JP3525103B2 - 電子ビーム溶接の管内周シール構造 - Google Patents
電子ビーム溶接の管内周シール構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端面が相互に突き
合わされた2本の管の突き合わせ部に、管の内側から電
子ビームを照射することによって、2本の管を突き合わ
せ溶接する電子ビーム溶接時に、突き合わせ部の内側の
空間を真空状態にするために、突き合わせ部の内部を、
大気に対して気密にシールする電子ビーム溶接の管内周
シール構造に関する。 【0002】 【従来の技術】高圧のガスなどの流体が流れるパイプラ
インは、予め敷設された既設管の一端面に、新設管の他
端面を突き合わせ、この既設管と新設管との突き合わせ
部に、突き合わせ部の内側に配置された電子銃から電子
ビームを照射して、既設管と新設管とを突き合わせ溶接
することによって敷設される。このように、電子ビーム
溶接によって、各管の突き合わせ部を溶接するとき、突
き合わせ部の内側空間と外側空間とを、大気に対して気
密に遮断し、これらの空間を減圧する必要がある。 【0003】上記電子銃は、既設管および新設管内を、
各管に共通な管軸に沿って走行可能な溶接台車に搭載さ
れ、この溶接台車の上記管軸方向両端側に一対の弾発性
および可撓性を有するシール手段が設けられる。この一
対のシール手段が、それぞれ既設管および新設管の内周
面に密着することによって、突き合わせ部の内側空間を
大気に対して気密にシールする。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、一対
のシール手段は、各管内を走行する溶接台車に搭載され
ており、突き合わせ部の内側の空間を確実にシールする
ために、シール手段を各管の内周面に密着している。し
かしながら、このようにシール手段を各管の内周面に密
着させると、このシール手段が抵抗となって溶接台車の
管内の自由な走行が困難になるといった問題がある。 【0005】したがって、本発明の目的は、各管の溶接
作業時に、各管の突き合わせ部の内側の空間を大気に対
して気密にシールし、かつ溶接作業以外のときには、溶
接台車が管内を容易に走行することができる電子ビーム
溶接の管内周側シール構造を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、溶接すべき2本の管を、その各端面を相互に突き合
わせ、かつ各管軸が同軸となるように配置し、前記各管
内には、各管に共通な管軸に沿って各管内を移動する溶
接台車が収容され、前記溶接台車の前記管軸方向両端側
には、周方向に所定の間隔をあけて配置され、各管の内
周面に接触する複数の車輪からなる各走行手段が設けら
れ、前記溶接台車の前記各走行手段間には、直円筒状の
2つの基体が、前記管軸に同軸に設けられ、前記溶接台
車の前記各基体間には、前記各管の突き合わせ部に電子
ビームを照射する電子銃が設けられ、前記各基体の外周
側には、環状の筒体である第1シール材と、第1シール
材を収容する環状空間を形成する第2シール材と、第2
シール材を半径方向外方から覆う環状の第3シール材と
を有するシール手段がそれぞれ設けられ、前記各シール
手段の第2および第3シール材の前記管軸方向に相互に
近接する側の各基端部が、前記基体に、半径方向外方か
ら半径方向内方に螺合するねじ部材によって固定され、
前記基体の外周面と前記ねじ部材との間には、前記第2
および第3シール材の各基端部を、前記各基体上で半径
方向外方から前記各基体上に押圧する押さえ金具が介在
され、前記第1シール材の半径方向内周部には、第1シ
ール材の内部に圧縮空気を供給し、かつ第1シール材の
内部の圧縮空気を排出するための管体が接続され、前記
管体は、前記第1および第2基体に形成される挿通孔を
挿通されて、前記各基体の内方空間に延び、前記第2シ
ール材は、可撓性および弾発性を有するシート体と、こ
のシート体内に埋設される芯材とを有し、前記芯材は、
前記基体に近接した予め定める折り畳み形状に復帰する
復元力を有し、前記第3シール材の前記管軸方向に相互
に離反する側の端部寄りの外周部には、半径方向外方に
突出し、周方向全周にわたって延びる複数本の突条が形
成されることを特徴とする電子ビーム溶接の管内周側シ
ール構造である。 【0007】本発明に従えば、溶接すべき2本の管を、
同軸に、かつ各端面を相互に突き合わせた状態で配置
し、各管の突き合わせ部の内側空間と外側空間とを大気
に対して気密に遮断し、かつ内側空間と外側空間とを減
圧して真空雰囲気にした状態で、各管の突き合わせ部の
全周に、管の内側から電子ビームを照射することによっ
て、各管が突き合わせ溶接される。この突き合わせ部の
内側空間が、本発明の電子ビーム溶接の管内周シール構
造を有する一対のシール手段によって、気密にシールさ
れる。 【0008】電子ビームは、電子銃から出射され、この
電子銃は、各管に共通な管軸に沿って、管内を移動する
溶接台車に搭載される。溶接台車の管軸方向両端側に、
一対の走行手段が設けられ、この走行手段は、周方向に
所定の間隔をあけて配置され、管の内周面に当接する複
数の車輪から成る。このように、溶接台車は一対の走行
手段によって、管の内周面に支持されているので、管内
を管軸に沿って走行することができる。溶接台車の各走
行手段間に、2つの直円筒状の基体が、管軸に同軸に設
けられ、この各基体間に電子銃が配置される。 【0009】各管の突き合わせ端部をそれぞれシールす
る各シール手段は、各基体の外周側に設けられる環状の
筒体である第1シール材と、この第1シール材を収容す
る環状空間を形成する第2シール材と、第2シール材を
半径方向外方から覆う環状の第3シール材とを含んで構
成される。 【0010】第1シール材は、弾発性および可撓性を有
する環状の筒体であり、この第1シール材の半径方向内
周部に、管体の一端部が接続され、この管体の他端部は
各基体に形成された挿通孔を挿通されて、各基体の内方
空間に延びる。この管体の他端部に、圧縮空気供給源が
接続される。第2シール材は、可撓性および弾発性を有
するシート体と、このシート体内に埋設される芯材とを
有する。第1シール材内に圧縮空気を供給していないと
き、この芯材の有する復元力によって、シート体は予め
定める折り畳み形状に折り畳まれる。第3シール材は、
弾発性および可撓性を有し、この第3シール材の管軸方
向に相互に離反する側の端部寄りの外周面には、半径方
向外方に突出し、かつ周方向全周にわたって延びる複数
本の突条が形成される。 【0011】各シール手段の第2および第3シール材の
管軸方向に相互に近接する側の各基端部は、各基体の半
径方向外方から内方に螺合するねじ部材によって、各基
体の外周面上に固定され、このねじ部材と各基体の外周
面と間に介在される押さえ金具が、第2および第3シー
ル材の各基端部を、半径方向外方から各基体の外周面上
に押圧する。つまり、第1シール材は、ねじ部材によっ
て、固定されることなく、第2シール材を折り畳むこと
によって形成された環状空間内に収容される。 【0012】各管の突き合わせ部を溶接するとき、すな
わち各管の内側を大気に対して気密にシールするとき、
圧縮空気供給源から、第1シール材の内部に圧縮空気を
供給する。すると第1シール材は、管軸に垂直な半径方
向に拡径するように、膨張する。これにともなって、第
2シール材が、芯材の復元力に抗して、半径方向外方に
膨らみ、第3シール材の外周面上に形成された複数本の
突条が、各管の内周面に接触する。このように、シール
時には、各管の内周面に突条が接触する構成であるの
で、第3シール材と各管の内周面との面圧が高くなり、
突き合わせ部の内側に、大気に対して気密な空間を、確
実に形成することができる。 【0013】突き合わせ部の溶接終了後には、第1シー
ル材内の圧縮空気を排出する。すると、第1シール材は
収縮し、これともなって、芯材の有する復元力によっ
て、第2シール材が、各基体の外周面側に折り畳まれ
る。つまり管軸方向に垂直な半径方向に2つ折りさ
れ、、第2シール材が小さく折り畳まれる。すると、第
3シール材も自己の弾性力によって各基体の外周面側に
復帰し、各管のシール状態が解除される。このように溶
接作業時以外では、シール手段は各管の内周面に接触し
ないので、このシール手段が溶接台車の走行の抵抗とな
ることがない。したがって、溶接台車は管内を容易に走
行することができる。 【0014】また、この各シール手段は、相互に近接す
る側の各基端部のみで各基体上に固定されているので、
各シール手段の各基端部間の突き合わせ部の内側空間を
減圧すると、各第1〜第3シール材が、内側の空間に引
き込まれ、これによって第3シール材と各管の内周面と
の間の密着性が良好となり、シール性が良好になる。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は、電子ビーム溶接で既設管
1と新設管2とを突き合わせ溶接することによって、パ
イプラインを敷設する方法を示す図であり、図2は図1
の仮想線で囲まれる領域3を拡大して示す図である。 【0016】高圧のガスまたは液体などの流体が流れる
パイプラインは、予め敷設された既設管1の一端面に、
新設管2の他端面を突き合わせた状態で、各管1,2を
同軸に配置し、この各管1,2の突き合わせ部58であ
るI開先5に、内周面全周にわたって、突き合わせ部5
8の内側に配置された電子銃6から、たとえば0.5〜
1.0mmφの電子ビームを照射することによって、各
管1,2を突き合わせ溶接して敷設される。この作業を
順次繰り返して、新設管2を継ぎ足していくことによっ
て、パイプラインが敷設される。パイプラインを構成す
る各管1,2は、たとえば管径が500〜1000mm
φ、管厚さが15〜80mm、かつ管長さが5〜12m
程度の丸鋼管が使用される。 【0017】上記のように、電子ビーム溶接によって既
設管1と新設管2とを突き合わせ溶接するとき、各管
1,2の外側を管外周側シール装置8(図1では図示せ
ず)によってシールして、大気に対して気密な外側空間
9を形成し、各管1,2の内側を、本発明のシール構造
を有するシール手段20,21によってシールして、大
気に対して気密な内側空間11を形成し、この外側空間
9および内側空間11の空気を真空ポンプ(図示せず)
によって排気して、内側空間11および外側空間9を、
たとえば5×10-2torr程度にまで減圧して、真空
状態にする。 【0018】電子銃6は、各管1,2内に収容され、各
管1,2に共通な管軸12に沿って、各管1,2内を移
動する溶接台車7に搭載され、この溶接台車7の管軸1
2方向両端側に一対の走行手段13,14が設けられ
る。走行手段13,14は、一対の車輪15,16を有
し、これらの車輪15,16は、管軸12を中心とし
て、周方向に180度あけて設けられ、各管1,2の内
周面に接触している。このように、溶接台車7は、一対
の走行手段13,14によって、各管1,2の内周面に
支持されているので、各車輪15,16が各管1,2の
内周面に接触しながら駆動することによって、溶接台車
7は管軸12に沿って管内を移動する。 【0019】溶接台車7には、上記の各走行手段13,
14間に、2つの直円筒状の基体18,19(図2参
照)が、管軸12に同軸に設けられる。つまり、一方の
走行手段13(図2では省略)と電子銃6との間に、管
軸12方向一方側(図2の右方)に臨んで開口し、かつ
管軸12方向一方側に突出する基体18が設けられる。
また、他方の走行手段14(図2では省略)と電子銃6
との間に、管軸12方向他方側(図2の左方)に臨んで
開口し、かつ管軸12方向他方側に突出する基体19が
設けられる。一方の基体18の外周面上に、管軸12方
向他方側(図2の左方)のみで固定された一方のシール
手段20が設けられ、他方の基体19の外周面上に、管
軸12方向一方側(図2の右方)のみで固定された他方
のシール手段21が設けられる。 【0020】一方のシール手段20によって、既設管1
の突き合わせ端部22寄りの内側空間24(図2の左
方)と、シール手段20に関して突き合わせ端部22と
は反対側の外部空間25とが、気密に遮断される。ま
た、他方のシール手段21によって、新設管2の突き合
わせ端部23寄りの内側空間24と、シール手段21に
関して突き合わせ端部23とは反対側の外部空間27と
が気密に遮断される。このようにして、既設管1と新設
管2との突き合わせ部58の内側空間24が、大気に対
して気密に遮断され、この内側空間24の空気を真空ポ
ンプ(図示せず)によって排気することによって、この
内側空間24をたとえば5×10-2torr程度の真空
状態にする。 【0021】図3は、既設管1側のシール手段20の断
面図である。なお、既設管1側のシール手段20と新設
管2側のシール手段21とは、基本的に同一構成である
ので、本実施形態ではシール手段20についてのみ説明
し、シール手段21については説明を省略する。 【0022】シール手段20は、環状の筒体である第1
シール材28と、この第1シール材28を収容するため
の環状空間を形成する第2シール材29と、この第2シ
ール材29を半径方向外方から覆う第3シール材30と
によって構成される。 【0023】第1シール材28は、可撓性および弾発性
を有する環状の筒体であり、たとえばタイヤチューブな
どによって実現される。この第1シール材28の半径方
向内周部(図3の下方)に、管体31の一端部が接続さ
れる。この管体31の他端部は、基体18に形成された
管挿通孔32を挿通されて、基体18の内方空間33内
に延びて配置され、圧縮空気供給源(図示せず)に接続
される。この圧縮空気供給源から、管体31を通って第
1シール材28内に圧縮空気が供給されると、第1シー
ル材28は、図3の仮想線39に示すように、管軸12
に垂直な半径方向外方(図3の上方)に拡径するように
膨張する。また、圧縮空気が排出されると、図3の実線
に示すように、半径方向(図3の上下方向)に重なるよ
うに2つ折りされて収縮する。 【0024】図4は、第2シール材29の正面図であ
り、図5は図4の切断面線V−Vから見た断面図であ
り、図6は第2シール材29の右側面図である。第2シ
ール材29は、可撓性および弾発性を有し、第1シール
材28よりも厚く形成された筒状のシート体34と、こ
のシート体34に、全面にわたって埋設される芯材35
とによって構成され、このシート体34を2つに折り返
し、その両端部36,37が、相互に重ね合わされた形
状を有する。芯材35は、折り返されたシート体34の
相互に対向する対向表面同士が相互に近接するような予
め定める折り畳み形状に、シート体34を復元させる復
元力を有する。この第2シール材29は、第1シール材
28をその全周にわたって覆う。 【0025】図5に示すように、第2シール材29の両
端部36,37が重ねられる基端部40には、周方向に
所定の間隔をあけて配置され、シート体34を厚み方向
に貫通する貫通孔44が複数形成される。また基端部4
0には、周方向全周にわたって補強部材47が埋設され
る。また、第2シール材29には、上記の管体31を挿
通するための挿通孔46が形成される。この第2シール
材29の基端部40が、基体18の外周面上に、気密に
かつ取り外し可能に取り付けられる。 【0026】この第2シール材29は、芯材35によっ
て、管軸12に垂直な半径方向(図3の上下方向)に伸
縮する伸縮性が与えられ、管軸12方向(図3の左右方
向)には、ほとんど伸縮しない性質を有する。すなわ
ち、第2シール材29は、管軸12に垂直な半径方向の
伸び剛性が、管軸12方向の伸び剛性よりも高い、つま
り伸縮性に関して異方性を有する。したがって、第1シ
ール材28が膨張すると、第2シール材29は、図3の
仮想線59に示すように半径方向(図3の上下方向)に
大きく拡径し、管軸12方向に小さく拡径する。 【0027】図7は、第3シール材30の正面図であ
り、図8は図7の切断面線VIII−VIIIから見た
断面図であり、図9は第3シール材30の右側面図であ
る。第3シール材30は、可撓性および弾発性を有し、
第2シール材29よりも厚く形成され、第1シール材2
8が収縮している状態では、図3の実線に示すように管
軸12に略平行な筒状に復元する性質を有する。 【0028】第3シール材30は、第2シール材29の
半径方向外方(図3の上方)に配置され、第2シール材
29の周方向全周にわたって延びる。第3シール材30
の基端部38には、周方向に所定の間隔をあけて配置さ
れ、第3シール材30を厚み方向に貫通する貫通孔48
が複数形成される。また基端部40には、周方向全周に
わたって補強部材47が埋設される。この第3シール材
30の基端部38には、周方向全周にわたって補強部材
41が埋設され、この基端部38が第2シール材29の
基端部40上に半径方向外方(図3の上方)で重ねられ
て、気密にかつ取り外し可能に基体18に取り付けられ
る。 【0029】第3シール材30の遊端部42(図3の右
方)の外周面には、半径方向外方(図3の上方)に突出
し、かつ周方向全周にわたって延びる複数本の突条43
が形成される。したがって、第1シール材28が膨張す
ると、図3の仮想線60に示すように、遊端部42側が
半径方向外方(図3の上下方向)に広がり、突条43が
既設管1の内周面に接触して密着する。これによって、
既設管1の内周面と第3シール材30との面圧が高くな
り、既設管1の突き合わせ端部22側の内側空間24
と、シール手段20に関して反対側の外部空間25とが
気密に仕切られる。また、上述したように、第2シール
材29は、半径方向(図3の上下方向)に大きく拡径す
る性質を有するので、これによっても、突条43が既設
管1の内周面に効率よく大きな面圧で作用し、気密性が
充分に確保される。 【0030】上述した第3シール材30の内周面と第2
シール材29の外周面とは平滑であるので、第1シール
材28の膨張時には、第3シール材30は第2シール材
の外周面上を滑り、第2シール材29は第3シール材3
0の遊端部42側を既設管1の内周面に接触させる。し
たがって、遊端部42側に形成された突条43が既設管
1の内周面に確実に接触し、これによって確実に気密性
が得られる。また、上述したように第3シール材30の
内周面と第2シール材29の外周面とは平滑であるの
で、第3シール材30の内周面と第2シール材29の外
周面とは密着し、気密性が得られる。また、第2シール
材29の外周面と基体18の外周面とは平滑であるの
で、第1シール材28の膨張時には、第2シール材29
の外周面と基体18の外周面とは密着し、気密性が得ら
れる。 【0031】図3に示すように、第3シール材30の基
端部38には、半径方向外方び突出する環状の第1フラ
ンジ部49と、半径方向内方に凹設された嵌合凹所62
が周方向全周にわたって形成される。また、第2シール
材29の基端部40を構成し、半径方向外方に配置され
る一方側端部36には、上記第1フランジ部49より
も、管軸12方向他方側(図3の左方)で、半径方向外
方(図3の上方)に突出する環状の第2フランジ部50
と、半径方向内方に突出する環状の第3フランジ部51
とが形成される。また、第2シール材29の半径方向内
方に配置される他方側端部37には、上記第2フランジ
部50が嵌合する環状の嵌合部52が形成され、さらに
半径方向内方(図3の下方)に突出する環状の第4フラ
ンジ部53が形成される。この第4フランジ部53は、
基体18の基端部に形成された環状の段差部54に嵌合
する。 【0032】上述のように構成される第2シール材29
の基端部40と、第3シール材30の基端部38とが、
基体18の基端部に形成された複数のねじ孔56に螺合
する複数本のねじ部材55によって固定される。さらに
詳しく述べると、ねじ部材55は、第3シール材30の
挿通孔48および第2シール材29の挿通孔44を挿通
され、基体18の段差部54に形成されたねじ孔56に
着脱自在に螺合する。 【0033】また、第3シール材30の基端部38の嵌
合凹所62とねじ部材55の頭部との間に、金属製の環
状の押さえ金具57が介在される。この押さえ金具57
は、第3シール材30の基端部38と、第2シール部材
29の基端部40とを、基体18の外周面側に押圧して
押さえる。これによって、基体18の外周面と、各第1
〜第3シール材28〜30との間の気密性が達成され
る。 【0034】上述したような第1〜第4フランジ部4
9,50,51,53と、嵌合部52と、段差部54と
による段差形状によって、第2および第3シール材2
9,30の管軸12方向(図3の左右方向)のずれが防
止され、かつ半径方向(図3の上下方向)のずれが防止
される。また、この段差形状によって、第1シール材2
8の膨張時に、ねじ部材55が挿通される第2および第
3シール材29,30の各挿通孔44,48への応力集
中が防止され、第2および第3シール材29,30の破
損が防がれる。 【0035】また、新設管2側の他方のシール手段21
は、管軸21に垂直な仮想一平面に関して面対称に構成
される。 【0036】既設管1および新設2管のI開先5を溶接
するとき、すなわち各管1,2の内側を大気に対して気
密にシールするとき、圧縮空気供給源(図示せず)か
ら、第1シール材28の内部に圧縮空気を供給する。す
ると第1シール材28は、管軸12に垂直な半径方向
(図2の上下方向)に拡径するように、膨張する。これ
にともなって、第2シール材29が、芯材35の復元力
に抗して、半径方向外方(図2の上下方向)に膨らみ、
第3シール材30の遊端部42の外周面上に形成された
複数本の突条43が、各管1,2の内周面に接触する。
このように、シール時には、各管1,2の内周面に突条
43が接触する構成であるので、第3シール材30と各
管1,2の内周面との面圧が高くなり、突き合わせ部5
8の内側に、大気に対して気密な空間24を、確実に形
成することができる。 【0037】また、溶接時には、各管1,2の突き合わ
せ部の内側空間を減圧するので、シール手段20,21
は各管1,2の突き合わせ部の内側空間に引き寄せられ
る。これによっても、シール手段20,21による気密
性が確実になる。さらに、各管1,2の突き合わせ部と
は、シール手段20,21に関して反対側の空間25,
27の大気圧によって、第3シール材30の突条43が
各管1,2に押し付けられる。これによっても、シール
手段20,21による気密性が確実となる。 【0038】突き合わせ部58の溶接終了後には、第1
シール材28内の圧縮空気を排出する。すると、第1シ
ール材28は収縮し、これともなって、芯材35の有す
る復元力によって、第2シール材29が、各基体18,
19の外周面側に折り畳まれる。つまり管軸12方向に
垂直な半径方向に、第2シール材29が2つ折りさ
れ、、第2シール材29が小さく折り畳まれる。する
と、第3シール材30も自己の弾性力によって各基体1
8,19の外周面側に復帰し、各管1,2のシール状態
が解除される。このように溶接作業時以外では、シール
手段20,21は各管1,2の内周面に接触しないの
で、このシール手段20,21が抵抗となることない。
したがって、溶接台車は管内を容易に走行することがで
きる。 【0039】 【発明の効果】本発明によれば、各管の突き合わせ部を
溶接するとき、すなわち各管の内側を大気に対して気密
にシールするとき、圧縮空気供給源から、第1シール材
の内部に圧縮空気を供給する。すると第1シール材は、
管軸に垂直な半径方向に拡径するように、膨張する。こ
れにともなって、第2シール材が、芯材の復元力に抗し
て、半径方向外方に膨らみ、第3シール材の外周面上に
形成された複数本の突条が、各管の内周面に接触する。
このように、シール時には、各管の内周面に突条が接触
する構成であるので、第3シール材と各管の内周面との
面圧が高くなり、突き合わせ部の内側に、大気に対して
気密な空間を、確実に形成することができる。 【0040】また、突き合わせ部の溶接終了後には、第
1シール材内の圧縮空気を排出する。すると、第1シー
ル材は収縮し、これともなって、芯材の有する復元力に
よって、第2シール材が、各基体の外周面側に折り畳ま
れる。つまり管軸方向に垂直な半径方向に2つ折りさ
れ、、第2シール材が小さく折り畳まれる。すると、第
3シール材も自己の弾性力によって各基体の外周面側に
復帰し、各管のシール状態が解除される。このように溶
接作業時以外では、シール手段は各管の内周面に接触し
ないので、このシール手段が抵抗となることない。した
がって、溶接台車は管内を容易に走行することができ
る。 【0041】また、この各シール手段は、相互に近接す
る側の各基端部のみで各基体上に固定されているので、
各シール手段の各基端部間の突き合わせ部の内側空間を
減圧すると、各第1〜第3シール材が、内側の空間に引
き込まれ、これによって第3シール材と各管の内周面と
の間の密着性が良好となり、シール性が良好になる。
合わされた2本の管の突き合わせ部に、管の内側から電
子ビームを照射することによって、2本の管を突き合わ
せ溶接する電子ビーム溶接時に、突き合わせ部の内側の
空間を真空状態にするために、突き合わせ部の内部を、
大気に対して気密にシールする電子ビーム溶接の管内周
シール構造に関する。 【0002】 【従来の技術】高圧のガスなどの流体が流れるパイプラ
インは、予め敷設された既設管の一端面に、新設管の他
端面を突き合わせ、この既設管と新設管との突き合わせ
部に、突き合わせ部の内側に配置された電子銃から電子
ビームを照射して、既設管と新設管とを突き合わせ溶接
することによって敷設される。このように、電子ビーム
溶接によって、各管の突き合わせ部を溶接するとき、突
き合わせ部の内側空間と外側空間とを、大気に対して気
密に遮断し、これらの空間を減圧する必要がある。 【0003】上記電子銃は、既設管および新設管内を、
各管に共通な管軸に沿って走行可能な溶接台車に搭載さ
れ、この溶接台車の上記管軸方向両端側に一対の弾発性
および可撓性を有するシール手段が設けられる。この一
対のシール手段が、それぞれ既設管および新設管の内周
面に密着することによって、突き合わせ部の内側空間を
大気に対して気密にシールする。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、一対
のシール手段は、各管内を走行する溶接台車に搭載され
ており、突き合わせ部の内側の空間を確実にシールする
ために、シール手段を各管の内周面に密着している。し
かしながら、このようにシール手段を各管の内周面に密
着させると、このシール手段が抵抗となって溶接台車の
管内の自由な走行が困難になるといった問題がある。 【0005】したがって、本発明の目的は、各管の溶接
作業時に、各管の突き合わせ部の内側の空間を大気に対
して気密にシールし、かつ溶接作業以外のときには、溶
接台車が管内を容易に走行することができる電子ビーム
溶接の管内周側シール構造を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、溶接すべき2本の管を、その各端面を相互に突き合
わせ、かつ各管軸が同軸となるように配置し、前記各管
内には、各管に共通な管軸に沿って各管内を移動する溶
接台車が収容され、前記溶接台車の前記管軸方向両端側
には、周方向に所定の間隔をあけて配置され、各管の内
周面に接触する複数の車輪からなる各走行手段が設けら
れ、前記溶接台車の前記各走行手段間には、直円筒状の
2つの基体が、前記管軸に同軸に設けられ、前記溶接台
車の前記各基体間には、前記各管の突き合わせ部に電子
ビームを照射する電子銃が設けられ、前記各基体の外周
側には、環状の筒体である第1シール材と、第1シール
材を収容する環状空間を形成する第2シール材と、第2
シール材を半径方向外方から覆う環状の第3シール材と
を有するシール手段がそれぞれ設けられ、前記各シール
手段の第2および第3シール材の前記管軸方向に相互に
近接する側の各基端部が、前記基体に、半径方向外方か
ら半径方向内方に螺合するねじ部材によって固定され、
前記基体の外周面と前記ねじ部材との間には、前記第2
および第3シール材の各基端部を、前記各基体上で半径
方向外方から前記各基体上に押圧する押さえ金具が介在
され、前記第1シール材の半径方向内周部には、第1シ
ール材の内部に圧縮空気を供給し、かつ第1シール材の
内部の圧縮空気を排出するための管体が接続され、前記
管体は、前記第1および第2基体に形成される挿通孔を
挿通されて、前記各基体の内方空間に延び、前記第2シ
ール材は、可撓性および弾発性を有するシート体と、こ
のシート体内に埋設される芯材とを有し、前記芯材は、
前記基体に近接した予め定める折り畳み形状に復帰する
復元力を有し、前記第3シール材の前記管軸方向に相互
に離反する側の端部寄りの外周部には、半径方向外方に
突出し、周方向全周にわたって延びる複数本の突条が形
成されることを特徴とする電子ビーム溶接の管内周側シ
ール構造である。 【0007】本発明に従えば、溶接すべき2本の管を、
同軸に、かつ各端面を相互に突き合わせた状態で配置
し、各管の突き合わせ部の内側空間と外側空間とを大気
に対して気密に遮断し、かつ内側空間と外側空間とを減
圧して真空雰囲気にした状態で、各管の突き合わせ部の
全周に、管の内側から電子ビームを照射することによっ
て、各管が突き合わせ溶接される。この突き合わせ部の
内側空間が、本発明の電子ビーム溶接の管内周シール構
造を有する一対のシール手段によって、気密にシールさ
れる。 【0008】電子ビームは、電子銃から出射され、この
電子銃は、各管に共通な管軸に沿って、管内を移動する
溶接台車に搭載される。溶接台車の管軸方向両端側に、
一対の走行手段が設けられ、この走行手段は、周方向に
所定の間隔をあけて配置され、管の内周面に当接する複
数の車輪から成る。このように、溶接台車は一対の走行
手段によって、管の内周面に支持されているので、管内
を管軸に沿って走行することができる。溶接台車の各走
行手段間に、2つの直円筒状の基体が、管軸に同軸に設
けられ、この各基体間に電子銃が配置される。 【0009】各管の突き合わせ端部をそれぞれシールす
る各シール手段は、各基体の外周側に設けられる環状の
筒体である第1シール材と、この第1シール材を収容す
る環状空間を形成する第2シール材と、第2シール材を
半径方向外方から覆う環状の第3シール材とを含んで構
成される。 【0010】第1シール材は、弾発性および可撓性を有
する環状の筒体であり、この第1シール材の半径方向内
周部に、管体の一端部が接続され、この管体の他端部は
各基体に形成された挿通孔を挿通されて、各基体の内方
空間に延びる。この管体の他端部に、圧縮空気供給源が
接続される。第2シール材は、可撓性および弾発性を有
するシート体と、このシート体内に埋設される芯材とを
有する。第1シール材内に圧縮空気を供給していないと
き、この芯材の有する復元力によって、シート体は予め
定める折り畳み形状に折り畳まれる。第3シール材は、
弾発性および可撓性を有し、この第3シール材の管軸方
向に相互に離反する側の端部寄りの外周面には、半径方
向外方に突出し、かつ周方向全周にわたって延びる複数
本の突条が形成される。 【0011】各シール手段の第2および第3シール材の
管軸方向に相互に近接する側の各基端部は、各基体の半
径方向外方から内方に螺合するねじ部材によって、各基
体の外周面上に固定され、このねじ部材と各基体の外周
面と間に介在される押さえ金具が、第2および第3シー
ル材の各基端部を、半径方向外方から各基体の外周面上
に押圧する。つまり、第1シール材は、ねじ部材によっ
て、固定されることなく、第2シール材を折り畳むこと
によって形成された環状空間内に収容される。 【0012】各管の突き合わせ部を溶接するとき、すな
わち各管の内側を大気に対して気密にシールするとき、
圧縮空気供給源から、第1シール材の内部に圧縮空気を
供給する。すると第1シール材は、管軸に垂直な半径方
向に拡径するように、膨張する。これにともなって、第
2シール材が、芯材の復元力に抗して、半径方向外方に
膨らみ、第3シール材の外周面上に形成された複数本の
突条が、各管の内周面に接触する。このように、シール
時には、各管の内周面に突条が接触する構成であるの
で、第3シール材と各管の内周面との面圧が高くなり、
突き合わせ部の内側に、大気に対して気密な空間を、確
実に形成することができる。 【0013】突き合わせ部の溶接終了後には、第1シー
ル材内の圧縮空気を排出する。すると、第1シール材は
収縮し、これともなって、芯材の有する復元力によっ
て、第2シール材が、各基体の外周面側に折り畳まれ
る。つまり管軸方向に垂直な半径方向に2つ折りさ
れ、、第2シール材が小さく折り畳まれる。すると、第
3シール材も自己の弾性力によって各基体の外周面側に
復帰し、各管のシール状態が解除される。このように溶
接作業時以外では、シール手段は各管の内周面に接触し
ないので、このシール手段が溶接台車の走行の抵抗とな
ることがない。したがって、溶接台車は管内を容易に走
行することができる。 【0014】また、この各シール手段は、相互に近接す
る側の各基端部のみで各基体上に固定されているので、
各シール手段の各基端部間の突き合わせ部の内側空間を
減圧すると、各第1〜第3シール材が、内側の空間に引
き込まれ、これによって第3シール材と各管の内周面と
の間の密着性が良好となり、シール性が良好になる。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は、電子ビーム溶接で既設管
1と新設管2とを突き合わせ溶接することによって、パ
イプラインを敷設する方法を示す図であり、図2は図1
の仮想線で囲まれる領域3を拡大して示す図である。 【0016】高圧のガスまたは液体などの流体が流れる
パイプラインは、予め敷設された既設管1の一端面に、
新設管2の他端面を突き合わせた状態で、各管1,2を
同軸に配置し、この各管1,2の突き合わせ部58であ
るI開先5に、内周面全周にわたって、突き合わせ部5
8の内側に配置された電子銃6から、たとえば0.5〜
1.0mmφの電子ビームを照射することによって、各
管1,2を突き合わせ溶接して敷設される。この作業を
順次繰り返して、新設管2を継ぎ足していくことによっ
て、パイプラインが敷設される。パイプラインを構成す
る各管1,2は、たとえば管径が500〜1000mm
φ、管厚さが15〜80mm、かつ管長さが5〜12m
程度の丸鋼管が使用される。 【0017】上記のように、電子ビーム溶接によって既
設管1と新設管2とを突き合わせ溶接するとき、各管
1,2の外側を管外周側シール装置8(図1では図示せ
ず)によってシールして、大気に対して気密な外側空間
9を形成し、各管1,2の内側を、本発明のシール構造
を有するシール手段20,21によってシールして、大
気に対して気密な内側空間11を形成し、この外側空間
9および内側空間11の空気を真空ポンプ(図示せず)
によって排気して、内側空間11および外側空間9を、
たとえば5×10-2torr程度にまで減圧して、真空
状態にする。 【0018】電子銃6は、各管1,2内に収容され、各
管1,2に共通な管軸12に沿って、各管1,2内を移
動する溶接台車7に搭載され、この溶接台車7の管軸1
2方向両端側に一対の走行手段13,14が設けられ
る。走行手段13,14は、一対の車輪15,16を有
し、これらの車輪15,16は、管軸12を中心とし
て、周方向に180度あけて設けられ、各管1,2の内
周面に接触している。このように、溶接台車7は、一対
の走行手段13,14によって、各管1,2の内周面に
支持されているので、各車輪15,16が各管1,2の
内周面に接触しながら駆動することによって、溶接台車
7は管軸12に沿って管内を移動する。 【0019】溶接台車7には、上記の各走行手段13,
14間に、2つの直円筒状の基体18,19(図2参
照)が、管軸12に同軸に設けられる。つまり、一方の
走行手段13(図2では省略)と電子銃6との間に、管
軸12方向一方側(図2の右方)に臨んで開口し、かつ
管軸12方向一方側に突出する基体18が設けられる。
また、他方の走行手段14(図2では省略)と電子銃6
との間に、管軸12方向他方側(図2の左方)に臨んで
開口し、かつ管軸12方向他方側に突出する基体19が
設けられる。一方の基体18の外周面上に、管軸12方
向他方側(図2の左方)のみで固定された一方のシール
手段20が設けられ、他方の基体19の外周面上に、管
軸12方向一方側(図2の右方)のみで固定された他方
のシール手段21が設けられる。 【0020】一方のシール手段20によって、既設管1
の突き合わせ端部22寄りの内側空間24(図2の左
方)と、シール手段20に関して突き合わせ端部22と
は反対側の外部空間25とが、気密に遮断される。ま
た、他方のシール手段21によって、新設管2の突き合
わせ端部23寄りの内側空間24と、シール手段21に
関して突き合わせ端部23とは反対側の外部空間27と
が気密に遮断される。このようにして、既設管1と新設
管2との突き合わせ部58の内側空間24が、大気に対
して気密に遮断され、この内側空間24の空気を真空ポ
ンプ(図示せず)によって排気することによって、この
内側空間24をたとえば5×10-2torr程度の真空
状態にする。 【0021】図3は、既設管1側のシール手段20の断
面図である。なお、既設管1側のシール手段20と新設
管2側のシール手段21とは、基本的に同一構成である
ので、本実施形態ではシール手段20についてのみ説明
し、シール手段21については説明を省略する。 【0022】シール手段20は、環状の筒体である第1
シール材28と、この第1シール材28を収容するため
の環状空間を形成する第2シール材29と、この第2シ
ール材29を半径方向外方から覆う第3シール材30と
によって構成される。 【0023】第1シール材28は、可撓性および弾発性
を有する環状の筒体であり、たとえばタイヤチューブな
どによって実現される。この第1シール材28の半径方
向内周部(図3の下方)に、管体31の一端部が接続さ
れる。この管体31の他端部は、基体18に形成された
管挿通孔32を挿通されて、基体18の内方空間33内
に延びて配置され、圧縮空気供給源(図示せず)に接続
される。この圧縮空気供給源から、管体31を通って第
1シール材28内に圧縮空気が供給されると、第1シー
ル材28は、図3の仮想線39に示すように、管軸12
に垂直な半径方向外方(図3の上方)に拡径するように
膨張する。また、圧縮空気が排出されると、図3の実線
に示すように、半径方向(図3の上下方向)に重なるよ
うに2つ折りされて収縮する。 【0024】図4は、第2シール材29の正面図であ
り、図5は図4の切断面線V−Vから見た断面図であ
り、図6は第2シール材29の右側面図である。第2シ
ール材29は、可撓性および弾発性を有し、第1シール
材28よりも厚く形成された筒状のシート体34と、こ
のシート体34に、全面にわたって埋設される芯材35
とによって構成され、このシート体34を2つに折り返
し、その両端部36,37が、相互に重ね合わされた形
状を有する。芯材35は、折り返されたシート体34の
相互に対向する対向表面同士が相互に近接するような予
め定める折り畳み形状に、シート体34を復元させる復
元力を有する。この第2シール材29は、第1シール材
28をその全周にわたって覆う。 【0025】図5に示すように、第2シール材29の両
端部36,37が重ねられる基端部40には、周方向に
所定の間隔をあけて配置され、シート体34を厚み方向
に貫通する貫通孔44が複数形成される。また基端部4
0には、周方向全周にわたって補強部材47が埋設され
る。また、第2シール材29には、上記の管体31を挿
通するための挿通孔46が形成される。この第2シール
材29の基端部40が、基体18の外周面上に、気密に
かつ取り外し可能に取り付けられる。 【0026】この第2シール材29は、芯材35によっ
て、管軸12に垂直な半径方向(図3の上下方向)に伸
縮する伸縮性が与えられ、管軸12方向(図3の左右方
向)には、ほとんど伸縮しない性質を有する。すなわ
ち、第2シール材29は、管軸12に垂直な半径方向の
伸び剛性が、管軸12方向の伸び剛性よりも高い、つま
り伸縮性に関して異方性を有する。したがって、第1シ
ール材28が膨張すると、第2シール材29は、図3の
仮想線59に示すように半径方向(図3の上下方向)に
大きく拡径し、管軸12方向に小さく拡径する。 【0027】図7は、第3シール材30の正面図であ
り、図8は図7の切断面線VIII−VIIIから見た
断面図であり、図9は第3シール材30の右側面図であ
る。第3シール材30は、可撓性および弾発性を有し、
第2シール材29よりも厚く形成され、第1シール材2
8が収縮している状態では、図3の実線に示すように管
軸12に略平行な筒状に復元する性質を有する。 【0028】第3シール材30は、第2シール材29の
半径方向外方(図3の上方)に配置され、第2シール材
29の周方向全周にわたって延びる。第3シール材30
の基端部38には、周方向に所定の間隔をあけて配置さ
れ、第3シール材30を厚み方向に貫通する貫通孔48
が複数形成される。また基端部40には、周方向全周に
わたって補強部材47が埋設される。この第3シール材
30の基端部38には、周方向全周にわたって補強部材
41が埋設され、この基端部38が第2シール材29の
基端部40上に半径方向外方(図3の上方)で重ねられ
て、気密にかつ取り外し可能に基体18に取り付けられ
る。 【0029】第3シール材30の遊端部42(図3の右
方)の外周面には、半径方向外方(図3の上方)に突出
し、かつ周方向全周にわたって延びる複数本の突条43
が形成される。したがって、第1シール材28が膨張す
ると、図3の仮想線60に示すように、遊端部42側が
半径方向外方(図3の上下方向)に広がり、突条43が
既設管1の内周面に接触して密着する。これによって、
既設管1の内周面と第3シール材30との面圧が高くな
り、既設管1の突き合わせ端部22側の内側空間24
と、シール手段20に関して反対側の外部空間25とが
気密に仕切られる。また、上述したように、第2シール
材29は、半径方向(図3の上下方向)に大きく拡径す
る性質を有するので、これによっても、突条43が既設
管1の内周面に効率よく大きな面圧で作用し、気密性が
充分に確保される。 【0030】上述した第3シール材30の内周面と第2
シール材29の外周面とは平滑であるので、第1シール
材28の膨張時には、第3シール材30は第2シール材
の外周面上を滑り、第2シール材29は第3シール材3
0の遊端部42側を既設管1の内周面に接触させる。し
たがって、遊端部42側に形成された突条43が既設管
1の内周面に確実に接触し、これによって確実に気密性
が得られる。また、上述したように第3シール材30の
内周面と第2シール材29の外周面とは平滑であるの
で、第3シール材30の内周面と第2シール材29の外
周面とは密着し、気密性が得られる。また、第2シール
材29の外周面と基体18の外周面とは平滑であるの
で、第1シール材28の膨張時には、第2シール材29
の外周面と基体18の外周面とは密着し、気密性が得ら
れる。 【0031】図3に示すように、第3シール材30の基
端部38には、半径方向外方び突出する環状の第1フラ
ンジ部49と、半径方向内方に凹設された嵌合凹所62
が周方向全周にわたって形成される。また、第2シール
材29の基端部40を構成し、半径方向外方に配置され
る一方側端部36には、上記第1フランジ部49より
も、管軸12方向他方側(図3の左方)で、半径方向外
方(図3の上方)に突出する環状の第2フランジ部50
と、半径方向内方に突出する環状の第3フランジ部51
とが形成される。また、第2シール材29の半径方向内
方に配置される他方側端部37には、上記第2フランジ
部50が嵌合する環状の嵌合部52が形成され、さらに
半径方向内方(図3の下方)に突出する環状の第4フラ
ンジ部53が形成される。この第4フランジ部53は、
基体18の基端部に形成された環状の段差部54に嵌合
する。 【0032】上述のように構成される第2シール材29
の基端部40と、第3シール材30の基端部38とが、
基体18の基端部に形成された複数のねじ孔56に螺合
する複数本のねじ部材55によって固定される。さらに
詳しく述べると、ねじ部材55は、第3シール材30の
挿通孔48および第2シール材29の挿通孔44を挿通
され、基体18の段差部54に形成されたねじ孔56に
着脱自在に螺合する。 【0033】また、第3シール材30の基端部38の嵌
合凹所62とねじ部材55の頭部との間に、金属製の環
状の押さえ金具57が介在される。この押さえ金具57
は、第3シール材30の基端部38と、第2シール部材
29の基端部40とを、基体18の外周面側に押圧して
押さえる。これによって、基体18の外周面と、各第1
〜第3シール材28〜30との間の気密性が達成され
る。 【0034】上述したような第1〜第4フランジ部4
9,50,51,53と、嵌合部52と、段差部54と
による段差形状によって、第2および第3シール材2
9,30の管軸12方向(図3の左右方向)のずれが防
止され、かつ半径方向(図3の上下方向)のずれが防止
される。また、この段差形状によって、第1シール材2
8の膨張時に、ねじ部材55が挿通される第2および第
3シール材29,30の各挿通孔44,48への応力集
中が防止され、第2および第3シール材29,30の破
損が防がれる。 【0035】また、新設管2側の他方のシール手段21
は、管軸21に垂直な仮想一平面に関して面対称に構成
される。 【0036】既設管1および新設2管のI開先5を溶接
するとき、すなわち各管1,2の内側を大気に対して気
密にシールするとき、圧縮空気供給源(図示せず)か
ら、第1シール材28の内部に圧縮空気を供給する。す
ると第1シール材28は、管軸12に垂直な半径方向
(図2の上下方向)に拡径するように、膨張する。これ
にともなって、第2シール材29が、芯材35の復元力
に抗して、半径方向外方(図2の上下方向)に膨らみ、
第3シール材30の遊端部42の外周面上に形成された
複数本の突条43が、各管1,2の内周面に接触する。
このように、シール時には、各管1,2の内周面に突条
43が接触する構成であるので、第3シール材30と各
管1,2の内周面との面圧が高くなり、突き合わせ部5
8の内側に、大気に対して気密な空間24を、確実に形
成することができる。 【0037】また、溶接時には、各管1,2の突き合わ
せ部の内側空間を減圧するので、シール手段20,21
は各管1,2の突き合わせ部の内側空間に引き寄せられ
る。これによっても、シール手段20,21による気密
性が確実になる。さらに、各管1,2の突き合わせ部と
は、シール手段20,21に関して反対側の空間25,
27の大気圧によって、第3シール材30の突条43が
各管1,2に押し付けられる。これによっても、シール
手段20,21による気密性が確実となる。 【0038】突き合わせ部58の溶接終了後には、第1
シール材28内の圧縮空気を排出する。すると、第1シ
ール材28は収縮し、これともなって、芯材35の有す
る復元力によって、第2シール材29が、各基体18,
19の外周面側に折り畳まれる。つまり管軸12方向に
垂直な半径方向に、第2シール材29が2つ折りさ
れ、、第2シール材29が小さく折り畳まれる。する
と、第3シール材30も自己の弾性力によって各基体1
8,19の外周面側に復帰し、各管1,2のシール状態
が解除される。このように溶接作業時以外では、シール
手段20,21は各管1,2の内周面に接触しないの
で、このシール手段20,21が抵抗となることない。
したがって、溶接台車は管内を容易に走行することがで
きる。 【0039】 【発明の効果】本発明によれば、各管の突き合わせ部を
溶接するとき、すなわち各管の内側を大気に対して気密
にシールするとき、圧縮空気供給源から、第1シール材
の内部に圧縮空気を供給する。すると第1シール材は、
管軸に垂直な半径方向に拡径するように、膨張する。こ
れにともなって、第2シール材が、芯材の復元力に抗し
て、半径方向外方に膨らみ、第3シール材の外周面上に
形成された複数本の突条が、各管の内周面に接触する。
このように、シール時には、各管の内周面に突条が接触
する構成であるので、第3シール材と各管の内周面との
面圧が高くなり、突き合わせ部の内側に、大気に対して
気密な空間を、確実に形成することができる。 【0040】また、突き合わせ部の溶接終了後には、第
1シール材内の圧縮空気を排出する。すると、第1シー
ル材は収縮し、これともなって、芯材の有する復元力に
よって、第2シール材が、各基体の外周面側に折り畳ま
れる。つまり管軸方向に垂直な半径方向に2つ折りさ
れ、、第2シール材が小さく折り畳まれる。すると、第
3シール材も自己の弾性力によって各基体の外周面側に
復帰し、各管のシール状態が解除される。このように溶
接作業時以外では、シール手段は各管の内周面に接触し
ないので、このシール手段が抵抗となることない。した
がって、溶接台車は管内を容易に走行することができ
る。 【0041】また、この各シール手段は、相互に近接す
る側の各基端部のみで各基体上に固定されているので、
各シール手段の各基端部間の突き合わせ部の内側空間を
減圧すると、各第1〜第3シール材が、内側の空間に引
き込まれ、これによって第3シール材と各管の内周面と
の間の密着性が良好となり、シール性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ビーム溶接によって、既設管1と新設管2
とを突き合わせ溶接することによって、パイプラインを
敷設する方法を示す図である。 【図2】図1の仮想線で囲まれる領域3を拡大して示す
図である。 【図3】既設管1側のシール手段20を示す図である。 【図4】第2シール材29の正面図である。 【図5】図4の切断面線V−Vから見た断面図である。 【図6】第2シール材29の右側面図である。 【図7】第3シール材30の正面図である。 【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。 【図9】第3シール材30の右側面図である。 【符号の説明】 1 既設管 2 新設管 6 電子銃 7 溶接台車 13,14 走行手段 15,16 車輪 18,19 基体 20,21 シール手段 28 第1シール材 29 第2シール材 30 第3シール材 31 管体 34 シート体 35 芯材 38,40 基端部
とを突き合わせ溶接することによって、パイプラインを
敷設する方法を示す図である。 【図2】図1の仮想線で囲まれる領域3を拡大して示す
図である。 【図3】既設管1側のシール手段20を示す図である。 【図4】第2シール材29の正面図である。 【図5】図4の切断面線V−Vから見た断面図である。 【図6】第2シール材29の右側面図である。 【図7】第3シール材30の正面図である。 【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。 【図9】第3シール材30の右側面図である。 【符号の説明】 1 既設管 2 新設管 6 電子銃 7 溶接台車 13,14 走行手段 15,16 車輪 18,19 基体 20,21 シール手段 28 第1シール材 29 第2シール材 30 第3シール材 31 管体 34 シート体 35 芯材 38,40 基端部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開2001−47253(JP,A)
特開 昭61−262472(JP,A)
特開 昭63−108998(JP,A)
特開 昭62−54573(JP,A)
特開 平8−267286(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B23K 15/04
F16J 15/10
F16J 15/46
B23K 37/00 - 37/02
B23K 101:10
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 溶接すべき2本の管を、その各端面を相
互に突き合わせ、かつ各管軸が同軸となるように配置
し、 前記各管内には、各管に共通な管軸に沿って各管内を移
動する溶接台車が収容され、 前記溶接台車の前記管軸方向両端側には、周方向に所定
の間隔をあけて配置され、各管の内周面に接触する複数
の車輪からなる各走行手段が設けられ、 前記溶接台車の前記各走行手段間には、直円筒状の2つ
の基体が、前記管軸に同軸に設けられ、 前記溶接台車の前記各基体間には、前記各管の突き合わ
せ部に電子ビームを照射する電子銃が設けられ、 前記各基体の外周側には、環状の筒体である第1シール
材と、第1シール材を収容する環状空間を形成する第2
シール材と、第2シール材を半径方向外方から覆う環状
の第3シール材とを有するシール手段がそれぞれ設けら
れ、 前記各シール手段の第2および第3シール材の前記管軸
方向に相互に近接する側の各基端部が、前記基体に、半
径方向外方から半径方向内方に螺合するねじ部材によっ
て固定され、 前記基体の外周面と前記ねじ部材との間には、前記第2
および第3シール材の各基端部を、前記各基体上で半径
方向外方から前記各基体上に押圧する押さえ金具が介在
され、 前記第1シール材の半径方向内周部には、第1シール材
の内部に圧縮空気を供給し、かつ第1シール材の内部の
圧縮空気を排出するための管体が接続され、 前記管体は、前記第1および第2基体に形成される挿通
孔を挿通されて、前記各基体の内方空間に延び、 前記第2シール材は、可撓性および弾発性を有するシー
ト体と、このシート体内に埋設される芯材とを有し、 前記芯材は、前記基体に近接した予め定める折り畳み形
状に復帰する復元力を有し、 前記第3シール材の前記管軸方向に相互に離反する側の
端部寄りの外周部には、半径方向外方に突出し、周方向
全周にわたって延びる複数本の突条が形成されることを
特徴とする電子ビーム溶接の管内周側シール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000264928A JP3525103B2 (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 電子ビーム溶接の管内周シール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000264928A JP3525103B2 (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 電子ビーム溶接の管内周シール構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002066752A JP2002066752A (ja) | 2002-03-05 |
JP3525103B2 true JP3525103B2 (ja) | 2004-05-10 |
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ID=18752268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000264928A Expired - Fee Related JP3525103B2 (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 電子ビーム溶接の管内周シール構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3525103B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101139196B1 (ko) | 2012-03-07 | 2012-04-26 | 박진우 | 파이프 용접용 퍼징장치 |
WO2014100589A1 (en) * | 2012-12-21 | 2014-06-26 | Fluor Technologies Corporation | Nanoclad pipe weld repair, systems and methods |
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CN103737229B (zh) * | 2013-12-17 | 2015-12-02 | 攀钢集团工程技术有限公司 | 夹具及焊接多层金属薄板的方法 |
CN113492276B (zh) * | 2021-09-07 | 2021-11-12 | 东营思达石油化工有限公司 | 一种石油化工容器罐体波纹膨胀节焊接设备 |
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2000
- 2000-09-01 JP JP2000264928A patent/JP3525103B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104097020A (zh) * | 2014-07-18 | 2014-10-15 | 洛阳德平机械设备有限公司 | 一种用于复合管施工的内对口器机头 |
CN104097020B (zh) * | 2014-07-18 | 2015-11-18 | 洛阳德平科技股份有限公司 | 一种用于复合管施工的内对口器机头 |
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