JP3394581B2 - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

建設機械の油圧制御装置

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JP3394581B2
JP3394581B2 JP02269794A JP2269794A JP3394581B2 JP 3394581 B2 JP3394581 B2 JP 3394581B2 JP 02269794 A JP02269794 A JP 02269794A JP 2269794 A JP2269794 A JP 2269794A JP 3394581 B2 JP3394581 B2 JP 3394581B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ロードセンシング制御
により可変容量油圧ポンプの吐出量を制御する油圧ショ
ベルなどの建設機械の油圧制御装置に関し、破砕機など
のフロントアタッチメントを装着した場合の複合操作性
の改善を図るようにしたものである。 【0002】 【従来の技術】図7はロードセンシングシステムを用い
た油圧ショベルの油圧駆動装置の一従来例を示す。この
油圧回路は、コンクリート破砕機などのアタッチメント
用油圧シリンダ11を駆動するためのアタッチメント油
圧回路ATCと、ブーム用油圧シリンダ12を駆動する
ためのブーム用油圧回路BCと、アーム用油圧シリンダ
13を駆動するためのアーム用油圧回路ACとを備え、
各回路に制御弁21,22,23を各々備えている。 【0003】ロードセンシングシステムは、ポンプ圧と
アクチュエータ負荷圧との差圧が基準値になるように可
変容量油圧ポンプ1の吐出容積を制御するものである。
そこで、各アクチュエータの負荷圧力PL1,PL2,P
L3の中の最大圧力をロードセンシング圧Pamaxとして
高圧選択弁2,3で取り出し、ロードセンシングレギュ
レータ4をロードセンシング圧Pamaxと油圧ポンプ1
の吐出圧力PSとの差圧に応じて切換える。(ポンプ圧
Ps−ロードセンシング圧Pamax)がばね4aで設定
された基準値以上になるとロードセンシングレギュレー
タ4はその差圧に応じて、イ位置の方向に切換わる。こ
のイ位置ではサーボシリンダ5にポンプ圧Psが導かれ
ポンプ傾転角が小さくなってポンプ吐出流量が低減す
る。反対に上記差圧がばね4aで設定される圧力未満に
なると、ロードセンシングレギュレータ4はロ位置の方
向に切換わり、サーボシリンダ5がタンクに接続され
る。その結果、ポンプ傾転角が大きくなりポンプ吐出流
量が増加する。 【0004】一方、図7において、31,32,33は
圧力補償弁であり、各圧力補償弁の左側のパイロットポ
ートにはそれぞれ、対応する制御弁21,22,23の
下流側の圧力PL1,PL2,PL3が導かれるととも
に、油圧ポンプ2の吐出圧力Psも導かれる。各圧力補
償弁の右側のパイロットポートにはそれぞれ、対応する
制御弁21,22,23の上流側の圧力PZ1,PZ2,
Z3が導かれるとともに、高圧選択弁で選択された油
圧アクチュエータの最高圧力であるロードセンシング圧
力Pamaxが導かれる。 【0005】したがって、各圧力補償弁31,32,3
3はそれぞれ、次の(1)式が満足されると全開し、そ
の状態で(2)式が満足されると左右のパイロットポー
トの圧力差に応じて開度が絞られるように駆動制御され
る。 【数1】 PL1+Ps≧PZ1+Pamax PL2+Ps≧PZ2+Pamax (1) PL3+Ps≧PZ3+Pamax 【数2】 PL1+Ps<PZ1+Pamax PL2+Ps<PZ2+Pamax (2) PL3+Ps<PZ3+Pamax 【0006】いま、油圧アクチュエータ11,12,1
3が複合操作されているとき、油圧シリンダ11の負荷
圧力PL1が最大とすると、油圧ポンプ1の吐出容量
は、ポンプ圧Psと油圧シリンダ11の負荷圧力PL
との差圧がばね4aの設定圧力になるように調整され
る。一方、各圧力補償弁31,32,33の左右のパイ
ロットポートに導かれる圧力は次のようになる。 【数3】 PL1+Ps≒PZ1+Pamax PL2+Ps<PZ2+Pamax (3) PL3+Ps<PZ3+Pamax したがって、油圧シリンダ11の制御弁21の上流の圧
力補償弁31は絞られず、他の油圧シリンダ12,13
の制御弁22,23の上流の圧力補償弁32,33は各
負荷圧力PL2,PL3に応じて絞られる。 【0007】以上の動作により、ロードセンシングシス
テムでは、油圧ポンプ1の吐出圧力Psとアクチュエー
タの最大負荷圧力Pamaxとの差圧がロードセンシング
制御の基準値と同等になるように、ポンプ吐出流量が制
御される。また、各制御弁21,22,23が同時に操
作されてアタッチメント、ブーム、アームが複合操作さ
れても、各アクチュエータは他のアクチュエータの負荷
変動の影響を受けることなく、対応する各制御弁21,
22,23の開口比どうりに、油圧ポンプ1の吐出油が
分流される。 【0008】さらに、各アクチュエータがそれぞれ要求
する流量の和がポンプ吐出流量を越える場合には、最大
負荷圧力のアクチュエータの圧力補償弁以外の圧力補償
弁の開度が、その負荷圧力と最大負荷圧力との差に応じ
て絞られるので、低負荷側にポンプ吐出油が流れ込んで
しまうことはなく、やはり、開口比どおりに油量が配分
される。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】このようなロードセン
シング制御を採用する油圧ショベルにおいて、たとえ
ば、コンクリート破砕機やコンクリート小割機などのア
タッチメントを装着する場合、複合操作性がその作業効
率に大きく影響する。アタッチメント単独操作の場合に
は作業速度が速い方が好ましいので、油圧ポンプの吐出
油の全量がアタッチメントのアクチュエータへ流入する
ようにすればよい。しかしながら、通常、この種のアタ
ッチメントは油圧ショベルフロントと複合操作されるか
ら、アタッチメントを優先させるとフロント用アクチュ
エータへの圧油流量が不足し、適正な複合操作ができな
い。 【0010】また、上述したアタッチメントの種類は多
岐にわたり、重量の重いアタッチメントを想定した場合
にブームやアームのフロント作動を重視して圧油を配分
すると、重量の軽いアタッチメントを装着した場合には
フロントは十分に速い動作速度を得られるが、アタッチ
メントの動作速度が遅くなり適正複合操作性が得られな
い。 【0011】さらに、コンクリート破砕機は、ビルなど
の構造物の解体作業に使用され、コンクリート小割機は
地上に散在したコンクリートの塊を小割りして鉄筋とコ
ンクリートを分離する作業に使用される。すなわち、前
者は上方作業であり、後者は下方作業である。この場
合、上方作業はフロントアクチュエータを優先して動作
させた方がよく、下方作業はアタッチメントアクチュエ
ータを優先した方がよい。しかしながら、従来は上方作
業あるいは下方作業のいずれか一方に適した油量配分で
各アクチュエータへ圧油が配分されていた。 【0012】本発明の目的は、ロードセンシング制御回
路に用いられる圧力補償弁の開閉特性をアタッチメント
の重量や作業形態に応じて変更してアタッチメントを所
望の動作性能で操作可能とした建設機械の油圧制御装置
を提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応づけて説明すると、本発明は、原動機6によって駆動
される可変容量油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1から
の吐出油により駆動されてフロントを昇降するフロント
用アクチュエータ12(13)と、油圧ポンプ1からの
吐出油により駆動されてアタッチメントを駆動するアタ
ッチメント用アクチュエータ11と、フロント用アクチ
ュエータ12(13)への圧油の方向と流量とを制御す
るフロント用制御弁22(23)と、アタッチメント用
アクチュエータ11への圧油の方向と流量とを制御する
アタッチメント用制御弁21と、フロント用およびアタ
ッチメント用アクチュエータ11,12(13)の最大
負荷圧力を検出する最大圧力選択手段2,3と、油圧ポ
ンプ1の吐出圧力と最大負荷圧力との差圧が所定値にな
るように可変容量油圧ポンプ1の押除け容積を調節する
押除け容積調節手段40と、フロント用制御弁12(1
3)の前後差圧が基準値となるように制御弁を通過する
流量を制御するフロント用圧力補償弁32(33)と、
アタッチメント用制御弁21の前後差圧が基準値となる
ように制御弁を通過する流量を制御するアタッチメント
用圧力補償弁31とを備えた建設機械の油圧制御装置に
適用される。そして、アタッチメントの操作モードを指
令するモード指令手段74と、フロント用アクチュエー
タ12(13)とアタッチメント用アクチュエータ11
の複合操作の有無を判定する判定手段58,71〜73
と、判定手段58,71〜73により複合操作が判定さ
れると、指令された操作モードに応じて、フロント用お
よびアタッチメント用圧力補償弁31,32(33)の
少なくともいずれかひとつの基準値を変更し、判定手段
58,71〜73により複合操作以外が判定されたとき
は操作モードに応じた基準値の変更を行わない変更手段
50,60とを備えることにより、上述の目的が達成さ
れる。 【0014】 【作用】モード指令手段74はアタッチメントの操作モ
ードを指令する。判定手段58,71〜73がフロント
とアタッチメントの複合操作を判定すると、指令された
操作モードに応じて、変更手段50,60はたとえば圧
力補償弁31の基準値を変更する。これにより、圧力補
償弁31の開度を開き気味に設定するモードを選択する
場合には、アタッチメントへの流量配分が多くなり、反
対に、圧力補償弁31の開度を絞り気味に設定するモー
ドを選択する場合には、フロントへの流量配分が多くな
る。 【0015】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。 【0016】 【実施例】図1〜図6により本発明を油圧ショベルに適
用した場合の一実施例を説明する。図1は油圧ショベル
の駆動制御装置の全体構成を示す図であり、図7と同様
な箇所には同一の符号を付して相違点を主に説明する。 【0017】31〜33は圧力補償弁であり、アタッチ
メント用圧力補償弁31には、パイロットポート31a
を介して導かれるアタッチメント負荷圧PL1と、パイ
ロットポート31bを介して導かれるアタッチメントポ
ンプ圧PZ1が対向して作用し、アタッチメントポンプ
圧PZ1とアタッチメント負荷圧PL1の差圧は閉弁力F
1を与える。一方、パイロットポート31cを介して導
かれるポンプ圧力PsLと、パイロットポート31dを
介して後述の制御圧力発生回路60から導かれるアタッ
チメント制御圧Pc1がそれぞれ対向して作用する。ポ
ンプ圧PsLとアタッチメント制御圧PC1による駆動
力は開弁力F2を与える。アタッチメント負荷圧PL
とポンプ圧PsLの和がアタッチメントポンプ圧PZ
とアタッチメント制御圧Pc1の和以上のときに(この
場合、上記開弁力F2と閉弁力F1との関係は、F2−
F≧0)、圧力補償弁は図示の全開位置となり、油圧ポ
ンプ1の吐出油を絞らずにアタッチメント油圧シリンダ
11に導く。一方、アタッチメント負荷圧PL1とポン
プ圧PsLの和がアタッチメントポンプ圧PZ1とアタ
ッチメント制御圧Pc1の和未満のときに(この場合、
上記開弁力F2と閉弁力F1との関係は、F2−F1<
0)、圧力補償弁は図示の全開位置から(F2−F1)
の大きさに依存して絞られ、油圧ポンプ1の吐出油を調
節する。 【0018】その他の圧力補償弁32,33も同様に構
成され、各アクチュエータの負荷圧力が導かれるパイロ
ットポート32a,33aと、各制御弁上流のポンプ圧
が導かれるパイロットポート32b,33bと、後述の
油圧ポンプ41の吐出圧が導かれるパイロットポート3
2c,33cと、後述の制御圧力発生回路60から導か
れる制御圧力Pc2,Pc3が作用するパイロットポー
ト32d,33dとを有する。 【0019】各制御弁の下流側の負荷圧力は高圧選択弁
2,3を介して取り出され、最大負荷圧力Pamaxとし
て差圧検出回路7に導かれる。差圧検出回路7には、こ
の最大負荷圧力Pamaxと油圧ポンプ1の吐出圧力Ps
Hも入力されており、差圧検出回路7により両者の差、
すなわちLS差圧が検出される。 【0020】可変容量油圧ポンプ1の傾転角、すなわち
押除け容積は、傾転角制御装置40により制御される。
傾転角制御装置40は、エンジン6により駆動される油
圧ポンプ41と、一対の電磁弁42,43と、電磁弁4
2,43の切換に応じて油圧ポンプ41からの圧油によ
りピストン位置が制御されるサーボシリンダ44とから
成り、サーボシリンダ44のピストン位置に応じて油圧
ポンプ1の傾転角が制御される。ここで、一対の電磁弁
42,43はコントローラ50により切換制御される。 【0021】71〜73はアタッチメント用制御弁2
1,ブーム用制御弁22,アーム用制御弁23の操作状
態を検出するもので、たとえばリミットスイッチで構成
され、各制御弁が操作されるとオン信号がコントローラ
50に入力される。74はモードスイッチ群であり、M
1〜M4の4つのスイッチを備え、いずれかひとつのス
イッチがオン操作されると、それに応じた信号がコント
ローラ50に入力される。コントローラ50は、これら
の入力信号に応じて各アクチュエータ11〜13の圧力
補償弁31〜33の分流特性を変更する制御信号a〜c
を作成し、制御圧力発生回路60に出力する。なお、8
1は油圧ポンプ1のリリーフ弁、82は油圧ポンプ41
のリリーフ弁である。 【0022】コントローラ50は図2に示すように、関
数発生器51a,51b,52a,52bを備える。関
数発生器51a,52aは、差圧検出回路7で検出され
たLS差圧信号に応じて、ブーム用油圧シリンダ12,
アーム用油圧シリンダ13の各圧力補償圧を出力し、関
数発生器51b,52bはブーム用およびアーム用の各
圧力補償圧に応じて、ブーム用制御信号b、アーム用制
御信号cをそれぞれ出力する。 【0023】関数発生器53aはLS差圧信号に応じた
アタッチメント用油圧シリンダ11の圧力補償圧(以
下、予備圧力補償圧と呼ぶ)を出力し、最大値選択回路
54に入力する。関数発生器55は、モードスイッチ群
74のうち操作されたいずれか一つのスイッチに対応す
る予備圧力補償圧を出力する。モードスイッチM1がオ
ン操作される場合に関数発生器55から出力される予備
圧力補償圧が最も小さく、モードスイッチM2、M3、
M4に向うほど大きな予備圧力補償圧が出力される。こ
の出力は切換器56のa接点に入力される。切換器56
のb接点には予備圧力補償最小値設定器57から、モー
ドスイッチM1が操作された時に関数発生器55で出力
される予備圧力補償圧よりも小さい圧力補償圧が入力さ
れる。 【0024】判定回路58は、アタッチメントとブー
ム、あるいはアタッチメントとアームの複合操作が行な
われているか否かを判定するもので、たとえば図3に示
すようにオアゲート58aとアンドゲート58bとで構
成される。複合操作時にアンドゲート58bからはハイ
レベルが出力され、切換器56はa接点側に切換えられ
る。単独操作時には、アンドゲート58bの出力はロー
レベルとなり切換器56はb接点側に切換えられる。最
大値選択回路54の後段には関数発生器53bが設けら
れており、最大値選択された予備圧力補償圧によりアタ
ッチメント用制御信号aが出力される。 【0025】制御圧力発生回路60は、図4に示すよう
に、各油圧アクチュエータ11〜13に対応する比例電
磁減圧弁61〜63を有する。各比例電磁減圧弁61〜
63の比例ソレノイドには上述したコントローラ50か
らの制御信号a〜cが印加され、各電磁減圧弁61〜6
3は油圧ポンプ1の吐出圧を印加制御信号に応じて減圧
して制御圧力として各圧力補償弁31〜33のパイロッ
トポート31d〜33dに出力する。64はリリーフ弁
である。 【0026】このように構成された油圧制御装置の動作
を説明する。なお以下では、制御弁21と22が操作さ
れてアタッチメントとブームが複合操作される場合につ
いて説明する。制御弁21と22が操作されてアタッチ
メントとブームが複合操作されると、油圧ポンプ1から
の圧油が圧力補償弁31,32および制御弁21,22
を通って対応するアクチュエータに供給される。このと
き、傾転角制御装置40により油圧ポンプ1の押除け容
積は差圧検出回路7で検出されるLS差圧が基準の差圧
となるように制御される。一方、圧力補償弁31,32
の開弁および閉弁動作が複合動作に適したモードで制御
される。 【0027】差圧検出回路7,モードスイッチ群74お
よび制御弁操作検出用リミットスイッチ71,72から
の信号はコントローラ50に入力される。コントローラ
50はこれらの入力信号にしたがって、(PsH−Pa
max)で表される差圧が予め定めた基準値となるように
電磁弁42,43を駆動制御する。電磁弁43だけが開
弁されるとサーボシリンダ44のピストンが右方に移動
して押除け容積が小さくなり、電磁弁42だけが開弁さ
れるとピストンの左右面積差によりピストンは左方に移
動して押除け容積が大きくなる。 【0028】コントローラ50は圧力補償弁の特性を制
御する制御信号a〜cを演算して制御圧力発生回路60
に供給する。制御圧力発生回路60は入力される制御信
号a〜cに応じた制御圧力を各圧力補償弁のパイロット
ポート31d〜33dに供給する。したがって、アタッ
チメント用油圧シリンダ11、ブーム用油圧シリンダ1
2,アーム用油圧シリンダ13の各圧力補償弁31〜3
3は制御圧力Pc1〜Pc3にしたがった開閉特性(絞
り特性)で制御される。 【0029】上述したように、アタッチメントとブーム
が複合操作されると、図2の判定回路58のアンドゲー
ト58b(図3)はハイレベル信号を出力するから切換
器56はa接点に切換えられる。そのため、モードスイ
ッチ群74のオン操作されているモードスイッチに応じ
た予備圧力補償圧が関数発生器55から出力され、この
予備圧力補償圧が最大値選択回路54に入力される。し
たがって、最大値選択回路54は、切換器56を通って
入力される関数発生器55のモードに応じた予備圧力補
償圧と、関数発生器53aからの差圧に応じた予備圧力
補償圧のうち大きい方を出力する。 【0030】ここで、アタッチメント用制御弁21の操
作量で決まるアタッチメント用油圧シリンダの要求流量
と、ブーム制御弁22の操作量で決まるブーム用油圧シ
リンダの要求流量の和が油圧ポンプ1の吐出流量を越え
ている場合、図5に示すように差圧がLS4よりも大き
くならないものとして説明する。図5の差圧LS4以下
の領域をサチュレート領域と呼ぶ。 【0031】モードスイッチM4がオン操作されている
時、モードスイッチM4により関数発生器55から出力
される予備圧力補償圧でアタッチメント制御信号aが決
定される。この場合、差圧検出回路7で検出された差圧
がLs4より小さい場合にも、Ls4に相当する予備圧
力補償圧が最大値選択回路54で選択される。したがっ
て、Ls4より小さい検出差圧に応じて関数発生器53
aから出力される予備圧力補償圧によってアタッチメン
ト制御信号aが決定される場合に比べると、小さなアタ
ッチメント制御信号となる。そのため、制御圧力発生回
路60から出力されるアタッチメント制御圧Pc1は低
圧となり、圧力補償弁31の開弁力となる(PsL−P
c1)は大きくなって圧力補償弁31は開き気味とな
る。すなわち、アタッチメント側への流量配分が多くさ
れる。つまり、アタッチメントに優先して圧油が配分さ
れる。 【0032】モードスイッチM1がオン操作されている
時、差圧がLs1(図5参照)以下であれば、モードス
イッチM1により関数発生器55から出力される予備圧
力補償圧でアタッチメント制御信号aが決定され、この
制御信号aに基づいて制御圧力発生回路60の減圧弁6
1からの吐出圧Pc1が決定され、圧力補償弁31の開
度は(PsL−Pc1)の差圧に応じた値となる。(P
sH−Pamax)で表されるLS差圧がLs1よりも大
きければ、その大きさに応じた予備圧力補償圧が関数発
生器53aから出力され、最大値選択回路54は関数発
生器53aからの出力を選択する。したがって、関数発
生器53bはその予備圧力補償圧に応じた制御信号aを
出力する。つまり、アタッチメント用圧力補償弁31の
開度はブーム用圧力補償弁32の開度と同様に、(Ps
H−Pamax)で表される差圧に応じた値をとる。この
場合、(PsH−Pamax)で表されるLS差圧がLs
4未満であれば、モードスイッチM4により決定される
予備圧力補償圧よりも小さい予備圧力補償圧となり、し
たがって、大きなアタッチメント制御信号となる。その
結果、制御圧力発生回路60から出力される制御圧力P
L1は大きくなり、圧力補償弁31はモードスイッチM
4がオン操作された場合に比べると絞り気味となる。す
なわち、フロント側への流量配分が多くされる。なお、
モードスイッチM2,M3はそれぞれモードスイッチM
1が操作された場合とM4が操作された場合の中間的な
特性となる。 【0033】図6は以上説明した作業選択モードと油量
配分を示す図であり、重たいアタッチメントを使用する
場合にはモードスイッチM1をオン操作してフロントへ
の流量を多くし、重量が軽くなるにしたがってアタッチ
メントへの流量が多くなるようにモードスイッチM2,
M3をオン操作する。さらに、アタッチメントの動作を
優先する場合にはモードスイッチM4をオン操作する。 【0034】判定回路58により複合操作が判定されな
いときは、アンドゲード58bの出力はローレベルとな
り、切換器56はb接点に切換えられ、モードスイッチ
M1に対応する予備圧力補償圧よりも小さい予備圧力補
償圧が、予備圧力補償圧最小値設定器57から切換器5
6を介して最大値選択回路54に入力される。したがっ
て、最大値選択回路54はほとんどの場合、関数発生器
53bからの出力を選択し、モードスイッチ群74のオ
ン操作にかかわりなく、アタッチメントとフロントの流
量配分は同等に制御される。 【0035】このような実施例によれば、アタッチメン
ト作業で指定したモードは複合動作時にのみ採用される
から、単独操作時の操作性になんら悪影響を与えること
なく、複合操作性を向上できる。 【0036】図6では、アタッチメントの重量に応じて
フロントとアタッチメントへの流量比を選択するように
したが、作業内容に応じて流量比を選択してもよい。た
とえば、コンクリート破砕機を使用してビルを解体する
作業では、アタッチメントを上方で操作することが多い
から、モードスイッチM1をオン操作して、フロントへ
の流量配分を多くするのが好ましい。コンクリート小割
機を使用して地上に散在するコンクリートの塊を細かく
したり、鉄筋とコンクリートとを分離する作業では、ア
タッチメントを下方で操作することが多いから、モード
スイッチM4をオン操作して、アタッチメントへの流量
配分を多くするのが好ましい。 【0037】以上の実施例の構成において、高圧選択弁
2,3が最大圧力選択手段を、傾転量制御装置40が押
除け容積調節手段を、モードスイッチ群74がモード指
令手段を、判定回路58とリミットスイッチ71〜73
が判定手段を、制御圧力発生回路60とコントローラ5
0が変更手段をそれぞれ構成する。また、ポンプ41の
圧力PsLと制御圧力Pc1の差圧に応じた開弁力が基
準値に相当する。 【0038】なお、ホイール式油圧ショベルにも本発明
を適用できる他、ブームを有するそれ以外の油圧建設機
械にも本発明を同様に適用できる。また、アタッチメン
トの種類も実施例で言及したものに限定されない。さら
に、各圧力補償弁には、ポンプ41の圧力PsLと制御
圧力Pc1〜Pc3の差圧に応じた開弁力を与えるよう
にしたが、圧力PsLをばねで与えるようにしてもよ
い。また、圧力補償弁を各制御弁の上流に配置したが、
下流に配置してもよい。さらにまた、複合操作時に、ア
タッチメント用圧力補償弁の開閉特性を変更して、アタ
ッチメントとフロントの流量配分を変更するようにした
が、フロント側の圧力補償弁の開閉特性を変更して同様
に流量配分してもよい。 【0039】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ードセンシング制御に使用する圧力補償弁の開閉特性を
アタッチメント作業内容に応じて設定可能にしたから、
アタッチメントの種類やその作業内容に応じてアタッチ
メントへの流量とフロントへの流量の配分を任意に設定
でき、作業性が向上するとともに、オペレータの好みに
応じた操作環境を提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による建設機械の油圧制御装置の実施例
の全体構成を示す図である。 【図2】図1のコントローラの詳細を示す回路図であ
る。 【図3】図2の判定回路の一実施例を示す図である。 【図4】図1の制御圧力発生回路の詳細を示す回路図で
ある。 【図5】LS差圧と予備圧力補償圧の関係を示すグラフ
であり、各モードにおける最大予備圧力補償圧を示す図
である。 【図6】作業モードと流量配分を説明する図である。 【図7】従来の油圧制御装置の一例を示す図である。 【符号の説明】 1 可変容量油圧ポンプ 2,3 高圧選択弁 11 アタッチメント用油圧シリンダ 12,13 フロント用油圧シリンダ 21 アタッチメント用制御弁 22,23 フロント用制御弁 31 アタッチメント用圧力補償弁 32,33 フロント用圧力補償弁 40 傾転角制御装置 50 コントローラ 60 制御圧力発生回路 71〜73 制御弁操作検出スイッチ 74 モードスイッチ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−33774(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22 F04B 49/00 F15B 11/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 原動機によって駆動される可変容量油圧
    ポンプと、 この油圧ポンプからの吐出油により駆動されてフロント
    を昇降するフロント用アクチュエータと、 前記油圧ポンプからの吐出油により駆動されてアタッチ
    メントを駆動するアタッチメント用アクチュエータと、 前記フロント用アクチュエータへの圧油の方向と流量と
    を制御するフロント用制御弁と、 前記アタッチメント用アクチュエータへの圧油の方向と
    流量とを制御するアタッチメント用制御弁と、 前記フロント用およびアタッチメント用アクチュエータ
    の最大負荷圧力を検出する最大圧力選択手段と、 前記油圧ポンプの吐出圧力と前記最大負荷圧力との差圧
    が所定値になるように前記可変容量油圧ポンプの押除け
    容積を調節する押除け容積調節手段と、 前記フロント用制御弁の前後差圧が基準値となるように
    制御弁を通過する流量を制御するフロント用圧力補償弁
    と、 前記アタッチメント用制御弁の前後差圧が基準値となる
    ように制御弁を通過する流量を制御するアタッチメント
    用圧力補償弁とを備えた建設機械の油圧制御装置におい
    て、 前記アタッチメントの操作モードを指令するモード指令
    手段と、前記フロント用アクチュエータと前記アタッチメント用
    アクチュエータの複合操作の有無を判定する判定手段
    と、 前記判定手段により複合操作が判定されると、 前記指令
    された操作モードに応じて、前記フロント用およびアタ
    ッチメント用圧力補償弁の少なくともいずれかひとつの
    基準値を変更し、前記判定手段により複合操作以外が判
    定されたときは操作モードに応じた基準値の変更を行わ
    ない変更手段とを備えることを特徴とする建設機械の油
    圧制御装置。
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