JP3518414B2 - 中高層建物の構造 - Google Patents
中高層建物の構造Info
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Description
自由度(フリープラン)がきわめて高くかつ地震時の揺
れがきわめて小さい中高層建物の構造に関する。
の揺れを低減する方法として免震装置を設置する方法が
知られている。
この建物躯体を支持する基礎との間にゴム支承などから
なる免震装置が設置されている。また、建物躯体は剛強
とするために妻側の戸境壁を耐震壁とする場合がほとん
どであり、このため平面計画の自由度が大きく制限され
る等の課題があった。
方式として、例えば外周に柱を、中央に耐震壁やブレー
ス等の耐震要素を集中してそれぞれ配置するコア壁方
式、柱を外周と中央に二重に配置するダブルチューブ方
式などが知られている。
ア間に柱がないため平面計画の自由度は高いが、高層に
なるにつれて全体曲げの影響により変形が大きくなる等
して耐震性能に課題があった。一方、後者のダブルチュ
ーブ方式は外柱が多くなり、しかも梁成も増す等して居
住性が悪くなる等の課題があった。
なされたもので、特に平面計画の自由度がきわめて高く
かつ地震時の揺れがきわめて小さい中高層建物の構造を
提供することを目的とする。
物の構造は、建物躯体の下端部に、地盤上に構築された
下部基礎と該下部基礎の上側に構築された上部基礎とか
らなる基礎を構築し、前記上部基礎は前記建物躯体の少
なくとも1層分の梁成を有し、かつ二方向に延びる複数
の梁から井桁状に構築してあり、前記上部基礎の各梁の
両端部と前記下部基礎との間に免震装置をそれぞれ設置
してなることを特徴とするものである。
躯体の下端部に地盤上に構築された下部基礎と該下部基
礎の上側に構築された上部基礎とからなる基礎を構築
し、前記上部基礎は少なくとも前記建物躯体の1層分の
梁成を有し、かつ二方向に延びる複数の梁から格子状に
構築してあり、前記上部基礎の各梁の両端部と前記下部
基礎との間に免震装置をそれぞれ設置してなることを特
徴とするものである。
項1または2記載の中高層建物の構造において、建物躯
体は、中央に前記建物躯体の主要部をなす構造体コア
を、該構造体コアの周囲に複数の柱を、前記構造体コア
と周囲の柱間に各階の梁がなく、各階の床スラブをそれ
ぞれ配置してなることを特徴とするものである。
形態を示し、図において、中央部に建物躯体の主要部を
なす構造体コア1が配置され、この構造体コア1の周囲
に各階の床スラブ2が配置され、さらにこの床スラブ2
の外周に柱3が所定間隔に配置されている。また、根切
り底の地盤上に建物躯体を支持する基礎4が構築されて
いる。
C構造またはSRC構造などで構築され、構造体コア1
には特に階段、エレベーターホール、通路などの共用ス
ペースが配置されている。
各階の床スラブ2から伝えられる、積載荷重などの鉛直
荷重を支持するとともに、基礎4側を固定端とする片持
ち柱形式により地震荷重などの水平外力に抵抗するよう
に構築されている。
C鋼線で補強された構造のアンボンドフラットスラブ、
または複数の中空部を有するボイドスラブ、あるいは複
数の中空部を有し、かつ格子状のリブで補強された構造
のワッフルボイドスラブ等として構築されている。さら
に、こうして構築された各階の床スラブ2は中央部と周
縁部が構造体コア1と柱3でそれぞれ支持されている。
下部基礎5とこの下部基礎5の上側に構築された上部基
礎6とからなり、下部基礎5と上部基礎6との間に支承
ゴム等からなる複数の免震装置7が所定間隔に設置され
ている。
ね、かつ建物躯体の転倒モーメントに抵抗するために建
物躯体の少なくとも1層分(1階分)の梁成を有して構
築されている。また、上部基礎6は任意方向の水平外力
(地震力)による転倒モーメンに抵抗できるように二方
向に延びる複数の梁6aと6bから井桁ばり状または格
子ばり状に構築されている。
梁6aと6bの両端部に設置され、必要に応じて梁6a
と6bとの交差部にも設置されている。なお、下部基礎
5は、例えば建物躯体の建築面積の全体を占めるマット
状をなす、いわゆるべた基礎などとして構築されてい
る。
2は中央の構造体コア1と外周の柱3のみで支持され、
構造体コア1と外周の柱3間には柱とはりが全くないた
め、自由度のきわめて高い空間をつくることができる。
力を極力低減できるため、地震時の揺れを抑えることが
できて居住性を著しく高めることができる。
中央に建物躯体の主要部をなす構造体コアを、この構造
体コアの周囲に複数の柱を、前記構造体コアと周囲の柱
間に各階の床スラブをそれぞれ配置して構築され、構造
体コアと外周の柱間には柱とはりが全くないため、自由
度のきわめて高い空間をつくることができる。
れた下部基礎とこの下部基礎の上側に構築された上部基
礎とからなる基礎を構築し、下部基礎と上部基礎との間
に複数の免震装置を所定間隔に配置してあるので、免震
装置の働きにより地震力の入力を極力低減でき、このた
め地震時の揺れを極力抑えることができて居住性を著し
く高めることができる。
梁から井桁ばり状または格子ばり状に構築されているの
で、免震装置の働きもあって任意方向の水平外力(地震
力)による転倒モーメンを低減でき、かつ転倒モーメン
トに有効に抵抗できる。したがって、高層化による全体
曲げおよび変形を小さくでき、耐震性能も大きい。
Claims (3)
- 【請求項1】 建物躯体の下端部に、地盤上に構築され
た下部基礎と該下部基礎の上側に構築された上部基礎と
からなる基礎を構築し、前記上部基礎は前記建物躯体の
少なくとも1層分の梁成を有し、かつ二方向に延びる複
数の梁から井桁状に構築してあり、前記上部基礎の各梁
の両端部と前記下部基礎との間に免震装置をそれぞれ設
置してなることを特徴とする中高層建物の構造。 - 【請求項2】 建物躯体の下端部に地盤上に構築された
下部基礎と該下部基礎の上側に構築された上部基礎とか
らなる基礎を構築し、前記上部基礎は少なくとも前記建
物躯体の1層分の梁成を有し、かつ二方向に延びる複数
の梁から格子状に構築してあり、前記上部基礎の各梁の
両端部と前記下部基礎との間に免震装置をそれぞれ設置
してなることを特徴とする中高層建物の構造。 - 【請求項3】 建物躯体は、中央に前記建物躯体の主要
部をなす構造体コアを、該構造体コアの周囲に複数の柱
を、前記構造体コアと周囲の柱間に各階の梁がなく、各
階の床スラブをそれぞれ配置してなることを特徴とする
請求項1または2記載の中高層建物の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11468499A JP3518414B2 (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | 中高層建物の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11468499A JP3518414B2 (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | 中高層建物の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000303712A JP2000303712A (ja) | 2000-10-31 |
JP3518414B2 true JP3518414B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=14644064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11468499A Expired - Fee Related JP3518414B2 (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | 中高層建物の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3518414B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5324054B2 (ja) * | 2007-04-24 | 2013-10-23 | 鹿島建設株式会社 | コア集約型耐震構造物 |
JP2017071924A (ja) * | 2015-10-06 | 2017-04-13 | 清水建設株式会社 | 建築物の構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2877017B2 (ja) | 1994-04-12 | 1999-03-31 | 鹿島建設株式会社 | 建物の構造体 |
-
1999
- 1999-04-22 JP JP11468499A patent/JP3518414B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2877017B2 (ja) | 1994-04-12 | 1999-03-31 | 鹿島建設株式会社 | 建物の構造体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000303712A (ja) | 2000-10-31 |
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