JP6548534B2 - 見切及び当該見切を用いる見切枠及び建具 - Google Patents

見切及び当該見切を用いる見切枠及び建具 Download PDF

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本発明は、開き戸、スライド式戸等の建具に用いる戸枠及び窓枠に関し、特に取り付ける壁の厚みに応じて見切(ケーシング部材ともいう)の突出量を調整して用いる見切枠(調整枠又はケーシング枠ともいう)の改良に関する。
見切枠は、種々の厚みの壁に取り付けることができるため、建具、窓の取り付けの際に広く一般に用いられている。図13乃至図15は従来の見切枠Bを示す。見切枠Bは、見切15と、これを取り付ける見切枠本体10とを含む。見切枠本体10は、一般的な工法により、柱20を挟持する石膏ボード等でできた壁面30及び31の端に取り付けられる。
図14の下側に、見切枠本体10への見切15及びクロス41の取り付けの様子を示す分解斜視図を示す。見切枠本体10は、取り付ける戸12の高さに相当する奥行きを有するが、図14及び図15では、簡略化して示す。見切15は、見切枠本体10の溝10a、10bに嵌入した時に壁面30及び31の、見切枠本体10と隣接する部分を被覆する大きさを有する。見切枠本体10の溝10a、10bに見切15を嵌入し、壁面30及び31に当接する位置で固定する。見切15を固定した後に、壁面30及び31上にクロス40及び41を貼り付ける(図15の拡大図を参照)。取り付けた見切枠本体10には、この後、戸当11及び戸12が取り付けられる。
見切15は厚みのあるもので、この見切枠本体10を正面から見た看者には、見切15と見切枠本体10とで形成される2つの枠が二段額縁のように見える。このことは、建具に洋風のクラシックな趣を与え、重厚感を増すものとして受け入れられている。
一方で、茶室の窓のように、窓枠の無いシンプルな造形が求められる場合、看者には見切15及び見切枠本体10の二段額縁部分が無粋に映る。
そこで、見切枠本体10を使用しながらも、正面から見たときに枠を目立たなくさせるように工夫した窓枠の取付構造が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2009−127265号
特許文献1に記載の取付構造は、壁面と同じ厚みの見切を使用する。この見切及び壁面の向かい合う端を接合し、かつ、その表面が面一となるように施工することによって、見切によって形成される枠を目立たないようにする。
しかしながら、この施工方法は、見切及び壁材の端がぴったりと隙間なく、かつ面一となるように接合するように、現場で調節する必要があり、施工する者に一定レベルの技能を要求する、という問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、特に、見切枠本体10の溝10a、10bの幅が図13、図14に示すように、壁面30、31と同等またはそれ以上の場合に、正面から見たときに枠を目立たないようにする、取扱いに便利な見切及び当該見切を用いた見切枠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の見切は、クロス(40、41)を貼る壁面(30、31)又は塗り壁用の壁面に使用され、見切(1)の突出量を調節するための溝(10a、10b)を有している見切枠本体、に用いる前記見切において、前記溝(10a、10b)に嵌入され、嵌入される量によって前記突出量を調節する直方体状の嵌入材(2)と、前記溝(10a、10b)から突出する側にある前記嵌入材(2)の端面(2b)を被覆し、前記嵌入材の厚みよりも薄いシート状の部材(3)と、を備え前記シート状の部材(3)は、前記嵌入材(2)の長手方向に沿う軸(α)に沿って2つ折り可能になっている樹脂であり、前記軸(α)を境界に前記端面(2a)を被覆すると同時に、前記見切枠本体の溝(10a、10b)に当該見切りを嵌入した時に壁面の、見切枠本体と隣接する部分を被覆する大きさを有する被覆部(3a)と、嵌入部(3b)とが区画され、前記嵌入部(3b)の前記シート状の部材の谷折される側にある面が、前記溝(10a、10b)に嵌入される前記嵌入材の側面に取り付けられており、前記嵌入部の前記溝側の全面又は一部に紙が貼り付けられていることを特徴とする。
前記シート状の部材(3)は、前記嵌入材(2)よりも柔軟な材料であることが好ましい。
前記シート状の部材は、前記被覆部が、前記端面を被覆する向きから、前記側面に沿う向きの間で動かすことができることが好ましい。
前記シート状の部材(3)の前記被覆部(3a)の前記端面を被覆していない部分に複数の孔(4)が設けられていることが好ましい。
前記シート状の部材(3)は、1mm以下の厚みであることが好ましい。
また、本発明の見切枠は、見切(1)と当該見切(1)を嵌入する溝(10a、10b)を有している見切枠本体(10)とを含む見切枠であって、前記何れかの見切が、前記見切枠本体(10)の溝(10a、10b)に嵌入されている構成を採用することを特徴とする。
また、本発明の建具は、前記見切枠が取り付けられていることが好ましい。
本発明に係る見切及び当該見切を用いた見切枠によれば、溝より上に出ているシート状の部材を全て覆うようにクロスを貼り付け、または溝より上に出ているシート状の部材を全て覆う塗り壁とすることによって、外観上、見切を隠した面一の壁面を形成することができる。この結果、見切枠を用いているにも拘わらず、枠の目立たないすっきりとした外観が容易に施工できる。また、シート状の部材は、嵌入材の端面を覆うように設けられるので、例えば縦勝ち納めとする際に、縦枠と横枠の突きつけ部分の納まりがよく、留め加工などの特別な加工が不要であるという利点を有している。
本発明の実施形態に用いる見切枠の断面図。 同見切枠の見切の斜視図。 (a)は同見切のシート状の部材の断面図、(b)は当該シート状の部材を嵌入材に貼り付けた状態を示す断面図。 同見切を用いた見切枠本体の取り付け例を示す斜視図。 図4の斜視図の内、見切の部分の拡大図。 見切枠を用いて戸の取り付けを行った建具の施工例。 (a)は同シート状の部材の変形例の断面図、(b)は当該シート状の部材を嵌入材に貼り付けた状態を示す断面図。 (a)は同シート状の部材の変形例の断面図、(b)は当該シート状の部材を嵌入材に貼り付けた状態を示す断面図。 見切の好ましい変形例の斜視図。 シート状の部材の縁をテーパー加工した見切の断面図。 シート状の部材の縁をテーパー加工した見切を見切枠本体に取り付けた状態を示す斜視図。 図11の斜視図の内、見切の部分の拡大図。 従来の見切枠の断面図。 従来の見切を用いた見切枠本体の取り付け例を示す斜視図。 図14の斜視図の内、見切の部分の拡大図。
本発明に係る見切は、クロスを貼る壁面又は塗り壁用の壁面に使用され、見切の突出量を調節するための溝を有している見切枠本体に用いられる。見切は、溝に嵌入され、この嵌入される量によって突出量を調節する嵌入材と、溝から突出する側にある嵌入材の端面を被覆し、さらに嵌入材を溝に嵌入した時に前記壁面の、当該見切枠本体と隣接する部分を被覆する大きさの、嵌入材の厚みよりも薄いシート状の部材と、を備えたことを特徴とする。溝より上に出ているシート状の部材を全て覆うようにクロスを貼り付け、または溝より上に出ているシート状の部材を全て覆う塗り壁とすることによって、外観上、見切を隠した面一の壁面を形成することができる。この結果、見切枠を用いているのにも拘わらず、枠の目立たないすっきりとした外観が得られる。なお、シート状の部材は、嵌入材に比べて極端に薄く、弾性に富む材料を用いるのが好ましい。
添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る見切及び当該見切を用いた見切枠及び建具(戸)の説明を行う。なお、図13乃至図15に示す従来の見切枠と同じ構成物には同じ参照番号を付して示す。
図1は、本発明の実施形態に係る見切枠Aを用いた戸12の取り付け施工例を示す断面図である(図4、図5の拡大図も参照)。見切枠Aは、見切1及び見切枠本体10を含む。柱20に見切枠本体10を取り付けた後、壁面30、31を取り付ける。次に、見切1を、見切枠本体10の溝10a、10bに嵌入し、見切1の端面2a(図4、図5の拡大図を参照)と壁面30、31とが面一となる位置に固定具、例えば接着剤とピンタッカーを用いて固定する。見切枠Aの取り付け終了後、見切枠本体10に戸当11及び戸12を取り付ける。
図2に示すように、実施の形態に係る見切1は、直方体状の嵌入材2とシート状の部材3とで構成される。
嵌入材2は、比較的硬質な材料、例えば木、樹脂等で作り得るが、現場での長さ調節と、釘又は接着剤等を用いて行う固定のし易さ等を考慮すると木製(木材、合板、中比重繊維板、パーティクルボード、集成材等)であることが好ましい。嵌入材2の厚みは、見切枠本体10の溝10a、10bの幅によって決まる。一例として、図1及び図2に示すように、溝10a、10bの幅が壁面30、31と同等またはそれ以上の場合、嵌入材2は厚み(幅)T1が8.3mm、高さH1が23mmの矩形の断面を有する棒状の木製部材である。嵌入材2の厚みT1は、溝10a、10bの溝幅に沿う向きの寸法をいい、高さH1は溝10a、10bの溝深さに沿う向きの突出する向きの寸法をいう。なお、嵌入材2の厚みT1は、見切1として使用する際に、見切枠本体10の溝10a、10bに嵌入し、位置決め等のしやすい値に設定する、という条件を満たす限りにおいて、種々の値をとり得る。
シート状の部材3は、均一な厚みT2の矩形の部材で直方体状の嵌入材2の長手方向に沿う軸αに沿ってL字型に直角に折り曲げられた形状をしている。シート状の部材3は、軸αを境界に端面2aを被覆する被覆部3aと、嵌入部3bとに区画される。シート状の部材3は、押出成形品で、L字型に押し出したもの、又は平らな矩形のシート状のものであって、L字型に折り曲げるための溝や軟質樹脂部分を有しているものによって成形される。シート状の部材3の被覆部3aは、溝10a、10bから突出する側にある嵌入材2の水平面である端面2aを覆うように設けられており、見切枠本体10の溝10a、10bに見切1を嵌入した時に壁面30及び31の、見切枠本体10と隣接する部分を被覆する大きさを有する。シート状の部材3の嵌入部3bは、前記溝10a、10bに嵌入される嵌入材2の側面2bに取り付けられている。嵌入部3bの溝10a、10bに接する溝側の面、即ち、嵌入部3bの嵌入材2が張り付けられる側と反対側の面、の全面又は一部一部には、矩形又は帯状の紙5をエチレン酢ビ接着剤等によって接着する。これにより、クロスを巻き込んで貼り付け易くなり、又は塗り壁を塗る際の親和性が高くなる、という効果が得られる。
本実施形態において、シート状の部材3の被覆部3aは、嵌入材2の端面2aを被覆し、さらに前記嵌入材を前記溝に嵌入した時に前記壁面30、31の、当該見切枠本体10と隣接する部分を被覆する大きさを有している。上記構成の見切1を見切枠本体10の溝10a、10bに嵌入し、溝10a、10bより上に出ているシート状の部材3の表面を全て覆うようにクロスを貼り付け、または溝10a、10bより上に出ているシート状の部材3の表面を全て覆う塗り壁とすることによって、外観上、見切1をクロス又は塗り壁で隠した面一の壁面を形成することができる。詳しくは、シート状の部材3の被覆部3aだけでなく嵌入部3bに貼り付けた紙5も覆うようにクロスを巻き付けて貼り、又は塗り壁を塗ることによって、外観上見切1を隠した面一の壁面を形成することができる。
なお、シート状の部材3の被覆部3aの厚みT2は、嵌入材2の厚みT1よりも薄く、被覆部3aの上にクロスを貼り付けた場合、または被覆部3aの上を覆う塗り壁にされた場合に、縁3cの部分の段差が目立たない値にする。なお、クロスを貼る場合は、被覆部3aの縁3cと壁面30、31との段差を無くすためにパテ埋めを施してもよい。クロスの厚みや、塗り壁の厚みによって差は生じるが、例えば、被覆部3aの厚みT2は、嵌入材2の厚みT1に嵌入部3bの厚みT2を加算した値に相当する厚みT3が12mmの従来の見切15(図15を参照)と比較して10分の1程度の薄さの2mm以下、好ましくは1mm以下の値にする。これにより、クロスを貼る前に壁面の凹凸、段差を目立たなくするために塗るパテの量を少なくすることができる。
また、シート状の部材3は、嵌入材2に比べて柔軟で、壁面30、31の面に沿うように柔らかく撓む材料、例えば嵌入材2が木材の場合、シート状の部材3は嵌入材2より柔軟な材料、例えばプラスチック製であることが好ましい。ある一例ではシート状の部材3の被覆部3aの短手方向の幅は43mmである。パテののり及び壁面との密着性を良くするため、被覆部3aには、パンチング加工によって多数の孔4が設けられている。
図3(a)に示すように、シート状の部材3は、取り付ける嵌入材2の長手方向に沿う軸α(図2を参照)に沿って2つ折り可能なようにV字溝を有する折曲部3dが設けられている。図3(b)に示すように、軸αに沿って二つ折りしたシート状の部材3の谷折される側の、被覆部3aは嵌入材2の端面2aを覆うように接着され、嵌入部3bは側面2bに接着される。接着剤は、嵌入材2とシート状の部材3との接着に向いているもの、例えば、木材の嵌入材2とプラスチック製のシート状の部材3とを接着する場合は、変成シリコン系接着剤やエチレン酢ビ接着剤等を用いる。
シート状の部材3は、L字型の断面形状を有している。この ため、例えば縦勝ち納めとするとき、縦枠と横枠の突きつけ部分の納まりがよく、例えばシート状の部材3の屈曲部分の周りがR状に大きく湾曲している場合に比べて、留め加工などの特別な加工が不要であるという利点を有している。
見切枠本体10の芯材は、木製(木材、合板、中比重繊維板、パーティクルボード、集成材等)、樹脂製である。現場で見切1を接着剤とピンタッカーとによって固定することを考慮すると、見切枠本体10の芯材は木製であることが好ましい。図4及び図5に見切1を見切枠本体10に取り付けた場合の斜視図を示す。見切枠本体10は、戸12の高さ分の奥行き長さを有するが、図4、図5では簡略化して示す。図4の下側に、見切枠本体10への見切1及びクロス41の取り付けの様子を示す分解斜視図を示す。また、図6には、見切枠Aを用いて戸12の取り付けを行った建具の施工例を示す。ある一例では、見切枠本体10が備えている溝10a、10bは、幅9.5mm、深さ15mmである。
溝10a、10bは、従来の見切15(図13乃至図15を参照)用の溝であり、使用者は、見切枠本体10を共用しつつ、見切1と、従来の見切15とを施工現場において必要に応じて使い分けることができる。
例えば、見切1を、嵌入材2を使用せず、シート状の部材3のみで構成し、見切枠本体10に、溝10a、10bの代わりに、シート状の部材3が丁度嵌入する幅の専用の溝を設ける場合と比較する。本発明の場合、前記専用の溝を有する見切枠本体は不要で、従来からある溝10a、10bを備えている見切枠本体10を使うことができるので、見切1のみを新たに製造するだけで実施できる。リフォーム時には、現場で使用していた既存の見切枠本体10を再利用して見切1を使うことができる。また、見切1は、溝10a、10bに嵌入する際の硬さを嵌入材2によって確保する一方で、クロスを貼り、または塗り壁を塗る際に、壁面30、31に追随するための柔らかさを、嵌入材2に比べて柔軟なシート状の部材3によって確保できる、といった効果もある。
見切1は、溝10a、10bへの嵌入量を調節して、突出量を調節し、壁面30及び31にシート状の部材3が均一に当接する位置で固定される。見切1及び見切枠本体10が木製の場合、見切1は接着剤とピンタッカーによって固定する。見切1を固定した後、壁面30及び31とシート状の部材3との上にクロス40及び41を貼り付ける。図4乃至図6に示すように、クロス40及び41を、見切1のシート状の被覆部3aと溝10a、10b上に出ている嵌入部3bとを覆うように貼り付ける。見切枠本体10には、この後、戸当11及び戸12が取り付けられる。
シート状の部材3の被覆部3aを薄くしたことによって、壁面30、31との段差を目立たなくし、外観上、見切1を隠した面一の平らな壁面を形成することができる。溝10a、10bの幅がシート状の部材3の厚みに比べて大きい見切枠本体10を用いた場合であっても、見切1を用いれば、枠の目立たないすっきりとした外観を得ることができる。
図7(a)は、シート状の部材3の変形例に係る、シート状の部材6の断面図を示す。シート状の部材6は、L字型に折り曲げられる箇所の近傍に、断面U字状で長さ1~2mm程度の範囲で薄く、折り曲げ易くなっている部分を有する折曲部3eを備える。図7(b)に示すように、折曲部3eを備えたことによって、見切1を見切枠本体10の溝10a、10bに固定する位置が多少ずれてしまった場合でも、前記折曲部3eの厚みの薄くなっている部分で曲げる箇所を変えることによって、被覆部3aの高さ調節が可能になり、壁面30及び31に沿って面一となるように調節することができる。なお、シート状の部材3の変形例としては、折曲部3d、3eを設ける部分に軟質樹脂を用いたものと、折曲部3d、3eを設ける代わりに、その部分に軟質樹脂を用いたものを含む(図8を参照)。
図8(a)は、シート状の部材3の変形例に係る、シート状の部材7の断面図を示す。シート状の部材7は、前述の折曲部3eを設ける代わりに、断面L字型に押し出し形成された部材で、嵌入材2の端面2aに接する箇所にその他の箇所よりも柔らかな材料、例えば軟質樹脂製の部分3fを備える。シート状の部材7の被覆部3aの内、部分3fよりも嵌入部3b寄りの部分3gと嵌入材2の端面2aとを接着し、シート状の部材3の嵌入部3bと嵌入材2の側面2bとを接着する。図8(b)に示すように、シート状の部材7の被覆部3aは、部分3fで水平状態から垂直状態の間で動かすことができる。当該構成を採用することによって、被覆部3aを、嵌入材2の溝10a及び10bからの突出量を調節するためのツマミとして用いることができ、使用の便が向上する。
図9は、嵌入材2へのシート状の部材3の取り付け方の変形例を示す斜視図である。当該変形例では、シート状の部材3の嵌入部3bのみを、嵌入材2の側面2bに、例えば接着剤を用いて取り付ける。これによって、シート状の部材3の被覆部3aは、端面2aに沿う向きから、側面2bに沿う直立した向きまでの間、両矢印βで示すように約90度の範囲で動かすことができる。見切1を溝10a、10bに固定するまでの間、側面2bに沿う直立した向きにシート状の部材3の被覆部3aを向けておくことで、被覆部3aを、嵌入材2の溝10a及び10bからの突出量を調節するためのツマミとして用いることができ、使用の便が向上する。また、シート状の部材3を折り曲げずに伸ばした状態にすることで、見切1の嵌入材2を、その側面に積み重ねるだけでなく、伸ばした状態のシート状の部材3の上にも置くことができ、運搬時又は収納時の利便性を改善することができる。
図10は、好ましい加工処理を施した嵌入材2と、シート状の部材3の断面を示す。嵌入材2をシート状の部材3を取り付けた後、嵌入材2に、その長手方向に沿って、端面2aに平行に、3本の切込みを入れ、嵌入材2を部分2c、部分2d、部分2e、2部分fの4つに分割する。この際、シート状の部材3についても分離切り離しし易くするために切込み3h、3i、3jを入れる。なお、この作業は、嵌入材2にシート状の部材3を取り付ける前に行ってもよい。また、シート状の部材3に、切込み3h、3i、3jの代わりに切り離し用のミシン目を入れてもよい。当該構成を採用することによって、見切1は、実際の作業現場で嵌入材2の部分2c、2d、2eに沿って例えばカッターで切断するだけの作業で、嵌入材2の嵌入量を簡単に調節することができる。即ち、見切1は、必要に応じて溝10a、10bに嵌入する部分を除去して嵌入部(嵌入部3bに相当)の長さ(図10に示す上下長さ)を短くすることができ、一種類の見切で幅広い壁厚の調整が可能となる。
さらに、好ましい加工処理として、図10に示すように、シート状の部材3の縁3cの部分にテーパー加工を施す。図11及び図12は、シート状の部材3の縁3cの部分にテーパー加工を施した見切1を、見切枠本体10に取り付けた場合を示す斜視図である。図11の下側に、見切枠本体10への見切1及びクロス41の取り付けの様子を示す分解斜視図を示す。図12に点線枠γに示すように、上から覆うように貼り付けるクロス40及び41の表面に壁面30及び31とシート状の部材3との段差が現れないようにすることができる。塗り壁とする場合でも同様に、段差が目立たないという効果が得られる。シート状の部材3の縁3cの部分を薄くて滑らかなテーパー状にすることによって、パテ埋めすることなしに壁面と見切1との段差が目立たない、綺麗な壁面が得られる。
以上に説明した見切1は、本発明のほんの一例を示すに過ぎない。見切1は、発明の趣旨を変更しない範囲で、種々変更することができる。例えば、シート状の部材3に設ける複数の孔4は、パテののりが良くなるという条件を満たす限りにおいて、円形以外の形状(例えば楕円、矩形、長方形)及び配列(例えば帯状、交差状)を用いてもよい。また、シート状の部材3の被覆部3aの壁面30、31と接する面に予め両面テープを貼り付けておき、現場で嵌入部3bの突出量を調節した後に、被覆部3aを壁面30及び31に当該両面テープによって貼り付ける構成を採用してもよい。
本発明に係る見切1及び当該見切1を用いた見切枠Aは、開き戸やスライド式戸用の建具枠、及び窓枠等の壁面への納まり構造物に用いることができる。見切枠は壁材以外に、仕上げ材が上下で異なる腰壁、造作の端部納め部材に用いることができる。
1 見切
2 嵌入材
2a 端面
2b 側面
3 シート状の部材
3a シート状の部材の被覆部
3b シート状の部材の嵌入部
4 孔
5 紙
6、7 シート状の部材の変形例
10 見切枠本体
10a、10b 溝
11 戸当
12 戸
20 柱
30、31 壁面
40、41 クロス
A 見切枠

Claims (7)

  1. クロスを貼る壁面又は塗り壁用の壁面に使用され、見切の突出量を調節するための溝を有している見切枠本体、に用いる前記見切において、
    前記溝に嵌入され、嵌入される量によって前記突出量を調節する直方体状の嵌入材と、前記溝から突出する側にある前記嵌入材の端面を被覆し、前記嵌入材の厚みよりも薄いシート状の部材と、を備え
    前記シート状の部材は、前記嵌入材の長手方向に沿う軸に沿って2つ折り可能になっている樹脂であり、前記軸を境界に前記端面を被覆すると同時に、前記見切枠本体の溝に当該見切りを嵌入した時に壁面の、見切枠本体と隣接する部分を被覆する大きさを有する被覆部と、嵌入部とが区画され、前記嵌入部の前記シート状の部材の谷折される側にある面が、前記溝に嵌入される前記嵌入材の側面に取り付けられており、
    前記嵌入部の前記溝側の全面又は一部に紙が貼り付けられていることを特徴とする見切。
  2. 前記シート状の部材は、前記嵌入材よりも柔軟な材料である請求項1に記載の見切。
  3. 前記シート状の部材は、前記被覆部が、前記端面を被覆する向きから、前記側面に沿う向きの間で動かすことができる請求項1又は請求項2に記載の見切り。
  4. 前記シート状の部材の前記被覆部の前記端面を被覆していない部分に複数の孔が設けられている、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の見切。
  5. 前記シート状の部材は、1mm以下の厚みである請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の見切。
  6. 見切と当該見切を嵌入する溝を有している見切枠本体とを含む見切枠であって、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の見切が前記溝に嵌入されていることを特徴とする見切枠。
  7. 請求項6に記載の見切枠が取り付けられていることを特徴とする建具。
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