JP3526562B2 - 鉄筋コンクリート造外断熱建築物に於ける外壁形成方法及び使用金具 - Google Patents
鉄筋コンクリート造外断熱建築物に於ける外壁形成方法及び使用金具Info
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Description
造外断熱建築物に於ける外壁形成方法と該方法の実施に
使用する金具に関するものであり、より詳しくは、従来
の外断熱複合パネルを外側壁型枠に採用して壁コンクリ
ート打設によって複合パネルの一体化固定された外壁を
形成する方法に於いて、複合パネルの立設、仮固定、等
の面に改良を加えた外壁形成方法と該方法の実施に好適
な金具類に関するものであって、鉄筋コンクリート建築
の分野に属するものである。
セメント板Paと断熱層とを一体化積層した外断熱複合
パネル(商品名KDパネル、アキレス(株)製)を外側
壁型枠に採用し、内側型枠板との間に壁コンクリートを
打設して鉄筋コンクリート造外断熱建築物を建造するこ
とは既に実施されている。即ち、従来の、鉄筋コンクリ
ート造外断熱建築物に於ける典型的な外壁形成方法は、
図8乃至図11に示す如きものであって、図8は外壁型
枠組立状態の内側から見た一部切欠斜視図であり、図9
は外側壁型枠組立状態の外側からの斜視図、図10
(A)は1階外壁型枠の部分断面図、図10(B)は他
の1階外側型枠を立設する部分説明図であり、図11
(A)は外壁型枠の一部横断説明図、図11(B)は外
壁型枠の部分縦断説明図である。
枠にあっては、基礎構造体の外周型枠にも基礎複合パネ
ル1´を採用して基礎複合パネル1´と一体の基礎コン
クリートを形成し、基礎複合パネル1´上端Btにはパ
ネル1´の断熱層Pbと同幅で厚さd0(20mm)の断
熱材2を貼着し、基礎複合パネル1´上には、1階複合
パネル1を断熱層Pbが断熱材2上に、且つ、1階の隣
接複合パネル1の両側セメント板Paと基礎の隣接複合
パネル1´の両側のセメント板Paとを、十字ジョイン
ト(図示せず)を各セメント板Paの端部条溝に嵌入す
ることにより、上下各セメント板間には目地26を形成
して上方複合パネル1の下端面Beを床スラブ上面Sf
と面一の形態に連結立設している。
化した基礎複合パネル1´のセメント板Pa表面に固定
した縦端太パイプ7群の延長部L7(60〜70mm)で
1階複合パネル1のセメント板Pa下部を下方複合パネ
ル(基礎複合パネル)のセメント板Pa上部と面一とす
るか、図10(A)の如く、必要に応じて、上下両パネ
ルのセメント板Pa間の目地26に断面方形の横桟木1
3を当接して縦端太パイプ7群で横桟木13を押圧して
1階複合パネル1のセメント板Pa下部を下方複合パネ
ルセメント板Pa上部と面一としている。尚、基礎複合
パネル1´への縦端太パイプ7群の固定は、図示の如
く、基礎構造体のコンクリート型枠に使用した軸足(軸
足セパレータ)5´にフォームタイ6、リブ座金8、ナ
ット9で締着している。
は、図8及び図11(A)に示す如く、内側の断熱層P
b上の隣接境界部適所に両側に長孔を有するジョイント
プレート10を当接し、セメント板Paの皿ボルト孔H
4からの挿入皿ボルト3をジョイントプレート10の長
孔(図示せず)から突出して断熱アンカー4を螺着固定
し、両側の複合パネル1側端縁でセメント板Pa当接線
L1及び断熱層当接線L2が直線となった形態に連結一
体化している。
型板14とは、複合パネルのセメント板Pa上に配置し
た横端太パイプ7´と内側壁型板14を支承する縦端太
パイプ7群を介した横端太パイプ7´群とを、セメント
板Paのセパレータ孔H1に挿通した軸足(軸足セパレ
ータ)5´、KPコン12、セパレータ5、Pコン11
を介して軸足5´側に螺合したフォームタイ6、及びP
コン11側に螺合したフォームタイ6にリブ座金8及び
ナット9で締着し、壁コンクリート打設型枠を形成して
いる。また、コンクリート内鉄筋の配筋組立ては、複合
パネル1の配置仮固定後の内側型枠板14の配設前に実
施している。
立設した段階での仮固定は、複合パネル外方では、単管
足場を構築するか、鳥居型枠組足場を配設し、複合パネ
ル上端と足場材との間を木片の突張り材で連結し、複合
パネル内方では、複合パネル上部と床スラブ上に固定し
た木片とを木片又はパイプサポートで突張るか、床スラ
ブ上に鉄筋アンカー及び木片を固定し、鉄筋アンカーと
パネル上部とをターンバックル付チェーンで引張ると共
に、床スラブ上の木片とパネル上部との間をパイプサポ
ートで突張るかしている。また、建物の出隅部は、両方
向からのコンクリートの側圧がかかり、且つ、セパレー
タ5が出隅部より離れている(図8)ので型枠が変形し
易いため、複合パネル外面の出隅では図2(A)に示す
如く、横端太パイプ7´に当接して縦端太パイプ16を
配置し、縦端太パイプ16とフォームタイ6とをチェー
ン17で拘束し、ターンバックル18でチェーン17の
長さを調整して型枠を締め固めている。
の型枠合板を1階床スラブ上に立設する従来技術の典型
例であって、図10(B)に示す如く、基礎構造体の型
枠のセパレータに端太受け金具を固定し、端太受け金具
で端太角材を支承固定し、型枠板を1階床スラブ端縁と
桟木とで挟着して桟木を端太角材に釘打ちするものであ
る。
10(A),図11(A),(B)に示す典型的な複合
パネルを用いた外壁形成方法にあっては、例えば、以下
A〜Gに示す如き問題点があった。 A.一般的に、基準より上方の建物構造体を精度良く形
成するには、基礎構造体及び1階床スラブのコンクリー
トを精度良く形成する必要があるが、基礎及び1階床ス
ラブの形成には土工事が係わるため、基礎スラブ、基礎
梁の高さ相違等により精度を高く形成出来ない。そし
て、従来の壁外枠としての1階の複合パネル1の立設
は、基礎構造体のコンクリート打設により一体化した不
陸を有する基礎複合パネル1´を基準として連続立設す
るため、精度に信頼の置けない基礎に符合した形態で立
設され、1階複合パネル1は外側面の不陸防止が出来な
い。
イントプレート10は、パネル1の張設の作業性を向上
させるが、皿ボルト3及び断熱アンカー4の締付けによ
りジョイントプレートが複合パネル1の断熱層Pbに減
り込み、従って、ジョイントプレート10の両側の孔で
の皿ボルト3、又は断熱アンカー4の締付けに差異があ
ると隣接複合パネル1間に不陸を生ずる危険すらあり、
ジョイントプレート10ではセメント板面の不陸は調整
出来ない。 C.基礎構造体と一体の基礎複合パネル1´の断熱層上
に断熱材2を載置して断熱材2で上下セメント板Pa間
に目地26を形成すると共に、断熱材2上面を床スラブ
上面Sfと面一とし、上方複合パネル1は下端面Beを
床スラブ上面Sfと面一に形成するため、複合パネル1
の下端面Beから床スラブ上面Sfへ雨水の浸出の危険
がある。
は、各セメント板継目線L1と断熱層継目線L2が連続
直線形態(図11(A))であるため、外壁型枠内へ打
設したコンクリートが継目線L2→L1へと漏れ出し、
セメント板表面を汚染損傷する危険がある。 E.複合パネル型枠の建物出隅部にあっては、断熱層の
厚み分だけセパレータ5の位置が離れられるため、セパ
レータ5のコンクリート受圧限度を越える危険があり、
型枠外面でのチェーン17の張設による補強だけでは出
隅部で複合パネル1端部が外方に膨出した外壁となる危
険がある。
力が強いため、外側型枠に用いる際には、縦端太パイプ
が省略出来て横端太パイプ7´のみを適宜間隔(50cm
前後)に配置使用(図9)するが、セメント板Paに横
端太パイプ7´が当接しているため、コンクリート打設
時に、図11(B)の如く、こぼれたコンクリートが横
端太パイプ7´とセメント板Pa間に溜まってコンクリ
ート片Cとなり、型枠解体後にコンクリート片Cを剥離
除去しても、セメント板Pa表面がコンクリート侵食を
受けて縞模様を生じ、該縞模様はサンドペーパーで処理
してもセメント板Paの外観を損なう。 G.複合パネル1の立設仮固定は、外側では、構築した
枠組足場と複合パネル上端とを木片の突張り材で連結
し、内側では、床スラブに鉄筋アンカーや木片を固定
し、チェーンやパイプサポートを取付けるが、鉄筋組立
てや内型枠形成作業時には、これらチェーン、パイプサ
ポート、木片は撤去しなければならず、これら枠組足場
との連結保持手段、及び床スラブ側からのパネル支持手
段の付設及び撤去は、建築作業性からも安全性からも、
更にはコスト面からも問題である。
ラブから外側型枠合板を立設する技術にあっては、1階
床スラブ側端縁を基準として外側型枠を当接支持するた
め、型枠は、形成精度の低い基準構造体と一体の床スラ
ブ側面の不陸に追従することとなり、型枠の床スラブ側
端縁から独立した不陸調整は出来ない。
形成技術に就いて、発明者が、作業面、コスト面から各
プロセスを分析探究し、少なくとも前述のA〜Gの問題
点を改善又は解決するに到ったものであり、新規な外壁
形成方法により、外断熱複合パネルを外型枠に用いてコ
ンクリート壁と一体化する鉄筋コンクリート造外断熱建
築物でありながら、不陸の無い外観及び性能の優れた外
壁を、しかも作業面、コスト面からも有利に提供出来る
ようにしたものである。
ば図1,図4に示す如く、押出成形セメント板Paと断
熱層Pbとを積層一体化した外断熱複合パネル1の外側
壁型枠と、内側壁型板14とを、軸足5´、KPコン1
2、セパレータ5及びPコン11を介して壁型枠を形成
して配筋し、コンクリート打設して床スラブと共にコン
クリート壁を形成する外壁形成方法に於いて、各複合パ
ネル1は、基礎床スラブS上に位置決め立設し、各複合
パネル1の隣接部適所で断熱層Pb上に、両側の皿ボル
ト用横長孔H 3と中央の袋ナット20dとを備えた連結
金具20を複数当接し、隣接複合パネル1のセメント板
Pa側からは、ボルト20cを座金20bを介して袋ナ
ット20dに、皿ボルト3を連結金具20の横長孔H 3
上の断熱アンカー4に締着して隣接部での両側複合パネ
ルを面一に連結すると共に、最下端に配置した連結金具
(20)、及び/又は、KPコン(12)に固定金具
(24)の垂直片(24a)を当接止着して固定金具
(24)を床スラブ(S)上に固定し、各複合パネル
(1)の下部を床スラブ(S)上に強固に保持してコン
クリート打設する、鉄筋コンクリート造外断熱建築物に
於ける外壁形成方法である。
ト3の締着によっても変形しない程度の肉厚の鋼板又は
プラスチック板とし、締着時に断熱層内に減り込まない
面積を備えたものである。また、固定金具24は、典型
的には図5(B)に示す如く、垂直片24aが連結金具
20又はKPコン12の上下位置に対処可能な切欠長孔
24cを備えたものであり、「当接止着」は、KPコン
12と断熱層Pb間に挟着(図5(C))や、連結金具
20上に断熱アンカー4で締着、或いは連結金具20と
断熱層Pb間に挟着することであり、固定金具24の床
スラブSへの固定は、複合パネル1への止着後でも止着
前でも可能であり、典型的には、予め複合パネルの位置
に符合して床スラブ表面にコンクリート釘で固定する
が、複合パネルに当接止着後に床スラブSへ釘打ち固定
しても良い。また、固定金具24による複合パネル下部
の固定は、下方階より上方階へと複合パネルを十字ジョ
イント(図示せず)により連結する際の基準となる最下
方の複合パネルに適用するものであり、典型的には、厳
密な位置決めの必要な1階の複合パネルに実施する。
構造体又は立設床スラブに不陸があっても、何の制約も
無く複合パネル1を独立的に位置調整、不陸調整出来る
ため、均斉な複合パネル外壁が形成出来る。また、複合
パネル1の下部は連結金具20、及び/又は、KPコン
12に止着した固定金具24を介して床スラブSに固定
するため、固定金具24の取付部の床スラブSに不陸が
あっても垂直片24aと連結金具、及び/又は、KPコ
ン12との止着で吸収出来、コンクリート打設圧に対し
てもセパレータ5の耐力を補強し、型枠設計どおりの複
合パネル外壁が得られる。
長孔H3と中央の袋ナット20dとを備え、セメント板
側から座金20bを介してボルト20cを袋ナット20
dに締着して隣接各セメント板Paを面一に連結するた
め、複合パネル隣接部にあっては、連結金具20の座金
20bを介したボルト20cの袋ナット20dへの強固
な締着作用により、セメント板Pa表面での不陸が防止
出来、セメント板面が好都合に面一化出来る。尚、連結
金具20は、両複合パネルの隣接部に亘っており、袋ナ
ット位置はセメント板境界位置となるため、当然、ボル
ト20c挿通孔をセメント板境界に穿孔する(図4)
が、コンクリート打設後にはボルト20c及び座金20
bを除去し、ボルト20c挿通孔にも発泡断熱材(典型
的には硬質発泡ウレタンフォーム)を充填するため支承
は生じない。
24としては、水平片24bと垂直片24aとをから成
り、水平片24bが床スラブ上面Sfに釘打ちするため
の釘孔24dを備え、垂直片24aが幅中央部に上端か
ら略中間部迄の皿ボルト3嵌入用の切欠長孔24cを備
えたものが好ましい。本固定金具24を用いれば、垂直
片24aは、図5(B)に示す如く、複合パネル1の断
熱層Pb面に当接固定した連結金具20面に当接して皿
ボルト3を長孔24cから突出させ、断熱アンカー4
(図2(A))で締着することも、図5(C)に示す如
く、断熱層PbとKPコン12との間に挟んでKPコン
12で締結することも、必要に応じて断熱層Pbと連結
金具20との間に挟んで断熱アンカー4を連結金具20
から突出した皿ボルト3に締着することも可能である。
ら皿ボルト3やセパレータ5への差し込みによって装着
が容易であり、床スラブ上面Sfと複合パネル下端面B
eとの上下関係不陸調整にも、皿ボルト3又はKPコン
12の上下位置変化にも長孔24cが対処出来、パネル
下端面Beの前後関係調整に応じて水平片24bは釘孔
24dを介して床スラブに固定出来る。従って、固定金
具を用いることにより、複合パネル1は、独立的に不陸
調整して位置決めした状態で下方を床スラブSに固定す
ることが出来、しかも、固定金具24は、セパレータ5
と共に打設コンクリート圧対抗力も発揮するので、品質
の高い、きれいな外壁の形成が容易となる。
各階の床スラブ上面Sfより段差Sdを保って低く立設
するのが好ましい。上下複合パネル境界面での結露を防
止するため、上方複合パネル下端面Beの断熱層Pb
は、厚さd0(20mm)の断熱材2を介して下方複合パ
ネル上端面Bt上に載置するが、上下パネルのセメント
板Pa間には断熱材2に相当する目地26が存在するの
で、当然、目地26はシーリング仕上げするが、建物使
用中には、耐候性の問題により、又仕上げ不良の原因に
より、目地26から雨水が浸入する危険があり、従っ
て、床スラブ上面Sfが複合パネル下端面Beより上方
位置にあれば水返し作用を奏し、雨水侵入防止性能を備
えた外壁が形成出来る。
断熱層Pbを載置する基礎断熱材2B及び下方複合パネ
ルの断熱層Pb上には、断熱材2B及び断熱層Pbの幅
Wと同幅の断熱材2を載置し、断熱材2上には、断熱材
幅Wより大な幅W14の型枠板14aを先端T14が内
方へ突出した形態に付設した床スラブ型枠にコンクリー
ト打設するのが好ましい。この場合、型枠板14aを備
えた床スラブ型枠内にコンクリートを打設すれば、型枠
14aが床スラブSの端縁を規定するため、基礎床スラ
ブSを含む各床スラブSは、型枠板14aを除去した床
スラブ端縁に、段差Sd、幅(型枠板14aの内方への
突出長)Cdの落込み部Csが形成出来、段差Sdは複
合パネル1の下端面Beと共に新規形成されるコンクリ
ート壁下面と既設床スラブ上面Sfとの界面からの水返
し機能を奏し、落込み幅Cdの存在は複合パネル1の立
設時の独立的不陸調整も可能にする。勿論、落込み部C
sは上階の壁コンクリート打設でコンクリート充填され
る。
断熱層Pbとを幅方向に段差Gを有して積層し、複合パ
ネル1の並設接合部では、断熱層相互の継目線L2をセ
メント板内面に当接させるのが好ましい。この場合は、
コンクリート打設時の断熱層継目L2への浸出コンクリ
ートもセメント板Paによってセメント板Pa表面まで
の漏出は阻止出来、従って、壁型枠内への打設コンクリ
ートの複合パネル表面への漏出汚染が阻止出来、従来の
コンクリート打設後の外壁パネル表面のコンクリート除
去清掃作用が不要となる。
隅部Cwでは、断面コ字状でアングル形態の出隅金具2
5を複合パネル1の断熱層コーナー部Cθに当接し、出
隅金具25の各当接面をセメント板Pa側からの皿ボル
ト3及び断熱層Pb側からの断熱アンカー4で挟圧締着
して出隅部内側を補強するのが好ましい。外断熱複合パ
ネル1の断熱層Pbはかなり肉厚(75mm)であり、従
って、建物出隅部でのセパレータ5の配置は断熱層Pb
のためにパネル端から比較的離れた位置となるため、従
来の型枠外面のセメント板上でのチェーン17による出
隅補強だけでは打設コンクリート圧によって型枠パネル
1が膨出する危険があったが、出隅金具25を断熱層コ
ーナー部Cθに直接当接して皿ボルト3で締着すれば、
配筋作業に支障を生じない形態に配置出来て、壁外側型
枠の出隅部Cwの十分な補強が可能となる。
金具25は、断面コ字状鋼板で隅部に面取り25cを備
えたアングル形態を有し、上下水平フランジ25bの両
端部には鉄筋係止用の孔25hを備え、両側の垂直ウエ
ブ25aには皿ボルト3挿通用の横長孔25dを設けた
ものが好ましい。本金具は、コーナー部25cの存在に
より、コ字状鋼板でのアングル形状への板金加工が容易
と成ると共に、コーナー部25cへのコンクリート流入
によりコンクリート壁との一体化に有利である。
長孔25dの存在により、出隅部での補強金具固定用の
特別の皿ボルト孔を複合パネルに穿設しなくても、出隅
部からの皿ボルト3を横長孔25dの符号位置に挿通締
着出来、補強金具25がコーナー部Cθで直接断熱層に
圧接した形態で装着出来るため、鉄筋の配筋との干渉な
く設置出来、水平フランジで25b両端間に孔25hを
介して鉄筋も配筋出来るため、補強金具25が表面アン
グル形態であるに係らず、あたかも表面三角形態の如き
変形強度を発揮する。従って、本金具は、簡単、且つ低
コスト物品でありながら、設置容易で出隅部の内側から
のコンクリート打設圧に対する補強機能を十分に果た
し、出隅部における慣用の外側からの補強手段との併用
により、打設コンクリート圧による出隅部での複合パネ
ルの膨出が完全に阻止出来、設計どおりのきれいな外観
の出隅部外壁の形成が可能となる。
の横端太パイプ7´当接位置には、フォームタイ6挿通
用の切欠19aを下辺19uから散在配設した細長ゴム
板19を延設し、横端太パイプ7´をゴム板上に載置し
てリブ座金8を介してフォームタイ6で締着するのが好
ましい。この場合、コンクリート打設時にコンクリート
ホースから飛散してセメント板Pa表面にこぼれ落ちる
コンクリート液は、横端太パイプ7´とゴム板19の隙
間に、図7(A)の如く、溜まってコンクリート片Cに
固化するが、型枠解体時にゴム板19と共に除去出来、
従って、セメント板Pa表面のコンクリートによる汚染
は最小限に阻止出来、従来の手間のかかったセメント板
Pa表面のコンクリート汚染除去作業が最小限に省略出
来、セメント板Pa表面のコンクリート汚染による損傷
が、実質上無視出来る程度に防止出来る。しかも、ゴム
板19は、セメント板Paと横端太パイプ7´との緩衝
材の機能を奏し、フォームタイ6のナット9の締付け過
度によるセメント板Paのひび割れを防止すると共に、
横端太パイプ7´とセメント板Paとの隙間発生も防止
して複合パネル1の不陸も和らげる。勿論、袋ナット2
0dを具えた連結金具20で複合パネル相互を連結する
場合、セメント板Pa側に座金20b及びボルト頭部が
露出しているため、ゴム板19に座金20bを嵌入する
ための図7(B)に示す如き切欠19bを設けるのが好
都合であるが、切欠19bを設けなくともゴム板19は
可撓性を有するため装着可能であり、横端太パイプ7´
の弾力的締着及びコンクリート液の溜めの機能は発揮出
来る。
複合パネル上端に係止金具21を嵌合し、係止金具21
のアンカー片21dを介して押圧手段で複合パネル1上
端を着脱可能に挟持し、係止金具の方形プレート21a
から外方に突設した長ナット21cを、ボルト、ターン
バックル及びクランプを介して枠組足場と着脱自在に締
着固定するのが好ましい。従来より、鉄筋コンクリート
造建築物の型枠組みに際しては、鳥居型枠組足場を転倒
防止のため、図6(C)に示すボルト、ターンバックル
及びクランプから成る壁つなぎ金具を用い、ボルトを固
化したコンクリート壁に固定している。従って、鳥居型
型枠組足場等の枠組足場の縦パイプ材に壁つなぎ金具を
クランプで固定し、ターンバックルを介してボルトを立
設した複合パネルの上端に止着した係止金具21に締着
することにより、複合パネル1は、型枠組み作業時の仮
固定維持が可能となり、必要に応じて、慣用のターンバ
ックル付チェーンで引張っても良い。
ト21aに設けた締着用ボルト21bであるが、アンカ
ー片の屈曲片21d´と方形プレート21aとで複合パ
ネル上端を挟み、方形プレート21aとパネルのセメン
ト板Pa間に木片又はゴム片の楔(くさび)を介挿して
も良く、図6(A)の如く、セメント板Paが条溝を備
えておれば、ボルト21bに換えて、楔を屈曲片21d
´後部の条溝22内に着脱挿入するのも簡便、且つ有効
である。従って、立設複合パネル1は、型枠作業用に設
置した枠組足場に、新規な係止金具21のみを採用して
慣用の壁つなぎ金具の併用により好都合に仮固定出来、
枠組足場との連結、解体作業が簡略化出来、複合パネル
1の内側からの突張り支持も省略出来るので、床スラブ
上への木片やアンカー鉄筋の取付け及び撤去作業も不要
となり、複合パネル1の仮固定作業が合理化出来る。
面に通気用条溝22を備え、係止金具21がアンカー片
21dの屈曲片21d´を該条溝22に嵌入して方形プ
レート21a側からのボルト21bでセメント板Paを
挟持するのが好ましい。この場合、係止金具21の複合
パネル上端への嵌合は、アンカー片21dの屈曲片21
d´を条溝22内に落し込むだけであるので、断熱層を
傷めることなく簡単に実施出来、且つパネル1の押圧挟
持も締着用のボルト21bの出没操作だけであるので、
複合パネル1の上端の係止把持が簡単となる。
る係止金具としては、方形プレート21aの前面中央部
にはボルト螺入用の長ナット21cを前方に突設すると
共に、ボルト21bを前後動自在に螺入し、方形プレー
ト21a上部からは先端に下方への屈曲片21d´を備
えたアンカー片21dを後方へ突出形成し、ボルト21
bと屈曲片21d´とでセメント板Paを挟持可能とし
た。尚、ボルト21bは、複合パネルセメント板Pa表
面を押圧するものであるため、先端には座金等の当接面
体を備えるのが、押圧作用上も、セメント板表面損傷防
止上も有利であり、取付位置及び取付本数は制限されな
いが、屈曲片21d´とで挟着する作用上、及び操作上
から長ナット21cの上部に配置するのが好ましい。
屈曲片21d´を備えたアンカー片21dとの断面コ字
状形態であって複合パネル1上端への嵌着離脱が容易で
あり、ボルト21bの回動によってパネル上端の挟着、
開放が簡単に実施出来る。しかも、複合パネル1の上端
の仮固定支持に際しては、慣用の枠組足場のコンクリー
ト壁への固定に使用している壁つなぎ金具(図6
(C))の先端のボルトを本金具の長ナット21cに螺
合することで、複合パネル1の上部の枠組足場との固定
による仮固定が実施出来るため、複合パネル1上端の仮
固定作業の合理化に有利である。
に用いる金具としては、方形平板状の連結片20aと座
金20bと締着ボルト20cとを含み、連結片20a
が、中央部に内面から突出した袋ナット20dと、両側
には下端に連通する切欠Hcを備えた皿ボルト3用の横
長孔H3を有し、座金20bをセメント板Paに当接
し、連結片20aを断熱層面に当接して締着ボルト20
cをセメント板Pa側から袋ナット20dに締着すると
共に、皿ボルト3をセメント板Pa側から挿入して横長
孔H3に断熱アンカー4で締着するようにした。
で皿ボルト3によって締着した際に、断熱層に減り込ま
ない面積と屈曲変形を生じない強度を備えた板状体であ
れば良く、鋼板又はプラスチック板で形成可能である
が、典型的には、長さ100mm、幅44mm、肉厚3mmの
鋼板である。従って、本金具を用いれば、並設両側パネ
ルの隣接部では、複合パネル1のセメント板Pa側の座
金20bと連結片20aとを、締着ボルト20cの袋ナ
ット20dへの締着で隣接部を強固に挟圧して締着する
ことにより、両側パネルのセメント板Pa端相互が座金
20bで面一となり、且つ両側セメント板Pa端部から
の皿ボルト3の連結片面側の横長孔H3への断熱アンカ
ー4によるナット締めにより、両パネルは隣接部で断熱
層を損傷することなく面一、且つ強固に連結出来る。
て、幅W20が44mm、長さL20が100mmで3mm厚
の方形の平鋼板の中央部には内方からの締着ボルト20
cを締着するための袋ナット20dを表面に突設し、袋
ナット20dの両側には幅d1が10mm、長さd2が2
0mmの皿ボルト用横長孔H3を、幅d3が10mmの切欠
Hcを形成して配置する。座金20bは、30mm辺の正
方形で5mm厚の鋼板であって、中央に7mm径のボルト孔
を備えたものであり、締着ボルト20cは6mm径で首下
長さ115mmである。
mmの垂直片24a、長さL24が150mmの水平片24
b、幅W24が44mmで、厚さ3mmの平鋼をL形状に屈
曲したものであり、垂直片24aの幅中央部には上端か
ら幅10mmで70mm長の皿ボルト挿通用切欠長孔24c
を設け、水平片24bには幅中央部で先端から30mm位
置、及び50mm位置に6mm径の釘孔24dを穿設したも
のである。
H21が65mm、厚さ5mmの方形プレート21aの幅中
央部上端背面に、幅Wdが20mm、長さLdが35mmで
先端に10mm長の屈曲片21d´を下方に突出した肉厚
3mmのアングル鋼片から成るアンカー片21dを突設溶
着し、方形プレート21aの前面中央には13mm径の雌
ねじを有する長さ20mmの長ナット21cを突出溶着す
ると共に、長ナット21c上部には内端に座金21eを
有するボルト21bをねじ孔H5に螺入し、前端の十字
溝21xによりボルト21bを前後動可能とした。
板をL字状屈曲した一辺が150mm長の等辺アングル形
態であって、出隅には30mmの面取り25cを形成した
断面コ字状部材であり、両側の垂直ウェブ25aは幅W
25が40mmで幅中央部には外方寄りに10mm幅で80
mm長の横長孔25dを備え、上下水平フランジ25bの
両端には補強鉄筋25r係止用の孔25hを備えた構造
である。
ートの打設によってコンクリート壁と一体化した外壁を
形成するに際しては、複合パネルの立設→壁配筋組立→
内側型枠の形成→床スラブの型枠形成→床スラブ配筋組
立→床スラブ型枠と壁型枠への同時コンクリート打設→
型枠の解体、の順序で施工するが、本発明は、特に、複
合パネルの立設に関して種々の新規な手法を案出したも
のである。
(A))〕 図5(A)に示す如く、複合パネル1の断熱層Pbの幅
(75mm)と同幅の基礎断熱材2Bを外側型板14´に
当接し、基礎断熱材2B上には該断熱材2Bと同幅で2
0mm厚の断熱材2を貼着し、基礎断熱材2Bの外側には
型板14´を当接してセパレータ5と接続した軸足5´
を型板14´から突出してフォームタイ6、リブ座金8
を介してナット9により桟木13´に固定し、内側型板
(図示せず)と外側型板14´とを強固に固定する。更
に、基礎断熱材2B上には、厚さ14dが12mmの型枠
板14aを先端T14が断熱材2内端より内方に幅Cd
(15mm)だけ突出した形態に載置し、桟木13´上端
に釘打ち固定して基礎スラブ型枠を形成する。次いで、
該型枠内にコンクリート打接し、型枠を解体して基礎ス
ラブを形成する。
Sfの鏝(こて)仕上げは型枠板14aを基準に実施
し、床スラブ上面Sfは型枠板14aの上面より若干
(1mm前後)低く仕上げる。従って、型枠解体後には、
基礎床スラブSの前端縁には、図5(B),(C)に示
す如く、段差Sd(型枠板厚14dより若干小で約11
mm)で幅Cdが15mmの落込み部Csが形成出来る。
く、セメント板Paは厚みt0が25mmで、内面に深さ
22tが12mm、幅22wが30mmの条溝22を等間隔
に多数備えており、厚さWが75mmの断熱層と10mmの
段差Gを備えて積層一体化したもので、図2(A)の如
く、複合パネル1の幅中央部には上下方向等間隔に5個
のセパレータ孔H1を、両側端部には、上端及び下端か
ら150mmの位置と中間部の3個所で、且つセメント板
Pa側端から30mmの位置には皿ボルト孔H4を穿設し
たものを用意した。
墨出しを行う。又、1階床スラブ上面Sfの高さを基礎
高さとの比較の下にチェックする。基礎構造物外側の出
来形をチェックし、出来形に符合する形態で建物の位置
を調整して、建物内外のコンクリート壁の位置及び複合
パネルの位置を床スラブ上面Sfに印す。即ち、複合パ
ネル1の内外方向位置は、設定位置から1000mm内方
の床スラブ上面Sfに返った位置に墨を入れる。床スラ
ブSの基準高さと、打設した1階床スラブSの上面Sf
の高さをチェックして、1階床スラブ上面Sfの高さを
決定する場合、床スラブ上面が高ければコンクリートを
削り、低ければ床補修をするが、コストの関係上、床ス
ラブ上面Sfの一番高い部分に合せて1階床の高さを決
定する。また、1階床スラブ上面Sfの基準との比較の
下に、基礎断熱材2B上に載置した断熱材2の高さを表
示し、必要に応じて断熱材2上に断熱材片付加、又は木
片の飼物等を施し、複合パネル載置上下関係位置を規定
する。
6)〕 1階複合パネル1は、上下位置調整された基礎構造体上
の断熱材2上に、且つ建物の前後方向は、床スラブ上面
の返り墨に従って床スラブ前端の段差Sdを有する落込
み部Cs上から断熱材2上に亘る面上の所定位置に吊下
げ載置し、図6に示す如く、複合パネル上端面Btのセ
メント板Paの条溝22に係止金具21のアンカー片2
1dを係止してボルト21bと屈曲片21d´とでセメ
ント板Paを挟持し、外側に構築した慣用の枠組足場の
壁つなぎ金具23の先端のボルトを係止金具21の長ナ
ット21cに螺入固定して複合パネル1を仮保持する。
央部に上下配置した5個のセパレータ孔H1から挿通し
たKPコン12の最下端のKPコン12と断熱層Pbと
の間に、図5(C)の如く固定金具24の垂直片24a
を挿入すると共に、水平片24bを床スラブSに釘孔2
4dを介して釘打ち固定し、他のセパレータと共にKP
コン12を締着する。また、1階各複合パネルの並列接
続部では、図4(B)に示す如く、セメント板の皿ボル
ト孔H4から皿ボルト3を断熱層Pb面に挿入して連結
片20aの横長孔H3から突出して断熱アンカー4で両
側の皿ボルト3を締着すると共に、両セメント板Pa間
の境界部にはボルト孔20eを形成して、セメント板P
a側の座金20bを介して締着ボルト20cを連結片2
0aの袋ナット20dに強固に締着し、両側複合パネル
を接続部で面一とする。勿論、セメント板Pa間の目地
位置に開けたボルト孔20eは、型枠解体後のセメント
板面に露出する他の孔(セパレータ孔H1、皿ボルト孔
H4)と共に硬質発泡ウレタンフォームを充填する。
150mm)の連結片20aに対しては、図5(B)に示
す如く、断熱アンカー締着前に、固定金具24の垂直片
24aの長孔24cに皿ボルト3先端を嵌入すると共
に、固定金具24の水平片24bを、釘孔24dからの
釘打ちによって床スラブに固定し、断熱アンカー4を強
固に締着する。従って、順次位置決めして、セメント板
Pa両端の条溝に亘って十字ジョイントを嵌入して相互
位置決め並設される複合パネル1群は、順次最下端のK
Pコン12及び最下端の連結金具20を介して固定金具
24によって1階床スラブにパネル下部を強固に固定し
た後、1階複合パネル1を外型枠とし、慣用の壁型枠組
み手段で1階壁型枠を形成し、2階床スラブ型枠も慣用
の手段で形成し、2階床スラブと1階壁を同時にコンク
リート打設する。
基礎床スラブ形成と同様に、床スラブ上面前端には複合
パネル下端載置用の段差Sdを備えた落込み部Cs(図
5)を本発明手法により形成する。また、1階複合パネ
ル1のコンクリート打設固定後の2階、3階へとの複合
パネル型枠の立設は、下方複合パネルに嵌入した十字ジ
ョイントの突出上半部への各複合パネル1の下端両側の
セメント板条溝の嵌合によって、自動的に上下左右を面
一に連結して行くため、上方階の複合パネル型枠は、1
階複合パネルで厳密に位置決めした状態のまま上方へ形
成される。
ては、図3(A)に示す如く、出隅金具25の垂直ウェ
ブ25aを断熱層Pbの角隅に当接して皿ボルト3を垂
直ウェブ25aの横長孔25dから突出させて断熱アン
カー4により強固に締着し、出隅金具25の上下水平フ
ランジ25b端の孔h間には6mm径の鉄筋25rを差し
渡す。本金具は、水平フランジ25bの幅が10mmと細
いため、壁配筋作業は従来同様に支障なく実施出来る
上、垂直ウェブには長寸(80mm)の長孔を備えている
ため、複合パネルのセメント板Paには特別に皿ボルト
孔H4を穿設せずとも出隅金具の使用が可能である。
出隅部用縦端太パイプ16を介在してターンバックル1
8を備えたチェーン17をフォームタイ6突出部と縦端
太パイプ16間に張設して締付ける。また、コンクリー
ト一体化固定された下方複合パネル1に対する上方複合
パネル1の型枠としての連結は、慣用の十字ジョイント
(図示せず)をセメント板Paの各側端部の条溝22に
嵌入して上下セメント板を連結するが、上方複合パネル
の下端と下方複合パネルの上端とのセメント板Pa目地
26の外面からは断面短形の桟木13で押圧し、十字ジ
ョイントでの連結部を外方から補強する。
太パイプ7´の当接形態は、図7に示す如く、幅W19
が100mmで厚さ1.5mmの細長ゴム板19を、フォー
ムタイ当接部としての下辺16uからの切欠長孔19a
を500mm間隔に設け、且つ、連結金具の座金20bの
当接部としての切欠19bも下辺から設け、該ゴム板1
9を各フォームタイ6及び座金20bに上方から係止す
る形態でセメント板Pa上の各フォームタイ6に亘って
延設して粘着テープで止め、ゴム板19上に横端太パイ
プ7´を載置してリブ座金8を介してナット9で横端太
パイプ7´をセメント板Pa上に強固に締着する。この
場合、ゴム板19の緩衝作用によってセメント板Paに
ひび割れを生ずる危険はなくなるばかりか、図7(A)
に示す如く、コンクリート打設時の飛散したコンクリー
ト液が、例えセメント板Pa上に流下しても、ゴム板1
9と横端太パイプ7´との間に溜まってコンクリート片
Cに固化するが、型枠解体時のゴム板19の取り剥がし
と共に固化コンクリート片Cも同時に除去出来る。
トと一体化する外壁の形成に於いて、基準となる複合パ
ネルの位置決めを、出来形精度の低い基礎構造体や基礎
床スラブに対して独立的に不陸調整の下に位置決定する
ため、基礎構造体の出来形精度に関係なく、設計どおり
の均斉、且つ不陸のない優れた外観の複合パネル外壁が
形成出来る。また、基準となる複合パネルの位置決め仮
固定段階で複合パネル下部を固定金具24で床スラブ上
面Sfに強固に固定するため、型枠形成段階からコンク
リート打設固化までに複合パネル1の位置確保が保障出
来、形成外壁パネルの品質のばらつき発生が抑制阻止出
来る。
やKPコン12に固定金具24の垂直片24aを当接止
着して複合パネルを固定するため、出来形制度が低くて
不陸の存在する基礎床スラブ上面Sfへの固定であって
も、垂直片24aと連結金具20やKPコン12との止
着部で床スラブ上面の不陸が吸収出来、複合パネル1の
設計どおりの位置決め固定が可能である。また、複合パ
ネル並列隣接部の連結に用いる連結金具20が、両側の
皿ボルト締着と、中央の座金20bと袋ナット20dと
ボルト20cでの締着であるため、隣接部での両セメン
ト板Pa端の不陸は座金20bの押圧によって補正出
来、セメント板面の面一の連結が可能となる。
ブへの載置は、パネル下端面Beが床スラブ上面Sfよ
り段差Sdを保つため、目地26からの雨水のコールド
ジョイント境界を介した床スラブ上面Sfへの侵入が阻
止出来る。また、複合パネル1をセメント板Paと断熱
層Pbとを幅方向に段差Gを設けて積層形成し、複合パ
ネル1の並設接合部では断熱層相互の継目線L2をセメ
ント板Pa内面に当接させて外型枠とするので、コンク
リート打設圧によるコンクリート液の断熱層継目線L2
からのセメント板表面への漏出が阻止出来、セメント板
Pa表面の損傷が抑制出来る。
ネルの壁外枠に対する横端太パイプ7´の当接補強時に
は、セメント板Paと横端太パイプ7´間にゴム板19
を介在させるので、ゴム板19が横端太パイプ7´とセ
メント板Paとの緩衝材となって、横端太パイプ7´に
過強圧締着が生じても、セメント板Paにひび割れを生
ずることなく、且つ横端太パイプ7´とセメント板表面
間に隙間を生ずることもなくスムーズに締着出来ると共
に、ゴム板19がセメント板Pa表面に飛散付着したコ
ンクリート液の流下を支承するため、コンクリート液に
よるセメント板表面の汚染を最小限に抑制出来、型枠解
体時にゴム板19と共に固化コンクリート片Cが簡単に
除去出来、従って、従来の外壁形成後のセメント板Pa
表面の清掃補修作業が画期的に改善出来る。従って、本
発明は、従来の複合パネルを用いた外壁形成技術に関す
る多くの問題点を一挙に改善又は解決したものであり、
品質面、作業性等の面で極めて実用性の高い外壁形成方
法を提供するものである。
斜視図、(B)は一部横断面図である。
部説明図、(B)は出隅用金具の斜視図である。
(A)は連結金具内面図、(B)は連結金具外面図、
(C)は連結部横断説明図、(D)は連結部縦断説明図
である。
(A)は複合パネル載置床スラブの縦断説明図、(B)
は固定金具を連結金具に適用した斜視図、(C)は固定
金具をKPコンに適用した縦断説明図である。
(A)は係止金具の係合状態斜視図、(B)は係止金具
の係合状態側面図、(C)は係止金具に接続する壁つな
ぎ金具側面図である。
用状態縦断面図、(B)はゴム板平面図である。
(A)は複合パネルを用いた説明図、(B)は外側型枠
として型枠合板を用いた説明図である。
図、(B)は部分縦断拡大図である。
皿ボルト、4:断熱アンカー、 5:セパレータ、
5´:軸足、6:フォームタイ、 7:縦端
太パイプ、 7´:横端太パイプ、8:リブ座金、
9:ナット、 10:ジョイントプレー
ト、11:Pコン、 12:KPコン、
14:内側壁型板、14a:型枠板、 16:出隅
用縦端太パイプ、 17:チェーン、18:ターンバッ
クル、 19:ゴム板、 19a:切欠長孔、1
9b:切欠、 20:連結金具、 20a:
連結片、20b:座金、 20c:締着ボルト、
20d:袋ナット、20e:ボルト孔、 21:係
止金具、 21a:方形プレート、21b:ボル
ト、 21c:長ナット、 21d:アンカー
片、21e:座金、 21x:十字溝、 2
2:条溝、23:壁つなぎ、 24:固定金具、
24a:垂直片、24b:水平片、 24c:
切欠長孔、 24d:釘孔、25:出隅金具、
25a:垂直ウェブ、 25b:水平フランジ、25
d:横長孔、 25h:孔、 Be:複合
パネル下端面、Bt:複合パネル上端面、H1:セパレ
ータ孔、 H2:Pコン孔、 H3:横長孔、
H4:皿ボルト孔、 L1:セメント板継目線、 L
2:断熱層継目線、Pa:セメント板、 Pb:断熱
層
Claims (12)
- 【請求項1】 押出成形セメント板(Pa)と断熱層
(Pb)とを積層一体化した外断熱複合パネル(1)の
外側壁型枠と、内側壁型板(14)とを、軸足(5
´)、KPコン(12)、セパレータ(5)及びPコン
(11)を介して壁型枠を形成して配筋し、コンクリー
ト打設して床スラブと共にコンクリート壁を形成する外
壁形成方法に於いて、各複合パネル(1)を、基礎床ス
ラブ(S)上に位置決め立設し、各複合パネル(1)の
隣接部適所で断熱層(Pb)上に、両側の皿ボルト用横
長孔(H 3)と中央の袋ナット(20d)とを備えた連
結金具(20)を複数当接し、隣接複合パネル(1)の
セメント板(Pa)側からは、ボルト(20c)を座金
(20b)を介して袋ナット(20d)に、皿ボルト
(3)を連結金具(20)の横長孔(H 3 )上の断熱ア
ンカー(4)に締着して隣接部での両側複合パネルを面
一に連結すると共に、最下端に配置した連結金具(2
0)、及び/又は、KPコン(12)に固定金具(2
4)の垂直片(24a)を当接止着して固定金具(2
4)を床スラブ(S)上に固定し、各複合パネル(1)
の下部を床スラブ(S)上に強固に保持してコンクリー
ト打設する、鉄筋コンクリート造外断熱建築物に於ける
外壁形成方法。 - 【請求項2】 固定金具(24)が水平片(24b)と
垂直片(24a)とから成り、水平片(24b)が床ス
ラブ上面(Sf)に釘打ちするための釘孔(24d)を
備え、垂直片(24a)が幅中央部に上端から略中間部
迄の皿ボルト(3)嵌入用の切欠長孔(24c)を備え
ている、請求項1の外壁形成方法。 - 【請求項3】 各階の複合パネル下端面(Be)は、各
階の床スラブ上面(Sf)より段差(Sd)を保って低
く立設する、請求項1又は2の外壁形成方法。 - 【請求項4】 外側壁型枠としての複合パネル(1)の
断熱層(Pb)を載置する基礎断熱材(2B)及び下方
複合パネルの断熱層(Pb)上には、断熱材(2B)及
び断熱層(Pb)の幅(W)と同幅(W)の断熱材
(2)を載置し、断熱材(2)上には、断熱材幅(W)
より大な幅(W14)の型枠板(14a)を先端(T
14)が内方へ突出した形態に付設した床スラブ型枠に
コンクリート打設する、請求項1乃至3のいずれか1項
の外壁形成方法。 - 【請求項5】 複合パネル(1)は、セメント板(P
a)と断熱層(Pb)とを幅方向に段差(G)を有して
積層し、複合パネル(1)の並設接合部では、断熱層相
互の継目線(L2)をセメント板内面に当接させる、請
求項1乃至4のいずれか1項の外壁形成方法。 - 【請求項6】 複合パネル(1)から成る壁外型枠の出
隅部(Cw)では、断面コ字状でアングル形態の出隅金
具(25)を複合パネル(1)の断熱層コーナー部(C
θ)に当接し、出隅金具(25)の各当接面をセメント
板(Pa)側からの皿ボルト(3)及び断熱層(Pb)
側からの断熱アンカー(4)で挟圧締着して出隅部内側
を補強する、請求項1乃至5のいずれか1項の外壁形成
方法。 - 【請求項7】 出隅金具(25)が断面コ字状鋼板で隅
部に面取り(25c)を備えたアングル形態を有し、上
下水平フランジ(25b)の両端部には鉄筋係止用の孔
(25h)を備え、両側の垂直ウエブ(25a)には皿
ボルト(3)挿通用の横長孔(25d)を備えている、
請求項6の外壁形成方法。 - 【請求項8】 複合パネル(1)のセメント板(Pa)
面上の横端太パイプ(7´)当接位置には、フォームタ
イ(6)挿通用の切欠(19a)を下辺(19u)から
散在配設した細長ゴム板(19)を延設し、横端太パイ
プ(7´)をゴム板上に載置してリブ座金(8)を介し
てフォームタイ(6)で締着する、請求項1乃至7のい
ずれか1項の外壁形成方法。 - 【請求項9】 複合パネル(1)上部の立設仮固定は、
複合パネル上端に係止金具(21)を嵌合し、係止金具
(21)のアンカー片(21d)を介して押圧手段で複
合パネル(1)上端を着脱可能に挟持し、係止金具の方
形プレート(21a)から外方に突設した長ナット(2
1c)を、ボルト、ターンバックル及びクランプを介し
て枠組足場と着脱自在に締着固定する、請求項1乃至8
のいずれか1項の外壁形成方法。 - 【請求項10】 複合パネル(1)のセメント板(P
a)が内面に通気用条溝(22)を備え、係止金具(2
1)がアンカー片(21d)の屈曲片(21d´)を該
条溝(22)に嵌入して方形プレート(21a)側から
のボルト(21b)でセメント板(Pa)を挟持する、
請求項9の外壁形成方法。 - 【請求項11】 方形プレート(21a)の前面中央部
にはボルト螺入用の長ナット(21c)を前方に突設す
ると共に、ボルト(21b)を前後動自在に螺入し、方
形プレート(21a)上部からは先端に下方への屈曲片
(21d´)を備えたアンカー片(21d)を後方へ突
出形成し、ボルト(21b)と屈曲片(21d´)とで
セメント板(Pa)を挟持可能とした、複合パネル
(1)の上部に用いる係止金具。 - 【請求項12】 方形平板状の連結片(20a)と座金
(20b)と締着ボルト(20c)とを含み、連結片
(20a)が、中央部に内面から突出した袋ナット(2
0d)と、両側には下端に連通する切欠(Hc)を備え
た皿ボルト(3)用の横長孔(H3)を有し、座金(2
0b)をセメント板(Pa)に当接し、連結片(20
a)を断熱層面に当接して締着ボルト(20c)をセメ
ント板(Pa)側から袋ナット(20d)に締着すると
共に、皿ボルト(3)をセメント板(Pa)側から挿入
して横長孔(H3)に断熱アンカー(4)で締着可能と
した、複合パネル用連結金具。
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