JP3055073B2 - 建築物 - Google Patents

建築物

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JP3055073B2
JP3055073B2 JP3128462A JP12846291A JP3055073B2 JP 3055073 B2 JP3055073 B2 JP 3055073B2 JP 3128462 A JP3128462 A JP 3128462A JP 12846291 A JP12846291 A JP 12846291A JP 3055073 B2 JP3055073 B2 JP 3055073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築物に係わり、特に、
階床内に柱の無い大空間(無柱大空間)を各フロアにわ
たって合理的に形成することのできる建築物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本出願人等は先に図6,図7に示す如き
建造物を発明し、既に出願した(特願昭61−1839
11号「重層鉄骨構造物」)。この建造物30は、高さ
方向に、複数階層分の間隔をおいて柱31間にわたる支
持構造体32が複数段形成され、該支持構造体32間に
形成され前記複数階層を構成する梁33,33,…がそ
れぞれ吊り部材34によって前記支持構造体32に懸吊
されて成り、さらに、前記支持構造体32はトラスによ
り形成されているとともにその下限材32bにPC鋼材
によるプレストレスが導入されて成るものである。
【0003】上記建造物30では、各階層を構成する梁
33が支持構造体32によって懸吊支持されるため、こ
の各階層を構成する梁33が受ける鉛直荷重の大部分を
上部の支持構造体32に負担させ、それにより梁33の
メンバーを小さくしかつ数の少ないものとすることがで
き、さらに、各支持構造体32の直ぐ上面のフロア35
には柱などの支持体の存在しない無柱大空間を形成する
ことができるといった作用を持つ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の建造物30にあっては、各階床の水平剛性を確保す
るため、各梁33の長さ方向中途部分に前記吊り部材3
4を設ける必要があるため、前記支持構造体32の上面
に形成されるフロア35以外のフロアに対しては該吊り
部材34が貫通することとなり、そのため全フロアにわ
たっては無柱大空間を形成することができないといった
不都合があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、全フロアにわたって無柱大空間を合理的に形成する
ことのできる建築物を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数本の柱と、これら柱間に設けられた大梁と、該大梁
間に少なくとも一方向に延在して設けられた複数本の小
梁と、を有して構成される建築物において、前記大梁の
うち少なくとも前記柱の上端間に架設する屋根大梁を、
少なくともその下弦材にPC鋼材によりプレストレスを
導入したトラスにより構成する一方、該屋根大梁より下
方に位置して各階床を構成する大梁を前記屋根大梁から
複数本の懸吊部材によって懸吊支持させ、さらに、同一
階床を構成する前記大梁に該大梁の長手方向に延在し両
端部を前記柱に定着したケーブルを付設するとともに、
該大梁間に両端をこれら大梁に定着した複数のケーブル
を縦横に張設したことを特徴とするものである。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る建
築物において、同一階床を構成する前記大梁間に、前記
小梁に対して斜めに交差しかつ互いにほぼ直交する少な
くとも二方向に延在するブレースを張設したことを特徴
とするものである。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載した建築物において、各階床を構成する前記大梁
の両端部を、前記ケーブルを介して前記柱に接合したこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
の何れかに記載の建築物において、前記各階床を構成す
る前記大梁および小梁をトラスにより構成し、かつその
下限材にPC鋼材によるプレストレスを導入したことを
特徴とするものである。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
の何れかに記載の建築物において、前記柱の内部に階段
室またはエレベーターを構成してことを特徴とするもの
である。
【0011】請求項6に係る発明は、請求項1ないし5
の何れかに記載の建築物において、前記柱の下端基礎部
に免震装置を設けるとともに、その上端における前記屋
根大梁の支点部に制振装置を設けたことを特徴とするも
のである。
【0012】
【作用】
【0013】請求項1記載の建築物では、ケーブルによ
り各階床の面内剛性が確保され、各階床を、その外周部
の大梁のみを懸吊して支持することが可能となる。ま
た、各階床の鉛直荷重を担う屋根大梁を、下限材にプレ
ストレスを導入したトラスとすることにより、鉛直荷重
による曲げに対する耐力を大幅に高めることができる。
【0014】請求項2記載の建築物では、各階床の面内
剛性がさらに高められる。
【0015】請求項3記載の建築物では、柱が、各階床
の大梁からの鉛直荷重を負担しない構造とすることがで
きる。
【0016】請求項4記載の建築物では、各階床を構成
する大梁および小梁の曲げ剛性を大幅に高め、これによ
りこれら大梁および小梁の軽量化等が図れる。
【0017】請求項5記載の建築物では、エレベーター
等の昇降施設が各階床を貫通しない構成を実現できる。
【0018】請求項6記載の建築物では、吊り床構造を
有する該建築物の、地震,風等による外力に対する挙動
を有効に抑制することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る建造物の一実施例を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施例に係る建
築物の立面図で、全体として符号1で示すものが本発明
に係る建築物である。また、図2は同建築物1の平面
図、図3は同建築物1の任意の階における水平断面図で
ある。
【0020】この建築物1において、符号2,2,…は
この建築物1を構成する4本の柱、3,3,…はこれら
柱2,2,…間に設けられ各階床F1,F2,…を構成
する大梁、4,4,…は前記大梁3間に一方向に延在し
て設けられた小梁である。
【0021】前記大梁3,3,…において、前記柱2,
2,…の上端部に架設された4本の屋根大梁5は、図1
に示す如く、上弦材5a,下弦材5b,およびラチス材
5cから成るトラスにより構成されている。このトラス
からなる屋根大梁5の前記下弦材5bには、その長手方
向全長に沿ってPC鋼線(PC鋼材)6が設けられてお
り、該PC鋼線6を緊張して少なくとも下限材5bの両
端に定着することにより該下限材5bにはプレストレス
が導入されている。
【0022】また、この場合、前記屋根大梁5は図1に
示すようにその上弦材5aが前記柱2の上端部に支持さ
れた構成となっており、かつ、その支持部には制振機構
7が介在された構成となっている。この制振機構7は、
該屋根大梁5の水平挙動を効果的に抑制し得るものであ
ればよく、その構成は限定しない。
【0023】前記屋根大梁5からは、その長手方向に所
定間隔をおいて複数本(図示例では長尺の屋根大梁5に
ついては6本、短尺の屋根大梁5については3本)の吊
りケーブル(懸吊部材)8,8,…が垂下されている。
この場合、これら吊りケーブル8は、その上端が、図1
に示すように前記屋根大梁5における下限材5bとラチ
ス材5cとが接合される接点部に定着されることにより
設けられたものとなっている。
【0024】前記各吊りケーブル8は、ほぼ前記屋根大
梁5の下限材5bからこの建築物1の第1階床F1まで
の全長を有しており、その下端部に第1階床F1を構成
する4本の大梁3が支持されているとともに、その中途
部に、第2階床F2を構成する大梁3,第3階床F3を
構成する大梁3,… …,第5階床F5を構成する大梁
3が支持された構成となっている。また、この場合、図
示は省略してあるが、これら各階床F1,F2,…を構
成する大梁3も前記屋根大梁5と同様トラスより構成さ
れており、かつその下限材3bにはPC鋼線6によるプ
レストレスが導入されている。
【0025】同一階床を構成する4本の大梁3の相対向
した2本の大梁3間には、図3に示す如く複数本の小梁
4,4,…が並行してほぼ等間隔に架設してある。ここ
では、これら各小梁4もトラスより構成されており、か
つその下限材にはPC鋼線6によるプレストレスが導入
されたものとなっている(図4参照)。また、これら小
梁4,4,…の隣接するものどうしは、図3等に示すよ
うに該小梁4と直交した方向に延在しかつ所定間隔で平
行に設けられた多数のつなぎ材9,9,…により互いに
連結されている。また、並列された小梁4,4,…のう
ち両端部に位置したものとそれに隣接する大梁3とも、
同様につなぎ部材9によって互いに連結されている。
【0026】また、同一階床を構成する4本の大梁3に
おいて、互いに対向した2本の大梁間には複数本の水平
ケーブル12a,12bが縦横に設けられている。これ
ら水平ケーブル12a,12bは、本実施例においては
図3からも解かるように、対向配置された大梁3の前記
吊りケーブル8の定着部間に張設してあり、したがって
前記小梁4と同一方向に延在した水平ケーブル12aに
ついてはそれら小梁4に沿って6本が、また、小梁4と
直交して延在した水平ケーブル12bについては3本が
設けられている。
【0027】図4は、前記水平ケーブル12a,12b
と前記小梁4との取合いの一例を示している。小梁4と
前記水平ケーブル12bとが交差する位置において、小
梁4の上弦材4aの直ぐ下方には、該小梁4の幅方向に
前記水平ケーブル12bを挿通させることができる穴を
有した第1の定着具13が設けられており、水平ケーブ
ル12bはこの第1の定着具13を介して各小梁4を貫
通し、かつ各小梁4に定着されている。
【0028】また、小梁4の上弦材4aの上部には前記
第1の定着具13が設けられた位置に対応して第2の定
着具14が設けられている。この第2の定着具14は、
この定着具自身を水平方向に貫通する貫通孔を上下に3
段形成しており、そのうち最下部に形成された第1の貫
通孔15aは小梁4の延在方向に形成されている。ま
た、中央に形成された第2の貫通孔15bおよび最上部
に形成された第3の貫通孔15cは共に前記第1の貫通
孔15aに対してほぼ45°の角度に形成され、互いに
はほぼ直交したものとなっている。そして、前記水平ケ
ーブル12aはこの第2の定着具14の前記第1の貫通
孔15aに挿通され、これによって小梁4に定着されて
いる。また、これら水平ケーブル12a,12bは、当
然ながらその両端部も前記大梁3にそれぞれ定着された
ものとなっている。
【0029】また、この場合では、図3に示すように前
記水平ケーブル12a,12bが前記大梁3に対応した
位置にも設けられている。これら大梁3の長手方向に沿
って設けられた水平ケーブル12a,12bは、その両
端部が前記柱2にそれぞれ定着されている。
【0030】さらに、同一階床を構成する前記大梁3間
には、図3に示すように、前記小梁4と斜めに交差しか
つ互いにほぼ直交する二方向にワイヤーブレース17,
17,…が張設されている。これらワイヤーブレース1
7は、前記水平ケーブル12a,12bと同様にその両
端部を大梁3に定着されており、かつ図3から解るよう
に、前記水平ケーブル12bと小梁4とが交わる交点に
おいてこのワイヤーブレース17も小梁4と交差するよ
うに張設されている。つまり、図4に示すように、この
ワイヤーブレース17は、前記第2の定着具14の前記
第2の貫通孔15bおよび第3の貫通孔15cにそれぞ
れ挿通され、これにより、小梁4との交差部においては
該小梁4に対しても定着されたものとなっている。
【0031】上記の構成に基づき、この建築物1におけ
る各階床F1,F2,…は結局、大梁3,小梁4,つな
ぎ材9,水平ケーブル12aおよび12b,ワイヤーブ
レース17の各部材を有して構成されたものとなってい
る。実際には、これら各部材を埋設してコンクリートが
打設され、各階床F1,F2,…が完成される。
【0032】また、本実施例において前記柱2は、図1
に示すように下端基礎部21に免震機構20を備えてい
る。この免震機構20についての図示は省略するが、例
えば、ゴム層と鋼鈑層とを交互に形成した免震装置を柱
2の下端部と基礎21との間に介在させたもの、あるい
は、挙動を検知するセンサーとそのセンサーからの情報
に基づき柱2に対しその挙動を打ち消す方向の外力を付
与するアクチュエーターとの組合わせによるもの等、で
ある。
【0033】さらに、前記柱2は、その内部にエレベー
ターシャフトあるいは階段室、さらに物品等の運搬のた
めの垂直搬送機構等を擁した構成のものとなっている。
【0034】次に、一例として上記の如く構成された建
築物1の作用について説明する。各階床F1,F2,…
に係る鉛直荷重の大部分を小梁4,4,…により支持さ
れるが、これら小梁4は大梁3によって支持されてい
る。その大梁3は吊りケーブル8,8,…を介して屋根
大梁5に懸吊支持されている一方、これら大梁3の両端
部は直接柱2に剛接合とされることなく該大梁3に沿っ
て設けられた前記水平ケーブル12a,12bを介して
接続されたものであるから、各階床F1,F2,…にか
かる鉛直荷重は実質的に屋根大梁5のみによって懸吊支
持されたものとなる。その際、各階床F1,F2,…に
は少なくとも両端部を大梁3,3に定着された水平ケー
ブル12a,12bが張設されており、さらにこの場合
ではそれに加えてワイヤーブレース17が張設されてい
るので、各階床F1,F2,…の充分な面内剛性を確保
することができる。したがって、各階床F1,F2,…
を、その大梁3のみを懸吊支持することによって支持す
ることが可能となり、これにより各階床F1,F2,…
を、その全面にわたり柱の一切存在しない大空間に形成
することが可能となる。
【0035】また、各階床F1,F2,…の鉛直荷重を
負担する屋根大梁5をトラスにより構成し、しかもその
下限材5bにはPC鋼線6の緊張によるプレストレスを
導入したので、屋根大梁5は鉛直荷重による曲げ力に対
して極めて高い耐力を有したものとなる。したがって、
該屋根大梁5を長大スパンとすることが可能となり、こ
れにより該建築物1の長大化、すなわち無柱空間を構成
する各階床F1,F2,…の広大化を実現できる。
【0036】また、実施例における上記建築物1では、
各階床F1,F2,…を構成する大梁3および小梁4に
ついてもそれらをトラスにより構成し、かつ、それらそ
れぞれの下限材3b,4bにPC鋼線6によりプレスト
レスを導入した構成としたので、各階床F1,F2,…
の面内剛性を一層高めることができる。
【0037】また、上記建築物1では、各階床F1,F
2,…が屋根大梁5によって懸吊支持され、屋根大梁5
と柱2、また各階床F1,F2,…を構成する大梁3と
柱2とが共に剛接合ではないため、柱2は実質的に片持
ち形式となる。このため、屋根大梁5の強大な鉛直荷重
による柱2にかかる曲げモーメントの影響を極力排除で
き、その分、柱2の限界設計強度を高めることができ
る。さらに、柱2上端の屋根大梁5の支持部に制振機構
7を設け、かつ柱2下端の基礎21部には免震機構20
を設けたから、地震,風等による外力の影響を有効に低
減できる。
【0038】さらに、エレベーターシャフト,階段室等
を柱2内部に構成したから、それら昇降用施設も各階床
F1,F2,…を貫通することなく、各階床F1,F
2,…の無柱大空間化に一層寄与することができる。
【0039】なお、上記実施例においては、各階床F
1,F2,…の面内剛性を高めるために、水平ケーブル
12a,12bおよびワイヤーブレース17を設けた構
成としたが、設計上の強度が許せば水平ケーブル12
a,12bのみを設けた構成としてもよい。また、これ
ら水平ケーブル12a,12bおよびワイヤーブレース
17は、必要に応じて上記実施例のものよりも配設間隔
を狭く設定しても勿論よい。さらに、これら水平ケーブ
ル12a,12bおよびワイヤーブレース17として高
強度のケーブル部材を使用することにより、小梁4等の
メンバーを小さくでき、各階床F1,F2,…の自重を
低減することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1に係る建
築物によれば、各階床を屋根大梁から懸吊支持するよう
にし、しかも各階床内にはケーブルを埋設してその面内
剛性を確保することにより各階床の外周部に設けられた
大梁のみを懸吊するようにしたので、全階床において柱
の全く存在しない無柱空間を創り出すことができる。し
かも、これら各階床の鉛直荷重を負担する屋根大梁をト
ラスとし、かつ少なくともその下限材にはプレストレス
を導入したので、該屋根大梁の長大スパン化が図れ、上
記した各階床の面内剛性を確保できることと相俟って広
大な無柱空間を形成することができる。
【0041】請求項2に係る発明によれば、上記効果に
加え、各階床の面内剛性を一層高めることができ、した
がってさらなる広大スパン化(大空間化)に対応できる
ものとなる。
【0042】請求項3に係る発明によれば、柱は各階床
の水平力のみを負担し各階床の鉛直荷重については負担
しないので、柱に各階床の梁からの曲げモーメントがか
からず、柱の限界設計強度を高めることができる。
【0043】請求項4に係る発明によれば、各階床を構
成する梁の曲げ剛性を極めて高いものとすることができ
るから、各階床の面内剛性をより高いものとすることが
できる。
【0044】請求項5に係る発明によれば、エレベータ
ー,階段等の昇降用施設を各階床を貫通させて構成する
必要がなく、各階床の無柱大空間化に一層寄与すること
ができる。
【0045】請求項6に係る発明によれば、地震,風等
による外力の影響動を有効に低減でき、屋根大梁より懸
吊支持される各階床のそれら外力による挙動を効果的に
抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る建築物を示す一部断面
立面図である。
【図2】当実施例による建築物の平面図である。
【図3】当実施例による建築物の任意の階における水平
断面図である。
【図4】当実施例による建築物の小梁を示す正面断面図
である。
【図5】図4の部分平面図である。
【図6】本発明に係る従来の建築物の一例を示す部分立
面図である。
【図7】図6の平面図である。
【符号の説明】
1 建築物 2 柱 3 大梁 4 小梁 5 屋根大梁 5b 下限材 6 PC鋼線(PC鋼材) 7 制振機構(制振装置) 8 吊りケーブル(懸吊部材) 12a,12b 水平ケーブル(ケーブル) 17 ワイヤーブレース(ブレース) 20 免震機構(免震装置) 21 基礎 F1,F2,… 階床
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/342 E04B 1/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の柱と、これら柱間に設けられた大
    梁と、該大梁間に少なくとも一方向に延在して設けられ
    た複数本の小梁と、を有して構成される建築物におい
    て、前記大梁のうち少なくとも前記柱の上端間に架設さ
    れた屋根大梁は、少なくともその下弦材にPC鋼材によ
    りプレストレスが導入されたトラスにより構成されてい
    る一方、該屋根大梁より下方に位置して各階床を構成す
    る大梁は前記屋根大梁から複数本の懸吊部材によって懸
    吊支持され、さらに、同一階床を構成する前記大梁には
    該大梁の長手方向に延在し両端部を前記柱に定着された
    ケーブルが付設されているとともに、該大梁間には両端
    をこれら大梁に定着された複数のケーブルが縦横に張設
    されていることを特徴とする建築物。
  2. 【請求項2】同一階床を構成する前記大梁間には、前記
    小梁に対して斜めに交差しかつ互いにほぼ直交する少な
    くとも二方向に延在したブレースが張設されていること
    を特徴とする請求項1記載の建築物。
  3. 【請求項3】各階床を構成する前記大梁は、その両端部
    が前記ケーブルを介して前記柱に接合されていることを
    特徴とする請求項1または2記載の建築物。
  4. 【請求項4】前記各階床を構成する前記大梁および小梁
    が、下限材にPC鋼材によりプレストレスが導入された
    トラスにより構成されていることを特徴とする請求項1
    ないし3の何れかに記載の建築物。
  5. 【請求項5】前記柱は、その内部に階段室またはエレベ
    ーターを構成して成ることを特徴とする請求項1ないし
    4の何れかに記載の建築物。
  6. 【請求項6】前記柱は、その下端の基礎部に免震装置を
    有しているとともに、その上端における前記屋根大梁の
    支点部に制振装置を有していることを特徴とする請求項
    1ないし5の何れかに記載の建築物。
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