JP2002005109A - 操作制御装置 - Google Patents

操作制御装置

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JP2002005109A
JP2002005109A JP2000181938A JP2000181938A JP2002005109A JP 2002005109 A JP2002005109 A JP 2002005109A JP 2000181938 A JP2000181938 A JP 2000181938A JP 2000181938 A JP2000181938 A JP 2000181938A JP 2002005109 A JP2002005109 A JP 2002005109A
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turning
throttle
valve
pressure
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JP2000181938A
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Junya Kawamoto
純也 川本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建設機械の操作制御装置において、旋回単独操
作では旋回速度及び加速度を速くでき、旋回複合操作で
は少なくとも旋回加速度を遅くでき、旋回複合操作性を
向上できるようにする。 【解決手段】パイロットライン23a,23bに第1及
び第2絞り部25a,25bを設け、パイロットライン
23a,23bをバイパスライン26で接続し、バイパ
スライン26に第3絞り部27及び切換弁28を配置
し、第1及び第2絞り部25a,25bと第3絞り部2
7とで切換弁28が開位置にあるとき、減圧弁21b,
21cで発生したパイロット圧を所定の比率で減圧し、
この減圧した圧力を制御弁4のスプールに作用させる。
切換弁28は、シャトル弁30で検出したブーム操作の
パイロット圧を油圧信号として閉位置から開位置へ切り
替わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は旋回モータを含む複
数のアクチュエータを有する建設機械に備えられ、旋回
モータ用の制御弁を操作する操作制御装置に係わり、特
に油圧ショベルで旋回モータを駆動して行う旋回とそれ
以外の特定の操作を同時に行う複合操作に適した操作制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械の代表例として油圧ショベルが
ある。油圧ショベルは走行モータ、旋回モータ、ブーム
シリンダ等の複数のアクチュエータを備え、走行モータ
を駆動することにより走行体を駆動して走行を行い、旋
回モータを駆動することにより旋回体を駆動して旋回を
行い、ブームシリンダ等を駆動してフロント作業機を操
作することによりブーム上げ等のフロント操作を行う。
走行モータ、旋回モータ、ブームシリンダ等の複数のア
クチュエータの油圧源としては、通常、2個の油圧ポン
プを用いた2ポンプシステムを採用することが多い。
【0003】一方、近年、市街地内の小路等の狭い場所
での作業に便利なミニショベルと呼ばれる小型油圧ショ
ベルが普及しており、その中でも旋回体の小さな小旋回
型ショベルが主流となりつつある。この小旋回型ショベ
ルでは、その特徴から旋回部分の慣性モーメントが小さ
いため、旋回の操作が従来のショベルよりも難しくな
る。そこで例えば特開平7−26587号公報に記載の
ように、旋回用に独立のポンプを設け、3ポンプシステ
ムとしたケースが多くなり、これにより旋回と他のアク
チュエータとの複合操作時に旋回モータの駆動速度が他
のアクチュエータの影響を受けず、複合性能が良好とな
る。
【0004】また、小型油圧ショベルでブームをほぼ最
大の上げ角度とし、かつアームをほぼ最大の引き込み角
度としたいわゆる旋回姿勢では、フロント作業機の旋回
半径が小さくなり、旋回部分の慣性モーメントが小さく
なるため、旋回姿勢での旋回を低速で行うことが特に難
しくなる。そこで上記の特開平7−26587号公報に
記載の装置では、旋回姿勢での旋回を低速で行えるよう
にするため、油圧ショベルのブーム最大上げ角度とアー
ムの最大引き込み角度とをコントローラに記憶してお
き、ブーム及びアームの各角度がその記憶した角度とな
ると旋回モータ用のパイロット式切換弁のストロークを
機械的に制限し、旋回速度を制限するようにしている。
【0005】また、特開平9−273180号公報に記
載の装置では、パイロット駆動式制御弁のスプールの一
端に操作パイロット圧発生手段からのパイロット圧を導
く第1の管路と、同スプールの他端に操作パイロット圧
発生手段からのパイロット圧を導く第2の管路にそれぞ
れ第1及び第2の絞り部を設け、第1及び第2の管路を
第1及び第2の絞り部とスプールとの間で第3の管路に
より接続し、この第3の管路に第3の管路を遮断するか
絞るかを選択的に行う選択的絞り手段を設け、フロント
作業機が旋回姿勢になると選択絞り手段を絞り位置に切
り換えることによりパイロット圧を減圧し、旋回速度を
下げるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0007】旋回用に独立のポンプを設けた3ポンプシ
ステムでは、上記のように旋回と他のアクチュエータと
の複合操作時に旋回モータの駆動速度が他のアクチュエ
ータの影響を受けなくなり、その点では2ポンプシステ
ムに比べ複合性能が改善されている。しかし、3ポンプ
システムでは、旋回の単独操作で迅速な旋回が行えるよ
う旋回モータの駆動速度及び加速度(旋回速度及び旋回
加速度)が速くなるように設定するのが一般的であり、
この場合、3ポンプシステムでは旋回単独と旋回と他の
アクチュエータとの複合操作では旋回速度及び旋回加速
度が変わらないため、旋回複合操作での起動時の旋回速
度及び旋回加速度が速すぎ、他のアクチュエータとのマ
ッチングが悪く、複合操作性に改善の余地があった。
【0008】例えば、油圧ショベルで行われる旋回複合
操作として旋回・ブーム上げがある。これは、例えば、
フロント作業機で土砂を掘削後、掘削した土砂をバケッ
トに入れ、その状態でブームを上げながら旋回を行い、
バケットに入れた土砂をトラックの荷台に放土する掘削
積み荷作業に用いられる。このような作業では、旋回速
度及び旋回加速度が速すぎると旋回に対して相対的にブ
ームの上がり悪くなり、バケットがトラックの荷台に到
達してもバケットが十分上がっておらず、バケットがト
ラックの荷台に当たることがある。また、旋回微操作性
が悪いため、ブーム上げをしながらのバケットの位置決
めが難しかったり、旋回起動時の加減速ショックが大き
いためバケットから土砂がこぼれ落ちるという現象があ
る。
【0009】特開平7−26587号公報や特開平9−
273180号公報に記載の従来技術では、フロント作
業機が旋回姿勢になると旋回速度が遅くなるが、旋回と
他のアクチュエータとの複合操作では、フロント作業機
が旋回姿勢にない限り旋回速度は高速のままであり、他
のアクチュエータとのマッチングが悪いという複合操作
性の問題が依然として残っている。
【0010】本発明の目的は、旋回単独操作では旋回速
度及び加速度を速くでき、旋回複合操作では少なくとも
旋回加速度を遅くでき、旋回複合操作性を向上できる建
設機械の操作制御を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)旋回モータを含む
複数のアクチュエータを有する建設機械に備えられ、第
1及び第2減圧弁と、前記第1減圧弁を前記旋回モータ
用の制御弁の一端側に接続する第1油路と、前記第2減
圧弁を前記制御弁の他端側に接続する第2油路とを有す
る油圧パイロット操作装置を備えた操作制御装置におい
て、前記第1油路に設けられた第1絞り部と、前記第2
油路に設けられた第2絞り部と、前記旋回モータを駆動
して行う旋回以外の特定の操作を検出する操作検出手段
と、前記第1油路の前記第1絞り部と前記制御弁との間
の油路部分と前記第2油路の前記第2絞り部と前記制御
弁との間の油路部分との間に設けられ、前記旋回以外の
特定の操作が検出されると、前記第1油路と第2油路と
を絞り状態で連通させる絞り連通手段とを備えるものと
する。
【0012】このように第1及び第2絞り部と、操作検
出手段及び絞り連通手段を設けることにより、旋回以外
の特定の操作が検出されると、絞り連通手段が第1油路
と第2油路とを絞り状態で連通させることとなるため、
例えば第1減圧弁が操作されたときは、第1減圧弁から
第1絞り部、絞り連通手段、第2絞り部を経由し第2減
圧弁を経てタンクへ至る圧油の流れが生じ、第1減圧弁
で発生したパイロット圧は第1及び第2絞り部と絞り連
通手段により減圧され、この減圧した圧力が制御弁に導
かれる。その結果、旋回単独操作では、従来通り旋回速
度及び加速度を速くでき、旋回複合操作では少なくとも
旋回加速度が低下し、旋回複合操作性を向上できる。
【0013】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記絞り連通手段は、前記第1油路と前記第2油路とを
接続する第3油路と、この第3油路に設けられ、前記旋
回以外の特定の操作が検出されないときは、前記第3油
路を遮断する第1位置にあり、前記旋回以外の特定の操
作が検出されると少なくとも一時的に前記第3油路を開
放し前記第1油路と第2油路を第3絞り部を介して連通
させる第2位置に切り替わる切換弁とを有する。
【0014】これにより絞り連通手段は、旋回以外の特
定の操作が検出されると、第1油路と第2油路とを絞り
状態で連通させるものとなる。
【0015】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記操作検出手段は前記旋回以外の特定の操作が検出さ
れると油圧信号を出力する手段であり、前記切換弁は、
前記油圧信号を入力し前記切換弁を前記第2位置へと付
勢する第1受圧部を有する。
【0016】これにより旋回以外の特定の操作が検出さ
れると、切換弁は油圧信号により第2位置に切り換えら
れ、油圧信号がある間第2位置に保持され、第1油路と
第2油路を第3絞り部を介して連通させる。このため、
旋回以外の特定の操作が検出される間、パイロット圧を
減圧した圧力が制御弁に導かれ、旋回複合操作で旋回速
度と旋回加速度の両方を遅くできる。
【0017】(4)また、上記(2)において、好まし
くは、前記操作検出手段は前記旋回以外の特定の操作が
検出されると油圧信号を出力する手段であり、前記切換
弁は、前記油圧信号を入力し前記切換弁を前記第2位置
へと付勢する第1受圧部と、前記切換弁を前記第1位置
へと付勢する第2受圧部と、前記第1受圧部と第2受圧
部とを第4絞り部を介して接続する第4油路とを有す
る。
【0018】これにより旋回以外の特定の操作が検出さ
れると、切換弁は油圧信号により第2位置に切り換えら
れると共に、その油圧信号が第4油路及び第4絞り部を
介して第2受圧部に導かれるため、時間の経過と共に切
換弁は第1位置に徐々に戻り、その結果切換弁は一時的
に第1油路と第2油路を第3絞り部を介して連通させ
る。このため、旋回以外の特定の操作が検出されると、
一時的にパイロット圧を減圧した圧力が制御弁に導か
れ、旋回複合操作で旋回加速度を遅くできる。
【0019】(5)また、上記(2)〜(4)におい
て、前記切換弁は、この切換弁を前記第1位置へと付勢
する第3受圧部と、前記切換弁を前記第2位置へと付勢
する第4受圧部と、前記第3受圧部と第4受圧部とを第
5絞り部を介して接続する第5油路とを更に有する。
【0020】これにより油圧信号による切換弁の切換動
作の応答性を遅らせ、油圧信号を徐々に切り換え、旋回
速度の急激な変化を防止できる。
【0021】(6)更に、上記(2)において、好まし
くは、前記操作検出手段は前記旋回以外の特定の操作が
検出されると油圧信号を出力する手段であり、前記油圧
信号を前記切換弁に導く第6油路と、この第6油路に設
けられた第6絞り部と、前記第6油路に前記第6絞り部
と並列に設けられ、前記切換弁に向かう圧油の流れを許
す逆止弁とを更に備える。
【0022】これにより油圧信号が出力されなくなった
とき、切換弁に導かれていた油圧信号の立ち下がりを遅
らせ、切換弁を緩やかに第1位置に戻し、旋回速度の急
激な変化を防止できる。
【0023】(7)また、上記目的を達成するために、
本発明は、旋回モータ、ブームシリンダを含む複数のア
クチュエータを有する油圧ショベルに備えられ、第1及
び第2減圧弁と、前記第1減圧弁を前記旋回モータ用の
制御弁の一端側に接続する第1油路と、前記第2減圧弁
を前記制御弁の他端側に接続する第2油路とを有する油
圧パイロット操作装置を備えた操作制御装置において、
前記第1油路に設けられた第1絞り部と、前記第2油路
に設けられた第2絞り部と、前記ブームシリンダを駆動
して行うブーム上げの操作を検出する操作検出手段と、
前記第1油路の前記第1絞り部と前記旋回制御弁との間
の油路部分と前記第2油路の前記第2絞り部と前記旋回
制御弁との間の油路部分との間に設けられ、前記ブーム
上げの操作が検出されると、前記第1油路と第2油路と
を絞り状態で連通させる絞り連通手段とを備えるものと
する。
【0024】このように第1及び第2絞り部と、操作検
出手段及び絞り連通手段を設けることにより、ブーム上
げの操作が検出されると、絞り連通手段が第1油路と第
2油路とを絞り状態で連通させることとなるため、例え
ば第1減圧弁が操作されたときは、第1減圧弁から第1
絞り部、絞り連通手段、第2絞り部を経由し第2減圧弁
を経てタンクへ至る圧油の流れが生じ、第1減圧弁で発
生したパイロット圧は第1及び第2絞り部と絞り連通手
段により減圧され、この減圧した圧力が制御弁に導かれ
る。その結果、旋回単独操作では、従来通り旋回速度及
び加速度を速くでき、旋回とブーム上げの複合操作では
少なくとも旋回加速度が低下し、旋回とブーム上げの複
合操作性を向上できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0026】まず、本発明の第1の実施の形態を図1〜
図5により説明する。
【0027】図1において、本発明が係わる油圧ショベ
ルは旋回用の油圧回路1を有し、旋回用の油圧回路1
は、固定容量型の油圧ポンプ2と、タンク3と、パイロ
ット駆動式の制御弁4と、旋回モータ5と、オーバーロ
ードリリーフ弁6a,6bと、補給用チェック弁7a,
7bとで構成されている。制御弁4を操作すると、油圧
ポンプ2からの圧油が旋回モータ5に供給される一方、
旋回モータ5からの圧油はタンク3に戻され、旋回モー
タ5が駆動される。旋回起動時、旋回時の慣性負荷によ
り旋回モータ6の負荷圧はオーバーロードリリーフ弁6
a,6bの設定圧にまで上昇し、余剰の圧油はオーバー
ロードリリーフ弁6a又は6bにより戻り側に排出され
る。また、旋回停止時、慣性負荷により旋回モータ6が
ポンプ作用をすると、供給側の圧油が不足するが、その
不足分の圧油はチェック弁7a,7bにより補給され
る。
【0028】また、油圧ショベルは旋回以外のアクチュ
エータ用の油圧回路9を備え、その一部が図1の右側に
示されている。この回路部分は、可変容量型の油圧ポン
プ10と、パイロット駆動式の制御弁11と、ブームシ
リンダ12とを有し、制御弁11を操作すると、油圧ポ
ンプ10からの圧油がブームシリンダ12に供給される
一方、ブームシリンダ12からの圧油はタンク3に戻さ
れ、ブームシリンダ12が駆動される。また、油圧回路
9は第2の油圧ポンプ(図示せず)を備え、油圧システ
ム全体で3ポンプシステムを構成している。
【0029】図2に以上の油圧システムを搭載した小型
油圧ショベルの外観を示す。油圧ショベルは、走行体1
00、旋回体101、フロント作業機102を有し、走
行体100は走行モータ100a,100b(一方のみ
図示)により左右のクローラ100c、100d(一方
のみ図示)を駆動することにより走行し、旋回体101
は図1に示した旋回モータ5により走行体101上で旋
回させる。また、フロント作業機102はブーム10
3、アーム104、バケット105からなる多関節構造
であり、それぞれ、ブームシリンダ12、アームシリン
ダ104a、バケットシリンダ105aにより垂直面内
で回転駆動される。
【0030】以上のような油圧ショベルの油圧システム
に本実施の形態の操作制御装置が設けられている。この
操作制御装置は、旋回用の油圧パイロット操作装置20
と、ブーム用の油圧パイロット操作装置40と、図示し
ないそれ以外のアクチュエータ用の油圧パイロット操作
装置とを有している。
【0031】旋回用の油圧パイロット操作装置20は、
操作レバー装置21と、制御弁4のスプールの両端に位
置する受圧部22a,22bと、操作レバー装置21を
受圧部22a,22bに接続するパイロットライン23
a及び23bとを有し、操作レバー装置21は操作レバ
ー21aと減圧弁21b,21cを有し、減圧弁21
b,21cの一次ポートはパイロットポンプ24に接続
され、二次ポートはパイロットライン23a及び23b
にそれぞれ接続されている。
【0032】操作レバー21aをA方向に操作すると減
圧弁21bが作動し、操作レバー21aの操作量に応じ
たパイロット圧が生成され、このパイロット圧はパイロ
ットライン23aを介して制御弁4の受圧部22aに導
かれ、制御弁4を図示右方に駆動する。これにより油圧
ポンプ2の吐出油が旋回モータ5に供給され、旋回モー
タ5は例えば旋回体101の右旋回方向に駆動される。
操作レバー21aをB方向に操作すると減圧弁21cが
作動し、操作レバー21aの操作量に応じたパイロット
圧が生成され、このパイロット圧はパイロットライン2
3bを介して制御弁4の受圧部22bに導かれ、制御弁
4を図示左方に駆動する。これにより油圧ポンプ2の吐
出油が旋回モータ5に供給され、旋回モータ5は例えば
旋回体101の左旋回方向に駆動される。
【0033】ブーム用の油圧パイロット操作装置40も
同様の構成であり、操作レバー装置41と、制御弁11
の受圧部42a,42bと、パイロットライン43a及
び43bとを有している。操作レバー装置41の操作レ
バー41aをC方向に操作すると減圧弁41bが作動
し、発生したパイロット圧がパイロットライン43aを
介して受圧部42aに導かれ、制御弁11を図示右方に
駆動する。これにより油圧ポンプ10の吐出油がブーム
シリンダ12に供給され、ブームシリンダ12は例えば
ブーム103の下げ方向(ブームシリンダ12の縮み方
向)に駆動される。操作レバー41aをD方向に操作す
ると減圧弁41cが作動し、発生したパイロット圧がパ
イロットライン43bを介して受圧部42bに導かれ、
制御弁11を図示左方に駆動する。これにより油圧ポン
プ10の吐出油がブームシリンダ12に供給され、ブー
ムシリンダ12は例えばブーム103の上げ方向(ブー
ムシリンダ12の伸び方向)に駆動される。
【0034】また、旋回用の油圧パイロット操作装置2
0は、パイロットライン23aに設けられた第1絞り部
25aと、パイロットライン23bに設けられた第2絞
り部25bと、パイロットライン23aとパイロットラ
イン23bとを接続するバイパスライン26と、このバ
イパスライン26に設けられた第3絞り部27及び切換
弁28とを備えている。
【0035】第1及び第2絞り部25a,25bは、切
換弁28が開位置にあるときに、第3絞り部27と共働
して操作レバー装置21の操作レバー21aのストロー
クの全域に亘り、減圧弁21b,21cで発生したパイ
ロット圧を所定の比率で減圧し、この減圧した圧力を制
御弁4のスプールに作用させるものであり(後述)、第
1及び第2絞り部25a,25bの開口面積をA0、第
3絞り部27の開口面積をA1とすると、上記減圧比は
開口面積比A1/A0を調整することにより自由に設定で
きる。
【0036】バイパスライン26は、パイロットライン
23a側ではパイロットライン23aの第1絞り部25
aと制御弁4の受圧部22aとの間の油路部分に接続さ
れ、パイロットライン23b側ではパイロットライン2
3bの第2絞り部25bと制御弁4の受圧部22bとの
間の油路部分とに接続されている。
【0037】切換弁28は、閉位置と開位置との間で切
り換えられる2ポート2位置弁であり、閉位置にあると
きはバイパスライン26を遮断し、開位置にあるときは
バイパスライン26を開放してパイロットライン23a
とパイロットライン23bとをバイパスライン26と第
3絞り部27を介して連通させる。
【0038】また、切換弁28は、切換弁28の弁体を
閉位置へと付勢するバネ28aと、油圧信号(後述)を
入力し切換弁28の弁体を開位置へと付勢する受圧部2
8bと、切換弁28の弁体を閉位置へと付勢する受圧部
28cと、切換弁29の弁体を開位置へと付勢する受圧
部28dと、受圧部28c,28dを絞り部28eを介
して接続する油路28fとを有している。
【0039】バネ28aは受圧部28bに油圧信号が入
力されていないときに切換弁28を図示の閉位置に保持
するものであり、受圧部28bは油圧信号により切換弁
28を閉位置から開位置に切り換えるものである。ま
た、受圧部28c,28dと絞り部28e及び油路28
fは油圧信号による切換弁28の切換動作の応答性(切
換弁28が切り換わりに要する時間)を遅らせ、切換弁
28を徐々に切り換え旋回速度の急激な変化を防止する
ものである。この切換動作の応答性は、絞り部28eの
開口面積をB0とすると、このB0を調整することにより
自由に設定できる。
【0040】一方、油圧パイロット操作装置40側にお
いて、パイロットライン43a,43bにはシャトル弁
30の入力ポートが接続され、シャトル弁30の出力ポ
ートが信号ライン31を介して切換弁の受圧部28bに
接続されている。このシャトル弁30は旋回以外の特定
の操作としてブームの上げ下げを検出するためのもので
あり、例えばブーム上げを意図して操作レバー41aを
D方向に操作すると、パイロットライン43bに発生し
たパイロット圧がシャトル弁30により検出され、この
パイロット圧が油圧信号として受圧部28bに導かれ、
切換弁28は閉位置から開位置に切り換わる。
【0041】信号ライン31には絞り部32aが設けら
れ、かつこの絞り部32aに並列に受圧部28bからシ
ャトル弁30への圧油の流れを阻止する逆止弁32bが
接続されている。この絞り部32a及び逆止弁32bは
操作レバー41aを中立に戻したブーム停止時に、油圧
信号解除時の圧力低下に遅れを持たせ、切換弁28を緩
やかに停止位置に切り換えるものである。つまり、旋回
とブームの複合操作中のブーム停止時は、切換弁28に
設けられた受圧部28c,28dと絞り部28e及び油
路28fと、その絞り部32a及び逆止弁32bの両方
で切換弁28の閉位置への切換動作を緩やかにし、旋回
速度の急激な変化を防止している。絞り部32a及び逆
止弁32bによる油圧信号の立ち下がりの応答性(油圧
信号の圧力が0まで低下するのに要する時間)は、絞り
部32aの開口面積をC0とすると、このC0を調整する
ことにより自由に設定できる。
【0042】切換弁28が開位置に切り換えられたとき
の第1絞り部25a,第2絞り部25b,第3絞り部2
7の作用を説明する。
【0043】切換弁28が開位置に切り換えられると、
パイロットライン23a,23bはバイパスライン26
及び第3絞り部27を介して連通し、パイロットライン
23aの減圧弁21b側部分は第1絞り部25a、第3
絞り部27、第2絞り部25b、減圧弁21cを介して
タンクに連通し、パイロットライン23bの減圧弁21
c部分は第2絞り部25b、第3絞り部27、第2絞り
部25a、減圧弁21bを介してタンクに連通する。こ
のため、減圧弁21b又は21cよりパイロット圧が発
生したとき、このパイロット圧は3つの絞り部25a,
25b,27により減圧され、制御弁4の受圧部22
a,22bにはその減圧された圧力が導かれ、制御弁4
はその減圧された圧力の差圧により作動する。
【0044】つまり、操作レバー21aを図示A方向に
操作し、減圧弁21bにパイロット圧を発生した場合
は、減圧弁21b→パイロットライン23a及び第1絞
り部25a→バイパスライン26及び第3絞り部27→
パイロットライン23b及び第2絞り部25b→減圧弁
21c→タンクへと圧油の流れが発生し、第1絞り部2
5a、第3絞り部27、第2絞り部25bのそれぞれで
圧損が発生する。このため、減圧弁21bで発生したパ
イロット圧をPp、第1絞り部25aと第3絞り部27
間の圧力(パイロットライン23aの受圧部22a側の
圧力)をPp1、第3絞り部27と第2絞り部25b間の
圧力(パイロットライン23bの受圧部22b側の圧
力)をPp2とすると、Pp>Pp1>Pp2となり、制御弁
4のスプールには受圧部22aに導かれる圧力Pp1と受
圧部22bに導かれる圧力Pp2の差圧Pp1−Pp2が作用
し、制御弁4はこの差圧Pp1−Pp2に応じた開口面積と
なるよう制御される。操作レバー21aを図示B方向に
操作した場合も同様である。
【0045】図3に操作レバー21aのストローク(変
位)と圧力Pp,Pp1,Pp2との関係を示す。パイロッ
ト圧Ppは、操作レバー21aのストロークが増大する
に従って増大し、圧力Pp1,Pp2は、それぞれ、操作レ
バー21aのストローク全体に亘ってパイロット圧Pp
を所定の比率で減圧した圧力となり、操作レバー21a
のストロークが増大するに従って増大する。その結果、
制御弁4のスプールの両端に作用する差圧Pp1−Pp2
も、図4に示すように、操作レバー21aのストローク
全体に亘ってパイロット圧Ppを所定の比率で減圧した
圧力となり、操作レバー21aのストロークが増大する
に従って増大する。つまり、第1及び第2絞り部25
a,25bは、切換弁28が開位置にあるときに、第3
絞り部27と共働して操作レバー装置21の操作レバー
21aのストロークの全域に亘り、減圧弁21b,21
cで発生したパイロット圧Ppを所定の比率で減圧し、
この減圧した圧力(差圧Pp1−Pp2)を制御弁4のスプ
ールに作用させる手段として機能する。
【0046】以上のように構成した本実施の形態の動作
を説明する。 <旋回単独操作時>旋回単独操作時は、切換弁28は図
1に示すように閉位置にあり、バイパスライン26は遮
断されている。このため、パイロットライン23a,2
3bはそれぞれ互いに独立した油路となり、従来通りの
操作が可能となる。
【0047】つまり、旋回用の操作レバー装置21の操
作レバー21aを例えばA方向に操作すると、減圧弁2
1bによりパイロット圧が発生し、このパイロット圧が
パイロットライン25aを介して制御弁4の受圧部22
aに導かれ、制御弁4はそのパイロット圧により操作さ
れる。このため、3ポンプシステムにより、旋回の単独
操作で従来通り迅速な旋回が行える。
【0048】<旋回ブーム上げ複合操作時>旋回ブーム
上げの複合操作を行うため、旋回用の操作レバー装置2
1の操作レバー21aを図示A方向又はB方向に操作
し、これと同時に操作操作レバー装置41の操作レバー
41aを図示D方向に操作すると、操作レバー装置21
の減圧弁21b又は21cによりパイロット圧が発生す
ると共に、操作レバー装置41の減圧弁41cによりパ
イロットライン43bに発生したパイロット圧がシャト
ル弁30に検出され、切換弁28が開位置に切り換えら
れる。このため、上記のように制御弁22のスプールに
作用する差圧Pp1−Pp2は減圧弁21b又は21cで発
生したパイロット圧Ppに対して減圧され、制御弁22
はその差圧に応じた開口面積に制御される。このため、
旋回モータ5に供給される流量は減少し、旋回速度及び
旋回加速度を遅くできる。
【0049】図5に操作レバーの変位と旋回速度の時間
変化を従来技術と比較して示す。図中、図5(a)は、
旋回用の操作レバー変位の時間変化を示し、図5(b)
は従来技術による旋回速度の時間変化を示し、図5
(c)は本実施の形態による旋回速度の時間変化を示
す。従来技術としては、バイパスライン26及び絞り部
27、切換弁28を設けない一般的な油圧パイロット操
作装置を想定している。
【0050】図5(a)に示すように旋回用の操作レバ
ーを急操作したとき、従来技術では旋回ブーム上げの複
合操作時も、旋回単独操作時と同様、操作レバー装置の
減圧弁で発生したパイロット圧で制御弁が駆動されるた
め、図5(b)に示すように旋回速度は旋回単独操作時
と同じように変化し、最終的に旋回単独操作時と同じ最
大速度Vsmax1に達する。
【0051】これに対し、本実施の形態では、旋回単独
操作時には図5(c)の実線で示すように従来技術と同
様に旋回速度は変化し、最終的にVsmax1の最大速度に
なるが、旋回ブーム上げの複合操作時には、上記のよう
に制御弁22のスプールに作用するパイロット圧が減圧
されるため、図5(c)に一点鎖線で示すように従来技
術或いは単独操作時に比べ、旋回速度の増加の度合い、
つまり旋回加速度が小さくなりかつ最大速度もVsmax1
からVsmax1へと低下する。
【0052】図1に戻り、操作レバー21aを操作した
旋回中にブーム用の操作レバー41aを操作した場合、
旋回速度が途中から低下するが、切換弁28の受圧部2
8c,28dと絞り部28e及び油路28fの上述した
作用により切換弁28は徐々に開位置へと切り換わるた
め、旋回速度は滑らかに変化し、ショックを生じずるこ
と無く旋回単独操作から旋回複合操作に移行することが
できる。
【0053】一方、旋回ブーム上げの複合操作中にブー
ム用の操作レバー41aを中立に戻し、ブームだけを停
止させた場合は、旋回速度が途中から速くなるが、切換
弁28の受圧部28c,28dと絞り部28e及び油路
28fの作用と絞り部32a及び逆止弁32bの作用で
切換弁28は徐々に閉位置へと切り換わるため、操作レ
バー41aの途中入力時と同様、旋回速度は滑らかに変
化し、ショックを生じることなく旋回複合操作から旋回
単独操作に切り換えることができる。
【0054】以上のように本実施の形態によれば、旋回
単独操作時には、従来通り旋回速度を速くでき、3ポン
プシステムの利点を発揮することができる。
【0055】また、旋回ブーム上げの複合操作時には、
旋回速度及び旋回加速度が低下するため、旋回速度及び
旋回加速度はブーム上げ速度とマッチングし、旋回ブー
ム上げの複合操作性が向上する。このため、例えば掘削
積み荷作業では、掘削後、旋回ブーム上げの複合操作で
掘削土砂をトラックの荷台に積み込むとき、旋回操作で
バケットがトラックの荷台に到達したときバケットも荷
台の上に上がっており、バケットが荷台に当たることな
くスムーズに掘削積み荷作業が行える。
【0056】また、旋回とブーム上げの複合操作時、旋
回加速度が小さくなりかつ旋回最大速度も小さくなるの
で、旋回微操作性が向上し、旋回によるフロント作業機
の位置決めが容易になる。更に、旋回加速度が小さくな
るので旋回起動時のショックが少なくなると共に、旋回
最大速度が小さくなるので旋回停止時のショックも低減
するため、上記のような掘削積み荷作業において、旋回
起動時、停止時のショックによる荷こぼれを防止でき、
作業性を向上できる。
【0057】また、本実施の形態によれば、切換弁28
の受圧部28c,28dと絞り部28e及び油路28f
を設けたので、旋回単独操作から旋回複合操作に滑らか
に移行することができると共に、切換弁28の受圧部2
8c,28dと絞り部28e及び油路28fの作用と絞
り部32a及び逆止弁32bにより旋回複合操作から旋
回単独操作に滑らかに切り換えることができる。
【0058】本発明の第2の実施の形態を図6及び図7
により説明する。図6中、図1に示した部材と同等のも
のには同じ符号を付している。本実施の形態は、旋回と
ブームの複合操作時に旋回加速度だけを小さくするよう
にしたものである。
【0059】図6において、本実施の形態における旋回
用の油圧パイロット操作装置20Aは切換弁28Aを有
し、この切換弁28Aは、切換手段として、図1に示し
た切換弁28のバネ28a,受圧部28b,28c,2
9d、絞り部28e、油路28fに加え、切換弁28の
弁体を閉位置へと付勢する受圧部28g、受圧部28b
と受圧部28gを接続する油路28i、この油路28i
に設けられた絞り部28kとを備えている。
【0060】以上のように構成した本実施の形態におい
ては、旋回ブーム上げの複合操作時に、ブーム上げのパ
イロット圧がシャトル弁30により検出され、油圧信号
が切換弁28Aの受圧部28bに導かれると、切換弁2
8Aは図示の閉位置から開位置に切り換えられる。しか
し、受圧部28bは絞り部28kを介して受圧部28g
に連通しているため、時間の経過と共に油圧信号が受圧
部28gにも導かれ、切換弁28Aを閉じ方向に付勢す
る力が発生し、切換弁28Aは中間の絞り状態を経て徐
々に閉位置へと戻され、再び閉位置となる。その結果、
切換弁28Aが開位置にある間、一時的に、第1絞り部
25a、第3絞り部27、第2絞り部25bが機能し、
第1の実施の形態で説明したように制御弁22のスプー
ルに作用するパイロット圧力は減圧され、旋回モータ5
に供給される流量は減少し、旋回加速度を遅くできる。
【0061】図7に、本実施の形態による第1の実施の
形態の図5相当の特性図を示す。図7(a)及び図7
(b)は図5(a)及び図5(b)と同じであり、旋回
用の操作レバーを急操作すると、従来技術では旋回単独
操作時も旋回ブーム上げの複合操作時も、旋回速度は同
じように変化し、最終的に共に同じ最大速度Vsmax1に
達する。
【0062】これに対し、本実施の形態では、旋回単独
操作時には図7(c)の実線で示すように従来技術と同
様に旋回速度は変化し、最終的にVsmax(=Vsmax1)
の最大速度になるが、旋回ブーム上げの複合操作時に
は、上記のように切換弁28Aは一時的に開位置に切り
換えられ、第1絞り部25a、第3絞り部27、第2絞
り部25bにより制御弁22のスプールに作用するパイ
ロット圧が減圧されるため、図7(c)に一点鎖線で示
すように従来技術或いは単独操作時に比べ、旋回速度の
増加の度合い、つまり旋回加速度が小さくり、徐々に最
大速度Vsmaxに到達する。その結果、最大速度Vsmaxに
到達するまでの間、旋回独度を遅くできる。
【0063】従って、本実施の形態においても、旋回単
独操作時には、従来通り旋回速度と加速度を速くでき、
3ポンプシステムの利点を発揮することができると共
に、旋回ブーム上げの複合操作時には、旋回加速度が低
下するため、旋回速度が最大速度Vsmaxに達するまでの
間、旋回速度が遅くなるためブーム上げ速度とマッチン
グし、旋回ブーム上げの複合操作性が向上する。このた
め、例えば掘削積み荷作業において、バケットが荷台に
当たることなくスムーズに掘削積み荷作業が行える。
【0064】また、旋回とブーム上げの複合操作時、旋
回加速度が小さくなるので、旋回微操作性が向上し、旋
回によるフロント作業機の位置決めが容易になる。更
に、旋回加速度が小さくなるので旋回起動時のショック
が少なくなるため、上記のような掘削積み荷作業におい
て、旋回起動時のショックによる荷こぼれを防止でき、
作業性を向上できる。
【0065】本発明の第3の実施の形態を図8及び図9
により説明する。図8中、図1に示した部材と同等のも
のには同じ符号を付している。本実施の形態は、操作レ
バー装置として電気レバーを採用し、それに伴って旋回
以外の特性の操作を電気的に検出し、切換弁を電気的に
切り換えるものである。
【0066】図8において、本実施の形態の操作制御装
置は、電気レバー装置21B,41Bと、コントローラ
50と、旋回用の油圧パイロット操作装置20Bを有
し、油圧パイロット操作装置20Bは、パイロットライ
ン23a,23bにパイロット圧を発生する手段として
電磁比例減圧弁21Bb,21Bcを備え、バイパスラ
イン26を遮断、開放する手段として電磁切換弁28B
を備えている。
【0067】電気レバー装置21B,41Bはそれぞれ
旋回用、ブーム用であり、操作レバーが操作されると、
その操作方向と操作量に応じた電気的な操作信号を生成
する。この操作信号はコントローラ50に入力され、コ
ントローラ50は所定の演算処理を行い、電磁比例減圧
弁21Bb,21Bc及び電磁切換弁28Bに駆動信号
を出力する。
【0068】図9にコントローラ50でなされる処理内
容をフローチャートで示す。
【0069】まず、旋回用、ブーム用、その他の操作信
号を入力し(ステップS100)、その操作信号に応じ
た駆動信号を計算する(ステップS110)。次いで、
ブーム上げの操作信号が入力されているかどうかを判断
し(ステップS120)、ブーム上げの操作信号が入力
されていなければ、計算した駆動信号を旋回用の油圧パ
イロット操作装置20Bの電磁比例減圧弁21Bb,2
1Bc、或いはその他の同様な油圧パイロット装置の電
磁比例減圧弁に出力する(ステップS130)。ブーム
上げの操作信号が入力されると、遅延処理を施した駆動
信号を電磁切換弁28Bに出力すると共に、計算した駆
動信号を旋回用の油圧パイロット操作装置20Bの電磁
比例減圧弁21Bb,21Bc、或いはその他の同様な
油圧パイロット装置の電磁比例減圧弁に出力する(ステ
ップS140)。
【0070】以上のように構成した本実施の形態におい
ても、電気レバー装置を採用したシステムで第1の実施
の形態と同様の効果が得られる。
【0071】なお、以上の実施の形態では、第3絞り部
27を切換弁28と直列にバイパスライン26に配置し
たが、第3絞り部27を切換弁28に内蔵させ、絞り付
き切換弁としてもよい。
【0072】また、旋回複合操作での旋回以外の操作と
してブームの上げ下げを検出したが、ブーム以外のアク
チュエータ操作、例えばアームの操作を検出してもよ
く、この場合は旋回とアームの複合操作性を向上でき
る。
【0073】更に、モノブームを有する普通の油圧ショ
ベルに本発明を適用したが、ブームをロアブームとアッ
パーブームとに分けた2ピースブーム式の油圧ショベル
に本発明を適用してもよい。この場合、旋回ブーム上げ
の複合操作では、ロアブームとアッパーブームのいずれ
の操作を検出してもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、旋回単独操作では旋回
速度及び加速度を速くでき、旋回複合操作では少なくと
も旋回加速度を遅くでき、旋回複合操作性を向上でき
る。その結果、例えば掘削積み荷作業では、掘削後、旋
回ブーム上げの複合操作で掘削土砂をトラックの荷台に
積み込むとき、旋回操作でバケットがトラックの荷台に
到達したときバケットも荷台の上に十分に上がってお
り、バケットが荷台に当たることなくスムーズに掘削積
み荷作業が行える。
【0075】また、旋回とブーム上げの複合操作時、旋
回加速度が小さくなるので、旋回微操作性が向上し、旋
回によるフロント作業機の位置決めが容易になる。更
に、旋回加速度が小さくなるので旋回起動時のショック
が少なくなると共に、旋回最大速度も小さくなる場合
は、旋回停止時のショックも低減するため、上記のよう
な掘削積み荷作業において、旋回起動時、停止時のショ
ックによる荷こぼれを防止でき、作業性を向上できる。
【0076】また、油圧信号による切換弁の切換動作の
応答性を遅らせ、油圧信号を徐々に切り換えるので、旋
回速度の急激な変化を生じずに旋回単独操作から旋回複
合操作あるいは旋回複合操作から旋回単独操作に滑らか
に切り換えることができる。
【0077】更に、油圧信号が解除されるとき、切換弁
に導かれていた油圧信号が徐々に低下するので、切換弁
が緩やかに第1位置に戻り、旋回速度の急激な変化を生
じずに旋回単独操作から旋回複合操作へと滑らかに切り
換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による操作制御装置
を示す回路図である。
【図2】図1に示したパイロット駆動操作装置を備えた
油圧システムが搭載される油圧ショベルの外観を示す図
である。
【図3】操作レバーのストローク(変位)と発生するパ
イロット圧Pp、絞り部により減圧された圧力との関係
を示す図である。
【図4】操作レバーのストローク(変位)と発生するパ
イロット圧Pp、制御弁に作用する差圧との関係を示す
図である。
【図5】図1に示した実施の形態による操作レバーの変
位と旋回速度の時間変化を従来技術と比較して示す図で
あり、図5(a)は、旋回用の操作レバー変位の時間変
化を示し、図5(b)は従来技術による旋回速度の時間
変化を示し、図5(c)は図1に示した実施の形態によ
る旋回速度の時間変化を示す。
【図6】本発明の第2の実施の形態による操作制御装置
を示す回路図である。
【図7】図6に示した実施の形態による操作レバーの変
位と旋回速度の時間変化を従来技術と比較して示す図で
あり、図7(a)は、旋回用の操作レバー変位の時間変
化を示し、図7(b)は従来技術による旋回速度の時間
変化を示し、図7(c)は図1に示した実施の形態によ
る旋回速度の時間変化を示す。
【図8】本発明の第3の実施の形態による操作制御装置
を示す回路図である。
【図9】図9に示したコントローラでなされる処理内容
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 油圧回路 2 油圧ポンプ 3 タンク 4 制御弁 5 旋回モータ 9 油圧回路 10 油圧ポンプ 11 制御弁 12 ブームシリンダ 20;20A;20B 旋回用の油圧パイロット操作装
置 21 操作レバー装置 21B 電気レバー装置 21a 操作レバー 21b,21c 減圧弁 21Bb,21Bc 電磁比例減圧弁 22a,22b 制御弁の受圧部 23a,23b パイロットライン 24 パイロットポンプ 25a 第1絞り部 25b 第2絞り部 26 バイパスライン 27 第3絞り部 28;28A 切換弁 28B 電磁切換弁 28a バネ 28b,28c,28d 受圧部 28e 絞り部 28f 油路 28g 受圧部 28i 油路 28k 絞り部 30 シャトル弁 31 信号ライン 32a 絞り部 32b 逆止弁 40 ブーム用の油圧パイロット操作装置 41 操作レバー装置 41B 電気レバー装置 41a 操作レバー 41b,41c 減圧弁 42a,42b 制御弁の受圧部 43a,43b パイロットライン 50 コントローラ 100 走行体 101 旋回体 102 フロント作業機 103 ブーム 104 アーム 105 バケット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回モータを含む複数のアクチュエータを
    有する建設機械に備えられ、第1及び第2減圧弁と、前
    記第1減圧弁を前記旋回モータ用の制御弁の一端側に接
    続する第1油路と、前記第2減圧弁を前記制御弁の他端
    側に接続する第2油路と有する油圧パイロット操作装置
    を備えた操作制御装置において、 前記第1油路に設けられた第1絞り部と、 前記第2油路に設けられた第2絞り部と、 前記旋回モータを駆動して行う旋回以外の特定の操作を
    検出する操作検出手段と、 前記第1油路の前記第1絞り部と前記制御弁との間の油
    路部分と前記第2油路の前記第2絞り部と前記制御弁と
    の間の油路部分との間に設けられ、前記旋回以外の特定
    の操作が検出されると、前記第1油路と第2油路とを絞
    り状態で連通させる絞り連通手段とを備えることを特徴
    とする操作制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の操作制御装置において、 前記絞り連通手段は、 前記第1油路と前記第2油路とを接続する第3油路と、 この第3油路に設けられ、前記旋回以外の特定の操作が
    検出されないときは、前記第3油路を遮断する第1位置
    にあり、前記旋回以外の特定の操作が検出されると少な
    くとも一時的に前記第3油路を開放し前記第1油路と第
    2油路を第3絞り部を介して連通させる第2位置に切り
    替わる切換弁とを有することを特徴とする操作制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の操作制御装置において、 前記操作検出手段は前記旋回以外の特定の操作が検出さ
    れると油圧信号を出力する手段であり、 前記切換弁は、前記油圧信号を入力し前記切換弁を前記
    第2位置へと付勢する第1受圧部を有することを特徴と
    する操作制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の操作制御装置において、 前記操作検出手段は前記旋回以外の特定の操作が検出さ
    れると油圧信号を出力する手段であり、 前記切換弁は、前記油圧信号を入力し前記切換弁を前記
    第2位置へと付勢する第1受圧部と、前記切換弁を前記
    第1位置へと付勢する第2受圧部と、前記第1受圧部と
    第2受圧部とを第4絞り部を介して接続する第4油路と
    を有することを特徴とする操作制御装置。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれか1項記載の操作制
    御装置において、 前記切換弁は、この切換弁を前記第1位置へと付勢する
    第3受圧部と、前記切換弁を前記第2位置へと付勢する
    第4受圧部と、前記第3受圧部と第4受圧部とを第5絞
    り部を介して接続する第5油路とを更に有することを特
    徴とする操作制御装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の操作制御装置において、 前記操作検出手段は前記旋回以外の特定の操作が検出さ
    れると油圧信号を出力する手段であり、 前記油圧信号を前記切換弁に導く第6油路と、この第6
    油路に設けられた第6絞り部と、前記第6油路に前記第
    6絞り部と並列に設けられ、前記切換弁に向かう圧油の
    流れを許す逆止弁とを更に備えることを特徴とする操作
    制御装置。
  7. 【請求項7】旋回モータ、ブームシリンダを含む複数の
    アクチュエータを有する油圧ショベルに備えられ、第1
    及び第2減圧弁と、前記第1減圧弁を前記旋回モータ用
    の制御弁の一端側に接続する第1油路と、前記第2減圧
    弁を前記制御弁の他端側に接続する第2油路とを有する
    油圧パイロット操作装置を備えた操作制御装置におい
    て、 前記第1油路に設けられた第1絞り部と、 前記第2油路に設けられた第2絞り部と、 前記ブームシリンダを駆動して行うブーム上げの操作を
    検出する操作検出手段と、 前記第1油路の前記第1絞り部と前記旋回制御弁との間
    の油路部分と前記第2油路の前記第2絞り部と前記旋回
    制御弁との間の油路部分との間に設けられ、前記ブーム
    上げの操作が検出されると、前記第1油路と第2油路と
    を絞り状態で連通させる絞り連通手段とを備えることを
    特徴とする操作制御装置。
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