JP3240433B2 - 耐震構造物 - Google Patents

耐震構造物

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JP3240433B2
JP3240433B2 JP21307094A JP21307094A JP3240433B2 JP 3240433 B2 JP3240433 B2 JP 3240433B2 JP 21307094 A JP21307094 A JP 21307094A JP 21307094 A JP21307094 A JP 21307094A JP 3240433 B2 JP3240433 B2 JP 3240433B2
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茂 宮下
富博 堀
康一 中村
芳紀 土田
正美 戸沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地震力に耐える耐力構
造を備える耐震構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、耐力構造を備える耐震構造物
は、柱、梁、耐震壁等の構造部材の断面積をそれぞれ大
にし、また、その数量を多くして、地震力に耐える構
造、即ち、耐力構造を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような耐
震構造物は、柱、梁、耐震壁等の構造部材の断面積をそ
れぞれ大にし、また、その数量を多くしていることによ
り、以下のような問題を有している。 1)構造物の内部空間が減少してしまう。 2)設計の自由度が低い。 3)施工に手間がかかる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、内部空間を拡
大することが出来、設計の自由度を向上することが出
来、且つ、施工を容易にすることが出来る耐震構造物を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の耐震構造
物は、内部に空間を形成するように立設された複数の耐
震壁を有し、前記耐震壁は地震力に耐えるように形成さ
れ、前記空間の中央部にはセンターポストが立設され、
前記センターポストを中心として放射方向に延在するよ
うに梁が設けられて前記各梁の先端部が前記各耐震壁に
接合され、隣り合う前記耐震壁間にそれら耐震壁と一体
化されたウォールガーダーが設けられ、前記梁および前
記センターポストにより床が支持されていることを特徴
とする。
【0006】
【0007】請求項2記載の耐震構造物は、請求項1
載の耐震構造物であって、前記梁と前記耐震壁の間には
複数の小梁が前記梁と直角に架設され、隣接する前記
間には、該小梁の相互の振動を抑制する振動抑制手段
が設けられていることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の耐震構造物は、複数の耐震壁に
より地震力に耐えることが出来るので、従来に比して
柱、梁等の構造部材の断面積又は数量を減少することが
出来る。また、空間の中央に立設されたセンターポスト
により、床に支持力を与えるので、床面積が大きい場合
にも、従来に比して内部空間を拡大しつつ、十分な床の
支持力を有することが出来る。
【0009】
【0010】請求項2記載の耐震構造物は、隣接する
間に、振動抑制手段が設けられているので、地震時の
小梁の振動を抑制することが出来る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。耐震構造物100は、図1に示すように、図1右
側に設けられた第一躯体50と、図1左側に設けられた
第二躯体60と、第一躯体50と第二躯体60との間に
設けられた第三躯体70とにより構成されている。
【0012】第一躯体50は、その中央部に立設された
センターポスト1を有しており、センターポスト1は、
鋼管コンクリート構造により成っている。センターポス
ト1には、四本の鉄骨大梁2、3、4、5がセンターポ
スト1を中心として放射方向に延在するように設けられ
ており、鉄骨大梁2、3、4、5は、それぞれ、水平で
あり、且つ隣り合う鉄骨大梁2、3、4、5に対して直
角である。
【0013】四本の鉄骨大梁2、3、4、5の先端側に
は、それぞれ、耐震壁6、7、8、9が立設されてお
り、耐震壁6、7、8、9の平面形状は、両端に折曲部
6a、6b、7a、7b、8a、8b、9a、9bを有
するコの字形に形成されている。耐震壁6、7、8、9
は、鉄骨大梁2、3、4、5に対して直角に配置されて
おり、耐震壁6、7、8、9の一方の折曲部6a、7
a、8a、9aの位置は、鉄骨大梁2、3、4、5の先
端に一致している。鉄骨大梁2、3、4、5の先端は、
耐震壁6、7、8、9の一方の折曲部6a、7a、8
a、9aに接合されており、耐震壁6、7、8、9の他
方の折曲部6b、7b、8b、9bは、センターポスト
1を中心とした同一回転方向(図1反時計回り)に位置
している。従って、耐震壁6、7、8、9は、内部に空
間S1を形成するように配置されている。
【0014】隣り合う耐震壁6、7、8、9間には、ウ
ォールガーダー10、11、12、13が、一方の折曲
部6a、7a、8a、9aと他方の折曲部6b、7b、
8b、9bに接合されるように設けられており、ウォー
ルガーダー10、11、12、13は、鉄骨鉄筋コンク
リートにより成っている。従って、耐震壁6、7、8、
9は、ウォールガーダー10、11、12、13により
一体化されている。
【0015】空間S1において各耐震壁6、7、8、9
と各耐震壁6、7、8、9に対向し且つ平行に位置する
鉄骨大梁5、2、3、4との間には、それぞれ複数の鉄
骨小梁14が、鉄骨大梁2、3、4、5に対して直角に
架設接合されており、鉄骨小梁14の鉄骨大梁2、3、
4、5側の端部は、鉄骨大梁2、3、4、5の位置より
更に延在し、鉄骨大梁2、3、4、5に平行に並んだ鉄
骨小梁14に接合されている。
【0016】また、平行に並んだ隣接する鉄骨小梁14
間には、図1点線で示すようにつなぎ材15が鉄骨小梁
14を連結するように設けられており、また、平行に並
んだ隣接する鉄骨小梁14には、粘性体により振動エネ
ルギーを吸収する粘性ダンパー等のダンパー16が、鉄
骨小梁14の上下方向の振動を抑制するように設けられ
ている。
【0017】また、鉄骨小梁14及びセンターポスト1
は、図示しない床を支持している。
【0018】第二躯体60は、第三躯体70を介して、
第一躯体50とシンメトリーの構造に形成されており、
第三躯体70は、第一躯体50と第二躯体60に支持さ
れるように設けられており、両者をコンクリートスラブ
にて一体化している。
【0019】耐震構造物100は以上のような構成を有
するので、地震時には、複数の耐震壁6、7、8、9に
より地震力に耐えることが出来る。よって、従来に比し
て柱、梁等の構造部材の断面積又は数量を減少すること
が出来るので、有効に使用出来る内部空間S1を拡大す
ることが出来る。また、空間S1内の構造部材が占める
部分が減少することとなるので設計の自由度を向上する
ことが出来る。更に、柱、梁等の構造部材の断面積又は
数量を減少することが出来るので、施工を容易にするこ
とが出来る。
【0020】また、空間S1の中央に立設されたセンタ
ーポスト1により、床に支持力を与えるので、床面積が
大きい場合にも、従来に比して内部空間S1を拡大しつ
つ、十分な床の支持力を有することが出来る。
【0021】更に、隣接する鉄骨小梁14間に、つなぎ
材15及びダンパー16が設けられているので、地震時
の鉄骨小梁14の振動を抑制することが出来る。よっ
て、床の振動を減少することが出来るので、耐震構造物
100は、地震時にも床上に設置されるコンピューター
等の重要な設備機器の機能を保持することが出来る。
【0022】尚、鉄骨大梁1を格子梁とするなどして強
度の向上を図ることにより十分な床の支持力を得ること
が出来る。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の耐震構造物によれば、従
来に比して柱、梁等の構造部材の断面積又は数量を減少
することが出来る。よって、内部空間を拡大することが
出来る。また、空間内の構造部材が占める部分が減少す
ることとなるので設計の自由度を向上することが出来
る。更に、柱、梁等の構造部材の断面積又は数量を減少
することが出来るので、施工を容易にすることが出来
る。また、床面積が大きい場合にも、従来に比して内部
空間を拡大しつつ、十分な床の支持力を有することが出
来る。
【0024】
【0025】請求項2記載の耐震構造物によれば、上記
効果に加えて、地震時の梁の振動を抑制することが出来
るので、床の振動を減少することが出来る。よって、地
震時にも床上に設置されるコンピューター等の重要な設
備機器の機能を保持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の耐震構造物の一実施例を示す平面断
面図である。
【符号の説明】
1…センターポスト 2…鉄骨大梁(梁) 3…鉄骨大梁(梁) 4…鉄骨大梁(梁) 5…鉄骨大梁(梁) 6…耐震壁 7…耐震壁 8…耐震壁 9…耐震壁 14…鉄骨小梁(小梁) 15…つなぎ材(振動抑制手段) 16…ダンパー(振動抑制手段) 100…耐震構造物 S1…空間
フロントページの続き (72)発明者 土田 芳紀 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 戸沢 正美 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−315744(JP,A) 特開 平6−257321(JP,A) 特開 昭61−233138(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空間を形成するように立設された
    複数の耐震壁を有し、 前記耐震壁は地震力に耐えるように形成され、 前記空間の中央部にはセンターポストが立設され、 前記センターポストを中心として放射方向に延在するよ
    うに梁が設けられて前記各梁の先端部が前記各耐震壁に
    接合され、 隣り合う前記耐震壁間にそれら耐震壁と一体化されたウ
    ォールガーダーが設けられ、 前記梁および前記センターポストにより床が支持されて
    いる ことを特徴とする耐震構造物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の耐震構造物であって、前記梁と前記耐震壁の間には複数の小梁が前記梁と直角
    に架設され、 隣接する前記小梁間には、該小梁の相互の振動を抑制す
    る振動抑制手段が設けられていることを特徴とする耐震
    構造物。
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