JP3511425B2 - 油圧システム - Google Patents

油圧システム

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JP3511425B2
JP3511425B2 JP23880495A JP23880495A JP3511425B2 JP 3511425 B2 JP3511425 B2 JP 3511425B2 JP 23880495 A JP23880495 A JP 23880495A JP 23880495 A JP23880495 A JP 23880495A JP 3511425 B2 JP3511425 B2 JP 3511425B2
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    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B11/00Servomotor systems without provision for follow-up action; Circuits therefor
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2221Control of flow rate; Load sensing arrangements
    • E02F9/2239Control of flow rate; Load sensing arrangements using two or more pumps with cross-assistance
    • E02F9/2242Control of flow rate; Load sensing arrangements using two or more pumps with cross-assistance including an electronic controller
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E02F9/2278Hydraulic circuits
    • E02F9/2292Systems with two or more pumps
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
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    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2278Hydraulic circuits
    • E02F9/2296Systems with a variable displacement pump

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルのよう
に複数の油圧ポンプで複数のアクチュエータを駆動する
油圧システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の油圧ポンプで複数のアクチュエー
タを駆動する油圧システムには、特公平2−16416
号公報に記載のようにオープンセンタ回路と呼ばれる回
路と、特開平4−194405号公報に記載のようにク
ローズドセンタ回路と呼ばれる回路がある。オープンセ
ンタ回路はセンタバイパスラインを有する回路であっ
て、中立時にポンプ流量をセンタバイパスラインを通し
てタンクにブリードさせ、操作するにしたがって各方向
切換弁に設けられたセンタバイパスラインの開口を絞
り、ポンプ圧を発生させメータイン回路から各アクチュ
エータに圧油を供給する。
【0003】オープンセンタ回路ではタンデム接続と呼
ばれる優先回路や、油圧ポンプを複数設け合流させるこ
とで各アクチュエータの独立性を維持している。
【0004】一方、クローズドセンタ回路はセンタバイ
パスラインを有しない回路であって、特開平4−194
405号公報に記載のように各スプールは油圧ポンプに
対してパラレルに接続される。また、中立時はポンプ圧
と負荷圧との差圧を一定に制御するロードセンシングシ
ステムや、特願平5−207852号に記載のようにブ
リード弁を有するブリード回路によりポンプ流量を減ら
すシステムがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】オープンセンタ回路で
は上記のようにタンデム接続と呼ばれる優先回路や、油
圧ポンプを複数設け合流させることで各アクチュエータ
の独立性を維持しているが、各方向切換弁にはセンタバ
イパスラインが必要であり、かつ1つのアクチュエータ
に複数の方向切換弁を設ける必要があり、弁構造が複雑
で大がかりとなる。また、センタバイパスラインで優先
回路を構成するため、アクチュエータの複合操作での優
先度合いとメータリング特性と独立して設定できない。
【0006】クローズドセンタ回路はセンタバイパスラ
インを必要とせず、かつ通常は1つのアクチュエータに
1つの方向切換弁を設ければよいので、弁構造は大がか
りにならない。しかし、基本的にはパラレル回路である
ので、優先回路は実施しずらかった。
【0007】本発明の第1の目的は、クローズドセンタ
回路で合流回路と優先回路を簡単な構造で実現する油圧
システムを提供することである。
【0008】本発明の第2の目的は、クローズドセンタ
回路でアクチュエータの複合操作での優先度合いとメー
タリング特性と独立して設定できる油圧システムを提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記第1の目的を達成するために、本発明は次
の構成を採用する。すなわち、第1及び第2の少なくと
も2つの油圧ポンプと、第1及び第2の少なくとも2つ
のアクチュエータと、前記第1及び第2の油圧ポンプに
接続され、前記第1のアクチュエータに供給される圧油
の流量を制御する第1のクローズドセンタ式の方向切換
弁と、少なくとも前記第1の油圧ポンプに接続され、前
記第2のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御
する第2のクローズドセンタ式の方向切換弁とを備えた
油圧システムにおいて、前記第1の方向切換弁のポンプ
ポートに前記第1及び第2の油圧ポンプをそれぞれ接続
する第1及び第2のフィーダラインと、前記第1及び第
2のフィーダラインにそれぞれ設置され、前記第1及び
第2の油圧ポンプへ圧油が逆流するのを防止する逆流防
止機能をそれぞれ有する第1及び第2の補助弁とを備え
る構成とする。
【0010】以上のように構成した本発明においては、
第1のアクチュエータの単独駆動時、第1及び第2のフ
ィーダラインを介して第1及び第2の油圧ポンプの圧油
を合流してアクチュエータに供給できる(合流回路)。
また、第1及び第2の補助弁の第1及び第2の逆流防止
機能により、第1のアクチュエータの負荷圧力が第1及
び第2の油圧ポンプの吐出圧力よりも高いときにアクチ
ュエータからポンプに圧油が逆流するのが防止される
(ロードチェック機能)。
【0011】第1及び第2のアクチュエータの複合駆動
時、第1のアクチュエータの負荷圧が第2のアクチュエ
ータの負荷圧より大である油圧システムでは、第1のア
クチュエータは第2の油圧ポンプの圧油により、第2の
アクチュエータは第1の油圧ポンプの圧油により必ず動
かせる。このとき、第2のアクチュエータの負荷圧が第
1のアクチュエータの負荷圧より低くても、第1の補助
弁の逆流防止機能により第2の油圧ポンプの圧油は第2
のアクチュエータに流れ込むことはない(優先回路)。
【0012】(2) 上記油圧システムにおいて、好ま
しくは、前記第1及び第2の補助弁のうち少なくとも第
1の補助弁は、前記逆流防止機能に加え、前記第1の油
圧ポンプから供給される圧油の流れを選択的に遮断する
流れ遮断機能を更に有する構成とする。
【0013】第1のアクチュエータの単独駆動時、第1
の補助弁の流れ遮断機能をoffしておくことにより、
上記と同様に第1及び第2のフィーダラインを介して第
1及び第2のポンプの圧油を合流して第1のアクチュエ
ータに供給できる(合流回路)。
【0014】第1及び第2のアクチュエータの複合駆動
時、第1の第2の方向切換弁の操作を検出して第1の補
助弁の流れ遮断機能をonすることにより第1の油圧ポ
ンプは第2のアクチュエータに対して優先接続され(タ
ンデム的となり)、第1及び第2のアクチュエータの負
荷圧の大小に係わらず、第1のアクチュエータは第2の
油圧ポンプの圧油により、第2のアクチュエータは第1
の油圧ポンプの圧油により独立して動かせる(優先回
路)。
【0015】(3) また、前記第2の方向切換弁が前
記第1及び第2の油圧ポンプに接続された油圧システム
においては、好ましくは、前記第2の方向切換弁のポン
プポートに前記第1及び第2の油圧ポンプをそれぞれ接
続する第3及び第4のフィーダラインと、前記第3及び
第4のフィーダラインにそれぞれ設置され、前記第1及
び第2の油圧ポンプへ圧油が逆流するのを防止する逆流
防止機能をそれぞれ有する第3及び第4の補助弁とを更
に備え、前記第1及び第2の補助弁のうち少なくとも第
1の補助弁は、前記逆流防止機能に加え、前記第1の油
圧ポンプから供給される圧油の流れを選択的に遮断する
流れ遮断機能を更に有し、前記第3及び第4の補助弁の
うち少なくとも第4の補助弁は、前記逆流防止機能に加
え、前記第2の油圧ポンプから供給される圧油の流れを
選択的に遮断する流れ遮断機能を更に有する構成とす
る。
【0016】第1のアクチュエータの単独駆動時、第1
の補助弁の流れ遮断機能をoffしておくことにより、
上記と同様に第1及び第2の油圧ポンプの圧油を合流し
て第1のアクチュエータに供給できる(合流回路)。
【0017】第2のアクチュエータの単独駆動時、第4
の補助弁の流れ遮断機能offしておくことにより、上
記と同様に第1及び第2の油圧ポンプの圧油を合流して
第2のアクチュエータに供給できる(合流回路)。
【0018】第1及び第2のアクチュエータの複合駆動
時、第1及び第2の方向切換弁の操作を検出して第1及
び第4の補助弁の流れ遮断機能をそれぞれonすること
により第1の油圧ポンプは第1のアクチュエータに対し
て優先接続され、第2の油圧ポンプは第1のアクチュエ
ータに対して優先接続され、第1及び第2のアクチュエ
ータの負荷圧の大小に係わらず、第1のアクチュエータ
は第1の油圧ポンプの圧油により、第2のアクチュエー
タは第1の油圧ポンプP1の圧油により独立して動かせ
る(優先回路)。
【0019】(4) また、好ましくは、前記第1及び
第4の補助弁は、それぞれ、前記流れ遮断機能を含む可
変抵抗機能を更に有する構成とする。
【0020】(5) このとき、好ましくは、前記第1
の補助弁の可変抵抗機能は前記第2の方向切換弁の操作
量に応じて通路抵抗を増大させ、前記第4の補助弁の可
変抵抗機能は前記第1の方向切換弁の操作量に応じて通
路抵抗を増大させる。
【0021】第1の方向切換弁を単独でフル操作する第
1のアクチュエータの単独駆動時には、第1の可変抵抗
機能は全開、第2の可変抵抗機能は全閉となり、上記と
同様に第1及び第2の油圧ポンプの圧油を合流して第1
のアクチュエータに供給できる(合流回路)。
【0022】この状態から更に第2の方向切換弁をハー
フ操作すると第1の可変抵抗機能はその操作量に応じて
徐々に絞られ、第1の油圧ポンプは当該絞り度合いに応
じて第2のアクチュエータに優先接続され、第1の方向
切換弁のフル操作による第2の可変抵抗機能の全閉によ
り第2の油圧ポンプは第1のアクチュエータに対してフ
ルに優先接続され(優先度合いの調整)、第1のアクチ
ュエータには第2の油圧ポンプの圧油の全部+第1の油
圧ポンプの圧油の一部が供給され、第2のアクチュエー
タには第1の油圧ポンプの圧油の大部分が供給され、第
1及び第2のアクチュエータの複合駆動が行える(優先
回路)。また、第2の方向切換弁をフル操作すると第1
の可変抵抗機能は全閉し、第1の油圧ポンプは第2のア
クチュエータに対してフルに優先接続され、第1のアク
チュエータには第2の油圧ポンプの圧油の全部が供給さ
れ、第2のアクチュエータには第1の油圧ポンプの圧油
の全部が供給され、第1及び第2のアクチュエータの複
合駆動が行える(優先回路)。また、第1の可変抵抗機
能が絞られるとき急にon・offすると、第1の方向
切換弁を操作した瞬間に回路が閉じられショックが生じ
るが、第1の可変抵抗機能は操作量に応じて徐々に絞ら
れるのでそのようなショックが抑制される。
【0023】第1の方向切換弁を単独でハーフ操作する
第1のアクチュエータの単独駆動時には、第1の可変抵
抗機能は全開となり、第2の可変抵抗機能は絞られ、第
1及び第2の油圧ポンプの圧油を合流して第1のアクチ
ュエータに供給できる(合流機能)。
【0024】この状態から更に第2の方向切換弁をハー
フ操作すると、第1の可変抵抗機能はその操作量に応じ
て徐々に絞られ、第1の油圧ポンプは当該絞り度合いに
応じて第2のアクチュエータに対して優先接続され、第
1の方向切換弁のハーフ操作による第2の可変抵抗機能
の絞りにより第2の油圧ポンプは当該絞り度合いに応じ
て第1のアクチュエータに対して優先接続され(優先度
合いの調整)、第1のアクチュエータには第2の油圧ポ
ンプの圧油の大部分+第1の油圧ポンプの圧油の一部が
供給され、第2のアクチュエータには第1の油圧ポンプ
の圧油の大部分+第2の油圧ポンプの圧油の一部が供給
され、第1及び第2のアクチュエータの複合駆動が行え
る(優先回路)。また、第2の方向切換弁をフル操作す
ると第1の可変抵抗機能は全閉し、第1の油圧ポンプは
第2のアクチュエータに対してフルに優先接続され、第
1のアクチュエータには第2の油圧ポンプの圧油の大部
分が供給され、第2のアクチュエータには第1の油圧ポ
ンプの圧油の全部+第2の油圧ポンプの圧油の一部が供
給され、第1及び第2のアクチュエータの複合駆動が行
える(優先回路)。また、この場合も、第2の方向切換
弁を操作した瞬間のショックの発生を抑制できる。
【0025】第2のアクチュエータの単独駆動から第1
及び第2のアクチュエータの複合駆動に移行する場合も
同様である。
【0026】(6) また、本発明は上記第2の目的を
達成するために、上記油圧システムは、前記第1及び第
2の油圧ポンプとタンクとの間にそれぞれ配置され、前
記第1及び第2の方向切換弁の操作量に応じて開口面積
を減少させる第1及び第2のブリード弁を更に備える構
成とする。
【0027】上記第1及び第2のブリード弁において、
第1及び第2の方向切換弁の操作量としてはそれらの合
計または最大値であってもよく、また何らかの関数で計
算して決めても良い。更に、可変抵抗機能の絞り具合か
ら第1の油圧ポンプへの要求流量と第2の油圧ポンプへ
の要求流量との割合を計算し、操作量の合計をその割合
で除して第1の油圧ポンプに係わる部分と第2の油圧ポ
ンプに係わる部分とに分けてもよい。
【0028】第1又は第2のアクチュエータの単独駆動
時、又は第1及び第2のアクチュエータの複合駆動時、
第1及び第2の方向切換弁の操作量に応じて第1及び第
2のブリード弁が絞られてポンプ吐出圧を徐々に高め、
ポンプ吐出圧に応じた流量を第1及び第2のアクチュエ
ータに供給する(ブリード制御)。このため、第1及び
第2のブリード弁の絞り具合を変えることにより第1及
び第2の方向切換弁のメータインの開口を通って第1及
び第2のアクチュエータに供給される圧油の流量特性
(メータリング特性)を変えられる。このように、第1
〜第4の補助弁が構成する優先回路と第1及び第2のブ
リード弁が構成するブリード回路とが分離され、優先度
合いとメータリング特性とを独立して設定できる。ま
た、第1又は第2のアクチュエータの起動時、ポンプ吐
出圧が徐々に高まるので、アクチュエータの急な駆動を
防止できる。
【0029】(7) また、好ましくは、前記第2の補
助弁は、前記第1の補助弁と同様、前記逆流防止機能に
加え、前記第1の油圧ポンプから供給される圧油の流れ
を補助的に制御する可変抵抗機能を更に有し、前記第3
の補助弁は、前記第4の補助弁と同様、前記逆流防止機
能に加え、前記第2の油圧ポンプから供給される圧油の
流れを補助的に制御する可変抵抗機能を更に有する。
【0030】このように構成することにより以下のよう
に回路が自由に選べるようなり、モード・製品毎の回路
の設計変更が容易となる。
【0031】(1)第1〜第4の補助弁の可変抵抗機能の
全てをoffにすると、第1及び第2の油圧ポンプは共
に第1及び第2のアクチュエータに対してパラレルに接
続される。
【0032】(2)第1及び第3の補助弁の可変抵抗機能
をoffにし、第4の補助弁の可変抵抗機能を第1の方
向切換弁の操作量に応じて絞ると、第1の油圧ポンプは
第1及び第2のアクチュエータに対してパラレルに接続
され、第2の油圧ポンプは第1のアクチュエータに対し
て優先接続される。
【0033】(3)第1及び第3の補助弁の可変抵抗機能
をoffにし、第2の補助弁の可変抵抗機能を第2の方
向切換弁の操作量に応じて絞ると、第1の油圧ポンプは
第1及び第2のアクチュエータに対してパラレルに接続
され、第2の油圧ポンプは第2のアクチュエータに対し
て優先接続される。
【0034】(4)第2及び第3の補助弁の可変抵抗機能
をoffにし、第3の補助弁の可変抵抗機能を第1の方
向切換弁の操作量に応じて絞ると、第1の油圧ポンプは
第1のアクチュエータに対して優先接続され、第2の油
圧ポンプは第1及び第2のアクチュエータに対してパラ
レルに接続される。
【0035】(5)第2及び第2の補助弁の可変抵抗機能
をoffにし、第1の補助弁の可変抵抗機能を第2の方
向切換弁の操作量に応じて絞ると、第1の油圧ポンプは
第2のアクチュエータに対して優先接続され、第2の油
圧ポンプは第1及び第2のアクチュエータに対してパラ
レルに接続される。
【0036】(8) また、好ましくは、前記第1〜第
4の補助弁は、それぞれ、第1〜第4のフィーダライン
に設置されたポペット弁とこのポペット弁を制御するパ
イロット弁とを有するポペットタイプの流量制御弁とす
る。
【0037】このようにポペットタイプの流量制御弁を
利用して補助弁を構成することにより、弁構造を複雑に
することなく逆流防止機能と可変抵抗機能を含む弁装置
を容易に実現することができる。
【0038】(9) また、上記第1及び第2の目的を
達成するために、本発明は次の構成を採用する。すなわ
ち、第1及び第2の少なくとも2つの油圧ポンプと、ブ
ームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ、旋
回モータ及び第1、第2の走行モータを含む複数のアク
チュエータと、前記第1及び第2の油圧ポンプに接続さ
れ、前記ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシ
リンダに供給される圧油の流量をそれぞれ制御するクロ
ーズドセンタ式のブーム用方向切換弁、アーム用方向切
換弁、バケット用方向切換弁と、前記第2の油圧ポンプ
に接続され、前記旋回モータに供給される圧油の流量を
制御するクローズドセンタ式の旋回用方向切換弁と、前
記第1及び第2の油圧ポンプに接続され、前記第1の走
行モータに供給される圧油の流量を制御するクローズド
センタ式の第1の走行用方向切換弁と、前記第1の油圧
ポンプに接続され、前記第2の走行モータに供給される
圧油の流量を制御するクローズドセンタ式の第2の走行
用方向切換弁とを備えた油圧ショベルの油圧システムに
おいて、前記ブーム用方向切換弁のポンプポートに前記
第1及び第2の油圧ポンプをそれぞれ接続する第1及び
第2のブーム用フィーダライン、前記アーム用方向切換
弁のポンプポートに前記第1及び第2の油圧ポンプをそ
れぞれ接続する第1及び第2のアーム用フィーダライ
ン、前記バケット用方向切換弁のポンプポートに前記第
1及び第2の油圧ポンプをそれぞれ接続する第1及び第
2のバケット用フィーダライン、前記第1の走行用方向
切換弁のポンプポートに前記第1及び第2の油圧ポンプ
をそれぞれ接続する第1及び第2の走行用フィーダライ
ンと、前記第1及び第2のブーム用、アーム用、バケッ
ト用、走行用フィーダラインにそれぞれ設置され、前記
第1及び第2の該当する油圧ポンプへ圧油が逆流するの
を防止する逆流防止機能と前記第1及び第2の該当する
油圧ポンプから供給される圧油の流れを補助的に制御す
る可変抵抗機能をそれぞれ有する第1及び第2のブーム
用、アーム用、バケット用、走行用補助弁とを備える構
成とする。
【0039】このようにフィーダラインと補助弁を設け
ることにより、油圧ショベルの油圧システムにおいて、
上記のようにクローズドセンタ回路で合流回路と優先回
路を簡単な構造で実現できる。
【0040】(10) 上記油圧システムにおいて、好
ましくは、前記第1、第2の走行モータの駆動をそれぞ
れ指示する第1及び第2の走行用操作手段のみが操作さ
れたときには前記第1の走行用補助弁を閉じ、前記第2
の走行用補助弁を開き、前記ブームシリンダ、アームシ
リンダ、バケットシリンダ、旋回モータの駆動をそれぞ
れ指示するブーム用操作手段、アーム用操作手段、バケ
ット用操作手段、旋回用操作手段の少なくとも1つが操
作されたときには前記第1の走行用補助弁を開き、前記
第2の走行用補助弁を絞り、前記第2の走行用操作手段
が操作されたときには前記第1のブーム用補助弁、第1
のアーム用補助弁、第1のバケット用補助弁の少なくと
も1つを絞るよう前記可変抵抗機能を制御する制御手段
を更に備える。
【0041】走行単独操作時には、第1の走行用補助弁
は閉じ、第2の走行用補助弁は開くように制御され、第
1の油圧ポンプの圧油は第2の走行用方向切換弁を通し
て第2の走行モータに送られ、第2の油圧ポンプの圧油
は第2の走行用補助弁及び第1の走行用方向切換弁を通
して第1の走行モータに送られる。
【0042】走行複合操作時、例えば走行とブームの同
時操作時には、第1のブーム用補助弁は第2の走行用方
向切換弁の操作により絞られ、第2の走行用補助弁はブ
ーム用方向切換弁の操作により絞られ、第2のブーム用
補助弁及び第1の走行用補助弁は全開となるよう制御さ
れる。これにより、走行とブームの同時操作時には、第
1の油圧ポンプの圧油の大部分は第1及び第2の走行モ
ータに供給され、一部は第1のブーム用補助弁で絞られ
てブームシリンダにも供給され、第2の油圧ポンプの圧
油の大部分は第2のブーム用補助弁及びブーム用方向切
換弁からブームシリンダに供給される。これにより走行
もブームも力が確保されかつ走行も曲がることのない走
行複合が行える。他の走行との同時操作についても同様
である。
【0043】(11) 好ましくは、前記旋回モータの
駆動を指示する旋回用操作手段が操作されたときには、
前記第2のアーム用補助弁を絞るよう前記可変抵抗機能
を制御する制御手段を更に備える。
【0044】例えば旋回とアームの同時操作時には、第
1のアーム用補助弁は開き、第2のアーム用補助弁は絞
るように制御されるので、旋回の作動圧が確保でき、旋
回の複合操作性が向上する。
【0045】(12) また、好ましくは、前記ブーム
シリンダの駆動を指示するブーム用操作手段が操作され
たときには、前記ブーム用操作手段の指示がブーム上げ
のときは前記第1及び第2のブーム用補助弁を共に開
き、前記ブーム用操作手段の指示がブーム下げのときは
前記第1のブーム用補助弁を開き、前記第2のブーム用
補助弁を閉じるよう前記可変抵抗機能を制御する制御手
段を更に備える。
【0046】例えば旋回とブーム上げの同時操作時に
は、第1及び第2のブーム用補助弁が共に全開となるよ
う制御され、ブームシリンダと旋回モータが第1及び第
2の油圧ポンプに対してパラレルに接続される。これに
より、ブームの駆動圧で旋回の作動圧が確保され、かつ
旋回の負荷圧力でブームを良く上がるようになる。
【0047】また、旋回とブーム下げの同時操作時に
は、第1のブーム用補助弁は全開、第2のブーム用補助
弁は全閉となるよう制御され、ブームシリンダを第1の
油圧ポンプのみに接続する。これにより、ブーム下げの
低い負荷圧に影響されることなく旋回の作動圧が確保さ
れ、旋回の複合操作性が向上する。
【0048】(13) また、好ましくは、前記ブーム
シリンダ、バケットシリンダの駆動をそれぞれ指示する
ブーム用操作手段、バケット用操作手段の少なくとも一
方が操作されたときには前記第1のアーム用補助弁を絞
るよう前記可変抵抗機能を制御する制御手段を更に備え
る。
【0049】ブーム又はバケットとアームの同時操作時
には、第1の油圧ポンプの圧油は第1のアーム用補助弁
が絞られるので、大部分がブームシリンダ又はバケット
シリンダに送られ、第2の油圧ポンプの圧油は主として
アームシリンダに送られる。
【0050】(14) 上記(13)項の制御手段は、
好ましくは、前記ブーム用操作手段及びバケット用操作
手段と前記アームシリンダの駆動を指示するアーム用操
作手段が操作されたときには、更に、前記ブーム用操作
手段の指示がブーム上げの時は、前記第1及び第2のブ
ーム用補助弁を開き、前記第1のバケット用補助弁を絞
り、前記第2のバケット用補助弁を閉じ、前記ブーム用
操作手段の指示がブーム下げの時は、前記第1のブーム
用補助弁と前記第1のバケット用補助弁を開き、前記第
2のブーム用補助弁と前記第2のバケット用補助弁を閉
じるよう前記可変抵抗機能を制御する。
【0051】ブーム上げとアームとバケットを同時に操
作するフロント3複合操作時には、第1のアーム用補助
弁と第1のバケット用補助弁が絞られ、第1及び第2の
ブーム用補助弁と第2のアーム用補助弁は開き、第2の
バケット用補助弁は閉じるよう制御される。このとき、
ブーム上げよりアーム操作、バケット操作の負荷圧が低
いので、第2の油圧ポンプの圧油の大部分は第2のアー
ム用補助弁を通してアーム用方向切換弁からアームシリ
ンダに送られ、第1の油圧ポンプの圧油の大部分は第1
のブーム用補助弁及び第1のバケット用補助弁を通して
ブーム用、バケット用方向切換弁からブームシリンダと
バケットシリンダに送られ、フロント3複合操作が可能
になる。
【0052】ブーム下げとアームとバケットのフロント
3複合操作時には、第1のアーム用補助弁が絞られ、第
1のブーム用補助弁、第2のアーム用補助弁、第1のバ
ケット用補助弁は開き、第2のブーム用補助弁と第2の
バケット用補助弁は閉じるよう制御され、第2の油圧ポ
ンプの圧油は第2のアーム用補助弁を通してアーム用方
向切換弁からアームシリンダに送られ、第1の油圧ポン
プの圧油の大部分は第1のブーム用補助弁と第1のバケ
ット用補助弁を通してブーム用、バケット用方向切換弁
からブームシリンダとバケットシリンダに送られ、フロ
ント3複合操作が可能になる。
【0053】(15) また、好ましくは、前記第1及
び第2の油圧ポンプとタンクとの間にそれぞれ配置さ
れ、前記ブーム用方向切換弁、アーム用方向切換弁、バ
ケット用方向切換弁、第1の走行用方向切換弁の操作量
に応じて開口面積を減少させる第1及び第2のブリード
弁を更に備える。
【0054】このように第1及び第2のブリード弁を設
けることにより、油圧ショベルの油圧システムにおい
て、上記のようにクローズドセンタ回路でアクチュエー
タの複合操作での優先度合いとメータリング特性と独立
して設定できる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1において、本実施形態の油圧シス
テムは、第1及び第2の2つの可変容量型の油圧ポンプ
1a,1bと、油圧ポンプ1a,1bの容量をそれぞれ
制御するレギュレータ2a,2bと、ブームシリンダ
3、アームシリンダ4、バケットシリンダ5、旋回モー
タ6及び第1、第2の走行モータ7,8を含む複数のア
クチュエータと、第1及び第2の油圧ポンプ1a,1b
に接続され、ブームシリンダ3、アームシリンダ4、バ
ケットシリンダ5に供給される圧油の流量をそれぞれ制
御するクローズドセンタ式のブーム用方向切換弁9、ア
ーム用方向切換弁10、バケット用方向切換弁11と、
第2の油圧ポンプ1bに接続され、旋回モータ6に供給
される圧油の流量を制御するクローズドセンタ式の旋回
用方向切換弁12と、第1及び第2の油圧ポンプ1a,
1bに接続され、第1の走行モータ7に供給される圧油
の流量を制御するクローズドセンタ式の第1の走行用方
向切換弁13と、第1の油圧ポンプ1aに接続され、第
2の走行モータ8に供給される圧油の流量を制御するク
ローズドセンタ式の第2の走行用方向切換弁14とを備
えている。
【0056】ブーム用、アーム用、バケット用、旋回
用、第1及び第2の走行用の各方向切換弁9〜14はそ
れぞれパイロット油圧駆動部9da,9db;10d
a,10db;11da,11db;12da,12d
b;13da,13db;14da,14dbを有する
パイロット操作弁であり、それぞれパイロット圧力信号
92a,92b;102a,102b;112a,11
2b;122a,122b;132a,132b;14
2a,142bにより切り換え制御される。
【0057】ブーム用、アーム用、バケット用、旋回
用、第1及び第2の走行用の各方向切換弁9〜14はそ
れぞれポンプポート9p,10p,11p,12p,1
3p,14p、タンクポート9t,10t,11t,1
2t,13t,14t、2つのアクチュエータポート9
a,9b;10a,10b;11a,11b;12a,
12b;13a,13b;14a,14bを有し、タン
クポートはタンク29に接続され、アクチュエータポー
トは対応する油圧アクチュエータに接続されている。第
1及び第2の走行用方向切換弁13,14のポンプポー
ト13a,13b;14a,14bと第1及び第2の走
行モータ7,8との間にはそれぞれカウンターバランス
弁27,28が設けられている。
【0058】また、ブーム用方向切換弁9のポンプポー
ト9pは第1及び第2のポンプライン30a,30b及
び第1及び第2のブーム用フィーダライン93a,93
bを介して第1及び第2の油圧ポンプ1a,1bに接続
され、アーム用方向切換弁10のポンプポート10pは
第1及び第2のポンプライン30a,30b及び第1及
び第2のアーム用フィーダライン103a,103bを
介して第1及び第2の油圧ポンプ1a,1bに接続さ
れ、バケット用方向切換弁11のポンプポート11pは
第1及び第2のポンプライン30a,30b及び第1及
び第2のバケット用フィーダライン113a,113b
を介して第1及び第2の油圧ポンプ1a,1bに接続さ
れ、旋回用方向切換弁12のポンプポート12pは第2
のポンプライン30b及び旋回用フィーダライン123
bを介して第2の油圧ポンプ1bに接続され、第1の走
行用方向切換弁13のポンプポート13pは第1及び第
2のポンプライン30a,30b及び第1及び第2の走
行用フィーダライン133a,133bを介して第1及
び第2の油圧ポンプ1a,1bに接続され、第2の走行
用方向切換弁14のポンプポート14pは第1ポンプラ
イン30a及び走行用フィーダライン143aを介して
第1の油圧ポンプ1aに接続されている。
【0059】第1及び第2のブーム用フィーダライン9
3a,93bには、第1及び第2のブーム用補助弁91
a,91bが設置され、第1及び第2のアーム用フィー
ダライン103a,103b、第1及び第2のバケット
用フィーダライン113a,113b、第1及び第2の
走行用フィーダライン133a,133bにも同様な第
1及び第2のアーム用補助弁101a,101b、第1
及び第2のバケット用補助弁111a,111b、第1
及び第2の走行用補助弁131a,131bが設置され
ている。これら補助弁はそれぞれ比例電磁弁31a,3
1b;32a,32b;33a,33b;34a,34
bが発生する制御圧力により駆動される。
【0060】補助弁91a,91b;101a,101
b;111a,111b;131a,131bはポペッ
ト弁タイプの弁であり、第1及び第2の油圧ポンプ1
a,1bに圧油が逆流するのを防止する逆流防止機能と
第1及び第2の油圧ポンプ1a,1bから供給される圧
油の流れを補助的に制御する可変抵抗機能とを有し、可
変抵抗機能には、第1及び第2の油圧ポンプ1a,1b
からの圧油の流れを選択的に遮断する流れ遮断機能が含
まれる。可変抵抗機能を有するポペット弁の原理は公知
であり(例えば特表昭58−501781号公報参
照)、本実施形態の補助弁はこのポペット弁を応用した
ものである。補助弁の詳細は後述する。
【0061】旋回用フィーダライン123bには旋回モ
ータ6の負荷が高いときに旋回モータ6から第2の油圧
ポンプ1bに圧油が逆流するのを防止するロードチェッ
ク弁16が設けられ、第2のバケット用フィーダライン
113bの第2の補助弁111bの上流側にはバケット
速度を制限するための固定絞り17が設けられている。
【0062】第1及び第2のポンプライン30a,30
bからはそれぞれ第1及び第2の油圧ポンプ1a,1b
をタンク29に接続する第1及び第2のブリードライン
25a,25bが分岐し、第1及び第2のブリードライ
ン25a,25bには第1及び第2のブリード弁15
a,15bが設置されている。ブリード弁15a,15
bはそれぞれ油圧駆動部15ad,15bdを有するパ
イロット操作弁であり、それぞれ比例電磁弁24a,2
4bが発生する制御圧力により駆動される。
【0063】図2において、19,20,21はパイロ
ット圧力信号92a,92b;102a,102b;1
12a,112b;122a,122b;132a,1
32b;142a,142bを発生するパイロット弁を
備えた操作レバー装置19,20,21であり、操作レ
バー装置19はブーム用及びバケット用であり、操作レ
バーを操作するとその操作方向と操作量に応じて対応す
るパイロット弁よりパイロット圧力信号92a,92
b;112a,112bを発生し、操作レバー装置20
はアーム用及び旋回用であり、操作レバーを操作すると
その操作方向と操作量に応じて対応するパイロット弁よ
りパイロット圧力信号102a,102b;122a,
122bを発生し、操作レバー装置21は第1及び第2
走行用であり、操作レバーを操作するとその操作方向と
操作量に応じて対応するパイロット弁よりパイロット圧
力信号132a,132b;142a,142bを発生
する。22はパイロット圧力信号を発生させるための油
圧源である。
【0064】また、補助弁91a,91b;101a,
101b;111a,111b;131a,131b、
ブリード弁15a,15bとレギュレータ2a,2bの
制御手段としてパイロット圧力信号の圧力を検出するパ
イロット圧センサ41a,41b;42a,42b;4
3a,43b;44a,44b;45a,45b;46
a,46bと、コントローラ23とが設けられ、コント
ローラ23でパイロット圧センサからの信号に基づき所
定の演算を行い、各比例電磁弁31a,31b〜34
a,34b及び24a,24bとレギュレータ2a,2
bに指令信号を出力する。
【0065】コントローラ23は、図3に示すように、
パイロット圧センサ41a,41b〜46a,46bの
検出信号をA/D変換し入力する入力部23aと、予め
設定された特性を記憶した記憶部23bと、この記憶部
23bから前記特性を読み出して所定の演算を行い比例
電磁弁31a,31b〜34a,34b及び24a,2
4bとレギュレータ2a,2bの指令信号を算出する演
算部23cと、この演算部23cで算出した指令信号を
駆動信号に変換して出力する出力部23dとを備えてい
る。
【0066】本実施形態の油圧システムは図4に示すよ
うな油圧ショベルに搭載されるものである。油圧ショベ
ルはブームシリンダ3により駆動されるブーム50と、
アームシリンダ4により駆動されるアーム51と、バケ
ットシリンダ5により駆動されるバケット52と、旋回
モータ6により駆動される上部旋回体53と、第1及び
第2の走行モータ7,8により駆動される左右の走行装
置54,55とを備え、ブーム50、アーム51、バケ
ット52は上部旋回体53の前部で作業を行うフロント
作業機56を構成し、左右の走行装置54,55は下部
走行体57を構成する。
【0067】本発明の油圧システムの動作原理を図5〜
図15により説明する。
【0068】図5〜図12は図1に示す油圧システムの
最小単位を機能別に模式化したものであり、ポンプP
1,P2は第1及び第2の油圧ポンプ1a,1bに相当
し、アクチュエータA,Bは油圧アクチュエータ3〜
5,7に相当し、弁VA,VBは方向切換弁9〜11,
13に相当し、ポートPA,PBはポンプポート9p〜
11p,13pに相当し、ラインFA1,FA2;FB
1,FB2はフィーダライン93a,93b;103
a,103b;113a,113b;133a,133
bに相当し、チェック弁CA1,CA2;CB1,CB
2は補助弁91a,91b;101a,101b;11
1a,111b;131a,131bの逆流防止機能に
相当し、開閉弁DA1,DB2は補助弁91a,91
b;101a,101b;111a,111b;131
a,131bの流れ遮断機能に相当し、可変絞り弁EA
1,EA2;EB1,EB2は補助弁91a,91b;
101a,101b;111a,111b;131a,
131bの可変抵抗機能に相当し、弁B1,B2は第1
及び第2のブリード弁15a,15bに相当し、レギュ
レータR1,R2はレギュレータ2a,2bに相当し、
センサSA1,SA2;SB1,SB2はパイロット圧
力センサ41a,41b〜46a,46bに相当する。
【0069】A:補助弁の逆流防止機能(図5) (1)アクチュエータAの単独駆動時、フィーダライン
FA1,FA2により2つのポンプP1,P2の圧油を
合流してアクチュエータAに供給できる(合流回路)。
また、補助弁の逆流防止機能CA1,CA2により、ア
クチュエータAの負荷圧力がポンプP1,P2の吐出圧
力よりも高いときにアクチュエータからポンプに圧油が
逆流するのが防止される(ロードチェック機能)。
【0070】(2)アクチュエータA,Bの複合駆動
時、アクチュエータAの負荷圧がアクチュエータBの負
荷圧より大である油圧システムでは、アクチュエータA
はポンプP2の圧油により、アクチュエータBはポンプ
P1の圧油により必ず動かせる(優先回路)。このと
き、アクチュエータBの負荷圧がアクチュエータAの負
荷圧より低くても、補助弁の逆流防止機能CA1により
ポンプP2の圧油はアクチュエータBに流れ込むことは
ない。
【0071】B:補助弁の逆流防止機能+流れ遮断機能
1(図6) (1)アクチュエータAの単独駆動時、補助弁の流れ遮
断機能DA1をoffしておくことにより、上記と同様
に2つのポンプP1,P2の圧油を合流してアクチュエ
ータAに供給できる(合流回路)。
【0072】(2)アクチュエータA,Bの複合駆動
時、方向切換弁VBの操作をセンサSB1,SB2で検
出して補助弁の流れ遮断機能DA1をonすることによ
りポンプP1はアクチュエータBに対して優先接続され
(タンデム的となり)、アクチュエータA,Bの負荷圧
の大小に係わらず、アクチュエータAはポンプP2の圧
油により、アクチュエータBはポンプP1の圧油により
独立して動かせる(優先回路)。
【0073】C:補助弁の逆流防止機能+流れ遮断機能
2(図7) (1)アクチュエータAの単独駆動時、補助弁の流れ遮
断機能DA1をoffしておくことにより、上記と同様
に2つのポンプP1,P2の圧油を合流してアクチュエ
ータAに供給できる(合流回路)。
【0074】(2)アクチュエータBの単独駆動時、補
助弁の流れ遮断機能DB2をoffしておくことによ
り、上記と同様に2つのポンプP1,P2の圧油を合流
してアクチュエータBに供給できる(合流回路)。
【0075】(3)アクチュエータA,Bの複合駆動
時、方向切換弁VA,VBの操作をセンサSA1,SA
2;SB1,SB2で検出して補助弁の流れ遮断機能D
A1,DB2をそれぞれonすることによりポンプP1
はアクチュエータBに対して優先接続され、ポンプP2
はアクチュエータAに対して優先接続され、アクチュエ
ータA,Bの負荷圧の大小に係わらず、アクチュエータ
AはポンプP2の圧油により、アクチュエータBはポン
プP1の圧油により独立して動かせる(優先回路)。
【0076】D:補助弁の逆流防止機能+可変抵抗機能
(図8) (1)方向切換弁VA,VBを操作したとき、補助弁の
可変抵抗機能EB2の開口面積は方向切換弁VAの操作
量に応じて、可変抵抗機能EA1の開口面積は方向切換
弁VBの操作量に応じて、それぞれ図13のX1に示す
ように全開から全閉まで変化するように設定する。図1
3中、X0はそのときの方向切換弁VA,VBの操作量
に対するメータイン絞りの開口面積の変化である。方向
切換弁VA,VBの操作量はセンサSA1,SA2;S
B1,SB2で検出される。
【0077】(2)方向切換弁VAを単独でフル操作す
るアクチュエータAの単独駆動時、可変抵抗機能EA1
は全開、可変抵抗機能EB2は全閉となり、上記と同様
に2つのポンプP1,P2の圧油を合流してアクチュエ
ータAに供給できる(合流回路)。
【0078】(3)上記(2)の状態から更に方向切換
弁VBをハーフ操作すると可変抵抗機能EA1はその操
作量に応じて徐々に絞られ、ポンプP1は当該絞り度合
いに応じてアクチュエータBに優先接続され、方向切換
弁VAのフル操作による可変抵抗機能EB2の全閉によ
りポンプP2はアクチュエータAに対してフルに優先接
続され(優先度合いの調整)、アクチュエータAにはポ
ンプP2の圧油の全部+ポンプP1の圧油の一部が供給
され、アクチュエータBにはポンプP1の圧油の大部分
が供給され、アクチュエータA,Bの複合駆動が行える
(優先回路)。また、方向切換弁VBをフル操作すると
可変抵抗機能EA1は全閉し、ポンプP1はアクチュエ
ータBに対してフルに優先接続され、アクチュエータA
にはポンプP2の圧油の全部が供給され、アクチュエー
タBにはポンプP1の圧油の全部が供給され、アクチュ
エータA,Bの複合駆動が行える(優先回路)。また、
可変抵抗機能EA1が絞られるとき急にon・offす
ると、方向切換弁VBを操作した瞬間に回路が閉じられ
ショックが生じるが、可変抵抗機能EA1は操作量に応
じて徐々に絞られるのでそのようなショックが抑制され
る。
【0079】(4)方向切換弁VAを単独でハーフ操作
するアクチュエータAの単独駆動時、可変抵抗機能EA
1は全開となり、可変抵抗機能EB2は絞られ、2つの
ポンプP1,P2の圧油を合流してアクチュエータAに
供給できる(合流機能)。
【0080】(5)上記(4)の状態から更に方向切換
弁VBをハーフ操作すると、可変抵抗機能EA1はその
操作量に応じて徐々に絞られ、ポンプP1は当該絞り度
合いに応じてアクチュエータBに対して優先接続され、
方向切換弁VAのハーフ操作による可変抵抗機能EB2
の絞りによりポンプP2は当該絞り度合いに応じてアク
チュエータAに対して優先接続され(優先度合いの調
整)、アクチュエータAにはポンプP2の圧油の大部分
+ポンプP1の圧油の一部が供給され、アクチュエータ
BにはポンプP1の圧油の大部分+ポンプP2の圧油の
一部が供給され、アクチュエータA,Bの複合駆動が行
える(優先回路)。また、方向切換弁VBをフル操作す
ると可変抵抗機能EA1は全閉し、ポンプP1はアクチ
ュエータBに対してフルに優先接続され、アクチュエー
タAにはポンプP2の圧油の大部分が供給され、アクチ
ュエータBにはポンプP1の圧油の全部+ポンプP2の
圧油の一部が供給され、アクチュエータA,Bの複合駆
動が行える(優先回路)。また、この場合も、方向切換
弁VBを操作した瞬間のショックの発生を抑制できる。
【0081】(6)アクチュエータBの単独駆動からア
クチュエータA,Bの複合駆動に移行する場合も同様で
ある。
【0082】E:補助弁の逆流防止機能+可変抵抗機能
+ブリード制御機能(図9) (1)方向切換弁VA,VBを操作したとき、方向切換
弁VA,VBの操作量に応じてブリード弁B1,B2の
開口面積がそれぞれ図14のX2に示すように全開から
全閉まで変化するように設定する。このとき、方向切換
弁VA,VBの操作量としてはそれらの合計または最大
値であってもよく、また何らかの関数で計算して決めて
も良い。更に、可変抵抗機能の絞り具合からポンプP1
への要求流量とポンプP2への要求流量との割合を計算
し、操作量の合計をその割合で除してポンプP1に係わ
る部分とポンプP2に係わる部分とに分けてもよい。な
お、図14中、X0は単独操作のときの方向切換弁V
A,VBの操作量に対するメータイン絞りの開口面積の
変化である。
【0083】(2)アクチュエータA又はBの単独駆動
時、又はアクチュエータA,Bの複合駆動時、方向切換
弁VA,VBの操作量に応じてブリード弁15a,15
bが絞られてポンプ吐出圧を徐々に高め、ポンプ吐出圧
に応じた流量をアクチュエータA,Bに供給する(ブリ
ード制御)。このため、ブリード弁15a,15bの絞
り具合を変えることにより方向切換弁VA,VBのメー
タインの開口を通ってアクチュエータA,Bに供給され
る圧油の流量特性(メータリング特性)を変えられる。
また、アクチュエータA又はBの起動時、ポンプ吐出圧
が徐々に高まるので、アクチュエータの急な駆動を防止
できる。
【0084】F:補助弁の逆流防止機能+可変抵抗機能
+ブリード制御機能+ポンプ制御1(図10) (1)方向切換弁VA,VBを操作したとき、方向切換
弁VA,VBの操作量に応じてポンプP1,P2の目標
流量がそれぞれ図15に示すように増大するように設定
する。このとき、方向切換弁VA,VBの操作量として
は上記と同様にして計算する。そして、レギュレータR
1,R2でその目標吐出流量が得られるようポンプP
1,P2の傾転(押しのけ容積)を制御する。
【0085】(2)アクチュエータA又はBの単独駆動
時、又はアクチュエータA,Bの複合駆動時、方向切換
弁VA,VBの操作量に応じてポンプP1及び/又はポ
ンプP2の吐出流量を徐々に増大させ、必要な流量だけ
を吐出するようにする(ポジティブ制御)。
【0086】G:補助弁の逆流防止機能+各フィーダラ
インの可変抵抗機能(図11) 以下のように回路が自由に選べるようなり、モード・製
品毎の回路の設計変更が容易となる。
【0087】(1)可変抵抗機能EA1,EA2;EB
1,EB2の全てをoffにすると、ポンプP1,P2
は共にアクチュエータA,Bに対してパラレルに接続さ
れる。
【0088】(2)可変抵抗機能EA1,EB1をof
fにし、可変抵抗機能EB2を方向切換弁VAの操作量
に応じて図13のX1のように絞ると、ポンプP1はア
クチュエータA,Bに対してパラレルに接続され、ポン
プP2はアクチュエータAに対して優先接続される。
【0089】(3)可変抵抗機能EA1,EB1をof
fにし、可変抵抗機能EA2を方向切換弁VBの操作量
に応じて図13のX1のように絞ると、ポンプP1はア
クチュエータA,Bに対してパラレルに接続され、ポン
プP2はアクチュエータBに対して優先接続される。
【0090】(4)可変抵抗機能EA2,EB2をof
fにし、可変抵抗機能EB1を方向切換弁VAの操作量
に応じて図13のX1のように絞ると、ポンプP1はア
クチュエータAに対して優先接続され、ポンプP2はア
クチュエータA,Bに対してパラレルに接続される。
【0091】(5)可変抵抗機能EA2,EB2をof
fにし、可変抵抗機能EA1を方向切換弁VBの操作量
に応じて図13のX1のように絞ると、ポンプP1はア
クチュエータBに対して優先接続され、ポンプP2はア
クチュエータA,Bに対してパラレルに接続される。
【0092】H:補助弁の逆流防止機能+可変抵抗機能
+ブリード制御機能+ポンプ制御2(図12) (1)方向切換弁VA,VBでアクチュエータA,Bの
負荷圧力をそれぞれ検出し、その負荷圧力の高い方(最
大負荷圧力)をシャトル弁M1,M2で検出し、レギュ
レータR1,R2でポンプ吐出圧力がその最大負荷圧力
よりも所定値だけ高くなるようポンプP1,P2の傾転
(押しのけ容積)を制御する。また、補助弁は上記の可
変抵抗機能EA1,EB2に加え方向切換弁VA,VB
で検出した負荷圧力を連通、遮断できる機能LA1,L
B2を持つように構成する。
【0093】(2)アクチュエータA又はBの単独駆動
時、又はアクチュエータA,Bの複合駆動時、最大負荷
圧力とポンプ吐出圧力との差圧が所定値に保たれるよう
方向切換弁VA,VBの操作量に応じてポンプP1及び
/又はポンプP2の吐出流量を増大させ、必要な流量だ
けを吐出するようにする(ロードセンシング制御)。こ
のように、図1に示す回路にロードセンシング制御を適
用することも可能である。
【0094】図1に示す本実施形態の油圧システムは上
記A〜Gの全ての機能を備えるものであり、クローズド
センタ式の弁を用いた回路で合流回路、優先回路が容易
に構成できる。また、従来のオープンセンタ回路に対し
て補助弁91a,91b;101a,101b;111
a,111b;131a,131bが構成する優先回路
と第1及び第2のブリード弁15a,15bが構成する
ブリード回路とが分離され、優先度合いとメータリング
特性とを独立して設定できる。
【0095】次に、本実施形態の油圧システムにおける
コントローラ23の演算部23cでの処理内容を図16
〜図21により説明する。
【0096】コントローラ23の演算部23cでは、図
16に示すように、パイロット圧センサ41a,41b
〜46a,46bの検出信号を入力し(スッテプ10
0)、次いでその入力信号に基づき第1及び第2の油圧
ポンプ1a,1bの制御、第1及び第2のブリード弁1
5a,15bの制御、補助弁91a,91b;101
a,101b;111a,111b;131a,131
bの制御を行う(スッテプ200,300,400)。
【0097】油圧ポンプ1a,1bの制御では、上記F
で説明したように、方向切換弁9〜14の操作量に対し
て油圧ポンプ1a,1bの目標流量がそれぞれ図15に
示すように増大するように予め設定しておき、パイロッ
ト圧センサ41a,41b〜46a,46bの検出信号
から方向切換弁9〜14の操作量に対応する第1及び第
2の油圧ポンプ1a,1bの目標流量を計算し、その目
標流量を得るレギュレータ2a,2bの指令信号を計算
し出力する。このとき、上記Eで説明したように、方向
切換弁9〜14の操作量としてはそれらの合計または最
大値であってもよく、また何らかの関数で計算して決め
ても良い。更に、補助弁91a,91b;101a,1
01b;111a,111b;131a,131bの絞
り具合から第1の油圧ポンプ1aへの要求流量と第2の
油圧ポンプ1bへの要求流量との割合を計算し、操作量
の合計をその割合で除して第1の油圧ポンプ1aに係わ
る部分と第2の油圧ポンプ1bに係わる部分とに分けて
もよい。
【0098】ブリード弁15a,15bの制御では、上
記Eで説明したように、方向切換弁9〜14の操作量に
対して第1及び第2ブリード弁15a,15bの目標開
口面積がそれぞれ図14に示すように減少するように予
め設定しておき、パイロット圧センサ41a,41b〜
46a,46bの検出信号から方向切換弁9〜14の操
作量に対応する第1及び第2のブリード弁15a,15
bの目標開口面積を計算し、その目標開口面積を得る比
例電磁弁24a,24bの指令信号を計算し出力する。
このときの方向切換弁9〜14の操作量も上記と同様に
決めれば良い。特願平5−207852号の制御がその
一例である。
【0099】補助弁91a,91b;101a,101
b;111a,111b;131a,131bの制御で
は、パイロット圧センサ41a,41b〜46a,46
bの検出信号から走行、旋回、ブーム、アーム、バケッ
トの操作状態を判別し、その操作状態に応じて補助弁9
1a,91b;101a,101b;111a,111
b;131a,131bの動作位置(全開か、全閉か、
絞りか、絞る場合は絞り具合をどの位にするか)を決定
し、その動作位置を得る比例電磁弁31a,31b〜3
4a,34bの指令信号を計算し出力する。
【0100】油圧ポンプ1a,1bを制御するときの図
15に示す操作量と目標ポンプ流量との関係、ブリード
弁15a,15bを制御するときの図14に示す操作量
と開口面積の関係、補助弁91a,91b;101a,
101b;111a,111b;131a,131bを
制御するときの操作状態と補助弁動作位置の関係はコン
トローラ23の記憶部23bに記憶されている。
【0101】補助弁を制御するときの操作状態と補助弁
動作位置の関係は、例えば図17〜図21に示すように
設定される。図17は単独操作での補助弁の動作位置
を、図18は走行2複合、走行3複合での補助弁の動作
位置を、図19は旋回2複合、旋回3複合での補助弁の
動作位置を、図20はフロント2複合での補助弁の動作
位置を、図21はフロント3複合での補助弁の動作位置
をそれぞれ示す。図中、○は全開、×は全閉、△は絞り
を意味する。また、( )は待機状態での動作位置を示
す。
【0102】図17〜図21の設定は図1に示す油圧シ
ステムで図22に示すOHSと呼ばれる従来のオープン
センタ回路と等価な回路を実現し、更に当該オープンセ
ンタ回路で得られない機能を達成しようとするものであ
る。図22に示すオープンセンタ回路は特公平2−16
416号公報の第1図に示されるものであり、図中、油
圧ポンプ、アクチュエータには図1の対応するものと同
じ符号を付している。また、方向切換弁は2つの油圧ポ
ンプ1a,1bに対応して2つの弁グループ83,84
に分かれており、図1の方向切換弁と同じ符号に2つの
弁グループに対応してA,Bの添え字を付している。6
0,61はポンプライン、62,63はセンタバイパス
ライン、64は走行用開閉弁,86,88,90,9
4,102,104はバイパスライン、92,96は固
定絞りである。
【0103】図22に示すオープンセンタ回路では、1
つのアクチュエータに対して弁グループ83,85に属
する2つの方向切換弁を設けることにより合流回路を実
現している。また、各弁グループにおいて、方向切換弁
のポンプポートをセンタバイパスライン62,63のみ
に接続するタンデム接続と、方向切換弁のポンプポート
をバイパスライン86,88,90,94,102を介
して接続するパラレル接続とを組み合わせることで選択
的に優先回路を実現し、バイパスラインに固定絞り9
2,93を設けることにより優先度合いを調整してい
る。更に、優先回路の設定として、弁グループ83で
は、ポンプ1aに対して走行モータ7よりフロント用ア
クチュエータ3〜5が優先的に駆動されるように接続
し、弁グループ85では、ポンプ1bに対しフロント用
アクチュエータ3〜5より走行モータ8が優先的に駆動
されるように接続し、走行用方向切換弁13Aと走行用
方向切換弁14Bをバイパスライン104で接続し、フ
ロント用アクチュエータ3〜5の駆動時にはバイパスラ
イン104に設けた開閉弁64を開くことによりポンプ
1bの圧油を2つの走行モータ7,8にパラレルに供給
する。
【0104】図1に示す本実施形態の油圧システムは、
図17〜図21の設定により次のように作動して従来の
オープンセンタ回路と等価な回路を実現し、更に当該オ
ープンセンタ回路で得られない機能を達成している。
【0105】まず、走行単独操作、ブーム上げの単独操
作、走行とブーム上げの同時操作について説明する。
【0106】走行単独操作時には、補助弁131aは全
閉、補助弁131bは全開となるよう制御され(図1
7)、第1の油圧ポンプ1aの圧油は方向切換弁14を
通して第2の走行モータ8に送られ、第2の油圧ポンプ
1bの圧油は補助弁131b及び方向切換弁13を通し
て第1の走行モータ7に送られる。
【0107】次に、ブーム上げの単独操作時には、補助
弁91a,91bが共に全開となるよう制御され(図1
7)、油圧ポンプ1aと油圧ポンプ1bの圧油が合流し
方向切換弁9からブームシリンダ3に送られる。
【0108】走行とブーム上げの同時操作時には、補助
弁91aは走行用方向切換弁14が操作されるにつれて
絞られ、補助弁131bはブーム用方向切換弁9が操作
されるにつれて絞られ、補助弁91b,131aは全開
となるよう制御される(図18)。このとき、走行単独
からブーム上げとの複合に移行する複合操作では、補助
弁131bを急激に絞ると走行のショックが大きくなる
のである程度の時間遅れを設けることが好ましい。ま
た、補助弁131bはブームシリンダ3の上昇圧を確保
されるまで絞れば良く全閉する必要はない。更に、下り
坂走行時等における低圧の走行負荷圧の影響を回避する
ため、所定時間経過後、補助弁131bは全閉にしても
良い。補助弁131aはブームが操作されると同時に全
開となる。このように制御することにより、走行とブー
ム上げの同時操作時には、油圧ポンプ1aの圧油の大部
分は走行モータ7,8に供給され、一部は補助弁91a
で絞られてブームシリンダ3にも供給され、油圧ポンプ
1bの圧油の大部分は補助弁91b及び方向切換弁9か
らブームシリンダ3に供給される。これにより走行もブ
ームも力が確保されかつ走行も曲がることはない。
【0109】他の走行との同時操作についても、補助弁
131aを開け、補助弁131bを絞り、走行以外の方
向切換弁に係わる油圧ポンプ1a側の補助弁を絞ること
は同様である(図18)。
【0110】ところで、走行とブーム上げの同時操作で
は、上記のようにブーム用方向切換弁9の操作により補
助弁131bが絞られかつ補助弁131aが全開とな
り、走行用方向切換弁14の操作につれて補助弁91a
が絞られる。このときの補助弁131bの絞り動作は図
22に示す従来のオープンセンタ回路のブーム用方向切
換弁9Aのセンタバイパスライン62の開口の絞り動作
に相当し、補助弁91aの絞り動作は同オープンセンタ
回路の走行用方向切換弁14Bのセンタバイパスライン
63の開口の絞り動作に相当し、それぞれ複合操作での
優先度合いを決める機能を持つ。補助弁131aの開動
作は同オープンセンタ回路の開閉弁64の開動作に相当
する。
【0111】ここで、従来のオープンセンタ回路では、
ブーム用方向切換弁9A,走行用方向切換弁14Bのセ
ンタバイパスラインの開口の操作量に対する特性(開口
曲線)は複合操作での優先度合いとそれぞれの方向切換
弁を操作したときのメータリング特性を決める働きも持
つ。このため、方向切換弁のセンタバイパスラインの開
口の操作量に対する特性(開口曲線)は複合操作性で決
まるのではなく、それぞれの方向切換弁のメータリング
特性で決まっていた。したがって、ブームと走行をハー
フ操作で操作したとき、走行の変速が大きくなりすぎ、
操作しずらい場合もあった。
【0112】本発明では、補助弁91a,131bが構
成する優先回路と第1及び第2のブリード弁15a,1
5bが構成するブリード回路とが分離され、方向切換弁
9,13,14を操作したときのメータリング特性はそ
れぞれの方向切換弁に設けられたメータイン、メータア
ウトの各絞りとブリード弁15a,15bの開口面積の
関係で決まり、複合操作での優先度合いは補助弁91
a,131bの絞り度合いで決まる。このため、単独で
のメータリング特性と複合操作での優先度合いとをそれ
ぞれ最適に決めることができ、複合操作性を向上するこ
とができる。このことは走行とブーム上げの複合操作だ
けではなく、これから述べる他の複合操作についても同
様である。
【0113】走行とバケットの複合操作時にはバケット
シリンダ5の速い動きは要求されないため補助弁111
bを全開にする必要がない。このような場合には、図1
に示すように補助弁111bと直列に固定絞り17を入
れても良い。また補助弁111bの最大開度を規制して
も良い。
【0114】次に、旋回単独操作、アーム単独操作、旋
回とアームの同時操作について述べる。
【0115】旋回単独操作時には油圧ポンプ1bの圧油
が方向切換弁12を通して旋回モータ6に供給される。
このとき、本実施形態では旋回用方向切換弁12には補
助弁が装着されておらず、一般的なロードチェック弁1
6が設けられているのみで絞られない。勿論、旋回用方
向切換弁に補助弁を設けても差し支えない。
【0116】アーム単独操作では補助弁101a,10
1bが共に全開となるよう制御され(図17)、油圧ポ
ンプ1aの圧油は補助弁101aから方向切換弁10、
アームシリンダ4に送られ、油圧ポンプ1bの圧油は補
助弁101bを通して油圧ポンプ1aの圧油に合流して
送られる。
【0117】旋回とアームの同時操作時には、アーム用
の補助弁101aは全開となるよう制御され、補助弁1
01bは絞られる(図19)。この制御により旋回とア
ームの複合操作での旋回の作動圧が確保でき、旋回の複
合操作性が向上する。補助弁101bの絞り方は、最大
開口を制限しても良いしまた旋回用方向切換弁12の操
作量に応じて絞っても良い。また、アーム操作にはアー
ムクラウドとアームダンプがあり、アームクラウドは負
荷が軽いので、アームクラウドの方が絞り量が大きくな
るようアームダンプとアームクラウドとで絞り量を変え
る。
【0118】次に、ブーム単独操作とブームと旋回の同
時操作について述べる。
【0119】ブーム上げの単独操作時には、補助弁91
a,91bが共に全開となるよう制御され(図17)、
油圧ポンプ1a,1bの圧油は補助弁91a,91bを
通して合流して方向切換弁9及びブームシリンダ3に送
られる。ブーム下げの単独操作時には、1ポンプのみの
流量で十分であるので、補助弁91aは全開、補助弁9
1bは全閉となるよう制御され(図17)、油圧ポンプ
1aの圧油が補助弁91aを通して方向切換弁9及びブ
ームシリンダ3に送られる。
【0120】旋回とブーム上げの同時操作時には、ブー
ム上げの単独操作と同様に補助弁91a,91bが共に
全開となるよう制御され(図19)、ブームシリンダ3
と旋回モータ6が2つの油圧ポンプ1a,1bに対して
パラレルに接続される。これにより、ブームの駆動圧で
旋回の作動圧が確保され、かつ旋回の負荷圧力でブーム
を良く上がるようにする。
【0121】旋回とブーム下げの同時操作時には、ブー
ム下げの単独操作と同様に補助弁91aは全開、補助弁
91bは全閉となるよう制御され(図19)、ブームシ
リンダ3を油圧ポンプ1aのみに接続する。これによ
り、ブーム下げの低い負荷圧に影響されることなく旋回
の作動圧が確保され、旋回の複合操作性が向上する。こ
のように、ブーム上げとブーム下げとで油圧ポンプ1
a,1bとの接続を変えれるのは従来のオープンセンタ
回路にない機能である。
【0122】次に、ブームとアームの同時操作について
述べる。ブーム単独操作、アーム単独操作については既
に述べた通りである。ブーム上げとアームの同時操作時
には補助弁91a,91b,101bは全開となるよう
制御され、補助弁101aはブーム用方向切換弁9の操
作量に応じて絞られる(図20)。ブーム上げとアーム
の同時操作ではブーム上げの負荷圧が高いので、油圧ポ
ンプ1bの圧油は主として補助弁101b、方向切換弁
10を通してアームシリンダ4に送られる。油圧ポンプ
1aの圧油は補助弁101aが絞られるので、大部分が
ブームシリンダ3に送られる。
【0123】ブーム下げとアームの同時操作時には補助
弁91a,101bは全開、補助弁91bは全閉となる
よう制御され、補助弁101aはブーム用方向切換弁9
の操作量に応じて絞られる(図20)。ブーム下げとア
ームの同時操作ではブーム下げの負荷圧が低いので、補
助弁91bを全閉とすることで油圧ポンプ1bの圧油が
アームシリンダ4に送られる。油圧ポンプ1aの圧油は
補助弁101aが絞られるので、大部分がブームシリン
ダ3に送られる。
【0124】次にバケット単独操作とバケット複合操作
について述べる。
【0125】バケット単独操作時には、バケットクラウ
ドの単独操作では補助弁111a,111bが共に全開
となるよう制御され(図17)、油圧ポンプ1aの圧油
は補助弁111aを通して方向切換弁11からバケット
シリンダ5に送られ、油圧ポンプ1bの圧油は固定絞り
17、補助弁111bを通して合流して方向切換弁11
からバケットシリンダ5に送られ、バケットダンプの単
独操作では補助弁111aが全開、補助弁111bが全
閉となるよう制御され、油圧ポンプ1aの圧油が補助弁
111aを通して方向切換弁11からバケットシリンダ
5に送られる。
【0126】アームとバケットの同時操作時には、補助
弁101aはバケット用方向切換弁11の操作量に応じ
て絞られ、補助弁101b,111a,111bは全開
となるよう制御され(図20)、油圧ポンプ1aの圧油
の大部分は補助弁111aを通して方向切換弁11から
バケットシリンダ5に送られ、油圧ポンプ1bの圧油は
固定絞り17の作用で大部分が補助弁101bを通して
方向切換弁10からアームシリンダ4に送られ、同時操
作が可能になる。
【0127】ブーム上げとアームとバケットを同時に操
作するフロント3複合操作時には、補助弁101aはブ
ーム用方向切換弁9とバケット用方向切換弁11の操作
量に応じて絞られ、補助弁111aはブーム用方向切換
弁9とアーム用方向切換弁10の操作量に応じて絞ら
れ、補助弁91a,91b,101bは全開、補助弁1
11bは全閉となるよう制御され(図21)、ブーム上
げよりアーム操作、バケット操作の負荷圧が低いので、
油圧ポンプ1bの圧油の大部分は補助弁101bを通し
て方向切換弁10からアームシリンダ4に送られ、油圧
ポンプ1aの圧油の大部分は補助弁91a,111aを
通して方向切換弁9,11からブームシリンダ3とバケ
ットシリンダ5に送られ、フロント3複合操作が可能に
なる。
【0128】ブーム下げとアームとバケットのフロント
3複合操作時には、補助弁101aはブーム用方向切換
弁9の操作量に応じて絞られ、補助弁91a,101
b,111aは全開、補助弁91b,111bは全閉と
なるよう制御され(図21)、油圧ポンプ1bの圧油は
補助弁101bを通して方向切換弁10からアームシリ
ンダ4に送られ、油圧ポンプ1aの圧油の大部分は補助
弁91a,111aを通して方向切換弁9,11からブ
ームシリンダ3とバケットシリンダ5に送られ、フロン
ト3複合操作が可能になる。
【0129】以上のように従来のオープンセンタ回路で
は実現が困難であったフロント3複合操作も容易に実施
できる。
【0130】次に、方向切換弁9〜14、補助弁91
a,91b;101a,101b;111a,111
b;131a,131b、ブリード弁15a,15bを
含む弁装置の実施例を図23〜図29により説明する。
【0131】図23は弁装置の外観を示すもので、図2
4はブーム用方向切換弁9及び補助弁91a,91bを
含む図23のI−I線断面を示し、図25は補助弁部分
の拡大図であり、図26はバケット用方向切換弁11及
び補助弁111a,111bを含む図23のII−II
線断面を示し、図27は旋回用方向切換弁12を含む図
23のIII−III線断面を示し、図28は第2の走
行モータ用方向切換弁14を含む図23のIV−IV線
断面を示し、図29はブリード弁15a,15bを含む
図23のV−V線断面を示す。
【0132】図23において、200は方向切換弁9〜
14、補助弁91a,91b;101a,101b;1
11a,111b;131a,131b、ブリード弁1
5a,15bを含む弁装置であり、弁装置200は図2
4〜図29に示すように第1及び第2のポンプライン3
0a,30bが形成された共通のハウジング201を有
している。
【0133】ブーム用方向切換弁9は、図24に示すよ
うに、ハウジング201内を摺動するスプール202を
有し、スプール202にはノッチ203a,203b;
204a,204bが形成されている。また、ハウジン
グ201には、第1及び第2のブーム用フィーダライン
93a,93b、ブーム用方向切換弁9のポンプポート
9p、アクチュエータポート9a,9b、タンクポート
9tが形成され、ノッチ203a,203bはポンプポ
ート9pをアクチュエータポート9a,9bに連通させ
るメータインの可変絞りを形成し、ノッチ204a,2
04bはアクチュエータポート9a,9bをタンクポー
ト9tに連通させるメータアウトの可変絞りを形成して
いる。スプール202の両端には油圧駆動部9da,9
dbが設けられている。
【0134】また、ポペットタイプのブーム用補助弁9
1a,91bは、それぞれ、ハウジング201内を摺動
し、フィーダライン93a,93bを開閉するポペット
弁210a,210bと、ハウジング210に固定され
たブロック211a,211b内を摺動し、ポペット弁
210a,210bを操作するパイロットスプール(パ
イロット弁)212a,212bとを有している。
【0135】補助弁91aのポペット弁210aは、図
25に拡大して示すように、フィーダライン93aを形
成するボア213と背圧室214を形成するボア215
とに摺動可能に挿入されたポペット210を有し、ポペ
ット210のボア213への挿入部分にはポペット21
0の移動ストロークに応じてポンプライン30aからポ
ンプポート9pへの開口面積を変化させる流量制御用の
開口部216が形成されている。また、ポペット210
はポンプポート9pの圧力を受ける受圧部217と、ポ
ンプライン30aの圧力を受ける受圧部218と、背圧
室214の圧力を受ける受圧部219とを有し、受圧部
217の有効受圧面積をAp、受圧部218の有効受圧
面積をAz、受圧部219の有効受圧面積をAcとする
と、Ac=Az+Apの関係になっている。更に、ポペ
ット210のボア215への挿入部分にはポペット21
0の移動ストロークに応じて背圧室214への開口面積
を変化させるフィードバックスリット220が形成され
ている。また、ポペット210にはフィードバックスリ
ット220をポンプポート30aに連通させる内部通路
221が形成され、内部通路221には負荷側からの逆
流を防止するロードチェック弁222が設けられてい
る。
【0136】パイロットスプール212aにはノッチ2
30が形成され、このノッチ230によりパイロットス
プール212aの移動ストロークに応じて開口面積を変
化させるパイロット可変絞りを形成している。また、ブ
ロック211aには背圧室214をノッチ230の部分
に連絡する通路231が形成され、ブロック211a及
びハウジング201にはノッチ230の部分をポンプポ
ート9pに連絡する通路232,233が形成され、パ
イロット可変絞りの開口面積を変えることにより上記の
背圧室214、フィードバックスリット220、内部通
路221と、通路231,232,233とにより構成
されるパイロットラインを流れるパイロット流量が変化
する。パイロットスプール212aの一端側には比例電
磁弁31aの制御圧力が導かれる油圧駆動部234が設
けられ、この油圧駆動部234により制御圧力に応じて
パイロットスプール212aが動かされる。
【0137】補助弁91b側のポペット弁210b及び
パイロットスプール212bについても同様である。
【0138】以上のように構成したポペットタイプの補
助弁91aの原理は公知であり、ポペット210の背圧
室214側の受圧部219の有効受圧面積Acとポンプ
ライン30a(又は30b)側の受圧部218の有効受
圧面積Apとの比をKとし、ポンプライン30a(又は
30b)の圧力(ポンプ圧力)をPp、ポンプポート9
pの圧力(メータイン可変絞りの入側の圧力)をPzと
すると、背圧室214の圧力PcがK,Pp,Pzの関
数となり、フィードバックスリット220の作る開口面
積がパイロットスプール212a(又は212b)のノ
ッチ230が作る開口面積に対してKにより定まる所定
の関係となるようにポペット210が動く。例えば、A
c:Ap=2:1でK=1/2とすると、Pc=(Pp
+Pz)/2で、フィードバックスリット220の作る
開口面積がパイロットスプール212a(又は212
b)のノッチ230が作る開口面積と等しくなるように
ポペット210が動く。この時、開口部216の大きさ
を適切に選んでおけば、ポンプライン30a(又は30
b)からポンプポート9Pへの開口面積をパイロットス
プール212a(又は212b)を動かすことによって
自由に制御可能である。パイロットスプール212a
(又は212b)は比例電磁弁31a(又は31b)で
制御されるので、結局、ポンプライン30a(又は30
b)からポンプポート9pへの開口面積をコントローラ
23により制御できる(可変抵抗機能)。
【0139】また、ポンプポート9pにポンプライン3
0a(又は30b)よりも高い圧力が負荷されたときに
は、ポペット210のポンプポート9p側の受圧部21
7に圧力がかかると同時に、通路233,232、ノッ
チ230、通路231を通してポペット210の背圧室
214側の受圧部219にも同じ圧力が作用する。ここ
で、ポペット210の受圧部219は受圧部217より
有効受圧面積が大きい。このためポペット210はポン
プポート9pの方に押し付けられ、ポペット210はロ
ードチェック弁として作用する(逆流防止機能)。
【0140】アーム用方向切換弁10及び補助弁101
a,101bと第1の走行用方向切換弁13及び補助弁
131a,131bも上記のブーム用方向切換弁9及び
補助弁91a,91bと同様に構成されている。
【0141】バケット用方向切換弁11及び補助弁11
1a,111bもブーム用方向切換弁9及び補助弁91
a,91bとほぼ同様に構成されている。ただし、図2
5に示すように、補助弁91bのポペット210に形成
された流量制御用の開口部216Aは開口面積を小さく
形成され、固定絞り17として機能するように構成され
ている。
【0142】旋回用方向切換弁12及び第2の走行用方
向切換弁14も図27及び図28に示すようにブーム用
方向切換弁9と同様に構成されている。ただし、旋回用
方向切換弁12については、図27に示すようにフィー
ダライン123bにロードチェック弁16が設置されて
いる。ポンプライン30aとポンプポート12pはつな
がっていない。また、第2の走行用方向切換弁14につ
いては、フィーダライン143aは単なる通路であり、
ポンプライン30bとポンプポート14pはつながって
いない。
【0143】ブリード弁15a,15bは、図29に示
すように、それぞれハウジング201内を摺動するスプ
ール302a,302bを有し、スプール302a,3
02bにはノッチ303a,303bが形成されてい
る。また、ハウジング201には、第1及び第2のブリ
ードライン25a,25bとなる通路304a,305
a;304b,305bが形成され、ノッチ303a,
303bは通路304a,304bを通路305a,3
05bに連通させるブリードオフの可変絞りを形成して
いる。また、スプール302,302bの外側端部には
それぞれ油圧駆動部15ad,15bdが設けられてい
る。306a,306bは第1及び第2の油圧ポンプ1
a,1bをポンプライン30a,30bにつなげるポン
プ接続ポートである。
【0144】以上のようにポペット弁を利用することに
より、弁構造を複雑にすることなく逆流防止機能と可変
抵抗機能を含む補助弁を組み込んだ弁装置を容易に実現
することができる。
【0145】
【発明の効果】本発明によれば、クローズドセンタ回路
で合流回路と優先回路を簡単な構造で実現できる。
【0146】また、クローズドセンタ回路でアクチュエ
ータの複合操作での優先度合いとメータリング特性と独
立して設定できる、複合操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による油圧システムの回路
図である。
【図2】図1に示す油圧システムの操作レバー装置の概
略図である。
【図3】図1に示す油圧システムのコントローラの構成
図である。
【図4】図1に示す油圧システムが搭載される油圧ショ
ベルの外観図である。
【図5】図1に示す油圧システムの逆流防止機能に関す
る最小単位の構成を模式化して示す図である。
【図6】図1に示す油圧システムの逆流防止機能と流れ
遮断機能に関する最小単位の構成を模式化して示す図で
ある。
【図7】図1に示す油圧システムの逆流防止機能と流れ
遮断機能に関する図6とは異なる最小単位の構成を模式
化して示す図である。
【図8】図1に示す油圧システムの逆流防止機能と可変
抵抗機能に関する最小単位の構成を模式化して示す図で
ある。
【図9】図1に示す油圧システムの逆流防止機能と可変
抵抗機能とブリード制御機能に関する最小単位の構成を
模式化して示す図である。
【図10】図1に示す油圧システムの逆流防止機能と可
変抵抗機能とブリード制御機能とポンプ制御に関する最
小単位の構成を模式化して示す図である。
【図11】図1に示す油圧システムの逆流防止機能と各
フィーダラインの可変抵抗機能に関する最小単位の構成
を模式化して示す図である。
【図12】図1に示す油圧システムをロードセンシング
制御に適用した場合の最小単位の構成を模式化して示す
図である。
【図13】補助弁をの開口曲線を示す図である。
【図14】ブリード弁の開口曲線を示す図である。
【図15】油圧ポンプを制御するときの操作量と目標流
量との関係を示す図である。
【図16】コントローラでの処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図17】単独操作で補助弁を制御するときの操作状態
と補助弁動作位置との関係を示す図である。
【図18】走行複合操作で補助弁を制御するときの操作
状態と補助弁動作位置との関係を示す図である。
【図19】旋回複合操作で補助弁を制御するときの操作
状態と補助弁動作位置との関係を示す図である。
【図20】フロント2複合操作で補助弁を制御するとき
の操作状態と補助弁動作位置との関係を示す図である。
【図21】フロント3複合操作で補助弁を制御するとき
の操作状態と補助弁動作位置との関係を示す図である。
【図22】従来のOHSと呼ばれるオープンセンタ回路
を示す図である。
【図23】図1に示す油圧システムの方向切換弁弁、補
助弁及びブリード弁を組み込んだ弁装置の外観を示す図
である。
【図24】図23のI−I線断面図である。
【図25】図24の部分拡大図である。
【図26】図23のII−II線断面図である。
【図27】図23のIII−III線断面図である。
【図28】図23のIV−IV線断面図である。
【図29】図23のV−V線断面図である。
【符号の説明】
1a,b 油圧ポンプ 2a,2b レギュレータ 3 ブームシリンダ 4 アームシリンダ 5 バケットシリンダ 6 旋回モータ 7 左走行モータ 8 右走行モータ 9 ブーム用方向切換弁 10 アーム用方向切換弁 11 バケット用方向切換弁 12 旋回用方向切換弁 13 左走行用方向切換弁 14 右走行用方向切換弁 15a,15b ブリード弁 16 ロードチェック弁 17 固定絞り 18 パイロット圧センサ 19,20,21 操作レバー装置 22 油圧源 23 コントローラ 24a,24b 比例電磁弁 29 タンク 30a,30b ポンプライン 31a,31b 比例電磁弁 32a,32b 比例電磁弁 33a,33b 比例電磁弁 34a,34b 比例電磁弁 41a,41b パイロット圧センサ 42a,42b パイロット圧センサ 43a,43b パイロット圧センサ 44a,44b パイロット圧センサ 45a,45b パイロット圧センサ 46a,46b パイロット圧センサ 91a,91b 補助弁 92a,92b パイロット圧力信号 93a,93b フィーダライン 101a,101b 補助弁 102a,102b パイロット圧力信号 103a,103b フィーダライン 111a,111b 補助弁 112a,112b パイロット圧力信号 113a,113b フィーダライン 122a,122b パイロット圧力信号 123b フィーダライン 131a,131b 補助弁 132a,132b パイロット圧力信号 133a,133b フィーダライン 142a,142b パイロット圧力信号 143a フィーダライン 200 弁装置 201 ハウジング 202 スプール 203a,203b,204a,204b ノッチ 210a,210b ポペット弁 211a,211b ブロック 212a,212b パイロットスプール 213 ボア 214 背圧室 215 ボア 216 開口部 217,218,219 受圧部 220 フィードバックスリット 221 内部通路 222 ロードチェック弁 230 ノッチ 231,232,233 通路 234 油圧駆動部 302a,302b スプール 303a,303b ノッチ 304a,304b,305a,305b 通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−63203(JP,A) 特開 平4−194405(JP,A) 特開 平4−52329(JP,A) 特開 平2−140332(JP,A) 実開 昭59−61198(JP,U) 特公 平2−16416(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 11/00 - 11/22 E02F 9/22

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の少なくとも2つの油圧ポ
    ンプと、第1及び第2の少なくとも2つのアクチュエー
    タと、前記第1及び第2の油圧ポンプに接続され、前記
    第1のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御す
    る第1のクローズドセンタ式の方向切換弁と、少なくと
    も前記第1の油圧ポンプに接続され、前記第2のアクチ
    ュエータに供給される圧油の流量を制御する第2のクロ
    ーズドセンタ式の方向切換弁とを備えた油圧システムに
    おいて、 前記第1の方向切換弁のポンプポートに前記第1及び第
    2の油圧ポンプをそれぞれ接続する第1及び第2のフィ
    ーダラインと、 前記第1及び第2のフィーダラインにそれぞれ設置さ
    れ、前記第1及び第2の油圧ポンプへ圧油が逆流するの
    を防止する逆流防止機能をそれぞれ有する第1及び第2
    の補助弁とを備えることを特徴とする油圧システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧システムにおいて、
    前記第1及び第2の補助弁のうち少なくとも第1の補助
    弁は、前記逆流防止機能に加え、前記第1の油圧ポンプ
    から供給される圧油の流れを選択的に遮断する流れ遮断
    機能を更に有することを特徴とする油圧システム。
  3. 【請求項3】 前記第2の方向切換弁は前記第1及び第
    2の油圧ポンプに接続された請求項1記載の油圧システ
    ムにおいて、 前記第2の方向切換弁のポンプポートに前記第1及び第
    2の油圧ポンプをそれぞれ接続する第3及び第4のフィ
    ーダラインと、 前記第3及び第4のフィーダラインにそれぞれ設置さ
    れ、前記第1及び第2の油圧ポンプへ圧油が逆流するの
    を防止する逆流防止機能をそれぞれ有する第3及び第4
    の補助弁とを更に備え、 前記第1及び第2の補助弁のうち少なくとも第1の補助
    弁は、前記逆流防止機能に加え、前記第1の油圧ポンプ
    から供給される圧油の流れを選択的に遮断する流れ遮断
    機能を更に有し、前記第3及び第4の補助弁のうち少な
    くとも第4の補助弁は、前記逆流防止機能に加え、前記
    第2の油圧ポンプから供給される圧油の流れを選択的に
    遮断する流れ遮断機能を更に有することを特徴とする油
    圧システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の油圧システムにおいて、
    前記第1及び第4の補助弁は、それぞれ、前記流れ遮断
    機能を含む可変抵抗機能を有することを特徴とする油圧
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の油圧システムにおいて、
    前記第1の補助弁の可変抵抗機能は前記第2の方向切換
    弁の操作量に応じて通路抵抗を増大させ、前記第4の補
    助弁の可変抵抗機能は前記第1の方向切換弁の操作量に
    応じて通路抵抗を増大させることを特徴とする油圧シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の油圧システムにおいて、
    前記第1及び第2の油圧ポンプとタンクとの間にそれぞ
    れ配置され、前記第1及び第2の方向切換弁の操作量に
    応じて開口面積を減少させる第1及び第2のブリード弁
    を更に備えることを特徴とする油圧システム。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の油圧システムにおいて、
    前記第2の補助弁は、前記第1の補助弁と同様、前記逆
    流防止機能に加え、流れ遮断機能を含む可変抵抗機能を
    更に有し、前記第3の補助弁は、前記第4の補助弁と同
    様、前記逆流防止機能に加え、流れ遮断機能を含む可変
    抵抗機能を更に有することを特徴とする油圧システム。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の油圧システムにおいて、
    前記第1〜第4の補助弁は、それぞれ、前記第1〜第4
    のフィーダラインに設置されたポペット弁と、このポペ
    ット弁を制御するパイロット弁とを有するポペットタイ
    プの弁であることを特徴とする油圧システム。
  9. 【請求項9】 第1及び第2の少なくとも2つの油圧ポ
    ンプと、ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシ
    リンダ、旋回モータ及び第1、第2の走行モータを含む
    複数のアクチュエータと、前記第1及び第2の油圧ポン
    プに接続され、前記ブームシリンダ、アームシリンダ、
    バケットシリンダに供給される圧油の流量をそれぞれ制
    御するクローズドセンタ式のブーム用方向切換弁、アー
    ム用方向切換弁、バケット用方向切換弁と、前記第2の
    油圧ポンプに接続され、前記旋回モータに供給される圧
    油の流量を制御するクローズドセンタ式の旋回用方向切
    換弁と、前記第1及び第2の油圧ポンプに接続され、前
    記第1の走行モータに供給される圧油の流量を制御する
    クローズドセンタ式の第1の走行用方向切換弁と、前記
    第1の油圧ポンプに接続され、前記第2の走行モータに
    供給される圧油の流量を制御するクローズドセンタ式の
    第2の走行用方向切換弁とを備えた油圧ショベルの油圧
    システムにおいて、 前記ブーム用方向切換弁のポンプポートに前記第1及び
    第2の油圧ポンプをそれぞれ接続する第1及び第2のブ
    ーム用フィーダライン、前記アーム用方向切換弁のポン
    プポートに前記第1及び第2の油圧ポンプをそれぞれ接
    続する第1及び第2のアーム用フィーダライン、前記バ
    ケット用方向切換弁のポンプポートに前記第1及び第2
    の油圧ポンプをそれぞれ接続する第1及び第2のバケッ
    ト用フィーダライン、前記第1の走行用方向切換弁のポ
    ンプポートに前記第1及び第2の油圧ポンプをそれぞれ
    接続する第1及び第2の走行用フィーダラインと、 前記第1及び第2のブーム用、アーム用、バケット用、
    走行用フィーダラインにそれぞれ設置され、前記第1及
    び第2の該当する油圧ポンプへ圧油が逆流するのを防止
    する逆流防止機能と前記第1及び第2の該当する油圧ポ
    ンプから供給される圧油の流れを補助的に制御する可変
    抵抗機能をそれぞれ有する第1及び第2のブーム用、ア
    ーム用、バケット用、走行用補助弁とを備えることを特
    徴とする油圧ショベルの油圧システム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の油圧ショベルの油圧シ
    ステムにおいて、前記第1、第2の走行モータの駆動を
    それぞれ指示する第1及び第2の走行用操作手段のみが
    操作されたときには前記第1の走行用補助弁を閉じ、前
    記第2の走行用補助弁を開き、前記ブームシリンダ、ア
    ームシリンダ、バケットシリンダ、旋回モータの駆動を
    それぞれ指示するブーム用操作手段、アーム用操作手
    段、バケット用操作手段、旋回用操作手段の少なくとも
    1つが操作されたときには前記第1の走行用補助弁を開
    き、前記第2の走行用補助弁を絞り、前記第2の走行用
    操作手段が操作されたときには前記第1のブーム用補助
    弁、第1のアーム用補助弁、第1のバケット用補助弁の
    少なくとも1つを絞るよう前記可変抵抗機能を制御する
    制御手段を更に備えることを特徴とする油圧ショベルの
    油圧システム。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の油圧ショベルの油圧シ
    ステムにおいて、前記旋回モータの駆動を指示する旋回
    用操作手段が操作されたときには、前記第2のアーム用
    補助弁を絞るよう前記可変抵抗機能を制御する制御手段
    を更に備えることを特徴とする油圧ショベルの油圧シス
    テム。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の油圧ショベルの油圧シ
    ステムにおいて、前記ブームシリンダの駆動を指示する
    ブーム用操作手段が操作されたときには、前記ブーム用
    操作手段の指示がブーム上げのときは前記第1及び第2
    のブーム用補助弁を共に開き、前記ブーム用操作手段の
    指示がブーム下げのときは前記第1のブーム用補助弁を
    開き、前記第2のブーム用補助弁を閉じるよう前記可変
    抵抗機能を制御する制御手段を更に備えることを特徴と
    する油圧ショベルの油圧システム。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の油圧ショベルの油圧シ
    ステムにおいて、前記ブームシリンダ、バケットシリン
    ダの駆動をそれぞれ指示するブーム用操作手段、バケッ
    ト用操作手段の少なくとも一方が操作されたときには、
    前記第1のアーム用補助弁を絞るよう前記可変抵抗機能
    を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする油圧
    ショベルの油圧システム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の油圧ショベルの油圧
    システムにおいて、前記制御手段は、前記ブーム用操作
    手段及びバケット用操作手段と前記アームシリンダの駆
    動を指示するアーム用操作手段が操作されたときには、
    更に、前記ブーム用操作手段の指示がブーム上げの時
    は、前記第1及び第2のブーム用補助弁を開き、前記第
    1のバケット用補助弁を絞り、前記第2のバケット用補
    助弁を閉じ、前記ブーム用操作手段の指示がブーム下げ
    の時は、前記第1のブーム用補助弁と前記第1のバケッ
    ト用補助弁を開き、前記第2のブーム用補助弁と前記第
    2のバケット用補助弁を閉じるよう前記可変抵抗機能を
    制御することを特徴とする油圧ショベルの油圧システ
    ム。
  15. 【請求項15】 請求項9記載の油圧システムにおい
    て、前記第1及び第2の油圧ポンプとタンクとの間にそ
    れぞれ配置され、前記ブーム用方向切換弁、アーム用方
    向切換弁、バケット用方向切換弁、第1の走行用方向切
    換弁の操作量に応じて開口面積を減少させる第1及び第
    2のブリード弁を更に備えることを特徴とする油圧シス
    テム。
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