JPH0989708A - ホイールリムのエア洩れ検査装置 - Google Patents

ホイールリムのエア洩れ検査装置

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JPH0989708A
JPH0989708A JP23934795A JP23934795A JPH0989708A JP H0989708 A JPH0989708 A JP H0989708A JP 23934795 A JP23934795 A JP 23934795A JP 23934795 A JP23934795 A JP 23934795A JP H0989708 A JPH0989708 A JP H0989708A
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JP
Japan
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rim
core
outer peripheral
enclosure
peripheral surface
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JP23934795A
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English (en)
Inventor
Kenji Yamagishi
賢二 山岸
Yutaka Ito
裕 伊藤
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Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リム内の真空にすべき容積を低減できるリム
のエア洩れ検査装置の提供。 【解決手段】 リム1内に挿入される中子16の外周部
16aを弾性材で形成するとともにリム内面形状にフィ
ットする形状とし、中子外周面に軸方向に延びる溝16
cを形成し、囲い20をリム外周面に押しつけるように
する。これによって、リム内の真空にすべき容積は、ほ
ぼ溝16c内の容積となり、従来に比べて大幅に減少さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ホイール
リムのエア洩れ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールはリムとディスクの溶接結合か
ら構成される。リムは矩形状の平板を丸めて端部を突合
せ溶接し、その後リム形状にロール成形することにより
作製される。リムの外周にはタイヤが装着されるので、
タイヤ装着時にエア漏れがないように、リム製作時のリ
ム形状成形後にエア洩れ検査が行われる。従来のホイー
ルリムのエア洩れ検査は図4、図5に示すヘリウムリー
クテスターを用いて行われている。さらに詳しくは、リ
ム1を軸方向に2つの端板2、3間に挟み込んでリムの
内外を遮断し、一方の端板2に設けたホース4を介して
リム内を真空ポンプ5につなぎ、真空ポンプ5を作動さ
せてリム内を真空(約0.2Torr)にする。この場
合、リム内の真空にすべき容積を小にして真空引き時間
を短縮するために、他方の端板3に、リムドロップ部1
aより小径で直円筒状の中子6を設け、これをリム1内
に侵入させていた。これによって、リム1内の真空にす
べき容積は、図5の斜線領域に減少される。ついで、ヘ
リウムガスをノズル9からリム溶接部1bに沿ってリム
外周から吹きつけ、溶接部1bのエア洩れ部からリム内
に吸引されるヘリウムガスをホース4の途中に設けたヘ
リウムディテクター7にて検知し、ヘリウムディテクタ
ー7がヘリウムガスを検知するとリム溶接部1bにエア
洩れを生じる欠陥があると判定していた。なお、8は端
板3を軸方向に押すエアシリンダーである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来装置には
以下の問題があった。中子を設けたにかかわらず、なお
真空にすべきリム内容積が大きいので、真空に到達する
までに時間がかかりすぎる。現状では真空開始からヘリ
ウムガス検知まで約8sec/個、位置決め、搬送系も
含めると1サイクル約12sec/個(300個/時)
が限界である。したがって、能力差から通常リム製造1
ラインに対してエア洩れ検査ラインは4ライン必要とな
る。その結果、エア洩れ検査ライン数を多く必要とする
ため、イニシャルコスト、ランニングコストが多くかか
る、スペースも多く必要となる、真空容量が大のため真
空系も大型化する、等の問題が生じていた。本発明の目
的は、リム内の真空にすべき容積を従来に比べてさらに
低減できるホイールリムのエア洩れ検査装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。リムの軸方向端部に当てられて
リムの内部を外部と遮断する一対の端板と、各端板から
リム内部に侵入し外周部が弾性材から形成され外形断面
形状をリム断面内面形状とされ外周面に周方向1ヶ所軸
方向に延びる溝を有する中子と、リム溶接部を囲うよう
にリムの外周面にフィットされる囲いと、前記囲いをリ
ムに進退させリムの外周面に押しつける囲い移動手段
と、前記囲い内に接続されたヘリウムガス供給源と、前
記中子の溝内のスペースに連通された真空ポンプおよび
ヘリウムディテクターと、からなるホイールリムのエア
洩れ検査装置。
【0005】上記装置においてエア洩れ検査を実行する
とき、リムの溶接部を中子の弾性材の外周面の溝に合わ
せ、ヘリウムガスがリム溶接部を通過した場合溝内に入
るようにする。中子外周部はリム内面形状としてあるた
め、中子をリム内に侵入させると、中子外周面はリム内
周面にフィットする。さらに囲いをリム外周面にフィッ
トさせてリムを押すと、中子外周面とリム内周面との密
着性が増して溝周辺部において中子外周面とリム内周面
とは互いにシールされる。その結果、真空にすべき容積
は、ほぼ溝内の容積のみとなり、従来に比べて大幅に低
減され、真空引き時間が短縮される。また、囲いとリム
外周面とで囲まれたスペースにヘリウムガスを供給する
ようにしたので、囲いを設けずにリム外周面にヘリウム
ガスを吹きつけていた従来法にくらべて、エア洩れ検査
に使用するヘリウムガス量も少なくて済む。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の望ましい実
施例を示している。本発明実施例のホイールリムのエア
洩れ検査装置は、一対の端板12、13と、中子16
と、囲い20と、囲い移動手段21と、ヘリウムガス供
給源24と、真空ポンプ15およびヘリウムディテクタ
ー17と、からなる。端板12、13はそれぞれエアシ
リンダー18、19によって軸方向にリム1に対して進
退動され、リム1の軸方向端部に当てられてリム1の内
部を外部と遮断する。端板12、13のリム端部への当
接面にはシール性を上げるために弾性板(たとえば、ゴ
ム板)12a、13aが張り付けられている。
【0007】中子16は、リム1のドロップ部1aに対
応する部位で、軸方向に2分割されていて、一方は端板
12に他方は端板13に取り付けられている。中子16
はリムの軸方向両端からリム1の内部に侵入する。中子
16の外周部16aは弾性材(たとえば、ゴム)から構
成されており、中子16の内周部16bは金属材または
プラスチック等、硬質材から構成されている。外周部1
6aは内周部16bに巻き付けられるかあるいは嵌着さ
れている。中子16の外周部16aの外形断面形状はリ
ム断面の内面形状とされており、中子16がリム1内に
侵入したときに、中子外周面がリム内周面に、溝16c
を除いて、ほぼ密着するようにしてある。中子16の外
周部16aには、中子16の全長にわたって、軸方向
に、かつリム形状に合わせて屈曲して、延びる溝16c
が形成されている。溝16cの幅は、リムの溶接部1b
の幅よりも大とされており、溶接部1bをカバーでき
る。溝16cには、リム1が中子16に嵌着されたとき
に、溝16cとリム1とで囲まれた真空室22を形成す
る。ホース14はこの真空室22に開口し、ホース14
を介して真空ポンプ15で真空引きしたときには、真空
室22は真空(約0.2Torr)となる。
【0008】囲い20は、リム1の外周側からリム1の
外周面に当てられフィットして、リム1の溶接部1bを
囲む。囲い20がリム1にフィットされたとき、リム外
周面と囲い20とで囲まれた空間はヘリウムガス室21
を形成する。ヘリウムガス室21はホース、電磁弁25
を介してヘリウムガス供給源24に接続され、ヘリウム
ガスが供給される。囲い20は、囲い移動手段21によ
って、リム1に進退され、かつリム1の外周面に押しつ
けられる。囲い移動手段21はたとえばエアシリンダー
からなる。囲い移動手段21が囲い20をリム外周面に
押しつけたときに、リム1は中子16に対して径方向に
押され、中子16の溝16cの周辺部とリム1の内周面
とが押しつけられ、真空室22はシールされる。真空室
22はホース14を介して真空ポンプ15に接続され、
その途中にヘリウムディテクター17が設けられてい
る。
【0009】つぎに、上記装置を用いて行うエア洩れ検
査方法を説明する。エア洩れ検査すべきリム1が、溶接
部1bを中子16の溝16cに対応させて、端板12、
13間に搬入され、エアシリンダー18、19により端
板12、13がリム1に接近する方向に移動され、リム
1は軸方向に端板12、13間に挟み込まれる。これに
よって、リム1の内外は互いに遮断される。この時、一
対の中子16が端板12、13と共に移動してリム1の
内側に侵入し、リムの内側の空間を埋める。中子16の
外周部16aはリム1の内周面に接触するかほぼ接触す
る。ついで、エアシリンダー21により囲い20がリム
1に接近する方向に移動され、リム外周面に押しつけら
れる。リム1は内側の中子16に押しつけられ、溝16
cの周辺部はリム内周面に密着して、真空室22がシー
ルされる。真空室22と囲い20内のヘリウムガス室2
1はリム1の溶接部1bを挟んで互いに対向する。
【0010】ついで、真空ポンプ15が作動され、真空
室22を真空引きする。ヘリウムガスが囲い20内のヘ
リウムガス室21に供給される。もしも、リム溶接部1
bにエア洩れ部位があると、ヘリウムガス室21から真
空室22にヘリウムガスが洩れ、この洩れたヘリウムガ
スは真空ポンプ15で引かれて、ヘリウムディテクター
17によって検知される。ヘリウムディテクター17に
よるヘリウムガスの検知がない場合はリム溶接部1bに
欠陥がないと判断し、ヘリウムガスの検知がある場合は
リム溶接部1bにエア洩れを生じる欠陥があると判断す
る。ついで、真空室22の真空引きを解除して真空室2
2を大気に導通させると共に囲い20をもち上げ、その
後端板12、13をリム1から離れる方向に移動させて
中子16をリム外に出し、リム1をエア洩れ検査装置か
ら取り出す。欠陥のないリム1のみを次工程に送り、エ
ア洩れのあったリム1は不良品とされ、リム製造ライン
から除去される。
【0011】上記のエア洩れ検査において、リム内空間
が中子16でほぼ占められること、また、溝16cの周
辺部では中子外周部16aとリム内周面が囲い20の押
力で密着されること、により、真空引きされるべき容積
は溝16c内の真空室22の容積となり、従来の直円筒
リム外面とリム内面とによって形成される空間の容積に
比べて大幅に低減され、真空引き時間が短縮される。
【0012】
【発明の効果】本発明の装置によれば、中子の外周部を
リム内面形状をもつ弾性材から構成してその外周面に溝
を形成し、囲いをリム外周面に押しつけるようにしたの
で、中子によってリムの内部空間がほぼ占められ、しか
も囲いによる押力で溝周辺部とリム内面が密着する。そ
の結果、真空引きする空間は溝内の空間である真空室と
なり、従来と比べて大幅に低減され、エア洩れ検査に要
する時間も短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るホイールリムのエア洩
れ検査装置の全体斜視図である。
【図2】図1の装置のうちリムを端板で挟み込んだ状態
におけるリムの近傍の部分の半断面図である。
【図3】図2の部分の横断面図である。
【図4】従来のホイールリムのエア洩れ検査装置の斜視
図である。
【図5】図4でリムを端板で挟み込んだ状態におけるリ
ムの近傍の部分の断面図である。
【符号の説明】
1 リム 1a ドロップ部 1b 溶接部 12、13 端板 14 ホース 15 真空ポンプ 16 中子 16a 外周部 16c 溝 17 ヘリウムディテクター 18、19 エアシリンダー 20 囲い 21 囲い移動手段 24 ヘリウムガス供給源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リムの軸方向端部に当てられてリムの内
    部を外部と遮断する一対の端板と、 各端板からリム内部に侵入し外周部が弾性材から形成さ
    れ外形断面形状をリム断面内面形状とされ外周面に周方
    向1ヶ所軸方向に延びる溝を有する中子と、 リム溶接部を囲うようにリムの外周面にフィットされる
    囲いと、 前記囲いをリムに進退させリムの外周面に押しつける囲
    い移動手段と、 前記囲い内に接続されたヘリウムガス供給源と、 前記中子の溝内のスペースに連通された真空ポンプおよ
    びヘリウムディテクターと、からなるホイールリムのエ
    ア洩れ検査装置。
JP23934795A 1995-09-19 1995-09-19 ホイールリムのエア洩れ検査装置 Pending JPH0989708A (ja)

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