JP2000027347A - 建築物の床構造及びその施工方法 - Google Patents

建築物の床構造及びその施工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が容易で遮音性、防火性に優れ、その上
冬季においても壁体内に結露が生じるおそれのない建築
物の床構造及びその施工方法を得ること。 【解決手段】 基礎1と、縁部が基礎1上に設置された
デッキプレート5と、壁を取付ける部分の直下において
デッキプレート5上に設置された木製ランナー6と、デ
ッキプレート5の木製ランナー6で囲まれた領域に打設
されたコンクリート7とによって構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床構造及
びその施工方法に係り、特に、スチールハウスに実施し
て有効な床構造及びその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のスチールハウスの床構造の
一例を示す斜視図である。スチールハウスは、基本的に
は木造ツーバイフォー(2×4)住宅と部材構成を同じ
くしており、床骨組みには2×6〜2×10の形鋼を用
いている。図9において、1はアンカーボルト2が埋設
された布基礎で、その上面の屋外側にはアンカーボルト
2に固定されたクリップアングル21を介して軽溝形鋼
からなる端根太24が取付けられている。
【0003】25はリップ溝形鋼からなり、基礎1上に
例えば455mm間隔で配設された床根太で、その両端
部は端根太24のフランジの間に嵌入されている。26
は例えばリップ溝形鋼からなり、端根太24と床根太2
5との接合部に設けられたススチフナで、端根太24の
フランジの間に縦向きに嵌入され、かつそのウェブを床
根太25のウェブに背中合せに当接し、ドリリングタッ
ピンねじ(以下、ビスという)により端根太24及び床
根太25に接合され、床フレーム20を構成する。
【0004】床フレーム20は、1階では基礎1上に直
接又は木製土台を介して、メカニカルアンカー又は基礎
1に埋め込まれたアンカーボルト2により固定される。
この床フレーム20は、現場組立ての場合が多いが、分
割されたパネルとして搬入する場合もある。設置された
床フレーム20上には、床下張りとして構造用合板27
を、その長手方向を床根太25と直交させて千鳥状に敷
設し、例えば150〜200mm間隔でビスを打ち、床
面を構成する。なお28は構造用合板27上に設けられ
た壁パネルを構成する軽薄形鋼からなる下枠ランナー、
29はリップ溝形鋼からなり、下枠ランナー28上に立
設されたスタッドである。
【0005】2階の場合は、図10に示すように、スタ
ッド29上に設けた上枠ランナー30上に、1階の場合
と同様の手順により床フレーム20aを構成する。な
お、上枠ランナー30上に頭つなぎを設けることもあ
る。1階の天井は、2階の床フレーム20aに石膏ボー
ドを直接ビス止めする方法が最も簡単であるが、遮音性
に難があるため別に天井根太を配置して、床フレーム2
0aと縁を切った形で天井を構成することが多い。その
場合、天井内の吸音性向上のため、グラスウールなどの
吸音材を介装することもある。また、所定の防火性能が
要求される場合には、天井に石膏ボードを二重に張るな
どの対策が必要となる。
【0006】このように、従来のスチールハウスは、1
階の床は、基礎1+(木製土台)+床フレーム20+1
階壁の下枠ランナー28で構成されており、また、2階
の床は、1階壁の上枠ランナー30+(頭つなぎ)+床
フレーム20a+2階壁の下枠ランナー28で構成され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成した
従来のスチールハウスにおいては薄鋼板からなる軽量溝
形鋼及びリップ溝形鋼により床フレーム20,20aを
構成しているため、所定の間隔で配置される床根太25
の両端部、すなわち、壁からの圧縮力(鉛直荷重)が作
用する部分に、圧縮補強用のスチフナ26が不可欠であ
るなど、部品点数が多く、取付ける手間も多くかかる。
【0008】また、床フレーム20,20aの面内剛性
を確保するために、構造用合板27を床根太25と直交
方向に千鳥状に配置して多数のビスにより固定する必要
があるが、これは、スチールハウスの建設に際して最も
現場工数のかかる工程の1つである。このようなことか
ら、現場工数を減らすために、床フレーム20,20a
を分割したパネルとして搬入する方法もあるが、輸送上
の問題から幅2m程度に分割しなければならない、接合
部分が増えるため部品点数が増加する、重量が増加す
る、ビスの使用量が増加する、精度の確保に手間がかか
る、コストが高くなる等問題が多く、好ましくない。
【0009】さらに、前述のように2階の床フレーム2
0aは薄鋼板かなる成形体を骨格としているため、床の
振動に対して部材が共振して音や振動が伝わり易い。こ
のため、一定以上の音や振動の吸収性能を得るために
は、別に天井根太を配設して天井を構成し、その内側に
グラスウールなどの吸音材を介装する必要があるなど、
遮音上の問題もある。また、床フレーム20,20aを
構成する部材が薄肉のため防火上不利であり、このた
め、防火のための天井石膏ボードの二重張りやグラスウ
ール、ロックウールなどが必要とれさ、コスト、手間と
も増加する。
【0010】また、冬季には、1階の床フレーム20、
特にその外周部が換気口から流入する外気により冷却さ
れ、構造用合板27を介してその直上に配設された外壁
の下枠ランナー28を冷すことにより、壁体内に結露が
発生することがある。これを解決するために、床フレー
ム20の外周部及び床下で断熱補強が求められており、
このためコスト及び手間が増大するなどの問題もある。
【0011】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、施工が容易で遮音性及び防火性に優れ、
その上冬季においても壁体内に結露が生じるおそれのな
い建築物の床構造及びその施工方法を得ることを目的と
したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建築物の床
構造は、基礎と、縁部が該基礎上に設置されたデッキプ
レートと、壁を取付ける部分の直下において前記デッキ
プレート上に設置された木製ランナーと、前記デッキプ
レートの木製ランナーで囲まれた領域に打設されたコン
クリートとによって構成したものである。
【0013】また、上記の建築物の床構造において、基
礎とデッキプレートとの間に木製土台を設置したもので
ある。
【0014】また、本発明に係る建築物の床の施工方法
は、基礎上に直接又は木製土台を介してデッキプレート
の縁部を設置する工程と、壁を取付ける部分の直下にお
いてデッキプレート上に木製ランナーを設置してデッキ
プレートと共に基礎に固定する工程と、前記デッキプレ
ートの木製ランナーに囲まれた領域にコンクリートを打
設する工程とからなるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は本発明に
係る建築物の床構造の実施の形態1の要部を示す斜視
図、図2は上下階の接続構造を示す説明図である。図に
おいて、1はコンクリート製の基礎で、所定の位置にア
ンカーボルト2が植設されている。3はアンカーボルト
2に対応してボルト挿通穴が設けられた木製土台で、ボ
ルト挿通穴をアンカーボルト2に挿通して基礎1上に設
置されている。
【0016】5はエンドクローズ加工により平坦にされ
た縁部にアンカーボルト2に対応してボルト挿通穴が設
けられ、ボルト挿通穴をアンカーボルト2に挿通して縁
部が木製土台3上に載置されて設置されたデッキプレー
トである。6はアンカーボルト2に対応してボルト挿通
穴が設けられた木製ランナーで、デッキプレート5上の
壁パネルが取付けられる部分(基礎1の上方)の直下に
配設され、木製土台3、デッキプレート5及び木製ラン
ナー6を一体として、アンカーボルト2により基礎1に
固定されている。7はデッキプレート5の木製ランナー
6に囲まれた領域内に、木製ランナー6の上端レベル又
は所定のレベルまで打設されたコンクリートで、打設に
あたっては、必要に応じてワイヤーメッシュ、鉄筋等が
配設される。
【0017】10は木製ランナー6上に設置された壁パ
ネルで、11は例えば軽溝形鋼からなる下枠ランナー、
12は例えば1本又は複数本のリップ溝形鋼からなり、
下枠ランナー11上に立設されたスタッドであり、下枠
ランナー11はビス、木ねじ等により木製ランナー6に
固定されており、必要に応じてアンカーボルト2又はメ
カニカルアンカー等を用いて木造ランナー6に固定され
る。そして、スタッド12は下枠ランナー11にビス止
めされ、また、スタッド12に取付けられたホールダウ
ン金物13により、アンカーボルト2を介して基礎1に
固定される。
【0018】上下階の接続構造を示す図2において、1
2は下階の下枠ランナー11上に立設されたスタッド、
11aはスタッド12の上端部に取付けられた上枠ラン
ナーである。5aは縁部が上枠ランナー11aに設置さ
れたデッキプレートで、その縁部の上枠ランナー11a
上(壁パネルが取付けられる部分の直下)には木製ラン
ナー6aが設置されており、デッキプレート5a上の木
製ランナー6aで囲まれた領域には、コンクリート7a
が打設されている。なお、コンクリート7aには、必要
に応じてワイヤーメッシュ、鉄筋等を配設する。
【0019】11bは木製ランナー6aにビス、木ねじ
等により固定されて上階の壁パネル10aを構成する下
枠ランナー、12aは下枠ランナー11b上に立設され
たスタッド、13a,13bは下階のスタッド12及び
上階のスタッド12aに取付けられたホールダウン金物
である。14は上下のホールダウン金物13a,13
b、上下のランナー11a,11b、デッキプレート5
aの縁部及び木製ランナー6aを貫通した軸ボルトで、
上下のナット15によりこれらを一体に結合する。
【0020】図3は上下階の接続構造の他の例を示すも
ので、本例においては、下階の壁パネル10を構成する
スタッド12の上端部の上枠ランナー11a上に木製の
頭つなぎ3aを設置したものである。その他の構成は図
2の場合と同様である。
【0021】次に、上記のように構成した本実施の形態
の施工の一例について説明する。なお、以下の説明で記
述する数値はその一例を示すもので、これに限定するも
のではない。 (1)あらかじめ所定の位置にアンカーボルト2を埋込
んだ幅150mmの鉄筋コンクリート製の基礎1上に、
図4に示すように、アンカーボルト2に対応してボルト
挿通穴が設けられた断面89×140mmの木製土台3
を設置し、アンカーボルト2又はメカニカルアンカーで
固定する。この場合、隅角部、開口端部など構造上重要
な部分はアンカーボルト2により、その他の部分は必要
に応じてメカニカルアンカーを用いて固定し、アンカー
ボルト2は、木製土台3を貫通してその上面より少なく
とも80mm以上突出させておく。
【0022】(2)ついで、板厚1.6〜3.2mm程
度の表面処理鋼板からなり、縁部にアンカーボルト2及
びメカニカルアンカーに対応して穴あけ加工が施された
デッキプレート5を、図5に示すように、その穴をアン
カーボルト2及びメカニカルアンカーに挿通して木製土
台3に設置する。その際、必要に応じて釘等によりデッ
キプレート5を木製土台3に仮止めする。なお、デッキ
プレート5は、両端部をエンドクローズ加工したものが
望ましい。
【0023】(3)図6に示すように、デッキプレート
5上の壁パネル10を設置する位置、すなわち、木製土
台3の上方に、アンカーボルト2及びメカニカルアンカ
ーに対応してボルト挿通穴が設けられた断面寸法38×
140mmの木製ランナー6を配置し、ボルト挿通穴を
アンカーボルト2及びメカニカルアンカーに挿通してナ
ットで固定する。このとき、デッキプレート5も同時に
固定される。なお、デッキプレート5は、基礎1及び木
製土台3と一体にメカニカルアンカーで固定してもよ
く、この場合は、木製ランナー6の下面にメカニカルア
ンカーと干渉しないように切欠き、貫通穴等を設ける。
【0024】(4)デッキプレート5の上面の木製ラン
ナー6で囲まれた領域に、必要に応じてワイヤメッシ
ュ、鉄筋等を配設し、図7に示すように、木製ランナー
6の上端レベル又は所定のレベルまで、軽量コンクリー
ト7を打設する。なお、荷重条件が厳しくない場合は、
普通コンクリートを打設してもよい。
【0025】コンクリート7の打設にあたっては、木製
ランナー6がコンクリート型枠を兼ねているので、特別
に型枠を設ける必要がない。また、コンクリート7をデ
ッキプレート5の全面に打設すると、コンクリート7の
養生期間中は壁パネル10を施工できなため工期が長く
かかり、さらに、床コンクリートのレベルが出ていない
とそれより上の部分の精度を確保することができない
が、本発明においては、木製ランナー6により床のレベ
ルが確保されているので、コンクリート7の打設の時
期、コンクリート7のレベルに関係なく上部の工事を行
うことができる。
【0026】(5)図1に示すように、木製ランナー6
上に壁パネル10を配置してその下枠ランナー11をビ
ス、木ねじ等で木製ランナー6に固定し、また、構造上
重要な部分のスタッド12に取付けられたホールダウン
金物13をアンカーボルト2に固定する。なお、必要に
応じてメカニカルアンカー等により壁パネル10を緊締
する。このような壁パネル10の取付作業は、前述のよ
うにデッキプレート5上に打設したコンクリート7の打
設前、あるいは養生中でも行うことができる。
【0027】(6)上階がある場合は、図2に示すよう
に、下階の壁パネル10を構成するスタッド12の上部
にホールダウン金物13aを取付けると共に、上端部に
上枠ランナー11aを設置し、ビスにより接合する。つ
いで、上枠ランナー11a上にデッキプレート5aを掛
け渡して設置し、下階のスタッド12の上方においてデ
ッキプレート5の縁部に木製ランナー6aを配設し、上
枠ランナー11a、デッキプレート5aにボルト等によ
り固定する。また、間切り壁の直下にも木製ランナー6
aを取付ける。
【0028】(7)デッキプレート5aの上面の木製ラ
ンナー6aで囲まれた領域に、必要に応じてワイヤメッ
シュあるいは鉄筋を配設し、木製ランナー6aの上端レ
ベル又は所定のレベルまで軽量コンクリート7aを打設
する。なお、荷重条件が厳しくない場合は、普通コンク
リートを打設してもよい。
【0029】(8)木製ランナー6a上に上階の壁パネ
ル10aを配置してその下枠ランナー11bをビス、木
ねじ等により木製ランナー6aに接合する。そして、上
階のスタッド12aに取付けたホールダウン金物13
b、木製ランナー6a、デッキプレート5a及び下階の
スタッド12に取付けたホールダウン金物13aを貫通
した軸ボルト14の上下をナット15を締付けて、これ
らを一体に結合する。なお、上記の説明では、下階及び
上階のスタッド12,12aにホールダウン金物13
a,13bを取付けて軸ボルト14で一体に結合した場
合を示したが、隅角部、開口端部など、構造上重要な部
分以外の部分ではホールダウン金物を省略してもよい。
【0030】(9)図3の上下階の接続構造の場合は、
下階の壁フレーム10を構成するスタッド12の上端部
に、上枠ランナー11aを介して頭つなぎ3aを設置し
たもので、その他の施工手順は図2の場合とほぼ同様で
ある。
【0031】上記のように構成した床構造においては、
床下張り合板は不要でコンクリート7,7a上に床仕上
げ材を直貼りすることができるが、必要に応じて、合板
の捨て張りや転ばし根太等をコンクリート7,7a上に
打ち込み固定し、その上にフローリング、カーペットあ
るいは畳などを敷設して仕上げを行い、床を構成する。
【0032】[実施の形態2]図8は本発明の実施の形
態2の要部を示す斜視図である。実施の形態1では基礎
1上に木製土台3を設置し、その上にデッキプレート5
を掛け渡して配設した場合を示したが、本実施の形態に
おいては木製土台3を省略してデッキプレート5を基礎
1上に直接配設し、その縁部上に木製ランナー6を設置
してデッキプレート5と共に、アンカーボルト2あるは
メカニカルアンカーにより基礎1に固定したものであ
る。本実施の形態の施工方法及び効果は、実施の形態1
の場合と同様である。
【0033】上記のように構成した本発明によれば、次
のような多くの効果が得られる。 (1)床パネルにデッキプレートを使用したことによ
り、床パネルの枠組の製作、構造用合板の取付けなどが
不要になるので、部品点数及び施工工数を大幅に低減す
ることができる。 (2)デッキプレートの縁部が鉛直荷重を伝達するため
大きな剛性が得られる。また、デッキプレートにコンク
リートが打設されているので、水平剛性を大きくするこ
とができる。
【0034】(3)上階部分では下階の壁パネルの上枠
ランナーと上階のデッキプレートとをボルトやビスによ
り固定でき、圧縮補強の必要もない。 (4)木製ランナーを用いたことにより、デッキプレー
トを確実に固定することができ、また、ビスによって壁
パネルを固定することができる。さらに、木製ランナー
を設けたことにより壁下のレベルの確保が容易であり、
また、デッキプレート上に打設するコンクリートの型枠
に兼用でき、レベルが出し易い。
【0035】(5)デッキプレート上にコンクリートを
打設したことにより、床のマスと剛性が著しく向上し、
上階の騒音が床を透過して下階に伝播しにくくなり、遮
音性が大幅に向上すると共に、剛性不足に起因する共振
や振動が大幅に改善される。また、熱伝導性が低く、加
熱されても燃焼せず、強度低下が少いため耐火構造の床
となり、遮音性、防火性の問題を解決することができ
る。
【0036】(6)デッキプレートと壁パネルの下枠ラ
ンナーとの間に断熱性の高い木製ランナーを配設したの
で、床下に冷たい外気が流入しても下枠ランナーの温度
が低下しにくくなり、このため、壁体内の結露の発生を
防止することができる。 (7)デッキプレートを設置し、かつその上にコンクリ
ートを打設して床パネルを構成したので、床下張り合板
が不要になり、このため面倒な合板の取付け作業を省略
できる。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る建築物の床構造は、基礎
と、縁部が基礎上に直接又はデッキプレートを介して設
置されたデッキプレートと、壁を取付ける部分の直下に
おいてデッキプレート上に設置された木製ランナーと、
デッキプレートの木製ランナーで囲まれた領域に打設さ
れたコンクリートとによって構成したので、施工性、遮
音性、耐火性にすぐれ、その上冬季においても壁体内に
結露が生じるおそれのない床構造を得ることができる。
【0038】また、本発明に係る建築物の床の施工方法
は、基礎上に直接又は木製土台を介してデッキプレート
の縁部を設置する工程と、壁を取付ける部分の直下にお
いてデッキプレート上に木製ランナーを設置してデッキ
プレートと共に基礎に固定する工程と、デッキプレート
の木製ランナーに囲まれた領域にコンクリートを打設す
る工程とによって構成したので、上記と同様の効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の要部の斜視図である。
【図2】実施の形態1の下階と上階との接続構造を示す
説明図である。
【図3】下階と上階の接続構造の他の例の説明図であ
る。
【図4】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図5】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図6】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図7】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2の要部の斜視図である。
【図9】従来のスチールハウスの床構造の説明図であ
る。
【図10】図9の上階の床構造の説明図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 アンカーボルト 3 木製土台 3a 頭つなぎ 5,5a デッキプレート 6,6a 木製ランナー 7,7a コンクリート 10,10a 壁パネル 11,11b 下枠ランナー 11a 上枠ランナー 12,12a スタッド 13,13a,13b ホールダウン金物 14 軸ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎と、縁部が該基礎上に設置されたデ
    ッキプレートと、壁を取付ける部分の直下において前記
    デッキプレート上に設置された木製ランナーと、前記デ
    ッキプレートの木製ランナーで囲まれた領域に打設され
    たコンクリートとによって構成したことを特徴とする建
    築物の床構造。
  2. 【請求項2】 基礎とデッキプレートとの間に木製土台
    を設置したことを特徴とする請求項1記載の建築物の床
    構造。
  3. 【請求項3】 基礎上に直接又は木製土台を介してデッ
    キプレートの縁部を設置する工程と、 壁を取付ける部分の直下において前記デッキプレート上
    に木製ランナーを設置してデッキプレートと共に基礎に
    固定する工程と、 前記デッキプレートの木製ランナーに囲まれた領域にコ
    ンクリートを打設する工程とからなる建築物の床の施工
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005207217A (ja) * 2003-12-26 2005-08-04 Kazumine Maeda スチールハウス
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