JP3409150B2 - 田植機 - Google Patents

田植機

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JP3409150B2
JP3409150B2 JP05669995A JP5669995A JP3409150B2 JP 3409150 B2 JP3409150 B2 JP 3409150B2 JP 05669995 A JP05669995 A JP 05669995A JP 5669995 A JP5669995 A JP 5669995A JP 3409150 B2 JP3409150 B2 JP 3409150B2
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谷 一 明 伊
藤 祐 一 加
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ヤンマー農機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は例えば苗載台及び植付爪
を備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、特開平3−18714号公報に示
す如く、走行車にミッドマウント型の施肥機を取付ける
技術があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、施肥
ホッパ及び肥料繰出ケースを昇降自在に設けた場合、エ
アタンクにホースジョイントを固定させることにより、
搬送ホースを所定位置に支持させ、該ホースが外れる等
の不具合をなくせるが、肥料繰出ケースとホースジョイ
ントを分離自在に接合させる必要があり、接離が容易な
連結構造にすることにより前記ケースとジョイント接合
部から空気及び肥料が漏れたり、水が浸入する不具合が
ある。また、肥料繰出ケースをエアタンクに繰出補助ホ
ースを介して連通させることにより、エアタンクからの
送風によって肥料繰出ケースから肥料をスムーズに送出
させることができるが、2条1ユニットとする左右肥料
繰出ケースの外側でエアタンクに繰出補助ホースを接続
させると、エアタンクの左右幅が長尺になり、施肥機左
右幅の縮少並びに軽量化などを容易に行い得ず、前記エ
アタンク一側に送風機を設けることにより、植付部の苗
載台レール左右幅内に施肥機を容易に収納し得ない不具
合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、走行
車の後側に植付部を昇降自在に装設させると共に、肥料
を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多
条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送
風を供給するエアタンクと、搬送ホースを介して植付部
のフロートの施肥シュートに肥料を排出させる送風機
備え、肥料繰出ケースとエアタンクを搬送ホースに連通
させるホースジョイントを備える田植機において、走行
車にエアタンクを固定させ、前記施肥ホッパと肥料繰出
ケースを走行車に昇降自在に取付け、肥料繰出ケースの
出口とホースジョイントの入口を接離自在に連結させる
ケースジョイントを設けると共に、該ケースジョイント
の内孔に弾性突き出し部を設けたもので、肥料繰出ケー
スの出口またはホースジョイントの入口とケースジョイ
ントの間に形成される隙間が突き出し部によって閉塞さ
れるから、肥料繰出ケースの出口とホースジョイントの
入口の接合部から空気及び肥料が漏れたり水が侵入する
不具合をなくし得ると共に、肥料繰出ケースの出口とホ
ースジョイントの入口の接合を接離させ易い連結構造を
介して行い得、肥料繰出ケースの昇降など取扱い操作性
の向上などを容易に図り得るものである。 【0005】 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1はホースジョイント部の側面説明図、図2は
乗用田植機の側面図、図3は同平面図を示し、図中
(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン
(2)を車体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ギヤ
変速ケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)
を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前
記ギヤ変速ケース(4)の後部にリヤアクスルケース
(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田
走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン
(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(1
0)を取付けると共に、ステップ(11)を介して作業
者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ギヤ変速
ケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に
運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で
前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設
ける。 【0007】また、図中(15)は6条植え用の苗載台
(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植
付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(1
6)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を
介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持さ
せると共に、一方向に等速回転させるロータリケース
(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケー
ス(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケー
ス(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)
(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。ま
た前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸
(23)を介して支持フレーム(24)を設け、トップ
リンク(25)及びロワーリンク(26)を含むリンク
機構(27)を介して走行車(1)後側に支持フレーム
(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して
植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)をロ
ワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)
(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺
動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(1
7)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように
構成する。 【0008】また、図中(29)は走行変速レバー、
(30)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、
(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッ
チペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、
(34)は2条分均平用センターフロート、(35)は
2条分均平用サイドフロート、(36)は6条用の側条
施肥機である。 【0009】さらに、図4、図5に示す如く、左右一対
の四角筒形の前記車体フレーム(3)(3)前部にエン
ジン(2)を搭載し、前車軸(37)(37)を介して
左右前輪(6)(6)を軸支させるフロントアクスルケ
ース(5)をエンジン(2)後方の車体フレーム(3)
(3)下面に取付け、フロントアクスルケース(5)後
方の左右車体フレーム(3)(3)間に無段ベルト変速
ケース(38)を設け、無段変速ケース(38)後方の
左右車体フレーム(3)(3)間にギヤ変速ケース
(4)を設けると共に、後車軸(39)(39)を介し
て左右後輪(8)(8)を軸支させるリヤアクスルケー
ス(7)を左右車体フレーム(3)(3)後端下面に固
設させ、エンジン(2)出力を各変速ケース(38)
(4)を介して各アクスルケース(5)(7)に走行駆
動力として伝達させ、前後輪(6)(8)を駆動するよ
うに構成している。 【0010】また、左右車体フレーム(3)(3)後端
部上面に左右支柱(40)(40)を立設させ、左右支
柱(40)(40)上端を水平フレーム(41)によっ
て連結させ、支柱(40)と水平フレーム(41)を一
体固定させて正面視門形に形成する。そして、車体フレ
ーム(3)中間のブレーキペダル受軸(42)と、前記
水平フレーム(41)中間の間に、前低後高に傾斜させ
るサブフレーム(43)(43)を架設させると共に、
サブフレーム(43)(43)間に昇降シリンダ(2
8)を取付け、またトップリンク(25)及びロワーリ
ンク(26)で形成するリンク機構(27)を各フレー
ム(3)(41)に支軸(44)(45)を介して取付
け、昇降シリンダ(28)によってリンク機構(27)
を揺動させて植付部(15)を昇降させるように構成し
ている。 【0011】さらに、図6、図7に示す如く、肥料を入
れる施肥ホッパ(46)と、肥料を定量供給する肥料繰
出ケース(47)と、フロート(34)(35)の側条
施肥シュート(48)にフレキシブル形搬送ホース(4
9)を介して肥料を排出させる送風機(50)と、円筒
形のエアタンク(51)とを、前記施肥機(36)に備
えると共に、エアタンク(51)右側端に送風機(5
0)を取付け、6条分の6組の肥料繰出ケース(47)
…をエアタンク(51)上側に配設させている。 【0012】さらに、図8、図9、図10、図11、図
12に示す如く、前記車体フレーム(3)後端部で水平
フレーム(41)両側に左右ベースフレーム(52)
(52)を取付け、前後方向に略水平に横架させる前記
ベースフレーム(52)を介して施肥機(36)を設け
ると共に、左右ベースフレーム(52)(52)にブラ
ケット(54)(54)を介してエアタンク(51)を
ボルト止め固定させるもので、ベースフレーム(52)
後端部と車体フレーム(3)間にサイドステー(55)
を連結させ、略水平に横架させるベースフレーム(5
2)前後側に前後昇降レール(56)…を立設させ、前
後一組左右二対の4本の該昇降レール(56)(56)
(56)(56)を介して施肥機(36)を昇降自在に
取付けると共に、左右一対の2本のガススプリング(5
7)(57)によって昇降自在に施肥機(36)を取付
け、車体フレーム(3)後端部に配置させるリヤアクス
ルケース(7)に施肥機(36)重量を支持させるもの
で、図13にも示す如く、前後昇降レール(56)(5
6)に対向させる軸受板(58)を設け、前記レール
(56)に転動自在に嵌込むベアリングローラ(59)
…を軸受板(58)に回転自在に軸支させ、前後2本の
レール(56)(56)を左右対称に2組設け、1本の
レール(56)に対して上下2個のローラ(59)(5
9)を取付け、左右一対の軸受板(58)(58)を4
本のレール(56)と8個のローラ(59)…によって
ベースフレーム(52)に昇降自在に支持させている。 【0013】また、前記ガススプリング(57)の下端
を前記車体フレーム(3)に連結させ、前記軸受板(5
8)にガススプリング(57)上端を連結させ、前記レ
ール(56)とガススプリング(57)を略平行に立設
させると共に、施肥機(36)の前後幅方向の重心位置
にガススプリング(57)を連結させるもので、施肥機
(36)の重量と略等しいかまたは若干小さい伸張力を
ガススプリング(57)が有するように構成している。 【0014】さらに、図12、図14、図15、図16
に示す如く、左右の軸受板(58)(58)を丸パイプ
形の前フレーム(60)によって一体固定させ、施肥機
(36)を持上げるときに作業者が握る取手(61)を
前記前フレーム(60)に溶接固定させ、左右の前記軸
受板(58)(58)に支軸(62)(62)を介して
左右ロックレバー(63)(63)を回転自在に軸支さ
せ、前側の左右昇降レール(56)(56)に左右ロッ
クレバー(63)(63)を介して左右軸受板(58)
(58)前部を係止させると共に、後側の左右昇降レー
ル(56)(56)に左右ロックピン(64)(64)
を摺動自在に取付け、図13に示す軸受板(58)の係
合孔(58a)にロックピン(64)を係脱自在に係入
させ、後側の左右昇降レール(56)(56)に左右軸
受板(56)(56)後部を左右ロックピン(64)
(64)を介して係止させ、軸受板(56)の前部と後
部を前後の昇降レール(56)(56)にロックレバー
(63)とロックピン(64)により固定させる。ま
た、前記昇降レール(56)に上下係合孔(65)(6
6)を形成させ、各係合孔(65)(66)にロックレ
バー(63)を係入させて施肥機(36)を上昇位置ま
たは下降位置で固定支持させるもので、ロックレバー
(63)を前記取手(61)の下側に延出させ、運転席
(13)側に突設させる取手(61)を作業者が握り乍
らロックレバー(63)を操作し、ロックレバー(6
3)を係合孔(65)(66)から離脱させることがで
きるように構成している。 【0015】また、前記前フレーム(60)にケース前
ブラケット(67)を溶接固定させ、該ケース前ブラケ
ット(67)に前記繰出ケース(47)前側をボルト止
め固定させるもので、1ユニットとして構成する2条分
の繰出ケース(47)(47)を左右の昇降レール(5
6)(56)間に配設させ、昇降レール(56)(5
6)の機外側に2条分の繰出ケース(47)(47)を
夫々配設させ、2条1組として3ユニットの繰出ケース
(47)…を左右に並設させている。 【0016】さらに、図17、図18、図19に示す如
く、前記繰出ケース(47)の上面前側の取入口(6
8)に前記ホッパ(46)の下部出口(69)を嵌着さ
せると共に、前記繰出ケース(47)前面下側に取出口
(70)を形成し、着脱自在なキャップ(71)によっ
て取出口(70)を閉塞している。前記キャップ(7
1)を取外して取出口(70)を開放し、タンク(4
6)内部の肥料を前側下方に流下させるもので、このと
きに施肥機(36)を昇降レール(56)の上昇位置に
支持させ、取出口(70)と下方のエアタンク(51)
の間隔を拡大させ、肥料を入れる容器を前記取出口(7
0)下方に容易に差し入れることができ、残留肥料の取
出しを容易に行えるように構成している。 【0017】また、前記繰出ケース(47)下面に閉塞
レバー(72)を介して底蓋(73)を着脱自在に固定
させると共に、硬質合成樹脂製の前記底蓋(73)下面
に出口(74)を形成するもので、エアタンク(51)
に前端部を嵌着させる軟質合成樹脂製の接合パイプ(7
5)を備え、該パイプ(75)後端に硬質合成樹脂製の
ホースジョイント(76)前端を着脱自在に嵌着させる
と共に、前記ホースジョイント(76)後端に前記搬送
ホース(49)を嵌着させ、前記送風機(50)の送風
をエアタンク(51)から各パイプ(75)…及びホー
ス(49)に吹出させ、底蓋(73)の出口(74)か
らホースジョイント(76)中間に落下する肥料を搬送
ホース(49)に移動させるもので、T字形フランジを
形成する前記ホースジョイント(76)中間に入口(7
7)を上向き開放に形成し、底蓋(73)の出口(7
4)に嵌合キャップ(78)を固定させ、該キャップ
(78)を前記入口(77)に着脱自在に嵌着させ、出
口(74)を入口(77)に接続させると共に、前記エ
アタンク(51)に取付板(79)を一体固定させ、取
付板(79)に前記ジョイント(76)をボルト止め固
定させている。 【0018】また、取入口(80)及び吹出口(81)
を有する入口板(82)と、同一円周上に略四角形の複
数の繰出口(83)…を有する繰出板(84)と、排出
口(85)を有する出口板(86)を備え、略円形平板
製の前記各板(82)(84)(86)を繰出ケース
(47)と底蓋(73)の間に多層状に配設させると共
に、繰出ケース(47)に繰出軸(87)を略垂直に回
転自在に軸支させ、各板(82)(84)(86)の中
央部に繰出軸(87)下端側を貫通させ、繰出軸(8
7)下端にゴム輪(88)を着脱自在に係止させ、各板
(82)(84)(86)を下方に抜出し自在に繰出軸
(87)に支持させ、かつ閉塞レバー(72)によって
各板(82)(84)(86)を繰出ケース(47)と
底蓋(73)間に弾圧させるもので、入口板(82)と
出口板(86)を繰出ケース(47)に係止させ、各板
(82)(86)に対して繰出軸(87)を遊転させる
と共に、繰出板(84)を繰出軸(87)に係合軸支さ
せ、繰出軸(87)によって繰出板(84)を強制的に
回転させ、取入口(80)から繰出口(83)に入った
肥料を排出口(85)に移動させて出口(74)方向に
落下させるように構成している。 【0019】また、前記取入口(80)端部で繰出口
(83)上面の余分な肥料を取除くブラシ(89)を備
え、高さ調節する撮(90)を介して前記ブラシ(8
9)を繰出ケース(47)に高さ調節自在に取付け、繰
出板(84)上面に対するブラシ(89)下端の高さ調
節を繰出ケース(47)外部から行い、繰出口(83)
の肥料送出量を調節するように構成している。 【0020】また、前記入口板(82)の吹出口(8
1)に対向させる圧風取入口(91)を繰出ケース(4
7)に形成し、前記エアタンク(51)の中空部と前記
圧風取入口(91)を分流パイプ(92)によって連通
させ、前記パイプ(92)及び取入口(91)を介して
送風機(50)及びエアタンク(51)からの送風を吹
出口(81)に供給し、排出口(85)位置に移動した
繰出口(83)に吹出口(81)から送風し、該送風に
よって繰出口(83)の肥料を下方に強制的に落下さ
せ、粒形の肥料またはこの粉が繰出口(83)内に残る
のを防ぐように構成している。 【0021】さらに、図11、図16などに示す如く、
前記エンジン(2)出力を植付部(15)に伝達させる
PTO軸(93)をギヤ変速ケース(4)から後方に延
出させると共に、前記左支柱(40)に軸受筒(94)
を溶接固定させ、軸受筒(94)の施肥入力軸(95)
を前記PTO軸(93)中間にチェン(96)を介して
連動連結させる。前記施肥入力軸(95)後端部にクラ
ンク板(97)をボールロック構造により着脱自在に固
定させる。また、前記軸受板(58)及びケース後ブラ
ケット(98)を一体固定させる四角パイプ形後面フレ
ーム(99)を備え、エアタンク(51)及び前フレー
ム(60)と略平行に後面フレーム(99)を横架さ
せ、ケース後ブラケット(98)に前記繰出ケース(4
7)後側をボルト止め固定させる。 【0022】また、前記左の軸受板(58)にブラケッ
ト(100)及び軸(101)を介して繰出量調節レバ
ー(102)を軸支させると共に、左の軸受板(58)
に支軸(103)を介して調節リンク(104)及び支
点リンク(105)を設け、前記レバー(102)のネ
ジ部(106)に調節リンク(104)を連結させ、支
点リンク(105)に調節支点(107)を取付け、該
支点(107)に駆動アーム(108)を軸支させる。
そして、運転席(13)方向に突出させる前記レバー
(102)の回転操作によってネジ部(106)を回転
させることにより、前記各リンク(104)(105)
が一体的に回転し、前記調節支点(107)位置を変更
させるもので、運転席(13)の作業者によって前記レ
バー(102)の繰出量調節操作が行えるように構成し
ている。 【0023】また、前記後面フレーム(99)に軸受板
(109)を介して繰出駆動軸(110)を回転自在に
軸支させ、該駆動軸(110)に揺動アーム(111)
を固定させ、前記駆動アーム(108)に長さ調節自在
な伸縮ロッド(112)一端側を連結させ、かつ前記揺
動アーム(111)に前記伸縮ロッド(112)の他端
側を連結させると共に、前記クランク板(97)を駆動
アーム(108)に入力ロッド(113)を介して連結
させ、植付駆動用のPTO軸(93)から駆動アーム
(108)及び入力ロッド(113)を介して繰出駆動
軸(110)に駆動力を伝え、図示しない植付クラッチ
の入切によって植付部(15)と施肥機(36)を同時
に作動させたり停止させる操作を行い、また施肥入力軸
(95)に対してクランク板(97)を取外して駆動部
を切離して施肥機(36)の上昇部を持上げる操作を行
うもので、前記レバー(102)操作により調節支点
(107)を位置変更させ、伸縮ロッド(112)の往
復ストロークを無段階に変更させて肥料繰出量の無段調
節を行うように構成している。 【0024】さらに、図10に示す如く、前記後面フレ
ーム(99)に連れ回り防止一方向クラッチ(114)
を介してクラッチ軸(116)を軸支させ、該クラッチ
軸(116)に一方向クラッチ(117)を介して入力
リンク(118)を設けると共に、前記繰出駆動軸(1
09)に揺動リンク(119)を固定させ、該リンク
(119)を前記入力リンク(118)に連係ロッド
(120)を介して連結させ、入力リンク(118)を
揺動させてクラッチ軸(116)を一方向に間欠的に回
転させるように構成している。 【0025】また、前記繰出ケース(47)に条止めク
ラッチケース(121)を固定させると共に、前記繰出
軸(87)上端側にベベルギヤ(122)(123)を
介して入力軸(124)を常時連結させるもので、入力
軸(124)を前記クラッチ軸(116)に継断自在に
連結させる条止めクラッチ(図示省略)を前記クラッチ
ケース(121)に内設させると共に、前記ケース(1
21)の条止めクラッチを継断操作するクラッチレバー
(126)とクラッチアーム(127)を前記クラッチ
ケース(121)の前後に振分け配設させ、前記植付部
(15)の苗載台(16)上側背面部に設ける植付け条
止め用ユニットクラッチレバー(128)に、後面フレ
ーム(98)のアウタ受(129)により張設させる条
止めワイヤ(130)を介して、前記クラッチアーム
(127)を連結させる。そして、前記植付け条止めユ
ニットクラッチレバー(128)操作によって6条植え
用の各植付爪(17)…のいずれかを停止させたとき、
停止させた植付爪(17)に対応する前記ケース(12
1)の条止めクラッチを切断動作させて施肥動作を中止
させ、植付爪(17)によって苗を植付ける条にだけ施
肥を行うもので、例えば左側と中央の4条の苗植付けを
行うとき、左側と中央の4条の繰出ケース(47)…か
ら施肥を行うと共に、作業者によってクラッチレバー
(126)を操作して前記ケース(121)の条止めク
ラッチを切断させることにより、6条の繰出ケース(4
7)…のいずれかまたは全部を任意に選択して、苗植付
けとは関係なく、施肥を中止させることができるように
構成している。 【0026】さらに、図8、図9、図10、図12に示
す如く、前側の左右の昇降レール(56)(56)上端
部に左右支脚(131)(131)下端部を固定させ、
左右支脚(131)(131)上端部の間のパイプフレ
ーム(132)両側を固定させ、中央2条分の施肥ホッ
パ(46)(46)前側にパイプフレーム(132)を
横架させるもので、パイプフレーム(132)の連結に
よって左右昇降レール(56)(56)を補強すると共
に、図6のように運転席(13)後側の車体カバー(1
2)後部中央上面に補充用の肥料袋(134)を載せた
とき、肥料袋(134)の前方傾倒を運転席(13)に
よって防ぎ、略平行に左右に延設させた上方のパイプフ
レーム(132)と下方の取手(61)によって肥料袋
(134)の後方傾倒を防ぐ。また、1ユニット2条分
の搬送ホース(49)(49)下側に丸棒形ホースガイ
ド体(133)の中間を延設させ、前記ホースガイド体
(133)両端部を搬送ホース(49)上方に折曲げて
取付板(79)(79)側面に固定させ、ジョイント
(76)連結部近くの搬送ホース(49)の下方向及び
左右方向の折曲がりをホースガイド体(133)によっ
て制限し、ジョイント(76)延長方向に搬送ホース
(49)連結端部を延設支持させ、搬送ホース(49)
の折曲がりによって該ホース(49)連結端部がジョイ
ント(76)から外れるのを防いでいる。 【0027】さらに、図13、図14、図15に示す如
く、中央2条分の肥料繰出ケース(47)(47)取付
位置外側で前フレーム(60)と後面フレーム(99)
に左右の軸受板(58)(58)を溶接固定させると共
に、前フレーム(60)と後面フレーム(99)の両端
部を左右のサイドフレーム(135)(135)によっ
て一体固定させ、両側2条分の肥料繰出ケース(47)
(47)を軸受板(58)とサイドフレーム(135)
間の前フレーム(60)及び後面フレーム(99)に取
付けるもので、四角枠形の各フレーム(60)(99)
(135)を軸受板(58)によって左右方向に三等分
に区切り、前後のフレーム(60)(99)間に6条分
の肥料繰出ケース(47)を掛け渡し支持させる。 【0028】さらに、図1、図20に示す如く、前記肥
料繰出ケース(47)下側の底蓋(73)に形成する円
筒形出口(74)内孔に比べ、前記ホースジョイント
(76)の円筒形入口(77)内孔を大径に形成すると
共に、前記出口(74)外側に上端側を嵌込み固定させ
る軟質合成樹脂製の嵌合キャップ(78)を下向き末広
がり形に開口させ、台形円筒形状の前記嵌合キャップ
(78)の内孔に弾性突き出し部(136)を一体形成
し、前記ホースジョイント(76)の入口(77)外径
よりも小さい内孔を形成するように同一円周上に円形に
前記突き出し部(136)を形成し、嵌合キャップ(7
8)内部に入口(77)を挿入したとき、突き出し部が
上向きに折曲がり変形して入口(77)外周面に圧着
し、入口(77)外周面と嵌合キャップ(78)内周面
の間の隙間を突き出し部(136)によって閉塞させ
る。 【0029】上記から明らかなように、肥料を入れる施
肥ホッパ(46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出さ
せる多条用の肥料繰出ケース(47)と、前記ケース
(47)の肥料送出部に送風を供給するエアタンク(5
1)を備え、肥料繰出ケース(47)とエアタンク(5
1)を搬送ホース(49)に連通させるホースジョイン
ト(76)を設ける田植機において、肥料繰出ケース
(47)の出口(74)とホースジョイント(76)の
入口(77)を接離自在に連結させるケースジョイント
である嵌合キャップ(78)を設けると共に、該嵌合キ
ャップ(78)の内孔に弾性突き出し部(136)を設
け、ホースジョイント(76)の入口(77)と嵌合キ
ャップ(78)の間に形成される隙間が突き出し部(1
36)によって閉塞され、肥料繰出ケース(47)の出
口(74)とホースジョイント(76)の入口(77)
の接合部から空気及び肥料が漏れたり水が浸入する不具
合をなくしている。なお、前記嵌合キャップ(78)を
ホースジョイント(76)の入口(77)に固定させ、
嵌合キャップ(78)を上向きに開口させて取付け、肥
料繰出ケース(47)昇降時、底蓋(73)の出口(7
4)を嵌合キャップ(78)に出入させてもよく、この
構造のとき、入口(74)外周面と嵌合キャップ(7
8)内周面の間の隙間を塞ぐように突き出し部(13
6)を形成する。 【0030】さらに、図10、図21に示す如く、1ユ
ニットを形成する2条分の左右肥料繰出ケース(47)
(47)の略中間のエアタンク(51)上面に接合口
(137)(137)を固定させ、各肥料繰出ケース
(47)(47)の取入口(91)に一端を連結させる
左右分流パイプ(92)(92)の他端を各接合口(1
37)(137)に固定させるもので、肥料繰出ケース
(47)とエアタンク(51)間に接続させる繰出補助
ホースである分流パイプ(92)を設け、2条分を1ユ
ニットとする左右の肥料繰出ケース(47)(47)内
側のエアタンク(51)に分流パイプ(92)を連結さ
せ、分流パイプ(92)を連結させるエアタンク(5
1)の左右幅縮少並びに軽量化を行え、エアタンク(5
1)一側に送風機(50)を取付ける施肥機(36)左
右幅を植付部(15)の苗載台レールである下部レール
(18)左右幅よりも短尺に形成させ、梱包または輸送
時の外形寸法目安となる下部レール(18)左右幅内に
施肥機(36)を収納させる。このように、1ユニット
を形成する2条分の肥料繰出ケース(47)(47)の
間に分流パイプ(92)(92)を配設させることによ
り、1ユニット2条分の肥料繰出ケース(47)(4
7)の外側に分流パイプ(92)(92)を設ける構造
に比べ、図21に示す最機外側の搬送ホース(49)連
結位置からさらに機外側に延設させるエアタンク(5
1)の端部長さ(L)を短く形成でき、従ってエアタン
ク(51)端部に固定させる送風機(50)が機体内側
寄りに取付けられ、施肥機(36)左右幅が小さくな
り、送風機(50)を含む施肥機(36)を下部レール
(18)左右幅内に配設できる。 【0031】さらに、図2、図22に示す如く、植付爪
(17)及び肥料繰出ケース(47)を2条1ユニット
として各ユニット毎にオンオフ操作する3本のユニット
クラッチレバー(138)…を苗載台(16)の裏面上
方に配設させ、多条植え用の植付爪(17)の一部を停
止させて苗の植付条数を減少させるユニットクラッチレ
バー(138)操作により、多条施肥用の肥料繰出ケー
ス(47)の一部も同時に停止させると共に、苗縦送部
材(図示省略)をオンオフさせる縦送クラッチワイヤ
(139)、並びに植付爪(17)をオンオフさせる植
付爪クラッチワイヤ(140)をユニットクラッチレバ
ー(138)の下方向に取付けると共に、肥料繰出ケー
ス(47)をオンオフさせる施肥クラッチワイヤ(13
0)をユニットクラッチレバー(138)の横方向に取
付け、前記ユニットクラッチレバー(138)に対し、
苗縦送部材が略下方に、植付爪(17)が下方後方に、
肥料繰出ケース(47)が前方に夫々位置することによ
り、前記各クラッチワイヤ(130)(139)(14
0)延設時のねじれまたは折曲り並びに苗載台(16)
の横移動による前記各クラッチワイヤ(130)(13
9)(140)の変形を防げる一方、ユニットクラッチ
レバー(138)に連結させる1本の施肥クラッチワイ
ヤ(130)に2個のワイヤ止め(141)(142)
を固定させ、1ユニット2条分の各クラッチアーム(1
27)(127)に各ワイヤ止め(141)(142)
を介して1本の施肥クラッチワイヤ(130)を連結さ
せ、1ユニット2条分の各肥料繰出ケース(47)(4
7)の繰出板(84)(84)を略同時にオンオフさせ
る。 【0032】また、前記レバーボックス(143)に支
軸(144)を介してユニットクラッチレバー(13
8)を左右方向に揺動自在に取付け、前記レバー(13
8)をボックス(143)上面に突出させ、苗載台(1
6)上端側に前記レバー(138)を突設させると共
に、前記レバー(138)を操作することにより、図2
2の実線状態の各クラッチワイヤ(130)(139)
(140)が略同時に支点越え動作して同図の仮想線位
置の緊張状態に引張られ、前記レバー(138)に対応
する植付爪(17)及び苗縦送部材及び肥料繰出ケース
(47)をオフ保持するもので、左のユニットクラッチ
レバー(138)操作により左側2条分の植付爪(1
7)及び苗縦送部材及び肥料繰出ケース(47)の繰出
板(84)をオンオフさせ、中央のユニットクラッチレ
バー(138)操作により中央2条分の植付爪(17)
及び苗縦送部材及び肥料繰出ケース(47)の繰出板
(84)をオンオフさせ、右のユニットクラッチレバー
(138)操作により右側2条分の植付爪(17)及び
苗縦送部材及び肥料繰出ケース(47)の繰出板(8
4)をオンオフさせ、苗植え動作及び側条施肥動作を2
条分1ユニットとして3本のユニットクラッチレバー
(138)…によって選択的に停止させ、畦際の未植条
数と植付け条数を一致させ、苗及び肥料の無駄な消費を
防ぐように構成している。 【0033】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、走行車(1)の後側に植付部(15)を昇降自在に
装設させると共に、肥料を入れる施肥ホッパ(46)
と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条用の肥料
繰出ケース(47)と、前記ケース(47)の肥料送出
部に送風を供給するエアタンク(51)と、搬送ホース
(49)を介して植付部(15)のフロート(34)の
施肥シュート(48)に肥料を排出させる送風機(5
0)を備え、肥料繰出ケース(47)とエアタンク(5
1)を搬送ホース(49)に連通させるホースジョイン
ト(76)を備える田植機において、走行車(1)にエ
アタンク(51)を固定させ、前記施肥ホッパ(46)
と肥料繰出ケース(47)を走行車(1)に昇降自在に
取付け、肥料繰出ケース(47)の出口(74)とホー
スジョイント(76)の入口(77)を接離自在に連結
させるケースジョイント(78)を設けると共に、該ケ
ースジョイント(78)の内孔に弾性突き出し部(13
6)を設けたもので、肥料繰出ケース(47)の出口
(74)またはホースジョイント(76)の入口(7
7)とケースジョイント(78)の間に形成される隙間
が突き出し部(136)によって閉塞されるから、肥料
繰出ケース(47)の出口(74)とホースジョイント
(76)の入口(77)の接合部から空気及び肥料が漏
れたり水が侵入する不具合をなくすことができると共
に、肥料繰出ケース(47)の出口(74)とホースジ
ョイント(76)の入口(77)の接合を接離させ易い
連結構造を介して行うことができ、肥料繰出ケース(4
7)の昇降など取扱い操作性の向上などを容易に図るこ
とができるものである。 【0034】
【図面の簡単な説明】 【図1】ホースジョイント部の側面説明図。 【図2】全体の側面図。 【図3】同平面図。 【図4】走行車の側面図。 【図5】同平面図。 【図6】施肥機部の平面図。 【図7】同背面図。 【図8】昇降レール部側面図。 【図9】肥料繰出ケース部の側面図。 【図10】肥料繰出ケース部の平面図。 【図11】ベースフレーム部の側面図。 【図12】肥料繰出ケース部の背面図。 【図13】軸受板部の側面図。 【図14】取手部の平面図。 【図15】同背面図。 【図16】同側面図。 【図17】肥料繰出ケースの断面側面図。 【図18】同断面背面図。 【図19】同断面平面図。 【図20】図1の合体説明図。 【図21】分流パイプ部の背面説明図。 【図22】施肥クラッチワイヤ張設説明図。 【符号の説明】 (46) 施肥ホッパ (47) 肥料繰出ケース (49) 搬送ホース (51) エアタンク (74) 出口 (76) ホースジョイント (77) 入口 (78) 嵌合キャップ(ケースジョイント) (92) 分流パイプ(繰出補助ホース) (136)突き出し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 302 A01C 11/02 311 A01C 15/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 走行車(1)の後側に植付部(15)を
    昇降自在に装設させると共に、肥料を入れる施肥ホッパ
    (46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条
    用の肥料繰出ケース(47)と、前記ケース(47)の
    肥料送出部に送風を供給するエアタンク(51)と、搬
    送ホース(49)を介して植付部(15)のフロート
    (34)の施肥シュート(48)に肥料を排出させる送
    風機(50)を備え、肥料繰出ケース(47)とエアタ
    ンク(51)を搬送ホース(49)に連通させるホース
    ジョイント(76)を備える田植機において、走行車
    (1)にエアタンク(51)を固定させ、前記施肥ホッ
    パ(46)と肥料繰出ケース(47)を走行車(1)に
    昇降自在に取付け、肥料繰出ケース(47)の出口(7
    4)とホースジョイント(76)の入口(77)を接離
    自在に連結させるケースジョイント(78)を設けると
    共に、該ケースジョイント(78)の内孔に弾性突き出
    し部(136)を設けたことを特徴とする田植機。
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