JP3708380B2 - 建設機械の油圧シリンダ制御装置 - Google Patents

建設機械の油圧シリンダ制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧ショベル等の建設機械に装備された油圧シリンダの緩衝作用を行う建設機械の油圧シリンダ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルのアームシリンダを例にとって従来の技術とその問題点を説明する。
【0003】
油圧ショベルは、図12に示すようにベースマシン1の前部にブーム2、このブーム2の先端にアーム3、このアーム3の先端にバケット4がそれぞれ取付けられて成り、これらブーム2、アーム3、バケット4がそれぞれブームシリンダ5、アームシリンダ6、バケットシリンダ7によりそれぞれ駆動されて掘削作業を行う。
【0004】
ここで、アームシリンダ6には、アーム3及びバケット4が負荷として作用し、この負荷の重力が加速側に作用する作動時(伸長作動時)にストロークエンドに達すると衝突音が発生したり、ショベル全体が振動したりする。
【0005】
そこで従来、図14(a)(b)に示すようにアームシリンダ6における縮小側ポート部分に二重の絞り通路8a,8bを設けて緩衝用絞り8を構成し、伸長側のストロークエンド近くでこの二つの絞り通路8a,8bで排出流量を絞ることによりロッド側(伸長側)油室6aに背圧を発生させ、この背圧による減速作用によりストロークエンドの衝撃を和らげる緩衝機能を得るようにしている。図14中、6bはシリンダ6のロッド側(縮小側)油室、6cは同ロッドである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この油圧ショベルを標準仕様から外れた特別仕様で使用する場合に次のような問題があった。
【0007】
たとえば解体用機械としての使用時には、図13に示すようにアーム先端にバケット4に代えて油圧開閉式の圧砕機9が装着される。
【0008】
この圧砕機9は、標準装備であるバケット4と比べると格段に重く(標準的バケット重量の3倍以上)、アームシリンダ6に作用する負荷の重力と慣性力も遙かに大きくて設計値を超えるため、伸長作動時に速度が過大となって緩衝機能が十分働かないことがある。
【0009】
これにより、ストロークエンド近くでロッド側油室6aにシリンダ耐圧を超える圧力が作用し、あるいはストロークエンド時点で大きな衝撃が発生することによってシリンダ6やアーム3等が破損するおそれがあった。
【0010】
なお、上記緩衝用絞り8に加えて、特開平2−279838号、同2−279841号両公報に示されているようにストロークエンド近くでエンジン回転数やポンプ傾転角を落としてポンプ吐出量(シリンダ供給流量)を減少させる技術、及び特開昭61−153003号公報に示されているように緩衝用絞り8の前後の差圧が一定値以上になるとコントロールバルブを中立復帰させてシリンダ供給流量を0にする技術が提案されている。
【0011】
しかし、このようにシリンダ供給流量を減少させても、負荷重力がシリンダ駆動力となって供給側管路にキャビテーションが発生し、減速機能は働かないため、解決策とはなっていない。
【0012】
そこで本発明は、大負荷時にも十分な減速機能が働き、確実な緩衝効果が得られる建設機械の油圧シリンダ制御装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、油圧シリンダの作動方向と作動速度がコントロールバルブによって制御され、かつ、負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時のストロークエンドで、排出側ポートに設けられた緩衝用絞りにより背圧を発生させて緩衝作用を得るように構成された建設機械の油圧シリンダ制御装置において、上記負荷を検出する負荷検出手段と、上記コントロールバルブの操作量を検出する操作量検出手段と、この両検出手段によって検出された負荷と操作量とに基づいて上記負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時におけるシリンダ流量を制御する流量制御手段とを具備し、この流量制御手段は、油圧シリンダの排出側の流路を絞る可変絞り弁を備え、操作量が大きい領域において、シリンダ速度が大負荷側で低下するように、上記可変絞り弁の開度を減少させるとともに供給油量を減少させる制御を行うように構成されたものである。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、流量制御手段が、パイロット式の可変絞り弁と、この可変絞り弁の開度を制御するコントローラとによって構成されたものである。
【0015】
請求項3の発明は、請求項2の構成において、負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時における排出側流量の一部を供給側に還流させる再生弁を備え、この再生弁がコントローラによって制御される可変絞り弁として構成されたものである。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1の構成において、コントロールバルブとしてパイロット式切換弁が用いられ、流量制御手段が、可変絞り弁としての上記コントロールバルブと、負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時における上記コントロールバルブの開度を制御するコントローラとによって構成されたものである。
【0017】
請求項5の発明は、請求項4の構成において、コントロールバルブとして電磁パイロット式切換弁が用いられたものである。
【0018】
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの構成において、負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時のシリンダストロークを検出するストローク検出手段が設けられ、流量制御手段は、このストローク検出手段によって検出されたストロークが予め設定された制御開始ストロークに達したときにシリンダ速度が低下する流量制御を行うように構成されたものである。
【0019】
上記構成によると、負荷検出手段によって大負荷が検出されると、負荷重力が加速側に作用するシリンダ作動時に、操作量が大きい領域において、流量制御手段により減速制御が行われてシリンダ速度が低下する。
【0020】
すなわち、ストローク作動中にシリンダが減速されるため、ストロークエンドでの緩衝用絞りによる緩衝作用が確実に働く。
【0021】
しかも、シリンダ供給側と排出側の双方の流量を絞ることによって減速作用を発揮させるため、減速効果がさらに高くなる。
【0022】
また、上記減速作用が、操作量の大きい領域で働くため、実際の操作で多用される操作量の小さい領域では無駄な減速作用が働かず、操作性が良いものとなる。
【0023】
この場合、請求項3の構成によると、シリンダ速度をポンプ流量によって決まる速度以上に増速するための再生弁が設けられた建設機械において、再生弁を可変絞り弁として利用できるため、回路構成が簡素化され、実施のためのコストが安くてすむ。
【0024】
また、請求項4,5の構成によると、シリンダ制御用のコントロールバルブを可変絞り弁として兼用するため、すべての建設機械に対して容易に低コストで適用することができる。
【0025】
とくに請求項5の構成によると、コントローラによってコントロールバルブを直接制御でき、これらの間に減圧弁等の中間機器が不要となるため、回路構成をより簡素化することができる。
【0026】
一方、請求項6の構成によると、流量制御手段による減速作用が、シリンダストロークが大きい領域で働くため、実際の操作で多用されるストロークの比較的小さい領域では無駄な減速作用が働かず、操作性が良いものとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1〜図11によって説明する。
【0028】
以下の実施形態では、従来技術の説明に合わせて油圧ショベルのアームシリンダ6を適用対象として例にとっている。
【0029】
第1実施形態(図1参照)
図1において、Wはアームシリンダ6の負荷(図12,13のバケット4または圧砕機9とアーム3)、11はこの負荷Wを検出する負荷検出手段としての負荷センサで、この負荷センサ11としては負荷重量を検出するロードセルや、図13の圧砕機9の使用時にのみ操作されるオプションペダル(図示しない)の信号を検出するセンサを用いることができる。あるいは、オペレータによる手元スイッチの操作、またはシリンダ保持圧によって負荷の種別(バケットか圧砕機か)を判別するようにしてもよい。
【0030】
アームシリンダ6には、前記した緩衝用絞り8が設けられ、伸長作動時のストロークエンドでこの絞り8により排出側流量が絞られて緩衝作用が働く。12,13はシリンダ6の両側管路、14,15はこの両側管路12,13に設けられたリリーフ弁、Tはタンク、16はエンジン17によって駆動される油圧ポンプである。
【0031】
この油圧ポンプ16及びタンクTと両側管路12,13の間には油圧パイロット式切換弁であるコントロールバルブ18が設けられ、レバー19aによって操作されるリモコン弁19の二次圧(リモコン圧)がパイロットライン20または21を介してコントロールバルブ18の伸長側パイロットポート18aまたは縮小側パイロットポート18bに入力されることにより、コントロールバルブ18が中立位置イからシリンダ伸長位置ロまたは縮小位置ハに切換わってシリンダ6が伸長または縮小作動する。22はリモコン弁19の油圧源(パイロット油圧源)である。
【0032】
コントロールバルブ18とタンクTとの間には、流量制御手段を構成する油圧パイロット式の可変絞り弁(以下、単に絞り弁という)23が設けられ、負荷Wの重力が加速側に作用するシリンダ伸長作動時に、コントローラ24からの指令信号によってこの絞り弁23が制御される。
【0033】
すなわち、コントローラ24は、負荷センサ11によって大負荷(具体的には先端アタッチメントがバケットでなく圧砕機であること)が検出された場合に、電磁比例減圧弁25を通じて絞り弁23を開度が小さくなる方向に制御する。
【0034】
この点の作用を次に説明する。
【0035】
図12に示すようにアーム先端にバケット4が取付けられたショベル標準仕様での使用時には、絞り弁23は最大開度状態となり、シリンダ伸長作動時の排出側流量の絞り作用は働かない。すなわち、緩衝用絞り8によるストロークエンドでの緩衝作用のみが働く。
【0036】
一方、図13に示すようにアーム先端にバケット4に代えて圧砕機9が取付けられる特別仕様で使用される場合は、負荷センサ11からの信号に基づいてコントローラ24から信号が出され、絞り弁23の開度が絞られる。
【0037】
これにより、排出側流量が絞られ、伸長作動の全ストロークを通じてシリンダ6の作動速度が通常負荷時よりも低下する(減速作用が働く)ため、特別仕様による大負荷時においてもストロークエンドでの緩衝作用が確実に働き、シリンダ6やアーム3の破損、ショベル全体の振動の発生が防止される。
【0038】
第2実施形態(図2〜図7参照)
アームシリンダ回路には、通常、ポンプ流量によって決まる速度以上の速度でアームシリンダ6を作動させるために、図2に示すように伸長側管路12とタンクTとの間に、タンク戻り油の一部を伸長側に戻す再生弁26が設けられる。第2実施形態ではこの再生弁26を絞り弁として兼用する構成をとっている。
【0039】
再生弁26は、油圧パイロット式の絞り弁として構成され、排出油をタンクTに戻すタンク側絞り流路26aと、排出油の一部を伸長側管路12に還流させる還流側絞り流路26bが設けられ、コントローラ24により電磁比例減圧弁25を通じて還流側絞り流路26bの開度が制御される。
【0040】
この還流側絞り流路26bの開口面積と電磁比例減圧弁25の二次圧の関係を図3に示している。
【0041】
図示のように二次圧の増加に比例して還流側絞り流路26bの開口面積が減少する。従って、二次圧を高くすると開口面積が減少し、シリンダ供給側流量が減少するため、シリンダ6の伸長側作動が減速される。図3中、A1は絞り流路26bの最大開口面積、A2は最小開口面積、P1は最大開口面積A1のときの減圧弁二次圧、P2は最小開口面積A2のときの減圧弁二次圧を示す。
【0042】
この第2実施形態によっても、第1実施形態と同様に確実な緩衝効果が得られる。
【0043】
また、元々シリンダ回路に設けられた再生弁26を可変絞り弁として兼用するため、回路構成が簡素化され、既存の機械にも容易にかつ低コストで実施することができる。
【0044】
さらにこの第2実施形態においては、上記流路26bの開度制御を、リモコン弁19の操作量(コントロールバルブ18の操作量)、及びシリンダ6のストロークに応じて行い、かつ、この開度制御と同時にポンプ吐出流量を制御する構成をとっている。
【0045】
A.リモコン弁操作量に対応する制御
リモコン弁19の両側パイロットライン20,21 のパイロット圧を検出する圧力センサ27,28が設けられ、この圧力センサ27,28の検出値がリモコン弁操作量としてコントローラ24に入力される。
【0046】
このリモコン弁操作量とコントローラ24による制御の関係を図4に示す。
【0047】
コントローラ24は、図示のようにリモコン弁操作量の小さい領域では還流側絞り流路26bの開口面積が最大値(図3のA1)となるように減圧弁25の二次圧を最小値P1に設定し、操作量の大きい領域で開口面積が操作量に対応して漸減し、最大操作量(FULL)で最小値(図3のA2)となるように減圧弁二次圧を最大値P2に制御する。
【0048】
この制御により、図5に示すように小操作量域ではシリンダ速度が無制御の場合と変わらず(図の実線I)、大操作量域でシリンダ速度が低下する(図の点線II)。図の一点鎖線IIIはこのようなリモコン弁操作量に対応する制御を行わない第1実施形態の場合の制御特性を示す。
【0049】
従って、実際の操作で多用される、小操作量域では通常と同じシリンダ速度が得られる一方、大操作量域では最高シリンダ速度が、制御無しのV1に対してV2に制限されるため、良好な操作性を確保しながら所期のシリンダ緩衝効果を得ることができる。
【0050】
B.シリンダストロークに対応する制御
図2に示すようにシリンダ6のストロークを検出するストロークセンサ29が設けられ、このストロークセンサ29によって検出されるシリンダストロークがコントローラ24に入力される。
【0051】
コントローラ24は、このシリンダストロークをもとに、図6に示すように緩衝用絞り8の作動領域S2に到達した際のシリンダ速度がV1からV2まで減速されるようにストローク値(制御開始ストローク)S1を定め、図7に示すようにシリンダストロークが制御開始ストロークS1に達すると減圧弁二次圧をP1からP2に上昇させる。
【0052】
これにより、図3に示すように還流側絞り流路26bの開口面積が最大値A1から最小値A2に減少するためシリンダ6が減速する。
【0053】
こうすれば、上記操作量に応じた制御を行う場合と同様に、シリンダストロークの小さい範囲では通常と同じシリンダ速度が得られるため、操作性が良いものとなる。
【0054】
C.ポンプ吐出流量の制御
図2に示すようにポンプ16の傾転角を変えて吐出流量を制御するポンプレギュータ30が設けられ、還流側絞り流路26bの開度制御と同時に、コントローラ24からの信号によってポンプ吐出流量を減少させる制御が行われるように構成されている。
【0055】
これにより、シリンダ6の供給流量がさらに減少するため、シリンダ駆動力が低下し、減速作用がより効果的に行われる。
【0056】
なお、上記リモコン弁操作量に応じた制御、シリンダストロークに応じた制御、及びポンプ吐出流量の同時制御は、再生弁26を絞り弁として兼用する第2実施形態の構成に限らず、図1に示す絞り弁23の開度を制御する第1実施形態に対しても適用することができる。
【0057】
また、この第2実施形態の場合、負荷検出手段として、ストロークセンサ29によって検出されるシリンダストロークを微分することによって得られるシリンダ速度が設定値を超えたときに大負荷を判別する手段を用いてもよい。
【0058】
第3実施形態(図8〜図10参照)
第3実施形態においては、シリンダ6の伸長作動時にコントロールバルブ18の排出側流路の開度(排出側流量)を絞ることによって減速作用を得るようにしている。
【0059】
すなわち、リモコン弁19とコントロールバルブ18の伸長側パイロットポート18aを結ぶ伸長側パイロットライン20に電磁比例減圧弁31が設けられ、この減圧弁31がコントローラ24により制御されてその二次圧(コントロールバルブ18に入力されるパイロット圧)が変化し、コントロールバルブ18の排出側流路の開口面積が変化するように構成されている。
【0060】
このパイロット圧と流路開口面積の関係を図9に示している。
【0061】
同図中、実線Iは流量制御を行わない通常制御時におけるパイロット圧/開口面積の関係を示し、大負荷時にはコントローラ24による減圧弁31の制御によりパイロット圧が通常制御時よりもΔPだけ低下する。
【0062】
この結果、流路開口面積の最大値が、通常制御時のA1に対してA2に減少するため、図10に示すようにリモコン弁操作量とシリンダ速度の関係において、実線Iで示す通常制御時の最高速度V1に対して流量制御時の最高速度がV2に制限される。
【0063】
第4実施形態(図11参照)
第4実施形態においては、第3実施形態の変形態様として、コントロールバルブ18として電磁パイロット式切換弁が用いられるとともに、同バルブ18の操作手段として、レバー32aの操作量を電気量に変換するポテンショメータ等の操作量変換器32が用いられている。
【0064】
コントローラ24は、シリンダ伸長作動時に、この操作量変換器32の操作量(レバー操作量)と、コントロールバルブ18の排出側流路の開口面積が図9の点線IIで示すパイロット圧/開口面積と同様の関係となるようにコントロールバルブ18を直接制御する。
【0065】
この実施形態によっても第3実施形態と同様の作用効果を得ることができる。しかも、第3実施形態と比較して、コントロールバルブ18を直接制御するため、第3実施形態の電磁比例減圧弁31が不要となる。このため、回路構成が簡素化され、コストが安くてすむ。
【0066】
なお、上記第3及び第4両実施形態においても、第2実施形態において説明したリモコン弁操作量に応じた制御、シリンダストロークに応じた制御、及びポンプ吐出流量の同時制御を行い、かつ、同様の効果を得ることができる。
【0067】
また、本発明は各実施形態で挙げた油圧ショベルのアームシリンダ6に限らず、図12,13に示すブームシリンダ5やバケットシリンダ7にも適用することができる。さらに油圧ショベル以外の各種建設機械(クレーン等)においてストロークエンドでの緩衝機能を必要とする油圧シリンダに広く適用することができる。
【0068】
【発明の効果】
上記のように本発明によるときは、負荷検出手段によって大負荷が検出されると、負荷重力が加速側に作用するシリンダ作動時に、操作量が大きい領域において、流量制御手段により減速制御を行う構成としたから、油圧シリンダのストロークエンドでの緩衝用絞りによる緩衝作用を確実に働かせ、シリンダやそれによって駆動される部材の破損、機械全体の振動の発生を防止することができる。
【0069】
しかも、シリンダ供給側と排出側の双方の流量を絞ることによって減速作用を発揮させるため、減速効果がさらに高くなる。
【0070】
また、上記減速作用が、操作量の大きい領域で働くため、実際の操作で多用される操作量の小さい領域では無駄な減速作用が働かず、操作性が良いものとなる。
【0071】
この場合、請求項3の発明によると、シリンダ速度をポンプ流量によって決まる速度以上に増速するための再生弁が設けられた建設機械において、再生弁を可変絞り弁として利用できるため、回路構成が簡素化され、実施のためのコストが安くてすむ。
【0072】
また、請求項4,5の発明によると、シリンダ制御用のコントロールバルブを可変絞り弁として兼用するため、すべての建設機械に対して容易に低コストで適用することができる。
【0073】
とくに請求項5の発明によると、コントローラによってコントロールバルブを直接制御でき、これらの間に減圧弁等の中間機器が不要となるため、回路構成をより簡素化することができる。
【0074】
一方、請求項6の発明によると、流量制御手段による減速作用が、シリンダストロークが大きい領域で働くため、実際の操作で多用されるストロークの比較的小さい領域では無駄な減速作用が働かず、操作性が良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す回路構成図である。
【図2】 本発明の第2実施形態を示す回路構成図である。
【図3】 第2実施形態における電磁比例減圧弁と再生弁の還流側絞り流路の開口面積の関係を示す図である。
【図4】 同実施形態におけるリモコン弁の操作量と減圧弁二次圧の関係を示す図である。
【図5】 同実施形態におけるリモコン弁操作量とシリンダ速度の関係を示す図である。
【図6】 同実施形態におけるシリンダストロークとシリンダ速度の関係を示す図である。
【図7】 同実施形態におけるシリンダストロークと減圧弁二次圧の関係を示す図である。
【図8】 本発明の第3実施形態を示す回路構成図である。
【図9】 同実施形態におけるリモコン弁のパイロット圧とコントロールバルブの排出側流路の開口面積の関係を示す図である。
【図10】 同実施形態におけるリモコン弁パイロット圧とシリンダ速度の関係を示す図である。
【図11】 本発明の第4実施形態を示す回路構成図である。
【図12】 油圧ショベルの標準仕様での全体側面図である。
【図13】 油圧ショベルの特別仕様での全体側面図である。
【図14】 (a)は油圧ショベルにおけるアームシリンダのストローク中の状態を示す部分断面図、(b)は同ストロークエンド直前の状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
6 対象となる油圧シリンダとしてのアームシリンダ
W 負荷
16 油圧ポンプ
8 緩衝用絞り
11 負荷センサ(負荷検出手段)
18 コントロールバルブ
23 流量制御手段を構成する可変絞り弁
25 同電磁比例減圧弁
24 同コントローラ
26 可変絞り弁としての再生弁
26b 再生弁の還流側絞り流路
31 流量制御手段を構成する電磁比例減圧弁

Claims (6)

  1. 油圧シリンダの作動方向と作動速度がコントロールバルブによって制御され、かつ、負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時のストロークエンドで、排出側ポートに設けられた緩衝用絞りにより背圧を発生させて緩衝作用を得るように構成された建設機械の油圧シリンダ制御装置において、上記負荷を検出する負荷検出手段と、上記コントロールバルブの操作量を検出する操作量検出手段と、この両検出手段によって検出された負荷と操作量とに基づいて上記負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時におけるシリンダ流量を制御する流量制御手段とを具備し、この流量制御手段は、油圧シリンダの排出側の流路を絞る可変絞り弁を備え、操作量が大きい領域において、シリンダ速度が大負荷側で低下するように、上記可変絞り弁の開度を減少させるとともに供給油量を減少させる制御を行うように構成されたことを特徴とする建設機械の油圧シリンダ制御装置。
  2. 流量制御手段が、パイロット式の可変絞り弁と、この可変絞り弁の開度を制御するコントローラとによって構成されたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧リンダ制御装置。
  3. 負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時における排出側流量の一部を供給側に還流させる再生弁を備え、この再生弁がコントローラによって制御される可変絞り弁として構成されたことを特徴とする請求項2記載の建設機械の油圧シリンダ制御装置。
  4. コントロールバルブとしてパイロット式切換弁が用いられ、流量制御手段が、可変絞り弁としての上記コントロールバルブと、負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時における上記コントロールバルブの開度を制御するコントローラとによって構成されたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧シリンダ制御装置。
  5. コントロールバルブとして電磁パイロット式切換弁が用いられたことを特徴とする請求項4記載の建設機械の油圧シリンダ制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の建設機械の油圧シリンダ制御装置において、負荷の重力が加速側に作用するシリンダ作動時のシリンダストロークを検出するストローク検出手段が設けられ、流量制御手段は、このストローク検出手段によって検出されたストロークが予め設定された制御開始ストロークに達したときにシリンダ速度が低下する流量制御を行うように構成されたことを特徴とする建設機械の油圧シリンダ制御装置。
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