JP3599240B2 - 鉄筋コンクリート造壁式構造の外断熱建築物に於ける外壁形成方法及び用いる金具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、鉄筋コンクリート造壁式構造の外断熱建築物の建築に於ける外壁形成方法、及びそれに用いる金具に関するものであり、詳しくは、鉄筋コンクリート造壁式構造の中低層外断熱建築物(3〜9階)に於いて、押出成形セメント板と断熱層と石膏ボード等の内装材とを一体化積層した外断熱乾式密着型の複合パネルを帳壁とし、押出成形セメント板と断熱層とを一体化した外断熱乾式密着型の複合パネルをコンクリート壁外枠に用いてコンクリート壁と一体化固定して耐力壁とする外壁形成技術に関するものであって、鉄筋コンクリート建築の分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の外断熱の鉄筋コンクリート造壁式構造建築物にあっては、外壁は、図11(A)に示す如く、(イ)外装材、通気層、断熱材をコンクリート壁外側に形成する通気層型、(ロ)外装材、断熱材をコンクリート壁外側に形成する密着型、(ハ)外装材、断熱材、密閉空気層をコンクリート壁外側に形成する密閉空気層型、(ニ)外装材、保護壁、断熱材をコンクリート壁外側に形成する二重壁型の各タイプがある。
【0003】
図11(B)は、上記(ロ)の密着型の外壁形成説明図であって、セメント板Pa´と断熱層Pbとを一体化した外断熱複合パネルP0を外型枠とし、内側の型枠合板7aと複合パネルP0内面との間に壁用鉄筋を配筋し、慣用の、縦端太16a、横端太16b、セパレータ9、KPコン10、軸足11、フォームタイ12、リブ座金13、ナット14、断熱アンカー27等により壁型枠組みして、コンクリート打設し、外側の複合パネルP0とコンクリート壁とを一体化した外断熱外壁を形成している。
【0004】
即ち、従来の外断熱の鉄筋コンクリート造壁式構造建築物での外壁は、使用する外断熱複合パネルに差はあっても、外壁は全て鉄筋コンクリートに壁パネルを一体化するものであり、鉄筋コンクリート造壁式構造の外壁にあっては、強度計算上耐力壁となる部分も、耐力壁と計算されない部分も、全て鉄筋コンクリート打設している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の鉄筋コンクリート造壁式構造の建築物にあっては、内断熱タイプ、外断熱タイプを問わず、外壁は、耐力壁部も非耐力壁部も全てコンクリート壁であるため、外壁全てにコンクリート型枠工を必要とし、特に、複合パネルを外型枠に組込む壁式構造の外断熱鉄筋コンクリート造建築物にあっては、複合パネルの型枠組み付けの煩雑、且つ困難さのため、建築施工コスト中に占める型枠工の比率が高く、結果として、壁式構造の鉄筋コンクリート造建築物にあっては、外断熱建築物は内断熱建築物より建築コストが大幅に高く(2001年時点で30〜35%高)、鉄筋コンクリート造壁式構造に於ける外断熱建築物の普及の阻害要因となっていた。
【0006】
本発明は、壁式構造の鉄筋コンクリート造建築物に於いて、耐力壁部以外の外壁部分は、全てコンクリート打設を排除して単なる外断熱複合パネルのみで帳壁を形成し、外壁全てを外断熱複合パネルのみの帳壁部と、外断熱複合パネルを外側に備えた耐力壁部とで好都合に形成出来る技術の開発に成功したものであり、鉄筋コンクリート造壁式構造の外断熱建築物を画期的な低コストで提供可能とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は、耐力壁W部では、外断熱複合パネルP0を外壁枠に用いてコンクリート壁型枠M1を形成し、耐力壁W部間の開口部Rでは、アンカー片3d,4dを備えた取付金具3,4を床スラブS型枠M2の前端部に組み込み、帳壁用外断熱複合パネルPの下枠5b及び上枠5aを上下床スラブの取付金具3,4に係止した状態で床スラブ型枠M2及び耐力壁型枠M1にコンクリート打設し、外断熱複合パネルPのみの帳壁Rwを外断熱複合パネルP0を備えた耐力壁Wと同時に形成するものである(請求項1)。
尚、帳壁に用いる外断熱複合パネルP自体は建物の外壁としての強度が必要であり、耐力壁Wに用いる複合パネルP0自体が必要強度を備えたものであれば、帳壁RwのパネルPと耐力壁WのパネルP0に同一パネルの適用が可能である。
【0008】
また、床スラブSと該床スラブS前端部から下方に連なる耐力壁Wとは同時にコンクリート打設するため、取付金具3,4は床スラブSの型枠M2に組み込んだ状態で帳壁Rwのパネル上枠5aを係止保持すれば帳壁パネルPが耐力壁Wと同時に取付け出来るので、取付金具3,4は、床スラブへの固定用のアンカー片3d,4dと複合パネルPのの下枠5b及び上枠5aを係止する取付部を具備しておれば良く、取付部がアンカー片と一体の図9(A)のタイプでも、別体の取付プレート4aをアンカー片を備えたプレート受3上に溶接固定する図9(B)のタイプでも良い。
尚、帳壁のパネルPは、床スラブSのコンクリートの打設から固化まで立設状態を保持する必要があるが、取付金具3,4のみでの仮固定が不十分な場合は、慣用の鳥居型枠組足場等を利用した仮固定で良く、或いは耐力壁Wの外型枠としての耐力壁複合パネルP0と一体的に支持固定しても良い。
勿論、上下各取付金具3,4を各床スラブ型枠M2に組み込んだ状態で張壁用複合パネルPを耐力壁型枠M1と共に立設仮固定して、複数階の床スラブS及び耐力壁Wの同時コンクリート打設により施工効率を上げることも、複数階高の帳壁複合パネルP及び耐力壁複合パネルP0を用いて施工効率を上げることも可能である。
【0009】
従って、本発明によれば、帳壁Rw部ではコンクリート壁が存在しないために外壁の型枠組みが大幅に削減出来、従来の型枠工に比べて型枠使用量及び作業量が大幅に低減出来、建築コストの大幅低減が可能となる。この場合、耐力壁Wを厚くして壁長を合理化すれば型枠工のより一層の合理化及びコストダウンが期待出来る。
また、耐力壁Wの複合パネルP0と帳壁Rwの複合パネルPは壁コンクリートの打設前に同時に型枠工で横並びに立設保持するため、パネル相互間の位置調整も可能であり、壁コンクリート打設によって帳壁Rwが耐力壁Wと同時に形成されるため、帳壁RwのパネルPと耐力壁WのパネルP0との関係、及び帳壁のパネルP相互の関係が連結良く、寸法歪なく、きれいに仕上がる。
【0010】
また、各階毎に外壁全体を同時に形成出来るため、例えば、上の階では型枠取付作業が、下の階では換気口や窓の取付作業が、同時進行的に遂行出来、作業性が良い。
また、寒中コンクリート工事の施工に有利である。即ち、寒中コンクリートの施工は暖房してコンクリートの凍結を防止しなければならないが、開口部Rは断熱効果の高い複合パネルが立設するので、養生も窓などの小面積で良く、従って、開口部Rでの複合パネルPによる暖房効果、養生コスト低減、作業性の面から極めて有利である。
【0011】
また、帳壁Rwは、外断熱複合パネルPの下枠5bを既に固化した下階の床スラブSと一体固定の取付金具3,4に係止してパネルPを立設固定すると共に、該パネルPの上枠5aに係止した取付金具3,4を上階の床スラブSの型枠M2に組み込み、上階の床スラブ型枠M2及び耐力壁型枠M1へのコンクリート打設によって、耐力壁複合パネルP0と同時に取付けるのが好ましい(請求項2)。この場合、帳壁複合パネルPの開口部Rへの立設仮固定作業は、固化した下階の床スラブ上の取付金具3,4と上階の床スラブ型枠M2の取付金具3,4への立設仮固定であるので帳壁複合パネルPの下端面Beの支承固定が容易であり、しかも、耐力壁Wでの壁型枠M1工事と同時並行であり、耐力壁パネルP0の立設仮固定(型枠固定)と同時であるので、各複合パネルP,P0相互の不陸調整等の寸法調整が容易となる。
【0012】
また、帳壁Rwの、各外断熱複合パネルPの取付金具間Lsでの上下間隙d2、耐力壁Wの各外断熱複合パネルP0上下間隙d2、及び帳壁複合パネルPと耐力壁複合パネルP0の間隙2gでの各断熱層Pb間には、床スラブ型枠M2及び耐力壁型枠M1の組み立て時に、各パネルP,P0の断熱層Pb厚と同幅の断熱材2a,2bを介在させるのが好ましい(請求項3)。
【0013】
帳壁Rwの複合パネルPは、下方パネル上枠5aと上方パネル下枠5bとを取付金具4に図5(A)の如く係止するため、取付金具間Lsに断熱材2aを介在させれば、帳壁Rwの複合パネルPの上下間隙への断熱性付与は取付金具3,4部分への現場発泡ウレタンフォーム注入だけで良くなり、複合パネルP間への取付金具3,4を採用したための外壁の断熱性能低下の危険も比較的容易な作業によって防止出来る。
また、断熱材2aの厚さd2は、取付金具の取付プレート4a上面と下方パネルP上枠5a上面との寸法d2、即ち上方パネル下枠5bと下方パネル上枠5aとの間隙、と等しいため、床スラブ型枠M2の型枠合板7bも図4(A)の如く、帳壁複合パネルPの全長に亘って均等に配置可能となり、作業性が良い。
【0014】
また、耐力壁複合パネルP0上下間隙d2にも同様に均等な断熱材2aを介在させるので、建築物の外壁は、帳壁Rw部及び耐力壁W部を通した均一の目地仕上げが可能となり、外壁の断熱性及び外観を損なうことなく形成出来る。
また、図7(A),(B)の如く、帳壁複合パネルPと耐力壁複合パネルP0間にも断熱材2bを介在させるため、両パネルP,P0間には断熱性を損なうことなく小寸の間隙が形成出来、帳壁側複合パネルPのセメント板Paと耐力壁側の複合パネルP0のセメント板Pa´の衝突破損を生じることなく壁型枠M1組みが容易となる。しかも、各断熱材2a,2bは共に複合パネルP,P0の断熱層の厚さを有するため、各パネル間隙d2,2g間で各パネルP,P0の有する断熱性を損なうことが避けられる。
尚、各断熱材2a,2bの介在は、断熱材2aは複合パネルPの上枠5a、及び複合パネルP0の断熱層上端面上に接着し、断熱材2bは複合パネルPの側枠5c外面に貼着するのが作業性から好都合である。
【0015】
また、床スラブ型枠M2組み立て時に、帳壁Rw部では、取付金具4の取付プレート4a下面と複合パネル上枠5a上面との間に抜去可能の飼木20を介在させて取付プレート上面4fを取付金具間Lsでの断熱材2a上面と面一とし、取付プレート上面4fから断熱材2a上面に亘って型板(型枠合板)7bを載置するのが好ましい(請求項4)。
この場合は、床スラブ型枠M2内へのコンクリート打設時に、断熱材2a上面から取付プレート上面4fに亘る複合パネルPの載置面、及び複合パネルPの上枠5aと取付金具の取付プレート4aとの隙間へのコンクリート流入が阻止出来、帳壁パネルPの下端面Btは型枠合板7bを撤去した後の平滑な面への均斉な載置が可能となり、帳壁パネルPを張設した後の取付金具部の飼木20除去のスペースを含む上下パネル間隙への現場発泡ウレタンフォーム注入による断熱性付与作業も設計どおり実施出来る。
【0016】
また、型板(型枠合板)7bを、上面が床スラブ上面Sfから若干突出し、且つ下面が床スラブ上面Sfより小段差d1下方とするのが好ましい(請求項5)。
尚、「床スラブ上面Sfから若干突出」の意は、打設コンクリートの床スラブ上面Sfからの外方への流出を阻止出来、且つ床スラブ上面のコンクリート仕上げ塗作業時に鏝(こて)作業の基準及びストッパー役を果せば良い突出高さであり、1mm前後の意である。
従って、型枠合板7bは、コンクリート打設に伴なう床スラブ上面Sfの形成に有利であると共に、コンクリート固化後の型枠解体除去によって取付プレート4a上面4fが床スラブ上面Sfより小段差d1下方となるため、帳壁複合パネルPの下端面Beが床スラブ上面Sfよりd1下方に載置固定出来、複合パネルP下端面Beからの雨水の床スラブ上面Sfへの侵入が阻止出来る。
【0017】
また、連結ピン6を型板(型枠合板)7b上方から複合パネル上枠5aに螺入固定して取付金具4を床スラブ型枠前端に組み込み、床スラブのコンクリート打設後に飼木20及び型板(型枠合板)7bを抜去するのが好ましい(請求項6)。
この場合、型枠合板7bは適所を断熱材2aに釘打ちしても固定出来るが、連結ピン6を図4に示す如く全ねじボルトとし、ナット6nで型枠合板7bを締着すれば、型枠合板7bの着脱が容易となり、コンクリート型枠の機能を果す飼木20及び型枠合板7bの設置及び撤去作業が容易となり、取付金具4の床スラブ前端への固定作業が合理化出来る。
【0018】
また、飼木20は、内端面20eから中央部までの連結ピン6抜去用の切込溝20sを形成しておき、取付プレート4aと上枠5a間に挿入して連結ピン6に前方から嵌合した後、内端面20eで切込溝20sを破断容易な粘着テープ等の閉止片で閉止して型枠組みするのが好ましい(請求項7)。
この場合は、飼木20が完全な側面型板の機能を奏すると共に、粘着テープ等の閉止片がコンクリート切込溝20s内への流入を防ぐため、コンクリート打設後の飼木20の除去も外方への引抜きであって容易である。
【0019】
また、開口部Rでは、複合パネルPの下枠5bは床スラブSと一体化固定された取付金具3,4の取付プレート4a,4bに、上枠5aは床スラブ型枠M2に組み込まれた取付金具4の取付プレート4aに、連結ピン6を介して係止すると共に、該パネルPの上枠5aには支持片着脱用長ナット22bを備えた全体厚さ22hが小さい平板金具22を取付け、該平板金具22を介して支持片により該パネルPを立設状態に仮固定するのが好ましい(請求項8)。
尚、平板金具22の「全体厚さ22hが小さい」の意は、帳壁Rwの下方パネル上枠5aと上方パネル下枠5bとの間隙d2内に納まる意であり、厚さ22hはパネル上下間隙d2と同じかそれ以下である。
【0020】
また、平板金具22の支持片着脱用長ナット22bとしては、図9(C),(D)に示す如く、長ナット22bを平板部材22に埋設して溶接固着するのが好ましい。従って、平板金具22が上方パネル下枠5bと下方パネル上枠5aとの間に干渉せずに固定出来るため、帳壁Rw部での上下パネル間の所望位置に配置が可能であり、該金具22の着脱部22bと鳥居型枠組足場等の外方の支持体との間に慣用の壁つなぎ等の支持片を介在させて複合パネルPの立設状態仮固定が確実、且つ容易に実施出来、作業性が向上する。
【0021】
また、耐力壁W部の並設複合パネルP0接合部は、断熱層Pb相互が当接する継目線Lbを、セメント板Pa´相互の継目線Laからずらして一方のセメント板Pa´内面に当接させるのが好ましい(請求項9)。
耐力壁W部では、複合パネルP0が外側壁型枠として機能するため、並設パネルP0の断熱層継目線Lbから打設コンクリートが若干漏出するが、継目線Lbがセメント板Pa´内面に当接しているため、コンクリートの継目線Lbからの漏出によるセメント板Pa´間の接続目地への漏出が防止出来、従って、従来難作業であった接続目地の仕上げ前のコンクリート除去及び清掃作業が軽減又は解消出来る。
【0022】
また、帳壁複合パネルP及び耐力壁複合パネルP0の上端面Bt,Bt´及び下端面Be,Be´を面一に、且つ、両パネル下端面Be,Be´を床スラブ上面Sfより若干d1下方で面一に設置するのが好ましい(請求項10)。
目地シーリングは耐候性及び仕上げの問題により、建築物の耐用期間中に雨水の浸入を招くことがあるが、この場合、各床スラブS外側の帳壁複合パネルPの下端面が床スラブ表面Sfより下方に位置しているため、パネル下端面Beに侵入した雨水の床スラブ上面Sfへの侵入が阻止出来る。
しかも、帳壁パネルと耐力壁パネルの上下端面が面一であるため、上下パネル間隙d2への断熱材2aの装着が容易であり、目地が外壁を通した直線となって外観が良く仕上がる。
【0023】
また、耐力壁Wの壁型枠M1は、両側の型板7sを帳壁複合パネルPの側端部内面に当接形成し、耐力壁コンクリートWcで帳壁複合パネルPと耐力壁複合パネルP0の境界部を密閉するのが好ましい(請求項11)。
この場合、壁型枠M1の枠組みにあっては、両側型板7sを帳壁複合パネルPの側端部内面に当接するので、型枠組み及び型枠解体が容易、且つ合理化出来ると共に、形成された耐力壁Wの側端部と帳壁Rwとの境界に隙間が発生しないため、室内側での壁面がきれいに形成出来て内装仕上げが容易となる。
【0024】
また、帳壁パネルPの取付金具は、アンカー片4dを備えた取付プレート4aと連結ピン6とを含み、取付プレート4aが水平鋼板プレートの前部両側に連結ピン孔H2を備え、後部中央に大径孔Hmを備えると共に、後部下面からアンカー片4dを屈曲突出しており、連結ピン6が全ねじボルトであるのが好ましい(請求項12)。
この場合、連結ピン6が全ねじであるため取付プレート4aの連結ピン孔H2と螺合固定して連結ピン6を複合パネルPの上下枠5a,5bの取付孔H1に嵌入係止させても、パネル上枠5aの取付孔H1に連結ピン6を螺合固定し、取付プレート4aの連結ピン孔H2に連結ピン6を嵌合係止しても良い。また、大径孔Hmの存在は、取付プレート4a下面への打設コンクリートの充填状態の確認に有効であり、取付プレート4aの上面側及び下面側のコンクリートを連通させ、屈曲突出アンカー片4dの存在と相俟って取付金具4の床スラブコンクリートとの強固な固着を達成する。
【0025】
また、帳壁複合パネルPの上端立設仮固定に用いる平板金具(P金具)は、平板部材22aと締着用ボルト23とから成り、平板部材22aには、前部上面に長ナット22bを前後方向に、且つ、長ナット22b下面が平板部材下面22uと面一となるように埋設付設し、金具厚22hが上下壁パネル間隙d2に納まる寸法であるのが好ましい(請求項13)。
本金具を用いれば、ねじ孔H4を解して締着ボルト23をパネル上枠5a上に固定し、長ナット22bに外方から壁つなぎのジョイントボルトを螺入固定して、外部の鳥居型枠組足場パイプ等の立設固定物に複合パネルP上端を仮固定出来るため、帳壁複合パネルPの立設仮固定が容易であり、しかも、パネル上枠5a上のP金具全体の厚みも長ナット22bと下面が平板部材22の下面22uと面一に埋設するためパネル上端の仮固定に必要な薄型と出来、上下の帳壁複合パネルP間の間隙d2に入るため、複合パネルPの上枠への型枠合板7bの固定はP金具を取付けた上から支障なく実施出来、しかも、複合パネルPの本固定(上枠5aを係止した取付金具4の床スラブSとの一体化固定)後はジョイントボルトを外方へ取外すだけでP金具(平板金具)自体はパネル上枠5aに固定のままと出来、また、そのままP金具を固定しておくことで、足場の保持(転倒防止)にもなり、慣用の壁つなぎの役目もする。
従って、帳壁複合パネルPの立設仮固定及び型枠組み作業が簡単、且つ容易となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明を、中低層(3階〜9階)の鉄筋コンクリート造壁式構造の住居用又は事務所用の外断熱建築物に適用する。
図1に示す如く、外壁の全ては外断熱乾式密着型複合パネル(図11(A)の(ロ)のタイプ)を備えたものであり、耐力壁Wは、コンクリート壁厚Wtを従来の鉄筋コンクリート造壁式構造建築物に於けるコンクリート壁厚より厚くして壁量を低減することにより、耐力壁W間には、従来の鉄筋コンクリート造壁式構造建築物に於ける耐力壁に計算出来ない壁部分より大きな開口部Rを配置し、耐力壁W部は図2(B)に示す外断熱複合パネル(従来の図11(A)の(ロ)のタイプ)をコンクリート壁外側に一体化固定し、開口部Rには外断熱複合パネルのみから成る新規な帳壁を張設する。
【0027】
〔外断熱複合パネル(図2)〕
帳壁Rw用複合パネルPは、図2(A)に示す如く、セメント板Pa、断熱層Pb、石膏ボードPcの積層一体化物であって、セメント板Paは、厚さT1が60mm、外面板C1及び内面板C2が12.5mmで、幅awが34mmの上下方向貫通孔a1を内部に並列配置した形態に、セメント、ケイ酸質原料及び繊物質原料を用いて押出成形し、オートクレーブ養生した押出成形セメント板である。
また、断熱層Pbは厚さT2が75mmの合成樹脂発泡体(典型的には硬質発泡ウレタンフォーム)であり、内面に12.5mm厚の石膏ボードPcを有し、上枠5a、下枠5b及び側枠5cを備え、セメント板Paを上下のZクリップを介して上下枠に係止したものであり、標準的パネルPにあっては、板幅Lcが600mmのセメント板Paの3枚をZクリップで上枠5a及び下枠5bに係止した幅Lpが1800mmのものであり、典型的には、特許第2999980号の外断熱複合パネルである。
尚、上枠5aにはねじ孔の取付孔H1を、下枠5bには嵌入孔の取付孔H1を、各セメント板Pa中央部に2個1対ずつ取付金具用に穿設するが、1階用パネルPのみは、上枠5a、下枠5bの取付孔H1を共にねじ孔とする。
更に上枠5aにはパネルPの両端から450mmの位置にパネルPの吊上げに用いるアイボルト用孔H3を2個穿設する。
【0028】
また、耐力壁W用複合パネルP0は、図2(B)に示す如く、セメント板Pa´と断熱層Pbの一体化積層品であり、従来の乾式密着層型の外断熱複合パネルのタイプであって、セメント板Pa´は、板厚T1´が25mmで内面に多数の並設条溝a2を備えており、断熱層Pbは厚さT2が75mmで、通気層としての条溝a2をつぶさないように、且つ、セメント板Pa´とは両側端で10mmの段差dxを生じるようにセメント板Pa内面に積層一体化したものである。
尚、複合パネルP0はコンクリート壁外型枠として用いるため、パネルP0の中央部には壁型枠組み用のセパレータ挿入孔を、両端部には皿ボルト挿入孔を穿設しておく。
【0029】
〔複合パネル取付金具(図9)〕
図9(A)に示す取付金具4は、2階以上の床スラブS及びパラペットへの複合パネルPの取付けに好適なものである。
該金具4は、取付プレート4aと連結ピン6とから成り、取付プレート4aは、前後幅W4が160mm、長さL4が180mmで9mm厚の方形鋼板の前部には、前端及び側端から30mmの位置に15mm径の連結ピン孔H2を2個穿設し、後部中央には、後端より30mmの位置に25mm径の大径孔Hmを穿設すると共に、裏面後部には、後端及び側端から30mmの位置に直径13mmで先端に100mmの屈曲部4d´を形成した長さLdが130mmのアンカー片4dを2本下方へ垂直に溶接固定する。また、連結ピン6は、尖端6tを備えた12mm径、75mm長の全ねじボルトである。
【0030】
また、図9(B)に示す取付金具3は1階の床スラブSへの複合パネルPの取付けに好適なものである。
該金具3は、プレート受3´、取付プレート4b及び連結ピン6から成り、プレート受3´は、75mm×75mmで厚さ6mmの等辺山形鋼のアングル片で、長さL3が200mmの水平片3a及び垂直片3bを備え、垂直片3bは、両端部に釘孔Hnを配置すると共に、中央部には直径19mmで先端に50mm長の下方屈曲部3d´を形成した長さ150mmのアンカー片3dを後方へ若干傾斜した形態に溶接固定し、水平片3aには、下面に底板3c´を当接固定し、両端縁及び後縁から水平片3a上面より起立高さ3tが20mmの薄鋼板(1.6mm厚)製コンクリート止3cを備えている。
【0031】
また、取付プレート4bは、前後幅W4´が130mm、長さL4が180mmで9mm厚の方形鋼板であって、前部には、前端及び側端より30mmの位置に15mm径の連結ピン孔H2を2個穿設し、後部中央には、後端より30mmの位置に25mm径の大径孔Hmを穿設したものである。
また、連結ピン6は、尖端6tを備えた12mm径、75mm長の全ねじボルトである。
【0032】
〔パネル仮固定用の平板金具(P金具)〕
パネル仮固定用のP金具は、図9(C),(D)に示す如く、前後幅22Wが70mm、長さ22Lが50mmで5mm厚の方形鋼板22aであり、前端中央部上面には内径9mmのねじ孔22sを有する外径22dが16mmの長ナット22bを長ナット下面が方形鋼板22a下面と面一の埋設形態に溶接固定し、後部中央にはボルト23挿入用の孔H4を配置し、頭部厚み23hが7mmのボルト23を使用し、厚さ22h(16mm)を上下各複合パネルPに配設時の上下間隙d2(20mm)内に納まる構造とする。
【0033】
〔帳壁複合パネルの張設〕
▲1▼. 1階床スラブSへの取付金具3の固定(図3,図9):
1階床スラブSの取付金具としては図9(B)に示す金具3を採用する。
図3(A)に示す如く、基礎構造体1の外側に、75mm厚の断熱材2及び外側型枠合板7aを桟木8aを介して慣用のセパレータ9、KPコン10、軸足11、フォームタイ12、リブ座金13及びナットを用いて組付ける。
尚、2aは20mm厚、75mm幅の断熱材であって、断熱材2上に取付金具3のプレート受3´の占有部分L3(200mm)のみを外して、取付金具3間Ls全てに亘って貼着したものであり、断熱材2a上全長に亘って12mm厚の型枠合板7bを内端が断熱材2aより15mm突出した状態に固定する。
【0034】
また、プレート受3´は、図3(B)に示す如くプレート上面3fと床スラブ上面Sfとの段差d3(20mm)を保持した形態に垂直片3bの釘孔Hnを介して型枠合板7aに固定し、且つアンカー片3dを床スラブ型枠内の鉄筋と針金結束し、取付金具3のプレート受3´のスラブ型枠内への配置を完了する。
【0035】
尚、型枠合板7bは幅90mm、厚さ12mmで、厚さはその上面が床スラブ上面Sfより約1mm突出する厚さであり、内方への突出長15mmは複合パネルPの石膏ボードPc厚(12.5mm)嵌入用のスペースを形成する長さである。
次いで、床スラブ型枠M1内にコンクリートを流入し、床スラブ前端上面がプレート受3´の部分ではコンクリート止3cで規制され、その他の部分では型枠合板7b内端で規制された状態にコンクリート打設し、コンクリート固化後に型枠合板7a及び7bを取外し、プレート受3´上面が床スラブ上面Sfよりd3(20mm)下方位置でアンカー片3dを介して床スラブSの前端に強固に一体化固定する。
【0036】
▲2▼. 1階帳壁パネルPの下端取付け(図3,図9):
帳壁複合パネルPは、図1の如く3枚のセメント板Paの各中央部で取付金具3に取付けるものであり、図2(A)の如く、上枠5a及び下枠5bには、それぞれ取付孔H1を備え、上枠5aには外端から450mmの両位置にアイボルト孔H3を2個備えている。
まず、連結ピン6を下枠の各取付孔H1に下端が15mm前後突出状態に螺入し、アイボルト孔H3に螺入した吊上用アイボルト(図示せず)を介して複合パネルPを位置合せして取付プレート4b(図9(B))の連結ピン孔H2に連結ボルト6の下端突出部を嵌入し、複合パネルPの下端を取付プレート4bと共にプレート受3´上面3fでの前後左右位置決め(必要なら取付プレート4bとプレート受3´上面間に鋼板等の飼物を介在して上下調整)して取付プレート4bを大径孔Hmを介してプレート受3´に溶接固定する。
【0037】
▲3▼. 1階帳壁パネルPの仮固定(図10):
1階の帳壁複合パネルPは下枠5bを1階床スラブSの取付金具3に固定すると共に、上枠5aの両側のアイボルト孔H3にP金具22(図9(C))のボルト孔H4を重ねてボルト23でP金具22を上枠5aに固定し、P金具22の長ナット22bにジョイントボルト先端を螺入すると共に、慣用のターンバックル付壁つなぎ及びクランプを介してジョイントボルトと枠組足場(鳥居型足場)の建枠とを連結して該パネルPの上枠5aを仮固定する。
【0038】
▲4▼. 2階床スラブSへの取付金具4の固定(図4):
1階帳壁複合パネルPは、1階床スラブSの取付金具3(図9(B))に下枠5bを固定し、上枠5aをP金具22を用いて転倒防止仮固定した後、2階床スラブSの型枠組みにより図9(A)に示す取付金具4を床スラブ型枠M2内に組み込む。
帳壁部での床スラブ型枠M2は、図4(A)に示す如く、下面を規制する型枠合板7cがパイプサポート18上の大引き17上に根太パイプ16c及び桟木8cを介して支持され、前端が複合パネルP上端部で規制される。尚、複合パネルPは、内面上端部のコンクリート床スラブSと一体化する部分には石膏ボードPcが存在しないように予め石膏ボードPc上端部Ptを切除しておき、内側の型枠合板7c上のスラブ引金物19と外側の横端太パイプ16bとを図4(B)に示す如く、軸足11、フォームタイ12、リブ座金13、及びナット14で仮固定する。
【0039】
また、上枠5aの取付孔H1(ねじ孔)には、連結ボルト6を螺入し、上枠5a上には、図4(C)に示す如き前端から中央部まで15mm幅の切込溝26sを2本備えた11mm厚の飼木20を、各連結ピン6に切込溝20sを嵌合挿入して内端面20eの切込溝20s端を粘着テープ20cで閉止し、内端面20eをパネル断熱層内面と面一に設置し、該飼木20上に取付金具4の取付プレート4aを連結ピン6に連結ピン孔H2を介して載置し、取付金具4のアンカー片4dをスラブ型枠M2内の鉄筋と針金で結束固定する。
また、上枠5a上の取付金具4の存在しない部分、即ち取付金具間Ls(図1)には、20mm厚、75mm幅の断熱材2aを貼着し、上枠5aのアイボルト孔H3部では、断熱材2aの一部をP金具22が嵌入出来るように内端部をコンクリート止めに残して切除し、P金具22をボルト23でアイボルト孔H3に止着し、上枠5aの断熱材2a上、取付金具4上、及びP金具22上全長に亘って、型枠合板7b(幅90mm、厚さ12mm)をパネルPの断熱層内面より15mm内方へ突出させ、且つ上面が床スラブ上面Sfより1mm上方へ突出した状態に連結ピン6に嵌挿配置し、連結ピン6上端へのナット6nの締着により、上枠5a、飼木20、取付プレート4a、及び型枠合板7bを積層形態に仮固定する。
尚、P金具22の取付けは、断熱材2aをP金具幅に亘って切除して取付け、型枠合板7bとパネルP上縁間にコンクリート流入防止用の粘着テープを施しても良い。
【0040】
次いで、2階床スラブ型枠M2内にコンクリート打設し、床スラブSの上面の鏝(こて)仕上げするが、型枠合板7bの床スラブ上面よりの約1mmの突出が塗り作業の基準及びストッパー機能を奏し、鏝塗りは容易、且つきれいに出来る。そしてコンクリート固化後に、ナット6nを外して型枠合板7bを取外し、取付プレート4aと上枠5a間の飼木20を前方に引抜く。この場合、飼木20の内端面20eに止着した粘着テープ20cがコンクリートの切込溝20s内への流入を阻止するため、且つ粘着テープ20eは破断容易なため、飼木20の引抜きは比較的容易である。
2階床スラブSのコンクリート固化により取付金具4が床スラブSに強固に一体化固定された段階で、1階帳壁複合パネルPは、上端部Ptの石膏ボードPc切除部分が床スラブSの前端と一体化すると共に、上枠5a及び下枠5bが各床スラブSに強固に保持されて取付固定が完了する。
【0041】
▲5▼. 2階帳壁パネルPの取付け(図4):
2階床スラブSのコンクリートが固化し、1階帳壁パネルP上の型枠合板7b及び飼木20を取外した段階で、1階パネル上枠5a上の断熱材2aの前面には、図5に示す如く、断熱材2aと同厚で前後幅がセメント板内面板c2と同幅のシーリングゴム21を貼着して防水性及び耐候性を付与する。次いで、2階用帳壁パネルPは、上枠5aの各取付孔(ねじ孔)H1に連結ピン6の下端部を螺入固定し、アイボルト孔H3にアイボルト(図示せず)を螺入固定してアイボルトを介して吊上げ、1階複合パネルPの上枠5a上に位置決めし、下枠5bの各取付孔(嵌入孔)H1を下方パネルPの上枠5a上から取付プレート4aの連結ピン孔H2を貫通して突出した各連結ピン6に嵌合し、パネルP下枠5bを既に固定されている下方パネルPの上枠5aに取付金具4を介して係止し、2階床スラブSに固定された取付金具4に係止固定する。
該パネルPの仮固定、及び該パネルPの上枠5aの3階床スラブSへの取付金具4による固定は1階帳壁パネルPでの固定と同じであり、順次同じ手法で帳壁パネルPの建上げを遂行する。
【0042】
▲6▼. 最上階帳壁パネルPの上端固定(図6):
図6(A)に示す如く、最上階用の複合パネルPは、セメント板Paが断熱層Pbより突出した形状であり、石膏ボードPcは、他の複合パネルP同様コンクリート接合部となるパネル上端部Ptを切除する。そして、上枠5aの取付孔(ねじ孔)H1に連結ピンを螺入し、上方への連結ピン6の突出部に取付金具4の連結ピン孔H2を嵌合してナット6nにより取付金具4と上枠5aを固定する。また、パラペットSpを有する床スラブSの型枠組みにあって、下面型枠は、他の床スラブSの場合同様サポート18、根太パイプ16c、桟木8cを用いて型枠合板7cで形成するが、パラペットSpは、取付プレート上面4fより12mm高くした内側型枠合板7aの上下に桟木8dを釘固定し、慣用の吊枠金具で下面合板7cに固定する。
【0043】
また、型枠合板7aと複合パネルPとは、内側の桟木8aと外側の横端太16bとを慣用のセパレータ9、フォームタイ12、リブ座金13、ナット14により締着する。勿論、他の床スラブ型枠M2組み同様に、型枠合板7cに固定したスラブ引金物19とパネル外側の横端太パイプ16bとも締着する。
次いで、パラペットSpを含む天井床スラブSにコンクリート打設し、取付金具4の、アンカー片4dのコンクリート内への埋設、及び大径孔Hmの上下へのコンクリート連通により、取付金具4をパラペットSpと強固に一体化固定し、パラペット付天井スラブSの各型枠を解体除去し、最上階帳壁パネルPの上端固定を完了する。
【0044】
〔耐力壁Wの形成(図7,図8)〕
壁型枠M1は、図8(C)の如く、床スラブ型枠M2と連通しており、床スラブ型枠M2へのコンクリート打設が同時に壁型枠M1へのコンクリート打設となるものである。
そして、壁型枠M1の内側型枠合板7aと外側の外断熱複合パネルP0との締着は従来の図11(B)同様に、セパレータ9、KPコン10、軸足11、フォームタイ12、リブ座金13、ナット14、Pコン15、縦端太パイプ16a、横端太パイプ16bで実施するが、耐力壁用の複合パネルP0は、図2(B)に示す如く、内面に通気用条溝a2を備えた板厚T1´が25mmの押出成形セメント板Pa´と層厚T2が75mmの断熱層Pbとを段差dx(10mm)だけずらした状態に一体化積層したものであり、従来同様にパネルP0の中央縦列状にはセパレータ挿入用孔を、両端縦列状には皿ボルト挿入用孔を設ける。
【0045】
また、耐力壁パネルP0と帳壁パネルP間では、両セメント板Pa´,Pa間が20mm、両断熱層Pb,Pb間が40mmとし、予め帳壁パネルPの側枠5c上に75mm幅、40mm厚の断熱材2bを貼着して両パネルP0及びPの各75mm厚断熱層Pb,Pbを75mm幅の介在断熱材2bで連通し、帳壁パネルPと耐力壁パネルP0の境界部での外壁の外断熱機能低下を阻止する。
【0046】
また、壁型枠M1の側端を規制する型枠合板7sは、図7(B)の如く、内側で型枠合板7aに、外側で帳壁パネルPの端部の石膏ボードPc上に当接形態に縦桟木8a、横棧木8d´を介してパイプサポート18で固定する。
この段階では、帳壁パネルPは、下端(下枠)が固化済床スラブコンクリートに一体化固定された取付金具4に連結ピン6を介して係止され、上端は上枠5aに係止した取付金具が床スラブ内に組み込まれた状態で、スラブ引金物19による固定、及びP金具による仮固定により保持され、耐力壁パネルP0は、図8(C)の如く、壁型枠M1及び床スラブ型枠M2の外側型材として保持され、パネルP0上端面Bt´上には帳壁パネルP上端面と同じ断熱材2a及び型枠合板7bが載置されている。
【0047】
次いで、上方の床スラブ型枠M2へのコンクリート打設と共に、壁型枠M1内にもコンクリート打設し、コンクリート固化後に型枠を解体すれば、図8(A),(B)に示す如く、帳壁パネルPの石膏ボードPc端面にコンクリート面が当接した耐力壁Wが形成出来、耐力壁Wが帳壁複合パネルPと耐力壁複合パネルP0の境界隙間を完全に閉止する。尚、両パネルP,P0間での各セメント板Pa,Pa´間の隙間(20mm)は仕上げ時にバッカー24を介してシーリング25を施すものであり、帳壁複合パネルP相互の左右セメント板間隙、及び帳壁パネルPと耐力壁パネルP0を通した上下セメント板間の間隙には慣用の耐候性目地仕上げを施す。
また、室内側では、石膏ボードPcに更に仕上げ張着の石膏ボードPc´を貼着し、床スラブ型枠M2で生じた隙間E(図5(B),図6(B))を閉止し、帳壁Rw内面をきれいに仕上げると共に、耐火性を増強する。
【0048】
上述の実施態様によれば、帳壁複合パネルPの取付けは、床スラブSに強固に固定された取付金具の連結ピン6に下枠5bの取付孔H1を挿通係止して仮固定するため、作業が容易である。
また、1階帳壁パネルPの取付位置は帳壁外壁の建付けに決定的な意味を有するが、下枠5bと係止した取付プレート4bを前後左右調整しながらプレート受3´に取付けるため、1階帳壁パネルPは不陸調整等必要な微調整の下に正確に取付けることが出来、従って、1階帳壁パネルPの並びを基準として順次上層階の帳壁パネル張設もきれいに建付けが出来、耐力壁W部と揃った高品質の帳壁Rwが形成出来る。勿論、基礎構造体1を含む1階床スラブSを高品質に、且つ取付金具の1階床スラブSへの正確な固定をすれば、1階床スラブのパネル取付金具として、他の階用と同一の図9(A)に示す取付金具4を使用することも出来る。
【0049】
また、帳壁パネルPの立設仮固定段階で、順次パネル間に断熱材2a、2b、シーリングゴム21等を貼着していくため、外壁としての断熱性対処作業が合理的に遂行出来る。また、取付金具4の固定時に飼木20を採用したため、取付金具4の適正位置への取付け、及びコンクリートの流入阻止が出来、取付金具4部分への後仕上げの現場発泡ウレタンフォーム充填が好適に実施出来る。そして、取付金具4の床スラブS型枠との組付け時に型枠合板7bを採用したことにより、各帳壁パネルPの下端面Beを床スラブ上面Sfよりd1(11mm)下方に設置出来、帳壁パネル下端面Beからの雨水の床スラブS上への侵入も完全に防止出来る。
【0050】
また、耐力壁W部にあっても、各パネルP0の衝接端縁で断熱層間の継目線Lbをセメント板Pa´間の継目線とずらしたため、壁コンクリートのセメント板Pa´の継目線Laからの漏出も防止出来、後工程の外壁セメント板Pa´の仕上げ清掃作業の負担も軽減出来る。
また、耐力壁W部と帳壁Rw部の境界にあっても、耐力壁コンクリートを帳壁パネルの石膏ボードPcに当接、重合形態にコンクリート打設するため、室内側での帳壁パネルPと耐力壁Wのコンクリートの境界がきれいに仕上がり、内装作業が容易となる。
【0051】
〔その他〕
帳壁パネルPの立設仮固定は、耐力壁Wの壁型枠M1の組立時に、帳壁パネルP部の横端太パイプ16bを壁型枠の外側横端太16bと連係設置することにより合理化出来る。この場合、帳壁用複合パネルPと耐力壁用複合パネルP0に同一物、又は同一厚みの外断熱複合パネルを採用すれば、帳壁パネルの壁型枠との一体化仮固定が容易となる。
また、作業環境が良ければスラブ引金物19を有効利用して仮止め用P金具を用いないで帳壁パネルPの仮固定も可能である。
また、P金具22の前後幅22Wを短寸化し、帳壁パネルP上枠5aのアイボルト孔H3の配置位置を適正に変更すれば、帳壁パネルP上枠5a上のP金具取付用の断熱材2aの内端部をコンクリート止めとして残す切除が容易となり、P金具配置部での型枠合板7b下面とパネル上枠5a間へのコンクリート流入防止対策が不要となる。
【0052】
【発明の効果】
耐力壁Wの複合パネルP0と帳壁Rwの複合パネルPとは、壁コンクリート打設前に同時に型枠工で横並びに立設保持するため、パネル相互間の位置調整、不陸調整も可能であり、しかも、壁コンクリート打設によって帳壁Rwが耐力壁Wと同時に固定形成されるため、帳壁RwのパネルPと耐力壁WのパネルP0との関係、及び帳壁パネルP相互の関係が連結良く、寸法歪も無く、きれいに仕上がる。
また、各階毎に外壁全体を同時に形成するため、例えば、上の階では型枠取付作業が、下の階では換気口や窓の取付作業が同時に並行して遂行出来、作業性が良い。
【0053】
また、冬季等、寒中でのコンクリート工事の施工に有利である。即ち、寒中でのコンクリート施工は暖房してコンクリートの凍結を防止しなければならないが、外壁の開口部Rは断熱性の良い複合パネルが立設するので、コンクリート養生も窓などの小面積で良く、従って、開口部Rでの複合パネルPによる暖房効果、養生コスト低減、作業性の面から極めて有利である。
従って、本発明によれば、鉄筋コンクリート造壁式構造建築物でありながら、非耐力壁部は全て開口部Rとして帳壁とするため、従来の鉄筋コンクリート造壁式構造建築物に比して壁型枠組みが大幅に低減(40〜50%減)出来、型枠使用量及び型枠工作業量が従来の型枠工より大幅に低減出来、該建築物に於ける建築コスト中での比率の高い型枠工の合理化により、鉄筋コンクリート造壁式構造の外断熱建築物が画期的な低コストで提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外壁構造説明図。
【図2】本発明に使用する複合パネル説明図であって、(A)は帳壁用パネル、(B)は耐力壁用パネルである。
【図3】本発明の1階床スラブへの取付金具の固定説明図であって、(A)は斜視図、(B)は縦断面図である。
【図4】本発明の中間床スラブへの取付金具の固定説明図であって、(A)は斜視図、(B)は縦断面図、(C)は使用飼木の斜視図である。
【図5】本発明中間床スラブでの帳壁パネル取付構造説明図であって、(A)は取付金具部の縦断面図であり、(B)は取付金具の存在した部分の縦断側面図である。
【図6】本発明の最上階部での取付金具の固定説明図であって、(A)は斜視図、(B)は縦断面図である。
【図7】耐力壁の型枠組み説明図であって、(A)は横断面図、(B)は(A)図のB部拡大図、(C)は斜視図である。
【図8】耐力壁の説明図であって、(A)は耐力壁Wと帳壁Rwの接続部斜視図、(B)は(A)図のB部拡大図、(C)は耐力壁型枠M1と床スラブ型枠M2の関係を示す縦断面図である。
【図9】金具の説明図であって、(A)は中間床スラブ用取付金具4の斜視図、(B)は1階床スラブ用取付金具の分解斜視図、(C)はP金具分解斜視図、(D)はP金具正面図である。
【図10】パネル上端仮固定の説明図であって、(A)はパネル上枠を係止した状態側面図、(B)は用いる金具の分解側面図である。
【図11】従来の鉄筋コンクリート外断熱壁の説明図であって、(A)は各種の壁タイプの断面図、(B)は壁型枠の横断面図である。
【符号の説明】
1:基礎構造体、 2,2a,2b:断熱材、 3,4:取付金具、
3a:水平片、 3b:垂直片、 3c:コンクリート止、
3d,4d:アンカー片、 4a,4b:取付プレート、 5a:上枠、
5b:下枠、 5c:側枠、 6:連結ピン、 6n,14:ナット、
7a,7b,7c,7s:型板(型枠合板)、8a,8c,8d,8d´:桟木
9:セパレータ、 10:KPコン、 11:軸足、 12:フォームタイ、
13:リブ座金、 15:Pコン、 16a:縦端太、 16b:横端太、
16c:根太、 17:大引き、 18:パイプサポート、
19:スラブ引金物、 20:飼木、 21:シーリングゴム、
22:平板金具(P金具)、 22a:平板部材、 22b:長ナット、
22s:ねじ孔、 23:ボルト、 24:バッカー、 25:シーリング、
26:現場発泡断熱材、 H1:取付孔、 H2:連結ピン孔、
H3:アイボルト孔、 Hn:釘孔、 Hm:大径孔、 S:床スラブ、
Sf:床スラブ上面、 P:帳壁複合パネル(外断熱複合パネル)、
P0:耐力壁複合パネル(外断熱複合パネル)、Pa,Pa´:セメント板、
Pb:断熱層、 Pc,Pc´:内装材(石膏ボード)、
R:開口部、 W:耐力壁、 Rw:帳壁
Claims (13)
- 耐力壁(W)部では、外断熱複合パネル(P0)を外壁枠に用いてコンクリート壁型枠(M1)を形成し、耐力壁(W)部間の開口部(R)では、アンカー片(3d,4d)を備えた取付金具(3,4)を床スラブ(S)型枠(M2)の前端部に組み込み、帳壁用外断熱複合パネル(P)の下枠(5b)及び上枠(5a)を上下床スラブの取付金具(3,4)に係止した状態で床スラブ型枠(M2)及び耐力壁型枠(M1)にコンクリート打設し、外断熱複合パネル(P)のみの帳壁(Rw)を外断熱複合パネル(P0)を備えた耐力壁(W)と同時に形成する、鉄筋コンクリート造壁式構造の外断熱建築物に於ける外壁形成方法。
- 帳壁(Rw)は、外断熱複合パネル(P)の下枠(5b)を既に固化した下階の床スラブ(S)と一体固定の取付金具(3,4)に係止してパネル(P)を立設固定すると共に、該パネル(P)の上枠(5a)に係止した取付金具(3,4)を上階の床スラブ(S)の型枠(M2)に組み込み、上階の床スラブ型枠(M2)及び耐力壁型枠(M1)へのコンクリート打設によって、耐力壁複合パネル(P0)と同時に取付ける請求項1の外壁形成方法。
- 帳壁(Rw)の、各外断熱複合パネル(P)の取付金具間(Ls)での上下間隙(d2)、耐力壁(W)の各外断熱複合パネル(P0)上下間隙(d2)、及び帳壁複合パネル(P)と耐力壁複合パネル(P0)の間隙(2g)での各断熱層(Pb)間には、床スラブ型枠(M2)及び耐力壁型枠(M1)の組み立て時に、各パネル(P,P0)の断熱層(Pb)厚と同幅の断熱材(2a,2b)を介在させる請求項1又は2の外壁形成方法。
- 床スラブ型枠(M2)組み立て時に、帳壁(Rw)部では、取付金具(4)の取付プレート(4a)下面と複合パネル上枠(5a)上面との間に抜去可能の飼木(20)を介在させて取付プレート上面(4f)を取付金具間(Ls)での断熱材(2a)上面と面一とし、取付プレート上面(4f)から断熱材(2a)上面に亘って型板(7b)を載置する請求項1乃至3のいずれか1項の外壁形成方法。
- 型板(7b)を、上面が床スラブ上面(Sf)から若干突出し、且つ下面が床スラブ上面(Sf)より小段差(d1)下方とする請求項4の外壁形成方法。
- 連結ピン(6)を型板(7b)上方から複合パネル上枠(5a)に螺入固定して取付金具(4)を床スラブ型枠前端に組み込み、床スラブのコンクリート打設後に飼木(20)及び型板(7b)を抜去する請求項4又は5の外壁形成方法。
- 飼木(20)は、内端面(20e)から中央部までの連結ピン(6)抜去用の切込溝(20s)を形成しておき、取付プレート(4a)と上枠(5a)間に挿入して連結ピン(6)に前方から嵌合した後、内端面(20e)で切込溝(20s)を破断容易な粘着テープ等の閉止片で閉止して型枠組みする請求項4乃至6のいずれか1項の外壁形成方法。
- 開口部(R)では、複合パネル(P)の下枠(5b)は床スラブ(S)と一体化固定された取付金具(3,4)の取付プレート(4a,4b)に、上枠(5a)は床スラブ型枠(M2)に組み込んだ取付金具(4)の取付プレート(4a)に連結ピン(6)を介して係止すると共に、該パネル(P)の上枠(5a)には支持片着脱用長ナット(22b)を備えた全体厚さ(22h)が小さい平板金具(22)を取付け、該平板金具(22)を介して支持片により該パネル(P)を立設状態に仮固定する請求項1乃至7のいずれか1項の外壁形成方法。
- 耐力壁(W)部の並設複合パネル(P0)接合部は、断熱層(Pb)相互が当接する継目線(Lb)を、セメント板(Pa´)相互の継目線(La)からずらして一方のセメント板(Pa´)内面に当接させる請求項1乃至8のいずれか1項の外壁形成方法。
- 帳壁複合パネル(P)及び耐力壁複合パネル(P0)の上端面(Bt,Bt´)及び下端面(Be,Be´)を面一に、且つ、両パネル下端面(Be,Be´)を床スラブ上面(Sf)より若干(d1)下方で面一に設置する請求項1乃至9のいずれか1項の外壁形成方法。
- 耐力壁(W)の壁型枠(M1)は、両側の型板(7s)を帳壁複合パネル(P)の側端部内面に当接形成し、耐力壁コンクリート(Wc)で帳壁複合パネル(P)と耐力壁複合パネル(P0)の境界部を密閉する請求項1乃至10のいずれか1項の外壁形成方法。
- アンカー片(4d)を備えた取付プレート(4a)と連結ピン(6)とを含み、取付プレート(4a)が水平鋼板プレートの前部両側に連結ピン孔(H2)を備え、後部中央に大径孔(Hm)を備えると共に、後部下面からアンカー片(4d)を屈曲突出しており、連結ピン(6)が全ねじボルトである、複合パネル取付金具。
- 平板部材(22a)と締着用ボルト(23)とから成り、平板部材(22a)には、前部上面に長ナット(22b)を前後方向に、且つ、長ナット(22b)下面が平板部材下面(22u)と面一となるように埋設付設し、金具厚(22h)が上下壁パネル間隙(d2)に納まる寸法である、複合パネル(P)上端(5a)仮固定用の平板金具。
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