JP3508118B2 - 木質の枠材を芯材とするフラッシュ構造の引き戸又は扉の製造方法。 - Google Patents

木質の枠材を芯材とするフラッシュ構造の引き戸又は扉の製造方法。

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JP3508118B2 JP07561995A JP7561995A JP3508118B2 JP 3508118 B2 JP3508118 B2 JP 3508118B2 JP 07561995 A JP07561995 A JP 07561995A JP 7561995 A JP7561995 A JP 7561995A JP 3508118 B2 JP3508118 B2 JP 3508118B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、住宅、住宅機器、家具
に使用される、引き戸又は扉の構造に関する発明であ
る。 【0002】 【従来の技術】木質の枠材を芯材とし、表裏に木質の薄
板からなる框を組みつけ、さらに額縁を介して鏡板をは
め込んでなるフラッシュ構造の引き戸又は扉において、
角部における框と框との接合方法は、主として両部材を
45度に裁断し直角に継ぐ「留め継ぎ」と、矩形の両部
材を直角に継ぐ「組継ぎ」の2種類の方法が採用されて
いる。そして、4本の框により矩形に組まれた框組みの
中に額縁を介して鏡板又はガラス板がはめ込まれる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】木質材料はそれが使用
される周囲の環境の湿度変化の影響を受けて、含水率が
変化し、容易に収縮又は膨張する。そのため、複数の部
材を組みつけてなる木質建材は、部材間に隙間が生じや
すい。 【0004】木質の枠材を芯材とし、表裏に木質の薄板
からなる框を組みつけ、さらに額縁を介して鏡板をはめ
込んでなるフラッシュ構造の引き戸又は扉(以下両者を
総称して単にドアという)において、框と額縁との間
は、多少の段差や隙間が生じても、かえってそれが相異
なる部材の境界を強調することとなるため、美観の面か
ら問題にされることはほとんどなく、また、框と額縁と
の間に意図的に適当な段差や隙間を設けて両部材の境界
を強調する方法も採用されている。 【0005】ところが、框どうしの角部の継ぎ目におい
ては、両部材の間に隙間がなくかつ段差がないことが美
観の上から好ましいとされてきた。従って、ドアの角部
における縦框と横框との接合部に隙間が生じると、美観
の面で劣り、商品価値が低下する。 【0006】本発明は、従来技術における上記欠点を解
決しようとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者は、以下の手段
により、縦框と横框との接合部及び縦框と額縁との接合
部を一直線に連ねる所定の断面形状を有する目すかし溝
を形成することにより、上記問題点を解決した。 【0008】図1は本発明のドアの正面図である。外観
において従来技術と異なるところは縦框と横框の間に、
適当な幅の目すかし溝を設けてあることにある。そし
て、その目すかし溝はドアの最上部から最下部まで直線
状に連続して形成されている。また、その溝の幅及び深
さ等の断面形状は、ドアの最上部から最下部まで、すな
わち縦框と横框との接合部及び縦框と額縁との接合部に
おいて同一である。 【0009】本発明のドアの構造をさらに詳細に述べ
る。図2は、図1における縦框aと横框(上框)bとの
接合部の拡大図であり、図3は図1におけるA−A′の
断面図であり、図4はB−B′の断面図である。C−
C′の断面における横框bと額縁dとの間に形成される
溝の断面形状は、B−B′の断面図の溝の断面形状と同
一とする。従ってC−C′の断面図は、B−B′の断面
図と同一であるから省略する。 【0010】図3のA−A′断面において、縦框aと上
框bは表面に適宜の幅及び深さの目すかし溝を形成する
ように相じゃくり継ぎの状態で枠芯材cに接着剤で接着
されている。従って、縦框aと横框bとは枠芯材cを介
して互いに接合されているが、縦框aと横框bとの相接
する部分に接着剤を塗布して、さらに縦框aと横框bと
の接合力を高くすることもできる。 【0011】図4のB−B′断面において、左右の枠芯
材cの表裏面には縦框が接着され、該縦框の内側の側面
には、図3の縦框aと同一断面形状の欠き込みがほどこ
されれている。この縦框aと額縁dとの接合部には、図
3のA−A′断面における縦框aと上框b間の目すかし
溝の断面形状と同一の溝が形成されている。 【0012】左右の枠芯材cの間には鏡板eが額縁dに
より上下から挟まれた状態で固定されている。 【0013】なお、図4のB−B′断面においてもA−
A′におけると同様に、枠芯材cと縦框aは接着剤で接
着されている。また、額縁d及び鏡板eは通常クギ又は
クギと接着剤を併用して枠芯材に接合されている。 【0014】以上、本発明の一例として、縦框aと横框
bとの縦方向の接合部に、縦框aと額縁dとの接合部に
設けられた溝と同一の断面形状をなす溝を設けることに
ついて説明したが、図5のように、同様の溝を縦框aと
横框bとの横方向の接合部に設けてもよい。また、鏡板
に替えてガラス板をはめこんでも良い。 【0015】枠芯材は、木材、合板、パーティクルボー
ド、ハードボード、LVL、MDF等の木質材料が用い
られる。大型ドアの場合は、特に重量を軽くするため
に、前記木質材料の細い桟を縦横に組み合わせ空間部を
持たせたものを芯材として枠を組むことが多い。 【0016】框は、美観面が重視されるから、通常は良
質の天然の木材が用いられるが、良質の天然の木材は高
価なものなので、框の場合は、厚みは5〜10mmくら
いの薄い板を用いるか又は厚みが1mm以下の薄い単板
を合板、MDF等の比較的安価な他の木質材料の表面に
貼ったものが用いられる。また、価格を安くするために
天然木の薄い単板の代りに表面に木目模様を印刷したシ
ート状又はフィルム状の化粧材を貼ったものを使用する
こともある。 【0017】額縁も、框と同様に美観面が重視される
が、框ほど幅の広い材料が要求されないので、通常は良
質の天然の木材のものが用いられるが、框と同様に、M
DF等に木目模様を印刷した化粧材を貼ったものを用い
ることもある。 【0018】鏡板もまた、框、額縁と同様に美観面が重
視されるが、框に比べてさらに幅が広いものを必要とさ
れるため、通常は、安価な合板、MDF等の表面に良質
の天然の木材の薄い単板を貼ったものあるいは表面に木
目模様を印刷したシート状又はフィルム状の化粧材を貼
ったものが使用される。 【0019】 【発明の作用効果】従来技術では、ドアを構成する芯
材、框、額縁等の木質部材が含水率変化により収縮し、
縦框と横框の接合部に段差や隙間ができやすく、美観を
そこねるという欠点があったが、本発明では、縦框と横
框との接合部に、目すかし溝が形成されているので、木
質部材の収縮があっても、溝形状にがわずか変化するだ
けで、肉眼ではほとんど見分けがつかない。 【0020】また、当該溝の形状が、框と額縁との接合
部に設けられた溝と同一の断面形状で、かつドア上端か
ら下端まで又は左端から右端まで連続した直線をなすの
で、デザイン的に統一性があり、美観面に優れたドアを
製造することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明のドアの正面図である。 【図2】図2は、図1の角部の拡大図である。 【図3】図3は、図1におけるA−A′断面の拡大図で
ある。 【図4】図4は、図1におけるB−B′断面の拡大図で
ある。 【図5】図5は、本発明のドアの正面図である。 【符号の説明】 a 縦框 b 横框 c 枠芯材 d 額縁 e 鏡板

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 木質の薄板から成り、かつ接合部に相じ
    ゃくり欠き込みを有する縦框及び横框とからなる矩形枠
    状の框組を、框どうしの接合部に目すかし溝を有する相
    じゃくり継ぎの状態で枠芯材の表面及び裏面に形成し、
    前記矩形框組の内側4周に、前記框どうしの継ぎ目と同
    一の断面形状を有する相じゃくり継ぎにて額縁を組み付
    け、前記額縁に鏡板又はガラス板を組みつけた木質の枠
    材を芯材とするフラッシュ構造の引き戸又は扉を製造す
    るに当たって、 1.縦框及び横框用のフラッシュ芯を所定の大きさ形状
    で作製し、 2.前記縦框及び横框用のフラッシュ芯の表面及び裏面
    に、木質からなる薄板を貼り付け、縦框及び横框を作製
    し、 3.前記縦框及び横框の長手方向の内側端面において、
    深さが前記木質薄板の厚み方向の中程にまで達する切欠
    段部を縦框、横框の表裏両面から、縦框の最上部から最
    下部まで全長に亘って、また、横框の左右巾全長に亘っ
    て、直線状に連続して加工し、嵌合凸部を形成し、 4.前記嵌合凸部と嵌合する大きさ形状の嵌合凹部を前
    記横框の短手方向の左右両端面において形成する。この
    時、前記嵌合凹部の嵌合部深さは、前記縦框、横框の嵌
    合凸部の突出部寸法よりも小さな寸法とする。 5.前記縦框の長手方向の内側端面に形成された嵌合凸
    部と前記横框の短手方向の左右両端面に形成された嵌合
    凹部を嵌合させて、縦框と横框の接合部の表裏に所定の
    巾と深さを有する目すかし溝を形成する。 6.次に、額縁を用意し、該額縁の外側端面において、
    前記横框の短手方向の左右両端面に形成した嵌合凹部と
    同じ大きさ形状の嵌合凹部を形成する。 7.次に、前記左右の縦框、上下の横框、左右の額縁、
    上下の額縁に形成された嵌合凸部と嵌合凹部を互いに嵌
    合させて、矩形形状のフラッシュ枠を作製する。 8.前記矩形形状のフラッシュ枠の作製時に、前記左右
    上下の四周の額縁の内側において、額縁で表裏から挟ま
    れた状態で、鏡板又はガラス板を組みつける。 以上の工程によって、製造することを特徴とする木質の
    枠材を芯材とするフラッシュ構造の引き戸又は扉の製造
    方法。
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