JP3509535B2 - 魚釣用両軸受型リール - Google Patents

魚釣用両軸受型リール

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JP3509535B2
JP3509535B2 JP05821698A JP5821698A JP3509535B2 JP 3509535 B2 JP3509535 B2 JP 3509535B2 JP 05821698 A JP05821698 A JP 05821698A JP 5821698 A JP5821698 A JP 5821698A JP 3509535 B2 JP3509535 B2 JP 3509535B2
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  • Environmental Sciences (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用両軸受型リー
ルに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、釣糸放出時(例えば、キャスティ
ング時)のスプールの過回転によるバックラッシュ現象
を防止するため、スプールの回転に制動力を付与するこ
とが行なわれている。スプールの回転に制動力を付与す
るバックラッシュ防止装置としては、スプールの回転に
伴って発生する遠心力を利用した遠心力制動装置(実開
平3−79665号公報等参照)や、磁力を利用した磁
気制動装置(実公平6−8695号公報、実公平6−1
6511号公報等参照)が知られている。 【0003】前記遠心力制動装置は、スプールの回転に
伴う遠心力によって、スプールと一体で回転する制動板
をスプールの径方向に移動させてリール本体の所定の部
位に摺接させ、それによって生じる摩擦力によりスプー
ルに制動力を付与する。 【0004】また、前記磁気制動装置は、スプールと一
体で回転する導電体を磁石によって形成される磁界中に
位置させ、導電体の回転に伴って生じる電磁力により、
導電体の回転に制動力を付与するとともに、導電体とと
もに回転するスプールに制動力を付与する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記遠
心力制動装置において、遠心力によって発生する摩擦力
(遠心力によって移動される制動片と制動片が摺接する
リール本体との間で生じる摩擦力)は、スプールの回転
速度の2乗に比例して作用する。そのため、キャスティ
ング開始後にスプールの回転速度が所定の大きさ以上に
なると、急激に摩擦制動力が大きくなり、スプールの回
転速度が急激に低下する。したがって、仕掛けの飛距離
が低下してしまう。また、キャスティング終期にスプー
ルの回転速度が低下した場合には、摩擦抵抗力の低下が
大きくなるため、バックラッシュ現象が生じやすくな
る。この場合には、適切なサミング操作が必要となる
が、そのような操作は、かなりの熟練を要し、初心者に
は非常に困難である。また、摩擦力によって制動をかけ
るため、異音が発生し、耐久性や性能維持等の面で課題
が残されている。 【0006】なお、複数の遠心力制動装置を結合してス
プールに制動力を2段階で順次作用させるものも提案さ
れている(特開平5−68455号公報参照)が、リー
ル構造が複雑となり、リール全体が大型化してしまう。
したがって、製造コストが高くなってしまう。 【0007】一方、前記磁気制動装置においては、スプ
ールの回転速度に略比例して制動力が作用するため、遠
心力制動装置のようにスプールの回転速度の変化に対し
て制動力が大きく変化することがない。したがって、バ
ックラッシュ現象が発生しにくく、初心者でも安心して
キャスティングができる。しかし、スプールが回転して
いる間は常にスプールの回転速度に応じた制動力が発生
するため、スプールの回転速度が低下するキャスティン
グ終期においても制動力がスプールに作用し、仕掛けの
飛距離が伸びない。また、磁気作用によってスプールの
自由回転性能が低下するため、スプールの回転速度の上
昇が遅く、短い距離のショットキャスティングには適さ
ない等の課題が残されている。 【0008】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、適度な制動作用によ
りバックラッシュ現象の抑止を図りながら、飛距離を向
上させることができる簡単構造の魚釣用両軸受型リール
を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の魚釣用両軸受型リールは、リール本体に回転可能に
支持されたスプール軸に固定され、このスプール軸と一
体に回転するとともに、釣糸が巻回されるスプールと、
スプール軸に取り付けられ、スプール軸と一体に回転さ
れるとともに、スプール軸の軸方向に沿って移動可能な
移動体と、スプールの回転に伴う遠心力によって回動し
て、移動体をスプール軸の軸方向に沿って移動させる遠
心力作動アームと、リール本体に設けられ、移動体がス
プール軸に沿って所定量移動された際に、その移動量に
応じた制動力を移動体を介してスプールに作用させる制
動力発生手段と、を具備してなり、前記移動体を、スプ
ール軸の外周に取付けられる筒状の本体と、この本体か
らスプールの径方向に延びるフランジ部と、このフラン
ジ部に固着されてこのフランジ部と共に移動しかつ回転
する導電体とで形成し、この移動体を前記制動力発生手
段から離隔する方向に付勢し、前記遠心力作動アーム
を、前記導電体の反対側で前記フランジ部と対向するよ
うに配置される対向部と、前記スプールの回転に伴う遠
心力を受けて回転モーメントを与える慣性体を前記対向
部から離隔する端部に設けた慣性体部とで形成し、この
対向部と慣性体部とが形成する遠心力作動アームの角部
を介して前記スプールに回動可能に取り付け、前記制動
力発生手段は、前記遠心力作動アームで移動された導電
体に、電磁力を作用させる磁場を形成して導電体の回転
を規制する磁石を有することを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態について説明する。図1〜図8は本発明の第1
の実施形態を示している。図1に示すように、本実施形
態に係る魚釣用両軸受型リール1は、左側板1aと、右
側板1bと、両側板1a,1bによって覆われた左右の
フレーム2a,2bとを有するリール本体を備えてい
る。左右のフレーム2a,2b間にはスプール軸5が軸
受10,10を介して回転可能に支持されており、ま
た、スプール軸5には釣糸が巻回されるスプール3が一
体で固定されている。 【0011】右フレーム2bから突出するスプール軸5
の端部には、スプール軸5の軸方向に沿って移動可能な
ピニオンギア(図示せず)が取り付けられている。この
ピニオンギアは、図示しない切換手段によって、スプー
ル軸5と係合してスプール軸5と一体に回転する係合位
置と、スプール軸5との係合状態が解除される非係合位
置との間で移動される。また、ピニオンには駆動歯車
(図示せず)が噛合しており、駆動歯車に取り付けられ
たハンドル軸(図示せず)の端部にはハンドルが取り
付けられている。したがって、ハンドルを回転操作す
ると、前記駆動歯車と前記ピニオンギアとを介して、ス
プール軸5が回転駆動され、それに伴ってスプール3が
回転される。 【0012】また、左右のフレーム2a,2b間には、
スプール3の釣糸繰出し方向側に、レベルワインド装置
15が配されている。このレベルワインド装置15は、
外周面にトラバース溝が形成され且つ端部に前記駆動歯
車と噛合する歯車が取り付けられたトラバース軸(図示
せず)と、このトラバース軸を収容する筒体17と、前
記トラバース溝と係合してトラバース軸の回転により筒
体17に沿って左右に摺動する係合子18とを有してお
り、係合子18に形成された孔18aを介してスプール
3に巻回された釣糸を案内する。したがって、ハンドル
を回転操作すれば、スプール3の回転および係合子1
8の左右の摺動により、スプール3には釣糸が均等に巻
回される。 【0013】また、本実施形態の両軸受型リール1は、
釣糸放出動作の際にスプール3の過回転を防止する磁気
制動装置20を備えている。図1および図2に示すよう
に、磁気制動装置20は、磁性体からなる2つの環状体
11,12を有している。この場合、第1の環状体11
はリール本体に固定されており、また、第2の環状体1
2はリール本体に回動可能に保持されている。 【0014】第1の環状体11は、スプール軸5の一端
を支持する軸受10を保持するとともにスプール軸5の
軸方向に沿って内側に延びる環状の第1の磁石保持部1
1aを有している。また、第2の環状体12は、第1の
磁石保持部11aの外側に同心的に配された環状の第2
の磁石保持部12aを有している。 【0015】第1の磁石保持部11aの外周面には、そ
の周方向に互いに所定の間隔をおいて、複数(本実施形
態では、図2に示すように、3つ)の磁石13…が固着
されている。また、第2の磁石保持部12aの内周面に
も、その周方向に互いに所定の間隔をおいて、複数(本
実施形態では、図2に示すように、3つ)の磁石14…
が内側に位置する前記磁石13…と対向するように固着
されている。 【0016】第1の磁石保持部11aに保持された磁石
13は、第2の磁石保持部12aに保持された磁石14
と対向する側の極性が、互いに隣り合うもの同士で異な
っている。また、第2の磁石保持部12aに保持された
磁石14も、第1の磁石保持部11aに保持された磁石
13と対向する側の極性が、互いに隣り合うもの同士で
異なっている。 【0017】図1に示すように、左側板1aには、制動
力調整ノブ21が回動可能に設けられている。この制動
力調整ノブ21にはこれと一体に回動するギア22が固
定されており、このギア22は、第2の環状体12の外
周面に形成された歯19と噛み合っている。したがっ
て、制動力調整ノブ21を回動操作すると、ギア22を
介して第2の環状体12が第1の環状体11に対して回
動し、互いに対向する磁石13,14同士の極性関係
( N−N,N−S )やオーバーラップ量が変化す
る。すなわち、磁石13,14によって形成される磁界
の方向や強さが変化される。 【0018】また、磁気制動装置20は、スプール軸5
に移動可能に取り付けられた移動体25を有している。
図4および図7に詳しく示されるように、移動体25
は、スプール軸5の外周に移動可能に取り付けられる筒
状の本体25aと、本体25aからスプール軸5の径方
向外側に延びるフランジ部25bとからなる。フランジ
部25bには、磁石13,14間に形成された環状空間
と対向し且つこの環状空間に対して挿脱され得るように
スプール軸5の軸方向に沿って延びる環状の導電体30
が固着されている。 【0019】また、スプール軸5の一端部に固定された
リテーナ31と移動体25の本体25aとの間には圧縮
バネ32が設けられている。この圧縮バネ32は、スプ
ール軸5の外周面に巻回され、移動体25をリテーナ3
1から離間させるスプール3側方向に向けて常時付勢し
ている。 【0020】本体25aをスプール軸5に対して回転さ
せることなく(スプール軸5と一体に回転させつつ)ス
プール軸5の軸方向に沿って移動させるために、本体2
5aの内周面の対向する2つの部位に本体25aの長手
方向に沿って延びる長溝39が形成されるとともに、こ
れらの長溝39と係合するピン37がスプール軸5に突
設されている。 【0021】また、スプール3には、環状の支持体33
が固着されている。この支持体33には、図5〜図7に
詳しく示すように、複数(本実施形態では4つ)の遠心
力作動アームすなわち遠心作動レバー34…が、移動体
25のフランジ部25bと対向するように設けられてい
る。複数の遠心作動レバー34は、支持体33の周方向
に互いに所定の角度間隔をもって回動可能に取り付けら
れている。各遠心作動レバー34の端部には、スプール
3の回転に伴う遠心力を受けて遠心作動レバー34に回
転モーメントを与えることができるように、慣性体
(錘)34aが設けられている。具体的には、この遠心
作動レバー34は、図5〜図7に示すように、導電体3
0の反対側でフランジ部25bと対向するように配置さ
れる対向部と、スプール3の回転に伴う遠心力を受けて
回転モーメントを与える慣性体34aを前記対向部から
離隔する端部に設けた慣性体部とで形成され、この対向
部と慣性体部とが形成する遠心作動レバー34の角部を
介して支持体33すなわちスプール3に回動可能に取り
付けられる。 【0022】次に、上記構成の魚釣用両軸受型リール1
の動作について説明する。例えばキャスティングによっ
てスプール3が回転すると、遠心作動レバー34もスプ
ール3と一体に回転する。したがって、慣性体34aに
遠心力が作用し、遠心作動レバー34が回動して移動体
25のフランジ部25bの背面に押し付けられる。 【0023】キャスティング開始直後の初期において、
スプール3の回転速度が所定の大きさに到達するまでの
間は、慣性体34aに作用する遠心力が弱いため、移動
体25のフランジ部25bに対する遠心作動レバー34
の押圧力は、圧縮バネ32の付勢力よりも小さい。した
がって、移動体25は、図7に示すように、スプール軸
5に対して軸方向に移動することなく、スプール3停止
時と略同様の位置を維持する。つまり、移動体25に取
り付けられた導電体30が磁石13,14間に形成され
た環状空間に突入せず、スプール3には磁気に伴う制動
力が生じない。その結果、スプール3がフリーに回転し
て(スプール3の回転速度が向上し)、釣糸の投出量す
なわち仕掛けの飛距離が伸びる。 【0024】その後、スプール3の回転速度が上昇して
慣性体34aに作用する遠心力が所定の大きさを超える
と、すなわち、移動体25に対する遠心作動レバー34
の押圧力が圧縮バネ32の付勢力よりも大きくなると、
移動体25は、回動する遠心作動レバー34の押圧作用
により、圧縮バネ32の付勢力に抗してスプール軸5に
対して移動し始める。この場合、移動体25は、その内
面に形成された長溝39がスプール軸5のピン37と係
合しているため、スプール軸5に対して回転することな
くスプール軸5の軸方向に沿って移動する。この移動に
よって、導電体30が図8に示すように磁石13,14
間に形成された環状空間(磁界)内に侵入すると、導電
体30は、その侵入量(移動量)と回転速度とに応じた
力を磁界から受ける。したがって、導電体30と一体で
回転するスプール3にもこの力に伴う制動力が作用す
る。つまり、スプール3にはその回転速度に応じた制動
力が作用し、その結果、スプール3の過回転が防止さ
れ、バックラッシュ現象が抑止される。 【0025】また、キャスティングの終期において、ス
プール3の回転速度が減少して慣性体34aに作用する
遠心力が弱くなると、すなわち、移動体25に対する遠
心作動レバー34の押圧力が圧縮バネ32の付勢力より
も小さくなると、移動体25は圧縮バネ32の付勢力に
よって初期位置に向かって戻され始める。 これによ
り、導電体30は、磁石13,14間に形成された環状
空間(磁界)から徐々に抜け出し、磁界から受ける力が
小さくなる。そして、導電体30が前記環状空間から完
全に抜け出ると、スプール3の回転に磁気に伴う制動力
が付与されなくなる。したがって、スプール3はフリー
に回転し、釣糸がフリーに投出される。 【0026】なお、このようなキャスティングに際し
て、予め制動力調整ノブ21を所定の量だけ回動してお
くと、互いに対向する磁石13,14同士の極性関係
(N−N,N−S)やオーバーラップ量が変化するた
め、磁石13,14によって形成される磁界の方向や強
さが変化し、導電体30に作用する電磁力すなわちスプ
ール3に作用する制動力を調整することができる。 【0027】以上のように、本実施形態の魚釣用両軸受
型リール1は、スプール3の回転に対して常時制動力を
付与するのではなく、スプール3の回転速度が低い状態
ではスプール3に制動力を作用させることなく自由な回
転を許容し、スプール3の回転速度が所定の大きさまで
上昇した場合に限ってスプール3にその回転速度に応じ
た制動力を付与するように構成されている。すなわち、
スプール3が高速で回転するキャスティングの途中にお
いてはスプール3の回転に適度な制動力を付与してバッ
クラッシュ現象の抑止を図るとともに、キャスティング
の初期や終期においてはスプール3の回転速度を抑制す
ることなくスプール3を自由に回転させる。したがっ
て、キャスティング中のスプール3の回転速度の急低下
および過回転が抑制されるとともに、仕掛けの飛距離が
格段に向上され、また、仕掛けのポイントへの到達時間
も短かくなる。 【0028】なお、スプール3の回転に伴う遠心力によ
って移動体25を移動させる手段としては、スプール3
の内面にテーパ状の案内面を形成するとともに、スプー
ル3の回転に伴う遠心力によってスプール軸5の径方向
に移動されて前記案内面に押し当てられる制動片を移動
体25に設け、案内面に沿って移動する制動片とともに
移動体25をスプール軸5の軸方向に沿って移動させる
ことも考えられる(特願平9−214408号等参
照)。 【0029】しかし、この場合には、スプール3にテー
パー面を形成しなくてはならず、その加工作業がコスト
の上昇をもたらすとともに、スプール3の全体形状が制
約を受けることとなる。これに対して、本実施形態のよ
うに、遠心作動レバー34によって移動体25を移動さ
せるようにすれば、このような問題も解消され、スプー
ル3の形状設計の自由度も増す。 【0030】図9および図10は本発明の第2の実施形
態を示している。なお、本実施形態は第1の実施形態の
変形例であり、第1の実施形態と共通する構成要素につ
いては同一符号を付してその説明を省略する。 【0031】本実施形態の魚釣用両軸受型リール1Aに
おいて、第2の環状体12の内面には、磁石ではなく、
互いに摩擦係数の異なる環状の3つの摩擦プレート5
1,52,53が固定されている。第1の環状体11の
外面には、磁石が設けられておらず、第2の環状体12
の内面に形成された突起55と噛み合う螺旋状のカム溝
50が設けられている。したがって、このような構成で
は、制動力調整ノブ21を回動操作すると、ギア22を
介して第2の環状体12が第1の環状体11に対して回
動しながら軸方向に移動する。すなわち、摩擦プレート
51,52,53の軸方向位置を変化させることができ
る。 【0032】なお、最も外側(スプール3側)に位置す
る第3の摩擦プレート53は、摩擦係数が最も小さく、
第1および第3の摩擦プレート51,53間に位置する
第2の摩擦プレート52の摩擦係数は第1の摩擦プレー
ト53のそれよりも大きく、また、最も内側に位置する
第1の摩擦プレート51は、摩擦係数が最も大きく設定
されている。 【0033】一方、移動体25のフランジ部25bに
は、スプール3の回転に伴う遠心力によって移動体25
(スプール軸5)の径方向に移動可能な制動片60が設
けられている。この制動片60は、スプール3の回転に
伴う遠心力によって、摩擦プレート51,52,53と
接触可能な径方向外側位置まで移動できる。なお、それ
以外の構成は第1の実施形態と略同一である。 【0034】このような構成の魚釣用両軸受型リール1
Aにあっては、スプール3の回転に伴う移動体25の移
動形態は第1の実施形態のそれと同じであるが、スプー
ル3に作用する制動力が磁気ではなく摩擦による点で第
1の実施形態と異なる。すなわち、スプール3の回転速
度が上昇して移動体25が所定距離だけ軸方向に移動さ
れると、まず、遠心力にって径方向に移動された制動片
60が摩擦係数の低い第3の摩擦プレート53に接触さ
れる。この段階では、弱い摩擦力に伴う弱い制動力がス
プール3に付与される。 その後、スプール3の回転速
度の上昇に伴って、制動片60が第2の摩擦プレート5
2および第1の摩擦プレート51へと順次に接触され
る。すなわち、スプール3には、その回転速度の上昇に
伴って、徐々に大きな制動力が作用するようになる。し
たがって、第1の実施形態と同様の作用効果を奏するこ
とができる。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の魚釣用両
軸受型リールによれば、簡単な構成で、適度な制動作用
によりバックラッシュ現象の抑止を図りながら、飛距離
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態に係る魚釣用両軸受型
リールの一部断面を付した全体構成図である。 【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。 【図3】図1および図7のB−B線に沿う断面図であ
る。 【図4】図3の要部拡大図である。 【図5】図7のC−C線に沿う断面図である。 【図6】スプールの支持体に取り付けられた遠心力作動
アームの側面図である。 【図7】図1のリールの要部側断面図(スプール低速回
転(回転停止も含む)状態)である。 【図8】図1のリールの要部側断面図(スプール高速回
転状態)である。 【図9】本発明の第2の実施形態に係る魚釣用両軸受型
リールの図7に対応した断面図である。 【図10】本発明の第2の実施形態に係る魚釣用両軸受
型リールの図8に対応した断面図である。 【符号の説明】 1,1A…魚釣用両軸受型リール 3…スプール 5…スプール軸 13,14…磁石(制動力発生手段) 25…移動体 34…遠心力作動アーム 51,52,53…摩擦プレート(制動力発生手段)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ール軸に固定され、このスプール軸と一体に回転すると
    ともに、釣糸が巻回されるスプールと、 スプール軸に取り付けられ、スプール軸と一体に回転さ
    れるとともに、スプール軸の軸方向に沿って移動可能な
    移動体と、 スプールの回転に伴う遠心力によって回動して、移動体
    をスプール軸の軸方向に沿って移動させる遠心力作動ア
    ームと、 リール本体に設けられ、移動体がスプール軸に沿って所
    定量移動された際に、その移動量に応じた制動力を移動
    体を介してスプールに作用させる制動力発生手段と、 を具備する魚釣用両軸受型リールにおいて、 前記移動体を、スプール軸の外周に取付けられる筒状の
    本体と、この本体からスプールの径方向に延びるフラン
    ジ部と、このフランジ部に固着されてこのフランジ部と
    共に移動しかつ回転する導電体とで形成し、この移動体
    を前記制動力発生手段から離隔する方向に付勢し、 前記遠心力作動アームを、前記導電体の反対側で前記フ
    ランジ部と対向するように配置される対向部と、前記ス
    プールの回転に伴う遠心力を受けて回転モーメントを与
    える慣性体を前記対向部から離隔する端部に設けた慣性
    体部とで形成し、この対向部と慣性体部とが形成する遠
    心力作動アームの角部を介して前記スプールに回動可能
    に取り付け、 前記制動力発生手段は、前記遠心力作動アームで移動さ
    れた導電体に、電磁力を作用させる磁場を形成して導電
    体の回転を規制する磁石を有することを特徴とする魚釣
    用両軸受型リール。
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