JPH11303809A - 油圧駆動機械のポンプ制御装置 - Google Patents

油圧駆動機械のポンプ制御装置

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Publication number
JPH11303809A
JPH11303809A JP10109903A JP10990398A JPH11303809A JP H11303809 A JPH11303809 A JP H11303809A JP 10109903 A JP10109903 A JP 10109903A JP 10990398 A JP10990398 A JP 10990398A JP H11303809 A JPH11303809 A JP H11303809A
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JP
Japan
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flow rate
pressure oil
hydraulic
hydraulic pump
valve
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Application number
JP10109903A
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English (en)
Inventor
Tokuji Nagira
篤司 柳樂
Seiji Kamata
誠治 鎌田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11303809A publication Critical patent/JPH11303809A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流量制御弁のスプールにブリード開口を設ける
ことなく、またバイパスラインを配設することなく、ネ
ガティブコントロールを行えるようにすることで、油圧
システムを低コストで、簡易な構成で構築するととも
に、サービス弁の追加に対しても柔軟に対処できるよう
にし、しかも制御の精度を高めるようにする。 【解決手段】油圧ポンプ1と流量制御弁5a、5bとの
間の圧油供給路14上の圧油を、開口量の大きさに応じ
て、排出する可変ブリード弁9aが設けられる。そし
て、操作レバー7a、7bの操作量が大きくなるほど、
可変ブリード弁9aの開口量が小さくなるように、可変
ブリード弁9aの開口量が変化され、開口量が変化され
た可変ブリード弁9aを介して排出される圧油の流量Q
B、または可変ブリード弁9aとタンク8aとの間に設
けられた絞り弁23aの流入側の圧力と流出側の圧力と
の差圧ΔPが検出され、検出された圧油の流量Qまたは
差圧ΔPが大きくなるほど、油圧ポンプ1の吐出流量
(押し退け容積q)を小さくするように油圧ポンプ1が
制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル、ク
レーン等の油圧駆動機械に関し、特に操作レバーの操作
量に応じてブリード弁の開口を可変して油圧ポンプから
吐出される圧油の流量を制御する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】油圧
ショベル、クレーンなどの建設機械の油圧システムで
は、いわゆるネガティブコントロール方式、ロードセン
シング方式といった油圧ポンプの制御方式が採用されて
いる。ここで、ロードセンシング方式は、油圧ポンプと
油圧アクチュエータの最大負荷圧との差圧が一定となる
ように油圧ポンプの押し退け容積(斜板傾転角)を制御
する方式であり、操作レバーの操作量に対して油圧アク
チュエータに供給される流量の関係を一定に保持するこ
とができるという利点があるものの、油圧アクチュータ
の負荷圧が変動してしまうと、これに応じて油圧ポンプ
の吐出量も変動してしまい、整定性がよくないという問
題がある。これに対して、ネガティブコントロール方式
では、油圧ポンプから吐出される圧油を、流量制御弁に
設けたセンタバイパスから排出するブリードオフ回路を
設けているため、油圧アクチュエータの負荷圧が変動し
たとしても油圧ポンプの吐出圧が変動しにくく、整定性
に優れているという利点がある。
【0003】しかし、このようにネガティブコントロー
ル方式では、油圧ポンプから吐出される圧油を排出する
ブリードオフ回路を設けるようにしているため、一般
に、図14に示すように、多数の流量制御弁が設けられ
ている場合には、これら多数の流量制御弁をタンデムに
バイパスラインで接続してやり、最終的に、圧油をタン
クに排出するように油圧回路を構成する必要がある。
【0004】ここで、図14は、油圧ポンプ1をネガテ
ィブコントロール方式(以下、適宜、ネガコンという)
で制御し、流量制御弁5a、5bにブリード開口22、
20とバイパスライン(センタバイパス)21を設けた
建設機械の油圧回路の構成を示したものである。
【0005】このネガコンによる制御を行う従来の油圧
回路では、原動機2によって駆動される油圧ポンプ1か
ら圧油が、流量制御弁5bに供給されスプールに設けら
れたブリード開口20を通り、バイパスライン21を介
して流量制御弁5aのスプールに設けられたブリード開
口22から絞り弁23bを介してタンク8bに排出され
る。
【0006】いま、操作レバー7a、7bの操作により
流量制御弁5a、5bのスプールストロークを減少させ
る方向に移動させると(操作量S小となる方向)、図1
5(c)に示す関係より、流量制御弁5a、5bの流入
開口が閉じられ、ブリード開口22からの流出量(ブリ
ードオフ流量)が増加する。
【0007】そして、ブリード開口22から吐出される
圧油は、タンク8bの前の絞り弁23bを通過すること
になる。ここで、ネガコンによる制御では、この絞り弁
23b前後の差圧ΔPに応じて、可変容量型ポンプ1の
押し退け容積q(cc/rev)が変化される。これは
ポンプ斜板制御機構4によりポンプ1の斜板1´を変化
させることで行われる。つまり、同図(a)に示すよう
に、絞り弁23b前後の差圧ΔPが大きくなるにつれ
て、ポンプ押し退け容積qが減少される。
【0008】すなわち、操作レバー7a、7bの操作量
Sを小さくして流量制御弁5a、5bの流入開口を閉じ
れば、ブリード開口22、20を開くことになり(図1
5(c))、それに応じて同図(b)に示すように、絞
り弁23bに、多くの流量QJSの圧油が流れることによ
り、絞り弁23bの前後差圧ΔPが大きくなり、その結
果として、同図(a)に示すように、ポンプ押し退け容
積qが減少されることで、ポンプ吐出量自体が減少する
ことになる。
【0009】以上のようにポンプ吐出量が制御され、タ
ンク8bに排出される圧油の流量が一定に保たれる。
【0010】上述したようにネガコンを採用した従来の
油圧システムでは、複数のアクチュエータがある場合、
各流量制御弁5a、5bを継ぐバイパスライン21と流
量制御弁5a、5bのスプールに設けられるブリード開
口22、20が必要不可欠となる。
【0011】しかし、これらバイパスライン21とブリ
ード開口22、20の製作には精密加工を要し、さらに
は流量制御弁5a、5bのスプールにブリード開口2
2、20を設けることにより流量制御弁自体が大型化す
るので、ロードセンシング方式の油圧システムなどと比
べると、コストがかかる。さらに、図14では、5a、
5bの二つの流量制御弁しか示していないが、実際の油
圧ショベルには最低六つの流量制御弁が設けられてお
り、各々のスプールに精密加工を施すのは、非常にコス
ト高となる。
【0012】また、上述したように流量制御弁5a、5
bがバイパスライン21によってタンデムに接続されて
いる場合、油圧ポンプ1の吐出流量制御は上流側(油圧
ポンプ1に近い側)のブリード開口20の影響を優先的
に受けつつ、かつ接続された流量制御弁5a、5bのう
ちの最小ブリード開口に依存するので、特性の作り込み
が難しくなる。このため、ネガコンによる制御を簡易な
構成で、精度よく行うことができなかった。
【0013】さらに、既存の各作業機に対応する流量制
御弁5a、5bに対して、新たに付加された作業機のた
めにサービス弁を、例えば、流量制御弁5aとバイパス
ライン21の間に追加する場合には、圧油を油圧ポンプ
1からサービス弁に供給するラインを流入開口に接続し
たり、サービス弁から圧油をタンクへ排出するラインを
流出開口に接続するだけでなく、流量制御弁5aからバ
イパスライン21を一度外して、流量制御弁5aのブリ
ード開口22の流入側とサービス弁のブリード開口の流
出側との間に新たなるバイパスラインを接続するととも
に、外されたバイパスライン21をサービス弁のブリー
ド開口の流入側にもう一度付け直すという作業を要す
る。この作業は煩雑であり、サービス弁の追加に対して
柔軟に対処することができない。
【0014】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、流量制御弁のスプールにブリード開口を設
けることなく、またバイパスラインを配設することな
く、ネガティブコントロールを行えるようにすること
で、油圧システムを低コストで、簡易な構成で構築する
とともに、サービス弁の追加に対しても柔軟に対処でき
るようにすることを解決課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用効果】そこで、本
発明の第1発明では、上記解決課題達成のために、油圧
ポンプから吐出される圧油が、圧油供給路を介して供給
されることにより駆動される油圧アクチュエータと、前
記圧油供給路上に設けられ、前記油圧アクチュエータに
供給される圧油の流量を、操作子の操作量に応じて、変
化させる流量制御弁と、前記油圧ポンプから吐出される
圧油のうち、排出される圧油の流量を検出し、この検出
結果に基づいて、前記油圧ポンプの吐出流量を制御する
油圧駆動機械のポンプ制御装置において、前記油圧ポン
プと前記流量制御弁との間の圧油供給路上の圧油を、開
口量の大きさに応じて、排出する可変ブリード弁と、前
記操作子の操作量が大きくなるほど、前記可変ブリード
弁の開口量が小さくなるように、開口量を変化させる開
口量変化手段と、前記可変ブリード弁を介して排出され
る圧油の流量または当該可変ブリード弁の流出側に設け
た絞り弁の流入側の圧力と流出側の圧力との差圧を検出
する検出手段と、前記検出手段で検出された圧油の流量
または差圧が大きくなるほど、前記油圧ポンプから吐出
される圧油の流量を小さくする油圧ポンプ制御手段とを
具えるようにしている。
【0016】上記第1発明によれば、図1に示すよう
に、油圧ポンプ1と流量制御弁5a、5bとの間の管路
14上の圧油を、開口量の大きさに応じて、排出する可
変ブリード弁9aが設けられる。
【0017】そこで、操作レバー7a、7bの操作量S
(パイロット圧Pp)が大きくなるほど、可変ブリード
弁9aの開口量Aが小さくなるように、開口量Aが変化
される(図2(a)のステップ102、103)。そし
て、可変ブリード弁9aを介して排出される圧油の流量
QBまたは可変ブリード弁9aとタンク8aとの間に設
けられた絞り弁23aの流入側の圧力と流出側の圧力と
の差圧ΔPが検出され、検出された圧油の流量QBまた
は差圧ΔPが大きくなるほど、油圧ポンプ1の押し退け
容積qを小さくするように、油圧ポンプ1が制御される
(図2(b))。
【0018】すなわち、流量制御弁にブリード開口を設
けることなく、またバイパスラインを配設することな
く、油圧ポンプ1から吐出される圧油のうち排出される
圧油の流量を一定にするネガティブコントロールが行え
ることになる。
【0019】このように、流量制御弁のスプールにブリ
ード開口を設けることなく、またバイパスラインを配設
することもないので、油圧システムを低コストで、簡易
な構成で構築することができる。また、サービス弁の追
加に対しても柔軟に対処できる。また、ネガティブコン
トロール方式の制御において、各流量制御弁に設けた各
々のブリード開口の影響を受けることがないので、制御
の精度を高めることができる。
【0020】また、第2発明では、第1発明において、
前記油圧ポンプの吐出圧油の圧力を検出する圧力検出手
段を、さらに具え、前記開口量変化手段は、前記圧力検
出手段で検出された吐出圧力が大きくなるほど、前記可
変ブリード弁の開口量が小さくなるように、開口量を変
化させるものであるとしている。
【0021】この第2の発明は、油圧ポンプ1の負荷圧
の変動による可変ブリード弁9aの排出量の変動を抑え
ることによって、可変ブリード弁9aとタンク8aとの
間に設けられた絞り弁23aの前後差圧ΔP(ブリード
オフ流量QB)と油圧ポンプ押し退け容積q(斜板傾転
角)との関係(図2(b))が一定の関係になるように
保持するものである。
【0022】この第2の発明では、図5(a)に示すよ
うに、油圧ポンプ1と可変ブリード弁9aとの間の管路
14上に、ポンプ吐出圧センサ16が設けられ、油圧ポ
ンプ1の負荷圧P(吐出圧)が検出される。
【0023】そこで、図5(b)に示すように、コント
ローラ13では、操作レバーの操作量S(パイロット圧
Pp)に対応する可変ブリード弁9aに対する指令電流
iの値が、ポンプ負荷圧Pが大きくなるにしたがって、
大きくされる。つまり、ポンプ負荷圧Pが大きくなるほ
ど、可変ブリード弁9aの開口量Aが小さくなる。
【0024】ここで、QBを可変ブリード弁9aの排出
流量、cを流量定数、Aを可変ブリード弁9aの開口、
ΔPを可変ブリード弁9aの流入側の圧力と流出側の圧
力との差圧(以下、前後差圧という)として、 QB=c・A・√( ΔP ) なる関係が成立する。ここで、前後差圧ΔPは、油圧ポ
ンプ1の吐出圧P(可変ブリード弁9aの流入側圧力)
の影響を受けて変動する。そこで、ポンプ負荷圧Pが高
い場合には、ブリード開口Aが小さくなるように変化さ
れる。一方、ポンプ負荷圧Pが低い場合には、ブリード
開口Aが大きくなるように変化される。
【0025】このように、油圧ポンプ1の負荷圧Pが変
動したとしても、その変動に対しての可変ブリード弁9
aの開口量Aをそれに応じて変化させることによって、
排出量QBの変動を抑えるようにしており、これによ
り、負荷圧Pの変動に影響されずに、レバー操作量Sの
みに応じて絞り弁23aの前後差圧ΔP、またはブリー
ドオフ流量QBを得ることが可能となる。
【0026】したがって、ポンプ負荷圧Pが変動したと
しても、これに影響されることなく、レバー操作量Sの
みに応じた油圧ポンプ1の制御を精度よく行うことがで
きる。
【0027】また、本発明の第3発明では、第1発明に
おいて、図1に示すように、操作子7a、7bを、複数
の流量制御弁5a、5b毎に、設けるようにし、開口量
変化手段13は、複数の操作子7a、7bの操作量に対
応する各々の開口のうちで、最も小さい開口量Aを選択
し、この操作子の操作量S(PpMAX)に応じて可変ブリ
ード弁9aの開口量Aを変化させるようにしている(図
2(a))。
【0028】また、本発明の第4発明では、油圧ポンプ
から吐出される圧油が、圧油供給路を介して供給される
ことにより駆動される油圧アクチュエータと、前記圧油
供給路上に設けられ、操作子の操作量に応じたパイロッ
ト圧油がパイロット圧油供給路を介して入力ポートに加
えられることにより駆動され、前記油圧アクチュエータ
に供給される圧油の流量を変化させる複数の流量制御弁
と、前記油圧ポンプから吐出される圧油のうち、排出さ
れる圧油の流量を検出し、この検出結果に基づいて、前
記油圧ポンプの吐出流量を制御する油圧駆動機械のポン
プ制御装置において、前記油圧ポンプと前記流量制御弁
との間の圧油供給路上の圧油を、開口量の大きさに応じ
て、排出する可変ブリード弁と、前記複数の流量制御弁
毎に設けられた複数のパイロット圧油供給路のうちで、
最もパイロット圧の高いパイロット圧油供給路上のパイ
ロット圧油を、前記可変ブリード弁の入力ポートに導く
ことにより、最も操作量の大きい操作子の操作量に応じ
て前記可変ブリード弁の開口量を変化させる第1の開口
量変化手段と、前記可変ブリード弁の開口量と前記操作
子の操作量との対応関係を設定する設定手段と、前記可
変ブリード弁の開口量に対応する前記操作子の操作量
を、前記対応関係から求め、この求められた前記操作子
の操作量に応じたレベルの電気信号を前記可変ブリード
弁に加えることによって前記可変ブリード弁の開口量を
変化させる第2の開口量変化手段と、前記操作子の操作
量に応じて前記可変ブリード弁の開口量を変化させる開
口量変化手段を、前記第1の開口量変化手段にするか、
又は第2の開口量変化手段にするかに切換え、選択する
切換選択手段と、前記可変ブリード弁を介して排出され
る圧油の流量または当該可変ブリード弁の流出側に設け
た絞り弁の流入側の圧力と流出側の圧力との差圧を検出
する検出手段と、前記検出手段で検出された圧油の流量
または差圧が大きくなるほど、前記油圧ポンプから吐出
される圧油の流量を小さくする油圧ポンプ制御手段とを
具えるようにしている。
【0029】すなわち、第4発明によれば、図7に示す
ように、電気系統が故障した場合であっても、簡単なレ
バー操作により切換弁18の弁位置を切り換えるだけ
で、故障前と変わりない同じ制御を継続して行うことが
できる。このため、電気系統の故障により作業を中断し
ないで済み作業効率を飛躍的に向上させることができ
る。
【0030】また、本発明の第5発明では、油圧ポンプ
から吐出される圧油が、圧油供給路を介して供給される
ことにより駆動される油圧アクチュエータと、前記圧油
供給路上に設けられ、前記油圧アクチュエータに供給さ
れる圧油の流量を、操作子の操作量に応じて、変化させ
る流量制御弁と、前記油圧ポンプから吐出される圧油の
うち、排出される圧油の流量に基づいて、前記油圧ポン
プの吐出流量を制御する油圧駆動機械のポンプ制御装置
において、前記油圧ポンプと前記流量制御弁との間の圧
油供給路上の圧油を、開口量の大きさに応じて、排出す
る可変ブリード弁と、当該可変ブリード弁から排出され
る圧油の流量を検出する排出流量検出手段と、当該排出
流量検出手段で検出された圧油の排出流量が大きくなる
ほど、前記油圧ポンプの押し退け容積を小さくする第1
の油圧ポンプ制御手段と、前記操作子の操作量と前記油
圧ポンプの目標押し退け容積との対応関係を前記操作子
毎に設定する設定手段と、前記操作子の操作量に対応す
る前記油圧ポンプの目標押し退け容積を、前記操作子毎
に前記対応関係から求め、この操作子毎に求められた前
記油圧ポンプの目標押し退け容積の合計が前記油圧ポン
プの押し退け容積になるよう制御する第2の油圧ポンプ
制御手段と、前記油圧ポンプから吐出される圧油の流量
を制御する油圧ポンプ制御手段を、前記第1の油圧ポン
プ制御手段にするか、又は前記第2の油圧ポンプ制御手
段にするかに切換え、選択する切換選択手段とを具える
ようにしている。
【0031】上記第5発明によれば、可変ブリード弁と
タンクとの間に絞り弁を設けてこの絞り弁の前後差圧を
検出してポンプ制御を行う代わりに、図11に示すよう
に、圧力センサ16でポンプ負荷圧を検出してコントロ
ーラ13からの指令電流iqによってポンプ制御を行
い、さらに操作形態によってポンプ制御を選択できるよ
うにしている。
【0032】従って、図13に示すように、高応答性が
要求されるバケットなどの操作にポジコン方式によるポ
ンプ制御(ステップ136、137、138)を行え
ば、レバーの操作に応じて油圧ポンプから圧油が吐出さ
れるので、レバー操作に作業機の動作が遅れることなく
機敏な作業が行えることになり、作業効率を向上させる
ことができる。一方、重い慣性体であるブームなどの操
作にネガコン方式によるポンプ制御(ステップ120
a、121a、122a、123a、134、135)
を行えば、レバーの操作開始から遅れて油圧ポンプから
吐出される圧油の流量が変化されることによって、ブー
ム操作時のギクシャク感が解消されるので、結果として
作業効率を向上させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0034】図1は、本実施形態で想定している建設機
械の油圧駆動制御装置を示す油圧回路図である。
【0035】すなわち、図1に示すように、この油圧駆
動制御装置は、原動機(エンジン)2と、この原動機2
によって駆動される可変容量型の油圧ポンプ1と、同原
動機2によって駆動され、パイロット用の圧油を吐出す
るパイロットポンプ3と、油圧ポンプ1から吐出された
圧油が流入されることによってロッドが伸張または縮退
駆動されるブーム用油圧シリンダ6aと、同圧油が流入
されることによって左側または右側に回転される旋回用
油圧モータ6bと、油圧ポンプ1から、これら油圧シリ
ンダ6a、油圧モータ6bに圧油を供給するための圧油
供給管路14と、この圧油供給管路14上に設けられ、
スプールストローク位置に応じて開口面積が変化される
ことにより油圧ポンプ1から吐出される圧油の流量を制
御して、これを上記油圧シリンダ6a、油圧モータ6b
に供給する流量制御弁5a、5bと、この流量制御弁5
a、5bに対応して設けられ、これらのスプールストロ
ーク位置を操作するレバー付き減圧弁としての操作レバ
ー7a、7bと、油圧ポンプ1と流量制御弁5a、5b
との間の管路14上に設けられ、入力パイロット圧が大
きくなるほど開口量(開口面積)Aが小さくなるように
変化されることによって、油圧ポンプ1から管路14を
通ってタンク8aに排出される圧油の流量QBを変化さ
せる可変ブリード弁9aと、可変ブリード弁9aとタン
ク8aの間に設けられ、タンク8aに排出される圧油の
流量QBを調節する絞り弁23aと、絞り弁23aの流
入側の圧力と流出側の圧力を示すパイロット圧油をパイ
ロットラインを介して入力することにより、絞り弁23
aの前後差圧ΔP、つまり可変ブリード弁9aを介して
排出される圧油の流量QBが大きくなるほど、油圧ポン
プ1の押し退け容積q(cc/rev)を小さくするよ
うに斜板1´の傾転角を変化させる油圧ポンプ制御手段
としてのポンプ斜板制御機構4と、操作レバー7a、7
bの操作量Sが大きくなるほど、タンク8aに排出され
る圧油の流量QBを小さくする指令電流iを生成してこ
れを出力するコントローラ13と、このコントローラ1
3から出力される指令電流iを、パイロット圧に変換し
て可変ブリード弁9aの入力ポートに加える電磁比例制
御弁10とから構成されている。
【0036】油圧シリンダ6aのロッドは、図示せぬブ
ームに接続されており、油圧シリンダ6aが駆動される
ことにより、ブームが上下方向に回動される。同様に、
油圧モータ6bが駆動されることにより、上部旋回体が
下部走行体に対して相対的に旋回される。なお、他の作
業機を駆動する機構は省略している。
【0037】ブーム用操作レバー7aには減圧弁が付設
されており、操作レバー7aが油圧シリンダ6aのロッ
ドが伸びる方向に操作された場合に、パイロットポンプ
3からのパイロット圧油が操作量Sの大きさに応じたパ
イロット圧Ppまで減圧されて、パイロットライン15
aを介して、流量制御弁5aの対応する入力ポートに加
えられる。同様に、操作レバー7aが油圧シリンダ6a
のロッドが縮退する方向に操作された場合に、パイロッ
トポンプ3からのパイロット圧油が操作量Sの大きさに
応じたパイロット圧Ppまで減圧されて、他方のパイロ
ットライン15bを介して、流量制御弁5aの他方の入
力ポートに加えられる。
【0038】パイロットライン15a上の操作量Sに応
じたパイロット圧Ppはパイロット圧センサ11aで検
出されるとともに、パイロットライン15b上の操作量
Sに応じたパイロット圧Ppはパイロット圧センサ11
bで検出され、コントローラ13に入力される。
【0039】一方、旋回用操作レバー7bにも減圧弁が
付設されており、操作レバー7bが油圧モータ6bが右
側に回転する方向に操作された場合に、パイロットポン
プ3からのパイロット圧油が操作量Sの大きさに応じた
パイロット圧Ppまで減圧されて、パイロットライン1
5cを介して、流量制御弁5bの対応する入力ポートに
加えられる。同様に、操作レバー7bが油圧モータ6b
が左側に回転する方向に操作された場合に、パイロット
ポンプ3からのパイロット圧油が操作量Sの大きさに応
じたパイロット圧Ppまで減圧されて、他方のパイロッ
トライン15dを介して、流量制御弁5bの他方の入力
ポートに加えられる。
【0040】また、パイロットライン15c(右旋回方
向)と15d(左旋回方向)とを結ぶラインには、シャ
トル弁12aが設けられており、このシャトル弁12a
を通過したパイロット圧油の圧力、つまり両ライン15
c(右旋回方向),15d(左旋回方向)のうちで圧力
の大きい方のパイロット圧Ppがパイロット圧センサ1
1cによって検出され、コントローラ13に入力され
る。つまり、パイロット圧センサ11cによって、操作
レバー7bで現在操作されている側の操作量Sが検出さ
れる。
【0041】図2(a)は、図1のコントローラ13で
行われる可変ブリード弁9aの制御の内容を説明するフ
ローチャートであり、図2(b)は可変ブリード弁9a
の前後差圧ΔPと、油圧ポンプ1の押し退け容積qとの
関係を示す図である。以下、この図2(a)、(b)を
併せ参照して説明する。
【0042】本実施形態では、操作レバー7a、7bの
操作量Sが大きくなるほど、可変ブリード弁9aの開口
量Aが小さくなるように制御するものである。
【0043】まず、コントローラ13には、操作レバー
7aの伸張側操作量、操作レバー7aの縮退側操作量、
操作レバー7bの操作量Sをそれぞれ示すパイロット圧
センサ11a、11b、11cの各検出パイロット圧P
pが入力される(ステップ100)。
【0044】次に、パイロット圧センサ11a、11
b、11cで検出されたパイロット圧Ppのうちで最も
高いパイロット圧PpMAXが選択される。つまり、ステ
ップ101では、各レバーの操作量Sに対応する各々の
ブリード開口のうち最小のブリード開口が得られる(ス
テップ101)。
【0045】また、最も高いパイロット圧PpMAXを選
択する代わりに、パイロット圧センサ11a、11b、
11cで検出されたパイロット圧を合計した値をPpMA
Xとしてもよい。つまり、各レバーの操作量Sの和に対
応するブリード開口が得られる。(ステップ101
´)。
【0046】ここで、PpMAXと、指令電流iとの対応
関係は、PpMAXの値が大きくなるにつれて指令電流i
が大きくなるような関係をもって、記憶テーブルに記憶
されている。そこで、ステップ101で求められたPpM
AXに対応する指令電流iが、上記記憶テーブルから読み
出される(ステップ102)。
【0047】こうして、コントローラ13から指令電流
iが電磁比例制御弁10に対して出力され、この電磁比
例制御弁10で指令電流iがパイロット圧に変換されて
可変ブリード弁9aの入力ポートに出力される。このた
め、可変ブリード弁9aの開口量Aは、レバー操作量、
すなわち入力されるパイロット圧つまり指令電流iが大
きくなるにつれて、小さくなるように変化される(ステ
ップ103)。
【0048】可変ブリード弁9aの開口量Aが小さくな
ると、これに応じて可変ブリード弁9aから排出される
流量QBが小さくなる。この結果、図11(b)に示し
たのと同様に、流量QBが小さくなるに応じて、可変ブ
リード弁9aとタンク8aとの間に設けられた絞り弁2
3aの前後差圧ΔPが小さくなる。
【0049】ポンプ斜板制御機構4では、図11(a)
と同様に、可変ブリード弁9aとタンク8aの間に設け
られた絞り弁23aの前後差圧ΔPが小さくなるに従っ
て、油圧ポンプ1の押し退け容積qが大きくなるよう
に、油圧ポンプ1の斜板1´を変化させる(図2
(b))。
【0050】このように、本実施形態では、操作レバー
7a、7bの操作量Sが大きくなると、これに応じて可
変ブリード弁9aを通過する排出流量QBを小さくし
て、油圧ポンプ1から吐出される流量q(cc/re
v)を大きくする制御が行われる。逆に、操作レバー7
a、7bの操作量Sが小さくなると、これに応じて可変
ブリード弁9aを通過する排出流量QBが大きくなり、
絞り弁23aの前後差圧ΔPが大きくなるので、油圧ポ
ンプ1から吐出される流量q(cc/rev)を小さく
する制御が行われる。
【0051】このようにして、可変ブリード弁9aを介
して排出される流量を用いることにより、従来と同様の
ネガティブコントロール方式によるポンプ制御がなされ
る。すなわち、この実施形態では、従来技術のように、
流量制御弁5a、5bに、個別にブリード開口を設ける
必要もなく、各流量制御弁をタンデムに接続するバイパ
スラインを配設することなく、油圧ポンプ1から吐出さ
れる圧油のうち排出される圧油の流量を一定にするネガ
ティブコントロールが行えることになる。
【0052】よって、本実施形態によれば、流量制御弁
のスプールにブリード開口を設けることなく、またバイ
パスラインを配設することもないので、油圧システムを
低コストで、簡易な構成で構築することができる。ま
た、サービス弁の追加に対しても柔軟に対処できる。
【0053】さて、上述した実施形態では、コントロー
ラ13から出力される指令電流iを電磁比例制御弁10
でパイロット圧に変換し、このパイロット圧油をパイロ
ット圧作動型の可変ブリード弁9aの入力ポートに加え
て開口Aを変化させるようにしているが、パイロット圧
に変換することなく、コントローラ13から出力される
指令電流iを直接、可変ブリード弁に加えるように構成
してもよい。
【0054】図3に示す実施形態では、コントローラ1
3から出力される指令電流iを、電気信号線を介して、
電磁作動型の可変ブリード弁9bの電磁ソレノイドに加
えることで、開口Aを変化させるようにしている。これ
により、電磁比例制御弁10の配設を省略することがで
きる。
【0055】また、上述した実施形態では、減圧弁が付
設されている操作レバー7aによって、パイロットポン
プ3からのパイロット圧油を、操作量Sの大きさに応じ
てパイロット圧PPまで減圧し、減圧されたパイロット
圧油を、パイロットライン15a、15bを介して、流
量制御弁5aのロッドの伸張方向、縮退方向に各々対応
する入力ポートに加えて、流量制御弁5aを駆動するよ
うにしている。同様に、減圧弁が付設されている操作レ
バー7bによって、パイロットポンプ3からのパイロッ
ト圧油を、操作量Sの大きさに応じてパイロット圧PP
まで減圧し、減圧されたパイロット圧油を、パイロット
ライン15c、15dを介して、流量制御弁5aのロッ
ドの伸張方向、縮退方向に各々対応する入力ポートに加
えて、流量制御弁5bを駆動するようにしている。以下
に説明する実施形態は、操作レバー7a、7bの操作量
Sに対応するパイロット圧油を用いる代わりに、コント
ローラ13からの指令電流iによって流量制御弁5a、
5bを駆動するようにした実施形態である。
【0056】図4(a)は、コントローラ13からの指
令電流iによって流量制御弁5a、5bを駆動するよう
にした場合の油圧回路を示したものである。
【0057】この油圧回路では、電磁比例制御弁10
a、10bを、流量制御弁5aのロッドの伸張方向と縮
退方向に対応する入力ポートに各々対応するようパイロ
ットライン15a、15bを介して設け、同様に、電磁
比例制御弁10c、10dを、流量制御弁5bの対応す
る入力ポートに各々対応するようパイロットライン15
c、15dを介して設けている。
【0058】すなわち、電磁比例制御弁10a、10
b、10c、10d、10eに、コントローラ13から
出力される操作レバーとしての電気レバー7a´、7b
´の操作量Sに応じた指令電流iが入力され、この指令
電流iがパイロット圧に変換されて、このパイロット圧
のパイロット圧油が、各パイロットライン15a、15
b、15c、15dを介して、流量制御弁5a、5bの
対応する入力ポートに加えられる。
【0059】従って、操作レバー7a、7bの操作量S
に対応するパイロット圧油を用いる代わりに、コントロ
ーラ13からの指令電流iによって流量制御弁5a、5
bを駆動する場合でも、本発明を適用することができ
る。
【0060】さて、流量制御弁5a、5bのスプールス
トロークの位置が中立状態の時(操作レバーの操作量S
が小)、可変ブリード弁9aの開口量Aは最大となるの
で、圧油がタンク8aに大量に排出される場合がある。
この場合、可変ブリード弁9aとタンク8aとの間に設
けられた絞り弁23aの圧油が流入する側の圧力Piが
高圧になって回路が破壊される危険性がある。
【0061】そこで、同図(b)に示す実施形態では、
絞り弁23aの圧油が流入する側の圧力Piが高圧にな
った場合に、可変ブリード弁9aから流出される圧油を
分流してタンク8aに逃がすリリーフ弁25を設けるよ
うにしている。
【0062】これにより、絞り弁23aの圧油が流入す
る側の圧力Piが高圧になった場合でも、回路が破壊さ
れる危険性をなくすことができる。
【0063】さて、油圧ポンプ1にかかる負荷が変動す
ることによって、油圧ポンプ1の吐出流量の制御の精度
が損なわれることがある。以下に説明する実施形態は、
油圧ポンプ1にかかる負荷が変動したとしても、これに
影響されることなく油圧ポンプ1の吐出流量の制御を精
度よく行うことができる実施形態である。
【0064】図5(a)に示す油圧回路は、基本的には
図1に示す油圧回路と同様であり、油圧ポンプ1の吐出
圧油の圧力Pを検出するポンプ負荷圧センサ16を設け
るとともに、図2(a)に示すステップ102の代わり
に、図5(b)に示すステップ102aの処理を行う点
が異なる。
【0065】図5(b)に示す対応関係は、PpMAXが
大きくなるにつれて、指令電流iが大きくなる点は図2
(a)に示したものと同じであるが、ポンプ負荷圧Pが
大きくなるほど、指令電流iが大きくなるように(可変
ブリード弁9aの開口Aが小さくなるように)変化する
点が異なる。
【0066】この実施形態では、可変ブリード弁9aと
タンク8aとの間に設けられた絞り弁23aの前後差圧
ΔP(ブリードオフ流量QB)と油圧ポンプ押し退け容
積q(斜板傾転角)との関係(図2(b))を負荷圧P
の変動に影響されずに一定の関係に保持するものであ
る。
【0067】この実施形態では、図5(a)に示すよう
に、油圧ポンプ1と可変ブリード弁9aとの間の管路1
4上に、ポンプ吐出圧センサ16が設けられ、油圧ポン
プ1の負荷圧P(吐出圧)が検出される。
【0068】そこで、図5(b)に示すように、コント
ローラ13では、操作レバー7a、7bの操作量S(パ
イロット圧Pp)に対応する可変ブリード弁9aに対す
る指令電流iの値が、ポンプ負荷圧Pが大きくなるにし
たがって、大きくされる。つまり、ポンプ負荷圧Pが大
きくなるほど、可変ブリード弁9aの開口量Aが小さく
なる(ステップ102a)。
【0069】ここで、QBを可変ブリード弁9aの排出
流量、cを流量定数、Aを可変ブリード弁9aの開口、
ΔPを可変ブリード弁9aの前後差圧として、QB=c
・A・√( ΔP )なる関係が成立する。ここで、前後
差圧ΔPは、油圧ポンプ1の吐出圧P(可変ブリード弁
9aの流入側圧力)の影響を受けて変動する。そこで、
ポンプ負荷圧Pが高い場合には、ブリード開口Aが小さ
くなるように変化し、一方、ポンプ負荷圧Pが低い場合
には、ブリード開口Aが大きくなるように変化する。
【0070】このように、油圧ポンプ1の負荷圧Pが変
動したとしても、可変ブリード弁9aの開口Aをそれに
応じて変化させることによって、排出量QBの変動を抑
えるようにしており、これにより、負荷圧Pの変動に影
響されずに、レバー操作量Sのみに応じた絞り弁23a
の前後差圧ΔP、又はブリードオフ流量QBを得ること
ができる。
【0071】したがって、ポンプ負荷圧Pが変動したと
しても、これに影響されることなく、レバー操作量Sの
みに応じた油圧ポンプ1の吐出流量の制御を精度よく行
うことができる。
【0072】さて、つぎに、作業形態によって、油圧シ
リンダ6a、油圧モータ6bに供給される流量を増減さ
せることができる実施形態について説明する。
【0073】すなわち、吊り作業や法面の整正作業など
のいわゆる微操作作業時には、操作レバー7a、7bの
一定操作量当たりに油圧アクチュエータ6a、6bに供
給される流量の変化量を比較的小さくする必要がある。
これに対して、放土作業や荒スキトリ作業(作業機刃先
で平地をラフにならす作業)などのいわゆる重掘削作業
時には、同じ操作レバー7a、7bの一定操作量当たり
に油圧アクチュエータ6a、6bに供給される流量の変
化量を比較的大きくする必要がある。すなわち、重掘削
作業時には、微操作作業時に較べて、同じ操作レバー7
a、7bの操作量であっても、油圧アクチュエータ6
a、6bに供給される流量を大きくしてやり、同じ操作
レバー7a、7bの一定操作量当たりに油圧アクチュエ
ータ6a、6bに供給される流量の変化量を大きくして
やる必要がある。
【0074】図6はこれを実現するための実施形態を示
す図である。
【0075】図図6(a)に示す油圧回路は、基本的に
は図1に示す油圧回路と同様であり、上記重掘削作業を
示す「重掘削モード」と、上記微操作作業を示す「微操
作モード」のいずれかを選択し切換え、コントローラ1
3に対して、選択された内容を示す信号を出力する作業
モード切換スイッチ17を配設するとともに、図2
(a)に示すステップ102の代わりに、図6(b)に
示すステップ102bの処理を行う点が異なる。
【0076】図6(b)に示す対応関係は、PpMAXが
大きくなるにつれて、指令電流iが大きくなる点は図2
(a)に示したものと同じであるが、重掘削モードが選
択された場合には、微操作モードが選択された場合に比
較して、指令電流iが大きくなるように(可変ブリード
弁9aの開口Aが小さくなるように)変化する点が異な
る。
【0077】そこで、図6(b)に示すように、コント
ローラ13では、作業モード切換スイッチ17で「重掘
削モード」が選択された場合には、図6(b)で破線で
示す対応関係が選択され、操作レバー7a、7bの操作
量S(パイロット圧Pp)に対応する可変ブリード弁9
aに対する指令電流iの値が、「微操作モード」が選択
された場合に比較して、大きくされる。つまり、「重掘
削モード」選択時には、「微操作モード」選択時に比較
して、可変ブリード弁9aの開口量Aが小さくなる(ス
テップ102b)。
【0078】このように、重掘削作業を行っている「重
掘削モード」選択時には、ブリード開口Aが小さくなる
ように変化されることで、排出流量QBが減らされる。
したがって、可変ブリード弁9aとタンク8aとの間に
設けられた絞り弁23aの前後差圧ΔPは小さくなり、
油圧ポンプ1の押し退け容積qが増加され、油圧シリン
ダ6a、油圧モータ6bに供給される流量が増やされる
(図2(b))。
【0079】一方、微操作作業を行っている「微操作モ
ード」選択時には、図6(b)で実線で示す対応関係が
選択される。このため、指令電流iの値が小さくなり、
これに応じてブリード開口Aが大きくなるように変化さ
れることで、排出流量QBが増やされる。したがって、
絞り弁23aの前後差圧ΔPは大きくなり、油圧ポンプ
1の押し退け容積qが減少され、油圧シリンダ6a、油
圧モータ6bに供給される流量が減らされる(図2
(b))。
【0080】よって、重掘削作業時には、微操作作業時
に較べて、同じ操作レバー7a、7bの操作量であって
も、油圧アクチュエータ6a、6bに供給される流量が
大きくなり、同じ操作レバー7a、7bの一定操作量当
たりに油圧アクチュエータ6a、6bに供給される流量
の変化量を大きくでき、重掘削作業を、作業効率よく行
うことができる。一方、微操作作業時には、重掘削作業
時に較べて、同じ操作レバー7a、7bの操作量であっ
ても、油圧アクチュエータ6a、6bに供給される流量
が小さくなり、同じ操作レバー7a、7bの一定操作量
当たりに油圧アクチュエータ6a、6bに供給される流
量の変化量を小さくでき、微操作作業を、操作性よく行
うことができる。
【0081】ところで、図1に示した油圧制御システム
では、コントローラ13から電気信号線を介して指令電
流iを、可変ブリード弁9aに出力しているので、故障
によって電気信号線が断線等した場合には、可変ブリー
ド弁9aの開口を変化させる制御が不可能となる。ま
た、コントローラ13自体が故障等した場合にも同様で
ある。
【0082】図7に示す実施形態は、このような電気系
統の故障が発生したとしても、それによって作業を中断
することなく継続して可変ブリード弁9aの制御をなし
得る実施形態を示している。
【0083】図7に示す油圧回路では、図1に示した油
圧回路に対して、以下の構成要素が新たに付加されてい
る。
【0084】すなわち、この図7では、パイロットライ
ン15a、15b上のパイロット圧のうちで圧力の大き
い方のパイロット圧油を通過させるブーム側シャトル弁
12bと、このブーム側シャトル弁12bを通過したパ
イロット圧油と、旋回側シャトル弁12aを通過したパ
イロット圧油のうちで圧力の大きい方のパイロット圧油
を通過させるシャトル弁12cと、このシャトル弁12
cを通過したパイロット圧油を、レバーの切換操作に応
じて、パイロット圧作動型の可変ブリード弁9cの入力
ポートに加えるレバー付き切換弁18とが、付加されて
いる。可変ブリード弁9cには、図1に示す回路と同様
にコントローラ13から電磁比例制御弁10を介して、
指令電流iに応じたパイロット圧のパイロット圧油が加
えられるようになっている。このように、シャトル弁1
2cを、各操作レバー7a、7bの操作量のうちで最大
操作量を示すパイロット圧PpMAXのパイロット圧油が通
過することになる。
【0085】ここで、電気系統の故障が生じていない場
合には、レバー操作により切換弁18を閉じる弁位置に
切り換えられており、切換弁18を介して、シャトル弁
12cを通過したパイロット圧油は、可変ブリード弁9
cには加えられない。コントローラ13から電磁比例制
御弁10を介して、指令電流iに応じたパイロット圧の
パイロット圧油が可変ブリード弁9cに加えられてい
る。よって、図2(a)に示すように、最大操作量PpM
AXを示す指令電流iに応じて可変ブリード弁9cの開口
量Aが変化される。
【0086】ここで、コントローラ13自体が故障した
り、コントローラ13と可変ブリード弁9cとの間の電
気信号線が断線するなど、電気系統の故障が発生した場
合には、オペレータとしては、レバー操作により、切換
弁18を開く弁位置に切り換える。
【0087】すると、切換弁18を介して、シャトル弁
12cを通過したパイロット圧油が、可変ブリード弁9
cの入力ポートに加えられる。ここで、シャトル弁12
cを介して可変ブリード弁9cに加えられるパイロット
圧油は、最大操作量PpMAXを示している。
【0088】したがって、電気系統が故障した場合であ
っても、図2(a)に示す処理と同様に、最大操作量P
pMAXに応じて可変ブリード弁9cの開口量Aが変化され
る。このように、本実施形態では、電気系統が故障した
場合であっても、簡単なレバー切換操作を行うだけで、
故障前と変わりない同じ制御を継続して行うことができ
る。このため、電気系統の故障により作業を中断しない
で済み作業効率を飛躍的に向上させることができる。
【0089】ここで、図9(a)は、図7に示す油圧駆
動制御装置をユニット化した様子を示す外観斜視図であ
る。実際の建設機械には、このように各機器をユニット
化した態様で搭載される。
【0090】同図(b)は、各シャトル弁12a、12
b、12cを収納するシャトル弁収容ユニット12の内
部構成図である。各流量制御弁5a、5b、可変ブリー
ド弁9cについてもユニット化されて、流量制御弁収容
ユニット5に収容されている。
【0091】すなわち、操作レバー7a、7bの操作に
応じたパイロット圧油は、パイロットライン15a、1
5b、15c、15dを介してシャトル弁収納ユニット
12に供給され、さらに流量制御弁ユニット5の各流量
制御弁5a、5bに供給される。
【0092】シャトル弁収納ユニット12内のシャトル
弁12cを通過したパイロット圧油(最大パイロット圧
PpMAXを示すパイロット圧油)は、パイロット圧油供
給管路を介して、レバー付き切換弁18に供給され、さ
らに流量制御弁ユニット5の可変ブリード弁9cに供給
される。
【0093】シャトル弁収容ユニット12には、パイロ
ット圧センサ11a、11b、11cが配設されてい
る。シャトル弁収容ユニット12に配設されたパイロッ
ト圧センサ11a、11b、11cから出力される電気
信号(操作レバー7a、7bの操作量を示すパイロット
圧検出信号)は、電気信号線を介してコントローラ13
に伝送される。
【0094】コントローラ13から出力された指令電流
iは、電気信号線を介して、電磁比例制御弁10に伝送
される。そして、この電磁比例制御弁10から出力され
たパイロット圧は、流量制御弁収容ユニット5の可変ブ
リード弁9cに供給される。以上説明した図7、図9に
示す実施形態では、可変ブリード弁9cに制御信号を入
力する信号入力系統を、電気的な信号入力系統と機械的
な信号入力系統の2つ設け、これらのうちの一つを切換
弁18にて選択するようにしているが、図7に示すよう
に、機械的な信号入力系統のみの構成としてもよい。
【0095】この図8に示す実施形態では、図7に示す
コントローラ13と、電磁比例制御弁10と、センサ1
1a、11b、11cと、各種電気信号線の配設が省略
されている。よって、電気系統の故障の発生の余地はな
く、可変ブリード弁の制御を、パイロット圧油供給路、
シャトル弁等、故障の少ない機械的構成要素を介して行
うことができるので、装置の信頼性を高めることができ
る。
【0096】図8に示す油圧回路では、パイロットライ
ン15bを通過するパイロット圧油をシャトル弁12b
に導く通路に、絞り19が設けられている。これによ
り、ブーム下げ動作がなされるときに、ブームに供給さ
れる流量を減らすことができ、エネルギーロスを防止す
ることができる。ブーム下げ動作がなされるときに必要
な流量は、ブーム上げ動作がなされているときに必要な
流量に較べて少なくて済むからである。
【0097】すなわち、今、操作レバー7aが、油圧シ
リンダ6aのロッドを縮退させる側に操作された場合、
つまりブームを下げる方向に操作された場合には、パイ
ロットライン15bを通過するパイロット圧油が、絞り
19を通過することにより減じられてシャトル弁12b
に導かれ、さらにシャトル弁12cを通過して可変ブリ
ード弁9aの入力ポートに加えられる。
【0098】このように、パイロットライン15bを通
過したときのパイロット圧は、絞り19を通過すること
により、減じられることで、実際のレバー操作量Sより
も小さな値を示す。
【0099】よって、可変ブリード弁9aに加えられる
パイロット圧油の圧力PpMAXは、同じレバー操作量であ
っても操作レバー7aが反対側のブーム上げ側に操作さ
れた場合のパイロット圧よりも小さくなる。
【0100】よって、同じレバー操作量であっても、ブ
ーム下げ操作時には、可変ブリード弁9aの開口量Aが
大きくなる。このため、可変ブリード弁9aから排出さ
れる流量QBが大きくなり、これに応じて差圧ΔPが大
きくなる。このため、油圧ポンプ1の押し退け容積q
は、ブーム上げ操作時に比較して小さくなり、ブームに
供給される流量が減じられる。
【0101】この結果、ブーム下げ動作がなされるとき
には、ブームに供給される流量を減らすことができ、エ
ネルギーロスを防止することができる。
【0102】以上説明した各実施形態の装置構成は適宜
組み合わせてもよい。
【0103】図10は、図1、図5、図7に示す各実施
形態の装置構成を一つに組み合わせた場合を示してい
る。
【0104】この実施形態では、2つの油圧ポンプ1
a、1bから吐出された圧油を、各油圧アクチュエータ
に分配して供給するようにしている。
【0105】すなわち、油圧ポンプ1aに対応して、ア
ーム用油圧シリンダ6d、旋回用油圧モータ6b、左走
行用油圧モータ6cが設けられており、油圧ポンプ1a
から吐出された圧油は圧油供給路14aを介して、これ
らアーム用油圧シリンダ6d、旋回用油圧モータ6b、
左走行用油圧モータ6cに供給される。
【0106】一方、油圧ポンプ1bに対応して、ブーム
用油圧シリンダ6a、バケット用油圧シリンダ6e、右
走行用油圧モータ6fが設けられており、油圧ポンプ1
bから吐出された圧油は圧油供給路14bを介して、こ
れらブーム用油圧シリンダ6a、バケット用油圧シリン
ダ6e、右走行用油圧モータ6fに供給される。
【0107】ただし、油圧ポンプ1aの吐出圧油は、流
量制御弁31を介して、他方の油圧ポンプ1bの吐出圧
油によって駆動されるブーム用油圧シリンダ6aに供給
されており、また油圧ポンプ1bの吐出圧油は、流量制
御弁30を介して、他方の油圧ポンプ1aの吐出圧油に
よって駆動されるアーム用油圧シリンダ6dに供給され
ている。
【0108】アーム用油圧シリンダ6dに対応して流量
制御弁5dが設けられており、この流量制御弁5dに対
応して操作レバー7dが設けられている。また、旋回用
油圧モータ6bに対応して流量制御弁5bが設けられて
おり、この流量制御弁5bに対応して操作レバー7bが
設けられている。また、左走行用油圧モータ6cに対応
して流量制御弁5cが設けられており、この流量制御弁
5cに対応して操作ペダル7cが設けられている。
【0109】各操作レバー(操作ペダル)7d、7b、
7cのうちで最大操作量を示す最大パイロット圧PpMAX
のパイロット圧油は、最終的にシャトル弁12fを通過
してレバー付き切換弁18aに加えられ、この切換弁1
8aを介して、可変ブリード弁9a1の入力ポートに加
えられる。また、各操作レバー(操作ペダル)7d、7
b、7cの操作量を示すパイロット圧は、各圧力センサ
11e、11f、11c、11dで検出され、コントロ
ーラ13に加えられる。油圧ポンプ1aの吐出圧Pは、
ポンプ負荷圧センサ16aで検出され、コントローラ1
3に入力される。コントローラ13では、各センサ11
e、11f、11c、11dの検出パイロット圧と、ポ
ンプ負荷圧センサ16aの検出負荷圧Pに基づき最大パ
イロット圧PpMAXが求められ、このパイロット圧PpMAX
に応じた指令電流iが、電磁比例制御弁10aに出力さ
れる。電磁比例制御弁10aでは、入力された指令電流
iがパイロット圧に変換され、このパイロット圧のパイ
ロット圧油が、可変ブリード弁9a1の入力ポートに加
えられる。切換弁18aの切換操作に応じて、シャトル
弁12fを通過した制御信号、コントローラ13から出
力される制御信号のいずれかが、可変ブリード弁9a1
に加えられる。
【0110】可変ブリード弁9a1の弁前後のパイロッ
ト圧油は、ポンプ斜板制御機構4aに供給され、絞り弁
23a1の前後差圧が求められ、この前後差圧に応じて
油圧ポンプ1aの斜板が制御される。
【0111】一方、油圧ポンプ1b側について説明する
と、同様にして、ブーム用油圧シリンダ6aに対応して
流量制御弁5aが設けられており、この流量制御弁5a
に対応して操作レバー7aが設けられている。また、バ
ケット用油圧シリンダ6eに対応して流量制御弁5eが
設けられており、この流量制御弁5eに対応して操作レ
バー7eが設けられている。また、右走行用油圧モータ
6fに対応して流量制御弁5fが設けられており、この
流量制御弁5fに対応して操作ペダル7fが設けられて
いる。
【0112】各操作レバー(操作ペダル)7a、7e、
7fのうちで最大操作量を示す最大パイロット圧PpMAX
のパイロット圧油は、最終的にシャトル弁12jを通過
してレバー付き切換弁18bに加えられ、この切換弁1
8bを介して、可変ブリード弁9a2の入力ポートに加
えられる。また、各操作レバー(操作ペダル)7a、7
e、7fの操作量を示すパイロット圧は、各圧力センサ
11a、11b、11h、11g、11iで検出され、
コントローラ13に加えられる。油圧ポンプ1bの吐出
圧Pは、ポンプ負荷圧センサ16bで検出され、コント
ローラ13に入力される。コントローラ13では、各セ
ンサ11a、11b、11h、11g、11iの検出パ
イロット圧と、ポンプ負荷圧センサ16bの検出負荷圧
Pに基づき最大パイロット圧PpMAXが求められ、このパ
イロット圧PpMAXに応じた指令電流iが、電磁比例制御
弁10bに出力される。電磁比例制御弁10bでは、入
力された指令電流iがパイロット圧に変換され、このパ
イロット圧のパイロット圧油が、可変ブリード弁9a2
の入力ポートに加えられる。切換弁18bの切換操作に
応じて、シャトル弁12jを通過した制御信号、コント
ローラ13から出力される制御信号のいずれかが、可変
ブリード弁9a2に加えられる。
【0113】可変ブリード弁9a2の弁前後のパイロッ
ト圧油は、ポンプ斜板制御機構4bに供給され、絞り弁
23a2の前後差圧が求められ、この前後差圧に応じて
油圧ポンプ1bの斜板が制御される。
【0114】本実施形態によれば、図1に示す実施形態
と図4に示す実施形態と図6に示す実施形態の各効果を
合わせた効果がもたらされる。
【0115】なお、以上説明した実施形態では、ポンプ
斜板制御機構4(4a、4b)は、絞り弁23a(23
a1、23a2)の前後差圧ΔPに応じて油圧ポンプ1の
押し退け容積q(斜板)を制御するものとして説明した
が、可変ブリード弁を通過する排出流量QBを直接検出
することができれば、この排出流量QBに応じて油圧ポ
ンプ1の押し退け容積q(斜板)を制御してもよい。
【0116】また、排出流量QBは、図11、図12に
示すように、レバー操作量Sとブリード開口aとの対応
関係(図15(b))からレバー操作量Sに対応するブ
リード開口aを求め、さらにポンプ負荷圧Pを検出し、
油圧回路の一般公式 QB=c・a・√P (ただし、cは流量定数。)を設定しておいて、この設
定された式を演算することによって求めてもよい。
【0117】図11に示す油圧回路は、基本的に図4
(a)に示す油圧回路と同様であり、油圧ポンプ1の吐
出圧油の圧力Pを検出するポンプ負荷圧センサ16を設
ける点、絞り弁23aが省略される点、絞り弁23aの
流入側と流出側の差圧ΔPを検出するパイロットライン
が省略される点、コントローラ13から出力される指令
電流iqをポンプ斜板制御機構4に伝送する電気信号線
が設けられる点が異なる。
【0118】この実施形態では、図11に示すように、
油圧ポンプ1と可変ブリード弁9aとの間の管路14上
に、ポンプ吐出圧センサ16が設けられ、油圧ポンプ1
の負荷圧P(吐出圧)が検出される。
【0119】このとき、図12(a)に示すように、コ
ントローラ13では、電気レバー7a´、7b´毎に操
作量Sが検出される(ステップ120a)。
【0120】次に、電気レバー毎の操作量Sに対応する
各ブリード開口aが、記憶テーブルの記憶内容から読み
出される。記憶テーブルには、レバー操作量Sと、ブリ
ード開口aとの対応関係が、レバー操作量Sが大きくな
るにつれてブリード開口aが小さくなるような対応関係
をもって電気レバー毎に記憶されている(ステップ12
1a)。
【0121】上記ステップ121aで求められた各ブリ
ード開口aのうち、最小のブリード開口aが選択される
(ステップ122a)。
【0122】そこで、上記ポンプ吐出圧センサ16で検
出された油圧ポンプ1の負荷圧Pと、上記ステップ12
2aで選択されたブリード開口aが演算されて、排出流
量QBが求められる(ステップ123a)。
【0123】そして、上記ステップ123aで求められ
た排出流量QBとポンプ押し退け容積q(斜板)との対
応関係(図15(a))から、排出流量QBに対応する
ポンプ押し退け容積qが求められ、この求められたポン
プ押し退け容積q(斜板)に応じてポンプ斜板制御機構
4が駆動される。
【0124】すなわち、換言すれば、図12(b)に示
すように、上記ステップ123aで排出流量QBが求め
られる(ステップ120b)。
【0125】一方、可変ブリード弁9aから流出させる
目標流量QMが求められる(ステップ121b)。
【0126】次に、目標流量QMから排出流量QBが減算
される(ステップ122b)。
【0127】上記ステップ122bで減算された目標流
量QMは、指令ポンプ押し退け容積(斜板)qに換算さ
れる(ステップ123b)。
【0128】こうして、上記ステップ123bで求めら
れた指令ポンプ押し退け容積(斜板)qは、コントロー
ラ13から指令電流iqとして出力され、ポンプ斜板制
御機構4に入力される。そして、指令電流iqに応じて
斜板1´の傾転角が変化される。
【0129】以上説明したように、可変ブリード弁を通
過する流量を直接検出して排出流量QBを求めて油圧ポ
ンプ1の押し退け容積q(斜板)を制御する以外に、ブ
リード開口aとポンプ負荷圧Pとを求めて、設定された
QB=c・a・√P式に各々代入することによってQBを
求め、油圧ポンプ1の押し退け容積q(斜板)を制御す
ることもできる。
【0130】さて、種々の操作形態に対して同一のポン
プ制御を行うと作業効率が悪くなる場合がある。
【0131】例えば、高応答性が要求されるバケット操
作には、レバー操作に忠実なポンプ制御が必要となるの
で、レバー操作に対する応答が遅いポンプ制御では作業
効率が悪くなる。一方、レバー操作時にゆっくりとした
応答が要求されるブーム操作では、レバー操作に忠実な
ポンプ制御を行うと、ブーム操作時の感覚がギクシャク
して作業効率が悪くなる。
【0132】以下に説明する実施形態は、操作形態によ
ってポンプ制御を切り換え選択することで、操作形態に
影響されずに作業効率を向上させることができる実施形
態である。
【0133】この実施形態では、図13に示すようにネ
ガコン方式とポジティブコントロール方式(以下、適宜
「ポジコン」という。)の二つのポンプ制御方式を切り
換え選択できるようにしている。
【0134】すなわち、ポジコンが選択された場合に
は、レバーの操作に対して忠実に油圧ポンプから吐出さ
れる圧油の流量が変化される。一方、ネガコンが選択さ
れた場合には、レバーの操作に対応してまずブリード開
口aが変化される。次に、ブリード開口aが変化される
ことによって、タンクに排出される流量QBが変化され
る。そして、排出流量QBが変化されることによって油
圧ポンプの負荷圧Pが変化されて、油圧ポンプから吐出
される圧油の流量が変化される。
【0135】つまり、ポジコンではレバーの操作によっ
て直接油圧ポンプから吐出される圧油流量を変化させて
いるのに対して、ネガコンでは可変ブリード弁を介する
ことにより、間接的にレバーの操作によって油圧ポンプ
から吐出される圧油の流量を変化させているので、レバ
ーの操作開始から油圧ポンプから吐出される圧油の流量
が変化されるまでに時間がかかる。
【0136】従って、レバーの操作開始から遅れて油圧
ポンプから吐出される圧油の流量が変化される。
【0137】同図のステップ120a、ステップ121
a、ステップ122a、123aは、前述の図12
(a)の処理と同一のものであり、ネガコンに関わる処
理である。
【0138】そこで、ネガコン方式によるポンプ制御で
は、上記ステップ123aの後、上記ステップ123a
で求められた排出流量QBに対応するポンプ押し退け容
積q1が、記憶テーブルの記憶内容から読み出される。
記憶テーブルには、図15(a)に示す対応関係と同様
に、排出流量QBと、ポンプ押し退け容積q1との対応関
係が、排出流量QBが大きくなるにつれてポンプ押し退
け容積q1が小さくなるような対応関係をもって記憶さ
れている(ステップ134)。
【0139】そして、上記ステップ134で求められた
排出流量QBとポンプ押し退け容積q1(斜板)との対応
関係から、排出流量QBに対応するポンプ押し退け容積
q1が求められる(ステップ135)。
【0140】一方、ポジコン方式によるポンプ制御で
は、ネガコン方式と同様に、まず電気レバー毎に操作量
Sが検出される(ステップ120a)。
【0141】次に、電気レバー毎の操作量Sに対応する
目標斜板qM(目標ポンプ押し退け容積)が、記憶テー
ブルの記憶内容から読み出される。記憶テーブルには、
レバー操作量Sと、目標斜板qM(目標ポンプ押し退け
容積)との対応関係が、レバー操作量Sが大きくなるに
つれて目標斜板qM(目標ポンプ押し退け容積)が大き
くなるような対応関係をもって電気レバー毎に記憶され
ている(ステップ136)。 そして、各レバー毎の目
標斜板qM(目標ポンプ押し退け容積)の総和ΣqMが求
められる(ステップ137)。
【0142】次に、上記ステップ137で求められたΣ
qMから,ポンプ押し退け容積q2が求められる(ステッ
プ138)。
【0143】こうして、求められたポンプ押し退け容積
q1、q2は、モードスイッチによって、ブーム単独操作
の場合にはq1、バケット単独操作の場合にはq2、複合
操作の場合には(q1+q2)/2になるように切り換え
られ、選択される。さらに、ポンプ負荷圧Pが低い場合
(作業機が小慣性体の場合)にはq2、ポンプ負荷圧P
が高い場合(作業機が大慣性体の場合)にはq1になる
ように切り換えられ、選択される(ステップ139)。
【0144】次に、上記ステップ139で選択されたポ
ンプ押し退け容積(斜板)q1、またはq2は、コントロ
ーラ13から指令電流iqとして出力され、ポンプ斜板
制御機構4に入力される。そして、指令電流iqに応じ
て斜板1´の傾転角が変化される(ステップ140)。
【0145】従って、高応答性が要求されるバケットな
どの操作にポジコン方式によるポンプ制御を行えば、レ
バーの操作に応じて油圧ポンプから圧油が吐出されるの
で、レバー操作に作業機の動作が遅れることなく機敏な
作業が行えることになり、作業効率を向上させることが
できる。一方、重い慣性体であるブームなどの操作にネ
ガコン方式によるポンプ制御を行えば、レバーの操作開
始から遅れて油圧ポンプから吐出される圧油の流量が変
化されることによって、ブーム操作時のギクシャク感が
解消されるので、結果として作業効率を向上させること
ができる。
【0146】なお、上記実施形態では、ネガコン方式に
よるポンプ制御を行う場合、可変ブリード弁9aの開口
aとポンプ負荷圧Pとを演算することにより排出流量Q
Bを求め、この排出流量QBに応じてポンプ押し退け容積
q1を制御するようにしているが、ポンプ負荷圧センサ
16でポンプ負荷圧Pを検出する代わりに、流量センサ
で直接排出流量QBを検出し、この排出流量QBに応じて
ポンプ押し退け容積q1を制御するようにしてもよい。
【0147】また、以上説明した各実施形態では、油圧
ショベルを想定して説明したが、油圧ポンプにより駆動
される油圧駆動機械であれば、任意の油圧駆動機械に適
用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係わる油圧駆動機械のポンプ
制御装置の実施の形態を示す図である。
【図2】図2(a)は、図1に示すコントローラで行わ
れる処理を示すフローチャートであり、同図(b)は、
可変ブリード弁とタンクとの間に設けた絞り弁の前後差
圧とポンプ押し退け容積の対応関係を示すグラフであ
る。
【図3】図3は、本発明に係わる油圧駆動機械のポンプ
制御装置の実施の形態を示す図である。
【図4】図4(a)、(b)は、本発明に係わる油圧駆
動機械のポンプ制御装置の実施の形態を示す図である。
【図5】図5(a)、(b)は、本発明に係わる油圧駆
動機械のポンプ制御装置の実施の形態を示す図である。
【図6】図6(a)、(b)は、本発明に係わる油圧駆
動機械のポンプ制御装置の実施の形態を示す図である。
【図7】図7は、本発明に係わる油圧駆動機械のポンプ
制御装置の実施の形態を示す図である。
【図8】図7は、本発明に係わる油圧駆動機械のポンプ
制御装置の実施の形態を示す図である。
【図9】図9(a)は、図7に示す装置をユニット化し
た様子を示す斜視図であり、図9(b)は、図9(a)
に示すシャトル弁収容ユニットの内部構成を示す図であ
る。
【図10】図10は、図1と図5と図7に示す各実施形
態を一つに組み合わせた実施形態を示す図である。
【図11】図11は、本発明に係わる油圧駆動機械のポ
ンプ制御装置の実施の形態を示す図である。
【図12】図12(a)、(b)は、図11に示すコン
トローラで行われる処理を示すフローチャートである。
【図13】図13は、図11に示すコントローラで行わ
れる処理を示すフローチャートである。
【図14】図14は、オープンセンタタイプのネガティ
ブコントロール方式を採用した従来の油圧システムを示
す油圧回路図である。
【図15】図15(a)は、絞り弁の前後差圧とポンプ
押し退け容積の対応関係を示すグラフであり、同図
(b)は、絞り弁の通過流量と、絞り弁の前後差圧の対
応関係を示すグラフであり、同図(c)は、操作レバー
の操作量とブリード開口面積の対応関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1、1a、1b…可変容量型油圧ポンプ 2…原動機 3…パイロットポンプ 4、4a、4b…ポンプ斜板制御機構 5a〜5f…流量制御弁 6a〜6f…油圧アクチュエータ 7a〜7f…操作レバー(操作ペダル) 8a…タンク 9a、9b、9c、9a1、9a2…可変ブリード弁 10…電磁比例制御弁 11a〜11i…パイロット圧センサ 12a〜12j…シャトル弁 13…コントローラ 14、14a、14b…圧油供給路 23a、23b、23a1、23a2…絞り弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプから吐出される圧油が、
    圧油供給路を介して供給されることにより駆動される油
    圧アクチュエータと、前記圧油供給路上に設けられ、前
    記油圧アクチュエータに供給される圧油の流量を、操作
    子の操作量に応じて、変化させる流量制御弁と、前記油
    圧ポンプから吐出される圧油のうち、排出される圧油の
    流量を検出し、この検出結果に基づいて、前記油圧ポン
    プの吐出流量を制御する油圧駆動機械のポンプ制御装置
    において、 前記油圧ポンプと前記流量制御弁との間の圧油供給路上
    の圧油を、開口量の大きさに応じて、排出する可変ブリ
    ード弁と、 前記操作子の操作量が大きくなるほど、前記可変ブリー
    ド弁の開口量が小さくなるように、開口量を変化させる
    開口量変化手段と、 前記可変ブリード弁を介して排出される圧油の流量また
    は当該可変ブリード弁の流出側に設けた絞り弁の流入側
    の圧力と流出側の圧力との差圧を検出する検出手段と、 前記検出手段で検出された圧油の流量または差圧が大き
    くなるほど、前記油圧ポンプから吐出される圧油の流量
    を小さくする油圧ポンプ制御手段とを具えた油圧駆動機
    械のポンプ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧ポンプの吐出圧油の圧力を
    検出する圧力検出手段を、さらに具え、 前記開口量変化手段は、前記圧力検出手段で検出された
    吐出圧力が大きくなるほど、前記可変ブリード弁の開口
    量が小さくなるように、開口量を変化させるものである
    請求項1記載の油圧駆動機械のポンプ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記操作子は、複数の流量制御弁毎
    に、設けられており、 前記開口量変化手段は、前記複数の操作子の操作量に対
    応する各々の開口量のうちで、最も小さい開口量を選択
    し、この最小開口量に応じて前記可変ブリード弁の開口
    量を変化させるものである請求項1記載の油圧駆動機械
    のポンプ制御装置。
  4. 【請求項4】 油圧ポンプから吐出される圧油が、
    圧油供給路を介して供給されることにより駆動される油
    圧アクチュエータと、前記圧油供給路上に設けられ、操
    作子の操作量に応じたパイロット圧油がパイロット圧油
    供給路を介して入力ポートに加えられることにより駆動
    され、前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流量
    を変化させる複数の流量制御弁と、前記油圧ポンプから
    吐出される圧油のうち、排出される圧油の流量を検出
    し、この検出結果に基づいて、前記油圧ポンプの吐出流
    量を制御する油圧駆動機械のポンプ制御装置において、 前記油圧ポンプと前記流量制御弁との間の圧油供給路上
    の圧油を、開口量の大きさに応じて、排出する可変ブリ
    ード弁と、 前記複数の流量制御弁毎に設けられた複数のパイロット
    圧油供給路のうちで、最もパイロット圧の高いパイロッ
    ト圧油供給路上のパイロット圧油を、前記可変ブリード
    弁の入力ポートに導くことにより、最も操作量の大きい
    操作子の操作量に応じて前記可変ブリード弁の開口量を
    変化させる第1の開口量変化手段と、 前記可変ブリード弁の開口量と前記操作子の操作量との
    対応関係を設定する設定手段と、 前記可変ブリード弁の開口量に対応する前記操作子の操
    作量を、前記対応関係から求め、この求められた前記操
    作子の操作量に応じたレベルの電気信号を前記可変ブリ
    ード弁に加えることによって前記可変ブリード弁の開口
    量を変化させる第2の開口量変化手段と、 前記操作子の操作量に応じて前記可変ブリード弁の開口
    量を変化させる開口量変化手段を、前記第1の開口量変
    化手段にするか、又は前記第2の開口量変化手段にする
    かに切換え、選択する切換選択手段と、 前記可変ブリード弁を介して排出される圧油の流量また
    は当該可変ブリード弁の流出側に設けた絞り弁の流入側
    の圧力と流出側の圧力との差圧を検出する検出手段と、 前記検出手段で検出された圧油の流量または差圧が大き
    くなるほど、前記油圧ポンプから吐出される圧油の流量
    を小さくする油圧ポンプ制御手段とを具えた油圧駆動機
    械のポンプ制御装置。
  5. 【請求項5】 油圧ポンプから吐出される圧油が、
    圧油供給路を介して供給されることにより駆動される油
    圧アクチュエータと、前記圧油供給路上に設けられ、前
    記油圧アクチュエータに供給される圧油の流量を、操作
    子の操作量に応じて、変化させる流量制御弁と、前記油
    圧ポンプから吐出される圧油のうち、排出される圧油の
    流量に基づいて、前記油圧ポンプの吐出流量を制御する
    油圧駆動機械のポンプ制御装置において、 前記油圧ポンプと前記流量制御弁との間の圧油供給路上
    の圧油を、開口量の大きさに応じて、排出する可変ブリ
    ード弁と、 前記可変ブリード弁から排出される圧油の流量を検出す
    る排出流量検出手段と、 当該排出流量検出手段で検出された圧油の排出流量が大
    きくなるほど、前記油圧ポンプの押し退け容積を小さく
    する第1の油圧ポンプ制御手段と、 前記操作子の操作量と前記油圧ポンプの目標押し退け容
    積との対応関係を前記操作子毎に設定する設定手段と、 前記操作子の操作量に対応する前記油圧ポンプの目標押
    し退け容積を、前記操作子毎に前記対応関係から求め、
    この操作子毎に求められた前記油圧ポンプの目標押し退
    け容積の合計が前記油圧ポンプの押し退け容積になるよ
    う制御する第2の油圧ポンプ制御手段と、 前記油圧ポンプから吐出される圧油の流量を制御する油
    圧ポンプ制御手段を、前記第1の油圧ポンプ制御手段に
    するか、又は前記第2の油圧ポンプ制御手段にするかに
    切換え、選択する切換選択手段とを具えた油圧駆動機械
    のポンプ制御装置。
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