JP2013160028A - フラッシュ構造のドア - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産しながら、表面板本体と装飾プレート部との境界を理想的な状態で綺麗に仕上げる。
【解決手段】フラッシュ構造のドアは、表面板1を両面に対向して配置し、両面の表面板1の間に芯材6を設けている。表面板1は、表面板本体2と、この表面板本体2に設けてなる開口部3に配置してなる装飾プレート部4とを備えている。表面板本体2は、板材10の表面に可撓性のある表面シート11を接着し、開口部3の側縁に沿って、その内側を溝加工して切削溝14を設けており、表面シート11をヒンジとして切削溝14で折曲加工して、開口部3の両側に傾斜片13を設けている。ドアは、装飾プレート部4の両側面を、表面板本体2の傾斜片13に密着させる傾斜面4Aとして、傾斜面4Aを傾斜片13の表面に配置し、かつその内面を芯材6の表面に接着して、装飾プレート部4でもって、表面板本体2の開口部3を閉塞している。
【選択図】図5
【解決手段】フラッシュ構造のドアは、表面板1を両面に対向して配置し、両面の表面板1の間に芯材6を設けている。表面板1は、表面板本体2と、この表面板本体2に設けてなる開口部3に配置してなる装飾プレート部4とを備えている。表面板本体2は、板材10の表面に可撓性のある表面シート11を接着し、開口部3の側縁に沿って、その内側を溝加工して切削溝14を設けており、表面シート11をヒンジとして切削溝14で折曲加工して、開口部3の両側に傾斜片13を設けている。ドアは、装飾プレート部4の両側面を、表面板本体2の傾斜片13に密着させる傾斜面4Aとして、傾斜面4Aを傾斜片13の表面に配置し、かつその内面を芯材6の表面に接着して、装飾プレート部4でもって、表面板本体2の開口部3を閉塞している。
【選択図】図5
Description
本発明は、両面に表面板を設けてなるフラッシュ構造のドアに関し、とくに、表面板に開口部を設けて、この開口部を装飾プレート部で閉塞してなるフラッシュ構造のドアに関する。
フラッシュ構造のドアは、ドアフレームの両面に表面板を固定して製作される。この構造のドアは、表面板を表面板本体と、この表面板本体の開口部を閉塞する装飾プレート部で構成し、表面板本体をドアフレームに固定し、表面板本体には開口部を設けて、開口部を閉塞するように装飾プレート部を固定している。このドアは、表面板本体の開口部に装飾プレート部を固定するが、装飾プレート部と表面板本体との境界を綺麗に仕上げるのが難しい。
ところで、表面板本体と装飾プレート部との境界を綺麗に仕上げるフラッシュ構造のドアは開発されている。(特許文献1及び2参照)
特許文献1のドアは、図1の断面図に示すように、表面板本体91に傾斜する差し込み溝92を設けて、ドア両側の縦框板93の側縁部を折曲して折曲片94を差し込み溝92に挿入している。
特許文献2のドアは、図2の断面図に示すように、芯材85の表面に縦溝86を設け、この縦溝86に表面板本体81と装飾プレート部83の側縁を直角に折曲加工している折曲片82、84を挿入している。
特許文献1のドアは、図1の断面図に示すように、表面板本体91に傾斜する差し込み溝92を設けて、ドア両側の縦框板93の側縁部を折曲して折曲片94を差し込み溝92に挿入している。
特許文献2のドアは、図2の断面図に示すように、芯材85の表面に縦溝86を設け、この縦溝86に表面板本体81と装飾プレート部83の側縁を直角に折曲加工している折曲片82、84を挿入している。
図1のドアは、縦框板93の側縁に折曲加工して設けている折曲片94を、表面板本体91の差し込み溝92に挿入して組み立てるので、製造に手間がかかって能率よく多量生産できない欠点がある。とくに、折曲片94を傾斜する差し込み溝92に挿入して、表面板本体91に接着するので、能率よく組み立てるのが難しい欠点がある。また、折曲片94を差し込み溝92に速やかに挿入できるように、差し込み溝92の内幅を折曲片94の厚さよりも大きくすると、差し込み溝92と縦框板93との間に隙間ができて、綺麗に仕上げることができない欠点もある。
図2のドアは、表面板本体81と装飾プレート部83の両方に設けている折曲片82、84を、芯材85の縦溝86に挿入して組み立てするので、組み立てに手間がかかるばかりでなく、表面板本体81と装飾プレート部83との間に、芯材85表面の一部をドア表面に露出させるので、この露出面87を綺麗に仕上げるのにさらに手間がかかる欠点がある。また、このドアも図1のドアと同じように、折曲片82、84を速やかに縦溝86に挿入できるように、縦溝86の内幅を広くすると、折曲片82、84と縦溝86との間に隙間ができて、綺麗に仕上げることができない欠点がある。
本発明は、従来のフラッシュ構造のドアが有する以上の欠点を解消することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産しながら、表面板本体と装飾プレート部との境界を理想的な状態で綺麗に仕上げることができるフラッシュ構造のドアを提供することにある。
本発明のフラッシュ構造のドアは、表面板1を両面に対向して配置し、両面の表面板1の間に芯材6を設けている。表面板1は、表面板本体2と、この表面板本体2に設けてなる開口部3に配置してなる装飾プレート部4とを備えている。表面板本体2は、板材10の表面に、可撓性のある表面シート11を接着している。さらに、表面板本体2は、開口部3の側縁に沿って、表面シート11を残してその内側を切削加工して切削溝14を設けており、表面シート11をヒンジとして切削溝14で内側に折曲加工して、開口部3の両側にドアの内側に向かって下り勾配に傾斜する傾斜片13を設けている。ドアは、装飾プレート部4の両側面を、表面板本体2の傾斜片13に密着させる傾斜面4Aとして、傾斜面4Aを傾斜片13の表面に配置し、かつその内面を芯材6の表面に接着して、装飾プレート部4でもって、表面板本体2の開口部3を閉塞している。
以上のドアは、極めて簡単に、しかも安価に多量生産できると共に、表面板本体と装飾プレート部との境界を綺麗に仕上げることができる特徴がある。それは、開口部の両側に表面板本体を折曲加工して傾斜片を設け、装飾プレート部を芯材の表面に接着して、装飾プレート部の両側に設けている傾斜面を傾斜片に密着できるからである。
本発明のフラッシュ構造のドアは、表面板本体2が、表面シート11を残して表面板本体2の内側をVカットして切削溝14を設けて、可撓性のある表面シート11をヒンジとして、切削溝14のVカットされたカット面14Aを互いに接触させるように折曲して、表面シート11の復元力で弾性変形する傾斜片13を開口部3の両側に設けて、表面シート11の復元力で傾斜片13を装飾プレート部4の傾斜面4Aに密着させることができる。
以上のドアは、傾斜片を弾性的に装飾プレート部の傾斜面に密着できるので、傾斜片と装飾プレート部の傾斜面との間に隙間ができるのをより確実に防止できる。とくに、傾斜片が弾性的に変形して傾斜面に密着するので、表面板本体と装飾プレート部の加工誤差を吸収して、傾斜片と装飾プレート部の傾斜面との隙間を皆無にできる。
本発明のフラッシュ構造のドアは、装飾プレート部4が両側の表面側に、ドアの表面に向かって、傾斜片13の表面から次第に離れる方向に傾斜する面取り面4Bを有することができる。
以上のドアは、装飾プレート部に面取り面を設けることによって、面取り面と傾斜片とで溝が設けられるので、傾斜片と傾斜面との隙間が溝の奥部となって、この隙間をより目立たなくでき、また、傾斜片と傾斜面とで設けられる溝を装飾溝として外観を綺麗にできる特徴がある。
本発明のフラッシュ構造のドアは、ドアの両側に、1枚の表面板本体2をコ字状に折曲加工してなるコ字状表面板2Aを備えて、ドア両側のコ字状表面板2Aの間に開口部3を設けて、コ字状表面板2Aの開口縁には傾斜片13を設けることができる。さらに、ドアは、両側のコ字状表面板2Aの間の開口部3を装飾プレート部4で閉塞して、コ字状表面板2Aの折曲加工された内側にドアフレーム5を接着することができる。
以上のフラッシュ構造のドアは、ドアの両側面を綺麗に仕上げることができる特徴が実現される。それは、ドアの両側面を表面板本体でカバーできるからである。従来のドアは、2枚の表面板をドアフレームの両面に接着して組み立てられるので、ドアの両側面にはドアフレームが露出する。露出するドアフレームを表面処理するために、テープ等を接着して被覆している。このため、テープを付着するのに手間がかかり、また、テープを使用するので部品コストが高くなり、さらに、テープを付着する構造では、テープの両側に隙間ができて綺麗に表面処理できない欠点がある。ところが、以上のドアは、テープを使用する必要がなく、また、コ字状表面板でドアの両側をカバーすることで、ドアの両側面と表面との境界に隙間ができず、極めて綺麗に仕上げることができる特徴がある。
本発明のフラッシュ構造のドアは、装飾プレート部4を、表面板本体2よりもドアの内側に配置することができる。
以上のドアは、装飾プレート部を表面板本体の内側に配置して、ドアの表面に立体感のある凹部模様を設けることができる。
以上のドアは、装飾プレート部を表面板本体の内側に配置して、ドアの表面に立体感のある凹部模様を設けることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのフラッシュ構造のドアを例示するものであって、本発明はフラッシュ構造のドアを以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図3ないし図5に示すフラッシュ構造のドアは、ドアフレーム5の両面に表面板1を対向して配置して、両面の表面板1の間でドアフレーム5の中央部には芯材6を設けている。ドアフレーム5と芯材6を図6に示している。この図のドアフレーム5は、縦フレーム5Aと横フレーム5Bとを四角形に連結して、ドアの外周に沿う枠形状としている。芯材6は縦フレーム5Aと平行に2列に並べられて、上下の両端を横フレーム5Bに連結している。
表面板1は、ドアの両側に配置される表面板本体2と、表面板本体2に設けている開口部3に配置している装飾プレート部4からなる。表面板本体2は、図7に示すように、板材10の表面に可撓性の表面シート11を接着している。板材10は繊維板である。ただし、板材には、繊維板に代わって、合板や天然の木材等の木質材が使用できる。表面シート11は、可撓性のあるプラスチックフィルムや紙、あるいは木材を薄くスライスして表面を塗装している突板が使用できる。装飾プレート部4は、表面板本体2と同じように、板材に表面シートを接着したものが使用される。ただ、装飾プレート部は、表面シートを接着することなく、表面を塗装して綺麗に表面仕上げしたもの、あるいは天然の木材、合板の表面を綺麗に表面処理したものも使用できる。表面板本体2と装飾プレート部4は、NC加工して正確な寸法に加工される。
図4のドアは、装飾プレート部4を、表面板本体2よりもドアの内側に配置している。ただ、図示しないが、装飾プレート部は、その表面を表面板本体と同じ平面に配置し、あるいは、表面板本体よりも外側に配置することもできる。
図5はドアを水平方向に切断した横断面図を示している。このドアは、ドアの両側に、1枚の表面板本体2をコ字状に折曲加工してコ字状表面板2Aとし、コ字状表面板2Aをドア両側に配置して、両側のコ字状表面板2Aの間に開口部3を設けている。コ字状表面板2Aは、コ字状に折曲する部分に沿ってその内側に折曲溝12を設けて、折曲溝12に沿って折曲して縦フレーム5Aに接着している。コ字状表面板2Aは、ドアの両側部の縦フレーム5Aを内側に配置して、縦フレーム5Aの表面をコ字状表面板2Aの内面に接着して、コ字状に固定している。さらに、コ字状表面板2Aは、上下の両端縁部を横フレーム5Bに接着している。横フレーム5Bは、図4に示すように、表面板本体2を接着する両側部を厚くして、装飾プレート部4の上下の両端部を接着する部分である中央部を薄くしている。装飾プレート部4を表面板本体2よりも内側に配置するからである。
表面板本体2のコ字状表面板2Aは、対向する開口縁に傾斜片13を設けている。傾斜片13を設けるために、図7に示す表面板本体2は、側縁に沿って、その内側を溝加工して切削溝14を設けて、この切削溝14で内側に折曲加工して、図5に示すように、開口部3の両側にドアの内側に向かって下り勾配に傾斜する傾斜片13を設けている。図5の拡大断面図に示す表面板本体2のコ字状表面板2Aは、図7に示すように、板材10の表面に、可撓性のある表面シート11を接着して、表面シート11を残してコ字状表面板2Aの内側をVカットして、Vカットされたカット面14Aを互いに接触させて、表面シート11をヒンジ状に折曲して、鈍角に折曲している傾斜片13を側縁部に設けている。図8の表面板本体2は、表面シート11を残して内側をコ字状に溝加工して切削溝14を設けている。この表面板本体2は、図9に示すように、表面シート11をヒンジとして湾曲させて、傾斜片13を折曲する。図8と図9に示す表面板本体2は、コ字状に溝加工された切削溝14の開口縁部を面取りしてカット面14Bを設けており、このカット面14Bを互いに接触させる状態で表面シート11をヒンジ状に湾曲させている。ただ、表面板本体は、コ字状に溝加工された切削溝の開口縁部にカット面を設けることなく、表面シートをヒンジとして湾曲させて傾斜片を折曲することもできる。以上のコ字状表面板2Aは、表面シート11を切断しないように、板材10の全体を溝加工することで、可撓性のある表面シート11をヒンジに使用して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に折曲加工して傾斜片13を設けることができる。ただし、コ字状表面板は、板材の一部を残して溝加工し、板材の一部と表面シートの両方をヒンジに使用して、折曲加工して傾斜片を設けることもでき、また、板材を完全に切り離し、かつ表面シートの一部を切断して、これに薄膜を残すように溝加工して、表面シートの薄膜をヒンジに使用して折曲加工して傾斜片を設けることもできる。
以上のように、表面シート11をヒンジとして傾斜片13を設ける構造は、表面シート11の弾性によって、折曲加工された傾斜片13が水平方向に復元する。この傾斜片13は、装飾プレート部4の傾斜面4Aに弾性的に隙間なく密着する。溝加工された切削溝14は、ここに接着剤を充填して、傾斜片13を傾斜する姿勢に固定できる。ただ、接着剤が硬化する以前に、表面板本体2の開口部3に装飾プレート部4を配置して、傾斜片13を装飾プレート部4の傾斜面4Aに密着できる。傾斜片13を傾斜面4Aに密着させる状態で接着剤を硬化して、傾斜片13を傾斜面4Aに密着状態で固定できる。
図5と図9のコ字状表面板2Aは、傾斜片13を折曲する角度、すなわち折曲角度(α)を約45度としている。傾斜片13の折曲角度(α)は、たとえば30度ないし60度とすることができる。
図5と図9の断面図に示すドアは、両側のコ字状表面板2Aの間の開口部3を閉塞する横幅の装飾プレート部4を芯材6の表面に接着している。装飾プレート部4は、両側面を表面板本体2であるコ字状表面板2Aの傾斜片13に密着させる傾斜角の傾斜面4Aとしている。この装飾プレート部4は、内面を芯材6の表面に接着して、両側の傾斜面4Aを傾斜片13の表面に密着させる。
さらに、図5と図9の装飾プレート部4は、両側縁に添って、表面側に面取り面4Bを設けている。図の面取り面4Bは、装飾プレート部4の表面に向かって傾斜片13の表面から次第に離れる方向に傾斜する形状としている。図に示す装飾プレート部4は、面取り面4Bの傾斜角を傾斜面4Aの傾斜角にほぼ等しくすると共に、面取り面4Bの幅を傾斜面4Aの幅とほぼ等しくして、装飾プレート部4の側部の形状を表裏対称な形状としている。ただ、面取り面4Bの傾斜角は、傾斜面4Aの傾斜角よりも大きくすることも、あるいは小さくすることもでき、また、面取り面4Bの幅は、傾斜面4Aの幅より狭くすることも、あるいは、広くすることもできる。以上のように、装飾プレート部4の両側面に面取り面4Bを備えるドアは、面取り面4Bと傾斜片13とで形成される溝4Cを装飾溝として外観を綺麗にできる特徴がある。また、傾斜片13と傾斜面4Aとの隙間が溝4Cの奥部に位置することにより、この隙間をより目立たなくできる特徴もある。ただ、装飾プレート部は、必ずしも、側面に面取り面4Bを設ける必要はない。図10に示すように、面取り面を設けない装飾プレート部4は、表面の両側縁4Dを傾斜片13の中間に配置して、装飾プレート部4の表面を表面板本体2の表面よりも内側に配置する。
装飾プレート部4の内面を表面に接着している芯材6は、図5の断面図に示すように、コ字状表面板2Aを接着する第1接着面6Aをドアの外側に、装飾プレート部4を接着する第2接着面6Bをドアの内側に設けている。第1接着面6Aは縦フレーム5Aの厚さに等しく、第2接着面6Bは縦フレーム5Aの厚さよりも薄くして、第1接着面6Aと第2接着面6Bとの間に段差面6Cを設けている。装飾プレート部4を表面板本体2の内側に固定するためである。段差面6Cは傾斜面として、その表面に傾斜片13を接着している。この芯材6は、コ字状表面板2Aの傾斜片13を強固に芯材6に接着して固定できる。
芯材6は、図11に示すように、段差面6Cと折曲片13との間にクリアランスDを設けることができる。また、図12に示す芯材6は、段差面6Cを垂直面として、段差面6Cと傾斜片13との間にクリアランスDを設けている。これ等の芯材6は、傾斜片13を段差面6Cから離す状態として、図5のLで示す、縦フレーム5Aと芯材6との間隔(L)の寸法誤差をクリアランスDで吸収できる。また、図12に示すように、段差面6Cを垂直面とする芯材6は、簡単に能率よく加工できる。
以上のドアは、装飾プレート部4を、ドアの上端から下端まで延びる形状としている。このドアは、両側にコ字状表面板2Aを接着し、中央部に装飾プレート部4を接着してより能率よく製造できる。ただ、本発明のフラッシュ構造のドアは、ドアの上下の一部に装飾プレート部を設けることもできる。
以上のドアは、以下の工程で組み立てられる。
(1)図6に示すように、2本の芯材6を所定の間隔で2列に並べて、上下の両端に横フレーム5Bを連結する。2本の芯材6は、図5に示すように、段差部6Aを設けた側が互いに対向するように平行な姿勢で配置される。このとき、図6に示すように、2本の芯材6の間に複数の中間フレーム7を固定して、2本の芯材6を所定の間隔に保持すると共に、ドアフレーム5を補強する。
(2)図6に示すように、上下の横フレーム5Bの両側に縦フレーム5Aを連結して方形状のドアフレーム5を組み立てる。このとき、両側の縦フレーム2Aと中間の芯材6との間に複数の中間フレーム8を固定して、芯材6と縦フレーム5Aとを所定の間隔に保持すると共に、ドアフレーム5を補強する。
(3)図5に示すように、表面板本体2をコ字状に折曲加工してコ字状表面板2Aとし、このコ字状表面板2Aをドアフレーム5の両側に固定する。ここで、コ字状に折曲加工される表面板本体2は、図7に示すように、コ字状に折曲する部分に沿って内側に折曲溝12を設けている。さらに、表面板本体2は、両側部に傾斜片13を設けるために、両側縁に沿って内面をVカットして切削溝14を設けている。この表面板本体2は、内側に設けた折曲溝12に沿って板材10を折曲して全体の形状をコ字状とするコ字状表面板2Aとし、その内面を縦フレーム5Aの表面に接着する。さらに、コ字状表面板2Aの上下の両端縁部の内面を横フレーム5Bの表面に接着する。
(4)さらに、図5に示すように、ドアフレーム5に固定されるコ字状表面板2Aの側縁部を切削溝14で折曲して傾斜片13を設ける。コ字状表面板2Aは、切削溝14の対向するカット面14Aを互いに接触させて、表面シート11をヒンジ状に折曲して傾斜片13を設ける。コ字状表面板2Aの両側部に設けた傾斜片13の内面をドアフレーム5の芯材6に接着して固定する。この状態で、ドアフレーム5の両側にコ字状表面板2Aが固定されると共に、ドアフレーム5の中央部であってコ字状表面板2Aの間には開口部3が設けられる。
(5)ドアフレーム5の両面であって、両側に固定したコ字状表面板2Aの間に装飾プレート部4を固定して開口部3を閉塞する。装飾プレート部4は、内面を芯材6の表面に接着して固定し、両側の傾斜面4Aを傾斜片13の表面に密着させる。
(1)図6に示すように、2本の芯材6を所定の間隔で2列に並べて、上下の両端に横フレーム5Bを連結する。2本の芯材6は、図5に示すように、段差部6Aを設けた側が互いに対向するように平行な姿勢で配置される。このとき、図6に示すように、2本の芯材6の間に複数の中間フレーム7を固定して、2本の芯材6を所定の間隔に保持すると共に、ドアフレーム5を補強する。
(2)図6に示すように、上下の横フレーム5Bの両側に縦フレーム5Aを連結して方形状のドアフレーム5を組み立てる。このとき、両側の縦フレーム2Aと中間の芯材6との間に複数の中間フレーム8を固定して、芯材6と縦フレーム5Aとを所定の間隔に保持すると共に、ドアフレーム5を補強する。
(3)図5に示すように、表面板本体2をコ字状に折曲加工してコ字状表面板2Aとし、このコ字状表面板2Aをドアフレーム5の両側に固定する。ここで、コ字状に折曲加工される表面板本体2は、図7に示すように、コ字状に折曲する部分に沿って内側に折曲溝12を設けている。さらに、表面板本体2は、両側部に傾斜片13を設けるために、両側縁に沿って内面をVカットして切削溝14を設けている。この表面板本体2は、内側に設けた折曲溝12に沿って板材10を折曲して全体の形状をコ字状とするコ字状表面板2Aとし、その内面を縦フレーム5Aの表面に接着する。さらに、コ字状表面板2Aの上下の両端縁部の内面を横フレーム5Bの表面に接着する。
(4)さらに、図5に示すように、ドアフレーム5に固定されるコ字状表面板2Aの側縁部を切削溝14で折曲して傾斜片13を設ける。コ字状表面板2Aは、切削溝14の対向するカット面14Aを互いに接触させて、表面シート11をヒンジ状に折曲して傾斜片13を設ける。コ字状表面板2Aの両側部に設けた傾斜片13の内面をドアフレーム5の芯材6に接着して固定する。この状態で、ドアフレーム5の両側にコ字状表面板2Aが固定されると共に、ドアフレーム5の中央部であってコ字状表面板2Aの間には開口部3が設けられる。
(5)ドアフレーム5の両面であって、両側に固定したコ字状表面板2Aの間に装飾プレート部4を固定して開口部3を閉塞する。装飾プレート部4は、内面を芯材6の表面に接着して固定し、両側の傾斜面4Aを傾斜片13の表面に密着させる。
1…表面板
2…表面板本体 2A…コ字状表面板
3…開口部
4…装飾プレート部 4A…傾斜面
4B…面取り面
4C…溝
4D…側縁
5…ドアフレーム 5A…縦フレーム
5B…横フレーム
6…芯材 6A…第1接着面
6B…第2接着面
6C…段差面
7…中間フレーム
8…中間フレーム
10…板材
11…表面シート
12…折曲溝
13…傾斜片
14…切削溝 14A…カット面
14B…カット面
81…表面板本体
82…折曲片
83…装飾プレート部
84…折曲片
85…芯材
86…縦溝
87…露出面
91…表面板本体
92…差し込み溝
93…縦框板
94…折曲片
D…クリアランス
2…表面板本体 2A…コ字状表面板
3…開口部
4…装飾プレート部 4A…傾斜面
4B…面取り面
4C…溝
4D…側縁
5…ドアフレーム 5A…縦フレーム
5B…横フレーム
6…芯材 6A…第1接着面
6B…第2接着面
6C…段差面
7…中間フレーム
8…中間フレーム
10…板材
11…表面シート
12…折曲溝
13…傾斜片
14…切削溝 14A…カット面
14B…カット面
81…表面板本体
82…折曲片
83…装飾プレート部
84…折曲片
85…芯材
86…縦溝
87…露出面
91…表面板本体
92…差し込み溝
93…縦框板
94…折曲片
D…クリアランス
Claims (5)
- 表面板(1)が両面に対向して配置され、かつ両面の表面板(1)の間に芯材(6)を設けてなるフラッシュ構造のドアであって、
前記表面板(1)は、表面板本体(2)と、この表面板本体(2)に設けてなる開口部(3)に配置してなる装飾プレート部(4)とを備え、
前記表面板本体(2)が、板材(10)の表面に、可撓性のある表面シート(11)を接着しており、
前記表面板本体(2)は、前記開口部(3)の側縁に沿って、前記表面シート(11)を残してその内側を切削加工して切削溝(14)を設けており、前記表面シート(11)をヒンジとして切削溝(14)で内側に折曲加工されて、開口部(3)の両側にドアの内側に向かって下り勾配に傾斜する傾斜片(13)を設けており、
前記装飾プレート部(4)が、両側面を前記表面板本体(2)の傾斜片(13)に密着させる傾斜面(4A)として、傾斜面(4A)を傾斜片(13)の表面に配置し、かつその内面を前記芯材(6)の表面に接着して、
装飾プレート部(4)でもって、前記表面板本体(2)の開口部(3)を閉塞してなるフラッシュ構造のドア。 - 前記表面板本体(2)が、表面シート(11)を残して、前記表面板本体(2)の内側をVカットして切削溝(14)を設けており、
前記可撓性のある表面シート(11)をヒンジとして、切削溝(14)のVカットされたカット面(14A)を互いに接触させるように折曲して、表面シート(11)の復元力で弾性変形する傾斜片(13)を開口部(3)の両側に設けており、
前記表面シート(11)の復元力で傾斜片(13)を装飾プレート部(4)の傾斜面(4A)に密着させてなる請求項1に記載されるフラッシュ構造のドア。 - 前記装飾プレート部(4)が両側の表面側に、ドアの表面に向かって、傾斜片(13)の表面から次第に離れる方向に傾斜する面取り面(4B)を有する請求項1又は2に記載されるフラッシュ構造のドア。
- ドアの両側に、1枚の表面板(1)をコ字状に折曲加工してなるコ字状表面板(2A)を有し、
ドア両側のコ字状表面板(2A)の間に開口部(3)を設けて、コ字状表面板(2A)の開口縁には傾斜片(13)を設けており、
両側のコ字状表面板(2A)の間の開口部(3)は装飾プレート部(4)で閉塞され、
さらに、コ字状表面板(2A)の折曲加工された内側にドアフレーム(5)を接着してなる請求項1ないし3のいずれかに記載されるフラッシュ構造のドア。 - 前記装飾プレート部(4)が、前記表面板本体(2)よりもドアの内側に配置してなる請求項1ないし4のいずれかに記載されるフラッシュ構造のドア。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102013217898A1 (de) | 2012-09-18 | 2014-10-30 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Aluminiumlegierungselement, Aluminiumlegierungskolben für Brennkraftmaschine und Herstellungsverfahren dafür |
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- 2012-02-08 JP JP2012025583A patent/JP2013160028A/ja active Pending
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