JP3525462B2 - フッ素化モノマーの回収方法 - Google Patents
フッ素化モノマーの回収方法Info
- Publication number
- JP3525462B2 JP3525462B2 JP26631493A JP26631493A JP3525462B2 JP 3525462 B2 JP3525462 B2 JP 3525462B2 JP 26631493 A JP26631493 A JP 26631493A JP 26631493 A JP26631493 A JP 26631493A JP 3525462 B2 JP3525462 B2 JP 3525462B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- monomer
- fluorinated
- fluorinated monomer
- fluorine
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
ノマーを乳化重合して得られるラテックスに含まれる未
反応の前記フッ素化モノマーを回収する方法に関するも
のである。
溶液重合、塊状重合などの方法で製造されているが、乳
化重合は重合槽の容積効率が高く、重合中の除熱や撹拌
時に必要とされるトルクが低いなどの利点がある。乳化
重合では、四フッ化エチレンのごとき常温で気体のモノ
マーは重合後パージすることで容易に回収が行なわれて
いる。しかし、常温で液状の未反応フッ素化モノマーは
生成したラテックス中に含まれており、特に官能基を含
有するモノマーはラテックス凝集時に変性し回収率が低
下する可能性があり、凝集に先立ち回収することが好ま
しい。
ッ素化塩素化飽和炭化水素の溶剤が用いられて、ラテッ
クスと該溶剤を混合静置し、二層分離した該溶剤に含ま
れる該モノマーを抽出回収する方法が採用されていた
(特公昭62−56886)。しかし従来用いられてい
たトリクロロトリフルオロエタンのごときクロロフルオ
ロカーボンは入手が容易で安価であるものの、大気中の
オゾン層を破壊するおそれがあるとされ、その使用が制
限されるため代替抽出溶剤の適用が要請されている。
の問題点を解決しようとするものである。すなわち、常
温で液状のフッ素化モノマーの乳化重合ラテックスに含
まれる未反応の該モノマーを定量的に効率よく抽出回収
できる方法を提供する。また、オゾン層を破壊するおそ
れがない抽出溶剤を用いる回収方法を提供する。
フッ素化モノマーを乳化重合して得られるラテックスか
ら、未反応の前記フッ素化モノマーを回収するに当た
り、沸点が10〜250℃であり、CF2ClCF2C
HFCl、CF3CF2CHCl2、ハイドロフルオロ
カーボンおよび式1〜6で示される化合物からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種類のフッ素系溶剤と前記ラテ
ックスとを接触せしめ、前記フッ素系溶剤により前記フ
ッ素化モノマーを抽出回収することを特徴とするフッ素
化モノマーの回収方法を提供する。
サイクル性、常温での取扱い易さなどより沸点20〜2
00℃のものが好ましい。さらには常温で液状のフッ素
化モノマー(以下、液状フッ素化モノマーという)を抽
出後の蒸留分離の容易さなどより液状フッ素化モノマー
との沸点差が20℃以上であるものが特に好ましい。ハ
イドロフルオロカーボンとしては、構造が直鎖状、分岐
状、環状のいずれであってもよいが、炭素数は4〜12
個の範囲が好ましい。ハイドロフルオロカーボンとし
て、C4F9C2H5、(CF3)2CFCHFCHF
CF3、C6F13H、C6F13C2H5およびC8
F17C2H5から選ばれる少なくとも1種類のフッ素
系溶剤が、また、パーフルオロカーボンである式1〜6
で示される化合物から選ばれる少なくとも1種類のフッ
素系溶剤が、特性上および工業的に入手が容易で特に好
ましい。これらのフッ素系溶剤は単独であるいは混合溶
剤として使用され得るものである。
素系溶剤を加え、撹拌または振とうした後静置させるも
ので、液状フッ素化モノマーを含むフッ素系溶剤が下層
に分離する。抽出操作は分離した下層を抜きだした後、
新たに該フッ素系溶剤を加え上記操作を数回繰り返すこ
とで、未反応の液状フッ素化モノマーを定量的に回収す
ることができる。
混合割合は、20/1〜1/10の範囲が用いられる
が、あまりにフッ素系溶剤の混合比率を高めると抽出回
数は少なくできるがフッ素系溶剤中の液状フッ素化モノ
マー濃度が著しく低くなり、蒸留回収時の装置容積が大
きくなり好ましくない。一方、フッ素系溶剤の混合比率
が小さすぎると抽出回数が多くなり好ましくない。より
好ましくは10/1〜1/2の範囲である。
ーを含有する乳化重合系のラテックスに対して適用され
る。液状フッ素化モノマーとしては、種々のものが例示
され得るが、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基の
如き官能基をペンダント側鎖に含有するフッ素化モノマ
ー、特にパーフルオロ系モノマーが好適である。
ては、カルボン酸基もしくはカルボン酸基に変換し得る
カルボン酸型官能基、または、スルホン酸基もしくはス
ルホン酸基に変換し得るスルホン酸型官能基を有する重
合能のあるモノマーが例示され得る。かかる液状フッ素
化モノマーは、生成ポリマーの用途、性能などを考慮す
ると、通常はフルオロビニル化合物、特にパーフルオロ
系であることが望ましい。
を有する液状フッ素化モノマーは、一般式CF2 =CF
(OCF2 CF(CF3 ))a O(CF2 )b COOC
H3(但し、式中のaは0〜3、bは1〜5である)で
表されるフルオロビニル化合物が例示される。スルホン
酸型官能基を有する液状フッ素化モノマーは、一般式C
F2 =CF(OCF2 CF(CF3 ))c O(CF2 )
d SO2 F(但し、式中のcは0〜3、dは1〜5であ
る)で表されるフルオロビニル化合物が例示される。
基、スルホン酸基、リン酸基の如き官能基をペンダント
側鎖に含有する液状フッ素化モノマー(以下、液状フッ
素化モノマー(1)という)と常温でガス状のフッ素化
したエチレン系不飽和モノマー(以下、フッ素化エチレ
ン系モノマー(2)という)と共重合することが好まし
い。フッ素化エチレン系モノマー(2)は、一般式CF
2 =CZY(ここで、Z、Yはフッ素原子、塩素原子、
水素原子、またはトリフルオロメチル基である)で表さ
れるフッ素化オレフィン化合物が好ましく、なかでもパ
ーフルオロオレフィン化合物が好ましい。具体的には、
四フッ化エチレン、三フッ化塩化エチレン、六フッ化プ
ロピレン、三フッ化エチレン、フッ化ビニリデン、フッ
化ビニルなどが例示され、特に四フッ化エチレンが好適
である。
化エチレン系モノマー(2)の各モノマーは、それぞれ
2種類以上で使用することもでき、またこれらの化合物
の他に、他の成分、例えば式CH2 =CR 4 R 5 (ここ
で、R 4 、R 5 は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基
またはアリール基を示す)で表されるオレフィン化合物
(以下モノマー(3)という)、式CF2 =CFORf
(Rfは炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基を示
す)の如きフルオロビニルエーテル、式CF2=CF−
CF=CF2 、式CF2 =CFO(CF2 )e OCF=
CF2 (eは1〜4)の如きジビニルモノマーなどの1
種または2種以上を併用することもできる。モノマー
(3)の好ましい代表例としては、エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1、イソブチレン、スチレン、α−メチル
スチレン、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、3−メチル−ブテン−1、4−メチル−ペンテン−
1などが挙げられ、なかでも製造上および生成共重合体
の性能上などから、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ンなどの使用が特に好ましい。また、例えばジビニルモ
ノマーの併用によって得られる共重合体を架橋し、膜の
如き成形物にした場合の機械的強度を改善せしめること
が可能である。
て、前記の液状フッ素化モノマー(1)、フッ素化エチ
レン系モノマー(2)、更には前記モノマー(3)その
他のモノマーに由来する繰り返し単位の組成割合は、性
能に関係するので重要である。以下、フッ素化重合体中
のモノマー由来の繰り返し単位の割合を表現するとき、
由来するモノマーの割合として表現する。
量は、イオン交換容量と直接関係するが、共重合体中1
〜50モル%、好ましくは3〜35モル%が好適であ
る。該液状フッ素化モノマー(1)の存在量が大きすぎ
ると、イオン交換膜など成形物とした場合の機械的強度
を損ない、更には含水量の増大によるイオン交換性能の
低下をきたし、またあまりに少ない存在量ではイオン交
換機能を示さないので好ましくない。
前記フッ素化エチレン系モノマー(2)と更にはモノマ
ー(3)その他のモノマーが占めることになるが、モノ
マー(3)の存在量は、電気的、機械的および耐塩素性
などに大きく関係するので重要である。従って、モノマ
ー(3)を併用する場合には、モノマー(3)/フッ素
化エチレン系モノマー(2)のモル比を、好ましくは5
/95〜70/30、特には10/90〜60/40に
するのが好適である。また、フルオロビニルエーテルや
ジビニルエーテルなどを併用する場合にも、共重合体中
30モル%以下、好ましくは2〜20モル%程度の割合
とするのが好適である。
0.5〜2.2ミリ当量/グラム乾燥樹脂という広い範
囲から選択される。このフッ素化重合体は、イオン交換
容量を大きくしても、生成共重合体の分子量を高くで
き、従って共重合体の機械的性質や耐久性は低下しない
という特徴がある。イオン交換容量は、上記の範囲で
も、共重合体の種類に応じて異なるが、0.8ミリ当量
/グラム乾燥樹脂以上、特に1.0ミリ当量/グラム乾
燥樹脂以上の場合が、イオン交換膜としての機械的性質
および電気化学的性能上好ましい。また、本発明で得ら
れるフッ素化重合体の分子量は、イオン交換膜としての
機械的性能および製膜性と関係するので重要であり、T
Q の値で表示すると、150℃以上、好ましくは170
〜340℃、特に180〜300℃程度とするのが好適
である。
のように定義されるものである。即ち、共重合体の分子
量に関係する容量流速100mm3 /秒を示す温度がT
Q と定義される。ここにおいて容量流速は、共重合体を
30kg荷重下、一定温度の径1mm、長さ2mmのオ
リフィスから溶融流出せしめ、流出する共重合体量をm
m3 /秒の単位で示したものである。
通りである。即ち、H型の陽イオン交換樹脂膜を、1N
のHCl中で60℃、5時間放置し、完全にH型に転換
し、HClが残存しないように水で充分洗浄した。その
後、このH型の膜0.5gを、0.1NのNaOH25
cm3 に水を25cm3 加えてなる溶液中に、室温で2
日間静置した。次いで膜をとり出して、溶液中のNaO
Hの量を0.1NのHClで逆滴定することにより求め
るものである。
化エチレン系モノマー(2)を共重合反応させる場合
は、水性媒体中で実施する。通常は、水性媒体の使用量
を水性媒体/液状フッ素化モノマー(1)の重量比で2
0/1以下にし、好ましくは10/1以下に制御して実
施するのが良い。水性媒体の使用量が多すぎる場合に
は、共重合反応速度が著しく低下し、高い共重合体収量
を得るために長時間を要することになる。また、水性媒
体が多すぎると高イオン交換容量にした場合に高い分子
量を達成するのが難しくなる。更に水性媒体の多量使用
には、次の如き難点が認められる。例えば、反応装置の
大型化あるいは共重合体分離回収など作業操作面の不利
があげられる。
2 以上の共重合反応圧力を採用することが好適である。
共重合反応圧力が低すぎる場合には、共重合反応速度を
実用上満足し得る高さに維持することができず、高分子
量の共重合体の形成に難点が認められる。また、共重合
反応圧力が低すぎると、生成共重合体のイオン交換容量
が極端に高くなり、含水量増大などによる機械的強度、
イオン交換性能の低下傾向が増大することになる。な
お、共重合反応圧力は、工業的実施における反応装置上
または作業操作上などを考慮して、50kg/cm2 以
下から選定されるのが好ましい。かかる範囲よりも高い
共重合反応圧力の採用は可能であるが、本発明の目的を
比例的に向上せしめ得るものではない。従って、本発明
においては、共重合反応圧力を1〜50kg/cm2 、
好ましくは3〜30kg/cm2 の範囲から選定するの
が最適である。
の他の条件や操作は、特に限定されることなく広い範囲
にわたって採用され得る。例えば、共重合反応温度は、
重合開始源の種類や反応モル比などにより最適値が選定
され得るが、通常はあまりに高い温度や低い温度は工業
的実施に対して不利となるので、10〜90℃、好まし
くは20〜80℃程度から選定される。
度において高い活性を示すものを選定するのが望まし
い。例えば、室温以下でも高活性の電離性放射線を採用
することもできるが、通常はアゾ化合物やパーオキシ化
合物を採用する方法が工業的実施に対して有利である。
本発明で好適に採用される重合開始源は、前記共重合反
応圧力下に10〜90℃程度で高活性を示すジコハク酸
パーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパ
ーオキシド、ビスペンタフルオロプロピオニルパーオキ
シド等のジアシルパーオキシド、2,2−アゾビス(2
−アミジノプロパン)塩酸塩、4,4−アゾビス(4−
シアノバレリアン酸)、アゾビスイソブチロニトリル等
のアゾ化合物、t−ブチルパーオキシイソブチレート、
t−ブチルパーオキシピバレート等のパーオキシエステ
ル類、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ビス
−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート等のパ
ーオキシジカーボネート、ジイソプロピルベンゼンハイ
ドロパーオキシド等のハイドロパーオキシド類、過硫酸
カリウム、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物および
それらのレドックス系等である。
0001〜3重量%、好ましくは0.001〜2重量%
程度である。開始剤濃度が低すぎると、生成共重合体の
分子量が高くなりすぎ、高イオン交換容量を保持するこ
とが困難である。開始剤濃度をあまり高くすると、分子
量の低下傾向が増し、高イオン交換容量で高分子量の共
重合体の生成に対して不利となる。その他通常の水性媒
体重合において用いられる界面活性剤、分散剤、緩衝
剤、分子量調整剤等を添加することもできる。
30重量%以下に制御して実施するのが好適である。あ
まり高濃度にすると、撹拌負荷の増大、除熱困難、フッ
素化エチレン系モノマー(2)の拡散不充分などの難点
がみとめられる。
より得られるラテックスは、前記の如くフッ素系溶剤を
加えて未反応の前記液状フッ素化モノマーを抽出分離す
る。なお、四フッ化エチレンの如きガス状モノマーの未
反応物は、パージ法などにより容易に分離回収され得
る。次いで未反応の前記液状フッ素化モノマーが分離回
収されたラテックスに塩酸または硫酸等の酸を添加しフ
ッ素化重合体を凝集させる。その他塩析、凍結凝集、機
械的凝集等の周知または公知の凝集手段が採用され得
る。
いでメタノール、アセトン等の水溶性有機溶剤を用いて
水を置換する。フッ素化重合体を風乾した後、フッ素化
重合体100重量に対し100cm3 好ましくは400
〜600cm3 以上のメタノールを加え、更に好ましく
はこれに硫酸を添加し撹拌しつつ20℃以上で1〜50
時間処理する。次いで、フッ素化重合体とメタノールを
分離し、硫酸を添加した場合はこれを除くためにメタノ
ールで洗浄を行った後、減圧下に40〜80℃で乾燥さ
せてフッ素化重合体を得る。
高分子量を有し、且つ加熱溶融による成形性に優れたイ
オン交換基含有フッ素化重合体が円滑有利に得られる。
例えば、水性媒体中での共重合上りのフッ素化重合体
は、カルボン酸型官能基を有する液状フッ素化モノマー
を使用した場合でも、TQ が300℃を超えているが、
メタノールなどで加熱接触処理することにより、TQ を
220℃程度に下げることが可能である。TQ が300
℃以上のフッ素化重合体では、加熱溶融成形が著しく困
難であり、フィルム、シート状などに成形できないが、
本発明によるフッ素化重合体は押出成形などによっても
フィルム、シート状などに容易に成形することができ
る。
化重合体は、適宜手段にて製膜され得る。例えば、必要
により官能基を加水分解でカルボン酸基に転換するが、
かかる加水分解処理は製膜前でも製膜後でも可能であ
る。通常は製膜後に加水分解処理する方が望ましい。製
膜手段には種々のものが採用可能であり、例えば加熱溶
融成形、ラテックス成形、適当な溶液に溶解させての注
型成形など公知または周知の方法を適宜採用し得る。
イオン交換膜は、種々の優れた性能を有するために、各
種分野、目的、用途などに広範囲に採用され得る。例え
ば拡散透析、電解還元燃料電池の隔膜などとして特に耐
蝕性が要求される分野で好適に使用される。なかでも、
アルカリ電解用の陽イオン交換膜として使う場合には、
従来のイオン交換膜では得られなかった高い性能を発揮
し得るものである。
イオン交換膜にて、陽極と陰極とを区画して陽極室と陰
極室とを構成し、陽極室に塩化アルカリ水溶液を供給し
て電解し陰極室から水酸化アルカリを得る、いわゆる二
室型槽の場合でも、2N以上の濃度の塩化ナトリウム水
溶液を原料として5〜20A/dm2 の電流密度で電解
することにより、40%以上の高濃度の水酸化ナトリウ
ムが90%以上の高電流効率で長期にわたって安定して
製造できる。更に、4.5V以下の低い槽電圧での電解
が可能である。
ン交換水を100g、C8 F17COONH4 を0.2
g、Na2 HPO4 ・12H2 Oを0.5g、NaH2
PO4 ・2H2 Oを0.3g、(NH4 )2 S2 O8 を
0.026gおよびCF2 =CFO(CF2 )3 COO
CH3 を20g仕込み、液体窒素下で充分脱気した。そ
の後、55℃に昇温し、四フッ化エチレンを系内に導入
し圧力を10.4kg/cm2 に保持した。3.3時間
撹拌後、未反応の四フッ化エチレンをパージし、反応を
終了させた。生成したラテックス状の共重合体は、繰り
返し単位にCF2 =CFO(CF2 )3 COOCH3 を
20モル%含む組成で、生成量は15.5gであった。
F2 )3 COOCH3 を含んでいるが、ラテックス中の
ポリマー粒子に含浸されて均一層となっている。該ラテ
ックス100gに対しCF2 ClCF2 CHFCl(以
下、HCFC225cbという。沸点54℃)を30g
加え、分液ロート中10分間振とうした後30分間静置
した。下層のHCFC225cb層を分離した後、再び
HCFC225cbを同量加え抽出操作をくり返した。
6回抽出操作を行ったところ、HCFC225cb層お
よび水層ともガスクロマトグラフィーでCF2 =CFO
(CF2 )3 COOCH3 は検出されず定量的に抽出さ
れることがわかった。HCFC225cbの各抽出層を
集め蒸留し、CF2 =CFO(CF2 )3 COOCH3
を11.5g回収した。
C2 H5 (沸点68℃)を用いる以外は実施例1と同様
にして、抽出操作を行ったところ未反応のCF2 =CF
O(CF2 )3 COOCH3 が11.3g回収された。
H(沸点72℃)を用いる以外は実施例1と同様にして
抽出操作を行ったところ、未反応のCF2 =CFO(C
F2 )3 COOCH3 が12.0g回収された。
ン交換水を120g、C8 F17COONH4 を0.42
g、Na2 HPO4 ・12H2 Oを0.6g、NaH2
PO4 ・2H2 Oを0.35g、(NH4 )2 S2 O8
を0.064g、(CH3 )2 CHOHを0.03gお
よびCF2 =CFO(CF2 )2 SO2Fを12g仕込
み、液体窒素下で充分脱気した。その後、60℃に昇温
し、四フッ化エチレンを系内に導入し圧力を11.7k
g/cm2 に保持した。5.5時間撹拌後未反応の四フ
ッ化エチレンをパージし、反応を終了させた。
返し単位にCF2 =CFO(CF2)2 SO2 Fを1
3.7モル%含む組成で、生成量は19.8gであっ
た。 ラテックスは未反応のCF2 =CFO(CF2 )2
SO2 Fを含んでいるが、ラテックス中のポリマー粒子
に含浸されて均一層となっている。該ラテックス100
gに対しHCFC225cbを30g加え、実施例1と
同様の抽出条件で未反応のCF2 =CFO(CF2 )2
SO2 Fの抽出層を集め、蒸留によりCF2 =CFO
(CF2 )2 SO2 Fを4.1g回収した。抽出操作を
6回繰り返すことにより、水層およびHCFC225c
b層ともガスクロマトグラフィーでCF2 =CFO(C
F2 )2 SO2 Fは検出されず、定量的に抽出されるこ
とがわかった。
lCFCl2 (オゾン破壊係数0.8)を用いる以外は
実施例1と同様にして抽出操作を行ったところ、未反応
のCF2 =CFO(CF2 )3 COOCH3 が11.1
g回収された。
l2 を用いる以外は実施例1と同様にして抽出操作を行
ったところ、静置後も水層が白濁しCH2 Cl2 層との
分離が充分でなく、水層にCH2 Cl2 が一部溶解する
ことがわかった。
2 CF3 を用いる以外は実施例1と同様にして抽出操作
を行ったが、静置後も水層とCHCl2 CF3層が分離
しなかった。
2 CH3 を用いる以外は実施例1と同様にして抽出操作
を行ったが、静置後も水層とCFCl2 CH3層が分離
しなかった。
素化モノマーが、特定のフッ素系溶剤による抽出操作
で、定量的に高効率で容易に回収される。
Claims (5)
- 【請求項1】常温で液状のフッ素化モノマーを乳化重合
して得られるラテックスから、未反応の前記フッ素化モ
ノマーを回収するに当たり、沸点が10〜250℃であ
り、CF2ClCF2CHFCl、CF3CF2CHC
l2、ハイドロフルオロカーボンおよび式1〜6で示さ
れる化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種類の
フッ素系溶剤と前記ラテックスとを接触せしめ、前記フ
ッ素系溶剤により前記フッ素化モノマーを抽出回収する
ことを特徴とするフッ素化モノマーの回収方法。 【化1】 - 【請求項2】前記フッ素化モノマーが、カルボン酸基も
しくはカルボン酸基に変換し得るカルボン酸型官能基、
または、スルホン酸基もしくはスルホン酸基に変換し得
るスルホン酸型官能基を有するモノマーである請求項1
記載の回収方法。 - 【請求項3】前記カルボン酸型官能基を有するモノマー
が、一般式CF2=CF(OCF2CF(CF3))a
O(CF2)bCOOCH3(但し、式中のaは0〜
3、bは1〜5である)で表されるフルオロビニル化合
物である請求項2記載の回収方法。 - 【請求項4】前記スルホン酸型官能基を有するモノマー
が、一般式CF2=CF(OCF2CF(CF3))c
O(CF2)dSO2F(但し、式中のcは0〜3、d
は1〜5である)で表されるフルオロビニル化合物であ
る請求項2記載の回収方法。 - 【請求項5】前記フッ素系溶剤が、C4F9C2H5、
(CF3)2CFCHFCHFCF3、C6F13H、
C6F13C2H5およびC8F17C2H5からなる
群から選ばれる少なくとも1種類である請求項1〜4の
いずれか記載の回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26631493A JP3525462B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | フッ素化モノマーの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26631493A JP3525462B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | フッ素化モノマーの回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07118332A JPH07118332A (ja) | 1995-05-09 |
JP3525462B2 true JP3525462B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=17429209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26631493A Expired - Fee Related JP3525462B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | フッ素化モノマーの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3525462B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001505128A (ja) * | 1996-12-06 | 2001-04-17 | アドバンスト・ファイトニックス・リミテッド | 物質処理 |
US8344192B2 (en) | 2006-12-08 | 2013-01-01 | Daikin Industries, Ltd. | Process for the recovery of fluoromonomers |
JP4720734B2 (ja) * | 2006-12-08 | 2011-07-13 | ダイキン工業株式会社 | フルオロモノマーの回収方法 |
CN103534282B (zh) | 2011-05-18 | 2016-08-17 | 旭硝子株式会社 | 含氟共聚物及离子交换膜 |
JP5862661B2 (ja) | 2011-05-18 | 2016-02-16 | 旭硝子株式会社 | 含フッ素共重合体の製造方法およびイオン交換膜の製造方法 |
WO2012173153A1 (ja) | 2011-06-15 | 2012-12-20 | 旭硝子株式会社 | 含フッ素共重合体の製造方法 |
WO2018235911A1 (ja) * | 2017-06-21 | 2018-12-27 | Agc株式会社 | 含フッ素重合体、官能基含有含フッ素重合体および電解質膜の製造方法 |
-
1993
- 1993-10-25 JP JP26631493A patent/JP3525462B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07118332A (ja) | 1995-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4116888A (en) | Process for producing fluorinated copolymer having ion-exchange groups | |
US9464176B2 (en) | Process for producing fluorinated copolymer | |
EP1939222B2 (en) | Process for producing an AQUEOUS POLYTETRAFLUOROETHYLENE EMULSION, AND POLYTETRAFLUOROETHYLENE FINE POWDER AND POROUS MATERIAL PRODUCED FROM THE SAME | |
JP5482652B2 (ja) | 含フッ素重合体の製造方法および含フッ素イオン交換膜 | |
US4138373A (en) | Process for producing fluorinated copolymer having ion-exchange groups | |
JPS63449B2 (ja) | ||
US9624329B2 (en) | Process for producing fluorinated copolymer | |
EP0030104B1 (en) | Process for preparing organic dispersion of acid-type fluorinated polymer | |
JP3525462B2 (ja) | フッ素化モノマーの回収方法 | |
JP3804197B2 (ja) | フッ素化モノマーの回収方法 | |
JP2780590B2 (ja) | スルホン酸型官能基を有するパーフルオロカーボン重合体の製造方法 | |
JPS6256886B2 (ja) | ||
JP4253928B2 (ja) | フルオロカーボンポリマー粒子の製造方法 | |
JP3356474B2 (ja) | スルホン酸型官能基を有するパーフルオロカーボン重合体の製造方法 | |
JP3280727B2 (ja) | パーフルオロカーボン重合体の製造方法 | |
JP3470427B2 (ja) | アルコキシカルボニル基含有含フッ素ポリマーの製造方法 | |
EP1741729A1 (en) | Polymerization process | |
JPH0689074B2 (ja) | スルホン酸型官能基を有するパ−フルオロカ−ボン重合体の製造法 | |
JP7276330B2 (ja) | 含フッ素ポリマーの製造方法および含フッ素イオン交換ポリマーの製造方法 | |
JP3947831B2 (ja) | アルコキシカルボニル基含有含フッ素ポリマーの凝集方法 | |
JPH06199959A (ja) | スルホン酸型官能基を有するパーフルオロカーボン重合体の製造法 | |
JPH1135638A (ja) | スルホン酸型官能基を有するパーフルオロカーボン重合体の製造方法 | |
JP4674399B2 (ja) | フルオロカーボンポリマー粒子の製造方法 | |
JPH0689075B2 (ja) | スルホン酸型官能基を有するパ−フルオロカ−ボン重合体の製造方法 | |
JPS6256901B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 8 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 8 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 8 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |