JP6922621B2 - 流路形成体 - Google Patents

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Description

本発明は、流路形成体に関する。
上下水道や都市ガス供給網等において流体の流路を形成する流路形成体として、2つの管と、これら2つの管の端部同士を接続する管継手と、から成る構造体が用いられている。このような流路形成体に用いられる管継手として、例えば、特許文献1に記載されているようなカップリング形管継手が知られている。カップリング形管継手は、管の外周端部に装着されるケーシングと、ケーシングを管の外周に沿って縮径させるボルトおよびナットと、を有する。ここで、ガス配管に使用される管継手は、火災発生時に管内部のガスが漏洩して火災が拡大することを防止するために、高温環境に所定の時間さらされた場合に外部にガスを漏洩させない、あるいは、仮に漏洩した場合であっても漏洩を少量に抑える性能(以下、「耐火性」と呼ぶ)を有することが求められる。
特許文献1には、ガス配管に使用されるカップリング形管継手として、ケーシングが装着された管の内部に内筒を有する構成が開示されている。かかる内筒は、互いに対向する2本の管の端部間にわたって、それぞれの管に挿入される。また、特許文献1に記載のカップリング形管継手は、管の内周面と内筒の外周面との間に高温膨張性のパッキン部材が配置されており、火災時等の所定の温度下において、高温膨張性のパッキン部材が膨張して管と内筒との間の空間に充填されることにより、管内部の流体の漏洩を防止している。
特開2015−10628号公報
2つの管を接続する際、2つの管の互いに対向しない側の端部が壁等にそれぞれ固定されていて管を移動させることができない、いわゆる突き当て配管を行わなければならない場合がある。この場合、管を軸線方向に沿って移動させることができないために内筒を管に挿入するための空間を確保することができず、特許文献1に記載のカップリング形管継手を適用できない場合が生じる。そこで、火災発生時における流体の漏洩を防止しつつ、管継手を管に容易に装着可能な技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]流体の流路を形成する流路形成体であって、前記流路の一部を形成する第1の管と、前記流路の一部を形成する第2の管と、互いに対向する前記第1の管の端部と前記第2の管の端部とに亘って該2つの端部の外周面を囲んで、前記第1の管と前記第2の管とを接続する管継手と、前記管継手の内側において、前記第1の管の端部と前記第2の管の端部とに亘って該2つの端部の外周面に形成された金属層と、前記管継手の内側において、前記金属層の外周面に配置され、予め定められた温度よりも高い温度で膨張するパッキン部材と、を備え、前記第2の管と対向する前記第1の管の端面である第1端面と、前記第1端面と対向する前記第2の管の端面である第2端面と、の間に配置され、弾性を有するクッション部材と、前記第1端面と前記第2端面との間において前記クッション部材を支持するスペーサ部材と、を、さらに備える、流路形成体。
(1)本発明の一実施形態によれば、流路形成体が提供される。この流路形成体は、流体の流路を形成する流路形成体であって、前記流路の一部を形成する第1の管と;前記流路の一部を形成する第2の管と;互いに対向する前記第1の管の端部と前記第2の管の端部とに亘って該2つの端部の外周面を囲んで、前記第1の管と前記第2の管とを接続する管継手と;前記管継手の内側において、前記第1の管の端部と前記第2の管の端部とに亘って該2つの端部の外周面に形成された金属層と;前記管継手の内側において、前記金属層の外周面に配置され、予め定められた温度よりも高い温度で膨張するパッキン部材と;を備える。
この形態の流路形成体によれば、第1の管と、第2の管と、管継手と、管継手の内側において、第1の管の端部と第2の管の端部とに亘って該2つの端部の外周面に形成された金属層と、管継手の内側において、金属層の外周面に配置され、予め定められた温度よりも高い温度で膨張するパッキン部材と、を備えるので、火災発生時などの予め定められた温度よりも高い温度において管継手の内側に配置されたパッキン部材が膨張することにより、流体が金属層およびパッキン部材の外周側へ移動して外部へと漏洩することを抑制できる。また、管継手が内筒を備える構成のように、内筒を管に挿入するための空間を確保する必要がなく、管継手を管に容易に装着できる。
(2)上記形態の流路形成体において、前記金属層は、金属箔により形成されていてもよい。この形態の流路形成体によれば、金属層は金属箔により形成されているので、金属層を容易に形成でき、管継手を管に装着する作業における施工者の負担を軽減できる。
(3)上記形態の流路形成体において、前記金属層は、前記第1の管および前記第2の管の外周に着脱可能に装着された金属製の筒状部材により形成されていてもよい。この形態の流路形成体によれば、金属層は、第1の管および第2の管の外周に着脱可能に装着された金属製の筒状部材により形成されているので、金属部材を第1の管および第2の管に装着することにより金属層を容易に形成できる。このため、管継手を管に装着する作業に要する時間を短縮できる。
(4)上記形態の流路形成体において、前記第2の管と対向する前記第1の管の端面である第1端面と、前記第1端面と対向する前記第2の管の端面である第2端面と、の間に配置され、弾性を有するクッション部材と;前記第1端面と前記第2端面との間において前記クッション部材を支持するスペーサ部材と;を、さらに備えていてもよい。この形態の流路形成体によれば、第1端面と第2端面との間に配置され、弾性を有するクッション部材と、第1端面と第2端面との間においてクッション部材を支持するスペーサ部材とを備えるので、管継手を管に締結する際に、クッション部材が弾性変形することにより第1の管および第2の管の対向方向(軸方向)への移動代を確保することができ、また、管の軸方向に加えられる押圧をクッション部材が吸収することにより、管継手と管とを十分な締結力により締結でき、流体の漏洩を抑制できる。
(5)上記形態の流路形成体において、前記スペーサ部材は、前記第1の管の前記第1端面側の端部における内周面と外周面とのうちの少なくとも一方と接して前記第1の管に装着されている装着部を有していてもよい。この形態の流路形成体によれば、スペーサ部材は、第1の管の第1端面側の端部における内周面と外周面とのうちの少なくとも一方と接して第1の管に装着されている装着部を有するので、装着部を有しない構成に比べて、スペーサ部材を第1の管に強固に固定できる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、流路形成体の形成方法や管継手等の形態で実現できる。
本発明の一実施形態としての流路形成体の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す2−2断面を示す断面図である。 流路形成体の形成手順を示す工程図である。 流路形成体の形成手順を示す工程図である。 他の実施形態1における流路形成体の概略構成を示す断面図である。 他の実施形態2における流路形成体の概略構成を示す断面図である。
A.第1実施形態:
A1.流路形成体の構成:
図1は、本発明の一実施形態としての流路形成体の概略構成を示す斜視図である。図2は、流路形成体の断面図である。図2では、図1に示す2−2断面を示している。図1に示すように、流路形成体100は、第1の管10と、第2の管20と、管継手30と、を備える。流路形成体100は、第1の管10および第2の管20がそれぞれ形成する流路を管継手30により接続して、より長い流路50を形成する。本実施形態において、流路形成体100は、流体としてのガスの流路を形成する管(ガス配管)として用いられる。図1および図2に示す軸線AXは、流路形成体100の中心軸である。第1の管10、第2の管20および管継手30は、いずれも筒状の外観形状を有し、それぞれの軸線が軸線AXと一致するように互いに組み付けられている。なお、第1の管10、第2の管20および管継手30の各軸線は、軸線AXと互いに完全に一致するように組み付けられていなくてもよく、第1の管10、第2の管20および管継手30の各軸線が軸線AXに対して、例えば、1度〜5度程度ずれて組み付けられていてもよい。図1および図2において、軸方向とは、軸線AXに沿った方向である。また、径方向とは、第1の管10および第2の管20の径方向であり、軸線AXと直交する方向である。
第1の管10および第2の管20は、それぞれ、流路50の一部を形成する。第1の管10および第2の管20は、例えば、炭素鋼管や、ステンレス鋼管などの金属製の管である。第1の管10および第2の管20の呼径は、例えば、20Aから200Aの任意の径である。第1の管10および第2の管20の長さは、任意の長さである。
管継手30は、第1の管10および第2の管20の端部同士を接続するために用いられる。本実施形態において、管継手30は、カップリング形管継手である。図1および図2に示すように、管継手30は、ケーシング31と、締結部材34と、抜け止め部材36aおよび36bと、シール部材35と、を備える。
ケーシング31は、円筒状に加工された金属製の板状部材により構成されている。ケーシング31は、第1の管10および第2の管20の外周端部に装着され、第1の管10と第2の管20とを接続する。図1に示すように、ケーシング31の一方の開口には第1の管10が挿入され、他方の開口には第2の管20が挿入される。ケーシング31は、締結部材34により締結される。ケーシング31は、締結部材34でケーシング31の外周面が締め付けられることにより、第1の管10および第2の管20の外周面に沿って縮径させられて、第1の管10と第2の管20とを接続する。本実施形態において、締結部材34は、2組のボルト32aおよび32bと、ナット33とで構成されている。ナット33は、丸棒に、軸方向に貫通し、2組のボルト32aおよび32bが螺合される雌ねじが形成された構成を有する。
図2に示すように、ケーシング31は、互いに対向する第1の管10の端部(以下、「第1端部」と呼ぶ)10eと第2の管20の端部(以下、「第2端部」と呼ぶ)20eとの外周を囲み、また、第1端部10eと第2端部20eとに亘って、第1の管10と第2の管20とを接続する。すなわち、管継手30は、第1端部10eと第2端部20eとに亘って該2つの端部10eおよび20eの外周面を囲んで、第1の管10と第2の管20とを接続している。
抜け止め部材36aおよび36bは、環状の外観形状を有し、ケーシング31の両端の内周面に沿ってそれぞれ設けられている。抜け止め部材36aおよび36bは、ケーシング31(管継手30)から2つの管10および20が引き抜けることを防止する。抜け止め部材36aおよび36bは、ケーシング31の内径方向かつ軸線AXに沿った方向に傾いた図示しない複数の歯部を備えている。締結部材34によりケーシング31が締め付けられると、抜け止め部材36aおよび36bの図示しない歯部が第1の管10および第2の管20の外周面に食い込み、第1の管10および第2の管20の軸方向かつ第1の管10および第2の管20がそれぞれ引き抜かれる方向への移動が抑制される。
シール部材35は、ケーシング31の内側に配置されており、ケーシング31と2つの管10および20の外周面との間をシールする。シール部材35は、締結部材34の締結力によって押圧させられて、2つの管10および20の外周面に密着させられる。シール部材35は、ゴム製であり、例えば、ニトリルブタジエンゴム(NBR)や、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が用いられる。
図2に示すように、流路形成体100は、管継手30の内側において、金属層40と、パッキン部材41と、クッション部材42と、スペーサ部材43と、を備える。
金属層40は、2つの管10および20の外周面に形成されている。本実施形態において、金属層40は、例えば、ステンレス製の金属箔により形成されている。具体的には、金属層40は、第1端部10eと第2端部20eとに亘って、金属箔が第1端部10eおよび第2端部20eの外周面に巻き付けられることにより形成されている。例えば、金属箔の厚さが40μmである場合、金属層40は、金属箔が1〜3層巻き付けられることにより形成できるが、金属箔が2層巻き付けられることにより形成するのがより好ましい。なお、金属箔の厚さは40μmに限らず、任意の厚さとしてもよい。但し、金属層40がパッキン部材41の膨張力よりも大きな耐久力を有する程度の厚さであることが好ましい。また、金属箔の巻き付け数は、金属箔の厚さに応じて任意の巻き付け数としてもよい。
本実施形態において、金属層40が火災発生時などの所定の温度で焼失しないことにより、管継手30の耐火性が実現される。「耐火性」とは、火災発生時などの所定の温度で焼失せず、また、所定時間の間、流路50内の流体であるガスを漏洩させない、あるいは、仮に漏洩した場合であっても漏洩を少量に抑えることを意味する。本実施形態において、「所定の温度」とは、例えば、800℃である。また、「所定時間」とは、例えば、15分から30分である。したがって、金属層40は、火災発生時などにパッキン部材41が膨張した場合にパッキン部材41が金属層40から2つの管10および20の内周側へ移動することを抑制する。このため、管継手30(ケーシング31)と2つの管10および20との間の空間がパッキン部材41により充填されることにより、2つの管10および20内のガスが管継手30から外部へ漏洩することを防止できる。
パッキン部材41は、金属層40の外周面に配置されている。パッキン部材41は、予め定められた温度よりも高い温度で膨張する。本実施形態において、「予め定められた温度」とは、例えば、150℃から300℃である。パッキン部材41は、火災発生時など上述の予め定められた温度に達した場合にケーシング31と2つの管10および20の外周面との間において膨張して、流路50内の流体であるガスが2つの管10および20の外周側へ漏洩することを抑制する。本実施形態では、パッキン部材41は、例えば、黒鉛入りニトリルブタジエンゴムにより形成されている。
クッション部材42は、環状の外観形状を有し、第1端部10eの端面(以下、「第1端面」と呼ぶ)10sと、第2端部20eの端面(以下、「第2端面」と呼ぶ)20sとの間に配置されている。クッション部材42は、締結部材34によりケーシング31が締め付けられる際の第1の管10および第2の管20の軸方向への移動代として機能する。「移動代」とは、ケーシング31が締め付けられる際の2つの管10および20が軸方向かつ2つの管10および20が互いに対向する方向へ引き込まれる(移動する)移動代を意味する。クッション部材42は、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等の弾性を有するゴム部材により形成されている。クッション部材42は、ケーシング31が縮径させられる際に2つの管10および20が軸方向かつ2つの管10および20が互いに対向する方向に引き込まれることにより、第1端面10sと第2端面20sとの間で圧縮させられて弾性変形する。
スペーサ部材43は、クッション部材42を支持する。スペーサ部材43は、径方向に対向する2つの略L字型の断面形状を有する環状の部材であり、第1端面10sと第2端面20sとの間においてクッション部材42を支持する。スペーサ部材43は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂により形成されている。なお、樹脂に代えて、金属により形成されていてもよい。
図2に示すように、スペーサ部材43は、軸方向に延びる円筒状の装着部44と、装着部44の一方の端に連なる環状の押当部45と、を備える。装着部44は、自身の端部が第1の管10内に挿入されることにより第1の管10に装着されている。装着部44は、第1端部10e側において第1の管10の内周面に接している。押当部45の外側面は、第2の管20の第2端面20sに押し当てられている。なお、装着部44の厚さは、スペーサ部材43がクッション部材42を支持できる強度を有する程度の厚さであれば、任意の厚さとしてもよい。例えば、装着部44の厚さを薄くすることにより、装着部44を第1の管10内へ挿入することによる第1の管10の内径の低減を抑制できる。
A2.流路形成体の形成方法:
図3および図4は、流路形成体100の形成手順(施工手順)の一例を示す工程図である。本実施形態では、流路形成体100は、ガス配管の施工者によって形成される。図3および図4の左側には、流路形成体100の形成過程を模式的に示しており、図1に示す2−2断面と同様な位置での断面を示している。図3および図4では、図示の便宜上、シール部材35および抜け止め部材36a、36bの図示を省略している。なお、図3および図4では、第2の管20を軸線AXに沿った方向に移動させることができる場合における流路形成体100の形成手順を説明する。図3に示すように、まず、施工者は、第1の管10に管継手30を軸線AXに沿って移動可能に装着する(工程P100)。具体的には、管継手30および第1の管10の軸線AXが互いに一致するように第1の管10に管継手30を差し込むことにより、第1の管10に管継手30を軸線AXに沿って移動可能に装着する。なお、シール部材35は、工程P100の実行前に管継手30(ケーシング31)内に予め装着されており、工程P100において管継手30とともに第1の管10に装着される。
工程P100の実行後、施工者は、第1の管10にスペーサ部材43を装着する(工程P105)。具体的には、スペーサ部材43の装着部44を第1端部10e側から第1の管10内に挿入し、装着部44が第1端部10e側において第1の管10の内周面に接するようにスペーサ部材43を装着する。工程P105の実行後、施工者は、スペーサ部材43にクッション部材42を配置する(工程P110)。工程P110の実行後、施工者は、第2の管20をスペーサ部材43に突き当てる(工程P115)。具体的には、第2の管20の第2端面20sが押当部45の外側面に接する位置まで第2の管20を軸方向に移動させることにより、第2の管20の第2端面20sとスペーサ部材43とを突き合わせる。
なお、図示は省略するが、第2の管20を軸線AXに沿って移動させることができない場合には、以下の手順で第2の管20をスペーサ部材43に突き当ててもよい。第2の管20を軸線AXに沿って移動させることができない場合とは、例えば、第2の管20が配置されるべき領域に、第2の管20が軸線AX方向に移動可能な空間的余裕がない場合である。この場合、まず、第2の管20が配置されるべき領域に応じて第2の管20の長さを予め調整する。その上で、かかる第2の管20を第1の管10の軸線AXとずらして配置する。例えば、図3の工程P110に示す第2の管20の配置位置に代えて、押当部45に対して鉛直上方側にずれた位置であって、第2の管20の第2端面20sの軸方向の位置が、押当部45の外側面の軸方向の位置と同一面上に存在するような位置に、第2の管20を配置する。次に、第2の管20を軸線AXと直交する方向(鉛直下方)にスライドさせることにより、第2の管20を図3の工程P115に示す配置位置に移動させ、第2の管20の第2端面20sとスペーサ部材43とを突き合わせる。
図4に示すように、工程P115の実行後、施工者は、金属層40を形成する(工程P120)。具体的には、第1端部10eと第2端部20eとの間において、第1の管10、クッション部材42および第2の管20の外周面を覆うように金属箔を巻き付ける。工程P120の実行後、施工者は、金属層40の外周面に沿ってパッキン部材41を配置する(工程P125)。
工程P125の実行後、施工者は、管継手30を締結位置に移動する(工程P130)。具体的には、第1の管10に装着されている管継手30を軸線AXに沿って第1端部10e側へ移動させて、管継手30の軸方向の中心位置とクッション部材42が配置されている位置とが略一致する位置まで管継手30を移動させる。工程P130の実行後、施工者は、締結部材34で管継手30を締結する(工程P135)。工程P135の実行後、図1に示す流路形成体100が形成される。
以上の構成を有する本実施形態の流路形成体100によれば、第1の管10と、第2の管20と、管継手30と、管継手30の内側において、第1端部10eと第2端部20eとに亘って、2つの端部10eおよび20eの外周面に形成された金属層40と、管継手30の内側において、金属層40の外周面に配置され、予め定められた温度よりも高い温度で膨張するパッキン部材41と、を備えるので、火災発生時などの予め定められた温度よりも高い温度において管継手30の内側に配置されたパッキン部材41が膨張した場合に、パッキン部材41が金属層40から2つの管10および20の内周側へ移動することを抑制できる。したがって、管継手30と2つの管10および20との間の空間がパッキン部材41により充填されることにより、2つの管10および20内のガスが管継手30から漏洩することを防止できる。また、金属層40は、2つの管10および20の外周面に形成されているので、管継手が内筒を備える構成のように、内筒を管に挿入するための空間を確保する必要がなく、管継手30を第1の管10および第2の管20に容易に装着できるとともに、管継手30の耐火性を容易に実現できる。
また、金属層40は金属箔により形成されているので、金属層40を容易に形成でき、管継手30を第1の管10および第2の管20に装着する作業における施工者の負担を軽減できる。加えて、流路形成体100は、第1端面10sと第2端面20sとの間に配置され、弾性を有するクッション部材42と、第1端面10sと第2端面20sとの間においてクッション部材42を支持するスペーサ部材43とを備えるので、管継手30を第1の管10および第2の管20に締結する際に、クッション部材42が弾性変形することにより第1の管10および第2の管20の対向方向(軸方向)への移動代を確保することができ、また、第1の管10および第2の管20の軸方向に加えられる押圧をクッション部材42が吸収することにより、管継手30と第1の管10および第2の管20とを十分な締結力により締結でき、ガスの漏洩を抑制できる。また、スペーサ部材43は、第1端部10eにおける内周面と接して第1の管10に装着されている装着部44を有するので、装着部44を有しない構成に比べて、スペーサ部材43を第1の管10に強固に固定できる。
B.他の実施形態:
B1.他の実施形態1:
図5は、他の実施形態1における流路形成体100aの概略構成を示す断面図である。図5は、図1に示す2−2断面と同様な位置での断面を示している。図5では、管継手30および流路形成体100aの径方向における軸線AXよりも下方側の構成の図示を省略している。他の実施形態1における流路形成体100aは、スペーサ部材43aの配置位置について、第1実施形態の流路形成体100と異なる。他の実施形態1の流路形成体100aにおけるその他の構成は、第1実施形態の流路形成体100と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、装着部44aは、自身の端部が第1の管10内に挿入されておらず、第1端部10e側において第1の管10の外周面に接している。押当部45aの外側面は、第2の管20の第2端面20sに押し当てられている。スペーサ部材43aは、第1端面10sと第2端面20sとの間において、2つの管10、20の外周側からクッション部材42を支持している。このような構成においても、上記第1実施形態と同様な効果を奏する。加えて、流路形成体100aは、第1の管10の内周側にスペーサ部材43aを備えないので、流路形成体100aにおける圧力損失を低減できる。
B2.他の実施形態2:
図6は、他の実施形態2における流路形成体100bの概略構成を示す断面図である。図6は、図1に示す2−2断面と同様な位置での断面を示している。図6では、図5と同様に、管継手30および流路形成体100bの径方向における軸線AXよりも下方側の構成の図示を省略している。他の実施形態2における流路形成体100bは、スペーサ部材43bの形状および配置位置について、第1実施形態の流路形成体100と異なる。他の実施形態2の流路形成体100bにおけるその他の構成は、第1実施形態の流路形成体100と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、スペーサ部材43bは、略Z字型の断面形状を有している。装着部44bは、上記他の実施形態1と同様に、自身の端部が第1の管10内に挿入されておらず、第1端部10e側において第1の管10の外周面に接している。押当部45bは、自身の端部が第2の管20内に挿入されることにより第2の管20に装着されている。押当部45bは、第2端部20e側において第2の管20の内周面に接している。スペーサ部材43bは、第1端面10sと第2端面20sとの間において2つの管10、20の内周側からクッション部材42を支持している。このような構成においても、上記第1実施形態と同様な効果を奏する。加えて、スペーサ部材43bは、第1の管10の外周側と第2の管20の内周側とに接して装着されるので、ケーシング31に加えてスペーサ部材43bにおいても第1の管10と第2の管20とを接続することができる。このため、第1の管10と第2の管20とをより強固に接続できる。
B3.他の実施形態3:
上記各実施形態において、装着部44、44aおよび44bは、第1の管10の内周面または外周面のいずれか一方の面と接していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、装着部は、第1の管10の内周面と外周面との両面に接していてもよい。具体的には、装着部44は、第1の管10の内周面と外周面とを挟むようにして第1の管10に装着されていてもよい。すなわち、一般には、スペーサ部材43は、第1端面10s側の第1端部10eにおける内周面と外周面とのうちの少なくとも一方と接して第1の管10に装着されている装着部44を有する構成であれば、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
B4.他の実施形態4:
上記第1実施形態では、スペーサ部材43は、第1の管10に装着されていた。また、上記他の実施形態2では、スペーサ部材43bは、第1の管10および第2の管20に装着されていた。しかし、本発明はこれらの実施形態に限定されない。例えば、スペーサ部材43は、第2の管20にのみ装着されていてもよい。この構成では、第2の管20は、請求項における第1の管10に相当する。このような構成においても、上記第1実施形態と同様な効果を奏する。
B5.他の実施形態5:
上記各実施形態において、クッション部材42とスペーサ部材43とのうちの少なくとも一方を省略してもよい。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
B6.他の実施形態6:
上記各実施形態において、金属層40は、金属箔により形成されていたが、金属箔に代えて、例えば、0.1mm程度の金属薄板により形成されていてもよい。具体的には、金属層40は、第1の管10および第2の管20の外周に着脱可能に装着された金属製の筒状部材により形成されてもよい。この場合において、金属部材の外周面に予めパッキン部材を配置しておくことにより筒状部材を形成してもよい。この構成では、筒状部材を第1の管10および第2の管20の外周面に装着することにより、金属層40とパッキン部材41とを第1の管10および第2の管20の外周面に同時に形成できる。このため、施工性を向上でき、配管作業に要する時間を短縮できる。
B7.他の実施形態7:
上記各実施形態において、クッション部材42とスペーサ部材43とは、それぞれ別に構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、クッション部材42とスペーサ部材43とが一体に構成されていてもよい。例えば、クッション部材42に相当する部分と、スペーサ部材43に相当する部分と、を二色成型して一つの部材として製造してもよい。このような構成にすることで、施工性を向上でき、配管作業に要する時間を短縮できる。
B8.他の実施形態8:
上記各実施形態において、流路形成体100は、ガス配管として用いられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、流路形成体100は、水道配管など、任意の種類の流体の流路を形成する管として用いられてもよい。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
B9.他の実施形態9:
上記各実施形態において、工程P105と工程P110とは、同時に実行してもよい。具体的には、クッション部材42をスペーサ部材43に配置した状態で、スペーサ部材43を第1の管10内に挿入して、スペーサ部材43の装着部44を第1の管10に装着する。このような構成にすることで、配管作業に要する時間を短縮できる。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…第1の管
10e…第1端部
10s…第1端面
20…第2の管
20e…第2端部
20s…第2端面
30…管継手
31…ケーシング
32a、32b…ボルト
33…ナット
34…締結部材
35…シール部材
36a、36b…抜け止め部材
40…金属層
41…パッキン部材
42…クッション部材
43、43a、43b…スペーサ部材
44、44a、44b…装着部
45、45a、45b…押当部
50…流路
100、100a、100b…流路形成体
AX…軸線

Claims (4)

  1. 流体の流路を形成する流路形成体であって、
    前記流路の一部を形成する第1の管と、
    前記流路の一部を形成する第2の管と、
    互いに対向する前記第1の管の端部と前記第2の管の端部とに亘って該2つの端部の外周面を囲んで、前記第1の管と前記第2の管とを接続する管継手と、
    前記管継手の内側において、前記第1の管の端部と前記第2の管の端部とに亘って該2つの端部の外周面に形成された金属層と、
    前記管継手の内側において、前記金属層の外周面に配置され、予め定められた温度よりも高い温度で膨張するパッキン部材と、
    を備え
    前記第2の管と対向する前記第1の管の端面である第1端面と、前記第1端面と対向する前記第2の管の端面である第2端面と、の間に配置され、弾性を有するクッション部材と、
    前記第1端面と前記第2端面との間において前記クッション部材を支持するスペーサ部材と、
    を、さらに備える、
    流路形成体。
  2. 請求項1に記載の流路形成体であって、
    前記金属層は、金属箔により形成されている、
    流路形成体。
  3. 請求項1に記載の流路形成体であって、
    前記金属層は、前記第1の管および前記第2の管の外周に着脱可能に装着された金属製の筒状部材により形成されている、
    流路形成体。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の流路形成体であって、
    前記スペーサ部材は、前記第1の管の前記第1端面側の端部における内周面と外周面とのうちの少なくとも一方と接して前記第1の管に装着されている装着部を有する、
    流路形成体。
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