキシ樹脂
プリプレグが使用されているが、クロス目が浮き出しや
すく、さらに内層回路基板の凹凸がプリプレグ内部で吸
収できず、外層表面に凹凸が現れやすいため、表面の平
滑性が損なわれ、微細配線形成の障害になっている。そ
こで、従来のガラスクロス基材エポキシ樹脂プリプレグ
を使用する代わりにガラスクロスを含まない接着フィル
ムをプリプレグとして使用する方法、あるいは、予め外
層回路用銅箔の片面に接着剤層を積層した樹脂付き銅箔
を外層回路用銅箔付きプリプレグとして使用する方法が
提案されている。これらの接着フィルムおよび樹脂付き
銅箔にはフィルム形成能を有する樹脂が使用されてお
り、使用できる樹脂はフィルム形成能を有する樹脂に限
られる。フィルム形成能を有さなければ、接着フィルム
の運送、切断および積層などの工程において樹脂の割れ
や欠落等のトラブルが生じやすく、多層板の層間接続用
絶縁材料として用いる際の熱圧形成時に、層間絶縁層が
内層回路存在部分で異常に薄くなることもある。また、
層間絶縁抵抗の低下や、ショート等のトラブルを生じ易
くなる。フィルム形成能を有する樹脂としては、熱可塑
性ポリイミド接着フィルム(USP4,545,29
5)、高分子量エポキシ樹脂(特開平4−120135
号公報)、アクリロニトリルブタジエン共重合体/フェ
ノール樹脂(特開平4−29393号公報)、フェノー
ル樹脂/ブチラール樹脂(特開平4−36366号公
報)、アクリロニトリルブタジエン共重合体/エポキシ
樹脂(特開平4−41581号公報)などが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらの樹脂は
誘電率が高く、より速いスピードでの信号の処理を行う
ことができない。低誘電樹脂としては、フッ素樹脂、ポ
リフェニレンエーテル樹脂、熱硬化性の1,2−ポリブ
タジエンを主成分とするポリブタジエン樹脂、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂100重量部に対しポリブタジエン
樹脂5〜20重量部、架橋性モノマー5〜10重量部お
よびラジカル架橋剤を配合した組成物(特開昭61−8
3224号公報)などが提案されている。しかしこれら
の樹脂は、耐熱性、作業性、フィルム形成能に劣り、実
用上問題がある。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、低比誘電率でフィルム形成能を有し、かつ金
属への接着性に優れると同時に層間の絶縁性に優れる低
誘電性接着剤組成物及び該接着剤組成物を接着剤層とし
た回路積層材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の絶縁性接着剤組
成物は、(A−1)成分:スチレン、ブタジエン及び
/又はイソプレンからなるエポキシ化共重合体と、
(B)成分:アリル基又はメチルアリル基を有する化合
物と、(C)成分:硬化性樹脂成分とを含有することを
特徴とするものである。ここで、(A−2)成分とし
て、スチレン、ブタジエン又はイソプレンの単独重合
体、あるいはこれらから選択される2成分以上のモノマ
ーからなる共重合体を含有するものが望ましい。 (A−1)成分は、そのスチレン共重合比が5〜90モ
ル%であるものが望ましい。
【0007】(B)成分は、下記式(b−1)または
(b−2)で示される化合物が望ましい。
【化2】 (式中、Rは水素原子またはメチル基。) (C)成分の硬化性樹脂成分は、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂又はマレイミド基を有する化合物のいずれかが
望ましい。さらに、(D)成分として反応促進剤を、
(E)成分としてカップリング剤を、(F)成分とし
て、平均粒径1μm以下のフィラーを含有することが望
ましい。硬化後の比誘電率は3.4以下であることが望
ましい。本発明の回路積層材は、上記接着剤組成物を含
有する接着剤層と、剥離性フィルム又は金属層とが積層
してなるものである。この際、接着剤層の硬化後の比誘
電率が3.4以下であることが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の接着剤組成物は、少なく
とも、(A−1)成分:スチレン、ブタジエン、イソプ
レンのモノマー群から選択される2成分以上からなるエ
ポキシ化共重合体と、(B)成分:アリル基又はメチル
アリル基を有する化合物と、(C)成分:硬化性樹脂成
分とを含有する熱硬化性樹脂組成物である。
【0009】[(A−1)成分]本発明に使用する成分
(A−1)はスチレン、ブタジエン又はイソプレンから
選択される2以上の成分のエポキシ化共重合体である。
具体的にはスチレン−ブタジエン共重合体(SBS)、
スチレン−イソプレン共重合体(SIS)又はスチレン
−ブタジエン−イソプレン共重合体(SBIR)のエポ
キシ化共重合体が挙げられる。該エポキシ化共重合体
は、前記成分のエポキシ変性モノマー又はオリゴマーを
共重合して得たもの、あるいは公知の重合法により得ら
れたスチレン−ブタジエン共重合体(SBS)、スチレ
ン−イソプレン共重合体(SIS)又はスチレン−ブタ
ジエン−イソプレン共重合体(SBIR)を酸化剤を用
いてエポキシ化して得たものの何れでも使用することが
できる。エポキシ化共重合体は前記共重合体に含まれる
二重結合の一部又は全部がエポキシ化された構造のもの
であり、後者のエポキシ化共重合体は重合度の制御及び
エポキシ化の制御が容易で本発明には好適に用いられ
る。
【0010】該共重合体はスチレンを共重合体成分とし
て含有することが好ましい。その際、スチレンの共重合
体比率は5〜90モル%が好ましく、更に好ましくは1
0〜50モル%、最適には15〜40モル%である。共
重合体比率が5モル%未満であると接着剤層にタックが
生じやすく、90モル%を超えると乾燥時に接着剤層が
脆くなるからである。後者のエポキシ化共重合体の製造
方法、すなわち公知の方法により得られた前記共重合体
の酸化に用いる酸化剤としては、前記共重合体に含まれ
る二重結合をエポキシ化できるものであればよく、例え
ば過酢酸、過蟻酸、過プロピオン酸、過安息香酸等の有
機過酸、t−ブチルハイドロパーオキシド、クミルハイ
ドロパーオキシド、テトラリルハイドロパーオキシド、
ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキシド等のハイ
ドロパーオキシド類、過酸化水素等を挙げることができ
る。エポキシ化の際には必要に応じて触媒を用いること
ができる。例えば過酸の場合、炭酸ソーダなどのアルカ
リや硫酸などの酸を触媒として用いる。また、ハイドロ
パーオキシド類の場合、タングステン酸と苛性ソーダと
の混合物を過酸化水素と、あるいは有機酸を過酸化水素
と、あるいはモリブデンヘキサカルボニルをt−ブチル
ハイドロパーオキシドと併用して触媒効果を得ることが
できる。
【0011】また、酸化剤の使用量、反応時間を制御す
ることでエポキシ化率、エポキシ基数をコントロールで
きる。エポキシ化の反応温度は酸化剤の分解反応温度に
依存する。例えば、過酢酸では上限70℃、t−ブチル
ハイドロパーオキシドでは上限150℃が好ましい。反
応には必ずしも溶剤を使用しなくてもよいが酸化剤の希
釈による安定化などのためベンゼン、トルエン等の芳香
族系、ハロゲン化物系、エステル系、ケトン系、エーテ
ル系などの溶剤を用い、窒素雰囲気下で反応させること
が好ましい。該エポキシ化共重合体は一般に市販されて
いるものもあり、例えばエポキシ化スチレンブタジエン
共重合体はダイセル化学工業社から商品名「エポフレン
ド」で市販されている。成分(A−1)のエポキシ化共
重合体を使用することにより、樹脂組成物のフィルム形
成能が良くなるため、プリプレグを多層化する作業時の
取り扱い性が良く、高密度多層配線板を製造する際の歩
留まりが向上する。
【0012】成分(A−1)のエポキシ化共重合体は、
重量平均分子量が5,000〜1、000,000、ガラ
ス転移温度が150℃以下、比誘電率が4.0以下のも
のが好ましい。重量平均分子量が、10,000〜50
0,000、ガラス転移温度が140℃以下、比誘電率
が3.8以下のものがより好ましく、重量平均分子量
が、20,000〜300,000、ガラス転移温度が1
30℃以下、比誘電率が3.5以下のものがさらに好ま
しい。重量平均分子量が上記範囲の下限よりも小さくな
ると熱安定性が不良になり耐熱性が低下する。上限を超
えると溶融粘度が増大し、樹脂組成物として使用した場
合、作業性、接着性などが不良になる。ガラス転移温度
が150℃より高くなると溶融粘度が高くなり、作業温
度の上昇を招いたり、接着性が不良となったりする。比
誘電率が4.0よりも大きくなると樹脂基材層の低誘電
化を達成することが難しくなり、高速信号処理に不向き
となる。なお、本発明において、ガラス転移温度(T
g)は次の条件にて測定した際の剪断弾性率変化のショ
ルダー値である。 ガラス転移温度(Tg)の測定条件: 装置:剪断弾性率測定装置(HAAKE社製Rheo Stress R
S75) 測定温度範囲:−10℃〜300℃ 昇温速度:3℃/min 測定周波数:1Hz 歪み率:0.01%±0.0025%
【0013】[(A−2)成分]本発明に使用することが
できる(A−2)成分はスチレン、ブタジエン又はイソ
プレンの単独重合体又は該成分から選択される2以上の
共重合体であり、本発明の接着剤組成物に添加して使用
することが取扱性を容易に制御できるようになる。成分
(A−2)は、具体的にはスチレンポリマー、ブタジエ
ンポリマー、イソプレンポリマー、スチレン−ブタジエ
ン共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン共重合体
(SIS)、スチレン−ブタジエン−イソプレン共重合
体(SBIR)が挙げられる。これらの単独重合体は前
記モノマーから公知のラジカル重合によって合成され、
ゴム状体の場合は水系のラジカル重合で合成することが
好ましい。該単独重合体又は共重合体は重量平均分子量
5千〜100万であることが好ましく、さらに好ましく
は1〜50万であり、より好ましくは2〜30万であ
る。該単独重合体はスチレンポリマーが好ましく、共重
合体ではスチレンを共重合体成分として含有することが
好ましい。共重合体においては好ましいスチレン含有量
は20〜99モル%、更に好ましくは50〜95モル%
である。
【0014】成分(A−1)及び/又は(A−2)は必
要に応じて該成分を2種類以上、例えば(A−1)を2
種、(A−2)成分を2種混合して用いることも好まし
い態様の一つである。2種類以上用いることで、比誘電
率や取り扱い性を適切に制御して用いることができる。
【0015】[(B)成分]成分(B)はアリル基又はメ
チルアリル基を有する化合物であれば使用できる。中で
も、下記式(b−1)又は(b−2)に示される構造の
ものが望ましい。(B)成分は、硬化後の耐熱性を向上
させ、樹脂組成物を低誘電化できる。式(b−1)又は
(b−2)に示される構造の化合物は一般に市販されて
おり容易に入手することができる。
【0016】
【化3】
【0017】[(C)成分]成分(c)の硬化性樹脂成分
は熱硬化性、紫外線硬化性等の硬化性を有する樹脂であ
れば使用できる。なかでもエポキシ樹脂、フェノール樹
脂又はマレイミド基を有する化合物が好ましい。さらに
好ましくはマレイミド基を2以上含有する化合物が耐熱
性に優れるので好ましい。なかでも、下記式(c−1)
ないし(c−5)に示されるビスマレイミド化合物が電
気的信頼性、溶剤溶解性に優れるので特に好ましい。こ
れらの化合物は一般に市販されており、容易に入手する
ことができる。また、従来公知の方法により合成するこ
ともできる。
【0018】
【化4】 (式(c−4)中、pは1〜8の整数である。)
【0019】接着剤組成物の配合割合は、成分(A−
1)100重量部に対して、成分(B)及び成分(C)
の総和が10〜3000重量部、好ましくは50〜30
00重量部、より好ましくは100〜3000重量部に
設定する。成分(B)及び成分(C)の総和が10重量
部より少なくなると、熱硬化した後に樹脂組成物の耐熱
性、特にTg、ヤング率の低下が著しくなり目的の用途
に適さない。また、3000重量部よりも多くなると、
樹脂組成物をBステージまで硬化させた際に、樹脂組成
物自体が脆くなって樹脂の飛び散りの原因となる。成分
(A−2)を用いた場合は、成分(A−1)+(A−
2)100重量部に対して上記配合比に設定することが
好ましい。また、成分(B)と成分(C)の配合割合
は、成分(C)の官能基1モル当量に対する成分(C)
のアリル基又はメチルアリル基が0.1〜2.0モル当量
になるようにする必要があり、好ましくは0.3〜1.8
モル当量、より好ましくは0.5〜1.5モル当量に設定
する。アリル基又はメチルアリル基の当量が上記範囲の
下限よりも少なくなると樹脂組成物の硬化後の電気的な
信頼性が悪くなり、上限より多くなると混合時にゲル化
するため均一な樹脂組成物を調製することができなくな
る。
【0020】成分(A−1)、成分(B)及び成分
(C)の混合は、それらを溶解する溶媒中で行うとより
良い分散性を持つ混合物となる。溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、酢酸メチル、酢酸エチル、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン(ME
K)、ジエチルエーテル、ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
メチルセロソルブ、セロソルブアセテート、テトラヒド
ロフラン、N−メチル−2−ピロリドン、N、N−ジメ
チルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、ヘキサメチル
リン酸トリアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、アセトニトリル、塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタン、クロロ
ベンゼン、等が挙げられ、これらの中から各成分が溶解
あるいは分散するように、いくつかの種類と量を適宜選
択して使用する。
【0021】[(D)成分]本発明の接着剤組成物に
は、乾燥時または加熱硬化時における反応を促進させる
ために、(D)成分の反応促進剤を含有させることが好
ましい。反応促進剤としては具体的に、ジアザビシクロ
オクタン、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロ
ヘキサンパーオキサイド、3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパ
ーオキサイド、メチルアセトアセテートパーオキサイ
ド、アセチルアセトンパーオキサイド、1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−
ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレート、
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチル
ハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、ジ−イソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイ
ド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメ
チルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、1,
1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイ
ド、ジ−クミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパー
オキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、α,α'−
ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン、アセチルパーオキサイド、イソ
ブチルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、
デカノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチル
ヘキサノイルパーオキサイド、スクシニックアシッドパ
ーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサ
イド、m−トルオイルパーオキサイド、ジ−イソプロピ
ルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシル
パーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキ
シジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシ
ル)パーオキシジカーボネート、ジ−ミリスティルパー
オキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオ
キシジカーボネート、ジ−メトキシイソプロピルパーオ
キシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブ
チル)パーオキシジカーボネート、ジ−アリルパーオキ
シジカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、t
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシピバレート、t−ブチルパーオキシネオデカネー
ト、クミルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサネート、t−ブチルパーオキ
シ−3,5,5−トリメチルヘキサネート、t−ブチルパ
ーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオ
キシイソプロピルカーボネート、クミルパーオキシオク
テート、t−ヘキシルパーオキシネオデカネート、t−ヘ
キシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシネ
オヘキサネート、アセチルシクロヘキシルスルフォニル
パーオキサイド、t−ブチルパーオキシアリルカーボネ
ート等の有機過酸化物、1,2−ジメチルイミダゾー
ル、1−メチル−2−エチルイミダゾール、2−メチル
イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、
2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダ
ゾール、2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2
−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイ
ミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール
・トリメリット酸塩、1−ベンジル−2−エチルイミダ
ゾール、1−ベンジル−2−エチル−5−メチルイミダ
ゾール、2−エチルイミダゾール、2−イソプロピルイ
ミダゾール、2−フェニル−4−ベンジルイミダゾー
ル、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−
シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、
1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール、1−
シアノエチル−2−イソプロピルイミダゾール、1−シ
アノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエ
チル−2−メチルイミダゾリウムトリメリテート、1−
シアノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテ
ート、1−シアノエチル−2−フェニル−4,5−ジ(シ
アノエトキシメチル)イミダゾール、2,4−ジアミノ−
6−[2'−メチルイミダゾリル−(1')]−エチル−s−
トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2'−エチル−4
−メチルイミダゾリル−(1')]−エチル−s−トリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−[2'−ウンデシルイミダゾ
リル−(1')]−エチル−s−トリアジン、2−メチルイ
ミダゾリウムイソシアヌール酸付加物、2−フェニルイ
ミダゾリウムイソシアヌール酸付加物、2,4−ジアミ
ノ−6−[2'−メチルイミダゾリル−(1')]−エチル−
s−トリアジン−イソシアヌール酸付加物、2−フェニ
ル−4,5−ジヒドロキシルメチルイミダゾール、2−
フェニル−4−ベンジル−5−ヒドロキシルメチルイミ
ダゾール、4,4'−メチレン−ビス(2−エチル−5−
メチルイミダゾール)、1−アミノエチル−2−メチル
イミダゾール、1−ドデシル−2−メチル−3−ベンジ
ルイミダゾリウムクロライド、2−メチルイミダゾール
・ベンゾトリアゾール付加物、1−アミノエチル−2−
エチルイミダゾール、1−(シアノエチルアミノエチル)
−2−メチルイミダゾール、N,N'−[2−メチルイミダ
ゾリル−(1)−エチル]−アジポイルジアミド、N,N'−
ビス−[2−メチルイミダゾリル−(1)−エチル]尿素、
N−[2−メチルイミダゾリル−1−エチル]尿素、N,N'
−[2−メチルイミダゾリル−(1)−エチル]ドデカンジ
オイルジアミド、N,N'−[2−メチルイミダゾリル−
(1)−エチル]エイコサンジオイルジアミド、1−ベン
ジル−2−フェニルイミダゾール・塩化水素酸塩等のイ
ミダゾール類、トリフェニルフォスフィン等の反応促進
剤が挙げられるが、有機過酸化物が反応性に優れるので
より好ましい。
【0022】[(E)成分]本発明の接着剤組成物に
は、金属との接着強度を高めるために(E)成分のカッ
プリング剤を加えることが好ましい。カップリング剤と
してはシラン系、チタン系、アルミニウム系が好ましく
使用できる。シラン系カップリング剤としてはビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピル
メチルジエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノ
エチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−
アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシ
シラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシ
ラン、2−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキ
シシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、N−(1,3−ジ
メチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1
−プロパンアミン、N−[2−(ビニルベンジルアミノ)
エチル]−3−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩
酸塩、N,N'−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]エチレンジアミン、等が好ましく使用される。チタ
ン系カップリング剤としてはイソプロピルトリイソステ
アロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼ
ンスルホニルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチ
ルパイロホスフェート)チタネート、テトライソプロピ
ルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート、テトラオ
クチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テ
トラ(2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジ−トリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオ
クチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタ
ネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イ
ソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、
イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、
イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネー
ト、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、イソ
プロピルトリ(N−アミドエチル・アミノエチル)チタネ
ート、ジクミルフェニルオキシアセテートチタネート、
ジイソステアロイルエチレンチタネート、等が好ましく
使用される。アルミニウム系カップリング剤としてはア
セトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等が使
用されるが、シラン系カップリング剤が接着性に有効に
作用するのでより好ましい。
【0023】[(F)成分]本発明の接着剤組成物に
(F)成分の平均粒径1μm以下のフィラーを加えるこ
とが好ましい。フィラーは無機または有機フィラーのい
ずれでも使用できる。(F)成分を用いることで樹脂組
成物層の流動性をおさえ、熱寸法安定性を高めることが
可能である。このため、寸法安定性が要求される用途で
はフィラーを用いることが好ましい。平均粒径が1μm
より大きいフィラーでは、樹脂組成物への分散性と製膜
性が悪くなるため、1μm以下であるとより好ましい。
フィラーの含有量は全固形分の5〜70重量%、好まし
くは10〜60重量%、より好ましくは15〜50重量
%で分散させる。含有量が5重量%よりも少ないと流動
性安定化の効果が小さくなり、70重量%よりも多くな
ると接着強度が低下し、比誘電率が高くなりすぎる。フ
ィラーとしては、例えば、シリカ、石英粉、アルミナ、
炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、ダイヤモンド粉、
マイカ、フッ素樹脂、ジルコン等の無機フィラーが好ま
しく使用される。
【0024】本発明の樹脂組成物の硬化後の比誘電率は
3.4以下であることが好ましく、3.2以下であればよ
り好ましい。比誘電率が3.4以下であれば接着剤とし
て回路配線の微細化、半導体装置の高速化に十分に対応
できる。
【0025】[回路積層材(樹脂フィルム、樹脂層付き
金属層)]本発明の第一の回路積層材は、上記の接着剤
組成物からなる接着剤層と、剥離性のフィルムとが積層
したものである。この積層体は、例えば、上述した接着
剤組成物を溶剤に溶解、分散した接着剤組成物溶液を剥
離性フィルム上に塗工することで得ることができる。こ
の剥離性のフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどのオレフィンフィルム、フッ素樹脂系フィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下PET
と略す)、トリアセチルセルロース、紙、等がある。こ
れらのフィルムにシリコーン樹脂等で剥離性を付与した
ものが好ましく使用される。該フィルムは厚さ1〜20
0μmが好ましく、10〜100μmがより好ましい。
剥離性のフィルムは仮の支持体として使われ、実際の使
用時には剥がされる。
【0026】本発明の第二の回路積層材は、上記の接着
剤組成物からなる接着剤層と金属層とが積層したもので
ある。該接着剤層は前記したものが使用できる。金属層
としては、厚さが5〜300μm、好ましくは200μ
m以下、より好ましくは100μm、特に好ましくは3
6μm以下の銅、白銅、銀、鉄、42合金、ステンレ
ス、アルミニウム等の金属箔が使用できる。金属層が厚
すぎると微細配線形成が困難になるため300μm以下
が好ましい。なお、金属面の片面あるいは両面に上記の
樹脂組成物を積層して使用することができる。
【0027】これらの回路積層材は、上記の接着剤組成
物を剥離性のフィルムの片面、金属層の片面あるいは両
面に塗布し、乾燥して形成する。その際、塗布厚さは5
〜150μm、とりわけ、10〜100μmの範囲にあ
ることが好ましい。5μm未満であると、回路のZ軸方
向(回路間)の絶縁が不十分になることもあり、150
μmよりも厚いと内回路の微細化に対応できなくなるか
らである。
【0028】[保護フィルム]本発明の回路積層材の接
着剤層には必要に応じて保護フィルムを設けることがで
き、使用時には剥がして用いる。保護フィルムには前記
した剥離性のフィルムなどが用いられる。仮支持体より
剥離しやすいものが好ましい。
【0029】この第1の回路積層材は保護フィルムを剥
がして予め回路を形成した内層回路板と外装回路用の金
属層との間に挟んで熱圧形成して内層回路入り多層金属
張り積層板を製造し、その外層にエッチング処理などの
一般的な回路形成加工を施すか、内層回路板表面に剥離
性フィルムを剥がした樹脂フィルムを熱圧形成した後に
メッキなどで回路を形成することにより多層プリント配
線板となる。また、第2の回路積層材は、回路を形成し
た内層回路板と貼り合わせてその金属層に回路形成加工
を施すことで多層プリント配線板となる。これらを内層
回路として更に多層化することも可能である。これらの
多層プリント配線板であると、従来技術の問題点である
クロス目が表面に浮き出ることが無く、内層回路の凹凸
を吸収するため、表面の平滑性が高い微細回路形成に適
している。さらに、樹脂層はフィルム形成能を有するた
め、搬送、切断、積層等の工程において樹脂の割れや欠
落などのトラブルが少なくなる。また、多層配線板の層
間絶縁材料として使用した際の熱圧形成時に、層間絶縁
層が内層回路存在部分で薄くなってしまうことや、層間
絶縁抵抗の低下やショート等の発生を回避することがで
きる。加えて、耐熱性があり金属への接着性に優れるた
め信頼性が高く、低比誘電率で薄く絶縁性があるため高
速信号処理用の回路基板での使用に適している。
【0030】
【実施例】<成分(A−2)の重合体> (重合体1)ポリスチレン(Mw=20万) (重合体2)スチレン−ブタジエン共重合体(Mw=1
2万、スチレン:ブタジエン=1:3) (重合体3)スチレン−イソプレン共重合体(Mw=1
2万、スチレン:イソプレン=1:3) (重合体4)スチレン−ブタジエン−イソプレン共重合
体(Mw=12万、スチレン:ブタジエン:イソプレン
=1:2:1) <成分(A−1)のエポキシ化共重合体> (重合体5)エポキシ化スチレン−ブタジエン共重合体
(Mw=12万、スチレン:ブタジエン=1:3、エポ
キシ当量1800) (重合体6)エポキシ化スチレン−ブタジエン共重合体
(Mw=12万、スチレン:ブタジエン=1:3、エポ
キシ当量1000) (重合体7)エポキシ化スチレン−ブタジエン共重合体
(Mw=12万、スチレン:ブタジエン=1:3、エポ
キシ当量500) (重合体8)エポキシ化スチレン−イソプレン共重合体
(Mw=12万、スチレン:イソプレン=1:3、エポ
キシ当量1900) (重合体9)エポキシ化スチレン−ブタジエン−イソプ
レン共重合体(Mw=12万、スチレン:ブタジエン:
イソプレン=1:2:1、エポキシ当量2000) なお、重合体5〜7は重合体2を過酢酸を用いてエポキ
シ化率を変えたものであり、重合体8は重合体3を用い
て重合体5と同様にエポキシ化、重合体9は重合体4を
用いて重合体5と同様にエポキシ化して得た。
【0031】〔接着剤組成物調製例1〕上記重合体9の
エポキシ化スチレンブタジエンイソプレン共重合体16
0重量部と、上記重合体1のポリスチレン40重量部
と、前記式(c−1)で示されるビスマレイミド化合物
を252重量部と、前記式(b−1)で示されRがメチ
ル基である化合物を148重量部(マレイミド基1モル
当量に対するメチルアリル基のモル当量は1.0)と、
有機過酸化物(日本油脂社製、商品名:パーブチルP)
20重量部と、エポキシ系シランカップリング剤25重
量部と、シリカフィラー(荒川化学社製、平均径0.0
5μm)150重量部をテトラヒドロフラン中に添加し
て十分に混合溶解し、固形分率40重量%の接着剤組成
物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例2〕上記重合体9のエポキシ化ス
チレンブタジエンイソプレン共重合体160重量部と、
上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記式(c
−1)で示される化合物を295重量部と、前記式(b
−2)で示される化合物においてRがメチル基である化
合物を105重量部(マレイミド基1モル当量に対する
メチルアリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸化物
20重量部と、エポキシ系シランカップリング剤25重
量部と、シリカフィラー150重量部をテトラヒドロフ
ラン中に添加して十分に混合溶解し、固形分率40重量
%の接着剤組成物ワニスを得た。
【0032】〔接着剤組成物調製例3〕上記重合体9の
エポキシ化スチレンブタジエンイソプレン共重合体16
0重量部と、上記重合体1のポリスチレン40重量部
と、前記式(c−2)で示される化合物を206重量部
と、前記式(b−1)で示される化合物においてRがメ
チル基である化合物を194重量部(マレイミド基1モ
ル当量に対するメチルアリル基のモル当量は1.0)
と、有機過酸化物20重量部と、エポキシ系シランカッ
プリング剤25重量部と、シリカフィラー150重量部
をテトラヒドロフラン中に添加して十分に混合溶解し、
固形分率40重量%の接着剤組成物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例4〕上記重合体9のエポキシ化ス
チレンブタジエンイソプレン共重合体160重量部と、
上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記式(c
−3)で示される化合物を227重量部と、前記式(b
−1)で示される化合物においてRがメチル基である化
合物を173重量部(マレイミド基1モル当量に対する
メチルアリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸化物
20重量部と、エポキシ系シランカップリング剤25重
量部と、シリカフィラー150重量部をテトラヒドロフ
ラン中に添加して十分に混合溶解し、固形分率40重量
%の接着剤組成物ワニスを得た。
【0033】〔接着剤組成物調製例5〕上記重合体9の
エポキシ化スチレンブタジエンイソプレン共重合体16
0重量部と、上記重合体1のポリスチレン40重量部
と、前記式(c−4)で示される化合物においてpが1
である化合物を219重量部と、前記式(b−1)で示
される化合物においてRがメチル基である化合物を18
1重量部(マレイミド基1モル当量に対するメチルアリ
ル基のモル当量は1.0)と、有機過酸化物20重量部
と、エポキシ系シランカップリング剤25重量部と、シ
リカフィラー150重量部をテトラヒドロフラン中に添
加して十分に混合溶解し、固形分率40重量%の接着剤
組成物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例6〕上記重合体9のエポキシ化ス
チレンブタジエンイソプレン共重合体160重量部と、
上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記式(c
−4)で示される化合物においてpが8である化合物を
296重量部と、前記式(b−1)で示される化合物に
おいてRがメチル基である化合物を104重量部(マレ
イミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量
は1.0)と、有機過酸化物20重量部と、エポキシ系
シランカップリング剤25重量部と、シリカフィラー1
50重量部をテトラヒドロフラン中に添加して十分に混
合溶解し、固形分率40重量%の接着剤組成物ワニスを
得た。
【0034】〔接着剤組成物調製例7〕上記重合体9の
エポキシ化スチレンブタジエンイソプレン共重合体16
0重量部と、上記重合体1のポリスチレン40重量部
と、前記式(c−5)で示される化合物を246重量部
と、前記式(b−1)で示される化合物においてRがメ
チル基である化合物を154重量部(マレイミド基1モ
ル当量に対するメチルアリル基のモル当量は1.0)
と、有機過酸化物20重量部と、エポキシ系シランカッ
プリング剤25重量部と、シリカフィラー150重量部
をテトラヒドロフラン中に添加して十分に混合溶解し、
固形分率40重量%の接着剤組成物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例8〕上記重合体5のエポキシ化ス
チレンブタジエン共重合体160重量部と、上記重合体
1のポリスチレン40重量部と、前記式(c−1)で示
される化合物を252重量部と、前記式(b−1)で示
される化合物においてRがメチル基である化合物を14
8重量部(マレイミド基1モル当量に対するメチルアリ
ル基のモル当量は1.0)と、有機過酸化物20重量部
と、エポキシ系シランカップリング剤25重量部と、シ
リカフィラー150重量部をテトラヒドロフラン中に添
加して十分に混合溶解し、固形分率40重量%の接着剤
組成物ワニスを得た。
【0035】〔接着剤組成物調製例9〕上記重合体6の
エポキシ化スチレンブタジエン共重合体160重量部
と、上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記式
(c−1)で示される化合物を252重量部と、前記式
(b−1)で示される化合物においてRがメチル基であ
る化合物を148重量部(マレイミド基1モル当量に対
するメチルアリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸
化物20重量部と、エポキシ系シランカップリング剤2
5重量部と、シリカフィラー150重量部をテトラヒド
ロフラン中に添加して十分に混合溶解し、固形分率40
重量%の接着剤組成物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例10〕上記重合体7のエポキシ化
スチレンブタジエン共重合体160重量部と、上記重合
体1のポリスチレン40重量部と、前記式(c−1)で
示される化合物を252重量部と、前記式(b−1)で
示される化合物においてRがメチル基である化合物を1
48重量部(マレイミド基1モル当量に対するメチルア
リル基のモル当量は1.0)と、有機過酸化物20重量
部と、エポキシ系シランカップリング剤25重量部と、
シリカフィラー150重量部をテトラヒドロフラン中に
添加して十分に混合溶解し、固形分率40重量%の接着
剤組成物ワニスを得た。
【0036】〔接着剤組成物調製例11〕上記重合体8
のエポキシ化スチレンイソプレン共重合体160重量部
と、上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記式
(c−1)で示される化合物を252重量部と、前記式
(b−1)で示される化合物においてRがメチル基であ
る化合物を148重量部(マレイミド基1モル当量に対
するメチルアリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸
化物20重量部と、エポキシ系シランカップリング剤2
5重量部と、シリカフィラー150重量部をテトラヒド
ロフラン中に添加して十分に混合溶解し、固形分率40
重量%の接着剤組成物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例12〕上記重合体9のエポキシ化
スチレンブタジエンイソプレン共重合体160重量部
と、上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記式
(c−1)で示される化合物を260重量部と、前記式
(b−1)で示される化合物においてRが水素である化
合物を140重量部(マレイミド基1モル当量に対する
アリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸化物20重
量部と、エポキシ系シランカップリング剤25重量部
と、シリカフィラー150重量部をテトラヒドロフラン
中に添加して十分に混合溶解し、固形分率40重量%の
接着剤組成物ワニスを得た。
【0037】〔接着剤組成物調製例13〕上記重合体5
のエポキシ化スチレンブタジエン共重合体160重量部
と、上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記式
(c−1)で示される化合物を260重量部と、前記式
(b−1)で示される化合物においてRが水素である化
合物を140重量部(マレイミド基1モル当量に対する
アリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸化物20重
量部と、エポキシ系シランカップリング剤25重量部
と、シリカフィラー150重量部をテトラヒドロフラン
中に添加して十分に混合溶解し、固形分率40重量%の
接着剤組成物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例14〕上記重合体8のエポキシ化
スチレンイソプレン共重合体160重量部と、上記重合
体1のポリスチレン40重量部と、前記式(c−1)で
示される化合物を260重量部と、前記式(b−1)で
示される化合物においてRが水素である化合物を140
重量部(マレイミド基1モル当量に対するアリル基のモ
ル当量は1.0)と、有機過酸化物20重量部と、エポ
キシ系シランカップリング剤25重量部と、シリカフィ
ラー150重量部をテトラヒドロフラン中に添加して十
分に混合溶解し、固形分率40重量%の接着剤組成物ワ
ニスを得た。
【0038】〔接着剤組成物調製例15〕上記重合体9
のエポキシ化スチレンブタジエンイソプレン共重合体1
60重量部と、上記重合体1のポリスチレン40重量部
と、前記式(c−1)で示される化合物を306重量部
と、前記式(b−2)で示される化合物においてRが水
素である化合物を94重量部(マレイミド基1モル当量
に対するアリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸化
物20重量部と、エポキシ系シランカップリング剤25
重量部と、シリカフィラー200重量部をテトラヒドロ
フラン中に添加して十分に混合溶解し、固形分率40重
量%の接着剤組成物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例16〕上記重合体5のエポキシ化
スチレンブタジエン共重合体160重量部と、上記重合
体1のポリスチレン40重量部と、前記式(c−1)で
示される化合物を306重量部と、前記式(b−2)で
示される化合物においてRが水素である化合物を94重
量部(マレイミド基1モル当量に対するアリル基のモル
当量は1.0)と、有機過酸化物20重量部と、エポキ
シ系シランカップリング剤25重量部と、シリカフィラ
ー150重量部をテトラヒドロフラン中に添加して十分
に混合溶解し、固形分率40重量%の接着剤組成物ワニ
スを得た。
【0039】〔接着剤組成物調製例17〕上記重合体5
のエポキシ化スチレンブタジエン共重合体160重量部
と、上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記式
(c−2)で示される化合物を166重量部と、前記式
(b−1)で示される化合物においてRがメチル基であ
る化合物を234重量部(マレイミド基1モル当量に対
するメチルアリル基のモル当量は1.5)と、有機過酸
化物20重量部と、アミン系シランカップリング剤25
重量部と、アルミナフィラー(昭和電工社製、平均径
0.05μm)150重量部をテトラヒドロフラン中に
添加して十分に混合溶解し、固形分率40重量%の接着
剤組成物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例18〕上記重合体5のエポキシ化
スチレンブタジエン共重合体160重量部と、上記重合
体1のポリスチレン40重量部と、前記式(c−2)で
示される化合物を272重量部と、前記式(b−1)で
示される化合物においてRがメチル基である化合物を1
28重量部(マレイミド基1モル当量に対するメチルア
リル基のモル当量は0.5)と、有機過酸化物20重量
部と、アミン系シランカップリング剤25重量部と、前
記アルミナフィラー150重量部をテトラヒドロフラン
中に添加して十分に混合溶解し、固形分率40重量%の
接着剤組成物ワニスを得た。
【0040】〔接着剤組成物調製例19〕上記重合体5
のエポキシ化スチレンブタジエン共重合体160重量部
と、上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記式
(c−2)で示される化合物を206重量部と、前記式
(b−1)で示される化合物においてRがメチル基であ
る化合物を194重量部(マレイミド基1モル当量に対
するメチルアリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸
化物20重量部と、エポキシ系シランカップリング剤2
5重量部とをテトラヒドロフラン中に添加して十分に混
合溶解し、固形分率40重量%の接着剤組成物ワニスを
得た。 〔接着剤組成物調製例20〕上記重合体5のエポキシ化
スチレンブタジエン共重合体80重量部と、上記重合体
1のポリスチレン20重量部と、前記式(c−2)で示
される化合物を206重量部と、前記式(b−1)で示
される化合物においてRがメチル基である化合物を19
4重量部(マレイミド基1モル当量に対するメチルアリ
ル基のモル当量は1.0)と、有機過酸化物16重量部
と、エポキシ系シランカップリング剤20重量部とをテ
トラヒドロフラン中に添加して十分に混合溶解し、固形
分率40重量%の接着剤組成物ワニスを得た。
【0041】〔接着剤組成物調製例21〕上記重合体5
のエポキシ化スチレンブタジエン共重合体320重量部
と、上記重合体1のポリスチレン80重量部と、前記式
(c−2)で示される化合物を206重量部と、前記式
(b−1)で示される化合物においてRがメチル基であ
る化合物を194重量部(マレイミド基1モル当量に対
するメチルアリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸
化物26重量部と、エポキシ系シランカップリング剤3
2重量部とをテトラヒドロフラン中に添加して十分に混
合溶解し、固形分率40重量%の接着剤組成物ワニスを
得た。 〔接着剤組成物調製例22〕上記重合体6のエポキシ化
スチレンブタジエン共重合体200重量部と、前記式
(c−2)で示される化合物を206重量部と、前記式
(b−1)で示される化合物においてRがメチル基であ
る化合物を194重量部(マレイミド基1モル当量に対
するメチルアリル基のモル当量は1.0)と、有機過酸
化物20重量部と、エポキシ系シランカップリング剤2
5重量部とをテトラヒドロフラン中に添加して十分に混
合溶解し、固形分率40重量%の接着剤組成物ワニスを
得た。
【0042】〔接着剤組成物調製例23〕上記重合体5
のエポキシ化スチレンブタジエン共重合体150重量部
と、上記重合体2のスチレンブタジエン共重合体50重
量部と、前記式(c−2)で示される化合物を206重
量部と、前記式(b−1)で示される化合物においてR
がメチル基である化合物を194重量部(マレイミド基
1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量は1.
0)と、有機過酸化物20重量部と、エポキシ系シラン
カップリング剤25重量部とをテトラヒドロフラン中に
添加して十分に混合溶解し、固形分率40重量%の接着
剤組成物ワニスを得た。 〔接着剤組成物調製例24〕上記重合体5のエポキシ化
スチレンブタジエン共重合体60重量部と、上記重合体
7のエポキシ化スチレンブタジエン共重合体100重量
部と、上記重合体1のポリスチレン40重量部と、前記
式(c−2)で示される化合物を206重量部と、前記
式(b−1)で示される化合物においてRがメチル基で
ある化合物を194重量部(マレイミド基1モル当量に
対するメチルアリル基のモル当量は1.0)と、有機過
酸化物20重量部と、エポキシ系シランカップリング剤
25重量部とをテトラヒドロフラン中に添加して十分に
混合溶解し、固形分率40重量%の接着剤組成物ワニス
を得た。
【0043】〔接着剤組成物調製例25〕上記のダイセ
ル化学工業製「エポフレンドA1010」(スチレン・
ブタジエン・スチレンブロック共重合体のエポキシ化
物:ブタジエン/スチレン重量比;60/40)を16
0重量部と、上記重合体1のポリスチレン40重量部
と、前記式(c−2)で示される化合物を206重量部
と、前記式(b−1)で示される化合物においてRがメ
チル基である化合物を194重量部(マレイミド基1モ
ル当量に対するメチルアリル基のモル当量は1.0)
と、有機過酸化物(日本油脂社製、商品名:パーロイル
L)20重量部と、アミン系シランカップリング剤25
重量部とをテトラヒドロフラン中に添加して十分に混合
溶解し、固形分率40重量%の接着剤組成物ワニスを得
た。 〔接着剤組成物調製例26〕上記のダイセル化学工業の
「エポフレンドA1010」を160重量部と上記重合
体1のポリスチレン40重量部と、前記式(c−2)で
示される化合物を155重量部と、前記式(b−1)で
示される化合物においてRがメチル基である化合物を1
45重量部(マレイミド基1モル当量に対するメチルア
リル基のモル当量は1.0)と、油化シェルエポキシ社
製のエポキシ樹脂、エピコート828を32重量部と昭
和高分子社製のフェノール樹脂、BRG−555を18重
量部と、有機過酸化物(日本油脂社製、商品名:パーロ
イルL)20重量部と、アミン系シランカップリング剤
25重量部とをテトラヒドロフラン、MEK混合溶剤
(=2:1)中に添加して十分に混合溶解し、固形分率
40重量%の接着剤組成物ワニスを得た。
【0044】[実施例1〜26]上記接着剤組成物調製
例1〜26で得られた各接着剤組成物ワニスを剥離処理
を施した厚さ38μmのPETフィルムの片面に乾燥後
の接着剤層の厚さが50μmになるように塗布し、熱風
循環型乾燥機中にて140℃で5分間乾燥し、本発明の
回路積層材を作製した。さらに、所定の回路を形成した
絶縁層の厚さが0.1mm、銅箔の厚さが18μmの両面
銅張り内層回路板の両面に、得られた回路積層材を内層
回路に重ね、さらに剥離性フィルムを剥がして厚さ18
μmの銅箔を重ね、200℃で2時間、20kg/cm2の圧
力で成形して内層回路入り多層銅張り積層板を作成し
た。 [実施例27]上記接着剤組成物調製例19で得られた
接着剤組成物ワニスを厚さ18μmの銅箔の片面に乾燥
後の接着剤層の厚さが50μmになるように塗布し、熱
風循環型乾燥機中にて140℃で5分間乾燥し、本発明
の回路積層材を作成した。さらに、所定の回路を形成し
た絶縁層の厚さが0.1mm、銅箔の厚さが18μmの両
面銅張り内層回路板の両面に、得られた回路積層材の接
着剤層が内層回路に向き合うように重ね、200℃で2
時間、20kg/cm2の圧力で成形して内層回路入り多層銅
張り積層板を作成した。
【0045】[実施例28]上記接着剤組成物調製例3
で得られた接着剤組成物ワニスを厚さ18μmの銅箔の
片面に乾燥後の樹脂基材層の厚さが50μmになるよう
に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて140℃で5分間乾
燥し、本発明の回路積層材を作成した。さらに、所定の
回路を形成した絶縁層の厚さが0.1mm、銅箔の厚さが
18μmの両面銅張り内層回路板の両面に、得られた回
路積層材の接着剤層が内層回路に向き合うように重ね、
200℃で2時間、20kg/cm2の圧力で成形して内層回
路入り多層銅張り積層板を作成した。 [実施例29]上記接着剤組成物調製例19で得られた
接着剤組成物ワニスを厚さ18μmの42合金の片面に
乾燥後の接着剤層の厚さが50μmになるように塗布
し、熱風循環型乾燥機中にて140℃で5分間乾燥し、
本発明の回路積層材を作成した。さらに、所定の回路を
形成した絶縁層の厚さが0.1mm、42合金箔の厚さが
18μmの両面銅張り内層回路板の両面に、得られた回
路積層材の接着剤層が内層回路に向き合うように重ね、
200℃で2時間、20kg/cm2の圧力で成形して内層回
路入り多層42合金張り積層板を作成した。
【0046】[比較例1]上記重合体5のエポキシ化ス
チレンブタジエン共重合体200重量部と、前記式(c
−2)で示される化合物400重量部と、有機過酸化物
(パーブチルP)20重量部と、エポキシ系シランカッ
プリング剤と、シリカフィラー150重量部とをテトラ
ヒドロフランに溶解、混合し、固形分率40%の樹脂組
成物を用いた以外は実施例1と同様に操作して内層回路
入り多層銅張り積層板を作成した。 [比較例2]成分(A−1)及び(A−2)をアクリロ
ニトリルブタジエン共重合体に代えた以外は、上記接着
剤組成物調製例1と同様に操作して比較用の接着剤組成
物ワニスを調製した。得られた接着剤組成物ワニスを用
いて実施例1と同様の操作をして内層回路入り多層銅張
り積層板を作成した。 [比較例3]重合体9と重合体1の代わりに重合体4の
スチレン−ブタジエン−イソプレン共重合体200重量
部を用いた以外は接着剤組成物調製例1と同様にして比
較用の接着剤ワニスを得た。次いで実施例1と同様にし
て内層回路入り多層銅張り積層板を得た。
【0047】[評価]上記実施例1〜29及び比較例1
〜3の積層板についてはんだ耐熱性及びPCBTによる
電気的信頼性を測定した。さらに、回路積層材の接着剤
層表面を目視観察し、その均一性を評価した。比誘電率
及びピール強度は実施例1〜26及び比較例1〜3の回
路積層材について行った。なお、接着剤層の硬化条件は
200℃2時間である。 〔誘電率〕硬化後の接着剤層の静電容量測定をJISC
6481(比誘電率および誘電正接)に準じて行い、周
波数1MHzで測定した。 〔ピール強度〕JIS C6481(引き剥がし強さ)
に準じて測定した。 〔はんだ耐熱性〕JIS C6481(はんだ耐熱性)
に準じて測定し、260℃での外観異常の有無を調べ
た。 〔PCBT(Pressure Cooker Biased Test)〕積層板
の外層銅箔にエッチングで線間100μmのパターンを
作成し、そのパターン上に厚さ0.1mmの実施例及び比
較例で得られた回路積層材を積層し、200℃、2時
間、20kg/cm2で加熱加圧成形して試験体を作成した。
この試験体を、5V印加、130℃、85%、336時
間の条件でPCBTを実施し、パターン間のショートの
有無を調べた。 〔接着剤層の均一性〕回路積層材の接着剤層表面をルー
ペにて拡大して目視観察した。
【0048】
【表1】
【0049】表1から、本発明の回路積層材は、比誘電
率が低く、はんだ耐熱性でも銅箔の膨れが発生せず、接
着強度も十分あり、電気的信頼性の高いものであること
がわかる。更に接着剤層も均一で層形成性に優れてい
た。対して、比較例1の積層材は、はんだ耐熱性で銅箔
の膨れが発生し、比誘電率も高かった。比較例2の積層
材では比誘電率が比較例1よりも大きかった。比較例3
は接着剤層表面が不均一で、接着剤層の形成性に難があ
った。
【0050】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物を用いた回路積層
材は、比誘電率が低く、十分なピール強度を有し、耐熱
性及び電気的信頼性に優れるので、多層プリント配線板
等の回路積層に好適なものである。特に、接着剤層の硬
化後の比誘電率を3.4以下と低くできるので、内回路
の微細化に対応でき、高密度な多層積層板にも好適に用
いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C09J 4/06 C09J 4/06 (72)発明者 岡 修 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会 社巴川製紙所電子材料事業部内 (56)参考文献 特開 平10−195408(JP,A) 特開 昭63−83152(JP,A) 特開 平2−255883(JP,A) 特開 平10−183076(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 109/06 - 109/08 B32B 27/30 - 27/30 102 C09J 125/08 - 125/14 C09J 163/00 - 163/10 H05K 1/03 650 - 1/05 C09J 4/06

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A−1)成分:スチレン、ブタジエ
    及び/又はイソプレンからなるエポキシ化共重合体
    と、(B)成分:アリル基又はメチルアリル基を有する
    化合物と、(C)成分:硬化性樹脂成分とを含有するこ
    とを特徴とする絶縁性接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 さらに(A−2)成分として、スチレ
    ン、ブタジエン又はイソプレンの単独重合体、あるいは
    これらから選択される2成分以上のモノマーからなる共
    重合体を含有することを特徴とする請求項1記載の絶縁
    接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記(A−1)成分のスチレン共重合比
    が5〜90モル%であることを特徴とする請求項1記載
    の絶縁性接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記(B)成分が、下記式(b−1)ま
    たは(b−2)で示される化合物であることを特徴とす
    る請求項1記載の絶縁性接着剤組成物。 【化1】 (式中、Rは水素原子またはメチル基。)
  5. 【請求項5】 前記(C)成分の硬化性樹脂成分が、エ
    ポキシ樹脂、フェノール樹脂又はマレイミド基を有する
    化合物のいずれかであることを特徴とする請求項1記載
    絶縁性接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 さらに(D)成分として、反応促進剤を
    含有することを特徴とする請求項1記載の絶縁性接着剤
    組成物。
  7. 【請求項7】 さらに(E)成分として、カップリング
    剤を含有することを特徴とする請求項1記載の絶縁性
    着剤組成物。
  8. 【請求項8】 さらに(F)成分として、平均粒径1μ
    m以下のフィラーを含有することを特徴とする請求項1
    記載の絶縁性接着剤組成物。
  9. 【請求項9】 硬化後の比誘電率が3.4以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の絶縁性接着剤組成物。
  10. 【請求項10】 前記請求項1記載の絶縁性接着剤組成
    物を含有する接着剤層と、剥離性フィルムとが積層して
    なることを特徴とする回路積層材。
  11. 【請求項11】 前記請求項1記載の絶縁性接着剤組成
    物を含有する接着剤層と、金属層とが積層してなること
    を特徴とする回路積層材。
  12. 【請求項12】 前記接着剤層の硬化後の比誘電率が
    3.4以下であることを特徴とする請求項10又は11
    記載の回路積層材。
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