JP2505795Y2 - 施肥作業機 - Google Patents

施肥作業機

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JP2505795Y2
JP2505795Y2 JP2678890U JP2678890U JP2505795Y2 JP 2505795 Y2 JP2505795 Y2 JP 2505795Y2 JP 2678890 U JP2678890 U JP 2678890U JP 2678890 U JP2678890 U JP 2678890U JP 2505795 Y2 JP2505795 Y2 JP 2505795Y2
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博 平井
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、側条施肥田植機等の施肥作業機に係り、詳
しくは施肥作業機におけるエンジン、複数の肥料タン
ク、肥料タンク間の連通ホース、サクションホース等の
配置構造に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、施肥作業機例えば側条施肥田植機は、例えば特
開昭61-249308号公報に示すように、前輪及び後輪にて
支持される機体の前部にエンジンを搭載し、その後方に
はミッションケースを配置すると共に、該機体後方には
昇降自在に作業部(植付け部)を支持している。また、
機体前部におけるエンジンの左右側方には肥料タンクが
配置されており、これらのタンク間には肥料を連通する
連通パイプが連結されている。該連通パイプは硬質材で
構成されており、肥料タンクとの連結は左右共蛇腹ホー
スを介して行われていて、更に該連通パイプの途中には
サクションホースが連結されている。そして、該サクシ
ョンホースは前記ミッションケースを避けて後方に延設
され施肥ポンプへと連通・連結されている。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 ところが、上述した側条施肥田植機のように、肥料タ
ンクを連通する連通パイプを硬質材で構成し、かつ左右
の肥料タンクとの連結を夫々蛇腹ホースを介して行うよ
うにすると、構造が複雑になると共に、肥料タンクを機
体側方に大きく回動することができず、そのためエンジ
ン等のメンテナンス、特にテンションプーリ、ベルト等
の点検・交換に不便であった。
そこで、本考案は、構造簡単かつ肥料タンクが機体側
方に大きく回動してエンジン等の点検部分が開放され得
る連通パイプを備えた施肥作業機の提供を目的としてい
る。
(ニ) 課題を解決するための手段 本考案は、上述事情に鑑みなされたものであって、例
えば第1図及び第2図を参照して示すと、前輪(2)及
び後輪(3)にて支持された前部にミッションケース
(9)を備えた機体(5)を有し、該機体(5)の前部
に肥料タンク(17)及びエンジン(6)を、該機体
(5)の中央部に施肥ポンプ(22)を配置し、かつ該施
肥ポンプ(22)と前記肥料タンク(17)間にサクション
ホース(24)を連結してなる施肥作業機(1)であっ
て、前記エンジン(6)の一側方に出力軸(6a)を突出
して、該出力軸(6a)から前記ミッションケース(9)
内のミッションに動力を伝達し、また、前記肥料タンク
(17)を該エンジン(6)及びミッションケース(9)
の左右側方に配置すると共に、これら肥料タンク(17)
を前部を支軸として側方に回動可能に構成し、更に、中
央部に蛇腹部(20a)を備え、かつ一端近傍に前記サク
ションホース(24)の連結部(20a)を設けた連通パイ
プ(20)を、該連結部(20a)をエンジン出力軸(6a)
と反対側に位置するように前記肥料タンク(17)間に連
通・連結して、エンジン出力軸(6a)側の肥料タンク
(17a)の回動を、他方の肥料タンク(17b)に比して大
きく側方へ回動可能に構成した、ことを特徴としてい
る。
(ホ) 作用 以上の構成に基づき、施肥作業機(1)のエンジン
(6)、ミッションケース(9)等の点検・整備を行う
場合に、エンジン出力軸(6a)の突出した側の肥料タン
ク(17a)をその前部を支軸に側方に回動させると、該
肥料タンク(17a)には連通ホース(20)が連結されて
いるが、該連通ホース(20)は中央部に蛇腹部(20b)
を、またエンジン出力軸(6a)側と反対側にサクション
ホース(24)の連結部(20a)を設けているので、該肥
料タンク(17a)は他方の肥料タンク(17b)に比して大
きく側方に回動し、エンジン出力軸(6a)側が開放され
る。
(ヘ) 考案の効果 以上説明したように、本考案によると、施肥作業機
(1)の機体(5)前部に位置するエンジン(6)、ミ
ッションケース(9)の左右側方に肥料タンク(17
a),(17b)を側方に回動可能に配置すると共に、これ
らのタンク(17a),(17b)間に、中央部に蛇腹部(20
b)を備え、かつサクションホース(24)連結部(20a)
をエンジン出力軸(6a)側と反対側に位置した連通パイ
プ(20)を連通・連結したので、エンジン出力軸(6a)
側の肥料タンク(17a)は他方の肥料タンク(17b)に比
べて大きく側方に回動することができ、このためエンジ
ン出力軸(6a)側は広く開放されて、テンションプー
リ、ベルト等の点検・整備等を容易に行うことができ
る。
なお、カッコ内の符号は図面参照のために示したもの
であって、何等構成を限定するものではない。
(ト) 実施例 以下、図面に沿って本考案の実施例について説明す
る。
側条施肥田植機1は、第6図及び第7図に示すよう
に、前輪2及び後輪3にて支持されている走行機体5を
有しており、該走行機体5は、前部にミッションケース
9を有し、該ミッションケース9から後方に向けて平行
に延びる2本の角パイプからなるメインフレーム10a,10
bを備えており、該ミッションケース9の上にエンジン
6が載置・支持されている。そして、該エンジン6の出
力軸6aは機体5の進行方向左側に突出しており、該エン
ジン6の下方に位置するミッションケース9内のミッシ
ョンにベルト伝動にて動力を伝動している(第1図及び
第5図参照)。また、前記メインフレーム10…の後部は
上方に向けて弧状に屈曲しており、その先端部に運転シ
ート7が固設されている。また、機体5の後方にはリン
ク装置11を介して植付け部12が昇降自在に支持されてお
り、該植付け部12は多数の(本実施例では4条分)のロ
ータリ形植付け爪13、フロート15及び苗のせ台16等を有
する。
一方、第1図に詳示するように、エンジン6及びミッ
ションケース9の配置されている機体5の前部左右両側
には肥料タンク17a,17bが配設されている。これら肥料
タンク17a,17bは、第6図に示すように、その下部が前
輪2を覆うフェンダー様に形成されていると共に、その
上面がオペレータが足をのせて歩行するステップ支持面
になるように形成されており、走行機体5本体を構成す
るようなデザインとなっている。更に、左右の肥料タン
ク17a,17bの側部中央には、第3図に示すように、水平
方向に一条の溝が設けられていて、該溝には機体フレー
ムに回動可能に支持された支持ステー18,18が嵌合して
いる。そして、該支持ステー18及び肥料タンク17a,17b
は後端部に設けられた係止部にて肥料タンク17a,17bは
機体フレームに支持されている。また、左右肥料タンク
17a,17bは、その前部にて上下2段の連通パイプ19,20に
て互に連通されており、該上段連通パイプ19はゴム製で
ありその中央部にて肥料供給口21に連通していて、該供
給口21は肥料の供給位置となる突出位置(第1図鎖線位
置)及び閉塞位置となる機体没入位置に切換え自在とな
っている。また、上段連通パイプ19の肥料タンク17a,17
bとの連結部手前にはそれぞれ蛇腹部分19aが設けられ
て、このため肥料タンク17a,17bは水平方向に所定量回
動可能になっている。
また、前記下段連通パイプ20は肥料タンク17a,17bの
前部の最下部位置に連通してなるゴム製パイプで、肥料
タンク17a,17bからの肥料流出部を構成している。該下
段連通パイプは、第2図に示すように、左右端に肥料タ
ンク17a,17bとの連結部を有し、右側の連結部手前にサ
クションホース24の連結部20aが設けられており、サク
ションホース24の一端が連結されるようになっている。
また、該下段連通パイプ20の中央部には蛇腹部20bが設
けられており、このため該パイプ20が連結された状態で
も肥料タンク17a,17bは水平方向に所定量回動可能にな
っている。
即ち、肥料タンク17a,17bは上下段連通パイプ19,20が
連結された状態でも、前述した肥料タンクの係止部を機
体フレームから外せば、支持ステー18に支持されながら
機体5の側方へ水平に所定量回動する。特に、機体の左
側の肥料タンク17aは下段連通パイプ20の中央部に蛇腹
部20bがあり、かつ右端近くにサクションホース24連結
部があるので、大きく左側方に回動してエンジン出力軸
6a廻りが開放される。
また、前輪2及び後輪3の中間部分における前記左メ
インフレーム10aには、第1図に示すように、機体外側
に向けて施肥ポンプ22が固定されており、かつ該ポンプ
22の機体後方における前記左メインフレーム10aの上方
立上り部分にはポンプ用変速装置23が固定されている。
そして、第1図又は第4図に示すように、前記肥料タン
ク17a,17bに連通した下段連結パイプ20にその一端を連
結されたサクションホース24は、前記エンジン6の出力
軸6aが突出した側と反対側のミッションケース側方に沿
わせて後方に延設され、途中メインフレーム10a,10bと
水平面でクロスして前記施肥ポンプ22に連通・連結され
ている。また更に、前記施肥ポンプ22には後述する4個
のネジポンプ部からそれぞれ吐出ホース25…が延びてい
る。更に、前記リンク装置11部分には4条分の切換えバ
ルブ26が設置されており、該バルブ26に前記吐出ホース
25がそれぞれ連通している。また、該切換えバルブ26に
は1本のリターンホース27が連通されており、該リター
ンホース27の他端は施肥ポンプ22に連通されている。そ
して、切換えバルブ26を介して前記吐出ホース25にそれ
ぞれ連通している供給ホース29…は、第7図に示すよう
に、植付け部12にて左右に分けられ、各植付け爪13の側
方にそれぞれ配置されたノズル30…に連通している。
また、第1図に示すように、ミッションケース9から
右メインフレーム10bに沿って植付けPTO軸31が延びてお
り、該PTO軸31からチェーン32を介して前記ポンプ用変
速装置23に動力が伝達されている。また、該ポンプ用変
速装置23は、施肥ポンプ22の後方上部における機体左方
の前後方向略々同一平面上に配置され、かつその操作レ
バー34,33が機体左外方に向けて配置されている。な
お、第1図中、符号35は走行軸で、ミッションケース9
からリアアクスルパイプ36に延びている。また、符号3
7,37は左右リアアクスルケース、39,39はこれらケース3
7,37に内蔵されているブレーキを操作する左右ブレーキ
ペダルである。
そして、ポンプ用変速装置23は、第8図ないし第11図
に詳示するように、左メインフレーム10aの弧状立上り
部分にブラケット40を介してボルトにて固定されている
ケース41を有しており、該ケース41には副変速軸42、カ
ウンタ軸43及び主変速軸45がそれぞれ回転自在に支持さ
れている。副変速軸42には副変速ギヤ46が摺動のみ自在
に、またカウンタ軸43にはカウンタギヤ47が一体に、更
に主変速軸45には主変速ギヤ49が摺動のみ自在に支持さ
れており、副変速ギヤ46は副変速レバー34により低速、
中立、高速の3位置に、また主変速ギヤ49は主変速レバ
ー33により1〜4速の4位置にそれぞれ操作し得る(第
11図参照)。副及び主変速レバー34,33は前記ケース41
を蓋するカバー50に設けられており、該カバー50は機体
外方における垂直に近い斜め上方に向けて取付けられて
いる。一方、副変速軸42及び主変速軸45のケース41から
突出している部分にはそれぞれ入力スプロケット51及び
出力スプロケット52が固定されており、入力スプロケッ
ト51には前記植付けPTO軸31からのチェーン32が巻掛け
られており、また出力スプロケット52と後述する連動軸
53に固定されたスプロケット54との間にもチェーン55が
巻掛けられている。また、ケース41を取付けている取付
けブラケット40はその先端部分にて連動軸53を回転自在
に支持していると共に前記チェーン32,55及びスプロケ
ット51,52,54を覆うカバー56を固定している。
一方、施肥ポンプ22は、第12図ないし第14図に詳示す
るように、左メインフレーム10aの水平部分下部にブラ
ケット57を介してボルトにて固定されている合成樹脂製
のケース片59a,59bを有しており、かつこれらケース片
はその間に合成樹脂製の環状プレート60を介在してボル
ト61にて一体に固定されている。そして、一方のケース
片59aは同一円周上に6個の駆動軸62…を回転自在に支
持し得る構造となっており、かつその中央部に中心ギヤ
63を固定した中心軸65が回転自在に支持されている。ま
た、前記駆動軸62にはそれぞれ中心ギヤ63に噛合するギ
ヤ66…が固定されており、また1個の駆動軸62はケース
片59aを貫通して延び、該延出部分にスプロケット67が
固定されている。また、前記変速装置23の取付けブラケ
ット40先端に回転自在に支持されている連動軸53はメイ
ンフレーム10aに沿って機体前方に延びており、その前
端部分が施肥ポンプ取付け用ブラケット57に回転自在に
支持されている。更に、該連動軸53の先端部分にはスプ
ロケット69が固定されており、該スプロケット69と前記
駆動軸62のスプロケット67との間にチェーン70が巻掛け
られている。なお、これらスプロケット67,69及びチェ
ーン70はブラケット57に取付けられたカバー71にて覆わ
れている。また、他方のケース59bは同一円周上に6個
のネジポンプ72…が配置され得る構造となっており、こ
れらネジポンプ72…のネジ軸73…は前記駆動軸62にそれ
ぞれ継手75を介して連結している。なお、本施肥ポンプ
22は6条分まで共通化するため、6個のネジポンプ及び
駆動軸を設置し得る構造となっているが、本田植機1は
4条植えなので、機体中心側寄りの4個のネジポンプ及
び駆動軸のみが取付けられ、機体外側寄りの残り2個分
の取付け孔は閉塞されている。そして、これら4個のネ
ジポンプ72…からそれぞえ前記吐出ホース25…が連通し
て延びている。また、前記環状プレート60で囲まれた両
ケース片59a,59bの間部分は、サブタンク76になってお
り、該サブタンク76にはその下部膨出部60Aにて前記サ
クションホース24が連通していると共にドレンホース77
が連通されており、またその上部のノズル口60Bに前記
リターンホース27が連通されている。ドレンホース77は
第14図に詳示するように、先端にゴムキャップ77aを有
するゴム製の蛇腹状部材からなり、機体外側に位置する
前記ネジポンプ72のない部分を通って機体側方にはみ出
さない状態で上方に延びており、先端部を上方にした位
置にて、ケース片59bに固着したU字状の係止具79に差
込み・保持されている。
本実施例は以上のように構成されているので、圃場に
て該側条施肥田植機1を走行させると、ミッションケー
ス9を機体5前部に配置し、その上にエンジン6を載置
・支持しているので、機体全長が短く、そのため旋回性
能が向上して小廻りがきく。また、田植機1の前部にエ
ンジン6、ミッションケース9が配置されているので、
後方に装着された植付部12との重量バランスが保たれて
いる。
また、ミッションケース9を機体前部に配置し、その
上にエンジン6を載置・支持しているので、肥料タンク
17に連結されたサクションホース24はエンジン出力軸6a
の突出した側と反対側に沿って後方に延出でき、この場
合にミッションケース9は障害とならないため、途中で
サクションホース24をメインフレーム10a,10bと水平面
上でクロスさせることが容易となる。そのため施肥ポン
プ22を機体の左側に配置することができ、機体内部或い
は右側には他の機器用のスペース例えばオートリフト連
動機構等用のスペースを確保することができる。
そして、施肥・植付け作業に先立ち、供給口21から肥
料タンク17a,17bにペースト肥料を入れる。そして、オ
ペレータは機体5の左側に移動して、リターンホース27
を施肥ポンプ22のノズル口60Bから外す。これにより、
サブタンク76内にある空気は上方に位置する該ホース孔
(ノズル口60B)から抜けて、肥料タンク17に供給され
た肥料は下段連通パイプ20及びサクションホース24を介
してサブタンク76内に導かれる。なおこの際、施肥ポン
プ22が比較的機体前部でかつ下方位置にあるので、サク
ションホース24は連通パイプ20からサブタンク76下部に
向けての下り勾配からなる比較的短かいものからなり、
従って肥料タンク17からサブタンク76にスムーズにペー
スト肥料が供給され、沈澱物がホース24内にたまること
がない。また、施肥ポンプ22は機体5左側のメインフレ
ーム10aの外側でかつ前後車輪2,3の間部分に位置してい
るので、ノズル口60Bへのリターンホース27の抜き作業
及び装着作業は車輪に邪魔されることなく機体側方から
容易に行うことができる。そして、該サブタンク76にペ
ースト肥料が満たされた後、リターンホース27をノズル
口60Bへ再び取付け、かつオペレータは機体左側位置の
ままで、圃場、ペースト肥料の種類、笛の種類等に合せ
て、施肥量が適正になるように副変速レバー34及び主変
速レバー33を操作する。この際、変速レバー33,34はメ
インフレーム10aの外側にて機体外方に向いているの
で、変速レバー33,34近傍の低速、中立、高速、及び1
〜4速の表示マークを見ながら、機体側方から容易に行
うことができる。
この状態で、走行変速レバーを前進位置に設定する
と、エンジン6の回転はミッションケース9内のミッシ
ョンにて適宜変速され、該回転が前輪2及び後輪3に伝
達されて機体5が走行し、また作業レバーを入位置に設
定すると、植付けPTO軸31を介して植付け部12の各装置
が駆動されると共に、チェーン32を介してポンプ用変速
装置23の副変速軸46が回転する。すると、副変速レバー
34の選定位置に基づく副変速ギヤ46の所定歯車とカウン
タ軸43上のギヤ47の所定歯車の噛合により所定回転がカ
ウンタ軸43に伝達され、更に主変速レバー33の選定位置
に基づく主変速ギヤ49の所定歯車と前記カウンタギヤ47
の所定歯車との噛合により変速され、該回転がチェーン
55を介して連動軸53に伝達される。
そして、該連動軸53の回転は、チェーン70を介して施
肥ポンプ23の所定駆動軸62に伝達される。該駆動軸62の
回転はギヤ66、中心ギヤ63及びギヤ66を介して他の駆動
軸62にも伝達され、更にこれら駆動軸62…はネジ軸73…
を回転して各ネジポンプ72…を駆動する。すると、これ
らネジポンプ72は、継手75で攪拌・送り作用されるサブ
タンク76内のペースト肥料を吸込んでそれぞれ吐出ホー
ス25…に吐出し、更に切換えバルブ26及び供給ホース29
を介して各ノズル30…から連続的に施肥する。これによ
り、植付け爪13により植付けられた苗の側方部に筋状に
ペースト肥料が施肥される。
また、畦際等で、4条分の植付けをしない場合、不使
用となる植付け爪13に対応したノズル30に連通する部分
の切換えバルブ25を閉に切換える。この状態では、ネジ
ポンプ72から吐出された肥料の内、切換えバルブ25閉部
分に対応するホース25のものは該バルブにてリターンホ
ース27に連通され、ノズル口60Bからサブタンク76に戻
される。
また、植付け・施肥作業が終了した状態で、施肥タン
ク17にまた肥料が残っている場合、係止具79から外すこ
とによりドレンホース77を下方に垂らし、キャップ77a
を外して肥料タンク17及びサブタンク76内の残肥料を排
出する。この際、ドレンホース77は前輪2と後輪3との
間部分に位置するので、バケツ等の肥料受け部材を前後
輪の間に置いて、他の部分を汚すことなく肥料を回収す
ることができる。
また、作業終了後、施肥装置を洗浄する必要がある
が、ドレンホース77を垂らした状態で、供給口21から水
を入れると、該肥料タンク内の残留肥料を洗浄した水
は、比較的短かくかつ下り勾配からなるサクションホー
ス24を通って、該ホース内に溜ることなくサブタンク76
に導かれ、該サブタンク内の残留肥料も洗浄してドレン
ホース77から排出される。これにより容易かつ確実に洗
浄が行われる。
また、エンジン等のメンテナンスをするときは、機体
の左側の肥料タンク17aの後部の係止部を機体フレーム
から外して左側方に回動すると、エンジン出力軸近傍が
大きく開放し、テンションプーリやベルト等の点検・交
換を容易に行うことができる。
なお、上述実施例は、側条施肥田植機に適用したもの
について説明したが、これに限らず、深層施肥機等の他
の施肥機に適用してもよく、またペースト肥料に限ら
ず、他の液体肥料を用いるものにも同様に適用できるこ
とは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る側条施肥田植機の主要構造を示す
平面図、第2図(a)は下段連通パイプの正面図、第2
図(b)はその平面図、第2図(c)はその側面図であ
る。第3図は肥料タンク間の連通パイプの配置を示す正
面図、第4図はエンジン、ミッション、サクションホー
ス等の配置を示す側面図、第5図は側条田植機のエンジ
ン、ミッションケース、肥料タンク等の配置構造を示す
正面図である。第6図は側条施肥田植機を示す側面図、
第7図はその平面図である。第8図ないし第9図はポン
プ用変速装置を示す図で、第8図は正面図、第9図は側
断面図、第10図は正断面図、第11図は側面図である。そ
して、第12図ないし第14図は施肥ポンプを示す図で、第
12図は正面図、第13図は側断面図、第14図は背面図であ
る。 1……施肥作業機(側条施肥田植機)、2……前輪、3
……後輪、5……(走行)機体、6……エンジン、6a…
…エンジン出力軸、9……ミッションケース、10a,10b
……メインフレーム、17……肥料タンク、20……連通パ
イプ(下段連通パイプ)、22……施肥ポンプ、24……サ
クションホース。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪及び後輪にて支持された前部にミッシ
    ョンケースを備えた機体を有し、該機体の前部に肥料タ
    ンク及びエンジンを、該機体の中央部に施肥ポンプを配
    置し、かつ該施肥ポンプと前記肥料タンク間にサクショ
    ンホースを連結してなる施肥作業機であって、 前記エンジンの一側方に出力軸を突出して、該出力軸か
    ら前記ミッションケース内のミッションに動力を伝達
    し、 また、前記肥料タンクを該エンジン及びミッションケー
    スの左右側方に配置すると共に、これら肥料タンクを前
    部を支軸として側方に回動可能に構成し、 更に、中央部に蛇腹部を備え、かつ一端近傍に前記サク
    ションホースの連結部を設けた連通パイプを、該連結部
    をエンジン出力軸と反対側に位置するように前記肥料タ
    ンク間に連通・連結して、 エンジン出力軸側の肥料タンクの回動を、他方の肥料タ
    ンクに比して大きく側方へ回動可能に構成した、 ことを特徴とする施肥作業機。
JP2678890U 1990-03-16 1990-03-16 施肥作業機 Expired - Lifetime JP2505795Y2 (ja)

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