JP2007056510A - 額縁構造戸板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 縦框、横框、額縁間の目地溝を形成する際、目地溝を挟んで対向する縦框と横框との間や縦框及び横框と額縁の間の段差を有効に防止し、さらに、縦框、横框と額縁間の目隙、横框の短手方向の左右両端部と縦框との目隙を有効に防止し、仕上がり精度及び外観的にも優れ、しかも、製造が容易な額縁構造戸板を安価に提供する。
【解決手段】 額縁構造戸板において、縦框、横框の表面化粧板の額縁側端面及び縦框の表面化粧板の横框側の端面に表面側からの切欠段部による下側突出部を形成し、その先端部に第1傾斜面を形成し、額縁及び横框の縦横框側端面に表面側からの切欠段部による下側突出部を形成し、その先端部に第1傾斜面と略平行する第2傾斜面を形成し、前記第1傾斜面と第2傾斜面とが互いに当接し、前記下側突出部の表面を溝底部とする凹状溝を形成するようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、住宅、住宅機器、家具等に使用される額縁構造をした額縁構造戸板に関する。
従来、住宅、住宅機器、家具等に使用される戸板として、図6に示すように、縦框4と横框5との内周部に、鏡板8が填め込まれている額縁9が取り付けられた額縁構造戸板がある。
この額縁構造戸板として、図7、図8に示すように、木質の枠材を芯材とし、その芯材の表面及び裏面に表面化粧板2を接着剤で貼着し縦框4を、そして、表面化粧板3を接着剤で接着して横框5を形成し、該縦框4と横框5の内周部に前記芯材の一部を突出させ、鏡板8が填め込まれている額縁9で前記芯材の突出部を表裏面から挟持させ接着剤で接着し、前記縦框4及び横框5の内周部に前記額縁9を取り付けて構成した額縁構造戸板が知られている。この額縁構造の戸板において、戸板の角部分における縦框と横框との接合方法は、主として縦框及び横框を45度に切断し、該切断箇所を直角に継ぐ、いわゆる、留め継ぎ加工と、矩形からなる縦框及び横框を直角に当接させて継ぐ、いわゆる組み継ぎ加工の二つの種類の継ぎ加工方法が用いられてきた。このようにして四周に2本の縦框及び2本の横框によって矩形形状に組まれた框組みの内部に開口部が形成され、該開口部の外周、すなわち、框組みの内周に沿って設けられた額縁を介して鏡板が填め込まれている。
また、一側縁部を表面側から切欠して所定幅の表向き段部を形成した一対の縦框表面板と、両端縁部を裏面側から切欠して表向き段部の幅よりも小さい幅の裏向き段部を形成した一対の横框表面板とを枠状に配置し、これら表面板を横框表面板の裏向き段部を縦框表面板の表向き段部に重ねて互いに突き合わせるとともに、その突き合わせ部を仮止めして、縦框表面板と横框表面板との境界部の表面に表向き段部と裏向き段部との幅の差に相当する目地溝を形成した木製ドアがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−71272号公報(第2−5頁、第1図、第12−14図)。
木質材料は使用される場所の湿度変化等の環境の影響を受け、その含水率が変動し、収縮や膨張が生じやすい。そのために複数の部材の組み合わせからなる木質建材は部材間に隙間等が発生し易い。
そのため、木質の枠材を芯材とし、その表裏面に木質の表面化粧板からなる框を組み付けて形成し、該框の内部に戸板開口部を設け、さらに、額縁の間に鏡板を挟み込んで、前記框の内周部に、表面裏面から額縁を取り付けてなる額縁構造の戸板が用いられているが、前記額縁構造の戸板において、框と額縁との間は、美観を高め高級感を得るといった意匠的要求や縦框と横框の収縮により外観を損ねることを防止するものとして、縦框横框の額縁側端面に表面側から切欠段部を加工し、該切欠段部によって薄板部を形成し、縦框の長手方向の内側端部と横框の短手方向の左右両端部との間、又縦框と額縁との間、また横框と額縁との間に意図的に目地溝を形成した構成の額縁構造戸板がある。
しかしながら、木質部材の含水率変動による部材伸縮や切欠加工精度不良、組み付け加工精度不良等の影響で、前記薄板部の先端部と額縁との間に、目隙が発生し易く、これが、かえって外観上目立つことになり、仕上がり精度、外観不良の原因となっていた。
そのために、上記、特開平5−71272号公報においては、框接合部において、表面材を構成する縦框表面板と横框表面板とに切欠形成する表向き段部と裏向き段部との幅の差によって縦框表面板と横框表面板との接合部に目地溝を形成する構成を有している。さらに、額縁の外周部においても前記裏向き段部と同寸法の裏向き段部を形成し、縦框と額縁との接合部及び横框と額縁との接合部において、切欠形成する表向き段部と裏向き段部との幅の差によって目地溝が形成されている。
しかも、前記目地溝の幅は、上記表向き段部と裏向き段部との幅の差のみによって決まるので、前記目地溝幅を均一なものとすることができる。さらに、前記したように、目地溝の幅は、上記表向き段部と裏向き段部との幅の差のみによって決まるので、木質材料の含水率変動が原因での伸縮や、加工精度の若干の低下による影響は防止できる。すなわち、縦框、横框と額縁間の目隙、横框の短手方向の左右両端部と縦框との目隙は吸収され、影響を及ぼさない。
しかしながら、上記、特開平5−71272号公報に記載の木製ドアの製造方法では、表面材を構成する縦框表面板と横框表面板とを切欠し、表向き段部と裏向き段部とを形成し、表向き段部と裏向き段部を相じゃくり係合させ、表向き段部と裏向き段部の幅の差によって縦框表面板と横框表面板との接合部に目地溝を形成する構成を有しており、さらに、額縁の外周部においても前記裏向き段部と同寸法の裏向き段部を形成し、縦框と額縁との接合部及び横框と額縁との接合部において、表向き段部と裏向き段部を切欠形成し、切欠形成された表向き段部と裏向き段部との幅の差によって目地溝が形成される構成となっているので、表向き切欠段部によって形成された裏面側薄板部と裏向き段部の厚さ方向の寸法が等しくならないと、精度よく相じゃくり係合させることが困難になるばかりでなく、前記表向き段部と該表向き段部によって形成された裏面側薄板部と裏向き切欠段部及び該裏向き切欠段部によって形成される表面側薄板部の加工精度の誤差が集積され、目地溝を挟んで対向する縦框と横框との間や縦框及び横框と額縁の間に段差が生じて見苦しくなり、このため、前記切欠段部、薄板部等の加工において、厳しい加工精度が要求されるといった問題があった。
また、特に縦框と横框の框どうしの角部の継ぎ目において、框部材間に隙間がなくかつ段差がないことが美観の上から好ましいとされてきた。従って、戸板の角部における縦框と横框との接合部に隙間が生じると美観の面で劣り、商品価値が低下する。
また、上記、特開平5−71272号公報に記載の木製ドアの製造方法では、芯材の表裏面に表面化粧板を接着剤で接着して縦框及び横框を形成し、該縦框及び横框の内周部に芯材の一部を突出させ鏡板が填め込まれている額縁で、前記芯材の突出部を表裏面から挟持させ、接着剤で接着し、前記縦框及び横框の内周部に前記額縁を取り付けているが、その際の接着剤の塗布量を厳密に管理しないで塗布量にバラツキがでると、余剰の接着剤が接合部から溢れ出すことがあり、仕上がり外観上大変見苦しいものとなるといった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、目地溝を挟んで対向する縦框と横框との間や縦框及び横框と額縁の間の段差を有効に防止し、さらには、縦框、横框と額縁間の目隙、横框の短手方向の左右両端部と縦框との間の目隙を有効に防止し、仕上がり精度及び外観的にも優れ、しかも、製造が容易で安価に得ることができる額縁構造戸板を提供することにある。
本発明の他の目的は、芯材と表面化粧板との接合部や縦框及び横框と額縁との接合部から、余剰の接着剤が溢れ出すことが防止でき、仕上がり外観的にも優れた額縁構造の戸板を安価に提供することを目的とする。
上記の目的を達成するためになされた請求項1に記載の額縁構造戸板は、矩形形状の芯材1の表裏面に、表面化粧板2、3が接着されて、縦框4及び横框5が形成され、該縦框4及び横框5の内周部に前記芯材の一部を突出させ、鏡板8が填め込まれている額縁9で、前記芯材の突出部STを表裏面から挟持し接着剤で接着し、前記縦框4及び横框5の内周部に前記額縁9を取り付けて構成された額縁構造戸板であって、前記縦框4及び横框5の表面化粧板2、3の額縁9側の端面の表面側に、縦框4及び横框5の長手方向の全長にわたって、切欠段部D1が形成され、該切欠段部D1によって薄板部が形成され、該薄板部によって、第1下側突出部T1が形成され、該第1下側突出部T1の表面側の突出長さが、芯材側の突出長さよりも長くなる向きに、前記第1下側突出部T1の先端部に第1傾斜面S1が形成されており、前記額縁9は、前記縦框4及び横框5側の端面の表面側に、額縁9の全長にわたって、切欠段部D2が形成され、該切欠段部D2によって薄板部が形成され、該薄板部によって、第2下側突出部T2が形成され、該第2下側突出部T2の先端部に、前記第1傾斜面S1に略平行な向きに、第2傾斜面S2が形成されており、さらに、前記縦框4の表面化粧板2の横框5側の端面の表面側に、縦框4の長手方向に、切欠段部D11が形成され、該切欠段部D11によって薄板部が形成され、該薄板部によって、第1下側突出部T11が形成され、該第1下側突出部T11の表面側の突出長さが、芯材側の突出長さよりも長くなる向きに、前記第1下側突出部T11の先端部に第1傾斜面S11が形成されており、前記横框5は、前記縦框4側の端面の表面側に、横框端面の全長にわたって、切欠段部D12が形成され、該切欠段部D12によって薄板部が形成され、該薄板部によって、第2下側突出部T12が形成され、該第2下側突出部T12の先端部に、前記第1傾斜面S11に略平行な向きに、第2傾斜面S12が形成されており、前記第1及び第2の下側突出部T1とT2及びT11とT12は略等しい厚みを有し、前記第1傾斜面S1、S11と第2傾斜面S2、S12とが互いに当接し、前記第1下側突出部T1、T11及び又は前記第2下側突出部T2、T12の表面を溝底部とする凹状溝J1、J2が形成されていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、目地溝を挟んで対向する縦框と横框との間や縦框及び横框と額縁の間の段差を有効に防止し、さらには、縦框、横框と額縁間の目隙、横框の短手方向の左右両端部と縦框との間の目隙を有効に防止し、仕上がり精度及び外観的にも優れ、しかも、製造が容易で安価に得ることができる額縁構造戸板を提供することができる。
請求項2に記載の額縁構造戸板は、請求項1に記載の額縁構造戸板において、前記第1傾斜面S1、S11及び第2傾斜面S2、S12の前記芯材と接する側に接着剤溜まり凹部Uが設けられていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、芯材と表面化粧板との接合部や縦框及び横框と額縁との接合部から、余剰の接着剤が溢れ出すことを防止でき、仕上がり外観的にも優れた額縁構造の戸板を安価に提供することができる。
請求項1によれば、前記縦框及び横框の第1突出部による第1傾斜面と、前記額縁及び横框の短手方向の左右両端面の第2突出部による第2傾斜面とを当接させ、前記第1突出部及び又は前記第2突出部の表面を溝底部とする凹状溝による目地溝を形成するようにし、相じゃくり構造としないので、目地溝を挟んで対向する縦框と横框との間や縦框及び横框と額縁の間の段差を有効に防止し、さらには、前記第1、第2傾斜面が傾斜状態で当接しているので、該傾斜当接面で伸縮が生じても、目隙が目立ちにくく、木質材料の含水率変動による伸縮によって生じる恐れのある縦框、横框と額縁との間の目隙及び、縦框と横框との間の目隙を有効に防止でき、仕上がり精度及び外観的にも優れ、しかも、製造が容易な額縁構造戸板を安価に提供することができる。
請求項2によれば、前記第1傾斜面及び第2傾斜面の前記芯材と接する側に接着剤溜まり凹部が設けられているので、芯材と表面化粧板との接合部や縦框及び横框と額縁との接合部から、余剰の接着剤が溢れ出すことを防止でき、仕上がり外観的にも優れた額縁構造の戸板を安価に提供することができる。
以下、本発明に係る額縁構造戸板を実施するための最良の形態を図面により詳細に説明する。図1〜図5は本発明に係る額縁構造戸板の実施形態の一例を示したもので、図1は本例の額縁構造戸板の正面図、図2は本例の額縁構造戸板の芯材を示す平面図、図3は図1のA−A線拡大断面図、図4は図1のB−B線拡大断面図、図5は図1のC−C線拡大断面図である。
本例における額縁構造戸板は、矩形形状の芯材1の表裏面に、表面化粧板2が接着剤により接着されて縦框4が形成され、表面化粧板3が接着剤で接着されて横框5が形成されている。また、前記芯材1は、図2に示すように、縦芯材6と横芯材7で構成され、前記縦芯材6は内周側縦芯材6aと外周側縦芯材6bで構成され、前記横芯材7は内周側横芯材7aと外周側横芯材7bで構成されている。
前記縦框4の表面化粧板2は、縦芯材6に、内周側縦芯材6aと外周側縦芯材6bに跨り、且つ、表面化粧板2の内周部において、縦框4から内周側縦芯材6aの一部を突出させるようにして接着され、芯材突出部STが形成されている。また、前記横框5の表面化粧板3も、横芯材7に、内周側横芯材7aと外周側横芯材7bに跨り、且つ、表面化粧板3の内周部において、横框5から内周側横芯材7aの一部を突出させるようにして接着され、芯材突出部STが形成されている。
前記額縁9は、額縁部材9aと額縁部材9bとが戸板の厚み方向の断面で見て対称に前記内周側縦芯材6aと内周側横芯材7aの前記突出部STを表裏面から挟持するように組み付けられて構成され、前記額縁部材9aと額縁部材9bとで前記鏡板8を挟持する挟持部10を構成している。該挟持部10は、略クランク状の挟持面を有し、狭面を鏡板挟持面11とし、広面を前記内周側縦芯材6aと内周側横芯材7aを挟持する芯材挟持面12としている。
このようにして、矩形形状の芯材1の表裏面に接着されて縦框4を構成する表面化粧板2と横框5を構成する表面化粧板3の前記額縁9側の端面の表面側に、縦框4及び横框5の長手方向の全長にわたって切欠段部D1が形成されている。この切欠段部D1によって、縦框4、横框5の表面化粧板2、3の裏面側に薄板部が形成されており、該薄板部によって、第1の下側突出部T1が形成されている。さらに、前記第1の下側突出部T1の表面側の突出長さが、芯材側の突出長さよりも長くなる向きに、前記第1下側突出部T1の先端部に第1傾斜面S1が形成されている。
また、前記額縁9は、前記縦框4及び横框5側の端面の表面側に、額縁9の額縁部材9a、9bの、長手方向の全長にわたって、切欠段部D2が形成されている。この切欠段部D2によって、額縁9の額縁部材9a、9bの縦框4、横框5側の裏面側に、薄板部が形成されており、該薄板部によって、第2の下側突出部T2が形成されている。さらに、前記第2の下側突出部T2の先端部に、前記第1傾斜面S1に略平行な向きに、第2傾斜面S2が形成されている。
また、前記第1の下側突出部T1の厚み寸法は、前記第2の下側突出部T2の厚み寸法に見合う厚み寸法とされている。
このようにして、前記第1の下側突出部T1の先端部に形成された第1傾斜面S1と、前記第2の下側突出部T2の先端部に形成された第2傾斜面S2とが互いに当接し、本例では、前記第1下側突出部T1の表面を溝底部とする凹条溝J1が形成されている。前記凹条溝J1の溝底部は、前記第1の下側突出部T1で構成されるだけでなく、前記第2の下側突出部T2で構成されていてもよく、また、前記第1の下側突出部T1と前記第2の下側突出部T2の両方で構成されていてもよい。
また、同様にして、矩形形状の芯材1の表裏面に接着されて縦框4を構成する表面化粧板2の横框5側の端面の表面側に、縦框4の長手方向に切欠段部D11が形成されている。この切欠段部D11によって、縦框4の表面化粧板2の横框5側の裏面側に薄板部が形成されており、該薄板部によって、第1の下側突出部T11が形成されている。さらに、前記第1の下側突出部T11の表面側の突出長さが、芯材側の突出長さよりも長くなる向きに、前記第1の下側突出部T11の先端部に第1傾斜面S11が形成されている。
また、前記横框5は、前記縦框4側の端面の表面側に、横框の短手方向の端面の全長にわたって、切欠段部D12が形成されている。この切欠段部D12によって、横框5の短手方向の縦框側の端面の裏面側に、薄板部が形成されており、該薄板部によって、第2の下側突出部T12が形成されている。さらに、前記第2の下側突出部T12の先端部に、前記第1傾斜面S11に略平行な向きに、第2傾斜面S12が形成されている。
また、前記第1の下側突出部T11の厚み寸法は、前記第2の下側突出部T12の厚み寸法に見合う厚み寸法とされている。
このようにして、前記第1の下側突出部T11の先端部に形成された第1傾斜面S11と、前記第2の下側突出部T12の先端部に形成された第2傾斜面S12とが互いに当接し、本例では、前記第1下側突出部T11の表面を溝底部とする凹条溝J2が形成されている。前記凹条溝J2の溝底部は、前記第1の下側突出部T11で構成されるだけでなく、前記第2の下側突出部T12で構成されていてもよく、また、前記第1の下側突出部T11と前記第2の下側突出部T12の両方で構成されていてもよい。
すなわち、額縁構造を有する戸板において、本願発明の上記構成によれば、縦框4の表面化粧板2、横框5の表面化粧板3の額縁9側の端面及び縦框4の表面化粧板2の横框5側の端面に表面側からの切欠段部D1、D11を形成し、該切欠段部によって下側突出部T1、T11を形成し、その先端部において、表面側の突出長さが芯材側の突出長さよりも長くなる向きに第1傾斜面S1、S11を形成し、一方、額縁9及び横框5の縦框4、横框5側の端面に表面側から切欠段部D2、D12を形成し、該切欠段部によって下側突出部T2、T12を形成し、その先端部に第1傾斜面S1、S11と略平行な第2傾斜面S2、S12を形成する。
さらに、前記下側突出部T1とT2及び、下側突出部T11とT12とが略等しい厚みを有し、前記第1傾斜面S1と第2傾斜面S2及び、前記第1傾斜面S11と第2傾斜面S12とが互いに当接し、前記第1の下側突出部T1、T11及び又は前記第2の下側突出部T2、T12を溝底部とする凹条溝J1、J2を形成する構成とされているので、従来からの額縁構造戸板のように、相じゃくり嵌合させる構成ではないので、表向き切欠段部によって形成された裏面側薄板部と裏向き段部の厚さ方向の寸法が等しくならないと、精度よく相じゃくり係合させることが困難になるといった問題が生じない。
また、表向き段部によって形成された裏面側薄板部と裏向き切欠段部及び該裏向き切欠段部によって形成される表面側薄板部の加工精度の誤差が集積されるといったことがなく、従って、戸板の角部において、目地溝を挟んで対向する縦框と横框との間や、縦框及び横框と額縁の間に段差が生じて見苦し見苦しくなり、このため、前記切欠段部、薄板部等の加工において、厳しい加工精度が要求されるといった問題がない。
このように、前記縦框4及び横框5の第1突出部T1、T11による第1傾斜面S1、S11と、前記額縁9及び横框5の短手方向の左右両端面の第2突出部T2、T12による第2傾斜面S2、S12とを当接させ、前記第1突出部T1、T11及び又は前記第2突出部T2、T12の表面を溝底部とする凹状溝J1、J2によって、目地溝を形成するようにし、相じゃくり構造としないので、目地溝を挟んで対向する縦框4と横框5との間や縦框4及び横框5と額縁9の間の段差を有効に防止でき、さらには、前記第1傾斜面S1、S11、第2傾斜面S2、S12が傾斜状態で当接しているので、該傾斜当接面で木質材料の吸放湿による伸縮が生じても、目隙が目立ちにくく、木質材料の含水率変動による伸縮によって生じる恐れのある縦框4、横框5と額縁9の間及び縦框4と横框5の間の目隙を有効に防止でき、仕上がり精度及び外観的にも優れ、しかも、製造が容易な額縁構造戸板を安価に提供することができる。
本発明の額縁構造戸板を構成する材料としては、先ず、芯材1には、ラワン、ジョンコンン、メランティ、等の南洋材や、ベイマツ、ベイツガ等の針葉樹材からなる木材無垢、又は直交合板又は平行合板等が好適に用いられる。これらの中では、直交合板、平行合板等が、反りや変形に比較的強く安定している。これらの材料の他、中比重繊維板、パーティクルボード等のボード類を用いることもできる。また、前記合板とボードとの複合材料も好適なものとして例示できる。
また、縦框4及び横框5の表面化粧板2、3の基材としては、前記凹条溝J1、J2の溝底面において、溝の長手方向と木繊維方向が同方向となるように、3プライ〜5プライ合板を用いるか、又は、木繊維方向が不定である中比重繊維板等を基材として用いることが凹条溝J1、J2の仕上がりにとって好適である。この中でも中比重繊維板を用いる方が前記凹条溝J1、J2の溝底面のみならず溝側面の仕上がり向上にとっても好適である。また、基材の厚みは約2.5mm〜9.0mm程度が好適である。
また、縦框4、横框5の表面化粧板2、3の基材表面に貼着される化粧材としては、天然銘木の突板や単板、塩ビシート、オレフィン樹脂シート等の樹脂シートに木目柄又は抽象柄を印刷して仕上げた化粧シ−トや、紙シート表面に、木目柄又は抽象柄を印刷して仕上げられた化粧紙等を好適なものとして挙げることができる。
また、前記額縁9の材質は、例えば、合板、集成材、中比重繊維板等の基材に天然銘木からなる突板又は単板を貼着したもの、又は、天然銘木の無垢からなるもの、又は、硬質又は半硬質の合成樹脂成型体、又は、アルミ、ステンレス等の金属製のものなどを好適な材料として挙げることができる。前記突板または無垢として用いる天然銘木の例としては、チーク、カリン、シタン、コクタン、ケヤキ、ナラ、パイン等を好適なものとして例示できる。前記合成樹脂成型体としては、例えば、一例として、硬質又は半硬質の塩ビ樹脂、ウレタン樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂等を好適なものとして例示できる。しかし、上記の各種材料に限定されるものではない。
また、本発明の額縁構造戸板の他の例として、前記第1傾斜面S1、S11が前記芯材と接する側に隙間が形成されている。また、同様にして、前記第1傾斜面S2、S12が前記芯材と接する側に隙間が形成されている。該隙間によって、接着剤溜まり凹部Uが形成されている。
本発明の額縁構造戸板の製造段階において、芯材1の表裏面に表面化粧板2、3を接着したり、また、縦框4及び横框5の内周部から、その一部を突出している芯材の突出部STに、額縁9を接着する際、接着剤の塗布量が多少多めになっていても、余剰の接着剤はこの接着剤溜まり凹部Uに溜まり、接着剤が縦框4と横框5との端部の接合部や、縦框4及び横框5の内周部と額縁9の接合部から溢れ出すことを有効に防止することができる。このようにすることで、仕上がり外観の優れた額縁構造戸板を得ることができる。本例では、前記第2傾斜面S2、S12の下面側に面取部Mを形成し、該面取部Mと、第1傾斜面S1、S11と、内周側縦芯材6a、7aとで囲まれた部分に、前記接着剤溜まり凹部Uが形成されている。前記面取部Mの形状は、本例では、テーパー状にカットした形状とされているが、この形状に限定されるものではない。また、接着剤溜まり凹部Uの大きさを決めるための、前記面取部Mの大きさも、接着剤の溜まり量を勘案して求められる。
また、本例では、接着剤溜まり凹部Uの形状は、本例に示すような断面視三角形の形状とされているが、この三角形の形状以外に、円形、半円形、楕円形、半楕円形、矩形、その他、曲線形状等が好適なものとして例示できる。また、接着剤溜まり凹部Uの大きさも、接着剤の溜まり量を勘案して求められる。
本発明の額縁構造戸板の正面図。 本発明の額縁構造戸板の芯材を示す平面図。 図1のA−A線拡大断面図。 図1のB−B線拡大断面図。 図1のC−C線拡大断面図。 従来例の額縁構造戸板の正面図。 図6の要部拡大断面図で縦框と横框の接合部を示す。 図6の要部拡大断面図で縦框又は横框と額縁との接合部を示す。
符号の説明
1 芯材
2 縦框の表面化粧板
3 横框の表面化粧板
4 縦框
5 横框
6 縦芯材
6a 内周側縦芯材
6b 外周側縦芯材
7 横芯材
7a 内周側横芯材
7b 外周側横芯材
8 鏡板
9 額縁
9a 額縁部材
9b 額縁部材
10 挟持部
11 鏡板挟持面
12 芯材挟持面
J1 凹条溝
J2 凹条溝
ST 芯材突出部
D 切欠段部
D1、D11、D2、D12 表面側切欠段部
T1、T11 第1の下側突出部
T2、T12 第2の下側突出部
S 傾斜面
S1、S11 第1傾斜面
S2、S12 第2傾斜面
M 面取部
U 接着剤溜まり凹部

Claims (2)

  1. 矩形形状の芯材1の表裏面に、表面化粧板2、3が接着されて、縦框4及び横框5が形成され、該縦框4及び横框5の内周部に前記芯材の一部を突出させ、鏡板8が填め込まれている額縁9で、前記芯材の突出部STを表裏面から挟持し接着剤で接着し、前記縦框4及び横框5の内周部に前記額縁9を取り付けて構成された額縁構造戸板であって、前記縦框4及び横框5の表面化粧板2、3の額縁9側の端面の表面側に、縦框4及び横框5の長手方向の全長にわたって、切欠段部D1が形成され、該切欠段部D1によって薄板部が形成され、該薄板部によって、第1下側突出部T1が形成され、該第1下側突出部T1の表面側の突出長さが、芯材側の突出長さよりも長くなる向きに、前記第1下側突出部T1の先端部に第1傾斜面S1が形成されており、前記額縁9は、前記縦框4及び横框5側の端面の表面側に、額縁9の全長にわたって、切欠段部D2が形成され、該切欠段部D2によって薄板部が形成され、該薄板部によって、第2下側突出部T2が形成され、該第2下側突出部T2の先端部に、前記第1傾斜面S1に略平行な向きに、第2傾斜面S2が形成されており、さらに、前記縦框4の表面化粧板2の横框5側の端面の表面側に、縦框4の長手方向に、切欠段部D11が形成され、該切欠段部D11によって薄板部が形成され、該薄板部によって、第1下側突出部T11が形成され、該第1下側突出部T11の表面側の突出長さが、芯材側の突出長さよりも長くなる向きに、前記第1下側突出部T11の先端部に第1傾斜面S11が形成されており、前記横框5は、前記縦框4側の端面の表面側に、横框端面の全長にわたって、切欠段部D12が形成され、該切欠段部D12によって薄板部が形成され、該薄板部によって、第2下側突出部T12が形成され、該第2下側突出部T12の先端部に、前記第1傾斜面S11に略平行な向きに、第2傾斜面S12が形成されており、前記第1及び第2の下側突出部T1とT2及びT11とT12は略等しい厚みを有し、前記第1傾斜面S1、S11と第2傾斜面S2、S12とが互いに当接し、前記第1下側突出部T1、T11及び又は前記第2下側突出部T2、T12の表面を溝底部とする凹状溝J1、J2が形成されていることを特徴とする額縁構造戸板。
  2. 前記第1傾斜面S1、S11及び第2傾斜面S2、S12の前記芯材と接する側に接着剤溜まり凹部Uが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の額縁構造戸板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011246932A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 框組パネル
JP2013160028A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Nippon Flash Kk フラッシュ構造のドア

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