JP3403536B2 - 建設機械の制御装置 - Google Patents

建設機械の制御装置

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JP3403536B2
JP3403536B2 JP03847095A JP3847095A JP3403536B2 JP 3403536 B2 JP3403536 B2 JP 3403536B2 JP 03847095 A JP03847095 A JP 03847095A JP 3847095 A JP3847095 A JP 3847095A JP 3403536 B2 JP3403536 B2 JP 3403536B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械の制御装置に係り、特に、ブリードオフ絞りを内蔵
する流量制御弁の切換え操作に伴って、アクチュエータ
の最大駆動圧を制御することができる建設機械の制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の建設機械の制御装置を示す
回路図である。この従来技術は、例えば油圧ショベルに
備えられる制御装置であって、同図4に示すように、原
動機1と、この原動機1によって駆動する主ポンプすな
わち可変容量型油圧ポンプ3と、油圧ポンプ3の吐出流
量を制御するポンプレギュレータ2と、油圧ポンプ3の
吐出管路101に接続したアンロード弁11、及びメイ
ンリリーフ弁10とを備えている。
【0003】また、油圧ポンプ3に対して並列に、すな
わち吐出管路101に並列に、ブームシリンダ81、ア
ームシリンダ82、旋回モータ83等のアクチュエータ
を配置してある。油圧ショベルでは、通常、他のアクチ
ュエータとして、バケットシリンダ、左右走行モータな
どを有するが、これらのアクチュエータは説明を簡単に
するために図示を省略してある。
【0004】油圧ポンプ3と、ブームシリンダ81、ア
ームシリンダ82、旋回モータ83のそれぞれを連絡す
る主管路81A,81B等には、ブームシリンダ81、
アームシリンダ82、旋回モータ83のそれぞれに供給
される圧油の流れを制御する流量制御弁41,42,4
3を配置してある。流量制御弁41は、例えば操作レバ
ー91により手動操作される流量制御弁であり、メータ
イン絞り41A、メータアウト絞り41C、及び、これ
らのメータイン絞り41A、メータアウト絞り41Cの
それぞれの下流を接続するブリードオフ管路81Cに設
けたブリードオフ絞り41Bを内蔵している。同様に、
流量制御弁42,43も、操作レバー92,93により
手動操作される流量制御弁であり、メータイン絞り42
A,43A、メータアウト絞り42C,43C、及び、
ブリードオフ絞り42B,43Bを内蔵している。な
お、流量制御弁41,42,43のそれぞれの戻り側通
路とタンクとは、タンク連通管路100で接続されてい
る。したがって上述したブリードオフ管路81C等も、
実質的にタンク連通管路100に接続された状態にあ
る。
【0005】上述した流量制御弁41,42,43のそ
れぞれには、ブームシリンダ81、アームシリンダ8
2、旋回モータ83のそれぞれの負荷圧を検出する負荷
圧検出管路61,62,63を接続してある。これらの
負荷圧検出管路61,62,63で検出される負荷圧の
うちの最大負荷圧Lmaxが、最大負荷圧検出管路7を
介してポンプレギュレータ2の一方のパイロット室に与
えられる。このポンプレギュレータ2の他方のパイロッ
ト室には、ポンプ吐出圧検出管路5を介して検出される
ポンプ吐出圧Pdが与えられる。すなわち、ポンプレギ
ュレータ2は、ポンプ吐出圧Pdと最大負荷圧Lmax
との差圧であるロードセンシング差圧によって制御さ
れ、このロードセンシング差圧が一定(目標差圧Δ
LS)となるように油圧ポンプ3の吐出量を決定する。
【0006】この従来技術は、ブームシリンダ81、ア
ームシリンダ82、旋回モータ83のそれぞれに供給さ
れる流量は、基本的には互いに他のアクチュエータの負
荷圧の変動の影響を受けず、自己の流量制御弁41,4
2,43の開口面積に基づいて決められる。これによ
り、ブームシリンダ81、アームシリンダ82等の複合
操作が可能なロードセンシングシステムが形成される。
【0007】また、各流量制御弁41,42,43に
は、ブリードオフ絞り41B,42B,43Bを内蔵さ
せてあることから、操作レバー91,92,93の操作
量に応じて、各アクチュエータの最大駆動圧を制御する
ことができる。
【0008】例えば、ブームシリンダ81において説明
すれば、 ・流量制御弁41のメータイン絞り41Aの開口面積を
A1, ・流量制御弁41のブリードオフ絞り41Bの開口面積
をB1, ・ロードセンシング目標差圧を前述のようにΔPLS, ・粘性、重力を含む圧油の流量係数をC, ・油圧ポンプ3から流量制御弁41のメータイン絞り4
1Aに供給されるメータインの流量をQA1, ・流量制御弁41のブリードオフ絞り41B,ブリード
オフ管路81Cを介してタンクに流れるブリードオフ流
量をQB1, ・ブームシリンダ81の負荷圧をPL1, ・ブームシリンダ81に供給される流量をQI1とする
と、 QA1=C・A1√(ΔPLS) QB1=C・B1√(ΔPL1) QI1=QA1−QB1=C・A1√(ΔPLS)−C・B1√
(ΔPL1) の式が成り立つ。
【0009】流量制御弁41の操作レバー91の操作量
とメータイン絞り41Aの開口面積A1との関係は、図
5に示すように操作量の増加に伴って開口面積が増大
し、フル操作位置で最大となる関係となっており、流量
制御弁41の操作レバー91の操作量とブリードオフ絞
り41Bの開口面積B1との関係は、図6に示すよう
に、操作量の増加に伴って開口面積が減少し、フル操作
位置で開口面積がゼロ、すなわちブリードオフ流量がゼ
ロとなる関係となっている。
【0010】ブームシリンダ81の駆動圧は、上述の式
で示すメータイン流量QA1とブリードオフ流量QB1とを
バランスさせるように流量制御弁41を操作することに
より、図7に示すように、操作量の増加に伴って増大
し、フル操作位置で最大駆動圧となり、オペレータが制
御することができる。
【0011】以上の式、及び図5,6,7に示す関係
は、アームシリンダ82等の他のアクチュエータであっ
ても同様に成り立つ。
【0012】上述のように、図4に示す従来技術では、
ブリードオフ絞り41B,42B,43Bを流量制御弁
41,42,43のそれぞれに内蔵させたことにより、
ブームシリンダ81、アームシリンダ82、旋回モータ
83等の駆動圧も、操作レバー91,92,93等の操
作により制御でき、慣性の大きな旋回体をゆっくりと旋
回させる微操作(ハーフ操作)や、慣性の大きなブーム
の振動を生じさせない微操作(ハーフ操作)を実現させ
ることができ、これに伴って旋回体を介しておこなわれ
るつり荷作業の作業精度の向上、ブームの回動を介して
おこなわれる掘削作業の作業精度の向上など、良好な作
業性を得ることができる。
【0013】なお、この種の建設機械の制御装置に相当
する公知技術としては、特開昭61−88002号公
報、特開平1−274866号公報、特開平3−524
02号公報に記載のものがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した図
4に示す従来技術では、油圧ポンプ3の吐出可能流量と
ブームシリンダ81、アームシリンダ82、旋回モータ
等のアクチュエータの複合操作時の要求流量との関係、
及び微操作(ハーフ操作)とフル操作の複合操作に伴う
問題がある。
【0015】2つのアクチュエータ、例えばブームシリ
ンダ81、アームシリンダ82の複合操作にあって、共
に微操作(ハーフ操作)である場合には、これらのブー
ムシリンダ81、アームシリンダ82の要求流量が少な
く、したがつてアクチュエータ要求流量よりも油圧ポン
プ3の吐出可能流量の方が大きいのが普通であり、良好
な微操作(ハーフ操作)性を確保し得る。
【0016】しかしながら、アクチュエータの中でフル
操作させるものと微操作(ハーフ操作)させるものとが
混在するような複合操作が実施されるとき、例えば掘削
作業に際して、負荷圧が高くなるアームシリンダ82を
フル操作し、負荷圧が比較的低くなるブームシリンダ8
1を微操作(ハーフ操作)する複合操作が実施されるよ
うなときには、アクチュエータ要求流量の方が油圧ポン
プ3の吐出可能流量よりも大きくなることが起り得る。
このような場合、ブームシリンダ81の微操作に伴って
ブリードオフ流量分だけ、油圧ポンプ3から吐出される
流量を既に無駄に捨てている状況にもかかわらず、相対
的に油圧ポンプ吐出可能流量が不足することになること
から、特に高負荷圧側となるアームシリンダ81への供
給流量が減少し、このアームシリンダ81の作動速度が
低下し、これにより作業能率の低下を招いてしまう。
【0017】このようなことは、例えばブームを上げる
ようにブームシリンダ81をフル操作するとともに、ア
ームをわずかに動かすためにアームシリンダ82を微操
作する複合操作を実施する場合にも生じ、このとき高負
荷圧側を形成するブームシリンダ81への流量が減少
し、ブームの上がり量の低下による作業能率の低下を招
いてしまう。
【0018】このように、図4に示す従来技術では、フ
ル操作されるアクチュエータと微操作(ハーフ操作)さ
れるアクチュエータとの複合操作に際して、駆動圧制御
のためにはやむおえないが、微操作に伴うブリードオフ
流量分だけタンクに捨てており、その一方、特に、高負
荷側となるフル操作されるアクチュエータへの供給流量
の不足を生じ、このため作業能率が低下する問題があっ
た。
【0019】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、フル操作される
アクチュエータと微操作(ハーフ操作)されるアクチュ
エータとの複合操作に際して、微操作に伴うブリードオ
フ流量を少なくすることができる建設機械の制御装置を
提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る発明は、原動機と、この原
動機によって駆動する主油圧ポンプと、この主油圧ポン
プから吐出される圧油により駆動する複数のアクチュエ
ータと、これらのアクチュエータのそれぞれに対応して
設けられ、上記主油圧ポンプから上記アクチュエータに
供給される圧油の流れを制御するとともに、内部にブリ
ードオフ絞りを有する流量制御弁とを備え、これらの流
量制御弁の切換え操作に伴って上記アクチュエータの最
大駆動圧の制御が可能な建設機械の制御装置において、
上記ブリードオフ絞りとタンクとを接続する管路に、上
記主油圧ポンプの吐出圧と、上記アクチュエータの負荷
圧のうちの最大負荷圧との差圧であるロードセンシング
差圧の減少に相応して、開口面積を小さく変化させるブ
リードオフ制御弁を設けた構成にしてある。
【0021】
【作用】本発明の請求項1に係る発明は、上記の構成に
してあることから、フル操作されるアクチュエータと、
微操作(ハーフ操作)されるアクチュエータとの複合操
作がおこなわれるときは、操作量が最大となるフル操作
されるアクチュエータに係る流量制御弁のブリードオフ
絞りは、開口面積がゼロとなり、そのブリードオフ絞り
からタンクに流れるブリードオフ流量はなくなる。この
点については、従来技術と同じである。
【0022】そしてこのとき、アクチュエータ要求流量
が油圧ポンプの吐出可能流量よりも大きくなる事態を生
じ、これに伴って油圧ポンプの吐出流量不足によるロー
ドセンシング差圧の減少を生じ、ブリードオフ制御弁の
開口面積が小さく変化する。これにより、微操作される
アクチュエータに係る流量制御弁に内蔵されるブリード
オフ絞りは、所定の開口面積に保持され、微操作に係る
アクチュエータの駆動圧の制御を実施できるとともに、
その微操作に係るアクチュエータのブリードオフ絞りか
らタンクに流れるブリードオフ流量は、開口面積の小さ
く変化したブリードオフ制御弁により規制される。
【0023】したがって、ブリードオフ制御弁の駆動に
よりそれぞれの流量制御弁からタンクに流れるブリード
オフ流量は少なくなり、その少なくし得た流量に相応し
てアクチュエータ、特に高負荷側となるフル操作される
アクチュエータへの供給流量を、従来技術よりも増加さ
せることができる。
【0024】なお、微操作(ハーフ操作)されるアクチ
ュエータどうしの複合操作がおこなわれるときは、それ
ぞれの流量制御弁に内臓されるブリードオフ絞りは所定
の開口面積に保持され、それぞれのアクチュエータの操
作量が小さいことに伴って、ブリードオフ制御弁の開口
面積も開き気味の所定の開口面積に保持される。
【0025】したがって、それぞれのアクチュエータに
係る流量制御弁のブリードオフ絞りからブリードオフ制
御弁を経てタンクに、従来技術と同様に所定のブリード
オフ流量が流れ、これらのアクチュエータの駆動圧の制
御を実施できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の建設機械の制御装置の実施例
を図に基づいて説明する。図1は本発明の請求項1〜4
に対応する実施例を示す回路図、図2は図1に示す実施
例に備えられるブリードオフ制御弁の特性を示す図であ
る。
【0027】図1は前述した図4に対応させて描いたも
ので、例えば油圧ショベルに備えられる制御装置を示し
ている。また、この図1にあって前述した図4に示した
ものと同等のものは、同じ符号で示してある。
【0028】すなわち、この図1に示す実施例にあって
も、原動機1と、この原動機1によって駆動する主ポン
プすなわち可変容量型油圧ポンプ3と、ポンプレギュレ
ータ2と、油圧ポンプ3の吐出管路101に接続したア
ンロード弁11、及びメインリリーフ弁10とを備え、
油圧ポンプ3に対して並列に、ブームシリンダ81、ア
ームシリンダ82、旋回モータ83等のアクチュエータ
を配置してある。他のアクチュエータを形成するバケッ
トシリンダ、左右走行モータなどは、説明を簡単にする
ために図示を省略してある。
【0029】また、油圧ポンプ3と、ブームシリンダ8
1、アームシリンダ82、旋回モータ83のそれぞれを
連絡する主管路81A,81B等には、ブームシリンダ
81、アームシリンダ82、旋回モータ83のそれぞれ
に供給される圧油の流れを制御する流量制御弁41,4
2,43を配置してある。流量制御弁41,42,43
は、例えば操作レバー91,92,93により手動操作
される流量制御弁であり、それぞれメータイン絞り41
A,42A,43A、メータアウト絞り41C、42
C,43C、及び、ブリードオフ管路81C,82,8
3Cに設けたブリードオフ絞り41B,42B,43B
を内蔵している。
【0030】また、流量制御弁41,42,43のそれ
ぞれには、ブームシリンダ81、アームシリンダ82、
旋回モータ83のそれぞれの負荷圧を検出する負荷圧検
出管路61,62,63を接続してある。負荷圧検出管
路61,62,63で検出される負荷圧のうちの最大負
荷圧Lmaxが、最大負荷圧検出管路7を介してポンプ
レギュレータ2の一方のパイロット室に与えられ、この
ポンプレギュレータ2の他方のパイロット室には、ポン
プ吐出圧検出管路5を介して検出されるポンプ吐出圧P
dが与えられ、ポンプレギュレータ2は、ポンプ吐出圧
Pdと最大負荷圧Lmaxとの差圧であるロードセンシ
ング差圧によって制御され、このロードセンシング差圧
が一定(目標差圧ΔPLS)となるように油圧ポンプ3の
吐出量を決定する構成となっている。以上の構成につい
ては、前述した図4に示すものと同等である。
【0031】この実施例では特に、流量制御弁41,4
2,43のそれぞれに内蔵されるブリードオフ管路81
C,82,83Cを、チェック弁45,46,47を介
してブリードオフ接続管路111に接続してある。チェ
ック弁45,46,47のそれぞれは、ブリードオフ管
路81C,82,83Cからブリードオフ接続管路11
1への圧油の流れが許容され、ブリードオフ接続管路1
11からブリードオフ管路81C,82,83Cへの圧
油の逆流が阻止される配置にしてある。
【0032】また、ブリードオフ接続管路111の下流
とタンクとを接続する管路部分には、開口面積を所定の
大きな開口からゼロまで変化し得るブリードオフ制御弁
112を設けてある。このブリードオフ制御弁112
は、その一方のパイロット室がアクチュエータの最大負
荷圧Lmaxを導く最大負荷圧検出管路7に接続され、
他方のパイロット室がポンプ吐出圧Pdを導くポンプ吐
出圧検出管路5に接続されており、ロードセンシング差
圧(Pd−Lmax)が所定の目標差圧ΔPLSに保持さ
れているときは、大きな開口面積となり、ロードセンシ
ング差圧が減少すると開口面積は小さくなり、遂にはゼ
ロとなる。このブリードオフ制御弁2の特性は図2に示
すように設定される。
【0033】このように構成した実施例では、微操作
(ハーフ操作)どうしのアクチュエータの複合操作、例
えば微操作のブームシリンダ81と微操作のアームシリ
ンダ82との複合操作の場合には、操作レバー91,9
2の操作量は比較的小さく、したがって、油圧ポンプ3
の吐出可能流量はアクチュエータ要求流量よりも大き
く、ブームシリンダ81、アームシリンダ82に操作レ
バー91,92の操作量に応じた流量を供給でき、これ
によりロードセンシング差圧(Pd−Lmax)を所定
の目標差圧ΔPLSに保つことができ、これに伴って図2
に示すようにブリードオフ制御弁112の開口面積を大
きく保持することができる。
【0034】その一方、操作レバー91,92の操作量
に応じて流量制御弁41,42が切換え操作され、図
5,6に示すように、それぞれのメータイン絞り41
A,42A、及びブリードオフ絞り41B,42Bも半
開状態に保持される。
【0035】油圧ポンプ3から吐出される圧油は、吐出
管路101、流量制御弁41,42のメータイン絞り4
1A,42A、主管路81A等を経てブームシリンダ8
1、アームシリンダ82のそれぞれに供給され、戻り油
は主管路81B等、流量制御弁41,42のメータアウ
ト絞り41C,42Cを介してタンクに戻される。ま
た、流量制御弁41,42のメータイン絞り41A,4
2Aの下流の圧油の一部は、この流量制御弁41,42
に内蔵されるブリードオフ絞り41B,42B、チエッ
ク弁45,46、ブリードオフ接続管路111、ブリー
ドオフ制御弁112を介して、ブリードオフ流量として
タンクに戻される。
【0036】このような微操作どうしのアクチュエータ
の複合操作では、ブリードオフ流量を生じるもののブー
ムシリンダ81,アームシリンダ82には、流量制御弁
41,42のメータイン絞り41A,42Aの開口面積
に相応した比較的少ない流量が供給され、これによりブ
ームシリンダ81,アームシリンダ82を微小速度で作
動させることができ、また、ブリードオフ流量を生じさ
せるにより、前述した図7で示す比較的小さな駆動圧
に、これらのブームシリンダ81,アームシリンダ82
を制御することができる。
【0037】また例えば、フル操作のアクチュエータと
微操作(ハーフ操作)のアクチュエータの複合操作が実
施されるとき、例えば掘削作業に際して、負荷圧が高く
なるアームシリンダ82をフル操作し、負荷圧が比較的
低くなるブームシリンダ81を微操作するような複合操
作が実施されるときには、油圧ポンプ3の吐出可能流量
よりもアクチュエータ要求流量の方が大きくなる。この
ようなフル操作と微操作の複合操作時には以下のように
動作する。
【0038】すなわち、操作レバー91を微操作、操作
レバー92をフル操作することにより、流量制御弁41
がハーフストローク切換え操作され、メータイン絞り4
1A及びブリードオフ絞り41Bがそれぞれ半開状態の
開口面積に保持され、また、流量制御弁42がフルスト
ローク切換え操作され、メータイン絞り42Aが最大開
口面積に保持され、ブリードオフ絞り42Bが開口面積
ゼロに保持される。
【0039】その一方、油圧ポンプ3から吐出される流
量の不足からロードセンシング差圧(Pd−Lmax)
が減少し、図2に示すように、ブリードオフ制御弁11
2は開口面積を減少させ、遂には開口面積がゼロとなる
ように切換えられる。
【0040】したがって、流量制御弁41の制御によ
り、ブームシリンダ81の微操作を実施できるととも
に、この流量制御弁41のブリードオフ絞り41Bが開
いているにもかかわらず、ブリードオフ制御弁112が
閉じていることにより、ブリードオフ絞り41Bからタ
ンクへのブリードオフ流量は生じることがなく、そのブ
リードオフ流量に相当する流量が、特に、高負荷圧側を
形成するフル操作されるアームシリンダ82への増量分
として供給される。これにより、アームシリンダ82の
作動速度の低下を抑制することができる。
【0041】このように、本実施例にあっては、従来技
術と同様に微操作時のアクチュエータの駆動圧の制御機
能を有するとともに、フル操作と微操作(ハーフ操作)
が混在するアクチュエータの複合操作により、油圧ポン
プ3の吐出可能流量よりもアクチュエータ要求流量の方
が大きくなると、アクチュエータのフル操作に伴ってブ
リードオフ制御弁112が開口面積をゼロに変化させる
ように切換えられ、ブリードオフ流量をなくし、そのブ
リードオフ流量に相当する流量を高負荷側のアクチュエ
ータに増量させることができ、このフル操作と微操作が
混在するアクチュエータの複合操作時の作業能率の向上
を実現させることができる。
【0042】なお、上記実施例では、ブームシリンダ8
1の微操作とアームシリンダ82のフル操作の複合操作
時に、開口面積がゼロとなるブリードオフ制御弁112
を設けたが、図3に示すように、アクチュエータの操作
量の増加に応じて開口面積が徐々に小さくなるものの、
アクチュエータのフル操作時でも、小さな開口面積は確
保されるようなブリードオフ制御弁113を設ける構成
にしてもよい。このようなブリードオフ制御弁113を
設けた場合でも、微操作とフル操作の混在するアクチュ
エータの複合操作時には、タンクへのブリードオフ流量
を少なくすることができ、少なくし得た流量に相当する
流量を高負荷側のアクチュエータへの増量に活用させる
ことができ、前述した実施例と同様に、フル操作と微操
作が混在するアクチュエータの複合操作時の作業能率を
向上させることができる。
【0043】また、上記実施例では、油圧ポンプ3の吐
出量を、ポンプ吐出圧Pdと最大負荷圧Lmaxとのロ
ードセンシング差圧により制御する構成にしてあるが、
このポンプ制御はロードセンシングシステムによらなく
てもよく、例えば操作レバー91〜93の操作量に応じ
てポンプ吐出量を増加させる制御、すなわちポジコン制
御により構成してもよい。
【0044】また、上記実施例では、全ての流量制御弁
41〜43にブリードオフ絞り41B〜43Bを設けて
あるが、アクチュエータの種類に応じて選択的にブリー
ドオフ絞りを設ける構成にしてもよい。
【0045】また、上記実施例では、全てのアクチュエ
ータに対して1つのブリードオフ制御弁112を設けて
あるが、1つのアクチュエータに対して1つのブリード
オフ制御弁112あるいは113を設けてもよく、ま
た、複数のアクチュエータごとに別々のブリードオフ制
御弁112あるいは113を設ける構成にしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上の構成にしてあることか
ら、微操作とフル操作の混在するアクチュエータの複合
操作時には、ロードセンシング差圧の減少に応じてタン
クへのブリードオフ流量を少なくすることができ、少な
くし得た流量に相当する流量をアクチュエータへの増量
に活用させることができ、これにより従来に比べて作業
能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の制御装置の実施例を示す回
路図である。
【図2】図1に示す実施例に備えられるブリードオフ制
御弁の特性を示す図である。
【図3】ブリードオフ制御弁の別の例を示す図である。
【図4】従来の建設機械の制御装置を示す回路図であ
る。
【図5】図4に示す従来の建設機械の制御装置に備えら
れる流量制御弁に設けられるメータイン絞りの特性を示
す図である。
【図6】図4に示す従来の建設機械の制御装置に備えら
れる流量制御弁に設けられるブリードオフ絞りの特性を
示す図である。
【図7】図4に示す従来の建設機械の制御装置で得られ
る圧力制御特性を示す図である。
【符号の説明】 1 原動機 2 ポンプレギュレータ 3 可変容量型油圧ポンプ 5 ポンプ吐出圧検出管路 7 最大負荷圧検出管路 41 流量制御弁 41A メータイン絞り 41B ブリードオフ絞り 42 流量制御弁 42A メータイン絞り 42B ブリードオフ絞り 43 流量制御弁 43A メータイン絞り 43B ブリードオフ絞り 45 チェック弁 46 チェック弁 47 チェック弁 81 ブームシリンダ(アクチュエータ) 81A 主管路 81B 主管路 81C ブリードオフ管路 82 アームシリンダ(アクチュエータ) 82C ブリードオフ管路 83 旋回モータ(アクチュエータ) 83C ブリードオフ管路 91 操作レバー 92 操作レバー 93 操作レバー 101 吐出管路 111 ブリードオフ接続管路 112 ブリードオフ制御弁 113 ブリードオフ制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22 F15B 11/00 F15B 11/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、この原動機によって駆動する
    主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油
    により駆動する複数のアクチュエータと、これらのアク
    チュエータのそれぞれに対応して設けられ、上記主油圧
    ポンプから上記アクチュエータに供給される圧油の流れ
    を制御するとともに、内部にブリードオフ絞りを有する
    流量制御弁とを備え、これらの流量制御弁の切換え操作
    に伴って上記アクチュエータの最大駆動圧の制御が可能
    な建設機械の制御装置において、 上記ブリードオフ絞
    りとタンクとを接続する管路に、上記主油圧ポンプの吐
    出圧と、上記アクチュエータの負荷圧のうちの最大負荷
    圧との差圧であるロードセンシング差圧の減少に相応し
    て、開口面積を小さく変化させるブリードオフ制御弁を
    設けたことを特徴とする建設機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 上記流量制御弁のブリードオフ絞りのう
    ちの複数に連通するブリードオフ接続管路を設け、この
    ブリードオフ接続管路の下流に上記ブリードオフ制御弁
    を配置したことを特徴とする請求項1記載の建設機械の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 上記主油圧ポンプの吐出量を制御するポ
    ンプレギュレータが、上記ロードセンシング差圧に応じ
    て制御されるポンプレギュレータからなることを特徴と
    する請求項1または2記載の建設機械の制御装置。
  4. 【請求項4】 建設機械が油圧ショベルであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建設機械の制
    御装置。
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