JP3875058B2 - 折り畳みコンテナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の物品の保管、輸送或いは搬送等に使用される折り畳みコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、額縁状の上部フレームと底部との間に配設される4枚の側壁のうち、一方の相対する長側壁を,互いにヒンジ連結された上部分割側壁と下部分割側壁とにより構成し、そして,上部フレームの下端部と上部分割側壁の上端部及び下部分割側壁の下端部と底部とが,それぞれ,ヒンジ連結されており,また,もう一方の相対するはね上げ側壁と称される短側壁の上端部を上部フレームにヒンジ連結し、はね上げ側壁が,上方に回動可能に構成された折り畳みコンテナーが知られている。箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーは、上部フレームにその上端部が枢着されたはね上げ側壁を、略垂直状態から、折り畳みコンテナーの内部方向に、略水平状態まで回動させ、次いで、長側壁を構成する上部分割側壁と下部分割側壁とを、ヒンジ連結部で折り畳むことにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを、高さの低いコンパクトな状態に折り畳むことができるように構成されている。
【0003】
上述した箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品を取り出したり、或いは,箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに物品を収納するために、上下に分割された上部分割側壁と下部分割側壁からなる長側壁に開口部を形成し,開口部に,同じく,上下に分割されているとともに,互いにヒンジ連結されている上部分割扉と下部分割扉とからなる扉部材を配設し,扉部材は,上部分割扉と上部分割側壁との間に配設されたロック部材により,上部分割側壁に対して係脱自在に構成されている折り畳みコンテナーが知られている(例えば、特公平5−25743号公報,特開平10−119964号公報等)。そして,ロック部材は,扉部材を構成する上部分割扉に配設された上下動可能な係止片と,上部分割側壁に形成された,前記係止片と係合する爪部等とから構成されており,上部分割扉に配設された係止片を下動させて,係止片を,上部分割側壁に形成された爪部等から外すことにより,上部分割側壁と扉部材とのロックを解除するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の折り畳みコンテナーにおいては,扉部材を構成する上部分割扉と下部分割扉とをヒンジ連結しているヒンジ部付近において、上部分割扉の下部が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの内側に位置し、また、下部分割扉の上部が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの外側に位置するように構成されているので、上部分割扉と下部分割扉とが、略垂直な状態から、上部分割扉を外側に回動させると、上部分割扉の下部が、収納されている物品に当接し、上部分割扉の外側への回動が困難になったり、収納されている物品が損傷するという問題があった。また、略垂直に立てられている下部分割扉に対して、下部分割扉に重ねられた状態の上部分割扉を、垂直方向に回動させると、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品が、上部分割扉と下部分割扉とにより挟持されるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は,上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、上部フレームと、底部と、上部フレームの相対する短辺部にその上端部が枢支されているはね上げ側壁と、上部枠と該上部枠の両端部から下方に延在する側枠とからなる略逆U字状の上部分割側壁と、下部枠と該下部枠の両端部から上方に延在する側枠とからなる略U字状の下部分割側壁とを有し、前記上部分割側壁の上部枠が、上部フレームの相対する長辺部にヒンジ連結されているとともに、下部分割側壁の下部枠が、底部の長辺部にヒンジ連結されており、また、上部分割側壁の側枠の端部と下部分割側壁の側枠の端部とがヒンジ連結されており、更に、側枠の端部同士がヒンジ連結された略逆U字状の上部分割側壁と略U字状の下部分割側壁とにより形成される窓部には、上部分割扉と下部分割扉とが配設されており、上部分割扉の下部と下部分割扉の上部とがヒンジ連結されているとともに、下部分割扉の下部が、下部分割側壁の下部枠にヒンジ連結されており、更にまた、箱型に組み立てられた状態で、且つ、側枠の端部同士がヒンジ連結された略逆U字状の上部分割側壁と略U字状の下部分割側壁とにより形成された窓部が、略面一状態の上部分割扉と下部分割扉とにより閉鎖された状態においては、上部分割扉に配設されたロック部材のフック部材と上部分割側壁の上部枠に配設された係止部材とがロック状態にあるように構成されている折り畳みコンテナーであって、下部分割扉の板部の上端には、横長帯状部が連接されているとともに、上部分割扉の板部の下端から外側に延在する下部水平枠の先端には、下方に延在する垂直帯板部が形成されており、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられ、且つ、略面一状態の上部分割扉と下部分割扉とにより、側枠の端部同士がヒンジ連結された略逆U字状の上部分割側壁と略U字状の下部分割側壁とにより形成された窓部が閉鎖された状態においては、前記下部分割扉の横長帯状部と前記上部分割扉の垂直帯板部とが対向するように配置されるとともに、前記下部分割扉の横長帯状部が、折り畳みコンテナーの内側に位置し、前記上部分割扉の垂直帯板部が、折り畳みコンテナーの外側に位置するように構成することにより、上部分割扉を、上部分割扉の下部と下部分割扉の上部とのヒンジ連結部を中心に、外側に回動させた際に、上部分割扉の下部が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー内に入り込まないように構成したものである。
【0007】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0008】
先ず最初に、本発明の折り畳みコンテナーの斜視図である図1を用いて全体構成について説明する。
【0009】
折り畳みコンテナーは、上部フレーム1と、底部2と、上部フレーム1の相対する短辺部1aに、その上端部が枢支された、折り畳みコンテナーの内側方向に回動可能に構成された側壁(以下、この側壁を「はね上げ側壁」という。)3とを有している。また、上部フレーム1の相対する長辺部1bの一方には、上下に分割されているとともにヒンジ連結された上部分割側壁4’と下部分割側壁4”とからなる側壁(以下、この側壁を、分割側壁という。)4が配設されている。上部フレーム1の相対する長辺部1bのもう一方にも、上部分割側壁5’と下部分割側壁5”とからなる分割側壁5が配設されている。上部分割側壁4’5’の上部と上部フレーム1の長辺部1bとは、それぞれ、ヒンジ連結されており、また、下部分割側壁4”、5”と底部2の長辺部2aとも、それぞれ、ヒンジ連結されている。また、もう一方の分割側壁5を形成する上部分割側壁5’と下部分割側壁5”には、後述するように窓部が形成されており、窓部には、互いにヒンジ連結された上部分割扉6’と下部分割扉6”とが配設されており、上部分割扉6’は、後述するロック部材により、上部分割側壁5’にロックされるように構成されており、下部分割扉6”の下部は、下部分割側壁5”にヒンジ連結されている。
【0010】
図1に示されている箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの略垂直状のはね上げ側壁3を、図2に示されているように、折り畳みコンテナーの内部方向に回動させて、略水平状態とし、次いで、一方の分割短側壁4を構成する上部分割側壁4’と下部分割側壁4”を連結しているヒンジ部及びもう一方の分割側壁5を構成する上部分割側壁5’と下部分割側壁5”を連結しているヒンジ部を、折り畳みコンテナーの内部方向に移動させて、上部分割側壁4’、5’と下部分割側壁4”、5” とを、それぞれ、重ねることにより、箱型に組み立てられている折り畳みコンテナーを、図3に示されているように、高さの低いコンパクトな状態に折り畳むことができるように構成されている。
【0011】
次に、主として、図4〜図11を用いて、ヒンジ連結された上部分割扉6’と下部分割扉6”とを有する上部分割側壁5’及び下部分割側壁5”とからなる分割側壁5について詳細に説明する。
【0012】
上部分割側壁5’は、上部枠5aと、上部枠5aの両端部から下方に延在する側枠5bとからなる略逆U字状に形成されており、また、下部分割側壁5”は、下部枠5cと、下部枠5cの両端部から上方に延在する側枠5dとからなる略U字状に形成されている。上部分割側壁5’の上部枠5aは、上部フレーム1の長辺部1bとは、公知のように、適当なヒンジ部材によりヒンジ連結されており、また、下部分割側壁5”の下部枠5cと底部2の長辺部2aとは、公知のように、適当なヒンジ部材によりヒンジ連結されている。そして、上部分割側壁5’の側枠5bの端部と、下部分割側壁5”の側枠5dの端部とは、適当なヒンジ部材H1によりヒンジ連結されている。
【0013】
上部分割扉6’の下部と下部分割扉6”の上部とは、一例として後述する適当なヒンジ部材H2’、H2”によりヒンジ連結されており、また、下部分割扉6”の下部は、一例として後述する適当なヒンジ部材H3’、H3”により、下部分割側壁5”の下部枠5cにヒンジ連結されている。
【0014】
上部分割扉6’は、横長の略長方形状の板部6aと、板部6aの上端の両端部付近に、所定の間隔を置いて形成された、板部6aに垂直に外側に延在する一対の上部水平枠6bと、板部6aの左右端から、同じく、板部6aに垂直に外側に延在する端部垂直枠6cと、板部6aの下端から、同じく、板部6aに垂直に外側に延在する下部水平枠6dと、下部水平枠6dの先端から、下部水平枠6dに垂直に下方に延在する垂直帯板部6eと、垂直帯板部6eの下端から、垂直帯板部6eに垂直に板部6a方向に延在する水平帯板部6fとを有している。上部分割扉6’には、水平帯板部6fの両端部付近を、上方に凹ませることにより切り欠き部6gが形成されており、また、垂直帯板部6eを、若干、凹ませた凹部6hが、複数、形成されている。
【0015】
上部分割扉6’の上部水平枠6bの相対する端部からは、下方に垂下された側板6i1が形成されており、側板6i1の下端には、下端同士を連結する底板6i2が形成されており、また、側板6i1と底板6i2とは、前板6i3により連結されている。そして、板部6aと側板6i1と底板6i2と前板6i3とにより、後述する第1ロック部材K1が収容可能なロック部材収容空間S1が形成されている。6jは、上部水平枠6bの上面に配設された略逆U字状の嵌合枠である。
【0016】
6kは、上部分割扉6’の端部垂直枠6c付近に形成された上下方向に配置されているとともに、一端が端部垂直枠6cに連結された水平板部6k1と、水平板部6k1のもう一端を連結する垂直板部6k2と、一対の水平板部6k1間に連接された中間垂直板部6k3とからなる、後述するサイドロック部材K2が収容可能なサイドロック収容枠部材である。中間垂直板部6k3と板部6aとの間には、所定のスリット6k4が形成されており、また、端部垂直枠6cにも、後述するサイドロック部材K2が挿入可能な縦長溝6c1が穿設されている。
【0017】
また、上部分割扉6’の上端から所定の高さだけ、板部6aの内壁面(折り畳みコンテナーを組み立てた際に、折り畳みコンテナーの内側に位置する面)6a1を凹ませて段部6a2を形成するとともに、段部6a2より上方に位置する端部垂直枠6cの幅(板部6aに対して垂直方向の長さ)w1を狭くすることにより、上部分割扉6’の上部には、薄肉部6mが形成されている。なお、上部分割扉6’の板部6aの内壁面6a1は、突起等のない平滑な面に形成されていることが好ましく、また、板部6aの外壁面6a3には、補強用の水平リブ6nや垂直リブ6pが、適宜、形成されている。
【0018】
上部分割扉6’に形成されたロック部材収容空間S1に収容され、水平方向に移動可能な第1ロック部材K1は、正面形状が横長の基部k1を有しており、基部k1の中程には、所定の間隔を置いて一対の持ち手用縦リブk2が形成されている。基部k1の上面の両端部付近には、上面に立設された背板k3aと、背板k3aの上端から、持ち手用縦リブk2と同じ方向に延在する天板k3bと、側板k3cとから構成されたフック部材k3が形成されている。所定の間隔を置いて配設されたフック部材k3は、前方が開放されているとともに、同じ向きの一方の側部が開放されている。また、k4は、基部k1の前面に突設された一対の嵌合突起である。このような構成を有する第1ロック部材K1は、図4や図5等に示されているように、ロック部材収容空間S1に収容されるが、ロック部材収容空間S1に収容された際には、基部k1の前面に突設された一対の嵌合突起k4が、ロック部材収容空間S1を形成する前板6i3に形成された一対の横長スリット6i4に挿入されるように構成されており、また、第1ロック部材K1の基部k1に形成された持ち手用縦リブk2は、ロック部材収容空間S1を形成する前板6i3に形成された凹部6i5内に位置するように構成されている。
【0019】
サイドロック収容枠部材6k内に配置されるサイドロック部材K2は、板部k10aと板部k10aの周辺に形成された凸条k10bとからなる操作部k10を有しており、更に、中間垂直板部6k3と板部6aとの間に形成されたスリット6k4に挿入されるとともに、その先端部が、端部垂直枠6cに形成された縦長溝6c1から出没自在なロック片k11とを有している。中間垂直板部6k3と板部6aとの間に形成されたスリット6k4に、サイドロック部材K2のロック片k11を挿入するとともに、操作部k10を、サイドロック収容枠部材6kの水平板部6k1と垂直板部6k2と中間垂直板部6k3とにより囲まれる領域に配置することにより、サイドロック部材K2が、サイドロック収容枠部材6k内に配置されるように構成されている。
【0020】
h1は、上部分割扉6’の切り欠き部6gが形成されている垂直帯板部6e付近に配設された、ピンジピンh2が嵌入する水平孔h1aを有する下部ヒンジブロックであり、所定の間隔をおいて複数個、形成されている(本実施例には、2個の下部ヒンジブロックh1が形成されている。)。また、h3は、垂直帯板部6eを、若干、凹ませた凹部6h配設された、前方に割り溝h3aが形成された略円筒状の下部ヒンジ雌部である。
【0021】
下部分割扉6”は、横長の略長方形状の板部6qと、板部6qの上端に連接された、板部6qの横幅より狭い横長帯状部6rと、板部6qの左右端から、板部6qに垂直に外側に延在する端部垂直枠6sと、板部6qの下端から、同じく、板部6qに垂直に外側に延在する下部水平枠6tとを有している。なお、下部分割扉6”の板部6qの内壁面(折り畳みコンテナーを組み立てた際に、折り畳みコンテナーの内側に位置する面)6q1は、突起等のない平滑な面に形成されていることが好ましく、また、板部6qの外壁面6q2には、補強用の水平リブ6uや垂直リブ6vが、適宜、形成されている。
【0022】
横長帯状部6rの両側には、横長帯状部6rと板部6qとにより形成される切り欠き部6wが形成されており、切り欠き部6wに位置する板部6qの上部には、上述したピンジピンh2が嵌入する水平孔h4aを有する上部ヒンジブロックh4が、所定の間隔で、複数個、形成されている(本実施例には、2個の上部ヒンジブロックh4が形成されている。)。また、h5は、横長帯状部6rの外壁面(折り畳みコンテナーを組み立てた際に、折り畳みコンテナーの外側に位置する面)に、所定の間隔を置いて形成された一対の支持片h5aと、一対の支持片h5aを架橋するピンh5bとからなる上部ヒンジ雄部であり、上部ヒンジ雄部h5は、上述した上部分割扉6’に形成された下部ヒンジ雌部h3に対応して配設されている。なお、6xは、隣り合う上部ヒンジ雄部h5の支持片h5a及び隣り合う支持片h5aと上部ヒンジブロックh4とを連結する連結水平板である。また、下部水平枠6tの下面の両端部には、上述した上部ヒンジブロックh4と同様の水平孔h6aを有する下部ヒンジブロックh6が垂設されており、更に、下部ヒンジブロックh6間に位置する下部水平枠6tの下面には、所定の間隔を置いて、上述した上部ヒンジ雄部h5と同様の一対の支持片h7aと、一対の支持片h7aを架橋するピンh7bとからなる下部ヒンジ雄部h7が形成されている。
【0023】
上部分割扉6’と下部分割扉6”とは、図4や図5等に示されているように、上部分割扉6’の下部ヒンジブロックh1と下部分割扉6”の上部ヒンジブロックh4を交互に配置した後、上部分割扉6’の下部ヒンジブロックh1の水平孔h1aと下部分割扉6”の上部ヒンジブロックh4の水平孔h4aに、ヒンジピンh2を嵌入するとともに、上部分割扉6’の下部ヒンジ雌部h3の割り溝h3aから、下部分割扉6”の上部ヒンジ雄部h5のピンh5bを嵌入することにより、ヒンジ連結されるように構成されている。そして、上部分割扉6’の下部ヒンジブロックh1と下部分割扉6”の上部ヒンジブロックh4及び下部ヒンジブロックh1の水平孔h1aと上部ヒンジブロックh4の水平孔h4aに嵌入されるヒンジピンh2とにより、上部分割扉6’と下部分割扉6”を、その両端部でヒンジ連結するヒンジ部材H2’が構成されており、また、上部分割扉6’の下部ヒンジ雌部h3と下部分割扉6”の上部ヒンジ雄部h5とにより、上部分割扉6’と下部分割扉6”とを、ヒンジ部材H2’間においてヒンジ連結するヒンジ部材H2”が構成されている。
【0024】
上部分割側壁5’の側枠5bの端部と下部分割側壁5”の側枠5dの端部とをヒンジ連結するヒンジ部材H1は、上述した上部分割扉6’の下部ヒンジブロックh1と下部分割扉6”の上部ヒンジブロックh4及び下部ヒンジブロックh1の水平孔h1aと上部ヒンジブロックh4の水平孔h4aに嵌入されるヒンジピンh2とからなるヒンジ部材H2’と同様の構成を有している。
【0025】
下部分割側壁5”の下部枠5cの両端部の上部には、上述した下部分割扉6”の上部ヒンジブロックh4と同様のヒンジブロックh8が形成されており、また、ヒンジブロックh8間に位置する下部枠5cの上部には、上述した下部分割扉6”の下部ヒンジ雄部h7に対応して、上述した上部分割扉6’に形成された下部ヒンジ雌部h3と同様のヒンジ雌部h9が形成されている。そして、上部分割扉6’と下部分割扉6”とのヒンジ連結と同様に、図4や図5等に示されているように、下部分割側壁5”のヒンジブロックh8と下部分割扉6”の下部ヒンジブロックh6を交互に配置した後、下部分割側壁5”のヒンジブロックh8の水平孔と下部分割扉6”の下部ヒンジブロックh6の水平孔h6aに、ヒンジピンh2を嵌入することにより、下部分割側壁5”と下部分割扉6”とを連結するヒンジ部材H3’が構成され、また、下部分割側壁5”のヒンジ雌部h9の割り溝から、下部分割扉6”の下部ヒンジ雄部h7のピンh7bを嵌入することにより、下部分割側壁5”と下部分割扉6”とをヒンジ連結するヒンジ部材H3”が構成されることになる。
【0026】
上部分割側壁5’の上部枠5aの外面部(折り畳みコンテナーを組み立てた際に、折り畳みコンテナーの外側に位置する部分)5a1には、上述した上部分割扉6’の上部水平枠6bの上面に配設された略逆U字状の嵌合枠6jに対応して、嵌合枠6jに挿入可能な嵌合突起7が突設されている。また、上部分割側壁5’の側枠5bの相対する側部には、上述したサイドロック部材K2のロック片k11が挿入可能な凹部8が形成されている。
【0027】
上部分割側壁5’の上部枠5aに形成された適当な水平枠5eには、上述した第1ロック部材K1の基部k1の上面に形成された背板k3aと天板k3bと側板k3cとからなる一対のフック部材k3と同じ間隔で、一対の係止部材9が形成されている。係止部材9は、水平枠5eの先端部付近から垂下された前板9aと、前板9aの下端から内側方向に延在する水平板9bと、側板9bとから形成されており、係止部材9は、同じ向きの一方の側部が開放されている。上述した上部分割扉6’に形成されたロック部材収容空間S1に収容された第1ロック部材K1の一対のフック部材k3と、上部分割側壁5’の上部枠5aに形成された一対の係止部材9とは、それぞれ、開放された側部が対向するように配置されている。
【0028】
図1に示されているように、折り畳みコンテナーが、箱型に組み立てられた状態においては、上部分割扉6’と下部分割扉6”とは、略面一状態に並設されており、上部分割扉6’に形成されたロック部材収容空間S1に収容された第1ロック部材K1の一対のフック部材k3と、上部分割側壁5’の上部枠5aの水平枠5eに形成された一対の係止部材9とはロック状態にある。即ち、上部分割扉6’に配設された第1ロック部材K1のフック部材k3を構成する背板k3aと、上部分割側壁5’の上部枠5aに配設された係止部材9を構成する前板9aとが対向するように配置されているとともに、フック部材k3を構成する背板k3aが、係止部材9の水平板9bと、上部分割側壁5’の上部枠5aの外面部5a1との間に形成された間隙に挿入されており、また、第1ロック部材K1のフック部材k3を構成する天板k3bと、天板k3bに接近して下方に位置する係止部材9の水平板9bとは、平面的に見て、一部が重なるように構成されている。上記のように、第1ロック部材K1のフック部材k3を構成する天板k3bと、天板k3bに接近して下方に位置する係止部材9の水平板9bとが、平面的に見て、一部が重なるように構成されているので、上部分割扉6’に、上方からの外力が加わっても、或いは、折り畳みコンテナーの内側からの内圧が加わっても、上部分割扉6’に配設された第1ロック部材K1を構成する天板k3bが、上部分割側壁5’に配設された係止部材9の水平板9bに係合するので、上部分割扉6’と上部分割側壁5’とのロック状態が簡単に解除されるようなことがなく、従って、不用意に、上部分割扉6’や下部分割扉6”が開くようなことが防止できる。
【0029】
また、折り畳みコンテナーが、箱型に組み立てられた状態においては、上部分割側壁5’の上部枠5aの外部に突設された嵌合突起7が、上部分割扉6’の上部水平枠6bの上面に配設された略逆U字状の嵌合枠6jに挿入されるように構成されているので、上部分割扉6’に、上方或いはずれ等の横方向から外力が加わっても、上述した上部分割扉6’に配設された第1ロック部材K1と上部分割側壁5’に配設された係止部材9とのロック機構と相まって、上部分割扉6’と上部分割側壁5’とのロック状態が解除されるようなことが防止でき、従って、不用意に、上部分割扉6’や下部分割扉6”が開くようなことが確実に防止できる。
【0030】
また、図7に示されているように、第1ロック部材K1の基部k1の角部に、水平方向に延在する、下面に突起k5aが突設されている弾性舌片k5を形成するとともに、上部分割扉6’の底板6i2には、弾性舌片k5の下面に突設された突起k5aが嵌入可能な凹部或いは孔6i6を、所定の間隔を置いて2個形成することもできる。そして、第1ロック部材K1のフック部材k3と上部分割側壁5’の係止部材9とによるロック状態においては、弾性舌片k5の下面に突設された突起k5aが、底板6i2に形成された一方の凹部或いは孔6i6に嵌入し、第1ロック部材K1の移動を抑制するように構成されており、従って、不用意なロック状態の解除を防止することができる。また、第1ロック部材K1のフック部材k3と上部分割側壁5’の係止部材9とによるロック状態の解除の際には、突起k5aが、底板6i2に形成されたもう一方の凹部或いは孔6i6に嵌入し、第1ロック部材K1が移動しないように構成されている。
【0031】
更に、折り畳みコンテナーが、箱型に組み立てられた状態においては、上部分割側壁5’の側枠5bに形成された凹部8に、上部分割扉6’に配設されたサイドロック部材K2のロック片k11が挿入されているので、折り畳みコンテナーに収納された物品により、上部分割扉6’や下部分割扉6”に内圧がかかっても、上部分割扉6’が大きく外側に膨らむようなことが防止できるとともに、上述した上部分割扉6’配設された第1ロック部材K1と上部分割側壁5’に配設された係止部材9とによるロック機構と相まって、不用意に、上部分割扉6’や下部分割扉6”が開くようなことが確実に防止できる。
【0032】
上述したロック状態から、上部分割扉6’に形成されたロック部材収容空間S1に収容された第1ロック部材K1の持ち手用縦リブk2を持って、第1ロック部材K1を、上部分割側壁5’に配設された係止部材9から遠ざける方向、即ち、図4や図5において、右方向に移動させて、第1ロック部材K1のフック部材k3を構成する天板k3bと、係止部材9の水平板9bとの重合状態を解除することにより、上部分割扉6’に配設された第1ロック部材K1と上部分割側壁5’に配設された係止部材9とのロック状態が解除されることになる。また、上部分割扉6’に配設されたサイドロック部材K2を、操作部k10を持って、中央部方向に移動させることにより、上部分割側壁5’の側枠5bに形成された凹部8から、サイドロック部材K2のロック片k11を排出させて、上部分割扉6’に配設されたサイドロック部材K2と上部分割側壁5’の側枠5bに形成された凹部8とによるロック状態を解除する。その後、上部分割扉6’を、上部分割扉6’と下部分割扉6”とをヒンジ連結しているヒンジ部材H2’、H2”を中心に、外側に回動させることにより、上部分割側壁5’の上部枠5aに突設された嵌合突起7から、上部分割扉6’の上部水平枠6bに配設された嵌合枠6jを外して、上部分割扉6’を、下部分割扉6”に重ねる。その後、互いに重ねられた上部分割扉6’と下部分割扉6”とを、下部分割扉6”と下部分割側壁5”の下部枠5cとをヒンジ連結しているヒンジ部材H3’、H3”を中心に外側に回動させることにより、上部分割扉6’と下部分割扉6”とを、図13及び図14に示されているように、開けることができる。
【0033】
上部分割扉6’と下部分割扉6”とが、図13及び図14に示されているように、開けられた状態においては、図14に示されているように、重ねられた状態の上部分割扉6’と下部分割扉6”のうち、上部分割扉6’の板部6aの内壁面6a1が、下部分割側壁5”の下部枠5cと当接して、重ねられた状態の上部分割扉6’と下部分割扉6”とが、略垂直状態で略面一な上部分割側壁5’と下部分割側壁5”に対して、所定の角度θ、傾斜することになる。この傾斜角度θが、大きいほど、換言すれば、重ねられた状態の上部分割扉6’と下部分割扉6”とが、略垂直状態になるほど、略垂直状態で略面一な上部分割側壁5’と下部分割側壁5”から、重ねられた状態の上部分割扉6’と下部分割扉6”の先端Pまでの距離Dが短くなり、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品を取り出したり、或いは,箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに物品を収納する作業を行う作業者が、折り畳みコンテナーに近づくことができ、従って、物品の出し入れ作業が容易になる。本実施例においては、重ねられた状態の上部分割扉6’と下部分割扉6”のうち、下部分割側壁5”の下部枠5cに当接する上部分割扉6’の上部には、上述したように、薄肉部6mが形成されているので、重ねられた状態の上部分割扉6’と下部分割扉6”とがより大きく回動し、従って、上記の傾斜角度θがより大きくなり、よって、略垂直状態で略面一な上部分割側壁5’と下部分割側壁5”から、重ねられた状態の上部分割扉6’と下部分割扉6”の先端Pまでの距離Dが短くなり、作業者が、折り畳みコンテナーにより近づくことができるので、物品の出し入れ作業の作業性が向上することになる。
【0034】
また、上述したように、上部分割扉6’と下部分割扉6”とを開ける場合には、上部分割扉6’を、下部分割扉6”に重ねることになるが、この際、上部分割扉6’に配設されたサイドロック収容枠部材6kやロック部材収容空間S1を形成する側板6i1や前板6i3等の上部分割扉6’の板部6aの外壁面6a3から外側に突出した突出部が、下部分割扉6”の板部6qに形成された補強用の水平リブ6uや垂直リブ6vに当接し、上部分割扉6’と下部分割扉6”とが完全に重なり合わないことがある。このような問題を解決するために、本実施例においては、上述した上部分割扉6’の板部6aの外壁面6a3から外側に突出した突出部が、下部分割扉6”の板部6qに形成された水平リブ6uや垂直リブ6vに当接する場合には、水平リブ6uや垂直リブ6vの板部6qの外壁面(折り畳みコンテナーを組み立てた際に、折り畳みコンテナーの外側に位置する面)6q2からの高さw2を低くすることにより、水平リブ6uや垂直リブ6vに凹部6v1を形成して、上部分割扉6’の板部6aから外側に突出した突出部が、下部分割扉6”の板部6qに形成された水平リブ6uや垂直リブ6vに当接しないように構成されている。なお、本実施例には、垂直リブ6vに、凹部6v1が形成されている例が示されている。
【0035】
次に、図11及び図12を用いて、上部分割扉6’と下部分割扉6”とのヒンジ部付近における係合構造について説明する。
【0036】
上述したように、上部分割扉6’と下部分割扉6”とは、上部分割扉6’の下部ヒンジブロックh1と下部分割扉6”の上部ヒンジブロックh4を交互に配置した後、上部分割扉6’の下部ヒンジブロックh1の水平孔h1aと下部分割扉6”の上部ヒンジブロックh4の水平孔h4aに、ヒンジピンh2を嵌入するとともに、上部分割扉6’の下部ヒンジ雌部h3の割り溝h3aから、下部分割扉6”の上部ヒンジ雄部h5のピンh5bを嵌入することにより、ヒンジ連結されている。また、上部分割扉6’の板部6aの下部には、下部水平枠6dと、下部水平枠6dの先端から下方に延在する垂直帯板部6eと、垂直帯板部6eの下端から板部6a方向に延在する水平帯板部6fとが形成されている。そして、図11に示されているように、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられ、且つ、上部分割扉6’と下部分割扉6”とが、略面一状態に並設された状態においては、下部分割扉6”の連結水平板6xは、上部分割扉6’の水平帯板部6fの下方に接近して配置され、また、下部分割扉6”の横長帯状部6rの上端から外側に延在する巾狭の水平枠6r1は、上部分割扉6’の下部水平枠6dの下方に接近して配置され、更に、下部分割扉6”の横長帯状部6rと上部分割扉6’の垂直帯板部6eとは対向するように配置されるとともに、下部分割扉6”の横長帯状部6rは、折り畳みコンテナーの内側に位置し、上部分割扉6’の垂直帯板部6eは、下部分割扉6”の横長帯状部6rに対して、折り畳みコンテナーの外側に位置するように構成されている。
【0037】
上部分割扉6’に配設された第1ロック部材K1と上部分割側壁5’に配設された係止部材9とのロックを解除し、更に、上部分割扉6’に配設されたサイドロック部材K2のロック片k11と上部分割側壁5’の側枠5bに形成された凹部8とによるロック状態を解除して、図11に示されているように、上部分割扉6’と下部分割扉6”とが、略面一状態に並設されている状態から、図12に示されているように、上部分割扉6’を外側に回動させても、上部分割扉6’の下部を形成する垂直帯板部6eや水平帯板部6f等が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー内に入り込むようなことがないので、上部分割扉6’が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接するようなことがなく、従って、上部分割扉6’の回動作業を容易に行うことができるとともに、上部分割扉6’が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接して、物品が損傷するようなことが防止できる。
【0038】
また、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品の出し入れ作業の終了後、重ねられた状態の上部分割扉6’と下部分割扉6”を、略垂直に回動させ、次いで、下部分割扉6”に重ねられている上部分割扉6’を、垂直に回動させ、その後、上述したように、上部分割扉6’に形成されたロック部材収容空間S1に収容された第1ロック部材K1と上部分割側壁5’の上部枠5aに形成された係止部材9とをロック状態とするとともに、上部分割側壁5’の側枠5bに形成された凹部8に、上部分割扉6’に配設されたサイドロック部材K2のロック片k11を挿入する。このような上部分割扉6’と下部分割扉6”との閉鎖作業において、下部分割扉6”に重ねられている上部分割扉6’を、垂直方向に回動させる際にも、上部分割扉6’の下部を形成する垂直帯板部6eや水平帯板部6f等が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー内に入り込むようなことがないので、上部分割扉6’が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接するようなことがなく、従って、上部分割扉6’の垂直方向への回動作業を容易に行うことができるとともに、上部分割扉6’が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接して、物品が損傷するようなことや、上部分割扉6’と下部分割扉6”とにより、物品を挟み込むようなことが防止できる。
【0039】
図15に示されているように、上部分割扉6’の下部60が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの内側に位置し、また、下部分割扉6”の上部61が、上部分割扉6’の下部60に対して外側に位置するとともに、上部分割扉6’の下部60がヒンジ部H2’、H2”より下方に長く延在していると、上部分割扉6’と下部分割扉6”とが、略面一状態に並設されている状態から、図15に示されているように、上部分割扉6’を外側に回動させると、上部分割扉6’の下部60が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー内に入り込むことになり、従って、上部分割扉6’の下部60が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接し、上部分割扉6’の回動作業が困難になるとともに、上部分割扉6’が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接して、物品が損傷することになる。
【0040】
また、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品の出し入れ作業の終了後、重ねられた状態の上部分割扉6’と下部分割扉6”を、垂直方向に回動させ、次いで、下部分割扉6”に重ねられている上部分割扉6’を、垂直方向に回動させた場合には、上部分割扉6’の下部60が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー内に入り込むので、上部分割扉6’が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接し、物品を損傷したり、或いは、上部分割扉6’の下部60と下部分割扉6”の上部61とにより、物品を挟み込むというような問題が発生することになる。
【0041】
また、下部分割扉6”には、下部分割扉6”の板部6qを、下部水平枠6tを超えて下方に延在することにより、ストッパー部10が形成されており、また、下部分割側壁5”の下部枠5cを構成する上部水平枠5c1と垂直板5c2とにより形成される、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの内側に位置する角部には、上記の下部分割扉6”に形成されたストッパー部10が嵌合する切り欠き部段部11が形成されている。そして、折り畳みコンテナーが、箱型に組み立てられた状態においては、下部分割扉6”に形成されたストッパー部10が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの内側から、下部分割側壁5”の下部枠5cの折り畳みコンテナーの内側に位置する角部に形成された切り欠き部11に嵌合するように構成されている。このように構成されているので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納された物品の重量により、下部分割側壁5”が外側に膨らもうとしても、下部分割扉6”に形成されたストッパー部10が、下部分割側壁5”の下部枠5cの折り畳みコンテナーの内側に位置する角部に形成された切り欠き部11に嵌合しているので、下部分割扉6”が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納された物品の重量により、外側に膨らんで損傷したり、或いは、下部分割扉6”と下部分割側壁5”とをヒンジ連結しているヒンジ部材H3’、H3”が損傷するようなことが防止できる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0043】
上部分割扉の下部が、下部分割扉の上部に対して、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの外側に位置しているので、上部分割扉を外側に回動させても、上部分割扉の下部が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー内に入り込むようなことがないので、上部分割扉が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接するようなことがなく、従って、上部分割扉の回動作業を容易に行うことができるとともに、上部分割扉が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接して、物品が損傷するようなことが防止できる。
【0044】
上部分割扉と下部分割扉との閉鎖作業において、下部分割扉に重ねられている上部分割扉を、垂直方向に回動させる際にも、上部分割扉の下部が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー内に入り込むようなことがないので、上部分割扉が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接するようなことがなく、従って、上部分割扉の垂直方向への回動作業を容易に行うことができるとともに、上部分割扉が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収納されている物品に当接して、物品が損傷するようなことや、上部分割扉と下部分割扉とにより、物品を挟み込むようなことが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーの箱型に組み立てられた状態の斜視図である。
【図2】図2は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳み途中の斜視図である。
【図3】図3は本発明の折り畳みコンテナーが高さの低いコンパクトな状態に折り畳まれた状態の斜視図である。
【図4】図4は本発明の折り畳みコンテナーを構成する一方の分割側壁とはね上げ側壁の部分斜視図である。
【図5】図5は本発明の折り畳みコンテナーの正面図である。
【図6】図6は本発明の折り畳みコンテナーを構成する上部分割扉と下部分割扉の分解斜視図である。
【図7】図7は本発明の折り畳みコンテナーを構成する上部分割扉の分解斜視図である。
【図8】図8は本発明の折り畳みコンテナーの上部分割扉とサイドロック部材の部分分解斜視図である。
【図9】図9は本発明の折り畳みコンテナーを構成する上部フレームと上部分割扉等の部分斜視図である。
【図10】図10は本発明の折り畳みコンテナーを構成する上部フレームと上部分割扉の部分斜視図である。
【図11】図11は本発明の折り畳みコンテナーのはね上げ側壁に沿った垂直断面図である。
【図12】図12は図11と同様の本発明の折り畳みコンテナーのはね上げ側壁に沿った垂直断面図である。
【図13】図13は本発明の箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーが段積みされた状態の斜視図である。
【図14】図14は図11と同様の本発明の折り畳みコンテナーのはね上げ側壁に沿った垂直断面図である。
【図15】図15は従来の折り畳みコンテナーの課題を説明するための図11と同様のはね上げ側壁に沿った垂直断面図である。
【符号の説明】
K1・・・・・・・第1ロック部材
K2・・・・・・・サイドロック部材
1・・・・・・・・上部フレーム
2・・・・・・・・底部
3・・・・・・・・はね上げ側壁
4・・・・・・・・分割側壁
4’・・・・・・・上部分割側壁
4”・・・・・・・下部分割側壁
6’・・・・・・・上部分割扉
6”・・・・・・・下部分割扉
Claims (1)
- 上部フレームと、底部と、上部フレームの相対する短辺部にその上端部が枢支されているはね上げ側壁と、上部枠と該上部枠の両端部から下方に延在する側枠とからなる略逆U字状の上部分割側壁と、下部枠と該下部枠の両端部から上方に延在する側枠とからなる略U字状の下部分割側壁とを有し、前記上部分割側壁の上部枠が、上部フレームの相対する長辺部にヒンジ連結されているとともに、下部分割側壁の下部枠が、底部の長辺部にヒンジ連結されており、また、上部分割側壁の側枠の端部と下部分割側壁の側枠の端部とがヒンジ連結されており、更に、側枠の端部同士がヒンジ連結された略逆U字状の上部分割側壁と略U字状の下部分割側壁とにより形成される窓部には、上部分割扉と下部分割扉とが配設されており、上部分割扉の下部と下部分割扉の上部とがヒンジ連結されているとともに、下部分割扉の下部が、下部分割側壁の下部枠にヒンジ連結されており、更にまた、箱型に組み立てられた状態で、且つ、側枠の端部同士がヒンジ連結された略逆U字状の上部分割側壁と略U字状の下部分割側壁とにより形成された窓部が、略面一状態の上部分割扉と下部分割扉とにより閉鎖された状態においては、上部分割扉に配設されたロック部材のフック部材と上部分割側壁の上部枠に配設された係止部材とがロック状態にあるように構成されている折り畳みコンテナーであって、下部分割扉の板部の上端には、横長帯状部が連接されているとともに、上部分割扉の板部の下端から外側に延在する下部水平枠の先端には、下方に延在する垂直帯板部が形成されており、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられ、且つ、略面一状態の上部分割扉と下部分割扉とにより、側枠の端部同士がヒンジ連結された略逆U字状の上部分割側壁と略U字状の下部分割側壁とにより形成された窓部が閉鎖された状態においては、前記下部分割扉の横長帯状部と前記上部分割扉の垂直帯板部とが対向するように配置されるとともに、前記下部分割扉の横長帯状部が、折り畳みコンテナーの内側に位置し、前記上部分割扉の垂直帯板部が、折り畳みコンテナーの外側に位置するように構成することにより、上部分割扉を、上部分割扉の下部と下部分割扉の上部とのヒンジ連結部を中心に、外側に回動させた際に、上部分割扉の下部が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナー内に入り込まないように構成されていることを特徴とする折り畳みコンテナー。
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