JP2005121155A - 建設機械の油圧制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行単独動作から走行を含む複合動作への移行時における走行速度の急激な低下を防止する機能を、安い費用で後付けできる建設機械の油圧制御回路の提供。
【解決手段】 アームダンプを指示するパイロット圧Eの通路94にショックレスバルブ90を設けるとともに、走行を指示するパイロット圧AまたはBおよびパイロット圧GまたはHのうちの大きいものを選択してショックレスバルブ90に作用させるシャトル弁19を設ける。これにより、第1走行用方向切換弁45の作動中にアームクラウドを指示するパイロット圧Fがアーム用第1方向切換弁43の第2受圧部43fに作用すると、通路94における第1受圧部43eからの戻り油がショックレスバルブ90によって絞られてアーム用第1方向切換弁43の作動が遅れ、第1油圧ポンプ41からアームシリンダに分配される圧油の流量の増加速度が遅くなるようにした、
【選択図】図1

Description

本発明は、建設機械に備えられ、一対の走行用アクチュエータを含む複数の油圧アクチュエータを駆動するための油圧制御回路であって、特に、走行用アクチュエータの単独動作から走行用アクチュエータと別のアクチュエータとの複合動作への移行時における油圧ポンプから走行用アクチュエータに供給する圧油の流量の低下に伴う走行速度の急激な低下を防止する手段を備えた建設機械の油圧制御回路に関する。
従来の建設機械の油圧制御回路は、第1油圧ポンプと、この第1油圧ポンプに接続される第1方向切換弁グループとを有する第1油圧回路を備えているとともに、第2油圧ポンプと、この第2油圧ポンプに接続される第2方向切換弁グループとを有する第2油圧回路を備えている。
第1方向切換弁グループは、旋回モータ、アームシリンダ、ブームシリンダ、予備アクチュエータ、および第1走行モータ(一対の走行用アクチュエータの一方)のそれぞれにへの第1油圧ポンプからの圧油の流れを制御する旋回用方向切換弁、アーム用第1方向切換弁、ブーム用第1方向切換弁、予備用方向切換弁、第1走行用方向切換弁からなる。これらの方向切換弁は、旋回用方向切換弁、アーム用第1方向切換弁、ブーム用第1方向切換弁、予備用方向切換弁、第1走行用方向切換弁の順番で、第1油圧ポンプの吐出管路の上流から下流にタンデムに接続されている。つまり、第1油圧回路は、第1走行用方向切換弁よりも他の方向切換弁に優先的に圧油が供給されるようになっている。
第2方向切換弁グループは、第2走行モータ(一対の走行用アクチュエータの他方)、ブームシリンダ、バケットシリンダ、およびアームシリンダのそれぞれへの第2油圧ポンプからの圧油の流れを制御する第2走行用方向切換弁、ブーム用第2方向切換弁、バケット用方向切換弁、およびアーム用第2方向切換弁からなる。これらの方向切換弁は、第2走行用方向切換弁、ブーム用第2方向切換弁、バケット用方向切換弁、アーム用第2方向切換弁の順番で、第2油圧ポンプの吐出管路の上流から下流にタンデムに接続されている。つまり、第2油圧回路では、他の方向切換弁よりも第2走行用方向切換弁に優先的に圧油が供給されるようになっている。
また、第1油圧回路における旋回用方向切換弁の上流には、第1油圧ポンプと第1走行モータとを接続する分岐管路が設けられており、この分岐管路には、この分岐管路における流量を可変にする流量制御弁が設けられている。一方、第2油圧回路における第2走行用方向切換弁の上流には、第1油圧回路における第1走行用方向切換弁と第2油圧ポンプとを接続する分岐管路と、この分岐管路を開通/閉鎖する開閉弁が設けられている。
前記開閉弁は、第1,第2走行用方向切換弁以外の方向切換弁が作動していないときに、閉位置に保たれ、第1,第2走行用方向切換弁以外の方向切換弁が作動しているときに、開位置に切換られるようになっている。つまり、建設機械の走行が単独で行われるときには、開閉弁により分岐管路が閉鎖され、これにより、第1油圧ポンプの全吐出流量が第1走行用方向切換弁を介して第1走行モータに供給され、第2油圧ポンプの全吐出流量が第2走行用方向切換弁を介して右走行モータに供給されるようになっている。また、第1走行モータと、アームシリンダ、ブームシリンダ等との複合動作の際には、開閉弁により分岐管路が開通させされ、第2油圧ポンプの吐出流量の一部が第1走行用方向切換弁を介して第1走行モータに分配されるようになっている。
また、前記流量制御弁は、第1,第2走行用方向切換弁以外の方向切換弁が作動すると、絞り量が最小である開位置から、分岐管路を遮断する閉位置へと連続的に切り換わるようになっている。つまり、第1走行モータと、アームシリンダ、ブームシリンダ等との複合動作へ移行する際、流量制御弁の作動により、第1油圧ポンプから第1走行モータに供給される圧油の流量の急激な低下、すなわち、走行速度の急激な低下が防止されるようになっている。
特開平5−287775号公報
上述した従来の建設機械の油圧制御回路では、分岐管路および流量制御弁が、第1油圧ポンプの吐出管路に設けられている。つまり、分岐管路および流量制御弁は、高圧に耐えられるように設計されたものであり、高価な機材である。このため、分岐管路および流量制御弁が装備されていない建設機械に、これらの分岐管路および流量制御弁を後付する場合には、その後付けにかかる費用が高すぎるという問題が生じる。
本発明は、上述の実情を考慮してなされたもので、その目的は、走行単独動作から走行を含む複合動作への移行時における走行速度の急激な低下を防止する機能を、安価に構成できる建設機械の油圧制御回路を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、一対の第1,第2走行用アクチュエータを含む複数のアクチュエータを第1油圧ポンプおよび第2油圧ポンプにより駆動する油圧制御回路であって、前記第1走行用アクチュエータへの圧油の流れを制御する第1走行用方向切換弁と、前記第1,第2走行用アクチュエータとは別のアクチュエータへの圧油の流れを制御する第1方向切換弁とを含み、前記第1走行用方向切換弁よりも前記第1方向切換弁に優先的に圧油が供給されるように、前記第1方向切換弁が前記第1走行用方向切換弁よりも上流で前記第1油圧ポンプに接続され、前記第1走行用方向切換弁および前記第1方向切換弁が前記第1油圧ポンプに対し互いにパラレルに接続された第1油圧回路と、前記第2走行用アクチュエータへの圧油の流れを制御する第2走行用方向切換弁と、前記別のアクチュエータへの圧油の流れを制御する第2方向切換弁とを含み、前記第2方向切換弁よりも前記第2走行用方向切換弁に優先的に圧油を供給されるように、前記第2走行用方向切換弁が前記第2方向切換弁よりも上流で前記第2油圧ポンプに接続された第2油圧回路と、前記第2油圧ポンプの吐出管路から分岐し、この第2油圧ポンプと前記第1走行用方向切換弁の入力ポートとを接続する分岐管路と、この分岐管路に設けられ、前記第1方向切換弁が作動したときに、この分岐管路を開通させる開閉弁とを備える建設機械の油圧制御回路において、前記第1走行用方向切換弁が作動しているときに、前記第1方向切換弁の作動を遅らせる作動遅延手段を設けたことを特徴とする。
このように構成した本発明では、第1方向切換弁が作動していないとき、すなわち、別のアクチュエータが動作していないとき、開閉弁が閉位置に保持されている。したがって、第1走行用アクチュエータおよび第2走行用アクチュエータが作動して建設機械が走行を単独で行っているとき、第1油圧ポンプから吐出される圧油の全流量が第1走行用方向切換弁を介して第1走行用アクチュエータに供給され、第2油圧ポンプから吐出される圧油の全流量が第2走行用方向切換弁を介して第2走行用アクチュエータに供給される。
また、第1走行用方向切換弁の作動により第1走行用アクチュエータが動作している状態で、第1走行用アクチュエータと別のアクチュエータの複合動作を行うために、第1方向切換弁が作動すると、開閉弁が開位置に切換られる。これにより、第2油圧ポンプから吐出される圧油の一部が第1走行用方向切換弁を介して第1走行用アクチュエータに分配される。
なお、第1走行用方向切換弁が作動しているときには、方向切換弁が第1方向切換弁の作動が、作動遅延手段によって遅らされる。これにより、第1走行用アクチュエータを含む走行単独動作から、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行と別のアクチュエータの動作との複合動作へ移行するときに、第1油圧ポンプから別のアクチュエータに分配される圧油の流量の増加速度が遅くなり、同時に、第1油圧ポンプから第1走行用アクチュエータに供給される圧油の流量の減少速度も遅くなる。この結果、第1走行用アクチュエータを含む走行単独動作から、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行と別のアクチュエータの動作との複合動作へ移行するときの、走行速度の急激な低下を防止でき、走行速度の低下に伴うショックを緩和できる。
また、この本発明では、作動遅延手段が第1方向切換弁の動作を制御するものであり、高圧な圧油を制御するものではない。したがって、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行単独動作から、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行と別のアクチュエータの動作との複合動作への移行時における走行速度の急激な低下を防止する機能を、高圧に耐えるように設計された高価な機材ではなく、安価な機材で構成できる。
また、本発明は、前記第1方向切換弁が、パイロット圧を相反する方向から受ける第1受圧部および第2受圧部とを有し、前記作動遅延手段が、前記第1走行用方向切換弁の作動を検出する検出手段と、前記第1方向切換弁の前記第1受圧部に接続され、前記検出手段により前記第1走行用方向切換弁の作動が検出された状態において、前記第2受圧部に前記別のアクチュエータの所定の動作を指示するパイロット圧が与えられたときに、前記第1受圧部における圧力の低下速度を遅らせるように設定した流量制御弁とを備えることを特徴とする。
このように構成した本発明では、第1走行用方向切換弁の作動が検出手段により検出されると、流量制御弁が作動する。この状態で、第1方向切換弁の第2受圧部に別のアクチュエータの所定の動作を指示するパイロット圧が作用すると、この第1方向切換弁の第1受圧部における圧力の低下速度が流量制御弁によって遅らされる。これにより、第1方向切換弁の作動が遅れ、第1油圧ポンプから別のアクチュエータに分配される圧油の流量の増加速度が遅くなり、同時に、第1油圧ポンプから第1走行用アクチュエータに供給される圧油の流量の減少速度も遅くなる。この結果、第1走行用アクチュエータを含む走行単独動作から、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行と別のアクチュエータの動作との複合動作へ移行するときの、走行速度の急激な低下を防止できる。
また、本発明は、前記第1方向切換弁が、パイロット圧を相反する方向から受ける第1受圧部および第2受圧部を有し、前記作動遅延手段が、前記第1走行用方向切換弁の作動を検出する検出手段と、前記第1方向切換弁の前記第2受圧部に接続され、前記検出手段により前記第1走行用方向切換弁の作動が検出された状態において、前記第2受圧部に前記別のアクチュエータの所定の動作を指示するパイロット圧が与えられたときに、この第2受圧部における圧力の上昇を遅らせるように設定した流量制御弁とを備えることを特徴とする。
このように構成した本発明では、第1走行用方向切換弁の作動が検出手段により検出されると、流量制御弁が作動する。この状態では、第1方向切換弁の第2受圧部にパイロット圧が与えられたときに、この第2受圧部における圧力の上昇が流量制御弁によって遅らされる。これにより、第1方向切換弁の作動が遅れ、第1油圧ポンプから別のアクチュエータに分配される圧油の流量の増加速度が遅くなり、同時に、第1油圧ポンプから第1走行用アクチュエータに供給される圧油の流量の減少速度も遅くなる。この結果、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行単独動作から、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行と別のアクチュエータの動作との複合動作へ移行するときの、走行速度の急激な低下を防止できる。
また、本発明は、前記別のアクチュエータがアームシリンダからなり、前記所定の動作がアームクラウドであることを特徴とする。
このように構成した本発明では、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行単独動作から、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行とアームクラウドとの複合動作への移行時における走行速度の低下を防止できる。つまり、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行単独動作から、第1走行用アクチュエータの動作を含む走行とアームクラウドとの複合動作へ移行時に、走行速度の低下幅が特に大くなるが、本発明では、このときの走行速度の急激な低下を防止することができる。
以上で説明したように、本発明によれば、作動遅延手段が第1方向切換弁の動作を制御するものなので、作動遅延手段を、高圧に耐えるように設計された高価な機材ではなく、安価な機材で構成できる。この結果、走行単独動作から走行を含む複合動作への移行時における走行速度の急激な低下を防止する機能を、安い費用で後付けできる。
以下で本発明の建設機械の油圧制御回路の一実施形態を図1を用いて説明する。
図1は、本発明の建設機械の油圧制御回路の一実施形態を示す油圧回路図である。
本実施形態は、建設機械、例えば油圧ショベルに備えられ、図1に示すように、エンジン5により駆動される第1油圧ポンプ41および第2油圧ポンプ61から吐出される圧油によって、複数のアクチュエータ、例えば、一対の走行用アクチュエータ、すなわち第1,第2走行モータ1,2と、アームシリンダ3と、ブームシリンダ4とを駆動するための油圧制御回路である。なお、油圧ショベルには、バケットシリンダおよび旋回モータと、これらのバケットシリンダおよび旋回モータを駆動するための油圧回路が設けられているが、本実施形態では、説明を簡単にするために省略してある。
第1油圧ポンプ41は、押し退け容積を変化させるために傾転する斜板41aを備える可変容量型油圧ポンプである。この第1油圧ポンプ41には、ポンプレギュレータ23を付設してある。ポンプレギュレータ23は、斜板41aの傾転角を調節するサーボアクチュエータ23aと、パイロットポンプ6からサーボアクチュエータ23aに供給される圧力を制御する制御弁23bとを備えている。同様に、第2油圧ポンプ61は、押し退け容積を変化させるために傾転する斜板61を備える可変容量型油圧ポンプである。この第2油圧ポンプ61には、ポンプレギュレータ24を付設してある。このポンプレギュレータ24は、斜板61aの傾転角を調節するサーボアクチュエータ24aと、パイロットポンプ6からサーボアクチュエータ24aに供給される圧力を制御する制御弁24bとを備えている。
また、本実施形態は、第1走行モータ1、第2走行モータ2、アームシリンダ3、ブームシリンダ4のそれぞれに供給する圧油の流量を制御するオープンセンタ型の複数の方向切換弁を備えている。すなわち、第1走行モータ1は第1走行用方向切換弁45と接続してあり、第2走行モータ2は第2走行用方向切換弁65と接続してあり、アームシリンダ3はアーム用第1方向切換弁43およびアーム用第2方向切換弁63と接続してあり、ブームシリンダ4はブーム用第1方向切換弁44およびブーム用第2方向切換弁64と接続してある。
また、本実施形態は、第1走行用方向切換弁45と、第1,第2走行モータ1,2とは別のアクチュエータ、すなわちアーム用第1方向切換弁43と、ブーム用第1方向切換弁44とからなる第1方向切換弁グループを、第1油圧ポンプ41に接続した第1油圧回路40を備えている。この第1油圧回路40では、アーム用第1方向切換弁43、ブーム用第1方向切換弁44、第1走行用方向切換弁45を、この順番で、第1油圧ポンプ41の吐出管路42の上流から下流にタンデムに接続してある。つまり、第1油圧ポンプ41から吐出される圧油が、第1走行用方向切換弁45よりもアーム用第1方向切換弁43およびブーム用第1方向切換弁44に優先的に供給されるようにしてある。
また、この第1油圧回路40では、アーム用第1方向切換弁43、ブーム用第1方向切換弁44、および第1走行用方向切換弁45を、第1油圧ポンプ41に対して互いにパラレルに接続してある。すなわち、各方向切換弁43〜45は、アーム用第1方向切換弁43の上流で吐出管路42から分岐したパラレル管路46と、このパラレル管路46から分岐した管路47〜49のそれぞれとにより第1油圧ポンプ41に接続してある。つまり、第1油圧ポンプ41から吐出される圧油が、アーム用第1方向切換弁43、ブーム用第1方向切換弁44、および第1走行用方向切換弁45に分配されるようにしてある。
また、本実施形態は、第2走行用方向切換弁63、アーム用第2方向切換弁64およびブーム用第2方向切換弁65からなる第2方向切換弁グループを、第2油圧ポンプ61に接続した第2油圧回路60を備えている。この第2油圧回路60では、第2走行用方向切換弁63、アーム用第2方向切換弁64およびブーム用第2方向切換弁65を、この順番で、第2油圧ポンプ61の吐出管路62の上流から下流にタンデムに接続してある。つまり、第2油圧ポンプ61から吐出される圧油がブーム用第2方向切換弁64およびアーム用第2方向切換弁65よりも第2走行用方向切換弁63に優先的に供給されるようにしてある。
また、この第2油圧回路60では、第2走行用方向切換弁63とブーム用第2方向切換弁64の間と、ブーム用第2方向切換弁64とアーム用第2方向切換弁65の間とを、管路66によって接続してある。
また、本実施形態では、第2油圧ポンプ61の吐出管路62に、第2油圧ポンプ61と第1走行用方向切換弁45の入力ポートとを接続する分岐管路80を設けてある。この分岐管路80には、開閉弁81を設けてある。この開閉弁81は、後述するシャトル弁18により選択されるパイロット圧を受けて閉位置から開位置に切り換わるようにしてある。
また、本実施形態は、第1走行用方向切換弁45の一対の第1,第2受圧部45a,45bに相反するパイロット圧A,Bを与えるための第1走行用操作装置10を備えている。この第1走行用操作装置10は、操作レバー10lにより操作される一対のパイロット弁10a,10bを備えている。パイロット弁10aは、操作レバーの操作に応じて、パイロットポンプ6から供給される圧油からパイロット圧Aを生成するものである。パイロット弁10bは、操作レバー10lの操作に応じて、パイロットポンプ6から供給される圧油からパイロット圧Bを生成するものである。
また、本実施形態は、ブーム用第1方向切換弁44の一対の第1,第2受圧部44c,44dに相反するパイロット圧C,Dを与えるとともに、第2方向切換弁64の一対の第1,第2受圧部64c,64dに相反するパイロット圧C,Dを与えるためのブーム用操作装置11を備えている。このブーム用操作装置11は、操作レバー11lにより操作される一対のパイロット弁11c,11dを備えている。パイロット弁11cは、操作レバー11lの操作に応じて、パイロットポンプ6から供給される圧油からパイロット圧Cを生成するものである。パイロット弁11dは、操作レバー11lの操作に応じて、パイロットポンプ6から供給される圧油からパイロット圧Dを生成するものである。
また、本実施形態は、アーム用第1方向切換弁43の一対の第1,第2受圧部43e,43fに相反するパイロット圧E,Fを与えるとともに、第2方向切換弁65の一対の第1,第2受圧部65e,65fに相反するパイロット圧E,Fを与えるためのアーム用操作装置12を備えている。このアーム用操作装置12は、操作レバー12lにより操作される一対のパイロット弁12e,12fを備えている。パイロット弁12eは、操作レバー12lの操作に応じて、パイロットポンプ6から供給される圧油からパイロット圧Eを生成するものである。パイロット弁12fは、操作レバー12lの操作に応じて、パイロットポンプ6から供給される圧油からパイロット圧Fを生成するものである。
また、本実施形は、第2走行用方向切換弁63の一対の第1,第2受圧部63g,63hに相反するパイロット圧G,Hを与えるための第2走行用操作装置13とを備えている。この第2走行用操作装置13は、操作レバー13lにより操作される一対のパイロット弁13g,13hを備えている。パイロット弁13gは、操作レバー13lの操作に応じて、パイロットポンプ6から供給される圧油からパイロット圧Gを生成するものである。パイロット弁13hは、操作レバー13lの操作に応じて、パイロットポンプ6から供給される圧油からパイロット圧Hを生成するものである。
また、本実施形態は、パイロット圧A,Bのいずれれか大きい方を選択するシャトル弁14と、パイロット圧C,Dのいずれか大きい方を選択するシャトル弁15と、パイロット圧E,Fのいずれか大きい方を選択するシャトル弁16と、パイロット圧G,Hのいずれか大きい方を選択するシャトル弁17とを備えている。また、シャトル弁15により選択されるパイロット圧およびシャトル弁16により選択されるパイロット圧のいずれか大きい方を選択するシャトル弁18を備えている。また、このシャトル弁18により選択されるパイロット圧およびシャトル弁14により選択されるパイロット圧のいずれか大きい方を選択するシャトル弁20と、シャトル弁18により選択されるパイロット圧およびシャトル弁17により選択されるパイロット圧のいずれか大きい方を選択するシャトル弁21とを備えている。
シャトル弁18により選択されるパイロット圧は、上述したように、開閉弁81の受圧部に作用するようにしてある。また、シャトル弁20により選択されるパイロット圧は、ポンプレギュレータ23に備えられる制御弁23bの受圧部に作用するようにしてある。シャトル弁21により選択されるパイロット圧は、ポンプレギュレータ24に備えられる制御弁24bの受圧部に作用するようにしてある。
なお、図1において、7は、第1油圧ポンプ41および第2油圧ポンプ61の最大吐出圧を規定するメインリリーフ弁である。8は、パイロットポンプの最大吐出圧を規定するパイロットリリーフ弁である。9は、第1油圧ポンプ41および第2油圧ポンプ61に吸上げられる作動油を蓄えるとともに、戻り油を回収する作動油タンクである。
特に、本実施形態では、第1走行用方向切換弁40が作動しているとき、第1方向切換弁、例えば、アーム用第1方向切換弁43の作動を遅らせる作動遅延手段を備えている。
この作動遅延手段は、第1走行用方向切換弁45および第2走行用方向切換弁63の一方の作動を検出する検出手段、すなわちシャトル弁19と、このシャトル弁19により第1走行用方向切換弁45の作動が検出されたときに、アーム用第1方向切換弁43の受圧部43eにおける圧力の低下速度が遅れるように設定した流量制御弁、すなわちショックレスバルブ90を備えている。
シャトル弁19は、第1走行用操作装置10から出力されるパイロット圧AまたはB、および、第2走行用操作装置13から出力されるパイロット圧GまたはHのうちの大きいパイロット圧を選択して、ショックレスバルブ90に作用させるものである。すなわち、シャトル弁19により選択されたパイロット圧は、第1走行用方向切換弁45の作動または第2走行用方向切換弁63の作動を検出したことを示す検出信号、および、ショックレスバルブ90を作動させる作動信号として機能する。
ショックレスバルブ90は、アーム用操作装置12のパイロット弁12eの出力ポートと、アーム用第1方向切換弁43の第1受圧部43eとの間、すなわち、アームダンプを指示するパイロット圧E(アームダンプ信号)をアーム用第1方向切換弁43の第1受圧部43eに与えるためのアームダンプ信号通路94に設けてある。このショックレスバルブ90は、シャトル弁19により選択されるパイロット圧を受ける受圧部90cとを備えており、この受圧部90cでパイロット圧を受けると、アームダンプ信号通路94を全開させる開位置90aから、第1受圧部43eからパイロット弁12eに戻る戻り油を絞る絞り位置90aに切り換わるようにしてある。
このショックレス90は、絞り位置90aに切り換わったときに、アーム用第1方向切換弁43の第1受圧部43eからパイロット弁12eへの戻り油を安定的に絞るショックレス機構部を備えている。このショックレス機構部は、アームダンプ信号通路94における戻り油の流れを阻止するチェック弁91と、このチェック弁とパラレルに設けられ戻り油を絞る絞り部93と、この絞り部93を通過する戻り油の流量が安定するように、チェック弁91の前後の差圧に応じて絞り部93に供給する圧油の流量を調整する圧力補償弁92とを備えている。
このように構成した本実施形態は、次のように動作する。
<走行単独動作時>
油圧ショベルを走行、例えば前進させる際、第1走行用操作装置10および第2走行用操作装置13の両方の操作レバー10l、13lが油圧ショベルの前進に対応する方向に傾倒操作される。
このとき、第1走行用操作装置10において、例えば操作レバー10lによりパイロット弁10aが操作され、このパイロット弁10aからパイロット圧Aが出力される。そして、このパイロット圧Aが第1走行用方向切換弁45の第1受圧部45aに作用すると、第1走行用方向切換弁45が、図1に示す中立状態から左側の位置に切り換わる。つまり、第1走行用方向切換弁45によって、吐出管路42と第1走行モータ1の間に、油圧ショベルの前進に対応する回転方向に第1走行モータ1を回転させるための油通路が形成され、この油通路によって第1油圧ポンプ41からの圧油が第1走行モータ1に導かれる。これにより、第1走行モータ1は、油圧ショベルの前進に対応する回転方向に回転する。
また、パイロット圧Aは、上述のように第1走行用方向切換弁45に作用する一方で、シャトル弁14,20に導かれて、ポンプレギュレータ23の制御弁23bに作用する。すると、制御弁23bがパイロット圧Aの大きさに応じて切り換わり、パイロットポンプ6からサーボアクチュエータ23aに作用する圧力が調節され、この調節された圧力に応じてサーボアクチュエータ23aが駆動する。これにより、第1油圧ポンプ41の斜板41aの傾転角が、操作レバー10lの操作量に応じた傾転角に調節される。つまり、第1油圧ポンプ41が、操作レバー10lの操作量に応じた流量の圧油を吐出する。
同様に、第2走行用操作装置13において、例えば操作レバー13lによりパイロット弁13hが操作され、このパイロット弁13hからパイロット圧Hが出力される。そして、このパイロット圧Hが第2走行用方向切換弁63の第2の受圧部63hに作用すると、第2走行用方向切換弁63が、図1に示す中立状態から右側の位置に切り換わる。つまり、第2走行用方向切換弁63によって、吐出管路62と第2走行モータ2の間に、油圧ショベルの前進に対応する回転方向に第2走行モータ2を回転させるための油通路が形成され、この油通路によって第2油圧ポンプ61からの圧油が第2走行モータ2に導かれる。これにより、第2走行モータ2は、油圧ショベルの前進に対応する回転方向に回転する。
また、パイロット圧Hは、上述のように第2走行用方向切換弁63に作用する一方で、シャトル弁17,21に導かれて、ポンプレギュレータ24の制御弁24bに作用する。すると、制御弁24bがパイロット圧Hの大きさに応じて切り換わり、パイロットポンプ6からサーボアクチュエータ24aに作用する圧力が調節され、この当接された圧力に応じてサーボアクチュエータ24aが駆動する。これにより、第2油圧ポンプ61の斜板61aの傾転角が、操作レバー13lの操作量に応じた傾転角に調節される。つまり、第2油圧ポンプ61が、操作レバー13lの操作量に応じた流量の圧油を吐出する。
また、今は、走行単独動作を意図して、第1走行用操作装置10と第2走行用操作装置13の操作のみが行われ、ブーム用操作装置11とアーム用操作装置12の操作は行われないので、ブーム用操作装置11によるパイロット圧CまたはDの出力、および、アーム用操作装置12によるパイロット圧EまたはFの出力は行われない。したがって、パイロット圧が開閉弁81に作用しないので、開閉弁81が作動せずに図1に示す閉位置に保持されており、第2油圧ポンプ61と第1走行用方向切換弁45との間は遮断されている。これにより、走行単独動作時は、第2油圧ポンプ61から第1走行用方向切換弁45への圧油の分配は行われず、第2油圧ポンプ61から吐出される圧油の全流量が第2走行用方向切換弁63を介して第2走行モータ2に供給され、第1油圧ポンプ41から吐出される圧油の全流量が第1走行用方向切換弁45を介して第1走行モータ1に供給される。
<走行単独動作からアームクラウドの複合動作への移行時>
上述のようにして走行が単独で行われている状態で、アーム用操作装置12の操作レバー12lによりパイロット弁12fが操作されると、パイロット弁12fからアームクラウドを指示するパイロット圧Fが出力される。そして、このパイロット圧Fがアーム用第1方向切換弁43の第2受圧部43fに作用すると、アーム用第1方向切換弁43が図1に示す中立状態から左側の位置に切り換わる。つまり、吐出管路42とアームシリンダ3との間に、アーム用第1方向切換弁43によってアームシリンダ3を伸張させるための油通路が形成され、この油通路によって第1油圧ポンプ41からの圧油がアームシリンダ3に導かれる。これにより、アームシリンダ3が伸張し、アームクラウドが行われる。
また、パイロット圧Fは、上述のようにアーム用第1方向切換弁43に作用する一方で、シャトル弁16,18に導かれて、開閉弁81に作用する。すると、開閉弁81が開位置に切り換わり、分岐管路80が開通する。これにより、第2油圧ポンプ61と第1走行用方向切換弁45が連通し、第2油圧ポンプ61から吐出される圧油が第2走行モータ2と第1走行モータ1に分配される。
また、パイロット圧Fは、アーム用第1方向切換弁43および開閉弁81のそれぞれに作用する一方で、シャトル弁20,21のそれぞれにも導かれる。そして、シャトル弁20ではパイロット圧A,Fのいずれか大きい方が選択され、シャトル弁21ではパイロット圧H,Fのいずれか大きい方が選択される。
シャトル弁20により選択されたパイロット圧は、ポンプレギュレータ23の制御弁23bに作用する。すると、このパイロット圧の大きさに応じて制御弁23bが切り換わり、パイロットポンプ6からサーボアクチュエータ23aに供給される圧力が調節され、この調節された圧力に応じてサーボアクチュエータ23aが駆動する。これにより、第1油圧ポンプ41の斜板41aの傾転角が、操作レバー10lまたは12lの操作量に応じた傾転角に調節される。つまり、第1油圧ポンプ41が、操作レバー10lまたは12lの操作量に応じた流量の圧油を吐出する。そして、第1油圧ポンプ41から吐出された圧油は、上述したように、第1走行モータ1およびアームシリンダ3に分配される。
同様に、シャトル弁21により選択されたパイロット圧は、ポンプレギュレータ24の制御弁24bに作用する。すると、このパイロット圧の大きさに応じて制御弁24bが切り換わり、パイロットポンプ6からサーボアクチュエータ24aに供給される圧力が調節され、この調節された圧力に応じてサーボアクチュエータ24aが駆動する。これにより、第2油圧ポンプ61の斜板61aの傾転角が、操作レバー13lまたは12lの操作量に応じた傾転角に調節される。つまり、第2油圧ポンプ61が、操作レバー13lまたは12lの操作量に応じた流量の圧油を吐出する。そして、第2油圧ポンプ61から吐出された圧油は、上述したように、第1走行モータ1と第2走行モータ2に分配される。
<走行速度の急激な低下の防止>
特に本実施形態では、上述のようにして第1走行モータ1の動作を含む走行単独動作から第1走行モータ1の動作を含む走行とアームクラウドの複合動作へ移行する際に、ショックレスバルブ90により、走行速度の急激な低下が防止される。
つまり、上述したように第1走行用方向切換弁45を作動させるパイロット圧A、および、第2走行用方向切換弁63を作動させるパイロット圧Hのいずれか大きい方が、シャトル弁19により選択され、ショックレスバルブ90の受圧部90cに作用する。これにより、ショックレスバルブ90が図1に示す開位置90bから絞り位置90aに切り換わり、アーム用第1方向切換弁43の第1受圧部43eからパイロット弁12eの戻り油を絞り可能な状態に保持される。
そして、このようにショックレスバルブ90が作動した状態で、上述したようにアームクライドを指示するためのパイロット圧Fがアーム用第1方向切換弁43の第2受圧部43fに作用すると、第1受圧部43eからパイロット弁12eを介して作動油タンクに戻る戻り油が、ショックレスバルブ90によって絞られる。
つまり、ショックレスバルブ90では、アームダンプ信号通路94における戻り油の流れがチェック弁91によって規制され、これにより、戻り油が絞り部93に導かれて絞られる。このとき、圧力補償弁92によって、チェック弁91の前後の差圧に応じて絞り部93に供給される圧油の流量が調整され、これにより、戻り油が安定的に絞られる。
このようにしてアーム用第1方向切換弁43の第1受圧部43eからの戻り油が絞られると、この第1受圧部43eにおける圧力の低下速度が遅くなり、アーム用第1方向切換弁43の作動が遅れる。これにより、アーム用第1方向切換弁43を介して第1油圧ポンプ41からアームシリンダ3に分配される流量の増加が遅くなり、同時に、第1油圧ポンプ41から第1走行モータ1に供給される圧油の流量の減少速度も遅くなる。この結果、第1走行モータ1の動作を含む走行単独動作から第1走行モータ1の動作を含む走行とアームクラウドの複合動作へ移行するときの走行速度の急激な低下を防止できる。
本実施形態によれば、次の効果が得られる。
本実施形態では、作動遅延手段、すなわち、シャトル弁19およびショックレスバルブ90がパイロット圧の信号通路に設けれる機材であって高圧に耐えるように設計された高価な機材ではないので、安価に構成できる。この結果、第1走行モータ1を含む走行単独動作から第1走行モータ1を含む走行とアームクラウドの複合動作への移行時における走行速度の急激な低下を防止する機能を、安い費用で後付けできる。
なお、上述した実施形態では、作動遅延手段のショックレスバルブ90を、パイロット圧Eをアーム用第1方向切換弁43の第1受圧部43eに導くアームダンプ信号通路94に設け、ショックレスバルブ90によりアーム用第1方向切換弁43の第1受圧部43eからの戻り油を絞るようにしたが、本発明はこれに限るものではない。つまり、パイロット圧Fをアーム用第1方向切換弁43の第2受圧部43fに導くアームクラウド信号通路に、ショックレスバルブを設け、このショックレスバルブにより第2受圧部43fに作用するパイロット圧油を絞るようにしてもよい。
この場合のショックレスバルブは、例えば、アームクラウド信号通路におけるパイロット弁12fから第2受圧部43fに向かうパイロット圧油の流れを阻止するチェック弁と、このチェック弁とパラレルに設けられパイロット圧油を絞る絞り部と、この絞り部を通過するパイロット圧油の流量が安定するように、チェック弁の前後の差圧に応じて絞り部に供給するパイロット圧油の流量を調整する圧力補償弁とを備えている。
そして、このショックレスバルブを含む作動遅延手段では、第2受圧部43fにおける圧力の上昇速度を遅らせることにより、アーム用第1方向切換弁43の作動を遅らせることができる。この結果、上述した実施形態と同様に、第1走行モータ1の動作を含む走行単独動作から第1走行モータ1の動作を含む走行とアームクラウドの複合動作へ移行するときの走行速度の急激な低下を防止できる。また、この作動遅延手段も、パイロット圧を導く信号通路に設けられるものなので、安価に構成できる。
また、上述した実施形態では、第1走行モータ1の動作を含む走行単独動作から第1走行モータを含む走行とアームクラウドとの複合動作への移行時における走行速度の急激な低下を防止できるように構成にした。このように構成したのは、第1走行モータ1の動作を含む走行単独から第1走行モータ1の動作を含む走行とアームクラウドとの複合動作への移行時において特に走行速度の大幅な低下が生じるからである。しかし、本発明はこれに限るものではなく、第1走行モータ1の動作を含む走行単独動作から、第1走行モータを含む走行とアームクラウドとの複合動作への移行時に加えて、第1走行モータを含む走行とアームダンプ、ブーム上げ、ブーム下げのぞれぞれとの複合動作への移行時における走行速度の急激な低下を防止する構成にしてもよい。
本発明の建設機械の油圧制御回路の一実施形態を示す油圧回路図である。
符号の説明
1 第1走行モータ(第1走行用アクチュエータ)
2 第2走行モータ(第2走行用アクチュエータ)
3 アームシリンダ(別のアクチュエータ)
4 ブームシリンダ
10 第1走行用操作装置
11 ブーム用操作装置
12 アーム用操作装置
13 第2走行用操作装置
19 シャトル弁(作動遅延手段)
40 第1油圧回路
41 第1油圧ポンプ
42 吐出管路
43 アーム用第1方向切換弁
44 ブーム用第1方向切換弁
45 第1走行用方向切換弁
46 パラレル管路
47 管路
48 管路
49 管路
60 第2油圧回路
61 第2油圧ポンプ
62 吐出管路
63 第2走行用方向切換弁
64 ブーム用第2方向切換弁
65 アーム用第2方向切換弁
80 分岐管路
81 開閉弁
90 ショックレスバルブ(作動遅延手段)
94 アームダンプ信号通路

Claims (4)

  1. 一対の第1,第2走行用アクチュエータを含む複数のアクチュエータを第1油圧ポンプおよび第2油圧ポンプにより駆動する油圧制御回路であって、
    前記第1走行用アクチュエータへの圧油の流れを制御する第1走行用方向切換弁と、前記第1,第2走行用アクチュエータとは別のアクチュエータへの圧油の流れを制御する第1方向切換弁とを含み、前記第1走行用方向切換弁よりも前記第1方向切換弁に優先的に圧油が供給されるように、前記第1方向切換弁が前記第1走行用方向切換弁よりも上流で前記第1油圧ポンプに接続され、前記第1走行用方向切換弁および前記第1方向切換弁が前記第1油圧ポンプに対し互いにパラレルに接続された第1油圧回路と、
    前記第2走行用アクチュエータへの圧油の流れを制御する第2走行用方向切換弁と、前記別のアクチュエータへの圧油の流れを制御する第2方向切換弁とを含み、前記第2方向切換弁よりも前記第2走行用方向切換弁に優先的に圧油を供給されるように、前記第2走行用方向切換弁が前記第2方向切換弁よりも上流で前記第2油圧ポンプに接続された第2油圧回路と、
    前記第2油圧ポンプの吐出管路から分岐し、この第2油圧ポンプと前記第1走行用方向切換弁の入力ポートとを接続する分岐管路と、
    この分岐管路に設けられ、前記第1方向切換弁が作動したときに、この分岐管路を開通させる開閉弁とを備える建設機械の油圧制御回路において、
    前記第1走行用方向切換弁が作動しているときに、前記第1方向切換弁の作動を遅らせる作動遅延手段を設けたことを特徴とする建設機械の油圧制御回路。
  2. 前記第1方向切換弁が、パイロット圧を相反する方向から受ける第1受圧部および第2受圧部とを有し、
    前記作動遅延手段が、前記第1走行用方向切換弁の作動を検出する検出手段と、
    前記第1方向切換弁の前記第1受圧部に接続され、前記検出手段により前記第1走行用方向切換弁の作動が検出された状態において、前記第2受圧部に前記別のアクチュエータの所定の動作を指示するパイロット圧が与えられたときに、前記第1受圧部における圧力の低下速度を遅らせるように設定した流量制御弁とを備えることを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧制御回路。
  3. 前記第1方向切換弁が、パイロット圧を相反する方向から受ける第1受圧部および第2受圧部を有し、
    前記作動遅延手段が、前記第1走行用方向切換弁の作動を検出する検出手段と、
    前記第1方向切換弁の前記第2受圧部に接続され、前記検出手段により前記第1走行用方向切換弁の作動が検出された状態において、前記第2受圧部に前記別のアクチュエータの所定の動作を指示するパイロット圧が与えられたときに、この第2受圧部における圧力の上昇を遅らせるように設定した流量制御弁とを備えることを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧制御回路。
  4. 前記別のアクチュエータがアームシリンダからなり、前記所定の動作がアームクラウドであることを特徴とする請求項2または3記載の建設機械の油圧制御回路。
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