JP2986682B2 - 元整理用すみ肉キャップ工法 - Google Patents

元整理用すみ肉キャップ工法

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JP2986682B2
JP2986682B2 JP6144643A JP14464394A JP2986682B2 JP 2986682 B2 JP2986682 B2 JP 2986682B2 JP 6144643 A JP6144643 A JP 6144643A JP 14464394 A JP14464394 A JP 14464394A JP 2986682 B2 JP2986682 B2 JP 2986682B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/10Means for stopping flow from or in pipes or hoses

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路下に配管されたガ
ス導管において、特に鋼管の本管で不用となった部分の
切断端部を閉塞する元整理工事に関し、詳しくは、すみ
肉キャップを溶接固定することで該切断端部を閉塞する
元整理用すみ肉キャップ工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路下にはガスを輸送または供
給するガス導管の本管が埋設されおり、近年、ガス導管
の老朽化等の理由から一部の本管の新規入れ替えが余儀
なくされている。この際、鋼管の本管の場合には不用部
分を切断し、その切断端部を閉塞する元整理工事が一般
に施される。
【0003】ここで前述した鋼管の本管の元整理工事と
しては、図15,図16に示すようなすみ肉キャップ工
法が従来一般に採用されている。このすみ肉キャップ工
法は、大別して、不用部分が切断された本管からガスが
流出するのを防止するガス遮断工程と、本管の切断端部
付近を窒素雰囲気とする窒素ガス注入工程と、すみ肉キ
ャップを本管の切断端部外周に溶接固定するキャップ溶
接工程と、後処理工程とからなる。
【0004】前記ガス遮断工程では、本管aに直立状態
で接続した放散管bを介して本管a内に膨張,収縮自在
な2つのゴム玉からなる本玉c及び逆玉dを挿入し、本
玉c及び逆玉dを膨張させることで本管a内を仮閉塞し
てガスの流出を防止する。
【0005】窒素ガス注入工程では、本管aの切断端部
側から気密栓eを挿入すると共に本管aの切断端部外周
にすみ肉キャップfを嵌合し、すみ肉キャップf及び気
密栓eを貫通してセットされたダブルチューブgを介し
て気密栓eと逆玉dとの間の空間に窒素ガスボンベなど
の窒素ガス供給装置から窒素ガスを注入することで該空
間内の空気を窒素ガスで置換する。
【0006】ここで前記気密栓eは、特開平4−882
89号公報や実開平4−39391号公報に記載のよう
に、内周側が幅狭のクサビ状断面をなすシールリング
と、このシールリングを外周部に挟持し、これを押圧す
ることでシールリングを圧縮変形させて外周側へ膨出さ
せる一対のフランジ部材と、一方のフランジ部材の外面
に当接しつつその中心部を貫通して他方のフランジ部材
の中心部に固定されたナットに螺合し、そのねじ込みに
より一対のフランジ部材を相互に接近させてシールリン
グを圧縮変形させるネジ棒とからなり、構造が複雑で高
価なものである。
【0007】キャップ溶接工程では、気密栓eと逆玉d
との間の空間内の空気を窒素ガスで置換しつつ本管aの
外周にすみ肉キャップfを気密に溶接固定する。
【0008】後処理工程では、すみ肉キャップfの貫通
孔からダブルチューブgを引き抜いて該貫通孔をプラグ
hの溶接により閉塞し、本玉c及び逆玉dを収縮させて
これを放散管bを通して撤去し、放散管bを本管aから
取り外してその連通孔をプラグiの溶接により閉塞する
(図16参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来一般の元整理用すみ肉キャップ工法は、不用部分が切
断された本管aの切断端部側から気密栓eを挿入し、ま
たこの気密栓eを貫通してダブルチューブgをセット
し、このダブルチューブgを介して気密栓eと逆玉dと
の間の空間に窒素ガスを注入するという窒素ガス注入工
程を必要とする関係で、作業手順が複雑であり、作業要
領が覚え難く熟練を要すると共に、作業時間が長くかか
るという問題があった。
【0010】また、前述のような高価な気密栓eや窒素
ガスボンベなどの窒素ガス供給装置も必要となることか
ら、作業装置が高価となるという問題もある。
【0011】そこで本発明は、作業装置が安価でありな
がら、作業手順が簡単で作業時間を短縮化できる元整理
用すみ肉キャップ工法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明
は、道路下に配管されたガス導管の切断端部にガス遮断
状態ですみ肉キャップを溶接固定して上記ガス導管の切
断端部を閉塞する元整理用すみ肉キャップ工法におい
て、仮閉塞手段により管内が仮閉塞されたガス遮断状態
で上記ガス導管の切断端面との間に耐熱性シール部材を
挟持してすみ肉キャップを該ガス導管の切断端部外周に
嵌合し、すみ肉キャップを押圧手段により上記切断端面
に押圧して上記耐熱性シール部材が圧縮変形したシール
状態に保持し、仮閉塞手段による管内の仮閉塞状態を解
除して管内の空気を排出した状態で上記すみ肉キャップ
をガス導管の切断端部外周に溶接固定することを基本的
な手段としている。
【0013】ここで上記耐熱性シール部材は、シリコン
ゴムを素材としたことも具体的手段としている。
【0014】また上記押圧手段は、ガス導管の切断端部
外周に装着固定される固定バンドと、ガス導管の円周方
向に等配された複数のターンバックルまたはボルト・ナ
ットを介して上記固定バンドに接離自在に連結され、固
定バンド側への接近移動に応じて上記すみ肉キャップを
均等に押圧する押圧板とを備えることも具体的な手段と
している。
【0015】さらに上記押圧手段は、ガス導管の掘削溝
内に設置される矢板に固定されたジャッキと、このジャ
ッキによってすみ肉キャップ側へ押圧される1次押圧板
と、この1次押圧板に対し複数のボルトを介して姿勢調
整自在に連結されることで上記すみ肉キャップを均等に
押圧する2次押圧板とを備えることも具体的手段として
いる。
【0016】また上記仮閉塞手段は、ガス導管に接続さ
れて上方に延びる放散管を介して挿入される膨張,収縮
自在なゴム玉であることも具体的手段としている。
【0017】
【作用】このような手段を採用した本発明による元整理
用すみ肉キャップ工法では、ガス導管の切断端部に対す
るすみ肉キャップの溶接は、ガス導管内の空気が排出さ
れ、かつガス導管内のガスの流出が耐熱性シール部材に
より充分シールされた状態で行われるのであり、その溶
接時にガス導管内のガスに引火する虞がないので、従来
例のような作業手順の複雑な窒素ガス注入工程は不要と
なる。
【0018】また従来例と較べて、必要となる作業装置
はすみ肉キャップを押圧する押圧手段と耐熱性シール部
材であり、これに対して高価な気密栓や窒素ガスボンベ
等の窒素ガス供給装置は不要となるから、作業装置も安
価なものとなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面を参照し
て具体的に説明する。図1は一実施例の元整理用すみ肉
キャップ工法に使用する作業装置の概要を示し、図中符
号1は、道路下に配管されて元整理の対象となるガス導
管としての例えば呼び径300Aの鋼管の本管を示して
いる。また符号2は、この本管1の上面に開口される連
通孔1aに連通して直立に接続される放散管、符号3は
放散管2を通して本管1内に挿入される膨張,収縮自在
な2つのゴム玉からなる仮閉塞手段、符号4は本管1の
切断端部外周に嵌合されるすみ肉キャップ、符号5はこ
のすみ肉キャップ4を本管1の切断端面側に押圧する押
圧手段をそれぞれ示している。
【0020】前記仮閉塞手段3は、本管1内にて放散管
2の接続位置より基端側、即ち都市ガスの供給上流側に
配置される本玉3aと、放散管2の接続位置より切断端
部側に配置される逆玉3bとを有し、これらはチューブ
3c,3dを介して供給される圧縮空気により膨張して
本管1の内周面1bに圧接できるようになっている。
【0021】すみ肉キャップ4は、図2に示すように、
開口部が前記本管1の切断端部の外周面1cに所定の間
隙を以って嵌合する鋼製の椀状のものであり、本管1と
の嵌合代は約60mmに設定されている。そしてこのす
み肉キャップ4の中心部には、エアパージ用のプラグ6
がねじ込み固定されている。
【0022】押圧手段5は、図3ないし図5に示すよう
に、本管1の切断端部の外周面1cに装着固定される固
定バンド7と、この固定バンド7にネジ棒8及びナット
9を介して連結される押圧板10とを主体に構成され
る。
【0023】固定バンド7は、厚さ6mm、幅100m
mの板金を半円弧状に屈曲してその両端部に連結フラン
ジ部7a,7aを折曲げ形成し、内面にゴム板7b,7
bを接着した一対のバンド半体7c,7cからなり、相
互に対面する連結フランジ部7a,7a相互をボルト・
ナットを介して連結することで本管1の外周面1cに装
着されるようになっている。そして上記バンド半体7
c,7cには、本管1の横断面に沿って放射方向に突出
するそれぞれ2片のブラケット7d,7dが本管1の円
周方向に4等配して溶接固定され、各ブラケット7d,
7dにはネジ棒8の挿通孔7eが形成されている。
【0024】また押圧板10は、厚さ9mm、直径49
0mmの板金製であり、その外周部には前記固定バンド
7の各ブラケット7dに形成された挿通孔7eに対応す
るネジ棒8の挿通孔10aが形成されると共に、その中
心部に形成された抜き孔には、前記すみ肉キャップ4の
正面を押圧可能な内径200mmの押圧リング10bが
嵌合して溶接固定により一体化されている。そしてこの
押圧板10は、上記挿通孔7eに挿通されてダブルのナ
ット9により各ブラケット7dに固定されたネジ棒8に
各挿通孔10aを挿通し、ネジ棒8にナット9をねじ込
むことで固定バンド7側に接近移動するようになってい
る。
【0025】一方、前記すみ肉キャップ4と本管1の切
断端面1dとの間には、図2に示すように耐熱性シール
部材11が挟持される。この耐熱性シール部材11は、
耐熱180°C(最大耐熱280°C)、耐寒−70°
C〜−120°Cと耐熱性及び耐寒性に優れ、かつ耐老
化性も良好な可撓性のあるシリコンスポンジゴムを素材
とした直径320mm、厚さ40mm程度の円板状であ
り、その外周には本管1の切断端面1d及び内周面1b
に対応した切欠き11aが形成され、またその中心には
抜き孔11bが形成されている。
【0026】次に、以上の作業装置を使用した元整理用
すみ肉キャップ工法の一実施例について説明する。この
元整理用すみ肉キャップ工法を実施するにあたって、不
用部分の生じた道路下の本管1は、図6に示すように掘
り起し、その上面に放散管2を接続する。そしてこの放
散管2を通して本玉3aと逆玉3bを本管1の管内に挿
入し、チューブ3c,3dを介して本玉3a及び逆玉3
bに圧縮空気を供給し、これらを膨張させて管内面に圧
接させることで本管1を仮閉塞しておく。
【0027】続いて、本管1の不用部分を切断するので
あるが、これに先だって切断箇所を含む所定幅(例えば
300mm)にわたって本管1の外周の防食層を剥離
し、きれいに清掃しておく。その際、防食層が剥離され
た本管1の外周は、傷や凹凸が残らないようにグライン
ダー等で仕上げ、きれいに清掃しておく。
【0028】本管1の切断は、切断端面1dが直角面を
なすように行い、バリ取り研磨する。その後、切断端面
1dから少なくとも200mmの範囲にわたって本管1
の内周面1bの切粉や付着物を清掃する。
【0029】このような前準備の後、本管1の切断端面
1dに切欠き11aを合わせて耐熱性シール部材11を
本管1に嵌合し、その外周をガムテープG等で本管1の
外周面1cに仮止めする(図7参照)。その際、耐熱性
シール部材11が上下左右に傾くことなく均等にセット
されているかどうか確認する。
【0030】続いて、切断端面1dから例えば200m
mの位置にブラケット7dを合わせて固定バンド7を本
管1の外周に装着し(図8参照)、その各ブラケット7
dにネジ棒8をダブルのナット9によって固定すると共
に、すみ肉キャップ4を本管1の切断端部の外周面1c
に嵌合する(図9参照)。その際、すみ肉キャップ4は
スペーサを介して本管1の外周面1cに嵌合するのであ
り、そうすることですみ肉キャップ4と本管1の外周面
1cとの間には所定の間隙が全周にわたって形成され
る。
【0031】その後、すみ肉キャップ4側に押圧リング
10bを向けて押圧板10をセットする。即ち、固定バ
ンド7の各ブラケット7dに固定されたネジ棒8の先端
に押圧板10の挿通孔10aを挿入し、この挿通孔10
aから突出する各ネジ棒8の先端にナット9をそれぞれ
螺合する。そして各ナット9を順次均等に各ネジ棒8に
ねじ込むことで、押圧リング10bによりすみ肉キャッ
プ4を均等に押圧して耐熱性シール部材11を圧縮変形
させ、本管1の切断端面1dとすみ肉キャップ4との間
をシール状態に保持する(図10参照)。
【0032】続いて、すみ肉キャップ4からプラグ6を
取り外し、代わりにバイパスホース12をそこに接続す
ることで、本管1内と地上に設置した活性炭吸着装置1
3とを連通する(図6参照)。そして活性炭吸着装置1
3のバルブ13aが閉状態であることを確認して本管1
から放散管2を取り外し、本玉3a及び逆玉3bからエ
アを抜き、これらを収縮させて本管1の連通孔1aから
撤去し、その連通孔1aにプラグ14をねじ込んで溶接
固定することにより連通孔1aを閉塞する(図11参
照)。
【0033】次に、活性炭吸着装置13のバルブ13a
を徐々に開いて本管1内のエアパージを行う。エアパー
ジが完了したかどうかの確認は、可燃性ガス検知器を使
用した点火試験で行うのであり、点火が確認された場合
には本管1内の空気が排出されて都市ガスに置換され、
エアパージが完了たものとしてバルブ13aを閉じる。
【0034】エアパージが完了したら、本管1の切断端
面1dとすみ肉キャップ4との間のシール状態が完全で
あるかどうかの気密試験を実施する。この気密試験は、
例えば発泡液をすみ肉キャップ4の開口部に塗布して行
う。なお、漏洩が認められた場合には、再度、各ネジ棒
8の先端に螺合された各ナット9を順次均等にねじ込ん
で押圧リング10bによりすみ肉キャップ4を均等に押
圧する。
【0035】ここで、気密試験の結果が良好であれば、
この状態ですみ肉キャップ4の開口側端部4aを本管1
の外周面1cにクランプ溶接する。このクランプ溶接は
1箇所50mm以上で4ないし8箇所行う。
【0036】その後、ネジ棒8からナット9を取り外し
て押圧板10を撤去し、固定バンド7をバンド半体7
c,7cに分離して本管1から撤去する。そしてこの状
態で、すみ肉キャップ4の開口側端部4aを本管1の外
周面1cに連続的にすみ肉溶接する(図2及び図12参
照)。
【0037】このすみ肉キャップ4の溶接作業が終了し
たら、活性炭吸着装置13のバルブ13aを開いて本管
1内のミストパージを行い、目視確認の結果ミストパー
ジが完了したら、上記バルブ13aを閉じる。
【0038】続いて、バイパスホース12をすみ肉キャ
ップ4から取り外し、代わりにプラグ6をシール状態に
保持してネジ込み、作業標準に従ってそのプラグ6をす
み肉キャップ4に溶接固定する。
【0039】以上で本管1へのすみ肉キャップ4の溶接
作業は終了し、後作業として本管1の切断端部及びすみ
肉キャップ4部分に対して塗覆装を行い、すみ肉キャッ
プ4が溶接固定された本管1を埋め戻す。
【0040】以上説明したとおり一実施例による元整理
用すみ肉キャップ工法では、本管1内の空気が排出さ
れ、かつ本管1内の都市ガスの流出が耐熱性シール部材
11により充分シールされた状態ですみ肉キャップ4の
溶接が行われるので、その溶接時に本管1内の都市ガス
に引火する虞がない。このため、従来必要であった作業
手順の複雑な窒素ガス注入工程は不用となり、作業手順
の簡素化により作業時間が短縮する。ちなみに、従来工
法では2人作業で25分〜30分かかったものが、本実
施例の工法では2人作業で10分〜15分で済み、作業
時間は15分程度短縮できた。
【0041】また従来例と較べると、高価な気密栓eや
窒素ガスボンベ等の窒素ガス供給装置が不要であるか
ら、作業装置も安価なものとなる。
【0042】なお、前記実施例に使用した押圧手段5
は、図13に示す押圧手段15、あるいは図14に示す
押圧手段16に変更することができる。ここで押圧手段
15は、前記押圧手段5におけるネジ棒8及びナット9
に代えてターンバックル17を使用し、これに伴い前記
固定バンド7のバンド半体7c,7cにおけるブラケッ
ト7d,7dの向きを本管1の長手方向に沿う向きとし
たものである。そして各ターンバックル17は、すみ肉
キャップ4の円周方向に4等配して各ブラケット7dと
押圧板10の外周部との間に架設され、これを締揚げる
ことで押圧板10が固定バンド7側へ接近移動してすみ
肉キャップ4を押動するようになっている。
【0043】また図14に示す押圧手段16は、本管1
の掘削溝内に設置される矢板18の中心部に固定された
ジャッキ19と、このジャッキ19によってすみ肉キャ
ップ4側へ押圧される1次押圧板20と、この1次押圧
板20に対し複数のボルト・ナット21を介して姿勢調
整自在に連結される前記押圧板10と略同様の2次押圧
板22とを備えたものである。この押圧手段16では、
ジャッキ19の作動により1次押圧板20がすみ肉キャ
ップ4側へ押動され、これに伴い2次押圧板22もすみ
肉キャップ4側へ押動されるのであるが、その際、2次
押圧板22が本管1に対し直交面をなして押動されるよ
うに各ボルト・ナット21を調整するのであり、そうす
ることですみ肉キャップ4は2次押圧板22を介して均
等に押圧される。
【0044】なお、前記実施例は、呼び径300Aの鋼
管の本管1を対象としたが、本発明は呼び径100A〜
750Aのいずれの鋼管の本管1にも適用することがで
きる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、ガ
ス導管の切断端部に対するすみ肉キャップの溶接は、ガ
ス導管内の空気が排出され、かつガス導管内のガスの流
出が耐熱性シール部材により充分シールされた状態で行
われるのであり、その溶接時にガス導管内のガスに引火
する虞はないので、従来必要であった作業手順の複雑な
窒素ガス注入工程を省略することができ、作業手順の簡
素化により作業時間を短縮化することができる。
【0046】また従来例と較べて、必要となる作業装置
はすみ肉キャップを押圧する押圧手段と耐熱性シール部
材であり、これに対して高価な気密栓や窒素ガスボンベ
等の窒素ガス供給装置は不要となるから、作業装置も安
価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に使用する作業装置の概要を
説明する不用供給管の切断端部付近の一部断面側面図で
ある。
【図2】一実施例に使用するすみ肉キャップ及び耐熱性
シール部材の断面図である。
【図3】一実施例に使用する押圧手段の一部断面側面図
である。
【図4】一実施例に使用する押圧手段における固定バン
ドの正面図である。
【図5】一実施例に使用する押圧手段における押圧板の
正面図である。
【図6】一実施例における溶接工程の準備工程としてガ
ス遮断状況を示す側面断面図である。
【図7】一実施例における耐熱性シール部材の装着状況
を示す側面断面図である。
【図8】一実施例における固定バンド7の装着状況を示
す側面図である。
【図9】一実施例におけるすみ肉キャップの装着状況を
示す側面図である。
【図10】一実施例における押圧板の装着状況を示す側
面図である。
【図11】一実施例における溶接工程の準備工程として
エアパージ工程を示す側面断面図である。
【図12】一実施例における溶接工程を示す側面断面図
である。
【図13】一実施例に使用する押圧手段の変形例を示す
一部断面側面図である。
【図14】一実施例に使用する押圧手段の他の変形例を
示す一部断面側面図である。
【図15】従来例による元整理工事の状況を示す側断面
図である。
【図16】従来例による元整理工事の完了状態を示す側
断面図である。
【符号の説明】
1 本管 1a 連通孔 1b 内周面 1c 外周面 1d 切断端面 2 放散管 3 仮閉塞手段 3a 本玉 3b 逆玉 3c,3d チューブ 4 すみ肉キャップ 4a 開口側端部 5 押圧手段 6 プラグ 7 固定バンド 7a 連結フランジ部 7b ゴム板 7c バンド半体 7d ブラケット 7e 挿通孔 8 ネジ棒 9 ナット 10 押圧板 10a 挿通孔 10b 押圧リング 11 耐熱性シール部材 11a 切欠き 11b 抜き孔 12 バイパスホース 13 活性炭吸着装置 13a バルブ 14 プラグ 15 押圧手段 16 押圧手段 17 ターンバックル 18 矢板 19 ジャッキ 20 1次押圧板 21 ボルト・ナット 22 2次押圧板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊賀 俊一 東京都千代田区大手町二丁目6番3号新 日本製鐵株式会社内 (72)発明者 田中 勲 東京都千代田区大手町二丁目6番3号新 日本製鐵株式会社内 (72)発明者 鈴木 正二 東京都千代田区大手町二丁目6番3号新 日本製鐵株式会社内 (72)発明者 将口 洋士 東京都千代田区大手町二丁目6番3号新 日本製鐵株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−47935(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 55/10 - 55/136 F16L 55/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路下に配管されたガス導管の切断端部
    にガス遮断状態ですみ肉キャップを溶接固定して上記ガ
    ス導管の切断端部を閉塞する元整理用すみ肉キャップ工
    法において、 仮閉塞手段により管内が仮閉塞されたガス遮断状態で上
    記ガス導管の切断端面との間に耐熱性シール部材を挟持
    してすみ肉キャップを該ガス導管の切断端部外周に嵌合
    し、 すみ肉キャップを押圧手段により上記切断端面に押圧し
    て上記耐熱性シール部材が圧縮変形したシール状態に保
    持し、 仮閉塞手段による管内の仮閉塞状態を解除して管内の空
    気を排出した状態で上記すみ肉キャップをガス導管の切
    断端部外周に溶接固定することを特徴とする元整理用す
    み肉キャップ工法。
  2. 【請求項2】 上記耐熱性シール部材は、シリコンゴム
    を素材としたことを特徴とする請求項1記載の元整理用
    すみ肉キャップ工法。
  3. 【請求項3】 上記押圧手段は、ガス導管の切断端部外
    周に装着固定される固定バンドと、ガス導管の円周方向
    に等配された複数のターンバックルまたはボルト・ナッ
    トを介して上記固定バンドに接離自在に連結され、固定
    バンド側への接近移動に応じて上記すみ肉キャップを均
    等に押圧する押圧板とを備えることを特徴とする請求項
    1または2記載の元整理用すみ肉キャップ工法。
  4. 【請求項4】 上記押圧手段は、ガス導管の掘削溝内に
    設置される矢板に固定されたジャッキと、このジャッキ
    によってすみ肉キャップ側へ押圧される1次押圧板と、
    この1次押圧板に対し複数のボルトを介して姿勢調整自
    在に連結されることで上記すみ肉キャップを均等に押圧
    する2次押圧板とを備えることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の元整理用すみ肉キャップ工法。
  5. 【請求項5】 上記仮閉塞手段は、ガス導管に接続され
    て上方に延びる放散管を介して挿入される膨張,収縮自
    在なゴム玉であることを特徴とする請求項1ないし4記
    載の元整理用すみ肉キャップ工法。
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