JP2000282602A - 建物の構造用壁体 - Google Patents

建物の構造用壁体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄骨造建物の柱及び筋違い機能を備えた十分
な強度を有し、且つ外断熱機能をも具備した構造用壁体
をパネルとして工場生産し、鉄骨造建物の合理化、効率
化、住環境向上を達成する。 【解決手段】 薄鋼板を断面略波形に折曲して見掛け厚
1で垂直応力F1及び水平応力F2に耐える形態の壁板
1を形成し、壁板1の上下端に断面コ字状の型鋼の上枠
7及び下枠8を嵌着して壁板1の内外側突出部4,5と
上下枠の各内外側板7S,8Sとを固着一体化すると共
に、外側面には胴縁等の下地材を適所に埋設露出させた
断熱材2の層を一体化固定した建物の構造用壁体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物、特に鉄骨造
建物に用いる構造用壁体に関するものであり、中低層用
鉄骨造建物にあって柱、梁、桁、ブレースを不要とし、
併せて外断熱構造の建物を構築するための新規な構造用
壁体を提供するものであり、建築分野に属する発明であ
る。
【0002】
【従来の技術】〔従来例1(図14,15)〕図14及
び15に示すものは、波形鋼板を壁板に用い、断熱材の
付与及び施工の省力化を目的として提案されたものであ
り、特開平11−229490号として開示されたもの
である。即ち、通常の建築工法に従って、土台、柱、
梁、桁、床、屋根等の順序により構築するものであっ
て、壁体としては壁用折板70を、床板としても床用折
板80を採用するものである。
【0003】壁用折板70は、コンクリート基礎B上に
接合金具50を取付け、該金具50上に壁用折板70と
同一形状に折曲した立ち上り片53を図14(A)の如
く固定し、立ち上り片53に壁用折板70の下端をボル
ト締着して立設し、壁用折板70の上端には、図14
(B)の如き、壁用折板接合金具61及び床用折板受金
具66を周面に固定した梁60を固定し、該梁60を介
して順次上階の床用折板80及び壁用折板70を図15
(A)の如く固定して鉄骨造建物の躯体を構築するもの
である。
【0004】また、壁用折板70には、予め適所に注入
孔71を配置しておき、壁用折板70の内外両面には適
所に注入孔73を備えた構造用平板72を建設現場で固
定施工した後、平板72の注入孔73から断熱材74を
注入し、該断熱材74を折板70の注入孔71を介して
3層構造の壁体内へ充填するものである。即ち、壁体
は、現場施工によってまず壁用折板70を立設し、次い
で図15(B)の如く構造用平板72を壁用折板の両面
に固定し、3層構造壁体を形成し、断熱材74を壁体内
へ充填施工して壁構造材を構築した後、壁構造材に外装
材及び内装材を取付けるものである。
【0005】〔従来例2(図16)〕図16に示す如
く、コンクリート構造体の打設用の型枠として、1側に
は慣用の手法で型板としてのセキ板を縦端太(たてパ
タ)及び横端太で配設し、他側には縦端太兼用下地材と
しての合成木を埋設した型枠兼用断熱材を型板として横
パタ(端太)により配設し、セキ板と断熱材との間にコ
ンクリートを注入打設し、型枠を取外した後に、断熱材
と一体化したコンクリート壁を構成し、合成木は建物仕
上時の下地材として使用するものである。即ち、下地材
としての合成木と一体化した型枠兼用断熱材のみを壁構
成用の一部材として予めパネルとして製作しておき、現
場施工として断熱材にコンクリート壁を一体化成形する
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例1にあっ
ては、壁体の配置に際しては、壁用折板70、構造用平
板72は共に現場に搬入後に壁体として組立てる必要が
あり、その現場組立てにあっても、立ち上り片53、接
合金具61が小部材且つ折板70との精密な取付けのた
め煩雑で手間のかかる作業である。
【0007】また、3層構造壁体内への断熱材の充填は
困難な作業であって、全面均質充填は不可能に近く、発
泡性合成樹脂の充填では発泡圧による変形、破損に対処
する特別な保護手段を併用する必要があり、また無機質
断熱材の注入にあっては断熱材が壁体内に分散するよう
に壁用折板70の注入孔71は大径且つ多数穿孔する必
要があり、注入孔71,73の穿孔によって壁体の強度
低下を招来する。従って、断熱材を備えた壁の施工は、
均質な断熱機能の付与が殆んど不可能であるにかかわら
ず、壁体の強度低下を伴い、且つ手間のかかる困難な現
場作業である上に、施工壁体には更に外装材、内装材を
固定する必要があり、現場に搬入する建材及び工具が多
く、現場作業が多くて煩雑であり、施工能率が悪い。
【0008】また、上述の従来例2にあっては、壁体は
現場施工により形成されるコンクリート壁であって、工
場生産不能のものである。勿論、下地材を埋設した型枠
兼用断熱材のみは工場生産可能、且つ運搬可能なパネル
であるが、それ自体壁パネルではなく、単に現場での壁
コンクリート打設時に型枠として利用するものである。
従って、コンクリート壁以外の壁の形成が不可能である
ばかりでなく、壁体の形成は、現場施工でしか出来な
く、壁体のパネル化は不可能である。
【0009】本発明は、柱、梁、桁、ブレース不要の鉄
骨造建物の構築が可能な構造用壁体をパネル化して工場
生産可能とし、柱及び筋違い機能を備えた十分な強度を
有すると共に、外断熱機能をも具備し、且つ建物仕上時
の外装材の下地材をも一体化した、或いは外装材自体も
一体化した複合パネルとしての新規、且つ画期的な構造
用壁体を提供し、特に低層鉄骨造建物の分野に於いて、
工場作業比率を高めて建築の合理化、効率化を達成する
と共に、外断熱構造で遮音、吸音性が高くて住環境に優
れた建物の提供をも可能として従来の問題を一挙に解決
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】第一の発明は、
例えば図1に示す如く、薄鋼板を断面略波形に折曲して
見掛け厚W1で垂直応力F1及び水平応力F2に耐える形
態の壁板1を形成し、底板7B,8B及び側板7S,8S
備えた断面コ字状の型鋼から成る上下枠7,8を壁板1
の上下端に嵌着して壁板1の折曲により形成された内外
側突出部4,5と上下枠の各内外側板7S,8Sとを固着
一体化すると共に、外側面には胴縁等の下地材3を適所
に埋設露出させた断熱材2の層を一体化固定した建物の
構造用壁体である(請求項1)。
【0011】尚、「見掛け厚W1」は、薄鋼板の肉厚及び
壁板1の高さL1と共に、抗座屈力、即ち垂直荷重F1
耐える強度、に影響を与える重要な要素であり、薄鋼板
が同一肉厚であれば見掛け厚W1を大きくすれば抗座屈
力が大となり、見掛け厚W1が同一であれば肉厚を大と
すれば抗座屈力が大となるので、2階建用の壁体10と
4階建用の壁体10とでは、見掛け厚W1が同一の下で
は薄鋼板の肉厚の選定により対処可能である。
【0012】また、壁板1の「断面略波形」の意は、図1
の如き内外側突出部が平面板状の台形に屈曲したものの
みならず、垂直応力F1及び水平応力F2に耐える形態に
折曲した広義の波形の意である。また、「断熱材2」は、
慣用の断熱材を広く意味し、下地材3を表面が露出した
形態に強固に埋設保持出来る断熱材であれば良い。ま
た、断熱材2の層の「一体化固定」は、別工程で下地材3
を埋設固定した既成形の層の止着固定をも含むものであ
る。また、「下地材3」の意は、図1のヨコ胴縁に限らず
タテ胴縁をも含む意であり、建物の仕上工程での外壁材
や胴縁等を取付けるためのものである。また、下地材3
の「埋設露出」の意は、下地材3の内面が壁板1に当接し
ているものも、下地材3が断熱材中に浮遊形態に固定さ
れているものも埋設に含み、下地材表面3Fが断熱材と
面一のものも、断熱材から突出したものも、或いは表面
から明確に目視出来る実質的に露出に相当するものをも
広く露出に含む意である。
【0013】従って、請求項1の発明にあっては、壁体
10は建物の床から壁体10に伝達される垂直応力
1,及び壁面に作用する引張り圧縮等の水平応力F2
耐える強度を有するため、柱、梁、桁、ブレースを用い
ない鉄骨造建物の構造材として採用可能であり、しかも
各種応力F1,F2に耐える壁板1が薄鋼板の折曲により
形成されているため、壁体10自体が比較的軽量とな
り、鉄骨造建物の鋼材使用量が節約出来ると共に、建物
自体の軽量化も達成出来る。
【0014】更に、パネルとしての壁体10は、断熱材
2の層を有しているため、現場での建物の外断熱構造の
施工が省略出来、しかも、均質、高精度に形成された断
熱材層を備えた下地材から壁板への熱橋も阻止出来る完
全断熱外壁の形成も可能となる。また、下地材3が存在
するためサイディング等の外壁材の取付けが容易であ
り、パネルとしての壁体10が断熱材及び下地材を具備
しているため、建築部材数の減少、及び建築工数の減少
が達成出来、建築の合理化が達成出来る。
【0015】また、壁板1の内側突出部4,4間に形成
された凹部10Zは、吸音断熱材Gの充填に利用出来、
結局、外断熱構造で吸音性に富む建物の建築が容易とな
る。その上、薄鋼板の折曲加工から断熱材2の付与ま
で、壁体10の製作は全て工場内で規格品パネルとして
製作可能であるため、均質な壁体10の製造、保管が容
易となり、建物の設計から完工までの建築管理システム
(系統)が合理化出来る。
【0016】また、断熱材2には、ポリウレタン等の合
成樹脂発泡体を採用し、発泡凝固接着力によって断熱材
を壁板1と一体化固定するのが好ましい(請求項2)。
この場合は、慣用の型成形手段によって壁板1の外側表
面形状に左右されることなく強固均質な固定が可能であ
り、下地材3の埋設露出形態での配置も、下地材3の表
面3Fを成形型に設置して断熱材2を発泡成形するだけ
で達成出来、パネル化した壁体10の製作が合理化出
来、均質且つ高品質な規格品としての壁体10の工場生
産が容易となる。
【0017】第2の発明は、例えば図12に示す如く、
薄鋼板を断面略波形に折曲して見掛け厚W1で垂直応力
1及び水平応力F2に耐える形態の壁板1を形成し、底
板7B,8B及び側板7S,8Sを備えた断面コ字状の型鋼
から成る上下枠7,8を壁板1の上下端に嵌着して壁板
1の折曲により形成された内外側突出部4,5と上下枠
の各内外側板7S,8Sとを固着一体化すると共に、外側
面には外装材40を外面に積層固着した断熱材2の層を
一体化固定した建物の構造用壁体である(請求項3)。
【0018】即ち、第2の発明は、断熱材2に直接外装
材40を固着一体化したものであり、第1の発明が固着
一体化した下地材に後施工(現場作業)により外装材を
付設するのに対し、第2の発明では、もはや、外装材の
現場での付設作業すら不要とするものである。そして、
断熱材2の付与前の壁板1と上下枠7,8で形成された
壁体の骨組みは、第2発明(請求項3)の壁体10´も
第1発明(請求項1)の壁体10と同一物であるから、
勿論、両者の壁パネルとしての力学的特性は同一であっ
て、第2発明の壁体10´にあっても、構造材として
は、第1発明の壁体10と同効機能を具備している。
【0019】尚、第2発明での「外装材」は壁の外装に用
いるサイディング(壁板)、窯業系タイルの下地材とし
ての構造用合板等、慣用の外装用面材を広く意味し、外
装材の断熱材に対する「積層固着」の意も、断熱材による
一体化成形のみならず、既製成形品としての断熱材と外
装材両者の面接着も含むものである。従って、本発明
(請求項3)の壁体10´を壁構造材に用いて鉄骨造建
物を構築すれば、壁体10´で外壁面を組立てるだけで
外装材を均質、且つ高精度に付設した外断熱建物とな
り、外断熱の断熱材付設作業及び外装材(壁板、タイル
壁下地板等)付設作業が不必要となり、低層鉄骨建物の
建築が、第1発明の壁体10を用いる場合よりも更に省
力化、合理化出来る。
【0020】また、第2の発明にあっても、断熱材2が
合成樹脂発泡体であって、断熱材2を発泡凝固接着力に
よって壁板1及び外装材40と一体化固定するのが好ま
しい(請求項4)。この場合は、慣用の合成樹脂発泡体
の型成形手段によって、壁板1の外側表面と外装材内面
とで形成されるキャビティ内に断熱材2となる発泡合成
樹脂を注入発泡させるため、外装材40の内面は粗面で
あっても突起物を備えていても何ら支障なく成形一体化
出来る。従って、断熱材2の凝固接着力に応じて外装材
の内面に固着力増強手段(粗面化、アンカー片付与)を
選択適用することにより、外装材を備えた壁体10´が
工場生産パネルとして、均質、且つ高品質な規格品とし
て季節の閑忙に関係なく製作出来る。
【0021】また、壁体10,10´内の壁板1は、複
数枚の壁板1を側端1Eで重ね継ぎするのが好ましい
(請求項5)。尚、「複数枚の壁板」の意は、同一寸法の
壁板1の複数枚のみならず、幅寸法の異なる壁板1を含む
複数枚をも含むものであり、「重ね継ぎ」の意は、側端1
E同志の重ね継ぎのみならず、継ぎ片を用いた重ね継ぎ
をも含む意であり、「側端1E」も原板折曲端のみなら
ず、調寸切断端をも含む意である。この場合は、薄鋼板
の原板も比較的小幅なものの賦型加工となって、材料入
手、及び加工が容易である上に、重ね継ぎ部は補強部と
なって抗座屈力向上に有利である。尚、重ね継ぎ手段は
ドリルネジ固定でも良いが、壁体10,10´の内側表
面に突出部があれば、内装仕上材固定面の平坦性が損な
われ、平板内装材の当接固定に不利となるため、点溶接
固定で突出部形成を最小限に抑制するように固定するの
が好ましい。
【0022】また、壁板1は、内側突出平面板部4と、
外側突出平面板部5と、両平面板部4,5間の傾斜板部
6とを備えた形態に折曲するのが好ましい(請求項
6)。この場合は、壁板1に曲面が存在しないため、そ
の外面側への下地材(ヨコ胴縁)3や外装材アンカー片
41の取付けや、内面側の平面板部4の内装用下地材と
しての利用に有利となるばかりでなく、壁体10,10
´の幅L2の短寸化、又は長寸化時の壁板1の側端1E
互の摺動調節、継ぎ片当接が容易となり、壁板1の重ね
継ぎ作業や、壁板1と上下枠7,8との固着作業も容易
となる。
【0023】また、壁板1は、肉厚T1が約1.2mm
で、見掛け厚W1が約100mm、各平面板部4,5の幅
aが約130mmで、内側平面板部4の中心間寸法L4
建材市場寸法に符合した寸法を有し、且つ傾斜板部6の
傾斜角θ1が約45°とするのが好ましい(請求項
7)。この場合は、壁板1を1枚の薄鋼板で形成して
も、安全率1/√3の考慮の下に約11t/mの強度を
有し、柱、梁、桁、ブレースを用いない壁式構法に採用
しても4階建の建築までは十分耐えられる。
【0024】尚、見掛け厚W1は抗垂直荷重力(座屈強
度)に重要な要素であるが、下枠幅W2が100mm以下
になると、建方時の下枠8へのモルタル施工等の作業性
に問題があること、見掛け厚W1が100mm弱であれ
ば、上下枠7,8が入手容易な汎用性の高い100mm軽
量型鋼の採用が可能なこと、及び肉厚Tが1mm以下であ
れば慣用の点溶接に不適当であること、傾斜板部6の4
5°傾斜は壁板1に対する水平応力F2(引張り、圧
縮)にバランス対応出来ること、及び、内側平面板部4
の中心間寸法L4が建材の市場寸法に符号(整数分の
1)しておれば、内装施工時の取付位置決定が容易で取
付作業が容易となること等より、上記構成の壁板が実施
上有利であり、特に4階建以下の構造用壁体として有利
である。
【0025】また、上下枠7,8の各底板7B,8Bがボ
ルト締着孔H2を備え、上枠内側板7Sがボルト締着孔H
3を備えた壁体とするのが好ましい(請求項8)。この
場合は、本発明壁体10又は10´を用いて壁式構法で
鉄骨造建物を建築するに際し、各壁体の上階と下階との
連結はボルト締着孔H2で強固に締着出来、各壁体10
又は10´の左右方向一体化のための差し渡し横材は上
枠内側板7 Sのボルト締着孔H3で取付け可能となる。
尚、下枠内側板8Sに孔H1を設けてデッキプレート上の
配筋の端部を挿入すれば、下枠側板8Sを埋めるデッキ
プレート上のコンクリート合成床と壁体との剛構造一体
化がより強固となり、鉄骨造建物の垂直応力F1の壁体
10,10´への伝達がより確実となる。
【0026】また、壁板1の側端1Eは突出平面板形態
とし、単位壁体10,10´の両端では外側突出平面板
形態とするのが好ましい(請求項9)。この場合は、壁
板1の重ね継ぎは平面板部相互の摺動調節も可能となっ
て壁体幅L2の寸法変更への対処が容易であると共に、
壁体端部では内側からの凹部10Zが形成されるため、
壁体10,10´の建付時の壁体相互の左右連結作業に
あっては、下枠底板8B内の継ぎ片の嵌め込みが容易で
あって、図4や図5に示す如き直線連結も角隅連結も容
易となる。
【0027】また、図9,図10の如く、山形鋼の縦枠
24の一辺を単位壁体10,10´の壁板側端1Eに固
定して壁体10,10´の両側面に配置すると共に、縦
枠24の両側面24Sには、それぞれボルト締着孔H5
設けるのが好ましい(請求項10)。この場合は、縦枠
24が補強材の機能を奏すると共に、側面24Sを壁体
10相互、又は10´相互の左右連結時の仮固定として
も利用出来るため、施工作業の容易化、迅速化が達成出
来、壁面開口部での窓上壁体及び窓下壁体の接合固定も
容易となる。
【0028】また、図11に示す如く、壁板1の内外側
突出平面板部4,5に近接した傾斜板部6の上下端から
上下枠7,8嵌合用スリット6´を形成し、上下枠各側
板7 S,8Sを該スリット6´内に嵌入して該突出平面板
部4,5と各側板7S,8Sとを溶接Mするのが好ましい
(請求項11)。この場合は、壁板1の内外側突出平面
板部4,5が上下枠7,8の側板7S,8Sの外側位置を
占め、上下枠7,8の側板7S,8Sの壁面内側への出っ
張りが生じない。従って、内側突出平面板部4が壁体1
0,10´の平坦表面を形成するため、該平面板部4は
内装材(石膏ボード)を段差なく平滑に取付けることが
出来る。
【0029】また、下地材3は壁板1の外側突出部5で
固定するのが好ましい(請求項12)。この場合は、外
装材としては軽量なサイディングのみならず、重量のあ
る外壁材の取付けも可能となり、外側突出部5への下地
材3の取付けは作業も容易である。また、断熱材2とし
て合成樹脂発泡体の注入成形を適用する際にも、下地材
3の合成樹脂発泡体の充填圧及び発泡圧による位置ずれ
が確実に防止出来る。
【0030】また、下地材3は、木材、プラスチック材
の如き熱不良導体とするのが好ましい(請求項13)。
下地材3が熱不良導体であれば、図8(A)の如く、例
え金属製タテ胴縁16を取付けても、タテ胴縁16から
壁板1への熱橋は存在せず、壁板1への伝達熱h2は、
外気熱h1からドリルネジSを介した量だけであって、
外側突出平面板部5→傾斜板部6→内側突出平面板部4
の経路で内装材20へと減少伝達されるにすぎない。し
かも、下地材も断熱機能を奏するため、断熱材2の熱的
機能を阻害することがない。従って、断熱材2の表面か
ら壁板1の外側突出部5までの断熱材2の厚み(断熱材
2の最も薄い厚み)が比較的小と出来るのは勿論、下地
材3を断熱材2の表面から突出部5に当接形態で配置す
ることも可能となり、下地材3の形状寸法選択の自由度
が増す。
【0031】また、熱不良導体の下地材3は、壁板1の
外側突出部5との間に小片のパッキン30を介し、該突
出平面板部5側からドリルネジSで該ネジSの先端が下
地材3の表面3Fに出ない形態に突出平面板部5と固定
するのが好ましい(請求項14)。この場合は、図8
(B)に示す如く、外気の熱h1とドリルネジSとの間
に熱橋が存在せず、外気熱h1も、熱不良導体下地材3
からの微少な熱h3となって、しかも外側突出平面板部
5→傾斜板部6→内側突出平面板部4の長経路で内装材
20面への熱伝達は実質的に阻止出来る。従って、ドリ
ルネジSで下地材3を強固に保持出来、重い外装材が下
地材3に固定可能であるのは勿論、外気からドリルネジ
Sへの完全な熱橋阻止の外断熱建物が得られる。しか
も、小片パッキンの利用により、下地材3も材料費節約
出来、下地材3と壁板の外側突出部5との間には小片パ
ッキン30の厚みに相応した間隔が存在するため、合成
樹脂発泡体の充填拡散が容易となる。
【0032】また、外装材40は内面適所にアンカー片
41,42を備えたものとするのが好ましい(請求項1
5)。この場合は、アンカー片41,42が断熱材2と
の固着力増強の機能を奏するため、外装材40の内面と
断熱材2との接着力が比較的弱い場合でも必要固着力が
得られる。また、アンカー片41,42の断面は抜脱防
止形態(図13(A))が好ましい。勿論、第1発明で
の図1(C)に示すヨコ胴縁をアンカー片に採用し、外
装材40内面にドリルネジ止めしたものも、断熱材2と
外装材との固着力増強効果を奏し、好ましい。
【0033】また、アンカー片41が壁板1の外側突出
部5に固定されるのが好ましい(請求項16)。この場
合は、断熱材2としての発泡合成樹脂材と外装材との凝
固接着力が弱い場合でも、外装材40を確実に固着保持
出来るため、外装材40の選択の自由度が増す。しか
も、図13(B)の如く、外装材40に固設されたアン
カー片41が壁板の外側突出部5とで断熱材2の層厚を
形成して当接固定するため、成形型への準備作業も容易
となる。勿論、アンカー片41は外装材40と別体と
し、壁板、アンカー片、外装材の3者を一体化固定して
も、更にはアンカー片と壁板との間にパッキンを介在し
て4者を一体化固定しても良い。
【0034】
【発明の実施の形態】〔第1発明例1〕 〔壁板の構造(図1)〕柱、梁、桁、ブレース無し鉄骨
造の3階建物用の壁体10を作成する壁板1として、図
1(B)に示す如く、肉厚Tが1.2mmで原板幅914
mmの薄鋼板を、内側突出平面板部4、及び外側突出平面
板部5の幅aが130mm、両側端1Eが平面板部形態と
なって幅cが123mm、傾斜板部6は傾斜角θ1が45
°で見掛け幅bが97.5mm、壁板見掛け厚W1が95m
m、内側(外側)突出平面板部4(5)の中心間サイズ
4を建材市場寸法の整数分の1である445mmに成形
し、長さL1は、1階用として2770mmの単位壁板1
を製作する。
【0035】尚、2,3階用壁板1としては、長さL1
は2710mmを用意したが、勿論各階同一規格物とする
ことも可能である。次いで、上述の単位壁板1を用いて
幅調整し、各側端1Eを重ねて点溶接(スポット溶接)
により幅L2が1818mm(建材市場寸法)で、両側端
Eが外側への突出平面板部5となるように重ね継ぎし
て壁板1とする。
【0036】〔壁体10の製作(図1)〕壁板1の上端
及び下端には、枠体7,8を嵌合固定するが、上枠7と
下枠8とは同一の軽量型鋼であり、該軽量型鋼は図1
(C)の如く、肉厚T2が2.3mm、側板高さL8が50
mm、幅W2が100mmの市販物を採用する。そして、建
物設計に従って、上下枠7,8の底板7B,8Bにはボル
ト締着孔H 2を、上枠内側板7Sには横材12締着用のボ
ルト孔H3を設ける。また、2階以上の階に用いる壁体
にあっては、下枠内側板8Sに配筋Rを挿入し、コンク
リートの流入を可能とする孔H1を配置する。上下枠体
7,8と壁板1の固定は点溶接(スポット溶接)Mで実
施する。
【0037】次いで断熱材2として発泡ウレタンフォー
ムを慣用の型成形手段により壁板1の外側面に成形一体
化する。即ち、図示しないが、定盤上に離型用シートか
離型剤を施す。下地材3として、底辺K1が45mm、頂
辺K2が35mm、高さK3が30mmの断面台形で長さが壁
体10の幅L2に相当する木材(図1(C))のヨコ胴
縁を用い、パッキン30(図8)として幅40mm、高さ
20mm、長さ100mmの合成樹脂片を用い、上下枠を固
定した壁板1の外側突出平面板部5上にパッキン30を
介して下地材3を所定間隔で横方向に配置し、各下地材
3をドリルネジSで平面板部5側からドリルネジSの先
端が下地材表面3Fから突出しないように螺入して下地
材3を壁板1に固定する(図8(B))。
【0038】次いで、下地材3表面を定盤上に当接した
形態で壁板を型内に配置し、四周を型枠で締め、壁板1
の上方から壁板と同形状の屈曲面を備えた型板を締め付
け、壁板1と定盤間に形成された、壁板1の外側凹部1
Z及び壁板外側突出平面板部5と定盤との間隔(50m
m)を含むキャビティ内に発泡ウレタンフォームを充填
し、ウレタンフォームの発泡凝固接着力により、壁板1
の外側面に下地材3(木材)を表面3Fが露出した形態
に埋設(図1(C))した断熱材2の層を成形一体化固
定する。
【0039】尚、パッキン30は小片であって突出平面
板部5上にのみ位置するため発泡ウレタンの充填に支障
なく、又上下枠7,8の底板7B,8Bのボルト孔H2
発泡ウレタンの注入孔及び排気孔としても利用出来る。
冷却後、型枠を外せば、図1(A)の如く、壁板1の平
面板部5、外側凹部10Zを含む外側面全面に、発泡ウ
レタンフォームの断熱材2が、最も薄い所では平面板部
5からの厚さW4が50mm(下地材厚+パッキン厚)
で、表面平坦、且つ表面に等間隔にヨコ胴縁としての下
地材3を表面3Fのみ露出させて埋設した形態で一体化
固定したパネル壁体10が得られる。該壁体10は図8
(B)に示す如く、例え金属製のタテ胴縁16をドリル
ネジSで下地材3に取付けても、平面板部5への通気層
16からの熱伝達は木材の下地材3自体のh3の熱のみ
であり、従って、タテ胴縁16から壁板の平面板部5へ
の熱橋は存在しないものとなる。
【0040】〔壁体10の使用(図2)〕前述の如く製
作した壁体10を外壁に用いて3階建用の鉄骨造建物を
構築する。即ち、図2に示す如く、フォームポリエチレ
ン断熱板で外周及び床下を被覆したコンクリート基礎
(1階床)上に、長さL1が2770mmの1階用壁体1
0を、布基礎上に打込んだ樹脂アンカーボルトにより下
枠8のボルト孔H2を介して高さ調節の下に締着し、下
枠8と布基礎間にはモルタル充填する。壁体10の前後
転倒を慣用の仮止め手段で防止しながら、順次壁体10
を左右連結して建物の外周壁を構築する。
【0041】〔壁体の左右連結〕壁体10相互の直線状
の左右連結は、図4に示す如く、衝合した下枠底板8B
端間に溝鋼片25を継ぎ片として渡し、点溶接Mとドリ
ルネジSとの併用又はどちらかの手段で固定する。勿論
壁板1の側端1Eの底部又は中間部相互を継ぎ鋼片で連
結しても良い。図5は角隅部の壁体連結を示しており、
下枠8の端部底板8B内に、一方の端部(小口)を鋼板
片26で閉じた溝鋼片25(図5(B))を点溶接M、
及び/又は、ドリルネジSで固定し、直角に当接した他
方の壁体の端部側板8SをドリルネジSで固定する。そ
して、角隅外側のX部分には合成樹脂発泡体断熱板(5
0mm厚、150mm幅)を添着する。
【0042】壁体10の相互の下枠8、及び/又は、側
端1Eでの連結により壁体10の連接した壁面が形成さ
れたら、次に各壁体の上枠7内面に沿って小梁受12を
横材として差し渡し、小梁受12の上部は上枠体7のボ
ルト孔H3でボルト緊締すると共に、小梁受下部は鋼板
片(図示せず)を介して壁板内側突出平面板部4にボル
ト緊締して壁体10相互の本固定一定化を完了する(図
3(A))。
【0043】壁体10の上下連結は各壁体の上下枠底板
B,8Bの対向ボルト孔H2を介してボルト締着する
が、勿論壁体10の左右連結と並行して遂行可能であ
る。尚、2階以上に用いる壁体の下枠側板8Sには、配
筋Rを挿入しコンクリートの流入を可能とした孔H1
設けてある。壁体の角隅部では、山形鋼材を直角三角形
に組んだ火打ち材(図示せず)で予め両壁体10を固定
しておき、本固定の横材(小梁受)を該火打ち材及び壁
体上枠7にボルト固定するのが好ましい。
【0044】図3(A)に示す如く、壁体10相互を小
梁受12で本固定して壁面を形成した後、対向壁面の小
梁受12間に小梁14を差し渡し、小梁受12に予め固
定されたガセットプレート13に小梁14をボルト締着
固定し、壁体10による剛構造外壁を形成する。次い
で、図3(B)の如く、床コンクリート用のデッキプレ
ートを小梁受12及び小梁14等を介して張設固定し、
慣用の配筋を施すと共に、コンクリート用配筋Rの一部
を下枠側板8Sの孔H1に挿通して下枠8内にまで延出す
る。尚、屋上床にあっては、図2の如く上枠7上にコン
クリート流れ止めを付設する。
【0045】図6は、横材12の変形例であって、小梁
14を支持する必要がなく、単にデッキプレートのみを
支持固定すれば良い場所にあっては、幅150mmの平鋼
板のデッキプレート受15を上下枠7,8間に挟み、デ
ッキプレート受15を50mm内方に張出した状態で上下
枠7,8とボルト孔H2を介してボルト固定し、壁体1
0の上下相互及び左右相互を本固定するものである。従
って、建物の設計に応じて、横材として小梁受12とデ
ッキプレート受15を併用すれば良い。
【0046】デッキプレート11上にコンクリートCを
打設すれば、壁板1がコンクリート流れ止めとなってコ
ンクリートが下枠内側板8Sを埋めるが、下枠8内へは
側板8Sの孔H1から配筋Rが延出しているため、側板8
S及び配筋R延出部がコンクリートと一体化してコンク
リート合成床と壁体10との強固な一体剛構造化が達成
出来、コンクリート合成床の荷重がスムーズに壁体10
に伝達され、建物の全荷重を全て壁体10で確実に負担
することとなる。従って、壁体10は、垂直応力(荷
重)F1及び水平応力F2に耐える構造を具備しているた
め、従来の柱、梁、桁、及びブレースを使用しない鉄骨
造建物の構造体構築を可能とする。
【0047】図2は建物構造体の略示図であり、本実施
例壁体10で鉄骨造建物の外壁を構築すれば、建物の外
面は基礎から屋上まで全て断熱材で被覆された完全な外
断熱が、規格品として工場生産された均質な壁体10の
単なる連結立設のみで達成可能である。また、外壁仕上
も、外装材(サイディング)を壁体10に埋設された下
地材3のヨコ胴縁に直接取付けるか、ヨコ胴縁3にタテ
胴縁16(図8)を介して通気層9を形成して取付ける
だけで良い。しかも、図8(B)の如く、下地材3は木
材であって突出平面板部5からのドリルネジSが下地材
表面3Fに突出していないため、例え金属製タテ胴縁1
6を採用してもタテ胴縁16から壁板1への熱橋は全く
生じない。
【0048】また、内装仕上に際しても、壁体10の内
面の凹部10Zは、グラスウールの如き吸音断熱材Gの
充填スペースとして、更に設備配管及び配線用スペース
として利用出来る。そして、壁体10の内面凹部10Z
に吸音断熱材を充填すれば、対向外面の薄い断熱材部分
(外側突出平面板部5上の部分)の断熱機能を好適に補
完する。また、石膏ボード等の内装材は壁体の壁板内側
の突出平面板部4を下地材としてドリルネジで取付けれ
ば良い。しかも、突出平面板部4群は建材の市場寸法の
整数分の1に配置してあるため、取付位置決定が容易と
なり取付作業が容易である。
【0049】従って、本実施例壁体10を外壁材として
採用すれば、柱、梁、桁、ブレース等の不要な鉄骨造建
物が建築出来、建物の使用鋼材が従来の鉄骨造建物より
極端に節約(約1/3)出来る上に、建物が軽量化する
ための地耐力対策の基礎工事面でも有利となり、建築コ
スト低減化が可能となる。また、建物の間取り面でも、
柱配列による制約が無いため自由度が増す。また、壁体
10が工場生産品であるため、常時生産保管して必要時
に搬送使用が可能となり、建物の設計から施工完了まで
の建築管理システムが合理化出来る。
【0050】その上、壁体10は、内面に突出平面板部
4が内装材取付用の下地材機能を有し、凹部10Zが吸
音断熱材充填及び設備配管、配線用のスペースを有し、
外面に下地材3を備えた断熱材2を有するため、現場で
の搬入建材種類の削減と施工工数の削減を達成し、外断
熱鉄骨造建物の建築工期短縮と建築の省力化を可能とす
る。勿論、壁体10は、建材市場寸法の壁パネルである
ため、外断熱用壁材として各種建物の新築にも、更には
建物のリフォームにすら広く利用可能である。
【0051】〔第1発明例2(図9、図10)〕例1の
壁体10に対して、両側に縦枠を設けたものである。即
ち、図9(B)に示す如く、縦枠24は長さが壁板1と
同長のL1で、側板24Sの幅が上下枠7,8と同幅
2、折曲部24Bの幅が50mm、肉厚が上下枠7,8と
同じ2.3mmの山形鋼(アングル鋼)材であって、折曲
部24B上下端にそれぞれ上下枠側板7S,8Sと衝合す
るための切欠24Cを形成し、側板24Sには4個のボル
ト孔H5を設けたものである。該縦枠24の壁体への取
付けは、断熱材付与前に折曲部24Bを壁板1の側端1E
外側に当接すると共に、切欠24Cによって上下枠側板
S,8Sに衝接した形態で折曲部24Bと側端1Eとを点
溶接により固定する。
【0052】そして、例1と同様手段で断熱材2及び下
地材3を付与して図9(A)の壁体10とする。得られ
た壁体10は、両側面に縦枠側板24Sが存在するた
め、壁体10相互の左右連結に際しては、図10(B)
に示す如く、側板24Sのボルト孔H5を介してボルト締
着により仮止めが容易となり、両側板24S間に鋼板片
をパッキンとして介在すれば強固な緊締となる。その
上、壁板側端1Eと折曲部24Bの重ね部が補強効果を奏
する反面、縦枠側板24Sの存在により、下枠8相互の
例1の如き直線状連結(図4)及び角隅連結(図5)は
出来なくなるが、その他は例1の壁体同様の作用効果を
奏し、発明の所期の課題が解決出来る。
【0053】〔第1発明例3(図11)〕例1(図1)
の壁体10が上下枠体7,8内に壁板1を嵌入するのに
対し、例3の壁体10は壁板1内に上下枠体7,8を嵌
入するものである。即ち、図11(B)に示す如く、壁
板1の各内外側突出平面板部4,5に近接した傾斜板部
6のつけ根部に壁板上下端から枠体側版7S,8S嵌入用
の幅W7、深さL7のスリット6´を形成し、上下枠7,
8を、その側板7S,8Sをスリット6´に嵌入すること
により壁板内に嵌入し、壁板端が枠体底板7B,8Bに内
接する形態とし、内外側突出平面板部4,5と枠体側板
S,8Sとの重合部に点溶接を施し(図11(A))、
次いで該壁本体に例1同様の断熱材付与をする。尚、上
下枠体7,8の各コーナーCa(図11(C))は嵌合
前に研磨して丸みを取っておく事が、壁板端全長を上下
枠底板へ当接させ、荷重を速やかに基礎へ伝達させるた
めに必要である。
【0054】得られた壁体にあっては、内側は壁板1の
内側突出平面板部4が上下枠7,8の内側板7S,8S
内側の表出位置を占めて、例1の壁体の如き上下側板7
S,8Sの出っ張りが無いため、内側突出平面板部4を下
地材として石膏ボード等の内装板を上から下まで段差な
く平坦に取付けられる点で有利である上、その他は、例
1の壁体と同様の作用効果を奏し、発明の所期の課題が
解決出来る。
【0055】〔第2発明(図12,13)〕壁板1の構
造は第1発明の例1と同様とする。勿論、壁体10´の
製作も、断熱材付与前の壁板1及び上下枠7,8から成
る鋼製の壁体骨組みは第1発明の例1、例2及び例3と
同様と出来る。そして、断熱材の充填付与工程にあって
は、図13(A)に示す如く、断面台形のアンカー片4
1を内面全長に亘って、且つ等間隔に、ドリルネジSで
配置固定したサイディング(壁板)を外装材40として
型枠内に配置し、第1発明例1同様に注入した発泡ウレ
タンフォームの凝固接着力により、外装材40のアンカ
ー片周面を含む内側面全面、断熱材2及び壁板1の外側
面全面を界面接着力により一体化固着し、図12に示す
如き壁体10´を得る。勿論、ウレタン発泡体の金属
板、合成樹脂板、木板等に対する凝固接着力は大である
ので、軽量、且つ接着性の良い外装面材であれば、アン
カー片41を用いずとも十分な接着力が得られる。
【0056】得られた壁体10´は第1発明の壁体10
と同様に鉄骨造建物の構造用壁体として使用出来、壁体
10´相互の連結、コンクリート合成床形成等、建物構
造体の構築にあっては、第2発明の壁体10´は、第1
発明の壁体10と同効機能を奏する。しかも、第2発明
の壁体10´で構築した外壁は、工場でのパネル壁体製
作時に付与された外装材を有しているため、もはや施工
現場でのサイディング等の壁材の付与作業が不要となる
上に、現場施工で付設した外装材よりも高精度、且つ均
質な外装材を備えることとなり、鉄骨造建物の建築に際
しては、第1発明の壁体10を用いる場合より、更に現
場施工の合理化、効率化が達成出来る。
【0057】〔その他〕下地材3としては、木製、鋼
製、塩ビ合成樹脂等慣用の胴縁材が使用出来、断面形状
も、台形に限らず、コ字状、エ字状、内面に係止突部を
備えた平板状等、断熱材への埋設容易で且つ抜脱の防止
出来るものが有効である。従って、サイディング等の軽
い外装材は断熱材層中に単に埋設されただけの下地材で
の保持も可能となる。
【0058】また、壁体10の両側面に壁板1の折曲に
より側板部を形成すれば、該側板部が請求項10の発明
での縦枠24と同効機能を奏することとなる。また、請
求項6の発明に於いて、内側突出平面板部4の幅を外側
突出平面板部5の幅より大とすれば、内側突出平面板部
4の内装用下地材としての使用に有利となり、しかも、
外側突出平面板部5に対する下地材胴縁の取付けに別段
支障なく、壁板1の垂直応力F1、水平応力F2に対する
強度にも支障を生じない。
【0059】また、外装材40は、図13(B)に示す
如く、裏面にアンカー片41を予め接着又はネジ固着し
た構造用合板を用い、壁板側からアンカー片を固定して
合成樹脂発泡体の発泡凝固接着力で一体化固定すれば、
外装材40の固着力は強大となり、窯業系タイルの外装
仕上も可能となる。また、図13(C)の如く、軽量鉄
骨天井に使用する野縁42を転用して外装材の内面にド
リルネジS固着してアンカー片42として用いれば、断
熱材2に対する強大なアンカー機能を奏するため、断熱
材2との接着力の弱い外装材の利用すら可能となる。
【0060】
【第1の発明の効果】壁体10は建物の床から壁体に伝
達される垂直応力F1及び壁面に作用する水平応力F2
耐える強度を有するため、柱、梁、桁、ブレース等を必
要としないで建物が建築出来、柱配列による制約の無い
間取りの自由度の向上した建物が得られる。しかも、壁
体での使用鋼材は薄鋼板であるため、壁体自体が軽量と
なり、使用鋼材を節約した軽量建物となり、鋼材使用面
からも、建物の地耐力基礎工事の面からも有利となる。
【0061】更に、壁体10は、断熱材2の層及び外装
用下地材3を一体的に備えた工場生産パネルであるた
め、規格化された均質製品として保管搬送に有利である
と共に、季節の閑忙にかかわらず生産可能であるため、
建物の設計から完工までの管理システムが合理化出来
る。また、従来の如き、柱、梁、桁等の重量建材を用い
ないため、建築資材の現場への搬入も容易であり、しか
も、壁体10の内側の壁板自体が内装用下地材として利
用出来ること、壁体10自体が断熱材2の層及び外装用
下地材3を一体的に備えていることにより、現場での使
用建材種類及び施工工数が減少し、工場製作比率の高い
高品質、且つ均質な建物が短い施工期間で建築出来、建
物が低コストで合理的に建築出来る。
【0062】また、壁体10は、薄鋼板製の壁板1と断
熱材2の層との積層構造で気密性が高い上に、内側面に
は吸音断熱材Gの充填及び設備配管の可能な凹部10Z
が存在するため、外側面の断熱材2層と相俟って、熱及
び音に対する高性能な建物の建築が容易となり、しかも
外装用下地材3が断熱材2中に埋設されているために下
地材3への外装材(サイディング)の取付けも熱橋を生
じなく施工出来、住環境の優れた外断熱鉄骨造建物の建
築が容易となる。
【0063】
【第2の発明の効果】第2の発明(断熱材2外面に外装
材40を固着した発明)も第1の発明(断熱材2外面に
下地材3を埋設露出した発明)も鉄骨造建物の構造材と
しては、同一構成であり、同効機能を有し、同一効果を
奏する。その上、第2の発明は、外装材を一体化したパ
ネル壁体10´であるため、第2の発明の壁体10´を
用いた鉄骨造建物の建築施工にあっては、外装材の取付
作業すら省略出来、第1の発明の壁体10の使用による
建築施工よりも、現場作業工数が更に減少出来、より現
場作業が合理化出来る。しかも、工場生産品として製作
されたパネル壁体10´にあっては、外装材の取付け精
度は、現場施工により取付けた外装材よりも均質、且つ
高精度である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明実施例1の壁体10の図であって、
(A)は全体斜視図、(B)は壁板1の一部拡大断面
図、(C)は壁体10下部の部分断面図である。
【図2】第1発明壁体10の使用状態略示説明図であ
る。
【図3】第1発明壁体10の使用状態図であって、
(A)はコンクリート打設前を、(B)はコンクリート
打設後を示す図である。
【図4】第1及び第2発明の壁体10,10´の直線状
継ぎ部の図であり、(A)は斜視図、(B)は平面図で
ある。
【図5】第1及び第2発明の壁体10,10´の角隅で
の継ぎ手段を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は
平面図である。
【図6】第1発明壁体10の他の使用例を示す部分斜視
図である。
【図7】第1発明壁体10での下地材3の1取付例の説
明図で、(A)は断面図、(B)は断熱材付与前の斜視
図である。
【図8】第1発明壁体10の使用時の熱橋説明図であ
り、(A)は下地材3側からドリルネジ止めした状態
を、(B)は壁板側からドリルネジ止めした状態を示す
図である。
【図9】第1発明実施例2の壁体10の図であって、
(A)は全体斜視図、(B)は縦枠24の斜視図であ
る。
【図10】図9の壁体の上枠を除いた状態の斜視図であ
り,(A)は一方のみを、(B)は連結状態を示す図で
ある。
【図11】第1発明実施例3の壁体10の断熱材付与前
の図であり、(A)は全体斜視図、(B)は(A)のB
−B断面を、(C)は(A)のC視側面図である。
【図12】第2発明の概略斜視図である。
【図13】第2発明の外装材固着形態断面図であり、
(A)はアンカー片を備えたもの、(B)はアンカー片
を固定したもの、(C)は別体のアンカー片を外装材に
付設したものを示す図である。
【図14】従来例1の斜視図であって、(A)は基礎取
付部を、(B)は梁を示す図である。
【図15】従来例1の図であって、(A)は梁60へ壁
板70及び床板80を取付けた状態斜視図であり、
(B)は壁体の断面図である。
【図16】従来例2の説明斜視図である。
【符号の説明】
1・・・壁板、 1E・・・側端、 2・・・断熱材、 3・・・下
地材、3F・・・下地材表面、 4,5・・・平面板部(突出
部)、 6・・・傾斜板部、7・・・上枠、 8・・・下枠、
S,8S・・・側板、 7B,8B・・・底板、9・・・通気層、
10・・・壁体、 10Z・・・凹部、 11・・・デッキプレ
ート、11M・・・山部、 12・・・横材、 13・・・ガセッ
トプレート、 14・・・小梁、15・・・デッキプレート
受、 16・・・タテ胴縁、 20・・・石膏ボード、25・・
・溝鋼片、 26・・・鋼板片、 30・・・パッキン、 4
0・・・外装材、41,42・・・アンカー片、C・・・コンク
リート合成床、 C0・・・コンクリート充填部、G・・・吸
音断熱材、 F1・・・垂直応力、 F2・・・水平応力、H1
・・配筋挿入用孔、 H2,H3,H5・・・ボルト締着孔、
M・・・点溶接、S・・・ドリルネジ、 W1・・・壁板見掛け
厚、 W2・・・上下枠幅、W3・・・壁体厚

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄鋼板を断面略波形に折曲して見掛け厚
    1で垂直応力(F1)及び水平応力(F2)に耐える形
    態の壁板(1)を形成し、底板(7B,8B)及び側板
    (7S,8S)を備えた断面コ字状の型鋼から成る上下枠
    (7,8)を壁板(1)の上下端に嵌着して壁板(1)
    の折曲により形成された内外側突出部(4,5)と上下
    枠の各内外側板(7S,8S)とを固着一体化すると共
    に、外側面には胴縁等の下地材(3)を適所に埋設露出
    させた断熱材(2)の層を一体化固定した建物の構造用
    壁体。
  2. 【請求項2】 断熱材(2)が合成樹脂発泡体であっ
    て、断熱材(2)を発泡凝固接着力によって壁板(1)
    及び下地材(3)と一体化固定した、請求項1の構造用
    壁体。
  3. 【請求項3】 薄鋼板を断面略波形に折曲して見掛け厚
    1で垂直応力(F1)及び水平応力(F2)に耐える形
    態の壁板(1)を形成し、底板(7B,8B)及び側板
    (7S,8S)を備えた断面コ字状の型鋼から成る上下枠
    (7,8)を壁板(1)の上下端に嵌着して壁板(1)
    の折曲により形成された内外側突出部(4,5)と上下
    枠の各内外側板(7S,8S)とを固着一体化すると共
    に、外側面には外装材(40)を外面に積層固着した断
    熱材(2)の層を一体化固定した建物の構造用壁体。
  4. 【請求項4】 断熱材(2)が合成樹脂発泡体であっ
    て、断熱材(2)を発泡凝固接着力によって壁板(1)
    及び外装材(40)と一体化固定した、請求項3の構造
    用壁体。
  5. 【請求項5】 複数枚の壁板(1)が側端(1E)で重
    ね継ぎされている、請求項1乃至4のいずれか1項の構
    造用壁体。
  6. 【請求項6】 壁板(1)が内側突出の平面板部(4)
    と外側突出の平面板部(5)と、両平面板部(4,5)
    間の傾斜板部(6)とを備えた、請求項1乃至5のいず
    れか1項の構造用壁体。
  7. 【請求項7】 壁板(1)は、肉厚(T1)が約1.2m
    mで、見掛け厚W1が約100mm、各平面板部(4,5)
    の幅(a)が約130mmで、内側平面板部(4)の中心
    間寸法(L4)が建材市場寸法に符号した寸法を有し、
    且つ傾斜板部(6)の傾斜角(θ1)が約45°であ
    る、請求項6の構造用壁体。
  8. 【請求項8】 上下枠(7,8)の各底板(7B,8B
    がボルト締着孔(H2)を備え、更に、上枠内側板
    (7S)がボルト締着孔(H3)を備えた、請求項1乃至
    7のいずれか1項の構造用壁体。
  9. 【請求項9】 壁板(1)の側端(1E)が、突出平面
    板形態であり、単位壁体(10,10´)の両端では外
    側突出平面板形態である、請求項1乃至8のいずれか1
    項の構造用壁体。
  10. 【請求項10】 山形鋼の縦枠(24)の一辺を単位壁
    体(10,10´)の壁板側端(1E)に固定して壁体
    (10,10´)の両側面に配置すると共に、縦枠(2
    4)の両側面(24S)にはそれぞれボルト締着孔
    (H5)を設けた、請求項1乃至9のいずれか1項の構
    造用壁体。
  11. 【請求項11】 壁板(1)の内外側突出平面板部
    (4,5)に近接した傾斜板部(6)の上下端から上下
    枠(7,8)嵌合用スリット(6´)を形成し、上下枠
    各側板(7S,8S)を該スリット(6´)内に嵌入して
    該突出平面板部(4,5)と各側板(7S,8S)とを溶
    接(M)した、請求項6乃至10のいずれか1項の構造
    用壁体。
  12. 【請求項12】 下地材(3)が壁板(1)の外側突出
    部(5)で固定されている、請求項1,2,5乃至11
    のいずれか1項の構造用壁体。
  13. 【請求項13】 下地材(3)が木材、プラスチック材
    の如き熱不良導体である、請求項1,2,5乃至12の
    いずれか1項の構造用壁体。
  14. 【請求項14】 下地材(3)は壁板(1)の外側突出
    平面板部(5)との間に小片のパッキン(30)を介
    し、該突出平面板部(5)側からドリルネジ(S)で該
    ネジ(S)の先端が下地材(3)の表面(3F)に出な
    い形態に突出平面板部(5)と固定した、請求項1,
    2,5乃至13のいずれか1項の構造用壁体。
  15. 【請求項15】 外装材(40)が内面適所にアンカー
    片(41,42)を備えた請求項3乃至11のいずれか
    1項の構造用壁体。
  16. 【請求項16】 アンカー片(41)が壁板(1)の外
    側突出部(5)に固定されている、請求項3乃至11、
    又は15のいずれか1項の構造用壁体。
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