JP3524977B2 - 折り畳みコンテナー - Google Patents

折り畳みコンテナー

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JP3524977B2
JP3524977B2 JP01849195A JP1849195A JP3524977B2 JP 3524977 B2 JP3524977 B2 JP 3524977B2 JP 01849195 A JP01849195 A JP 01849195A JP 1849195 A JP1849195 A JP 1849195A JP 3524977 B2 JP3524977 B2 JP 3524977B2
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則男 星野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種物品を、運搬、搬
送或いは保管するために使用される折り畳み、組み立て
可能な、所謂、折り畳みコンテナーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一方の相対する側壁を、上下方向
に分割するとともに、適当なヒンジ部材により連結し、
もう一方の相対する側壁を、はね上げ可能に形成した
り畳みコンテナーが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の折り畳
みコンテナーにおいては、組み立てられた折り畳みコン
テナーのはね上げ可能な側壁(以下、単に、「はね上げ
側壁」という。)に、外側から力が加わると、はね上げ
側壁が、折り畳みコンテナーの内側に回動し、内容物が
損傷を受けたり或いは内容物が書留等の郵便物や貴重品
等の場合には、その機密性が保護できないという問題が
ある。また、はね上げ側壁の内側への回動を、外部から
ロックするようにした折り畳みコンテナーが知られてい
るが、外部からロックを外すことが可能であるので、依
然として、上記のような機密性の保護の点に問題があ
る。
【0004】また、折り畳みコンテナーに被蓋される蓋
体に、相対する折り畳みコンテナーの内壁に対して、そ
れぞれ、別個にロックバーを配設し、折り畳みコンテナ
ーの一方の内壁に設けられた孔に、該孔に対応するロッ
クバーを挿入し、次いで、もう一方の内壁に設けられた
孔に、該孔に対応するロックバーを挿入するという、ツ
ーステップで、相対する折り畳みコンテナーの内壁に設
けられた孔に一対のロックバーを挿入するようにした蓋
体も知られているが、折り畳みコンテナーに蓋体を被せ
た後、ツーステップで、相対する折り畳みコンテナーの
内壁に設けられた孔に一対のロックバーを挿入している
ために、ロック作業に時間がかかるという問題がある。
【0005】更に、書留等の郵便物や貴重品等の運搬、
保管に際しては、ロック作業後に、鍵を掛けたり或いは
封印をする場合があるが、このような封印等の作業性が
悪いという問題がある。
【0006】本発明の目的は、上述した従来の折り畳み
コンテナーが有する課題を解決するとともに、機密性の
優れた、しかも、組み立て、折り畳み作業性の向上した
折り畳みコンテナーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1は、底板と、上部フレームと、
その上端部が上部フレームに連結されている相対する一
対のはね上げ側壁と、その上端部が上部フレームに連結
されている上部分割壁とその下端部が底板に連結されて
いる下部分割壁とを有するとともに、前記上部分割壁の
下端部と前記下部分割壁の上端部とが互いに連結されて
いる一対の分割壁と、蓋体とを有する折り畳みコンテナ
ーにおいて、前記はね上げ側壁の内壁に形成された案内
凹部には、前記折り畳みコンテナーが組み立てられた状
態において、垂直方向に移動可能なロック部材が挿着さ
れており、また、前記底板或いは前記分割壁には、前記
ロック部材の下端部が挿着可能な透孔或いは凹部が配設
されているとともに、組み立てられた折り畳みコンテナ
ーに被蓋される蓋体には、前記上部フレームに穿設され
た透孔に挿通されるとともに、前記ロック部材に当接
し、前記ロック部材を押し下げることが可能な押し部材
を配設したものであり、第2は、上記蓋体の蓋体本体に
形成された一対のガイド部と、上部フレームの相対する
内壁に穿設された複数の孔に挿入可能な複数の突出部と
係合凹部とを有する一対のスライドロックバーとを有
し、且つ、前記スライドロックバーは、前記ガイド部に
収容されるように構成するとともに、前記一対のスライ
ドロックバーの係合凹部には、前記蓋体本体に回動可能
に枢支されている操作部材が嵌合されるように構成した
ものである。
【0008】以下に、本発明の折り畳みコンテナーの分
解斜視図である図1、折り畳みコンテナーを構成する上
部フレーム、分割側壁、底板等の一部拡大分解斜視図で
ある図2、折り畳みコンテナーと蓋体の角部の拡大分解
斜視図である図3、折り畳みコンテナーの内部から見た
はね上げ側壁と蓋体等の一部断面を含む正面図である図
4、折り畳みコンテナーと蓋体の斜視図である図5、折
り畳みコンテナーの組み立て順序を示す折り畳みコンテ
ナーの斜視図である図6、蓋体の分解斜視図である図
7、蓋体のスライドロックバーの突出部付近の部分拡大
斜視図である図8、蓋体の操作部材及びスライドロック
バー等の部分拡大斜視図である図9、蓋体の裏面図であ
る図10、折り畳みコンテナーの別の実施例の一部拡大
斜視図である図11及び折り畳みコンテナーの更に別の
実施例の一部拡大斜視図である図12を用いて、本発明
の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない
限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0009】先ず最初に、図1〜図6を用いて、上部フ
レームU,はね上げ側壁T、上下方向に折り畳み可能な
分割側壁D及び底板S等から構成されている折り畳みコ
ンテナーCについて説明する。
【0010】上部フレームUは、相対する長辺枠u1、
u2及び相対する短辺枠u3、u4から構成されてお
り、長辺枠u1、u2及び短辺枠u3、u4の長手方向
と直交する断面形状が、略逆U字状に形成されている。
長辺枠u1と長辺枠u2とは、同一構造を有しており、
また、短辺枠u3と短辺枠u4とも、同一構造を有して
いるので、以下においては、主として、それぞれ一方の
長辺枠u1、u2と短辺枠u3、u4について説明す
る。
【0011】長辺枠u1の内側壁u1’の両端部付近に
は、下端が開放された縦長の長孔u5が形成されてお
り、また、長辺枠u1と短辺枠u3とで形成されるコー
ナーには、長辺枠u1と短辺枠u3の下端部から水平方
向に延びる棚部u6が形成されている。棚部u6の縁部
には、垂直リブu6’が立設されており、また、上記の
長孔u5は、棚部u6の上方に位置するように配設され
ている。u7は、長辺枠u1の内側壁u1’に所定の間
隔を置いて穿設された一対の透孔であり、また、u8
は、短辺枠u3の梁部u3’の上面に、所定の間隔を置
いて穿設された一対の透孔である。
【0012】はね上げ側壁Tは、折り畳みコンテナーC
の短辺側の側壁を形成するものであり、はね上げ側壁T
の端壁t1、t1’の上端部に突設された短軸t2、t
2’が、上述した上部フレームUの長辺枠u1の内側壁
u1’の両端部付近に形成された縦長の長孔u5コーナ
ーに嵌合することができるように構成されている。
【0013】t3は、はね上げ側壁Tの内壁t4に形成
された略門型形状の案内凹部であり、案内凹部t3は、
内壁t4の上端部付近に水平状に形成された水平凹部t
3’及び内壁t4の幅方向の両端部付近に垂直状に形成
された垂直凹部t3”とから構成されており、垂直凹部
t3”は、はね上げ側壁Tの高さ方向に端部まで延びて
おり、また、水平凹部t3’は、垂直凹部t3”と連結
されているが、はね上げ側壁Tの幅方向端部まで延びて
いない。
【0014】t5は、はね上げ側壁Tの内壁t4に形成
された略門型形状の案内凹部t3に挿着される、同じ
く、略門型形状の形成されたロック部材である。ロック
部材t5の縦枠t5’の幅は、案内凹部t3の垂直凹部
t3”の幅と略同じに形成されており、従って、案内凹
部t3に挿着されたロック部材t5は、水平方向には、
実質的に移動できないように構成されており、また、ロ
ック部材t5の横枠t5”の縦幅は、案内凹部t3の水
平凹部t3’の縦幅より、狭く形成されており、従っ
て、ロック部材t5は、垂直方向に、所定量、移動でき
るように構成されている。なお、t6は、ロック部材t
5の横枠t5”に設けられた横長の凹部からなる把手部
である。勿論、ロック部材t5の横枠t5”に、横枠t
5”から突出した凸部を形成し、把手部とすることもで
きる。
【0015】ロック部材t5の横枠t5”が、案内凹部
t3の水平凹部t3’の上面に当接した時点が、ロック
部材t5の最上位の位置であり、また、ロック部材t5
の横枠t5”が、案内凹部t3の水平凹部t3’の下面
に当接した時点が、ロック部材t5の最下位の位置であ
り、ロック部材t5の最上位の位置においては、ロック
部材t5の縦枠t5’の下端部は、はね上げ側壁Tの下
端部から引っ込んだ位置にあり、ロック部材t5の縦枠
t5’の上端部は、はね上げ側壁Tの略上端部付近に位
置するように、また、ロック部材t5の最下位の位置に
おいては、ロック部材t5の縦枠t5’の下端部は、は
ね上げ側壁Tの下端部から所定量、突出し、ロック部材
t5の縦枠t5’の上端部は、はね上げ側壁Tの上端部
から、所定量、引っ込むように構成されている。
【0016】また、案内凹部t3に挿着されたロック部
材t5の縦枠t5’の上方には、上述した、上部フレー
ムUの短辺枠u3、u4の梁部u3’、u4’に穿設さ
れた透孔u8が位置するように構成されている。
【0017】t7は、案内凹部t3の垂直凹部t3”を
覆うカバーであり、カバーt7の垂直縁部には、適当数
の係合爪t8が突設されており、係合爪t8を、案内凹
部t3の垂直凹部t3”の両側に位置するはね上げ側壁
Tの内壁t4に穿設された係合孔t9に挿着して係合さ
せることにより、案内凹部t3の垂直凹部t3”を覆う
ことができるように構成されている。勿論、このような
カバーt7は、必要に応じて、省略することができる。
【0018】分割側壁Dは、折り畳みコンテナーCの長
辺辺側の側壁を形成するものであり、上部分割壁D1と
下部分割壁D2とにより形成されている。上部分割壁D
1の下端部d1には、上部分割壁D1の外壁d2からや
や外側に突出するように、所定の間隔を置いて、雄ヒン
ジd3が配設されている。雄ヒンジd3は、上部分割壁
D1の下端部d1から、所定の間隔を置いて、外壁d2
から外側に突出するように垂下された支持板d4、d5
及び支持板d4、d5間に水平状に張設された水平軸d
6から構成されている。また、下部分割壁D2の外壁d
7の上端部には、雄ヒンジd3に対応して、雌ヒンジd
8が配設されており、雌ヒンジd8は、下部分割壁D2
の外壁d7から突設された膨出部d9を有し、膨出部d
9の先端部には、雄ヒンジd3の水平軸d6が嵌着され
る水平凹部d10が形成されている。水平凹部d10の
開口溝d10’の縦幅は、雄ヒンジd3の水平軸d6の
径より狭く形成されており、水平凹部d10に嵌着され
た雄ヒンジd3の水平軸d6が、簡単に抜け出ないよう
に構成されている。
【0019】上部分割壁D1に配設された雄ヒンジd3
の水平軸d6を、下部分割壁D2に配設された雌ヒンジ
d8の水平凹部d10に嵌着することにより、上部分割
壁D1と下部分割壁D2とを連結する。このように雄ヒ
ンジd3と雌ヒンジd8とを介して連結された上部分割
壁D1と下部分割壁D2は、雌ヒンジd8の水平凹部d
10に嵌着された雄ヒンジd3の水平軸d6を中心に、
互いの外壁d2、d7が接触する方向に折り畳むことが
できるように構成されている。
【0020】d11、d12は、上部分割壁D1の側端
部d13、d14の上部肩部に形成された切欠部d1
3’、d14’の垂直壁から水平方向に突設された水平
短軸であり、水平短軸d11、d12を、上述した上部
フレームUの長辺枠u1と短辺枠u3とで形成されるコ
ーナーに配設された棚部u6に載置することにより、上
部フレームUと、上部分割壁D1とを連結することがで
きるように構成されている。棚部u6に載置された上部
分割壁D1の水平短軸d11、d12は、棚部u6の垂
直リブu6’により、水平方向の移動が阻止されるとと
もに、棚部u6に載置された上部分割壁D1の水平短軸
d11、d12の上方には、上部フレームUの長辺枠u
1の内側壁u1’の両端部付近に形成された縦長の長孔
u5に嵌合されたはね上げ側壁Tの短軸t2、t2’が
位置しているので、上方への移動も阻止される。同様
に、はね上げ側壁Tの短軸t2、t2’は、下方に位置
する上部分割壁D1の水平短軸d11、d12により、
上部フレームUの長辺枠u1の内側壁u1’に形成され
た縦長の長孔u5から抜け落ちることが阻止されるよう
に構成されている。
【0021】d15は、下部分割壁D2の下端部d16
に、所定の間隔を置いて形成された凹部であり、凹部d
15には、水平軸d17が配設されている。水平軸d1
7の機能については、後述する。
【0022】底板Sは、平板s1の周囲に垂直壁s2、
s3、s4、s5が立設されて形成されている。そし
て、平板s1からは、長辺側の相対する垂直壁s2、s
3に沿って、垂直壁s2、s3から所定の間隔を置い
て、上端が垂直壁s2、s3側に湾曲した逆Jの字状の
フック部材s6が立設されている。逆Jの字状のフック
部材s6は、垂直壁s2、s3の長手方向に、上述した
下部分割壁D2の下端部d16に形成された凹部d15
に対応して配設されている。
【0023】底板Sの平板s1に立設されたフック部材
s6に、下部分割壁D2の凹部d15に配設された水平
軸d17を嵌着することにより、底板Sと下部分割壁D
2とを連結することができるように構成されている。な
お、フック部材s6の先端部s6’と垂直壁s2、s3
の内壁s2’、s3’との間隙を、下部分割壁D2の凹
部d15に配設された水平軸d17の径より小さくする
ことにより、底板Sのフック部材s6から、下部分割壁
D2の凹部d15に配設された水平軸d17が、簡単に
抜け出ることが阻止されている。
【0024】s7は、底板Sの平板s1に、垂直壁s
4、s5に沿って、それぞれ、所定の間隔を置いて穿設
された凹部或いは透孔(以下、単に、「透孔」とい
う。)であり、透孔s7には、ロック部材t5の縦枠t
5’の下端部が挿着するように構成されている。
【0025】上述したように、はね上げ側壁Tの短軸t
2、t2’を、上部フレームUの長辺枠u1の内側壁u
1’に形成された縦長の長孔u5に嵌合させることによ
り、上部フレームUとはね上げ側壁Tとが連結され、ま
た、上部分割壁D1の側端部d13、d14の上部肩部
に形成された切欠部d13’、d14’に配設された水
平短軸d11、d12を、上部フレームUの長辺枠u1
と短辺枠u3とで形成されるコーナーに配設された棚部
u6に載置することにより、上部フレームUと上部分割
壁D1とが連結され、更に、上部分割壁D1に配設され
た雄ヒンジd3の水平軸d6を、下部分割壁D2に配設
された雌ヒンジd8の水平凹部d10に嵌着することに
より、上部分割壁D1と下部分割壁D2とが連結され、
更にまた、底板Sの平板s1に立設されたフック部材s
6に、下部分割壁D2の凹部d15に配設された水平軸
d17を嵌着することにより、底板Sと下部分割壁D2
とが連結されて、折り畳みコンテナーCが形成される。
【0026】上述したようにして組み立てられた折り畳
みコンテナーCを、折り畳み状態から、組み立てる順序
について、主として、図6を用いて説明する。
【0027】図6(a)には、折り畳みコンテナーCの
短辺側の側壁を形成する、相対する一対のはね上げ側壁
Tが、上部フレームUの長辺枠u1の内側壁u1’に形
成された長孔u5に嵌合された短軸t2、t2’を中心
に、折り畳みコンテナーCの内部側に回動されて略水平
状態に位置しており、また、折り畳みコンテナーCの長
辺側の側壁を形成する、雄ヒンジd3と雌ヒンジd8と
を介して連結された上部分割壁D1と下部分割壁D2
が、雌ヒンジd8の水平凹部d10に嵌着された雄ヒン
ジd3の水平軸d6を中心に、互いの外壁d2、d7が
接触する方向に折り畳まれて、折り畳みコンテナーC
が、全体として、コンパクトに折り畳まれた状態が示さ
れている。
【0028】この状態から、上部フレームUを持ち上げ
ると、雄ヒンジd3と雌ヒンジd8とを介して連結され
た上部分割壁D1と下部分割壁D2が、雌ヒンジd8の
水平凹部d10に嵌着された雄ヒンジd3の水平軸d6
を中心に、互いの外壁d2、d7が離れる方向に、即
ち、上部分割壁D1と下部分割壁D2とが平らになる方
向に回動する。この状態が図6(b)に示されている。
【0029】更に、上部フレームUを持ち上げると、上
部分割壁D1の外壁d2と下部分割壁D2の外壁d7と
が平らな共通平面を形成するとともに、図6(c)に示
されているように、相対する一対のはね上げ側壁Tが、
上部フレームUの長辺枠u1の内側壁u1’に形成され
た長孔u5に嵌合された短軸t2、t2’を中心に下方
に回動して、図5に示されているような折り畳みコンテ
ナーCが組み立てられることになる。
【0030】次いで、ロック部材t5の横枠t5”に設
けられた把手部t6を押し下げて、ロック部材t5を下
動させて、ロック部材t5の縦枠t5’の下端部を、は
ね上げ側壁Tの下端部から突出させるとともに、底板S
の平板s1に穿設された透孔s7に挿着させる。このよ
うに、はね上げ側壁Tの内壁t4に形成された案内凹部
t3に挿着されたロック部材t5の縦枠t5’の下端部
を、底板Sの平板s1に穿設された透孔s7に挿着させ
ることにより、はね上げ側壁Tの上方への回動がロック
されることになる。この動作は、後述する蓋体Hとによ
る、ロック部材t5の下動状態を表している図4に示さ
れている。しかも、ロック部材t5は、はね上げ側壁T
の内壁t4に形成された案内凹部t3に挿着されている
ので、折り畳みコンテナーCの外側から、ロック部材t
5を操作することができず、従って、後述するロック可
能な蓋体Hを被せた後は、はね上げ側壁Tを外側から押
しても、従来の折り畳みコンテナーのように、はね上げ
側壁Tが回動することがないので、折り畳みコンテナー
Cの機密性が向上する。
【0031】折り畳みコンテナーCを折り畳む場合に
は、ロック部材t5の横枠t5”に設けられた把手部t
6を押し上げて、ロック部材t5を上動させて、ロック
部材t5の縦枠t5’の下端部を、底板Sの平板s1に
穿設された透孔s7から抜いて、はね上げ側壁Tのロッ
ク部材t5によるロック状態を解舒するとともに、はね
上げ側壁Tを水平方向に回動させ、次いで、雄ヒンジd
3と雌ヒンジd8とを介して連結された上部分割壁D1
と下部分割壁D2を、雌ヒンジd8の水平凹部d10に
嵌着された雄ヒンジd3の水平軸d6を中心に、互いの
外壁d2、d7が接近する方向に回動させることによ
り、図6(a)に示されているように、折り畳みコンテ
ナーCを折り畳むことができる。
【0032】なお、s8は、底板Sの短辺側の垂直壁s
4、s5に、それぞれ、所定の間隔を置いて、水平方向
に突設された突片であり、突片s8の先端部には、下方
に向いた係止部s8’が垂下されている。この突片s8
は、はね上げ側壁Tが垂直状に回動し、はね上げ側壁T
の下端部が、底板Sの短辺側の垂直壁s4、s5に当接
した際に、はね上げ側壁Tの下端部付近に、所定の間隔
を置いて穿設された透孔t10に挿入されるとともに、
突片s8の先端部に垂下された係止部s8’が、はね上
げ側壁Tの内壁面に係止されて、はね上げ側壁Tが、簡
単に、底板Sから離れないように構成されている。
【0033】次に、図5及び図7〜図10を用いて、蓋
体Hについて説明する。
【0034】H1は、蓋体Hの蓋体本体であり、h1
は、蓋体本体H1の板状の水平部であり、水平部h1の
周囲からは縁部h2、h3、h4、h5が垂下されてい
る。h6は、水平部h1の略中央部に立設された、平面
形状が、略方形状の囲いリブであり、囲いリブh6によ
り囲まれた水平部h1の略中央部には、透孔h7が穿設
されている。
【0035】h8は、縁部h2〜h5に沿って、縁部h
2〜h5から所定の幅に水平部h1を上方に膨出させて
形成された平面形状が四角形の帯状の凸状部であり、凸
状部h8を、蓋体本体H1の裏側から見た場合には、凹
部として形成されている。h9、h10は、凸状部h8
の縁部h2、h3に沿った帯状部分h8’、h8”の略
中央部から、該帯状部分h8’、h8”に直交するよう
に囲いリブh6まで延びる凸状部h8と同様の凸状部で
あり、凸状部h9と凸状部h10とは、互いに、縁部h
2、h3方向にずれて配置されている。図7において
は、凸状部h9が、縁部h2、h3に沿って、左方向
に、また、凸状部h10が、縁部h2、h3に沿って、
右方向に配置されている例が示されている。凸状部h8
と同様に、凸状部h9、h10を、蓋体本体H1の裏側
から見た場合には、凹部として形成されている。
【0036】凸状部h9、h10が当接する囲いリブh
6には、凸状部h9、h10に連通する透孔h11、h
12が穿設されている。そして、水平部h1には、縁部
h2〜h5に沿って形成された凸状部h8と、凸状部h
8の縁部h2、h3に沿った帯状部分h8’、h8”の
略中央部から囲いリブh6まで延びる凸状部h9、h1
0と、囲いリブh6とにより囲まれる、平面形状が略方
形状の凹み領域h1’、h1”が形成されている。
【0037】凸状部h8の縁部h2に沿った帯状部分h
8’と、帯状部分h8’の略中央部から、該帯状部分h
8’に直交するように囲いリブh6まで延びる凸状部h
9により、後述する平面形状が略T字状のスライドロッ
クバーを収容するガイド部h13が形成され、また、凸
状部h8の縁部h3に沿った帯状部分h8”と、帯状部
分h8”の略中央部から、該帯状部分h8”に直交する
ように囲いリブh6まで延びる凸状部h10により、同
じく、後述する平面形状が略T字状のスライドロックバ
ーを収容するガイド部h14が形成される。上述したよ
うに、凸状部h8、h9、h10は、蓋体本体H1の裏
側から見た場合には、凹部として形成されているので、
これらの凸状部h8、h9、h10により形成される平
面形状が略T字状のガイド部h13、h14も、蓋体本
体H1の裏側から見た場合には、略T字状の凹部として
形成されている。
【0038】h15は、凸状部h8の上面或いは水平部
h1の凹み領域h1’、h1”に穿設された係合孔であ
り、係合孔h15の1辺から垂下された突片h15’の
先端部には、水平方向に延びる係合爪h15”が延設さ
れている。このような構成を有する係合孔h15は、図
7に示されている実施例においては、凸状部h8の帯状
部分h8’、h8”の上面に、縁部h2、h3に沿っ
て、所定の間隔を置いて配置されており、また、帯状部
分h8’、h8”に沿って水平部h1の凹み領域h
1’、h1”に、所定の間隔を置いて配置されており、
更に、帯状部分h8’、h8”の略中央部から囲いリブ
h6まで延びる凸状部h9、h10の両側に沿って、水
平部h1の凹み領域h1’、h1”に、所定の間隔を置
いて配置されている。
【0039】h16は、上述した平面形状が略T字状の
ガイド部h13、h14に、蓋体Hの裏面側から収容さ
れる平面形状が略T字状の一対のスライドロックバーで
あり、T字の水平部h16’の両端部には、折り畳みコ
ンテナーCの上部フレームUの相対する長辺枠u1、u
2の内側壁u1’、u2’に所定の間隔を置いて穿設さ
れた透孔u7に挿入される突出部h17が形成されてお
り、また、スライドロックバーh16のT字の垂直部h
16”の端部には、T字の垂直部h16”に略直交する
ように、平行なリブh18’、h18”が立設されてい
おり、平行なリブh18’、h18”により、係合凹部
h18が形成されている。
【0040】h19は、平面形状が略T字状の一対のカ
バーであり、カバーh19の縁部には、カバーh19の
T字の水平部h19’の両端部及びカバーh19のT字
の垂直部h19”の端部を除いて、垂直リブh20が立
設されている。h21’、h21”は、T字の水平部h
19’の外側縁部に立設された垂直リブh20’の両端
部付近に設けられた凹部であり、スライドロックバーh
16の突出部h17が挿入できるように構成されてい
る。h22は、垂直リブh20に、上述した係合孔h1
5と同じ間隔で立設された係合片であり、係合片h22
の先端部には、略水平方向に、上述した突片h15’の
先端部に設けられた係合爪h15”と噛み合う舌片h2
2’が突設されている。
【0041】h23は、細長の箱状の操作部材であり、
操作部材h23の下面の略中央部には、短軸h24が突
設されている。操作部材h23の下面に突設された短軸
h24を、上述した囲いリブh6により囲まれた水平部
h1の略中央部に穿設された透孔h7に嵌合させるとと
もに、操作部材h23を、囲いリブh6内に収納するこ
とにより、操作部材h23を、透孔h7に嵌合された短
軸h24を中心に回動することができるように構成され
ている。
【0042】h25は、囲いリブh6に穿設された透孔
であり、透孔h25の両側の囲いリブh6の外壁には、
平面形状がハの字状に拡張した案内リブh26’、h2
6”が設けられている。h27は、上記の囲いリブh6
に穿設された透孔h25に対応して、操作部材h23の
垂直壁h23’に穿設された透孔であり、また、h28
は、操作部材h23の底部h23”に配設された傾斜面
h28’を有する案内ブロックであり、案内ブロックh
28は、案内ブロックh28の傾斜面h28’が、操作
部材h23の垂直壁h23’に穿設された透孔h27に
対向するように配置されている。なお、h29は、縁部
h2〜h5に沿って形成された凸状部h8の上面に突設
されたリブであり、折り畳みコンテナーCの底面に設け
られた、図示されていない同様のリブと嵌合して、蓋体
Hが被された折り畳みコンテナーCを積み重ねた際に、
折り畳みコンテナーCの水平方行の移動を制限して、積
み重ねられた折り畳みコンテナーCが倒れることを防止
するものである。勿論、このようなリブh29は、適
宜、省略することができる。
【0043】h30は、短辺側の縁部h4、h5に沿っ
て配置された凸状部h8の裏面から、それぞれ、所定の
間隔を置いて垂下された押し部材であり、本実施例にお
いては、押し部材h30は、縁部h4に沿って配置され
た凸状部h8の裏面に、所定の間隔をおいて2個、ま
た、縁部h5に沿って配置された凸状部h8の裏面に、
所定の間隔をおいて2個、それぞれ、配設されている。
そして、短辺側の縁部h4、h5に沿って配置された凸
状部h8の裏面から、それぞれ、所定の間隔を置いて垂
下された押し部材h30は、蓋体Hを、折り畳みコンテ
ナーCに被せた際に、押し部材h30が、上述した上部
フレームUの短辺枠u3、u4の上面に、所定の間隔を
置いて穿設された透孔u8の上方に位置するように配設
されている。
【0044】ロック部材t5の横枠t5”に設けられた
把手部t6を押し下げて、ロック部材t5の縦枠t5’
の下端部を、底板Sの平板s1に穿設された透孔s7に
挿着する、はね上げ側壁Tのロック作業が行われなかっ
た場合にも、図4(a)に示されている、はね上げ側壁
Tがロックされていない状態から、図4(b)に示され
ているように、蓋体Hを、折り畳みコンテナーCに被せ
ることにより、蓋体Hに配設された押し部材h30が、
上部フレームUの短辺枠u3、u4に穿設された透孔u
8に挿通されるとともに、ロック部材t5の縦枠t5’
の上端部に当接し、ロック部材t5を押し下げるので、
ロック部材t5の縦枠t5’の下端部が、底板Sの平板
s1に穿設された透孔s7に挿着されて、はね上げ側壁
Tが、ロック部材t5によりロックされることになる。
【0045】以下に、上述したような、蓋体本体H1、
スライドロックバーh16、カバーh19、操作部材h
23等の部材からなる、蓋体Hの組み立てについて説明
する。
【0046】先ず最初に、スライドロックバーh16の
T字の垂直部h16”の端部に立設された平行なリブh
18’、h18”が、上向きに囲いリブh6内に位置す
るように、囲いリブh6に穿設された透孔h11、h1
2に、それぞれ、一対のスライドロックバーh16のT
字の垂直部h16”を、蓋体Hの裏面側から挿通すると
ともに、凸状部h8の縁部h2に沿った帯状部分h8’
と、帯状部分h8’の略中央部から、該帯状部分h8’
に直交するように囲いリブh6まで延びる凸状部h9に
より形成されるガイド部h13及び凸状部h8の縁部h
3に沿った帯状部分h8”と、帯状部分h8”の略中央
部から、該帯状部分h8”に直交するように囲いリブh
6まで延びる凸状部h10により形成されるガイド部h
14に、それぞれ、一対のスライドロックバーh16を
収容する。
【0047】次いで、ガイド部h13、h14に収容さ
れた一対のスライドロックバーh16のT字の垂直部h
16”の端部に立設された平行なリブh18’、h1
8”により形成される係合凹部h18に、短軸h24を
挟んで操作部材h23の両側部分を挿着するとともに、
操作部材h23の下面に突設された短軸h24を、上述
した囲いリブh6により囲まれた水平部h1の略中央部
に穿設された透孔h7に嵌合させる。
【0048】次いで、一対のスライドロックバーh16
が収容されたガイド部h13、h14の凹部を覆うよう
に、上述した平面形状が略T字状の一対のカバーh19
を、ガイド部h13、h14に配置するとともに、カバ
ーh19の垂直リブh20に突設された係合片h22の
舌片h22’を、上述した凸状部h8の上面或いは水平
部h1の凹み領域h1’、h1”に穿設された係合孔h
15の1辺から垂下された突片h15’の先端部に延設
された係合爪h15”に噛み合わせることにより、カバ
ーh19を、水平部h1の裏側に取り付ける。
【0049】上述したようにして、蓋体本体H1、スラ
イドロックバーh16、カバーh19、操作部材h23
等からなる蓋体Hを組み立てる。
【0050】次いで、主として、図5及び図10を用い
て、折り畳みコンテナーCに蓋体Hをロック状態に被せ
る順序について説明する。
【0051】先ず最初に、図10(a)に示されている
ように、操作部材h23を、透孔h7に嵌合された短軸
h24を中心に、図10(a)において、時計方向に回
動させて、平面形状が略T字状の一対のスライドロック
バーh16の突出部h17を引っ込める。このように、
スライドロックバーh16の突出部h17が引っ込んだ
状態の蓋体Hを、折り畳みコンテナーCに被せる。
【0052】次いで、図10(b)に示されているよう
に、操作部材h23を、透孔h7に嵌合された短軸h2
4を中心に反時計方向に回動させて、スライドロックバ
ーh16の突出部h17を突出させて、特に、図8に示
されているように、突出部h17を、折り畳みコンテナ
ーCの上部フレームUの相対する長辺枠u1、u2の内
側壁u1’、u2’に所定の間隔を置いて穿設された透
孔u7に挿入する。このようにして、折り畳みコンテナ
ーCに蓋体Hをロック状態に被せる。このように、折り
畳みコンテナーCに、蓋体Hがロック状態に被蓋された
際には、操作部材h23の垂直壁h23’と、囲いリブ
h6とが、図9及び図10(b)に示されているよう
に、接近するように構成されている。
【0053】次いで、鍵棒或いは封印紐yを、案内リブ
h26’、h26”に沿って囲いリブh6に穿設された
透孔h25に挿通する。透孔h25に挿通された封印紐
yは、操作部材h23の垂直壁h23’に穿設された透
孔h27に挿通されるとともに、操作部材h23の底部
h23”に配設された案内ブロックh28の傾斜面h2
8’に沿って上方に偏向されて、操作部材h23から突
出する。このように操作部材h23から突出された封印
紐yの端部と、囲いリブh6に穿設された透孔h25側
の封印紐yの端部とを結束することにより、封印作業を
行う。
【0054】なお、上述した実施例においては、T字の
水平部h16’の両端部に、折り畳みコンテナーCの上
部フレームUの相対する長辺枠u1、u2の内側壁u
1’、u2’に所定の間隔を置いて穿設された透孔u7
に挿入される突出部h17を配設したが、必要に応じ
て、T字の水平部h16’の中央部等にも突出部h17
を配設することができる。また、カバーh19の配設を
省略することもでき、従って、この場合には、凸状部h
8の上面或いは水平部h1の凹み領域h1’、h1”に
穿設された係合孔h15及び該係合孔h15の1辺から
垂下された突片h15’等は省略されることになる。
【0055】上述したように、折り畳みコンテナーCの
上部フレームUの相対する長辺枠u1、u2の内側壁u
1’、u2’に所定の間隔を置いて穿設された複数の透
孔u7に挿入可能な複数の突出部h17を有する一対の
スライドロックバーh16を配設したので、気密状態
に、蓋体Hを折り畳みコンテナーCに被せることができ
るとともに、操作部材h23を回動させて、操作部材h
23に係合された一対のスライドロックバーh16を、
同時に作動させるようにしたので、ワンステップで、し
かも、迅速に、蓋体Hを折り畳みコンテナーCにロック
することができる。
【0056】また、折り畳みコンテナーCの上部フレー
ムUの相対する長辺枠u1、u2の内側壁u1’、u
2’に所定の間隔を置いて穿設された複数の透孔u7
に、スライドロックバーh16の突出部h17を挿入し
た後に、操作部材h23に穿設された透孔h27と囲い
リブh6に穿設された透孔h25に、鍵棒或いは封印紐
yを挿通することにより、折り畳みコンテナーCの気密
管理を確実に行うことができる。更に、囲いリブh6に
案内リブh26’、h26”を配設するとともに、操作
部材h23に傾斜面h28’を有する案内ブロックh2
8を配設したので、鍵棒或いは封印紐yの挿通及び結束
が容易となる。
【0057】上述した折り畳みコンテナーCを構成する
上部フレームU,はね上げ側壁T、上部分割壁D1、下
部分割壁D2、底板S及び蓋体H等は、合成樹脂によ
り、それぞれ、一体に形成することが好ましい。特に、
上部フレームU,はね上げ側壁T、上部分割壁D1、下
部分割壁D2、底板Sを連結するヒンジも、別途製造さ
れた金属製ヒンジを利用することなく、上記の部材と一
体に、合成樹脂で成形することが好ましい。このよう
に、折り畳みコンテナーC全体を、合成樹脂で成形する
ことにより、リサイクルが容易となり、省資源化が実現
できる。
【0058】次に、折り畳みコンテナーCの一部拡大斜
視図である図11及び図12を用いて、はね上げ側壁T
をロックするロック部材t5等の別の実施例について説
明する。
【0059】図11に示されている実施例においては、
ロック部材t5の縦枠t5’の下端部に配設されたピン
t12に、レバーt13が枢着されており、また、上述
した案内凹部t3の垂直凹部t3”の下端部には、はね
上げ側壁Tの端壁t1’方向に略水平方向に屈曲した水
平凹部t14が形成されている。更に、この実施例にお
いては、上述した底板Sの平板s1に配設された凹部或
いは透孔s7に代えて、下部分割壁D2の内壁の端部付
近に透孔或いは凹部d18が形成されている。なお、折
り畳みコンテナーCの機密性をより確保するためには凹
部を形成することが好ましい。
【0060】図11において、レバーt13が実線で示
されている、ロック部材t5が上方に位置している状態
においては、レバーt13は、はね上げ側壁Tの端壁t
1’から引っ込んだ位置にある。そして、この状態から
ロック部材t5を下方に移動させると、レバーt13
は、ピンt12を中心に回動しながら水平凹部t14の
底面t14’に沿って移動し、レバーt13の先端部t
13’が、二点鎖線で示されているように、はね上げ側
壁Tの端壁t1’から突出して、下部分割壁D2の内壁
の端部付近に形成された透孔或いは凹部d18に挿着さ
れ、はね上げ側壁Tがロックされることになる。なお、
図示されていないが、ロック部材t5のもう一方の縦枠
t5’、案内凹部t3のもう一方の垂直凹部t3”及び
もう一方の下部分割壁D2も、同様の構成を有してい
る。
【0061】図12に示されている実施例においては、
垂直凹部t3”の下端部に形成された水平凹部t14
が、はね上げ側壁Tの中央部方向に延設されており、水
平凹部t14のはね上げ側壁Tの中央部方向に延設され
た部分に短軸t15が配設されており、また、ロック部
材t5の縦枠t5’の下端部には、ピンt16が配設さ
れている。そして、レバーt17の一端は、短軸t15
に枢着されており、また、レバーt17の略中央部は、
ピンt16に枢着されている。
【0062】図12において、レバーt17が実線で示
されている、ロック部材t5が上方に位置している状態
においては、レバーt17は、上方に回動しており、は
ね上げ側壁Tの端壁t1’から引っ込んだ位置にある。
この状態からロック部材t5を下方に移動させると、レ
バーt17は、ピンt15を中心に下方に回動し、レバ
ーt17の先端部t17’が、二点鎖線で示されている
ように、はね上げ側壁Tの端壁t1’から突出して、下
部分割壁D2の内壁の端部付近に形成された透孔或いは
凹部d18に挿着され、はね上げ側壁Tがロックされる
ことになる。なお、図示されていないが、ロック部材t
5のもう一方の縦枠t5’、案内凹部t3のもう一方の
垂直凹部t3”及び もう一方の下部分割壁D2も、同
様の構成を有している。
【0063】次に、図1、図2及び図5を用いて、カー
ド差し部材Eについて説明する。
【0064】本実施例においては、はね上げ側壁Tに配
設されるカード差し部材E1は、はね上げ側壁Tの外壁
t11の所定の位置に設けられた正面形状が方形状の凹
部e1及び外壁t11から凹部e1の内側に突設された
所定数の係止爪e2により構成されている。
【0065】一方、分割側壁Dに配設されたカード差し
部材E2は、分割側壁Dを構成する上部分割壁D1と下
部分割壁D2とに跨がって配設されている。即ち、図示
されていないカードが挿着される正面形状が方形状の凹
部e3は、その一部凹部e3’が上部分割壁D1に設け
られており、また、他の一部凹部e3”が下部分割壁D
2に設けられている。なお、e4は、上述したはね上げ
側壁Tに配設されるカード差し部材E1の係止爪e2と
同様の係止爪であり、下部分割壁D1の外壁d7から凹
部e3”の内側方向に、外壁d7を延設することによ
り、所定数、形成されている。なお、係止爪e4は、上
部分割壁D1に設けられた凹部e3’には配設されてい
ない。
【0066】分割側壁Dに配設されたカード差し部材E
2を、分割側壁Dを構成する上部分割壁D1と下部分割
壁D2とに跨がって配設したので、空になった折り畳み
コンテナーCを折り畳む際に、カード差し部材E2に挿
着されている使用済みのカードの除去を忘れても、空に
なった折り畳みコンテナーCを折り畳むことにより、カ
ードが、上部分割壁D1と下部分割壁D2との境で折り
畳まれ、次に、折り畳みコンテナーCを使用する際に、
折り畳みコンテナーCを組み立てると、上部分割壁D1
と下部分割壁D2との境で折り畳まれたカードの上部
が、係止爪e4が配設されていない上部分割壁D1に設
けられた凹部e3’から突出することになり、従って、
取り忘れた使用済みのカードを、確実に、カード差し部
材E2から除去することができる。
【0067】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0068】はね上げ側壁の内側に、下端部が底板に設
けられた凹部に挿着可能なロック部材を配設したので、
折り畳みコンテナーの外部からのロック解舒が阻止で
き、従って、折り畳みコンテナーの機密性が向上する。
【0069】ロック部材の上端部が位置する上部フレー
ムに、蓋体の裏面に垂下された押し部材が挿通可能な透
孔を穿設したので、はね上げ側壁のロック作業が行われ
なかった場合にも、折り畳みコンテナーに蓋体を被せる
ことにより、蓋体に配設された押し部材が、ロック部材
を押し下げ、確実に、はね上げ側壁をロックすることが
できる。
【0070】蓋体に、折り畳みコンテナーの内壁に設け
た複数の孔に挿入可能な複数の突出部を有する一対のス
ライドロックバーを配設したので、気密状態に、蓋体を
折り畳みコンテナーに被せることができるとともに、操
作部材を回動させて、操作部材に係合された一対のスラ
イドロックバーを、同時に作動させるようにしたので、
ワンステップで、しかも、迅速に、蓋体を折り畳みコン
テナーに被せることができる。
【0071】折り畳みコンテナーの内壁に設けた複数の
孔に、スライドロックバーの突出部を挿入した後に、操
作部材の側壁に穿設された透孔とリブに穿設された透孔
に、鍵棒或いは封印紐等を挿通することにより、折り畳
みコンテナーの気密管理を確実に行うことができる。ま
た、リブに案内板を配設したことにより、上記の操作部
材の側壁に穿設された透孔とリブに穿設された透孔への
鍵棒或いは封印紐等の挿通が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーの分解斜視
図である。
【図2】図2は折り畳みコンテナーを構成する上部フレ
ーム、分割側壁、底板等の一部拡大分解斜視図である。
【図3】図3は折り畳みコンテナーと蓋体の角部の拡大
分解斜視図である。
【図4】図4は折り畳みコンテナーの内部から見たはね
上げ側壁と蓋体等の一部断面を含む正面図である。
【図5】図5は折り畳みコンテナーと蓋体の斜視図であ
る。
【図6】図6は折り畳みコンテナーの組み立て順序を示
す折り畳みコンテナー斜視図である。
【図7】図7は蓋体の分解斜視図である。
【図8】図8は蓋体のスライドロックバーの突出部付近
の部分拡大斜視図である。
【図9】図9は蓋体の操作部材及びスライドロックバー
等の部分拡大斜視図である。
【図10】図10は蓋体の裏面図である。
【図11】図11は折り畳みコンテナーの別の実施例の
一部拡大斜視図である。
【図12】図12は折り畳みコンテナーの更に別の実施
例の一部拡大斜視図である。
【符号の説明】
C・・・・・・・・折り畳みコンテナー D・・・・・・・・分割側壁 D1・・・・・・・上部分割壁 D2・・・・・・・下部分割壁 E1、E2・・・・カード差し部材 H・・・・・・・・蓋体 S・・・・・・・・底板 T・・・・・・・・はね上げ側壁 U・・・・・・・・上部フレーム h16・・・・・・スライドロックバー t3・・・・・・・案内凹部 t5・・・・・・・ロック部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−11663(JP,A) 実開 昭57−180629(JP,U) 実開 昭64−53016(JP,U) 実開 平1−122431(JP,U) 実開 平5−49623(JP,U) 実開 昭59−183892(JP,U) 特許3367779(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 6/26 B65D 6/18 B65D 88/12 B65D 43/04 B65D 45/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板と、上部フレームと、その上端部が上
    部フレームに連結されている相対する一対のはね上げ側
    壁と、その上端部が上部フレームに連結されている上部
    分割壁とその下端部が底板に連結されている下部分割壁
    とを有するとともに、前記上部分割壁の下端部と前記下
    部分割壁の上端部とが互いに連結されている一対の分割
    壁と、蓋体とを有する折り畳みコンテナーにおいて、
    記はね上げ側壁の内壁に形成された案内凹部には、前記
    折り畳みコンテナーが組み立てられた状態において、垂
    直方向に移動可能なロック部材が挿着されており、ま
    た、前記底板或いは前記分割壁には、前記ロック部材の
    下端部が挿着可能な透孔或いは凹部が配設されていると
    ともに、組み立てられた折り畳みコンテナーに被蓋され
    る蓋体には、前記上部フレームに穿設された透孔に挿通
    されるとともに、前記ロック部材に当接し、前記ロック
    部材を押し下げることが可能な押し部材が配設されてい
    ことを特徴とする折り畳みコンテナー。
  2. 【請求項2】上記蓋体の蓋体本体に形成された一対のガ
    イド部と、上部フレームの相対する内壁に穿設された複
    数の孔に挿入可能な複数の突出部と係合凹部とを有する
    一対のスライドロックバーとを有し、且つ、前記スライ
    ドロックバーは、前記ガイド部に収容されるように構成
    されているとともに、前記一対のスライドロックバーの
    係合凹部には、前記蓋体本体に回動可能に枢支されてい
    る操作部材が嵌合されていることを特徴とする請求項1
    に記載の折り畳みコンテナー。
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