JP3519949B2 - 施肥装置付き乗用型田植え機 - Google Patents
施肥装置付き乗用型田植え機Info
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- JP3519949B2 JP3519949B2 JP19530498A JP19530498A JP3519949B2 JP 3519949 B2 JP3519949 B2 JP 3519949B2 JP 19530498 A JP19530498 A JP 19530498A JP 19530498 A JP19530498 A JP 19530498A JP 3519949 B2 JP3519949 B2 JP 3519949B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転座席を有する
自走機体の後部に苗植え付け装置を昇降操作自在に連結
するとともに、苗植え付け装置に植付け苗の横側近くに
施肥する複数本の第1ペースト施肥ノズル、この第1ペ
ースト施肥ノズルよりも深く施肥する複数本の第2ペー
スト施肥ノズルを備えてある施肥装置付き乗用型田植え
機に関する。
自走機体の後部に苗植え付け装置を昇降操作自在に連結
するとともに、苗植え付け装置に植付け苗の横側近くに
施肥する複数本の第1ペースト施肥ノズル、この第1ペ
ースト施肥ノズルよりも深く施肥する複数本の第2ペー
スト施肥ノズルを備えてある施肥装置付き乗用型田植え
機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記乗用型田植え機において、従来、た
とえば実開平2−107927号公報に示されるよう
に、肥料タンクを自走機体の前端部に設け、肥料タンク
からのペースト肥料を施肥ノズルに供給する施肥ポン
プ、及び、この施肥ポンプを変速駆動する施肥変速装置
を自走機体の運転部の横側に設けたものがあった。すな
わち、苗植え付け装置に肥料やポンプ及び変速装置の重
量が掛からないものにしながら施肥作業ができ、ポンプ
の駆動速度を変更することによって施肥量調節できるも
のがあった。
とえば実開平2−107927号公報に示されるよう
に、肥料タンクを自走機体の前端部に設け、肥料タンク
からのペースト肥料を施肥ノズルに供給する施肥ポン
プ、及び、この施肥ポンプを変速駆動する施肥変速装置
を自走機体の運転部の横側に設けたものがあった。すな
わち、苗植え付け装置に肥料やポンプ及び変速装置の重
量が掛からないものにしながら施肥作業ができ、ポンプ
の駆動速度を変更することによって施肥量調節できるも
のがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、肥料タンクに貯
留される肥料の重量が自走機体の前端部に掛かるととも
に、ポンプ及び変速装置の重量も比較的前側に掛かり、
前輪荷重が大になるなど前後重量に関する不具合が発生
しやすくなっていた。また、ポンプ及び変速装置の重量
のために自走機体の横一端側での重量が他端側よりも著
しく重くなり、機体が斜行しやすくて運転しにくいなど
左右重量に関する不具合が発生しやすくなっていた。本
発明の目的は、苗植え付け装置の重量化を回避しながら
施肥作業できるとともに施肥量調節ができるのみなら
ず、自走機体が重量バランスのよい状態となる施肥装置
付き乗用型田植え機を得ることにある。
留される肥料の重量が自走機体の前端部に掛かるととも
に、ポンプ及び変速装置の重量も比較的前側に掛かり、
前輪荷重が大になるなど前後重量に関する不具合が発生
しやすくなっていた。また、ポンプ及び変速装置の重量
のために自走機体の横一端側での重量が他端側よりも著
しく重くなり、機体が斜行しやすくて運転しにくいなど
左右重量に関する不具合が発生しやすくなっていた。本
発明の目的は、苗植え付け装置の重量化を回避しながら
施肥作業できるとともに施肥量調節ができるのみなら
ず、自走機体が重量バランスのよい状態となる施肥装置
付き乗用型田植え機を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果は次のとおりである。
成、作用、効果は次のとおりである。
【0005】
〔構成〕
運転座席を有する自走機体の後部に苗植え付け装置を昇
降操作自在に連結するとともに、苗植え付け装置に植付
け苗の横側近くに施肥する複数本の第1ペースト施肥ノ
ズル、この第1ペースト施肥ノズルよりも深く施肥する
複数本の第2ペースト施肥ノズルを備えてある施肥装置
付き乗用型田植え機において、自走機体の前端部に配置
した左右一対の第 1 肥料タンク、この第 1 肥料タンクより
自走機体後方側に配置した第2肥料タンクを自走機体に
設け、前記左右一対の第1肥料タンクからのペースト肥
料を前記複数本の第1ペースト施肥ノズルに各別に供給
する複数個の第1施肥ポンプ、及び、この複数個の第1
施肥ポンプを変速駆動する第1施肥変速装置、前記第2
肥料タンクからのペースト肥料を前記複数本の第2ペー
スト施肥ノズルに各別に供給する複数個の第2施肥ポン
プ、この複数個の第2施肥ポンプを変速駆動する第2施
肥変速装置を、自走機体のうちの運転座席よりも後側に
位置する部分に自走機体横方向に一列に並べて設け、前
記複数個の第1施肥ポンプの隣り合う一対の第 1 施肥ポ
ンプの肥料受入れ部どうしを接続するとともに、複数個
の第1施肥ポンプのうちの最も自走機体内側に位置する
第1施肥ポンプの肥料受入れ部を、この肥料受入れ部に
一端側が接続するとともに運転部床板の下方を前後方向
に通る第1供給ホース、及び、この第1供給ホースの他
端側に中間部が接続し、両端側が第1肥料タンクの肥料
排出部に接続する自走機体横向きの第2供給ホースを介
して両第1肥料タンクの肥料排出部に接続し、前記複数
個の第2施肥ポンプの隣り合う一対の第2施肥ポンプの
肥料受入れ部どうしを接続するとともに、複数個の第2
施肥ポンプのうちの最も自走機体横方向での一端側に位
置する第2施肥ポンプの肥料受入れ部を、第2肥料タン
クの肥料排出部に接続し、前記第1施肥変速装置及び第
2施肥変速装置の入力部を、施肥変速装置の自走機体後
方側に配置してある。
降操作自在に連結するとともに、苗植え付け装置に植付
け苗の横側近くに施肥する複数本の第1ペースト施肥ノ
ズル、この第1ペースト施肥ノズルよりも深く施肥する
複数本の第2ペースト施肥ノズルを備えてある施肥装置
付き乗用型田植え機において、自走機体の前端部に配置
した左右一対の第 1 肥料タンク、この第 1 肥料タンクより
自走機体後方側に配置した第2肥料タンクを自走機体に
設け、前記左右一対の第1肥料タンクからのペースト肥
料を前記複数本の第1ペースト施肥ノズルに各別に供給
する複数個の第1施肥ポンプ、及び、この複数個の第1
施肥ポンプを変速駆動する第1施肥変速装置、前記第2
肥料タンクからのペースト肥料を前記複数本の第2ペー
スト施肥ノズルに各別に供給する複数個の第2施肥ポン
プ、この複数個の第2施肥ポンプを変速駆動する第2施
肥変速装置を、自走機体のうちの運転座席よりも後側に
位置する部分に自走機体横方向に一列に並べて設け、前
記複数個の第1施肥ポンプの隣り合う一対の第 1 施肥ポ
ンプの肥料受入れ部どうしを接続するとともに、複数個
の第1施肥ポンプのうちの最も自走機体内側に位置する
第1施肥ポンプの肥料受入れ部を、この肥料受入れ部に
一端側が接続するとともに運転部床板の下方を前後方向
に通る第1供給ホース、及び、この第1供給ホースの他
端側に中間部が接続し、両端側が第1肥料タンクの肥料
排出部に接続する自走機体横向きの第2供給ホースを介
して両第1肥料タンクの肥料排出部に接続し、前記複数
個の第2施肥ポンプの隣り合う一対の第2施肥ポンプの
肥料受入れ部どうしを接続するとともに、複数個の第2
施肥ポンプのうちの最も自走機体横方向での一端側に位
置する第2施肥ポンプの肥料受入れ部を、第2肥料タン
クの肥料排出部に接続し、前記第1施肥変速装置及び第
2施肥変速装置の入力部を、施肥変速装置の自走機体後
方側に配置してある。
【0006】〔作用〕
肥料タンクに貯留される肥料の重量が自走機体の前端部
で、施肥ポンプ及び施肥変速装置の重量が運転座席より
も後側に掛かって自走機体の前後重量が良好にバランス
する状態にして肥料タンク、施肥ポンプ及び施肥変速装
置を自走機体に支持させ、ペースト肥料をポンプによっ
て自走機体側からペースト施肥ノズルに供給するもので
ある。また、施肥変速装置によってポンプの駆動速度を
変更し、ペースト施肥ノズルに単位時間当たりに供給さ
れる肥料の量を変更するものである。
で、施肥ポンプ及び施肥変速装置の重量が運転座席より
も後側に掛かって自走機体の前後重量が良好にバランス
する状態にして肥料タンク、施肥ポンプ及び施肥変速装
置を自走機体に支持させ、ペースト肥料をポンプによっ
て自走機体側からペースト施肥ノズルに供給するもので
ある。また、施肥変速装置によってポンプの駆動速度を
変更し、ペースト施肥ノズルに単位時間当たりに供給さ
れる肥料の量を変更するものである。
【0007】
〔効果〕
肥料タンク、ポンプ及び変速装置が自走機体に支持さ
れ、肥料、ポンプ及び変速装置の重量が苗植え付け装置
に掛からないようにして施肥作業できる。施肥ポンプの
駆動速度変更によって施肥ノズルへの供給量が変化する
ことにより、施肥量を調節できる。その割りには、自走
機体の前後重量が良好にバランスし、運転しやすいなど
有利な状態を得られる。
れ、肥料、ポンプ及び変速装置の重量が苗植え付け装置
に掛からないようにして施肥作業できる。施肥ポンプの
駆動速度変更によって施肥ノズルへの供給量が変化する
ことにより、施肥量を調節できる。その割りには、自走
機体の前後重量が良好にバランスし、運転しやすいなど
有利な状態を得られる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【0013】
〔構成〕請求項1
による発明の構成において、前記第1肥料タン
クを、第1肥料タンクの前端が自走機体の前端よりも機
体前方側に突出する第1取付け位置と、この第1取付け
位置よりも機体後方側に位置する第2取付け位置とにス
ライド操作によって切り換え自在に取り付けてある。
クを、第1肥料タンクの前端が自走機体の前端よりも機
体前方側に突出する第1取付け位置と、この第1取付け
位置よりも機体後方側に位置する第2取付け位置とにス
ライド操作によって切り換え自在に取り付けてある。
【0014】〔作用〕
作業時などには、肥料タンクを第2取付け位置にスライ
ド操作することにより、肥料タンクが機体前方に突出し
ないとか、突出してもわずかで前方視界などの障害物に
なりくくしながら走行できる。機体を畦際に止めて肥料
補給を行う際、肥料タンクを第1取付け位置にスライド
操作することにより、タンクの前端側を畦に極力近づけ
て肥料を投入しやすい状態で補給できる。
ド操作することにより、肥料タンクが機体前方に突出し
ないとか、突出してもわずかで前方視界などの障害物に
なりくくしながら走行できる。機体を畦際に止めて肥料
補給を行う際、肥料タンクを第1取付け位置にスライド
操作することにより、タンクの前端側を畦に極力近づけ
て肥料を投入しやすい状態で補給できる。
【0015】
〔効果〕
走行時には、肥料タンクを前方視界などの障害になりに
くくして運転しやすく、肥料補給の際には、畦から肥料
タンクに楽に補給できる。そして、走行の場合も肥料補
給の場合も、肥料タンクをスライド操作するだけで楽に
所定の取り付け位置に切り換えられる。
くくして運転しやすく、肥料補給の際には、畦から肥料
タンクに楽に補給できる。そして、走行の場合も肥料補
給の場合も、肥料タンクをスライド操作するだけで楽に
所定の取り付け位置に切り換えられる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【0021】
〔構成〕請求項1又は2
による発明の構成において、前記第1施
肥ポンプ、前記第2施肥ポンプ、前記第1施肥変速装置
及び前記第2施肥変速装置の上方を覆うカバーを備え、
前記第1施肥変速装置及び第2施肥変速装置の変速レバ
ーを、前記カバーの下側に入り込む格納状態と、先端側
がカバーの上面よりも高レベルに位置する使用状態とに
切り換えられるように構成してある。
肥ポンプ、前記第2施肥ポンプ、前記第1施肥変速装置
及び前記第2施肥変速装置の上方を覆うカバーを備え、
前記第1施肥変速装置及び第2施肥変速装置の変速レバ
ーを、前記カバーの下側に入り込む格納状態と、先端側
がカバーの上面よりも高レベルに位置する使用状態とに
切り換えられるように構成してある。
【0022】〔作用〕
作業時には、変速レバーを格納状態にしておくことによ
り、運転部から苗植え付け装置に苗補給する際、腕や苗
などがポンプや変速装置に触れることも、変速レバーに
触れることもカバーによって回避しながら補給作業がで
きる。施肥量の調節を行う際、変速レバーを使用状態に
切り換えることにより、変速レバーの先端側を高レベル
に位置させて運転部から容易に扱いながらできる。
り、運転部から苗植え付け装置に苗補給する際、腕や苗
などがポンプや変速装置に触れることも、変速レバーに
触れることもカバーによって回避しながら補給作業がで
きる。施肥量の調節を行う際、変速レバーを使用状態に
切り換えることにより、変速レバーの先端側を高レベル
に位置させて運転部から容易に扱いながらできる。
【0023】
〔効果〕
苗植え付け装置に苗補給する際、腕や苗などがポンプ、
変速装置、変速レバーに触れて損傷するとか誤操作する
とかのトラブルが発生することを回避できる。しかも、
施肥量の調節を行う際には、変速レバーを容易に扱って
楽にできる。
変速装置、変速レバーに触れて損傷するとか誤操作する
とかのトラブルが発生することを回避できる。しかも、
施肥量の調節を行う際には、変速レバーを容易に扱って
楽にできる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【0033】
〔構成〕請求項1〜3
のいずれか1項による発明の構成におい
て、前記複数個の第1施肥ポンプ及び第2施肥ポンプそ
れぞれに、入力部の回動力をポンプ体に断続するクラッ
チを備えてある。
て、前記複数個の第1施肥ポンプ及び第2施肥ポンプそ
れぞれに、入力部の回動力をポンプ体に断続するクラッ
チを備えてある。
【0034】〔作用〕
ポンプ毎にクラッチで駆動を入り切り操作し、施肥ノズ
ル毎に圃場に対する肥料供給を行う状態と、肥料供給を
停止する状態とに切り換えられる。
ル毎に圃場に対する肥料供給を行う状態と、肥料供給を
停止する状態とに切り換えられる。
【0035】
〔効果〕
植付け条数を少なくして調節して苗植え付けする際、植
付け停止条に対応する施肥ノズルだけを肥料供給停止の
状態に切り換え、その施肥ノズルも肥料供給する場合の
如く肥料が無駄になるとか害になるとかの問題を起こさ
ないで作業できる。
付け停止条に対応する施肥ノズルだけを肥料供給停止の
状態に切り換え、その施肥ノズルも肥料供給する場合の
如く肥料が無駄になるとか害になるとかの問題を起こさ
ないで作業できる。
【0036】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【0037】
〔構成〕請求項1〜4
のいずれか1項による発明の構成におい
て、前記第1施肥ポンプ及び第2施肥ポンプに、これの
肥料吐出圧に基づいて詰まり検出する詰まりセンサを取
り付けてある。
て、前記第1施肥ポンプ及び第2施肥ポンプに、これの
肥料吐出圧に基づいて詰まり検出する詰まりセンサを取
り付けてある。
【0038】〔作用〕
施肥ポンプに詰まりが発生すると、その吐出圧が高くな
ることにより、詰まりセンサが作用して情報を出力す
る。また、施肥ポンプに接続している肥料ホースや施肥
ノズルに詰まりが発生すると、それらの内部圧が高くな
るに伴って施肥ポンプの吐出圧も高くなり、施肥ポンプ
に取り付けてある詰まりセンサが作用して情報を出力す
る。
ることにより、詰まりセンサが作用して情報を出力す
る。また、施肥ポンプに接続している肥料ホースや施肥
ノズルに詰まりが発生すると、それらの内部圧が高くな
るに伴って施肥ポンプの吐出圧も高くなり、施肥ポンプ
に取り付けてある詰まりセンサが作用して情報を出力す
る。
【0039】
〔効果〕
施肥ポンプ、肥料ホース、施肥ノズルのいずれに詰まり
が発生しても、同一の詰まりセンサを用いる簡単な検出
構造によって詰まり発生の情報を得ることができる。
が発生しても、同一の詰まりセンサを用いる簡単な検出
構造によって詰まり発生の情報を得ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、左右
一対の駆動及び操向操作自在な前車輪1,1と左右一対
の駆動自在な後車輪2,2とによって自走し、エンジン
を有する原動部、この原動部の両横側に位置する予備苗
載せ台装置3及び乗降用ステップ4、運転座席5を有す
る運転部が備えられている自走機体の後部に、リフトシ
リンダ6によって上下に揺動操作自在なリンク機構7を
介して昇降操作するように苗植え付け装置10を連結す
るとともに、自走機体から回転軸8によって苗植え付け
装置10に動力伝達するように構成してある。苗植え付
け装置10に植え付け機体の横方向に並べて備えてある
複数個のペースト施肥ノズル21,22を有する施肥装
置を装備させ、もって、圃場に複数条の稲苗を植え付け
ていく苗植え作業と、複数条のペースト肥料を供給して
いく施肥作業とが同時にできるように乗用型の施肥装置
付き田植え機を構成してある。
一対の駆動及び操向操作自在な前車輪1,1と左右一対
の駆動自在な後車輪2,2とによって自走し、エンジン
を有する原動部、この原動部の両横側に位置する予備苗
載せ台装置3及び乗降用ステップ4、運転座席5を有す
る運転部が備えられている自走機体の後部に、リフトシ
リンダ6によって上下に揺動操作自在なリンク機構7を
介して昇降操作するように苗植え付け装置10を連結す
るとともに、自走機体から回転軸8によって苗植え付け
装置10に動力伝達するように構成してある。苗植え付
け装置10に植え付け機体の横方向に並べて備えてある
複数個のペースト施肥ノズル21,22を有する施肥装
置を装備させ、もって、圃場に複数条の稲苗を植え付け
ていく苗植え作業と、複数条のペースト肥料を供給して
いく施肥作業とが同時にできるように乗用型の施肥装置
付き田植え機を構成してある。
【0041】前記施肥装置は、自走機体に設けた3個の
肥料タンク23,24、自走機体の運転座席5よりも後
側に位置する部分に設けた複数個の施肥ポンプ25,2
6と2個の施肥変速装置27,28、前記複数個の施肥
ノズル21,22のそれぞれで成り、各肥料タンク2
3,24にペースト肥料を貯留しておくと、各施肥ポン
プ25,26が施肥変速装置27,28によって駆動さ
れて肥料タンク23,24からのペースト肥料を施肥ノ
ズル21,22に供給し、各施肥ノズル21,22が施
肥ポンプ25,26からのペースト肥料を苗植え付け装
置10による植え付け苗の近くで圃場泥土に供給してい
く。詳しくは、次の如く構成してある。
肥料タンク23,24、自走機体の運転座席5よりも後
側に位置する部分に設けた複数個の施肥ポンプ25,2
6と2個の施肥変速装置27,28、前記複数個の施肥
ノズル21,22のそれぞれで成り、各肥料タンク2
3,24にペースト肥料を貯留しておくと、各施肥ポン
プ25,26が施肥変速装置27,28によって駆動さ
れて肥料タンク23,24からのペースト肥料を施肥ノ
ズル21,22に供給し、各施肥ノズル21,22が施
肥ポンプ25,26からのペースト肥料を苗植え付け装
置10による植え付け苗の近くで圃場泥土に供給してい
く。詳しくは、次の如く構成してある。
【0042】図1及び図2に示すように、3個の肥料タ
ンク23,24のうちの側条施肥用の2個の第1肥料タ
ンク23,23は、自走機体の前端部のうちの原動部の
両横側に振り分けて配置し、深層施肥用の1個の第2肥
料タンク24は、自走機体の運転座席5の横側における
後輪フェンダーの上方に配置してある。両第1肥料タン
ク23,23は、図3〜図6に示す取付け構造によって
自走機体に支持させてある。すなわち、自走機体の機体
フレームのうちのエンジン搭載部分から機体横外側に向
かって延出するタンクステー29に、前記予備苗載せ台
装置3の最下段苗載せ台の下方に配置したタンク支持台
30を支持させ、このタンク支持台30に、第1肥料タ
ンク23の底部に板金部材を付設して形成してある取付
け部23aを連結してある。
ンク23,24のうちの側条施肥用の2個の第1肥料タ
ンク23,23は、自走機体の前端部のうちの原動部の
両横側に振り分けて配置し、深層施肥用の1個の第2肥
料タンク24は、自走機体の運転座席5の横側における
後輪フェンダーの上方に配置してある。両第1肥料タン
ク23,23は、図3〜図6に示す取付け構造によって
自走機体に支持させてある。すなわち、自走機体の機体
フレームのうちのエンジン搭載部分から機体横外側に向
かって延出するタンクステー29に、前記予備苗載せ台
装置3の最下段苗載せ台の下方に配置したタンク支持台
30を支持させ、このタンク支持台30に、第1肥料タ
ンク23の底部に板金部材を付設して形成してある取付
け部23aを連結してある。
【0043】前記左右側のタンク支持台30,30のい
ずれもにおいて、第1肥料タンク23が連結しているタ
ンク側支持台部分30aの両横側に前後一対のローラ3
1,31を回動自在に支持させるとともに、前記タンク
ステー29に連結している機体側支持台部分30bの両
横側に前記前後一対のローラ31,31を転動自在に支
持する自走機体前後向きの支持レール部30cを備えさ
せてある。前記タンク側支持台部分30aの前端側から
機体前方側に延出するロックレバー32をタンク側支持
台部分30aに対して図6に示すロック解除方向off
に回動操作してロックレバー32の基端側から延出して
いるロックピン32aを前記一対の支持レール部30
c,30cのうちの一方の支持レール部30cに備えて
ある切欠き30dから抜き外すことにより、タンク側支
持台部分30aを機体側支持台部分30bに対して両支
持レール部30a,30aに沿わせて機体前後方向にス
ライド操作できる。そして、前記ロックレバー32をこ
れの基端側に取り付けてあるロックばね32bによって
ロック解除方向offとは逆方向に回動させて前記ロッ
クピン32aを支持レール部30cの前記切欠き30d
に入り込ませることにより、タンク側支持台部分30a
を機体側支持台部分30bに対してスライドロックでき
る。つまり、両第1肥料タンク23,23のいずれもに
おいて、タンク側支持台部分30aのロックピン32a
によるスライドロックを解除した状態にすると、第1肥
料タンク23を支持レール部30cに沿わせて自走機体
の前後方向にスライド操作でき、図1及び図3に二点鎖
線で示す如く第1肥料タンク23の前端が自走機体の前
端よりも機体前方側に突出する第1取付け位置と、図1
及び図3に実線で示す如く第1肥料タンク23の全体が
前記第1取付け位置よりも機体後方側に位置する第2取
付け位置とに切り換えできるようにしてある。すなわ
ち、第1肥料タンク23に肥料補給する際、第1肥料タ
ンク23を前記第1取付け位置にし、上下に揺動開閉自
在な蓋体23bが付いている肥料投入口を予備苗載せ台
装置3から前方側に突出させ、予備苗載せ台装置3の苗
載せ台を取り外さなくとも肥料投入できるようにすると
か、これとともに畦から容易に肥料投入できるように肥
料投入口を畦に近づけるのである。そして、作業時など
走行する際には、第1肥料タンク23を前記第2取付け
位置にして前方視界の障害などになりにくくするのであ
る。このとき、タンク側支持台部分30aをロックピン
32aによってスライドロックすることにより、第1肥
料タンク23を第2取付け位置に固定しておく。
ずれもにおいて、第1肥料タンク23が連結しているタ
ンク側支持台部分30aの両横側に前後一対のローラ3
1,31を回動自在に支持させるとともに、前記タンク
ステー29に連結している機体側支持台部分30bの両
横側に前記前後一対のローラ31,31を転動自在に支
持する自走機体前後向きの支持レール部30cを備えさ
せてある。前記タンク側支持台部分30aの前端側から
機体前方側に延出するロックレバー32をタンク側支持
台部分30aに対して図6に示すロック解除方向off
に回動操作してロックレバー32の基端側から延出して
いるロックピン32aを前記一対の支持レール部30
c,30cのうちの一方の支持レール部30cに備えて
ある切欠き30dから抜き外すことにより、タンク側支
持台部分30aを機体側支持台部分30bに対して両支
持レール部30a,30aに沿わせて機体前後方向にス
ライド操作できる。そして、前記ロックレバー32をこ
れの基端側に取り付けてあるロックばね32bによって
ロック解除方向offとは逆方向に回動させて前記ロッ
クピン32aを支持レール部30cの前記切欠き30d
に入り込ませることにより、タンク側支持台部分30a
を機体側支持台部分30bに対してスライドロックでき
る。つまり、両第1肥料タンク23,23のいずれもに
おいて、タンク側支持台部分30aのロックピン32a
によるスライドロックを解除した状態にすると、第1肥
料タンク23を支持レール部30cに沿わせて自走機体
の前後方向にスライド操作でき、図1及び図3に二点鎖
線で示す如く第1肥料タンク23の前端が自走機体の前
端よりも機体前方側に突出する第1取付け位置と、図1
及び図3に実線で示す如く第1肥料タンク23の全体が
前記第1取付け位置よりも機体後方側に位置する第2取
付け位置とに切り換えできるようにしてある。すなわ
ち、第1肥料タンク23に肥料補給する際、第1肥料タ
ンク23を前記第1取付け位置にし、上下に揺動開閉自
在な蓋体23bが付いている肥料投入口を予備苗載せ台
装置3から前方側に突出させ、予備苗載せ台装置3の苗
載せ台を取り外さなくとも肥料投入できるようにすると
か、これとともに畦から容易に肥料投入できるように肥
料投入口を畦に近づけるのである。そして、作業時など
走行する際には、第1肥料タンク23を前記第2取付け
位置にして前方視界の障害などになりにくくするのであ
る。このとき、タンク側支持台部分30aをロックピン
32aによってスライドロックすることにより、第1肥
料タンク23を第2取付け位置に固定しておく。
【0044】図2,図7及び図8に示すように、複数個
の施肥ポンプ25,26及び施肥変速装置27,28
は、両変速装置27,28が運転座席5の直後方又はそ
の近くに位置し、複数個の施肥ポンプ25,26が側条
施肥用の複数個の第1施肥ポンプ25,25で成る第1
ポンプ群と、深層施肥用の複数個の第2施肥ポンプ2
6,26で成る第2ポンプ群とに別れるとともに第1ポ
ンプ群と第2ポンプ群とが両変速装置27,28の両横
側方に別れて位置するように配置し、そして、自走機体
の左右一対の機体前後向きのメインフレーム9,9の後
端部に左右一対の脚部33a,33aが各別に連結する
ことによって自走機体に支持されている支持台33の載
置面上に取付けボルトによって締め付け固定することに
より、自走機体の後端部に支持させてある。
の施肥ポンプ25,26及び施肥変速装置27,28
は、両変速装置27,28が運転座席5の直後方又はそ
の近くに位置し、複数個の施肥ポンプ25,26が側条
施肥用の複数個の第1施肥ポンプ25,25で成る第1
ポンプ群と、深層施肥用の複数個の第2施肥ポンプ2
6,26で成る第2ポンプ群とに別れるとともに第1ポ
ンプ群と第2ポンプ群とが両変速装置27,28の両横
側方に別れて位置するように配置し、そして、自走機体
の左右一対の機体前後向きのメインフレーム9,9の後
端部に左右一対の脚部33a,33aが各別に連結する
ことによって自走機体に支持されている支持台33の載
置面上に取付けボルトによって締め付け固定することに
より、自走機体の後端部に支持させてある。
【0045】前記第2肥料タンク24は、前記支持台3
3から機体前方向きに延出するタンク支持アーム24a
に支持させてある。
3から機体前方向きに延出するタンク支持アーム24a
に支持させてある。
【0046】図9及び図11に示すように、各第1施肥
ポンプ25及び各第2施肥ポンプ26は、入力部として
の入力軸25a,26aを一端側に回転自在に支持する
入力ケースC1、この入力ケースC1の他端側に前記入
力軸25a,26aと同一の配置レベルに位置させて備
えてある左右一対の肥料受入れ部としての肥料受入れ口
25b,26b、前記入力ケースC1の前記肥料受入れ
口25b,26bが位置する方の端部にポンプケースC
2が連結ボルトによって連結しているポンプ本体、この
ポンプ本体の螺旋棒形状のポンプ体Pに継ぎ手によって
一体回転自在に連結する状態で前記入力ケースC1の内
部に回転自在に位置する伝動軸DS、この伝動軸DSと
前記入力軸25a,26aとの間に位置する噛合い形式
のクラッチ34を備えており、このクラッチ34の可動
クラッチ体にフォーク部34aが係合しているとともに
前記入力ケースC1に枢支軸34bによって揺動自在に
支持されているレバー基部と、このレバー基部から一体
揺動自在に延出するレバー先端部とで成るクラッチレバ
ー34cの揺動操作によって前記クラッチ34を切り換
え操作することにより、ペースト肥料を前記ポンプケー
スC2の端部に備えてある吐出筒部25c,26cから
送り出したり、この送出を停止したりする。すなわち、
クラッチ34を入りに切り換え操作すると、このクラッ
チ34が入力軸25a,26aと伝動軸DSとを一体回
動するように連結することによって入力軸25a,26
aをポンプPに動力伝達するように接続し、ポンプ体P
がポンプ室内に位置するゴム製のポンプチューブPTの
内部で回転駆動され、肥料受入れ口25b,26bから
入力ケースC1内の肥料室Hに送り込まれるペースト肥
料をポンプチューブPTの内部に導入し、ポンプ室の終
端側に連通する肥料吐出筒部25c,26cから送り出
す。そして、クラッチ34を切りに切り換え操作する
と、このクラッチ34が入力軸25a,26aと伝動軸
DSとの連結を断つことによって入力軸25a,26a
のポンプPに対する接続を断ち、ポンプ体Pが回動停止
してペースト肥料の送り出しを停止する。
ポンプ25及び各第2施肥ポンプ26は、入力部として
の入力軸25a,26aを一端側に回転自在に支持する
入力ケースC1、この入力ケースC1の他端側に前記入
力軸25a,26aと同一の配置レベルに位置させて備
えてある左右一対の肥料受入れ部としての肥料受入れ口
25b,26b、前記入力ケースC1の前記肥料受入れ
口25b,26bが位置する方の端部にポンプケースC
2が連結ボルトによって連結しているポンプ本体、この
ポンプ本体の螺旋棒形状のポンプ体Pに継ぎ手によって
一体回転自在に連結する状態で前記入力ケースC1の内
部に回転自在に位置する伝動軸DS、この伝動軸DSと
前記入力軸25a,26aとの間に位置する噛合い形式
のクラッチ34を備えており、このクラッチ34の可動
クラッチ体にフォーク部34aが係合しているとともに
前記入力ケースC1に枢支軸34bによって揺動自在に
支持されているレバー基部と、このレバー基部から一体
揺動自在に延出するレバー先端部とで成るクラッチレバ
ー34cの揺動操作によって前記クラッチ34を切り換
え操作することにより、ペースト肥料を前記ポンプケー
スC2の端部に備えてある吐出筒部25c,26cから
送り出したり、この送出を停止したりする。すなわち、
クラッチ34を入りに切り換え操作すると、このクラッ
チ34が入力軸25a,26aと伝動軸DSとを一体回
動するように連結することによって入力軸25a,26
aをポンプPに動力伝達するように接続し、ポンプ体P
がポンプ室内に位置するゴム製のポンプチューブPTの
内部で回転駆動され、肥料受入れ口25b,26bから
入力ケースC1内の肥料室Hに送り込まれるペースト肥
料をポンプチューブPTの内部に導入し、ポンプ室の終
端側に連通する肥料吐出筒部25c,26cから送り出
す。そして、クラッチ34を切りに切り換え操作する
と、このクラッチ34が入力軸25a,26aと伝動軸
DSとの連結を断つことによって入力軸25a,26a
のポンプPに対する接続を断ち、ポンプ体Pが回動停止
してペースト肥料の送り出しを停止する。
【0047】図7,図8,図11に示すように、複数個
の第1施肥ポンプ25・も、複数個の第2施肥ポンプ2
6・も、各ポンプ25,26の入力軸25a,26aが
機体前方向きになるようにして、かつ、隣接し合う一対
のポンプ25,25、26,26の前記肥料受入れ口2
5b,26bどうしが直接に接続し合うようにして機体
横方向に一直線状に並べてあり、そして、前記肥料受入
れ口25b,26bを形成している連結用フランジを貫
通して各ポンプ21,25の連結用フランジを締め付け
連結する連結ボルト35の作用によって一つのポンプ群
に連結固定してある。すなわち、複数個の第1施肥ポン
プ25・で成る第1ポンプ群においても、複数個の第2
施肥ポンプ26・で成る第2ポンプ群においても、全て
のポンプ25,26を各ポンプ25,26の前記肥料室
Hが連通するように連結してある。前記第1ポンプ群に
おいて、複数個の第1施肥ポンプ25,25のうちの最
も機体横外側に位置する第1施肥ポンプ25の前記施肥
受入れ口25bに肥料が漏れ出ないように閉じ部材36
を取り付け、最も機体内側に位置する第1施肥ポンプ2
5の前記肥料受入れ口25bに接続するホース継ぎ手3
7の下端側を、このホース継ぎ手37から機体前方側に
運転部床板の下方の前記両機体メインフレーム9,9よ
りも機体右横側に位置する箇所を通って運転部の運転用
ステップの下方に至る可撓性ホースで成る第1供給ホー
ス38、この第1供給ホース38に中間部が接続し、一
端側が前記一対の第1施肥タンク23,23のうちの一
方の施肥タンク23の肥料排出部に、他端側が前記一対
の第1施肥タンク23,23のうちの他方の施肥タンク
23の肥料排出部にそれぞれ接続する第2供給ホース3
9を介して両第1肥料タンク23,23の肥料排出部に
接続してある。前記第2ポンプ群において、複数個の第
2施肥ポンプ26,26のうちの最も機体横外側に位置
する第2施肥ポンプ26の前記施肥受入れ口26bに肥
料が漏れ出ないように閉じ部材36を取り付け、最も機
体内側に位置する第2施肥ポンプ26の前記肥料受入れ
口26bに接続するホース継ぎ手40の下端側を、この
ホース継ぎ手40から前記支持台33の下方を通って前
記第2肥料タンク24の底部に至る第3供給ホース41
によって第2肥料タンク24の肥料排出部に接続してあ
る。第1ポンプ群に付設の閉じ部材36も、第2ポンプ
群に付設の閉じ部材36も、肥料受入れ口25a,26
aに一端側が接続する短管部材36aと、この短管部材
36aの他端側にネジによって着脱することによって短
管部材36aの開口で成るポンプ清掃用開口を開閉する
キャップ36bとによって構成してある。これにより、
左右の第1肥料タンク23に供給したペースト肥料が第
2供給ホース39から第1供給ホース38に流入して合
流し、その後、ホース継ぎ手37から各第1施肥ポンプ
25の肥料室Hに流入して全ての第1施肥ポンプ25・
に分配供給される。そして、第2肥料タンク24に供給
したペースト肥料が第3供給ホース41からホース継ぎ
手40に流入し、このホース継ぎ手40から各第2施肥
ポンプ26の肥料室Hに流入して全ての第2施肥ポンプ
26・に分配供給される。
の第1施肥ポンプ25・も、複数個の第2施肥ポンプ2
6・も、各ポンプ25,26の入力軸25a,26aが
機体前方向きになるようにして、かつ、隣接し合う一対
のポンプ25,25、26,26の前記肥料受入れ口2
5b,26bどうしが直接に接続し合うようにして機体
横方向に一直線状に並べてあり、そして、前記肥料受入
れ口25b,26bを形成している連結用フランジを貫
通して各ポンプ21,25の連結用フランジを締め付け
連結する連結ボルト35の作用によって一つのポンプ群
に連結固定してある。すなわち、複数個の第1施肥ポン
プ25・で成る第1ポンプ群においても、複数個の第2
施肥ポンプ26・で成る第2ポンプ群においても、全て
のポンプ25,26を各ポンプ25,26の前記肥料室
Hが連通するように連結してある。前記第1ポンプ群に
おいて、複数個の第1施肥ポンプ25,25のうちの最
も機体横外側に位置する第1施肥ポンプ25の前記施肥
受入れ口25bに肥料が漏れ出ないように閉じ部材36
を取り付け、最も機体内側に位置する第1施肥ポンプ2
5の前記肥料受入れ口25bに接続するホース継ぎ手3
7の下端側を、このホース継ぎ手37から機体前方側に
運転部床板の下方の前記両機体メインフレーム9,9よ
りも機体右横側に位置する箇所を通って運転部の運転用
ステップの下方に至る可撓性ホースで成る第1供給ホー
ス38、この第1供給ホース38に中間部が接続し、一
端側が前記一対の第1施肥タンク23,23のうちの一
方の施肥タンク23の肥料排出部に、他端側が前記一対
の第1施肥タンク23,23のうちの他方の施肥タンク
23の肥料排出部にそれぞれ接続する第2供給ホース3
9を介して両第1肥料タンク23,23の肥料排出部に
接続してある。前記第2ポンプ群において、複数個の第
2施肥ポンプ26,26のうちの最も機体横外側に位置
する第2施肥ポンプ26の前記施肥受入れ口26bに肥
料が漏れ出ないように閉じ部材36を取り付け、最も機
体内側に位置する第2施肥ポンプ26の前記肥料受入れ
口26bに接続するホース継ぎ手40の下端側を、この
ホース継ぎ手40から前記支持台33の下方を通って前
記第2肥料タンク24の底部に至る第3供給ホース41
によって第2肥料タンク24の肥料排出部に接続してあ
る。第1ポンプ群に付設の閉じ部材36も、第2ポンプ
群に付設の閉じ部材36も、肥料受入れ口25a,26
aに一端側が接続する短管部材36aと、この短管部材
36aの他端側にネジによって着脱することによって短
管部材36aの開口で成るポンプ清掃用開口を開閉する
キャップ36bとによって構成してある。これにより、
左右の第1肥料タンク23に供給したペースト肥料が第
2供給ホース39から第1供給ホース38に流入して合
流し、その後、ホース継ぎ手37から各第1施肥ポンプ
25の肥料室Hに流入して全ての第1施肥ポンプ25・
に分配供給される。そして、第2肥料タンク24に供給
したペースト肥料が第3供給ホース41からホース継ぎ
手40に流入し、このホース継ぎ手40から各第2施肥
ポンプ26の肥料室Hに流入して全ての第2施肥ポンプ
26・に分配供給される。
【0048】図1及び図2に示すように、前記複数本の
施肥ノズル21,22のうちの一部の複数本の第1施肥
ノズル21・は、苗植え付け装置10が備える複数個の
苗植え付け機構11・それぞれの横側近くに1本ずつ位
置するようにして植付け機体横方向に並べ、施肥ノズル
21の先端側が接地フロート12の底面よりも下方に突
出するようにして接地フロート12に取り付けてあると
ともに、各第1施肥ノズル21の基端側を施肥ホース4
2によって前記複数個の第1施肥ポンプ25・のうちの
いずれか一つの施肥ポンプ25の前記肥料吐出筒部25
cに接続してある。前記複数本の施肥ノズル21,22
のうちの残りの複数本の第2施肥ノズル22・は、苗植
え付け装置10が備える複数個の前記接地フロート12
それぞれの先端側の横方向での中央部に1本ずつ位置す
るようにして植付け機体横方向に並べ、施肥ノズル22
の先端側が接地フロート12の底面よりも下方に第1施
肥ノズル21よりも長く突出するようにして接地フロー
ト12に取り付けてあるとともに、各第2施肥ノズル2
2の基端側を施肥ホース43によって前記複数個の第2
施肥ポンプ26・のうちのいずれか一つの施肥ポンプ2
6の前記肥料吐出筒部26cに接続してある。
施肥ノズル21,22のうちの一部の複数本の第1施肥
ノズル21・は、苗植え付け装置10が備える複数個の
苗植え付け機構11・それぞれの横側近くに1本ずつ位
置するようにして植付け機体横方向に並べ、施肥ノズル
21の先端側が接地フロート12の底面よりも下方に突
出するようにして接地フロート12に取り付けてあると
ともに、各第1施肥ノズル21の基端側を施肥ホース4
2によって前記複数個の第1施肥ポンプ25・のうちの
いずれか一つの施肥ポンプ25の前記肥料吐出筒部25
cに接続してある。前記複数本の施肥ノズル21,22
のうちの残りの複数本の第2施肥ノズル22・は、苗植
え付け装置10が備える複数個の前記接地フロート12
それぞれの先端側の横方向での中央部に1本ずつ位置す
るようにして植付け機体横方向に並べ、施肥ノズル22
の先端側が接地フロート12の底面よりも下方に第1施
肥ノズル21よりも長く突出するようにして接地フロー
ト12に取り付けてあるとともに、各第2施肥ノズル2
2の基端側を施肥ホース43によって前記複数個の第2
施肥ポンプ26・のうちのいずれか一つの施肥ポンプ2
6の前記肥料吐出筒部26cに接続してある。
【0049】図1,図7及び図8に示すように、自走機
体の前記施肥変速装置27,28よりも機体前方側に位
置する箇所に存在する動力取り出し部としての動力取り
出し軸46が一端側に備えられている動力取り出しミッ
ションケース47を運転部の下方に、前記機体メインフ
レーム9から延出する支持アームなどに支持される状態
で設けてある。ミッショッンケース47の内部には、自
走機体の前部に位置するミッションケース48の内部の
植付けミッション(図示せず)の回転出力を前記回転軸
8に伝達する六角軸で成る伝動軸49の回動力を前記動
力取り出し軸46に伝達するチェーン伝動機構及びギヤ
機構を設けてあることにより、前記植え付けミッション
が備える植え付けクラッチによって苗植え付け装置10
の駆動を停止操作された際には、動力取り出し軸46か
らの動力取り出しが不能になり、苗植え付け装置10を
駆動するよう操作された際には、動力取り出し軸46か
らの動力取り出しが可能になる。前記動力取り出し軸4
6に直接に連結する自在継ぎ手部50a、及び、動力取
り出し軸46側とは反対側の端部に位置する自在継ぎ手
部50aを備える回転軸50によって前記動力取り出し
軸46に連結する伝動軸51を、前記両施肥変速装置2
7,28のうちの一方の施肥変速装置28の下方に前記
脚部33aから延出する支持部材に支持させた状態で設
けるとともに、前記伝動軸51が一体回転自在に備える
一対のチェーンスプロケットのうちの一方のチェーンス
プロケットと、前記両施肥変速装置27,28のうちの
一方の第1施肥変速装置27の変速ケースから機体後方
側に突出する入力部としての入力軸27aが一体回動自
在に備えるチェーンスプロケットとにわたって伝動チェ
ーン52aを巻回し、伝動軸51が備える一対のチェー
ンスプロケットのうちの他方のチェーンスプロケット
と、前記両施肥変速装置27,28のうちの他方の第2
施肥変速装置28の変速ケースから機体後方側に突出す
る入力部としての入力軸28aが一体回動自在に備える
チェーンスプロケットとにわたって伝動チェーン52b
を巻回してある。前記回転軸50は、前記一対の機体メ
インフレーム9,9に対して前記第1供給ホース38と
は反対側に位置するように配置してある。
体の前記施肥変速装置27,28よりも機体前方側に位
置する箇所に存在する動力取り出し部としての動力取り
出し軸46が一端側に備えられている動力取り出しミッ
ションケース47を運転部の下方に、前記機体メインフ
レーム9から延出する支持アームなどに支持される状態
で設けてある。ミッショッンケース47の内部には、自
走機体の前部に位置するミッションケース48の内部の
植付けミッション(図示せず)の回転出力を前記回転軸
8に伝達する六角軸で成る伝動軸49の回動力を前記動
力取り出し軸46に伝達するチェーン伝動機構及びギヤ
機構を設けてあることにより、前記植え付けミッション
が備える植え付けクラッチによって苗植え付け装置10
の駆動を停止操作された際には、動力取り出し軸46か
らの動力取り出しが不能になり、苗植え付け装置10を
駆動するよう操作された際には、動力取り出し軸46か
らの動力取り出しが可能になる。前記動力取り出し軸4
6に直接に連結する自在継ぎ手部50a、及び、動力取
り出し軸46側とは反対側の端部に位置する自在継ぎ手
部50aを備える回転軸50によって前記動力取り出し
軸46に連結する伝動軸51を、前記両施肥変速装置2
7,28のうちの一方の施肥変速装置28の下方に前記
脚部33aから延出する支持部材に支持させた状態で設
けるとともに、前記伝動軸51が一体回転自在に備える
一対のチェーンスプロケットのうちの一方のチェーンス
プロケットと、前記両施肥変速装置27,28のうちの
一方の第1施肥変速装置27の変速ケースから機体後方
側に突出する入力部としての入力軸27aが一体回動自
在に備えるチェーンスプロケットとにわたって伝動チェ
ーン52aを巻回し、伝動軸51が備える一対のチェー
ンスプロケットのうちの他方のチェーンスプロケット
と、前記両施肥変速装置27,28のうちの他方の第2
施肥変速装置28の変速ケースから機体後方側に突出す
る入力部としての入力軸28aが一体回動自在に備える
チェーンスプロケットとにわたって伝動チェーン52b
を巻回してある。前記回転軸50は、前記一対の機体メ
インフレーム9,9に対して前記第1供給ホース38と
は反対側に位置するように配置してある。
【0050】図7に示すように、前記第1施肥変速装置
27の変速ケースから機体前方側に突出する出力部とし
ての出力軸27bが一体回動自在に備えるチェーンスプ
ロケットと、前記複数個の第1施肥ポンプ25のうちの
第1施肥変速装置27に最も近くに位置する第1施肥ポ
ンプ25の入力軸25aが一体回動自在に備える一対の
チェーンスプロケットのうちの一方のチェーンスプロケ
ットとにわたって伝動チェーン53aを巻回し、複数個
の第1施肥ポンプ25において、隣接し合う一対の第1
施肥ポンプ25の入力軸25aどうしを伝動チェーン5
3aによって同一の回動速度で回動するように連動させ
てある。前記第2施肥変速装置28の変速ケースから機
体前方側に突出する出力部としての出力軸28bが一体
回動自在に備えるチェーンスプロケットと、前記複数個
の第2施肥ポンプ26のうちの第2施肥変速装置28に
最も近くに位置する第2施肥ポンプ26の入力軸26a
が一体回動自在に備える一対のチェーンスプロケットの
うちの一方のチェーンスプロケットとにわたって伝動チ
ェーン53bを巻回し、複数個の第2施肥ポンプ26に
おいて、隣接し合う一対の第2施肥ポンプ26の入力軸
26aどうしを伝動チェーン53bによって同一の回動
速度で回動するように連動させてある。尚、自走機体と
してホイールベースが異なるものを採用する場合、前記
動力取り出しミッションケース47の取付け位置を機体
前後方向に調節し、回転軸50として長さ変化がないも
のを使用しながら、この回転軸50の自在継ぎ手部50
aに無理な屈曲角が生じないようにする。
27の変速ケースから機体前方側に突出する出力部とし
ての出力軸27bが一体回動自在に備えるチェーンスプ
ロケットと、前記複数個の第1施肥ポンプ25のうちの
第1施肥変速装置27に最も近くに位置する第1施肥ポ
ンプ25の入力軸25aが一体回動自在に備える一対の
チェーンスプロケットのうちの一方のチェーンスプロケ
ットとにわたって伝動チェーン53aを巻回し、複数個
の第1施肥ポンプ25において、隣接し合う一対の第1
施肥ポンプ25の入力軸25aどうしを伝動チェーン5
3aによって同一の回動速度で回動するように連動させ
てある。前記第2施肥変速装置28の変速ケースから機
体前方側に突出する出力部としての出力軸28bが一体
回動自在に備えるチェーンスプロケットと、前記複数個
の第2施肥ポンプ26のうちの第2施肥変速装置28に
最も近くに位置する第2施肥ポンプ26の入力軸26a
が一体回動自在に備える一対のチェーンスプロケットの
うちの一方のチェーンスプロケットとにわたって伝動チ
ェーン53bを巻回し、複数個の第2施肥ポンプ26に
おいて、隣接し合う一対の第2施肥ポンプ26の入力軸
26aどうしを伝動チェーン53bによって同一の回動
速度で回動するように連動させてある。尚、自走機体と
してホイールベースが異なるものを採用する場合、前記
動力取り出しミッションケース47の取付け位置を機体
前後方向に調節し、回転軸50として長さ変化がないも
のを使用しながら、この回転軸50の自在継ぎ手部50
aに無理な屈曲角が生じないようにする。
【0051】前記両施肥変速装置27,28それぞれ
に、変速装置27,28の両横側に1本ずつ位置する計
2本の変速レバー27c,27c、28c,28cを備
えてある。各変速レバー27c、28cによる変速操作
構造は、図10に示す如く構成してある。すなわち、変
速レバー27c,28cを備えているリンク54が、前
記支持台33から機体前方向き側に延出するブラケット
55のアーム部55aにリンク54と一体に回動する回
転支軸54aを介して揺動自在に支持されている。前記
回転支軸54aに基端部が一体回動自在に連結している
操作アーム56の長孔56aが備えられている先端側
を、施肥変速装置27,28の変速ケースから機体前方
向きに突出するシフト軸57に固定されているとともに
先端側が前記長孔56aに摺動自在に入り込んでいる連
結ピン57aによって前記シフト軸57に連結してあ
る。変速レバー27c,28cは、リンク54が備える
筒形状のレバー取付け部54bに摺動自在に貫通させる
ことにより、図10に実線で示す格納状態と、図10に
二点鎖線で示す使用状態とに切り換えられるように取り
付けてある。すなわち、変速レバー27c,28cをレ
バー取付け部54bに対して摺動操作し、図10に実線
で示す如く変速レバー27c,28cの握り部の近くに
位置する鍔部27d,28dが変速ケースに固定されて
いるストッパー58に当接する取り付け状態にすると、
変速レバー27,28は、前記支持台33から延出する
支持部材に分離自在に連結させて全ての第1施肥ポンプ
25、全ての第2施肥ポンプ26、両施肥変速装置2
7,28の上方を覆わせるように構成してあるカバー5
9の下方に入り込む前記格納状態になる。そして、変速
レバー27c,28cの下端側に備えさせてある抜け止
めピン60が前記レバー取付け部54bに当接して変速
レバー27c,28cの抜け止めを図る取り付け状態に
すると、変速レバー27c,28cの先端側に位置する
握り部が、前記カバー59を支持台33に取り付けた場
合に位置するカバー59の上面よりも高レベルに位置す
る前記使用状態になる。
に、変速装置27,28の両横側に1本ずつ位置する計
2本の変速レバー27c,27c、28c,28cを備
えてある。各変速レバー27c、28cによる変速操作
構造は、図10に示す如く構成してある。すなわち、変
速レバー27c,28cを備えているリンク54が、前
記支持台33から機体前方向き側に延出するブラケット
55のアーム部55aにリンク54と一体に回動する回
転支軸54aを介して揺動自在に支持されている。前記
回転支軸54aに基端部が一体回動自在に連結している
操作アーム56の長孔56aが備えられている先端側
を、施肥変速装置27,28の変速ケースから機体前方
向きに突出するシフト軸57に固定されているとともに
先端側が前記長孔56aに摺動自在に入り込んでいる連
結ピン57aによって前記シフト軸57に連結してあ
る。変速レバー27c,28cは、リンク54が備える
筒形状のレバー取付け部54bに摺動自在に貫通させる
ことにより、図10に実線で示す格納状態と、図10に
二点鎖線で示す使用状態とに切り換えられるように取り
付けてある。すなわち、変速レバー27c,28cをレ
バー取付け部54bに対して摺動操作し、図10に実線
で示す如く変速レバー27c,28cの握り部の近くに
位置する鍔部27d,28dが変速ケースに固定されて
いるストッパー58に当接する取り付け状態にすると、
変速レバー27,28は、前記支持台33から延出する
支持部材に分離自在に連結させて全ての第1施肥ポンプ
25、全ての第2施肥ポンプ26、両施肥変速装置2
7,28の上方を覆わせるように構成してあるカバー5
9の下方に入り込む前記格納状態になる。そして、変速
レバー27c,28cの下端側に備えさせてある抜け止
めピン60が前記レバー取付け部54bに当接して変速
レバー27c,28cの抜け止めを図る取り付け状態に
すると、変速レバー27c,28cの先端側に位置する
握り部が、前記カバー59を支持台33に取り付けた場
合に位置するカバー59の上面よりも高レベルに位置す
る前記使用状態になる。
【0052】すなわち、第1施肥変速装置27において
も第2施肥変速装置28においても、変速操作するに当
たり、前記カバー59を取り外し、2本の変速レバー2
7c,27c、28c,28cの一方又は両方を前記使
用状態に切り換えて前記回転支軸54aの軸芯まわりで
揺動操作する。すると、リンク54が変速レバー27
c,28cと共に揺動して回転支軸54aを回動させる
ため、操作アーム56がリンク54と同一方向に揺動し
てシフト軸57を摺動操作してシフトギヤの掛け換えを
行うことにより、変速できる。そして、各変速レバー2
7c,28cを前記格納状態にすることにより、前記カ
バー59を取り付け、運転部から苗植え付け装置10の
苗載せ台13に苗補給する際に手などの身体や苗などが
施肥ポンプ25,26や施肥変速装置27,28に触れ
るなどの事態を回避するように、施肥ポンプ25,26
及び施肥変速装置27,28をカバーしておくことがで
きる。
も第2施肥変速装置28においても、変速操作するに当
たり、前記カバー59を取り外し、2本の変速レバー2
7c,27c、28c,28cの一方又は両方を前記使
用状態に切り換えて前記回転支軸54aの軸芯まわりで
揺動操作する。すると、リンク54が変速レバー27
c,28cと共に揺動して回転支軸54aを回動させる
ため、操作アーム56がリンク54と同一方向に揺動し
てシフト軸57を摺動操作してシフトギヤの掛け換えを
行うことにより、変速できる。そして、各変速レバー2
7c,28cを前記格納状態にすることにより、前記カ
バー59を取り付け、運転部から苗植え付け装置10の
苗載せ台13に苗補給する際に手などの身体や苗などが
施肥ポンプ25,26や施肥変速装置27,28に触れ
るなどの事態を回避するように、施肥ポンプ25,26
及び施肥変速装置27,28をカバーしておくことがで
きる。
【0053】図9及び図11に示すように、複数個の前
記第1施肥ポンプ25・及び第2施肥ポンプ26・それ
ぞれの前記ポンプケースC2の上部側に備えさせたセン
サー組付け孔61に詰まりセンサー62を組み付け、各
施肥ポンプ25,26の詰まりセンサー62に連係させ
た制御装置63を、運転部に位置する詰まり警報装置6
4に連係させてある。各施肥ポンプ25,26の詰まり
センサー62は、ポンプケースC2の貫通孔61aを介
してポンプ室に臨む感圧部を備える感圧センサーで成
り、前記ポンプチューブPTに作用する肥料吐出圧を検
出し、検出吐出圧が設定値以上であると肥料詰まりが発
生していると検出するとともに検出結果を電気信号とし
て制御装置63に出力する。制御装置63は、詰まりセ
ンサー62から詰まり検出の情報を入力すると、この情
報を基に、複数個の施肥ポンプ25,26のうちのいず
れの施肥ポンプが詰まり状態になっているかを判断する
とともに警報装置64に警報作動させるべき信号を出力
する。すると、警報装置64は、肥料詰まりが発生した
施肥ポンプを備える施肥系統に対応する番号を点灯させ
て表示するなど、複数個の第1施肥ポンプ25・及び第
2施肥ポンプ26・のうちのいずれの施肥ポンプを有す
る施肥系統に詰まりが発生したかを表示する。
記第1施肥ポンプ25・及び第2施肥ポンプ26・それ
ぞれの前記ポンプケースC2の上部側に備えさせたセン
サー組付け孔61に詰まりセンサー62を組み付け、各
施肥ポンプ25,26の詰まりセンサー62に連係させ
た制御装置63を、運転部に位置する詰まり警報装置6
4に連係させてある。各施肥ポンプ25,26の詰まり
センサー62は、ポンプケースC2の貫通孔61aを介
してポンプ室に臨む感圧部を備える感圧センサーで成
り、前記ポンプチューブPTに作用する肥料吐出圧を検
出し、検出吐出圧が設定値以上であると肥料詰まりが発
生していると検出するとともに検出結果を電気信号とし
て制御装置63に出力する。制御装置63は、詰まりセ
ンサー62から詰まり検出の情報を入力すると、この情
報を基に、複数個の施肥ポンプ25,26のうちのいず
れの施肥ポンプが詰まり状態になっているかを判断する
とともに警報装置64に警報作動させるべき信号を出力
する。すると、警報装置64は、肥料詰まりが発生した
施肥ポンプを備える施肥系統に対応する番号を点灯させ
て表示するなど、複数個の第1施肥ポンプ25・及び第
2施肥ポンプ26・のうちのいずれの施肥ポンプを有す
る施肥系統に詰まりが発生したかを表示する。
【0054】つまり、苗植え付け装置10を接地フロー
ト12が圃場泥土に接触する下降作業レベルにして自走
機体を走行させる。すると、複数個の接地フロート12
・が泥面上を移動して苗植え予定箇所を整地していき、
複数個の苗植え付け機構11・のそれぞれが苗載せ台1
3に載置されているマット条苗から一株分のブロック苗
を取り出して前記整地箇所に植え付けていく。この苗植
え作業を行うに伴い、ミッションケース48の植え付け
ミッションからの出力される回動力が動力取り出し部4
6から回転軸50及び伝動軸51を介して両施肥変速装
置27,28に伝達され、両施肥変速装置27,28の
うちの第1施肥変速装置27が複数個の第1施肥ポンプ
25を、第2施肥変速装置28が複数個の第2施肥ポン
プ26をそれぞれ駆動する。複数個の第1施肥ポンプ2
5・が左右の第1肥料タンク23,23から第1及び第
2供給ホース38,39を介して供給されるペースト肥
料を複数本の第1施肥ノズル21に各別に施肥ホース4
2を介して供給し、各第1施肥ノズル21が植え付け苗
の横側近くの圃場泥土にペースト肥料を線状に供給して
いく。複数個の第2施肥ポンプ26・が第2肥料タンク
24から第3供給ホース41を介して供給されるペース
ト肥料を複数本の第2施肥ノズル22に各別に供給し、
各第2施肥ノズル22が植え付け苗どうしの間の圃場泥
土に各第1施肥ノズル21よりも深くペースト肥料を線
状に供給していく。
ト12が圃場泥土に接触する下降作業レベルにして自走
機体を走行させる。すると、複数個の接地フロート12
・が泥面上を移動して苗植え予定箇所を整地していき、
複数個の苗植え付け機構11・のそれぞれが苗載せ台1
3に載置されているマット条苗から一株分のブロック苗
を取り出して前記整地箇所に植え付けていく。この苗植
え作業を行うに伴い、ミッションケース48の植え付け
ミッションからの出力される回動力が動力取り出し部4
6から回転軸50及び伝動軸51を介して両施肥変速装
置27,28に伝達され、両施肥変速装置27,28の
うちの第1施肥変速装置27が複数個の第1施肥ポンプ
25を、第2施肥変速装置28が複数個の第2施肥ポン
プ26をそれぞれ駆動する。複数個の第1施肥ポンプ2
5・が左右の第1肥料タンク23,23から第1及び第
2供給ホース38,39を介して供給されるペースト肥
料を複数本の第1施肥ノズル21に各別に施肥ホース4
2を介して供給し、各第1施肥ノズル21が植え付け苗
の横側近くの圃場泥土にペースト肥料を線状に供給して
いく。複数個の第2施肥ポンプ26・が第2肥料タンク
24から第3供給ホース41を介して供給されるペース
ト肥料を複数本の第2施肥ノズル22に各別に供給し、
各第2施肥ノズル22が植え付け苗どうしの間の圃場泥
土に各第1施肥ノズル21よりも深くペースト肥料を線
状に供給していく。
【0055】施肥ポンプ25や26に詰まりが発生する
とか、施肥ポンプ25,26に接続する施肥ホース4
2,43や施肥ノズル21,22に肥料詰まりが発生し
た場合、その施肥ポンプ25,26に組み付けてある詰
まりセンサー62が詰まりを検出し、この検出結果に基
づいて制御装置63が警報装置64を警報作動させるた
め、この警報により、複数個の施肥ポンプ25,26の
うちのいずれの施肥ポンプを有する施肥系統に詰まりが
発生したかを知ることができる。
とか、施肥ポンプ25,26に接続する施肥ホース4
2,43や施肥ノズル21,22に肥料詰まりが発生し
た場合、その施肥ポンプ25,26に組み付けてある詰
まりセンサー62が詰まりを検出し、この検出結果に基
づいて制御装置63が警報装置64を警報作動させるた
め、この警報により、複数個の施肥ポンプ25,26の
うちのいずれの施肥ポンプを有する施肥系統に詰まりが
発生したかを知ることができる。
【0056】そして、施肥変速装置27,28のうちの
第1施肥変速装置27を変速操作することにより、全て
の第1施肥ポンプ25の駆動速度が同様に変化し、複数
本の第1施肥ノズル21が単位時間当たりに供給してい
く肥料の量を同様に変更調節できる。施肥変速装置2
7,28のうちの第2施肥変速装置28を変速操作する
ことにより、全ての第2施肥ポンプ26の駆動速度が同
様に変化し、複数本の第2施肥ノズル22が単位時間当
たりに供給していく肥料の量を同様に変更調節できる。
第1施肥変速装置27を変速操作することにより、全て
の第1施肥ポンプ25の駆動速度が同様に変化し、複数
本の第1施肥ノズル21が単位時間当たりに供給してい
く肥料の量を同様に変更調節できる。施肥変速装置2
7,28のうちの第2施肥変速装置28を変速操作する
ことにより、全ての第2施肥ポンプ26の駆動速度が同
様に変化し、複数本の第2施肥ノズル22が単位時間当
たりに供給していく肥料の量を同様に変更調節できる。
【図1】施肥装置付き乗用型田植え機全体の側面図
【図2】施肥装置付き乗用型田植え機の平面図
【図3】第1肥料タンク取付け構造の一部切欠き側面図
【図4】第1肥料タンク取付け構造の正面図
【図5】タンク支持台の平面図
【図6】タンクロック構造の正面図
【図7】施肥ポンプ及び施肥変速装置の配設部の平面図
【図8】施肥ポンプ及び施肥変速装置の配設部の後面図
【図9】施肥ポンプの一部切欠き側面図
【図10】施肥変速装置の側面図
【図11】施肥ポンプの平面図とポンプ連結構造の断面
図
図
5 運転座席
9 機体メインフレーム
10 苗植え付け装置
21,22 施肥ノズル
23,24 肥料タンク
25,26 施肥ポンプ
25a,26a 入力部
25b,26b 肥料受入れ部
27,28 施肥変速装置
27a,28a 入力部
27c,28c 変速レバー
34 クラッチ
38 供給ホース
46 動力取出し部
50 回転軸
59 カバー
62 詰まりセンサー
P ポンプ体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 中川 善清
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(72)発明者 坂野 倫祥
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(72)発明者 松村 哲也
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(72)発明者 斎藤 成徳
山形県酒田市両羽町332 株式会社齋藤
農機製作所内
(56)参考文献 特開 平8−228544(JP,A)
特開 平9−56215(JP,A)
特開 平6−327326(JP,A)
特開 平8−116740(JP,A)
特開 平9−163837(JP,A)
実開 平3−114913(JP,U)
実開 昭62−148016(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01C 15/00 - 23/04
A01C 11/00 302
A01C 11/02
Claims (5)
- 【請求項1】 運転座席を有する自走機体の後部に苗植
え付け装置を昇降操作自在に連結するとともに、苗植え
付け装置に植付け苗の横側近くに施肥する複数本の第1
ペースト施肥ノズル、この第1ペースト施肥ノズルより
も深く施肥する複数本の第2ペースト施肥ノズルを備え
てある施肥装置付き乗用型田植え機であって、 自走機体の前端部に配置した左右一対の第 1 肥料タン
ク、この第 1 肥料タンクより自走機体後方側に配置した
第2肥料タンクを自走機体に設け、 前記左右一対の第1肥料タンクからのペースト肥料を前
記複数本の第1ペースト施肥ノズルに各別に供給する複
数個の第1施肥ポンプ、及び、この複数個の第1施肥ポ
ンプを変速駆動する第1施肥変速装置、前記第2肥料タ
ンクからのペースト肥料を前記複数本の第2ペースト施
肥ノズルに各別に供給する複数個の第2施肥ポンプ、こ
の複数個の第2施肥ポンプを変速駆動する第2施肥変速
装置を、 自走機体のうちの運転座席よりも後側に位置す
る部分に自走機体横方向に一列に並べて設け、前記複数個の第1施肥ポンプの隣り合う一対の第 1 施肥
ポンプの肥料受入れ部どうしを接続するとともに、複数
個の第1施肥ポンプのうちの最も自走機体内側に位置す
る第1施肥ポンプの肥料受入れ部を、この肥料受入れ部
に一端側が接続するとともに運転部床板の下方を前後方
向に通る第1供給ホース、及び、この第1供給ホースの
他端側に中間部が接続し、両端側が第1肥料タンクの肥
料排出部に接続する自走機体横向きの第2供給ホースを
介して両第1肥料タンクの肥料排出部に接続し、 前記複数個の第2施肥ポンプの隣り合う一対の第2施肥
ポンプの肥料受入れ部どうしを接続するとともに、複数
個の第2施肥ポンプのうちの最も自走機体横方向での一
端側に位置する第2施肥ポンプの肥料受入れ部を、第2
肥料タンクの肥料排出部に接続し、 前記第1施肥変速装置及び第2施肥変速装置の入力部
を、施肥変速装置の自走機体後方側に配置してある 施肥
装置付き乗用型田植え機。 - 【請求項2】 前記第1肥料タンクを、第1肥料タンク
の前端が自走機体の前端よりも機体前方側に突出する第
1取付け位置と、この第1取付け位置よりも機体後方側
に位置する第2取付け位置とにスライド操作によって切
り換え自在に取り付けてある請求項1記載の施肥装置付
き乗用型田植え機。 - 【請求項3】 前記第1施肥ポンプ、前記第2施肥ポン
プ、前記第1施肥変速装置及び前記第2施肥変速装置の
上方を覆うカバーを備え、前記第1施肥変速装置及び第
2施肥変速装置の変速レバーを、前記カバーの下側に入
り込む格納状態と、先端側がカバーの上面よりも高レベ
ルに位置する使用状態とに切り換えられるように構成し
てある請求項1又は2記載の施肥装置付き乗用型田植え
機。 - 【請求項4】 前記複数個の第1施肥ポンプ及び第2施
肥ポンプそれぞれに、入力部の回動力をポンプ体に断続
するクラッチを備えてある請求項1〜3のいずれか1項
に記載の施肥装置付き乗用型田植え機。 - 【請求項5】 前記第1施肥ポンプ及び第2施肥ポンプ
に、これの肥料吐出圧に基づいて詰まり検出する詰まり
センサを取り付けてある請求項1〜4のいずれか1項に
記載の施肥装置付き乗用型田植え機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19530498A JP3519949B2 (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 施肥装置付き乗用型田植え機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19530498A JP3519949B2 (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 施肥装置付き乗用型田植え機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000023519A JP2000023519A (ja) | 2000-01-25 |
JP3519949B2 true JP3519949B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=16338936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19530498A Expired - Fee Related JP3519949B2 (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 施肥装置付き乗用型田植え機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3519949B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP4542275B2 (ja) * | 2001-02-26 | 2010-09-08 | いすゞ自動車東海株式会社 | 堆肥散布車 |
JP4544585B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2010-09-15 | ヤンマー株式会社 | 施肥ユニット |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0434664Y2 (ja) * | 1986-03-12 | 1992-08-18 | ||
JPH03114913U (ja) * | 1990-03-08 | 1991-11-27 | ||
JP3258442B2 (ja) * | 1993-05-25 | 2002-02-18 | 株式会社クボタ | 施肥装置付き田植機 |
JPH08116740A (ja) * | 1994-10-28 | 1996-05-14 | Kubota Corp | 施肥装置付き田植機 |
JPH08228544A (ja) * | 1995-02-23 | 1996-09-10 | Iseki & Co Ltd | 施肥装置付き農作業機 |
JPH0956215A (ja) * | 1995-08-24 | 1997-03-04 | Kubota Corp | 施肥装置付き田植え機 |
JPH09163837A (ja) * | 1995-12-15 | 1997-06-24 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 移動農機における肥料タンク |
-
1998
- 1998-07-10 JP JP19530498A patent/JP3519949B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2000023519A (ja) | 2000-01-25 |
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