JP3800811B2 - 建築物の床構造及びその施工方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の床構造及びその施工方法に係り、特に、スチールハウスに実施して有効な床構造及びその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のスチールハウスの床構造の一例を示す斜視図である。スチールハウスは、基本的には木造ツーバイフォー(2×4)住宅と部材構成を同じくしており、床骨組みには2×6〜2×10の形鋼を用いている。
図9において、1はアンカーボルト2が埋設された布基礎で、その上面の屋外側にはアンカーボルト2に固定されたクリップアングル21を介して軽溝形鋼からなる端根太24が取付けられている。
【0003】
25はリップ溝形鋼からなり、基礎1上に例えば455mm間隔で配設された床根太で、その両端部は端根太24のフランジの間に嵌入されている。26は例えばリップ溝形鋼からなり、端根太24と床根太25との接合部に設けられたススチフナで、端根太24のフランジの間に縦向きに嵌入され、かつそのウェブを床根太25のウェブに背中合せに当接し、ドリリングタッピンねじ(以下、ビスという)により端根太24及び床根太25に接合され、床フレーム20を構成する。
【0004】
床フレーム20は、1階では基礎1上に直接又は木製土台を介して、メカニカルアンカー又は基礎1に埋め込まれたアンカーボルト2により固定される。この床フレーム20は、現場組立ての場合が多いが、分割されたパネルとして搬入する場合もある。
設置された床フレーム20上には、床下張りとして構造用合板27を、その長手方向を床根太25と直交させて千鳥状に敷設し、例えば150〜200mm間隔でビスを打ち、床面を構成する。なお28は構造用合板27上に設けられた壁パネルを構成する軽薄形鋼からなる下枠ランナー、29はリップ溝形鋼からなり、下枠ランナー28上に立設されたスタッドである。
【0005】
2階の場合は、図10に示すように、スタッド29上に設けた上枠ランナー30上に、1階の場合と同様の手順により床フレーム20aを構成する。なお、上枠ランナー30上に頭つなぎを設けることもある。1階の天井は、2階の床フレーム20aに石膏ボードを直接ビス止めする方法が最も簡単であるが、遮音性に難があるため別に天井根太を配置して、床フレーム20aと縁を切った形で天井を構成することが多い。その場合、天井内の吸音性向上のため、グラスウールなどの吸音材を介装することもある。また、所定の防火性能が要求される場合には、天井に石膏ボードを二重に張るなどの対策が必要となる。
【0006】
このように、従来のスチールハウスは、1階の床は、基礎1+(木製土台)+床フレーム20+1階壁の下枠ランナー28で構成されており、また、2階の床は、1階壁の上枠ランナー30+(頭つなぎ)+床フレーム20a+2階壁の下枠ランナー28で構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成した従来のスチールハウスにおいては薄鋼板からなる軽量溝形鋼及びリップ溝形鋼により床フレーム20,20aを構成しているため、所定の間隔で配置される床根太25の両端部、すなわち、壁からの圧縮力(鉛直荷重)が作用する部分に、圧縮補強用のスチフナ26が不可欠であるなど、部品点数が多く、取付ける手間も多くかかる。
【0008】
また、床フレーム20,20aの面内剛性を確保するために、構造用合板27を床根太25と直交方向に千鳥状に配置して多数のビスにより固定する必要があるが、これは、スチールハウスの建設に際して最も現場工数のかかる工程の1つである。このようなことから、現場工数を減らすために、床フレーム20,20aを分割したパネルとして搬入する方法もあるが、輸送上の問題から幅2m程度に分割しなければならない、接合部分が増えるため部品点数が増加する、重量が増加する、ビスの使用量が増加する、精度の確保に手間がかかる、コストが高くなる等問題が多く、好ましくない。
【0009】
さらに、前述のように2階の床フレーム20aは薄鋼板かなる成形体を骨格としているため、床の振動に対して部材が共振して音や振動が伝わり易い。このため、一定以上の音や振動の吸収性能を得るためには、別に天井根太を配設して天井を構成し、その内側にグラスウールなどの吸音材を介装する必要があるなど、遮音上の問題もある。
また、床フレーム20,20aを構成する部材が薄肉のため防火上不利であり、このため、防火のための天井石膏ボードの二重張りやグラスウール、ロックウールなどが必要とれさ、コスト、手間とも増加する。
【0010】
また、冬季には、1階の床フレーム20、特にその外周部が換気口から流入する外気により冷却され、構造用合板27を介してその直上に配設された外壁の下枠ランナー28を冷すことにより、壁体内に結露が発生することがある。これを解決するために、床フレーム20の外周部及び床下で断熱補強が求められており、このためコスト及び手間が増大するなどの問題もある。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、施工が容易で遮音性及び防火性に優れ、その上冬季においても壁体内に結露が生じるおそれのない建築物の床構造及びその施工方法を得ることを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建築物の床構造は、基礎と、縁部が該基礎上に設置されたデッキプレートと、壁を取付ける部分の直下において前記デッキプレート上に設置された木製ランナーと、前記デッキプレートの木製ランナーで囲まれた領域に打設されたコンクリートとによって構成したものである。
【0013】
また、上記の建築物の床構造において、基礎とデッキプレートとの間に木製土台を設置したものである。
【0014】
また、本発明に係る建築物の床の施工方法は、基礎上に直接又は木製土台を介してデッキプレートの縁部を設置する工程と、壁を取付ける部分の直下においてデッキプレート上に木製ランナーを設置してデッキプレートと共に基礎に固定する工程と、前記デッキプレートの木製ランナーに囲まれた領域にコンクリートを打設する工程とからなるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明に係る建築物の床構造の実施の形態1の要部を示す斜視図、図2は上下階の接続構造を示す説明図である。図において、1はコンクリート製の基礎で、所定の位置にアンカーボルト2が植設されている。3はアンカーボルト2に対応してボルト挿通穴が設けられた木製土台で、ボルト挿通穴をアンカーボルト2に挿通して基礎1上に設置されている。
【0016】
5はエンドクローズ加工により平坦にされた縁部にアンカーボルト2に対応してボルト挿通穴が設けられ、ボルト挿通穴をアンカーボルト2に挿通して縁部が木製土台3上に載置されて設置されたデッキプレートである。6はアンカーボルト2に対応してボルト挿通穴が設けられた木製ランナーで、デッキプレート5上の壁パネルが取付けられる部分(基礎1の上方)の直下に配設され、木製土台3、デッキプレート5及び木製ランナー6を一体として、アンカーボルト2により基礎1に固定されている。
7はデッキプレート5の木製ランナー6に囲まれた領域内に、木製ランナー6の上端レベル又は所定のレベルまで打設されたコンクリートで、打設にあたっては、必要に応じてワイヤーメッシュ、鉄筋等が配設される。
【0017】
10は木製ランナー6上に設置された壁パネルで、11は例えば軽溝形鋼からなる下枠ランナー、12は例えば1本又は複数本のリップ溝形鋼からなり、下枠ランナー11上に立設されたスタッドであり、下枠ランナー11はビス、木ねじ等により木製ランナー6に固定されており、必要に応じてアンカーボルト2又はメカニカルアンカー等を用いて木造ランナー6に固定される。そして、スタッド12は下枠ランナー11にビス止めされ、また、スタッド12に取付けられたホールダウン金物13により、アンカーボルト2を介して基礎1に固定される。
【0018】
上下階の接続構造を示す図2において、12は下階の下枠ランナー11上に立設されたスタッド、11aはスタッド12の上端部に取付けられた上枠ランナーである。5aは縁部が上枠ランナー11aに設置されたデッキプレートで、その縁部の上枠ランナー11a上(壁パネルが取付けられる部分の直下)には木製ランナー6aが設置されており、デッキプレート5a上の木製ランナー6aで囲まれた領域には、コンクリート7aが打設されている。なお、コンクリート7aには、必要に応じてワイヤーメッシュ、鉄筋等を配設する。
【0019】
11bは木製ランナー6aにビス、木ねじ等により固定されて上階の壁パネル10aを構成する下枠ランナー、12aは下枠ランナー11b上に立設されたスタッド、13a,13bは下階のスタッド12及び上階のスタッド12aに取付けられたホールダウン金物である。14は上下のホールダウン金物13a,13b、上下のランナー11a,11b、デッキプレート5aの縁部及び木製ランナー6aを貫通した軸ボルトで、上下のナット15によりこれらを一体に結合する。
【0020】
図3は上下階の接続構造の他の例を示すもので、本例においては、下階の壁パネル10を構成するスタッド12の上端部の上枠ランナー11a上に木製の頭つなぎ3aを設置したものである。その他の構成は図2の場合と同様である。
【0021】
次に、上記のように構成した本実施の形態の施工の一例について説明する。なお、以下の説明で記述する数値はその一例を示すもので、これに限定するものではない。
(1)あらかじめ所定の位置にアンカーボルト2を埋込んだ幅150mmの鉄筋コンクリート製の基礎1上に、図4に示すように、アンカーボルト2に対応してボルト挿通穴が設けられた断面89×140mmの木製土台3を設置し、アンカーボルト2又はメカニカルアンカーで固定する。この場合、隅角部、開口端部など構造上重要な部分はアンカーボルト2により、その他の部分は必要に応じてメカニカルアンカーを用いて固定し、アンカーボルト2は、木製土台3を貫通してその上面より少なくとも80mm以上突出させておく。
【0022】
(2)ついで、板厚1.6〜3.2mm程度の表面処理鋼板からなり、縁部にアンカーボルト2及びメカニカルアンカーに対応して穴あけ加工が施されたデッキプレート5を、図5に示すように、その穴をアンカーボルト2及びメカニカルアンカーに挿通して木製土台3に設置する。その際、必要に応じて釘等によりデッキプレート5を木製土台3に仮止めする。なお、デッキプレート5は、両端部をエンドクローズ加工したものが望ましい。
【0023】
(3)図6に示すように、デッキプレート5上の壁パネル10を設置する位置、すなわち、木製土台3の上方に、アンカーボルト2及びメカニカルアンカーに対応してボルト挿通穴が設けられた断面寸法38×140mmの木製ランナー6を配置し、ボルト挿通穴をアンカーボルト2及びメカニカルアンカーに挿通してナットで固定する。このとき、デッキプレート5も同時に固定される。なお、デッキプレート5は、基礎1及び木製土台3と一体にメカニカルアンカーで固定してもよく、この場合は、木製ランナー6の下面にメカニカルアンカーと干渉しないように切欠き、貫通穴等を設ける。
【0024】
(4)デッキプレート5の上面の木製ランナー6で囲まれた領域に、必要に応じてワイヤメッシュ、鉄筋等を配設し、図7に示すように、木製ランナー6の上端レベル又は所定のレベルまで、軽量コンクリート7を打設する。なお、荷重条件が厳しくない場合は、普通コンクリートを打設してもよい。
【0025】
コンクリート7の打設にあたっては、木製ランナー6がコンクリート型枠を兼ねているので、特別に型枠を設ける必要がない。
また、コンクリート7をデッキプレート5の全面に打設すると、コンクリート7の養生期間中は壁パネル10を施工できなため工期が長くかかり、さらに、床コンクリートのレベルが出ていないとそれより上の部分の精度を確保することができないが、本発明においては、木製ランナー6により床のレベルが確保されているので、コンクリート7の打設の時期、コンクリート7のレベルに関係なく上部の工事を行うことができる。
【0026】
(5)図1に示すように、木製ランナー6上に壁パネル10を配置してその下枠ランナー11をビス、木ねじ等で木製ランナー6に固定し、また、構造上重要な部分のスタッド12に取付けられたホールダウン金物13をアンカーボルト2に固定する。なお、必要に応じてメカニカルアンカー等により壁パネル10を緊締する。このような壁パネル10の取付作業は、前述のようにデッキプレート5上に打設したコンクリート7の打設前、あるいは養生中でも行うことができる。
【0027】
(6)上階がある場合は、図2に示すように、下階の壁パネル10を構成するスタッド12の上部にホールダウン金物13aを取付けると共に、上端部に上枠ランナー11aを設置し、ビスにより接合する。ついで、上枠ランナー11a上にデッキプレート5aを掛け渡して設置し、下階のスタッド12の上方においてデッキプレート5の縁部に木製ランナー6aを配設し、上枠ランナー11a、デッキプレート5aにボルト等により固定する。また、間切り壁の直下にも木製ランナー6aを取付ける。
【0028】
(7)デッキプレート5aの上面の木製ランナー6aで囲まれた領域に、必要に応じてワイヤメッシュあるいは鉄筋を配設し、木製ランナー6aの上端レベル又は所定のレベルまで軽量コンクリート7aを打設する。なお、荷重条件が厳しくない場合は、普通コンクリートを打設してもよい。
【0029】
(8)木製ランナー6a上に上階の壁パネル10aを配置してその下枠ランナー11bをビス、木ねじ等により木製ランナー6aに接合する。そして、上階のスタッド12aに取付けたホールダウン金物13b、木製ランナー6a、デッキプレート5a及び下階のスタッド12に取付けたホールダウン金物13aを貫通した軸ボルト14の上下をナット15を締付けて、これらを一体に結合する。なお、上記の説明では、下階及び上階のスタッド12,12aにホールダウン金物13a,13bを取付けて軸ボルト14で一体に結合した場合を示したが、隅角部、開口端部など、構造上重要な部分以外の部分ではホールダウン金物を省略してもよい。
【0030】
(9)図3の上下階の接続構造の場合は、下階の壁フレーム10を構成するスタッド12の上端部に、上枠ランナー11aを介して頭つなぎ3aを設置したもので、その他の施工手順は図2の場合とほぼ同様である。
【0031】
上記のように構成した床構造においては、床下張り合板は不要でコンクリート7,7a上に床仕上げ材を直貼りすることができるが、必要に応じて、合板の捨て張りや転ばし根太等をコンクリート7,7a上に打ち込み固定し、その上にフローリング、カーペットあるいは畳などを敷設して仕上げを行い、床を構成する。
【0032】
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2の要部を示す斜視図である。実施の形態1では基礎1上に木製土台3を設置し、その上にデッキプレート5を掛け渡して配設した場合を示したが、本実施の形態においては木製土台3を省略してデッキプレート5を基礎1上に直接配設し、その縁部上に木製ランナー6を設置してデッキプレート5と共に、アンカーボルト2あるはメカニカルアンカーにより基礎1に固定したものである。
本実施の形態の施工方法及び効果は、実施の形態1の場合と同様である。
【0033】
上記のように構成した本発明によれば、次のような多くの効果が得られる。
(1)床パネルにデッキプレートを使用したことにより、床パネルの枠組の製作、構造用合板の取付けなどが不要になるので、部品点数及び施工工数を大幅に低減することができる。
(2)デッキプレートの縁部が鉛直荷重を伝達するため大きな剛性が得られる。また、デッキプレートにコンクリートが打設されているので、水平剛性を大きくすることができる。
【0034】
(3)上階部分では下階の壁パネルの上枠ランナーと上階のデッキプレートとをボルトやビスにより固定でき、圧縮補強の必要もない。
(4)木製ランナーを用いたことにより、デッキプレートを確実に固定することができ、また、ビスによって壁パネルを固定することができる。さらに、木製ランナーを設けたことにより壁下のレベルの確保が容易であり、また、デッキプレート上に打設するコンクリートの型枠に兼用でき、レベルが出し易い。
【0035】
(5)デッキプレート上にコンクリートを打設したことにより、床のマスと剛性が著しく向上し、上階の騒音が床を透過して下階に伝播しにくくなり、遮音性が大幅に向上すると共に、剛性不足に起因する共振や振動が大幅に改善される。
また、熱伝導性が低く、加熱されても燃焼せず、強度低下が少いため耐火構造の床となり、遮音性、防火性の問題を解決することができる。
【0036】
(6)デッキプレートと壁パネルの下枠ランナーとの間に断熱性の高い木製ランナーを配設したので、床下に冷たい外気が流入しても下枠ランナーの温度が低下しにくくなり、このため、壁体内の結露の発生を防止することができる。
(7)デッキプレートを設置し、かつその上にコンクリートを打設して床パネルを構成したので、床下張り合板が不要になり、このため面倒な合板の取付け作業を省略できる。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る建築物の床構造は、基礎と、縁部が基礎上に直接又はデッキプレートを介して設置されたデッキプレートと、壁を取付ける部分の直下においてデッキプレート上に設置された木製ランナーと、デッキプレートの木製ランナーで囲まれた領域に打設されたコンクリートとによって構成したので、施工性、遮音性、耐火性にすぐれ、その上冬季においても壁体内に結露が生じるおそれのない床構造を得ることができる。
【0038】
また、本発明に係る建築物の床の施工方法は、基礎上に直接又は木製土台を介してデッキプレートの縁部を設置する工程と、壁を取付ける部分の直下においてデッキプレート上に木製ランナーを設置してデッキプレートと共に基礎に固定する工程と、デッキプレートの木製ランナーに囲まれた領域にコンクリートを打設する工程とによって構成したので、上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の要部の斜視図である。
【図2】実施の形態1の下階と上階との接続構造を示す説明図である。
【図3】下階と上階の接続構造の他の例の説明図である。
【図4】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図5】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図6】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図7】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2の要部の斜視図である。
【図9】従来のスチールハウスの床構造の説明図である。
【図10】図9の上階の床構造の説明図である。
【符号の説明】
1 基礎
2 アンカーボルト
3 木製土台
3a 頭つなぎ
5,5a デッキプレート
6,6a 木製ランナー
7,7a コンクリート
10,10a 壁パネル
11,11b 下枠ランナー
11a 上枠ランナー
12,12a スタッド
13,13a,13b ホールダウン金物
14 軸ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の床構造及びその施工方法に係り、特に、スチールハウスに実施して有効な床構造及びその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のスチールハウスの床構造の一例を示す斜視図である。スチールハウスは、基本的には木造ツーバイフォー(2×4)住宅と部材構成を同じくしており、床骨組みには2×6〜2×10の形鋼を用いている。
図9において、1はアンカーボルト2が埋設された布基礎で、その上面の屋外側にはアンカーボルト2に固定されたクリップアングル21を介して軽溝形鋼からなる端根太24が取付けられている。
【0003】
25はリップ溝形鋼からなり、基礎1上に例えば455mm間隔で配設された床根太で、その両端部は端根太24のフランジの間に嵌入されている。26は例えばリップ溝形鋼からなり、端根太24と床根太25との接合部に設けられたススチフナで、端根太24のフランジの間に縦向きに嵌入され、かつそのウェブを床根太25のウェブに背中合せに当接し、ドリリングタッピンねじ(以下、ビスという)により端根太24及び床根太25に接合され、床フレーム20を構成する。
【0004】
床フレーム20は、1階では基礎1上に直接又は木製土台を介して、メカニカルアンカー又は基礎1に埋め込まれたアンカーボルト2により固定される。この床フレーム20は、現場組立ての場合が多いが、分割されたパネルとして搬入する場合もある。
設置された床フレーム20上には、床下張りとして構造用合板27を、その長手方向を床根太25と直交させて千鳥状に敷設し、例えば150〜200mm間隔でビスを打ち、床面を構成する。なお28は構造用合板27上に設けられた壁パネルを構成する軽薄形鋼からなる下枠ランナー、29はリップ溝形鋼からなり、下枠ランナー28上に立設されたスタッドである。
【0005】
2階の場合は、図10に示すように、スタッド29上に設けた上枠ランナー30上に、1階の場合と同様の手順により床フレーム20aを構成する。なお、上枠ランナー30上に頭つなぎを設けることもある。1階の天井は、2階の床フレーム20aに石膏ボードを直接ビス止めする方法が最も簡単であるが、遮音性に難があるため別に天井根太を配置して、床フレーム20aと縁を切った形で天井を構成することが多い。その場合、天井内の吸音性向上のため、グラスウールなどの吸音材を介装することもある。また、所定の防火性能が要求される場合には、天井に石膏ボードを二重に張るなどの対策が必要となる。
【0006】
このように、従来のスチールハウスは、1階の床は、基礎1+(木製土台)+床フレーム20+1階壁の下枠ランナー28で構成されており、また、2階の床は、1階壁の上枠ランナー30+(頭つなぎ)+床フレーム20a+2階壁の下枠ランナー28で構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成した従来のスチールハウスにおいては薄鋼板からなる軽量溝形鋼及びリップ溝形鋼により床フレーム20,20aを構成しているため、所定の間隔で配置される床根太25の両端部、すなわち、壁からの圧縮力(鉛直荷重)が作用する部分に、圧縮補強用のスチフナ26が不可欠であるなど、部品点数が多く、取付ける手間も多くかかる。
【0008】
また、床フレーム20,20aの面内剛性を確保するために、構造用合板27を床根太25と直交方向に千鳥状に配置して多数のビスにより固定する必要があるが、これは、スチールハウスの建設に際して最も現場工数のかかる工程の1つである。このようなことから、現場工数を減らすために、床フレーム20,20aを分割したパネルとして搬入する方法もあるが、輸送上の問題から幅2m程度に分割しなければならない、接合部分が増えるため部品点数が増加する、重量が増加する、ビスの使用量が増加する、精度の確保に手間がかかる、コストが高くなる等問題が多く、好ましくない。
【0009】
さらに、前述のように2階の床フレーム20aは薄鋼板かなる成形体を骨格としているため、床の振動に対して部材が共振して音や振動が伝わり易い。このため、一定以上の音や振動の吸収性能を得るためには、別に天井根太を配設して天井を構成し、その内側にグラスウールなどの吸音材を介装する必要があるなど、遮音上の問題もある。
また、床フレーム20,20aを構成する部材が薄肉のため防火上不利であり、このため、防火のための天井石膏ボードの二重張りやグラスウール、ロックウールなどが必要とれさ、コスト、手間とも増加する。
【0010】
また、冬季には、1階の床フレーム20、特にその外周部が換気口から流入する外気により冷却され、構造用合板27を介してその直上に配設された外壁の下枠ランナー28を冷すことにより、壁体内に結露が発生することがある。これを解決するために、床フレーム20の外周部及び床下で断熱補強が求められており、このためコスト及び手間が増大するなどの問題もある。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、施工が容易で遮音性及び防火性に優れ、その上冬季においても壁体内に結露が生じるおそれのない建築物の床構造及びその施工方法を得ることを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建築物の床構造は、基礎と、縁部が該基礎上に設置されたデッキプレートと、壁を取付ける部分の直下において前記デッキプレート上に設置された木製ランナーと、前記デッキプレートの木製ランナーで囲まれた領域に打設されたコンクリートとによって構成したものである。
【0013】
また、上記の建築物の床構造において、基礎とデッキプレートとの間に木製土台を設置したものである。
【0014】
また、本発明に係る建築物の床の施工方法は、基礎上に直接又は木製土台を介してデッキプレートの縁部を設置する工程と、壁を取付ける部分の直下においてデッキプレート上に木製ランナーを設置してデッキプレートと共に基礎に固定する工程と、前記デッキプレートの木製ランナーに囲まれた領域にコンクリートを打設する工程とからなるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明に係る建築物の床構造の実施の形態1の要部を示す斜視図、図2は上下階の接続構造を示す説明図である。図において、1はコンクリート製の基礎で、所定の位置にアンカーボルト2が植設されている。3はアンカーボルト2に対応してボルト挿通穴が設けられた木製土台で、ボルト挿通穴をアンカーボルト2に挿通して基礎1上に設置されている。
【0016】
5はエンドクローズ加工により平坦にされた縁部にアンカーボルト2に対応してボルト挿通穴が設けられ、ボルト挿通穴をアンカーボルト2に挿通して縁部が木製土台3上に載置されて設置されたデッキプレートである。6はアンカーボルト2に対応してボルト挿通穴が設けられた木製ランナーで、デッキプレート5上の壁パネルが取付けられる部分(基礎1の上方)の直下に配設され、木製土台3、デッキプレート5及び木製ランナー6を一体として、アンカーボルト2により基礎1に固定されている。
7はデッキプレート5の木製ランナー6に囲まれた領域内に、木製ランナー6の上端レベル又は所定のレベルまで打設されたコンクリートで、打設にあたっては、必要に応じてワイヤーメッシュ、鉄筋等が配設される。
【0017】
10は木製ランナー6上に設置された壁パネルで、11は例えば軽溝形鋼からなる下枠ランナー、12は例えば1本又は複数本のリップ溝形鋼からなり、下枠ランナー11上に立設されたスタッドであり、下枠ランナー11はビス、木ねじ等により木製ランナー6に固定されており、必要に応じてアンカーボルト2又はメカニカルアンカー等を用いて木造ランナー6に固定される。そして、スタッド12は下枠ランナー11にビス止めされ、また、スタッド12に取付けられたホールダウン金物13により、アンカーボルト2を介して基礎1に固定される。
【0018】
上下階の接続構造を示す図2において、12は下階の下枠ランナー11上に立設されたスタッド、11aはスタッド12の上端部に取付けられた上枠ランナーである。5aは縁部が上枠ランナー11aに設置されたデッキプレートで、その縁部の上枠ランナー11a上(壁パネルが取付けられる部分の直下)には木製ランナー6aが設置されており、デッキプレート5a上の木製ランナー6aで囲まれた領域には、コンクリート7aが打設されている。なお、コンクリート7aには、必要に応じてワイヤーメッシュ、鉄筋等を配設する。
【0019】
11bは木製ランナー6aにビス、木ねじ等により固定されて上階の壁パネル10aを構成する下枠ランナー、12aは下枠ランナー11b上に立設されたスタッド、13a,13bは下階のスタッド12及び上階のスタッド12aに取付けられたホールダウン金物である。14は上下のホールダウン金物13a,13b、上下のランナー11a,11b、デッキプレート5aの縁部及び木製ランナー6aを貫通した軸ボルトで、上下のナット15によりこれらを一体に結合する。
【0020】
図3は上下階の接続構造の他の例を示すもので、本例においては、下階の壁パネル10を構成するスタッド12の上端部の上枠ランナー11a上に木製の頭つなぎ3aを設置したものである。その他の構成は図2の場合と同様である。
【0021】
次に、上記のように構成した本実施の形態の施工の一例について説明する。なお、以下の説明で記述する数値はその一例を示すもので、これに限定するものではない。
(1)あらかじめ所定の位置にアンカーボルト2を埋込んだ幅150mmの鉄筋コンクリート製の基礎1上に、図4に示すように、アンカーボルト2に対応してボルト挿通穴が設けられた断面89×140mmの木製土台3を設置し、アンカーボルト2又はメカニカルアンカーで固定する。この場合、隅角部、開口端部など構造上重要な部分はアンカーボルト2により、その他の部分は必要に応じてメカニカルアンカーを用いて固定し、アンカーボルト2は、木製土台3を貫通してその上面より少なくとも80mm以上突出させておく。
【0022】
(2)ついで、板厚1.6〜3.2mm程度の表面処理鋼板からなり、縁部にアンカーボルト2及びメカニカルアンカーに対応して穴あけ加工が施されたデッキプレート5を、図5に示すように、その穴をアンカーボルト2及びメカニカルアンカーに挿通して木製土台3に設置する。その際、必要に応じて釘等によりデッキプレート5を木製土台3に仮止めする。なお、デッキプレート5は、両端部をエンドクローズ加工したものが望ましい。
【0023】
(3)図6に示すように、デッキプレート5上の壁パネル10を設置する位置、すなわち、木製土台3の上方に、アンカーボルト2及びメカニカルアンカーに対応してボルト挿通穴が設けられた断面寸法38×140mmの木製ランナー6を配置し、ボルト挿通穴をアンカーボルト2及びメカニカルアンカーに挿通してナットで固定する。このとき、デッキプレート5も同時に固定される。なお、デッキプレート5は、基礎1及び木製土台3と一体にメカニカルアンカーで固定してもよく、この場合は、木製ランナー6の下面にメカニカルアンカーと干渉しないように切欠き、貫通穴等を設ける。
【0024】
(4)デッキプレート5の上面の木製ランナー6で囲まれた領域に、必要に応じてワイヤメッシュ、鉄筋等を配設し、図7に示すように、木製ランナー6の上端レベル又は所定のレベルまで、軽量コンクリート7を打設する。なお、荷重条件が厳しくない場合は、普通コンクリートを打設してもよい。
【0025】
コンクリート7の打設にあたっては、木製ランナー6がコンクリート型枠を兼ねているので、特別に型枠を設ける必要がない。
また、コンクリート7をデッキプレート5の全面に打設すると、コンクリート7の養生期間中は壁パネル10を施工できなため工期が長くかかり、さらに、床コンクリートのレベルが出ていないとそれより上の部分の精度を確保することができないが、本発明においては、木製ランナー6により床のレベルが確保されているので、コンクリート7の打設の時期、コンクリート7のレベルに関係なく上部の工事を行うことができる。
【0026】
(5)図1に示すように、木製ランナー6上に壁パネル10を配置してその下枠ランナー11をビス、木ねじ等で木製ランナー6に固定し、また、構造上重要な部分のスタッド12に取付けられたホールダウン金物13をアンカーボルト2に固定する。なお、必要に応じてメカニカルアンカー等により壁パネル10を緊締する。このような壁パネル10の取付作業は、前述のようにデッキプレート5上に打設したコンクリート7の打設前、あるいは養生中でも行うことができる。
【0027】
(6)上階がある場合は、図2に示すように、下階の壁パネル10を構成するスタッド12の上部にホールダウン金物13aを取付けると共に、上端部に上枠ランナー11aを設置し、ビスにより接合する。ついで、上枠ランナー11a上にデッキプレート5aを掛け渡して設置し、下階のスタッド12の上方においてデッキプレート5の縁部に木製ランナー6aを配設し、上枠ランナー11a、デッキプレート5aにボルト等により固定する。また、間切り壁の直下にも木製ランナー6aを取付ける。
【0028】
(7)デッキプレート5aの上面の木製ランナー6aで囲まれた領域に、必要に応じてワイヤメッシュあるいは鉄筋を配設し、木製ランナー6aの上端レベル又は所定のレベルまで軽量コンクリート7aを打設する。なお、荷重条件が厳しくない場合は、普通コンクリートを打設してもよい。
【0029】
(8)木製ランナー6a上に上階の壁パネル10aを配置してその下枠ランナー11bをビス、木ねじ等により木製ランナー6aに接合する。そして、上階のスタッド12aに取付けたホールダウン金物13b、木製ランナー6a、デッキプレート5a及び下階のスタッド12に取付けたホールダウン金物13aを貫通した軸ボルト14の上下をナット15を締付けて、これらを一体に結合する。なお、上記の説明では、下階及び上階のスタッド12,12aにホールダウン金物13a,13bを取付けて軸ボルト14で一体に結合した場合を示したが、隅角部、開口端部など、構造上重要な部分以外の部分ではホールダウン金物を省略してもよい。
【0030】
(9)図3の上下階の接続構造の場合は、下階の壁フレーム10を構成するスタッド12の上端部に、上枠ランナー11aを介して頭つなぎ3aを設置したもので、その他の施工手順は図2の場合とほぼ同様である。
【0031】
上記のように構成した床構造においては、床下張り合板は不要でコンクリート7,7a上に床仕上げ材を直貼りすることができるが、必要に応じて、合板の捨て張りや転ばし根太等をコンクリート7,7a上に打ち込み固定し、その上にフローリング、カーペットあるいは畳などを敷設して仕上げを行い、床を構成する。
【0032】
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2の要部を示す斜視図である。実施の形態1では基礎1上に木製土台3を設置し、その上にデッキプレート5を掛け渡して配設した場合を示したが、本実施の形態においては木製土台3を省略してデッキプレート5を基礎1上に直接配設し、その縁部上に木製ランナー6を設置してデッキプレート5と共に、アンカーボルト2あるはメカニカルアンカーにより基礎1に固定したものである。
本実施の形態の施工方法及び効果は、実施の形態1の場合と同様である。
【0033】
上記のように構成した本発明によれば、次のような多くの効果が得られる。
(1)床パネルにデッキプレートを使用したことにより、床パネルの枠組の製作、構造用合板の取付けなどが不要になるので、部品点数及び施工工数を大幅に低減することができる。
(2)デッキプレートの縁部が鉛直荷重を伝達するため大きな剛性が得られる。また、デッキプレートにコンクリートが打設されているので、水平剛性を大きくすることができる。
【0034】
(3)上階部分では下階の壁パネルの上枠ランナーと上階のデッキプレートとをボルトやビスにより固定でき、圧縮補強の必要もない。
(4)木製ランナーを用いたことにより、デッキプレートを確実に固定することができ、また、ビスによって壁パネルを固定することができる。さらに、木製ランナーを設けたことにより壁下のレベルの確保が容易であり、また、デッキプレート上に打設するコンクリートの型枠に兼用でき、レベルが出し易い。
【0035】
(5)デッキプレート上にコンクリートを打設したことにより、床のマスと剛性が著しく向上し、上階の騒音が床を透過して下階に伝播しにくくなり、遮音性が大幅に向上すると共に、剛性不足に起因する共振や振動が大幅に改善される。
また、熱伝導性が低く、加熱されても燃焼せず、強度低下が少いため耐火構造の床となり、遮音性、防火性の問題を解決することができる。
【0036】
(6)デッキプレートと壁パネルの下枠ランナーとの間に断熱性の高い木製ランナーを配設したので、床下に冷たい外気が流入しても下枠ランナーの温度が低下しにくくなり、このため、壁体内の結露の発生を防止することができる。
(7)デッキプレートを設置し、かつその上にコンクリートを打設して床パネルを構成したので、床下張り合板が不要になり、このため面倒な合板の取付け作業を省略できる。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る建築物の床構造は、基礎と、縁部が基礎上に直接又はデッキプレートを介して設置されたデッキプレートと、壁を取付ける部分の直下においてデッキプレート上に設置された木製ランナーと、デッキプレートの木製ランナーで囲まれた領域に打設されたコンクリートとによって構成したので、施工性、遮音性、耐火性にすぐれ、その上冬季においても壁体内に結露が生じるおそれのない床構造を得ることができる。
【0038】
また、本発明に係る建築物の床の施工方法は、基礎上に直接又は木製土台を介してデッキプレートの縁部を設置する工程と、壁を取付ける部分の直下においてデッキプレート上に木製ランナーを設置してデッキプレートと共に基礎に固定する工程と、デッキプレートの木製ランナーに囲まれた領域にコンクリートを打設する工程とによって構成したので、上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の要部の斜視図である。
【図2】実施の形態1の下階と上階との接続構造を示す説明図である。
【図3】下階と上階の接続構造の他の例の説明図である。
【図4】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図5】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図6】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図7】実施の形態1の施工工程の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2の要部の斜視図である。
【図9】従来のスチールハウスの床構造の説明図である。
【図10】図9の上階の床構造の説明図である。
【符号の説明】
1 基礎
2 アンカーボルト
3 木製土台
3a 頭つなぎ
5,5a デッキプレート
6,6a 木製ランナー
7,7a コンクリート
10,10a 壁パネル
11,11b 下枠ランナー
11a 上枠ランナー
12,12a スタッド
13,13a,13b ホールダウン金物
14 軸ボルト
Claims (3)
- 基礎と、縁部が該基礎上に設置されたデッキプレートと、壁を取付ける部分の直下において前記デッキプレート上に設置された木製ランナーと、前記デッキプレートの木製ランナーで囲まれた領域に打設されたコンクリートとによって構成したことを特徴とする建築物の床構造。
- 基礎とデッキプレートとの間に木製土台を設置したことを特徴とする請求項1記載の建築物の床構造。
- 基礎上に直接又は木製土台を介してデッキプレートの縁部を設置する工程と、
壁を取付ける部分の直下において前記デッキプレート上に木製ランナーを設置してデッキプレートと共に基礎に固定する工程と、
前記デッキプレートの木製ランナーに囲まれた領域にコンクリートを打設する工程とからなる建築物の床の施工方法。
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